JP6998516B1 - 照明配置評価装置、照明配置評価方法、照明配置評価プログラム及び照明配置評価プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

照明配置評価装置、照明配置評価方法、照明配置評価プログラム及び照明配置評価プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】空間演出照明に関する空間情報を含めて空間演出照明の配置を適切に評価する。【解決手段】空間座標設定部20は、演出空間120,160において行われるイベントを空間演出照明211~217からの光によって照明し演出する施設110,150に対応した空間座標を設定する。投影画像生成部30は、演出空間120,160内に設定された視点170を中心とする仮想半球面200上に、視点170からの施設110,150の視野画像を投影した投影画像を生成する。評価用情報生成部40は、投影画像における空間演出照明211~217の位置に基づいて、空間演出照明211~217の配置の評価用情報を生成する。出力部60は、評価処理部50による評価処理の結果、又は、評価用情報生成部40が生成した評価画像を出力する。【選択図】図4

Description

本発明は、照明配置評価装置、照明配置評価方法、照明配置評価プログラム及び照明配置評価プログラムを記録した記録媒体に関する。
劇場に代表される舞台空間は、通常屋内にあるので人工照明により明るくされる。演劇では、昼間の太陽光を模した光が一つの規範となり、それ以外に夜間や黎明なども含む様々な天候や時刻の光が、舞台空間を照らす人工照明により再現される。舞台空間の人工照明は舞台照明とも呼ばれており、舞台照明を活用することで、舞台空間における劇的な演出を可能にすることができる。
音楽イベント、ダンス、舞踊等の公演に使われる会場では、演奏家、演者等による身体的な表現を視覚的により際立たせるために、照明装置の照明光が利用される。具体的には、演奏家、演者等の身体の鑑賞者から見える部分を、正面、上部、側面等の部位に応じて、異なるライティングで彩色すること、あるいは、光を当てずに陰を作ること等が行われる。
また、照明された演奏家又は演者等と背景幕等との対比により、演奏家、演者等の存在を際立たせることも行われる。あるいは、舞台装置、背景幕、舞台床面に照明光を投射すること、三次元物体を二次元面に投影すること等で、演奏家、演者等の存在を際立たせることも行われる。照明光の光ビーム自体が、演奏家、演者等の存在を際立たせるための視覚的な表現に用いられることもある。近年では、プロジェクタによる画像の投影によって、演奏家、演者等の存在を際立たせる技術も、高度に進化しつつある。
上述した舞台空間、各種の会場等の演出空間における照明、光の投射、画像の投影等は、空間演出照明と総称することができる。特許文献1には、空間演出照明として利用される舞台用照明装置が記載されている。
特開2007-122955号公報
空間演出照明の照明光を用いた演出空間の演出に対する要求を実現するために、近年では、劇場、会場等の観覧施設に対して、空間演出照明を多様にかつ的確に用意することが求められている。
現在の観覧施設では、観覧施設の平面図、縦断面図等の設計情報上で、各空間演出照明を設置する位置の条件が若干の文字情報によって定義される。観覧施設の施工の際には、定義された条件を満たす位置が予測され、予測された位置に空間演出照明が設置される。しかし、若干の文字情報による定義では、照明光の方向等、空間情報に関して空間演出照明に求める条件を、十分に表現することが難しい。このため、空間演出照明が設計情報の定義によって、設計者が当初意図した適切な位置に必ず設置されるとは限らない。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本発明の目的は、空間演出照明に関する空間情報を含めて空間演出照明の配置を適切に評価することにある。
そこで、上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る照明配置評価装置は、イベントが行われる演出空間を空間演出照明からの光によって照明する施設に対応した空間座標を設定する空間座標設定部と、前記演出空間内に設定された視点を中心とする仮想半球面上に、前記視点からの前記施設の視野画像を投影した投影画像を生成する投影画像生成部と、前記仮想半球面上における前記空間演出照明の適正な配置の許容範囲のゾーンを示すゾーン画像を前記投影画像に重畳した評価画像を、前記投影画像における前記空間演出照明の配置の評価用情報として生成する評価用情報生成部と、前記評価用情報に対応する、前記空間演出照明の配置の評価に関する情報を出力する出力部と、を備える。
本発明の第2の態様に係る照明配置評価方法は、コンピュータによって実行される、イベントが行われる演出空間を空間演出照明からの光によって照明する施設に対応した空間座標を設定する空間座標設定ステップと、前記演出空間内に設定された視点を中心とする仮想半球面上に、前記視点からの前記施設の視野画像を投影した投影画像を生成する投影画像生成ステップと、前記投影画像における前記空間演出照明の位置を示す、前記空間演出照明の配置の評価用情報を生成する評価用情報生成ステップと、前記評価用情報に対応する、前記空間演出照明の配置の評価に関する情報を出力する出力ステップと、を含む。
本発明の第3の態様に係る照明配置評価プログラムは、コンピュータに、イベントが行われる演出空間を空間演出照明からの光によって照明する施設に対応した空間座標を設定する空間座標設定ステップと、前記演出空間内に設定された視点を中心とする仮想半球面上に、前記視点からの前記施設の視野画像を投影した投影画像を生成する投影画像生成ステップと、前記投影画像における前記空間演出照明の位置を示す、前記空間演出照明の配置の評価用情報を生成する評価用情報生成ステップと、前記評価用情報に対応する、前記空間演出照明の配置の評価に関する情報を出力する出力ステップと、を実行させる。
