JP6991911B2 - 医療器具 - Google Patents

医療器具 Download PDF

Info

Publication number
JP6991911B2
JP6991911B2 JP2018060756A JP2018060756A JP6991911B2 JP 6991911 B2 JP6991911 B2 JP 6991911B2 JP 2018060756 A JP2018060756 A JP 2018060756A JP 2018060756 A JP2018060756 A JP 2018060756A JP 6991911 B2 JP6991911 B2 JP 6991911B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve body
tip
cylinder
medical device
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018060756A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019170545A (ja
Inventor
健 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TRUMO KABUSHIKI KAISHA filed Critical TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Priority to JP2018060756A priority Critical patent/JP6991911B2/ja
Publication of JP2019170545A publication Critical patent/JP2019170545A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6991911B2 publication Critical patent/JP6991911B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Description

本開示は、医療器具に関する。
人体などの生体への輸液などにおいて用いられる医療器具として、医療用コネクタ又はシリンジなどが知られている。このような医療器具は、弁体を備えた閉鎖式のコネクタ部を有する場合がある。例えば特許文献1の図9に記載される医療器具は、内部流路を有するスパイクと、スパイクが貫通可能な弁体と、スパイクに一体に連結された基筒と、他の医療器具を接続可能であるとともにスパイクの軸方向の両側に移動可能な先筒と、を備えるコネクタ部を有している。
米国特許第8157784号公報
特許文献1に記載されるような医療器具によれば、輸液ラインの形成又は撤去などの目的で他の医療器具と流体接続又はその解除操作をする際に、操作者が誤って流体に接触する虞を低減することができる。特に、流体として抗癌剤などの劇薬に指定された液体を使用している場合には、この効果は重要である。
ところで、このような医療器具においては、先筒が基筒に対して相対的にスパイクの軸方向の両側に移動する際の先筒の動作を安定させるために、当該移動に伴って基筒に案内される被案内部を先筒に設けることが求められる。しかし、このような被案内部を設けると、流体接続状態において先筒から他の医療器具が外力などによって意図せずに外れた場合に、被案内部が基筒と係合していることに起因して先筒が先端の側に戻らずに、スパイクの内部流路が弁体から露出して流体の曝露を生じる虞がある。
本開示は、このような点に鑑み、他の医療器具との流体接続状態において他の医療器具が意図せずに外れた場合でも、流体の曝露を生じる可能性を低減できる医療器具を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様としての医療器具は、
基端と、先端と、前記基端から前記先端まで延在する中心軸線と、内部流路と、前記内部流路に連通する連通口と、を有するスパイクと、
前記スパイクが貫通可能な天面を有するとともに前記中心軸線に沿う軸方向に弾性変形によって収縮可能な弁体と、
前記スパイクに対して相対的に前記軸方向の両側に移動不能な基筒と、
他の弁体及び他の内部流路を有する他の医療器具を接続可能であるとともに、前記基筒に案内されることで前記スパイクに対して相対的に前記軸方向の両側に移動可能な先筒と、を備え、
前記弁体は、前記先筒に前記他の医療器具が接続され、前記弁体の前記天面に前記他の弁体が当接し、前記スパイクが前記弁体の前記天面と前記他の弁体との両方を貫通して前記連通口が前記他の内部流路に連通した流体接続状態において前記他の医療器具が前記先筒から外れることで、弾性変形からの復元により、前記天面が前記連通口を前記軸方向の前記先端の側に越えるまで伸長可能である。
本発明の1つの実施形態として、
前記弁体は、前記天面より前記軸方向の前記基端の側に位置するとともに前記先筒を前記軸方向の前記先端の側に押圧する肩部を有する。
