JP6997138B2 - 走行履歴管理システム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、全地球的航法衛星システム(GNSS: Global Navigation Satellite System、以下「GNSS」と記す。)による測位情報を用いて算出した自動車の走行位置履歴にもとづき自動車が走行した道路区間、走行距離、滞在位置、時刻等を特定し、通行料金を課金するための、走行履歴管理システム、及びそれに関連する装置、制御方法、およびプログラム等に関する。
日浦ほか「全地球航法衛星システム(GNSS)技術を用いた自律型道路課金システムと実用性検証」三菱重工技報 Vol.50 No.4 (2013) 15-20ページ
前記非特許文献1に示されているように従来のGNSSを用いた道路課金システムにおいては、車両に搭載された車載器が車載器に内臓されたGNSS受信装置により測位した自車の位置情報やそれにもとづく課金情報を車載器のメモリに記録し、路側機器(アンテナ)等との通信によりセンターシステムに送信することにより課金処理が行われている。
しかしながら、このような従来のシステムでは車載器のメモリに記録された位置情報群、走行位置履歴情報にもとづいて料金算出、課金処理が行われるため、運転者の故意や第三者による攻撃(ハッキング)等によりメモリの記録内容が改ざん、消去等をされる恐れがあり、そのような場合においては正しく料金算出、課金処理が出来ないという課題があった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は車載器がメモリに保持する走行位置履歴情報に電子署名を施すことにより走行位置履歴情報の改ざんや消去に対して耐性のあるセキュアな走行履歴管理システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明による走行履歴管理システムは、道路を走行する自動車内に搭載された車載装置と、道路近傍に設置された路側無線装置とが無線交信することにより作成される履歴情報を保存する走行履歴管理システムであって、車載装置は、路側無線装置の無線通信領域に進入した際にその時点における自車位置情報と時刻情報及び車載装置ID情報から構成される通過履歴情報を路側無線装置に対して送信する手段を有し、また路側無線装置は、受信した通過履歴情報に含まれる所定の各種の情報に基づいてハッシュ情報を生成するハッシュ生成装置を有している。路側無線装置は車載装置から通過履歴情報を受信して、その通過履歴情報に含まれている自車位置情報が当該路側無線装置の近傍であることを確認すると、当該通過履歴情報にハッシュ情報を含む電子署名を付すように構成する。
ここで、入力される情報としては、前記した三つの情報、すなわち自車位置情報、時刻情報及び車載装置ID情報を含み、またハッシュ情報は、車載装置から送信された過去の電子署名と当該入力される情報とを組み合わせて生成されるように構成され、新たな情報が入力されることにより履歴を維持しながら更新されることによりヒステリシス性を有するように構成される。
本発明に係る車載装置は、GNSS衛星からの電波を受信して自車の現在位置を測位し、測位結果である位置情報を時刻情報とともに出力するGNSS受信測位装置と、GNSS受信測位装置により測位された自車位置情報および時刻情報を都度記憶保持する記憶装置と、車載装置に固有の車載装置ID情報を保持する車載装置ID情報保持装置と、後述する路側無線装置との間で無線による通信を行い情報を送受する路車間通信装置、およびこれらの装置間での情報の読出し、書き込み、やりとりを制御する制御装置とを有する。
また、本発明に係る路側無線装置は、前記車載装置との間で無線による通信を行い情報を送受する路車間通信装置と、車載装置から受信した情報等を記憶保持する記憶装置と、入力される情報に対してハッシュ値を計算生成するハッシュ生成装置と、ハッシュ生成装置から出力されるハッシュ値に対して電子署名を生成する電子署名生成装置と、電子署名生成装置が電子署名を生成するために必要な鍵情報を記憶保持する鍵情報保持装置、およびこれらの装置に対する情報の読出し、書き込み、やりとりを制御する制御装置とを有する。
この車載装置においては、GNSS受信測位装置から逐次生成される自車の現在位置情報と時刻情報が、予め定められたタイミングごとに、例えば一定時間毎、一定距離走行毎、もしくは車載器が路側無線装置が発する電波によって形成される無線通信領域に進入したタイミング、等において、記憶装置に入力され時系列で記憶保持されるように構成されている。
