JP6996655B1 - 稼働調整システム、モータ制御システム、稼働調整方法、および稼働調整プログラム - Google Patents

稼働調整システム、モータ制御システム、稼働調整方法、および稼働調整プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6996655B1
JP6996655B1 JP2021121328A JP2021121328A JP6996655B1 JP 6996655 B1 JP6996655 B1 JP 6996655B1 JP 2021121328 A JP2021121328 A JP 2021121328A JP 2021121328 A JP2021121328 A JP 2021121328A JP 6996655 B1 JP6996655 B1 JP 6996655B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parameter set
operation adjustment
new
evaluation index
adjustment system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021121328A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023017225A (ja
Inventor
亮 株丹
良平 鈴木
武 上田
真之 毛利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP2021121328A priority Critical patent/JP6996655B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6996655B1 publication Critical patent/JP6996655B1/ja
Priority to PCT/JP2022/027890 priority patent/WO2023008236A1/ja
Publication of JP2023017225A publication Critical patent/JP2023017225A/ja
Priority to US18/416,887 priority patent/US20240152105A1/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/04Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric involving the use of models or simulators
    • G05B13/042Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric involving the use of models or simulators in which a parameter or coefficient is automatically adjusted to optimise the performance
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/04Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers
    • G05B19/042Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers using digital processors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/49Nc machine tool, till multiple
    • G05B2219/49061Calculate optimum operating, machining conditions and adjust, adapt them

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

【課題】機械の動作を効率的に調整すること。【解決手段】一例に係る稼働調整システムは、指令に対するモータ制御装置の動作に影響を与えるパラメータセットと、該パラメータセットによってモータ制御装置が動作させた機械に関する評価指標との複数のペアに基づいて、パラメータセットと評価指標との関係を示す計算モデルを生成する推定部と、計算モデルに基づいて、新たなパラメータセットを生成する生成部とを備える。【選択図】図1

Description

本開示の一側面は、稼働調整システム、モータ制御システム、稼働調整方法、および稼働調整プログラムに関する。
特許文献1には、制御対象の制御を行う制御器の制御用パラメータを調整するパラメータ調整装置が記載されている。この装置は、制御対象の動作におけるジャーク、加速度及び速度の少なくともいずれかの指令を状態データとし、該動作に適した制御用パラメータをラベルデータとして取得するデータ取得部と、状態データ及びラベルデータに基づいて、指令と制御用パラメータとの関係を機械学習して学習モデルを生成する学習部とを備える。
特開2020-35159号公報
機械の動作を効率的に調整することが望まれている。
本開示の一側面に係る稼働調整システムは、指令に対するモータ制御装置の動作に影響を与えるパラメータセットと、該パラメータセットによってモータ制御装置が動作させた機械に関する評価指標との複数のペアに基づいて、パラメータセットと評価指標との関係を示す計算モデルを生成する推定部と、計算モデルに基づいて、新たなパラメータセットを生成する生成部とを備える。
本開示の一側面に係る稼働調整方法は、少なくとも一つのプロセッサを備える稼働調整システムによって実行される稼働調整方法であって、指令に対するモータ制御装置の動作に影響を与えるパラメータセットと、該パラメータセットによってモータ制御装置が動作させた機械に関する評価指標との複数のペアに基づいて、パラメータセットと評価指標との関係を示す計算モデルを生成するステップと、計算モデルに基づいて、新たなパラメータセットを生成するステップとを含む。
本開示の一側面に係る稼働調整プログラムは、指令に対するモータ制御装置の動作に影響を与えるパラメータセットと、該パラメータセットによってモータ制御装置が動作させた機械に関する評価指標との複数のペアに基づいて、パラメータセットと評価指標との関係を示す計算モデルを生成するステップと、計算モデルに基づいて、新たなパラメータセットを生成するステップとをコンピュータに実行させる。
本開示の一側面によれば、機械の動作を効率的に調整できる。
稼働調整システムの適用の一例を示す図である。 稼働調整システムのために用いられるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。 稼働調整システムでの処理の一例を示すフローチャートである。 ベイズ最適化の概念を例示するグラフである。 多目的最適化の概念を例示するグラフである。
以下、添付図面を参照しながら本開示での実施形態を詳細に説明する。図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[システムの構成]
