JP7000997B2 - 検索装置、検索方法及び検索プログラム - Google Patents

検索装置、検索方法及び検索プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7000997B2
JP7000997B2 JP2018108157A JP2018108157A JP7000997B2 JP 7000997 B2 JP7000997 B2 JP 7000997B2 JP 2018108157 A JP2018108157 A JP 2018108157A JP 2018108157 A JP2018108157 A JP 2018108157A JP 7000997 B2 JP7000997 B2 JP 7000997B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
log
search
label
know
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018108157A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019212060A (ja
Inventor
尚子 小阪
知宏 爰川
愛 上江洲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2018108157A priority Critical patent/JP7000997B2/ja
Priority to PCT/JP2019/021848 priority patent/WO2019235394A1/ja
Priority to US15/734,991 priority patent/US11416560B2/en
Publication of JP2019212060A publication Critical patent/JP2019212060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7000997B2 publication Critical patent/JP7000997B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/90Details of database functions independent of the retrieved data types
    • G06F16/906Clustering; Classification
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/10File systems; File servers
    • G06F16/17Details of further file system functions
    • G06F16/1734Details of monitoring file system events, e.g. by the use of hooks, filter drivers, logs
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/90Details of database functions independent of the retrieved data types
    • G06F16/903Querying
    • G06F16/9035Filtering based on additional data, e.g. user or group profiles
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/06Resources, workflows, human or project management; Enterprise or organisation planning; Enterprise or organisation modelling
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q50/00Information and communication technology [ICT] specially adapted for implementation of business processes of specific business sectors, e.g. utilities or tourism
    • G06Q50/10Services
    • G06Q50/26Government or public services

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • Computational Linguistics (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • Educational Administration (AREA)
  • Entrepreneurship & Innovation (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Operations Research (AREA)
  • Game Theory and Decision Science (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、検索装置、検索方法及び検索プログラムに関する。
大規模な自然災害やサイバー攻撃等の危機事象において、過去の知見を生かすことによって、同じ問題が生じないように、リスクを低減した危機対応を行うことが求められている。これに対し、対応経験の浅い担当者は、危機対応において、先を見通して、影響の大きなリスクを低減した対処策を講じることは、困難である場合がある。このため、担当者は、過去の類似の事象においてどのように対応したかを経験者に聞いたり、災害対応報告書等の文書を参考にしたりしている。
従来、過去の対応ログを蓄積しておき、対応中のログが入力された際に、類似の過去の対応ログ(過去ログ)を検索することによって、対処の参考とする技術がある(特許文献1,2参照)。この技術は、文章検索として、入力された対応ログ全体を検索条件とする形式、或いは、ユーザが検索したい検索条件を文章やキーワードで入力、追記、編集する形式がある。
Naoko Kosaka et al., "Disaster Information System Using Natural Language Processing", JDR, Vol.12, No.1, pp. 67-78, 2017. Naoko Kosaka et al., "Generation of Schematized Incident Response Story as Know-How for Commander", KICSS2017, Nov. 2017.
