JP7003743B2 - Catv用屋外装置、catv用屋外装置セット、及び、catv用屋外装置の組み立て方法 - Google Patents

Catv用屋外装置、catv用屋外装置セット、及び、catv用屋外装置の組み立て方法 Download PDF

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Description

本発明は、CATV用屋外装置、CATV用屋外装置セット、及び、CATV用屋外装置の組み立て方法に関する。
特許文献1及び特許文献2には、CATV局から加入者宅へTV信号を伝送する際に用いられるCATV用屋外装置が開示されている。これらのCATV用屋外装置にはTV信号を増幅する増幅器等を含む増幅ユニットが収容されており、TV信号を伝送する同軸ケーブルを接続するための同軸コネクタ又は同軸ケーブルの先端部が増幅ユニットに直接接続される構成となっている。
特開平9-17521号公報 特開平11-308583号公報
特許文献1等に記載のCATV用屋外装置では、伝送損失等を考慮して筐体の長さ(横幅)に一致するように増幅ユニットが設計されることが多く、同軸ケーブルを筐体に接続するための同軸コネクタの内側端子に増幅ユニットが直接接続される。しかしながら、CATVシステムに使用される屋外装置には、システム構成によって様々なユニットが搭載されるようになってきており、搭載されるユニットの大きさや消費電力に応じて、筐体の大きさも多様化してきている。このため、異なる大きさの筐体に応じてその都度、増幅ユニットを作製することになると、各種のCATV用屋外装置に対応するのに非常に手間がかかってしまう。また、CATV用屋外装置を空中に架設等した後に故障が発生した場合にはCATV事業者は迅速に交換・復旧させる必要がある。そのため、故障してから増幅ユニット等の代替品を製造メーカから取り寄せるのではなく、代替品を予め入手しておき、保守部門に在庫させておくことが多い。その際、各増幅ユニットが異なる大きさの筐体それぞれに対応して設計されていると、多くの種類の増幅ユニットを在庫しておく必要があり、非効率な運用となってしまう。
そこで、本発明は、各種のCATV用屋外装置に容易に対応することができる、CATV用屋外装置、CATV用屋外装置セット、及び、当該CATV用屋外装置の組み立て方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るCATV用屋外装置は、互いに対向する一対の壁を少なくとも有する筐体と、RF信号を増幅するように構成され、一対の壁間の距離よりも狭い横幅を有して筐体内に配置されるRF増幅ユニットと、RF信号及び電力を共用して伝送可能な同軸ケーブル用のコネクタであって、一対の壁の少なくとも一方に設けられる同軸コネクタと、RF増幅ユニットと同軸コネクタとを電気的に接続する接続ユニットと、を備えている。このCATV用屋外装置では、接続ユニットは、RF増幅ユニットと同軸コネクタとの間に設置される。
本発明の一態様に係るCATV用屋外装置の組み立て方法は、互いに対向する一対の壁を少なくとも有する筐体と、RF信号を増幅するように構成され、一対の壁間の距離よりも狭い横幅を有するRF増幅ユニットと、RF増幅ユニットと筐体に設けられた同軸コネクタとを電気的に接続するための接続ユニットとを準備するステップと、筐体にRF増幅ユニットと接続ユニットとを組み込むステップと、を備えている。
本発明の一態様に係るCATV用屋外装置セットは、種類毎に異なる形状を有する複数種類の筐体と、RF信号を増幅するように構成され、複数種類の筐体の内の少なくとも一種類の筐体よりも横幅が狭いRF増幅ユニットと、RF増幅ユニットと筐体とを接続する一種類又は複数種類の接続ユニットとを備えている。このCATV用屋外装置セットでは、筐体の形状に応じて増幅ユニット及び接続ユニットの組合せ方が選択されるように構成されている。
本発明の別の一態様に係るCATV用屋外装置の組み立て方法は、互いに対向する一対の壁を少なくとも有し当該対向する横幅がそれぞれ異なる複数種類の筐体から1の筐体を選択するステップと、RF信号を増幅するように構成されたRF増幅ユニットを準備するステップと、筐体に設けられる同軸ケーブル用の同軸コネクタとRF増幅ユニットとを電気的に接続する接続ユニットを使用するか否かを判定するステップと、接続ユニットを使用すると判定した場合には、筐体内にRF増幅ユニットを設置すると共に同軸コネクタとRF増幅ユニットとの間に接続ユニットを配置し、接続ユニットを使用しないと判定した場合には、RF増幅ユニットを同軸コネクタに直接接続するステップと、を備えている。
上記によれば、各種のCATV用屋外装置に容易に対応することができる。
