JP6993041B2 - リチウム複合酸化物、二次電池用電極活物質、二次電池、およびリチウム複合酸化物の製造方法 - Google Patents

リチウム複合酸化物、二次電池用電極活物質、二次電池、およびリチウム複合酸化物の製造方法 Download PDF

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Description

特許法第30条第2項適用 1.第59回電池討論会 講演要旨集 第158頁、公益社団法人電気化学会 電池技術委員会、発行日:平成30年11月26日 2.第59回電池討論会の発表、開催日:平成30年11月28日、開催場所:大阪府立国際会議場(大阪府大阪市北区中之島5丁目3番51号)
本発明は、リチウム複合酸化物、二次電池用電極活物質、二次電池、およびリチウム複合酸化物の製造方法に関する。
本願は、2019年3月29日に、日本に出願された特願2019-069187号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
リチウムイオン電池の正極、負極の表面では、電解液とそれに含まれるリチウム塩、添加剤の酸化または還元による分解反応が発生する。これらの分解反応を経て、それぞれの電極は、表面に固体電解質界面(SEI)層が生成されることによって、不導体化される。SEI層は、電極表面を安定化させる反面、電解液との界面におけるリチウムイオン輸送や活物質粒子間の電子伝導に対しては抵抗層となり、電極表面を高抵抗化させる。
電極表面の安定化と高抵抗化という背反する二つの課題を両方とも解決する手段して、本発明者らは活物質表面の複合アニオン化を提案している(特許文献1)。例えば、スピネルLNMO材料の表面を酸フッ化物化することにより、SEI層を薄化し、表面抵抗の増大を抑制することができる。
特願2018-066581号公報
表面抵抗の増大を抑制する目的で、一般的には、活物質表面のリチウム複合酸化物LNMOを構成するMnに対し、二つのフッ化物イオンを直線的に(トランス型)配位させる工夫がなされている。ところが、フッ化物イオンの配位がトランス型である場合、Mn3+イオンが安定化し、電気化学的に不活性化するため、比容量が低下することが問題となっている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、Mn3+イオンの安定性と電気化学的活性を維持したまま、表面抵抗の増大を抑制することが可能なリチウム複合酸化物を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
(1)本発明の一態様に係るリチウム複合酸化物は、スピネル構造を有するリチウム複合酸化物であって、化学組成を示す一般式が下記式(1)で示され、少なくとも一つのMn原子に対し、A原子がシス型に配位している。
LiNi0.5Mn1.54-x・・・(1)
[一般式(1)中、0≦x≦1である。Aは、F、S、N、Cl、Pからなる群より選択される1種以上の元素である。]
(2)前記(1)に記載のリチウム複合酸化物において、前記A原子が、少なくとも、結晶表面層に0.05%以上1.0%以下の原子濃度で表層に分布していることが好ましい。これ以上の原子濃度では,シス型よりもトランス型の方が優先的に生成する可能性が高くなる。
(3)前記(1)または(2)のいずれかに記載のリチウム複合酸化物において、構成するNiイオンとMnイオンのうち少なくとも一方が、ヤーンテラー歪みを有することが好ましい。
(4)前記(1)~(3)のいずれか一つに記載のリチウム複合酸化物において、シス型に配位している二つの前記A原子の両方が、F原子であってもよい。
(5)前記(1)~(3)のいずれか一つに記載のリチウム複合酸化物において、シス型に配位している二つの前記A原子のうち、一方がF原子であり、他方がS原子であってもよい。
(6)本発明の一態様に係る二次電池用電極活物質は、前記(1)~(5)のいずれか一つに記載のリチウム複合酸化物を含む。
(7)本発明の一態様に係る二次電池は、前記(6)に記載の二次電池用電極活物質を備えている。
(8)本発明の一態様に係るリチウム複合酸化物の製造方法は、化学組成を示す一般式が下記(2)式で示されるリチウム複合酸化物の前駆体に対し、A原子およびC原子を含有する化合物を混合するとともに、200℃以上600℃以下、0.01時間以上1時間以下の熱処理を行う工程を有し、前記A原子として、F、S、N、Cl、Pからなる群より選択される1種以上の15~17族の元素を用い、前記化合物におけるA原子の重量比を、1原子%以上10原子%以下とする。