本発明の1つの実施形態として、
前記弁体は、前記天面を含むとともに前記天面から前記肩部まで延在する頭部を有し、
前記頭部は、前記軸方向に弾性変形によって収縮可能である。
本発明の1つの実施形態として、
前記弁体の前記頭部は、蛇腹状をなす。
本発明の1つの実施形態として、
前記先筒に前記他の医療器具が接続され、前記弁体の前記天面に前記他の弁体が当接し、且つ、前記スパイクが前記弁体の前記天面と前記他の弁体とをいずれも貫通していない予備状態から、所定の流体接続操作により、前記流体接続状態へと移行可能であるとともに、
前記流体接続状態から、所定の解除操作により、前記予備状態に移行可能である。
本発明の1つの実施形態として、
前記基筒は、前記所定の流体接続操作としての前記中心軸線に関する周方向の一方側への回転操作により、前記先筒を前記軸方向の前記基端の側に案内する一方、前記所定の解除操作としての前記周方向の他方側への回転操作により、前記先筒を前記軸方向の前記先端の側に案内する。
本発明の1つの実施形態として、
前記先筒は、前記基筒より前記中心軸線に関する径方向の内側に配置されている。
本開示によれば、他の医療器具との流体接続状態において他の医療器具が意図せずに外れた場合でも、流体の曝露を生じる可能性を低減できる医療器具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る医療器具を他の医療器具との非接続状態で示す側面図である。 図1のA-A断面図である。 図1に示す医療器具の分解斜視図である。 図1に示す医療器具を予備状態で示す断面図である。 図1に示す医療器具を流体接続状態で示す断面図である。 図5に示す状態から他の医療器具が意図せずに外れたときの動作を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る医療器具について詳細に例示説明する。図1~図3に示すように、本実施形態に係る医療器具1は、スパイク2と、弁体3と、基筒4と、先筒5と、を備えるコネクタ部6を有している。医療器具1は、コネクタ部6を有する医療用コネクタとして構成されている。しかし、医療器具1は、医療用コネクタに限られず、例えば、コネクタ部6を有するシリンジ(例えば、先端の流出口にコネクタ部6が設けられた外筒と、外筒の基端に挿入された押し子と、を有するシリンジ)として構成されてもよい。
スパイク2は、スパイク部材7の一部によって構成されている。スパイク部材7、基筒4及び先筒5は、それぞれ、合成樹脂などの射出成形などによって形成された単一部材として構成されている。しかし、スパイク部材7、基筒4及び先筒5は、それぞれ、複数部材で構成されてもよい。弁体3は、ゴム又はエラストマーなどの射出成形などによって形成された、単一部材として構成されている。しかし、弁体3は、複数部材で構成されてもよい。スパイク部材7と基筒4とは本実施形態では別部材として構成されているが、単一部材として構成することも可能である。
スパイク2は、基端2aと、先端2bと、基端2aから先端2bまで延在する中心軸線Oと、内部流路2cと、内部流路2cに連通する連通口2dと、を有している。本明細書において、単に「軸方向」というときは、中心軸線Oに沿う方向を意味する。また、単に「軸方向先端側」というときは、軸方向において基端2aの側から先端2bの側に向かう方向を意味し、単に「軸方向基端側」というときは、「軸方向先端側」の反対方向を意味し、単に「軸方向両側」というときは、「軸方向先端側」と「軸方向基端側」との両方向を意味する。所定の部分について「先端」というときは、当該部分における軸方向先端側に位置する端を意味し、所定の部分について「基端」というときは、当該部分における軸方向基端側に位置する端を意味する。単に「径方向」というときは、中心軸線Oに関する径方向を意味し、単に「周方向」というときは、中心軸線Oに関する周方向を意味する。また、説明の便宜上、所定の部分について軸方向先端側を上方、軸方向基端側を下方という場合がある。例えば、先筒5の上面とは、軸方向基端側に向かって視たときの面を意味する。
スパイク2は、軸方向に直線状に延在する中空円柱状をなしており、その先端2bは尖鋭形状をなしている。内部流路2cは、基端2aから軸方向に直線状に延在し、先端2bの手前で終端している。連通口2dは、スパイク2の壁面を径方向に貫通する、2つの互いに対向する貫通孔によって構成されている。また、連通口2dは、内部流路2cの終端部において内部流路2cに連通している。しかし、スパイク2の形状は、適宜変更が可能である。例えば、スパイク2は直線状に延在していなくてもよい。また、スパイク2の先端は尖鋭形状をなしていなくてもよい。連通口2dを構成する貫通孔の数は適宜増減できる。連通口2dは、内部流路2cの終端部以外の部分で内部流路2cに連通していてもよい。
