JP7004862B1 - 牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメント - Google Patents

牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメント Download PDF

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Abstract

【課題】牛舎における乳牛の通路に貯留する糞尿を掻き集める作業を効率化することにより、糞尿の除去作業車が、糞尿を掻き集めて搬送して除去するまでの作業全体の作業効率を顕著に向上させる。【解決手段】糞尿の除去作業車1が備えるバケット3に着脱自在に取り付けられ、バケット3に代わって、糞尿を、左右に溢れ出ないようにしながら、効率良く掻き集めることができるようにされてなる、作業車1の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメント10が、バケット3の底板4に嵌脱自在に凹凸嵌合する嵌合部11と、嵌合部11と背中合わせに設けられ、平面視略U字状の折曲板の形状をなし、作業車1が前進移動する時、前進移動して、糞尿をその内部に掻き集める掻き部12とを一体に備えてなる。アタッチメント10の嵌合部11とバケット3の底板4との凹凸嵌合は、ワンタッチで瞬時に行われる。【選択図】図2

Description

本願の発明は、牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメントに関し、特に流動性が高くて汚泥状になり易い、乳牛の通路に貯留する糞尿を掻き集めて搬送して除去する、糞尿の除去作業車が備えるバケットに、着脱自在に取り付けられて、該バケットに代わり、糞尿を、左右に溢れ出ないようにしながら、効率良く掻き集めることができるようにされていて、これにより、牛舎における糞尿の除去作業全体の作業効率を顕著に向上させることができるようにされてなる、牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメントに関する。
広大な自然の放牧地を得ることが困難な都市近郊においては、近年、数10頭から数100頭に及ぶ乳牛を飼育する中規模ないし大規模の酪農を、フリーストール方式と呼ばれる牛舎を使用して行うことが多くなってきている(特許文献1)。
このフリーストール方式の牛舎は、乳牛を出来るだけ自然の放牧地で飼育するのに近い環境で飼育することができるようにするとともに、酪農家の省力化等を図るために、囲われた区画の中に、乳牛の1頭1頭が占有することのできる牛床(休息場)を設けるとともに、この牛床に隣接して、乳牛が自由に往き来することができる通路を設け、さらに、この通路を挟んで、牛床と反対側に、給飼場を設けるようにしてなるものであり、乳牛は、通路を介して牛床と給飼場との間を自由に往き来することができるようになっている。通路は、多くの場合、直線状に延びており、牛床や給飼場は、通路と平行に設置されている。
そして、乳牛が、給飼場に供給された飼料を食べるに際しては、乳牛は、牛床から通路に出て、そこに立ちながら、給飼場と通路とを仕切るようにして設置されたスタンチョンと呼ばれる縦柵に設けられた窓から頭部を出して、飼料を食べるようになっている。
したがって、このようなフリーストール方式の牛舎においては、乳牛のストレスを解消することができ、牛体や牛床の清潔さを保持することができるので、乳牛が病気に罹る原因を減らすことができるとともに、省力化を図ることができるなどの点で、大きなメリットがある反面、通路上に、糞尿が集中的に貯留し易くなり、特に乳牛の糞尿は、流動性が高くて汚泥状を呈するので、これを毎日、定期的に除去しなければ、牛体が汚れ、牛床も汚れて、乳房炎等の病気を誘発することになるとともに、環境保全の点からも好ましくないというデメリットもあるので、毎日の定期的な糞尿の除去作業が、欠かせないことになる。
現在、通路に貯留した乳牛の糞尿を除去する作業は、通常、少なくとも1日2回、朝夕の搾乳の時間帯の合間を縫って、ショベルローダ等の作業車を走行させることにより行われており、この作業車により、牛舎通路から除去された糞尿は、通路終端に隣接する牛舎内の一時置き場に集積され、次いで、そこからダンプカーに搬送、移載されて、牛舎外の所定の集積場に運ばれ、堆肥処理などの所定の処理がなされている。
ここで、前記作業車による糞尿の除去作業は、その作業車が備える金属製のバケットが、作業車の前進移動とともに、バケットの底板の先端縁(爪部)をコンクリートからなる通路床面に摺接させながら、前進移動して、通路に貯留する糞尿をその内部に掻き集めて、これを所定の場所(前記した、通路終端に隣接する一時置き場)にまで搬送して搬出することにより行われるので、通路床面に施された滑り止め加工(凹凸加工)が消失したり、バケットの底板の爪部が摩耗したりして、これらの個所の補修や交換が頻繁に生じていた。
