JP7001409B2 - Container with two liquid storage chambers - Google Patents
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Description
本発明は、二つの液体収容室に異なる化粧料などの各種液体を各別に収容するとともに、収容した各種液体を各液体収容室から各別に排出する、二つの液体収容室を備えた容器に関する。 The present invention relates to a container provided with two liquid storage chambers, in which various liquids such as different cosmetics are separately stored in the two liquid storage chambers, and the various liquids contained are discharged separately from each liquid storage chamber.
従来のこの種容器は、二連式に並設した液体収容室を有し、各液体収容室に異なった液体を収容するとともに、各液体収容室の上下方向の同一側、例えば上側に、各別にポンプを配設し、これらポンプを作動させることにより、各液体収容室内の液体を各別に、あるいは同時に排出するよう構成しているのが一般的である(特許文献1)。また、内容器と外容器からなる二重式の容器も知られているが、この従来の二重式容器は、液体収容室は内容器のみであり、この内容器に液体を排出するポンプが設けられる一方、外容器は内容器の保護容器として構成されている(特許文献2)。 Conventionally, this kind of container has two liquid storage chambers arranged side by side, and each liquid storage chamber stores different liquids, and each liquid storage chamber is on the same side in the vertical direction, for example, on the upper side. In general, a pump is separately arranged and the liquid in each liquid storage chamber is discharged separately or at the same time by operating these pumps (Patent Document 1). A double container consisting of an inner container and an outer container is also known, but in this conventional double container, the liquid storage chamber is only the inner container, and a pump for discharging the liquid into the inner container is used. On the other hand, the outer container is configured as a protective container for the inner container (Patent Document 2).
このため、上述した従来の液体を収容する容器によると、二連式の構成では、二つの異なる液体を収容可能ではあるが、液体収容室を並設するので、容器が大型化するため外出時等に携帯するには適さないという不都合を有する。また、二重式の構成では、実質的に液体収容室は一つなので、二つの異なる液体を収容できないという不都合がある。本発明は、これらの不都合を解消し、容器内に収容した2つの異なる化粧料などの各種液体を各別に排出することができるとともに、小型化も可能で携帯するのに適した、二つの液体収容室を備えた容器を提供することを目的とする。 For this reason, according to the conventional container for accommodating liquids described above, it is possible to accommodate two different liquids in the dual configuration, but since the liquid accommodating chambers are arranged side by side, the container becomes large and when going out. It has the inconvenience that it is not suitable for carrying around. Further, in the dual configuration, since the liquid storage chamber is substantially one, there is an inconvenience that two different liquids cannot be stored. The present invention eliminates these inconveniences, allows two different liquids such as cosmetics contained in a container to be discharged separately, and can be miniaturized and is suitable for carrying. It is intended to provide a container with a containment chamber.
