JP6989814B2 - 静電容量検出装置および静電容量センサ - Google Patents
静電容量検出装置および静電容量センサ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6989814B2 JP6989814B2 JP2017047888A JP2017047888A JP6989814B2 JP 6989814 B2 JP6989814 B2 JP 6989814B2 JP 2017047888 A JP2017047888 A JP 2017047888A JP 2017047888 A JP2017047888 A JP 2017047888A JP 6989814 B2 JP6989814 B2 JP 6989814B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capacitance
- frequency
- electrode
- resonance
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
Description
この関係を(2)式に示す。
Q=CV
∴C=Q/V[F]・・・(2)
ここで、Q:電気量(電荷)[C]、V:電位[V]
弦波電流の周波数fAで励振した。周波数fA点のときの静電容量Cを中心にΔCだけ容量が減少すると図中の(C-ΔC)線上に移動する。共振周波数特性の傾きから、第一共振の電流は増加する。一方、第二共振では電流は減少する。同様にΔCだけ容量が増加すると図中の(C+ΔC)線上に移動して、共振周波数特性の傾きから、第一共振の電流は減少と同時に、第二共振の電流は増加する。以上の結果、容量変化に対して共振周波数特性の電流の変化は拡大され、高い感度で変位や厚さが計測できる。なお、第一共振と第二共振は図示したように、適当に共振周波数特性の重複することが不可欠となる。ここで周波数fAは、本発明における所定周波数に相当する。
静電容量素子を含む複数の共振回路と、
所定周波数の入力に対する前記複数の共振回路による前記所定周波数の出力を検出する検出手段と、
を備え、
前記検出手段は、
前記複数の共振回路における前記静電容量素子の静電容量の変化に基づく前記出力の変化を検出する変化検出手段と、
前記複数の共振回路において、前記静電容量素子の静電容量の変化に伴う前記所定周波数の出力の変化の方向が異なることを利用して、前記変化検出手段が検出する前記出力の変化を増大させる出力増大手段を更に備えることを特徴とする、静電容量検出装置である。
第一の静電容量素子を含み、所定の第一共振周波数において共振する周波数特性を有する第一の共振回路と、
第二の静電容量素子を含み、所定の第二共振周波数において共振する周波数特性を有する第二の共振回路と、
を有し、
前記第一の共振回路及び前記第二の共振回路に、前記第一共振周波数及び前記第二共振周波数とは異なる前記所定周波数を入力して励振する周波数発振手段を備え、
前記変化検出手段は、前記測定対象物の変化による前記第一の静電容量素子及び前記第二の静電容量素子の静電容量の変化に基づく、前記第一の共振回路と前記第二の共振回路の出力の変化を検出し、
前記出力増大手段は、前記第一の共振回路の出力と、前記第二の共振回路の出力の差分を導出することで、前記出力の変化を増大させるようにしてもよい。
した直列回路と、前記静電容量素子とインダクタを並列接続した並列回路の少なくともいずれか一方を含むこととしてもよい。これによれば、より一般的な簡単な構成の共振回路を用いて、静電容量素子の静電容量の変化を検出することが可能となる。なお、本発明における第一の共振回路及び第二の共振回路は、前記静電容量素子とインダクタを直列接続した直列回路を含む直列共振回路であってもよいし、前記静電容量素子とインダクタを並列接続した並列回路を含む、並列共振回路であってもよい。また前記直列回路と前記並列回路の両方を含む複合的な共振回路であってもよい。
前記第一共振周波数は、前記第二共振周波数より高く、
前記所定周波数は、
前記第一の共振回路の周波数特性における、第一共振周波数より低い周波数領域であって、周波数の増加に対して前記第一の共振回路の出力が増加する周波数領域に属するとともに、
前記第二の共振回路の周波数特性における、第二共振周波数より高い周波数領域であって、周波数の増加に対して前記第二の共振回路の出力が減少する周波数領域に属するようにしてもよい。
前記第一共振周波数は、前記第二共振周波数より高く、
前記所定周波数は、
前記第一の共振回路の周波数特性における、第一共振周波数より低い周波数領域であって、周波数の増加に対して前記第一の共振回路の出力が減少する周波数領域に属するとともに、
前記第二の共振回路の周波数特性における、第二共振周波数より高い周波数領域であって、周波数の増加に対して前記第二の共振回路の出力が増加する周波数領域に属するようにしてもよい。
前記所定周波数は、
前記第一共振周波数及び第二共振周波数より高い周波数領域または、前記第一共振周波数及び第二共振周波数より低い周波数領域に属するようにしてもよい。
