JP7008261B2 - ストロークセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、ストロークセンサに関する。
自動車や自動2輪車のレバーなどの移動体の移動量を検出するストロークセンサとして、例えば、特許文献1に開示されたものがある。このストロークセンサは、被検出体の移動に追従するシャフトと、シャフトが収容されるハウジングと、シャフトの一端に設けられる磁石と、ハウジングに設けられて磁石の磁界変化を検出する磁気検出素子と、シャフトが往復移動した後、シャフトを原点位置に復帰させる原点復帰機構と、を備え、被検出体が軸方向に往復する移動量を磁界の変化によって検出する。
特開2014-149188号公報
特許文献1記載のストロークセンサは、磁気検出素子を水密にするために、磁気検出素子を実装する回路基板やこの回路基板から外部への配線接続箇所を充填部材によって、埋めている。
この充填部材は、硬化するまで時間を要するだけでなく、ストロークセンサの軽量化を計るため、できるだけ少ない充填量であることが好ましい。一方で、磁気検出素子や配線の接続箇所、配線の取り回しなど、多様な制約があるため、これらを効率よく配置することが望まれていた。
本発明の目的とするところは、上述課題に着目し、磁気検出素子を実装する回路基板を効率よく配置できるストロークセンサを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るストロークセンサは、
磁石を有するとともに、被検出体に追従して原点位置を中心に往復する検出シャフトの移動量を磁気検出素子によって検出するストロークセンサであって、
前記検出シャフトの回転を規制して摺動可能に支持する非磁性の金属材料からなるハウジングと、
前記磁気検出素子を表面実装する回路基板と、
この回路基板の前記磁気検出素子の実装側の面に接続され、前記ハウジングの外へ引き回される配線と、
前記ハウジングの外側に、前記回路基板を収容する凹形状の基板保持部と、
前記基板保持部に充填され、前記回路基板を覆う充填部材と、
を備え、
前記基板保持部は、前記回路基板の前記面に対向する箇所に、段差形状を設ける
ことを特徴とする。
また、前記回路基板は、前記磁気検出素子及び前記配線の接続箇所が前記ハウジングに接触しない位置となるように、前記基板保持部内にビス止め保持される
ことを特徴とする。
また、前記回路基板は、切り欠き部を複数設ける
ことを特徴とする。
また、前記基板保持部は、前記磁気検出素子に対向する底部と、
前記磁気検出素子よりも外側に設けられる前記配線の接続箇所に対向し、前記底部よりも深く掘り下げられた凹部を有する
ことを特徴とする。
また、前記基板保持部は、前記磁気検出素子に対向する底部と、前記底部よりも深く掘り下げられた一対の凹部と、を有し、
前記一対の凹部の各々は、互いに対称に設けられ、
前記一対の凹部のうち一方が前記磁気検出素子よりも外側に設けられる前記配線の接続箇所に対向する
ことを特徴とする。
また、前記基板保持部は、前記底部よりも高く突出したボスを有し、
前記ボスは、対称な形状であり、
前記ボスには、ねじ穴が切削加工によって形成されている
ことを特徴とする。
また、前記基板保持部の側壁には、前記配線を前記基板保持部の外に引き回す切り欠き部が切削加工によって形成されている
ことを特徴とする。
本発明によれば磁気検出素子を実装する回路基板を効率よく配置できるストロークセンサとなる。
本発明の第1実施形態における充填部材を設ける前のストロークセンサを示す図。 同上実施形態のストロークセンサの断面図(X-X断面図)。 同上実施形態のストロークセンサの断面図(Y-Y断面図)。 本発明の第2実施形態のストロークセンサの断面図。 同上実施形態の基板保持部を示す(a)正面図及び(b)断面図(Z-Z断面図)。 同上実施形態のストロークセンサの断面図。 同上実施形態の基板保持部を示す正面図。
以下に、本発明の一実施の形態に係るストロークセンサを添付図面に基づいて説明する。
本発明の第1実施形態であるストロークセンサAは、図1,2に示すように、被検出体に追従して原点位置Oを中心に往復する検出シャフト1の移動量を検出するストロークセンサAであって、検出シャフト1の回転を規制して摺動可能に支持するハウジング2と、検出シャフト1とハウジング2との間に設けられ移動量を検出して移動した後の検出シャフト1を原点位置Oに復帰させる原点復帰機構3と、を備え、検出シャフト1の側面に設ける磁石4と、磁石4と対向してハウジング2に設け検出シャフト1の移動に伴う磁界の変化から移動量を検出する磁気検出素子5と、を有して構成される。
