JP6989140B2 - 資産運用管理サーバ - Google Patents

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Description

本発明は、金融商品を用いて資産運用の管理を行う資産運用管理サーバに関する。
運用の対象となる資金(対象資金)の投資先候補となる複数の異なる金融商品の情報が記憶された記憶部と、複数の金融商品の運用実績情報をそれぞれ取得して前記記憶部に記憶する運用実績情報取得手段と、該運用実績取得手段によって取得される運用実績情報に基づいて、複数の金融商品毎に該金融商品への対象資金の投資比率を変更する指示を生成する指示生成手段とを備えた資産運用管理サーバが公知になっている(例えば、特許文献1を参照。)。
このような資産運用管理サーバによれば、複数の金融商品それぞれへの対象資金の投資比率が、運用実績に応じて変更されるので、状況に応じた柔軟な資産運用が可能になる一方で、過去の運用実績が良好な金融商品を、投資比率を高める投資先として選択していく手法は従来と変わらない手法であるため、運用実績の顕著な向上を期待することは困難である。
特開2009−205636号公報
本発明は、金融商品を用いて資産運用の管理を行う資産運用管理サーバであって、運用実績が従来のものと比べて顕著に向上することが期待できる資産運用管理サーバを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、金融商品を用いて資産運用の管理を行う資産運用管理サーバであって、運用の対象となる資金であって且つ該運用によって増減の可能性がある対象資金の情報と、該対象資金の投資先候補として選択された複数の異なる金融商品である投資先候補金融商品の情報がそれぞれ記憶された記憶部と、各前記投資先候補金融商品の運用実績情報をそれぞれ取得して記憶部に記憶する運用実績情報取得手段と、前記記憶部に記憶された一の投資先候補金融商品の運用実績が、該記憶部に記憶された他の投資先候補金融商品と比較して、所定以上に悪化した場合、前記一の投資先候補金融商品である重点的投資先金融商品の投資比率が、前記他の投資先候補金融商品の投資比率よりも高くなるように、該重点的投資先金融商品に前記対象資金の少なくとも一部を移動させる指示を生成する指示生成手段と、前記指示生成手段によって生成された指示の内容を、ネットワークを介して利用者の情報端末に報知するか、或いは、ネットワークを介して通信可能であって且つ金融商品を管理する金融商品管理サーバとの間で前記指示の内容に基づく取引を行う管理手段とを備えたことを特徴とする。
前記記憶部には、前記投資先候補金融商品である第1金融商品及び第2金融商品の情報が記憶され、前記運用実績情報取得手段は、前記第1金融商品及び前記第2金融商品の運用実績情報をそれぞれ取得するように構成され、前記指示生成手段は、前記第1金融商品及び前記第2金融商品の一方の金融商品の運用実績が、他方の金融商品と比較して、所定以上に悪化した場合、運用実績がその時点で低い方の前記金融商品である重点的投資先金融商品の投資比率が、運用実績がその時点で高い方の前記金融商品の投資比率よりも高くなるように、該重点的投資先金融商品に前記対象資金の少なくとも一部を移動させる指示を生成するように構成されたものとしてもよい。
前記指示生成手段は、前記対象資金の全てを前記重点的投資先金融商品に移動させる指示を生成するように構成されたものとしてもよい。
前記第1金融商品は、低リスクの金融商品であり、前記第2金融商品は、高リスクの金融商品であり、前記重点的投資先金融商品が前記第2金融商品に切り替えられるための条件である第2切替条件は、該重点的投資先金融商品が前記第1金融商品に切り替えられるための条件である第1切替条件よりも緩和されたものとしてもよい。
前記第1金融商品は債券型の投資信託であり、前記第2金融商品は株式型の投資信託であるものとしてもよい。
前記第1金融商品及び前記第2金融商品は、それぞれ為替相場が変更される通貨に関する金融商品であるものとしてもよい。
前記第1金融商品及び前記第2金融商品の運用実績がそれぞれ所定以上に良好である場合、前記対象資金を前記第1金融商品及び前記第2金融商品の一方から他方及び他方から一方に移動させるための条件を緩和させる条件変更手段を備えたものとしてもよい。
前記重点的投資先金融商品を、前記第1金融商品及び前記第2金融商品の一方から他方及び他方から一方に切り替えるための条件の導出を、予め定めた所定の学習アルゴリズムによって学習させる学習手段を備えたものとしてもよい。
複数の金融商品の内の1つが他のものと比較して運用実績が所定以上に悪化した場合、この悪化した金融商品を、お買い得で且つそれ以降に運用実績が上昇すると期待し、投資比率を高める重点的投資先金融商品として選択するという従来にない手法によって、対象資金を運用するため、運用実績の顕著な向上が期待できる。
本発明を適用した資産運用管理システムの概念図である。 図1に示す資産運用管理システムによる対象資産の運用の一例をグラフによって説明する説明図である。 資産運用管理サーバの構成を示すブロック図である。 図3に示す資産運用管理サーバの記憶部の構成を示す説明図である。 指示生成手段の処理内容を示すフロー図である。 条件変更手段の処理内容を示すフロー図である。