前記所定の周波数における前記第一の共振回路の出力と、前記第二の共振回路の出力の差分は略零としてもよい。
前記測定プローブは、少なくとも4枚以上の互いに対向する極板を有し、
前記複数の静電容量素子は、隣り合う前記極板の組み合わせによりまたは、隣り合う極板の組み合わせを直列結合または並列結合することにより、形成されるようにしてもよい。
前記測定プローブは、
設置された第一電極と、
前記第一電極との組み合わせで静電容量素子を形成する第二電極と、
前記第一電極との組み合わせで静電容量素子を形成する第三電極と、を有し、
前記第一電極、前記第二電極及び、前記第三電極は、各々の電極で前記測定対象物を囲うように並べられるようにしてもよい。
前記第一電極、前記第二電極及び、前記第三電極によって囲われる領域に、医療用の薬液が通過するチューブが配置されたことを特徴とする、医療用薬液検査装置としてもよい。これによれば、より簡単にまたは、より精度よく、医療用薬液の成分の変化や相違を検査することが可能である。
前記測定プローブは、
設置された第一電極と、
前記第一電極との組み合わせで静電容量素子を形成する第二電極と、
前記第一電極との組み合わせで静電容量素子を形成する第三電極と、を有し、
前記第一電極、前記第二電極及び、前記第三電極は直線状に並べられるようにしてもよい。
前記第一電極、前記第二電極及び、前記第三電極で囲われた空間を通過するように、医療用の薬液が通過するチューブが配置されたことを特徴とする、医療用薬液検査装置であってもよい。
前記第一電極、前記第二電極及び、前記第三電極の並びに沿うように、医療用の薬液が通過するチューブが配置されたことを特徴とする、医療用薬液検査装置であってもよい。これによっても、より簡単にまたは、より精度よく、医療用薬液の成分の変化や相違を検査することが可能である。
前記第一電極、前記第二電極及び、前記第三電極を、医療用の薬液が通過するチューブが前記環内を貫通するように配置したことを特徴とする、医療用薬液検査装置であってもよい。これによっても、より簡単に、より精度よく、医療用薬液の成分の変化や相違を検査することが可能である。
静電容量素子を含む2つ共振回路を、該2つの共振回路の共振周波数とは異なる所定周波数の入力で励振し、
前記2つの共振回路の各々の出力の変化の差分を取得することで、前記2つの共振回路の静電容量素子の静電容量の変化を検出する、検出方法であってもよい。
前記2つの静電容量素子の各々を含む2つ共振回路を、該2つの共振回路の共振周波数とは異なる所定周波数の入力で励振し、
前記2つの共振回路の各々の出力の変化の差分を取得することで、前記2つの共振回路の静電容量素子の静電容量の変化を検出し、
前記静電容量の変化から、前記医療用の薬液の状態を検査することを特徴とする、医療用薬液検査方法であってもよい。
定原点)の設定回路を不要とすることを特徴とした静電容量検出装置が提供できる。
プローブの外形10mm、第一共振回路に抵抗5はR=100Ω、コイル6はL=1.5mHと静電容量C1を直列接続し、第二共振回路に抵抗9はR=100Ω、コイル10はL=1.5mHと静電容量C2+C3を直列接続して共振特性を求めた。一定振幅の正弦波電流で励振周波数を1.10MHZから10kHZステップごとに、周波数と電圧の関係をプロットした結果を図7に示す。図示したように急峻化した第一共振周波数と第二共振周波数の、2つの共振周波数特性が得られた。
図10に本実施例における静電容量検出装置のブロック線図を示す。本実施例における共振回路を励振する周波数は、定電圧回路と多回転抵抗器21によるアナログ電圧を、A/D変換器22によってディジタル量に変換している。そして、ディジタルデータにより正弦波発生回路のダイレクト・ディジタル・シンセサイザ23から正弦波波形を出力する。なお、共振回路の励振周波数はアナログ電圧を可変して設定している。さらに、回路のインピーダンス変化を精確に得るため、発明者の検討によれば定電流回路(定電流増幅回路)24を採用することが好適である。ここで、本実施例の周波数発振手段は定電流回路(定電流増幅回路)24を含んで構成される。
したものに比較して、抵抗27、28とコイル29、30と静電容量素子31、32の順番が異なる。
次に、本発明の実施例3について説明する。本実施例におけるダブルバッグは医療用の薬液Aが下室に、薬液Bが上室に分離した状態で充填されたものであり、使用時には、薬液Aと薬液Bを分離している隔壁を破ることで分離を解き、薬液Aと薬液Bを混合する。本発明に係る第一共振回路と第二共振回路で構成した静電容量検出装置を用いることで、ダブルバッグにおける隔壁が開通し、薬液Aと薬液Bが確実に混合しているか否かを静電容量の変化として検出することができる。