スパイク2の基端2aには、メスコネクタ部8の先端が連結している。メスコネクタ部8には、輸液ラインの形成などの目的で種々の医療器具のオスコネクタ部などを接続可能である。また、スパイク2の基端2aには、径方向に延在する円環状のフランジ9フランジ9の内周縁が連結している。フランジ9の上面には、弁体3の下面に中心軸線Oの全周に亘って密着する環状突起10が設けられている。また、フランジ9の上面における環状突起10の径方向の外側には、円筒状の筒壁11の下端が連結している。フランジ9の外周縁及び筒壁11の外周面には、基筒4の基端部が固定されている。したがって、基筒4は、スパイク2に対して相対的に軸方向両側に移動不能である。しかし、基筒4は、スパイク2に対して相対的に軸方向両側に移動不能であればよく、例えば、スパイク部材7に対して周方向に回転可能に取り付けられていてもよい。
弁体3は、軸方向に弾性変形によって収縮可能に構成されている。弁体3は、スパイク2が貫通可能な天面3aと、天面3aより軸方向基端側に位置するとともに先筒5を軸方向先端側に押圧する肩部3bと、を有している。弁体3は、天面3aを含むとともに天面3aから肩部3bまで延在する頭部3cと、肩部3bから弁体3の基端まで延在する胴部3dと、をさらに有している。頭部3cは、軸方向に弾性変形によって収縮可能な蛇腹状をなしている。すなわち、頭部3cは、軸方向の圧縮力を受けることで軸方向に折り畳まれて収縮するように弾性変形する一方、当該圧縮力の除去により、元の形状に復元するように構成されている。しかし、頭部3cは、このような蛇腹状以外の、軸方向に弾性変形によって収縮可能な形状をなしていてもよい。胴部3dは、肩部3bを軸方向先端側に付勢する付勢部として機能する。したがって、胴部3dは、肩部3bを介して先筒5を軸方向先端側に付勢する付勢部として機能するということもできる。胴部3dは、軸方向に弾性変形によって収縮可能な蛇腹状をなしている。しかし、胴部3dは、このような蛇腹状以外の、軸方向に弾性変形によって収縮可能な形状をなしていてもよい。
頭部3cは、中空円柱状をなしており、スパイク2における先端2b及びその周辺部分を収容可能な中空部12を有している。中空部12における上端と天面3aとの間には、スパイク2が貫通可能なスリット13が設けられている。スパイク2の連通口2dがスリット13を軸方向先端側に越えた位置にあるときは、連通口2dは、弁体3の外部と連通する。また、連通口2dがスリット13と中空部12とのいずれかに位置するときは、連通口2dは、弁体3によって、弁体3の外部との連通が遮断される。本実施形態では、連通口2dと弁体3の外部との連通の遮断は、前述したように、胴部3dの基端がフランジ9の上面に密着していることによって可能になっている。しかし、胴部3dの基端を密着させない構成としてもよい。例えば、胴部3dにおける軸方向の中間部分をスパイク2に密着させる構成としてもよい。
肩部3bは、頭部3cよりも外径が拡径された円筒状をなしている。肩部3bの形状は適宜変更が可能であり、例えば、多角形筒状(上面視多角形の筒状)をなしていてもよい。
先筒5は、他の医療器具50を接続可能であるとともに、基筒4に案内されることでスパイク2に対して相対的に軸方向両側に移動可能に構成されている。本実施形態では、先筒5は、弁体3を周方向に包囲するとともに弁体3の外周面に接触する包囲筒5aを有している。包囲筒5aは、弁体3の頭部3cを周方向に包囲するとともに頭部3cの外周面に接触しているので、頭部3cの伸縮変形時に、その変形の方向を軸方向に向けるように頭部3cの外周面を案内することができる。包囲筒5aの基端には、弁体3の肩部3bの上面が当接している。
先筒5は、包囲筒5aに一体に連結するとともに包囲筒5aより軸方向先端側まで延在する接続筒5bを有している。接続筒5bは、包囲筒5aの内周面より径が大きい内周面を有している。接続筒5bの内周面には、他の医療器具50との接続部14が設けられている。接続部14は、本実施形態では、ルアーロックが可能な雌ねじ部によって構成されている。しかし、接続部14は、このような雌ねじ部以外によって構成されてもよい。
先筒5は、包囲筒5aに一体に連結するとともに包囲筒5aより軸方向基端側まで延在する係合筒5cを有している。係合筒5cは円筒状をなしている。しかし、係合筒5cの形状は適宜変更が可能である。係合筒5cの外周面には、中心軸線Oを挟んで互いに対向する一対の係合凸部15が設けられている。各係合凸部15は、本実施形態では円筒状をなしている。しかし、各係合凸部15の形状及び配置は適宜変更が可能である。各係合凸部15は、軸方向両側への移動に伴って基筒4に案内される被案内部を構成している。先筒5は、本実施形態では、基筒4より径方向の内側に配置されている。
基筒4は、円筒状をなしている。基筒4の内周面には、2条ねじ状をなす一対の螺旋溝部16が設けられている。一対の螺旋溝部16は、軸方向両側への先筒5の移動に伴って先筒5の被案内部(一対の係合凸部15)を案内する案内部を構成している。一対の螺旋溝部16の一方は、一対の係合凸部15の一方と係合することで当該一方を案内可能である。また、一対の螺旋溝部16の他方は、一対の係合凸部15の他方と係合することで当該他方を案内可能である。各螺旋溝部16は、対応する係合凸部15が最も軸方向基端側に位置するときに当該係合凸部15と係合する部分において、リード角が実質的に減少している。このようなリード角の減少により、基筒4と先筒5との間にこれらを軸方向に離間させる方向の外力が付与されたときの抵抗力を高める(すなわち、ねじを緩み難くする)ことができる。リード角の減少に替えて、リード角を消失させてもよい(すなわち、ゼロ又はマイナスの角度にしてもよい)。しかし、各螺旋溝部16は、このようなリード角の減少及び消失のいずれも含まない形状であってもよい。各螺旋溝部16の形状は、対応する係合凸部15の形状と合わせて適宜変更が可能である。