LiNi0.5Mn1.5・・・(2)
本発明によれば、Mn3+イオンの安定性と電気化学的活性を維持したまま、表面抵抗の増大や高電位作動中における電解液の分解、固体電解質界面(SEI)層の過剰生成などの電池特性劣化要因に係る副反応を、同時に抑制することが可能なリチウム複合酸化物を提供することができる。
置換された原子がトランス型の配位を有する、リチウム複合酸化物の構造を模式的に示す図である。 置換された原子がトランス型の配位を有する、リチウム複合酸化物の構造を模式的に示す図である。 置換された原子がシス型の配位を有する、リチウム複合酸化物の構造を模式的に示す図である。 置換された原子がシス型の配位を有する、リチウム複合酸化物の構造を模式的に示す図である。 本発明の実施例、比較例に係るリチウム複合酸化物を製造するための燃焼工程における、試料の質量の変化、および試料から発生する熱量の変化を示すグラフである。 本発明の実施例、比較例に係るリチウム複合酸化物を製造するための燃焼工程における、試料の質量の変化、および試料から発生する熱量の変化を示すグラフである。 本発明の実施例、比較例に係るリチウム複合酸化物を製造するための燃焼工程における、試料の質量の変化、および試料から発生する熱量の変化を示すグラフである。 本発明の比較例、実施例に係るリチウム複合酸化物の試料に対し、サイクリックボルタンメトリー法による測定を行い、得られた電流電圧特性を示すグラフである。 本発明の比較例、実施例に係るリチウム複合酸化物の試料で測定して得られた、定電流充放電曲線のグラフである。 本発明の比較例、実施例に係るリチウム複合酸化物の試料で測定して得られた、定電流充放電曲線のグラフである。 本発明の実施例に係るリチウム複合酸化物の試料で測定して得られた、定電流充放電曲線のグラフである。 本発明の比較例、実施例に係るリチウム複合酸化物の試料で測定して得られたESRスペクトルである。 図6Aの比較例のESRスペクトルを拡大したものである。 本発明の実施例に係るリチウム複合酸化物のSEM画像である。 本発明の実施例に係るリチウム複合酸化物のSEM画像である。 本発明の実施例に係るリチウム複合酸化物のSEM画像である。
以下、本発明を適用した実施形態に係るリチウム複合酸化物、二次電池用電極活物質、二次電池、およびリチウム複合酸化物の製造方法について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
<第一実施形態>
(リチウム複合酸化物)
本発明の一実施形態に係るリチウム複合酸化物は、酸化物結晶粒子LiNi0.5Mn1.5を構成する酸素(O)原子のうち一部を、別の原子(以下ではA原子と呼ぶことがある)で置換したものであり、スピネル構造を有する。本実施形態のリチウム複合酸化物の化学組成は、下記一般式(1)で示される。
LiNi0.5Mn1.54-x・・・(1)
上記一般式(1)において、「x」は0≦x≦1を満たす実数であるとし、「A」は、フッ素(F)、硫黄(S)、窒素(N)、塩素(Cl)、リン(P)等の非金属元素からなる群より選択される1種以上の元素で構成されるものとする。構成するNiイオンとMnイオンのうち少なくとも一方が、ヤーンテラー歪みを有することが好ましい。
A原子に置換されている部分は、ヤング率が低くなっているため、例えば本実施形態のリチウム複合酸化物を、電極活物質として二電池に適用した場合に、充放電に伴うリチウムイオンの吸蔵と脱離の際の抵抗が小さくなると考えられる。特に、本実施形態のリチウム複合酸化物をバルク型の固体電池の固体電解質と組み合わせて用いた場合には、結晶構造の格子定数を制御することができ、活物質層と固体電解質層との界面抵抗を低減させることができる。さらに、バンド構造を制御することができ、電子の局在化を防止することもできる。
図1、2は、それぞれ、A原子の配位の仕方が異なる二つの型のリチウム複合酸化物10、20の構造を、模式的に示すイメージ図である。
