JP7008487B2 - 軸シール装置、および回転機械 - Google Patents

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Description

本発明は、軸シール装置、および回転機械に関する。
ガスタービンや蒸気タービン等の回転機械は、ロータの周囲において、高圧側から低圧側に流れる作動流体の漏れ量を少なくする軸シール装置を備える。
特許文献1には、可動シールを備えた軸シール装置が開示されている。可動シールは、シール本体と、弾性部材とを備える。シール本体は、ロータの径方向外側に設けられ、ロータの径方向に移動可能である。弾性部材は、シール本体を径方向外側に向かって付勢する。
前記軸シール装置では、回転機械の起動および停止時において、シール本体が弾性体によって径方向外側に付勢され、ロータと可動シールとの間のシール間隙が十分に確保される。
回転機械の運転時には、高圧側の作動流体(例えば、作動蒸気)がシール本体の径方向外側の背面に回り込むことで、シール本体に背面圧力が作用する。この背面圧力は、弾性体の付勢力に抗して、シール本体を径方向内側に変位させる。
特開2003-65076号公報
前記軸シール装置では、可動シールの作動性の点で改善の余地があった。例えば、シール本体がロータに向かって変位して可動シールによるシール機能が発現する工程の最終段階で、可動シールの作動性が不十分となる可能性があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、可動シールの作動性を高めることができる軸シール装置、および回転機械を提供することを目的とする。
本願発明者は、シール本体がロータに向かって変位して可動シールによるシール機能が発現する工程において、可動シールの端面の高圧側領域側の部分が固定シールの端面に接触することを原因として、可動シールの作動性の悪化が生じていることを見出した。本発明の一態様は、この知見に基づいてなされた。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る軸シール装置は、ロータと該ロータを囲うステータとの間に設けられ、前記ロータと前記ステータとの間の空間を前記ロータの中心軸方向において、高圧流体が流れる高圧側領域と低圧流体が流れる低圧側領域とに分けるシール部材を備え、該シール部材は、周方向に延びる固定シールと、該固定シールの周方向に隣接して周方向に延びて、径方向に可動である可動シールと、を含み、前記可動シールの移動にともなって互いに接触する該可動シールの周方向端面および前記固定シールの周方向端面のうち少なくとも一方は、少なくとも前記高圧側領域側の部分が、前記高圧側領域側に向かうにしたがって、前記中心軸方向に沿う平面である仮想面から離れる方向に傾斜するように後退している。
この構成によれば、前記周方向端面の高圧側領域側の部分が後退して形成されているため、可動シールまたは固定シールが傾いた状態となった場合でも、可動シールが固定シールに向かって変位する工程の最終段階において、前記周方向端面の高圧側領域側の部分が相手側の周方向端面に接触することによる可動シールの作動性の悪化は起こりにくい。よって、可動シールによるシール機能の発現に支障が生じにくい。
また、この構成によれば、前記周方向端面の高圧側領域側の部分が相手側の周方向端面に接触した場合でも、低圧側領域側の部分における可動シールと固定シールとの隙間を小さくできる。よって、シール性能の低下を防ぐことができる。
前記軸シール装置は、前記周方向端面が、前記後退した高圧側領域側の部分である第1領域と、前記第1領域に対して前記低圧側領域側に隣接する第2領域と、を有し、前記第2領域は、相手側の周方向端面に接触可能であって、前記第1領域に対して滑らかに連続して形成されていてもよい。
また、軸シール装置は、ロータと該ロータを囲うステータとの間に設けられ、前記ロータと前記ステータとの間の空間を前記ロータの中心軸方向において、高圧流体が流れる高圧側領域と低圧流体が流れる低圧側領域とに分けるシール部材を備え、該シール部材は、周方向に延びる固定シールと、該固定シールの周方向に隣接して周方向に延びて、径方向に可動である可動シールと、を含み、前記可動シールの移動にともなって互いに接触する該可動シールの周方向端面および前記固定シールの周方向端面のうち少なくとも一方は、少なくとも前記高圧側領域側の部分が後退しており、前記周方向端面は、前記後退した高圧側領域側の部分である第1領域と、前記第1領域にして前記低圧側領域側に隣接する第2領域と、を有し、前記第2領域は、相手側の周方向端面に接触可能であって、前記第1領域に対して滑らかに連続して形成されていてもよい。
この構成によれば、可動シールが固定シールに向かって変位する工程の最終段階において、可動シールまたは固定シールに、傾きを是正する動きが生じた場合でも、当該動作がスムーズに行われる。よって、可動シール20におけるシール性能の低下を防ぐことができる。
前記後退した前記高圧側領域側の部分は、平面状に形成されていてもよい。
この構成によれば、前記周方向端面の加工が容易である。また、この周方向端面の形状の精度を高めることができる。
前記後退した高圧側領域側の部分である第1領域と、前記第1領域に対して低圧側に隣接する第2領域との境界には、前記第1領域と前記第2領域との高低差によって段差部が形成されていてもよい。
この構成によれば、第1領域が第2領域に対して滑らかに連続して形成されている場合に比べて、第2領域の面積を広く確保できる。そのため、可動シールの周方向端面と固定シールの周方向端面とは、第2領域において広い面積で接触することができる。よって、可動シールの周方向端面と固定シールの周方向端面との間における流体の漏れを小さくできる。
前記後退した前記高圧側領域側の部分を有する周方向端面は、前記低圧側領域側の部分が後退していてもよい。
また、軸シール装置は、ロータと該ロータを囲うステータとの間に設けられ、前記ロータと前記ステータとの間の空間を前記ロータの中心軸方向において、高圧流体が流れる高圧側領域と低圧流体が流れる低圧側領域とに分けるシール部材を備え、該シール部材は、周方向に延びる固定シールと、該固定シールの周方向に隣接して周方向に延びて、径方向に可動である可動シールと、を含み、前記可動シールの移動にともなって互いに接触する該可動シールの周方向端面および前記固定シールの周方向端面のうち少なくとも一方は、少なくとも前記高圧側領域側の部分が後退しており、前記後退した前記高圧側領域側の部分を有する周方向端面は、前記低圧側領域側の部分が後退していてもよい。
この構成によれば、周方向端面の高圧側と低圧側の両方に後退部分を有するため、可動シールと固定シールとが互いに傾いて接触した場合でも、その傾き方向によらず、端縁を含む部分が相手側の周方向端面に接触するのを回避できる。
本発明の一態様に係る回転機械は、前記軸シール装置を含んでもよい。
この構成によれば、前記周方向端面の高圧側領域側の部分が相手側の周方向端面に接触することによる可動シールの作動性の悪化は起こりにくい。よって、可動シールによるシール機能の発現に支障が生じにくい。
