JP6992850B2 - 画像処理装置、及び通信装置 - Google Patents

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本発明は、画像処理装置、及び通信装置に関する。
特許文献1には、画像処理装置として、携帯端末との間で無線通信を実行可能な複合機が開示されている。この複合機では、携帯端末からユーザ認証に必要な認証情報を取得し、当該取得した認証情報と、自装置の使用を許可されたユーザの認証情報である許可情報とに基づいてユーザ認証を行うことで、なりすましのログインを防止している。
特開2015-103162号公報
ところで、画像処理装置には、機器同士を中継装置を介さずに接続する無線通信方式を利用して、携帯端末との間でデータの送受信を行う装置も知られている。この種の無線通信方式には、例えば、アクセスポイントを介さずに機器同士を直接接続するアドホックモードによる無線通信や、Wi-Fi(登録商標)の一種で、機器にアクセスポイントの機能を持たせることで、機器同士を直接接続可能とするWi-Fiダイレクト(登録商標)などがある。
このような機器同士を中継装置を介さずに接続する無線通信方式を利用すると、携帯端末との間の無線通信環境を容易に構築することができる反面、中継装置を介さない分だけセキュリティが低下する。従って、例えば、画像処理装置が、不正プログラムがインストールされている携帯端末との間でデータの送受信を行った場合、画像処理装置内のデータの外部への流出などの異常が生じ得る。
特許文献1に記載された複合機では、なりすましのログインを防止することは可能であるが、ユーザの意図とは関係なく携帯端末に不正プログラムがインストールされていた場合には、複合機内のデータの外部への流出などが生じ、且つ、その異常を検出することができない。
そこで、本発明の目的は、無線通信によるデータの送受信処理において、当該送受信処理に異常が生じていることをより正確に決定することができる、画像処理装置及び通信装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、第1の発明に係る画像処理装置は、端末装置と通信可能な画像処理装置であって、前記端末装置との間で、無線通信を行うための通信部と、前記通信部を制御するための制御部とを備え、前記制御部は、中継装置を介さない前記無線通信にて前記端末装置とデータの通信を実行する送受信処理と、前記送受信処理のときに、前記無線通信による前記端末装置との通信に基づき、前記端末装置及び前記画像処理装置のいずれかにおいて不正の処理が行われ、前記送受信処理に異常が生じていると判断する判断処理と、前記判断処理において、前記送受信処理に異常が生じていると判断したときに、当該判断した異常に係る異常候補情報を外部装置に送信する問合処理であって、前記外部装置は、前記送受信処理において生じ得る異常に係る異常情報を格納したデータベースと、前記画像処理装置から前記判断処理により判断された異常に係る前記異常候補情報を受信したときに、当該異常候補情報が前記データベースに格納された異常情報の何れかと一致するか否かを判定することで前記判断処理による判断が正しいか否かを決定し、その決定結果を前記画像処理装置に送信する決定手段とを備える、前記問合処理と、を実行し、前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しいとする結果であった場合には、前記送受信処理を中断し、前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しくないとする結果であった場合には、前記送受信処理を継続することを特徴とする。
また、第2の発明に係る画像処理装置は、端末装置と通信可能な画像処理装置であって、前記端末装置との間で、無線通信を行うための通信部と、前記通信部を制御するための制御部とを備え、前記制御部は、中継装置を介さない前記無線通信にて前記端末装置とデータの通信を実行する送受信処理と、前記送受信処理のときに、前記無線通信による前記端末装置との通信に基づき、前記端末装置及び前記画像処理装置のいずれかにおいて不正の処理が行われ、前記送受信処理に異常が生じていると判断する判断処理と、前記判断処理において、前記送受信処理に異常が生じていると判断したときに、当該判断した異常に係る異常候補情報を外部装置に送信する問合処理であって、前記外部装置は、前記送受信処理において生じ得る異常に係る異常情報を格納したデータベースと、前記画像処理装置から前記判断処理により判断された異常に係る前記異常候補情報を受信したときに、当該異常候補情報が前記データベースに格納された異常情報の何れかと一致するか否かを判定することで前記判断処理による判断が正しいか否かを決定し、その決定結果を前記画像処理装置に送信する決定手段とを備える、前記問合処理と、を実行し、前記判断処理により前記送受信処理に異常が生じていると判断したときから、前記問合処理において前記決定結果を受信するまでの間、前記送受信処理を中断し、前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しいとする結果であった場合には、前記送受信処理の中断を継続し、前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しくないとする結果であった場合には、前記送受信処理を再開することを特徴とする。
また、本発明の通信装置は、通信対象機器と通信可能な通信装置であって、前記通信対象機器との間で、無線通信を行うための通信部と、前記通信部を制御するための制御部とを備え、前記制御部は、前記通信対象機器との間で中継装置を介さない前記無線通信にてデータの通信を実行する送受信処理と、前記送受信処理のときに、前記無線通信による前記通信対象機器との通信に基づき、前記通信対象機器及び当該通信装置のいずれかにおいて不正の処理が行われ、前記送受信処理に異常が生じていると判断する判断処理と、前記判断処理において、前記送受信処理に異常が生じていると判断したときに、当該判断した異常に係る異常候補情報を外部装置に送信する問合処理であって、前記外部装置は、前記送受信処理において生じ得る異常に係る異常情報を格納したデータベースと、当該通信装置から前記判断処理により判断された異常に係る前記異常候補情報を受信したときに、当該異常候補情報が前記データベースに格納された異常情報の何れかと一致するか否かを判定することで前記判断処理による判断が正しいか否かを決定し、その決定結果を当該通信装置に送信する決定手段とを備える、前記問合処理と、を実行し、前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しいとする結果であった場合には、前記送受信処理を中断し、前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しくないとする結果であった場合には、前記送受信処理を継続することを特徴とする。