本実施形態では、案内部を一対の螺旋溝部16で構成し、被案内部を一対の係合凸部15で構成しているが、螺旋溝部16及び係合凸部15の数は適宜増減が可能である。案内部を螺旋突条で構成し、被案内部を当該螺旋突条と係合可能な係合凹部で構成してもよい。案内部の軌道の全体形状は、螺旋状に限られず、例えば、軸方向から周方向に軌道が段差状に変化する段差部を含んでいてもよいし、軸方向の軌道のみを含んでいてもよい。
基筒4には、先筒5と係合することで基筒4に対して相対的な軸方向基端側への先筒5の移動を所定の抵抗力によって規制する規制部17が設けられている。規制部17が発揮する所定の抵抗力は、図2に示すような他の医療器具50の非接続状態から、図4に示すような予備状態になるまでに、他の医療器具50から先筒5に作用する軸方向基端側への押圧力より大きいことが好ましい。このような構成により、予備状態になった後に規制部17の規制が解除されて、図5に示すような流体接続状態に移行する一連の動作を安定して実現することができる。
本実施形態において、予備状態とは、図4に示すように、先筒5に他の医療器具50が接続され、弁体3に他の医療器具50に設けられた他の弁体51が当接し、且つ、スパイク2が弁体3と他の弁体51とをいずれも貫通していない状態をいう。
本実施形態において、流体接続状態とは、図5に示すように、先筒5に他の医療器具50が接続され、弁体3に他の弁体51が当接し、且つ、スパイク2が弁体3と他の弁体51との両方を貫通して内部流路2cが他の医療器具50に設けられた他の内部流路52に連通した状態をいう。
規制部17は、本実施形態では、先筒5と嵌合可能な嵌合部によって構成されている。より具体的には、規制部17は、図1~図3に示すように、先筒5の外周面に周方向に全周に亘って設けられた凹部18とそれぞれ嵌合可能な4つの弾性片19によって構成されている。凹部18は、本実施形態では、接続筒5bと係合筒5cとの間の部分に形成されている。しかし、凹部18の配置は適宜変更が可能である。各弾性片19は、逆U字状の切り欠きによって基筒4に形成された径方向に弾性変形可能な片持ち梁状のアーム部19aと、アーム部19aの内面(径方向の内側の面)に設けられた凸部19bと、を有している。各凸部19bは、凹部18との嵌合により、軸方向基端側への先筒5の移動に対して所定の抵抗力を発揮することができる。また、各凸部19bは、先筒5に所定の抵抗力を越える軸方向基端側への押圧力が作用すると、径方向の外側に弾性変位(アーム部19aの弾性変形によって変位)して凹部18との嵌合を解除することができる(図5参照)。各凸部19bは、軸方向基端側への先筒5の移動に対して所定の抵抗力を発揮できる程度に凹部18に入り込んでいればよく、各凸部19bと凹部18との間には適宜隙間が設けられていてもよい。
本実施形態では、規制部17は、先筒5に設けられた凹部18と嵌合可能な、基筒4に設けられた4つの弾性片19によって構成されている。しかし、規制部17の構成は適宜変更が可能である。例えば、弾性片19の数は適宜増減が可能である。先筒5に1つ以上の弾性片19を設け、基筒4に凹部18を設けてもよい。
図1~図2に示すように、他の医療器具50は、他の弁体51と他の内部流路52を有するハウジング53とを備えている。ハウジング53は、円筒状の筒壁54を有している。筒壁54の基端には、他の内部流路52の基端を閉塞するように他の弁体51が取り付けられている。他の弁体51は、スパイク2が貫通可能な他のスリット55を有している。筒壁54の外周面には、先筒5の接続部14に接続される雄ねじ部によって構成された被接続部56が設けられている。被接続部56の形状は、接続部14の形状に合わせて適宜変更が可能である。筒壁54と他の弁体51とによって他のコネクタ部57が構成されている。他のコネクタ部57の先端には円環平面状の当接面58が設けられている。当接面58は、予備状態において先筒5の接続筒5bの先端面と当接するように構成されている。しかし、他の医療器具50は、当接面58を有していなくてもよい。
医療器具1は、図2に示すような他の医療器具50の非接続状態から、図4に示すような予備状態へと移行可能である。前述したように、弁体3は軸方向に弾性変形によって収縮可能である。したがって、先筒5に他の医療器具50を接続するときに、当該接続に伴って、弁体3の天面3aを他の弁体51に当接させた状態で弁体の天面3aを軸方向基端側に移動させることができる。本実施形態では、弁体3の頭部3cのばね定数が胴部3dのばね定数より小さい。このため、予備状態においては頭部3cが主に収縮した状態となっている。
