JP6997265B2 - 撮像レンズ系及び撮像装置 - Google Patents

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本発明は、撮像レンズ系及び撮像装置に関する。
監視用途の光学系として、屋内外の安全性を確保する監視カメラ用レンズ系、車外及び車内監視用の車載カメラ用レンズ系などがある。監視用途の光学系には、視界が極めて広く、かつ、高い解像力を有するとともに、さらに、Fナンバが2.0と明るい光学系であることが求められる。また、特に、車載カメラ用の撮像レンズ系では、コンパクトさも求められる。
特許文献1には、物体側から順に、負のパワーを有する第1レンズ、絞り、正のパワーを有する第2レンズ、正のパワーを有する第3レンズからなる撮像レンズ系が記載されている。レンズ3枚から構成されるこの撮像レンズ系によれば、広角を確保しつつ小型化することができるとしている。
特許文献2には、物体側から順に、負のパワーを有する第1レンズ群、物体側が凸のメニスカスレンズである第2レンズ群、絞り、正のパワーを有する第3レンズ群からなる撮像レンズ系(光学装置)が記載されている。この撮像レンズ系によれば、3枚から5枚のレンズ構成としたときに歪曲収差を良好に補正することができるとしている。
特許文献3には、物体側から順に、負のパワーを有する第1レンズ、負のパワーを有する第2レンズ、正のパワーを有する第3レンズ、正のパワーを有する第4レンズからなる撮像レンズ系が記載されている。レンズ4枚から構成されるこの撮像レンズ系によれば、全画角が180度を超える超広角とし、かつ、小型化することができるとしている。
特許文献4には、物体側から順に、負のパワーを有する第1レンズ、負のパワーを有する第2レンズ、正のパワーを有する第3レンズ、正のパワーを有する第4レンズからなる撮像レンズ系が記載されている。この撮像レンズ系によれば、レンズ4枚構成で、全画角が140度程度の超広角とし、かつ、小型化することができるとしている。
特開2007-279547号公報 特開2007-025499号公報 特開2009-003343号公報 特開2006-301222号公報
特許文献1に記載の撮像レンズ系は、レンズ3枚で構成され広角であるが、指静脈認証システムなどの近赤外線を使用して撮影するシステムに用いられるものであるため可視領域での使用は困難である。また、Fナンバも3.0と比較的大きい。監視用途の光学系としては、可視領域での使用が可能で、より小さいFナンバを有し、かつ、高解像力の撮像レンズ系が求められている。
特許文献2に記載の撮像レンズ系は、特許文献1に記載の撮像レンズ系と比べるとより明るくより広角であるが、Fナンバは2.1を超えており、180度を超す広角では少なくとも5枚以上のレンズ構成にする必要がある。このため撮像レンズ系を小型化することが難しい。
特許文献3に記載の撮像レンズ系は、比較的少ないレンズ構成(レンズ4枚構成)で超広角にすることができるものの、Fナンバが2.8と比較的大きい。監視用途の光学系としては、より小さいFナンバの撮像レンズ系が求められている。
特許文献4に記載の撮像レンズ系は、比較的少ないレンズ構成(レンズ4枚構成)で超広角にすることはできるが、Fナンバが2.8と比較的大きい。監視用途の光学系としては、より小さいFナンバの撮像レンズ系が求められている。
本発明は、上述の問題を解決するためなされたものであり、少ない枚数で、Fナンバが2.1未満と明るく、広角で、かつ、小型の撮像レンズ系を提供することを目的とする。
本発明の撮像レンズ系は、
物体側から順に、負のパワーを有する第1レンズ群、正のパワーを有する第2レンズ群、正のパワーを有する第3レンズ群とからなる撮像レンズ系であって、
前記第1レンズ群は1枚又は2枚の負レンズからなり、
前記第2レンズ群は1枚の正レンズからなり、
前記第3レンズ群は1枚の正レンズである最終レンズからなり、
前記最終レンズは、像側レンズ面が非球面であり、
前記最終レンズの像側レンズ面の光軸近傍曲率半径をsagR、前記最終レンズの光軸方向における中心肉厚をDとしたときに、下記の条件式(1)を満たすことを特徴とする。
4<D/(-sagR)<9 (1)
第3レンズにおいて、像側レンズ面における光軸近傍曲率半径と、光軸方向における中心肉厚と、の比を条件式(1)の範囲内に置くことにより、テレセントリック性を確保でき、像面湾曲の補正が容易になる。条件式(1)の下限を下回ると、像面はオーバー気味にシフトし、テレセントリック性も崩れる。条件式(1)の上限を上回ると、像面はアンダー気味にシフトし、像面湾曲の補正が困難になる。
本発明の撮像レンズ系は、
物体側から順に、負のパワーを有する第1レンズ群、正のパワーを有する第2レンズ群、正のパワーを有する第3レンズ群とからなる撮像レンズ系であって、
前記第1レンズ群は1枚又は2枚の負レンズからなり、
前記第2レンズ群は1枚の正レンズからなり、
前記第3レンズ群は1枚の正レンズである最終レンズからなり、
前記最終レンズは、像側レンズ面が非球面であり、
前記最終レンズにおける像側レンズ面の光軸近傍曲率半径をsagR、前記最終レンズにおける像側レンズ面のレンズ有効径をφとしたときに、下記の条件式(2)を満たすことを特徴とする。
5<φ/sagR<16 (2)
撮像素子のサイズに対し、レンズ有効径φの範囲はある程度決まってくる。撮像レンズ系の設計において、撮像素子のサイズが予め決められている場合が多い。このため、撮像レンズ系を設計するにあたり、レンズ有効径を大きく変化させることはない。つまり、撮像レンズ系を設計においてレンズ有効径はほぼ固定されていることから、条件式(2)で、下限値を下回ることはsagRが大きくなることを意味し、上限値を上回ることはsagRが小さくなることを意味する。条件式(2)の下限値を下回ると、上述したようにsagRが大きくなるので、バックフォーカスが長くなり撮像レンズ系の全長の増大を招く。一方、条件式(2)の上限値を上回ると、上述したようにsagRが小さくなるので、バックフォーカスが短くなり撮像素子の配置が困難になる。