図1は本発明を適用した資産運用管理システムの概念図である。図示する資産運用管理システムは、資産(以下、「対象資産」)の運用を依頼するか、或いは現に対象資産の運用を本システムにより行っている複数のユーザの情報端末10と、各種金融商品の情報提供や管理を行う一又は複数の金融商品管理サーバ20と、各ユーザから預かった対象資産の運用の管理を行う資産運用管理サーバ30と、情報端末10と資産運用管理サーバ30との通信を可能にするとともに金融商品管理サーバ20と資産運用管理サーバ30との通信を可能にするインターネット等のグローバルなネットワーク40とを備えている。
ユーザは、自己の対象資産の運用を、情報端末10によって資産運用管理サーバ30に依頼することも可能であるし、或いは、資産運用管理サーバ30の運営管理者に直接会って、依頼をすることも可能である。ちなみに、ユーザは、運用して増加することを期待して対象資金を預けるが、この対象資金は、減少することも当然ある。ここでは、前記対象資金における運用初期の金額を運用初期金額とし、運用の結果増減したその時点での金額を運用金額とする。
また、ユーザは、自己の対象資産を情報端末10によって資産運用管理サーバ30に依頼する場合、その依頼前に、該情報端末10によって資産運用管理サーバ30にユーザ名等のユーザ登録を行い、ログインに必要なユーザID及びパスワードの提供を受けておく。一方、ユーザが前記運営管理者に直接会って自己の対象資金の運営を依頼する場合、該ユーザの資産運用管理サーバ30へのユーザ登録は、運営管理者が行ってもよい。
一又は複数の金融商品管理サーバ20は、株式型の投資信託、債券型の投資信託、為替相場が変更される通貨に関する金融商品等の種々の金融商品の売り買い等の管理や、これらの金融商品の情報提供等を行う。
資産運用管理サーバ30は、ユーザから預かった対象資金を、金融商品管理サーバ20から提供される金融商品によって運用する目的で、売り買いの実行又は指示を行いながら、利益を上げていく。ちなみに、前記対象資産は、各ユーザの依頼毎に一単位として管理され、一のユーザが複数の対象資産の運用を依頼することも可能である。
図2は図1に示す資産運用管理システムによる対象資産の運用の一例をグラフによって説明する説明図である。各対象資産は、一又は複数の金融商品管理サーバ20から提供される多数の金融商品から適宜選択された複数の異なる金融商品(以下、「投資先候補金融商品」)によって運用される。本例では、2つの投資先候補金融商品によって運用され、その一方を第1金融商品とし且つ他方を第2金融商品とし、第1金融商品は運用のリスクが低い金融商品を選択するとともに第2金融商品は運用のリスクが高い金融商品を選択する。なお、これらの第1金融商品及び第2金融商品は、資産運用サーバ30の運用管理の対象になっている一又は複数の対象資金毎に個別に決定される。
ちなみに、運用リスクの高低は、第1金融商品及び第2金融商品の比較による相対的なものであり、過去の蓄積されたデータに基づくものである。図2に示す例では、第1金融商品が「金融商品A」であるとともに第2金融商品が「金融商品B」である。金融商品Aは債権型の投資信託であり、金融商品Bは株式型の投資信託であるが、これに限定されるものではなく、これらの金融商品A,Bとして、為替相場が変更される外国又は日本の通貨に関する金融商品等をそれぞれ選択し、通貨の種類によってリスクの高低を想定してもよい。
対象資金の運用では、複数の投資先候補金融商品の内で、重点的に投資する一の金融商品(以下、「重点的投資先金融商品」)を、適宜切り替え、該対象資産の利回りを向上させていく。具体的には、複数の投資先候補金融商品(具体的には、第1金融商品及び第2金曜商品の2つの金融商品)の内、重点的投資先金融商品として選択された一の投資先候補金融商品の投資比率が、重点的投資先金融商品として選択されなかった他の投資先候補金融商品の投資比率よりも高くなるように、前記対象資金の少なくとも一部を、該重点的投資先金融商品に移動させる。
本例では、その時点で選択された重点的投資先金融商品に、前記対象資金の全てを移動させる。ちなみに、運用の開始時点では、重点的投資先金融商品が選択されてない状態(以下、「非選択状態」)になる。この非選択状態の際、前記対象資金の運用初期金額における各投資先候補金融商品への投資比率は、予め定めた所定値に設定され、等分に設定される。例えば、投資先候補金融商品が2つの場合、第1金融商品への投資比率と、第2金融商品への投資比率は、それぞれ50%に設定される。
以下、投資先候補金融商品が第1金融商品及び第2金融商品であるケースについて、本資産運用管理サーバを用いた具体的な運用手段の一例を説明する。
まず、重点的投資先金融商品が第1金融商品になっている場合には、前記対象資金の全てが、該第1金融商品で運用され、その後、重点的投資先金融商品が第1金融商品から第2金融商品に変更された場合には、前記対象資金の全てが第1金融商品から第2金融商品に移動され、その後、重点的投資先金融商品が第2金融商品から第1金融商品に変更された場合には、前記対象資金の全てが第2金融商品から第1金融商品に移動される。