置換されるA原子の配位には、大きく分けて二つの型が存在する。一つは、図1(a)に示すように、Mn原子を間に挟む2つのO原子がA原子に置換され、置換されたA原子とMn原子とが、同一直線状に並んだトランス(trans)型である。図1(b)は、図1(a)のリチウム複合酸化物のうち、領域Rを拡大したものである。もう一つは、図2(a)に示すように、Mn原子を間に挟まない2つのO原子がA原子に置換され、置換されたA原子とMn原子とが、同一直線状に並んでいないシス(cis)型である。図2(b)は、図2(a)のリチウム複合酸化物のうち、領域Rを拡大したものである。
トランス型、またはシス型に配置する二つの原子は、両方とも同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。例えば、トランス型、またはシス型に配置する二つの原子は、両方ともF原子であってもよいし、一方がF原子であり、他方がS原子であってもよい。
トランス型は熱力学的に安定しており、従来技術で得られるリチウム複合酸化物において、置換されたA原子は、ほぼ全てが優先的にトランス型に配位している。これに対し、本実施形態に係るリチウム複合酸化物においては、置換されたA原子のうち少なくとも一部が、シス型に配位している。A原子をシス型に配位させることにより、Mn3+イオンの安定性と電気化学的活性を維持したまま、表面抵抗の増大を抑制する効果が得られることが、本発明者の研究によって明らかになっている。
Mn3+イオンの安定性、電気化学的活性、表面抵抗に対して大きく寄与するのは、結晶表面層の部分である。そのため、シス型に配位しているA原子は、少なくとも、この結晶表面層に、0.05%以上1.0%以下の原子濃度で表層に分布していることが好ましい。
(リチウム複合酸化物の製造方法)
本実施形態のリチウム複合酸化物は、主に、次の手順によって製造することができる。
[LNMO作製]
まず、LiCl、LiOH、LiNO、LiCO等のリチウム源、Ni(NO等のニッケル源、Mn(NO等のマンガン源を混合し、好ましくはさらに反応促進剤(フラックス)を混合し、化学組成を示す一般式が下記(2)式で示される、本実施形態のリチウム複合酸化物の前駆体LNMOを作製する。ここでの混合は、200~600℃程度に加熱した状態で0.01~1時間程度行うのが好ましい。
LiNi0.5Mn1.5・・・(2)
反応促進剤としては、具体的には、NaCl、KCl、RbCl、CsCl、CaC1、MgCl、SrCl、BaCl及びNHClなどの塩化物、NaCO、KCO、RbCO、CsCO、CaCO、MgCO、SrCO及びBaCO等の炭酸塩、KSO、NaSO等の硫酸塩、NaF、KF、NHF等のフッ化物、等が挙げられる。この中でも、KCl、KCO、KSOが好ましい。なお、反応促進剤は、二種以上を組み合わせたものであってもよい。
[A原子ドープカーボン作製]
A原子と炭素(C)原子を含む水溶液において、タングステン(W)等の電極を用いたソリューションプラズマ法により、A原子とC原子とを反応させ、A原子およびC原子を含有する化合物(A原子ドープカーボンと呼ぶことがある)を作製する。水溶液中で発生させるプラズマの周波数を10000~30000Hz、パルス幅を0~4μsとし、印加する電圧を-4000~+4000Vとする。作製される化合物におけるA原子の重量比が、1原子%以上10原子%以下となるように、水溶液に含ませるA原子とC原子の比率を調整する。
A原子として、例えば、F原子を用いる場合にはフルオロベンゼンを、N原子を用いる場合にはピリジンを、S原子を用いる場合にはチオフェンを、Cl原子を用いる場合にはクロロベンゼンを、P原子を用いる場合にはフェニルホスホン酸を、それぞれ作製することができる。
[LNMOA作製]
次に、作製した前駆体LNMOに対し、A原子ドープカーボンを混合するとともに、約200~600℃、約0.01~1時間の熱処理を行う。
作製した前駆体LNMOとA原子ドープカーボンとの混合物に対し、さらに焼成を行うことにより、本実施形態のリチウム複合酸化物を得ることができる。
以上のように、本実施形態に係るリチウム複合酸化物LNMOAは、構成する一部の酸素原子がフッ素原子に置き換わっており、さらに、置き換わったフッ素原子がシス型に配位している。そのため、本実施形態のリチウム複合酸化物LNMOAは、Mn3+イオンの安定性と電気化学的活性を維持したまま、表面抵抗の増大を抑制することを可能とし、これを二次電池用電極活物質として二次電池に備えることにより、有効に活用することができる。
以下、実施例により本発明の効果をより明らかなものとする。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