本発明の第4の態様に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の第3の態様に係る照明配置評価プログラムを記録している。
本開示によれば、空間演出照明に関する空間情報を含めて空間演出照明の配置を適切に評価することができる。
図1は、第1~第4実施形態に係る照明配置評価装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2Aは、図1の空間座標設定部が3次元モデルデータを取得する劇場の平面図である。 図2Bは、図1の空間座標設定部が3次元モデルデータを取得する劇場の縦断面図である。 図3は、図1の投影画像生成部がプロセニアム形式の劇場における舞台上の演者の視点から見た観客席側の視野画像を、仮想半球面上に投影した投影画像の説明図である。 図4は、図1の評価生成部が投影画像に重畳するゾーン画像の説明図である。 図5は、第3実施形態に係る照明配置評価装置において、図1の空間座標設定部が3次元モデルデータを取得するスポーツ観覧施設の説明図である。 図6Aは、図1の投影画像生成部が図5のスポーツ観覧施設におけるフィールド上の競技者の視点から見たメインスタンド側の観客席の視野画像を、仮想半球面上に投影した投影画像の説明図である。 図6Bは、図1の投影画像生成部が図5のスポーツ観覧施設におけるフィールド上の競技者の視点から見たバックスタンド側の観客席の視野画像を、仮想半球面上に投影した投影画像の説明図である。
以下、本実施形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一あるいは同等の部位、又は構成要素には、同一の符号を付している。
以下で説明する実施形態は、包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示に限定する主旨ではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。さらに、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
(演出空間の照明とその配置の評価)
まず、施設の演出空間で行われるイベントを光によって照明し演出する空間演出照明の設備は、舞台の上部、側面、背面、前面、場合によっては舞台の下部、舞台装置自体にそれぞれ設置される。つまり、空間演出の照明設備は、舞台上の演出空間を360度の全球的に囲むと考えてよい。
施設に設けられる空間演出の照明設備の中で、舞台の前面以外の照明設備は、演出毎に仮設的に設置することが比較的容易である。しかし、舞台の前面側から舞台上の演出空間を照明する「前明かり」とも呼ばれる光の照明設備は、舞台空間ではなく観客席側の空間に設けなければならないので、設置する位置を設計段階で考慮しておく必要がある。
本実施形態では、「前明かり」に関連する照明設備と、空間演出照明による演出を監視する上で演出空間の視界の確保が必要なコントロール室とを、配置の評価対象とする。
(計画中の施設に対する評価:第1~第3実施形態)
第1~第3実施形態では、計画中の施設を評価する場合について説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態では、演出空間において行われるイベントを空間演出照明からの光によって照明し演出する施設が、計画中のプロセニアム形式の劇場である場合を説明する。本実施形態では、舞台から見た観客席の空間に配置される照明を評価対象とする。
(照明配置評価装置の構成)
図1に示す本実施形態の照明配置評価装置1は、例えば、パーソナルコンピュータで構成することができる。照明配置評価装置1を構成するパーソナルコンピュータは、1台であっても複数であってもよい。物理的に離れた場所に設置されている複数のパーソナルコンピュータが連結することによって、照明配置評価装置1の機能を実現することも可能である。
照明配置評価装置1の機能を実現するものは、パーソナルコンピュータに限定されず、例えば、プロセッサを備えたサーバ又はタブレット等の機器においても実現可能である。
照明配置評価装置1は、例えば、クラウド上のサーバコンピュータによって構成することもできる。この場合、ユーザは、例えば、手元のコンピュータからWEBコンソール画面を使って、照明配置評価装置1を構成するクラウド上のサーバコンピュータに、インターネット経由でアクセスすることができる。
照明配置評価装置1は、コントローラ10及び記憶部15を有している。コンピュータとしてのコントローラ10は、例えば、メモリ上のプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit )等のプロセッサを有している。
コントローラ10は、プロセッサがプログラムを実行することで、空間座標設定部20、投影画像生成部30、評価用情報生成部40、評価処理部50及び出力部60を仮想的に構築する。
そして、空間座標設定部20、投影画像生成部30、評価用情報生成部40、評価処理部50及び出力部60を仮想的に構築するために、コントローラ10のプロセッサがプログラムを実行することで、照明配置評価方法を実行することができる。また、照明配置評価方法を実行するためにコントローラ10のプロセッサが実行するプログラムは、照明配置評価プログラムを構成することができる。
照明配置評価プログラムと、コントローラ10のプロセッサが照明配置評価プログラムを実行することで実行される照明配置評価方法とは、評価処理部50の仮想的な構築を省略する内容とすることもできる。本実施形態では、照明配置評価プログラム及び照明配置評価方法が、いずれも、評価処理部50の仮想的な構築を省略しない内容である場合の例を説明する。