過去の知見(ノウハウ等)を参照するために、ユーザは、よりリスクが類似した過去事例を検索する必要がある。しかしながら、過去事例を参考としたいユーザが経験の浅い担当者の場合、リスクの想定が十分にできない場合がある。
すなわち、今後起こりうるリスクを知りたいユーザが、的確にリスクを特定して、検索条件を入力できる可能性は低いと考えられる。また、過去の対応事例も単に全文を提示するだけでは、担当者の経験の底上げとはならず、過去事例をノウハウとして活用するには構造化する必要があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの経験によらず、危機対応のために、過去の危機対応の事例の中から類似した事例を適切に検索できる検索装置、検索方法及び検索プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る検索装置は、過去の危機の対応事例を示すログと、ログが対応を行って解決したい問題事例であることを示す問題ラベル、ログが対応行為によってもたらされた結果を示す結果ラベル、ログが問題の解決に対して実行された対応行為を示す対応ラベルのいずれかのラベルと、ログが該当するタスク番号と、を対応付けて記憶する記憶部と、記憶部が記憶する問題ラベルが付されたログの中から、入力されたログを第1の検索キーとして類似するログを検索する検索と、検索した問題ラベルが付されたログとタスク番号が同一である結果ラベルが付されたログを第2の検索キーとして類似するログを検索する検索とを、所定の条件に達するまで繰り返す検索部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザの経験によらず、危機対応のために、過去の危機対応の事例の中から類似した事例を適切に検索できる。
図1は、危機管理マネジメントシステムの構成を説明するための図である。 図2は、危機対応ログテーブルのデータ構成の一例を示す図である。 図3は、ノウハウテーブルのデータ構成の一例を示す図である。 図4は、ラベルを説明する図である。 図5は、各ラベルの関係を示す図である。 図6は、クライアント端末の画面の一例を示す図である。 図7は、図1に示すノウハウ分類部による分類例を説明する図である。 図8は、図1に示すノウハウ検索部による検索処理を説明する図である。 図9は、クライアント端末の画面の一例を示す図である。 図10は、図1に示す検索装置によるノウハウ登録処理の処理手順を示すシーケンス図である。 図11は、図1に示す検索装置によるノウハウ提示処理の処理手順を示すシーケンス図である。 図12は、図11に示す検索処理の処理手順を示すフローチャートである。 図13は、プログラムが実行されることにより検索装置が実現されるコンピュータの一例を示す図である。
以下に、本願に係る検索装置、検索方法及び検索プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。本発明の検索装置として、危機管理マネジメントシステムに含まれる装置、または危機管理マネジメントシステムの1つの機能として実現された場合を例に説明する。
[実施の形態]
[危機管理マネジメントシステムの概要]
ここで、危機管理マネジメントシステムとは、自治体や企業の危機管理室が、例えば、災害やサイバー攻撃といった危機に対応するためのマネジメントを支援するシステムのことである。そして、ある危機管理に対して、様々な危機管理対応業務(タスク)を束ねたものをボードと定義する。ボード内には、危機管理を遂行する上で必要となる各種情報がまとめられ、危機管理マネジメントシステムでは、これらの情報をユーザに出力することによって、ユーザによる意思決定や組織間連携を支援する。
また、本実施の形態に係る検索装置は、過去の危機の対応事例を示すログを危機対応ログとして保持する。ここで、危機対応ログは、個別の危機対応の事例であり一連の流れ(問題に対する対応とその結果)はあるものの、過去に起きた事実のみである。したがって、危機対応ログは、これらを組み合わせてどのようなことが想定されるかといった因果関係的なものまでは含んでいない。
本実施の形態の検索装置では、このような危機対応ログから、関連する部分をログの構造化(重要文抽出)により検索し、擬似的に過去の対応事例をつなぎ合わせて、現状に対して可能性のある因果関係をユーザに提示する。この際、本実施の形態では、ユーザが入力したログと検索された危機対応ログとの類似箇所をハイライト等で対応付けて表示する。
このように、本実施の形態では、ユーザの経験によらず、危機対応のために、過去の危機対応の事例の中から類似した事例を適切に検索し、類似箇所を対応付けてユーザに提示することで、ユーザが、状況に応じたリスクの特定や、このリスクに対するノウハウを適切に確認できるようにしている。
[危機管理マネジメントシステムの構成]
図1は、危機管理マネジメントシステムの構成を説明するための図である。図1に示すように、危機管理マネジメントシステム1は、ネットワーク30を介して、複数のクライアント端末10及び検索装置20が接続する構成を有する。なお、検索装置20は、危機を統括して管理する統括管理組織の本部と同じ場所に備えられてもよいし、統括管理組織とは異なる場所に備えられてもよい。また、クライアント端末10は、統括管理組織及び統括管理組織に関連する各機関に備えられる。
検索装置20は、例えばサーバ装置である。検索装置20は、危機に対する組織の対応状態を示す危機対応情報を管理する機能も有する。検索装置20は、対策本部の下部組織や支部等に備えられたクライアント端末10に、危機対応情報を示す各種画面を表示させることによって、危機対応情報を各クライアント端末10のユーザに提供する。
検索装置20は、過去の危機の対応事例を示すログを、対応するタスクの識別情報に対応付けて保持する。さらに、検索装置20は、ログを重要文ラベルに分類した上でノウハウとして保持する。検索装置20は、ノウハウとして保持するログの中から、入力されたログに類似するログ、及び、検索したログとタスク番号が同一であるログのうち所定のラベルを有するログに類似するログを検索する。そして、検索装置20は、入力されたログの入力元であるクライアント端末10に、入力されたログと、検索したログとの類似箇所を対応づけて提示する。
クライアント端末10は、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話等である。ユーザは、各クライアント端末10のWebブラウザを介して、ボードの参照や書き込みが可能である。また、ユーザが、クライアント端末10のWebブラウザを介して危機対応ログを入力すると、クライアント端末10の画面に、入力されたログに類似するログが疑似的につなぎ合わされて表示される。ユーザは、表示結果を確認することによって、現状に対して可能性のある因果関係を認識することができ、リスクに対応する方法を、現状と比較して速やかに理解することができる。