この目的を達成するため本発明の請求項1に係る二つの液体収容室を備えた容器は、それぞれ異なった液体を収容する内側液体収容室と、外側液体収容室とを備え、各液体収容室には上下方向の反対側に液体排出部を設けてなり、前記各液体排出部は一方がポンプ、他方が排出口からなるものである。
In order to achieve this object, the container provided with the two liquid storage chambers according to
本発明の請求項1に係る二つの液体収容室を備えた容器によれば、内側液体収容室と外側液体収容室に、それぞれ異なる液体を収容し、各液体収容室の液体排出部を上下方向の反対側に設けたので、容器を二重構造にすることで小型化が可能になるとともに、異なる液体を各液体収容室から各別に排出することができるという効果を奏する。
According to the container provided with the two liquid storage chambers according to
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。まず、第1の実施形態を図1に基づいて説明する。図1に示すように、容器1は、内側液体収容室Aと外側液体収容室Bを備えている。内側液体収容室本体2は有底でほぼ円筒状であり、凸曲面状の底面を有し、上端に向けて徐々に拡径するとともに最上端がさらに拡径して段部を形成する最大拡径部2aとなり、この最大拡径部2aの内周面で容器肩部4における環状の内周壁4aの下端外周面の段差部にレーザー溶接により液密に固着されている。前記容器肩部4の上端は縮径されて小径開口部4dを形成している。この容器肩部4の小径開口部4d及び内周壁4aと前記内側液体収容室本体2によって形成される空間が内側液体収容室Aを構成し、前記小径開口部4dが内側液体収容室Aの液体排出部を装着するための開口となる。
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described. First, the first embodiment will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 1, the
外側液体収容室本体3はほぼ円筒状で、下端は縮径されて小径開口部3aを形成する一方、上端は、容器肩部4の外周壁4bの下端外周面と環状凸縁4cの下面にレーザー溶接により液密に固着されている。前記外側液体収容室本体3と容器肩部4の内周壁4aと外周壁4b及び内側液体収容室本体2によって形成される空間が外側液体収容室Bを構成する。また、前記小径開口部3aが外側液体収容室Bの液体排出部を装着するための開口となる。なお、前記内側液体収容室本体2と前記外側液体収容室本体3とは、軸線Xを中心軸線とし、前記外側液体収容室Bの小径開口部3aと内側液体収容室Aの小径開口部4dは、各液体収容室A,Bの上下方向の反対側、すなわち容器1の上下方向の反対側に位置している。
The outer liquid storage chamber main body 3 is substantially cylindrical, and the lower end is reduced in diameter to form a
小径開口部4dの外周には雄ネジ4eが設けられ、この雄ネジ4eに内周面の雌ネジ5aを螺合することで上面部を有する有底円筒状のポンプ取付体5が固定されている。このポンプ取付体5の上面部には嵌合凹部5bを有する二重壁状の取付筒5cが突設され、この取付筒5cに、内側液体収容室Aに収容された液体(図示せず、以下同じ)を適量ずつ、容器1外に排出する液体排出部であるポンプ10が、そのハウジング11の上端が前記嵌合凹部5bに嵌入して取り付け固定されている。前記ハウジング11の鍔部11aは、上面がポンプ取付体5の上面部の下面に液密に当接し、下面はシールリング12を介して小径開口部4dの上端面に液密に当接している。
A
ポンプ10の上端に位置するほぼ円筒状の上部ピストン13には、駆動ヘッド14の嵌合筒14aが嵌合されている。前記駆動ヘッド14の外周面下端は、ポンプ取付体5の上面に一体的に立設された環状の案内壁5dの内周面と相対している。また、前記駆動ヘッド14には嵌合筒14aに連通する吐出ノズル15が設けられ、この吐出ノズル15は、前記上部ピストン13を介してハウジング11内部と連通している。前記駆動ヘッド14は上下動可能で、この上下動にともない前記上部ピストン13も上下動する。
The
上部ピストン13は取付筒5cの内周面に上下動可能に支持され、下端部は拡径されるとともに肉薄となってハウジング11内に伸びて、前記ハウジング11内に上下動可能に配置されたほぼ円筒状の下部ピストン16の外段部16aと係合している。この上部ピストン13の下端部は、ハウジング11内周面に摺接してシール機能を有する。また、前記上部ピストン13の拡径境界部分の内面には複数の凸部13aが形成され、これら凸部13aに前記下部ピストン16の上端に一体的に設けた円錐ヘッド16bの頂部が係合している。そして、前記円錐ヘッド16bの周囲には複数の羽根を設けて連通路16cを形成し、この連通路16cと前記各凸部13a間の空間を介して、前記下部ピストン16の内部と前記上部ピストン13の内部が連通している。前記下部ピストン16の下端部及び中央部は、ハウジング11内周面に摺接してシール機能を有する。
The
ハウジング11の下部に固定した支持体17と下部ピストン16の内段部16dとの間にコイルバネ18が配設され、このコイルバネ18によって前記下部ピストン16は上方に弾発付勢され、前記コイルバネ18の下端は前記支持体17に固定されている。また、ハウジング11内には、前記コイルバネ18が伸縮動作する際のガイドを兼ねる容量制御棒19が配置されている。20,21は前記ハウジング11に設けた通気孔で、通気孔20はハウジング11と上部ピストン13で形成される空間の圧力を調整し、通気孔21はハウジング11と下部ピストン16で形成される空間の圧力を調整するものである。