本実施形態では、本開示に係る稼働調整システムの一例をモータ制御システム1の一構成要素として示す。モータ制御システム1は、機械のモータに電力を供給する制御システムである。
図1は、モータ制御システム1の構成の一例を示すと共に、稼働調整システムの適用の一例も示す図である。この例では、モータ制御システム1は稼働調整システム10およびモータ制御装置20を備え、機械9と接続する。稼働調整システム10とモータ制御装置20とは通信ネットワークを介して互いに接続する。装置間を接続する通信ネットワークは、有線ネットワークでも無線ネットワークでもよい。通信ネットワークはインターネットおよびイントラネットの少なくとも一方を含んで構成されてもよい。あるいは、通信ネットワークは単純に1本の通信ケーブルによって実現されてもよい。図1は一つのモータ制御装置20および一つの機械9を示し、一つのモータ制御装置20に一つの機械9が接続される構成を示す。しかし、各装置の台数も接続方法も図1の例に限定されない。例えば、モータ制御装置20が複数の機械9と接続してもよい。
機械9は、動力を受けて目的に応じた所定の動作を行って、有用な仕事を実行する装置である。例えば、機械9は産業機械、工作機械、ロボット、または家電製品であり得る。一例では、機械9はモータ91、駆動対象92、およびセンサ93を備える。
モータ91は、モータ制御装置20から供給される電力に応じて、ワークを処理する駆動対象92を駆動させるための動力を発生させる装置である。モータ91は、駆動対象92を回転させる回転型モータであってもよいし、駆動対象92を直線に沿って変位させるリニア型モータであってもよい。モータ91は、同期電動機であってもよいし、誘導電動機であってもよい。モータ91は、SPM(Surface Permanent Magnet)モータ、IPM(Interior Permanent Magnet)モータ等の永久磁石型の同期電動機であってもよい。モータ91は、シンクロナスリラクタンスモータ(synchronous reluctance motor)のような、永久磁石を有しない同期電動機であってもよい。モータ91はDCモータであってもよいしACモータであってもよい。
センサ93は、モータ制御装置20からの電力によって動作する機械9の応答を検出する装置である。応答とは、機械を制御するための命令である指令に対する該機械の出力をいう。例えば、応答は機械9の動作および状態の少なくとも一方に関する情報を示す。応答はモータ91の動作および状態の少なくとも一方に関する情報を示してもよく、例えば、モータ91の軸速度と磁極位置との少なくとも一方を示してもよい。応答は駆動対象92の動作および状態の少なくとも一方に関する情報を示してもよく、例えば、駆動対象92の位置および速度の少なくとも一方を示してもよい。モータ91が回転型である場合には、モータ91による駆動対象92の回転角度が「位置」に相当し、モータ91による駆動対象92の回転速度が「速度」に相当する。一例では、センサ93は駆動対象92の動作速度に比例した周波数のパルス信号を出力するロータリーエンコーダである。ロータリーエンコーダは駆動対象92の位置および速度の両方を取得できる。センサ93は応答を示す応答信号をモータ制御システム1に送信する。応答は、センサ93によって得られる値そのものでもよいし、所与の演算またはアルゴリズムによって算出または加工される値によって表されてもよい。
モータ制御装置20は、上位コントローラ(ホストコントローラ)からの指令にモータ91の出力を追従させるための装置である。モータ制御装置20は、上位コントローラからの指令に基づいて、モータ91を動かすための電力を生成し、その電力をモータ91に供給する。この供給される電力は、トルク指令、電流指令などのような駆動力指令に相当する。モータ制御装置20は例えば、インバータであってもよいし、サーボアンプであってもよい。モータ制御装置20は機械9内に組み込まれてもよい。一例では、モータ制御装置20は複数の制御モードに対応し、選択された制御モードに従ってモータ91に電力を供給する。
稼働調整システム10は、機械9の動作の調整を支援するために、モータ制御装置20のパラメータセットを生成するコンピュータシステムである。パラメータセットとは、指令に対するモータ制御装置20の動作に影響を与える少なくとも一つのパラメータの集合である。現在は作業員が人手で、ユーザの意図するように機械9を動作させるためにモータ制御装置20のパラメータセットを調整または再調整している。例えば、作業員は機械9内での負荷トルクの変動に起因する振動を抑制するための振動抑制機能を調整する。その調整はモータ制御装置20または機械9のハードウェア構成を考慮して行われる。しかし、パラメータセットと機械9の動作との因果関係を特定することは非常に困難かまたは不可能であり、その調整は作業員の経験に大きく依存する。一般に、調整作業には例えば半日から1日程の時間を要する。稼働調整システム10は、機械9が所望の動作を行うと期待されるモータ制御装置20のパラメータセットを自動で生成および提供する。このパラメータセットを用いることで、機械9の動作を効率的に調整できると期待される。例えば、作業員の介在無く、または人手による作業の負荷を軽減しつつ、機械9の動作を調整することが可能になる。
或るパラメータセットが適用されたモータ制御装置20が機械9を動作させると、機械9はそのパラメータセットに対応する挙動または現象を示す。稼働調整システム10は機械9の挙動または現象を示す情報を評価指標として得る。この評価指標を参照することで、機械9がユーザの意図するように動作するか否かを知ることができる。一例では、評価指標は、機械9の稼働によって発生する現象の程度を示す。その現象の例として振動が挙げられる。
パラメータセットおよび評価指標はいずれも、少なくとも一つの任意の物性値を用いて表現され得る。一例では、稼働調整システム10は、機械9で発生する振動を抑制するためのパラメータセット、言い換えると、振動抑制機能を備えるモータ制御装置20に適用されるパラメータセットを生成する。このパラメータセットの例として、フィードバックゲインと、フィードフォワードのトルクの位相と、該トルクの大きさとの組合せが挙げられる。このパラメータセットに対応する評価指標として、センサ93の一例である振動センサで測定される実効値(これを「振動実効値」ともいう)が挙げられる。あるいは、その評価指標は、振動実効値と、モータ91に供給される電流の実効値とであってもよい。振動実効値および電流実効値が評価指標として考慮される場合には、稼働調整システム10は、機械9での振動と消費電力との双方を抑制できるようなパラメータセットを生成する。一般に、振動抑制機能を稼働させると出力電流は上昇するので、振動と消費電力とはトレードオフの関係にある。
稼働調整システム10は、パラメータセットと、そのパラメータセットによってモータ制御装置20が動作させた機械9に関する評価指標との複数のペアに基づいて新たなパラメータセットを生成する。複数のペアのそれぞれは、パラメータセットと評価指標との対応を示す。複数のペアを示すデータは、自動的にまたは人手によって所与の記憶部に格納される。稼働調整システム10はそのデータに基づいて、パラメータセットと評価指標との関係を示す計算モデルを生成し、その計算モデルに基づいて新たなパラメータセットを生成する。新たなパラメータセットとは、計算モデルを生成するために用いられた複数のペアのいずれによっても示されていないパラメータセットである。