本発明によれば、可動シールの作動性を高めることができる。
本発明の第1の実施形態に係る回転機械の主要部をロータの中心軸方向から見た図である。 図1に示す軸シール装置のX-X線方向の断面図である。 図2に示す可動シールに背面圧力が印加された初期状態を模式的に示す断面図である。 図2に示すシール本体に背面圧力が印加され、シール本体がロータ側に変位し、かつシール本体がステータの当接面に当接された状態を模式的に示す断面図である。 図1に示す可動シール部材のシール本体の端部の概略構成を示す斜視図である。 (A)シール本体の端部および固定シールの端部の概略構成を示す側面図である。(B)(A)に示すシール本体の端部の概略構成を示す斜視図である。 図6(A)に示すシール本体の動作を示す側面図である。 比較形態に係る軸シール装置のシール本体の端部および固定シールの端部の概略構成を示す側面図である。 第1の実施形態に係る軸シール装置のシール本体の変形例の端部および固定シールの変形例の端部の概略構成を示す側面図である。 (A)第1の実施形態に係る軸シール装置のシール本体の他の変形例の端部および固定シールの端部の概略構成を示す側面図である。(B)(A)に示すシール本体の端部の概略構成を示す斜視図である。 (A)第2の実施形態に係る軸シール装置のシール本体の端部および固定シールの端部の概略構成を示す側面図である。(B)(A)に示すシール本体の端部の概略構成を示す斜視図である。 (A)第2の実施形態に係る軸シール装置のシール本体の変形例の端部および固定シールの端部の概略構成を示す側面図である。(B)(A)に示すシール本体の端部の概略構成を示す斜視図である。 (A)第2の実施形態に係る軸シール装置のシール本体の他の変形例の端部および固定シールの端部の概略構成を示す側面図である。(B)(A)に示すシール本体の端部の概略構成を示す斜視図である。 (A)第3の実施形態に係る軸シール装置のシール本体の端部および固定シールの端部の概略構成を示す側面図である。(B)(A)に示すシール本体の端部の概略構成を示す斜視図である。 (A)第3の実施形態に係る軸シール装置のシール本体の変形例の端部および固定シールの端部の概略構成を示す側面図である。(B)(A)に示すシール本体の端部の概略構成を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の蒸気タービンの寸法関係とは異なる場合がある。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る回転機械の主要部をロータの中心軸方向から見た図である。図1では、ロータのみを断面で図示する。図1において、Dcはロータ102の周方向(以下、「周方向Dc」という)を示す。Phは可動シール20に印加される背面圧力(以下、「背面圧力Ph」という)を示す。Mはシール本体21の移動方向(以下、「M方向」という)を示す。S1は低圧流体(低圧作動流体)が存在する領域(以下、「低圧側領域S1」という)を示す。S2は低圧流体よりも圧力の高い高圧流体(高圧作動流体)が存在する領域(以下、「高圧側領域S2」という)を示す。図1では、図2に示す複数のシールフィン26の図示を省略する。
図2は、図1に示す軸シール装置のX-X線方向の断面図である。図2において、Drはロータ102の半径方向(以下、「径方向Dr」という)を示す。Daはロータ102の中心軸方向(以下、「中心軸方向Da」という)を示す。
図3は、図2に示す可動シールに背面圧力が印加された初期状態を模式的に示す断面図である。図3において、「F」は弾性部材30による弾性力(以下、「弾性力F」という)である。「f」は、接続部24の第1の面24fが突出部108の当接面108aに当接されることで発生する摩擦力(以下、「摩擦力f」という)である。弾性力Fおよび摩擦力fは、ロータ102の径方向Drに働く力である。
図4は、図2に示すシール本体に背面圧力が印加され、シール本体がロータ側に変位し、かつシール本体がステータの当接面に当接された状態を模式的に示す断面図である。
図5は、可動シール部材20のシール本体21の端部21Aの概略構成を示す斜視図である。
図1~図5を参照して、第1の実施形態の回転機械100について説明する。図1に示すように、回転機械100は、ロータ102と、ステータ103と、軸シール装置1とを備える。ここでは、シール構造の一例として、アブレイダブルシール構造を挙げる。
図1において、ロータ102は、紙面と垂直な方向に延在している。ロータ102の形状は、例えば、円柱形状である。
図2に示すように、ロータの102の外周面102aのうち、可動シール20のシール体25と対向する面には、複数のシールフィン26が設けられている。複数のシールフィン26は、ロータ102と一体に構成されている。
ロータの102の外周面102aのうち、固定シール10を構成するシール体(図示せず)と対向する面には、複数のシールフィン(図示せず)が設けられている。これら複数のシールフィンは、ロータ102と一体に構成されている。
ステータ103は、回転機械100の車室(図示せず)に取り付けられている。ステータ103は、ロータ102の外側に設けられている。ステータ103の内周面103aは、ロータ102から離間した状態で、ロータ102の外周面102aと対向している。ステータ103とロータ102との間には、環状空間が形成されている。
軸シール装置1は、ロータ102とステータ103との間の環状空間に設けられている。軸シール装置1は、リング形状とされている。軸シール装置1は、ロータ102とステータ103との間に形成された環状空間を低圧側領域S1と高圧側領域S2とに分けている。
低圧側領域S1は、軸シール装置1に対して、中心軸方向Daの一方の側の領域である。高圧側領域S2は、軸シール装置1に対して、中心軸方向Daの他方の側の領域である。低圧側領域S1は、低圧流体(低圧の作動流体)が流れる領域である。高圧側領域S2は、低圧流体よりも圧力の高い高圧流体(高圧の作動流体)が流れる領域である。
図1に示すように、軸シール装置1は、シール部材2を備える。シール部材2は、2つの固定シール10および2つの可動シール20を有する。固定シール10および可動シール20は、それぞれ円弧形状とされている。
2つの固定シール10は、ロータ102を挟んで対向して配置されている。固定シール10は、2つの可動シール20の間に配置されている。固定シール10は、円弧形状の第1部材11と円弧形状の第2部材12とを備える。第1部材11と第2部材12とは端面11a,12aどうしが突き合わせられている。固定シール10は、第1部材11と第2部材12とを含む全体として、周方向Dcに延びる円弧形状とされている。
固定シール10は、ロータ102の外周面102aに設けられた複数のシールフィン(図示せず)と対向する複数の溝(図示せず)を有するシール体(図示せず)を有する。固定シール10は、複数の溝内にシールフィンが挿入されることで、ラビリンス効果を発現させる。回転機械100として蒸気タービンを用いる場合、固定シール10は、蒸気の漏れを抑制する。
