JP7005477B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
〔機能ブロックの説明〕
図1は実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。画像処理装置10は、画像取得部12、学習器14、特徴色画像生成部16、色値算出部18、特徴色設定部20、判別部22、及び記憶部24を備える。また、画像処理装置10は、表示制御部26及び入力制御部28を備える。
図2は図1に示す画像処理装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。図1に示す画像処理装置10の機能は、図2に示すハードウェアを用いて、プログラムを実行させて実現し得る。
プロセッサ40は、画像処理装置10の全体制御部、各種演算部、及び記憶制御部として機能する。プロセッサ40は、メモリ42に具備されるROM(read only memory)に記憶されているプログラムを実行する。
メモリ42は、図示しないROM、及び図示しないRAMを備える。ROMは、画像処理装置10において実行される各種プログラムを記憶する。ROMは、各種プログラムの実行に用いられるパラメータ、及びファイル等を記憶する。RAMは、データの一時記憶領域、及びプロセッサ40のワーク領域等として機能する。
ストレージ装置44は、各種データを非一時的に記憶する。ストレージ装置44は、画像処理装置10の外部に外付けされてもよい。ストレージ装置44に代わり、又はこれと併用して、大容量の半導体メモリ装置を適用してもよい。
ネットワークコントローラ46は、外部装置との間のデータ通信を制御する。データ通信の制御は、データ通信のトラフィックの管理が含まれてもよい。ネットワークコントローラ46を介して接続されるネットワーク50は、LANなどの公知のネットワークを適用し得る。
電源装置48は、UPS(Uninterruptible Power Supply)などの大容量型の電源装置が適用される。電源装置48は停電等に起因して商用電源が遮断された際に、画像処理装置10の各部へ電源を供給する。
ディスプレイコントローラ60は、プロセッサ40から送信される指令信号に基づいてモニタ30を制御するディスプレイドライバーとして機能する。
入出力インターフェース62は、画像処理装置10と外部機器とを通信可能に接続する。入出力インターフェース62は、USB(Universal Serial Bus)などの通信規格を適用し得る。
入力コントローラ64は、入力装置32を用いて入力された信号の形式を画像処理装置10の処理に適した形式に変換する。入力コントローラ64を介して入力装置32から入力された情報は、プロセッサ40を介して各部へ送信される。
図3は図1に示す画像処理装置に適用される学習器における学習の手順を示すフローチャートである。図3に示す学習方法は、学習対象画像取得工程S10、色値抽出工程S12、及び変換工程S14が含まれる。
図4は図1に示す画像処理装置に適用される画像処理方法の手順を示すフローチャートである。図4に示す画像処理方法は、処理対象画像取得工程S20、平均色画像生成工程S22、特徴色画像生成工程S24、色値算出工程S26、及び判別工程S28を含んで構成される。
次に、図1から図4を用いて説明した画像処理装置の色判別への適用例について詳細に説明する。本実施形態では、評価対象として水産物である魚を例示し、魚の表面に現れる赤みが魚の出荷基準を満たすか否かの判別を例示する。すなわち、赤が特徴色であり、魚の地色である白、コンクリートの色である黒、及びコンクリートの色である黄色等が平均色である。
〈学習対象画像の取得〉
まず、図1に示す学習器14を学習させる。学習器14の学習は、図3に示す学習方法が適用される。まず、複数の学習対象画像を取得するために、複数の魚を一匹ずつコンクリートの床に置いて撮像する。複数の魚は、捕獲直後の魚、捕獲してから数日間経過している魚、及び出荷直前の魚など、様々な経緯の魚を適用する。
次に、学習対象画像から色値を抽出し、学習データとする。各学習対象画像の色値は、画素ごとのRGB値を適用し得る。例えば、学習対象画像の画素数が600画素×400画素の場合、一枚の学習対象画像から24万個のRGB値を取得することができる。
次に、複数の学習対象画像から抽出した色値を濃淡値へ変換し、濃淡値を色値へ戻す。すなわち、RGB値からRGB値への変換を実施する。図7は学習器の説明図である。図7には、学習対象画像100、学習対象画像102、及び学習対象画像104のそれぞれのi番目の画素の色値の変換例を示す。
濃淡値を色値へ戻す際に、学習器の性能が高い場合は濃淡値を元の学習対象画像の色値を精度よく復元し得る。本実施形態に適用される学習器14は、性能をあえて落すことで、学習対象画像と学習対象画像における平均色との変換を学習する。