本発明では、
下記の条件式(3)を満たすことが好ましい。
6<D/(-sagR)<8 (3)
本発明では、
下記の条件式(4)を満たすことが好ましい。
6<φ/sagR<8 (4)
本発明では、
Fナンバが2.1未満であることが好ましい。
本発明では、
水平画角が100度以上であることが好ましい。
本発明では、
絞りが前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間における前記第3レンズ群の方に近い位置にあることが好ましい。
撮像レンズ系において、絞りの位置はテレセントリック性に大きな影響を与える。第3レンズ群(最終レンズ)が上述した特徴を持つ撮像レンズ系において、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間における前記第3レンズ群の方に近い位置に絞りを配置することで、テレセントリック性の確保がより容易になる。
本発明の撮像装置は、
上述の撮像レンズ系と、
前記撮像レンズ系の焦点位置に配置された撮像素子と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、広角で、明るく、かつ、小型の撮像レンズ系を提供することができる。
実施の形態1に係る撮像装置の断面図である。 実施例1に係る撮像レンズ系の断面図である。 最終レンズにおける光軸近傍曲率半径sagRについて説明する図である。 実施例1に係る撮像レンズ系の収差図である。 実施例2に係る撮像レンズ系の断面図である。 実施例2に係る撮像レンズ系の収差図である。 比較例1に係る撮像レンズ系の断面図である。 比較例1に係る撮像レンズ系の収差図である。 比較例2に係る撮像レンズ系の断面図である。 比較例2に係る撮像レンズ系の収差図である。 実施例5に係る撮像レンズ系の断面図である。 実施例5に係る撮像レンズ系の収差図である。 実施例6に係る撮像レンズ系の断面図である。 実施例6に係る撮像レンズ系の収差図である。
以下、本発明の実施の形態に係る撮像レンズ系101の実施例について説明する。
(実施例1)
図2は、実施例1の撮像レンズ系101の構成を示す図である。
図2に示すように、実施例1の撮像レンズ系101は、物体側から像側に向かって順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1と、正のパワーを有する第2レンズ群G2と、絞りSTOPと、正のパワーを有する第3レンズ群G3と、から構成される。第1レンズ群G1は、レンズL11から構成される。第2レンズ群G2は、レンズL21から構成される。第3レンズ群G3は、レンズL31から構成される。撮像レンズ系101の結像面はIMGで示されている。実施例1の撮像レンズ系101では、レンズL11、レンズL21、及び、レンズL31はプラスチックレンズである。
レンズL11は、負のパワーを有する非球面レンズである。レンズL11の物体側レンズ面S1は負の曲率を有する球面であり、像側レンズ面S2は正の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S1は物体側に凹面を向けており、像側レンズ面S2は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
レンズL21は、正のパワーを有する非球面レンズである。物体側レンズ面S3は正の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S4は正の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S3は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S4は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
レンズL31は、撮像レンズ系101における最終レンズであり、正のパワーを有する非球面レンズである。物体側レンズ面S6は負の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S7は負の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S6は像側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S7は像側に突出する凸形状の曲面部分を有している。レンズL31は、物体側レンズ面S6の像側に突出する凸形状の曲面部分の曲率が大きく、像側レンズ面S7の像側に突出する凸形状の曲面部分の曲率が小さい、いわゆる“砲弾型”の形状である。
表1に、撮像レンズ系101の各レンズ面のレンズデータを示す。レンズデータとしては、各面の曲率半径、面間隔、屈折率、及びアッベ数を載せている。「*印」がついた面は、非球面であることを示している。
Figure 0006997265000001
レンズ面に採用する非球面形状は、Zをサグ量、cを曲率半径の逆数、kを円錐係数、rを光軸からの光線高さとして、1次、2次、3次、4次、5次、6次、7次、8次の非球面係数をそれぞれβ1、β2、β3、β4、β5、β6、β7、β8、としたときに、次式により表わされる。
Figure 0006997265000002