固定シール10は、背面から板ばね等でロータ102の径方向の内方に付勢されつつ支持されている。固定シール10は、ロータ102と接触して外方に押圧されたときにロータ102の径方向外側に変位可能ではあるが、基本的には不動のシール部材である。「10a」は、固定シール10の周方向Dcの端部10Aの端面(周方向端面)である。
2つの可動シール20は、ロータ102を挟んで対向して配置されている。可動シール20は、周方向Dcに延びる円弧形状とされている。可動シール20は、固定シール10に対して、周方向Dcに隣接している。可動シール20の周方向Dcの端部20Aは、可動シール20の移動に伴って、固定シール10の周方向Dcの端部10Aに接触可能である。
ロータ102の周方向Dcにおける可動シール20の長さは、周方向Dcにおける固定シール10の長さよりも長い。可動シール20の両端とロータ102の中心軸とを結ぶ2本の直線が成す角度は、例えば、約120°とすることができる。固定シール10の両端とロータ102の中心軸とを結ぶ2本の直線が成す角度は、例えば、約30°とすることができる。
図2に示すように、可動シール20は、ハウジング104と、シール本体21と、弾性部材30と、シール体25と、を有する。
ハウジング104は、ステータ103の内周面103aに固定されている。ハウジング104の内周面104f側には、リング状の溝105が形成されている。リング状の溝105には、隙間106を確保した状態で、シール本体21の一部が収容されている。
溝105の一方および他方の内側面には、それぞれ突出部108が形成されている。一対の突出部108は、溝105の内側面の径方向Dr内側の端部に、互いに近づく方向に突出している。一対の突出部108は、ロータ102の中心軸方向Daにおいて対向配置されている。突出部108は、シール本体21がハウジング104から抜け落ちることを防ぐ機能を有する。
突出部108は、ロータ102の中心軸方向Daに対して直交する当接面108aを有する。当接面108aは、シール本体21の接続部24が当接される面である。当接面108aに接続部24の一部が当接されると、摩擦力が発生する。
シール本体21は、円弧形状とされた部材であり(図1参照)、受圧部22と、ベース部23と、接続部24と、を有する。
受圧部22は、ハウジング104に形成された溝105に収容されている。受圧部22の幅(中心軸方向Daの寸法)は、溝105の幅よりも狭い。受圧部22の厚さ(径方向Drの寸法)は、溝105の深さ(径方向Drの寸法)よりも小さい。受圧部22は、接続部24が形成される側とは反対側の面である受圧面22fを有する。受圧面22fは、流体による圧力が印加される面である。受圧面22fは、溝105の内面(径方向Drに対して直交する面)と対向している。受圧部22は、溝105内において中心軸方向Daおよび径方向Drに変位可能である。
ベース部23は、ハウジング104の内周面104fよりもロータ102側に位置している。ベース部23の幅(中心軸方向Daの寸法)は、一対の突出部108間の距離よりも大きい。ベース部23は、複数のシールフィン26と対向する内周面23aを有する。
接続部24は、受圧部22とベース部23とを接続して形成されている。接続部24は、第1の面24fおよび第2の面24gを有する。第1の面24fは、中心軸方向Daの一方側の面である。第2の面24gは、中心軸方向Daの他方側の面である。第1の面24fは、低圧側領域S1に配置された突出部108の当接面108aと対向する。第2の面24gは、高圧側領域S2に配置された突出部108の端面と対向する。
接続部24の幅(中心軸方向Daの寸法)は、一対の突出部108間の距離よりも小さい。
回転機械100の起動時および停止時において、シール本体21は、ロータ102に対して径方向Drの外側に離間している。そのため、可動シール20とロータ102との間には隙間がある。
回転機械100の定格運転時において、シール本体21は、M方向(図1参照)(径方向Dr)に移動する。これにより、シール本体21はロータ102に近づき、可動シール20とロータ102との間の隙間が狭くなる。
シール体25は、ベース部23の内周面23aを覆うように設けられている。シール体25のうち、複数のシールフィン26と対向する部分には、シールフィン26が挿入可能な複数の溝が形成されている。
弾性部材30は、溝105の内面と受圧部22の受圧面22fとを接続するように設けられている。弾性部材30は、シール本体21をロータ102の径方向Drの外側に付勢している。弾性部材30としては、例えば、皿バネを用いることが可能である。なお、弾性部材30としては、皿バネに替えて、板バネ、金属ベローズ等を用いてもよい。
回転機械100の起動時、停止時、および定格運転時における可動シール20の動作について説明する。
図3に示すように、回転機械100の起動時および停止時において、シール本体21には、弾性部材30による弾性力Fによってロータ102の径方向Drの外側への力が加えられる。これにより、シール体25とロータ102との隙間は広がる。
回転機械100の定格運転時には、低圧側領域S1と高圧側領域S2との間で流体(作動流体)の圧力に差が生じる。シール本体21は、低圧側領域S1と高圧側領域S2との間の圧力差によって、高圧側領域S2から低圧側領域S1に向かうスラスト力F0を受ける。これにより、シール本体21は、低圧側領域S1側(図3において右側)に移動する。
シール本体21が低圧側領域S1側に移動することで、接続部24の第1の面24fは、低圧側領域S1側の突出部108の当接面108aに当接される。これにより、高圧側領域S2側における溝105の内側面とシール本体21との隙間106は広がる。
図4に示すように、隙間106が広がると、高圧側領域S2に存在する高圧流体が、隙間106を通して、溝105内面とシール本体21との間に流入し、溝105内の圧力が上昇する。溝105内の圧力上昇により、受圧部22の受圧面22fに、径方向Drの内側に向かう背面圧力Phが印加される。そのため、シール本体21は径方向Drの内側に変位する。シール体25にシールフィン26が突き当たることで、可動シール20は、高圧側領域S2と低圧側領域S1とを仕切ってシール機能を発現する。
図5を参照して、可動シール20のシール本体21の端部21Aの構成について説明する。
可動シール20のシール本体21の端部21Aは、固定シール10の端部10A(図1参照)に突き当たる端面21a(周方向端面)を有する。「21b」は、端面21aの高圧側領域S2側の端縁(中心軸方向Daの端縁。以下、高圧側の端縁21bという)である。「21c」は、端面21aの低圧側領域S1側の端縁(中心軸方向Daの端縁。以下、低圧側の端縁21cという)である。なお、図5では、シール体25の形状は簡略化されて図示されている。
図6(A)は、シール本体21の端部21Aおよび固定シール10の端部10Aの概略構成を示す側面図である。図6(B)は、シール本体21の端部21Aの概略構成を示す斜視図である。図5に示すように、シール本体21は、互いに幅が異なる受圧部22、ベース部23および接続部24を有するため、端部21Aの端面21aは複雑な形状であるが、図6(B)では、端面21aを簡略化し、概略、矩形として示している。