ネットワーク30は、接続される各装置が相互に通信可能に構成されていればよく、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等で構成することができる。
[管理装置の構成]
次に、検索装置20の構成について詳細に説明する。この検索装置20は、図1に示すように、記憶部21と制御部22とを有する。
記憶部21は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、検索装置20を動作させる処理プログラムや、処理プログラムの実行中に使用されるデータなどが記憶される。記憶部21は、危機対応ログ記憶部211及びノウハウ記憶部212を有する。
危機対応ログ記憶部211は、過去の危機の対応事例を示すログを、危機対応ログとして記憶する。危機対応ログ記憶部211は、各機器対応ログと、タスクIDとを対応付けた危機対応ログテーブルを記憶する。
図2は、危機対応ログテーブルのデータ構成の一例を示す図である。図2のテーブルT1に示すように、危機対応ログテーブルは、タスクID、優先度、タスクの状態、タスク名、関連タスク、起票日時、送信元、送信先、連絡内容に対応する各種情報が登録される。例えば、タスクID「1」であるタスク名「一般市民から輸送に関する苦情」に対するログとして、「白幡山から出発するバスに乗車した外国人が行先の違うバスに乗車するトラブルが発生した。」、「バス乗車後にスタッフが日本語でしか案内をしていない。」、「少なくとも英語で行先を案内すれば問題は起きないのではないか?改善を望む。(担当者A受理)」という3文の連絡内容が対応付けられている。
ノウハウ記憶部212は、危機対応ログと、タスクIDと、ラベルとを対応付けたノウハウテーブルを記憶する。ノウハウ記憶部212は、危機対応ログを文単位でラベリングして記憶する。ノウハウ記憶部212が記憶する危機対応ログは、ノウハウとしての登録を指示されたログである。
ログに付されるラベルとして、「問題」、「結果」、「対応」、「その他」がある。「問題」ラベルは、ログが対応を行って解決したい問題事例であることを示す。「結果」ラベルは、ログが対応行為によってもたらされた結果を示す。「その他」ラベルは、ログが、問題事例と結果と対応行為とのいずれでもないその他の事例であることを示す。「対応」ラベルは、ログが問題の解決に対して実行された対応行為を示す。
図3は、ノウハウテーブルのデータ構成の一例を示す図である。図3のテーブルT2に示すように、ノウハウテーブルは、タスクID、ラベル、及び、危機対応ログを構成する文が登録される。例えば、テーブルT2の2行目に示すように、タスクID「1」の「白幡山から出発するバスに乗車した外国人が行先の違うバスに乗車するトラブルが発生した。」には「問題」ラベルが付されている。また、テーブルT2の4行目に示すように、タスクID「1」の「少なくとも英語で行先を案内すれば問題は起きないのではないか?改善を望む。(担当者A受理)。」には「対応」ラベルが付されている。
次に、制御部22について説明する。制御部22は、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。例えば、制御部22は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。制御部22は、危機対応ログ管理部221、ノウハウ分類部222(分類部)、ノウハウ検索部223(検索部)及びノウハウ提示部224(提示部)を有する。
危機対応ログ管理部221は、危機対応に係るログを収集し、危機対応ログ記憶部211に格納する。危機対応ログ管理部221は、例えば、ユーザが、クライアント端末10のWebブラウザで表示させた入力画面により、危機対応に係るログを収集する。
ノウハウ分類部222は、ログの分類指示を受けた場合に、ログが、問題事例、結果、対応行為、または、問題事例と結果と対応行為とのいずれでもないその他の事例のいずれかに分類する。ノウハウ分類部222は、分類結果に応じたラベルをログに付与し、タスクIDと対応付けて、ノウハウ記憶部212に格納する。ノウハウ分類部222は、入力されたログを、文単位で分類する。ノウハウ分類部222は、事前に構築された自然言語処理の教師有り分類にて構築された特徴空間を用いて、ログを分類する。
ノウハウ検索部223は、入力されたログに類似するログを検索する。具体的には、ノウハウ検索部223は、ノウハウ記憶部212が記憶する「問題」ラベルまたは「その他」ラベルが付されたログの中から、入力されたログを第1の検索キーとして類似するログを検索する検索と、検索した「問題」ラベルが付されたログとタスク番号が同一である「結果」ラベルが付されたログを第2の検索キーとして類似するログを検索する検索とを、所定の条件に達するまで繰り返す。ノウハウ検索部223は、ノウハウ分類部222によって、入力されたログに「対応」ラベルまたは「その他」ラベルが付された場合に検索を実行する。ノウハウ検索部223は、ログに対して、文単位で検索を行う。
ノウハウ提示部224は、入力されたログの入力元であるクライアント端末10に、入力されたログと、ノウハウ検索部223によって検索されたログとの類似箇所を対応づけて提示する。
[ラベル]
次に、ラベルについて説明する。図4は、ラベルを説明する図である。図5は、各ラベルの関係を示す図である。図4及び図5に示すように、本実施の形態では、ラベルを、状況ラベルと対応ラベルとに大別する。状況ラベルは、「問題」、「その他」、「対応」の3種である。対応ラベルは、「対応」の1種である。
「問題」ラベルは、ログが対応を行って解決したい問題事例であることを示す。「結果」ラベルは、ログが対応行為によってもたらされた結果であることを示す。結果の例として、対応行為によって、もたらされた内部資産等の状態がある。「その他」ラベルは、ログが、問題や結果、対応以外の内容であることを示す。「その他」ラベルは、例えば、問題を解決するための目標や「対応」を行う上で、リスクとなり得る事象を示すログに付されている。リスクとなり得る事象とは、障害となる可能性のある事象、もしくは、「対応」を行った結果、発生する可能性のある事象などがある。また、「その他」ラベルは、リスクとなり得る事象ではないが、外部環境や内部環境についての何らかの記述を示すログや、天気、時間帯、地域、資産、リソースの状態を示すログにも付される。
そして、「対応」ラベルは、ログが問題の解決に対して実行された対応行為の内容であることを示す。「対応」ラベルは、「問題」解決に向けて実施する行為を示すログに付される。
続いて、図5を参照して、ラベルの関係について説明する。図5に示すように、「問題」ラベルのログの事例に対し、それを解消するための対応(「対応」ラベルのログに記載の対応行為)を実施し、その対応行為によってもたらされた状態が、「結果」ラベルのログに示される。「問題」に対しては、それに付随する「その他」状況や問題が明確でない場合の環境条件として「その他」状況が存在する。