照明配置評価プログラムは、例えば、記憶部15にインストールして記憶させておき、照明配置評価装置1を運用する際にコントローラ10のプロセッサに実行させることができる。また、照明配置評価プログラムは、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリ等の、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体からコントローラ10に読み込ませて、記憶部15にインストールしてもよい。
照明配置評価装置1を構成する上記の各機能部は、パーソナルコンピュータ等に設けられたプロセッサがメモリ上のプログラムを実行することによって構成される。照明配置評価装置1を構成するパーソナルコンピュータは、1台であっても複数であってもよい。物理的に離れた場所に設置されている複数のパーソナルコンピュータが連結することによって、照明配置評価装置1の機能を実現することも可能である。照明配置評価装置1の機能を実現するものは、パーソナルコンピュータに限定されず、例えば、プロセッサを備えたサーバやタブレット等の機器においても実現可能である。
(空間座標設定部)
空間座標設定部20は、計画中のプロセニアム形式の劇場の設計情報から作成された、劇場の3次元モデルのデータを取得し、3次元軸上に劇場の空間座標を割り当てる。
計画中の劇場の3次元モデルデータは、例えば、その劇場の設計情報、設計図面等を用いて、設計に用いた3次元CAD(Computer Aided Design )、BIM(Building Information Modeling )等で作成することができる。
空間座標設定部20は、劇場の3次元モデルデータを、照明配置評価装置1により計画中の劇場の評価を行う度に、3次元モデルデータの作成元から取得してもよく、作成元から予め取得して記憶部15に格納させておいてもよい。
(劇場の構成)
本実施形態では、例えば、図2A及び図2Bに示すプロセニアム形式の劇場110の設計情報が空間座標設定部20に入力される。劇場110は、図2Aに示すように、イベントが行われる空間としての舞台120と観客席130とを区切る額縁型のプロセニアム140を有している。
観客席130は、図2Bに示すように、1階席130a、2階席130b及びバルコニー席130cを有している。図2Aでは、1階席130a、2階席130b及びバルコニー席130cの一部の図示を省略している。図2Aに示すように、1階席130aには、複数の座席130dが設置されている。2階席130b及びバルコニー席130cにも、図示を省略しているが、複数の座席130dがそれぞれ設置されている。
具体的には、舞台120及び観客席130に3次元の空間座標を設定し、舞台120及び観客席130の設計情報をそれぞれ割り当てる。例えば、図2Aに示すように、舞台120及び観客席130にXY平面を設定する。
XY平面のX軸は、舞台120の中心線上とする。舞台120の中心線は、舞台120の間口が左右対称となる位置を通り、舞台120から観客席130に向かう線である。XY平面のY軸は、図2Aに示すように、舞台120と観客席130との境界線上を通る。X軸とY軸とが交わる点が、XY平面の座標原点112となる。座標原点112を通る垂直方向の軸がZ軸となる。Z軸は、図2Bに示すように、観客席130の最前部の床面の高さをZ=0とする。
図2A及び図2Bにおいて、符号170は、舞台120上の演者の視点の位置である。舞台120の床面は、図2Bに示すように、観客席130の最前部の床面の高さ(Z=0)から符号171で示す高さにある。
舞台120に立つ演者の視点170は、X軸方向において、座標原点112からマイナスの方向に符号172aの距離だけずれた座標位置にある。視点170は、図2Aに示すように、座標原点112と同じくX軸上にある。Y軸方向における視点170の座標原点112からの距離は、符号172bで示すように0である。視点170は、図2Bに示すように、Z軸方向において、座標原点112からプラスの方向に符号172cの距離だけずれた座標位置にある。
視点170のZ軸方向における座標原点112からの距離172cは、舞台120の床面からの視点170の高さ172bを、舞台120の床面の高さ171に足し合わせた距離となる。
例えば、舞台120の床面の高さ171が1.0mの場合、舞台120の中心線上で、舞台120と観客席130の境界から1.5mだけ舞台120側にある点の、舞台面から1.5mの高さに、演者の視点170がある場合を想定する。この場合、X軸方向の距離172aは-1.5m、Y軸方向の距離172bは0m、Z軸方向の距離172cは2.5mとなる。以後の説明では、視点170のX,Y,Zの各座標値を、Px,Py,Pzと称する。
図2A及び図2Bにおいて、符号180は空間演出照明の位置である。空間演出照明は舞台120上の演出空間を照明する。空間演出照明からの光は、舞台120上で行われるイベントの演出に用いることができる。
図2Bに示すように、空間演出照明の位置180は、X軸方向において、座標原点112からプラスの方向に符号173aの距離だけずれた座標位置にある。空間演出照明の位置180は、図2Aに示すように、Y軸方向において、座標原点112からプラスの方向に距離173bだけずれた座標位置にある。空間演出照明の位置180は、図2Bに示すように、Z軸方向において、座標原点112からプラスの方向に距離173cだけずれた座標位置にある。以後の説明では、空間演出照明の位置180のX,Y,Zの各座標値を、Lx,Ly,Lzと称する。
劇場110の舞台120よりも観客席130側の空間には、図4を参照して後述する照明設備211~217、コントロール室218が配置される。照明設備211~217は、舞台120上の演者を照明する。コントロール室218では、舞台120上の演出内容に応じてエンジニアが、操作盤等を操作して照明設備211~217による照明等をコントロールする。