図13(a)には、本実施例における検出部の概略図を示す。本実施例における検出部は、外径18mm、長さ110mmのガラス製の試験管に、幅8mmのアルミ箔電極を外周に接着固定して、電極E1と電極E2とした構成である。なお、試験管の中心部にアルミ箔電極の幅10mmを外周に接着固定してアース(GND)電極を設けている。アース電極と電極E1の間隙は15mm、アース電極と電極E2の間隙は10mm程度とした。図13(b)は、外径15mmのガラス製試験管、長さ100mmに薬液Aを10ml充填し、測定のサンプルとした。図13(c)は、外径15mmのガラス製試験管に、薬液Aを5mlと薬液Bを5mlを混合した測定サンプルとした。本発明の静電容量検出装置は第一共振回路と第二共振回路の出力電圧の差異から静電容量の変化を検証したものである。なお、本実施例において、アース電極は第一電極に相当する。電極E1は第二電極に相当する。電極E2は第三電極に相当する。
本発明は、第一共振周波数特性と第二共振周波数特性を利用することを見出し、この知見に基づいているものである。図13(a)の測定プローブに抵抗R、コイルL、と静電容量素子C1を直列接続した第一共振回路と、抵抗R、コイルL、と静電容量素子C2を直列接続した第二共振回路の、直列共振周波数特性を求めた。図14は、一定振幅の正弦波電流で10kHZステップごとの、周波数と電圧の関係をプロットした結果を示す。
図15には本実施例における実験結果を示す。実験は、薬液Aと薬液A+薬液Bに対する、静電容量検出装置の出力電圧を比較することによって行った。まず、薬液Aを検出部(測定プローブ)の試験管内に挿入する。この状態で、多回転抵抗器21によりの直流電圧をディジタル変換し、このディジタル量により、正弦波発生回路のダイレクト・ディジタル・シンセサイザ23からディジタル設定した正弦波波形出力を得た。この出力波形に定電流増幅回路24を経させた後、一定振幅且つ一定周波数の正弦波電流で第一共振回路と第二共振回路を励振した。つぎに薬液A+薬液Bの混合液を検出部(測定プローブ)の試験管内に挿入し、同様の測定を行った。
もよいし、負電圧になっても構わない。
次に本発明の実施例4について説明する。実施例3においては、ガラス製の試験管に、アルミ箔電極を外周に接着固定して、電極E1と電極E2とし、試験管の中心部にアルミ箔電極を接着固定してアース(GND)電極を設けることにより、薬液Aと薬液Aと薬液Bの混合に応じて、出力電圧が変化することが確認された。その結果、本発明がダブルバッグ未開通検出に対して有効であることが実証された。
次に本発明の実施例5について説明する。本実施例においては、ダブルバッグ中の薬液が通過するチューブに直接、電極E1、電極E2及びGNDを設けるのではなく、チューブが内側に配置されるように設けられたホルダに、電極E1、電極E2及びGNDを設ける例について説明する。
次に本発明の実施例6について説明する。本実施例においては、ダブルバッグ中の薬液が通過するチューブが内部を通過するように設けられたホルダに、電極E1、電極E2及びGNDを設ける例であって、各電極の配置が実施例5とは異なる例について説明する。
について説明した。この場合には、図3、図7、図14に示したように、第一共振回路及び、第二共振回路の共振特性がともに、上に凸状となる特性を示した。しかしながら、本発明の静電容量検出装置における第一共振回路及び第二共振回路の構成は上記に限られない。
〔実施態様1〕
対象物の変化に応じた静電容量を電圧に変換する静電容量検出装置であって、対象物に対向する測定プローブ内は、電圧の周波数特性を急峻化する共振回路で形成した電圧振幅検出手段と、共振回路を一定周波数、一定振幅の正弦波電流で励振する周波数発信手段と、静電容量変化を電圧に変換する検出手段を備えることを特徴とする静電容量検出装置。
〔実施態様2〕
前記共振回路は、対象物と対向する測定プローブ内に具備し、電圧の周波数特性を急峻化するコイルとキャパシタ成分と直列接続した第一共振回路と、第一共振より共振周波数特性の共振点が異なる第二共振回路と、電圧の周波数特性を急峻化するコイルとキャパシタ成分と並列接続した第三共振回路と、第三共振より共振周波数特性の共振点が異なる第四共振回路を有することを特徴の実施態様1の静電容量検出装置。
〔実施態様3〕
前記急峻化手段は、対象物の変化に応じた静電容量が増大して検出する手段であり、第一共振回路と第二共振回路の組み合わせと、第三共振回路と第四共振回路の組み合わせと、直列共振回路のいずれかの一つと、並列共振回路のいずれかの一つが組み合わせであることを特徴の実施態様2の静電容量検出装置。
〔実施態様4〕
前記測定プローブは、少なくとも4層の極板の構成から成り、第一層と第二層の静電容量C1と、第二層と第三層の静電容量C2と、第三層と第四層の静電容量C3である。第二層と第四層を接続してアースとすると、C1がつかさどる第一共振と合成容量C2+C3がつかさどる第二共振が形成され、第一共振と第二共振の共振周波数の共振点が異なることを特徴とする実施態様1ないし実施態様3に記載の静電容量検出装置。
〔実施態様5〕
前記共振回路で、共振周波数特性の共振点より低い低周波領域の電流と、共振周波数特性の共振点より高い高周波領域の電流から、対象物とプローブ間に形成された静電容量が増大して変換されることを特徴した実施態様1ないし実施態様4のいずれか1つに記載の静電容量検出装置。
〔実施態様6〕
測定の基準点(原点)は、周波数発信手段の周波数で第一共振回路と第二共振回路を同時に一定振幅の電流で励振して、2つの共振回路の出力電圧により任意に設定できることを特徴とする実施態様1ないし実施態様5のいずれか1つに記載の静電容量検出装置。