[危機対応ログ管理部]
次に、危機対応ログ管理部221の処理について説明する。危機対応ログ管理部221は、例えば、ユーザが、クライアント端末10のWebブラウザで表示させた入力画面により、危機対応に係るログを収集する。図6は、図1に示すクライアント端末10のWebブラウザに表示される入力画面の一例である。
図6の入力画面M1には、ID(タスクID)、優先度、状態、完了予定、タスク名、関連タスク、起票日時、送信元、連絡先、連絡内容、添付、操作の項目が設定されている。操作項目には、図6のチェック欄CBに示すように、ログに対する各種処理の指示が可能である選択欄が示される。例えば、チェック欄CBのうち、「ノウハウ登録」欄B1をユーザが選択した場合を説明する。
この場合には、危機対応ログ管理部221は、このタスクID「1」の連絡内容である「白幡山から出発するバスに乗車した外国人が行先の違うバスに乗車するトラブルが発生した。」、「バス乗車後にスタッフが日本語でしか案内をしていない。」、「少なくとも英語で行先を案内すれば問題は起きないのではないか?改善を望む。(担当者A受理)」の3文をノウハウに登録する指示を受け付ける。そして、危機対応ログ管理部221は、受け付けた3文を、危機対応ログ記憶部211に格納するとともに、ノウハウ分類部222に分類を依頼する。ノウハウ分類部222は、受け付けた3文の分類をそれぞれ実行し、タスクIDにラベルを付した各文を対応づけて、ノウハウ記憶部212に格納する。
このように、ユーザがタスクの配下にてメッセージのやり取りをした場合には、タスクに対応付けてスレッドとして管理され、危機対応ログ管理部221によって、危機対応ログ記憶部211に格納される。さらに、ノウハウ登録を指示した場合には、登録を指示した連絡内容は、ノウハウ分類部222によってラベリングされてからノウハウ記憶部212に格納される。また、検索装置20では、危機対応ログの入力があった場合には、入力されたログを分類した後、該ログに類似するログの検索及び検索結果のクライアント端末10への提示が行なわれる。
[ノウハウ分類部]
そこで、次に、ノウハウ分類部222の処理について説明する。図7は、図1に示すノウハウ分類部222による分類例を説明する図である。
ノウハウ分類部222は、事前に構築された自然言語処理の教師有り分類にて構築された特徴空間を用いて、ログを分類する。この重要文ラベルを分類するための特徴空間は、自然言語処理の教師あり分類にて事前に構築しておくものとする。また、特徴空間の再構築は、定期的に実施される。または、特徴空間の再構築は、ユーザの指定を契機として、或いは、データ量の増分の閾値が超えた場合を契機として、不定期に実施される。その際の重要文ラベルは、ノウハウ提示部で収集した修正情報も自動的に取り込んで実施するものとする。
例えば、図7に示すように、ノウハウ分類部222は、特徴空間を用いて、「一般市民から輸送に関する苦情。(担当者A受理)」を、問題事例として分類し、「問題」ラベルを付与する。ノウハウ分類部222は、特徴空間を用いて、「白幡山から出発するバスに乗車した外国人が行先の違うバスに乗車するトラブルが発生した。」及び「バス乗車後にスタッフが日本語でしか案内をしていない。」の2文をそれぞれ問題事例として分類し、「問題」ラベルを付与する。また、ノウハウ分類部222は、特徴空間を用いて「少なくとも英語で行先を案内すれば問題は起きないのではないか?改善を望む。(担当者A受理)」の文を対応行為に分類し「対応」ラベルを付与する。
ノウハウ分類部222は、ラベリングした各文を、文ごとに、タスクIDとともにノウハウ記憶部に格納する。
[ノウハウ検索部]
次に、ノウハウ検索部223の処理について説明する。図8は、図1に示すノウハウ検索部223による検索処理を説明する図である。
まず、入力された危機対応ログには「問題」が顕在化していない場合もあるため、「問題」或いは「その他」に分類されたログがあった場合、以下の手順でノウハウ検索を実施する。
まず、第1の処理として、ノウハウ検索部223は、入力された危機対応ログのラベルが「問題」または「その他」である場合に、検索を実行する。この場合、ノウハウ検索部223は、「問題」ラベルまたは「その他」ラベルが付されたログL1,L2の文を検索キーとする検索条件を生成する。そして、ノウハウ検索部223は、ノウハウ記憶部212を検索する。
第2の処理として、ノウハウ検索部223は、ノウハウ記憶部212が記憶するログ(ノウハウ)の中から、類似スコアが所定の閾値以上である「問題」ラベルまたは「その他」ラベルが付されたログL3,L4を検索する。類似スコアは、例えば、比較対象の文同士の空間距離である。また、類似スコアは、例えば、比較対象の文それぞれに対応するベクトル同士の距離である。
第3の処理として、ノウハウ検索部223は、ノウハウ記憶部212が記憶するノウハウの中から、類似スコアが所定の閾値以上である「問題」ラベルまたは「その他」ラベルが付されたログを発見した場合(図8の(1)参照)に、発見したログのタスクIDをキーとして、同タスクIDの「対応」ラベル及び「結果」ラベルが付与されたノウハウの有無を確認する。
続いて、ノウハウ検索部223は、同タスクIDの「対応」ラベル及び「結果」ラベルのノウハウL5,L6がいずれもノウハウ記憶部212にある場合(図8の(2)参照)、「結果」ラベルが付されたログL6を「問題」ラベルとして読み替えて、第1の検索処理に戻る。そして、ノウハウ検索部223は、ノウハウ記憶部212から、「結果」ラベルを「問題」ラベルと読み替えたログL6と、類似スコアが所定の閾値以上である「問題」ラベルまたは「その他」ラベルが付されたログを検索する(図8の(3)参照)。この結果、ノウハウ検索部223は、「問題」または「その他」ラベルが付されたログL7,L8の文を検索する。
また、ノウハウ検索部223は、同タスクIDの「対応」ラベル及び「結果」ラベルのログ(ノウハウ)のいずれか、或いは、双方が、ノウハウ記憶部212にない場合、検索処理を終了し、検索結果をノウハウ提示部224に出力する。或いは、ノウハウ検索部223は、検索回数が所定の上限回数を超えた場合には、検索結果をノウハウ提示部224に出力する。
[ノウハウ提示部]
続いて、ノウハウ提示部224の処理について説明する。図9は、クライアント端末10の画面の一例を示す図である。ノウハウ提示部224は、入力されたログの入力元であるクライアント端末10に、入力されたログと、ノウハウ検索部223によって検索されたログとの類似箇所を対応づけて提示する。
具体的には、図9の画面D1に示すように、左方の枠U1内に、入力された危機対応ログを、ラベルを付した状態で表示する。例えば、ノウハウ提示部224は、枠U1に、「問題」ラベルが付された「外国人のバスの行き先間違えが多発しているとの報告あり。」とするログL1と、「その他」ラベルが付された「現地には案内用の英語のパンフレットしかないとのこと。」とするログL2を表示する。ユーザは、危機対応ログに付された「問題」ラベル及び「その他」ラベルを確認することによって、入力した危機対応ログの内容が、自己もしくは自組織のリスクとなり得ることを認知することができる。