(投影画像生成部)
図1の投影画像生成部30は、空間座標設定部20が3次元軸上に空間座標を割り当てた計画中の劇場110の3次元モデルデータを用いて、舞台120から観客席130に向けた視野の画像を生成する。この画像は、舞台120上の演者の視点170から観客席130を見た視野の画像である。
照明設備211~217による照明の対象が舞台120上の演者以外の場所である場合に、投影画像生成部30は、劇場110の3次元モデルデータを用いて、照明対象の位置に応じて設定した視点170から観客席130を見た視野の画像を生成する。
投影画像生成部30は、演者の視点170を、例えば、図2Aに示す、舞台120から観客席130の方向に向かって左右対称となる中心軸111と、プロセニアム140のカーテンラインとの交点上の、高さ1.5mの位置に配置することができる。
劇場110の3次元モデルデータは、後述する図4の照明設備211~217、コントロール室218を配置する設計上の位置データを含んでいる。投影画像生成部30が生成する視野画像は、設計上の位置に配置された観客席130、照明設備211~217、コントロール室218の画像を含んでいる。
劇場110の3次元モデルデータに含まれる位置データが示す、照明設備211~217、コントロール室218を配置する設計上の位置は、劇場110の平面図、縦断面図等の設計情報上で定義された条件を満たすと予想された位置である。
この条件は、若干の文字情報によって設計情報上で定義される。しかし、光の方向、確保すべき視界の範囲等、空間情報に関して照明設備211~217、コントロール室218に求める条件を、若干の文字情報によって十分に表現するのは難しい。このため、劇場110の3次元モデルデータに含まれる位置データは、必ずしも、照明設備211~217、コントロール室218を配置すべき適切な位置を示すとは限らない。
図1の投影画像生成部30は、生成した視野画像を、図3に示す仮想半球面200上に投影する。仮想半球面200は、舞台120上の演者の視点170を中心とする全球面を、視点170を通る不図示の垂直面によって半分に切断した、視点170から観客席130側の空間に対応する球面である。
投影画像生成部30は、生成した視野画像中に存在する面要素の各頂点と視点170とを結ぶ線が仮想半球面200と交差する点を、仮想半球面200上でつなぐ処理を行うことで、視野画像を等立体角射影方式で仮想半球面200上に投影することができる。
本実施形態では、投影画像生成部30は、中心軸111に沿って視点170から前方の観客席130に向けた視野画像を、垂直方向及び水平方向にそれぞれ180度の視野の範囲について、仮想半球面200上に投影することができる。垂直方向に180度の視野は、視点170を通る水平面を挟んだ上下90度ずつの範囲を含むことができる。水平方向に180度の視野は、視点170を通る垂直面を挟んだ左右90度ずつの範囲を含むことができる。
仮想半球面200のうち左半分の四半円球面には、視点170からの視野方向が視点170を通る水平面に対して仰角となる視野部分の画像が投影される。仮想半球面200のうち下半分の四半円球面には、視点170からの視野方向が注視点を通る水平面に対して俯角となる視野部分の画像が投影される。
仮想半球面200のうち上半分の四半円球面には、視点170からの視野方向が視点170を通る水平面に対して仰角となる視野部分の画像が投影される。仮想半球面200のうち下半分の四半円球面には、視点170からの視野方向が視点170を通る水平面に対して俯角となる視野部分の画像が投影される。
劇場110はプロセニアム形式であるため、舞台120から観客席130に向けた演者の視点170からの視野は、舞台120の前方に展開される。本実施形態では、投影画像生成部30は、演者の視野画像を1つの仮想半球面200に投影することができる。
投影画像生成部30が仮想半球面200に投影する舞台120の演者の視野画像は、演者の視点170からの距離及び方向に関する3次元の空間情報を含んでいる。この空間情報は、視野画像を等立体角射影法により仮想半球面200に投影した投影画像にも引き継がれる。
(評価用画像生成部)
評価用情報生成部40は、記憶部15に記憶された光源ゾーンデータに基づいて生成した図4のゾーン画像を、投影画像生成部30が生成した投影画像に重畳した評価画像を生成する。評価用情報生成部40は、評価画像を、投影画像における各照明設備211~217、コントロール室218の配置の評価用情報として生成する。
図4のゾーン画像は、舞台120上の演者の視点170から観客席130に向けた視野中の、各照明設備211~217、コントロール室218を配置すべきゾーンを示す視野画像を、等立体角射影方式で仮想半球面210上に投影した投影画像である。各照明設備211~217、コントロール室218を配置すべきゾーンとは、各照明設備211~217、コントロール室218を配置すべき位置の許容範囲のことを意味する。
照明設備211~217は、舞台120よりも観客席130側の空間に配置されており、舞台120上の演出空間に、「前明かり」と呼ばれる舞台120の前方からの照明光を照射する。照明設備211~217は、舞台120よりも観客席130側の空間に配置することから、演出に応じて仮設で設置することが難しい。したがって、観客席130側の空間に照明設備211~217を設置する位置は、劇場110の設計段階から考慮しておく必要がある。
コントロール室218では、エンジニアが、各照明設備211~217の照明光等を用いて行う舞台120上の空間演出を監視し、必要に応じて各照明設備211~217の照明等をコントロールする。このため、コントロール室218は、劇場110の観客席130側の空間における、舞台120上の演出空間の視界が確保できる位置に設置する必要がある。