表2に、実施例1の撮像レンズ系101において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。表2において、例えば「-6.522528E-03」は、「-6.522528×10-3」を意味する。
Figure 0006997265000003
本発明者らは、第1レンズ群を1枚で構成した撮像レンズ系101においてテレセントリック性を確保し像面湾曲の補正を容易にするために、最終レンズであるレンズL31における、光軸方向における中心肉厚Dに対する光軸近傍曲率半径sagRの割合(D/(-sagR))が重要になることを見出した。図3は、最終レンズにおける光軸近傍曲率半径sagRについて説明する図である。図3に示すように、最終レンズにおける光軸近傍曲率半径sagRとは、同一平面(例えばタンジェンシャル面)上にある、光線からの光軸高さr=0.1mmにある2点A,Bと、レンズ面と光軸との接点Cと、の計3点を結ぶ円弧から求めた曲率である。第1レンズ群を1枚で構成した撮像レンズ系101において、4<D/(-sagR)<9となるように最終レンズを形成することにより、テレセントリック性を確保でき、像面湾曲の補正が容易になる。なお、撮像レンズ系において、6<D/(-sagR)<8となるように最終レンズを形成するとより好ましい。
また、本発明者らは、第1レンズ群を1枚で構成した撮像レンズ系101においてバックフォーカスを規定する上で、最終レンズであるレンズL31における、レンズ有効径φ(図3参照)に対する光軸近傍曲率半径sagRの割合(φ/sagR)が重要になることを見出した。撮像レンズ系において、5<φ/sagR<16となるように最終レンズを形成することにより、撮像素子の配置が困難にならない程度にバックフォーカスを短くすることができる。なお、撮像レンズ系において、6<φ/sagR<8となるように最終レンズを形成するとより好ましい。
さらに、本発明者らは、撮像レンズ系101において第1レンズ群を1枚で構成した場合に、下記の条件式を満たすことを見出した。
0.9<f/f< 1.2
0.9<fL31R2/f<1.2
ただし、fはレンズ系全体の焦点距離、fは第3レンズ群の焦点距離である。また、fL31R2は第3レンズ群を構成する最も像側のレンズ(最終レンズ)の像側レンズ面の焦点距離、であり、以下の式で定義される。
1/fL31R2=-(n-1)/R
n:第3レンズ群を構成する最も像側のレンズ(最終レンズ)の屈折率
R:第3レンズ群を構成する最も像側のレンズ(最終レンズ)の像側レンズ面の曲率半径
表3に、実施例1の撮像レンズ系101の特性値を計算した結果を示す。撮像レンズ系101において、FナンバをFNo、第1レンズL1の物体側レンズ面S1から撮像レンズ系101の結像面IMGまでの距離(光学全長)をTL、レンズ系全体の焦点距離をf、第1レンズ群G1の焦点距離をf、第2レンズ群G2の焦点距離をf、第3レンズ群G3の焦点距離をf、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との合成焦点距離をf12、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との合成焦点距離をf23、レンズL31の像側レンズ面S7の焦点距離をfL31R2、レンズL31の光軸方向における中心肉厚をL31_D、レンズL31の像側レンズ面S7の光軸近傍曲率半径をL31R2_sagR、レンズL31の像側レンズ面S7のレンズ有効径をL31R2_φ、としたときのこれらの特性値は、表3に示す通りである。各種の焦点距離は、587.6nmの波長の光線を用いて計算した。
Figure 0006997265000004
上述したように、実施例1の撮像レンズ系101は第1レンズ群が1枚で構成されている。表3より、実施例1の撮像レンズ系101は、4<D/(-sagR)<9を満たしている。また、実施例1の撮像レンズ系101は、5<φ/sagR<16を満たしている。
また、表3に示すように、実施例1の撮像レンズ系101は、
0.9<f/f< 1.2
0.9<fL31R2/f<1.2
を満たしている。
図4(a)~(c)は、実施例1の撮像レンズ系101の縦収差図、像面湾曲図、歪曲収差図である。図4(a)~(c)に示すように、実施例1の撮像レンズ系101では、半画角ωが80°、Fナンバが2.0である。図4(a)の縦収差図では、横軸は光線が光軸Zと交わる位置を示し、縦軸は瞳径での高さを示す。図4(b)の像面湾曲図では、横軸は光軸Z方向の距離を示し、縦軸は像高(画角)を示す。図4(b)において、Sagはサジタル面における像面湾曲を示し、Tanはタンジェンシャル面における像面湾曲を示す。図4(c)の歪曲収差図では、横軸は像の歪み量(%)を示し、縦軸は像高(画角)を示す。図4(a)~図4(c)では、波長546nmの光線によるシミュレーション結果を示してある。
(実施例2)
図5は、実施例2の撮像レンズ系101の構成を示す図である。
図5に示すように、実施例2の撮像レンズ系101は、物体側から像側に向かって順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1と、正のパワーを有する第2レンズ群G2と、絞りと、正のパワーを有する第3レンズ群G3と、から構成される。第1レンズ群G1は、レンズL11から構成される。第2レンズ群G2は、レンズL21から構成される。第3レンズ群G3は、レンズL31から構成される。実施例1の撮像レンズ系101では、レンズL11はガラスレンズで、レンズL21及びレンズL31はプラスチックレンズである。