図1は、一実施形態に係るCATV用屋外装置を示した斜視図である。 図2の(a)は、図1に示すCATV用屋外装置の開いた状態を示す平面図であり、図2の(b)は、その側面図である。 図3は、図2の(a)に示すCATV用屋外装置に収納されるRF増幅ユニットの概要を示すブロック図である。 図4は、図2の(a)に示すCATV用屋外装置においてRF増幅ユニットと同軸コネクタとを接続するための接続ユニットを示すブロック図である。 図5の(a)は、図4に示す接続ユニットの外観の一例を示す斜視図であり、図5の(b)は、変形例に係る接続ユニットの外観を示す斜視図である。 図6の(a)は、図2の(a)に示す筐体に設けられる同軸コネクタの端子の一例を示す斜視図であり、図6の(b)は、図3に示すRF増幅ユニットの接続端子の一例を示す斜視図である。 図7は、別のCATV用屋外装置の開いた状態を示す平面図である。 図8は、CATV用屋外装置セットの概要を説明するための模式図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態を列記して説明する。本発明の一態様に係るCATV用屋外装置は、互いに対向する一対の壁を少なくとも有する筐体と、RF信号を増幅するように構成され、一対の壁間の距離よりも狭い横幅を有して筐体内に配置されるRF増幅ユニットと、RF信号及び電力を共用して伝送可能な同軸ケーブル用のコネクタであって、一対の壁の少なくとも一方に設けられる同軸コネクタと、RF増幅ユニットと同軸コネクタとを電気的に接続する接続ユニットと、を備えている。このCATV用屋外装置では、接続ユニットは、RF増幅ユニットと同軸コネクタとの間に設置される。
このCATV用屋外装置は、RF増幅ユニットと同軸コネクタとを電気的に接続する接続ユニットを備えており、この接続ユニットをRF増幅ユニットと同軸コネクタとの間に設置するように構成されている。このように、RF増幅ユニットに比べて設計や作製をしやすい接続ユニットを新たに設け、RF増幅ユニットと同軸コネクタとを接続するのに好適な接続ユニットによって両者を接続することができるので、一種類又は少ない種類のRF増幅ユニットをより多くの種類のCATV用屋外装置に適用することができる。その結果、このCATV用屋外装置の構成によれば、各種のCATV用屋外装置に容易に対応することが可能となる。
上記のCATV用屋外装置では、接続ユニットは、RF増幅ユニットと同軸コネクタとの間に取り外し可能な態様で設置されていてもよい。この場合、RF増幅ユニットと同軸コネクタとを接続ユニットで接続した後に、故障したRF増幅ユニットを交換したり、RF増幅ユニットを別構造の内部ユニット等に変更したりすることを容易に行うことができる。なお、ここでいう「取り外し可能な態様」とは、現場作業者が接続ユニットを過分な負荷なく取り外せる態様であり、例えば、嵌め込み式やネジ留めなどの方法を例示することができる。また、RF増幅ユニットも取り外し可能な態様で設置されてもよい。
上記のCATV用屋外装置では、接続ユニットは、同軸コネクタに接続される同軸ケーブルとRF増幅ユニットとの間のインピーダンス整合を行うように構成された整合回路を有していてもよい。この場合、RF増幅ユニットから出力されて同軸ケーブルにより伝送される又は同軸ケーブルから入力されるRF信号(高周波信号)の特性を劣化させずに信号伝送させることが可能となる。
上記のCATV用屋外装置では、接続ユニットは、RF増幅ユニットに接続するための第1接続部材と、同軸コネクタに接続するための第2接続部材とを有してもよい。第1接続部材は、同軸コネクタの筐体内の接続部材と同様の形状を有してもよく、第2接続部材は、RF増幅ユニットの接続部材と同様の形状を有してもよい。この場合、接続ユニットを用いずにRF増幅ユニットを直接、同軸コネクタに接続する構成(例えば図7参照)に使用されるRF増幅ユニットを、異なるCATV用屋外装置の構成(例えば図2参照)に容易に適用させることができる。
上記のCATV用屋外装置では、同軸コネクタは、一対の壁の一方に設けられる第1同軸コネクタと一対の壁の他方に設けられる第2同軸コネクタとを含んでもよい。この場合、このCATV用屋外装置に2つ以上の同軸ケーブルを接続させることができる。また、接続ユニットは、第1同軸コネクタとRF増幅ユニットとを接続する第1接続ユニットと、第2同軸コネクタとRF増幅ユニットとを接続する第2接続ユニットとを含んでもよく、RF増幅ユニットが筐体内において一対の壁の対向方向の略中央に配置されると共に、第1接続ユニットがRF増幅ユニットと第1同軸コネクタとの間に配置され且つ第2接続ユニットがRF増幅ユニットと第2同軸コネクタとの間に配置されてもよい。この場合、RF増幅ユニットを筐体内にバランスよく配置させることができるので、同軸ケーブルによって伝送されるRF信号の高周波特性を安定させることができる。
上記のCATV用屋外装置では、筐体は、一対の壁を有しRF増幅ユニットが配置される筐体本体と、筐体本体に対して開閉可能に連結され、別の通信ユニットがその内側に配置される蓋体とを含んでもよい。別の通信ユニットは、RF増幅ユニットの横幅よりも長く且つ蓋体の一対の壁間の距離に一致する横幅を有してもよい。この場合、RF増幅ユニットよりも横幅のある通信ユニットをCATV用屋外装置の筐体に収納する設計であってもRF増幅ユニットをそれに併せて大型化させる設計を行う必要がなく、柔軟な設計を行うことができる。つまり、各種のCATV用屋外装置に容易に対応することができる。
また、本発明の一態様に係るCATV用屋外装置の組み立て方法は、互いに対向する一対の壁を少なくとも有する筐体と、RF信号を増幅するように構成され、一対の壁間の距離よりも狭い横幅を有するRF増幅ユニットと、RF増幅ユニットと筐体に設けられた同軸コネクタとを電気的に接続するための接続ユニットとを準備するステップと、筐体にRF増幅ユニットと接続ユニットとを組み込むステップと、を備えている。この場合、RF増幅ユニットの横幅を基準として好適な接続ユニットを選択したCATV用屋外装置を容易に組み立てることができ、各種のCATV用屋外装置に更に容易に対応することができる。