また、作業車のバケットは、通常、その底板と、天井板と、これら両板を繋ぐ接続板とからなるバケット胴体部の横断面形状が、略V字状のカップ形状をなすものとして製作されている。この場合、接続板は、湾曲板形状にされて、丸みが付されている。
このような形状、構造からなるバケットを備えるショベルローダなどの作業車にあっては、乳牛の通路が数10m~50mにも及び、この通路に貯留する糞尿の厚さが10cm前後にも積もる場合に、この通路上を走行して、糞尿をバケットで掻き集めて搬送しようとすると、バケットの全長1.8m、容量1mの場合、数mも走行すれば、掻き集めた糞尿がバケット内に進入して、直ぐに奥部の、底板と天井板とを繋ぐ湾曲板部に衝突して、跳ね返り、新たに掻き込まれて来る糞尿とも衝突して、最後には、バケット胴体部を左右で塞ぐ両側板を越えて溢れて、バケットの左右両側の通路上にこぼれ落ちることになる。
よって、作業車は、一度に通路上を走行して糞尿を掻き集めて搬送することができる距離が短くなり、結局、そのバケットの全容量の1/4~1/2程度にしか糞尿を掻き集めて収納することができないままに、通路上を搬送して、通路終端に隣接する一時置き場に糞尿を搬出せざるを得ないことになる。
これより、通路全長に及んで貯留する糞尿を全部掻き集めて搬送して除去し終えるには、通路を長さ方向に沿って数区分に分けた上で、作業車が、各区分における通路上を多数回往復して、前記のような作業を繰り返すことによって行わざるを得ず、労力と時間を要し、きわめて作業効率の悪いものであった。
また、糞尿の除去作業車が、通路に貯留する糞尿を掻き集めて搬送して除去する作業を行うに際しては、作業車の運転者には、バケットの底板の先端縁(爪部)を目視で確認することができない上に、バケットには、運転操作上の目印となるようなものもなかったので、バケットが、通路両側のコンクリート仕切り壁や、牛舎の支柱などに接触したりして、作業車自体や牛舎の設備構造物に損傷を与えることがあり、これを避けるためには、作業に熟練を要するなどの問題が生じていた。
実用新案登録第3127423号公報
本願の発明は、従来の牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車が有する前記のような問題点を解決して、作業車が、特に通路に貯留する糞尿を掻き集める作業を行うに際して、その作業効率を向上させることにより、作業車が、通路に貯留する糞尿を掻き集めて搬送して除去するまでの作業全体の作業効率を顕著に向上させるとともに、作業車の走行時の、作業車が備えるバケットと通路床面との摺接部における、バケットや通路床面の損傷を防いで、これらの補修・交換の作業を軽減し、併せて、作業車の運転者の熟練を軽減して、作業車の安全な運転操作を向上させることができる、牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメントを提供することを課題とする。
前記のような課題は、本願の特許請求の範囲の各請求項に記載された次のような発明により解決される。
すなわち、その請求項1に記載された発明は、牛舎における乳牛の通路に貯留する糞尿を掻き集めて搬送して除去する、糞尿の除去作業車が備えるバケットに着脱自在に取り付けられ、前記バケットに代わって、糞尿を、左右に溢れ出ないようにしながら、効率良く掻き集めることができるようにされてなる、牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメントであって、前記アタッチメントは、前記バケットの底板に、嵌脱自在に凹凸嵌合する嵌合部と、前記嵌合部と背中合わせに設けられ、前方に開いた平面視略U字状の折曲板の形状をなし、前記除去作業車が前進移動する時、前進移動して、糞尿をその内部に掻き集める掻き部と、を一体に備えてなり、前記バケットの前記底板と前記アタッチメントの前記嵌合部との嵌脱自在の凹凸嵌合は、前記アタッチメントが着地された状態において、前記除去作業車が前進移動する時、自動的にその凹凸嵌合がなり、前記除去作業車が後退移動する時、自動的にその凹凸嵌合が外れるようにされていて、これにより、前記バケットへの前記アタッチメントの着脱自在の取付け・取外しが、ワンタッチで行われるようにされていることを特徴とする牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメントである。
また、その請求項2に記載された発明は、前記掻き部の内面には、固いゴム製の帯板が内張りされ、前記帯板の下縁部は、その長さ方向と直交する横断面の形状が、下端に行くほどに狭くなる楔形状にされていて、前記除去作業車の前進移動により、前記帯板の下縁部が、前記通路のコンクリート床面に摺接しながら前進移動するようにされていることを特徴とする請求項1に記載の牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメントである。
また、その請求項3に記載された発明は、前記掻き部の上端面には、その底部分の上端面の中央部と、その両側部分の各上端面の先端部とに、前記除去作業車の運転操作上の目印となるポールが、それぞれ立設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメントである。
