JP6988350B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6988350B2
JP6988350B2 JP2017195741A JP2017195741A JP6988350B2 JP 6988350 B2 JP6988350 B2 JP 6988350B2 JP 2017195741 A JP2017195741 A JP 2017195741A JP 2017195741 A JP2017195741 A JP 2017195741A JP 6988350 B2 JP6988350 B2 JP 6988350B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solenoid valve
solenoid
current
flow path
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017195741A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019070327A (ja
Inventor
嘉穂 内山
雅幸 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2017195741A priority Critical patent/JP6988350B2/ja
Publication of JP2019070327A publication Critical patent/JP2019070327A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6988350B2 publication Critical patent/JP6988350B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

本開示は、燃料噴射装置に関する。
従来、特許文献1に記載されているように、同軸かつ直列に連通する2つの燃料流路を2つの電磁弁が開閉して、圧力室の圧力を制御する。燃料噴射装置が知られている。
特開2000−297719号公報
特許文献1の構成では、直列に連通する2つの燃料流路を開閉するために、2つのうちの一方の電磁弁の移動量を大きくする必要がある。電磁弁の移動量が大きくなるに伴い、電磁弁を駆動する力が増大する。電磁弁を駆動する力が増大するに伴い、燃料噴射装置の消費電力が増大する。さらに、2つの電磁弁を2つのソレノイドで駆動しており、消費電力が増大する。
また、電磁弁の移動量が大きくなると、電磁弁の移動量を確保するために、燃料噴射装置の体格を大きくする必要がある。
本開示の目的は、消費する電力を削減し、小型化可能な燃料噴射装置を提供することにある。
本開示の燃料噴射装置は、ハウジング(10)、プレート部(30)、第1電磁弁(41)、第1付勢部材(51)、第2電磁弁(42)、第2付勢部材(52)、ニードル(60)、ソレノイド(70)および電磁弁制御部(80)を備える。
ハウジングは、有底筒状であり、燃料が噴射される噴孔(17)を先端部に有し、第1圧力室(21)および第2圧力室(22)を有する。
第1圧力室は、燃料が流入出可能である。
第2圧力室は、第1圧力室に連通可能である。
プレート部は、ハウジングに設けられており、第1プレート燃料流路(31)および第2プレート燃料流路(32)を有する。
第1プレート燃料流路は、第1圧力室と第2圧力室とに連通する。
第2プレート燃料流路は、第1プレート燃料流路の軸(Of1)とは異なる軸(Of2)を含み、第1圧力室と第2圧力室とに連通する。
第1電磁弁は、第2圧力室に収容されており、第1プレート燃料流路を開閉して第1圧力室の圧力および第2圧力室の圧力を制御可能である。
第1付勢部材は、第1電磁弁が第1プレート燃料流路を閉じる方向に第1電磁弁を付勢する。
第2電磁弁は、第1電磁弁の外側に設けられており、第2プレート燃料流路を開閉して第1圧力室の圧力および第2圧力室の圧力を制御可能である。
第2付勢部材は、第2電磁弁が第2プレート燃料流路を閉じる方向に第2電磁弁を付勢する。
ニードルは、ハウジング内で往復移動可能であり、第1電磁弁または第2電磁弁が第1圧力室の圧力および第2圧力室の圧力を制御するとき、噴孔を開閉する。
ソレノイドは、ハウジング、第1電磁弁および第2電磁弁に磁界を生成可能である。
電磁弁制御部は、ソレノイドに流れる電流であるソレノイド電流(Ic)を制御可能であり、ソレノイド電流に応じて、第1電磁弁に作用する力である第1電磁弁力(Fe1)または第2電磁弁に作用する力である第2電磁弁力(Fe2)を制御可能である。
第1電磁弁および第2電磁弁の動作方向において、第1電磁弁により第1プレート燃料流路が閉じられる位置と、第2電磁弁により第2プレート燃料流路が閉じられる位置とは同じである。
第1プレート燃料流路の軸と第2プレート燃料流路の軸とが異なるため、第1電磁弁および第2電磁弁の移動量が小さくなる。これにより、燃料噴射装置の体格を小さくできる。また、第1電磁弁および第2電磁弁の移動量が小さくなるため、第1電磁弁力および第2電磁弁力を小さくできる。これにより、電磁弁制御部によるソレノイド電流が小さくなり、燃料噴射装置による消費電力が削減される。
第1実施形態による燃料噴射装置を示す断面図。 第1実施形態による燃料噴射装置のソレノイドが磁界を生成したときの燃料噴射装置の断面図。 第1実施形態による燃料噴射装置の第1電磁弁が第1プレート燃料流路を開いたときの燃料噴射装置の断面図。 第1実施形態による燃料噴射装置の第2電磁弁が第2プレート燃料流路を開いたときの燃料噴射装置の断面図。 第1実施形態による燃料噴射装置の圧力制御プレートがハウジング流路を開いているときの燃料噴射装置の断面図。 第1実施形態による燃料噴射装置のソレノイド電流に対する第1磁束密度、第2磁束密度、第1電磁弁力、第2電磁弁力、第1電磁弁の開閉および第2電磁弁の開閉を示す関係図。 第1実施形態による燃料噴射装置の電磁弁制御部の処理を説明するためのタイムチャート。 第1実施形態による燃料噴射装置の時間に対する燃料噴射率を示す関係図。 第2実施形態による燃料噴射装置の第1電磁弁が第1プレート燃料流路を開き、第2電磁弁が第2プレート燃料流路を開いたときの燃料噴射装置の断面図。 第2実施形態による燃料噴射装置の第2電磁弁が第2プレート燃料流路を閉じたときの燃料噴射装置の断面図。 第2実施形態による燃料噴射装置の電磁弁制御部の処理を説明するためのタイムチャート。 第3実施形態による燃料噴射装置のソレノイド電流に対する第1磁束密度、第2磁束密度、第1電磁弁力、第2電磁弁力、第1電磁弁の開閉および第2電磁弁の開閉を示す関係図。 第3実施形態による燃料噴射装置の第2電磁弁が第2プレート燃料流路を開いたときの燃料噴射装置の断面図。 第3実施形態による燃料噴射装置の第1電磁弁が第1プレート燃料流路を開いたときの燃料噴射装置の断面図。 第3実施形態による燃料噴射装置の電磁弁制御部の処理を説明するためのタイムチャート。
以下、燃料噴射装置の実施形態を図面に基づいて説明する。複数の実施形態の説明において、実質的に同一の構成には、同一の符号を付して説明する。本実施形態という場合、複数の実施形態を包括する。本実施形態の燃料噴射装置は、ディーゼルエンジンのような内燃機関に用いられる。本実施形態の燃料噴射装置は、内燃機関の各気筒に取り付けられている。本実施形態の燃料噴射装置は、コモンレール90の高圧状態で蓄えられた燃料を各気筒に噴射する。
(第1実施形態)
図1に示すように、燃料噴射装置1は、ハウジング10、プレート部としてのオリフィスプレート30、圧力制御プレート35、第1電磁弁としての第1バルブ41、第2電磁弁としての第2バルブ42、第1スプリング51および第2スプリング52を備える。
また、燃料噴射装置1は、ニードル60、ソレノイド70および電磁弁制御部80を備える。
ハウジング10は、有底筒状に形成されており、磁性体で形成されている。図中において、ハウジング10は便宜的に4つの部分に分けて記載されているが、必ずしも実際の製品の構成を反映するものではない。説明上、ハウジング10は、先端側から順に、ノズルハウジング23、制御室プレート24、オリフィスプレート30、ボディハウジング25を含むものとする。
ハウジング10は、ノズルハウジング23において、ノズル室16、噴孔17および弁座18を先端側に有する。
また、ハウジング10は、制御室プレート24およびボディハウジング25において、ハウジング流路11−15、圧力制御室としての第1圧力室21および第2圧力室22を有する。