レンズL11は、負のパワーを有する球面メニスカスレンズである。レンズL11の物体側レンズ面S1は正の曲率を有する球面であり、像側レンズ面S2は正の曲率を有する球面である。物体側レンズ面S1及び像側レンズ面S2は像側に凹面を向けている。
レンズL21は、正のパワーを有する非球面レンズである。物体側レンズ面S3は正の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S4は正の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S3は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S4は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
レンズL31は、正のパワーを有する非球面レンズである。物体側レンズ面S6は負の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S7は負の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S6は像側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S7は像側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
表4に、撮像レンズ系101の各レンズ面のレンズデータを示す。「*印」がついた面は、非球面であることを示している。
Figure 0006997265000005
表5に、実施例2の撮像レンズ系101において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。
Figure 0006997265000006
表6に、実施例2の撮像レンズ系101の特性値を計算した結果を示す。表6には、表3と同様の特性値について計算した結果を示す。
Figure 0006997265000007
上述したように、実施例2の撮像レンズ系101は、実施例1の撮像レンズ系101と同様に、第1レンズ群が1枚で構成されている。表6より、実施例2の撮像レンズ系101は、4<D/(-sagR)<9を満たしている。また、実施例2の撮像レンズ系101は、5<φ/sagR<16を満たしている。
また、表6に示すように、実施例2の撮像レンズ系101は、
0.9<f/f< 1.2
0.9<fL31R2/f<1.2
を満たしている。
図6(a)~(c)は、実施例2の撮像レンズ系101の縦収差図、像面湾曲図、歪曲収差図である。図6(a)~(c)に示すように、実施例2の撮像レンズ系101では、半画角ωが80°、Fナンバが2.0である。図6(a)の縦収差図では、横軸は光線が光軸Zと交わる位置を示し、縦軸は瞳径での高さを示す。図6(b)の像面湾曲図では、横軸は光軸Z方向の距離を示し、縦軸は像高(画角)を示す。図6(b)において、Sagはサジタル面における像面湾曲を示し、Tanはタンジェンシャル面における像面湾曲を示す。図6(c)の歪曲収差図では、横軸は像の歪み量(%)を示し、縦軸は像高(画角)を示す。図6(a)~図6(c)では、波長546nmの光線によるシミュレーション結果を示してある。
(比較例1)
図7は、比較例1の撮像レンズ系101の構成を示す図である。
比較例1の撮像レンズ系101は、物体側から像側に向かって順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1と、正のパワーを有する第2レンズ群G2と、絞りと、正のパワーを有する第3レンズ群G3と、から構成される。第1レンズ群G1は、レンズL11及びレンズL12から構成される。第2レンズ群G2は、レンズL21から構成される。第3レンズ群G3は、レンズL31から構成される。比較例1の撮像レンズ系101では、レンズL11はガラスレンズであり、レンズL12、レンズL21、及びレンズL31はプラスチックレンズである。
レンズL11は、負のパワーを有する球面メニスカスレンズである。レンズL11の物体側レンズ面S1は正の曲率を有する球面であり、像側レンズ面S2は正の曲率を有する球面である。物体側レンズ面S1及び像側レンズ面S2は像側に凹面を向けている。
レンズL12は、負のパワーを有する非球面レンズである。レンズL12の物体側レンズ面S3は負の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S4は正の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S3は像側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S4は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
レンズL21は、正のパワーを有する非球面レンズである。物体側レンズ面S5は正の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S6は正の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S5は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S6は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