路車間通信装置により車載器が路側無線装置が発する電波によって形成される無線通信領域に自車が進入したことが検出された場合、記憶装置に時系列で記憶保持されている自車位置情報の全部、もしくは最新の情報を含む一部の情報と、車載装置ID情報保持装置に予め記録されている車載装置に固有の車載装置ID情報が、前回の路側無線装置との通信時において生成されて路側無線装置から受信した、電子署名情報とともに制御装置により読み出されて路車間通信装置に入力されて路側無線装置に送信されるように構成される。
他方、路側無線装置においては、路車間通信装置を介した車載器との通信により受信された、前記自車位置情報の全部、もしくは最新の情報を含む一部の情報と、車載装置ID情報および前回の電子署名データが制御装置により読み出され、記憶装置に記録されると同時にハッシュ生成装置に入力され、入力に対応したハッシュ値が出力された後、電子署名生成装置に入力され、電子署名生成装置では、前記入力されたハッシュ値に対して鍵情報保持装置に予め設定、保持された秘密の鍵情報を用いた署名アルゴリズムを作用させることにより、入力されたハッシュ値に対応した電子署名情報が生成、出力され、制御装置により読み出されて、さらに路車間通信装置に入力され、車載器に送信されるように構成される。
再び車載装置においては、路車間通信装置により受信された前記電子署名情報が制御装置により読み出され、それを路側無線装置記憶装置に送信した自車位置情報と、車載装置ID情報に対応づけて保持するように構成されたものである。
また本発明の他の観点によれば、上記構成に加えてさらに路側無線装置において外部から入力される情報を電子データとして記憶装置に記録するための外部入力装置を設け、車載器が路側無線装置が発する電波によって形成される無線通信領域に進入した際において路側無線装置において路車間通信装置を介した車載器との通信により受信された、自車位置情報の全部、もしくは最新の情報を含む一部の情報と、車載装置ID情報および、前回の電子署名データが読み出され記憶装置に記録されると同時に、これらの情報に加えて、外部入出力装置から入力され、記憶装置に記録された情報とが制御装置により読み出されてハッシュ生成装置に入力され、入力に対応したハッシュ値が出力された後、電子署名生成装置に入力され、電子署名生成装置では、前記入力されたハッシュ値に対して鍵情報保持装置に予め設定、保持された秘密の鍵情報を用いた署名アルゴリズムを作用させることにより、入力されたハッシュ値に対応した電子署名情報が生成、出力され、制御装置により読み出されて、路車間通信装置に入力され、車載器に送信されるように構成することができる。
また本発明のさらに別の観点によれば、さらにセンター装置を設け、複数の路側無線装置が通信ネットワークを介してそれぞれセンター装置と接続するように構成し、センター装置には路側無線装置との間で情報の送受信を行う通信装置と、路側無線装置から受信した情報を記憶保持する記憶装置を設け、路側無線装置にはセンター装置との間で通信ネットワークを介して情報の送受信を行う通信装置を設け、各路側無線装置の記憶装置に記録保持された各車載装置から受信した情報、即ち時系列で記録保持された各車載装置の自車位置情報と、各車載装置の車載装置ID情報、前回の電子署名データ、および路側無線装置に外部から入力された情報と、それらの情報に対する電子署名情報が通信ネットワークを介してセンター装置に送信され、センター装置の記憶装置に逐次記録保持されるように構成してもよい。
前記の各構成により、車載装置において予め定められたタイミング毎に測位、記憶される自車の走行位置の時系列情報の全部もしくは一部を、車載装置が路側無線装置の無線通信領域に進入する都度路側無線装置に送信し、同時に前回の路側無線装置の無線通信領域に進入した際に路側無線装置により生成され送信された電子署名情報も併せて今回の路側無線装置に送信し、路側無線装置においては受信した走行位置の時系列情報及び前回の電子署名情報に対してハッシュ値およびそれに対する電子署名情報を生成し、車載装置に送信し、車載装置において記憶保持し、車載装置が次の路側無線装置の無線通信領域に進入した際の上記同様のやりとりにおいて、前記前回の電子署名情報として用いるようにしたものである。