さらに、その請求項4に記載された発明は、前記バケットの前記底板に凹凸嵌合する前記アタッチメントの前記嵌合部は、前記アタッチメントの前記掻き部の底部分の外面と、前記掻き部の底部分の外面上に、水平方向に所定の間隔を空けて設定された複数個所の各々に、前記底板を上下から挟持するようにして、それぞれ突設された一対の支持杆と、により形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメントである。
本願の発明は、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
本願の発明の、牛舎における乳牛の通路に貯留する糞尿の除去作業車(以下、「作業車」と略称する場合がある。)の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメントにおいては、アタッチメントが、作業車が備えるバケットの底板に、嵌脱自在に凹凸嵌合する嵌合部と、該嵌合部と背中合わせに設けられ、前方に開いた平面視略U字状の折曲板の形状をなし、作業車が前進移動する時、前進移動して、糞尿をその内部に掻き集める掻き部とを一体に備えてなるので、作業車が、通路に貯留する糞尿を掻き集める作業を行うに際して、このアタッチメントが、バケットとの凹凸嵌合を介してバケットに着脱自在に取り付けられて、バケットに代わって用いられると、糞尿を、その掻き部の左右に溢れ出ないようにしながら、効率良く掻き集めることができるようになり、大量の糞尿を所定の一時置き場へと押して行くことができるようになる。
また、これにより、作業車が、長さが数10mないしはそれ以上にも及ぶ通路上を複数回往復して、糞尿の掻き集め作業を繰り返す回数を、従来と比べて大きく低減することができ、糞尿の掻き集め作業に要する労力と時間を大きく節約することができる。
これらにより、糞尿の掻き集め作業の効率を顕著に向上させることができる。
また、作業車が、通路に貯留する糞尿を掻き集めて、通路終端に隣接する一時置き場に集積した後、集積された糞尿を牛舎外に除去するために、作業車が、一時置き場に集積された糞尿をダンプカーに搬送して、移載する作業を行うに際しては、このアタッチメントが、バケットから取り外されて、作業車本来の作業態様として、それが備えるバケットが、そこに集積された糞尿を掻き集めて持ち上げて、これをダンプカーの荷台へと搬送し、移載することができ、この作業を繰り返すことができる。
これにより、作業車が、通路に貯留する糞尿を掻き集めて、一時置き場に集積した後、ダンプカーに搬送、移載して、牛舎外に除去するまでの作業全体の作業効率を、顕著に向上させることができる。
また、そのアタッチメントのバケットへの着脱自在の取付け・取外しは、バケットの底板とアタッチメントの嵌合部との嵌脱自在の凹凸嵌合が、アタッチメントが着地された状態において、作業車が前進移動する時、自動的にその凹凸嵌合がなり、作業車が後退移動する時、自動的にその凹凸嵌合が外れるようにされていることにより、ワンタッチで行われるので、アタッチメントによる糞尿の掻き集め作業と、バケットによる糞尿のダンプカーへの搬送、移載作業との切り替えを瞬時に行うことができ、作業車が、通路に貯留する糞尿を掻き集めて、一時置き場に放出、集積した後、ダンプカーに搬送、移載して、牛舎外に除去するまでの作業全体の作業効率を、更に顕著に向上させることができる。
また、アタッチメントの掻き部の内面には、固いゴム製の帯板が内張りされ、該帯板の下縁部は、その長さ方向と直交する横断面の形状が、下端に行くほどに狭くなる楔形状にされていて、作業車の前進移動により、該帯板の下縁部が、通路のコンクリート床面に摺接しながら前進移動するようにされているので、帯板の下縁部の摩耗による擦り減りがわずかになり、その寿命が長期化される。また、コンクリート床面の滑り止め加工(凹凸加工)の消失も低減される。
これらにより、牛舎における乳牛の通路に貯留する糞尿を掻き集める作業において、アタッチメントや乳牛の通路の損傷が低減され、それらの補修・交換の作業を軽減することができる。
なお、この作業は、バケットに代わって、アタッチメントが行うので、バケットの底板の先端の爪部の損傷は、皆無となる。
また、アタッチメントの掻き部の上端面には、その底部分の上端面の中央部と、その両側部分の各上端面の先端部とに、作業車の運転操作上の目印となるポールが、それぞれ立設されているので、作業車の運転者は、これらのポールを目印としながら、作業車が備えるバケットやアタッチメントが、通路両側のコンクリート仕切り壁や、牛舎の支柱などに接触したりすることのないように作業車を運転することができ、作業車自体や牛舎の設備構造物が被る損傷を低減することができる。また、アタッチメントの嵌合部とバケットの底板との位置合わせを容易に行うことができ、これら両者の凹凸嵌合が容易になる。
これらにより、作業車の運転者の熟練を軽減して、作業車の安全な運転操作を向上させることができる。