A
22はボール弁で、このボール弁22はハウジング11の弁座11bに配置され、ハウジング11の下端開口部である導入口11cからの液体の流入を制御している。また、ハウジング11の下端には,導入口11cから導入パイプ23の上端部が挿入固定されている。そして、上述した導入パイプ23,ハウジング11、容量制御棒19、下部ピストン16、上部ピストン13、ポンプ取付体5、嵌合筒14aは、軸線Xと同軸上に配置されている。
一方、外側液体収容室本体3の小径開口部3aには、底面に排出口24aを有する有底円筒状の排出筒24が液密に固着され、この排出筒24の前記排出口24aが液体排出部を構成する。前記小径開口部3aの外周面には雄ネジ3bが形成されている。この雄ネジ3bと螺合可能な雌ネジ25bを内周面に形成した内筒25aを備えた下部キャップ25が、前記雄ネジ3bに前記雌ネジ25bが螺合することによって前記小径開口部3aに取り付けられ、螺合状態を解くことで前記小径開口部3aから取り外される。この下部キャップ25は、取付状態時に前記排出口24a内に突入してこれを閉塞する凸部25cを有している。なお、容器肩部4には、上面部を有する有底円筒状の上部キャップ26がその下端内周面において、着脱可能に嵌合されている。
On the other hand, a bottomed
続いて、上述した実施形態の排出動作を説明する。まず、外側液体収容室B内に収容された化粧料などの液体を外部に排出する動作を説明する。外側液体収容室B内に液体(図示せず)が所定量収容されている初期待機状態(図1状態)において、下部キャップ25を回転して雌雄ネジ25b,3bの螺合状態を解除し、前記下部キャップ25を取り外すと、排出口24aが露出する。ここで、排出口24aが下を向くようにして、容器1を上下方向に振れば、外側液体容器室B内の液体は、排出口24aから外部に適量ずつ排出される。
Subsequently, the discharge operation of the above-described embodiment will be described. First, an operation of discharging a liquid such as cosmetics stored in the outer liquid storage chamber B to the outside will be described. In the initial standby state (state in FIG. 1) in which a predetermined amount of liquid (not shown) is stored in the outer liquid storage chamber B, the
次に、内側液体収容室A内に収容された化粧料などの液体を外部に排出する動作を説明する。図1状態において、上部キャップ26を外して駆動ヘッド14を押し下げると、上部ピストン13が下降し、下部ピストン16もコイルバネ18の弾発付勢力に抗して下降する。これによって、ハウジング11内の圧力が高まり、この圧力によって前記下部ピストン16から下のハウジング11内の液体は前記下部ピストン16内を通って連通路16cから上部ピストン13内へと移動し始める。
Next, the operation of discharging the liquid such as cosmetics stored in the inner liquid storage chamber A to the outside will be described. In the state of FIG. 1, when the
駆動ヘッド14をさらに押し下げて、駆動ヘッド14の下端がポンプ取付体5の上面部と接する最下降位置まで達すると、下降が阻止される。この状態でハウジング11内の圧力は最大となり、ほとんど下部ピストン16内に移動していたハウジング11内の液体は、さらに上部ピストン13内へと移動して、上部ピストン13内の液体とともに、吐出ノズル15から排出される。
When the
ここで、駆動ヘッド14に加えていた押し下げ力を解除すると、下部ピストン16,上部ピストン13及び駆動ヘッド14はコイルバネ18の弾発力で原位置に復帰し、再び待機状態となる。この時、ハウジング11内の圧力は内側液体収容室Aの圧力よりも小さくなって、ボール弁22が開放状態となり、ハウジング11内に内側液体収容室A内の液体が導入パイプ23を介して流入し、次の動作に備える状態となる。
Here, when the pushing force applied to the
続いて、本発明の第2の実施形態について図2~図5に基づいて説明する。本実施形態は、液だれを防止する、いわゆるバックサクション型のポンプを用いたもので、上述した第1の実施形態と異なるのは、内側液体収容室本体の固着構造とポンプに関連する構成だけである。このため、以下には第1の実施形態と相違する構成についてのみ説明し、同一の構成については対応する構成要素に同一の符号を付するに止め、詳細な説明は省略する。図2に示すように、容器51内に設けた内側液体収容室本体42は、その上端の肉薄部42aの外周面で容器肩部4における環状の内周壁4fの下端内周面の段差部にレーザー溶接により液密に固着されている。