(実施例1)
上記実施形態に沿って、実施例1に係るリチウム複合酸化物LNMOAを作製した。
まず、リチウム源としてLiCl、ニッケル源としてNi(NO、マンガン源としてMn(NOを用い、それらを所定の容器に収容し、大気に曝した状態で混合(攪拌)および熱処理を行うことにより、上記(2)式で示されるリチウム複合酸化物LNMOを得た。熱処理温度を700℃とし、熱処理時間を10時間とした。
また、A原子としてF原子を用い、ソリューションプラズマ法により、F原子とC原子を含む化合物として、フッ素ドープカーボンを得た。発生させるプラズマの周波数、パルス幅、印加電圧を、それぞれ、20kHz、1.5μs、-1.5kVとした。
次に、得られた前駆体LNMOとフッ素ドープカーボンとを、所定の容器に収容し、それらを大気に曝した状態で混合した。収容するフッ素ドープカーボンと前駆体の重量比を0.093:1とした。混合時の温度を600℃とし、混合時間を5時間とした。
最後に、混合物が収容された容器を酸素雰囲気中に置き、混合物に対して700℃、10時間の焼成を行うことにより、リチウム複合酸化物LiNi0.5Mn1.53.920.08を得た。
(実施例2)
実施例1と同様の手順により、前駆体LNMOとフッ素ドープカーボンとを作製した。そして、作製した前駆体LNMOとフッ素ドープカーボンとを、重量比が0.183:1となるように所定の容器に収容し、それらを大気に曝した状態で、実施例1と同様の手順による混合および熱処理を行った。最後に、容器に収容された混合物に対し、実施例1と同様の条件で焼成を行うことにより、リチウム複合酸化物LiNi0.5Mn1.53.890.11を得た。
(実施例3)
実施例1と同様の手順により、前駆体LNMOとフッ素ドープカーボンとを作製した。そして、作製した前駆体LNMOとフッ素ドープカーボンとを、重量比が0.427:1となるように所定の容器に収容し、それらを大気に曝した状態で、実施例1と同様の手順による混合および熱処理を行った。最後に、容器に収容された混合物に対し、実施例1と同様の条件で焼成を行うことにより、リチウム複合酸化物LiNi0.5Mn1.53.780.22を得た。
(実施例4)
実施例1と同様の手順により、前駆体LNMOを作製した。また、A原子としてS原子を用い、ソリューションプラズマ法により、S原子とC原子を含む化合物として、硫黄ドープカーボンを作製した。発生させるプラズマの周波数、パルス幅、印加電圧を、それぞれ、20kHz、2.0μs、-1.6kVとした。
作製した前駆体LNMOと硫黄ドープカーボンとを、重量比が1:0.03となるように所定の容器に収容し、それらを大気に曝した状態で、実施例1と同様の手順による混合および熱処理を行った。最後に、容器に収容された混合物に対し、実施例1と同様の条件で焼成を行うことにより、リチウム複合酸化物Li0.97Ni0.5Mn1.493.980.02を得た。
(実施例5)
実施例4と同様の手順により、前駆体LNMOおよび硫黄ドープカーボンを作製した。作製した前駆体LNMOと硫黄ドープカーボンとを、重量比が1:0.23となるように所定の容器に収容し、実施例4と同様の手順により、混合、熱処理、焼成を行うことにより、リチウム複合酸化物Li0.98Ni0.5Mn1.53.190.8を得た。
(実施例6)
実施例4と同様の手順で得たリチウム複合酸化物Li0.97Ni0.5Mn1.493.980.02と、XeFとを、重量比が1:0.12となるように所定の容器に収容し、90分間反応させた。これにより、フッ素原子Fと硫黄原子Sとを互いにシス型に配置されるようにドープした、リチウム複合酸化物LNMOSFを得た。
(実施例7)
実施例5と同様の手順で得たリチウム複合酸化物Li0.98Ni0.5Mn1.53.190.8と、XeFとを、重量比が1:0.12となるように所定の容器に収容し、90分間反応させた。これにより、フッ素原子Fと硫黄原子Sとを互いにシス型に配置されるようにドープした、リチウム複合酸化物LNMOSFを得た。
実施例1~3における混合過程における、容器内のフッ素ドープカーボンと前駆体LNMOの混合物に対し、熱重量測定(TG)および示差熱分析測定(DTA)を行った。図3A、3B、3Cは、全測定時間のうち、前駆体LNMOの酸素原子の置換に伴う燃焼反応が起きるタイミングを含む、約80分間における測定結果を示すグラフであり、それぞれ、実施例1~3に対応している。このグラフにおいて、横軸は測定時間(分)を示し、左側の縦軸は前駆体LNMOの重量減少率(%)を示し、右側の縦軸は前駆体LNMO内で形成される熱流(μV)を示している。