図6(A)および図6(B)に示すように、シール本体21の端部21Aの端面21aは、主領域27a(第2領域)と、第1領域27bとを有する。主領域27aは、低圧側の端縁21cを含む一定幅の領域である。主領域27aは、中心軸方向Daに沿う平面である。主領域27aは、シール本体21のM方向の移動に伴って(図1参照)、固定シール10の端部10Aの端面10aに接触する。主領域27aは、第1領域27bに対して、低圧側領域S1側に隣接する領域である。図6(B)に示す「27c」は、主領域27aと第1領域27bとの境界線である。
図6(B)には、主領域27aを含み、主領域27aに沿う仮想面28を仮想線で示す。仮想面28は、中心軸方向Daに沿う平面である。図6(A)に示すように、主領域27aを固定シール10の端面10aに接触させた状態では、仮想面28は固定シール10の端面10aに一致する。
図6(A)および図6(B)に示すように、第1領域27bは、端面21aのうち主領域27aを除く領域であって、高圧側の端縁21bを含む一定幅の領域である。第1領域27bは、端面21aのうち高圧側領域S2側の部分である。第1領域27bは、境界線27cから高圧側の端縁21bに向かって仮想面28から離れる方向(図6(A)における下方)に傾斜している。第1領域27bは、端面21a(主領域27a)が固定シール10の端面10aに接触した状態において、端面10aから離れる方向に後退する。
第1領域27bは、境界線27cでは、主領域27aに対して傾斜していない。第1領域27bは、境界線27cから高圧側領域S2側に向かうにしたがって仮想面28に対する傾斜角度が大きくなるように傾斜している。そのため、第1領域27bは、主領域27aに対して滑らかに連続して形成された湾曲凸面である。仮想面28に対する第1領域27bの後退量(後退距離)は、境界線27cから高圧側の端縁21bに向かって徐々に大きくなり、高圧側の端縁21bで最大となる。第1領域27bの、仮想面28(端面10a)に対する最大離間距離(最大後退量)は、0.2mm以下(例えば0.1~0.2mm)であることが好ましい。
固定シール10の端面10aは、中心軸方向Daに沿う平面である。
軸シール装置の可動シール(シール本体)には、作動タイミングのばらつきに起因して摩耗が起きる可能性がある。
可動シール(シール本体)の作動タイミングのばらつきの原因としては、例えば、図3および図4に示すように、受圧部22に加えられる背面圧力Phと、弾性部材30の弾性力F+摩擦力fとのバランスの乱れによる、シール本体21の作動性の悪化が考えられる。特に、図4に示すように、シール本体21が固定シール10に向かって変位して可動シール20によるシール機能が発現する工程の最終段階で、シール本体21の作動性の悪化が起こりやすい。
なお、摩擦力fは、接続部24の第1の面24fと溝105の突出部108の当接面108aとの摺動部分における摩擦係数μにスラスト力F0を乗じて得られる力である。
図8は、比較形態に係る軸シール装置のシール本体621の端部621Aおよび固定シール10の端部10Aの概略構成を示す側面図である。シール本体621は、端部621Aの端面621aが平坦に形成されている点で、図6(A)に示すシール本体21と異なる。「621b」は、端面621aの高圧側領域S2側の端縁である。「621c」は、端面21aの低圧側領域S1側の端縁である。
図8に示すように、シール本体621または固定シール10が傾いた状態となると、シール本体621が固定シール10に向かって変位する工程の最終段階において、シール本体621の端面621aの高圧側領域S2側の端縁621bが固定シール10の端部10Aに接触し、シール本体621の作動性に影響が出る可能性がある。
これに対し、図7に示すように、軸シール装置1のシール本体21は、高圧側の端縁21bを含む部分(第1領域27b)が後退して形成されている。そのため、シール本体21または固定シール10が傾いた状態となった場合でも、シール本体21が固定シール10に向かって変位する工程の最終段階において、シール本体21の端面21aの高圧側領域S2側の部分が固定シール10に接触することによるシール本体21の作動性の悪化は起こりにくい。よって、可動シール20によるシール機能の発現に支障が生じにくい。
また、軸シール装置1では、シール本体21の端面21aの高圧側領域S2側の部分が固定シール10の端面10aに接触した場合でも、図8に示す比較形態の軸シール装置と比べて、端面21aの低圧側領域S1側の部分において、シール本体21と固定シール10との隙間を小さくできる。よって、シール性能の低下を防ぐことができる。
第1領域27bは、主領域27aに対して滑らかに連続して形成されているため、シール本体21が固定シール10に向かって変位する工程の最終段階において、シール本体21または固定シール10に、傾きを是正する動きが生じた場合でも、当該動作がスムーズに行われる。例えば、図7に示すように傾いた姿勢のシール本体21または固定シール10が図6(A)に示す正常姿勢に戻る動作に支障が生じにくくなる。よって、可動シール20におけるシール性能の低下を防ぐことができる。
図9は、シール本体21の変形例であるシール本体1021の端部1021Aおよび固定シール10の変形例である固定シール110の端部110Aの概略構成を示す側面図である。なお、既出の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、固定シール110の端部110Aの端面110aは、主領域111a(第2領域)と、第1領域111bとを有する。主領域111aは、低圧側の端縁112cを含む一定幅の領域である。主領域111aは、中心軸方向Daに沿う平面である。主領域111aは、可動シール20のM方向の移動に伴って(図1参照)、シール本体1021の端部1021Aの端面1021aに接触する。主領域111aは、第1領域111bに対して、低圧側領域S1側に隣接する領域である。仮想面28は、主領域111aを含む平面である。
第1領域111bは、端面110aのうち主領域111aを除く領域であって、高圧側の端縁112bを含む一定幅の領域である。第1領域111bは、端面110aのうち高圧側領域S2側の部分である。第1領域111bは、主領域111aとの境界線から高圧側の端縁112bに向かって仮想面28から離れる方向(図9における上方)に傾斜している。第1領域111bは、端面110a(主領域111a)がシール本体1021の端面1021aに接触した状態において、端面1021aから離れる方向に後退する。
第1領域111bは、主領域111aとの境界線では、主領域111aに対して傾斜していない。第1領域111bは、前記境界線から高圧側領域S2側に向かうにしたがって仮想面28に対する傾斜角度が大きくなるように傾斜している。そのため、第1領域111bは、主領域111aに対して滑らかに連続して形成された湾曲凸面である。仮想面28に対する第1領域111bの後退量(後退距離)は、主領域111aとの境界線から高圧側の端縁112bに向かって徐々に大きくなり、高圧側の端縁112bで最大となる。