そこで、ゾーン画像には、各照明設備211~217及びコントロール室218の許容範囲のゾーンが示されている。ゾーン画像が投影される仮想半球面210は、図3の仮想半球面200と同じく、舞台120上の演者の視点170を中心とする全球面を、視点170を通る不図示の垂直面によって半分に切断した、視点170から観客席130側の空間に対応する球面である。
ゾーン画像において、照明設備211~214は、シーリングスポット(C.L.)、フロントサイドスポット(Fr.S.)、トーメンタルライト(Torm)、フォロースポット(Follow)である。
また、照明設備215~217は、プロセニアムサスペンションライト(Pro.Sus)、バルコニーライト(Bal)、正面プロジェクタ(Projector)である。正面プロジェクタは、例えば、舞台120上の不図示のスクリーンに画像の像光を投影する光源である。
各照明設備211~217は、舞台120において行われるイベントとしての演者の演技を演出する空間演出照明を構成する。
仮想半球面210の経度線に相当する線は、仮想半球面210に投影する前の視野画像における、舞台120上の演者の水平方向における視線の向きを示す規準線である。例えば、0の基準線は水平方向における正面に向けた演者の視線を示す基準線である。
仮想半球面210の緯度線に相当する線は、仮想半球面210に投影する前の視野画像における、舞台120上の演者の垂直方向における視線の向きを示す規準線である。例えば、0の基準線は垂直方向における水平の高さに向けた演者の視線を示す基準線である。
ゾーン画像において、実線のゾーンは、各照明設備211~217、コントロール室218を配置すべき理想的な位置の範囲を示す。破線のゾーンは、照明設備211,214の配置が条件次第で許される位置の範囲を示す。
各照明設備211~217、コントロール室218に対応する各ゾーンは、例えば、経度に相当する視点170からの視線の垂直方向における角度について、数値θ1から数値θ2までの範囲と定義することができる。同様に、各ゾーンは、例えば、緯度に相当する視点170からの視線の水平方向における角度について、数値λ1から数値λ2までの範囲と定義することができる。
例えば、プロセニアム形式の劇場では、舞台120上の演者の視点170から見て、観客席130に存在する観客等が、正面の方向から垂直面内及び水平面内にそれぞれプラスマイナス90度ずつの、180度の範囲に亘って存在する場合がある。この場合、数値θ1,θ2は、θ1=-90,θ2=90となり、数値λ1,λ2は、λ1=-90,λ2=90となる。
各照明設備211~217がゾーン画像中の対応するゾーン内に配置されると、各照明設備211~217の照明光が、観客席130を超えて舞台120上に照射される。また、舞台120上に照射された照明光の照明角度が目的の角度となる。コントロール室218がゾーン画像中の対応するゾーン内に配置されると、各照明設備211~217の照明光による舞台120上の演出を全て確認できる視界が、コントロール室218に対して確保される。
ゾーン画像の仮想半球面210の中心は、図3の仮想半球面200の中心と同じである。但し、図4では、各照明設備211~217、コントロール室218の位置関係をゾーン画像においてわかりやすく表示するために、図3の仮想半球面200とは異なる位置を中心とする仮想半球面210上に投影したゾーン画像を示している。
評価用情報生成部40が仮想半球面210に投影する舞台120の演者の視野画像は、演者の視点170からの距離及び方向に関する3次元の空間情報を含んでいる。この空間情報は、視野画像を等立体角射影法により仮想半球面210に投影した投影画像にも引き継がれる。
(評価処理部)
図1の評価処理部50は、評価用情報生成部40が生成した評価画像から、投影画像生成部30の投影画像における各照明設備211~217の配置の評価処理を行う。評価処理部50は、各照明設備211~217の配置の評価処理を、例えば、投影画像におけるそれらの位置と、ゾーン画像におけるそれらを配置すべきゾーンの位置とに基づいて行うことができる。
具体的には、評価処理部50は、各照明設備211~217に対応する空間演出照明装置の座標情報から、ゾーン画像の各照明設備211~217に対応するゾーン内に各照明設備211~217が適正に配置されたかを判定することができる。
各照明設備211~217の経度及び緯度にそれぞれ相当する数値θL,λLは、以下の式、
θL=arctan((Ly-Py)/(Lx-Px))
λL=arctan((Lz-Pz)/((Lx-Px)^2+(Ly-Py)^2)^1/2)
で求めることができる。(Px,Py,Pz),(Lx,Ly,Lz)は、視点170と、各照明設備211~217に対応する空間演出照明装置の位置180との、X,Y,Zの各座標値である。
評価処理部50は、求めた各照明設備211~217の経度及び緯度にそれぞれ相当する数値θL,λLを用い、対応するゾーンの経度及び緯度の範囲との間で、
θ1≦θL≦θ2
λ1≦λL≦λ2
の関係が両方とも満たされればOKと評価し、どちらか一方だけでも満たされなければNGと評価することができる。
(出力部)
図1の出力部60は、評価処理部50が行った評価処理の結果を、空間演出照明の配置の評価に関する情報として出力することができる。出力部60は、評価処理部50が行った評価処理の結果を、例えば、コントローラ10に設けた不図示のディスプレイに出力し、表示させることができる。
先に述べたように、図1の評価処理部50は、省略することもできる。評価処理部50を省略する場合、出力部60は、評価用情報生成部40が生成した評価画像を、空間演出照明の配置の評価に関する情報として出力することができる。
出力部60は、評価用情報生成部40が生成した評価画像を、例えば、コントローラ10に設けた不図示のディスプレイに出力し、表示させることができる。ディスプレイに表示させた評価画像は、投影画像生成部30が生成した投影画像中の照明設備211~217の画像がゾーン画像の対応する各ゾーン内に配置されているかどうかを、ユーザが目視で評価する際の、支援情報としてユーザに利用させることができる。