医療器具1は、予備状態から、所定の流体接続操作により、図5に示すような流体接続状態へと移行可能である。医療器具1は、基筒4が先筒5の被案内部(一対の係合凸部15)を案内することによって予備状態から流体接続状態へと移行するように構成されているので、安定した移行動作を可能にすることができる。本実施形態では、時計周り方向(右ねじ方向)の回転操作によって他の医療器具50の非接続状態から予備状態に移行させ、所定の流体接続操作としてのさらなる時計周り方向の回転操作により、規制部17による規制を解除して流体接続状態に移行させることができる。このように、医療器具1は、1方向への回転操作のみによって非接続状態から流体接続状態へと移行可能である。しかし、所定の流体接続操作として反時計周り方向の回転操作を用いる構成としてもよい。
医療器具1は、流体接続状態から、所定の解除操作により、予備状態へと移行可能である。医療器具1は、基筒4が先筒5の被案内部を案内することによって流体接続状態から予備状態へと移行するように構成されているので、安定した移行動作を可能にすることができる。本実施形態では、所定の解除操作としての反時計周り方向(左ねじ方向)の回転操作によって流体接続状態から予備状態に移行させ、さらなる反時計周り方向の回転操作により、他の医療器具50の非接続状態に移行させることができる。このように、医療器具1は、1方向への回転操作のみによって流体接続状態から非接続状態へと移行可能である。しかし、所定の解除操作として時計周り方向の回転操作を用いる構成としてもよい。前述したように、本実施形態では、弁体3の頭部3cのばね定数が胴部3dのばね定数より小さい。このため、流体接続状態から予備状態に移行する際は、胴部3dが主に伸長変形するため、弁体3の肩部3bで先筒5を軸方向先端側に押圧することができる。したがって、所定の解除操作に要する操作力を低減し、操作を容易にすることができる。
図6に示すように、弁体3は、流体接続状態において他の医療器具50が先筒5から外れることで、弾性変形からの復元により、天面3aがスパイク2の連通口2dを軸方向先端側に越えるまで伸長可能である。したがって、医療器具1は、流体接続状態において、径方向の外力の付与などによって他の医療器具50が意図せずに外れた場合には、先筒5の位置はそのままでも、伸長した弁体3によってスパイク2の連通口2dと弁体3の外部との連通を遮断することができる。したがって、医療器具1によれば、他の医療器具50との流体接続状態において他の医療器具50が意図せずに外れた場合でも、流体の曝露を生じる可能性を低減することができる。
本実施形態では、弁体3の頭部3cは、予備状態から流体接続状態になるまでの先筒5の軸方向の移動距離よりも包囲筒5aの先端より突出している長さが長い。したがって、他の医療器具50が意図せずに外れた場合に、伸長した弁体3によってスパイク2の連通孔2dと弁体3の外部との連通を確実に遮断することができる。本実施形態では弁体3は肩部3bを有しているので、頭部3cの伸長状態(自然状態)における肩部3bの先端(上面)から天面3aの先端までの長さX0は、本実施形態では、流体接続状態における肩部3bの先端(上面)から連通口2dの先端までの長さX1より長い。このような構成により、前述した連通口2dの外部に対する遮断を安定して実現することができる。また、長さX0は、本実施形態では、流体接続状態における肩部3bの先端(上面)からスパイク2の先端2bまでの長さX2より長い。このような構成により、他の医療器具50との流体接続状態において他の医療器具50が意図せずに外れた場合でも、スパイク2の先端2bの露出を生じる可能性を低減することができる。
前述した本実施形態は、本発明の実施形態の一例にすぎず、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
前述の実施形態では、先筒5は、基筒4より径方向の内側に配置されている。しかし、先筒5が基筒4より径方向の外側に配置された構成としてもよい。
前述の実施形態では、弁体3の頭部3cのばね定数が胴部3dのばね定数より小さい構成となっている。しかし、弁体3の頭部3cのばね定数が胴部3dのばね定数より小さい構成であってもよい。前述の実施形態では、弁体3が肩部3bを有している。しかし、弁体3は肩部3bを有していなくてもよい。前述の実施形態では、頭部3cが軸方向に収縮可能である。しかし、頭部3cは軸方向に収縮不能であってもよい。
1 医療器具
2 スパイク
2a 基端
2b 先端
2c 内部流路
2d 連通口
3 弁体
3a 天面
3b 肩部
3c 頭部
3d 胴部
4 基筒
5 先筒
5a 包囲筒
5b 接続筒
5c 係合筒
6 コネクタ部
7 スパイク部材
8 メスコネクタ部
9 フランジ
10 環状突起
11 筒壁
12 中空部
13 スリット
14 接続部
15 係合凸部
16 螺旋溝部
17 規制部
18 凹部
19 弾性片
19a アーム部
19b 凸部
50 他の医療器具
51 他の弁体
52 他の内部流路
53 ハウジング
54 筒壁
55 他のスリット
56 被接続部
57 他のコネクタ部
58 当接面
O 中心軸線
X0、X1、X2 長さ

Claims (6)

  1. 医療器具であって、
    基端と、先端と、前記基端から前記先端まで延在する中心軸線と、内部流路と、前記内部流路に連通する連通口と、を有するスパイクと、
    前記スパイクが貫通可能な天面を有するとともに前記中心軸線に沿う軸方向に弾性変形によって収縮可能な弁体と、
    前記スパイクに対して相対的に前記軸方向の両側に移動不能な基筒と、
    他の弁体及び他の内部流路を有する他の医療器具を接続可能であるとともに、前記基筒に案内されることで前記スパイクに対して相対的に前記軸方向の両側に移動可能な先筒と、を備え、
    前記弁体は、前記先筒に前記他の医療器具が接続され、前記弁体の前記天面に前記他の弁体が当接し、前記スパイクが前記弁体の前記天面と前記他の弁体との両方を貫通して前記連通口が前記他の内部流路に連通した流体接続状態において前記他の医療器具が前記先筒から外れることで、弾性変形からの復元により、前記天面が前記連通口を前記軸方向の前記先端の側に越えるまで伸長可能であり、
    前記弁体は、前記天面より前記軸方向の前記基端の側に位置するとともに前記先筒を前記軸方向の前記先端の側に押圧する肩部を有する、医療器具。
  2. 前記弁体は、前記天面を含むとともに前記天面から前記肩部まで延在する頭部を有し、
    前記頭部は、前記軸方向に弾性変形によって収縮可能である、請求項に記載の医療器具。
  3. 前記弁体の前記頭部は、蛇腹状をなす、請求項に記載の医療器具。
  4. 前記先筒に前記他の医療器具が接続され、前記弁体の前記天面に前記他の弁体が当接し、且つ、前記スパイクが前記弁体の前記天面と前記他の弁体とをいずれも貫通していない予備状態から、所定の流体接続操作により、前記流体接続状態へと移行可能であるとともに、
    前記流体接続状態から、所定の解除操作により、前記予備状態に移行可能である、
    請求項1~のいずれか一項に記載の医療器具。
  5. 前記基筒は、前記所定の流体接続操作としての前記中心軸線に関する周方向の一方側への回転操作により、前記先筒を前記軸方向の前記基端の側に案内する一方、前記所定の解除操作としての前記周方向の他方側への回転操作により、前記先筒を前記軸方向の前記先端の側に案内する、請求項に記載の医療器具。
  6. 前記先筒は、前記基筒より前記中心軸線に関する径方向の内側に配置されている、請求項1~のいずれか一項に記載の医療器具。
JP2018060756A 2018-03-27 2018-03-27 医療器具 Active JP6991911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018060756A JP6991911B2 (ja) 2018-03-27 2018-03-27 医療器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018060756A JP6991911B2 (ja) 2018-03-27 2018-03-27 医療器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019170545A JP2019170545A (ja) 2019-10-10
JP6991911B2 true JP6991911B2 (ja) 2022-01-13

Family

ID=68168388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018060756A Active JP6991911B2 (ja) 2018-03-27 2018-03-27 医療器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6991911B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2931363A1 (fr) 2008-05-23 2009-11-27 Vygon Connecteur pour circuit de liquide, notamment a usage medical et utilisation d'un tel connecteur
US20120192968A1 (en) 2009-09-04 2012-08-02 Olivier Bonnal Selectively sealable male needleless connectors and associated methods

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2931363A1 (fr) 2008-05-23 2009-11-27 Vygon Connecteur pour circuit de liquide, notamment a usage medical et utilisation d'un tel connecteur
US20120192968A1 (en) 2009-09-04 2012-08-02 Olivier Bonnal Selectively sealable male needleless connectors and associated methods

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019170545A (ja) 2019-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7044936B2 (en) Catheter connector with pivot lever spring latch
US10149940B2 (en) Connector for fluid, and syringe
US9265604B2 (en) Device for use in delivery of ophthalmic lenses
JP6099906B2 (ja) モジュール式眼内レンズインジェクター
US20100076378A1 (en) Safety Medical Syringe with Retractable Needle and Including a Plunger that is Received within a Barrel
US11766551B2 (en) Medical device
JP7102507B2 (ja) 医療器具
JP2020517323A (ja) 内視鏡接続用の装置および方法
JP7097909B2 (ja) 医療用コネクタ
JP2013505755A (ja) 医療用チューブの連結デバイス
JP7102506B2 (ja) 医療器具
JP6991911B2 (ja) 医療器具
JP2024045522A (ja) 雄コネクタ
US11160967B2 (en) Medical connector and connecting method of medical connector
WO2018174273A1 (ja) 医療器具
JPH01113070A (ja) 内視鏡用処置具
JP7178102B2 (ja) 安全注射器
WO2023089933A1 (ja) 医療用コネクタ
JP7082028B2 (ja) コネクタセット、コネクタ、及びコネクタセットの使用方法
JP2022147385A (ja) コネクタ
JPWO2019188213A1 (ja) 医療用コネクタ
US9770579B1 (en) Push-button operated epidural catheter connector
JP5895724B2 (ja) シリンジ
GB2466883A (en) Needle locking mechanism for a syringe

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210915

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6991911

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150