上記のCATV用屋外装置の組み立て方法では、接続ユニットを筐体に組み込んだ後にRF増幅ユニットを組み込んでもよい。この場合、接続ユニットよりも構造が複雑で相対的に故障しやすいと考えられるRF増幅ユニットを後から組み込む手順になるため、RF増幅ユニットの故障時に迅速に交換することができる。なお、上記のCATV用屋外装置の組み立て方法において、上記とは逆に、RF増幅ユニットを筐体に組み込んだ後に接続ユニットを組み込んでもよいし、RF増幅ユニットと接続ユニットとを組み合わせて(ネジなどで一体化させて)、その後にそれら組み合わせユニットを一体として筐体に組み込むようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係るCATV用屋外装置セットは、種類毎に異なる形状を有する複数種類の筐体と、RF信号を増幅するように構成され、複数種類の筐体の内の少なくとも一種類の筐体よりも横幅が狭いRF増幅ユニットと、RF増幅ユニットと筐体とを接続する一種類又は複数種類の接続ユニットとを備えている。このCATV用屋外装置セットでは、筐体の形状に応じて増幅ユニット及び接続ユニットの組合せ方が選択されるように構成されている。このような屋外装置セットを屋外装置の故障に備えて在庫している場合、在庫するRF増幅ユニットの種類や数を一種類とし又は少なくすることができるため、効率的な保守運用をすることができ、各種のCATV用屋外装置に容易に対応することができる。なお、この場合において、接続ユニットをその分在庫する必要が生じるが、接続ユニットはそのサイズが小さく、また構造も簡単で部品点数も少ないため、全体としては効率的な運用にそれほど影響しないものと考えられる。
また、本発明の別態様に係るCATV用屋外装置の組み立て方法は、互いに対向する一対の壁を少なくとも有し当該対向する横幅がそれぞれ異なる複数種類の筐体から1の筐体を選択するステップと、RF信号を増幅するように構成されたRF増幅ユニットを準備するステップと、筐体に設けられる同軸ケーブル用の同軸コネクタとRF増幅ユニットとを電気的に接続する接続ユニットを使用するか否かを判定するステップと、接続ユニットを使用すると判定した場合には、筐体内にRF増幅ユニットを設置すると共に同軸コネクタとRF増幅ユニットとの間に接続ユニットを配置し、接続ユニットを使用しないと判定した場合には、RF増幅ユニットを同軸コネクタに直接接続するステップと、を備えている。
このCATV用屋外装置の組み立て方法では、同軸コネクタとRF増幅ユニットとを電気的に接続する接続ユニットを使用するか否かを判定し、接続ユニットを使用すると判定した場合には、筐体内にRF増幅ユニットを設置すると共に同軸コネクタとRF増幅ユニットとの間に接続ユニットを配置し、接続ユニットを使用しないと判定した場合には、RF増幅ユニットを同軸コネクタに直接接続する。このため、選択された筐体の横幅とRF増幅ユニットの横幅とを対比して接続ユニットを使用するか否かを判定し、その判定結果に応じて、RF増幅ユニットと同軸コネクタとを最適な形態で容易に接続させることができる。この結果、この組み立て方法によれば、一種類又は少ない種類のRF増幅ユニットをより多くの種類のCATV用屋外装置に適用することができ、各種のCATV用屋外装置に容易に対応することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係るCATV用屋外装置及びその組み立て方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態に係るCATV用屋外装置の外観を示す斜視図である。図1に示すCATV用屋外装置1(以下、単に「屋外装置1」とも記す)は、例えば、光・同軸ハイブリッドシステム(HFCシステム:Hybrid Fiber/Coaxial System)に用いられる光送受信装置(ノード)である。このHFCシステムでは、CATV局からこの光送受信装置までの間は光ケーブルによってTV信号等が伝送され、光送受信装置において光電変換が行われ、光送受信装置から加入者宅までの間は同軸ケーブルによってTV信号等が伝送される。このような屋外装置1は、一般に屋外に配置(例えば空中に架設)されることから、図1に示すように、蓋体2及び筐体本体3を含む筐体4を外部に備えて構成される。筐体4の内部には、HFCシステムに用いられる各種の通信ユニット他(図2に示すRF増幅ユニット10やFTTHユニット30等)が収納される。蓋体2及び筐体本体3は、例えばアルミダイキャストによってそれぞれ作製され、シールド効果等が付与される。なお、屋外装置1は、HFCシステム以外のCATV用装置であってもよい。
蓋体2は、図1に示すように、互いに対向する一対の壁2a,2b、互いに対向する一対の壁2c,2d、及び、天面2eによって画定され一方が開口する略直方体形状を呈し、その内部に各種のユニット等を収納できるスペースを設ける構成を有している。筐体本体3は、同様に、互いに対向する一対の壁3a,3b、互いに対向する一対の壁3c,3d、及び、底面3eによって画定され一方が開口する略直方体形状を呈し、その内部に各種のユニット等を収納できるスペースを設ける構成を有している。蓋体2の天面2e及び筐体本体3の底面3eの外側には、内部ユニットによる熱を外部に放熱するための複数の放熱フィン2f,3fが形成されている。放熱フィン2f,3fは、筐体4の外周辺(例えば、壁2a,2b,3a,3b)に対して、例えば斜め方向に延在している。放熱フィン2f,3fは、筐体4の外周辺に対して略平行又は略垂直な方向に延在してもよい。このような形状を有する蓋体2は、複数のヒンジ部材5(本実施形態では例えば3つのヒンジ部材5)によって筐体本体3に連結されており、ヒンジ部材5を軸として筐体本体3に対して開閉可能となるように構成される。