本実施形態の検出シャフト1は、被検出体の移動によって追従する検出媒体であり、例えば、被検出体に連結されて外力が伝達され、軸方向に往復して追従する。検出シャフト1は、第1シャフト11と、第2シャフト12とで構成され、第1シャフト11と第2シャフト12が連結されている。
第1シャフト11は、ある程度剛性を有する非磁性金属からなり、代表例としてオーステナイト系のSUS(ステンレス鋼)で形成される。第1シャフト11は、直径の異なる3つの径大部11aと、径中部11bと、径小部11cとを有して構成されている。
径小部11cは、ハウジング2(第1ハウジング21)から外側に突き出しており、被検出体と連結するため、例えば、雄ねじ11dが形成され、被検出体とねじで連結され追従する。
径大部11a及び径中部11bは、ハウジング2(第1ハウジング21)内に配置されており、ハウジング2(第1ハウジング21)との間の、後述する摺動支持部で回転が規制されて摺動ができるように支持される。
径大部11aは、径小部11cとは反対側の端面側に第2シャフト12と連結するための雌ねじ部11eを有している。
径大部11aの端面が、後述する原点復帰機構3のピストン31の係止し、第1シャフト11が押し込まれる場合に、押し込む力をピストン31に伝達する。これにより、ピストン31を介してばね32による抗力が発生し、第1シャフト11を原点位置Oに復帰させることができるようになる。
また、径大部11aは、径小部11cとは反対側の端部に、横断面形状が略D形状に形成してある。これにより、第1シャフト11の回転が、ハウジング2(第1ハウジング21)の形状と協働して、規制される。
径中部11bは、磁石収容部11fが形成されている。磁石収容部11fには、磁石4が収容され、接着剤などで固定される。この場合、接着剤は、シリコンやエポキシなどの湿気硬化性の樹脂接着剤を適用でき、凹状の磁石収容部11fと磁石4との隙間を埋めるように充填され、さらに、磁石収容部11f内の磁石4を覆い隠すように、形成される。接着剤は、一定量が充填され、表面がフィレット状に硬化する。この表面形状を確認することで、磁石4が磁石収容部11f内の適正位置に固定保持されているか推測できる。
第2シャフト12は、第1シャフト11と連結されて検出シャフト1が構成され、ハウジング2(第2ハウジング22)内に収容される。第2シャフト12は、例えば、金属材料が用いられる。第2シャフト12は、第1シャフト11と同様、非磁性材料の方が好ましいが、磁石4から磁気検出素子5に至る磁界への影響度は低い場合には、鋼材等の軟磁性材料であってもよく、コストや強度と照らし合わせて適宜材料を選択することが可能である。
第2シャフト12は、3つの径の異なる径大部12aと、径中部12bと、径小部12cとを有して構成されている。径小部12cには、雄ねじ部12dが形成され、雄ねじ部12dと径中部12bとの間に段差が形成してある。雄ねじ部12dと第1シャフト11の雌ねじ部11eとで第2シャフト12と第1シャフト11が連結される。連結に際しては、補強用接着剤などでねじの緩み防止を行う。
径中部12bは、所定の軸方向長さの円柱状に形成されており、後述する原点復帰機構3のピストン31,31及びばね32が装着される。
径大部12aは、後述する原点復帰機構3のピストン31の係止するように構成しており、ピストン31を挟むようにして、第1シャフト11の端面と対向して対をなす。径大部12aは、外側周囲の形状が、例えば6角形状としてあり、第1シャフト11との連結の際にレンチなどの工具で回すことができるようにしてある。
ハウジング2は、第1シャフト11が主として収容される第1ハウジング21と、第1ハウジング21に連結され、第2シャフト12が主として収容される第2ハウジング22とを備えて構成される。
第1ハウジング21は、非磁性材料で略円筒状に形成されており、例えば、アルミニウムやステンレス鋼などの金属材料や、PBT(Poly Butylene Terephthalate)やPPS(Poly Phenylene Sulfide)などの合成樹脂材料が用いられる。第1ハウジング21の内周部には、径大穴部21aと、径中穴部21bと、径小穴部21cとが連続して形成してあり、径中穴部21bと径小穴部21cとで第1シャフト11の摺動支持する構造となる。
径大穴部21aは、内周面の中間部に雌ねじ部21dが形成され第2ハウジング22がねじで連結される。また、径大穴部21aと径中穴部21bとの段差は、後述する原点復帰機構3のピストン31の当接面となる。