モータ制御装置20はその新たなパラメータセットによって機械9を動作させる。この結果、その新たなパラメータセットと、その動作させた機械9に関する新たな評価指標との新たなペアが得られる。
稼働調整システム10はその新たなペアに基づいて計算モデルを更新し、その更新された計算モデルに基づいて、新たなパラメータセットを更に生成する。一例では、稼働調整システム10は新たなペアの取得と、計算モデルの更新と、新たなパラメータセットの生成とを繰り返す。少なくとも新たなパラメータセットが得られることで、機械9をユーザの意図するように動作させるためのパラメータセットを特定することが可能になる。
一例では、稼働調整システム10は機械9を動作させるために最適であると推定されるパラメータセットを出力する。この最適なパラメータセットをモータ制御装置20に適用することで、機械9を理想の状態で、または理想に近い状態で動作させることができる。
モータ制御装置20が複数の制御モードに対応する場合には、稼働調整システム10はそれぞれの制御モードについて、複数のペアの取得と、計算モデルの生成または更新と、新たなパラメータセットの生成とを繰り返してもよい。この場合には、複数の制御モードのそれぞれについて、機械9の動作の効率的な調整が可能になり、機械9をユーザの意図するように動作させることができる。
図1は稼働調整システム10の機能構成の一例も示す。一例では、稼働調整システム10は機能的構成要素として記憶部11、取得部12、推定部13、生成部14、および選択部15を備える。記憶部11はパラメータセットと評価指標との複数のペアを記憶する機能モジュールである。取得部12はその複数のペアを記憶部11から取得する機能モジュールである。推定部13は、その複数のペアに基づいて、パラメータセットと評価指標との関係を示す計算モデルを生成する機能モジュールである。生成部14はその計算モデルに基づいて新たなパラメータセットを生成する機能モジュールである。選択部15は、複数のペアで示される複数のパラメータセットと新たなパラメータセットとの集合の中から、特定のパラメータセットを選択する機能モジュールである。
稼働調整システム10は任意の種類のコンピュータによって実現され得る。そのコンピュータは、パーソナルコンピュータ、業務用サーバなどの汎用コンピュータでもよいし、特定の処理を実行する専用装置に組み込まれてもよい。稼働調整システム10は一つのコンピュータによって実現されてもよいし、複数のコンピュータを有する分散システムによって実現されてもよい。
図2は、稼働調整システム10のために用いられるコンピュータ100のハードウェア構成の一例を示す図である。この例では、コンピュータ100は本体110、モニタ120、および入力デバイス130を備える。
本体110は回路160を有する装置である。回路160は、少なくとも一つのプロセッサ161と、メモリ162と、ストレージ163と、入出力ポート164と、通信ポート165とを有する。ストレージ163は、本体110の各機能モジュールを構成するためのプログラムを記録する。ストレージ163は、ハードディスク、不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスクなどの、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。メモリ162は、ストレージ163からロードされたプログラム、プロセッサ161の演算結果などを一時的に記憶する。プロセッサ161は、メモリ162と協働してプログラムを実行することで各機能モジュールを構成する。入出力ポート164は、プロセッサ161からの指令に応じて、モニタ120または入力デバイス130との間で電気信号の入出力を行う。入出力ポート164は他の装置との間で電気信号の入出力を行ってもよい。通信ポート165は、プロセッサ161からの指令に従って、通信ネットワークNを介して他の装置との間でデータ通信を行う。
モニタ120は、本体110から出力された情報を表示するための装置である。モニタ120は、グラフィック表示が可能であればいかなるものであってもよく、その具体例としては液晶パネルが挙げられる。
入力デバイス130は、本体110に情報を入力するための装置である。入力デバイス130は、所望の情報を入力可能であればいかなるものであってもよく、その具体例としてはキーパッド、マウス、操作コントローラなどの操作インタフェースが挙げられる。
モニタ120および入力デバイス130はタッチパネルとして一体化されていてもよい。例えばタブレットコンピュータのように、本体110、モニタ120、および入力デバイス130が一体化されていてもよい。
[稼働調整方法]
本開示に係る稼働調整方法の一例として、図3を参照しながら、稼働調整システム10により実行される処理手順の一例を説明する。図3は稼働調整システム10での処理の一例を処理フローS1として示すフローチャートである。すなわち、稼働調整システム10は処理フローS1を実行する。モータ制御装置20が複数の制御モードに対応する場合には、稼働調整システム10はそれぞれの制御モードについて処理フローS1を実行する。
処理フローS1は、記憶部11がパラメータセットと評価指標との複数のペアを既に記憶していることを前提とする。例えば、パラメータセットは、一様分布の乱数、正規分布の乱数、ラテン超方格サンプリングなどの所与のアルゴリズムによって生成されてもよい。あるいは、既に経験的に得られているパラメータセットが用いられてもよい。いずれにしても、それぞれのパラメータセットについて評価指標が用意される。例えば、パラメータセットをモータ制御装置20に適用して、そのモータ制御装置20を実際に運転させて機械9を動作させる。そして、機械9のセンサ93によって得られた時系列データを収集し、この時系列データに基づいて評価指標を算出する。この一連の処理を個々のパラメータセットについて実施することで、それぞれのパラメータセットについて評価指標が得られる。一例では、記憶部11はこのような手法で得られた複数のペアを記憶する。
ステップS11では、取得部12が記憶部11を参照して複数のペアを取得する。例えば、取得部12は記憶部11に記憶されているすべてのペアを読み出す。モータ制御装置20が複数の制御モードに対応する場合には、取得部12は或る一つの制御モードに対応する複数のペアを読み出す。
ステップS12では、推定部13がその複数のペアに基づいて、パラメータセットと評価指標との関係を示す計算モデルを生成する。計算モデルは、ブラックボックスであるその関係を推定するためのモデルであるといえる。モータ制御装置20が複数の制御モードに対応する場合には、計算モデルは制御モード毎に生成される。
推定部13は複数のペアに基づく回帰を実行して、パラメータセットと評価指標との関係を示す関数を推定し、その関数を含む計算モデルを生成してもよい。回帰とは、入力と出力との関係を求めることをいう。出力は連続値でも離散値でもよい。推定部13は、パラメータセットを入力値とし評価指標を出力値とする関数を推定する。例えば、推定部13は回帰としてガウス過程回帰を用いてその関数を推定し、該関数を含む計算モデルを生成する。あるいは、推定部13は回帰としてカーネル密度推定または深層ニューラルネットワークを用いて、その関数を推定し、該関数を含む計算モデルを生成してもよい。深層ニューラルネットワークによって生成される学習済みモデルは、関数の一例である。