資産運用管理サーバは、このように、予め定めた所定条件(以下、「切替条件」)下で、前記重点的投資先金融商品を、第1金融商品及び第2金曜商品の一方から他方に切り替える処理と、前記他方から前記一方に切り替える処理とを、交互に繰り返す。
重点的投資先金融商品を、非選択状態から第1金融商品に切り替えるか、或いは第2金融商品から第1金融商品に切り替えるための切替条件(以下、「第1切替条件」)は、第1金融商品の運用実績が第2金融商品の運用実績よりも所定以上に悪化した場合である。同様に、重点的投資先金融商品を、非選択状態から第2金融商品に切り替えるか、或いは第1金融商品から第2金融商品に切り替えるための切替条件(以下、「第2切替条件」)も、第2金融商品の運用実績が第1金融商品の運用実績よりも所定以上に悪化した場合である。
すなわち、本資産運用管理システムでは、運用実績がその時点で悪化している金融商品を、今後価格の上昇が見込まれ且つお買い得な金融商品として着目し、前記対象資金を、該着目された金融商品に移動させる処理(以下、「スイッチング処理」)を行うことにより、運用実績の向上を図るものである。
さらに詳細を説明すると、各金融商品の運用実績は、予め定めた所定の時期(以下、「基準時期」)の価格(以下、「基準価格」)と、それ以降に切替条件を満たしているか否かを判断する時の価格(以下、「判断価格」)とを比較して判断している。
基準時期は、本例では、スイッチング処理が未実行の初期段階の場合、対象資金の運用開始時期に設定され、スイッチング処理が1回でも実行された場合、直近にスイッチング処理を行った時期に設定される。すなわち、基準時期は、スイッチング処理毎に逐次更新される。なお、基準時期を、画一的に対象資金の運用開始時期に設定してもよいが、この場合、運用の柔軟性が若干損なわれる。
また、本例では、各金融商品の判断価格を基準価格で除算して100を乗算した値が、運用実績になり、単位は「%」としている。例えば、第1金融商品の運用実績が、ある時点において150%の場合、第1金融商品のその時点での判断価格が、前記基準時期の基準価格と比較して、5割増加していることを意味している。また、例えば、第2金融商品の運用実績が、ある時点において80%の場合、第2金融商品のその時点での判断価格が、前記基準時期の基準価格と比較して、2割減少していることを意味する。
そして、ある時点での第1金融商品の運用実績が、同時期の第2金融商品の運用実績よりも所定以上に悪化している状態とは、その時点での第2金融商品の運用実績が、同時期の第1金融商品の運用実績と比較して、予め定めた所定割合以上に良好になっている状態である。一方、ある時点での第2金融商品の運用実績が、同時期の第1金融商品の運用実績よりも所定以上に悪化している状態とは、その時点での第1金融商品の運用実績が、同時期の第2金融商品の運用実績と比較して、予め定めた所定割合以上に良好になっている状態である。
図2に示す例では、第2金融商品の運用実績が第1金融商品の運用実績の2.5倍以上になることを第1切替条件とし、第1金融商品の運用実績が第2金融商品の運用実績の2.0倍以上になることを第2切替条件としており、これらの値は、第1金融商品及び第2金融商品又はこれらに類似する金融商品の過去の価格変動、すなわち運用実績から算出することが望ましい。
また、第1切替条件が2.5倍であるのに対して、第2切替条件が2倍であり、第2切替条件が第1切替条件よりも緩和されており、前記対象資金の第1金融商品から第2金融商品への移動の方が、第2金融商品から第1金融商品への移動よりも発生し易いように設定され、リスクの度合いに対する調整が図られている。
さらに、第1金融商品及び第2金融商品の両方の運用実績が、それぞれ予め定めた所定以上に良好な場合(緩和条件を満たす場合)には、第1切替条件及び第2切替条件の両方を緩和し、前記スイッチング処理を発生し易くする。図2に示す例では、運用実績が両方共に150%を超えた場合に、第1切替条件及び第2切替条件の条件が緩和され、具体的には、第1切替条件が2.5倍以上から2倍以上に緩和され、第2条件が2倍以上から1.5倍以上に緩和される。この条件変更によって、資産運用の全体的な好調時、すなわち好景気時におけるスイッチング処理を発生し易くする。
ちなみに、図2に示す例では、1999年11月10日の時点において、第1金融商品に関し、基準時期である運用開始時期からの運用実績が98%になるとともに、第2金融商品に関し、該基準時期からの運用実績が251%になって第1切替条件の2.5倍以上という条件を満たし、重点的投資先金融商品が非選択状態から第1金融商品に切り替えられ、前記対象資金の全てが第1金融商品に移動される。
続いて、2000年12月21日の時点において、第2金融商品に関し、基準時期となる直近のスイッチング処理の時期である1999年11月10日からの運用実績が47%になるとともに、第1金融商品に関し、該基準時期からの運用実績が99%になって第2切替条件の2倍以上という条件を満たし、重点的投資先金融商品が第1金融商品から第2金融商品に切り替えられ、前記対象資金の全てが第2金融商品に移動される。
続いて、2004年4月1日の時点において、第1金融商品に関し、基準時期となる直近のスイッチング処理の時期である2000年12月21日からの運用実績が133.7%になるとともに、第2金融商品に関し、該基準時期からの運用実績が335.2%になって第1切替条件の2.5倍以上という条件を満たし、重点的投資先金融商品が第2金融商品から第1金融商品に切り替えられ、前記対象資金の全てが第1金融商品に移動される。