シール本体1021の端面1021Aは、仮想面28に沿う平面であってよい。
図9に示す軸シール装置では、端面110aの高圧側の端縁112bを含む部分(第1領域111b)が後退して形成されているため、図6(A)および図6(B)に示す軸シール装置1と同様に、シール本体1021または固定シール110が傾いた状態となった場合でも、シール本体1021の端面1021aの高圧側領域S2側の部分が固定シール110に接触することによるシール本体1021の作動性の悪化は起こりにくい。よって、可動シール20によるシール機能の発現に支障は生じにくい。
第1領域111bは、主領域111aに対して滑らかに連続して形成されているため、シール本体1021または固定シール110に、傾きを是正する動きが生じた場合でも、当該動作がスムーズに行われる。よって、可動シール20におけるシール性能の低下を防ぐことができる。
図6(A)および図6(B)に示す例では、シール本体21の端面と固定シール10の端面のうち、シール本体21のみに、高圧側の端縁を含む部分が後退した構造が採用されている。図9に示す例では、シール本体1021の端面と固定シール110の端面のうち、固定シール110のみに、高圧側の端縁を含む部分が後退した構造が採用されている。軸シール装置は、シール本体の端面と固定シールの端面の両方において、高圧側の端縁を含む部分が後退した構造を採用してもよい。
次に、第1の実施形態に係る軸シール装置1のシール本体21の他の変形例について説明する。
図10(A)は、シール本体21の他の変形例であるシール本体121の端部121Aおよび固定シール10の端部10Aの概略構成を示す側面図である。図10(B)は、シール本体121の端部121Aの概略構成を示す斜視図である。なお、既出の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図10(A)および図10(B)に示すように、シール本体121の端部121Aの端面121aは、主領域127a(第2領域)と、第1領域127bと、第3領域127cとを有する。主領域127aは、中心軸方向Daの中央の一定幅の領域である。主領域127aは、中心軸方向Daに沿う平面である。主領域127aは、シール本体121のM方向の移動に伴って(図1参照)、固定シール10の端部10Aの端面10aに接触する。主領域127aは、第1領域127bに対して、低圧側領域S1側に隣接する領域である。図10(B)に示す「127d」は、主領域127aと第1領域127bとの境界線である。「127e」は、主領域127aと第3領域127cとの境界線である。仮想面28は、主領域127aを含む平面である。
第1領域127bは、端面121aの高圧側の端縁121bを含む一定幅の領域である。第1領域127bは、端面121aのうち高圧側領域S2側の部分である。第1領域127bは、第1境界線127dから高圧側の端縁121bに向かって仮想面28から離れる方向に傾斜している。第1領域127bは、端面121a(主領域127a)が固定シール10の端面10aに接触した状態において、端面10aから離れる方向に後退する。
第1領域127bは、第1境界線127dでは、主領域127aに対して傾斜していない。第1領域127bは、第1境界線127dから高圧側領域S2側に向かうにしたがって仮想面28に対する傾斜角度が大きくなるように傾斜している。そのため、第1領域127bは、主領域127aに対して滑らかに連続して形成された湾曲凸面である。仮想面28に対する第1領域127bの後退量(後退距離)は、第1境界線127dから高圧側の端縁121bに向かって徐々に大きくなり、高圧側の端縁121bで最大となる。第1領域127bの、仮想面28(端面10a)に対する最大離間距離(最大後退量)は、0.2mm以下(例えば0.1~0.2mm)であることが好ましい。
第3領域127cは、端面121aの低圧側の端縁121cを含む一定幅の領域である。第3領域127cは、端面121aのうち低圧側領域S1側の部分である。第3領域127cは、第2境界線127eから低圧側の端縁121cに向かって仮想面28から離れる方向に傾斜している。第3領域127cは、端面121a(主領域127a)が固定シール10の端面10aに接触した状態において、端面10aから離れる方向に後退する。
第3領域127cは、第2境界線127eでは、主領域127aに対して傾斜していない。第3領域127cは、第2境界線127eから高圧側領域S2側に向かうにしたがって仮想面28に対する傾斜角度が大きくなるように傾斜している。そのため、第3領域127cは、主領域127aに対して滑らかに連続して形成された湾曲凸面である。仮想面28に対する第3領域127cの後退量(後退距離)は、第2境界線127eから低圧側の端縁121cに向かって徐々に大きくなり、低圧側の端縁121cで最大となる。
第3領域127cの幅(中心軸方向Daの寸法)は、第1領域127bの幅と同じか、または第1領域127bの幅より小さいことが好ましい。第3領域127cの、仮想面28(端面10a)に対する最大離間距離(最大後退量)は、第1領域127bの、仮想面28(端面10a)に対する最大離間距離(最大後退量)と同じか、または第1領域127bの最大離間距離よりも小さいことが望ましい。
図10(A)および図10(B)に示す軸シール装置では、端面121aの高圧側の端縁121bを含む部分(第1領域127b)が後退して形成されているため、シール本体121が固定シール10に向かって変位する工程の最終段階において、シール本体121の端面121aの高圧側領域S2側の部分が固定シール10に接触することによるシール本体121の作動性の悪化は起こりにくい。よって、可動シール20によるシール機能の発現に支障が生じにくい。
この軸シール装置では、端面121aの低圧側の端縁121cを含む部分(第3領域127c)が後退して形成されているため、シール本体121が固定シール10に向かって変位する工程の最終段階において、シール本体121の端面121aの低圧側領域S1側の部分が固定シール10に接触することによるシール本体121の作動性の悪化は起こりにくい。よって、可動シール20によるシール機能の発現に支障が生じにくい。
このように、シール本体121は、端面121aの高圧側と低圧側の両方に後退部分を有するため、固定シール10に対する傾き方向によらず、端縁を含む部分が固定シール10に接触するのを回避できる。
第1領域127bおよび第3領域127cは、主領域127aに対して滑らかに連続して形成されているため、シール本体121が固定シール10に向かって変位する工程の最終段階において、シール本体121または固定シール10に、傾きを是正する動きが生じた場合でも、当該動作がスムーズに行われる。よって、可動シール20におけるシール性能の低下を防ぐことができる。
図10(A)および図10(B)に示す構造では、シール本体121の端面121aが、端面10aから離れる方向に後退した第1領域127bおよび第3領域127cを有するが、軸シール装置の構造はこの構造に限定されない。例えば、固定シールの端面は、図10(A)に示す端面121aと同様に、高圧側の端縁を含む領域、および低圧側の端縁を含む領域がシール本体の端面から離れる方向に後退した構造であってもよい。この構造の場合、シール本体の端面は、仮想面28に沿う平面であってよい。また、シール本体の端面と、固定シールの端面との両方において、高圧側の端縁を含む領域、および低圧側の端縁を含む領域が後退した構造を採用してもよい。