実施例1~3のいずれにおいても、前駆体LNMOの重量減少が起きており、前駆体LNMOを構成する酸素原子の一部が、より軽いフッ素原子に置き換わっていることが分かる。また、実施例1~3のいずれにおいても、発熱ピークが発生しており、それぞれの重量減少が起きるタイミングと重なって発生していることから、前駆体LNMOの酸素原子の置換に伴う燃焼反応が起きていることが分かる。3つのグラフの比較から、重量減少率、発熱ピークにおける熱流の最大値は、前駆体LNMOの酸素原子と置き換わるフッ素原子の数に比例して、変化していることが分かる。
(比較例1)
実施例1と同様の手順により、上記(2)式で示されるリチウム複合酸化物LNMOを作製した。
(比較例2)
比較例1と同様の手順により合成したリチウム複合酸化物LNMOを前駆体として用い、これらにLiFとKClを加えたものを所定の容器に収容し、大気に曝した状態で混合(攪拌)および熱処理を行うことにより、上記(1)式で示されるリチウム複合酸化物LNMOFを得た。混合する材料の重量比については、最終的に、実施例1のリチウム複合酸化物LNMOFと同等の組成比が得られるように調整した。この混合により、Fの組成比が約0.1であり、かつこのFがトランス型に配位したものを得た。熱処理温度を800℃とし、熱処理時間を20時間とした。
(比較例3)
比較例2と同様の手順により、Fの組成比が約0.2であり、かつこのFがトランス型に配位したものを得た。ただし、混合する材料の重量比を、実施例2のリチウム複合酸化物LNMOFと同等の組成比が得られるように調整した。
(比較例4)
比較例2と同様の手順により、Fの組成比が約0.3であり、かつこのFがトランス型に配位したものを得た。ただし、混合する材料の重量比を、実施例3のリチウム複合酸化物LNMOFと同等の組成比が得られるように調整した。
実施例1~3で得られたリチウム複合酸化物LNMOF、および、比較例1で得られたリチウム複合酸化物(前駆体)LNMOを正極活物質とするコイン型半電池に対し、サイクリックボルタンメトリー法(CV法)による測定を行った。
図4は、測定の結果を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸は溶液に印加した電圧(V,vs Li/Li)を示し、縦軸は出力された電流密度(A/g)を示している。印加電圧を約4Vとしたときに、Mnの酸化・還元に起因したピークが見られる。グラフ中に、このピーク周辺を拡大して示している。比較例1の曲線がほぼフラットであるのに対し、実施例1~3の曲線はピークを有している。このピークは、ドープしたFがシス型に配位していることに起因するものである。なお、トランス型に配位した場合には、比較例1と同様にフラットに近い曲線が得られることになる。このグラフから、実施例1~3の手順により、シス型に配位したFを有する、リチウム複合酸化物LNMOFが得られていることが分かる。
比較例2~4で得られたリチウム複合酸化物LNMOF、および、比較例1で得られたリチウム複合酸化物(前駆体)LNMOに対し、定電流充放電測定を行った。具体的には、比較例1~4のリチウム複合酸化物を電極活物質として備えたハーフセルにおいて、閉回路電圧を安定化させ、4.8V(vs Li/Li)になるまで充電し、その後、3.5V(vs Li/Li)となるまで放電したときの定電流充放電測定を行った。
図5(a)は、測定の結果を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸は比容量(mA/g)を示し、縦軸は電位(V,vs Li/Li)を示している。グラフ中の破線で囲んだ部分では、比較例1の曲線に対して比較例2~4の曲線が、比容量が減る側に凸の曲がりを有している。これは、リチウム複合酸化物を構成する一部の酸素原子が、フッ素原子に置き換わり、フッ素原子はトランス型に配位し、それに伴って、一部のMn3+が還元されてMn4+になっているためである。
比較例2~4の活物質(LNMOF)は、1つのMnに二つのFイオンが直線的に配位することにより、Mn3+イオンが安定化し、電気化学的に不活性化している。そのため、比較例2~4の活物質は、F原子がドープされていない比較例1の活物質(LNMO)に比べて、比容量が小さくなっている。