続いて、2008年10月18日の時点において、第2金融商品に関し、基準時期となる直近のスイッチング処理の時期である2004年4月1日からの運用実績が51%になるとともに、第1金融商品に関し、該基準時期からの運用実績が107.3%になって第2切替条件の2倍以上という条件を満たし、重点的投資先金融商品が第1金融商品から第2金融商品に切り替えられ、前記対象資金の全てが第2金融商品に移動される。
続いて、2018年3月13日の時点において、第1金融商品に関し、基準時期となる直近のスイッチング処理の時期である2008年10月18日からの運用実績が460.6%になるとともに、第2金融商品に関し、該基準時期からの運用実績が228.3%になる。ここで、第1金融商品及び第2金融商品の運用実績は共に150%(1.5倍)を超え、何れも緩和条件を満たすため、第1切替条件は2.0倍以上に緩和され、2018年3月13日時点での状態は、この緩和された第1切替条件を満たし、重点的投資先金融商品が第2金融商品から第1金融商品に切り替えられ、前記対象資金の全てが第1金融商品に移動される。
なお、スイッチング処理について、投資先候補金融商品が2つの例に基づいて説明したが、3つ以上である場合でも同様の考え方で対象資金の運用可能である。具体的には、3つの以上の投資先候補金融商品の内で、一の投資先候補金融商品の運用実績が、その他の投資先候補金融商品と比較して、予め定めた所定以上に悪化した場合、該一の投資先候補金融商品を重点的投資先金融商品として選択するスイッチング処理を実行し、以下、各投資先候補金融商品の運用実績の経時的変化に対応させて、このスイッチング処理を繰り返す。ちなみに、一の投資先候補金融商品を重点的投資先金融商品として選択する際の条件を切替条件とし、前記第1切替条件及び前記第2切替条件も、この切替条件の一種である。
次に、図3乃至図6に基づき、図2の処理を実現させるための具体的な構成について説明する。
図3は資産運用管理サーバの構成を示すブロック図である。資産運用管理サーバ30は、CPUとRAM等から構成され且つプログラムの実行によって各種の処理機能を実装する処理部31と、RAMとHDD又はSSD等とから構成されて各種のプログラム及び各種の情報を一時的又は永続的に記憶する記憶部32と、情報端末10及び金融商品管理サーバ20とのネットワーク40を介した通信を可能とする通信インターフェース33とを備えている。
処理部31は、ユーザ認証手段31aと、各対象資産に対して複数の投資先候補金融商品(具体的には、第1金融商品及び第2金融商品)を選択する金融商品選択手段31bと、対象資産毎に選択された複数の各投資先候補金融商品(具体的には、第1金融商品及び第2金融商品)の過去の運用実績等に基づき、該投資先候補金融商品の切替条件(具体的には、第1切替条件及び第2切替条件)並びにこれらの切替条件の緩和条件を設定する条件設定手段31cと、前記複数の投資先候補金融商品(具体的には、第1金融商品及び第2金融商品)のそれぞれの運用実績を取得して記憶部32に記憶する運用実績情報取得手段31dと、各切替条件(具体的には、第1金融商品及び第2金融商品の両方)が緩和条件を満たしている場合に各切替条件(具体的には、第1切替条件及び第2切替条件)をそれぞれ緩和する条件変更手段31eと、運用実績情報取得手段31dによって取得された前記複数の投資先候補金融商品(具体的には、第1金融商品及び第2金融商品)のそれぞれの運用実績に基づいて前記対象資金の運用の指示を生成する指示生成手段31fと、指示生成手段31によって生成した指示の内容を、該当するユーザの情報端末10に報知するか、或いは該指示の内容に基づいて前記複数の投資先候補金融商品(具体的には、第1金融商品及び第2金融商品)を管理する一又は複数の金融商品管理サーバ20との間で実際に取引を行う管理手段31gとを有している。
ユーザ認証手段31aは、ユーザの情報端末10又は運営管理者からのユーザ登録を受付けてユーザ毎に、ユーザ名、ユーザID及びパスワードを含むユーザ情報を記憶部32に記憶するとともに、ユーザ登録されたユーザのユーザ認証を、記憶部32に記憶された該ユーザのユーザID又はユーザ名と、パスワードとに基づいて実行する。このようにしてユーザ認証されたユーザは、自身の情報端末10によって、資産運用管理サーバ30に対し、対象資産の運用の依頼を行うとともに、該依頼した対象資産の運用実績等の各種情報の提供サービスを受ける。
金融商品選択手段31bは、運用の依頼の受付けた対象資産毎に、複数の投資先候補金融商品(具体的には、第1金融商品及び第2金融商品)を、金融商品管理サーバ20が取引等の管理を行い且つ記憶部32に記憶されている多数(少なくとも3つ以上)の金融商品の中から、上述した基準に基づいて自動的に選択するか、或いはユーザが情報端末10によってリスクの異なる複数の投資先候補金融商品(具体的には、2つの金融商品を第1金融商品及び第2金融商品)を任意に選択できるように該情報端末10に操作環境を提供する。