さらに、本発明の通信装置は、通信対象機器と通信可能な通信装置であって、前記通信対象機器との間で、無線通信を行うための通信部と、前記通信部を制御するための制御部とを備え、前記制御部は、前記通信対象機器との間で中継装置を介さない前記無線通信にてデータの通信を実行する送受信処理と、前記送受信処理のときに、前記無線通信による前記通信対象機器との通信に基づき、前記通信対象機器及び当該通信装置のいずれかにおいて不正の処理が行われ、前記送受信処理に異常が生じていると判断する判断処理と、前記判断処理において、前記送受信処理に異常が生じていると判断したときに、当該判断した異常に係る異常候補情報を外部装置に送信する問合処理であって、前記外部装置は、前記送受信処理において生じ得る異常に係る異常情報を格納したデータベースと、当該通信装置から前記判断処理により判断された異常に係る前記異常候補情報を受信したときに、当該異常候補情報が前記データベースに格納された異常情報の何れかと一致するか否かを判定することで前記判断処理による判断が正しいか否かを決定し、その決定結果を当該通信装置に送信する決定手段とを備える、前記問合処理と、を実行し、前記判断処理により前記送受信処理に異常が生じていると判断したときから、前記問合処理において前記決定結果を受信するまでの間、前記送受信処理を中断し、前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しいとする結果であった場合には、前記送受信処理中断を継続し、前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しくないとする結果であった場合には、前記送受信処理を再開することを特徴とする。
送受信処理に異常が生じていると判断した場合には、外部装置に対して、その判断の正否の問い合せが行われる。このように、外部装置に対して問い合せを行うことで、送受信処理に異常が生じているか否かをより正確に決定することができる。

複合機の電気的構成図である。 携帯端末の電気的構成図である。 画像記録指示に係る、複合機の動作フロー図である。 画像記録指示に係る、携帯端末と複合機との間のデータ通信の手順を示すシーケンス図である。 変形例に係る複合機の動作フロー図である。 画像読取指示に係る、複合機の動作フロー図である。 画像読取指示に係る、携帯端末と複合機との間のデータ通信の手順を示すシーケンス図である。
以下、本発明の画像処理装置及び通信装置を、複合機(MFP:Multi Function Peripheral)1に適用して、図面を参照しつつ説明する。
複合機1は、画像記録機能や画像読取機能(スキャナ機能)を有する画像処理装置であり、図1に示すように、画像記録機構11、画像読取機構12、ユーザインターフェース13、通信インターフェース14、及び、これらを制御する制御装置50を備えている。
画像記録機構11は、インクジェット方式やレーザ方式の印刷機構であり、制御装置50からの指示に従い、用紙等の記録媒体に対して、画像データに従った画像を記録する。画像読取機構12は、CCDやCIS等の画像読取機構であり、制御装置50からの指示に従い、用紙等の記録媒体に記録された画像を読み取り、当該画像に係る画像データを生成する。
ユーザインターフェース13は、ユーザに対する情報の出力、及び、ユーザからの入力を受け付けるためのインターフェースであり、操作キー13a及びディスプレイ13b(出力装置)を備えている。操作キー13aは、ユーザからの入力を受け付けて、制御装置50に出力する。ディスプレイ13bは、制御装置50からの指示に従い、種々の情報を表示(出力)する。
通信インターフェース14は、無線又は有線により、携帯電話などの携帯端末100やPC250などの外部端末とデータの送受信を行うためのインターフェースである。通信インターフェース14には、有線ネットワークインターフェース15(以下、有線ネットワークI/F15)、NFCインターフェース16(以下、NFC I/F16)、及び、無線ネットワークインターフェース17(以下、無線ネットワークI/F17)が含まれる。
有線ネットワークI/F15は、LAN回線を介して、ハブ機能を有するルータ80に接続されている。そして、有線ネットワークI/F15は、このルータ80を介して、同一のネットワーク上にあるPC250との間でデータ通信を行うことができる。また、有線ネットワークI/F15は、このルータ80を介してインターネット85上にあるサーバ90との間でデータ通信を行うことができる。なお、ルータ80が無線通信のアクセスポイントの機能を有しており、有線ネットワークI/F15がルータ80を利用して、携帯端末100との間で無線通信を行うことが可能に構成されていてもよい。
NFC I/F16は、NFC(Near Field Communication)規格の通信方式による近距離無線通信(以下、NFC通信と称す。)を行うためのインターフェースである。NFC規格は、ISO/IEC21481又はISO/IEC18092の国際標準規格である。NFC通信は、10cm程度の極近距離を通信可能距離とする近距離無線通信であり、送信元及び受信元の装置を近接(又は接触)させることで通信が確立される。なお、NFC通信は、通信速度が遅いため、比較的小容量のデータの通信に用いられる。また、NFC通信の場合、その通信可能距離の物理的制限から通信相手の特定が容易であり、その分、通信の確立が容易である。例えば、複合機1と携帯端末100との間でNFC通信を確立させる際には、ユーザが通信対象機器となる複合機1に携帯端末100を近接させる必要があるが、その行為自体が通信相手を指定することになり、NFC通信が確立される。