2…静電容量C2
3…静電容量C3
4…周波数発信手段
5…抵抗R
6…コイルL
7…電圧振幅変換回路
8…電圧振幅変換回路
9…抵抗R
10…コイルL
11…検出手段
12…A/D変換回路
13…ダイレクト・ディジタル・シンセサイザ
14…定電流回路
21…定電圧回路と多回転抵抗
22…A/D変換回路
23…ダイレクト・ディジタル・シンセサイダ回路(DDS回路)
24…定電流回路
25…振幅検出回路
26…振幅検出回路
27…抵抗R
28…抵抗R
29…コイルL
30…コイルL
31…静電容量素子C1
32…静電容量素子C2
33…差動増幅回路
34…出力端子
38…チューブ
39…ホルダ
201…周波数設定器
202…周波数カウンタ
203…周波数記憶装置
P1,P2、P3、P4…極板
Claims (15)
- 静電容量素子の静電容量の変化を検出することで、該静電容量に影響を及ぼす測定対象物の変化を検出する静電容量検出装置であって、
静電容量素子を含む複数の共振回路と、
所定周波数の入力に対する前記複数の共振回路による前記所定周波数の出力を検出する検出手段と、
を備え、
前記検出手段は、
前記複数の共振回路における前記静電容量素子の静電容量の変化に基づく前記出力の変化を検出する変化検出手段と、
前記複数の共振回路において、前記静電容量素子の静電容量の変化に伴う前記所定周波数の出力の変化の方向が異なることを利用して、前記変化検出手段が検出する前記出力の変化を増大させる出力増大手段を更に備え、
前記複数の静電容量素子を収納した測定プローブを更に備え、
前記測定プローブは、少なくとも3枚以上の互いに対向する極板を有し、
前記複数の静電容量素子は、隣り合う前記極板の組み合わせによりまたは、隣り合う極板の組み合わせを直列結合または並列結合することにより、形成されることを特徴とする、静電容量検出装置。 - 静電容量素子の静電容量の変化を検出することで、該静電容量に影響を及ぼす測定対象物の変化を検出する静電容量検出装置であって、
静電容量素子を含む複数の共振回路と、
所定周波数の入力に対する前記複数の共振回路による前記所定周波数の出力を検出する検出手段と、
を備え、
前記検出手段は、
前記複数の共振回路における前記静電容量素子の静電容量の変化に基づく前記出力の変化を検出する変化検出手段と、
前記複数の共振回路において、前記静電容量素子の静電容量の変化に伴う前記所定周波数の出力の変化の方向が異なることを利用して、前記変化検出手段が検出する前記出力の変化を増大させる出力増大手段を更に備え、
前記複数の静電容量素子を収納した測定プローブを更に備え、
前記測定プローブは、
設置された第一電極と、
前記第一電極との組み合わせで静電容量素子を形成する第二電極と、
前記第一電極との組み合わせで静電容量素子を形成する第三電極と、を有し、
前記第一電極、前記第二電極及び、前記第三電極は、各々の電極で前記測定対象物を囲うように、または直線状に並べられたことを特徴とする、静電容量検出装置。 - 前記複数の共振回路は、
第一の静電容量素子を含み、所定の第一共振周波数において共振する周波数特性を有する第一の共振回路と、
第二の静電容量素子を含み、所定の第二共振周波数において共振する周波数特性を有する第二の共振回路と、
を有し、
前記第一の共振回路及び前記第二の共振回路に、前記第一共振周波数及び前記第二共振周波数とは異なる前記所定周波数を入力して励振する周波数発振手段を備え、
前記変化検出手段は、前記測定対象物の変化による前記第一の静電容量素子及び前記第二の静電容量素子の静電容量の変化に基づく、前記第一の共振回路と前記第二の共振回路の出力の変化を検出し、
前記出力増大手段は、前記第一の共振回路の出力と、前記第二の共振回路の出力の差分を導出することで、前記出力の変化を増大させることを特徴とする、請求項1または2に記載の静電容量検出装置。 - 前記共振回路は、前記静電容量素子とインダクタを直列接続した直列回路と、前記静電容量素子とインダクタを並列接続した並列回路の少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の静電容量検出装置。
- 前記第一の共振回路及び前記第二の共振回路は、前記静電容量素子とインダクタを直列接続した直列回路を含む直列共振回路であり、
前記第一共振周波数は、前記第二共振周波数より高く、
前記所定周波数は、
前記第一の共振回路の周波数特性における、第一共振周波数より低い周波数領域であって、周波数の増加に対して前記第一の共振回路の出力が増加する周波数領域に属するとともに、
前記第二の共振回路の周波数特性における、第二共振周波数より高い周波数領域であって、周波数の増加に対して前記第二の共振回路の出力が減少する周波数領域に属することを特徴とする、請求項3に記載の静電容量検出装置。 - 前記第一の共振回路及び前記第二の共振回路は、前記静電容量素子とインダクタを並列接続した並列回路を含む並列共振回路であり、
前記第一共振周波数は、前記第二共振周波数より高く、
前記所定周波数は、