条件設定手段31cは、複数の投資先候補金融商品(具体的には、第1金融商品及び第2金融商品)ぞれ自体又はこれらに類似する金融商品の過去の運用実績に基づいて自動的に設定するか、或いは、運営管理者やユーザが、複数の投資先候補金融商品(具体的には、第1金融商品及び第2金融商品)それ自体又はこれらに類似する金融商品の過去の運用実績に基づいて手動で設定可能な操作環境を、該ユーザの情報端末10や資産運用管理サーバ30を直接操作する運営管理者に提供する。
運用実績情報取得手段31dは、対象資産毎に選択された複数の投資先候補金融商品(具体的には、第1金融商品及び第2金融商品)の運用実績(具体的には、取引可能な一単の価格)を、所定間隔の経過毎に、金融商品管理サーバ20からネットワーク40を介して取得して記憶部32に記憶する。
条件変更手段31eは、対象資産毎に選択される複数の投資先候補金融商品(具体的には、第1金融商品及び第2金融商品)の運用実績が全て前記緩和条件を満たす場合、各切替条件(具体的には、第1切替条件及び第2切替条件)を緩和させる。
指示生成手段31fは、複数の投資先候補金融商品の内、一の投資先候補金融商品の運用実績がその他の投資先候補金融商品の運用実績と比較して、所定以上に悪化した場合、運用実績がその時点で最も低い前記一の投資先候補金融商品を重点的投資先金融商品として選択し、該重点的投資先金融商品の投資比率が、前記その他の投資先候補金融商品の投資比率よりも高くなるように、該重点的投資先金融商品に対象資金の少なくとも一部又は全部を移動させる指示を生成する。具体的には、第1金融商品及び第2金融商品の一方の金融商品の運用実績が、他方の金融商品と比較して、所定以上に悪化した場合、運用実績がその時点で低い方の前記金融商品である重点的投資先金融商品の投資比率が、運用実績がその時点で高い方の前記金融商品の投資比率よりも高くなるように、該重点的投資先金融商品に対象資金の全部を移動させる指示を生成する。
管理手段31gは、前記指示生成手段31fによって生成された指示の内容を、ネットワーク40を介して利用者の情報端末10に報知するか、或いは、ネットワーク40を介して通信可能であって且つ金融商品を管理する金融商品管理サーバ20との間で前記指示の内容に基づき、複数の投資先候補金融商品(具体的には第1金融商品及び第2金融商品)間で売り買い(取引)を行う。
図4は図3に示す資産運用管理サーバの記憶部の構成を示す説明図である。記憶部32の記憶領域に確保された記憶領域であるデータテーブルとして、金融商品管理サーバ20によって取引及び情報提供され且つ管理対象となる金融商品の情報が格納される金融商品情報格納領域である金融商品テーブル32aと、該金融商品テーブル32aに格納された金融商品の価格が逐次経時的に格納される価格情報格納領域である価格テーブル32bと、各ユーザのユーザID、ユーザ名及びパスワードを含む前記ユーザ情報が格納されるユーザ情報格納領域であるユーザテーブル32cと、各対象資金の情報が格納される対象資金情報格納領域である対象資金テーブル32dと、対象資金毎に選択される第1金融商品の情報を格納する第1金融商品情報格納領域である第1金融商品テーブル32eと、対象資金毎に選択される第2金融商品の情報を格納する第2金融商品情報格納領域である第2金融商品テーブル32fとを有している。
各データテーブルは、資産運用管理サーバ30のRAM上に展開される一時保存用の記憶領域であり、データテーブルに格納される各種データは、資産運用管理サーバ30自身のHDD又はSSD等のデータ保存装置に永続的に記憶させてもよいし、或いは、図示しない外部サーバのデータ保存装置に永続的に記憶される。上述の各種情報の少なくとも一部の情報を外部サーバのデータ保存装置に永続的に保存する場合、資産運用管理サーバ30は、ネットワーク40を介して外部サーバから該情報を取得して自身の記憶部32の対応するデータテーブルに格納する。ちなみに、本例では、図4に示すデータテーブル中、外部サーバのデータ保存装置に記憶させる情報は、対象資金テーブル32d、第1金融商品テーブル32e及び第2金融商品テーブル32fに格納される情報の少なくとも一部である。
金融商品テーブル32aは、最初の項目(属性)であって且つ格納される一の金融商品毎に重複しないように個別に付与される「金融商品ID」をイニシャルIDとして有し、その他の項目(属性)として、該金融商品の名称が格納される「商品名」と、該金融商品の債権型や株式型等や通貨関連の種類、投資信託の有無及びその他の必要な情報が格納される「内容」とを有している。
価格テーブル32bは、最初の項目(属性)であって且つ格納される一の価格毎に重複しないように個別に付与される「価格ID」をイニシャルIDとして有し、その他の項目(属性)として、該価格を示す金融商品の金融商品IDが格納される「金融商品ID」と、該金融商品の価格が格納される「価格」と、該価格を取得した日時が可能される「日時」とを有している。
価格テーブル32bの金融商品IDには、金融商品テーブル32aのイニシャルIDが格納され、これによって金融商品テーブル32aと価格テーブル32bの間で一対多のリレーションシップが設定されるので、金融商品テーブル32aの1つのレコードに対して、価格テーブル32bの複数のレコードが関連付けされて記憶可能になる。これによって、金融商品毎にその価格(売り買い価格や利回り)を経時的に複数記憶することが可能になり、この経時的に記憶された複数の価格の情報が、その金融商品の運用実績の情報になる。
ユーザテーブル32cは、最初の項目(属性)であって且つ格納される一のユーザ毎に重複しないように個別に付与される「ユーザID」をイニシャルIDとして有し、その他の項目(属性)として、該ユーザの名前が格納される「ユーザ名」と、該ユーザのパスワードが格納される「パスワード」とを有している。
対象資金テーブル32dは、最初の項目(属性)であって且つ格納される一の対象資金毎に重複しないように個別に付与される「対象資金ID」をイニシャルIDとして有し、その他の項目(属性)として、該対象資金の運用を依頼したユーザのユーザIDが格納される「ユーザID」と、該対象資金の前記運用初期金額が格納される「運用初期金額」と、該対象資金の運用開始時期が格納される「運用開始時期」と、該対象資金の前記基準時期が格納される「基準時期」と、該対象資金の最新の前記運用金額が格納される「運用金額」とを有している。
対象資金テーブル32dのユーザIDには、ユーザテーブル32cのイニシャルIDが格納され、これによってユーザテーブル32cと対象資金テーブル32dの間で一対多のリレーションシップが設定されるので、ユーザテーブル32cの1つのレコードに対して対象資金テーブル32dの複数のレコードが関連付けされて記憶可能になる。これによって、一のユーザが複数の対象資金の運用を依頼する際等に対応可能になる。
第1金融商品テーブル32eは、最初の項目(属性)であって且つ格納される一の第1金融商品毎に重複しないように個別に付与される「第1金融商品ID」をイニシャルIDとして有し、該第1金融商品を投資先として選択した一の対象資金の対象資金IDが格納される「対象資金ID」と、該第1金融商品として選択された一の金融商品の金融商品IDが格納される「金融商品ID」と、該第1金融商品への前記対象資金の全体に占める投資比率がパーセントの単位で格納される「投資比率」と、該第1金融商品の前記第1切替条件が倍率の単位で格納される「第1切替条件」とを有している。
第1金融商品テーブル32eの対象資金IDには、対象資金テーブル32dのイニシャルIDが格納され、これによって対象資金テーブル32dと第1金融商品テーブル32eの間で一対一のリレーションシップが設定され、第1金融商品テーブル32eの一のレコードに対して対象資金テーブル32dの一のレコードが関連付けされて記憶可能になる。前記リレーションシップを一対多としてもよいが、第1金融商品は1つの対象資金毎に個別に選択されるものであるため、一対一のリレーションシップで十分である。
第1金融商品テーブル32eの金融商品IDには、金融商品テーブル32aのイニシャルIDが格納され、これによって金融商品テーブル32aと第1金融商品テーブル32eの間で一対多のリレーションシップが設定されるので、金融商品テーブル32aの1つのレコードに対して第1金融商品テーブル32eの複数のレコードが関連付けされて記憶可能になる。これによって、同一の金融商品を、異なる対象資金の第1金融商品として選択することが可能になる。
また、第1金融商品テーブル32eの金融商品IDの情報に基づいて、該第1金融商品として選択した金融商品の価格の経時的変化を、価格テーブル32bから取得可能になり、これによって第1金融商品の運用実績の情報も取得する。
第2金融商品テーブル32fは、最初の項目(属性)であって且つ格納される一の第2金融商品毎に重複しないように個別に付与される「第2金融商品ID」をイニシャルIDとして有し、該第2金融商品を投資先として選択した一の対象資金の対象資金IDが格納される「対象資金ID」と、該第2金融商品として選択された一の金融商品の金融商品IDが格納される「金融商品ID」と、該第2金融商品への前記対象資金の全体に占める投資比率がパーセントの単位で格納される「投資比率」と、該第2金融商品の前記第2切替条件が倍率の単位で格納される「第2切替条件」とを有している。
第2金融商品テーブル32fの対象資金IDには、対象資金テーブル32dのイニシャルIDが格納され、これによって対象資金テーブル32dと第2金融商品テーブル32fの間で一対一のリレーションシップが設定され、第2金融商品テーブル32fの一のレコードに対して対象資金テーブル32dの一のレコードが関連付けされて記憶可能になる。前記リレーションシップを一対多としてもよいが、第2金融商品は1つの対象資金毎に個別に選択されるものであるため、一対一のリレーションシップで十分である。
第2金融商品テーブル32fの金融商品IDには、金融商品テーブル32aのイニシャルIDが格納され、これによって金融商品テーブル32aと第2金融商品テーブル32fの間で一対多のリレーションシップが設定されるので、金融商品テーブル32aの1つのレコードに対して第2金融商品テーブル32fの複数のレコードが関連付けされて記憶可能になる。これによって、同一の金融商品を、異なる対象資金の第2金融商品として選択することが可能になる。
また、第2金融商品テーブル32fの金融商品IDの情報に基づいて、該第2金融商品として選択した金融商品の価格の経時的変化を、価格テーブル32bから取得可能になり、これによって第2金融商品の運用実績の情報を取得する。
ちなみに、前記運用実績情報取得手段31dは、前記対象資金テーブル32dにおいて記憶された一又は複数の対象資金の何れかにおいて、第1金融商品又は第2金融商品として選択された金融商品のみならず、第1金融商品又は第2金融商品の何れにも選択されておらず且つ金融商品テーブル32aに記憶されている金融商品である非選択金融商品の価格も、その取得した日時と共に、定期的に記憶して価格テーブル32bに逐次格納するように構成されている。
なお、各金融商品の運用実績を、記憶部32を構成する前記データ保存装置に永続的に記憶せずに、金融商品管理サーバ20からネットワーク40を介して随時取得して金融商品テーブル32aに格納してもよい。
図5は指示生成手段の処理内容を示すフロー図である。指示生成手段31fは、対象資金毎に、該対象資産の投資先として選択された第1金融商品及び第2金融商品を取引可能な間隔(例えば、投資信託の場合は1日に1回)の頻度で実行される。そして、指示生成手段31fの一の対象資産に対する1回の処理内容について説明すると、該指示生成手段31fは、まずステップS101から処理を開始する。
ここで、各投資先候補金融商品には、上述した通り、個々に切替条件が設定されている。そして、一の対象資金に対して設定された複数の投資先候補金融商品の内、一の投資先候補金融商品の運用実績が、その他の投資先候補金融商品の運用実績と比較して、所定以上悪化した状態を、前記一の投資先候補金融商品の切替条件が満たされた状態とする。
ちなみに、上述した切替条件の内容によって、一の対象資金に対して設定された複数の投資先候補金融商品の内で、2つ以上の投資先候補金融商品の切替条件が同時に満たされることはない。例えば、第1切替条件と第2切替条件の両方が同時に満たされることはない。
ステップS101では、複数の投資先候補金融商品の内で切替条件を満たしている投資先候補金融商品があるか否かを確認し、切替条件を満たしている投資先候補金融商品がある場合にはステップS102に進む一方で、切替条件を満たしている投資先金融商品がない場合には処理を終了させる。例えば、第1切替条件及び第2切替条件が両方とも満たされていない場合には処理を終了させ、第1切替条件又は第2切替条件の何れか一方が満たされている場合にはステップS102に進む。
ステップS102では、ステップS101で切替条件を満たしているとされた投資先候補金融商品を重点的投資先金融商品として選択し、処理を終了させる。
ちなみに、ステップS102の処理の実行直前において既に重点的投資先金融商品として選択されていた投資先候補金融商品が、該ステップS102の処理によって、再度、重点的投資先金融商品として選択された場合には、スイッチング処理は実行されない。一方、ステップS102の処理の実行直前において既に重点的投資先金融商品として選択されていた投資先候補金融商品と異なる投資先候補金融商品が、該ステップS102の処理によって、重点的投資先金融商品として新たに選択された場合には、該重点的投資先金融商品を前記新たに選択された投資先候補金融商品に切り替えるスイッチング処理が実行される。
例えば、第1金融商品が重点的投資先金融商品として選択されている場合に、第1切替条件が満たされればスイッチング処理が実行されない一方で、第2切替条件が満たされれば、重点的投資先金融商品を第1金融商品から第2金融商品に切り替えるスイッチング処理が実行される。また、第2金融商品が重点的投資先金融商品として選択されている場合に、第2切替条件が満たされればスイッチング処理が実行されない一方で、第1切替条件が満たされれば、重点的投資先金融商品を第2金融商品から第1金融商品に切り替えるスイッチング処理が実行される。
以上のような処理内容によって、図2に示すような逐次的なスイッチング処理を実現させる。
図6は条件変更手段の処理内容を示すフロー図である。条件変更手段31eは、指示生成手段31fと同一の頻度で且つ該指示生成手段31fの実行前に実行される。そして、条件変更手段31eの1回の処理内容について説明すると、該条件変更手段31eは、まずステップS201から処理を開始する。
ここで、緩和条件は、一の対象資金に対して設定された複数の投資先候補金融商品毎に個別に条件設定してもよいし、該複数の投資先候補金融商品に対して、まとめて同一の緩和条件を設定してもよく、例えば、第1金融商品及び第2金融商品では、上述した通り、150%の運用実績という同一の緩和条件が設定されている。
ステップS201では、一の対象資金に対して設定された複数の投資先候補金融商品の全てが前記緩和条件を満たしているか否かを確認し、満たしていればステップS202に進む一方で、満たしていなければ処理を終了させる。ステップS202では、対象資金に対して設定された複数の投資先候補金融商品の全ての切替条件を緩和させ、処理を終了させる。
例えば、第1金融商品及び第2金融商品の両方が、150%以上という緩和条件を満たした場合、第1切替条件及び第2切替条件の上述した緩和が実行される。
以上のような切替条件の緩和処理によって、上述した好景気時におけるスイッチング処理の頻度の調整を実現させる。
以上のように構成される本資産管理システム及びそれに用いる資産運用管理サーバによれば、一又は複数の対象資産毎に投資候補として選択される複数の投資先候補金融商品(例えば、第1金融商品及び第2金融商品)の間で、該対象資産を適宜移動させるスイッチング処理によって、シンプルな処理による高い利回りの資産運用を実現させることが可能になる。