さらに、バケットの底板に凹凸嵌合するアタッチメントの嵌合部は、アタッチメントの掻き部の底部分の外面と、該掻き部の底部分の外面上に、水平方向に所定の間隔を空けて設定された複数個所の各々に、底板を上下から挟持するようにして、それぞれ突設された一対の支持杆と、により形成されているので、アタッチメントの嵌合部の構造が簡単化される。
本願の発明の、牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメントの一実施例における、作業車とアタッチメントとを示す図であって、作業車のバケットにアタッチメントを取り付ける作業が開始される直前の状態を示す左側面図である。 図1の状態を、作業車の左後方から斜視した斜視図である。 同アタッチメントを、その左後方から斜視した斜視図である。 同アタッチメントを、その左前方から斜視した斜視図である。 図1及び図2の状態から、作業車が前進して、作業車のバケットにアタッチメントを取り付ける作業が開始された直後の状態を示す左側面図である。 図5の状態から、作業車が更に前進して、作業車のバケットにアタッチメントを取り付ける作業が完了した状態を示す左側面図である。 図6の状態から、作業車が、バケットと一体にアタッチメントをわずかに持ち上げた状態を示す左側面図である。 図7の状態を、作業車の左側方から斜視した斜視図である。 図7及び図8の状態にある作業車が、乳牛の通路に進入して、そこに貯留する糞尿を掻き集める作業を開始した状態を示す図であって、通路の左前方から斜視した斜視図である。 図9の状態にある作業車が、通路に貯留する糞尿を掻き集めて、一時置き場に集積する作業を終了した後、作業車が、そのバケットからアタッチメントを取り外して、一時置き場に集積された糞尿をダンプカーの荷台に搬送、移載する作業を行う様子を示す図である。
(実施例)
次に、本願の発明の、牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメントの一実施例を、図面を参照して、詳細に説明する。
なお、以下の説明においては、作業車の前進方向を前方として、前後左右を定めることとする。
(全体構成、作業の概要)
本実施例の、牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメントにおいては、図1及び図2に示されるように、糞尿の除去作業車1として、従来、周知のショベルローダが使用されている。このショベルローダは、その略中央位置に、運転台2を設けており、その前方部分に、バケット3を備えている。
そして、この糞尿の除去作業車1は、図9に示されるように、乳牛の通路21に貯留する糞尿24を除去するための一連の作業、すなわち、糞尿24を掻き集めて、通路21の終端に隣接する、糞尿の一時置き場25に放出し、その後、ダンプカーに搬送、移載して、牛舎外に除去するまでの一連の作業を行う。
また、アタッチメント10は、今回、本発明者により、新たに創案されたものであるが、作業車1が、乳牛の通路21に貯留する糞尿24を除去するための一連の作業を行ううちの最初の作業として、糞尿24を掻き集める作業を行うに際して、作業車1が備えるバケット3に着脱自在に取り付けられて、バケット3に代わって用いられ、作業車1が前進移動する時、一緒に前進移動して、糞尿24を、アタッチメント10から溢れ出ないようにしながら、効率良く掻き集めて、その平面視略U字状の内部空間内に収容する。そして、通路21の終端に隣接する、糞尿の一時置き場25に到着すると、そこに糞尿24を放出して、一回の糞尿の掻き集め作業を終える。
したがって、アタッチメント10は、作業車1が行う、乳牛の通路21に貯留する糞尿24を除去するための一連の作業のうちの、特に最初の糞尿24を掻き集める作業を、バケット3に代わって行うことにより、作業車1の作業を補助するものであって、この意味で、糞尿の除去作業車1の、糞尿の掻き集め作業補助用の付属具(アタッチメント)である。
乳牛の通路21に貯留する糞尿24は、他の牧牛と異なり、流動性が高くて、汚泥状になり易い。よって、これを掻き集める場合、これが、掻き具の左右に溢れ出ないようにしながら、効率良く掻き集めることが求められる。
従来のショベルローダなどの作業車1が備えるバケット3では、この作業を効率良く行うことができなかったので、本実施例では、作業車1が、糞尿24を掻き集める作業を行うに際して、そのバケット3にアタッチメント10を、ワンタッチ(せいぜい3秒)で、着脱自在に取り付けて、これを作業車1が押すことにより、バケット3に代わって、アタッチメント10が、糞尿24を、その左右に溢れ出ないようにしながら、効率良く掻き集めることができるようにする。
このようにして、アタッチメント10を用いた乳牛の糞尿の掻き集め作業が終了したら、アタッチメント10は、糞尿の一時置き場25に近い所定の場所において、バケット3から取り外されて、そこに一時保管される。
この、アタッチメント10をバケット3から取り外す操作も、ワンタッチ(せいぜい3秒)で、瞬時に行われるので、作業車1は、アタッチメント10をバケット3から取り外した状態で、次の作業に迅速に移行することができる。