無線ネットワークI/F17は、中継装置であるアクセスポイント95を介した、インフラストラクチャー・モードによる無線通信を実行可能である。また、無線ネットワークI/F17は、アクセスポイントなどの中継装置を介さない無線通信方式の1種であるWi-Fiダイレクト方式の無線通信(以下、WFD通信)を実行可能である。このWFD通信は、通信可能距離が数メートル~数十メートル程度のローカルな無線通信である。
ここで、WFD通信は、無線ネットワークを構築し、その無線ネットワーク内でデータの受け渡しを可能にする通信方式である。そのため、送信元及び受信元の通信対象機器間でデータ通信を行うには、無線ネットワークを構築する必要がある。そこで、本実施形態では、複合機1と携帯端末100との間でNFC通信が確立されたときに、WFD通信を確立させるための接続情報を、複合機1と携帯端末100との間で送受信する。そして、この接続情報に基づいて、複合機1と携帯端末100との間でWFD通信を確立(所謂、ハンドオーバー)するように構成されている。
制御装置50は、CPU51と、メモリ52とを有している。メモリ52は、ROM、RAM、フラッシュメモリ等によって構成されており、CPU51によって実行されるプログラムが記憶されている。メモリ52は、各種プログラムが読み出される作業領域として、或いはデータを一時的に記憶する記憶領域として利用される。また、メモリ52には、後述する閾値が記憶されている。
次に、複合機1の通信対象機器となる携帯端末100について説明する。携帯端末100は、図2に示すように、タッチパネル101、NFC I/F102、無線ネットワークI/F103、及びこれらを制御する制御装置120を備えている。
タッチパネル101は、ユーザへの情報の表示、及び、ユーザからの入力の受付を行う。NFC I/F102は、複合機1のNFC I/F16と同様に、NFC通信を可能にするインターフェースである。無線ネットワークI/F103は、複合機1の無線ネットワークI/F17と同様に、インフラストラクチャー・モードによる無線通信や、WFD通信を可能にするインターフェースである。
制御装置120は、CPU121と、メモリ122とを備えている。メモリ122は、画像データを記憶可能である。また、メモリ122には、複合機1に対して画像記録指示や画像読取指示などの指示を行うためのアプリケーションプログラム(以下、アプリ)がインストールされている。携帯端末100は、アプリが起動されている状態で、複合機1との間でNFC通信が確立されたときに、複合機1に対して指示に応じた種々の処理を実行させることができる。
本実施形態では、画像記録指示を行うためのアプリが起動されている状態で、ユーザが携帯端末100を複合機1に近接させると、ハンドオーバーによりNFC通信から切り替えられたWFD通信にて、携帯端末100から複合機1に画像データが送信される。そして、複合機1において、携帯端末100から受信した画像データに従って、画像を記録媒体に記録する画像記録処理が実行される。
また、画像読取指示を行うためのアプリが起動されている状態で、ユーザが携帯端末100を複合機1に近接させると、複合機1において、記録媒体に記録された画像を読み取り、当該画像に係る画像データを生成する画像読取処理が実行される。この後、画像読取処理において生成された画像データが、ハンドオーバーによりNFC通信から切り替えられたWFD通信にて、複合機1から携帯端末100に画像データが送信される。
ところで、携帯端末100のメモリ122に不正プログラムが格納されており、この不正プログラムが複合機1に送信された場合、複合機1のメモリ52内のデータの漏洩などの異常が生じ得る。ここで、上述のように、アクセスポイント95やルータ80などの中継装置を利用した無線通信の場合、これらの中継装置のセキュリティ機能により、携帯端末100からの不正プログラムが複合機1に侵入することを防ぐことは可能である。
これに対して、WFD通信の場合、中継装置を介さない無線通信であるため、中継装置を介する無線通信と比べてセキュリティが低い。このため、WFD通信の場合には、携帯端末100からの不正プログラムが複合機1に侵入する可能性が高く、複合機1に異常が生じやすい。このため、上述の画像記録指示や画像読取指示に関して、携帯端末100と複合機1との間で、WFD通信にて画像データが送受信される際に、携帯端末100から送信された不正プログラムが複合機1に侵入する虞がある。
ここで、複合機1にセキュリティソフトを導入して不正プログラムの侵入を検知することも考えられるが、種々の不正プログラムに対応すべくセキュリティソフトを常に更新する必要があるため、この更新に係る負担が大きくなる。また、セキュリティソフトを導入したとしても不正プログラムの侵入を全て検知できるとは限らない。
そこで、本実施形態では、携帯端末100と複合機1との間で、WFD通信にて画像データが送受信される際に、複合機1のCPU51が、この画像データの受信元から送信元に対して送信される応答信号の一定時間の通信量を監視する。そして、CPU51は、応答信号の一定時間の通信量が所定の閾値(上限値)を超えた場合に、画像データの送受信において異常が生じていると判断するように構成されている。以下、具体的に説明する。
なお、応答信号の一定時間の通信量とは、単位時間当たりの応答信号の通信量や、画像データの送受信が開始した時点から現在の時点までの期間の応答信号の総通信量などの通信量である。以下では、応答信号の一定時間の通信量が、単位時間当たりの応答信号の通信量であるものとして説明する。
上記の応答信号は、ACK(Acknowledgements)信号や、NACK(Negative ACKnowledgement)信号などの、データの受信に応じて受信元から送信元に対して送信される応答信号である。ACK信号は、データ送受信の際に、受信元でデータを正常に受信したときに受信元から送信元に送信される応答信号である。NACKは、データ送受信の際に、受信元でデータを正常に受信しなかったときに受信元から送信元に送信される応答信号である。
通常、これらの応答信号は、画像データ等とは異なりデータ量が少ないため、データの受信元から送信元に送信される応答信号の一定期間の通信量は少ない。しかしながら、携帯端末100から複合機1に対して不正プログラムが送信される際には、画像データの受信元から送信元に送信されるデータ量が多くなり、当該応答信号の一定時間の通信量が多くなる。