また、筐体本体3の側面である壁3aには、加入者宅に向けて信号を分岐するための同軸ケーブル(不図示)を接続するための2つの同軸コネクタ6が並列に設けられている。壁3aに対向する壁3bにも同様に2つの同軸コネクタ6が設けられている。同軸コネクタ6は、筐体本体3の壁3a,3bそれぞれを貫通するように配置されており、筐体本体3の外側において同軸ケーブルに接続される形状(受け部6b)を有しており、筐体本体3の内側において内部ユニットに接続される形状を有しており、例えばピン部6aから構成される(図6の(a)参照)。同軸コネクタ6については各種の同軸コネクタを用いることができるため、詳細な説明は省略する。なお、一対の壁3a,3bには、同軸ケーブルを接続するための同軸コネクタを更に任意に設けることができる予備領域6’を設けてもよい。このような領域を設けておくことにより、必要に応じて同軸コネクタを追加する設計を容易に行うことができる。また、このシステムに用いられる同軸ケーブルは、高周波信号(RF信号)及び電力を共用して伝送可能なケーブルであり、例えば15Aの電流を流せるように1.5mm~2.0mm程度の中心導体を有する。中心導体の外周には誘電体及び外部導体が配置され、ケーブル外径は20mm~30mm程度となる。
筐体本体3の一対の壁3a,3bそれぞれには、同軸コネクタ6に加え、筐体4内に収納される各種の内部ユニットに電源を供給するための電気ケーブル導入用のコネクタ7が1つ設けられている。また、筐体本体3の一対の壁3a,3b及び蓋体2の壁2a,2bそれぞれには、光ケーブルを導入するための光コネクタ8が1つずつ設けられている。光コネクタ8に接続される光ケーブルは、例えば、CATV局からのTV信号を伝送させるための光ケーブルや、FTTHユニット30(図2参照)などに用いられる光ケーブルである。光ケーブルによって伝送されたTV信号(光信号)は、屋外装置1にて光電変換(O/E変換)されて電気信号となり、同軸コネクタ6に接続される同軸ケーブルを介して各加入者宅にTV信号が伝送される。なお、筐体本体3の壁3cには、各種の内部ユニットの調整試験を行う際に試験信号を入力するためのコネクタ9が設けられていてもよい。
図2の(a)は、図1に示すCATV用屋外装置1を開いた際の平面図であり、図2の(b)はその側面図である。図2の(a)及び(b)に示すように、CATV用屋外装置1は、筐体4に加えて更に、RF信号を増幅するためのRF増幅ユニット10と、RF増幅ユニット10等の状態をモニタする状態モニタ15と、RF増幅ユニット10と同軸コネクタ6とを電気的に接続する一対の接続ユニット20と、CATV用の内部ユニットとは別に設けられるFTTH(Fiber To The Home)システム用のFTTHユニット30と、を備えている。屋外装置1では、例えば、CATV用のRF増幅ユニット10、状態モニタ15及び接続ユニット20が筐体本体3の内側に収納され、FTTHユニット30が蓋体2の内側に収納される。
FTTHユニット30は、例えば1Gbps用の光通信ユニット又は10Gbps用の光通信ユニット等である。FTTHユニット30が例えば10Gbps用の光通信ユニットの場合、1Gbps用の光通信ユニットよりも横幅が長くなり、図2の(a)に示すように3つの通信ユニット30a,30bを含み、全体としてRF増幅ユニット10よりもその横幅が長くなるように構成される。本実施形態では、幅広のFTTHユニット30に合わせて筐体4の横幅が設計される構成になっており、RF増幅ユニット10は設計上必要な範囲の大きさとするために(不必要に横長にしないようにして)、筐体4よりは狭い横幅で構成されている。そして、本実施形態では、2つの接続ユニット20を用いて、横幅の狭いRF増幅ユニット10を同軸コネクタ6に電気的に接続する。
図3は、このようなRF増幅ユニット10の概要を示すブロック図である。図3に示すように、RF増幅ユニット10は、CATV局から光ケーブルFを介して伝搬される光信号(TV信号)を光電変換するO/E変換部11と、O/E変換部11で電気信号に変換されたTV信号を増幅する増幅器12と、増幅器12によって増幅されたTV信号を分岐して各同軸ケーブルに伝送するための接続端子13a,13b(接続部材)と、を備えている。増幅器12によって増幅されるCATV信号の周波数(RF信号)は、例えば70MHz~770MHzなどの1GHz以下の高周波帯域の信号であるが、これに限定されず、2.1GHz程度までの周波数であってもよい。RF増幅ユニット10は、1つの光入力からのTV信号を増幅しつつ4つの接続端子13a,13bにより4つの同軸ケーブルに分岐するが、1つの光入力からのTV信号を光電変換して増幅し1つの同軸ケーブルに伝送してもよいし、4以外の複数の同軸ケーブルに増幅した信号を分岐してもよい。RF増幅ユニット10の接続端子13a,13bは、例えば、その端子形状として、図6の(b)に示すようなU字形状の受け部14から構成されている。受け部14のより詳細な構成としては、例えば特開平6-225305号に記載のような接続構造を用いることができる。