アタッチメント10をバケット3から取り外した作業車1は、次いで、作業車本来の作業態様として、それが備えるバケット3が、通路21の終端に隣接する一時置き場25に集積された糞尿24を掻き集めて持ち上げて、これをダンプカー30(図10参照)の荷台31に搬送、移載して、牛舎外に除去する作業を行う。この作業は、一時置き場25に集積された糞尿24が無くなるまで続けられる。
このようにして、作業車1による、乳牛の通路21に貯留する糞尿24の除去作業全体が効率良く行われて、その作業効率を顕著に向上させることができる。
次いで、作業車1は、次の糞尿の掻き集め作業に備えて、そのバケット3にアタッチメント10を取り付けるために、先にアタッチメント10を一時保管しておいた所定の場所にまで走行して、そこで、その取り付けのための作業を行い、待機する。
(バケットの構造と作用)
ここで、バケット3の構造と作用について、詳細に説明する。
作業車1のバケット3は、通常の構造からなるものであり、何ら目新しいものではないが、その構造をあらまし説明すると、図1、図2及び図8に示されるように、底板4と、天井板5と、これら両板を繋ぐ接続板6とからなるバケット胴体部の横断面形状が、略V字状のカップ形状をなすものとして製作されている。この場合、接続板6は、湾曲板形状にされて、大きく丸みが付されている。また、バケット胴体部の左右両端は、側板7、7により、それぞれ塞がれている。
そして、作業車1が、搬送対象物を掻き集めて搬送する作業を行うに際しては、バケット3を最下位置まで下降させ、その底板4を略水平姿勢にして、前進して、底板4及び両側板7、7で、搬送対象物を掬って掻き集めて、バケット3内に取り込む。それから、バケット3は、徐々に姿勢を起こし、前進しながら、バケット3内に最大可能に搬送対象物を取り込み終えたところで、その姿勢を保持して、所定の場所へと搬送対象物を搬送して行く。この点、本実施例においても、何ら変わるところはない。
(アタッチメントの構造と作用)
次に、アタッチメント10の構造と作用について、詳細に説明する。
アタッチメント10は、この構造を備えることにより、前記のとおり、糞尿24の掻き集め作業を効率良く行うことができるばかりでなく、作業車1が行う、通路21に貯留する糞尿24を掻き集めて搬送して除去するまでの作業全体の作業効率を、顕著に向上させることができるものである。
このようなアタッチメント10は、図1~図4に示されるように、作業車1のバケット3の底板4に嵌脱自在に凹凸嵌合する嵌合部11と、該嵌合部11と背中合わせに設けられて、前方に開いた平面視略U字状の折曲板の形状をなし、作業車1が前進移動する時、前進移動して、糞尿24をその内部に掻き集める掻き部(スクレーパ部)12とを一体に備えてなる。
以下、嵌合部11と掻き部12とを、図3及び図4を参照して、各別に詳しく説明する。
(嵌合部)
アタッチメント10の嵌合部11は、アタッチメント10が、バケット3の底板4に凹凸嵌合する部分であり、その凹凸嵌合の凹部をなす部分である。
その構造は、アタッチメント10の掻き部12の底部分12aの外面16と、該外面16上に、水平方向に所定の間隔を空けて設定された複数個所(本実施例場合、左右に2個所)の各々に、底板4を上下から挟持するようにして(図5、図6参照)、それぞれ突設された上下一対の支持杆11a、11bとにより形成されている。
この場合、一対の支持杆11a、11bは、下方に位置する支持杆11bの方が、上方に位置する支持杆11aよりも、その長さが長くされている。しかも、左右2本の支持杆11b、11bは、底板4と凹凸嵌合を形成しない他の2本の同様な支持杆と、合計4本のこれらの支持杆を横方向に連結する横支持杆とにより、格子状に一体的に枠組みされて、強度の向上が図られている。
これは、バケット3が、アタッチメント10の嵌合部11とバケット3の底板4との凹凸嵌合を介して、アタッチメント10を抱え上げた時、アタッチメント10の自重を支えるバケット3からの反力が、底板4を介して左右2本の支持杆11b、11bにより多く掛かってくるので、この反力に耐えさせるためである。
また、支持杆11aは、掻き部12の底部分12aの上端面にその基端部が固着された補強板片19と溶接により一体化されていて、その強度の向上が図られている。
この補強板片19は、細長い平面視直角三角形の形状をなしていて、直角の角部を嵌合部11の中央側に置き、直角を挟む長辺部分を、支持杆11aの本体部分と平行にし、そこに重ねて、配置されている。したがって、その斜辺部分は、左側の支持杆11aの補強板片19の斜辺部分と、右側の支持杆11aの補強板片19の斜辺部分との、2つの斜辺部分が組み合わさって、平面視ハの字状を呈し、アタッチメント10の嵌合部11がバケット3の底板4に凹凸嵌合する時、バケット3の左右両側板7、7をそれぞれ案内することができるようになっている(図5、図6、図8参照)。
支持杆11aの本体部分と支持杆11bとは、いずれも断面がIの字状をなす金属材料から製作されたものである。
アタッチメント10の嵌合部11とバケット3の底板4との凹凸嵌合が完了した時、バケット3の底板4の先端縁(爪部)4aは、掻き部12の底部分12aの外面16に衝突している。
嵌合部11とバケット3の底板4とが凹凸嵌合する、その仕方は、図1、図2、図5、図6を用いて、後で詳しく説明される。