ノズル室16は、ハウジング10の内壁101とニードル60の外壁601とによって区画形成されている。
噴孔17は、ハウジング10の周方向に所定の間隔で設けられており、ハウジング10の先端部102に複数形成されている。単位時間あたりに噴孔17から燃料が噴射される量を燃料噴射率Qとする。
弁座18は、噴孔17の周囲に形成され、ハウジング10の先端部102の内側における底面に形成されている。弁座18は、円錐形状に形成されている。
ハウジング流路11は、コモンレール90に接続されており、ハウジング流路12とハウジング流路13とに連通している。
ハウジング流路12は、ノズル室16に連通している。
ハウジング流路13は、第1圧力室21に連通可能である。ハウジング流路13は、後述の圧力制御プレート35により、第1圧力室21と連通する。また、ハウジング流路13は、圧力制御プレート35側で径が絞られるインオリフィス19が形成されている。
ハウジング流路14は、第1圧力室21およびノズル室16に連通している。
ハウジング流路15は、低圧室流路であり、第2圧力室22および外部に連通している。
ハウジング流路11−15は、円形形状の断面を含み、径がそれぞれ一様に形成されている。ハウジング流路11−15の流路面積は、比較的大きく設定されており、ハウジング10内の燃料の流入出量は、ハウジング流路11−15の流路面積に影響を受けないように、設定されている。流路面積は、燃料の流れに交差する方向における断面積である。
コモンレール90からの燃料は、ハウジング流路11、12を経由してノズル室16に供給される。また、圧力制御プレート35によりハウジング10と第1圧力室21とが連通したとき、コモンレール90からの燃料は、ハウジング流路11、13を経由して、第1圧力室21に供給される。
第1圧力室21は、第2圧力室22よりもハウジング10の先端側に設けられている。
また、第1圧力室21は、オリフィスプレート30とニードル60との間に設けられており、ハウジング10の内壁104によって区画形成されている。さらに、第1圧力室21は、ハウジング流路14を経由してノズル室16に連通している。
第1圧力室21は、コモンレール90の燃料およびノズル室16の燃料が流入出可能である。第1圧力室21の圧力を第1圧力P1とする。
第2圧力室22は、第1圧力室21よりもハウジング10の後端側に設けられている。
また、第2圧力室22は、オリフィスプレート30よりも後端側におけるハウジング10の内壁105によって区画形成されている。第2圧力室22の圧力を第2圧力P2とする。
第2圧力室22は、第1圧力室21と連通可能である。第1圧力室21と第2圧力室22とが連通したとき、第1圧力室21の燃料が第2圧力室22およびハウジング流路15を経由して外部に流出する。
オリフィスプレート30は、第1圧力室21と第2圧力室22との間であって、ハウジング10に設けられている。
また、オリフィスプレート30は、第1プレート燃料流路としてのサブアウトオリフィス31および第2プレート燃料流路としての第2アウトオリフィス32を有する。サブアウトオリフィス31および第2アウトオリフィス32は、円形形状の断面を含む。
サブアウトオリフィス31は、中間室であり、後述の圧力制御プレート35の第1アウトオリフィス36に連通している。サブアウトオリフィス31は、第1アウトオリフィス36を介して第1圧力室21と連通している。また、サブアウトオリフィス31は、第2圧力室22に連通している。サブアウトオリフィス31と第1アウトオリフィス36とが接続される箇所では、サブアウトオリフィス31の流路面積および第1アウトオリフィス36の流路面積は、比較的大きくなっている。サブアウトオリフィス31の最小流路面積を第1プレート流路面積Ap1とする。なお、第2圧力室22側のサブアウトオリフィス31は、一様に形成されているが、サブアウトオリフィス31の径が絞られてもよい。
第2アウトオリフィス32は、第1圧力室21と第2圧力室22とに連通している。第2アウトオリフィス32は、中間部で径が絞られている。第2アウトオリフィス32と第2圧力室22とが接続される箇所では、第2アウトオリフィス32の流路面積は、比較的大きくなっている。第2アウトオリフィス32の最小流路面積を第2プレート流路面積Ap2とする。なお、図中において、第2アウトオリフィス32は、図1の断面とは、直交方向に形成されているため、破線で記載される。
圧力制御プレート35は、第1圧力室21に収容されている。また、圧力制御プレート35は、板状に形成されており、第1圧力P1を制御可能である。
さらに、圧力制御プレート35は、第1アウトオリフィス36および制御プレートスプリング37を有する。
第1アウトオリフィス36は、圧力制御プレート35の中央に形成されており、第1圧力室21とサブアウトオリフィス31とに連通している。第1アウトオリフィス36は、円形形状の断面を含み、油流路の中央付近で径が絞られている。第1アウトオリフィス36の最小流路面積を制御流路面積Acとする。制御流路面積Acは、第1プレート流路面積Ap1よりも小さくなるように、すなわち、Ac<Ap1になるように、設定されている。
制御プレートスプリング37は、先端側の圧力制御プレート35とハウジング10の内部との間に設けられている。また、制御プレートスプリング37は、圧力制御プレート35がハウジング流路13を閉じる方向に圧力制御プレート35を付勢する。
初期状態では、制御プレートスプリング37の付勢力および第1圧力P1がコモンレール90からの燃料の圧力よりも大きく設定されている。このため、初期状態では、圧力制御プレート35は、ハウジング流路13を閉じている。
第1バルブ41は、磁性体で形成されており、第2圧力室22に収容されている。
ハウジング10の先端側の第1バルブ41は、第1バルブ41の軸方向に延びる棒状に形成されている。
ハウジング10の後端側の第1バルブ41は、第1バルブ41の径方向に延びる棒状に形成されている。第1バルブ41は、T字形状の断面を有する。
第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を開閉して、第1圧力P1および第2圧力P2を制御可能である。また、第2圧力P2により、第1バルブ41がサブアウトオリフィス31を開く方向に向かって、第1バルブ41に作用する力を第1燃料補助力Ff1とする。
第2バルブ42は、第1バルブ41と同様に、磁性体で形成されている。第2バルブ42は、第2圧力室22に収容されており、第1バルブ41の外側に設けられている。
また、第2バルブ42は、第1バルブ41が収容可能なように、筒状に形成されている。第2バルブ42は、第1バルブ41と同軸になるように、形成されている。
第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を開閉して、第1圧力P1および第2圧力P2を制御可能である。また、第2圧力P2により、第2バルブ42が第2アウトオリフィス32を開く方向に向かって、第2バルブ42に作用する力を第2燃料補助力Ff2とする。
第1バルブ41がサブアウトオリフィス31を開く方向または第2バルブ42が第2アウトオリフィス32を開く方向を開方向とする。第1バルブ41がサブアウトオリフィス31を閉じる方向または第2バルブ42が第2アウトオリフィス32を閉じる方向を閉方向とする。第1バルブ41または第2バルブ42が開方向に向かって移動する方向を正方向とする。第1バルブ41または第2バルブ42が閉方向に向かって移動する方向を負方向とする。
第1バルブ41が初期状態から開方向に移動した量を第1電磁弁移動量Le1とする。
第2バルブ42が初期状態から開方向に移動した量を第2電磁弁移動量Le2とする。
初期状態では、第1電磁弁移動量Le1および第2電磁弁移動量Le2はともにゼロである。本明細書中では、「ゼロ」は、常識的な誤差範囲を含むものとする。
第1バルブ41がサブアウトオリフィス31を開閉するとき、第1バルブ41とオリフィスプレート30との間に隙間が形成される。また、第2バルブ42が第2アウトオリフィス32を開閉するとき、第2バルブ42とオリフィスプレート30との間に隙間が形成される。これらの隙間における流路面積は、比較的大きく設定されている。このため、ハウジング10内の燃料の流入出量は、第1バルブ41または第2バルブ42とオリフィスプレート30との間に形成される隙間の流路面積に影響を受けないように、設定されている。
第1付勢部材としての第1スプリング51は、第1バルブ41よりも後端側に設けられており、第2圧力室22に収容されている。