上記において路側無線装置の鍵情報保持装置に予め設定、保持され、電子署名情報の生成に利用される秘密の鍵情報は、管理システムの複数の路側無線装置間において共通のものでも良いし、各路側無線装置ごとに個別のものとしても良い。
なお本発明で用いられるハッシュ値とは、ハッシュ関数と呼ばれる任意長の入力から固定長の値を出力するような関数によって計算される値を指す。安全性を確保する目的からは、同じ出力値を与えるような2つの異なる入力値を見い出すこと、および出力がある与えられた値となる入力値を見い出すことが困難であるような関数を用いることが望ましい。使用するハッシュ関数のアルゴリズムは管理システム全体で統一的に規定しておく。
また、本発明で用いられる電子署名とは、ディジタル署名生成者が、署名対象となる特定の情報(M)あるいはその特徴値、情報(M)のハッシュ値に、自身が秘密裏に保持する秘密鍵を用いた署名アルゴリズムを作用させることにより、当該情報(M)に対するディジタル署名(A)を生成し、情報(M)にディジタル署名(A)を付して保存することが望ましい。それによってディジタル署名の検証者は、情報(M)に付されたディジタル証明(A)に前記秘密鍵と対となる署名生成者の公開鍵を作用させることで得た結果と、情報(M)あるいはその特徴値、情報(M)のハッシュ値とを比較し、両者が一致する場合のみにおいてディジタル署名(A)が情報(M)になされたものであること、即ちディジタル署名(A)が生成された後において情報(M)に改ざんが加えられていないことについて検証することが可能になる。
上記の様に構成することで、本発明による走行履歴管理システムでは車載装置が路側無線装置の無線通信領域に進入する都度送信する自車の走行位置の時系列情報に加えて、前回の路側無線装置との通信時において路側無線装置から送信された電子署名情報を併せて送信し、路側無線装置においては前記車載装置より送信された3つの情報、即ち走行位置の時系列情報、車載装置ID情報ならびに前回の電子署名情報の両方から生成されるハッシュ値に対する電子署名情報を生成し、車載装置に送信することにより、車両走行位置の時系列情報に対する電子署名情報を再帰的、連続的に生成し、前記3つの情報に対応づけて記録保持することが可能となる。これにより、一連の走行位置の時系列情報の一部に改ざんが加えられたり消去された場合にはハッシュ値その他に不整合が生じるためそうした改ざん等を検知することが可能となり、よりセキュアな走行履歴管理システムを実現することが出来る。
さらに本発明の別の観点によれば、路側無線装置において前記車載装置より送信された3つの情報、即ち走行位置の時系列情報、車載装置ID情報ならびに前回の電子署名情報に加えて、装置の外部から入力される情報、例えば路側無線装置において撮影された車両の走行状況を示すカメラ画像の電子データなどを含めて生成されるハッシュ値に対する電子署名情報を生成し、車載装置に送信することにより、車両走行位置の時系列情報および外部入力情報に対する電子署名情報を再帰的、連続的に生成することが可能となり、一連の走行位置の時系列情報に加えて、カメラ画像の電子データなどの外部入力情報の一部に改ざんが加えられたり消去された場合にこれを検知することが可能なセキュアな走行履歴管理システムを実現することが出来る。
さらに、車載装置から複数の路側無線装置に対して順次送信される自車の走行位置の時系列情報と、車載装置ID情報と、前回の路側無線装置との通信時において路側無線装置から送信された電子署名情報と、外部入力情報、さらにはそれらの情報に対する電子署名情報を、路側無線装置の記憶装置に記録したうえで、通信ネットワークを介してセンター装置に送信し、センター装置の記憶装置に蓄積した後、センター装置において特定の車載装置IDに対応した情報を記憶装置から読出し時系列に並べることにより、当該車載装置に関する複数の路側無線装置にわたる走行位置の時系列情報と、外部入力情報と、それらの情報に対して再帰的、連続的に生成された電子署名情報を集成することが出来、車載装置の走行位置情報および車両の走行状況を示すカメラ画像の電子データなどの付加情報について、複数の路側無線装置にわたる一連の時系列情報についてその一部に改ざんが加えられたり消去された場合にこれを検知することが可能なセキュアな走行履歴管理システムを実現することが出来る。
本発明の一実施形態が適用された管理システムの構成図であって(a)に車載装置の構成を、(b)に路側無線装置の構成をそれぞれ示す。 本発明の一実施形態が適用された管理システムの構成図である。 本発明の一実施形態が道路上で適用された管理システムの概念図である。 本発明の一実施形態による管理システムの動作フローチャートである。