例えば、携帯端末100から複合機1に対して画像記録指示が行われた場合には、携帯端末100から複合機1に対してWFD通信にて画像データが送信されることになる。このとき、複合機1のメモリ52に記憶されたデータが、当該WFD通信にて携帯端末100に対して不正に送信されている場合には、応答信号の一定期間の通信量が多くなる。
また、携帯端末100から複合機1に対して画像読取指示が行われた場合には、複合機1から携帯端末100に対してWFD通信にて画像データが送信されることになる。このとき、携帯端末100から複合機1に対して不正プログラムが当該WFD通信にて送信されている場合には、応答信号の一定期間の通信量が多くなる。
以上のように、携帯端末100と複合機1との間で画像データ及び応答信号の送受信を行う送受信処理において、応答信号の一定期間の通信量が多い場合には、この送受信処理において異常が生じている可能性が高い。従って、本実施形態では、複合機1のCPU51は、応答信号の一定時間の通信量が、メモリ52に記憶されている所定の閾値を超えた場合に、送受信処理において異常が生じていると判断するように構成されている。なお、後で詳細に説明するが、このメモリ52に記憶された閾値は、携帯端末100と複合機1との間でのWFD通信の通信速度に応じて変更される。
ここで、送受信処理の際に、応答信号の一定時間の通信量が、不正プログラム以外の他の要因により閾値を超える場合がある。そこで、本実施形態では、複合機1のCPU51は、送受信処理において異常が生じていると判断したときには、この判断の正否をサーバ90(外部装置)に問い合わせるように構成されている。以下、具体的に説明する。
CPU51は、送受信処理において異常が生じていると判断したときに、その判断した異常に係る異常候補情報を、インターネット85を介してサーバ90に送信する。この異常候補情報には、サーバ90において、CPU51の上記判断の正否を行うのに必要な種々の情報が含まれる。例えば、異常候補情報には、送受信処理において異常が生じていると判断したときの、応答信号の一定期間の通信量やメモリ52に記憶されている閾値、並びに、複合機1と携帯端末100との間の通信速度や、携帯端末100が複合機1に対して行った指示内容(画像記録指示や画像読取指示)などの情報が含まれる。
サーバ90は、図1に示すように、制御装置91、及びデータベース92を備えている。データベース92には、上記送受信処理において生じ得る異常に係る複数の異常情報が格納されている。これらの異常情報は、それぞれ、携帯端末100から複合機1に対して不正プログラムがWFD通信にて送信されるときに、送受信処理において生じ得る現象についての情報が含まれる。従って、この異常情報には、例えば、携帯端末100から複合機1に対して不正プログラムがWFD通信にて送信されるときの、応答信号の一定期間の通信量やメモリ52に記憶されている閾値、並びに、複合機1と携帯端末100との間の通信速度や、携帯端末100が複合機1に対して行った指示内容(画像記録指示や画像読取指示)が含まれる。また、データベース92に格納されている、これらの異常情報については、所定期間毎に新しい内容に更新されるように構成されている。
サーバ90の制御装置91は、複合機1から異常候補情報を受信したときに、この異常候補情報がデータベース92に格納された異常情報の何れかと一致するかを判定することで、この異常候補情報に係る複合機1における異常判断が正しいか否かを決定する。その後、制御装置91は、その決定結果をインターネット85を介して複合機1に送信する。これにより、複合機1のCPU51は、送受信処理に異常が生じているか否かをより正確に決定することが可能となる。
続いて、携帯端末100から画像記録指示を受けた際の、複合機1のCPU51が、メモリ52に記録されたプログラムに従って実行する処理の一例について、図3を参照しつつ説明する。
まず、携帯端末100が複合機1に近接されたとき、CPU51は、NFC I/F16を制御して、携帯端末100との間でNFC通信を確立する(A1)。このとき、このNFC通信を通じて携帯端末100と複合機1との間で、WFD通信を確立するために必要なWFD接続情報が送受信される。また、複合機1は、携帯端末100からNFC通信にて画像記録指示を受信する。
次に、CPU51は、無線ネットワークI/F17を制御して、A1の処理で携帯端末100と複合機1との間で送受信されたWFD接続情報を利用して、携帯端末100との間でWFD通信を確立する(A2)。この後、CPU51は、無線ネットワークI/F17を制御して、複合機1と携帯端末100との間のWFD通信の通信速度を計測する(A3)。例えば、CPU51は、WFD通信にて、携帯端末100に対してテストデータを送信することで、複合機1から携帯端末100に向かう方向のWFD通信の通信速度を計測する。この後、CPU51は、メモリ52に記憶された閾値が、A3で計測した通信速度に応じた適切な値であるか否かを判断する(A4)。閾値が適切な値であると判断した場合(A4:YES)には、A6の処理に移る。
一方で、閾値が適切な値ではないと判断した場合(A4:NO)には、CPU51は、メモリ52に記憶された閾値を、通信速度に応じた適切な値にすべく補正する(A5)。具体的には、A3で計測した通信速度が、メモリ52に記憶された閾値に対応する通信速度よりも速い場合には、メモリ52に記憶された閾値を大きくする補正をする。一方で、A3で計測した通信速度が、メモリ52に記憶された閾値に対応する通信速度よりも遅い場合には、メモリ52に記憶された閾値を小さくする補正をする。これにより、メモリ52に記憶された閾値を、計測した通信速度に応じた適切な値にすることができる。この後、A6の処理に移る。
A6の処理では、CPU51は、無線ネットワークI/F17を制御して、WFD通信にて、携帯端末100から画像データを受信し、且つこの受信に応答する応答データを携帯端末100に送信する送受信処理を開始する。また、このとき、CPU51は、この送受信処理のときの応答信号の一定期間の通信量を監視する監視処理を開始する。この後、CPU51は、画像データを携帯端末100から受信中であることを示す受信中画面をディスプレイ13bに表示させる(A7)。次に、CPU51は、監視処理により監視した応答信号の一定期間の通信量が閾値を超えたか否かを判断する(A8)。応答信号の一定期間の通信量が閾値未満であると判断した場合(A8:NO)には、CPU51は、送受信処理に異常が生じていないと判断して、A19の処理に移る。