第1スプリング51は、第1バルブ41の閉方向に向かって、第1バルブ41を付勢する。第1スプリング51が第1バルブ41を付勢する力を第1付勢力Fs1とする。
第2付勢部材としての第2スプリング52は、第1バルブ41と第2バルブ42との間に設けられており、第2バルブ42に収容されている。
第2スプリング52は、第2バルブ42の閉方向に向かって、第2バルブ42を付勢する。第2スプリング52が第2バルブ42を付勢する力を第2付勢力Fs2とする。また、第2スプリング52は、第2付勢力Fs2の反発力により、第1バルブ41の開方向に向かって、第1バルブ41を付勢する。
第1付勢力Fs1および第2付勢力Fs2は、例えば、以下関係式(1−1)、(1−2)のように、表される。F1は、初期状態での第1スプリング51の付勢力である。F2は、初期状態での第2スプリング52の付勢力である。k1は、第1スプリング51のばね定数である。k2は、第2スプリング52のばね定数である。
Fs1=F1+k1×Le1−k2×(Le1−Le2)
・・・(1−1)
Fs2=F2+k2×(Le2−Le1) ・・・(1−2)
ニードル60は、ノズル室16に収容されており、ハウジング10内で往復移動可能である。なお、ハウジング10内にガイドが設けられてもよい。ニードル60は、ガイドの内壁に沿って摺動可能であってもよい。
ニードル60の軸は、第1バルブ41の軸および第2バルブ42の軸と異なる。
また、ニードル60は、受圧面61を先端側に有する。さらに、ニードル60は、背圧面62およびニードルスプリング63を後端側に有する。
受圧面61は、テーパ形状に形成されており、ノズル室16に流入する燃料により、ニードル60が噴孔17を開く方向に作用する圧力を受ける。受圧面61が受ける全圧力をFp_bとする。
背圧面62は、ノズル室16に流入する燃料により、ニードル60が噴孔17を閉じる方向に作用する圧力を受ける。背圧面62が受ける全圧力をFp_nとする。
ニードルスプリング63は、ノズル室16に収容されている。ニードルスプリング63は、ニードル60が噴孔17を閉じる方向にニードル60を付勢する。ニードルスプリング63がニードル60を付勢する力をニードル付勢力Fs_nとする。初期状態では、全圧力Fp_b、Fp_nおよびニードル付勢力Fs_nは、以下関係式(2)になるように、設定されている。
Fp_n+Fs_n>Fp_b ・・・(2)
ニードル60は、第1バルブ41または第2バルブ42が第1圧力P1および第2圧力P2を制御するとき、ハウジング10の軸方向に移動する。このとき、ニードル60は、噴孔17を開閉する。ニードル60が噴孔17を開く方向は、第1バルブ41または第2バルブ42の開方向と一致する。ニードル60が噴孔17を閉じる方向は、第1バルブ41または第2バルブ42の閉方向と一致する。
ニードル60は、開方向に移動したとき、ニードル60の先端部64が弁座18から離れる。ニードル60の先端部64が弁座18から離れたとき、ニードル60は、噴孔17開く。噴孔17が開かれたとき、ノズル室16の燃料が噴孔17から噴射される。
また、ニードル60は、閉方向に移動したとき、ニードル60の先端部64が弁座18に接触する。ニードル60の先端部64が弁座18に接触したとき、ニードル60は、噴孔17を閉じる。噴孔17が閉じられたとき、噴孔17からの燃料の噴射が停止する。
ソレノイド70は、ハウジング10の後端部106に、1つ設けられている。
また、ソレノイド70は、ボビンの外周に巻線が巻回されている。
さらに、ソレノイド70は、通電されたとき、ハウジング10、第1バルブ41および第2バルブ42に磁界を生成可能である。ソレノイド70に流れる電流をソレノイド電流Icとする。
図2に示すように、初期状態からソレノイド70に通電されるとき、ソレノイド70が磁界を生成する。
ハウジング10の後端部106において、後端側のハウジング10がS極となり、先端側のハウジング10がN極になる。
後端側の第1バルブ41がS極となり、先端側の第1バルブ41がN極になる。ソレノイド70により、ハウジング10および第1バルブ41を経由する磁気回路である第1磁気回路が生成される。
後端側の第2バルブ42がS極となり、先端側の第2バルブ42がN極になる。ソレノイド70により、ハウジング10および第2バルブ42を経由する磁気回路である第2磁気回路が生成される。
このような磁気回路が生成されるように、ソレノイド70の巻線方向は設定されている。なお、各部位の後端側がN極、各部位の先端側がS極になるように、磁気回路が生成されてもよい。
ソレノイド70が磁界を生成したとき、第1バルブ41および第2バルブ42は、ハウジング10の後端部106と吸引する。ハウジング10の後端部106と第1バルブ41とが吸引する力を第1吸引力Fm1とする。ハウジング10の後端部106と第2バルブ42とが吸引する力を第2吸引力Fm2とする。第1吸引力Fm1により、第1バルブ41は、開方向に移動しようとする。第2吸引力Fm2により、第2バルブ42は、開方向に移動しようとする。
第1吸引力Fm1および第2吸引力Fm2は、例えば、以下関係式(3−1)−(3−4)のように表される。
Fm1∝Φ1 ・・・(3−1)
Φ1=B1×S1
=μ1×H1×S1 ・・・(3−2)
Fm2∝Φ2 ・・・(3−3)
Φ2=B2×S2
=μ2×H2×S2 ・・・(3−4)
Φ1は、第1バルブ41を通過する磁束である。第1吸引力Fm1は、Φ1に比例する。B1は、第1バルブ41を通過する磁束密度である。第1バルブ41を通過する磁束密度を第1磁束密度B1とする。S1は、第1バルブ41を通過する磁束に対して垂直な面の断面積である。μ1は、第1バルブ41の透磁率である。H1は、第1バルブ41を通過する磁界の強さである。B1は、H1に比例する。H1は、ソレノイド電流Icに比例する。このため、第1吸引力Fm1は、ソレノイド電流Icに比例する。
同様に、Φ2は、第2バルブ42を通過する磁束である。第2吸引力Fm2は、Φ2に比例する。B2は、第2バルブ42を通過する磁束密度である。第2バルブ42を通過する磁束密度を第2磁束密度B2とする。S2は、第2バルブ42を通過する磁束に対して垂直な面の断面積である。μ2は、第2バルブ42の透磁率である。H2は、第2バルブ42を通過する磁界の強さである。B2は、H2に比例する。H2は、ソレノイド電流Icに比例する。このため、第2吸引力Fm2は、ソレノイド電流Icに比例する。なお、透磁率μ1、μ2は、第1バルブ41および第2バルブ42の材料等により、任意に設定される。通過する磁束に対して垂直な面の断面積S1、S2は、ハウジング10、第1バルブ41および第2バルブ42の構造等により、任意に設定される。
電磁弁制御部80は、マイコンを主体として構成されている。電磁弁制御部80は、CPU、読み出し可能な非一時的有形記録媒体、ROM、I/O、および、これらの構成を接続するバスライン等を備えている。電磁弁制御部80の各処理は、ROM等の実体的なメモリ装置に予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。図中において、電磁弁制御部80をECUと記載する。
電磁弁制御部80は、ソレノイド70と電気的に接続されており、ソレノイド70に通電可能である。また、電磁弁制御部80は、ソレノイド電流Icを制御可能である。
従来、特許文献1に記載されているように、同軸かつ直列に連通する2つの燃料流路を2つの電磁弁で開閉して、圧力室の圧力を制御する燃料噴射装置が知られている。
特許文献1の構成では、直列に連通する2つの燃料流路を開閉するために、2つのうちの一方の電磁弁の移動量を大きくする必要がある。電磁弁の移動量が大きくなるに伴い、電磁弁を駆動する力が増大する。電磁弁を駆動する力が増大するに伴い、燃料噴射装置の消費電力が増大する。さらに、2つの電磁弁を2つのソレノイドで駆動しており、消費電力が増大する。
また、電磁弁の移動量が大きくなると、電磁弁の移動量を確保するために、燃料噴射装置の体格を大きくする必要がある。
そこで、本実施形態の燃料噴射装置は、消費する電力を低減し、小型化可能にする。
第2アウトオリフィス32は、サブアウトオリフィス31とは異なる位置に設けられている。第2アウトオリフィス32の軸Of2の位置または傾きがサブアウトオリフィス31の軸Of1の位置または傾きと異なるように、サブアウトオリフィス31または第2アウトオリフィス32が形成されている。サブアウトオリフィス31の軸Of1は、第1バルブ41および第2バルブ42と同軸である。