第1実施形態の照明配置評価装置1では、各仮想半球面200,210への投影画像が、各仮想半球面200,210に投影した各視野画像から引き継いだ3次元の空間情報をそれぞれ含んでいる。したがって、評価用情報生成部40が生成する評価画像の元となる、投影画像生成部30が生成する投影画像及びゾーン画像における、各照明設備211~217、コントロール室218とそれらに対応するゾーンの位置も、3次元の空間情報をそれぞれ含んでいる。
このため、評価画像上で、各照明設備211~217、コントロール室218の位置が対応するゾーン内に収まっているか否かを確認すると、各照明設備211~217、コントロール室218の設計上の配置を、空間情報を含めて評価することになる。即ち、出力部60が評価処理部50の評価処理の結果、又は、評価用情報生成部40が生成した評価画像を出力することは、各照明設備211~217、コントロール室218の配置の評価を出力することになる。
よって、第1実施形態の照明配置評価装置1では、計画中のプロセニアム形式の劇場110における、各照明設備211~217、コントロール室218の設計上の配置を、設計段階において、空間情報を含めて適切に評価し、あるいは、その評価を支援できる。つまり、仮想半球面200への視野画像の投影により、空間演出照明の諸条件の判定を行うことができる。
空間演出照明では、舞台120上の各点に対して、一定の照射角度で光が照射されるように各照明設備211~217を配置する必要がある。そこで、図4のゾーン画像を図3の投影画像に重畳することで、各照明設備211~217からの光の照射角度が視覚的に適正な角度範囲にあるかを容易に把握できる。これにより、正射影の図法では表現しえない照明設備211~217の光の照明角度を同時に評価することができる。
なお、出力部60は、評価処理部50による評価処理の結果、又は、評価用情報生成部40が生成した評価画像を、照明配置評価装置1から他のデバイスに出力してもよい。出力部60は、他のデバイスへの画像の出力を、コントローラ10の不図示のディスプレイへの評価処理部50による評価処理の結果、又は、評価用情報生成部40が生成した評価画像の出力と並行して行うことができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、演出空間において行われるイベントを空間演出照明からの光によって演出する施設が、計画中のスラストステージ形式、エンドステージ形式等、プロセニアム形式以外のオープン形式の劇場である場合を説明する。
第2実施形態の照明配置評価装置1において、照明施設211~217、コントロール室218の設計上の配置を評価するオープン形式の劇場には、図2A及び図2Bに示したプロセニアム140が存在しない。このため、観客席130が舞台120の前端だけに沿って存在するとは限らず、照明施設211~217、コントロール室218は、プロセニアム形式の劇場110のような舞台120の前端側以外の方向の空間にも配置される場合がある。
第2実施形態の照明配置評価装置1では、空間座標設定部20、投影画像生成部30、評価用情報生成部40、評価処理部50及び出力部60が、第1実施形態の各部20~60と同様のプロセスを実行する。
第2実施形態の劇場110では、舞台120上の演者の視野が、プロセニアム形式の劇場110とは異なり、舞台120の前端側以外の方向にも広がる場合がある。そこで、第2実施形態の照明配置評価装置1では、投影画像生成部30が、舞台120上の演者の広がる視野に応じて、前方及び後方の2つの視野画像を生成し、各視野画像を等立体角射影方式で2つの仮想半球面200上にそれぞれ投影する。即ち、投影画像生成部30は、図3の投影画像を、舞台120上の演者の前方及び後方の各視野に対応して2つ生成する。
また、第2実施形態の照明配置評価装置1では、評価用情報生成部40が、図4のゾーン画像を、舞台120上の演者の前方及び後方の各視野に対応して2つ生成する。評価用情報生成部40は、投影画像生成部30が生成した各投影画像と各ゾーン画像とを、視野の方向が同じ画像同士で重畳し、出力部60は、評価処理部50による評価処理の結果、又は、評価用情報生成部40が生成した評価用画像を、ディスプレイに出力する。
以上に説明した第2実施形態の照明配置評価装置1でも、計画中のプロセニアム形式以外のオープン形式の劇場110について、第1実施形態の照明配置評価装置1と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、演出空間において行われるイベントを空間演出照明からの光によって演出する施設が、計画中のスポーツ観覧施設又はアリーナ形式の劇場である場合を説明する。
例えば、図5のスポーツ観覧施設150では、イベントが行われる空間であるフィールド160を360度囲んで観客席130が配置されている。
第3実施形態の照明配置評価装置1では、空間座標設定部20、投影画像生成部30、評価用情報生成部40、評価処理部50及び出力部60が、第1実施形態の各部20~60と同様のプロセスを実行する。
また、第3実施形態の照明配置評価装置1では、投影画像生成部30が、フィールド160上の競技者の360度の視野に応じて、例えば、図6A及び図6Bに示すように、メインスタンド側及びバックスタンド側の2つの視野画像を生成する。そして、各視野画像を等立体角射影方式で仮想半球面200上にそれぞれ投影する。
アリーナ形式の劇場の場合は、投影画像生成部30が、舞台上の演者の視野に応じて、例えば、前方及び後方の2つの視野画像を生成する。そして、各視野画像を等立体角射影方式で仮想半球面200上にそれぞれ投影する。即ち、投影画像生成部30は、図3の投影画像を、舞台120上の演者の前方及び後方の各視野に対応して2つ生成する。