Subsequently, the second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 2 to 5. This embodiment uses a so-called back suction type pump that prevents dripping, and differs from the first embodiment described above only in the fixed structure of the inner liquid storage chamber body and the configuration related to the pump. Is. Therefore, only the configurations different from those of the first embodiment will be described below, and for the same configurations, the corresponding components are given the same reference numerals, and detailed description thereof will be omitted. As shown in FIG. 2, the inner liquid storage chamber
図2~図5に示すように、ポンプ30の上端に位置するほぼ円筒状の上部ピストン33には、駆動ヘッド34の嵌合筒34aが嵌合されている。前記駆動ヘッド34の外周面下端は、ポンプ取付体35の上面に一体的に立設された環状の案内壁35dの内側に対応位置している。また、前記駆動ヘッド34には、前記嵌合筒34aを介して前記上部ピストン33内に連通するように、液体を排出する吐出口34bを設けている。
As shown in FIGS. 2 to 5, a
上部ピストン33はポンプ取付体35の取付筒35cに上下動可能に支持され、下部は大径部33aとなって段部33bを形成し、前記大径部33aは、その外周面が前記取付筒35cの内周面に摺接可能に形成されている。この上部ピストン33には、下部ピストン36の上端部が嵌着固定されている。前記下部ピストン36は、上部は円筒状で下部は丸棒状であり、これらの境界部分にはスカート部36aが形成され、前記上部には上下各一対の連通孔36b、36cが設けられている。また、前記スカート部36aの下部には、外周側に突出する係合段部36dが設けられている。
The
上下各ピストン33,36が内部を上下往復動するほぼ円筒状のハウジング31は、その上端がポンプ取付体35の嵌合凹部35bに嵌合されるとともに、鍔部31aがシールリング32を介して前記ポンプ取付体35と小径開口部4dに上下から挟持されることで、固定されている。前記ハウジング31の下部の徐々に縮径された内面には弁座31dが設けられ、この弁座31dには逆止弁であるボール弁39が配置されている。前記ハウジング31には通気孔31eが設けられ、前記弁座31dに続く筒部下端の開口部が導入口31cになっている。また、前記ボール弁39の近傍には、環状で下端部分が鍔状に拡径された係止部40aを有する筒状ストッパ40が配置されている。この筒状ストッパ40の内径は、下部ピストン36の丸棒状部分が突入するのに十分な大きさを有している。
The substantially
筒状ストッパ40の係止部40aと下部ピストン36の係合段部36dとの間にはコイルバネ37が配置されて、前記下部ピストン36を上方へ弾発付勢する一方、前記筒状ストッパ40を下方に弾発付勢している。また、前記筒状ストッパ40の上端内周面に形成した段部40bとボール弁39の間にはコイルバネ41が配置されて、前記ボール弁39を下方に弾発付勢し、前記筒状ストッパ40を上方に弾発付勢している。このコイルバネ41の弾発力は、前記コイルバネ37の弾発付勢力よりは弱く設定され、前記筒状ストッパ40を上方へ移動させることはできない一方、ハウジング31内の圧力が内側液体収容室A内の圧力より所定以上小さくなるまでは、前記ボール弁39を弁座31dに密着させて閉鎖状態を維持できるように設定している。
A
下部ピストン36の上部外周面とハウジング31の内周面との間には、下部で連結された2重環状のシール弁38が、摺動可能に配置されている。このシール弁38は、その内環38a内周面全周に間隔をおいて多数形成した突縁で、下部ピストン36の各一対の連通孔36b、36cの間の外周面に適宜な摩擦力を介して摺接する一方、その外環38b上下両端部の外周面でハウジング31の内周面に適宜な摩擦力を介して摺接している。このシール弁38の前記下部ピストン36との摺接面である各突縁の間には、多数の凹溝が全周にわたって存在し、これら凹溝によって上下空間を連通している。
A double
シール弁38は、図2に示す上下各ピストン33,36が最上位位置にある待機状態時には、内環38aの下端が下部ピストン36のスカート部36aに密接し、外環38bの上端がポンプ取付体35の取付筒35cの下端に密接して、ハウジング31内の空間と上下各ピストン33,36内の空間を遮断状態としている。一方、図4に示す上下各ピストン33,36が最下位位置にある排出終了時には、前記シール弁38は、外環38bの下端がハウジング31の段部31bに密接し、内環38aの上端が上部ピストン33の段部33bに密接して、ハウジング31内の空間と上下各ピストン33,36内の空間を連通状態としている。
In the
続いて、上述した実施形態の排出動作を説明するが、排出口24aからの排出動作は上述した第1の実施形態と同一であるからその説明は省略し、ポンプ30の排出動作についてのみ説明する。内側液体収容室A内に液体(図示せず)が所定量収容されている待機状態(図2参照)において、上部キャップ26を外して、駆動ヘッド34を押し下げると、上下各ピストン33,36もコイルバネ37の弾発力に抗して下降し、下部ピストン36のスカート部36aはシール弁38の内環38a下端から離反して、遮断状態であったハウジング31内の空間と下部ピストン36内の空間を連通孔36b及び凹溝と連通孔36cを介して連通状態とする。そして、前記ハウジング31内におけるスカート部36aから下の空間の圧力が高まり、この圧力によって前記スカート部36aから下の空間の液体は、連通孔36cを通るとともに、シール弁38の凹溝から連通孔36bを通って下部ピストン36内に移動し始める。
