JP6996137B2 - ランプ - Google Patents
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Description
一方、LEDランプとして、複数の光源モジュールが装置中心軸の周りに配置され、当該装置中心軸の周りに回転移動可能な構成のランプも知られている(例えば、特許文献2~4参照)。このLEDランプによれば、光源モジュールの各々を一箇所に集めて光を集中させたり、装置中心軸の周囲に均等に配置して全周囲に光を放射させたり、といった調整が可能になる。
本発明は、上記ランプにおいて、前記一対のガイドスリットは、前記ランプ中心軸を挟んで互いに鏡像を成す形状の直線状の長孔であることを特徴とする。
照明器具1は、道路脇に立設された支柱などの支持部材に支持される器具本体2と、この器具本体2に装着されるLEDランプ3と、を備え、道路の交通方向A(図2)に延びた範囲の路面を道路脇から照明する。
器具本体2は、HIDランプ(HID:high-Intensity discharge)が光源として用いられることを前提に光学設計されたHIDランプ用器具である。前提のHIDランプは、HIDバルブと呼ばれている略円筒状の放電管の一端に、E型の口金を設けた口金型の放電ランプであり、略円筒状の放電管の全周囲に光を放射する。
本実施形態の反射鏡10は、図2に示すように、器具基準軸Vに線対称にHIDランプの光を配光制御する。器具基準軸Vは、器具本体2の正面視において、HIDランプの口金の回転中心を含む縦断方向(器具本体2の設置状態における鉛直方向)に延びる線である。反射鏡10の係る配光制御により、器具本体2からみて道路の交通方向Aに対称にHIDランプの光で路面が照明される。
これらの図に示すように、本実施形態のLEDランプ3は、棒状に長いランプ本体部12と、このランプ本体部12の端部に結合された口金14と、を備えている。口金14は、ソケット8に螺合するE型に構成されている。
具体的には、ランプ本体部12は、LEDランプ中心軸B(図3、図4)に沿って延びる一対の光源モジュール22を備え、各々が互いに略同じ光度の最大光度軸K(図2)を有している。さらに、本実施形態のランプ本体部12は、一対の光源モジュール22を、LEDランプ中心軸Bの周りに互いに連動して移動可能に保持する保持部23を備えている。
なお、LEDランプ中心軸Bは、器具本体2に装着される前提のHIDランプのランプ中心軸に相当し、本実施形態では口金14の回動中心軸である。ただし、ソケット8の種別がE型の口金14を受けるタイプではなく差込型である場合、LEDランプ中心軸Bは当該ソケット8の平面視略中央(より正確には正極、及び負極の間の中央)や、筒状の保持部23の中心線などに設定される。
光源モジュール22の各々は、上記LED16を光源に備えたモジュールであり、互いに同一構成を有する。本実施形態の光源モジュール22は、例えばアルミニウム合金等の高熱伝導性材から形成された略矩形板状のモジュール本体24を備えている。また、光源モジュール22の各々は、モジュール本体24の表面に固定される略矩形状の実装基板26と、モジュール本体24に固定され実装基板26の全体を覆うカバー28と、を備えている。
そして、筒状部34の一端34Aの側には、上記一対の光源モジュール22が取り付けられており、他端34Bには上記口金14が取り付けられている。
したがって、HID用の反射鏡10を有した器具本体2の口金14に、LEDランプ3を固定した場合に、反射鏡10との関係において、一対の光源モジュール22の発光面26Aの向きに不都合があるときには、LEDランプ中心軸Bを中心に筒状部34の一端34Aを回転することで、発光面26Aの向きを容易に調整できる。このように、LEDランプ3は、HIDランプのような高出力ランプの代替のランプとして取り扱い性の良いランプとなっている。
本実施形態において、一対の光源モジュール22は、モジュール本体24の長辺24A同士が回動可能に結合されている。
具体的には、一対のモジュール本体24の各々の長辺24Aには、一方のモジュール本体24に対して他方のモジュール本体24を回動可能にヒンジ結合するヒンジ構造40が設けられている。ヒンジ構造40は、一方のモジュール本体24に形成されたヒンジピン42と、他方のモジュール本体24に形成された複数の軸受凹部44とを備え、各軸受凹部44がヒンジピン42を回動自在に受けるように構成されている。
両方のモジュール本体24の長辺24Aの一端部には、ヒンジピン42と同軸に開口するねじ孔が形成されたねじ受け46が設けられており、各ねじ受け46が、ヒンジピン42と同軸に蝶ねじ48でねじ止めされることで、両方のモジュール本体24が分離不能に結合され、また、長辺24Aを回動軸C(図6)として回動する。