サブアウトオリフィス31および第2アウトオリフィス32は、オリフィスプレート30内において、並列に設けられている。
第1バルブ41の開閉方向に向かって、第1バルブ41に作用する力の総和を第1電磁弁力Fe1とする。第1バルブ41の開閉方向に向かって、第2バルブ42に作用する力の総和を第2電磁弁力Fe2とする。第1電磁弁力Fe1および第2電磁弁力Fe2は、例えば、以下関係式(4−1)、(4−2)のように表される。
Fe1=Fm1+Ff1−Fs1+Fs2・・・(4−1)
Fe2=Fm2+Ff2−Fs2 ・・・(4−2)
第1バルブ41または第2バルブ42の開方向を第1電磁弁力Fe1および第2電磁弁力Fe2の正方向とする。なお、第1吸引力Fm1、第2吸引力Fm2、第1燃料補助力Ff1および第2燃料補助力Ff2は、正方向に作用する。第1付勢力Fs1および第2付勢力Fs2は、負方向に作用する。
初期状態では、第1電磁弁力Fe1がゼロ未満になるように、第1吸引力Fm1、第1燃料補助力Ff1および第1付勢力Fs1が調整されている。
同様に、初期状態では、第2電磁弁力Fe2がゼロ未満になるように、第2吸引力Fm2、第2燃料補助力Ff2および第2付勢力Fs2が調整されている。
また、初期状態では、第1電磁弁力Fe1の大きさ、すなわち、絶対値は、第2電磁弁力Fe2の大きさよりも大きく設定されている。なお、第1電磁弁力Fe1の大きさは、第2電磁弁力Fe2の大きさよりも小さく設定されてもよい。
電磁弁制御部80は、ソレノイド電流Icに応じて、第1電磁弁力Fe1または第2電磁弁力Fe2を制御可能である。ソレノイド電流Icにおいて、予め設定される閾値である電流閾値が設定されており、2つの電流閾値が設定されている。一方の電流閾値を第1電流閾値Ic_th1とする。他方の電流閾値を第2電流閾値Ic_th2とする。
第2電流閾値Ic_th2は、第1電流閾値Ic_th1よりも大きく設定されている。第1電流閾値Ic_th1および第2電流閾値Ic_th2は、実験、シミュレーション、透磁率μ1、μ2、通過する磁束に対して垂直な面の断面積S1、S2等により、任意に設定される。
ソレノイド電流Icが第1電流閾値Ic_th1未満であるとき、すなわち、以下関係式(5−1)であるとき、第1吸引力Fm1および第2吸引力Fm2は、以下関係式(5−2)になるように設定されている。なお、第1吸引力Fm1は、第2吸引力Fm2より小さく設定されてもよい。
また、第1電磁弁力Fe1および第2電磁弁力Fe2は、以下関係式(5−3)、(5−4)になるように、設定されている。
第1電磁弁力Fe1がゼロ未満であるため、第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を閉じる。第2電磁弁力Fe2がゼロ未満であるため、第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を閉じる。
Ic<Ic_th1 ・・・(5−1)
Fm1>Fm2 ・・・(5−2)
Fe1<0 ・・・(5−3)
Fe2<0 ・・・(5−4)
電磁弁制御部80によりソレノイド電流Icが大きくなり、第1吸引力Fm1および第2吸引力Fm2は、大きくなる。ソレノイド電流Icが第1電流閾値Ic_th1以上、第2電流閾値Ic_th2未満となったとき、すなわち、以下関係式(6−1)であるとき、第1電磁弁力Fe1および第2電磁弁力Fe2は、以下関係式(6−2)、(6−3)になるように、設定されている。
Ic_th1≦Ic<Ic_th2 ・・・(6−1)
Fe1>0 ・・・(6−2)
Fe2<0 ・・・(6−3)
図3に示すように、第1バルブ41は、第1電磁弁力Fe1により、開方向に移動する。第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を開く。第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を閉じている。第1バルブ41がサブアウトオリフィス31を開くとともに、第1電磁弁移動量Le1が増加する。なお、第1吸引力Fm1の増加分は、第1付勢力Fs1の増加分よりも大きく設定されている。
第1バルブ41がサブアウトオリフィス31を開いたとき、第1圧力室21から第1アウトオリフィス36およびサブアウトオリフィス31を経由して、第1圧力室21の燃料が流出する。第1圧力P1が低下する。第1圧力室21から流出した燃料は、第2圧力室22およびハウジング流路15を経由して、外部に流出する。このとき、圧力制御プレート35は、ハウジング流路13を閉じている。このため、ハウジング流路13から第1圧力室21に燃料は流れない。
第1圧力P1が低下したとき、背圧面62に作用する全圧力Fp_nが低下し、以下関係式(7)が満たされる。関係式(7)が満たされ、ニードル60が弁座18から離れ、噴孔17が開く。噴孔17を経由して、燃料が外部に噴射される。
Fp_n+Fs_n<Fp_b ・・・(7)
電磁弁制御部80によりソレノイド電流Icがさらに大きくなり、第1吸引力Fm1および第2吸引力Fm2は、さらに大きくなる。ソレノイド電流Icが第2電流閾値Ic_th2以上になるとき、すなわち、関係式(8−1)であるとき、第1電磁弁力Fe1および第2電磁弁力Fe2が以下関係式(8−2)、(8−3)になる。このとき、電磁弁制御部80は、以下関係式(8−4)になるように、第1電磁弁力Fe1および第2電磁弁力Fe2を制御する。
Ic_th2≦Ic ・・・(8−1)
Fe1>0 ・・・(8−2)
Fe2>0 ・・・(8−3)
Fe2≧Fe1 ・・・(8−4)
図4に示すように、第1バルブ41は、第1電磁弁力Fe1により、開方向にさらに移動する。第2バルブ42は、第2電磁弁力Fe2により、開方向に移動する。第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を開く。第2バルブ42が第2アウトオリフィス32を開くとともに、第2電磁弁移動量Le2が増加する。なお、第2吸引力Fm2の増加分は、第2付勢力Fs2の増加分よりも大きく設定されている。
第2バルブ42が第2アウトオリフィス32を開いたとき、第1圧力室21から第2アウトオリフィス32を経由して、第1圧力室21の燃料がさらに流出する。このとき、第1圧力P1がさらに低下し、ニードル60が開方向にさらに移動する。ニードル60が開方向に移動し、燃料噴射率Qが増加する。
第1圧力P1が低下するに伴い、第1圧力P1および制御プレートスプリング37の付勢力よりもハウジング流路13の圧力による力が大きくなる。このとき、圧力制御プレート35は、ハウジング流路13を開く。
第1圧力P1が低下した状態から電磁弁制御部80がソレノイド70への通電を停止したとき、第1電磁弁力Fe1がゼロ未満になる。第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を閉じる。第2バルブ42は、第2電磁弁力Fe2がゼロ未満になる。第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を閉じる。圧力制御プレート35は、ハウジング流路14を閉じる。
図5に示すように、サブアウトオリフィス31が閉じられたとき、サブアウトオリフィス31における比較的高い圧力の燃料が第1圧力室21に流入する。また、ハウジング流路13から比較的高い圧力の燃料が第1圧力室21に流入する。第1圧力P1およびノズル室16の圧力が上昇し、関係式(2)となり、ニードル60が閉方向に移動する。ニードル60が噴孔17を閉じ、噴孔17からの燃料の噴射が停止される。
第1圧力P1が上昇するに伴い、ハウジング流路13の燃料の圧力による力よりも第1圧力P1および制御プレートスプリング37の付勢力が大きくなる。このとき、圧力制御プレート35は、ハウジング流路13を閉じる。圧力制御プレート35は、初期状態に戻る。
燃料噴射装置1では、燃料の噴射開始時に、圧力制御プレート35により、ハウジング流路13が閉じられている。このため、ハウジング流路13から第1圧力室21に燃料が流入されない。また、燃料の噴射完了時に、ハウジング流路13だけでなく、サブアウトオリフィス31における比較的高い圧力の燃料が第1圧力室21に流入する。このため、第1圧力P1の上昇の応答性が向上する。圧力制御プレート35により、第1圧力P1の応答性が向上し、ニードル60の移動量の応答性が向上する。さらに、燃料噴射率Qの応答性が向上する。