100 ... 車載装置
101 ... GNSS受信測位装置
102 ... 記憶装置
103 ... 車載装置ID情報保持装置
104 ... 路車間通信装置
105 ... 制御装置
110 ... 路側無線装置
111 ... 路車間通信装置
112 ... 記憶装置
113 ... ハッシュ生成装置
114 ... 電子署名生成装置
115 ... 鍵情報保持装置
116 ... 制御装置
117 ... 外部入力装置
118 ... 通信装置
120 ... センター装置
121 ... 通信装置
122 ... 記憶装置
200 ... センター装置
TS ... 時系列情報
ID ... 車載装置ID情報
PH ... 通過履歴情報
PH1... 新たな通過履歴情報
AD ... 外部から入力される情報
DS ... 電子署名情報
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1および図2は本発明の一実施の形態に係る走行位置情報にもとづく走行履歴管理システムの実施形態の一例である。また図3は本発明の一実施形態が道路上で適用された管理システムの概念図である。まず、図1(a)において車載装置100は車両内に設置され、GNSS受信測位装置101、記憶装置102、車載装置ID情報保持装置103、路車間通信装置104、制御装置105を備える。また図1(b)において路側無線装置110は車載装置100を搭載した車両が走行する道路脇等に設置され、路車間通信装置111、記憶装置112、ハッシュ生成装置113、電子署名生成装置114、鍵情報保持装置115、制御装置116、外部入力装置117、ネットワーク通信装置118を備え、路車間通信装置111が車載装置100の路車間通信装置104との間で無線通信を行う。
図2は、本発明の一実施形態に係るセンター装置200及び同装置に接続された複数の路側無線装置110を示す。センター装置200は通信ネットワークを介して複数の路側無線装置110と接続しうるように構成される。通信装置121そして記憶装置122を備え、通信装置121により路側無線装置110に備えられたネットワーク通信装置118との間で通信を行う。
車載装置100ではGNSS受信測位装置101が常時GNSS衛星からの電波を受信し、自車の位置を測位し、時刻情報とともに出力している。制御装置105は管理システムにおいて予め定められたタイミング、例えば一定時間毎、一定距離走行毎、一定角度以上の右左折時、路側無線装置の無線通信領域への進入を検知した際、等において、前記GNSS受信測位装置101の出力を読出し、位置情報と時刻情報を記憶装置102に順次時系列に沿って記録する。車両が走行し路側無線装置110の無線通信領域に車載装置100が進入したことが路車間通信装置104により検知される(ステップ101における"Y")と、制御装置105は記憶装置102に記録されている位置情報と時刻情報とからなる時系列情報(TS)の全部、もしくは最新の情報から遡る一定量をまず読出す(ステップ102)。
これと合わせて車載装置ID情報保持装置103に予め設定され、保持されている当該車載装置に固有のID情報(ID)を読み出す(ステップ103)。また記憶装置102において前回の路側無線装置110との通信時において路側無線装置から送信された電子署名情報(DS)が付された通過履歴情報(PH)が存在するかどうかを判断し(ステップ104)、存在する場合("Y")はこれを読出し(ステップ105)、路車間通信装置104を介して路側無線装置110に送信する(ステップ107)。
車載装置100と路側無線装置110との間の無線通信方式の一例としては、DSRC(Dedicated Short Range Communication: 社団法人 電波産業会 標準規格 ARIB STD-T75)の他、無線LAN通信(IEEE802.11a, IEEE802.11b, IEEE802.11n, 等)、LTE等の携帯電話通信、などが用いられてもよい。
車載装置の電源が入れられた後初めて路側無線装置と通信する場合(ステップ104における"N")においては、上記の前回の路側無線装置との通信時において路側無線装置から送信された電子署名情報(DS)が付された通過履歴情報(PH)が記憶装置102に保持されていないので、オール"0"もしくはオール"1"等の固定値によってこれを代替する(ステップ106)。