そして、ノウハウ提示部224は、画面D1の中央に、入力された危機対応ログのログL1,L2を検索キーとして1回目に検索されたノウハウを、入力された危機対応ログとの関連性が分かるように矢印で対応付けた状態で、表示する。さらに、ノウハウ提示部24は、類似している箇所を同じ背景色で示す等の色分けを行う。
例えば、ノウハウ提示部224は、画面D1の中央上の枠U2内に、ログL1,L2と類似するログとして検索されたログL3,L4を表示する。この際、ログL1,L2と、ログL3,L4は、類似状況であることが矢印を用いて対応付けられるとともに、同色の背景色が用いられる。なお、ログL3は、「問題」ラベルが付された「乗車した外国人が行先の違うバスに乗車するトラブルが発生した。」とするログである。ログL4は、「その他」ラベルが付された「バス乗車後にスタッフから英語の案内をしていない。」とするログである。このログL3、L4の提示によって、ユーザは、リスクとなり得るログと類似する問題事例及びその他の状況を特定することができる。
ノウハウ提示部224は、1回目に検索されたログL3,L4と同スレッド(同タスクID)の「対応」ラベルまたは「結果」ラベルが付されたログL5,L6を枠U3に表示する。ログL5は、「対応」ラベルが付された「英語の行先案内マップを社内に添付することとする。」とするログである。ログL6は、「結果」ラベルが付された「マップに気付かない外国人の行き先誤りの問題が依然として発生している。」とするログである。
このログL5,L6は、入力されたログL1,L2に類似するログL3,L4の対応状況と、その対応による結果を示す。したがって、ユーザは、このログL5,L6を確認することによって、自身が入力した危機対応ログへの対応方法を、現状と比較して迅速に理解することができる。
さらに、ノウハウ提示部224は、画面D1の右方に、1回目の検索において取得されたログL6の「結果」ラベルを「問題」ラベルに読み替えて、このログL6の文を検索キーとして検索した2回目の検索結果を示す。
具体的には、ノウハウ提示部224は,枠U4に、枠U3の「問題」ラベルに読み替えられた「マップに気付かない外国人の行き先誤りの問題が依然として発生している。」とするログL6と類似するログL7を示す。ログL7は、「問題」ラベルが付された「HPの外国人向けマップが更新されておらず、バスの増設便で行先間違えする問題が発生した。」とするログである。ユーザは、ログL7を確認することによって、現状に対して可能性のある因果関係を認識することができる。
そして、ノウハウ提示部224は、枠U3に、ログL7と同スレッドの「対応」ラベルが付されたログL8を示す。ログL8は、「HPに掲載している古いマップの訂正を実施した。」とするログである。ユーザは、ログL8を確認することによって、自身が入力した危機対応ログから派生し得るリスクへの対応方法を、迅速に理解することができる。
この際、ノウハウ提示部224は、ログL5とログL8を、対応案であることが分かるように、ログL1~L4とは異なる背景色であって、同色の背景色で示す。そして、ノウハウ提示部224は、ログL6とログL7を、ユーザが入力した危機対応ログから派生し得る問題事例であることが分かるように、ログL1~L5,L8とは異なる背景色であって、同色の背景色で示す。
このように、ノウハウ提示部224は、入力されたログと、ノウハウ検索部223によって検索されたログとの対応関係が明確となるように、類似箇所を対応づけて、クライアント端末10の画面に表示させる。ユーザは、自身のクライアント端末10の画面を確認することによって、自身が入力した危機対応ログの状況に応じたリスクを特定でき、このリスクに対する対応行為をノウハウとして確認することができる。
また、ユーザは、自身のクライアント端末10の画面を確認することによって、検索されたノウハウと自身が入力した危機対応状況ログの内容とのいずれの箇所が類似しているのかを容易に認識することができるため、状況の認識を高めることができる。
なお、ノウハウ提示部224は、危機対応ログが、「対応」ラベルまたは「結果」ラベル分類されている際には、その旨をクライアント端末10の画面に提示する。また、ノウハウ提示部224は、危機対応ログに類似する「問題」ラベルまたは「その他」ラベルのログの検索が無かった場合、及び、危機対応ログに類似する「問題」ラベルまたは「その他」ラベルのログと同スレッドの「対応」ラベルまたは「結果」ラベルのログの検索が無かった場合には、その旨をクライアント端末10の画面に提示する。
[ノウハウ登録処理]
次に、検索装置20によるノウハウ登録処理の処理手順について説明する。図10は、図1に示す検索装置20によるノウハウ登録処理の処理手順を示すシーケンス図である。
まず、クライアント端末10において、ユーザが、危機対応ログ記憶部211のログ参照時(例えば、図6の画面参照時)(ステップS1)、ユーザのクライアント端末10の操作によって、危機対応ログからのノウハウ登録が指示される(ステップS2)。
危機対応ログ管理部221は、危機対応ログからのノウハウ登録を受け付けて(ステップS3)、このログをノウハウとして格納するための分類を、ノウハウ分類部222に依頼する(ステップS4)。ノウハウ分類部222は、前記した特徴空間を用いて、依頼を受けた危機対応ログを分類し、ラベリングを行って、ノウハウとして、ノウハウ記憶部212に登録する(ステップS5,S6)。
[ノウハウ提示処理]
次に、検索装置20によるノウハウ提示処理について説明する。図11は、図1に示す検索装置20によるノウハウ提示処理の処理手順を示すシーケンス図である。
まず、検索処理では、クライアント端末10による危機対応ログの入力があると(ステップS11)、危機対応ログ管理部221は、危機対応ログの入力を受け付け(ステップS12)、受け付けた危機対応ログを危機対応ログ記憶部211に登録する(ステップS13)。続いて、危機対応ログ管理部221は、ノウハウ提示対象の危機対応ログを、ノウハウ提示部224に通知する(ステップS14)。そして、危機対応ログ管理部221は、このログの分類を、ノウハウ分類部222に依頼する(ステップS15)。
ノウハウ分類部222は、前記した特徴空間を用いて、依頼を受けた危機対応ログを分類し、ラベリングを行い(ステップS16)、分類結果をノウハウ検索部223に通知する(ステップS17)。
ノウハウ検索部223は、危機対応ログ記憶部211及びノウハウ記憶部212を参照して(ステップS18,S19)通知を受けた危機対応ログに対して、類似するログを検索する検索処理を行う(ステップS20)。ノウハウ検索部223は、検索結果通知及びノウハウ提示依頼をノウハウ提示部224に行う(ステップS21)。