なお、図10(A)および図10(B)に示す構造では、シール本体121の端面121aが、第1領域127b、主領域127aおよび第3領域127cを有するが、シール本体の端面は、主領域127aがなく、第1領域127aと第3領域127cとが中心軸Da方向に隣り合う形状であってもよい。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る軸シール装置について説明する。
図11(A)は、第2の実施形態に係る軸シール装置のシール本体221の端部221Aおよび固定シール10の端部10Aの概略構成を示す側面図である。図11(B)は、シール本体221の端部221Aの概略構成を示す斜視図である。第2の実施形態に係る軸シール装置は、シール本体221以外は第1の実施形態の軸シール装置1と同様の構成である。なお、既出の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図11(A)および図11(B)に示すように、シール本体221の端部221Aの端面221aは、高圧側の端縁221bおよび低圧側の端縁221cを含む平面である。端面221aは、低圧側の端縁221cから高圧側の端縁221bに向かって徐々に仮想面28から離れる方向(図11(A)における下方)に傾斜している。端面221aは、高圧側の端縁221bが固定シール10の端面10aに接触する。端面221aは、固定シール10の端面10aに接触した状態において、端面10aから離れる方向に後退する。端面221aのうち高圧側の端縁221bを含む部分は、端面10aから離れる方向に後退する。仮想面28に対する端面221aの最大離間距離(最大後退量)は、0.2mm以下(例えば0.1~0.2mm)であることが好ましい。なお、仮想面28は、低圧側の端縁221cを含み、中心軸方向Daに沿う平面である。
図11(A)および図11(B)に示す軸シール装置は、シール本体221の端面221a(高圧側の端縁221bを含む領域)が後退しているため、シール本体221または固定シール10が傾いた状態となった場合でも、シール本体221が固定シール10に向かって変位する工程の最終段階において、シール本体221の端面221aの高圧側領域S2側の部分が固定シール10に接触することによるシール本体221の作動性の悪化は起こりにくい。よって、可動シール20によるシール機能の発現に支障が生じにくい。
シール本体221は、端面221aが平面状に形成されているため、端面221aの加工が容易である。また、端面221aの形状の精度を高めることができる。
図11(A)および図11(B)に示す構造では、シール本体221の端面221a(高圧側の端縁221bを含む領域)が後退するように傾斜しているが、軸シール装置の構造はこの構造に限定されない。例えば、固定シールの端面は、図11(A)に示す端面221aと同様に、高圧側の端縁を含む領域がシール本体の端面から離れる方向に後退した平面であってもよい。この構造の場合、シール本体の端面は、仮想面28に沿う平面であってよい。また、シール本体の端面と、固定シールの端面との両方が、高圧側の端縁を含む領域が後退した平面であってもよい。
次に、第2の実施形態に係る軸シール装置のシール本体221の変形例について説明する。
図12(A)は、シール本体221の変形例であるシール本体321の端部321Aおよび固定シール10の端部10Aの概略構成を示す側面図である。図12(B)は、シール本体321の端部321Aの概略構成を示す斜視図である。なお、既出の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図12(A)および図12(B)に示すように、シール本体321の端部321Aの端面321aは、第2領域327aと、第1領域327bとを有する。図12(B)に示す「327c」は、第2領域327aと第1領域327bとの境界線である。なお、仮想面28は、境界線327cを含み、中心軸方向Daに沿う平面である。
第1領域327bは、端面321aの高圧側の端縁321bを含む領域である。第1領域327bは、高圧側の端縁321bに沿って一定幅の領域をなす平面である。第1領域327bは、端面321aのうち高圧側領域S2側の部分である。第1領域327bは、境界線327cから高圧側の端縁321bに向かって、仮想面28から離れる方向(図12(A)における下方)に傾斜している。第1領域327bは、端面321aが固定シール10の端面10aに接触した状態において、端面10aから離れる方向に後退する。第1領域327bの、仮想面28(端面10a)に対する最大離間距離(最大後退量)は、0.2mm以下(例えば0.1~0.2mm)であることが好ましい。
第2領域327aは、端面321aの低圧側の端縁321cを含む領域である。第2領域327aは、低圧側の端縁321cに沿って一定幅の領域をなす平面である。第2領域327aは、端面321aのうち低圧側領域S1側の部分である。第2領域327aは、第1領域327bに対して、低圧側領域S1側に隣接する領域である。
第2領域327aは、境界線327cから低圧側の端縁321cに向かって仮想面28から離れる方向(図12(A)における下方)に傾斜している。第2領域327aは、端面321aが固定シール10の端面10aに接触した状態において、端面10aから離れる方向に後退する。
第2領域327aの幅(中心軸方向Daの寸法)は、第1領域327bの幅と同じか、または第1領域327bの幅より小さいことが好ましい。第2領域327aの、仮想面28に対する最大離間距離(最大後退量)は、第1領域327bの、仮想面28に対する最大離間距離(最大後退量)と同じか、または第1領域327bの最大離間距離よりも小さいことが望ましい。
図12(A)および図12(B)に示す軸シール装置は、端面321aの高圧側の端縁321bを含む部分(第1領域327b)が後退して形成されているため、端面321aの高圧側領域S2側の部分が固定シール10に接触することによるシール本体321の作動性の悪化は起こりにくい。よって、可動シール20によるシール機能の発現に支障が生じにくい。
この軸シール装置は、端面321aの低圧側の端縁321cを含む部分(第2領域327a)が後退して形成されているため、端面321aの低圧側領域S1側の部分が固定シール10に接触することによるシール本体321の作動性の悪化は起こりにくい。よって、可動シール20によるシール機能の発現に支障が生じにくい。
このように、シール本体321は、端面321aの高圧側と低圧側の両方に後退部分を有するため、固定シール10に対する傾き方向によらず、端縁を含む部分が固定シール10に接触するのを回避できる。
シール本体321は、第1領域327bおよび第2領域327aが平面状に形成されているため、端面321aの加工が容易である。また、端面321aの形状の精度を高めることができる。