一方で、応答信号の一定期間の通信量が閾値を超えたと判断した場合(A8:YES)には、CPU51は、送受信処理に異常が生じていると判断して、無線ネットワークI/F17を制御して、送受信処理を中断する(A9)。なお、このとき、ディスプレイ13bには、上記受信中画面を表示させたままにしておく。
次に、CPU51は、無線ネットワークI/F17を制御して、WFD通信にて、携帯端末100に対してテストデータを送信し、複合機1から携帯端末100に向かう方向のWFD通信の通信速度を再計測する(A10)。そして、CPU51は、再計測した通信速度が、A3の処理で計測したときの通信速度よりも上昇している(速い)か否かを判断する(A11)。通信速度が上昇していないと判断した場合(A11:NO)には、A14の処理に移る。
一方で、通信速度が上昇していると判断した場合(A11:YES)には、CPU51は、メモリ52に記憶された閾値を、A10の処理で再計測した通信速度に応じて大きくする補正する(A12)。次に、CPU51は、A8の処理の判断で用いた、応答信号の一定期間の通信量が、この補正後の閾値も超えているか否かを判断する(A13)。応答信号の一定期間の通信量が、補正後の閾値も超えていると判断した場合(A13:YES)には、A14の処理に移る。一方で、応答信号の一定期間の通信量が、補正後の閾値を下回ると判断した場合(A13:NO)には、A9の処理で送受信処理に異常が生じているとした判断が誤りであり、送受信処理には異常が生じていないとして、A18の処理に移る。このように、現在の通信速度に応じて変更された閾値と、応答信号の一定期間の通信量とを比較することで、送受信処理に異常が生じているか否かをより正確に判断することができる。
A14の処理では、CPU51は、有線ネットワークI/F15を制御して、A9の処理で判断した異常に係る異常候補情報をサーバ90に送信し、A9の処理における異常判断の正否を決定した決定結果をサーバ90から受信する問合処理を実行する。
そして、CPU51は、問合処理において、サーバ90から受信した決定結果が、A9の処理における異常の判断が正しいとする結果であった場合(A15:YES)には、CPU51は、送受信処理に異常が生じていると決定して、無線ネットワークI/F17を制御して、送受信処理の中断を継続し、且つ、携帯端末100との間のWFD通信を切断する(A16)。また、このとき、CPU51は、携帯端末100からの画像データの受信が中断したことを示す中断画面をディスプレイ13bに表示させる。この後、本処理を終了する。
一方で、A15の処理で、問合処理においてサーバ90から受信した決定結果が、A9の処理における異常の判断が正しくないとする結果であった場合(A15:NO)には、CPU51は、メモリ52に記憶された閾値が適切ではないとして、この閾値を大きくする補正をする(A17)。具体的には、CPU51は、メモリ52に記憶された閾値を、A8の処理の判断で用いた応答信号の一定期間の通信量と同じ値、又は、測定誤差等を考慮して所定値だけ大きい値に補正する。この後、A18の処理に移る。
A18の処理では、CPU51は、送受信処理に異常が生じていないとして、無線ネットワークI/F17を制御して、中断していた送受信処理を再開して、A19の処理に移る。
A19の処理では、CPU51は、携帯端末100からの画像データの受信が終了したか否かを判断する。そして、携帯端末100からの画像データの受信が終了していないと判断した場合(A19:NO)には、A8の処理に戻る。一方で、携帯端末100からの画像データの受信が終了したと判断した場合(A19:YES)には、CPU51は、携帯端末100からの画像データの受信が終了したことを示す終了画面をディスプレイ13bに表示させ、且つ、携帯端末100から受信した画像データに従って、記録媒体に画像を記録するよう画像記録機構11を制御する(A20)。A19の処理が終了すると、本処理を終了する。
続いて、図4を参照しつつ、画像記録指示に係る、携帯端末100と複合機1との間における主なデータ通信手順について説明する。なお、図4中の「ALT」は、分岐処理を示すフラグメントである。
まず、携帯端末100において、メモリ122に記憶された画像データのなかから、画像記録処理の対象となる画像データが、タッチパネル101を介してユーザにより選択される(S1)。この後、ユーザが携帯端末100を複合機1に近接させることによりNFC通信が確立すると(S2)、携帯端末100は、画像記録指示をNFC通信にて複合機1に送信する(S3)。次に、NFC通信を通じて送受信されたWFD接続情報を利用して、携帯端末100と複合機1との間でWFD通信を確立する(S4)。次に、この確立したWFD通信にて、携帯端末100から複合機1に対して、S1の処理で選択された画像データを送信し、且つ、複合機1から携帯端末100に対して応答信号を送信する送受信処理が開始される(S5)。
そして、送受信処理に異常が生じていると複合機1が決定することなく、携帯端末100から複合機1への画像データの送信が終了すると、複合機1において当該画像データに係る画像記録処理が行われる(S6)。この後、携帯端末100と複合機1との間のWFD通信が切断されて(S7)、本処理を終了する。
一方で、携帯端末100から複合機1への画像データの送信が終了する前に、送受信処理に異常が生じていると複合機1が決定した場合には、送受信処理は中断される(S8)。この後、携帯端末100と複合機1との間のWFD通信が切断されて(S9)、本処理を終了する。
以上、本実施形態によると、複合機1は、応答信号の一定期間の通信量と、メモリ52に記憶された閾値とに基づいて、送受信処理に異常が生じているか否かを判断することができる。また、複合機1が、送受信処理に異常が生じていると判断した場合には、送受信処理が中断されるため、複合機1から携帯端末100に対して不正にデータが流出することを防ぐことができる。