図6を参照して、電磁弁制御部80の制御について説明する。図において、共通な軸として、ソレノイド電流Icを横軸とする。ソレノイド電流Icに対する第1磁束密度B1、第1電磁弁力Fe1および第1バルブ41の開閉が実線で記載されている。第2磁束密度B2、第2電磁弁力Fe2および第2バルブ42の開閉が一点鎖線で記載されている。第1バルブ41がサブアウトオリフィス31を開く、または、第2バルブ42が第2アウトオリフィス32を開くときを「開」と記載している。第1バルブ41がサブアウトオリフィス31を閉じる、または、第2バルブ42が第2アウトオリフィス32を閉じるときを「閉」と記載している。
ソレノイド電流Icがゼロであるとき、第1磁束密度B1および第2磁束密度B2はゼロである。このとき、第1電磁弁力Fe1および第2電磁弁力Fe2は、負方向、すなわち、閉方向に、作用している。第1電磁弁力Fe1の絶対値は、第2電磁弁力Fe2の絶対値よりも大きく設定されている。なお、第1電磁弁力Fe1の絶対値は、第2電磁弁力Fe2の絶対値よりも小さく設定されてもよい。第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を閉じている。第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を閉じている。
電磁弁制御部80がソレノイド電流Icを高くするに伴い、第1磁束密度B1および第2磁束密度B2が増加する。
ソレノイド電流IcがIc_Aになったとき、第1電磁弁力Fe1と第2電磁弁力Fe2とは等しくなる、すなわち、Fe1=Fe2になる。「等しく」または「=」は、常識的な誤差範囲を含むものとする。電磁弁制御部80によりソレノイド電流IcがIc_Aよりも高くなるとき、第1電磁弁力Fe1は、第2電磁弁力Fe2よりも大きくなる。
ソレノイド電流Icが第1電流閾値Ic_th1以上となったとき、第1電磁弁力Fe1は、ゼロ以上になる。このとき、第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を開く。第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を閉じている。
電磁弁制御部80がソレノイド電流Icを第1電流閾値Ic_th1より高くして、ソレノイド電流IcがIc_Bになったとき、第1磁束密度B1の変化率がゼロになる。第1磁束密度B1は、磁気飽和になる。このとき、第1磁束密度B1は、第1磁束密度B1の最大値である最大第1磁束密度B1_MAXになる。第1磁束密度B1の変化率がゼロになるとき、第1電磁弁力Fe1の変化率がゼロになる。第1電磁弁力Fe1は、第1電磁弁力Fe1の最大値である最大第1電磁弁力Fe1_MAXになる。
電磁弁制御部80がソレノイド電流IcをIc_Bより高くして、ソレノイド電流Icが第2電流閾値Ic_th2以上となったとき、第2電磁弁力Fe2は、ゼロ以上になる。このとき、第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を開く。第1バルブ41は、開方向にさらに移動する。
電磁弁制御部80がソレノイド電流Icを第2電流閾値Ic_th2より高くして、ソレノイド電流IcがIc_Cになったとき、第2磁束密度B2の変化率がゼロになる。第2磁束密度B2は、磁気飽和になる。このとき、第2磁束密度B2は、第2磁束密度B2の最大値である最大第2磁束密度B2_MAXになる。第2磁束密度B2の変化率がゼロになるとき、第2電磁弁力Fe2の変化率がゼロになる。第2電磁弁力Fe2は、第2電磁弁力Fe2の最大値である最大第2電磁弁力Fe2_MAXになる。最大第2電磁弁力Fe2_MAXは、最大第1電磁弁力Fe1_MAXよりも大きく設定されている。
図7のタイムチャートを参照して、電磁弁制御部80の制御について説明する。タイムチャートにおいて、共通な軸として、時刻tを横軸とする。時刻tに対するソレノイド電流Ic、第1電磁弁力Fe1および第1バルブ41の開閉が実線で記載されている。時間tに対する第2電磁弁力Fe2および第2バルブ42の開閉が記載されている。
時刻t00のとき、ソレノイド電流Icは、ゼロである。このとき、第1電磁弁力Fe1および第2電磁弁力Fe2は、負方向に作用している。第1電磁弁力Fe1の絶対値は、第2電磁弁力Fe2の絶対値よりも大きい。第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を閉じている。第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を閉じている。
時刻t01のとき、電磁弁制御部80は、ソレノイド70に通電し始める。ソレノイド電流Icがゼロ以上になる。
時刻t02のとき、ソレノイド電流Icは、第1電流閾値Ic_th1以上になる。このとき、第1電磁弁力Fe1は、ゼロ以上になる。第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を開く。
時刻t03のとき、ソレノイド電流Icは、Ic_Bになる。第1磁束密度B1が磁気飽和になる。第1電磁弁力Fe1は、最大第1電磁弁力Fe1_MAXになる。
時刻t03から時刻t04まで、ソレノイド電流Icは、Ic_Bで一定である。なお、このとき、ソレノイド電流Icは、Ic_Bで一定に限定されない。ソレノイド電流Icは、第1電流閾値Ic_th1より大きく、第2電流閾値Ic_th2より小さくなるように、設定されていればよい。
時刻t04のとき、電磁弁制御部80は、ソレノイド電流IcをIc_Bよりも高くする。
時刻t05のとき、ソレノイド電流Icは、第2電流閾値Ic_th2以上になる。このとき、第2電磁弁力Fe2は、ゼロ以上になる。第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を開く。第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を開いている。
時刻t06のとき、ソレノイド電流Icは、Ic_Cになる。第2磁束密度B2が磁気飽和になる。第2電磁弁力Fe2は、最大第2電磁弁力Fe2_MAXになる。
時刻t06から時刻t07まで、ソレノイド電流Icは、Ic_Cで一定である。なお、このとき、ソレノイド電流Icは、Ic_Cで一定に限定されない。ソレノイド電流Icは、第2電流閾値Ic_th2より大きくなるように、設定されていればよい。
時刻t07のとき、電磁弁制御部80は、ソレノイド70への通電を停止する。ソレノイド電流Icがゼロとなるように、ソレノイド電流Icが低下する。ソレノイド電流IcがIc_C未満になる。このとき、第2電磁弁力Fe2が小さくなる。
時刻t08のとき、ソレノイド電流Icは、第2電流閾値Ic_th2未満になる。このとき、第2電磁弁力Fe2は、ゼロ未満になる。第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を閉じる。第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を開いている。
時刻t09のとき、ソレノイド電流Icは、Ic_B未満になる。このとき、第1電磁弁力Fe1が小さくなる。
時刻t10のとき、ソレノイド電流Icは、第1電流閾値Ic_th1未満になる。このとき、第1電磁弁力Fe1は、ゼロ未満になる。第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を閉じる。
時刻t11のとき、ソレノイド電流Icは、ゼロになる。第1バルブ41および第2バルブ42は、初期状態に戻る。
[1]サブアウトオリフィス31の軸Of1と第2アウトオリフィス32の軸Of2とが異なり、サブアウトオリフィス31および第2アウトオリフィス32は、オリフィスプレート30内において、並列に設けられている。このため、第1バルブ41および第2バルブ42の移動量が小さくなる。これにより、燃料噴射装置1の体格を小さくできる。
また、第1バルブ41および第2バルブ42の移動量が小さくなるため、第1電磁弁力Fe1および第2電磁弁力Fe2を小さくできる。これにより、電磁弁制御部80によるソレノイド電流Icが小さくなり、燃料噴射装置1による消費電力が削減される。また、1つのソレノイド70により、第1バルブ41および第2バルブ42の開閉が行えるため、消費電力がさらに削減される。
[2]電磁弁制御部80によりソレノイド電流Icが第1電流閾値Ic_th1未満であるとき、サブアウトオリフィス31および第2アウトオリフィス32は、閉じられている。電磁弁制御部80によりソレノイド電流Icが第1電流閾値Ic_th1以上、第2電流閾値Ic_th2未満であるとき、第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を開く。第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32閉じている。