(掻き部)
アタッチメント10の掻き部(スクレーパ部)12は、前記のとおり、嵌合部11と背中合わせに設けられ、前方に開いた平面視略U字状の折曲板の形状をなすようにして、形成されている。よって、掻き部12は、その折曲板の底部に相当する底部分12aと、その折曲板の両側部に相当する両側部分12b、12bとが連続一体化したものとして構成されている。
この場合、平面視略U字状の折曲板の形状は、通常のU字よりも、その両辺が底辺よりも相対的に短くされても良く、また、通常のU字よりも、その両辺の挟み角がわずかに開かれるようにされても良い。
また、掻き部12は、その折曲板の内面に、固いゴム製の帯板15が内張りされており、この帯板15の下縁部は、詳細には図示されていないが、その長さ方向と直交する横断面の形状が、下端に行くほどに狭くなる楔形状にされていて、作業車1の前進移動により、帯板15の下縁部が、通路21のコンクリート床面に摺接しながら前進移動するようにされている。これにより、帯板15の下縁部の擦り減りはわずかとなり、コンクリート床面の滑り止め加工も、良く保持されることとなる。
ここで、帯板15は、本実施例では、1枚板であり、図4により良く示されるように、その内面の幅方向中央部に、わずかに浅く抉られた低地部分があり、この低地部分が、帯板15の長さ方向に長く伸びており、そこの複数適所に、ボルト18が捻じ込まれて、ゴム製の帯板15が、折曲板形状をなす掻き部12の骨格構造部に堅固に取り付けられるようになっている。
なお、この帯板15は、そのボルト18を外して、正面に向かって180度回転させて、その骨格構造部に取り付け直して、その下縁部に対向する上縁部が、同じようにして用いられるようにすることができる。
掻き部12の骨格構造部は、腐食に強い亜鉛メッキが施された金属材料により製作されている。
さらに、掻き部12の上端面には、その底部分12aの上端面の中央部と、その両側部分12b、12bの各上端面の先端部とに、作業車1の運転操作上の目印となるポール13、14、14が、それぞれ立設されている。
この場合、運転台2から運転者に視認し易いように、ポール13の方が、ポール14、14よりも、その長さが長くなるようにされている。
なお、符号17、17は、平面視略U字状の折曲板の形状をなす掻き部12の変形を防ぐための補強片である。
(アタッチメントとバケットとの凹凸嵌合)
次に、アタッチメント10の嵌合部11とバケット3の底板4とが凹凸嵌合する、その仕方について、詳細に説明する。
作業車1が、乳牛の通路21に貯留する糞尿24を掻き集める作業を開始するに当たっては、アタッチメント10を作業車1が備えるバケット3に着脱自在に取り付けるために、アタッチメント10の嵌合部11をバケット3の底板4に、嵌脱自在に、凹凸嵌合させることが行われる。
そのために、先ず、図1及び図2に示されるように、作業車1が備えるバケット3が、着地して静止した状態にあるアタッチメント10の嵌合部11に接近して、これと対面する位置に来るように、作業車1が走行して、作業車1は、そこで待機する。ここで、アタッチメント10は、前記した所定の個所に着地している。
この場合、作業車1の運転者は、掻き部12の底部分12aの上端面に設けられたポール13を目印にして、嵌合部11とバケット3の底板4との左右方向の位置合わせをしながら、作業車1の走行操作を行う。
次いで、作業車1の運転者は、作業車1をわずかに前進させて、図5に示されるように、バケット3の底板4の先端縁(爪部)4aが、嵌合部11の左右の支持杆11b、11bの上に載るようにする。
次いで、作業車1の運転者は、作業車1を更に前進させて、図6に示されるように、バケット3の底板4の先端縁(爪部)4aが、嵌合部11の左右各一対の上下支持杆11a、11bの間に深く進入して、掻き部12の底部分12aの外面16に軽く衝突するようにする。これにて、アタッチメント10の嵌合部11とバケット3の底板4との凹凸嵌合が完了する。
作業車1の運転者が、以上の操作とは逆に、作業車1を後進させれば、この凹凸嵌合は、即座に外される。
(凹凸嵌合の完了、作業の開始)
このようにして、アタッチメント10の嵌合部11とバケット3の底板4との、嵌脱自在の凹凸嵌合が完了することにより、アタッチメント10のバケット3への、着脱自在の取付け・取外しが、ワンタッチで行われたことになる。
そして、これにより、作業車1は、図7及び図8に示されるように、それが備えるバケット3を介して、アタッチメント10を保持して持ち上げることができるようになるので、次いで、この状態で、作業車1は、牛舎20における乳牛の通路21まで走行して、そこに進入し、そこに貯留する糞尿24を掻き集める作業を開始する(図9参照)。
この作業は、通路21が数10mないしはそれ以上にも及ぶ場合、長さ方向に数区分に分けた上で、作業車1が、各区分における通路21上を複数回往復して、その作業を繰り返すことにより行われるが、その回数は、従来と比べて、格段に低減されるので、作業効率を格段に向上させることができる。