次に、図4に示す画像処理方法について詳細に説明する。
図11は図4に示す平均色画像生成工程の模式図である。図11に示すように、図4に示す平均色画像生成工程S22では、学習器14は処理対象画像300から平均色画像302を生成する。
図12は図4に示す特殊色画像生成工程の模式図である。特徴色画像生成工程S24では、特徴色画像生成部16は、処理対象画像300から平均色画像302を差し引いて、差分画像である特徴色画像310を生成する。
図4に示す色値算出工程S26では、特徴色画像310を数値化して、処理対象画像300を定量化する。本実施形態に示す画像処理装置10は、特徴色画像310の数値化の例として、特徴色画像310の全画素のR値の総和を適用する。
図12に示すように、特徴色画像310は処理対象画像300の各画素の色値から、平均色画像302の各画素の色値を減算しているので、特徴色画像310の背景の濃淡値はゼロとなっている。濃淡値のゼロとは最も濃い値を表す。そうすると、処理対象画像300における色味が変動する魚領域300Aの色値の比較を行うことが可能である。
図14は平均色画像における色値算出の模式図である。図14は三次元空間を用いて、模式的に色値を表している。図14に示す色値400は、処理対象画像300のi番目の画素における色値を表す。また、色値402は、平均色画像302のi番目の画素における色値を表す。図14に示すように、図1に示す学習器14は、色値(R101i,G101i,B101i)を色値(R11i,G11i,B11i)へ変換する処理を実施する。
図16は処理対象画像から平均色画像への変換の具体例を示す表である。図16に示すように、処理対象画像300の撮像の際の照明及び背景等の撮像条件が相違していても、処理対象画像300の特徴色である赤を処理対象画像300から除いた平均色画像302を生成し得る。
図1に示す画像処理装置10は、処理対象画像300から特徴色を抽出する際に、特徴色を設定する特徴色設定部20を備える。特徴色設定部20は入力装置32等から入力された情報を用いて、特徴色を設定してもよい。
上述した画像処理装置10及び画像処理方法は、コンピュータを用いて、画像処理装置10における各部に対応する機能、又は画像処理方法における各工程に対応する機能を実現させるプログラムとして構成可能である。
上記の如く構成された画像処理装置及び画像処理方法によれば、以下の作用効果を得ることが可能である。
学習対象画像100等の複数の学習対象画像と、複数の学習対象画像のそれぞれから特徴色を除いた平均色との関係を学習した学習器14を用いて、処理対象画像300から平均色画像302を生成し、処理対象画像300から平均色画像302を差し引いた特徴色画像310を生成し、特徴色画像310における特徴色の色値を導出する。これにより、撮像条件の変動を吸収し、色味の違いを定量化し得る。また、色の変換処理でありながら、処理対象画像300から対象物を抽出する処理が不要である。
学習器14は、学習対象画像100等の色値を濃淡値へ変換し、濃淡値を特徴色が除かれた色値へ変換する学習を実施する。これにより、学習器14は、処理対象画像300から平均色画像302を生成する平均色画像生成部として機能し得る。
学習器14は、学習対象画像100等に適用されるRGB値のうちR値を濃淡値とする。これにより、学習対象画像100等のRGB値から濃淡値への変換が可能となる。濃淡値はG値を適用してもよいし、B値を適用してもよい。
学習器14は、学習対象画像100等に適用される色のうち、出現頻度が相対的に低い色を特徴色とする学習を実施する。これにより、学習器14は学習対象画像100等の出現頻度が低い色を、学習対象画像100等から除く学習を実施し得る。
特徴色設定部20を備える。これにより、処理対象画像300に二種類以上の特徴色が存在する場合に、処理対象の特徴色を設定し得る。
色値算出部18は特徴色画像310の全画素における色値の総和を算出する。これにより、特徴色を数値化し得る。
本実施形態では、色が経時変化する魚等の水産物の撮像画像を処理対象画像300及び学習対象画像100等として例示したが、撮像画像の被写体は色が経時変化する物品に広く適用可能である。
12 画像取得部
14 学習器
16 特徴色画像生成部
18 色値算出部
20 特徴色設定部
22 判別部
24 記憶部
30 モニタ
32 入力装置
40 プロセッサ
42 メモリ
44 ストレージ装置
46 ネットワークコントローラ
48 電源装置
50 ネットワーク
60 ディスプレイコントローラ
62 入出力インターフェース
64 入力コントローラ
66 バス
100 学習対象画像
102 学習対象画像
104 学習対象画像
110A 魚
110B 魚
110C 魚
200 ネットワーク
202 入力層
204 中間層
206 出力層
210 ネットワーク
212 入力層
214 第一中間層
216 第二中間層
218 出力層
220 ネットワーク
222 入力層