このため、比較的低いソレノイド電流Icにより、第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を安定して開くことができる。また、コモンレール90の燃料の圧力が比較的高くても、第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を安定して開くことができる。
図8に示すように、燃料噴射装置1は、第1バルブ41の移動量を調整して、初期噴射時の燃料噴射率Qを小さくできる。
また、電磁弁制御部80によりソレノイド電流Icが第2電流閾値Ic_th2以上であるとき、第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を開く。このとき、第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を開く。第2バルブ42が第2アウトオリフィス32を開くとき、燃料噴射率Qが大きくなる。燃料噴射装置1は、比較的小さい燃料噴射率Qから比較的大きい燃料噴射率Qに変更可能であり、ブーツ型噴射が可能になる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、電磁弁制御部の制御が異なる点を除き、第1実施形態と同様である。
第2実施形態の燃料噴射装置2では、電磁弁制御部80がソレノイド70に通電したとき、電磁弁制御部80は、ソレノイド電流Icが第2電流閾値Ic_th2以上になるように、ソレノイド電流Icを制御する。
図9に示すように、ソレノイド電流Icが第2電流閾値Ic_th2以上であるとき、第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を開く。第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を開く。
サブアウトオリフィス31および第2アウトオリフィス32が開かれた状態から、電磁弁制御部80は、ソレノイド電流Icが低下するように、ソレノイド電流Icを制御する。
図10に示すように、ソレノイド電流Icが第1電流閾値Ic_th1以上、第2電流閾値Ic_th2未満になったとき、第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を閉じる。
図11のタイムチャートを参照して、電磁弁制御部80の制御について説明する。
時刻t20のとき、ソレノイド電流Icは、ゼロである。
時刻t21のとき、電磁弁制御部80は、ソレノイド70に通電し始める。ソレノイド電流Icがゼロ以上になる。
時刻t22のとき、ソレノイド電流Icは、第1電流閾値Ic_th1以上になる。第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を開く。
時刻t23のとき、ソレノイド電流Icは、第2電流閾値Ic_th2以上になる。第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を開く。第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を開いている。
時刻t24のとき、ソレノイド電流Icは、Ic_Cになる。第1磁束密度B1および第2磁束密度B2が磁気飽和になる。第1電磁弁力Fe1は、最大第1電磁弁力Fe1_MAXになる。第2電磁弁力Fe2は、最大第2電磁弁力Fe2_MAXになる。
時刻t24から時刻t25まで、ソレノイド電流Icは、Ic_Cで一定である。なお、このとき、ソレノイド電流Icは、Ic_Cで一定に限定されない。ソレノイド電流Icは、第2電流閾値Ic_th2より大きくなるように、設定されていればよい。
時刻t25のとき、電磁弁制御部80は、ソレノイド電流IcをIc_Cよりも低くする。
時刻t26のとき、ソレノイド電流Icは、第2電流閾値Ic_th2未満になる。第2電磁弁力Fe2がゼロ未満になる。第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を閉じる。第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を開いている。
時刻t27のとき、ソレノイド電流Icは、Ic_Bになる。第1電磁弁力Fe1は、最大第1電磁弁力Fe1_MAXである。
時刻t27から時刻t28まで、ソレノイド電流Icは、Ic_Bで一定である。なお、このとき、ソレノイド電流Icは、Ic_Bで一定に限定されない。ソレノイド電流Icは、第1電流閾値Ic_th1より大きく、第2電流閾値Ic_th2より小さくなるように、設定されていればよい。
時刻t28のとき、電磁弁制御部80は、ソレノイド70への通電を停止する。ソレノイド電流IcがIc_B未満になる。
時刻t29のとき、ソレノイド電流Icは、第1電流閾値Ic_th1未満になる。第1電磁弁力Fe1がゼロ未満になる。第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を閉じる。
時刻t30のとき、ソレノイド電流Icは、ゼロになる。第1電磁弁力Fe1および第2電磁弁力Fe2は、初期状態に戻る。
第2実施形態においても、第1実施形態の[1]に記載されている効果と同様の効果を奏する。
[3]第2実施形態では、初期噴射時に燃料噴射率Qが大きくなる。比較的大きい燃料噴射率Qから燃料噴射率Qを小さくなる。燃料噴射装置2は、比較的大きい燃料噴射率Qから比較的小さい燃料噴射率Qに変更可能であり、逆ブーツ型噴射が可能になる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1電磁弁および第2電磁弁の設定ならびに電磁弁制御部の制御が異なる点を除き、第1実施形態と同様である。
第3実施形態の燃料噴射装置3では、ソレノイド電流Icが第1電流閾値Ic_th1未満であるとき、第1電磁弁力Fe1および第2電磁弁力Fe2は、以下関係式(9−1)、(9−2)になるように、設定されている。
Fe1<0 ・・・(9−1)
Fe2<0 ・・・(9−2)
ソレノイド電流Icが第1電流閾値Ic_th1以上、第2電流閾値Ic_th2未満であるとき、第1電磁弁力Fe1および第2電磁弁力Fe2は、以下関係式(10−1)、(10−2)になるように、設定されている。
Fe1<0 ・・・(10−1)
Fe2>0 ・・・(10−2)
ソレノイド電流Icが第2電流閾値Ic_th2以上であるとき、第1電磁弁力Fe1および第2電磁弁力Fe2は、以下関係式(11−1)、(11−2)、(11−3)になるように、設定されている。第3実施形態では、第2バルブ42が第2アウトオリフィス32を開いた後、第1バルブ41がサブアウトオリフィス31を開く。
Fe1>0 ・・・(11−1)
Fe2>0 ・・・(11−2)
Fe2≧Fe1 ・・・(11−3)
図12を参照して、電磁弁制御部80の制御について説明する。
ソレノイド電流Icがゼロであるとき、第1磁束密度B1および第2磁束密度B2はゼロである。このとき、第1電磁弁力Fe1および第2電磁弁力Fe2は、負方向に作用している。第2電磁弁力Fe2の絶対値は、第1電磁弁力Fe1の絶対値よりも小さい。第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を閉じている。第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を閉じている。
電磁弁制御部80がソレノイド電流Icを高くするに伴い、第1磁束密度B1および第2磁束密度B2が増加する。
ソレノイド電流Icが第1電流閾値Ic_th1以上となったとき、第2電磁弁力Fe2は、ゼロ以上になる。第1電磁弁力Fe1は、ゼロ未満である。
図13に示すように、第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を開く。第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を閉じている。
電磁弁制御部80がソレノイド電流Icを第1電流閾値Ic_th1より高くして、ソレノイド電流Icが第2電流閾値Ic_th2以上となったとき、第1電磁弁力Fe1は、ゼロ以上になる。