図4は、CATV用屋外装置1においてRF増幅ユニット10と同軸コネクタ6とを接続する接続ユニット20を示すブロック図である。図5の(a)は、図4に示す接続ユニットの外観の一例を示す斜視図であり、図5の(b)は、変形例に係る接続ユニットを示す斜視図である。接続ユニット20は、RF増幅ユニット10と同軸コネクタ6とを電気的に接続するための部材であり、図4及び図5の(a)に示すように、第1端子21(第1接続部材)と、第2端子22(第2接続部材)と、インピーダンス整合回路23と、インピーダンス整合回路23等を覆う筐体24と、を備えている。1つの第1端子21と、1つの第2端子22と、1つのインピーダンス整合回路23とにより、1つの伝送路が形成され、接続ユニット20には、例えば2つの伝送路が設けられている。図5の(b)には、1つの伝送路を有する変形例の接続ユニット20aを示す。RF増幅ユニットの接続端子13a,13bが各1つ設けられる構成の場合には、この変形例の接続ユニット20aを用いて、RF増幅ユニット10を同軸コネクタ6に接続することができる。
第1端子21は、RF増幅ユニット10の接続端子13a又は13bに接続するための端子であり、第2端子22は、筐体4に設けられた同軸コネクタ6(ピン部6a)に接続するための端子である。第1端子21は、例えば、図6の(a)に示す同軸コネクタ6のピン部6aと同様の形状を有しており、突出した芯棒(ピン)から形成され、RF増幅ユニット10の接続端子13a,13bの受け部14内に当該ピンが収納されて両者間の電気的な接続が確立される。一方、第2端子22は、例えば、図6の(b)に示すRF増幅ユニットの接続端子13a,13bと同様の形状を有しており、U字形状の受け部14から形成され、同軸コネクタ6のピン部6aをその受け部14内に収納して両者間の電気的な接続が確立される。このように、本実施形態の屋外装置1では、接続ユニット20の第1端子21は、筐体4に設けられる同軸コネクタ6の内側の端子形状と同様の形状を有しており、接続ユニット20の第2端子22は、RF増幅ユニット10の接続端子13a,13bの端子形状と同様の形状を有しており、それぞれの形状が互いに対応している。
また、CATV用屋外装置1では、伝送信号を増幅するRF増幅ユニット10と同軸コネクタ6に接続される同軸ケーブルとの接続におけるリターンロスを改善する必要がある。そこで、本実施形態の接続ユニット20では、上述したインピーダンス整合回路23をRF増幅ユニット10側の第1端子21と同軸コネクタ6側の第2端子22との間に設けるようにしている。インピーダンス整合回路23としては、例えば、信号経路に並列のキャパシタンス(C)と直列のインダクタンス(L)とを備えたLC回路を用いた整合回路を用いてもよいし、ストリップラインを用いた整合回路を用いてもよく、RF増幅ユニット10と同軸ケーブルとの間でのインピーダンスが好適に整合するように、適宜、設計することができる。
ここで、図2に戻り、上述した接続ユニット20によってRF増幅ユニット10と同軸コネクタ6とを接続する構成のCATV用屋外装置1の組み立て方法について説明する。CATV用屋外装置1を組み立てるには、まず、同軸コネクタ6等が壁3a,3bに設けられた筐体4、RF増幅ユニット10、状態モニタ15、接続ユニット20他の装置を準備する。そして、RF増幅ユニット10が設置される領域と壁3aに設けられた同軸コネクタ6との間に予め設定されている設置領域(図示では筐体本体3の内部スペースの左右両側)に、一対の接続ユニット20それぞれを嵌め込み等により設置する。この際、接続ユニット20の第2端子22が同軸コネクタ6のピン部6aに機械的且つ電気的に接続される。なお、接続ユニット20をネジ等によって筐体4に固定してもよい。
続いて、一対の接続ユニット20が設置された筐体本体3の内側の略中央部分に、RF増幅ユニット10及び状態モニタ15を嵌め込み等により設置する。この際、RF増幅ユニット10の接続端子13a,13bが接続ユニット20の第1端子21に機械的且つ電気的に接続される。RF増幅ユニット10及び接続ユニット20は、嵌め込み式やネジ留めなど後で取り外し可能な態様で筐体4に設置されることが好ましいが、CATVシステムの種類によっては半田等を用いて固定してしまってもよい。ここでいう「取り外し可能な態様」とは、現場作業者がRF増幅ユニット10及び接続ユニット20を過分な負荷なく取り外せる態様であればよく、上述した嵌め込み式やネジ留めなどの方法に限定されるものではない。FTTHユニット30は、筐体4の蓋体2に隙間無く設置される。以上の組み立て方法により、CATV用屋外装置1が組み立てられる。
上記の組み立て方法(第1の組み立て方法)では、筐体4に接続ユニット20を組み込んだ後にRF増幅ユニット10をその上から筐体4に組み込んでいるが、屋外装置1の組み立て方法はこれに限られない。例えば、筐体4にRF増幅ユニット10を組み込んだ後に接続ユニット20を筐体4に組み込む方法(第2の組み立て方法)でもよいし、RF増幅ユニット10及び接続ユニット20をネジや嵌合わせ等により組み合わせて一体化し、この一体化したユニットを筐体4に組み込む方法(第3の組み立て方法)でもよい。第1の組み立て方法で組み立てられたCATV用屋外装置1を故障等の際に分解する場合には、筐体4からRF増幅ユニット10をまずは取り外し、その後、接続ユニット20を取り外す(又は取り外さない)ことになる。また、第2の組み立て方法で組み立てられた屋外装置1を故障等の際に分解する場合には、筐体4から接続ユニット20をまずは取り外し、その後、RF増幅ユニット10を取り外すことになる。また、第3の組み立て方法で組み立てられた屋外装置1を故障等の際に分解する場合には、筐体4からRF増幅ユニット10及び接続ユニット20が一体化したユニットを取り外し、その後、RF増幅ユニット10と接続ユニット20とに分解することになる。なお、RF増幅ユニット10は、接続ユニット20よりも内部の構造が複雑で部品点数も多く、その故障率は接続ユニット20よりも高くなる傾向があるため、第1の組み立て方法で組み立てられるようにCATV用屋外装置1を構成しておくと、故障の際のユニット交換が容易(例えばRF増幅ユニット10のみを交換可能)であるため、保守運用を効率的に行うことができる。