レンズL31は、正のパワーを有する非球面レンズである。物体側レンズ面S8は正の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S9は負の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S8は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S9は像側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
表7に、撮像レンズ系101の各レンズ面のレンズデータを示す。「*印」がついた面は、非球面であることを示している。
Figure 0006997265000008
レンズL21及びレンズL31のレンズ面に採用される非球面形状は、実施例1で説明した数式で表される。レンズL12のレンズ面に採用される非球面形状は、zをサグ量、cを曲率半径の逆数、kを円錐係数、rを光軸からの光線高さとして、4次、6次、8次、10次、12次、14次、16次の非球面係数をそれぞれα4、α6、α8、α10、α12、α14、α16、としたときに、次式により表わされる。
Figure 0006997265000009
表8に、比較例1の撮像レンズ系101において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。
特性表でのsagRは半径方向高さr=0.1mmとした場合のZの数値にて光軸との3点円弧から求めた曲率である。およびφはレンズ有効径を示す。
Figure 0006997265000010
本発明者らは、第1レンズ群を2枚で構成した撮像レンズ系101においてテレセントリック性を確保し像面湾曲の補正を容易にするために、最終レンズであるレンズL31における、光軸方向における中心肉厚Dに対する光軸近傍曲率半径sagRの割合(D/(-sagR))が重要になることを見出した。最終レンズにおける光軸近傍曲率半径sagRとは、図3に示すように、同一平面(例えばタンジェンシャル面)上にある、光線からの光軸高さr=0.1mmにある2点A,Bと、レンズ面と光軸との接点Cと、の計3点を結ぶ円弧から求めた曲率である。第1レンズ群を2枚で構成した撮像レンズ系101において、4<D/(-sagR)<9となるように最終レンズを形成することにより、テレセントリック性を確保でき、像面湾曲の補正が容易になる。
また、本発明者らは、第1レンズ群を2枚で構成した撮像レンズ系101においてバックフォーカスを規定する上で、最終レンズであるレンズL31における、レンズ有効径φ(図3参照)に対する光軸近傍曲率半径sagRの割合(φ/sagR)が重要になることを見出した。第1レンズ群を2枚で構成した撮像レンズ系において、5<φ/sagR<16となるように最終レンズを形成することにより、撮像素子の配置が困難にならない程度にバックフォーカスを短くすることができる。
さらに、本発明者らは、撮像レンズ系101において第1レンズ群を2枚で構成した場合に、下記の条件式を満たすことを見出した。
1.5<f/f<2.2
1.5<fL31R2/f<2.2
ただし、fはレンズ系全体の焦点距離、fは第3レンズ群の焦点距離である。また、fL31R2は第3レンズ群を構成する最も像側のレンズ(最終レンズ)の像側レンズ面の焦点距離、であり、以下の式で定義される。
1/fL31R2=-(n-1)/R
n:第3レンズ群を構成する最も像側のレンズ(最終レンズ)の屈折率
R:第3レンズ群を構成する最も像側のレンズ(最終レンズ)の像側レンズ面の曲率半径
表9に、比較例1の撮像レンズ系101の特性値を計算した結果を示す。撮像レンズ系101において、FナンバをFNo、第1レンズL11の物体側レンズ面S1から撮像レンズ系101の結像面IMGまでの距離(光学全長)をTL、レンズ系全体の焦点距離をf、第1レンズ群G1の焦点距離をf、第2レンズ群G2の焦点距離をf、第3レンズ群G3の焦点距離をf、レンズL11の焦点距離をfL11、レンズL12の焦点距離をfL12、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との合成焦点距離をf23、レンズL31の像側レンズ面S9の焦点距離をfL31R2、としたときのこれらの特性値は、表9に示す通りである。各種の焦点距離は、587.6nmの波長の光線を用いて計算した。
Figure 0006997265000011
上述したように、比較例1の撮像レンズ系101は第1レンズ群が2枚で構成されている。表9に示すように、比較例1の撮像レンズ系101は、4<D/(-sagR)<9を満たしている。また、比較例1の撮像レンズ系101は、5<φ/sagR<16を満たしている。
また、表9に示すように、比較例1の撮像レンズ系101は、
1.5<f/f<2.2
1.5<fL31R2/f<2.2
を満たしている。
図8(a)~(c)は、比較例1の撮像レンズ系101の縦収差図、像面湾曲図、歪曲収差図である。図8(a)~(c)に示すように、比較例1の撮像レンズ系101では、半画角ωが89°、Fナンバが2.0である。図8(a)の縦収差図では、横軸は光線が光軸Zと交わる位置を示し、縦軸は瞳径での高さを示す。図8(b)の像面湾曲図では、横軸は光軸Z方向の距離を示し、縦軸は像高(画角)を示す。図8(b)において、Sagはサジタル面における像面湾曲を示し、Tanはタンジェンシャル面における像面湾曲を示す。図8(c)の歪曲収差図では、横軸は像の歪み量(%)を示し、縦軸は像高(画角)を示す。図8(a)~図8(c)では、波長546nmの光線によるシミュレーション結果を示してある。
(比較例2)
図9は、比較例2の撮像レンズ系101の構成を示す図である。