一方、保持部23には、前掲図3に示すように、筒状部34の一端34Aにガイドプレート50が設けられており、このガイドプレート50に、光源モジュール22のピン36が係合し保持される。
同図に示すように、一対のガイドスリット52は、口金14(LEDランプ中心軸B)を挟んで互いに鏡像を成す関係で形成されている。そして、一対のガイドスリット52の中心を通り、ガイドスリット52が延びる軸線D(すなわち、ピン36のガイド方向)に垂直な軸線Eを定義すると、ガイドプレート50は、この軸線E上にLEDランプ中心軸Bが位置するように筒状部34に設けられている。
光源モジュール22を回動させる際には、図9(A)~図9(C)に示すように、一対の光源モジュール22の各々の開き角度θを等しくすることで軸線Eについての対称性を維持しながら配光特性を変更できる。特に本実施形態では、各光源モジュール22を、上記同一位置のストッパー凹部53で位置決めし保持するだけで、対称性を維持しながら配光特性を簡単に変更できる。
すなわち、この構成においては、各光源モジュール22の回動によるLEDランプ3の配光特性の変化は、器具基準軸Vを基準とした器具本体2の配光特性の変化となるため、器具本体2の特性配光が、各光源モジュール22の回動により簡単に変更可能となる。
また本実施形態のLEDランプ3は、器具本体2の口金14に固定した状態で、LEDランプ中心軸Bを中心に筒状部34の一端34Aを一対の光源モジュール22ごと回転できるので、口金14にLEDランプ3を取り付けた後に、簡単に、一対の光源モジュール22の発光面26Aの向きも調整できる。
これにより、モジュール本体24の表面を所定の出射方向に向けることで、当該出射方向に効率良く光を出射することができ、また、出射方向の反対側に位置する裏側を有効利用してLED16を冷却することができる。
またLED16に代えて、有機EL等の他の発光素子を用いてもよい。
ガイドスリット52のスリット形状は、直線形状に限らず、回動軸Cを中心とした円弧状でもよい。
本発明のLEDランプ3は、道路用の照明器具1に限らず、任意の照明器具の器具本体に装着して使用することができる。
2 器具本体
3 LEDランプ(ランプ)
8 ソケット
10 反射鏡
12 ランプ本体部
14 口金
16 LED(発光素子)
22 光源モジュール
23 保持部
24 モジュール本体
24A 長辺
30 放熱フィン(放熱部)
34 筒状部
36 ピン
40 ヒンジ構造
50 ガイドプレート(ガイド部材)
52 ガイドスリット
53 ストッパー凹部(位置決め部)
B LEDランプ中心軸
C 回動軸
E 軸線
K 最大光度軸
V 器具基準軸
θ 開き角度
Claims (5)
- 器具本体のソケットに装着される口金が設けられたランプ本体部を有するランプにおいて、
前記ランプ本体部は、
発光素子を有し、前記口金の中心を通るランプ中心軸に沿って延びる一対の光源モジュールと、
前記ランプ中心軸を中心に回転自在に前記一対の光源モジュールを保持する保持部と、
を備え、
前記一対の光源モジュールは、
前記ランプ中心軸に平行な共通の回動軸を中心に、互いに回動可能に結合されている
ことを特徴とするランプ。 - 前記保持部は、
前記一対の光源モジュールのそれぞれの回動をガイドするガイド部材を備え、
前記ガイド部材は、
前記一対の光源モジュールのそれぞれが係合する一対のガイドスリットを有し、
前記一対の光源モジュールのそれぞれが、対応する前記ガイドスリットに沿って移動することで回動する
ことを特徴とする請求項1に記載のランプ。 - 前記一対のガイドスリットは、
前記ランプ中心軸を挟んで互いに鏡像を成す形状の直線状の長孔である
ことを特徴とする請求項2に記載のランプ。 - 前記一対のガイドスリットは、
前記ランプ中心軸と前記回動軸とを結ぶ軸線と、前記一対の光源モジュールの各々とが成す角度が等しくなる位置に前記光源モジュールの各々を位置決めする凹部を備える、ことを特徴とする請求項2または3に記載のランプ。 - 前記一対の光源モジュールの各々は、
表面に前記発光素子が設けられた板状のモジュール本体を備え、
前記モジュール本体同士が前記回動軸でヒンジ結合され、
前記モジュール本体の各々の裏面には放熱部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のランプ。
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