また、本実施形態によると、複合機1が送受信処理に異常が生じていると判断した場合には、複合機1からサーバ90に対して、その判断の正否の問い合せが行われる。このように、複合機1が、サーバ90に対して問い合せを行うことで、送受信処理に異常が生じているか否かをより正確に決定することができる。
また、複合機1が送受信処理に異常が生じていると判断した場合には、サーバ90に対して問い合せを行う前に送受信処理が中断されるため、複合機1から携帯端末100に対して不正にデータが流出することを早く防ぐことができる。
また、複合機1が送受信処理に異常が生じていると判断したときから、サーバ90から決定結果を受信するまでの送受信処理を中断している期間においても、送受信処理を実行しているときと同様に、ディスプレイ13bには受信中画面が表示される。このため、送受信処理に実際には異常が生じていない場合において、ユーザが不要な懸念を抱くことを抑制することができる。
次に、携帯端末100から画像記録指示を受けた際の、複合機1の動作の変形例について、図5を参照して説明する。本変形例では、図5に示すように、送受信処理のときの応答信号の一定期間の通信量が閾値を超えて(A8:YES)、CPU51が、送受信処理に異常が生じていると判断した(A50)ときには、送受信処理の中断を行わない。A14の問合処理において、サーバ90から受信した決定結果が、A9の処理における異常の判断が正しいとする結果であった場合(A15:YES)に、CPU51が、無線ネットワークI/F17を制御して、送受信処理を中断する(A51)。
以上、本変形例では、送受信処理において、実際には異常が生じていないにも関わらず、当該送受信処理が不要に中断されることを抑制することができる。
続いて、携帯端末100から画像読取指示を受けた際の、複合機1のCPU51が、メモリ52に記録されたプログラムに従って実行する処理の一例について、図6を参照しつつ説明する。
まず、携帯端末100が複合機1に近接されたとき、CPU51は、NFC I/F16を制御して、携帯端末100との間でNFC通信を確立する(B1)。このとき、複合機1は、携帯端末100からNFC通信にて画像読取指示を受信する。次に、CPU51は、画像読取機構12を制御して、記録媒体に記録されていた画像を読み取り、当該画像に係る画像データを生成する(B2)。
次に、CPU51は、無線ネットワークI/F17を制御して、携帯端末100との間でWFD通信を確立する(B3)。この後、CPU51は、無線ネットワークI/F17を制御して、WFD通信にて、携帯端末100からテストデータを受信し、携帯端末100から複合機1に向かう方向のWFD通信の通信速度を計測する(B4)。この後、CPU51は、メモリ52に記憶された閾値が、B4で計測した通信速度に応じた適切な値であるか否かを判断する(B5)。閾値が適切な値であると判断した場合(B5:YES)には、B7の処理に移る。一方で、閾値が適切な値ではないと判断した場合(B5:NO)には、CPU51は、メモリ52に記憶された閾値を計測した通信速度に応じて補正して(B6)、B7の処理に移る。
B7の処理では、CPU51は、無線ネットワークI/F17を制御して、WFD通信にて、携帯端末100に対してB2で生成した画像データを送信し、且つ応答データを携帯端末100から受信する送受信処理を開始する。また、このとき、CPU51は、この送受信処理のときの応答信号の一定期間の通信量を監視する監視処理を開始する。
以下、B8~B14の処理は、送受信処理における画像データ及び応答信号の送信方向がそれぞれ異なるだけで、上述の図3を参照して説明したA7~A13の処理と略同様な処理であるため、説明を省略する。
B12の処理で、B11の処理で再計測した通信速度が、B4の処理で計測したときの通信速度よりも上昇していないと判断した場合(B12:NO)、又は、B14の処理で、B9の処理の判断で用いた、応答信号の一定期間の通信量が、補正後の閾値も超えているかと判断した場合(B14:YES)には、CPU51は、B10の処理で送受信処理に異常が生じているとした判断が正しいと決定する(B16)。そして、CPU51は、無線ネットワークI/F17を制御して、携帯端末100との間のWFD通信を切断し、且つ、携帯端末100からの画像データの受信が中断したことを示す中断画面をディスプレイ13bに表示させる(B17)。この後、本処理を終了する。
また、B14の処理で、B9の処理の判断で用いた、応答信号の一定期間の通信量が、補正後の閾値を下回ると判断した場合(B14:NO)には、CPU51は、B10の処理で送受信処理に異常が生じているとした判断が誤りであり、送受信処理には異常が生じていないとして、無線ネットワークI/F17を制御して、中断していた送受信処理を再開する(B15)。この後、B18の処理に移る。
B18の処理では、CPU51は、携帯端末100に対する画像データの送信が終了したか否かを判断する。携帯端末100に対する画像データの送信が終了していないと判断した場合(B18:NO)には、B9の処理に戻る。一方で、携帯端末100に対する画像データの送信が終了したと判断した場合(B18:YES)には、CPU51は、携帯端末100への画像データの送信が終了したことを示す終了画面をディスプレイ13bに表示させ(B19)、本処理を終了する。
続いて、図7を参照しつつ、画像読取指示に係る、携帯端末100と複合機1との間における主なデータ通信手順について説明する。
ユーザが携帯端末100を複合機1に近接させることによりNFC通信が確立すると(C1)、携帯端末100は、画像読取指示をNFC通信にて複合機1に送信する(C2)。次に、複合機1は、記録媒体に記録されていた画像を読み取り、当該画像に係る画像データを生成する画像読取処理を実行する(C3)。この後、NFC通信を通じて送受信されたWFD接続情報を利用して、携帯端末100と複合機1との間でWFD通信を確立する(C4)。次に、この確立したWFD通信にて、複合機1が携帯端末100に対して生成された画像データを送信し、且つ、携帯端末100が複合機1に対して応答信号を送信する送受信処理が開始される(C5)。
そして、送受信処理に異常が生じていると複合機1が決定することなく、複合機1から携帯端末100への画像データの送信が終了すると、携帯端末100と複合機1との間のWFD通信が切断されて(C6)、本処理を終了する。