Subsequently, the discharge operation of the above-described embodiment will be described, but since the discharge operation from the
駆動ヘッド34の下降にともない、上部ピストン33の段部33bとシール弁38の内環38aの上端が密接し、前記シール弁38は上下各ピストン33,36とともに下降して、ハウジング31内におけるスカート部36aから下の空間の圧力がより高まると、上下各ピストン33,36内の液体が吐出口34bから排出され始める(図3参照)。さらに駆動ヘッド34を押し下げて、シール弁38の外環38bの下端がハウジング31の段部31cに密接すると、スカート部36aの下端は筒状ストッパ40の上端に係止される。これによって下降が阻止され、下部ピストン36は最下位位置に達する(図4参照)。この状態でハウジング31内の液体への圧力は最大となり、吐出口34bからの液体の排出動作は終了する。そして、吐出口34b内には液体が残留し、液体の粘度によっては、表面張力で前記吐出口34bから突出した状態となる。
As the
ここで、駆動ヘッド34に加えていた押し下げ力を解除すると、コイルバネ37の弾発力で上下各ピストン33,36は上方に移動するので、ハウジング31内の容積は増加して、内側液体収容室Aに対して負圧となり、前記上下各ピストン33,36内の液体は連通孔36b及び凹溝と連通孔36cを通ってハウジング31内に引き込まれ、これとともに吐出口34b内に残留する液体は上下各ピストン33,36内に引き込まれる(図5参照)。これによって、液だれが防止される。
Here, when the pushing down force applied to the
この時、ボール弁39はコイルバネ41の弾発力で弁座31dに密接して閉鎖状態を維持するので、ハウジング31内の圧力が下がっても内側液体収容室A内の液体が前記ハウジング31内に流入することはなく、前記ハウジング31内の負圧状態は維持されて、前述した上下各ピストン33,36内の液体を連通孔36b及び凹溝と連通孔36cを通ってハウジング31内に引き込む吸引動作及び吐出口34aに残留する液体を上下各ピストン33,36内に引き込む吸引動作は確実になされる。また、上下各一対の連通孔36b、36cから液体を引き込むので、この吸引動作は連通孔が一つの場合よりも迅速になされる。
At this time, since the
上下各ピストン33,36が上昇して、スカート部36aにシール弁38の内環38aの下端が当接すると、ハウジング31内と上下各ピストン33,36内とは遮断状態になるので、前述の吸引動作は停止し、前記シール弁38は上下各ピストン33,36とともに上昇する。さらに上下各ピストン33,36が上昇すると、ハウジング31内の圧力はより小さくなっていき、所定圧力以下になると、コイルバネ41の弾発力に抗してボール弁39が開放状態となって、ハウジング31内に内側液体収容室A内の液体が流入する。この流入によって、ハウジング31内の圧力が一定以上になると、ボール弁39はスプリング41の弾発力で再び閉鎖状態に復帰し、ハウジング31内と内側液体収容室A内を非連通状態とする。
When the upper and
さらに上下各ピストン33,36が上昇して、シール弁38の外環38bの上端がポンプ取付体35の取付筒35cの下端に当接すると、駆動ヘッド34、上下各シリンダ33,36及びシール弁38の上昇動作は停止し、次の動作に備える待機状態(図2参照)となる。
Further, when the upper and
続いて、本発明の第3の実施形態について図6に基づいて説明する。本実施形態が上述した第1及び第2の実施形態と異なるのは、内側液体収容室A内の液体は排出口から排出し、外側液体収容室B内の液体はポンプで排出するように構成した点であり、ポンプの構成は導入パイプの長さを除いて、第2の実施形態と同一である。したがって、以下には相違する構成についてのみ説明し、第1及び第2の実施形態と同一の構成については対応する構成要素に同一の符号を付するに止め、詳細な説明は省略する。 Subsequently, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. This embodiment is different from the first and second embodiments described above in that the liquid in the inner liquid storage chamber A is discharged from the discharge port and the liquid in the outer liquid storage chamber B is discharged by a pump. However, the configuration of the pump is the same as that of the second embodiment except for the length of the introduction pipe. Therefore, only the different configurations will be described below, and for the same configurations as those of the first and second embodiments, the corresponding components are given the same reference numerals, and detailed description thereof will be omitted.