次に、上述した接続ユニット20を利用して、各種サイズのCATV用屋外装置を1つのRF増幅ユニットを用いて組み立てる方法について説明する。まず、図2の(a)に示す横長のCATV用屋外装置1と、図7に示す通常サイズのCATV用屋外装置41とを一種類のRF増幅ユニット10を用いて組み立てる方法について説明する。図7は、RF増幅ユニット10が同軸コネクタ6に直接接続される通常サイズの屋外装置を示す。以下の組み立て方法ではこれら二種類の筐体と一種類のRF増幅ユニットを用いた場合を例にとって説明するが、サイズが三種類以上の筐体を用いた場合(RF増幅ユニットのサイズが2種類以上の場合含む)でも同様であり、当業者にはこれら適用は容易に理解できるものである。
まず、壁3a~3dを有する筐体本体3を含む筐体4と、壁43a~43dを有する筐体本体43を含む筐体44とをそれぞれ準備し、何れかの筐体(筐体4又は筐体44)を選択する。ここで用いられる筐体4と筐体44とは、それぞれの横幅が互いに異なっており、筐体4の方が筐体44よりも横長となっている。筐体44の蓋体42には、壁42a~42dによって画定される領域に隙間無く、別のFTTHユニット32を収納することができるようになっている。
続いて、RF信号を増幅するためのRF増幅ユニット10を準備する。このRF増幅ユニット10は、その横幅が筐体44の内部空間における横幅と略一致する横幅を予め有している。
続いて、選択された筐体に設けられる同軸ケーブル用の同軸コネクタ6とRF増幅ユニット10とを電気的に接続する接続ユニット20を準備し、この接続ユニット20を使用するか否かを判定する。この判定の際、各筐体の横幅とRF増幅ユニット10の横幅とを対比することにより、接続ユニット20が必要か否かを判定することができる。横長の筐体4を選択している場合には、2つの接続ユニット20を使用すると判定し、通常の筐体44を選択している場合には、接続ユニット20を使用しないと判定する。筐体の種類が多い場合には、横幅が異なる複数種類の接続ユニット20を予め準備しておき、その中から所定の横幅を有する好適な1つ以上の接続ユニットを選択するようにしてもよい。
続いて、接続ユニット20を使用すると判定した場合には、筐体4の略中央にRF増幅ユニット10を設置すると共に同軸コネクタ6とRF増幅ユニット10との間に各接続ユニット20を配置して、RF増幅ユニット10と各同軸コネクタ6とを電気的に接続する。これらの設置の順序はいずれが先であってもよい。これにより、図2の(a)に示すCATV用屋外装置1を組み立てることができる。一方、接続ユニット20を使用しないと判定した場合には、筐体44内にRF増幅ユニット10を設置し、RF増幅ユニット10を同軸コネクタ6に直接接続して、RF増幅ユニット10と各同軸コネクタ6とを電気的に接続する。これにより、図7に示すCATV用屋外装置41を組み立てることができる。このように、接続ユニット20を新たに設けて利用することにより、一種類(又は少ない種類)のRF増幅ユニット10を、横幅の異なる筐体4,44それぞれに適用することが可能となる。
次に、空中に架設したCATV用屋外装置が故障した際の保守運用の際にも同様に対応することができる。図8は、このような保守運用に適したCATV用屋外装置セットの概要を説明するための模式図である。図8に示すように、CATV用屋外装置セットは、種類毎に異なるサイズ(形状)を有する複数種類の筐体4,44と、筐体4よりも横幅が狭いRF増幅ユニット10と、RF増幅ユニットと筐体とを接続する一種類(又は複数種類)の接続ユニット20とを備えている。図8に示す例では、一種類の接続ユニット20のみをしているが、複数種類の接続ユニットを設けてもよい。
図8に示すようなCATV用屋外装置セットを保守部門等において在庫として備えておくことにより、架設されたCATV用屋外装置1に故障が生じた場合には、その故障の箇所に応じて、RF増幅ユニット10、接続ユニット20又は筐体4を交換することで、故障を迅速に解消して装置を復旧することができる。また、架設されたCATV用屋外装置41に故障が生じた場合でも、同様のCATV用屋外装置セットにより、その故障の箇所に応じて、RF増幅ユニット10又は筐体44を交換することで、故障を迅速に解消して装置を復旧することができる。図8のCATV屋外装置セットでは、例えば在庫するRF増幅ユニット10がいずれのCATV用屋外装置1,41に対しても共通して使用できるため、一種類のRF増幅ユニットのみを在庫しておけば両方の屋外装置に対応することができる。このように在庫するRF増幅ユニットの種類や数を1種類とし又は少なくすることができるため、効率的な保守運用をすることができ、各種のCATV用屋外装置に容易に対応することができる。
なお、上記の場合では、接続ユニットをその分在庫する必要が出てくるが、接続ユニットはそのサイズが小さく、また構造も簡単で部品点数も少ない(費用も安くできる)ため、複数種類のRF増幅ユニットを多数在庫する場合に比べれば、全体としては効率的な運用にそれほど影響しない。また、上述したCATV用屋外装置セットは、すべての保守拠点に在庫しておくことが好ましいが、効率性を考えて、主用拠点には上述したCATV用屋外装置セットのすべてを在庫させる一方、補助的な拠点には上述したCATV用屋外装置セットのうち交換の可能性が高いRF増幅ユニットと接続ユニットとを在庫させておくといった棲み分けを行ってもよい。この場合、必要に応じて、近くの拠点からユニットや筐体等を融通することもできる。