ノウハウ提示部224は、入力されたログの入力元であるクライアント端末10に、入力されたログと、ノウハウ検索部223によって検索されたログとの類似箇所を対応づけて提示し(ステップS22,S23)、処理を終了する。
[検索処理]
次に、検索処置(ステップS20)の処理手順について説明する。図12は、図11に示す検索処理の処理手順を示すフローチャートである。
図12に示すように、ノウハウ検索部223は、入力された危機対応ログが問題事例(「問題」ラベル)またはその他の事例(「その他」ラベル)に分類されたか否かを判定する(ステップS31)。
ノウハウ検索部223は、入力された危機対応ログが問題事例(「問題」ラベル)またはその他の事例(「その他」ラベル)に分類されたと判定した場合(ステップS31:Yes)、この「問題」ラベルまたは「その他」ラベルが付されたログの文を検索キーとする検索条件を生成し(ステップS32)、ノウハウ記憶部212を検索する(ステップS33)。
ノウハウ検索部223は、ノウハウ記憶部212が記憶するログ(ノウハウ)の中から、類似スコアが所定の閾値以上である「問題」ラベルまたは「その他」ラベルが付されたログを発見したか否かを判定する(ステップS34)。ノウハウ検索部223は、類似スコアが所定の閾値以上である「問題」ラベルまたは「その他」ラベルが付されたログを発見したと判定した場合(ステップS34:Yes)、同タスクIDの「対応」ラベル及び「結果」ラベルが付されたノウハウの有無を確認する(ステップS35)。
ノウハウ検索部223は、同タスクIDの「対応」ラベル及び「結果」ラベルが付されたノウハウがあると判定した場合(ステップS36:Yes)、終了条件に達したか否かを判定する(ステップS37)。
ノウハウ検索部223は、終了条件に達していないと判定した場合(ステップS37:No)、「結果」ラベルが付されたログL6を「問題」ラベルとして読み替えて(ステップS38)、ステップS32に戻る。そして、ノウハウ検索部223は、ステップS32において、ノウハウ記憶部212から、「結果」ラベルを「問題」ラベルと読み替えたノウハウと、類似スコアが所定の閾値以上である「問題」ラベルまたは「その他」ラベルが付されたログを検索する。
一方、ノウハウ検索部223は、入力された危機対応ログが問題事例(「問題」ラベル)またはその他の事例(「その他」ラベル)に分類されていないと判定した場合(ステップS31:No)、類似スコアが所定の閾値以上である「問題」ラベルまたは「その他」ラベルが付されたログを発見していないと判定した場合(ステップS34:No)、同タスクIDの「対応」ラベル及び「結果」ラベルが付されたノウハウがないと判定した場合(ステップS36:No)、または、終了条件に達したと判定した場合(ステップS37:Yes)、検索結果を出力して(ステップS39)、検索処理を終了する。
[実施の形態の効果]
このように、実施の形態に係る検索装置20では、過去の危機の対応事例を示すログに、「問題」ラベル、「結果」ラベル、「対応」ラベル或いは「その他」ラベルと、タスク番号とを対応付けて記憶する。そして、検索装置20は、記憶するログの中から、入力されたログを第1の検索キーとして類似するログを検索する検索と、検索した問題ラベルが付されたログとタスク番号が同一である対応ラベル或いは結果ラベルが付されたログを第2の検索キーとして類似するログを検索する検索とを、所定の条件に達するまで繰り返す。
この結果、検索装置20は、入力されたログと類似するログとして、現状に対して可能性のある因果関係を示すログや、ログに示された問題に類似した問題に対して実際に行われた対応とその結果とを検索することができる。このため、ユーザは、この検索結果を確認することによって、大規模な自然災害やサイバー攻撃等の危機事象の対応に当たる際であっても、自身が入力した危機対応ログの状況に応じたリスクを特定でき、このリスクに対するノウハウを確認することができる。
そして、検索装置20では、事前に構築された自然言語処理の教師有り分類にて構築された特徴空間を用いることによって、適切にログを分類することができ、円滑な検索処理を実行可能である。
また、検索装置20では、入力されたログに「対応」ラベルまたは「その他」ラベルが付されている場合、検索を実行するため、ユーザは、現状に対して実際に対応が必要であるタイミングで、適切なノウハウを確認することができる。
そして、検索装置20は、入力されたログの入力元であるクライアント端末に、入力されたログと、検索されたログとの類似箇所を対応づけて提示する。このため、ユーザは、自身のクライアント端末10の画面を確認することによって、検索されたノウハウと自身が入力した危機対応状況ログの内容とのいずれの箇所が類似しているのかを容易に認識することができるため、状況の認識を高めることができる。
このように、本実施の形態によれば、ユーザの経験によらず、危機対応のために、過去の危機対応の事例の中から類似した事例を適切に検索できる。そして、本実施の形態では、現状に応じてリスクを特定しながら、そのリスクに類似したリスクへの対応及び結果を関連付けて提示することで、経験の浅いユーザが自己もしくは自組織のリスクを認知し対策を講じる必要があることに気づき、リスクに対応する方法を、現状と比較して速やかに理解することができるようにしている。
[システム構成等]
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
[プログラム]
図13は、プログラムが実行されることにより、検索装置20が実現されるコンピュータの一例を示す図である。コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010、CPU1020を有する。また、コンピュータ1000は、ハードディスクドライブインタフェース1030、ディスクドライブインタフェース1040、シリアルポートインタフェース1050、ビデオアダプタ1060、ネットワークインタフェース1070を有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011及びRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1100に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブ1100に挿入される。シリアルポートインタフェース1050は、例えばマウス1110、キーボード1120に接続される。ビデオアダプタ1060は、例えばディスプレイ1130に接続される。
ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093、プログラムデータ1094を記憶する。すなわち、検索装置20の各処理を規定するプログラムは、コンピュータ1000により実行可能なコードが記述されたプログラムモジュール1093として実装される。プログラムモジュール1093は、例えばハードディスクドライブ1090に記憶される。例えば、検索装置20における機能構成と同様の処理を実行するためのプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1090に記憶される。なお、ハードディスクドライブ1090は、SSD(Solid State Drive)により代替されてもよい。