路側無線装置110では、車載装置100から送信された前記位置情報、時刻情報の時系列情報(TS)、車載装置固有のID情報(ID)、および前回の電子署名情報を含む通過履歴情報(PH)を路車間通信装置111を介して受信すると(ステップ108)、制御装置116によりこれが読み出され、外部入力装置117を介して入力される情報(AD)と併せて記憶装置112に記録すると同時に、ハッシュ生成装置113に入力される。ここで外部から入力される情報(AD)としては、例えば路側無線装置近傍に設置されたカメラによる画像データ等が考えられる。すなわち、無線通信領域内(一例として図3における車両が車線の中央部であってかつ通信装置118直下に達した領域)に侵入した車を外部入力装置117としてのカメラで撮像し得られた画像データを情報(AD)として扱うことによる。こうして得られた画像は撮影領域、車種、ナンバープレート、その時の天候、写り込む後続車両等の有無などにより一意であり且つタイムスタンプを有するため、後述する処理においてよりセキュアなハッシュ値が得られる。
ハッシュ生成装置113では入力情報に対応した固定長のハッシュ値が生成され(ステップ110)、制御装置116によって読み出されて電子署名生成装置114に入力される。電子署名生成装置114は、鍵情報保持装置115に予め設定され保持された電子署名生成のための秘密鍵情報を用いて、前記制御装置116により入力されたハッシュ値に対応した電子署名情報(DS)を生成する(ステップ111)。
制御装置116はこのようにして生成された、電子署名情報(DS)を電子署名生成装置114から読出し、先に記憶装置112に記録された前記位置情報、時刻情報の時系列情報(TS)、車載装置固有のID情報(ID)、および前回の通過履歴情報(PH)に対応づけて新たな通過履歴情報(PH1)として記憶装置112に記録すると同時に、電子署名情報(DS)が付された新たな通過履歴情報(PH1)を路車間通信装置111を介して車載装置100に送信(返送)する(ステップ112)。
路側無線装置110は、これとほぼ同時に前記により生成された車載器の位置情報、時刻情報の時系列情報(TS)、車載装置固有のID情報(ID)、外部入力装置117を介して入力される情報(AD)、およびこれらの情報に対応した電子署名情報(DS)の組合せを、通信装置118を介してセンター装置120に送信する。なおこの送信は通過履歴情報(PH1)としての送信としてもよい。
車載装置100では、前記により路側無線装置110から送信された電子署名情報(DS)の付された通過履歴情報(PH1)を受信し(ステップ113)、記憶装置102に記録し(ステップ114)、次の路側無線装置110との通信時において、前回の路側無線装置との通信時において路側無線装置から送信された通過履歴情報(PH1)として用いることができるように備える。
センター装置120では、前記により各路側無線装置110から送信された車載器の位置情報、時刻情報の時系列情報(TS)、車載装置固有のID情報(ID)、外部入力装置117を介して入力される情報(AD)、およびこれらの情報に対応した電子署名情報(DS)の組合せがその時点での通過履歴情報(PH1)として記憶装置122に記録される(ステップ115)。
以上により車載器100を搭載した車両が道路上を走行し、道路脇等に設置された路側無線装置110と順次通信し、前記のプロセスにより車載器の位置情報、時刻情報の時系列情報(TS)、車載装置固有のID情報(ID)が路側無線装置110に送信され、それらに対して路側無線装置110により外部入力装置117を介して入力されるカメラ画像等の情報(AD)と電子署名情報(DS)が追加された態様の情報がセンター装置120に集約されることになる。
センター装置120において前記により集約され、ステップ115により記憶装置122に記録された情報については、車載装置固有のID情報により抽出し、時系列に並べることにより、特定の車載器の時系列の通過位置情報および時刻情報を走行履歴情報(通過履歴の集合体)として構成することができる(ステップ116)。
このようにして得られた走行履歴情報は、そこに蓄積され含まれる個々の通過履歴情報に各路側無線装置110によって再帰的、連続的に電子署名が施されているので、その一部に書き替えや消去等の改ざんが施されると、整合性が崩れ、特に改ざん箇所以降に付加された電子署名情報が全て不正となることから、確実に改ざんを検出することが出来る。かくして、上記により記録された通過履歴情報は十分な改ざん耐性を具備し、道路通行料金等の課金に際して信頼性の高いものとすることができる。