一方で、複合機1から携帯端末100への画像データの送信が終了する前に、送受信処理に異常が生じていると複合機1が決定した場合には、送受信処理は中断される(C7)。この後、携帯端末100と複合機1との間のWFD通信が切断されて(C8)、本処理を終了する。
以上、画像読取指示に係る処理についても、複合機1は、応答信号の一定期間の通信量と、メモリ52に記憶された閾値とに基づいて、送受信処理に異常が生じているか否かを判断することができる。また、複合機1が、送受信処理に異常が生じていると判断した場合には、送受信処理が中断されるため、携帯端末100から複合機1に対して不正プログラムが侵入することを防ぐことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。従って、本発明の技術思想の範囲内において、上述の実施形態を組み合わせたり、一部の構成を変更したりしてもよい。例えば、携帯端末100から画像読取指示を受けた際の、複合機1の動作においても、CPU51が、異常が生じていると判断したときは、その判断の正否をサーバ90に問い合わせる構成にされていてもよい。反対に、携帯端末100から画像記録指示を受けた際の、複合機1の動作において、CPU51が、異常が生じていると判断したときは、その判断の正否をサーバ90に問い合わせない構成にされていてもよい。
また、メモリ52に記憶された閾値は、複合機1と携帯端末100との間のWFD通信の通信速度に応じて変更される構成にされていたが、固定の閾値であってもよい。また、サーバ90などの外部装置からの指示に基づいて閾値が変更される構成にされていてもよい。また、メモリ52に記憶された閾値が、送受信処理において、携帯端末100と複合機1との間のWFD通信の通信速度に応じて随時更新されるように構成されていてもよい。
また、上述の実施形態では、複合機1と携帯端末100との間での、画像データ及び応答信号の送受信は、WFD通信を介して行われていたが、特にこれに限定されるものではなく、中継装置を介さない無線通信であればよい。従って、例えば、複合機1と携帯端末100との間での、画像データ及び応答信号の送受信がアドホックモードの無線通信により行うように構成されていてもよい。
また、CPU51が、送受信処理において異常が生じたと判断したときにおいても、当該送受信処理の中断を行わないように構成されていてもよい。また、送受信処理において送受信されるデータが、画像データ以外のデータであってもよい。また、WFD通信における応答信号の一定期間の通信量の監視、及び、送受信処理における以上の判断を携帯端末100で行うように構成されていてもよい。本発明の画像処理装置及び通信装置は、複合機以外の種々の装置に適用することができる。
1 複合機(画像処理装置、通信装置)
11 画像記録機構(画像記録部)
12 画像読取機構(画像読取部)
14 通信インターフェース(通信部)
51 CPU(制御部)
52 メモリ(記憶部)
100 携帯端末

Claims (8)

  1. 端末装置と通信可能な画像処理装置であって、
    前記端末装置との間で、無線通信を行うための通信部と、
    前記通信部を制御するための制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    中継装置を介さない前記無線通信にて前記端末装置とデータの通信を実行する送受信処理と、
    前記送受信処理のときに、前記無線通信による前記端末装置との通信に基づき、前記端末装置及び前記画像処理装置のいずれかにおいて不正の処理が行われ、前記送受信処理に異常が生じていると判断する判断処理と、
    前記判断処理において、前記送受信処理に異常が生じていると判断したときに、当該判断した異常に係る異常候補情報を外部装置に送信する問合処理であって、前記外部装置は、前記送受信処理において生じ得る異常に係る異常情報を格納したデータベースと、前記画像処理装置から前記判断処理により判断された異常に係る前記異常候補情報を受信したときに、当該異常候補情報が前記データベースに格納された異常情報の何れかと一致するか否かを判定することで前記判断処理による判断が正しいか否かを決定し、その決定結果を前記画像処理装置に送信する決定手段とを備える、前記問合処理と、を実行し、
    前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しいとする結果であった場合には、前記送受信処理を中断し、
    前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しくないとする結果であった場合には、前記送受信処理を継続することを特徴とする画像処理装置。
  2. 端末装置と通信可能な画像処理装置であって、
    前記端末装置との間で、無線通信を行うための通信部と、
    前記通信部を制御するための制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    中継装置を介さない前記無線通信にて前記端末装置とデータの通信を実行する送受信処理と、
    前記送受信処理のときに、前記無線通信による前記端末装置との通信に基づき、前記端末装置及び前記画像処理装置のいずれかにおいて不正の処理が行われ、前記送受信処理に異常が生じていると判断する判断処理と、
    前記判断処理において、前記送受信処理に異常が生じていると判断したときに、当該判断した異常に係る異常候補情報を外部装置に送信する問合処理であって、前記外部装置は、前記送受信処理において生じ得る異常に係る異常情報を格納したデータベースと、前記画像処理装置から前記判断処理により判断された異常に係る前記異常候補情報を受信したときに、当該異常候補情報が前記データベースに格納された異常情報の何れかと一致するか否かを判定することで前記判断処理による判断が正しいか否かを決定し、その決定結果を前記画像処理装置に送信する決定手段とを備える、前記問合処理と、を実行し、
    前記判断処理により前記送受信処理に異常が生じていると判断したときから、前記問合処理において前記決定結果を受信するまでの間、前記送受信処理を中断し、
    前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しいとする結果であった場合には、前記送受信処理の中断を継続し、