容器61の外側液体収容室本体63の内部には、その下端に設けた小径開口部63aに対応位置してこれと連通するように、内側液体収容室本体62が一体的に設けられている。この内側液体収容室本体62は、円筒状で上端は閉塞された凸状曲面を有している。また、前記小径開口部63aには、有底円筒状の排出筒64が液密に固着され、その底面には液体排出部である排出口64aが開口されている。前記小径開口部63aの外周面には雄ネジ63bが形成されている。この雄ネジ63bと螺合可能な雌ネジ65bを内周面に形成した内筒65aを備えた下部キャップ65が、前記雄ネジ63bに前記雌ネジ65bが螺合することによって前記小径開口部63aに固定され、螺合状態を解くことで前記小径開口部63aから取り外される。この下部キャップ65は、螺合状態時に排出口64a内に突入してこれを閉塞する凸部65cを有している。
Inside the outer liquid storage chamber
なお、容器肩部66は、小径開口部66dと雄ネジ部66eを有するが、内側液体収容室本体62を固着する必要がないので、上述した各実施形態における内周壁4a,4fに対応する構成要素は設けられていない。前記容器肩部66の外周壁66bの下端外周面と環状凸縁66cの下面に、外側液体収容室本体63の上端がレーザー溶接により液密に固着されている。また、ポンプ30の導入パイプ67は湾曲して、内側液体収容室本体62の凸状曲面に沿って伸び、外側液体収容室Bの底面に達している。
The
本実施形態における内側液体収容室Aの排出口64aからの液体排出動作は、第1、第2の実施形態と同一であり、外側液体収容室Bのポンプ30による液体排出動作は、第2の実施形態と同一であるので、それらの説明は省略する。
The liquid discharge operation from the discharge port 64a of the inner liquid storage chamber A in the present embodiment is the same as that of the first and second embodiments, and the liquid discharge operation by the
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、上部ピストン13,33と下部ピストン16,36は、別体ではなく一体に形成しても良い。また、第2及び第3の実施形態における下部ピストン36に設ける各連通孔36b、36cは、それぞれ一対に限定されず,例えば1つずつや、3つずつ設けても良い。さらに、ポンプ10,30の構成は上述したものに限定されない。
The present invention is not limited to the above-described embodiments, and for example, the
1,51,61 容器
2.42,62 内側容器本体
3,63 外側容器本体
3a,63a 小径開口部
4,66 容器肩部
4a,4f 内周壁
4b,66b 外周壁
4c,66c 環状凸縁
4d,66d 小径開口部
5,35 ポンプ取付体
5b,35b 嵌合凹部
5c,35c 取付筒
10,30 ポンプ
11,31 ハウジング
11c,31c 導入口
12,32 シールリング
13,33 上部ピストン
14、34 駆動ヘッド
15 吐出ノズル
16,36 下部ピストン
16c 連通路
18,37,41 コイルバネ
20,21 通気孔
22,39 ボール弁
23,67 導入パイプ
24,64 排出筒
24a,64a 排出口
25,65 下部キャップ
26 上部キャップ
34b 吐出口
38 シール弁
40 筒状ストッパ
40a 係止部
40b 段部
A 内側液体収容室
B 外側液体収容室
1,51,61 Container 2.42,62
Claims (1)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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