なお、各切替条件(具体的には、第1切替条件又は第2切替条件)と、各切替条件の緩和条件とは、金融商品管理サーバ20の図示しない記憶部又は資産運用管理サーバ30の記憶部32に蓄積して記憶された過去の金融商品の運用実績や、実際に行った条件設定の結果等に基づき、所定の学習アルゴリズムにより学習させ、自動的に導出するようにしてもよい。ちなみに、この学習処理は、図3に仮想線で示す学習手段31hによって実行される。
さらに、図4に示す記憶部32のデータ構造について、投資先候補金融商品を第1金融商品及び第2金融商品の2つとする例を中心に説明したが、これを3つ以上に設定してもよい。この場合、第1金融商品に対する第1金融商品テーブル32eと、第2金融商品に対する第2金融商品テーブル32fとのように、投資先候補金融商品毎に専用のデータテーブルを用意する必要がある。
例えば、一の対象資金に対して投資先候補金融商品として3つの金融商品を選択する場合、第3金融商品に対応するデータテーブルとして、図4に仮想線で示す通り、第3金融商品テーブル32gを用意する。その内容は、第1金融商品テーブル32e及び第2金融商品テーブル32fと同様であり、イニシャルIDとして第3金融商品IDを有し、第3金融商品の切替条件は、第3切替条件になる。投資先候補金融商品を4つ、5つと増加させていく場合も、これと同様の手法である。
20 金融商品管理サーバ
30 資産運用管理サーバ
32 記憶部
31d 運用実績情報取得手段
31f 指示生成手段
31g 管理手段
31e 条件変更手段
31h 学習手段

Claims (8)

  1. 金融商品を用いて資産運用の管理を行う資産運用管理サーバであって、
    運用の対象となる資金であって且つ該運用によって増減の可能性がある対象資金の情報と、該対象資金の投資先候補として選択された複数の異なる金融商品である投資先候補金融商品の情報がそれぞれ記憶された記憶部と、
    各前記投資先候補金融商品の運用実績情報をそれぞれ取得して記憶部に記憶する運用実績情報取得手段と、
    前記記憶部に記憶された一の投資先候補金融商品の運用実績が、該記憶部に記憶された他の投資先候補金融商品と比較して、所定以上に悪化した場合、前記一の投資先候補金融商品である重点的投資先金融商品の投資比率が、前記他の投資先候補金融商品の投資比率よりも高くなるように、該重点的投資先金融商品に前記対象資金の少なくとも一部を移動させる指示を生成する指示生成手段と、
    前記指示生成手段によって生成された指示の内容を、ネットワークを介して利用者の情報端末に報知するか、或いは、ネットワークを介して通信可能であって且つ金融商品を管理する金融商品管理サーバとの間で前記指示の内容に基づく取引を行う管理手段とを備えた
    資産運用管理サーバ。
  2. 前記記憶部には、前記投資先候補金融商品である第1金融商品及び第2金融商品の情報が記憶され、
    前記運用実績情報取得手段は、前記第1金融商品及び前記第2金融商品の運用実績情報をそれぞれ取得するように構成され、
    前記指示生成手段は、前記第1金融商品及び前記第2金融商品の一方の金融商品の運用実績が、他方の金融商品と比較して、所定以上に悪化した場合、運用実績がその時点で低い方の前記金融商品である重点的投資先金融商品の投資比率が、運用実績がその時点で高い方の前記金融商品の投資比率よりも高くなるように、該重点的投資先金融商品に前記対象資金の少なくとも一部を移動させる指示を生成するように構成された
    請求項1に記載の資産運用管理サーバ。
  3. 前記指示生成手段は、前記対象資金の全てを前記重点的投資先金融商品に移動させる指示を生成するように構成された
    請求項2に記載の資産運用管理サーバ。
  4. 前記第1金融商品は、低リスクの金融商品であり、
    前記第2金融商品は、高リスクの金融商品であり、
    前記重点的投資先金融商品が前記第2金融商品に切り替えられるための条件である第2切替条件は、該重点的投資先金融商品が前記第1金融商品に切り替えられるための条件である第1切替条件よりも緩和された
    請求項3に記載の資産運用管理サーバ。
  5. 前記第1金融商品は債券型の投資信託であり、
    前記第2金融商品は株式型の投資信託である
    請求項4に記載の資産運用管理サーバ。
  6. 前記第1金融商品及び前記第2金融商品は、それぞれ為替相場が変更される通貨に関する金融商品である
    請求項4に記載の資産運用管理サーバ。
  7. 前記第1金融商品及び前記第2金融商品の運用実績がそれぞれ所定以上に良好である場合、前記対象資金を前記第1金融商品及び前記第2金融商品の一方から他方及び他方から一方に移動させるための条件を緩和させる条件変更手段を備えた
    請求項3乃至6の何れかに記載の資産運用管理サーバ。
  8. 前記重点的投資先金融商品を切り替えるための条件の導出を、予め定めた所定の学習アルゴリズムによって学習させる学習手段を備えた
    請求項1乃至7の何れかに記載の資産運用管理サーバ。
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