推定部13はパラメータセットと評価指標との関係の不確実性を含む計算モデルを生成してもよい。この不確実性は、その関係がどれくらい確からしいかを示す情報である。例えば、推定部13はその不確実性を示す分散を算出し、その分散を含む計算モデルを生成してもよい。ガウス過程回帰、カーネル密度推定、および深層ニューラルネットワークのいずれを用いた場合にも、推定部13は分散を含む計算モデルを生成し得る。例えば、推定部13は、パラメータセットと評価指標との関係を示す関数について、分散などの不確実性を算出してもよい。
推定部13は、複数の評価指標に対応する計算モデルを生成してもよい。例えば、推定部13は、複数の評価指標を統合することで統合評価指標を取得し、パラメータセットとその統合評価指標との関係を示す計算モデルを生成してもよい。統合評価指標は、複数の評価指標に基づいて設定される単一の指標であり、したがって、単一の変数によって表現できる。
推定部13は、複数の評価指標を統合するための所与の関数によって統合評価指標を算出してもよい。一例として、複数の評価指標として振動実効値Evibeおよび電流実効値Ecurrを用いる場合には、推定部13は下記の式(1)によって統合評価指標Eintegを算出してもよい。係数αは、トレードオフの関係にある振動と消費電流との間で評価のバランスを取るために事前に設定される定数である。
integ=Evibe×Ecurr+α(Evibe+Ecurr) …(1)
右辺の第一項は、相対的に小さくしたい対象を示す。右辺の第二項は罰則項である。この罰則項によって、振動実効値および電流実効値の間のバランスが取れるような統合評価指標を算出できる。
推定部13は、複数の評価指標に基づく多目的最適化によって統合評価指標を算出してもよい。多目的最適化とは複数の目的関数を同時に求める最適化法である。一般に、この手法によって考慮される複数の目的関数はトレードオフの関係にある。一例では、推定部13は多目的最適化に基づいて勝敗数、勝率などの統合評価指標を算出する。第1パラメータセットが第2パラメータセットに勝つ(「支配する」ともいう)とは、複数の評価指標のすべてについて第1パラメータセットの方が第2パラメータセットよりも優れていることを意味する。
ステップS13では、生成部14が計算モデルに基づいて新たなパラメータセットを生成する。例えば、生成部14は関数を用いて新たなパラメータセットを生成してもよい。
生成部14は、計算モデルに基づく評価指標の予測値が、計算モデルを生成するために使用された評価指標、すなわち、複数のペアによって示される複数の評価指標よりも所与の基準に近い値となるように、新たなパラメータセットを生成してもよい。所与の基準は例えば、機械9をユーザの意図するように動作させるために設定される条件である。評価指標が機械9の稼働によって発生する現象の程度を示す場合には、生成部14は、その現象の程度が所与の基準に向かって変化するように新たなパラメータセットを生成する。「現象の程度が所与の基準に向かって変化する」とは、複数のペアによって示されるいずれの現象の程度よりも所与の基準に近い値が、現象の程度の予測値として得られることを意味する。
生成部14は、パラメータセットと評価指標との関係の少なくとも一部において不確実性が減少するように、新たなパラメータセットを生成してもよい、この新たなパラメータセットが適用されたモータ制御装置20によって機械9を作動させることで新たな評価指標が得られる。この結果、パラメータセットと評価指標との新たな関係が得られるので、その分だけ、パラメータセットと評価指標との関係についての不確実性が減少する。
一例では、稼働調整システム10は計算モデルの生成と新たなパラメータセットの生成とを(すなわちステップS12,S13を)ベイズ最適化によって実行する。この場合、推定部13はガウス過程回帰を用いて、パラメータセットと評価指標との関係を示す関数を推定し、その関数の不確実性を示す分散を算出する。生成部14はそのガウス過程回帰の結果に基づく所与の獲得関数を計算し、その獲得関数が最大になるパラメータセットを新たなパラメータセットとして生成する。獲得関数は任意の方策に基づいてよい。一例では、獲得関数は関数の平均μおよび分散σを用いてμ+κσと表される。平均μは既知の情報の活用(exploitation)を意味し、分散σは探索(exploration)を意味する。係数κは、その活用と探索とのバランスを表すパラメータである。
図4はベイズ最適化の概念を例示するグラフである。グラフの横軸は、入力であるパラメータセットxを示す。縦軸は、出力である評価指標Eを示す。ガウス過程回帰によって推定される関数をfとすると、E=f(x)である。曲線210はガウス過程回帰によって得られた関数f(すなわち、パラメータセットと評価指標との関係)を示し、これは平均μに対応する。領域220はその関数(関係)の不確実性を示す分散を表す。曲線210上の複数の点は、パラメータセットと評価指標との既知の対応を示す複数のペアを表す。このグラフは、獲得関数の結果を示す曲線230も示す。この例では、生成部14は獲得関数が最大になるパラメータセットxnewを新たなパラメータセットとして生成する。評価指標Epredは、この新たなパラメータセットに対応する、評価指標の予測値である。
統合評価指標を用いる処理の一例として、稼働調整システム10は、多目的最適化をベイズ最適化の枠組みで解く手法である多目的ベイズ最適化によって、計算モデルの生成と新たなパラメータセットの生成とを(すなわちステップS12,S13を)実行してもよい。多目的ベイズ最適化においても、生成部14は所与の獲得関数を計算し、その獲得関数が最大になるパラメータセットを新たなパラメータセットとして生成する。多目的ベイズ最適化においても、獲得関数は任意の方策に基づいてよい。
図5は多目的最適化の概念を例示するグラフである。グラフの横軸および縦軸はそれぞれ、振動実効値Evibe、電流実効値Ecurrを示す。個々の点はそれら二つの評価指標の既知の対応を示し、これらは実行可能解である。この例では、トレードオフの関係にある振動および消費電力の双方を抑制するのが好ましい。多目的最適化によって得られる最適解は、他のいずれの実行可能解にも支配されない解であり、これはパレート最適解と呼ばれる。図5の例では、パレート最適解は領域250の中または付近に存在すると想定される。
図3に戻って、ステップS14では、選択部15が、複数のペアで示される複数のパラメータセットと新たなパラメータセットとの集合の中から、最適なパラメータセットを選択する。最適なパラメータセットとは、この時点での最良の評価指標に対応するパラメータセットである。例えば、選択部15は評価指標が所与の基準を満たすパラメータセットを選択してもよいし、評価指標が所与の基準に最も近いパラメータセットを選択してもよい。
ステップS15では、選択部15が新たなパラメータセットと最適なパラメータセットとを出力する。場合によっては新たなパラメータセットが最適なパラメータセットにもなり得る点に留意されたい。一例では、選択部15はそれらのパラメータセットをストレージ163などの記録媒体に格納してもよい。あるいは、選択部15はそれらのパラメータセットをテキストなどの形式でモニタ120上に表示してもよい。選択部15は新たなパラメータセットをモータ制御装置20に適用するために、該新たなパラメータセットをモータ制御装置20に向けて送信してもよい。