その他、この作業の要領、この作業が終了した後の、通路21の終端に隣接する一時置き場25に集積された糞尿24をダンプカー30に搬送、移載して、牛舎外に除去する作業の要領、及び、次の糞尿の掻き集め作業に備えるために、作業車1が、そのバケット3にアタッチメント10を取り付けるための運転操作を行う要領については、既に説明したので、ここでの説明を省略する。
なお、牛舎20内には、他に、図9に示されるように、通路21に隣接して、フリーストールと呼ばれる乳牛の牛床(休息場)22が設置されており、この牛床22を、乳牛の1頭1頭が占有することができるように仕切るための仕切りパイプ22aが、複数本並設されている。
また、通路21を挟んで、牛床22と反対側には、給飼場(符号なし)が設けられており、給飼場と通路21とを仕切るようにして、スタンチョン23が設置されている。このスタンチョン23には、複数の窓23aが設けられていて、乳牛は、いずれかの窓23aから頭部を出して、給飼場に供給された飼料を食べることができるようになっている。
これらの設備構造は、従来のフリーストール方式の牛舎と同じである。
(実施例の効果)
本実施例の、牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメントは、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
アタッチメント10が、作業車1が備えるバケット3の底板4に、嵌脱自在に凹凸嵌合する嵌合部11と、該嵌合部11と背中合わせに設けられ、前方に開いた平面視略U字状の折曲板の形状をなし、作業車1が前進移動する時、前進移動して、糞尿24をその内部に掻き集める掻き部12とを一体に備えてなるので、作業車1が、通路21に貯留する糞尿24を掻き集める作業を行うに際して、このアタッチメント10が、バケット3との凹凸嵌合を介してバケット3に着脱自在に取り付けられて、バケット3に代わって用いられると、糞尿24を、その掻き部12の左右に溢れ出ないようにしながら、効率良く掻き集めることができるようになり、大量の糞尿24を所定の一時置き場25へと押して行くことができるようになる。
また、これにより、作業車1が、長さが数10mないしはそれ以上にも及ぶ通路21上を複数回往復して、糞尿24の掻き集め作業を繰り返す回数を、従来と比べて大きく(1/3程度に)低減することができ、糞尿の掻き集め作業に要する労力と時間を大きく節約することができる。
これらにより、糞尿24の掻き集め作業の効率を顕著に向上させることができる。
また、作業車1が、通路21に貯留する糞尿24を掻き集めて、通路終端に隣接する一時置き場25に放出、集積した後、集積された糞尿24を牛舎外に除去するために、作業車1が、一時置き場25に集積された糞尿24をダンプカー30に搬送して、移載する作業を行うに際しては、このアタッチメント10が、バケット3から取り外されて、作業車本来の作業態様として、それが備えるバケット3が、そこに集積された糞尿24を掻き集めて持ち上げて、これをダンプカー30の荷台31へと搬送して、移載することができ、この作業を繰り返すことができる。
これにより、作業車1が、通路21に貯留する糞尿24を掻き集めて、一時置き場25に集積した後、ダンプカー30に搬送、移載して、牛舎外に除去するまでの作業全体の作業効率を、顕著に向上させることができる。
また、そのアタッチメント10のバケット3への着脱自在の取付け・取外しは、バケット3の底板4とアタッチメント10の嵌合部11との嵌脱自在の凹凸嵌合が、アタッチメント10が着地された状態において、作業車1が前進移動する時、自動的にその凹凸嵌合がなり、作業車1が後退移動する時、自動的にその凹凸嵌合が外れるようにされていることにより、ワンタッチ(せいぜい3秒)で行われるので、アタッチメント10による糞尿24の掻き集め作業と、バケット3による糞尿24のダンプカー30への搬送、移載作業との切り替えを瞬時に行うことができ、作業車1が、通路21に貯留する糞尿24を掻き集めて、一時置き場25に放出、集積した後、ダンプカー30に搬送、移載して、牛舎外に除去するまでの作業全体の作業効率を、更に顕著に向上させることができる。
また、アタッチメント10の掻き部12の内面には、固いゴム製の帯板15が内張りされ、該帯板15の下縁部は、その長さ方向と直交する横断面の形状が、下端に行くほどに狭くなる楔形状にされていて、作業車1の前進移動により、該帯板15の下縁部が、通路21のコンクリート床面に摺接しながら前進移動するようにされているので、帯板15の下縁部の摩耗による擦り減りがわずかになり、その寿命が長期化される。また、コンクリート床面の滑り止め加工(凹凸加工)の消失も低減される。
これらにより、牛舎20における乳牛の通路21に貯留する糞尿24を掻き集める作業において、アタッチメント10や乳牛の通路21の損傷が低減され、それらの補修・交換の作業を軽減することができる。
なお、この作業は、バケット3に代わって、アタッチメント10が行うので、バケット3の底板4の先端の爪部4aの損傷は、皆無となる。