径中穴部21bは、第1シャフト11の径大部11aの外側面と接触する略D形状の横断面に形成され、軸方向には、第1シャフト11の検出ストロークSだけ第1シャフト11が移動しても余裕のある軸方向長さに形成される。
径小穴部21cは、第1シャフト11の径中部12bが摺動可能な内径に形成してある。これにより、第1シャフト11は、ハウジング2の径中穴部21bの略D形状及び径小穴部21cによって、中心軸回りの回転が規制され、しかも軸方向には、検出ストロークS分の摺動が高精度になされるように支持される。したがって、第1シャフト11は、略全長が第1ハウジング21によって回転が規制されて摺動可能に支持されることになる。
第1ハウジング21には、第1シャフト11の磁石収容部11f(磁石4)の位置に対応して磁気検出素子5が実装された回路基板51の基板保持部21eが形成してある。
基板保持部21eは、底面を備えた矩形の凹形状に形成してある。基板保持部21eに回路基板51を仮固定するねじのためのねじ穴を設ける。また基板保持部21eは、回路基板51に実装した磁気検出素子5を磁石4に対して極力小さなギャップで第1ハウジング21に固定することができ、磁石4による磁界の変化を精度良く検出できる。
第2ハウジング22は、第1ハウジング21と連結されてハウジング2が構成され、例えば、金属材料が用いられる。第2ハウジング22は、第1ハウジング21と同様、非磁性材料の方が好ましいが、磁石4との距離を確保してあるため、鋼材等の軟磁性材料であっても磁界への影響度は低く、コストや強度と照らし合わせて適宜材料を選択することが可能である。
第2ハウジング22は、外形状が略2段の円筒状に形成されており、径大部22aと径小部22bとを備えている。
径大部22aの中間部外周には、雄ねじ22cが形成され、第1ハウジング21の雌ねじ部21dとで、所定位置に締め付けて連結できる。
径大部22aの内周側には、原点復帰機構3のピストン31,31およびばね32を収容する空間となる。また、径大部22aの内周に形成された段差が後述する原点復帰機構3のピストン31の当接面となる。
原点復帰機構3は、1対のピストン31,31と、これらピストン31,31の間に装着され、互いを引き離すように付勢するばね32と、で構成される。
2つのピストン31,31は、例えば、金属材料が用いられる。2つのピストン31,31は、非磁性材料の方が好ましいが、磁石4との距離を確保してあるため、鋼材等の軟磁性材料であっても磁界への影響度は低く、耐久性や強度と照らし合わせて適宜材料を選択することが可能である。
2つのピストン31,31は、底付き円筒状に形成され底部分の中心に第2シャフト12の径中部12bに装着するための装着穴が形成されている。2つのピストン31,31は、底部分を外側にして対向させ、第2シャフト12の径中部12bに摺動可能に装着され、2つのピストン31,31間にコイルばねで構成したばね32が介装され、第2シャフト12に装着されている。
2つのピストン31,31は、第1ハウジング21と第2ハウジング22が連結されて形成される第2ハウジング22の内に配置される。
ばね32は、ステンレス鋼、例えば、SUS304WPBによるコイルばねを適用できる。ばね32は、非磁性金属のものが好ましく用いられるが、磁石4との距離があるため、軟磁性材料(例えば、SWBやSWCなど)であっても磁界への影響度は低いことから、耐久性や強度と照らし合わせて適宜材料を選択して良い。また、検出シャフト1がいずれの位置であっても、ばね32によって、2つのピストン31,31をハウジング2内の段差に押し当てることができるため、隙間を有する2つのピストン31,31であっても、振動することなく保持できる。このため、検出シャフト1のストロークに対して一定の操作感を提供できる。また、2つのピストン31,31の振動を防止することで、磁気検出素子5による検出精度を安定化できる。
原点復帰機構3の2つのピストン31,31は、原点位置Oでは、ピストン31の外側面(底付き円筒の底の外側面)が第1ハウジング21の径大穴部21aの端面に当接し、もう一方のピストン31の外側面(底付き円筒の底の外側面)が第2ハウジング22の段差面に当接することで、離間距離が規制される。そして、この状態(原点位置O)での2つのピストン31,31の円筒部の離間距離(間隔)が検出シャフト1の検出ストロークSとなる。