前記第一の共振回路の周波数特性における、第一共振周波数より低い周波数領域であって、周波数の増加に対して前記第一の共振回路の出力が減少する周波数領域に属するとともに、
前記第二の共振回路の周波数特性における、第二共振周波数より高い周波数領域であって、周波数の増加に対して前記第二の共振回路の出力が増加する周波数領域に属すること
を特徴とする、請求項3に記載の静電容量検出装置。 - 前記第一の共振回路及び前記第二の共振回路の一方は、前記静電容量素子とインダクタを直列接続した直列回路を含む直列共振回路であるとともに、他方は、前記静電容量素子とインダクタを並列接続した並列回路を含む並列共振回路であり、
前記所定周波数は、
前記第一共振周波数及び第二共振周波数より高い周波数領域または、前記第一共振周波数及び第二共振周波数より低い周波数領域に属することを特徴とする、請求項3に記載の静電容量検出装置。 - 前記第一の静電容量素子及び前記第二の静電容量素子の静電容量の変化前においては、
前記所定の周波数における前記第一の共振回路の出力と、前記第二の共振回路の出力の差分は略零であることを特徴とする、請求項3及び、請求項5から7のいずれか一項に記載の静電容量検出装置。 - 前記複数の静電容量素子を収納した測定プローブを更に備え、
前記測定プローブは、少なくとも4枚以上の互いに対向する極板を有し、
前記複数の静電容量素子は、隣り合う前記極板の組み合わせによりまたは、隣り合う極板の組み合わせを直列結合または並列結合することにより、形成されることを特徴とする、請求項1に静電容量検出装置。 - 請求項2に記載の静電容量検出装置を用いた医療用薬液検査装置であって、
前記第一電極、前記第二電極及び、前記第三電極は、各々の電極で前記測定対象物を囲うように並べられ
前記第一電極、前記第二電極及び、前記第三電極によって囲われる領域に、医療用の薬液が通過するチューブが配置されたことを特徴とする、医療用薬液検査装置。 - 請求項2に記載の静電容量検出装置を用いた医療用薬液検査装置であって、
前記第一電極、前記第二電極及び、前記第三電極は直線状に並べられ、
前記第一電極、前記第二電極及び、前記第三電極の並びに沿うように、医療用の薬液が通過するチューブが配置されたことを特徴とする、医療用薬液検査装置。 - 前記第一電極、前記第二電極及び、前記第三電極は直線状に並べられ、
前記第一電極、前記第二電極及び、前記第三電極は、環状の形状または、環の一部をなす形状を有し、同軸上に並べられたことを特徴とする請求項2に記載の静電容量検出装置。 - 請求項12に記載の静電容量検出装置を用いた医療用薬液検査装置であって、
前記第一電極、前記第二電極及び、前記第三電極を、医療用の薬液が通過するチューブが前記環内を貫通するように配置したことを特徴とする、医療用薬液検査装置。 - 複数の静電容量素子の静電容量の変化を検出することで、該静電容量に影響を及ぼす測定対象物の変化を検出する検出方法であって、
静電容量素子を含む2つ共振回路を、該2つの共振回路の共振周波数とは異なる所定周波数の入力で励振し、
前記2つの共振回路の各々の出力の変化の差分を取得することで、前記2つの共振回路の静電容量素子の静電容量の変化を検出し、
前記複数の静電容量素子は、3枚以上の互いに対向する極板のうちの隣り合う前記極板の組み合わせによりまたは、隣り合う極板の組み合わせを直列結合または並列結合することにより、形成されることを特徴とする、検出方法。 - 医療用の薬液が通過するチューブ上に、2つの静電容量素子を配置し、
前記2つの静電容量素子の各々を含む2つ共振回路を、該2つの共振回路の共振周波数とは異なる所定周波数の入力で励振し、
前記2つの共振回路の各々の出力の変化の差分を取得することで、前記2つの共振回路の静電容量素子の静電容量の変化を検出し、
前記静電容量の変化から、前記医療用の薬液の状態を検査することを特徴とする、医療用薬液検査方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016069497 | 2016-03-12 | ||
JP2016069497 | 2016-03-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017167143A JP2017167143A (ja) | 2017-09-21 |
JP6989814B2 true JP6989814B2 (ja) | 2022-01-12 |
Family
ID=59910128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017047888A Active JP6989814B2 (ja) | 2016-03-12 | 2017-03-13 | 静電容量検出装置および静電容量センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6989814B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114660134B (zh) * | 2022-05-17 | 2022-08-19 | 中国石油大学(华东) | 基于叉指电容传感器的非金属材料老化检测装置与方法 |