また、第3実施形態の照明配置評価装置1でも、第2実施形態の照明配置評価装置1と同様に、評価用情報生成部40が、図4のゾーン画像を、舞台120上の演者の前方及び後方の各視野に対応して2つ生成する。評価用情報生成部40は、投影画像生成部30が生成した各投影画像と各ゾーン画像とを、視野の方向が同じ画像同士で重畳し、出力部60は、評価処理部50による評価処理の結果、又は、評価用情報生成部40が生成した評価用画像を、ディスプレイに出力する。
以上に説明した第3実施形態の照明配置評価装置1でも、計画中のスポーツ観覧施設150、アリーナ形式の劇場について、第1実施形態の照明配置評価装置1と同様の効果を得ることができる。
(既存の観覧施設に対する評価:第4~第6実施形態)
第4~第6実施形態では、既存の観覧施設を評価する場合について説明する。
第1~第3実施形態では、空間座標設定部20が劇場110の3次元モデルデータを取得して、3次元軸上に劇場110、スポーツ観覧施設150の空間座標を割り当てた。そして、投影画像生成部30が、仮想半球面200上に劇場110又はスポーツ観覧施設150の視点170からの視野画像を投影した。
これに代わり、第4~第6実施形態では、既存の劇場110又はスポーツ観覧施設150の視点170からの視野画像を、例えば、魚眼レンズを備えた撮影機器で撮影し、撮影した視野画像のデータを、投影画像生成部30が投影画像のデータとして取得する。撮影した視野画像には、観客席130の空間に配置された照明施設211~217、コントロール室218の画像が含まれている。
撮影機器で撮影した視野画像中の照明施設211~217、コントロール室218は、劇場110又はスポーツ観覧施設150の施工時に予想された位置に設置されている。この位置は、劇場110又はスポーツ観覧施設150の平面図、縦断面図等の設計情報上で定義された条件を満たすと予想された位置である。
設計情報上の若干の文字情報による定義では、光の方向、確保すべき視界の範囲等、空間情報に関して照明設備211~217、コントロール室218に求める条件を、十分に表現するのは難しい。このため、撮影機器で撮影した視野画像中の照明施設211~217、コントロール室218は、必ずしも、照明設備211~217、コントロール室218を配置すべき適切な位置に設置されているとは限らない。
投影画像生成部30が、魚眼レンズを備えた撮影機器で撮影した視野画像のデータを投影画像のデータとして取得した後、評価用情報生成部40、評価処理部50及び出力部60が行うプロセスは、第1~第3実施形態の照明配置評価装置1と同じである。
魚眼レンズを備えた撮影機器で撮影した視野画像は、舞台120の演者の視点170からの距離及び方向に関する3次元の空間情報を含んでいる。この空間情報は、視野画像を等立体角射影法により仮想半球面200に投影した投影画像にも引き継がれる。
演者の視点170は、魚眼レンズを備えた撮影機器で撮影した視野画像のデータから、以下の方法で設定することができる。
撮影機器の魚眼レンズの方向を真上に向け、演者の視点170から撮影機器で演者の視野画像を撮影する。撮影した視野画像では、画像の中心が真上、即ち、90度であるから、画像の周縁部は水平、即ち、0度になる。視野画像の中心と周縁部との中間部分における数値θL,λLは、魚眼レンズの種類によって異なる数式から容易に求めることができる。
例えば、等立体角魚眼レンズの場合、撮影機器で撮影した視野画像の中心からの半径rは、
r=2R×sin(Φ/2)
の関係がある。但し、Φは等立体角魚眼レンズの中心方向からの物体の角度、Rは投影された投影球面である。各照明設備211~217、コントロール室218の緯度に相当する数値λLは、
λL=90-Φ
の式で求めることができる。
第4~第6実施形態の照明配置評価装置1によれば、既存の劇場110又はスポーツ観覧施設150について、各照明設備211~217、コントロール室218の設計上の配置を、空間情報を含めて適切に評価することができる。つまり、舞台120の演者の視点170から見た観客席130側の空間の照明設備、コントロール室を含む視野画像を、魚眼レンズを備えた撮影機器で投影画像として撮影しデータ化することで、空間演出照明の諸条件の判定を行うことができる。
(開示される実施形態の態様)
そして、以上の説明によって、以下に示す実施形態の各態様が開示される。
まず、空間座標設定部20、投影画像生成部30、評価用情報生成部40、評価処理部50及び出力部60を備える照明配置評価装置1が開示される。
ここで、空間座標設定部20は、演出空間120,160において行われるイベントを各照明設備211~217からの光によって照明し演出する施設110,150に対応した空間座標を設定する。投影画像生成部30は、演出空間120,160内に設定された視点170を中心とする仮想半球面200上に、視点170からの施設110,150の視野画像を投影した投影画像を生成する。
評価用情報生成部40は、投影画像における空間演出照明211~217の位置に基づいて、空間演出照明211~217の配置の評価用情報を生成する。出力部60は、評価処理部50による評価処理の結果、又は、評価用情報生成部40が生成した評価画像を出力する。
本開示によれば、空間演出照明211~217に関する空間情報を含めて空間演出照明211~217の配置を適切に評価することができる。
なお、評価処理部50は省略してもよい。評価処理部50を省略する場合、出力部60は、評価用情報生成部40が生成した評価画像を、空間演出照明の配置の評価に関する情報として出力することができる。
本開示によれば、評価処理部50を設ければ、投影画像における空間演出照明211~217の位置がゾーン画像における対応するゾーン内に収まっているか否かを評価処理部50で評価処理することができる。評価処理部50を省略した場合でも、投影画像とゾーン画像とを重畳した評価画像を出力部60から出力し、空間演出照明211~217の位置がゾーン画像における対応するゾーン内に収まっているか否かを確認するユーザの評価作業を支援することができる。