実施例1~3で得られたリチウム複合酸化物LNMOF、および、比較例1とするそれらの前駆体LNMOに対し、定電流充放電測定を行った。具体的には、実施例1~3、比較例1のリチウム複合酸化物を、電極活物質として備えたハーフセルにおいて、閉回路電圧を安定化させ、4.8V(vs Li/Li)になるまで充電し、その後、3.5V(vs Li/Li)となるまで放電したときの定電流充放電測定を行った。
図5(b)は、測定の結果を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸は比容量(mA/g)を示し、縦軸は電位(V,vs Li/Li)を示している。グラフ中の破線で囲んだ部分では、比較例1の曲線に対して実施例1~3の曲線が、比容量が増える側に凸の曲がりを有している。これは、リチウム複合酸化物を構成する一部の酸素原子が、フッ素原子に置き換わり、フッ素原子はシス型に配位し、それに伴って、一部のMn3+が還元されてMn4+になっているためである。
実施例1~3の活物質(LNMOF)では、1つのMnに二つのFイオンが変角的(非直線的)に配位することにより、Mn3+イオンが安定化し、電気化学的な活性は維持されている。そのため、実施例1~3の活物質は、F原子がドープされていない比較例1の活物質(LNMO)に比べて、比容量が大きくなっている。
各サンプルの比容量は、次の通りである。実施例3のcis LNMOF0.22:126mAh/gでは、F置換量の増加により、trans成分の生成が増加したため、容量が若干小さくなっている。
実施例1(cis LNMOF0.08):130mAh/g
実施例2(cis LNMOF0.11):132mAh/g
実施例3(cis LNMOF0.22):126mAh/g
比較例2(trans LNMOF0.1):118mAh/g
比較例3(trans LNMOF0.2):105mAh/g
比較例4(trans LNMOF0.3):100mAh/g
実施例4、5で得られたリチウム複合酸化物LNMOS、および、比較例1とするそれらの前駆体LNMOに対し、定電流充放電測定を行った。具体的には、実施例4、5、比較例1のリチウム複合酸化物を、電極活物質として備えたハーフセルにおいて、閉回路電圧を安定化させ、4.7V(vs Li/Li)になるまで充電し、その後、3.8V(vs Li/Li)となるまで放電したときの定電流充放電測定を行った。
図6は、測定の結果を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸は放電容量(mAh/g)を示し、縦軸は電位(Vvs Li/Li)を示している。グラフ中の破線で囲んだ部分では、比較例1の曲線に対して実施例4、5の曲線が、比容量が増える側に凸の曲がりを有している。これは、リチウム複合酸化物を構成する一部の酸素原子が、硫黄原子に置き換わり、硫黄原子はシス型に配位し、それに伴って、一部のMn3+が還元されてMn4+になっているためである。
図7Aは、比較例1、2、実施例3に係るリチウム複合酸化物の試料で測定して得られたESR(電子スピン共鳴)スペクトルである。図7Bは、図7Aの比較例2のESRスペクトルを拡大したものである。
F原子がトランス型に配置されている比較例2のリチウム複合酸化物では、F原子がシス型に配置されている実施例3のリチウム複合酸化物に比べて、スペクトル強度が低くなっている。これは、ヤーンテラー歪みが配向するトランス型の配置では、結晶全体で歪みが緩和する方向に作用し、八面体を構成するMn3+イオン(dイオン)がESR活性を失うことに起因する。
また、比較例2(トランス型)のリチウム複合酸化物のスペクトルには、特徴的な屈曲点が存在し、実施例3(シス型)のリチウム複合酸化物のスペクトルと、形状が異なっている。この違いは、トランス型とシス型とで、MnO八面体を構成するMnの配位環境が異なっていることを示唆している。
図8A、8B、8Cは、それぞれ、実施例1、5、6のリチウム複合酸化物のSEM画像である。実施例1のリチウム複合酸化物では、Fが配置されて安定化した(110)面において、リチウム複合酸化物を構成する八面体の頂部が、比較例1のリチウム複合酸化物のように尖っておらず、若干削れた状態になっていることが分かる。実施例5のリチウム複合酸化物では、Sが配置されて安定化した(100)面において、リチウム複合酸化物を構成する八面体の頂部が、実施例1のリチウム複合酸化物と同様に削れている。実施例6のリチウム複合酸化物では、Fが配置されて安定化した(110)面、Sが配置されて安定化した(100)面において、リチウム複合酸化物を構成する八面体の頂部が、実施例1のリチウム複合酸化物と同様に削れている。