次に、第2の実施形態に係る軸シール装置のシール本体221の他の変形例について説明する。
図13(A)は、シール本体221の変形例であるシール本体721の端部721Aおよび固定シール10の端部10Aの概略構成を示す側面図である。図13(B)は、シール本体721の端部721Aの概略構成を示す斜視図である。なお、既出の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図13(A)および図13(B)に示すように、シール本体721の端部721Aの端面721aは、主領域727a(第2領域)と、第1領域727bと、第3領域727cとを有する。主領域727aは、中心軸方向Daの中央の一定幅の領域である。主領域727aは、中心軸方向Daに沿う平面である。主領域727aは、シール本体721のM方向の移動に伴って(図1参照)、固定シール10の端部10Aの端面10aに接触する。主領域727aは、第1領域727bに対して、低圧側領域S1側に隣接する領域である。図13(B)に示す「727d」は、主領域727aと第1領域727bとの境界線である。「727e」は、主領域727aと第3領域727cとの境界線である。仮想面28は、主領域727aを含む平面である。
第1領域727bは、端面721aの高圧側の端縁721bを含む一定幅の領域をなす平面である。第1領域727bは、端面721aのうち高圧側領域S2側の部分である。第1領域727bは、第1境界線727dから高圧側の端縁721bに向かって仮想面28から離れる方向に傾斜している。第1領域727bは、端面721a(主領域727a)が固定シール10の端面10aに接触した状態において、端面10aから離れる方向に後退する。
第3領域727cは、端面721aの低圧側の端縁721cを含む一定幅の領域をなす平面である。第3領域727cは、端面721aのうち低圧側領域S1側の部分である。第3領域727cは、第2境界線727eから低圧側の端縁721cに向かって仮想面28から離れる方向に傾斜している。第3領域727cは、端面721a(主領域727a)が固定シール10の端面10aに接触した状態において、端面10aから離れる方向に後退する。
図13(A)および図13(B)に示す軸シール装置は、図12(A)および図12(B)に示す軸シール装置と同様の効果を奏する。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態に係る軸シール装置について説明する。
図14(A)は、第3の実施形態に係る軸シール装置のシール本体421の端部421Aおよび固定シール10の端部10aの概略構成を示す側面図である。図14(B)は、シール本体421の端部421Aの概略構成を示す斜視図である。第3の実施形態に係る軸シール装置は、シール本体421以外は第1の実施形態の軸シール装置1と同様の構成である。なお、既出の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図14(A)および図14(B)に示すように、シール本体421の端部421Aの端面421aは、主領域427a(第2領域)と、第1領域427bとを有する。主領域427aは、低圧側の端縁421cを含む一定幅の領域である。主領域427aは、中心軸方向Daに沿う平面である。主領域427aは、第1領域427bに対して、低圧側領域S1側に隣接する領域である。なお、仮想面28は、主領域427aを含む平面である。
第1領域427bは、端面421aの高圧側の端縁部が切り欠かれて形成された領域である。図14(A)において、第1領域427bは、主領域427aより低く形成されている。第1領域427bと主領域427aとの境界には、第1領域427bと主領域427aとの高低差によって、不連続な段差部428aが形成されている。第1領域427bは、高圧側の端縁421bを含む一定幅の領域である。第1領域427bは、端面421a(主領域427a)が固定シール10の端面10aに接触した状態において、端面10aから離れる方向に後退している。
図14(A)および図14(B)に示す軸シール装置では、高圧側の端縁421bを含む部分(第1領域427b)が後退して形成されている。そのため、シール本体421または固定シール10が傾いた状態となった場合でも、シール本体421の端面421aの高圧側領域S2側の部分が固定シール10に接触することによるシール本体421の作動性の悪化は起こりにくい。よって、可動シール20によるシール機能の発現に支障は生じにくい。
第1領域427bと主領域427aとの境界には不連続な段差部428aが形成されているため、第1領域427bが主領域427aに対して滑らかに連続して形成されている場合に比べて、主領域427aの面積を広く確保できる。そのため、シール本体421は広い面積で固定シール10の端面10aに接触する。よって、端面421aと固定シール10との間における流体の漏れを小さくできる。
図14(A)および図14(B)に示す構造では、シール本体421の端面421aが第1領域427bを有するが、軸シール装置の構造はこの構造に限定されない。例えば、固定シールの端面は、シール本体421の端面421aと同様に、主領域との境界に段差部が形成されて後退した第1領域(高圧側の端縁を含む部分)を有していてもよい。この構造の場合、シール本体の端面は、仮想面28に沿う平面であってよい。
次に、第3の実施形態に係る軸シール装置のシール本体421の変形例について説明する。
図15(A)は、シール本体421の変形例であるシール本体521の端部521Aおよび固定シール10の端部10Aの概略構成を示す側面図である。図15(B)は、シール本体521の端部521Aの概略構成を示す斜視図である。なお、既出の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図15(A)および図15(B)に示すように、シール本体521の端部521Aの端面521aは、主領域527a(第2領域)と、第1領域527bと、第3領域527cとを有する。主領域527aは、中心軸方向Daの中央の一定幅の領域である。主領域527aは、中心軸方向Daに沿う平面である。主領域527aは、第1領域527bに対して、低圧側領域S1側に隣接する領域である。なお、仮想面28は、主領域527aを含む平面である。
第1領域527bは、端面521aの高圧側の端縁部が切り欠かれて形成された領域である。第1領域527bは、主領域527aより低く形成されている。第1領域527bと主領域527aとの境界には段差部528aが形成されている。第1領域527bは、高圧側の端縁521bを含む一定幅の領域である。第1領域527bは、端面521a(主領域527a)が固定シール10の端面10aに接触した状態において、端面10aから離れる方向に後退している。
第3領域527cは、端面521aの低圧側の端縁部が切り欠かれて形成された領域である。第3領域527cは、主領域527aより低く形成されている。第3領域527cと主領域527aとの境界には段差部528bが形成されている。第3領域527cは、低圧側の端縁521cを含む一定幅の領域である。第3領域527cは、端面521a(主領域527a)が固定シール10の端面10aに接触した状態において、端面10aから離れる方向に後退している。