比較例2の撮像レンズ系101は、物体側から像側に向かって順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1と、正のパワーを有する第2レンズ群G2と、絞りと、正のパワーを有する第3レンズ群G3と、から構成される。第1レンズ群G1は、レンズL11及びレンズL12から構成される。第2レンズ群G2は、レンズL21から構成される。第3レンズ群G3は、レンズL31から構成される。比較例2の撮像レンズ系101では、レンズL11はガラスレンズであり、レンズL12、レンズL21、及びレンズL31はプラスチックレンズである。
レンズL11は、負のパワーを有する球面メニスカスレンズである。レンズL11の物体側レンズ面S1は正の曲率を有する球面であり、像側レンズ面S2は正の曲率を有する球面である。物体側レンズ面S1及び像側レンズ面S2は像側に凹面を向けている。
レンズL12は、負のパワーを有する非球面レンズである。レンズL12の物体側レンズ面S3は負の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S4は正の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S3は像側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S4は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
レンズL21は、正のパワーを有する非球面レンズである。物体側レンズ面S5は正の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S6は正の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S5は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S6は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
レンズL31は、正のパワーを有する非球面レンズである。物体側レンズ面S8は正の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S9は負の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S8は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S9は像側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
表10に、撮像レンズ系101の各レンズ面のレンズデータを示す。「*印」がついた面は、非球面であることを示している。
Figure 0006997265000012
表11に、比較例2の撮像レンズ系101において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。
Figure 0006997265000013
表12に、比較例2の撮像レンズ系101の特性値を計算した結果を示す。表12には、表9と同様の特性値について計算した結果を示す。
Figure 0006997265000014
上述したように、比較例2の撮像レンズ系101は、比較例1の撮像レンズ系101と同様に、第1レンズ群が2枚で構成されている。表12に示すように、比較例2の撮像レンズ系101は、4<D/(-sagR)<9を満たしている。また、比較例2の撮像レンズ系101は、5<φ/sagR<16を満たしている。
また、表12に示すように、比較例2の撮像レンズ系101は、
1.5<f/f<2.2
1.5<fL31R2/f<2.2
を満たしている。
図10(a)~(c)は、比較例2の撮像レンズ系101の縦収差図、像面湾曲図、歪曲収差図である。図10(a)~(c)に示すように、比較例2の撮像レンズ系101では、半画角ωが89°、Fナンバが2.0である。図10(a)の縦収差図では、横軸は光線が光軸Zと交わる位置を示し、縦軸は瞳径での高さを示す。図10(b)の像面湾曲図では、横軸は光軸Z方向の距離を示し、縦軸は像高(画角)を示す。図10(b)において、Sagはサジタル面における像面湾曲を示し、Tanはタンジェンシャル面における像面湾曲を示す。図10(c)の歪曲収差図では、横軸は像の歪み量(%)を示し、縦軸は像高(画角)を示す。図10(a)~図10(c)では、波長546nmの光線によるシミュレーション結果を示してある。
(実施例5)
図11は、実施例5の撮像レンズ系101の構成を示す図である。
実施例5の撮像レンズ系101は、物体側から像側に向かって順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1と、正のパワーを有する第2レンズ群G2と、絞りと、正のパワーを有する第3レンズ群G3と、から構成される。第1レンズ群G1は、レンズL11及びレンズL12から構成される。第2レンズ群G2は、レンズL21から構成される。第3レンズ群G3は、レンズL31から構成される。実施例5の撮像レンズ系101では、レンズL11はガラスレンズであり、レンズL12、レンズL21、及びレンズL31はプラスチックレンズである。
レンズL11は、負のパワーを有する球面メニスカスレンズである。レンズL11の物体側レンズ面S1は正の曲率を有する球面であり、像側レンズ面S2は正の曲率を有する球面である。物体側レンズ面S1及び像側レンズ面S2は像側に凹面を向けている。