ステップS16では、記憶部11が新たなパラメータセットと新たな評価指標との新たなペアを記憶する。新たなパラメータセットが適用されたモータ制御装置20を実際に運転させて機械9を動作させることで、新たな評価指標を得ることができる。この結果、新たなパラメータセットと新たな評価指標との新たなペアが得られる。この新たなペアが記憶部11に格納される。新たなパラメータセットに基づくモータ制御装置20の運転と、新たな評価指標の算出または取得と、記憶部11への新たなペアの格納とはいずれも、モータ制御システム1または稼働調整システム10によって自動的に実行されてもよいし、人手によって行われてもよい。
ステップS17では、稼働調整システム10が、処理を終了するか否かを任意の終了条件に基づいて判定する。終了条件は、ステップS11~S16を所与の回数実行したことでもよいし、所与の計算時間が経過したことでもよい。あるいは、終了条件は、前回得られた評価指標と今回得られた評価指標との差が所与の閾値以下になったこと、すなわち、評価指標が停留または収束したことでもよい。あるいは、終了条件は、所与の基準を満たす評価値が得られたことでもよい。あるいは、終了条件は、パラメータセットと評価指標との関係の全体における不確実性(例えば分散)が所与の閾値以下になったことでもよい。
処理を終了しないと判定された場合には(ステップS17においてNO)、処理はステップS11に戻る。この場合には、ステップS11~S17の処理が繰り返される。
繰り返されるステップS11では、取得部12が記憶部11を参照して複数のペアを取得する。この段階で取得される複数のペアは、ステップS16において格納された新たなペアを含み、したがって、取得部12は前回のステップS11よりも一つ多く、パラメータセットと評価指標とのペアを取得する。
繰り返されるステップS12では、推定部13が、取得された複数のペアに基づいて、パラメータセットと評価指標との関係を示す計算モデルを生成する。この処理で用いられる複数のペアは新たなペアを含むので、この段階で生成される計算モデルは、一般に、前回のステップS12において生成された計算モデルから変化する。すなわち、推定部13は取得された新たなペアに基づいて計算モデルを更新する。更新される計算モデルは、前回生成された計算モデルよりも、パラメータセットと評価指標との関係をより高精度に示し得る。あるいは、更新される計算モデルは、前回生成された計算モデルよりも不確実性が低くなり得る。
繰り返されるステップS13では、生成部14が計算モデルに基づいて新たなパラメータセットを生成する。上述したように、生成部14は、評価指標の予測値が既知の評価指標よりも所与の基準に近い値となるように、または、パラメータセットと評価指標との関係の少なくとも一部において不確実性が減少するように、新たなパラメータセットを生成してもよい。
その後、ステップS14~S17の処理が再び実行される。この段階で選択および出力される最適なパラメータセットは、前回のステップS14で選択された最適なパラメータセットとは異なるかもしれないし同じかもしれない。
一例では、ステップS11~S17の処理が繰り返されることで、パラメータセットと評価指標との関係を示す計算モデルの精度が上がっていく。別の例では、その繰返し処理によって、計算モデルの不確実性が減少していく(すなわち、計算モデルが、より確からしいバージョンに更新されていく)。評価指標が、機械9の稼働によって発生する現象の程度を示す場合には、生成部14はその繰返し処理において、その現象の程度が所与の基準に向かって変化するように新たなパラメータセットを生成していく。このような繰返し処理は、最小化問題、最大化問題などのような最適化問題の解を探索する処理であるといえる。その現象が振動である場合には、生成部はその繰返し処理の間に、振動が所与の基準以下になるような新たなパラメータセットを生成する。
ステップS17において処理を終了すると判定された場合には(ステップS17においてYES)、稼働調整システム10は処理フローS1を終了する。最終的に最適であると判定されたパラメータセットは最後のステップS14,S15において選択および出力されている。一例では、そのパラメータセットに対応する評価指標は所与の基準を満たす。すなわち、選択部15は、評価指標が所与の基準を満たすようにパラメータセットを選択する。最終的に選択された最適なパラメータをモータ制御装置20に適用することで、機械9をユーザの意図するように動作させることができる。
処理フローS1が実行されることで、最適であると推定されるパラメータセットが得られる。調整すべき複数のパラメータが存在する場合に、これらのパラメータ群を複数のパラメータセットに分割し、複数のパラメータセットのそれぞれについて処理フローS1が順番に実行されてもよい。すなわち、複数のパラメータセットが段階的に調整されてもよい。例えば、稼働調整システム10は、トルクの位相を含むパラメータセットについて処理フローS1(例えばステップS11~S17の繰返し)を実行してトルクの位相を調整する。次いで、稼働調整システム10は、トルクの大きさを含むパラメータセットについて処理フローS1(例えばステップS11~S17の繰返し)を実行してトルクの大きさを調整する。すなわち、稼働調整システム10はトルクの位相をトルクの大きさよりも優先して調整してもよい。
[プログラム]
稼働調整システム10の各機能モジュールは、プロセッサ161またはメモリ162の上に稼働調整プログラムを読み込ませてプロセッサ161にそのプログラムを実行させることで実現される。稼働調整プログラムは、稼働調整システム10の各機能モジュールを実現するためのコードを含む。プロセッサ161は稼働調整プログラムに従って入出力ポート164または通信ポート165を動作させ、メモリ162またはストレージ163におけるデータの読み出しおよび書き込みを実行する。このような処理により稼働調整システム10の各機能モジュールが実現される。
稼働調整プログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどの非一時的な記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、稼働調整プログラムは、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
[効果]
以上説明したように、本開示の一側面に係る稼働調整システムは、指令に対するモータ制御装置の動作に影響を与えるパラメータセットと、該パラメータセットによってモータ制御装置が動作させた機械に関する評価指標との複数のペアに基づいて、パラメータセットと評価指標との関係を示す計算モデルを生成する推定部と、計算モデルに基づいて、新たなパラメータセットを生成する生成部とを備える。
本開示の一側面に係る稼働調整方法は、少なくとも一つのプロセッサを備える稼働調整システムによって実行される稼働調整方法であって、指令に対するモータ制御装置の動作に影響を与えるパラメータセットと、該パラメータセットによってモータ制御装置が動作させた機械に関する評価指標との複数のペアに基づいて、パラメータセットと評価指標との関係を示す計算モデルを生成するステップと、計算モデルに基づいて、新たなパラメータセットを生成するステップとを含む。