また、上述した実施の形態の処理で用いられる設定データは、プログラムデータ1094として、例えばメモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020が、メモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して実行する。
なお、プログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限らず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ1100等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、プログラムモジュール1093及びプログラムデータ1094は、ネットワーク(LAN、WAN等)を介して接続された他のコンピュータに記憶されてもよい。そして、プログラムモジュール1093及びプログラムデータ1094は、他のコンピュータから、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、本実施の形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
10 クライアント端末
20 検索装置
21 記憶部
22 制御部
30 ネットワーク
211 危機対応ログ記憶部
212 ノウハウ記憶部
221 危機対応ログ管理部
222 ノウハウ分類部
223 ノウハウ検索部
224 ノウハウ提示部

Claims (5)

  1. 過去の危機の対応事例を示すログと、前記ログが対応を行って解決したい問題事例であることを示す問題ラベル、前記ログが対応行為によってもたらされた結果を示す結果ラベル、前記ログが問題の解決に対して実行された対応行為を示す対応ラベルのいずれかのラベルと、前記ログが該当するタスク番号と、を対応付けて記憶する記憶部と、
    前記記憶部が記憶する前記問題ラベルが付されたログの中から、入力されたログを第1の検索キーとして類似するログを検索する検索と、前記検索した前記問題ラベルが付されたログと前記タスク番号が同一である前記結果ラベルが付されたログを第2の検索キーとして類似するログを検索する検索とを、所定の条件に達するまで繰り返す検索部と、
    を有することを特徴とする検索装置。
  2. 前記ログの分類指示を受けた場合に、前記ログを、前記問題事例、前記結果、前記対応行為、または、前記問題事例と前記結果と前記対応行為とのいずれでもないその他の事例のいずれかに分類し、分類結果に応じたラベルを前記ログに付与する分類部をさらに有し、
    前記検索部は、前記分類部によって、前記入力されたログに前記問題ラベルまたは前記その他の事例であることを示すその他ラベルが付された場合に検索を実行することを特徴とする請求項1に記載の検索装置。
  3. 前記入力されたログの入力元であるクライアント端末に、前記入力されたログと、前記検索部によって検索されたログとの類似箇所を対応づけて提示する提示部をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の検索装置。
  4. 検索装置が実行する検索方法であって、
    前記検索装置は、過去の危機の対応事例を示すログと、前記ログが対応を行って解決したい問題事例であることを示す問題ラベル、前記ログが対応行為によってもたらされた結果を示す結果ラベル、前記ログが問題の解決に対して実行された対応行為を示す対応ラベルのいずれかのラベルと、前記ログが該当するタスク番号と、を対応付けて記憶する記憶部を有し、
    前記記憶部が記憶する前記問題ラベルが付されたログの中から、入力されたログを第1の検索キーとして類似するログを検索する検索と、前記検索した前記問題ラベルが付されたログと前記タスク番号が同一である前記結果ラベルが付されたログを第2の検索キーとして類似するログを検索する検索とを、所定の条件に達するまで繰り返す工程
    を含んだことを特徴とする検索方法。
  5. コンピュータを、請求項1~3のいずれか一つに記載の検索装置として機能させるための検索プログラム。
JP2018108157A 2018-06-05 2018-06-05 検索装置、検索方法及び検索プログラム Active JP7000997B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018108157A JP7000997B2 (ja) 2018-06-05 2018-06-05 検索装置、検索方法及び検索プログラム
PCT/JP2019/021848 WO2019235394A1 (ja) 2018-06-05 2019-05-31 検索装置、検索方法及び検索プログラム
US15/734,991 US11416560B2 (en) 2018-06-05 2019-05-31 Retrieval device, retrieval method, and retrieval program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018108157A JP7000997B2 (ja) 2018-06-05 2018-06-05 検索装置、検索方法及び検索プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019212060A JP2019212060A (ja) 2019-12-12
JP7000997B2 true JP7000997B2 (ja) 2022-01-19

Family

ID=68769296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018108157A Active JP7000997B2 (ja) 2018-06-05 2018-06-05 検索装置、検索方法及び検索プログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11416560B2 (ja)
JP (1) JP7000997B2 (ja)
WO (1) WO2019235394A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116010350B (zh) * 2023-03-24 2023-06-06 深圳万物安全科技有限公司 二进制日志检索方法、系统、设备及存储介质