図14に示すように、第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を開く。第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を開いている。
図12に戻って、電磁弁制御部80がソレノイド電流Icを第2電流閾値Ic_th2より高くして、ソレノイド電流IcがIc_Bになったとき、第1磁束密度B1は、磁気飽和になる。このとき、第1磁束密度B1は、最大第1磁束密度B1_MAXになる。第1電磁弁力Fe1は、最大第1電磁弁力Fe1_MAXになる。
電磁弁制御部80がソレノイド電流IcをIc_Bより高くして、ソレノイド電流IcがIc_Cになったとき、第2磁束密度B2は、磁気飽和になる。第2磁束密度B2は、最大第2磁束密度B2_MAXになる。第2電磁弁力Fe2は、最大第2電磁弁力Fe2_MAXになる。なお、第2電流閾値Ic_th2は、Ic_Bよりも小さい。
図15のタイムチャートを参照して、電磁弁制御部80の制御について説明する。
時刻t40のとき、ソレノイド電流Icは、ゼロである。
時刻t41のとき、電磁弁制御部80は、ソレノイド70に通電し始める。ソレノイド電流Icがゼロ以上になる。
時刻t42のとき、ソレノイド電流Icは、第1電流閾値Ic_th1以上になる。第2電磁弁力Fe2は、ゼロ以上になる。第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を開く。
時刻t43のとき、ソレノイド電流Icは、第2電流閾値Ic_th2以上になる。第1電磁弁力Fe1は、ゼロ以上になる。第2バルブ42が第2アウトオリフィス32を開きつつ、第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を開く。
時刻t44のとき、ソレノイド電流Icは、Ic_Cになる。第1磁束密度B1および第2磁束密度B2が磁気飽和になる。第2電磁弁力Fe2は、最大第2電磁弁力Fe2_MAXになる。第1電磁弁力Fe1は、最大第1電磁弁力Fe1_MAXになる。
時刻t44から時刻t45まで、ソレノイド電流Icは、Ic_Cで一定である。なお、このとき、ソレノイド電流Icは、Ic_Cで一定に限定されない。ソレノイド電流Icは、第2電流閾値Ic_th2より大きくなるように、設定されていればよい。
時刻t45のとき、電磁弁制御部80は、ソレノイド電流IcをIc_Cよりも低くする。
時刻t46のとき、ソレノイド電流Icは、第2電流閾値Ic_th2未満になる。第1電磁弁力Fe1は、ゼロ未満になる。第1バルブ41は、サブアウトオリフィス31を閉じる。
また、時刻t46のとき、電磁弁制御部80は、ソレノイド電流Icを第2電流閾値Ic_th2よりも低くする。
時刻t47のとき、ソレノイド電流Icは、第1電流閾値Ic_th1を超え、第2電流閾値Ic_th2未満の値になる。第2電磁弁力Fe2は、小さくなる。第1電磁弁力Fe1は、負方向に大きくなる。
時刻t47から時刻t48まで、ソレノイド電流Icは、第1電流閾値Ic_th1を超え、第2電流閾値Ic_th2未満の値で一定である。なお、このとき、ソレノイド電流Icは、一定値に限定されない。ソレノイド電流Icは、第1電流閾値Ic_th1より大きく、第2電流閾値Ic_th2より小さくなるように、設定されていればよい。
時刻t48のとき、電磁弁制御部80は、ソレノイド70への通電を停止する。ソレノイド電流Icが低下する。
時刻t49のとき、ソレノイド電流Icは、第1電流閾値Ic_th1未満になる。第2電磁弁力Fe2は、ゼロ未満になる。第2バルブ42は、第2アウトオリフィス32を閉じる。
時刻t50のとき、ソレノイド電流Icは、ゼロになる。第1電磁弁力Fe1および第2電磁弁力Fe2は、初期状態に戻る。
第3実施形態においても、第1実施形態の[1]に記載されている効果および第2実施形態の[3]に記載されている効果と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
(i)ソレノイド電流Icの閾値は、少なくとも1つ設定されていればよい。
ソレノイド電流Icの閾値が1つの場合、ソレノイド電流Icが電流閾値Ic_th未満であるとき、電磁弁制御部は、第1電磁弁が第1プレート燃料流路を開き、かつ、第2電磁弁が第2プレート燃料流路を閉じるように、ソレノイド、第1電磁弁および第2電磁弁を制御する。このとき、第1吸引力Fm1は、第2吸引力Fm2よりも大きく設定されている。また、第1電磁弁力Fe1は、第2電磁弁力Fe2よりも大きく設定されている。
ソレノイド電流Icが電流閾値Ic_th以上であるとき、電磁弁制御部は、第1電磁弁が第1プレート燃料流路を開き、かつ、第2電磁弁が第2プレート燃料流路を開くように、ソレノイド、第1電磁弁および第2電磁弁を制御する。このとき、第2電磁弁力Fe2が第1電磁弁力Fe1以上に設定されている。
(ii)第1実施形態では、ソレノイド電流Icが第1電流閾値Ic_th1以上、第2電流閾値Ic_th2未満であるとき、第1バルブ41がサブアウトオリフィス31を開き、第2バルブ42が第2アウトオリフィス32を閉じる。
ソレノイド電流Icが第1電流閾値Ic_th1以上、第2電流閾値Ic_th2未満であるとき、第1バルブ41がサブアウトオリフィス31を閉じ、第2バルブ42が第2アウトオリフィス32を開いてもよい。
(iii)第1スプリングは、第1電磁弁よりも先端側に設けられてもよい。第1スプリングは、第1電磁弁が第1プレート燃料流路を閉じる方向に第1電磁弁を付勢する位置に設けられていればよい。また、第2スプリングは、第2電磁弁の外側に設けられてもよい。第1スプリングと同様に、第2スプリングは、第2電磁弁が第2プレート燃料流路を閉じる方向に第2電磁弁を付勢する位置に設けられていればよい。
(iv)本実施形態の燃料噴射装置が用いられる内燃機関は、ディーゼルエンジンに限定されず、ガソリンエンジンであってもよい。また、本実施形態の燃料噴射装置は、サバテサイクル、オットーサイクル、エリクソンサイクルまたはガスタービンサイクル等の熱サイクルを有する内燃機関に適用可能である。
以上、本開示は、このような実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
1、2、3 ・・・燃料噴射装置、 10 ・・・ハウジング、 17 ・・・噴孔、
21 ・・・第1圧力室、 22 ・・・第2圧力室、
30 ・・・プレート部(オリフィスプレート)、
31 ・・・第1プレート燃料流路(サブアウトオリフィス)、
32 ・・・第2プレート燃料流路(第2アウトオリフィス)、
41 ・・・第1電磁弁(第1バルブ)、
42 ・・・第2電磁弁(第2バルブ)、
51 ・・・第1付勢部材(第1スプリング)、
52 ・・・第2付勢部材(第2スプリング)、
60 ・・・ニードル、 70 ・・・ソレノイド、 80 ・・・電磁弁制御部。

Claims (7)

  1. 燃料が噴射される噴孔(17)を先端部に有し、燃料が流入出可能な第1圧力室(21)および前記第1圧力室に連通可能な第2圧力室(22)を有する有底筒状のハウジング(10)と、
    前記ハウジングに設けられており、前記第1圧力室と前記第2圧力室とに連通する第1プレート燃料流路(31)および前記第1プレート燃料流路の軸(Of1)とは異なる軸(Of2)を含み、前記第1圧力室と前記第2圧力室とに連通する第2プレート燃料流路(32)を有するプレート部(30)と、
    前記第2圧力室に収容されており、前記第1プレート燃料流路を開閉して前記第1圧力室の圧力および前記第2圧力室の圧力を制御可能な第1電磁弁(41)と、
    前記第1電磁弁が前記第1プレート燃料流路を閉じる方向に前記第1電磁弁を付勢する第1付勢部材(51)と、
    前記第1電磁弁の外側に設けられており、前記第2プレート燃料流路を開閉して前記第1圧力室の圧力および前記第2圧力室の圧力を制御可能な第2電磁弁(42)と、
    前記第2電磁弁が前記第2プレート燃料流路を閉じる方向に前記第2電磁弁を付勢する第2付勢部材(52)と、
    前記ハウジング内で往復移動可能であり、前記第1電磁弁または前記第2電磁弁が前記第1圧力室の圧力および前記第2圧力室の圧力を制御するとき、前記噴孔を開閉するニードル(60)と、
    前記ハウジング、前記第1電磁弁および前記第2電磁弁に磁界を生成可能なソレノイド(70)と、
    前記ソレノイドに流れる電流であるソレノイド電流(Ic)を制御可能であり、前記ソレノイド電流に応じて、前記第1電磁弁に作用する力である第1電磁弁力(Fe1)または前記第2電磁弁に作用する力である第2電磁弁力(Fe2)を制御可能な電磁弁制御部(80)と、