本開示の一側面に係る稼働調整プログラムは、指令に対するモータ制御装置の動作に影響を与えるパラメータセットと、該パラメータセットによってモータ制御装置が動作させた機械に関する評価指標との複数のペアに基づいて、パラメータセットと評価指標との関係を示す計算モデルを生成するステップと、計算モデルに基づいて、新たなパラメータセットを生成するステップとをコンピュータに実行させる。
このような側面においては、機械に関する評価指標が考慮された計算モデルに基づいて、その機械を制御するためのパラメータセットが自動的に得られる。したがって、機械の動作を効率的に調整することが可能になる。また、パラメータセットと評価指標との関係が計算モデルによって表されるので、モータ制御装置への指令が機械の動作に及ぼす影響を予測しにくい機械系においても、適切なパラメータセットを得ることができる。
他の側面に係る稼働調整システムでは、生成された新たなパラメータセットと、該新たなパラメータセットによりモータ制御装置が動作させた機械に関する新たな評価指標との新たなペアを取得する取得部を更に備え、推定部は、取得された新たなペアに基づいて、計算モデルを更新し、生成部は、更新された計算モデルに基づいて、新たなパラメータセットを更に生成してもよい。パラメータセットを増やして計算モデルを更新することで、計算モデルの精度を高めることができる。
他の側面に係る稼働調整システムでは、推定部は、回帰を実行して、関係を示す関数を推定し、関数を含む計算モデルを生成してもよい。回帰によって得られる関数によって、パラメータセットと評価指標との関係を明確に特定できる。
他の側面に係る稼働調整システムでは、推定部は、回帰としてガウス過程回帰を用いて、計算モデルを生成してもよい。ガウス過程回帰は、深層学習のような明示的な学習が必要な手法と比べて回帰の計算コストが低いので、データの追加に伴う計算モデルの更新を即時に実行できる。したがって、ガウス過程回帰を用いることで、計算モデルの精度を高めるために該計算モデルの更新を繰り返すとしても、その繰返しに要する時間が短くて済む。すなわち、ガウス回帰過程は、計算モデルの精度の向上を容易にし得る。
他の側面に係る稼働調整システムでは、生成部は、計算モデルに基づく評価指標の予測値が、計算モデルを生成するために使用された評価指標よりも所与の基準に近い値となるように、新たなパラメータセットを生成してもよい。機械に関する評価指標を予測してパラメータセットが生成されるので、ユーザの意図するように機械を動作させることが可能なパラメータセットを生成できる。
他の側面に係る稼働調整システムでは、推定部は、関係の不確実性を含む計算モデルを生成し、生成部は、関係の少なくとも一部において不確実性が減少するように、新たなパラメータセットを生成してもよい。この構成によって、パラメータセットと評価指標との関係がより確からしくなるので、所望の状態で機械を動作させることができると見込まれるパラメータセットを取得できる。また、その不確実性を考慮することで、パラメータセットを調整し続ける必要があるか否かを判断できる。
他の側面に係る稼働調整システムでは、推定部は、不確実性を示す分散を算出し、分散を含む計算モデルを生成してもよい。分散が考慮された計算モデルを用いることで、パラメータセットと評価指標との関係の不確実性を明確に特定できる。
他の側面に係る稼働調整システムは、評価指標が所与の基準を満たすパラメータセットを選択する選択部を更に備えてもよい。この構成により、機械を動作させるために望ましいと予想されるパラメータセットを得ることができる。
他の側面に係る稼働調整システムでは、推定部は、複数の評価指標に対応する計算モデルを生成してもよい。この構成により、複数の評価指標のバランスを取りながら機械の動作を調整する処理を効率的に実施できる。
他の側面に係る稼働調整システムでは、推定部は、パラメータセットと、複数の評価指標を統合することで得られる統合評価指標との関係を示す計算モデルを生成してもよい。この統合評価指標を導入することで、評価指標の個数に伴う計算量の増大を抑制できる。
他の側面に係る稼働調整システムでは、推定部は、複数の評価指標を統合するための所与の関数によって統合評価指標を算出してもよい。この構成を採用することで、統合評価指標を関数によって簡易に求めることができる。
他の側面に係る稼働調整システムでは、推定部は、複数の評価指標に基づく多目的最適化によって統合評価指標を算出してもよい。多目的最適化を用いることで、トレードオフの関係にある複数の評価指標の間でバランスを取りつつ、機械の動作を効率的に調整できる。
他の側面に係る稼働調整システムでは、評価指標は、機械の稼働によって発生する現象の程度を示し、生成部は、現象の程度が所与の基準に向かって変化するように、新たなパラメータセットを生成してもよい。この構成によって、機械の稼働に伴う現象をユーザの意図するものにするようなパラメータセットを得ることができる。
他の側面に係る稼働調整システムでは、現象は振動であり、生成部は、振動が基準以下になるように、新たなパラメータセットを生成してもよい。この場合には、機械の稼働に伴う振動を抑えるパラメータセットを得ることができる。
本開示の一側面に係るモータ制御システムは、上記の稼働調整システムと、モータ制御装置とを備える。この側面においては、機械の動作を効率的に調整できる。
[変形例]
以上、本開示の実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示の要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
稼働調整システムは任意の方針によって実装されてよい。上記の例では稼働調整システム10はモータ制御装置20から分かれているが、稼働調整システムはモータ制御装置内に組み込まれてもよい。稼働調整システムは、モータ制御装置に向けて指令を出力する上位コントローラ内に組み込まれてもよいし、該上位コントローラとは別の装置として実現されてもよい。
上記の例では稼働調整システム10が記憶部11を備えるが、この記憶部は稼働調整システムの外に設けられてもよい。
システムのハードウェア構成は、プログラムの実行により各機能モジュールを実現する態様に限定されない。例えば、上記の例における機能モジュールの少なくとも一部が、その機能に特化した論理回路により構成されていてもよいし、該論理回路を集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成されてもよい。
少なくとも一つのプロセッサにより実行される方法の処理手順は上記の例に限定されない。例えば、上述したステップ(処理)の一部が省略されてもよいし、別の順序で各ステップが実行されてもよい。また、上述したステップのうちの任意の2以上のステップが組み合わされてもよいし、ステップの一部が修正または削除されてもよい。あるいは、上記の各ステップに加えて他のステップが実行されてもよい。
コンピュータシステムまたはコンピュータ内で二つの数値の大小関係を比較する際には、「以上」および「よりも大きい」という二つの基準のどちらを用いてもよく、「以下」および「未満」という二つの基準のうちのどちらを用いてもよい。このような基準の選択は、二つの数値の大小関係を比較する処理についての技術的意義を変更するものではない。
1…モータ制御システム、9…機械、10…稼働調整システム、11…記憶部、12…取得部、13…推定部、14…生成部、15…選択部、20…モータ制御装置、91…モータ、92…駆動対象、93…センサ、100…コンピュータ、110…本体、120…モニタ、130…入力デバイス。