また、この原点位置Oでは、ピストン31の外側面(底付き円筒の底の外側面)が第1シャフト11の径大部11aの端面に当接し、もう一方のピストン31の外側面(底付き円筒の底の外側面)が第2シャフト12の径大部12aの第1シャフト11側の端面に当接している。
原点復帰機構3では、原点位置Oにある検出シャフト1がハウジング2内に押し込まれるように変位すると、第1シャフト11の径大部11aの端面を介してピストン31の外側面(底付き円筒の底の外側面)が押し込まれ、もう一方のピストン31が第2ハウジング22の段差面に当接して移動できず、ばね32に抗して2つのピストン31,31の円筒部が当たるまでの検出ストロークS分だけ移動できる。そして、検出シャフト1を押し込む力がなくなると、ばね32に蓄積されたばね力で、検出シャフト1が原点位置Oに戻される。
原点復帰機構3では、原点位置Oにある検出シャフト1がハウジング2から引き出されるように変位する場合には、ピストン31の外側面(底付き円筒の底の外側面)が第2シャフト12の径大部12aの第1シャフト11側の端面を介して引き出され、ピストン31の外側面(底付き円筒の底の外側面)が第1ハウジング21の径大穴部21aの端面に当接して移動できず、ばね32に抗して2つのピストン31,31の円筒部が当たるまでの検出ストロークS分だけ移動できる。そして、検出シャフト1を引き出す力がなくなると、ばね32に蓄積されたばね力で、検出シャフト1が原点位置Oに戻される。なお、ピストン31,31が収容される空間には、外周面にグリースなどの潤滑剤が塗布され、第2シャフト12に対して長期的に安定した摺動を確保する。
磁石4は、四角柱形状もしくは円柱形状に形成された希土類系磁石(例えば、SmCoやNdFeBなどの材料の磁石)で構成される。本実施例では、磁石4は、SmCo焼結磁石を用いた円柱形状とされており、長軸方向(磁石厚み方向)に2極が着磁されている。磁石4は、検出シャフト1の第1シャフト11の磁石収容部11fに収容され、接着剤などで固定される。
磁石4は、第1ハウジング21の磁石4と対向する磁気検出素子5に磁界を提供しており、磁石4が検出シャフト1とともに変位することで、磁気検出素子5へ与える磁界の向き(磁力)を変え、結果的に磁気検出素子5が移動量として検出する。磁石4は、製造手法により焼結磁石やプラスチックと混ぜて圧縮もしくは成形されたプラスチック磁石などのいずれでも良い。焼結磁石の方が強力な磁力を有する一方、プラスチック磁石の方が大量生産性や耐割れ性が高いなど特性があることから、使用条件や設計要件に応じて適宜選択すれば良い。
磁気検出素子5は、被検出体の移動量などの変位を検出するものであり、例えば、ホール素子などで構成され、被検出体の移動などの変位に伴う磁力の変化を電気信号に変換して外部に出力する。例えば、磁気検出素子5は、回路基板51に複数のホール素子が実装された磁気検出パッケージとして構成される。
ここでは、図3に示すように、磁気検出素子5の検出面は、磁石4の着磁方向に垂直な方向に配置してある。磁気検出素子5を備える磁気検出パッケージは、回路基板51上に表面実装され、さらに回路基板51がハウジング2(第1ハウジング21)の基板保持部21eに収容され、ビスで仮固定した後、充填部材(ポッティング剤)52にて気密に保持される。磁気検出素子5は、磁石4とのギャップを極力小さくして高精度に磁界の変化を検出できるように配置される。
磁気検出素子5への電源の取り込みや外部への出力は、配線(配線コード)53にて行われる。配線53の一端側は、被膜から銅線が露出し、回路基板51のスルーホールから磁気検出素子5の実装面側に突出する。この銅線は、該実装面側でスルーホール周辺のランドに半田接続されることで回路基板51と接続され、更に、回路基板51上の銅箔パターンを介して、磁気検出素子5に接続される。
凹形状の基板保持部21eは、その底面が、磁気検出素子5に対向する底部21fと、前記半田接続箇所に対応し、底部21fよりも更に掘り下げた凹部21gとを有する段差形状に形成される。
底部21fは、磁気検出素子5と磁石4と間に設けられる平滑面であり、この場合、磁気検出素子5と僅かなクリアランスを介して位置するように設計される。また、底部21fから、図示しないボスが形成され、回路基板51をビス止めできるようにねじ穴が形成されている。
凹部21gは、配線53の先端に接触しない充分な深さに掘り下げて形成される。この凹部21gを設けることによって、配線53が、金属からなる第1ハウジング21に接触することなく、磁気検出素子5を磁石4側により近づけて配置できる。