CN117590096B (zh) * | 2023-11-10 | 2024-07-12 | 北京中科飞龙传感技术有限责任公司 | 一种静电传感器灵敏度补偿方法、装置、设备及存储介质 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5602540A (en) | 1993-06-14 | 1997-02-11 | Simmonds Precision Products Inc. | Fluid gauging apparatus with inductive interrogation |
JP4513214B2 (ja) | 2001-02-15 | 2010-07-28 | 沖電気工業株式会社 | 広角撮影装置およびこれを使用するカメラ装置 |
EP2530453A1 (en) | 2011-05-31 | 2012-12-05 | Victor Belitsky | THz-sensor |
JP5284846B2 (ja) | 2009-03-30 | 2013-09-11 | オリンパス株式会社 | 生体内観察システム、該生体内観察システムの作動方法 |
JP2014219373A (ja) | 2013-04-30 | 2014-11-20 | 成勲 井本 | 共振検知センサ |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4513214Y1 (ja) * | 1966-12-23 | 1970-06-08 | ||
JPS5833523Y2 (ja) * | 1975-12-22 | 1983-07-27 | 株式会社井上ジャパックス研究所 | チヨツカクド マタハ エンチヨクドハンベツソウチ |
JPS62257054A (ja) * | 1986-04-30 | 1987-11-09 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | 粉粒体水分測定装置 |
DE4342505C1 (de) * | 1993-12-08 | 1995-04-27 | Stange Gerd | Verfahren und Vorrichtung zur Messung der Dielektrizitätskonstante von Probenmaterialien |
JP2001004482A (ja) * | 1999-06-21 | 2001-01-12 | Mitsubishi Electric Corp | 漏水検知器 |
-
2017
- 2017-03-13 JP JP2017047888A patent/JP6989814B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5602540A (en) | 1993-06-14 | 1997-02-11 | Simmonds Precision Products Inc. | Fluid gauging apparatus with inductive interrogation |
JP4513214B2 (ja) | 2001-02-15 | 2010-07-28 | 沖電気工業株式会社 | 広角撮影装置およびこれを使用するカメラ装置 |
JP5284846B2 (ja) | 2009-03-30 | 2013-09-11 | オリンパス株式会社 | 生体内観察システム、該生体内観察システムの作動方法 |
EP2530453A1 (en) | 2011-05-31 | 2012-12-05 | Victor Belitsky | THz-sensor |
JP2014219373A (ja) | 2013-04-30 | 2014-11-20 | 成勲 井本 | 共振検知センサ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017167143A (ja) | 2017-09-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107607130B (zh) | 一种无镀膜石英半球谐振子检测装置及方法 | |
DE102012015038B3 (de) | Magentisch-induktives Durchflussmessgerät | |
US8390304B2 (en) | Electrical resonance detection of particles and analytes in microfluidic channels | |
JPH0337501A (ja) | 静電容量型検出装置 | |
JP6989814B2 (ja) | 静電容量検出装置および静電容量センサ | |
US6541963B2 (en) | Differential eddy-current transducer | |
SE534842C2 (sv) | Spole innefattande lindning bestående av en multi-axialkabel | |