    を備え
    前記第1電磁弁および前記第2電磁弁の動作方向において、前記第1電磁弁により前記第1プレート燃料流路が閉じられる位置と、前記第2電磁弁により前記第2プレート燃料流路が閉じられる位置とは同じである燃料噴射装置。
  2. 予め設定される前記ソレノイド電流の閾値を電流閾値とすると、
    前記ソレノイド電流が前記電流閾値未満であるとき、
    前記第1電磁弁が前記第1プレート燃料流路を開き、かつ、前記第2電磁弁が前記第2プレート燃料流路を閉じ、
    前記ソレノイド電流が前記電流閾値以上であるとき、
    前記第1電磁弁が前記第1プレート燃料流路を開き、かつ、前記第2電磁弁が前記第2プレート燃料流路を開き、前記第2電磁弁力が前記第1電磁弁力以上となる請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 2つの前記電流閾値が設定されており、
    一方の前記電流閾値を第1電流閾値(Ic_th1)とし、前記第1電流閾値よりも大きく設定される他方の前記電流閾値を第2電流閾値(Ic_th2)とすると、
    前記ソレノイド電流が前記第1電流閾値以上、前記第2電流閾値未満であるとき、
    前記第1電磁弁が前記第1プレート燃料流路を開き、かつ、前記第2電磁弁が前記第2プレート燃料流路を閉じ、
    前記ソレノイド電流が前記第2電流閾値以上であるとき、
    前記第1電磁弁が前記第1プレート燃料流路を開き、かつ、前記第2電磁弁が前記第2プレート燃料流路を開く請求項2に記載の燃料噴射装置。
  4. 前記ソレノイド電流が前記第1電流閾値以上であるとき、前記第1電磁弁力はゼロ以上となり、
    前記ソレノイド電流が前記第2電流閾値以上であるとき、前記第2電磁弁力はゼロ以上となるように、設定されている請求項3に記載の燃料噴射装置。
  5. 予め設定される前記ソレノイド電流の閾値を電流閾値とすると、
    前記ソレノイド電流が前記電流閾値以上から前記電流閾値未満に変化したとき、前記第1電磁弁が前記第1プレート燃料流路を開き、かつ、前記第2電磁弁が前記第2プレート燃料流路を閉じる請求項1に記載の燃料噴射装置。
  6. 予め設定される前記ソレノイド電流の閾値を電流閾値とすると、
    前記ソレノイド電流が前記電流閾値以上から前記電流閾値未満に変化したとき、前記第1電磁弁が前記第1プレート燃料流路を閉じ、かつ、前記第2電磁弁が前記第2プレート燃料流路を開く請求項1に記載の燃料噴射装置。
  7. 予め設定される前記ソレノイド電流の閾値を電流閾値とすると、
    前記ソレノイド電流が前記電流閾値未満であるとき、
    前記第1電磁弁が前記第1プレート燃料流路を閉じ、かつ、前記第2電磁弁が前記第2プレート燃料流路を開き、
    前記ソレノイド電流が前記電流閾値以上であるとき、
    前記第1電磁弁が前記第1プレート燃料流路を開き、かつ、前記第2電磁弁が前記第2プレート燃料流路を開き、前記第1電磁弁力が前記第2電磁弁力以上となる請求項1に記載の燃料噴射装置。
JP2017195741A 2017-10-06 2017-10-06 燃料噴射装置 Active JP6988350B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017195741A JP6988350B2 (ja) 2017-10-06 2017-10-06 燃料噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017195741A JP6988350B2 (ja) 2017-10-06 2017-10-06 燃料噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019070327A JP2019070327A (ja) 2019-05-09
JP6988350B2 true JP6988350B2 (ja) 2022-01-05

Family

ID=66441054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017195741A Active JP6988350B2 (ja) 2017-10-06 2017-10-06 燃料噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6988350B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4304858B2 (ja) * 1999-12-22 2009-07-29 株式会社デンソー 燃料噴射弁
JP3551898B2 (ja) * 2000-06-15 2004-08-11 トヨタ自動車株式会社 燃料噴射弁
DE102013112751A1 (de) * 2013-11-19 2015-05-21 Denso Corporation Kraftstoffinjektor
DE102014205454A1 (de) * 2014-03-24 2015-09-24 Robert Bosch Gmbh Gasinjektor mit Doppelventilnadel

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019070327A (ja) 2019-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4403741A (en) Electromagnetic fuel injection valve
JP4562778B2 (ja) 集成式燃料供給装置
CN106917692B (zh) 利用开启持续时间的喷射器控制方法
US7121264B2 (en) Adjustable pressure regulating valve for fuel injection systems
JP6988350B2 (ja) 燃料噴射装置
JP5874696B2 (ja) 燃料噴射弁
JP2006509964A (ja) 噴射弁のための、衝突から解放された電磁式アクチュエータ
JP2010174819A (ja) 燃料噴射弁
CS235943B1 (en) Injection nozzle for internal combustion oil engines
WO2015036825A1 (en) Control device of internal combustion engine
JP6270599B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5857980B2 (ja) 電磁弁
JP2007297962A (ja) 燃料噴射ノズル
DE112015005997B4 (de) Kraftstoffeinspritzventilsteuervorrichtung
JP2007205324A (ja) 燃料噴射弁
US20030080217A1 (en) Fuel injector having a high-pressure-resistant supply line
JP2017075542A (ja) 燃料噴射装置
JP7070069B2 (ja) 電磁弁およびこれを用いた燃料噴射装置
US20150285199A1 (en) Fuel injector and fuel-injection system having a fuel injector
EP2295787B1 (en) Fuel Injector
JP2006527811A (ja) 燃料噴射装置内の構成
US20200386199A1 (en) Valve for metering a fluid
JP2009236095A (ja) 燃料噴射装置
CN109751145A (zh) 用于控制燃料喷射器的方法
JP2011157955A (ja) エアブラストインジェクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211102

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211115

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6988350

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151