また、回路基板51には、底部21fに対向する位置に複数の切り欠き部51aと、凹部21gに対向する位置に複数の切り欠き部51bと、が形成される。この切り欠き部51a,51bは、充填部材52の充填口や脱気口として作用でき、異なる深さの底部21fと凹部21g毎に設けられるため、回路基板51の裏側への充填作業を確実で容易に行うことができる。
磁気検出素子5を用いる磁気検出パッケージでの検出ストロークSの検出は、回路基板51の複数のホール素子で、磁石4の成す磁界の磁気検出素子5の磁気検出面に対し垂直方向の磁界と水平方向の磁界を検出する。得られた垂直方向及び水平方向の2方向の磁界を処理回路(例えば、ASIC;Application Specific Integrated Circuit)にて三角関数(ATAN)により角度換算して、角度情報として出力される。なお、出力された角度情報と検出シャフト1の移動量(検出ストロークS)は比例しており、結果的に検出シャフト1の移動量を検出できる。
また、磁気検出素子5を備える磁気検出パッケージからの出力方式は、どのような方式であっても良く、検出結果を利用する電子制御ユニット(ECU)などに応じて選択すれば良い(例えば、アナログ、PWM(パルス幅変調制御)、SENT(Single Edge Nibble Transmission)など)。
斯かるストロークセンサAによれば、
磁石4を有するとともに、被検出体に追従して原点位置Oを中心に往復する検出シャフト1の移動量を磁気検出素子5によって検出するストロークセンサAであって、検出シャフト1の回転を規制して摺動可能に支持する非磁性の金属材料からなるハウジング2と、磁気検出素子5を表面実装する回路基板51と、この回路基板51の磁気検出素子5の実装側の面に接続され、ハウジング2の外へ引き回される配線53と、ハウジング2の外側に、回路基板51を収容する凹形状の基板保持部21eと、基板保持部21eに充填され、回路基板51を覆う充填部材52と、を備え、基板保持部21eは、回路基板51の前記面に対向する箇所に、段差形状を設ける。
したがって、磁気検出素子5と磁石4とを充分に近づけながら、配線53との充分な間隔を設けた基板保持部21eとなるため、磁気検出素子5を実装する回路基板51を効率よく配置できるストロークセンサAとなる。
また、回路基板51は、磁気検出素子5及び配線53の接続箇所がハウジング2に接触しない位置となるように、基板保持部21e内にビス止め保持されることによって、充填部材52による気密状態を確保し、配線53間の短絡を防止できる。
また、基板保持部21eは、磁気検出素子5に対向する底部21fと、磁気検出素子5よりも外側に設けられる配線53の接続箇所に対向し、底部21fよりも深く掘り下げられた凹部21gを有することによって、基板保持部21e内に、磁気検出素子5や配線53を実装する回路基板51を効率よく配置できる。基板保持部21eの容量も小さくできるため、充填部材52の充填量も抑えられる。
次に、図4から図7を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。なお、前述の第1実施形態と共通あるいは相当箇所には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
本第2実施形態であるストロークセンサBが、前述の第1実施形態と異なる点は、基板保持部21eに一対の凹部21gを互いに対称に設けた点である。図4はストロークセンサBの断面図である。図5は図4に示すストロークセンサBにおける回路基板51が配置される前の基板保持部21eを示す図であり、図5(a)は正面図であり、図5(b)は断面図(Z-Z断面図)である。
基板保持部21eは、その底面が、磁気検出素子5に対向する底部21fと、底部21fよりも深く掘り下げられた一対の凹部21gと、底部21fよりも高く突出した一対のボス21hと、を有する段差形状に形成される。
底部21fは、磁気検出素子5と磁石4と間に設けられる平滑面であり、この場合、磁気検出素子5と僅かなクリアランスを介して位置するように設計される。底部21fは、基板保持部21eの底面の中央に矩形状に形成される。
一対の凹部21gは、配線53の先端に接触しない充分な深さに掘り下げて形成される。一対の凹部21gは、底部21fを挟んでストロークセンサBの短手方向に向かい合うように設けられる。一対の凹部21gの各々は、ストロークセンサBの長手方向の中心軸AXに対して互いに対称となるように設けられる。また、一対の凹部21gは、その一方が磁気検出素子5よりも外側に設けられる配線53の接続箇所に対向する。図4においては、図中右側の凹部21g2が、回路基板51における配線53の接続箇所に対向している。この凹部21gを設けることによって、配線53が、金属からなる第1ハウジング21に接触することなく、磁気検出素子5を磁石4側により近づけて配置できる。凹部21gを互いに対称となるように一対設けたことによる作用及び効果については後で述べる。