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012190275A (ja) 2011-03-10 2012-10-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 緊急時対策業務支援装置及び緊急時対策業務支援方法
JP2013122699A (ja) 2011-12-12 2013-06-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 緊急時対応指示策定支援装置及び緊急時対応指示策定支援方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7596608B2 (en) * 2005-03-18 2009-09-29 Liveprocess Corporation Networked emergency management system
JP4838631B2 (ja) * 2006-05-17 2011-12-14 富士通株式会社 文書アクセス管理プログラム、文書アクセス管理装置および文書アクセス管理方法
WO2013038489A1 (ja) * 2011-09-13 2013-03-21 株式会社日立製作所 計算機システム、クライアント計算機の管理方法及び記憶媒体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012190275A (ja) 2011-03-10 2012-10-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 緊急時対策業務支援装置及び緊急時対策業務支援方法
JP2013122699A (ja) 2011-12-12 2013-06-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 緊急時対応指示策定支援装置及び緊急時対応指示策定支援方法

Also Published As

Publication number Publication date
US11416560B2 (en) 2022-08-16
US20210232629A1 (en) 2021-07-29
JP2019212060A (ja) 2019-12-12
WO2019235394A1 (ja) 2019-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11023533B2 (en) Node task data display method and apparatus, storage medium and computer equipment
Tiefenau et al. Security, availability, and multiple information sources: Exploring update behavior of system administrators
JP2018512666A (ja) 画像検証コードに基づいて画像を検証するための方法及び装置
WO2021136453A1 (zh) 应急预案辅助信息获取方法、装置及设备
EP3685243A1 (en) Content pattern based automatic document classification
US20170185964A1 (en) Methods and systems for matching candidates and job positions bi-directionally using cognitive computing
US10762089B2 (en) Open ended question identification for investigations
US20170076296A1 (en) Prioritizing and planning issues in automation
JP7000997B2 (ja) 検索装置、検索方法及び検索プログラム
US10332048B2 (en) Job profile generation based on intranet usage
Schlegelmilch et al. Applying business intelligence innovations to emergency management
US11537668B2 (en) Using a machine learning system to process a corpus of documents associated with a user to determine a user-specific and/or process-specific consequence index
CN112558966A (zh) 深度模型可视化数据的处理方法、装置及电子设备
JP5206268B2 (ja) ルール作成プログラム、ルール作成方法及びルール作成装置
US10606951B2 (en) Optimizing resource allocation to a bid request response based on cognitive analysis of natural language documentation
US10331759B2 (en) Methods and system for controlling user access to information in enterprise networks
JP6571705B2 (ja) 情報管理装置、情報管理方法及び情報管理プログラム
JP6985322B2 (ja) 文書作成支援装置、文書作成支援方法及びプログラム
US11301482B2 (en) Assist system and assist method
US20240220892A1 (en) Digital processing systems and methods for performing dynamic ticket assignment operations based on continuously changing input and output parameters
JP7412585B1 (ja) ロジックモデル作成支援装置、ロジックモデル作成支援方法、およびロジックモデル作成支援プログラム
CN113254011A (zh) 动态接口配置方法和电子政务系统
JP2018005402A (ja) 課題推定装置、課題推定方法及びプログラム
JP2005190404A (ja) 学習講座提案システム、学習講座提案方法、および学習講座提案プログラム
KR20240079773A (ko) 업무메일의 키워드 및 형태소 학습을 통한 업무메일 자동분류방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7000997

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150