以上、本実施形態に係るCATV用屋外装置1では、RF増幅ユニット10に比べて設計や作製をしやすい接続ユニット20を新たな部材として設け、RF増幅ユニット10と同軸コネクタ6とを接続するのに好適な接続ユニット20によって両者を接続するようにしている。このため、作製する接続ユニット20の横幅を適宜変更することにより、一種類又は少ない種類のRF増幅ユニット10をより多くの種類のCATV用屋外装置に適用することができる。その結果、このCATV用屋外装置の構成によれば、各種のCATV用屋外装置に容易に対応することが可能となる。
また、CATV用屋外装置1では、接続ユニット20は、RF増幅ユニット10と同軸コネクタ6との間に取り外し可能な態様で設置されていてもよい。この場合、RF増幅ユニット10と同軸コネクタ6とを接続ユニット20で接続した後に、故障したRF増幅ユニット10を交換したり、RF増幅ユニット10を別構造の内部ユニット等に変更したりすることを作業者が容易に行うことができる。
また、CATV用屋外装置1では、接続ユニット20は、同軸コネクタ6に接続される同軸ケーブルとRF増幅ユニット10との間のインピーダンス整合を行うように構成されたインピーダンス整合回路23を有している。このため、RF増幅ユニット10から出力されて同軸ケーブルにより伝送される又は同軸ケーブルから入力されるRF信号(高周波信号)の特性を劣化させずに信号伝送させることが可能となる。
また、CATV用屋外装置1では、接続ユニット20は、RF増幅ユニット10に接続するための第1端子21と、同軸コネクタ6に接続するための第2端子22とを有しており、第1端子21は、同軸コネクタ6の筐体内の接続端子(ピン部6a)と同様の形状を有し、第2端子22は、RF増幅ユニット10の接続端子13a,13b(受け部14)と同様の形状を有している。このため、接続ユニット20を用いずにRF増幅ユニット10を直接、同軸コネクタ6に接続する構成(例えば図7参照)に使用されるRF増幅ユニット10を、このCATV用屋外装置の構成(例えば図2参照)に容易に適用させることができる。
また、CATV用屋外装置1では、同軸コネクタ6は、一対の壁3a,3bの両方に設けられている。このため、より多くの同軸ケーブルを接続させることができる。また、屋外装置1には、壁3a側の同軸コネクタ6とRF増幅ユニット10とを接続する接続ユニット20と、壁3b側の同軸コネクタ6とRF増幅ユニット10とを接続する接続ユニット20とが設けられており、RF増幅ユニット10が筐体4内において壁3a,3bの対向方向の略中央に配置されると共に、各接続ユニット20がRF増幅ユニットと同軸コネクタ6との間にそれぞれ配置されている。この場合、RF増幅ユニット10を筐体4内にバランスよく配置することができるので、同軸ケーブルによって伝送されるRF信号の高周波特性を安定させることができる。
また、CATV用屋外装置1では、筐体4は、一対の壁3a,3bを有しRF増幅ユニット10が配置される筐体本体3と、筐体本体3に対して開閉可能に連結され、別の通信ユニット(FTTHユニット30等)がその内側に配置される蓋体2とを含んでいる。この別の通信ユニットは、RF増幅ユニット10の横幅よりも長く且つ蓋体2の一対の壁2a,2b間の距離に一致する横幅を有している。この場合、RF増幅ユニット10よりも横幅のある通信ユニット(FTTHユニット30等)をCATV用屋外装置1の筐体4に収納する設計であってもRF増幅ユニット10をそれに併せて大型化させる設計を行う必要がなく、柔軟な設計を行うことができる。つまり、各種のCATV用屋外装置に容易に対応することができる。
また、上述したCATV用屋外装置セットは、種類毎に異なる形状を有する複数種類の筐体4,44と、RF信号を増幅するように構成され、筐体4よりも横幅が狭いRF増幅ユニット10と、RF増幅ユニット10と筐体4とを接続する接続ユニット20とを備えており、筐体の形状に応じてRF増幅ユニット10及び接続ユニット20の組合せ方が選択されるように構成されている。このような屋外装置セットをCATV用屋外装置の故障に備えて在庫している場合、在庫するRF増幅ユニットの種類や数を1種類とし又は少なくすることができるため、効率的な保守運用をすることができ、保守運用の面でも各種のCATV用屋外装置に容易に対応することができる。
以上、本実施形態に係るCATV用屋外装置及びその組み立て方法等について説明してきたが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の変形を適用することができる。また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,41…CATV用屋外装置、2,42…蓋体、2a~2d,42a~42d…壁、3,43…筐体本体、3a~3d,43a~43d…壁、4,44…筐体、5…ヒンジ部材、6…同軸コネクタ、6a…ピン部、6b…受け部、7…コネクタ、8…光コネクタ、10…RF増幅ユニット、11…O/E変換部、12…増幅器、13a,13b…接続端子、14…受け部、20…接続ユニット、21…第1端子、22…第2端子、23…インピーダンス整合回路、24…筐体、30,30a,30b…FTTHユニット、F…光ケーブル。