以上、公的な実施の形態を図面とともに示したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
本発明は、課金の必要な道路について、課金の根拠となる走行履歴情報をより信頼性の高いものとすることができるので、有料道路や高速道路などにおいて好適に利用されうるものである。

Claims (8)

  1. 自動車内に搭載された車載装置と、道路近傍に設置された路側無線装置とが無線交信することにより作成される履歴情報を保存する走行履歴管理システムであって、
    前記車載装置は、前記路側無線装置の無線通信領域に進入した際にその時点における自車位置情報と時刻情報及び車載装置ID情報を含む通過履歴情報を前記路側無線装置に送信するものであり、
    前記路側無線装置は、前記車載装置から前記通過履歴情報を受信し、当該通過履歴情報に含まれている前記自車位置情報が当該路側無線装置の近傍であることを確認すると、入力される所定の情報に基づいてハッシュ情報を生成するハッシュ生成装置を有することにより当該通過履歴情報に対して前記ハッシュ情報から得られる電子署名を付すものであって、
    前記所定の情報は、前記自車位置情報、前記時刻情報及び前記車載装置ID情報を含み、
    前記ハッシュ生成装置は、過去の電子署名が付された通過履歴情報がある場合に、当該過去の通過履歴情報と当該入力される情報とを組み合わせて得られるハッシュ情報から得られる新たな電子署名が付された通過履歴情報を生成するように構成され、これにより通過履歴情報が前記所定の情報が入力される都度その履歴を維持しながら更新されることによりヒステリシス性を有する
    ことを特徴とする、走行履歴管理システム。
  2. 請求項1記載の走行履歴管理システムであって、前記車載装置は衛星からの測位結果を受信可能な受信装置を有し、前記自車位置情報は当該衛星からの測位結果に基づいて生成されるものである、走行履歴管理システム。
  3. 請求項1乃至に記載の走行履歴管理システムであって、複数の前記路側無線装置と接続されたセンター装置をさらに有し、当該センター装置は、前記通過履歴情報を個々の前記車載装置について時系列に沿って保存するものである、走行履歴管理システム。
  4. 請求項1乃至3に記載の走行履歴管理システムであって、前記入力される情報がさらに路側無線装置に外部から入力された情報を含むものである、走行履歴管理システム。
  5. 自動車内に搭載された車載装置と、道路近傍に設置された路側無線装置とが無線交信することにより作成される履歴情報を保存する走行履歴管理方法であって、
    前記車載装置は、前記路側無線装置の無線通信領域に進入した際にその時点における自車位置情報と時刻情報及び車載装置ID情報からなる通過履歴情報を前記路側無線装置に送信し、
    前記路側無線装置は、前記車載装置から前記通過履歴情報を受信し、当該通過履歴情報に含まれている前記自車位置情報が当該路側無線装置の近傍であることを確認すると、当該通過履歴情報に対して入力される所定の情報に基づいたハッシュ情報を含む電子署名を付し、
    前記所定の情報は、前記自車位置情報、前記時刻情報及び前記車載装置ID情報を含み、
    過去の電子署名が付された通過履歴情報がある場合に、当該過去の電子署名と当該入力される情報とを組み合わせて新たな電子署名が付された通過履歴情報を生成するように構成され、これにより通過履歴情報が、前記所定の情報が入力される都度その履歴を維持しながら更新されることによりヒステリシス性を有することを特徴とする、走行履歴管理方法。
  6. 請求項記載の走行履歴管理方法であって、前記車載装置は衛星からの測位結果を受信し、前記自車位置情報は当該衛星からの測位結果に基づいて生成されるものである、走行履歴管理方法。
  7. 請求項乃至に記載の走行履歴管理方法であって、複数の前記路側無線装置と接続されたセンター装置をさらに有し、当該センター装置は、前記通過履歴情報を個々の前記車載装置について時系列に保存するものである、走行履歴管理方法。
  8. 請求項乃至に記載の走行履歴管理方法であって、前記入力される情報がさらに路側無線装置に外部から入力された情報を含むものである、走行履歴管理方法。
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