また、アタッチメント10の掻き部12の上端面には、その底部分12aの上端面の中央部と、その両側部分12b、12bの各上端面の先端部とに、作業車1の運転操作上の目印となるポール13、14、14が、それぞれ立設されているので、作業車1の運転者は、これらのポール13、14、14を目印としながら、作業車1が備えるバケット3やアタッチメント10が、通路21両側のコンクリート仕切り壁や、牛舎20の支柱などに接触したりすることのないように作業車1を運転することができ、作業車1自体や牛舎20の設備構造物が被る損傷を低減することができる。また、アタッチメント10の嵌合部12とバケット3の底板4との位置合わせを容易に行うことができ、これら両者の凹凸嵌合が容易になる。
これらにより、作業車1の運転者の熟練を軽減して、作業車1の安全な運転操作を向上させることができる。
さらに、バケット3の底板4に凹凸嵌合するアタッチメント10の嵌合部11は、アタッチメント10の掻き部12の底部分12aの外面16と、該外面16上に、水平方向に所定の間隔を空けて設定された複数個所の各々に、底板4を上下から挟持するようにして、それぞれ突設された一対の支持杆11a、11bとにより形成されているので、アタッチメント10の嵌合部11の構造が簡単化される。
以上、本願の発明の、牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメントの実施例について説明したが、本願の発明は、以上の実施例に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、応用が可能である。
例えば、その糞尿の性状に、乳牛の糞尿と同じような性状が認められる家畜動物の畜舎における糞尿の除去作業にも、本願の発明を応用することができる。
1…作業車、2…運転台、3…バケット、4…底板、4a…先端縁(爪部)、5…天井板、6…接続板(湾曲板)、7…側板、10…アタッチメント、11…嵌合部、11a、11b…一対の上下支持杆、12…掻き部、12a…底部分、12b…側部分、13、14…ポール、15…帯板、16…底部分の外面、17…補強片、18…ボルト、19…補強板片、20…牛舎、21…通路、22…フリーストール(牛床、休息場)、22a…仕切りパイプ、23…スタンチョン、23a…窓、24…糞尿、25…糞尿の一時置き場、30…ダンプカー、31…荷台。

Claims (4)

  1. 牛舎における乳牛の通路に貯留する糞尿を掻き集めて搬送して除去する、糞尿の除去作業車が備えるバケットに着脱自在に取り付けられ、前記バケットに代わって、糞尿を、左右に溢れ出ないようにしながら、効率良く掻き集めることができるようにされてなる、牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメントであって、
    前記アタッチメントは、
    前記バケットの底板に、嵌脱自在に凹凸嵌合する嵌合部と、
    前記嵌合部と背中合わせに設けられ、前方に開いた平面視略U字状の折曲板の形状をなし、前記除去作業車が前進移動する時、前進移動して、糞尿をその内部に掻き集める掻き部と、
    を一体に備えてなり、
    前記バケットの前記底板と前記アタッチメントの前記嵌合部との嵌脱自在の凹凸嵌合は、前記アタッチメントが着地された状態において、前記除去作業車が前進移動する時、自動的にその凹凸嵌合がなり、前記除去作業車が後退移動する時、自動的にその凹凸嵌合が外れるようにされていて、これにより、前記バケットへの前記アタッチメントの着脱自在の取付け・取外しが、ワンタッチで行われるようにされている
    ことを特徴とする牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメント。
  2. 前記掻き部の内面には、固いゴム製の帯板が内張りされ、
    前記帯板の下縁部は、その長さ方向と直交する横断面の形状が、下端に行くほどに狭くなる楔形状にされていて、
    前記除去作業車の前進移動により、前記帯板の下縁部が、前記通路のコンクリート床面に摺接しながら前進移動するようにされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメント。
  3. 前記掻き部の上端面には、その底部分の上端面の中央部と、その両側部分の各上端面の先端部とに、前記除去作業車の運転操作上の目印となるポールが、それぞれ立設されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメント。
  4. 前記バケットの前記底板に凹凸嵌合する前記アタッチメントの前記嵌合部は、
    前記アタッチメントの前記掻き部の底部分の外面と、
    前記掻き部の底部分の外面上に、水平方向に所定の間隔を空けて設定された複数個所の各々に、前記底板を上下から挟持するようにして、それぞれ突設された一対の支持杆と、
    により形成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の牛舎における乳牛の糞尿の除去作業車の、糞尿の掻き集め作業補助用アタッチメント。
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