224 第一中間層
226 第二中間層
228 第三中間層
230 出力層
300 処理対象画像
300A 魚領域
302 平均色画像
310 特徴色画像
400 色値
402 色値
410 R値の変換関係
412 G値の変換関係
414 B値の変換関係
500 特徴色指定画面
502 処理対象画像表示領域
504 色指定領域
506 撮像条件表示領域
508 色値表示領域
S10からS28 画像処理方法の各工程
Claims (10)
- 複数の学習対象画像と、前記複数の学習対象画像のそれぞれから特徴色を除いた平均色との関係を学習した学習済みの学習器を適用して、処理対象画像から前記平均色を抽出した平均色画像を生成する平均色画像生成部と、
前記処理対象画像から前記平均色画像を差し引いた差分画像として導出される特徴色画像を生成する特徴色画像生成部と、
前記特徴色画像から前記処理対象画像における特徴色の色値を導出する色値導出部と、
を備え、
前記平均色画像生成部は、前記学習対象画像における特徴色の色値を元の色値に戻すことができない学習器であり、学習対象画像の色値を濃淡値へ変換し、前記色値を変換した濃淡値を色値へ変換して、前記学習対象画像から特徴色を除いて前記学習対象画像の平均色を抽出する学習を実施した学習済みの学習器を適用する画像処理装置。 - 前記平均色画像生成部は、入力層のノードが中間層のノードと一つのエッジを用いて接続され、出力層のノードが前記中間層のノードと一つのエッジを用いて接続される学習器を適用する請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記平均色画像生成部は、前記学習対象画像に適用される色数を減らして、前記学習対象画像の色値を濃淡値へ変換する学習を実施した学習済みの学習器を適用する請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記平均色画像生成部は、学習対象画像と平均色との関係を学習する際に、前記平均色に対する前記特徴色の頻度が低い前記学習対象画像を適用して学習した学習済みの学習器を適用する請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記処理対象画像から抽出する前記特徴色を設定する特徴色設定部を備えた請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記処理対象画像の色値及び前記特徴色画像の色値はRGB値が適用される請求項1か ら5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記色値導出部は、前記特徴色画像の全画素の特徴色の色値の総和を算出する請求項1から6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記処理対象画像は、農作物及び水産物の少なくともいずれかを撮像して得られた画像が適用される請求項1から7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 複数の学習対象画像と、前記複数の学習対象画像のそれぞれから特徴色を除いた平均色との関係を学習した学習済みの学習器を適用して、処理対象画像から前記平均色を抽出した平均色画像を生成する平均色画像生成工程と、
前記処理対象画像から前記平均色画像を差し引いた差分画像として導出される特徴色画像を生成する特徴色画像生成工程と、
前記特徴色画像から前記処理対象画像における特徴色の色値を導出する色値導出工程と、
を含み、
前記平均色画像生成工程は、前記学習対象画像における特徴色の色値を元の色値に戻すことができない学習器であり、学習対象画像の色値を濃淡値へ変換し、前記色値を変換した濃淡値を色値へ変換して、前記学習対象画像から特徴色を除いて前記学習対象画像の平均色を抽出する学習を実施した学習済みの学習器を適用する画像処理方法。 - コンピュータに、
複数の学習対象画像と、前記複数の学習対象画像のそれぞれから特徴色を除いた平均色との関係を学習した学習済みの学習器を適用して、処理対象画像から前記平均色を抽出した平均色画像を生成する平均色画像生成機能、
前記処理対象画像から前記平均色画像を差し引いた差分画像として導出される特徴色画像を生成する特徴色画像生成機能、及び
前記特徴色画像から前記処理対象画像における特徴色の色値を導出する色値導出機能を実現させるプログラムであり、
前記平均色画像生成機能は、前記学習対象画像における特徴色の色値を元の色値に戻すことができない学習器であり、学習対象画像の色値を濃淡値へ変換し、前記色値を変換した濃淡値を色値へ変換して、前記学習対象画像から特徴色を除いて前記学習対象画像の平均色を抽出する学習を実施した学習済みの学習器を適用するプログラム。
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