Claims (16)

  1. 指令に対するモータ制御装置の動作に影響を与えるパラメータセットと、該パラメータセットによってモータ制御装置が動作させた機械に関する評価指標との複数のペアに基づいて、前記パラメータセットと前記評価指標との関係を示す計算モデルを生成する推定部と、
    前記計算モデルに基づいて、該計算モデルを生成するために用いられた前記複数のペアのいずれによっても示されていない新たなパラメータセットを生成する生成部と、
    前記生成された新たなパラメータセットと、該新たなパラメータセットにより前記モータ制御装置が動作させた前記機械に関する新たな評価指標との新たなペアを取得する取得部と、
    を備え
    前記推定部は、前記取得された新たなペアに基づいて、前記計算モデルを更新し、
    前記生成部は、前記更新された計算モデルに基づいて、該更新された計算モデルを生成するために用いられた前記複数のペアのいずれによっても示されていない新たなパラメータセットを更に生成する、
    稼働調整システム。
  2. 前記推定部は、
    回帰を実行して、前記関係を示す関数を推定し、
    前記関数を含む前記計算モデルを生成する、
    請求項に記載の稼働調整システム。
  3. 前記推定部は、前記回帰としてガウス過程回帰を用いて、前記計算モデルを生成する、
    請求項に記載の稼働調整システム。
  4. 前記生成部は、前記計算モデルに基づく前記評価指標の予測値が、前記計算モデルを生成するために使用された評価指標よりも所与の基準に近い値となるように、前記新たなパラメータセットを生成する、
    請求項1~のいずれか一項に記載の稼働調整システム。
  5. 前記推定部は、前記関係の不確実性を含む前記計算モデルを生成し、
    前記生成部は、前記関係の少なくとも一部において前記不確実性が減少するように、前記新たなパラメータセットを生成する、
    請求項1~のいずれか一項に記載の稼働調整システム。
  6. 前記推定部は、
    前記不確実性を示す分散を算出し、
    前記分散を含む前記計算モデルを生成する、
    請求項に記載の稼働調整システム。
  7. 前記評価指標が所与の基準を満たす前記パラメータセットを選択する選択部を更に備える請求項1~のいずれか一項に記載の稼働調整システム。
  8. 前記推定部は、複数の前記評価指標に対応する前記計算モデルを生成する、
    請求項1~のいずれか一項に記載の稼働調整システム。
  9. 前記推定部は、前記パラメータセットと、前記複数の評価指標を統合することで得られる統合評価指標との関係を示す前記計算モデルを生成する、
    請求項に記載の稼働調整システム。
  10. 前記推定部は、前記複数の評価指標を統合するための所与の関数によって前記統合評価指標を算出する、
    請求項に記載の稼働調整システム。
  11. 前記推定部は、前記複数の評価指標に基づく多目的最適化によって前記統合評価指標を算出する、
    請求項に記載の稼働調整システム。
  12. 前記評価指標は、前記機械の稼働によって発生する現象の程度を示し、
    前記生成部は、前記現象の程度が所与の基準に向かって変化するように、前記新たなパラメータセットを生成する、
    請求項1~11のいずれか一項に記載の稼働調整システム。
  13. 前記現象は振動であり、
    前記生成部は、前記振動が前記基準以下になるように、前記新たなパラメータセットを生成する、
    請求項12に記載の稼働調整システム。
  14. 請求項1~13のいずれか一項に記載の稼働調整システムと、
    モータ制御装置と、
    を備えるモータ制御システム。
  15. 少なくとも一つのプロセッサを備える稼働調整システムによって実行される稼働調整方法であって、
    指令に対するモータ制御装置の動作に影響を与えるパラメータセットと、該パラメータセットによってモータ制御装置が動作させた機械に関する評価指標との複数のペアに基づいて、前記パラメータセットと前記評価指標との関係を示す計算モデルを生成するステップと、
    前記計算モデルに基づいて、該計算モデルを生成するために用いられた前記複数のペアのいずれによっても示されていない新たなパラメータセットを生成するステップと、
    前記生成された新たなパラメータセットと、該新たなパラメータセットにより前記モータ制御装置が動作させた前記機械に関する新たな評価指標との新たなペアを取得するステップと、
    を含み、
    前記計算モデルを生成するステップでは、前記取得された新たなペアに基づいて、前記計算モデルを更新し、
    前記新たなパラメータセットを生成するステップでは、前記更新された計算モデルに基づいて、該更新された計算モデルを生成するために用いられた前記複数のペアのいずれによっても示されていない新たなパラメータセットを更に生成する、
    稼働調整方法。
  16. 指令に対するモータ制御装置の動作に影響を与えるパラメータセットと、該パラメータセットによってモータ制御装置が動作させた機械に関する評価指標との複数のペアに基づいて、前記パラメータセットと前記評価指標との関係を示す計算モデルを生成するステップと、
    前記計算モデルに基づいて、該計算モデルを生成するために用いられた前記複数のペアのいずれによっても示されていない新たなパラメータセットを生成するステップと、
    前記生成された新たなパラメータセットと、該新たなパラメータセットにより前記モータ制御装置が動作させた前記機械に関する新たな評価指標との新たなペアを取得するステップと、
    をコンピュータに実行させ
    前記計算モデルを生成するステップでは、前記取得された新たなペアに基づいて、前記計算モデルを更新し、
    前記新たなパラメータセットを生成するステップでは、前記更新された計算モデルに基づいて、該更新された計算モデルを生成するために用いられた前記複数のペアのいずれによっても示されていない新たなパラメータセットを更に生成する、
    稼働調整プログラム。
JP2021121328A 2021-07-26 2021-07-26 稼働調整システム、モータ制御システム、稼働調整方法、および稼働調整プログラム Active JP6996655B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021121328A JP6996655B1 (ja) 2021-07-26 2021-07-26 稼働調整システム、モータ制御システム、稼働調整方法、および稼働調整プログラム
PCT/JP2022/027890 WO2023008236A1 (ja) 2021-07-26 2022-07-15 稼働調整システム、モータ制御システム、稼働調整方法、および稼働調整プログラム
US18/416,887 US20240152105A1 (en) 2021-07-26 2024-01-19 Operation adjustment system, operation adjustment method, and operation adjustment program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021121328A JP6996655B1 (ja) 2021-07-26 2021-07-26 稼働調整システム、モータ制御システム、稼働調整方法、および稼働調整プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6996655B1 true JP6996655B1 (ja) 2022-01-17