Claims (7)

  1. 互いに対向する一対の壁を少なくとも有する筐体と、
    RF信号を増幅するように構成され、前記一対の壁間の距離よりも狭い横幅を有して前記筐体内に配置されるRF増幅ユニットと、
    前記RF信号及び電力を共用して伝送可能な同軸ケーブル用のコネクタであって、前記一対の壁の少なくとも一方に設けられる同軸コネクタと、
    前記RF増幅ユニットに接続される第1接続部材と前記同軸コネクタに接続される第2接続部材とを有し、前記筐体内で前記RF増幅ユニットと前記同軸コネクタとの間である設置領域に設置されることで前記RF増幅ユニットと前記同軸コネクタとを電気的に接続する接続ユニットと、
    を備えるCATV用屋外装置。
  2. 前記同軸コネクタの芯棒は、前記壁から前記筐体内に突出しており、
    前記第2接続部材の受け部が前記芯棒を横方向から収納することで、前記接続ユニットと前記同軸コネクタとが接続される、
    請求項1に記載のCATV用屋外装置。
  3. 前記同軸コネクタは、前記一対の壁の一方に設けられる第1同軸コネクタと前記一対の壁の他方に設けられる第2同軸コネクタとを含み、
    前記接続ユニットは、前記第1同軸コネクタと前記RF増幅ユニットとを接続する第1接続ユニットと、前記第2同軸コネクタと前記RF増幅ユニットとを接続する第2接続ユニットとを含み、
    前記RF増幅ユニットが前記筐体内において前記一対の壁の対向方向の略中央に配置されると共に、前記第1接続ユニットが前記RF増幅ユニットと前記第1同軸コネクタとの間に配置され且つ前記第2接続ユニットが前記RF増幅ユニットと前記第2同軸コネクタとの間に配置される、
    請求項1または請求項2に記載のCATV用屋外装置。
  4. 互いに対向する一対の壁を少なくとも有する筐体と、RF信号を増幅するように構成され、前記一対の壁間の距離よりも狭い横幅を有するRF増幅ユニットと、前記RF増幅ユニットと前記筐体に設けられた同軸コネクタとを電気的に接続するための接続ユニットとを準備するステップと、
    前記筐体に前記RF増幅ユニットと前記接続ユニットとを組み込むステップと、
    を備え、
    前記同軸コネクタは、前記RF信号及び電力を共用して伝送可能な同軸ケーブル用のコネクタであり、前記一対の壁の少なくとも一方に設けられ、
    前記接続ユニットは、前記RF増幅ユニットに接続可能な第1接続部材と前記同軸コネクタに接続可能な第2接続部材とを有し、前記筐体内で前記RF増幅ユニットと前記同軸コネクタとの間である設置領域に設置されることで前記RF増幅ユニットと前記同軸コネクタとを電気的に接続する、CATV用屋外装置の組み立て方法。
  5. 前記同軸コネクタの芯棒が前記壁から前記筐体内に突出していると共に、前記第1接続部材の芯棒が前記接続ユニットから突出しており、
    前記接続ユニットを前記筐体に組み込んだ後に前記RF増幅ユニットを組み込む、
    請求項に記載のCATV用屋外装置の組み立て方法。
  6. 種類毎に異なる形状を有する複数種類の筐体と、
    RF信号を増幅するように構成され、前記複数種類の筐体の内の少なくとも一種類の筐体よりも横幅が狭いRF増幅ユニットと、
    前記RF増幅ユニットと前記筐体とを接続する一種類又は複数種類の接続ユニットと、を備えたCATV用屋外装置セットであって、
    前記筐体の壁には、前記RF信号及び電力を共用して伝送可能な同軸ケーブル用の同軸コネクタが設けられ、
    前記接続ユニットは、前記RF増幅ユニットに接続可能な第1接続部材と前記同軸コネクタに接続可能な第2接続部材とを有し、前記筐体内で前記RF増幅ユニットと前記同軸コネクタとの間である設置領域に設置されることで前記RF増幅ユニットと前記同軸コネクタとを電気的に接続するものであり、
    前記筐体の形状に応じて前記RF増幅ユニット及び前記接続ユニットの組合せ方が選択されるように構成されている、CATV用屋外装置セット。
  7. 互いに対向する一対の壁を少なくとも有し当該対向する横幅がそれぞれ異なる複数種類の筐体から1の筐体を選択するステップと、
    RF信号を増幅するように構成されたRF増幅ユニットを準備するステップと、
    前記筐体の前記一対の壁の少なくとも一方に設けられる同軸ケーブル用の同軸コネクタと前記RF増幅ユニットとを電気的に接続する接続ユニットを使用するか否かを判定するステップと、
    前記接続ユニットを使用すると判定した場合には、前記筐体内に前記RF増幅ユニットを設置すると共に前記同軸コネクタと前記RF増幅ユニットとの間に前記接続ユニットを配置し、前記接続ユニットを使用しないと判定した場合には、前記RF増幅ユニットを前記同軸コネクタに直接接続するステップと、を備え、
    前記同軸コネクタは、前記RF信号及び電力を共用して伝送可能な同軸ケーブル用のコネクタであり、
    前記接続ユニットは、前記RF増幅ユニットに接続可能な第1接続部材と前記同軸コネクタに接続可能な第2接続部材とを有し、
    前記接続ユニットを使用すると判定した場合には、前記筐体内で前記RF増幅ユニットと前記同軸コネクタとの間である設置領域に前記接続ユニットを設置することで前記RF増幅ユニットと前記同軸コネクタとを電気的に接続する、
    CATV用屋外装置の組み立て方法。
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