一対のボス21hは、底部21fと磁気検出素子5とのクリアランスを確保するために底部21fよりも高く突出するように設けられる。一対のボス21hは、底部21fを挟んでストロークセンサBの長手方向に向かい合うように設けられる。一対のボス21hの各々は、中心軸AXに対して対称な形状に設けられている。また、一対のボス21hの各々には、回路基板51をビス止めできるようにねじ穴21iが形成されている。ねじ穴21iは切削加工によって形成される。ボス21hを対称な形状とするほか、一対のボス21hを中心軸AXに対して対称に設け、配線53の引き出し方向に応じて一方のボス21hにねじ穴21iを切削加工により形成してもよい。この場合、ボス21hは二対(合計4つ)設けられることとなる。
また、基板保持部21eの側壁には、配線53を基板保持部21eの外側に引き回すための切り欠き部21jが形成されている。すなわち、配線53は、切り欠き部21jが形成された方向に引き出される。図4においては、基板保持部21eの左側の側壁に切り欠き部21jが形成されており、配線53は左方向に引き出されている。切り欠き部21jは切削加工によって形成される。
車載のストロークセンサにおいては、設置する車種によって、配線53の引き出し方向が異なる場合がある。具体的には、図4の左方向である場合と右方向である場合とがある。配線53の引き出し方向が異なるとそれに伴って回路基板51も180°回転するため、基板保持部21eの段差形状もこれに対応させる必要がある。これに対し、配線53の引き出し方向に応じて第1ハウジング21を成形するための金型をそれぞれ専用に用意することは製造コスト高となり望ましくない。
そのため、本第2実施形態であるストロークセンサBは、基板保持部21eに一対の凹部21gを互いに対称に設けた。このようにしたから、配線53の引き出し方向を対面側に変更する場合にも、一対の凹部21gのいずれか一方が回路基板51における配線53の接続箇所と対向するため、配線53の先端が金属からなる第1ハウジング21に接触することなく、磁気検出素子5を磁石4側により近づけて配置できる。すなわち、同じ金型で、配線53の引き出し方向が異なる仕様に対応することができ、製造コストの上昇を抑えることができる。
第1ハウジング21の製造工程としては、金型成形で基板保持部21eを備える第1ハウジング21を形成し、その後、配線53の引き出し方向に応じた箇所に切削加工によってねじ穴21i及び切り欠き部21jを形成する。
図6は、配線53の引き出し方向を対面側に変更した場合のストロークセンサBの断面図である。図7は、図6に示すストロークセンサBにおける回路基板51が配置される前の基板保持部21eを示す正面図である。
図6において、配線53の引き出し方向は左方向から右方向に変更されている。この場合、一対の凹部21gのうち左側の凹部21g1が回路基板51における配線53の接続箇所と対向する。この凹部21gを設けることによって、配線53が、金属からなる第1ハウジング21に接触することなく、磁気検出素子5を磁石4側により近づけて配置できる。また、図7に示すように、ねじ穴21iは、変更前(図5(a)に示す)の位置から中心軸AXに対して反転した位置に切削加工により形成される。切り欠き部21jは、基板保持部21eの右側の側壁に切削加工により形成される。変更が必要となるねじ穴21i及び切り欠き部21jを切削加工によって形成するので、配線53の引き出し方向の変更に伴う製造コストの上昇を抑えることができる。
斯かるストロークセンサBによれば、
基板保持部21eは、磁気検出素子5に対向する底部21fと、底部21fよりも深く掘り下げられた一対の凹部21gと、を有し、一対の凹部21gの各々は、互いに対称に設けられ、一対の凹部21gのうち一方が磁気検出素子5よりも外側に設けられる配線53の接続箇所に対向することによって、製造コストの上昇を抑えて配線53の引き出し方向が異なる仕様を満足することができる。
また、基板保持部21eは、底部21fよりも高く突出したボス21hを有し、ボス21hは、対称な形状であり、ボス21hには、ねじ穴21iが切削加工によって形成されていることによって、製造コストの上昇を抑えて配線53の引き出し方向が異なる仕様を満足することができる。