Tiep et al. | Tilt sensor based on three electrodes dielectric liquid capacitive sensor | |
EP4165378B1 (en) | Flow meter for measuring flow velocity in oil continuous flows | |
CN102508034B (zh) | 微固体模态陀螺等效电路的参数测量方法及装置 | |
EP3475669B1 (en) | Isolated capacitive liquid level probe | |
Huang | Capacitance transducers for concentration measurement in multi-component flow processes | |
US10502642B2 (en) | Non-contact magnetostrictive stress sensor with gap compensation field | |
RU2296301C1 (ru) | Способ измерения перемещения подвижной массы микромеханического гироскопа по оси вторичных колебаний и устройство для реализации данного способа | |
JPH0252220A (ja) | 信号形成装置 | |
JP4072030B2 (ja) | センサ容量検出装置及びセンサ容量検出方法 | |
US6246244B1 (en) | Method and device for measuring axial deviation in a taut wire alignment system | |
JP2007085959A (ja) | 静電容量式変位センサー | |
KR100968896B1 (ko) | 복소 전기용량 측정 장치 | |
RU2315265C1 (ru) | Микромеханический гироскоп | |
Chakraborty et al. | An innovative method for the measurement of liquid level of a conducting liquid | |
RU2005999C1 (ru) | Устройство для измерения уровня жидкости | |
Lu et al. | A high voltage method for measuring low capacitance for tomography | |
JPH08153762A (ja) | 2層膜接触電位差測定装置及び2層膜接触電位差の測定 方法 | |
RU2244271C1 (ru) | Способ контроля качества изготовления микромеханических устройств |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
AA64 | Notification of invalidation of claim of internal priority (with term) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764 Effective date: 20170404 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20170510 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170425 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20170510 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200311 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210309 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210510 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210707 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211019 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211116 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6989814 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |