JP6991070B2 - 反射型液晶表示装置 - Google Patents

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本発明は、反射型液晶表示装置に関するものである。
近年、反射型液晶表示装置における低背化は、例えば、反射型液晶表示装置の小型化や、観測者と液晶表示パネルの距離を近づけることで、液晶表示パネルの視認性や集光効率を向上させるために必要な技術とされており、さらにその要求は強くなっている。
図2は、従来の反射型液晶表示装置を示す縦断面図である。従来の反射型液晶表示装置では、回路基板1の同一面上に反射型液晶表示パネル2と光源3が配置されており、光源3の上方には、光源3から出射された光を反射型液晶表示パネル2の上方配置された湾曲板状の偏光ビームスプリッター7へ向かって反射するように、反射板4が傾斜して配置されている。反射板4から偏光ビームスプリッター7へ進む光路上には、光を拡散させる拡散板5と、互いに偏光軸が直交する二つの直線偏光のうち一方の直線偏光(以下P波という)のみを透過させる偏光板6が配置されている。偏光ビームスプリッター7は、P波を反射し、それと偏光軸が直交する他方の直線偏光(以下S波という)を透過させるものであり、偏光板6から偏光ビームスプリッター7に入射したP波を反射型液晶表示パネル2の画像表示面へ垂直に入射させるように傾斜角と曲率が決められ、筐体8により保持されている。
反射型液晶表示パネル2は、電源オフ状態でP波がそのまま液晶を通過するように構成されており、偏光ビームスプリッター7側から垂直に入射したP波はそのまま液晶を通過し、反射型液晶表示パネル2の裏面側に設けられた反射要素(反射電極等)で垂直に反射され、反射されたP波は再び偏光ビームスプリッター7へ向かって進む。偏光ビームスプリッター7はP波を透過しない状態に配置されており、反射型液晶表示パネル2で反射されたP波は遮断されるため、電源オフ状態では黒表示状態となる。
一方、反射型液晶表示パネル2は、電源オン状態では液晶がP波をS波へと変換し、S波はP波と同様に反射型液晶表示パネル2の裏面側で反射され、偏光ビームスプリッター7へ向かって進む。偏光ビームスプリッター7はS波を透過する状態に配置されているので、電源オン状態では白表示となる。
以上のプロセスは反射型液晶表示パネル2の画素毎に行われ、偏光ビームスプリッター7を通過したS波が観察者の目9に入射し、映像として視認される。
また、図2に示した従来の反射型液晶表示装置を改良したものとして、反射型液晶表示パネル2と偏光ビームスプリッター7との間に、光を屈折させる透明部材が配置された反射型液晶表示装置(不図示)が知られている。(例えば、特許文献1参照)
特開2014-209225号公報
通常、液晶表示装置は高輝度を実現するために、観察者の目へ垂直に光が入射するように設計される。従来の反射型液晶表示装置では、反射型液晶表示パネルでP波が垂直に反射するように偏光ビームスプリッターの傾斜角や曲率が決定されているため、最低でもそれを許容するだけの筐体の高さが必要であった。近年、反射型液晶表示装置の小型化が求められているが、そのために単に筐体の高さを低くすると、以下のような問題が生じる。図3は、図2に示した従来の反射型液晶表示装置において筐体の高さを低くした状態を示す縦断面図である。図2に示した従来の反射型液晶表示装置において筐体8の高さを低くすると、筐体8で保持されている偏光ビームスプリッター7の傾斜角も小さくなる。この状態で、偏光板6を透過して偏光ビームスプリッター7へ入射したP波は反射型液晶表示パネル2側に反射されるが、偏光ビームスプリッター7の傾斜角が小さいため、P波は反射型液晶表示パネル2の画像表示面へ斜めに入射し、反射型液晶表示パネル2からの反射光も観測者の目9から逸れる方向へ斜めに進む。つまり、観測者の目9に届く光は減少し、その分だけ画像の輝度が低下することとなる。
これに対し、特許文献1に記載されたような、反射型液晶表示パネルと偏光ビームスプリッターとの間に透明部材が配置された反射型液晶表示装置では、透明部材により光路を補正することができるため、筐体の高さを低くしても上述のような問題が生じることは無い。しかし、光路を適切に補正するためには、透明部材が有する光の屈折率を適切な値に設定しなければならないため、その分だけ反射型液晶表示装置の設計の自由度が減少することとなる。透明部材は、光の屈折率だけではなく、光の透過率なども考慮されていなければならないため、その分だけ更に設計の自由度が減少することとなる。
本発明は、以上の問題に鑑みたもので、画像の輝度を確保しつつ小型化することが可能な設計の自由度が高い反射型液晶表示装置を提供することを目的とする。
光源と、反射型液晶表示パネルと、前記光源から出射された光に含まれる互いに偏光軸が直交する二種類の直線偏光のうち一方の直線偏光のみを透過させる偏光板と、前記偏光板を透過した前記一方の直線偏光を前記反射型液晶表示パネルの画像表示面に向けて反射すると共に前記反射型液晶表示パネルの前記画像表示面から出射された前記一方の直線偏光とは偏光軸が直交する他方の直線偏光を透過させる光透過反射面を有する偏光ビームスプリッターと、前記反射型液晶表示パネルの前記画像表示面と前記偏光ビームスプリッターの前記光透過反射面との間に配置された、光の屈折率が空気層の光の屈折率よりも大きい第一の透明部材と、前記偏光ビームスプリッターを挟んで前記第一の透明部材と対向する位置に配置された、光の屈折率が空気層の光の屈折率よりも大きい第二の透明部材と、を有する反射型液晶表示装置であって、前記第一の透明部材の表面のうち前記偏光ビームスプリッターの前記光透過反射面と対向する面には、前記第一の透明部材の内部から外部へ出射する光前記偏光ビームスプリッターの前記光透過反射面に向かって屈折させる第一の屈折膜が形成され、前記第二の透明部材の表面のうち前記偏光ビームスプリッターの前記光透過反射面と対向する面には、前記偏光ビームスプリッターの前記光透過反射面を通過した光を前記第二の透明部材の内部に向かって屈折させる第二の屈折膜が形成されている、反射型液晶表示装置とする。
前記第一の透明部材の表面のうち前記反射型液晶表示パネルの前記画像表示面と対向する面には、光反射防止膜としての機能を有する膜が形成されている反射型液晶表示装置であっても良い。
前記第一の透明部材の表面のうち前記反射型液晶表示パネルの前記画像表示面と対向する面には、前記第一の透明部材の内部から外部へ出射する光を前記反射型液晶表示パネルの前記画像表示面に向かって回折させる回折格子としての機能を有する膜が形成されている反射型液晶表示装置であっても良い。
本発明によると、画像の輝度を確保しつつ小型化することが可能な設計の自由度が高い反射型液晶表示装置を提供することができる。
本発明による反射型液晶表示装置の一実施形態を示す縦断面図 従来の反射型液晶表示装置を示す縦断面図 従来の反射型液晶表示装置において筐体の高さを低くした状態を示す縦断面図
図1は、本発明による反射型液晶表示装置の一実施形態を示す縦断面図である。本発明による反射型液晶表示装置の実施形態は、以下の構成を備えている。回路基板1の同一面上には、画像表示面を上方に向けて反射型液晶表示パネル2が配置され、それと隣接するように光出射面を上方に向けて光源3が配置されている。反射型液晶表示パネル2の上方とその周囲には、反射型液晶表示パネル2を覆うように第一の筐体17が配置され、光源3の上方とその周囲には、光源3を覆うように第二の筐体18が配置されている。第二の筐体18の内面には、光源3から出射された光を反射型液晶表示パネル2の上方に配置された板状の偏光ビームスプリッター15へ向かって案内するための第一の反射面18aと第二の反射面18bが設けられている。第二の反射面18bから偏光ビームスプリッター15へ進む光路上には、光を拡散させる拡散板5と、互いに偏光軸が直交する二種類の直線偏光のうち一方の直線偏光(以下P波という)のみを透過させる偏光板6が配置されている。偏光ビームスプリッター15は、P波を反射し、それと偏光軸が直交する他方の直線偏光(以下S波という)を透過させる光透過反射面を有し、偏光板6から偏光ビームスプリッター15に入射したP波を反射型液晶表示パネル2の画像表示面へ垂直に入射させるように傾斜角が決められ、第一の筐体17により保持されている。
図1に示した本実施形態の反射型液晶表示装置と図2に示した従来の反射型液晶表示装置とを比較すると、本実施形態の反射型液晶表示装置では、第一の筐体17と第二の筐体18とで構成される筐体全体が、従来の反射型液晶表示装置の筐体8よりも低背化されている。従来の反射型液晶表示装置では、偏光ビームスプリッター7が反射型液晶表示パネル2の画像表示面に対して大きく傾斜し、その分だけ筐体8も高くなっているのに対し、本実施形態の反射型液晶表示装置では、偏光ビームスプリッター15が反射型液晶表示パネル2の画像表示面に対して大きく傾斜しておらず(傾斜角が小さく設定されている)、その分だけ筐体全体も低くなっている。つまり、第一の筐体17と第二の筐体18が従来よりも低背化されている分だけ反射型液晶表示装置が小型化されている。
本実施形態の反射型液晶表示装置は、光源3から出射された光を屈折させる第一の透明部材12と第二の透明部材13を備えている。第一の透明部材12は、偏光板6から出射されたP波が入射する第一の面12aと、偏光ビームスプリッター15の光透過反射面と対向する第二の面12bと、反射型液晶表示パネル2の画像表示面と対向する第三の面12cとで構成される側面と、それらの側面と直角に接続される互いに平行な2つの底面(不図示)とを有する直角三角柱状の透明部材であり、第二の透明部材13は、第一の筐体17の内側面と対向する第一の面13aと、偏光ビームスプリッター15の光透過反射面と対向する第二の面13bと、観察者の目9に向かって光を出射する第三の面13cとで構成される側面と、それらの側面と直角に接続される互いに平行な2つの底面(不図示)とを有する直角三角柱状の透明部材13である。第一の透明部材12は、第三の面12cが反射型液晶表示パネル2の画像表示面と対向するように、反射型液晶表示パネル2の上方に配置され、第二の透明部材13は、第二の面13bが偏光ビームスプリッター15を挟んで第一の透明部材12の第二の面12bと対向するように、第二の透明部材12の上方に配置されている。第一の透明部材12と第二の透明部材13は、例えば、光の屈折率が1.6程度のポリカーボネートで構成され、互いに同形状を有している。
第一の透明部材12の第二の面12bには、第一の屈折膜10が形成され、第二の透明部材13の第二の面13bには、第二の屈折膜11が形成されている。第一の屈折膜10と第二の屈折膜11は、例えば、光の屈折率が2.5から2.72の酸化チタンをスパッタ法、蒸着法、塗布法などで成膜したものである。但し、両者は、互いに同じ屈折率、材料、形状である必要はなく、その他種々の組み合わせが選択可能である。
第一の透明部材12の第二の面12bと第二の透明部材13の第二の面13bとの間には、所定の厚さの空気層14が介在し、その空気層14の中間に平板状の偏光ビームスプリッター15が配置されることにより、空気層14がその厚み方向へ下部空気層14aと上部空気層14bとに分割されている。下部空気層14aは、偏光ビームスプリッター15の光透過反射面と第一の透明部材12の第二の面12bとの間に介在し、上部空気層14bは、偏光ビームスプリッター15の光透過反射面と第二の透明部材13の第二の面13bとの間に介在している。尚、図1では、構成を分かり易くするため、空気層14(下部空気層14a、上部空気層14b)を実際よりも厚く表現してある。下部空気層14aと上部空気層14bは、必須ではなく、必要に応じて何れか一方又は両方を省略することが可能である。
第一の透明部材12の第一の面12aと偏光板6の光出射面との間には、実質的に空気層が介在しないか、所定の厚さの空気層(不図示)が介在している。第一の透明部材12の第三の面12cと反射型液晶表示パネル2の画像表示面との間には、所定の厚さの空気層16が介在している。第二の透明部材13の第一の面13aと筐体17の内側面との間には、実質的に空気層が介在しないか、所定の厚さの空気層(不図示)が介在している。
第一の透明部材12と偏光ビームスプリッター15と第二の透明部材13は、必要に応じて両面テープなどを介して、第一の筐体17により保持され、拡散板5と偏光板6は、必要に応じて両面テープなどを介して、第二の筐体18により保持されている。第一の筐体17と第二の筐体18は、それぞれ反射型液晶表示パネル2と光源3を覆うように回路基板1上に固定されている。尚、第一の筐体17と第二の筐体18は、互いに一体的に構成されていても良い。
第二の筐体18の内面のうち、光源3の光出射面と対向する領域には、第一の反射面18aが設けられ、その第一の反射面18aと対向する領域には、第二の反射面18bが設けられている。第一の反射面18aは、光源3から出射された光の主光束を第二の反射面18bに向けて反射するように角度が設定され、第二の反射面18bは、第一の反射面18aで反射された光の主光束を拡散板5に向けて反射するように角度が設定されている。第一の反射面18aと第二の反射面18bは、例えば、第二の筐体18を白色樹脂で構成したり、第二の筐体18の内面に反射シートなどを配置したりすることにより、反射面として構成されている。第二の筐体18の内面のうち、第一の反射面18aと第二の反射面18bとを除く領域は、それらと同様に反射面とされていても良いが、反射面とされていなくても良い。
第一の透明部材12の第二の面12bの角度と、第一の透明部材12の第二の面12bに形成されている第一の屈折膜10の屈折率は、第一の透明部材12の第一の面12aから第一の透明部材12の内部へ入射したP波の主光束が、第一の屈折膜10と下部空気層14aとの境界面で全反射しない条件に設定されている。全反射しない条件は、例えば、下部空気層14aの屈折率をnA、第一の屈折膜10の屈折率をnB、第一の透明部材12の第一の面12a側から第二の面12bに入射するP波の入射角(第二の面12bの法線に対する角度)をθとした場合に、スネルの法則を用いて導き出される式「sinθ=nA/nB」に基づき決定される。即ち、全反射しない条件としては、第一の透明部材12の第一の面12a側から第二の面12bに入射するP波の入射角が式中のθ(臨界角)よりも小さいこと、となる。
本実施形態において、光源3から出射された光の主光束は、図1中の矢印で示されるように、第二の筐体18の内面に設けられた第一の反射面18aで反射された後、第二の反射面18bで反射されて拡散板5に入射する。拡散板5に入射した光は、拡散板5で拡散された後、偏光板6を通過してP波のみとなり、第一の透明部材12の第一の面12aに入射する。第一の面12aに入射したP波は、第一の透明部材12の内部を通過して第一の透明部材12の第二の面12bに入射する。第二の面12bに入射したP波は、第二の面12bに形成された第一の屈折膜10を通過した後、第一の屈折膜10と下部空気層14aとの境界面で、偏光ビームスプリッター15の光透過反射面へ垂直に入射する方向から遠ざかる方向へ屈折し、下部空気層14aを通過して偏光ビームスプリッター15の光透過反射面に入射する。偏光ビームスプリッター15の光透過反射面に入射したP波は、光透過反射面で反射され、下部空気層14aを通過して第一の透明部材12の第二の面12bに形成された第一の屈折膜10に入射し、第一の屈折膜10と下部空気層14aとの境界面で、反射型液晶表示パネル2の画像表示面へ垂直に入射する方向へ屈折し、第一の屈折膜10と第一の透明部材12の内部を通過して第一の透明部材12の第三の面12cに入射する。第三の面12cに入射したP波は、空気層16を通過して反射型液晶表示パネル2の画像表示面に入射し、そこで映像光(P波とS波の混合光)となって偏光ビームスプリッター15側へ反射される。反射された映像光は、空気層16を通過して第一の透明部材12の第三の面12cに入射し、第一の透明部材12の内部を通過して第一の透明部材12の第二の面12bに入射する。第二の面12bに入射した映像光は、第二の面12bに形成された第一の屈折膜10を通過した後、第一の屈折膜10と下部空気層14aとの境界面で、偏光ビームスプリッター15の光透過反射面へ垂直に入射する方向から遠ざかる方向へ屈折し、下部空気層14aを通過して偏光ビームスプリッター15の光透過反射面に入射する。偏光ビームスプリッター15の光透過反射面に入射した映像光に含まれるS波は、偏光ビームスプリッター15の光透過反射面を通過した後、上部空気層14bを通過して第二の透明部材13の第二の面13bに形成された第二の屈折膜11に入射する。第二の屈折膜11に入射したS波は、第二の屈折膜11と上部空気層14bとの境界面で、第二の透明部材13の第三の面13cへ垂直に入射する方向(反射型液晶表示パネル2の画像表示面に垂直な方向)へ屈折し、第二の屈折膜11と第二の透明部材13の内部を順次通過して第二の透明部材13の第三の面13cに入射する。第三の面13cに入射したS波は、第二の透明部材13から外界へ出射して観察者の目9に入射し、映像として視認される。
尚、図1中の光路を示す矢印は、あくまでも光路を概念的に示したものであり、必ずしも実際の光路と一致するわけではない。また、第一の透明部材12の第二の面12bと第一の屈折膜10との境界面、第二の透明部材13の第二の面13bと第二の屈折膜11との境界面、反射型液晶表示パネル2の内部などで生じる光の屈折は、便宜上無視しているが、実際には、そのような光の屈折も考慮して光学系を設計することとなる。
本実施形態では、第一の透明部材12の第二の面12bを介して第一の透明部材12の外部へ出射又は内部へ入射する光の方向を、第一の透明部材12の第二の面12bに形成された第一の屈折膜10により適切に補正することができ、また、偏光ビームスプリッター15の光透過反射面を通過した光の方向を、第二の透明部材13の第二の面13bに形成された第二の屈折膜11により適切に補正することができるため、光の方向を適切に補正するために第一の透明部材12の光の屈折率と第二の透明部材13の光の屈折率を調整する必要は無く、その分だけ反射型液晶表示装置の設計の自由度が向上する。第一の屈折膜10と第二の屈折膜11は、薄膜として形成されているため、光の透過を大きく妨げることは無く、しかも、容易に形成することが可能である。また、第一の透明部材12と第二の透明部材13は、互いに組み合わされた状態で筐体17の内部に一体的に収納されているため、反射型液晶表示装置の小型化と構造的安定性の向上が達成される。また、光源3から出射された光は、第二の筐体18の内面に設けられた第一の反射面18aと第二の反射面18bを経由して偏光板6に入射するため、その分だけ光路が長くなり、光の拡散性が高まる。この点に関し、特に第一の反射面18aと第二の反射面18bと光源3の光出射面は、光源3の光出射面から出射された光が第一の反射面18aで反対側へ折り返されるように反射され、その反射された光が第二の反射面18bで再び反対側へ折り返されるように反射される位置関係となっているため、光源3から出射された光は、限られた空間内で効率的に拡散する。
尚、以上の実施形態において、光源3の光を偏光ビームスプリッター15側に照射する方法は、第二の筐体18の内面に設けられた第一の反射面18aと第二の反射面18bを用いた方法に限らず、例えば、光源3の光出射面と偏光板6の光入射面との間に導光板を介在させる方法や、光源3の光が拡散板5に直接照射されるように光源3の光出射面を拡散板5の光入射面と対向させて配置する方法等、種々の方法が選択可能である。また、拡散板5は、光の拡散性が十分確保されている場合などには省略することが可能である。また、光源3は、回路基板1上ではなく、FPCなどで構成される別の基板上に実装することも可能である。
第一の屈折膜10の光の屈折率は、第一の透明部材12の光の屈折率より低くても良く、第二の屈折膜11の光の屈折率は、第二の透明部材13の光の屈折率より低くても良く、第一の屈折膜10と第二の屈折膜11の光の屈折率は、光をどのように屈折させるかに応じて適宜選択される。
第一の屈折膜10と第二の屈折膜11の厚さは、光の透過率なども考慮して適宜選択されるが、光の透過をできるだけ妨げない厚さ(薄膜)であるのが好ましい。
第一の屈折膜10と第二の屈折膜11は、それぞれ1つの物質からなる単層膜として構成されていても良いが、複数の物質を積層や混合することにより形成されていても良い。
第一の屈折膜10と第二の屈折膜11は、それぞれ第一の透明部材12の表面と第二の透明部材13の表面にフィルム状のものを貼り付けることにより形成されていても良い。
第一の屈折膜10と第二の屈折膜11は、それぞれ第一の透明部材12の表面と第二の透明部材13の表面のうち、光の主光束が通過する領域のみに形成されていても良い。
第一の屈折膜10は、第一の透明部材12の第一の面12aや第三の面12cに形成されていても良い。
第二の屈折膜は、第二の透明部材13の第一の面13aや第三の面13cに形成されていても良い。
第一の屈折膜10と第二の屈折膜11は、光反射防止膜(ARコート)としての機能を有していても良い。特にこの場合、第一の屈折膜10と第二の屈折膜11は、光の屈折率が2.15程度の五酸化タンタルで構成されていても良い。特に、光反射防止膜としての機能を有する第一の屈折膜10が第一の透明部材12の第三の面12cに形成されていれば、画像品質に大きな影響を及ぼす第三の面12cと反射型液晶表示パネル2の画像表示面との間における迷光の発生を防止することができる。
第一の屈折膜10と第二の屈折膜11は、ホログラムなどの回折格子としての機能を有していても良い。特に、回折格子としての機能を有する第一の屈折膜10が第一の透明部材12の第三の面12cに形成され、第三の面12cを介して第一の透明部材12の外部へ出射された光が反射型液晶表示パネル2の画像表示面へ向かって回折されるように構成されていれば、第三の面12cを介して第一の透明部材12の外部へ出射された光が反射型液晶表示パネル2の画像表示面の周囲に設けられた非表示領域に入射して非表示領域の表面やその上に配置された遮光マスク(見切り)の表面で反射することで画像品質を低下させることを防止することができる。
第一の透明部材12と第二の透明部材13は、互いに異なる光の屈折率を有していても良い。
第一の透明部材12と第二の透明部材13は、互いに異なる形状を有していても良い。
第二の透明部材13は、必須ではなく、省略されていても良い。
第一の筐体17と第二の筐体18は、それらの内部で発生した不要な光を吸収する黒系色樹脂などで構成されていても良い。
第一の透明部材12と偏光ビームスプリッター15との間に設けられた下部空気層14a、第二の透明部材12と偏光ビームスプリッター15との間に設けられた上部空気層14b、第一の透明部材12の第三の面12cと反射型液晶表示パネル2の画像表示面との間に設けられた空気層16は、省略されていても良い。この場合、第一の透明部材12の第二の面12に形成された第一の屈折膜10は、偏光ビームスプリッター15の光透過反射面に密着していても良く、第二の透明部材13の第二の面13bに形成された第二の屈折膜11は、偏光ビームスプリッター15の光透過反射面に密着していても良く、第一の透明部材12の第三の面12cは、反射型液晶表示パネル2の画像表示面に密着していても良い。
1 回路基板
2 反射型液晶表示パネル
3 光源
4 反射板
5 拡散板
6 偏光板
7 偏光ビームスプリッター
8 筐体
9 観察者の目
10 第一の屈折膜
11 第二の屈折膜
12 第一の透明部材
12a 第一の面
12b 第二の面
12c 第三の面
13 第二の透明部材
13a 第一の面
13b 第二の面
13c 第三の面
14 空気層
14a 下部空気層
14b 上部空気層
15 偏光ビームスプリッター
16 空気層
17 第一の筐体
18 第二の筐体
18a 第一の反射面
18b 第二の反射面

Claims (3)

  1. 光源と、
    反射型液晶表示パネルと、
    前記光源から出射された光に含まれる互いに偏光軸が直交する二種類の直線偏光のうち一方の直線偏光のみを透過させる偏光板と、
    前記偏光板を透過した前記一方の直線偏光を前記反射型液晶表示パネルの画像表示面に向けて反射すると共に前記反射型液晶表示パネルの前記画像表示面から出射された前記一方の直線偏光とは偏光軸が直交する他方の直線偏光を透過させる光透過反射面を有する偏光ビームスプリッターと、
    前記反射型液晶表示パネルの前記画像表示面と前記偏光ビームスプリッターの前記光透過反射面との間に配置された、光の屈折率が空気層の光の屈折率よりも大きい第一の透明部材と、
    前記偏光ビームスプリッターを挟んで前記第一の透明部材と対向する位置に配置された、光の屈折率が空気層の光の屈折率よりも大きい第二の透明部材と、
    を有する反射型液晶表示装置であって、
    前記第一の透明部材の表面のうち前記偏光ビームスプリッターの前記光透過反射面と対向する面には、前記第一の透明部材の内部から外部へ出射する光前記偏光ビームスプリッターの前記光透過反射面に向かって屈折させる第一の屈折膜が形成され
    前記第二の透明部材の表面のうち前記偏光ビームスプリッターの前記光透過反射面と対向する面には、前記偏光ビームスプリッターの前記光透過反射面を通過した光を前記第二の透明部材の内部に向かって屈折させる第二の屈折膜が形成されている、
    ことを特徴とする反射型液晶表示装置。
  2. 前記第一の透明部材の表面のうち前記反射型液晶表示パネルの前記画像表示面と対向する面には、光反射防止膜としての機能を有する膜が形成されていることを特徴とする請求項に記載の反射型液晶表示装置。
  3. 前記第一の透明部材の表面のうち前記反射型液晶表示パネルの前記画像表示面と対向する面には、前記第一の透明部材の内部から外部へ出射する光を前記反射型液晶表示パネルの前記画像表示面に向かって回折させる回折格子としての機能を有する膜が形成されていることを特徴とする請求項に記載の反射型液晶表示装置。
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