また、基板保持部21eの側壁には、配線53を基板保持部21eの外に引き回す切り欠き部21jが切削加工によって形成されていることによって、製造コストの上昇を抑えて配線53の引き出し方向が異なる仕様を満足することができる。
なお、本発明のストロークセンサを上述した実施の形態の構成にて例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の構成においても、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良、並びに表示の変更が可能なことは勿論である。例えば、ハウジング2同士や検出シャフト1同士の螺合関係について、雄ネジ、雌ネジの関係が上述した実施形態と異なる場合も考えられる。
本発明は、ストロークセンサに関し、走行などにより振動をともなう車両に搭載され、車載される可動部品の移動量を検出するストロークセンサとして好適である。
1 検出シャフト
11 第1シャフト
11a 径大部
11b 径中部
11c 径小部
11d 雄ねじ部
11e 雌ねじ部
11f 磁石収容部
12 第2シャフト
12a 径大部
12b 径中部
12c 径小部
12d 雄ねじ
2 ハウジング
21 第1ハウジング
21a 径大穴部
21b 径中穴部
21c 径小穴部
21d 雌ねじ部
21e 基板保持部
21f 底部
21g 凹部
21h ボス
21i ねじ穴
21j 切り欠き部
22 第2ハウジング
22a 径大部
22b 径小部
22c 雄ねじ
3 原点復帰機構
31 ピストン
32 ばね
4 磁石
5 磁気検出素子
51 回路基板
52 充填部材
53 配線
A、B ストロークセンサ
O 原点位置
S 検出ストローク

Claims (7)

  1. 磁石を有するとともに、被検出体に追従して原点位置を中心に往復する検出シャフトの移動量を磁気検出素子によって検出するストロークセンサであって、前記検出シャフトの回転を規制して摺動可能に支持する非磁性の金属材料からなるハウジングと、前記磁気検出素子を表面実装する回路基板と、この回路基板の前記磁気検出素子の実装側の面に接続され、前記ハウジングの外へ引き回される配線と、前記ハウジングの外側に、前記回路基板を収容する凹形状の基板保持部と、前記基板保持部に充填され、前記回路基板を覆う充填部材と、を備え、前記基板保持部は、前記回路基板の前記面に対向する箇所に、段差形状を設け
    前記基板保持部は、前記磁気検出素子に対向する底部と、前記磁気検出素子よりも外側に設けられる前記配線の接続箇所に対向し、前記底部よりも深く掘り下げられた凹部を有し、
    前記配線は、一端が前記回路基板から前記実装側の面に突出し、
    前記凹部は、前記配線の前記一端の先端が接触しない深さに掘り下げて形成される、
    ことを特徴とするストロークセンサ。
  2. 前記回路基板は、前記磁気検出素子及び前記配線の接続箇所が前記ハウジングに接触しない位置となるように、前記基板保持部内にビス止め保持されることを特徴とする請求項1に記載のストロークセンサ。
  3. 前記回路基板は、切り欠き部複数設けられ、
    前記切り欠き部は、前記底部と前記凹部に対抗する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のストロークセンサ。
  4. 前記基板保持部は、前記磁気検出素子に対向する底部と、前記底部よりも深く掘り下げられた一対の前記凹部と、を有し、前記一対の前記凹部の各々は、互いに対称に設けられ、前記一対の前記凹部のうち一方が前記磁気検出素子よりも外側に設けられる前記配線の接続箇所に対向することを特徴とする請求項1に記載のストロークセンサ。
  5. 前記基板保持部は、前記底部よりも高く突出したボスを有し、前記ボスは、対称な形状であり、前記ボスには、ねじ穴が切削加工によって形成されていることを特徴とする請求項に記載のストロークセンサ。
  6. 前記基板保持部の側壁には、前記配線を前記基板保持部の外に引き回す切り欠き部が切削加工によって形成されていることを特徴とする請求項またはに記載のストロークセンサ。
  7. 前記回路基板は、切り欠き部が複数設けられ、
    前記切り欠き部は、前記底部と前記凹部に対抗する、
    ことを特徴とする請求項4から6のいずれか1つに記載のストロークセンサ。
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