レンズL12は、負のパワーを有する非球面レンズである。レンズL12の物体側レンズ面S3は負の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S4は正の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S3は像側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S4は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
レンズL21は、正のパワーを有する非球面レンズである。物体側レンズ面S5は正の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S6は正の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S5は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S6は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
レンズL31は、正のパワーを有する非球面レンズである。物体側レンズ面S8は負の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S9は負の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S8は像側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S9は像側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
表13に、撮像レンズ系101の各レンズ面のレンズデータを示す。「*印」がついた面は、非球面であることを示している。
Figure 0006997265000015
表14に、実施例5の撮像レンズ系101において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。
Figure 0006997265000016
表15に、実施例5の撮像レンズ系101の特性値を計算した結果を示す。表15には、表9と同様の特性値について計算した結果を示す。
Figure 0006997265000017
上述したように、実施例5の撮像レンズ系101は、比較例1の撮像レンズ系101と同様に、第1レンズ群が2枚で構成されている。表15に示すように、実施例5の撮像レンズ系101は、4<D/(-sagR)<9を満たしている。また、実施例5の撮像レンズ系101は、5<φ/sagR<16を満たしている。
また、表15に示すように、実施例5の撮像レンズ系101は、
1.5<f/f<2.2
1.5<fL31R2/f<2.2
を満たしている。
図12(a)~(c)は、実施例5の撮像レンズ系101の縦収差図、像面湾曲図、歪曲収差図である。図12(a)~(c)に示すように、実施例5の撮像レンズ系101では、半画角ωが107°、Fナンバが2.0である。図12(a)の縦収差図では、横軸は光線が光軸Zと交わる位置を示し、縦軸は瞳径での高さを示す。図12(b)の像面湾曲図では、横軸は光軸Z方向の距離を示し、縦軸は像高(画角)を示す。図12(b)において、Sagはサジタル面における像面湾曲を示し、Tanはタンジェンシャル面における像面湾曲を示す。図12(c)の歪曲収差図では、横軸は像の歪み量(%)を示し、縦軸は像高(画角)を示す。図12(a)~図12(c)では、波長546nmの光線によるシミュレーション結果を示してある。
(実施例6)
図13は、実施例6の撮像レンズ系101の構成を示す図である。
実施例6の撮像レンズ系101は、物体側から像側に向かって順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1と、正のパワーを有する第2レンズ群G2と、絞りと、正のパワーを有する第3レンズ群G3と、から構成される。第1レンズ群G1は、レンズL11及びレンズL12から構成される。第2レンズ群G2は、レンズL21から構成される。第3レンズ群G3は、レンズL31から構成される。実施例6の撮像レンズ系101では、レンズL11はガラスレンズであり、レンズL12、レンズL21、及びレンズL31はプラスチックレンズである。
レンズL11は、負のパワーを有する球面メニスカスレンズである。レンズL11の物体側レンズ面S1は正の曲率を有する球面であり、像側レンズ面S2は正の曲率を有する球面である。物体側レンズ面S1及び像側レンズ面S2は像側に凹面を向けている。
レンズL12は、負のパワーを有する非球面レンズである。レンズL12の物体側レンズ面S3は負の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S4は正の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S3は像側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S4は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
レンズL21は、正のパワーを有する非球面レンズである。物体側レンズ面S5は正の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S6は正の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S5は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S6は物体側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