また、施設110,150は、演出空間120,160に隣接する観客席130を有しており、評価用情報生成部40は、演出空間120,160よりも観客席130側の空間の空間演出照明211~217について、評価情報を生成してもよい。
本開示によれば、観客席130側の空間に設置するため仮設とするのが難しく、設計段階から設置する位置を考慮する必要がある空間演出照明211~217について、配置することを想定している位置が適切であるかを、設計段階で評価することができる。
次に、コンピュータ10によって実行される、空間座標設定ステップ、投影画像生成ステップ、評価用情報生成ステップ及び出力ステップを含む観覧施設評価方法が開示される。
さらに、コンピュータ10に、空間座標設定ステップ、投影画像生成ステップ、評価用情報生成ステップ及び出力ステップを実行させる観覧施設評価プログラムと、この観覧施設評価プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とが開示される。
ここで、空間座標設定ステップでは、演出空間120,160において行われるイベントを空間演出照明211~217からの光によって照明し演出する施設110,150に対応した空間座標を設定する。投影画像生成ステップでは、演出空間120,160内に設定された視点170を中心とする仮想半球面200上に、視点170からの施設110,150の視野画像を投影した投影画像を生成する。
評価用情報生成ステップでは、投影画像における空間演出照明211~217の位置を示す、空間演出照明211~217の配置の評価用情報を生成する。出力ステップでは、評価用情報に対応する空間演出照明の配置の評価に関する情報を出力する。
本開示によれば、空間演出照明211~217に関する空間情報を含めて空間演出照明211~217の配置を適切に評価することができる。
1 照明配置評価装置
10 コントローラ(コンピュータ)
15 記憶部
20 空間座標設定部
30 投影画像生成部
40 評価用情報生成部
50 評価処理部
60 出力部
110 劇場(施設)
111 中心軸
120 舞台(演出空間)
130 観客席
130a 1階席
130b 2階席
130c バルコニー席
130d 座席
140 プロセニアム
150 スポーツ観覧施設(施設)
160 フィールド(演出空間)
170 視点
200,210 仮想半球面
215~217 照明設備(空間演出照明)
218 コントロール室

Claims (6)

  1. イベントが行われる演出空間を空間演出照明からの光によって照明する施設に対応した空間座標を設定する空間座標設定部と、
    前記演出空間内に設定された視点を中心とする仮想半球面上に、前記視点からの前記施設の視野画像を投影した投影画像を生成する投影画像生成部と、
    前記仮想半球面上における前記空間演出照明の適正な配置の許容範囲のゾーンを示すゾーン画像を前記投影画像に重畳した評価画像を、前記投影画像における前記空間演出照明の配置の評価用情報として生成する評価用情報生成部と、
    前記評価用情報に対応する、前記空間演出照明の配置の評価に関する情報を出力する出力部と、
    を備える照明配置評価装置。
  2. 前記投影画像における前記空間演出照明の位置と前記ゾーン画像における前記ゾーンの位置とに基づいて、前記空間演出照明の配置の評価処理を行う評価処理部をさらに備え、前記出力部は、前記評価処理の結果を、前記空間演出照明の配置の評価に関する情報として出力する請求項1に記載の照明配置評価装置。
  3. 前記施設は、前記演出空間に隣接する観客席を有しており、前記評価用情報生成部は、前記演出空間よりも前記観客席側の空間の前記空間演出照明について、前記評価用情報を生成する請求項1又は2に記載の照明配置評価装置。
  4. コンピュータによって実行される、
    イベントが行われる演出空間を空間演出照明からの光によって照明する施設に対応した空間座標を設定する空間座標設定ステップと、
    前記演出空間内に設定された視点を中心とする仮想半球面上に、前記視点からの前記施設の視野画像を投影した投影画像を生成する投影画像生成ステップと、
    前記仮想半球面上における前記空間演出照明の適正な配置の許容範囲のゾーンを示すゾーン画像を前記投影画像に重畳した評価画像を、前記投影画像における前記空間演出照明の配置の評価用情報として生成する評価用情報生成ステップと、
    前記評価用情報に対応する、前記空間演出照明の配置の評価に関する情報を出力する出力ステップと、
    を含む照明配置評価方法。
  5. コンピュータに、
    イベントが行われる演出空間を空間演出照明からの光によって照明する施設に対応した空間座標を設定する空間座標設定ステップと、
    前記演出空間内に設定された視点を中心とする仮想半球面上に、前記視点からの前記施設の視野画像を投影した投影画像を生成する投影画像生成ステップと、
    前記仮想半球面上における前記空間演出照明の適正な配置の許容範囲のゾーンを示すゾーン画像を前記投影画像に重畳した評価画像を、前記投影画像における前記空間演出照明の配置の評価用情報として生成する評価用情報生成ステップと、
    前記評価用情報に対応する、前記空間演出照明の配置の評価に関する情報を出力する出力ステップと、
    を実行させる照明配置評価プログラム。
  6. 請求項5に記載の照明配置評価プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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