    前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しくないとする結果であった場合には、前記送受信処理を再開することを特徴とする画像処理装置。
  3. ユーザに情報を出力する出力装置を更に備え、
    前記制御部は、
    前記送受信処理を実行している期間、及び、前記判断処理により前記送受信処理に異常が生じていると判断したときから、前記問合処理において前記決定結果を受信するまでの期間に、前記出力装置に画像データの送受信中であることを示す情報を出力させ、且つ、
    前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しいとする結果であった場合に、前記出力装置に画像データの送受信を中断したことを示す情報を出力させる出力処理をさらに実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記問合処理は、インターネットを介して当該画像処理装置と接続される前記外部装置に、前記異常候補情報を送信することを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記端末装置から受信した第1画像データに従って、記録媒体に画像を記録するための画像記録部、を備え、
    前記送受信処理は、前記端末装置から前記データとして、前記第1画像データを受信し、
    前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における判断が正しいとする結果であった場合には、前記端末装置から受信した前記第1画像データに従って、前記記録媒体に画像を記録せず、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における判断が正しくないとする結果であった場合には、前記画像記録部により、前記端末装置から受信した前記第1画像データに従って、前記記録媒体に画像を記録することを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 記録媒体に記録された画像を読み取り、当該画像に係る第2画像データを生成する画像読取部、を備え、
    前記送受信処理は、前記端末装置に前記データとして、前記第2画像データを送信することを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 通信対象機器と通信可能な通信装置であって、
    前記通信対象機器との間で、無線通信を行うための通信部と、
    前記通信部を制御するための制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記通信対象機器との間で中継装置を介さない前記無線通信にてデータの通信を実行する送受信処理と、
    前記送受信処理のときに、前記無線通信による前記通信対象機器との通信に基づき、前記通信対象機器及び当該通信装置のいずれかにおいて不正の処理が行われ、前記送受信処理に異常が生じていると判断する判断処理と、
    前記判断処理において、前記送受信処理に異常が生じていると判断したときに、当該判断した異常に係る異常候補情報を外部装置に送信する問合処理であって、前記外部装置は、前記送受信処理において生じ得る異常に係る異常情報を格納したデータベースと、当該通信装置から前記判断処理により判断された異常に係る前記異常候補情報を受信したときに、当該異常候補情報が前記データベースに格納された異常情報の何れかと一致するか否かを判定することで前記判断処理による判断が正しいか否かを決定し、その決定結果を当該通信装置に送信する決定手段とを備える、前記問合処理と、を実行し、
    前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しいとする結果であった場合には、前記送受信処理を中断し、
    前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しくないとする結果であった場合には、前記送受信処理を継続することを
    特徴とする通信装置。
  8. 通信対象機器と通信可能な通信装置であって、
    前記通信対象機器との間で、無線通信を行うための通信部と、
    前記通信部を制御するための制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記通信対象機器との間で中継装置を介さない前記無線通信にてデータの通信を実行する送受信処理と、
    前記送受信処理のときに、前記無線通信による前記通信対象機器との通信に基づき、前記通信対象機器及び当該通信装置のいずれかにおいて不正の処理が行われ、前記送受信処理に異常が生じていると判断する判断処理と、
    前記判断処理において、前記送受信処理に異常が生じていると判断したときに、当該判断した異常に係る異常候補情報を外部装置に送信する問合処理であって、前記外部装置は、前記送受信処理において生じ得る異常に係る異常情報を格納したデータベースと、当該通信装置から前記判断処理により判断された異常に係る前記異常候補情報を受信したときに、当該異常候補情報が前記データベースに格納された異常情報の何れかと一致するか否かを判定することで前記判断処理による判断が正しいか否かを決定し、その決定結果を当該通信装置に送信する決定手段とを備える、前記問合処理と、を実行し、
    前記判断処理により前記送受信処理に異常が生じていると判断したときから、前記問合処理において前記決定結果を受信するまでの間、前記送受信処理を中断し、
    前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しいとする結果であった場合には、前記送受信処理中断を継続し、
    前記問合処理において、前記外部装置から受信した前記決定結果が前記判断処理における前記判断が正しくないとする結果であった場合には、前記送受信処理を再開することを特徴とする通信装置。
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