レンズL31は、正のパワーを有する非球面レンズである。物体側レンズ面S8は負の曲率を有する非球面であり、像側レンズ面S9は負の曲率を有する非球面である。物体側レンズ面S8は像側に突出する凸形状の曲面部分を有しており、像側レンズ面S9は像側に突出する凸形状の曲面部分を有している。
表16に、撮像レンズ系101の各レンズ面のレンズデータを示す。「*印」がついた面は、非球面であることを示している。
Figure 0006997265000018
表17に、実施例6の撮像レンズ系101において、非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示す。
Figure 0006997265000019
表18に、実施例6の撮像レンズ系101の特性値を計算した結果を示す。表18には、表9と同様の特性値について計算した結果を示す。
Figure 0006997265000020
上述したように、実施例6の撮像レンズ系101は、比較例1の撮像レンズ系101と同様に、第1レンズ群が2枚で構成されている。表18に示すように、実施例6の撮像レンズ系101は、4<D/(-sagR)<9を満たしている。また、実施例6の撮像レンズ系101は、5<φ/sagR<16を満たしている。
また、表18に示すように、実施例6の撮像レンズ系101は、
1.5<f/f<2.2
1.5<fL31R2/f<2.2
を満たしている。
図14(a)~(c)は、実施例6の撮像レンズ系101の縦収差図、像面湾曲図、歪曲収差図である。図14(a)~(c)に示すように、実施例6の撮像レンズ系101では、半画角ωが109°、Fナンバが2.0である。図14(a)の縦収差図では、横軸は光線が光軸Zと交わる位置を示し、縦軸は瞳径での高さを示す。図14(b)の像面湾曲図では、横軸は光軸Z方向の距離を示し、縦軸は像高(画角)を示す。図14(b)において、Sagはサジタル面における像面湾曲を示し、Tanはタンジェンシャル面における像面湾曲を示す。図14(c)の歪曲収差図では、横軸は像の歪み量(%)を示し、縦軸は像高(画角)を示す。図14(a)~図14(c)では、波長546nmの光線によるシミュレーション結果を示してある。
表19に、実施例1、2、5、6及び比較例1、2の撮像レンズ系101における、条件式(1)に関するパラメータD/(-sagR)、および、条件式(2)に関するパラメータφ/sagRをまとめたものを示す。
Figure 0006997265000021
(撮像装置への適用例)
図1は、撮像レンズ系101を用いた撮像装置100の構成を示す図である。撮像装置100は、撮像レンズ系101と、カバーガラス102と、撮像素子103と、を備える。撮像レンズ系101と、カバーガラス102と、撮像素子103と、は筐体(不図示)に収容されている。
撮像素子103は、受光した光を電気信号に変換する素子であり、例えば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサが用いられる。撮像素子103は、撮像レンズ系101の結像位置(焦点位置)に配置されている。なお、水平画角とは、撮像素子103の水平方向に対応する画角である。
カバーガラス102は、撮像素子103を異物から保護するために、撮像素子103上に設けられている。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、本発明の撮像レンズ系101の用途は、車載カメラや監視カメラに限定されるものではなく、携帯電話等の小型電子機器に搭載する等の他の用途にも用いることができる。
100 撮像装置
101 撮像レンズ系
102 カバーガラス
103 撮像素子
G1~G3 第1レンズ群~第3レンズ群
L11~L31 レンズ

Claims (6)

  1. 物体側から順に、負のパワーを有する第1レンズ群、正のパワーを有する第2レンズ群、正のパワーを有する第3レンズ群とからなる撮像レンズ系であって、
    前記第1レンズ群は1枚又は2枚の負レンズからなり、
    前記第2レンズ群は1枚の正レンズからなり、
    前記第3レンズ群は1枚の正レンズである最終レンズからなり、
    前記最終レンズは、像側レンズ面が非球面で、かつ、物体側レンズ面が凹形状の非球面であり、
    前記最終レンズの像側レンズ面の光軸近傍曲率半径をsagR、前記最終レンズの光軸方向における中心肉厚をDとしたときに、下記の条件式(1)を満たし、かつFナンバが2.1未満であることを特徴とする撮像レンズ系。
    4<D/(-sagR)<9 (1)
    但し、光軸近傍曲率半径sagRとは、同一平面上にある、光線からの光軸高さr=0.1mmにある2点A、Bと、レンズ面と光軸との接点Cと、の計3点を結ぶ円弧から求めた曲率半径である。
  2. 請求項1記載の撮像レンズ系であって、下記の条件式(3)を満たすことを特徴とする撮像レンズ系。
    6<D/(-sagR)<8 (3)
  3. 請求項1記載の撮像レンズ系であって、前記第1レンズ群が1枚の負レンズからなることを特徴とする撮像レンズ系。
  4. 請求項1記載の撮像レンズ系であって、前記第1レンズ群は2枚の負レンズからなることを特徴とする撮像レンズ系。
  5. 請求項1記載の撮像レンズ系であって、水平画角が100度以上であることを特徴とする撮像レンズ系。
  6. 請求項1記載の撮像レンズ系と、前記撮像レンズ系の焦点位置に配置された撮像素子と、を有することを特徴とする撮像装置。
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