JP2023017225A JP2023017225A (ja) 2023-02-07

Family

ID=80448110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021121328A Active JP6996655B1 (ja) 2021-07-26 2021-07-26 稼働調整システム、モータ制御システム、稼働調整方法、および稼働調整プログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20240152105A1 (ja)
JP (1) JP6996655B1 (ja)
WO (1) WO2023008236A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020035159A (ja) 2018-08-29 2020-03-05 ファナック株式会社 パラメータ調整装置
JP2020166577A (ja) 2019-03-29 2020-10-08 オムロン株式会社 処理装置
WO2021045021A1 (ja) 2019-09-03 2021-03-11 株式会社デンソー 回転電機の制御装置
JP2021044923A (ja) 2019-09-10 2021-03-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 温度評価システム、モータ駆動システム、温度評価方法及びプログラム
WO2021053784A1 (ja) 2019-09-19 2021-03-25 三菱電機株式会社 モータ制御装置及びモータ制御方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020035159A (ja) 2018-08-29 2020-03-05 ファナック株式会社 パラメータ調整装置
JP2020166577A (ja) 2019-03-29 2020-10-08 オムロン株式会社 処理装置
WO2021045021A1 (ja) 2019-09-03 2021-03-11 株式会社デンソー 回転電機の制御装置
JP2021044923A (ja) 2019-09-10 2021-03-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 温度評価システム、モータ駆動システム、温度評価方法及びプログラム
WO2021053784A1 (ja) 2019-09-19 2021-03-25 三菱電機株式会社 モータ制御装置及びモータ制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023008236A1 (ja) 2023-02-02
JP2023017225A (ja) 2023-02-07
US20240152105A1 (en) 2024-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6774637B2 (ja) 制御装置及び制御方法
US10824121B2 (en) Machine learning device, servo motor controller, servo motor control system, and machine learning method
TWI471708B (zh) 伺服控制裝置
US11009837B2 (en) Machine learning device that adjusts controller gain in a servo control apparatus
JP2017102613A (ja) 機械の送り軸の送りの滑らかさを最適化する機械学習装置および方法ならびに該機械学習装置を備えたモータ制御装置
US11640557B2 (en) Machine learning device, numerical control system, and machine learning method
EP0463934A1 (en) Time delay controlled processes
JP2017079514A (ja) モータ電流制御における補正値を学習する機械学習装置および方法ならびに該機械学習装置を備えた補正値計算装置およびモータ駆動装置
JP6748135B2 (ja) 機械学習装置、サーボ制御装置、サーボ制御システム、及び機械学習方法
WO2020008587A1 (ja) 数値制御装置
JP2013225284A (ja) 動作システムのパラメータ推定法、そのパラメータ推定システム、動作プロファイルの生成方法およびその生成システム
JP2019185742A (ja) 制御装置及び制御方法
JP6806746B2 (ja) モータ制御装置
US11507885B2 (en) Machine learning device, control device, and machine learning search range setting method
JP6996655B1 (ja) 稼働調整システム、モータ制御システム、稼働調整方法、および稼働調整プログラム
US10684594B2 (en) Machine learning device, servo motor controller, servo motor control system, and machine learning method
JP2014174842A (ja) S字加減速制御プログラム、動作制御プログラム、記録媒体、コントローラ、s字加減速制御演算方法およびワーク動作制御システム
JP2018005729A (ja) サーボ制御装置、サーボ制御方法、及びサーボ制御用プログラム
CN110888398A (zh) 控制装置、cnc装置以及控制方法
JP2020030797A (ja) 制御装置の設計装置及び設計方法
Kushwaha et al. Reinforcement learning-based controller for field-oriented control of induction machine
WO2020036086A1 (ja) モデル予測制御装置、モデル予測制御装置の制御方法、情報処理プログラム、および記録媒体
WO2021166366A1 (ja) 電力変換システム、電力変換装置、状態推定装置、電力変換方法、および電力変換プログラム
CN113093529B (zh) 一种使用萤火虫群优化的永磁同步电动机模型预测速度控制方法及其控制器
JP7038931B1 (ja) 回転機制御装置、機械学習装置および推論装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210901

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6996655

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150