実施例1~3で得られたリチウム複合酸化物LNMOF、および、比較例1とするそれらの前駆体LNMOを、電極活物質として備えたハーフセルに対し、電気特性についてのサイクル試験を行った。具体的には、電極活物質の形状(膜厚等)に起因した表面抵抗Rsf(Ω)、電極活物質と電解液との界面における、電荷移動反応(電子授受反応)に律速された抵抗Rct(Ω)、電解液中のリチウムイオンの拡散係数DLi(cm-1)を測定した。測定は、初期、25℃で充放電を200回繰り返した後(200サイクル後)、および、55℃で充放電を400回繰り返した後(200サイクルに続く400サイクル後)に行った。測定結果を表1に示す。
Figure 0006993041000001
実施例1~3では、ドープされたフッ素がシス型に配位されているが、トランス型に配位されている場合と同様の電気特性の向上が見られる。特に、実施例1~3のハーフセルでは、電荷移動反応による抵抗Rctが、比較例1のハーフセルに比べて概ね1/3~1/2以下に抑えられている。これは、実施例1~3のハーフセルを構成する電極活物質に、Fがドープされているためであると考えられる。
10、20・・・リチウム複合酸化物
、R・・・領域

Claims (9)

  1. スピネル構造を有するリチウム複合酸化物であって、化学組成を示す一般式が下記式(1)で示され、少なくとも一つのMn原子に対し、A原子がシス型に配位しており、
    前記A原子が、少なくとも、結晶表面層に0.05%以上1.0%以下の原子濃度で分布していることを特徴とするリチウム複合酸化物。
    LiNi0.5Mn1.54-x・・・(1)
    [一般式(1)中、0≦x≦1である。Aは、F、S、N、Cl、Pからなる群より選択される1種以上の元素である。]
  2. 構成するNiイオンとMnイオンのうち少なくとも一方が、ヤーンテラー歪みを有することを特徴とする請求項1に記載のリチウム複合酸化物。
  3. スピネル構造を有するリチウム複合酸化物であって、化学組成を示す一般式が下記式(1)で示され、少なくとも一つのMn原子に対し、A原子がシス型に配位しており、
    構成するNiイオンとMnイオンのうち少なくとも一方が、ヤーンテラー歪みを有し、
    前記Mnイオンによって構成される八面体の頂部が尖っていないことを特徴とするリチウム複合酸化物。
    LiNi 0.5 Mn 1.5 4-x ・・・(1)
    [一般式(1)中、0≦x≦1である。Aは、F、S、N、Cl、Pからなる群より選択される1種以上の元素である。]
  4. 前記A原子が、少なくとも、結晶表面層に0.05%以上1.0%以下の原子濃度で分布していることを特徴とする請求項に記載のリチウム複合酸化物。
  5. シス型に配位している二つの前記A原子の両方が、F原子であることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載のリチウム複合酸化物。
  6. シス型に配位している二つの前記A原子のうち、一方がF原子であり、他方がS原子であることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載のリチウム複合酸化物。
  7. 請求項1~のいずれか一項に記載のリチウム複合酸化物を含むことを特徴とする二次電池用電極活物質。
  8. 請求項に記載の二次電池用電極活物質を備えていることを特徴とする二次電池。
  9. 化学組成を示す一般式が下記(2)式で示されるリチウム複合酸化物の前駆体に対し、A原子およびC原子を含有する化合物を混合するとともに、200℃以上600℃以下、0.01時間以上1時間以下の熱処理を行う工程を有し、
    前記A原子として、F、S、N、Cl、Pからなる群より選択される1種以上の15~17族の元素を用い、
    前記化合物におけるA原子の重量比を、1原子%以上10原子%以下とすることを特徴とするリチウム複合酸化物の製造方法。
    LiNi0.5Mn1.5・・・(2)
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