図15(A)および図15(B)に示す軸シール装置では、端面521aの高圧側の端縁521bを含む部分(第1領域527b)が後退して形成されているため、シール本体521の端面521aの高圧側領域S2側の部分が固定シール10に接触することによるシール本体521の作動性の悪化は起こりにくい。
この軸シール装置では、低端面521aの圧側の端縁521cを含む部分(第3領域527c)が後退して形成されているため、シール本体521の端面521aの低圧側領域S1側の部分が固定シール10に接触することによるシール本体521の作動性の悪化は起こりにくい。
このように、シール本体521は、高圧側と低圧側の両方に後退部分を有するため、固定シール10に対する傾き方向によらず、端縁を含む部分が固定シール10に接触するのを回避できる。
第1領域527bおよび第3領域527cは、主領域527aに対して段差部528a,528bをなすように形成されているため、第1領域527bおよび第3領域527cが主領域527aに対して滑らかに連続して形成されている場合に比べて、主領域527aの面積を広く確保できる。そのため、シール本体521は広い面積で固定シール10の端面10aに接触する。よって、端面521aと固定シール10との間における流体の漏れを小さくできる。
図15(A)および図15(B)に示す構造では、シール本体521の端面521aが第1領域527bおよび第3領域527cを有するが、軸シール装置の構造はこの構造に限定されない。例えば、固定シールの端面は、シール本体521の端面521aと同様に、主領域に対して不連続な第1領域(高圧側の端縁を含む部分)および第3領域(低圧側の端縁を含む部分)を有していてもよい。この構造の場合、シール本体の端面は、仮想面28に沿う平面であってよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、第1~第3の実施形態では、シール構造の一例として、アブレイダブルシール構造を例に挙げて説明したが、例えば、アブレイダブルシール構造以外のシール構造(例えば、ラビリンスシール構造)にも適用可能であり、第1および第2の実施形態と同様な効果を得ることができる。
軸シール装置では、可動シールの移動に伴って互いに接触するシール本体の端面と固定シールの端面のうち少なくとも一方において、少なくとも高圧側領域側の部分が後退している構造があればよい。
本発明は、軸シール装置、および回転機械に適用できる。
1…軸シール装置、2…シール部材、10,110…固定シール、10a,110a…端面(固定シールの周方向端面)、20…可動シール、20A…端部、21,121,221,321,421,521…シール本体、21A,121A,221A,321A,421A,521A…端部、21a,121a,221a,321a,421a,521a…端面(可動シールの周方向端面)、27a,127a,327a,427a,527a…主領域(第2領域)、27b,127b,327b、427b,527b…第1領域(後退した高圧側領域側の部分)、100…回転機械、102…ロータ、103…ステータ、127c、527c…第3領域(後退した低圧側領域側の部分)、327a…第2領域(後退した低圧側領域側の部分)、428,528a,528b…段差部、Da…中心軸方向、S1…低圧側領域、S2…高圧側領域

Claims (8)

  1. ロータと該ロータを囲うステータとの間に設けられ、前記ロータと前記ステータとの間の空間を前記ロータの中心軸方向において、高圧流体が流れる高圧側領域と低圧流体が流れる低圧側領域とに分けるシール部材を備え、
    該シール部材は、
    周方向に延びる固定シールと、
    該固定シールの周方向に隣接して周方向に延びて、径方向に可動である可動シールと、
    を含み、
    前記可動シールの移動にともなって互いに接触する該可動シールの周方向端面および前記固定シールの周方向端面のうち少なくとも一方は、少なくとも前記高圧側領域側の部分が、前記高圧側領域側に向かうにしたがって、前記中心軸方向に沿う平面である仮想面から離れる方向に傾斜するように後退している軸シール装置。
  2. 前記周方向端面は、前記後退した高圧側領域側の部分である第1領域と、前記第1領域に対して前記低圧側領域側に隣接する第2領域と、を有し、
    前記第2領域は、相手側の周方向端面に接触可能であって、前記第1領域に対して滑らかに連続して形成されている、請求項1に記載の軸シール装置。
  3. 前記後退した前記高圧側領域側の部分は、平面状に形成されている、請求項1に記載の軸シール装置。
  4. 前記後退した高圧側領域側の部分である第1領域と、前記第1領域に対して低圧側に隣接する第2領域との境界には、前記第1領域と前記第2領域との高低差によって段差部が形成されている、請求項1に記載の軸シール装置。
  5. 前記後退した前記高圧側領域側の部分を有する周方向端面は、前記低圧側領域側の部分が後退している請求項1~4のうちいずれか1項に記載の軸シール装置。
  6. ロータと該ロータを囲うステータとの間に設けられ、前記ロータと前記ステータとの間の空間を前記ロータの中心軸方向において、高圧流体が流れる高圧側領域と低圧流体が流れる低圧側領域とに分けるシール部材を備え、
    該シール部材は、
    周方向に延びる固定シールと、
    該固定シールの周方向に隣接して周方向に延びて、径方向に可動である可動シールと、
    を含み、
    前記可動シールの移動にともなって互いに接触する該可動シールの周方向端面および前記固定シールの周方向端面のうち少なくとも一方は、少なくとも前記高圧側領域側の部分が後退しており、
    前記周方向端面は、前記後退した高圧側領域側の部分である第1領域と、前記第1領域に対して前記低圧側領域側に隣接する第2領域と、を有し、
    前記第2領域は、相手側の周方向端面に接触可能であって、前記第1領域に対して滑らかに連続して形成されている軸シール装置。
  7. ロータと該ロータを囲うステータとの間に設けられ、前記ロータと前記ステータとの間の空間を前記ロータの中心軸方向において、高圧流体が流れる高圧側領域と低圧流体が流れる低圧側領域とに分けるシール部材を備え、
    該シール部材は、
    周方向に延びる固定シールと、
    該固定シールの周方向に隣接して周方向に延びて、径方向に可動である可動シールと、
    を含み、
    前記可動シールの移動にともなって互いに接触する該可動シールの周方向端面および前記固定シールの周方向端面のうち少なくとも一方は、少なくとも前記高圧側領域側の部分が後退しており、
    前記後退した前記高圧側領域側の部分を有する周方向端面は、前記低圧側領域側の部分が後退している軸シール装置。
  8. 請求項1~のうちいずれか1項に記載の軸シール装置を含む回転機械。
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