JP6988041B1 - 振動吸収体 - Google Patents
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Abstract
Description
する伝搬部材と、前記複数の凹所のそれぞれに充填された振動吸収部材とを備えているた
め、伝搬部材(例えば、エンジンカバー等)そのものを利用して伝搬する振動を凹所内の
振動吸収部材により吸収することができる。
図1(a)に示すSは振動源(振動源は、例えば、船舶用ホーン、エンジン、発電機、コンプレッサー、エンジンマウント等である。)1によって生じる振動を吸収する振動吸収体で、振動吸収体Sは、振動源1を支持する容器2と、この容器2内に充填された振動吸収部材(振動吸収部材は、例えば、ゲル状のシリコーンであり、より望ましくは、シリコーンゲルであり、JIS K 2220で規定される針入度が40〜90のものが良い。)3とを有し、容器2は、金属(例えば、アルミ)又は硬質のプラスチック(ポリプロピレン、ポリカーボネイト、ABS、塩化ビニール等の硬質樹脂)等で形成されている。
容器2は、振動吸収部材3が充填させる充填室21と、この充填室21の開口部を覆う蓋22とを有する。
この振動吸収体Sによれば、振動吸収体Sは、容器2と、この容器2内に充填された振動吸収部材3とを有し、容器2は、金属又は硬質のプラスチックで形成されているため、振動吸収体Sの振動対象物[例えば、エンジン等の振動源、振動を伝搬する伝搬部材(例えば、エンジンカバー等)]の接触を振動吸収部材3ではなく、容器2となり、振動対象物の重量の影響を受けず、振動吸収部材3の振動吸収効果を十分発揮して、振動源からの振動又は、振動源から伝搬される振動を金属又は硬質のプラスチックで形成された容器2内の振動吸収部材3により吸収することができる。
上述した実施例においては、振動吸収体Sの一態様として、容器2の例を示したが、本願発明は、これに限らず、図4〜図6に示す振動吸収体Sでも良い。
即ち、振動吸収体Sは、複数の凹所4aを有すると共に、振動を伝搬する伝搬部材(例えば、エンジンカバー等)4と、複数の凹所4aのそれぞれに充填された振動吸収部材(例えば、ゲル状のシリコーン)3とを備えているものである。
この振動吸収体Sによれば、複数の凹所4aを有すると共に、振動を伝搬する伝搬部材4と、複数の凹所4aのそれぞれに充填された振動吸収部材3とを備えているため、伝搬部材(例えば、エンジンカバー等)4そのものを利用して伝搬する振動を凹所4a内の振動吸収部材3により吸収することができる。
なお、上述した実施例においては、伝搬部材4は、複数の凹所4aを有したが、場合により、凹所4aは、単数でも良い。この場合の振動吸収体Sは、凹所4aを有すると共に、振動を伝搬する伝搬部材4と、凹所4aに充填された振動吸収部材3とを備えているものである。
この振動吸収体Sによれば、凹所4aを有すると共に、振動を伝搬する伝搬部材4と、凹所4aに充填された振動吸収部材3とを備えているため、伝搬部材(例えば、エンジンカバー等)4そのものを利用して伝搬する振動を凹所4a内の振動吸収部材3により吸収することができる。
また、図6に示すように、振動吸収部材3を覆う蓋5により、振動吸収部材3を保護して振動吸収部材3の振動吸収効果の低減化を防ぐようにしても良い。
上述した実施例においては、振動吸収体Sの一態様として、凹所4aを有する伝搬部材4の例を示したが、本願発明は、これに限らず、図7〜図10に示す振動吸収体Sでも良い。
即ち、振動吸収体Sは、振動を伝搬する伝搬部材4と、この伝搬部材4の外形に沿うように付着させたゲル状の振動吸収部材(例えば、シリコーン)3”とを備えているものである。
この振動吸収装置Sによれば、振動を伝搬する伝搬部材4と、この伝搬部材4の外形に沿うように付着させたゲル状の振動吸収部材3”とを備えているため、伝搬部材(例えば、エンジンカバー等)4そのものを利用して伝搬する振動を伝搬部材4の外形に付着したゲル状の振動吸収部材3”により吸収することができる。
この振動吸収体の形成方法によれば、振動を伝搬する伝搬部材4の外形の一部に隙間T’を有して伝搬部材4を覆う覆体6とを設け、隙間T’にゾル状または液体状の振動吸収部材3’を流し込み、ゾル状または液体状の振動吸収部材3’を加熱等によりゲル状化させ、伝搬部材4の外形にゲル状の振動吸収部材3”を付着させるため、伝搬部材4そのものを利用して伝搬部材4からの振動を伝搬部材4の外形に付着したゲル状の振動吸収部材3”により吸収することができる振動吸収体Sを形成することができる。
図11記載の振動吸収体Sは、蓋5’でゲル化した振動吸収部材3”を覆ったものである。
図11記載の振動吸収体の形成方法について、図12乃至図15を参照して、説明する。
図12に示すように、振動を伝搬する伝搬部材4の外形の一部に隙間T”を有して伝搬部材4を覆う覆体6’とを設け、隙間T”にゾル状または液体状の振動吸収部材3’を流し込み(図13)、ゾル状または液体状の振動吸収部材3’を加熱等によりゲル化さ、その後、振動吸収部材3”に蓋5’を付着させて、振動吸収体Sを形成する。
なお、振動吸収部材3”に蓋5’を付着させる方法としては、例えば、ゲル化した振動吸収部材3”が付着した伝搬部材4の外形の一部に隙間を有して伝搬部材4を覆う覆体6”とを設け(図15)、前記隙間に溶液の蓋5’の材料を流し込み、前記材料を硬化させても良いし、硬化した蓋5’を振動吸収部材3”に付着させるようにしても良い。
この振動吸収体の形成方法によれば、振動を伝搬する伝搬部材4の外形の一部に隙間T”を有して伝搬部材4を覆う覆体6’とを設け、隙間T”にゾル状または液体状の振動吸収部材3’を流し込み、ゾル状または液体状の振動吸収部材3’を加熱等によりゲル化さ、その後、ゲル化した振動吸収部材3”を蓋5’で覆って、振動吸収体Sを形成するため、伝搬部材4そのものを利用して伝搬部材4の外形に付着したゲル状の振動吸収部材3”により吸収することができ、しかも、振動吸収部材3”を覆う蓋5’により、振動吸収部材3”を保護して振動吸収部材3”の振動吸収効果の低減化を防ぐことができる振動吸収体Sを形成することができる。
また、図16に示す振動吸収体Sは、凹所4aを有すると共に、振動を伝搬する伝搬部材4と、凹所4aに充填された振動吸収部材3(振動吸収部材3は凹所4aの壁面に付着するシリコーンが好適である。)とを備えている。振動吸収体Sは、振動源1の上に載
置することができる。
また、図17に示す振動吸収体Sは、凹所4aを有すると共に、振動を伝搬する伝搬部材4と、凹所4aに充填された振動吸収部材3(振動吸収部材3は凹所4aの壁面に付着するシリコーンが好適である。)とを備えている。振動吸収体Sは、振動源1の凹所1aに係止して装着することができる。
また、図18〜図20に示す振動吸収体Sは、車体にエンジンを固定している部品であるエンジンマウントを振動吸収体Sで形成したもので、振動吸収体Sは、振動源によって生じる振動を吸収する振動吸収体Sであって、振動吸収体Sは、振動源S近傍に配置された容器2と、この容器2内に充填された振動吸収部材3とを有し、容器2は、金属又は硬質のプラスチックで形成され、容器2は、振動吸収部材3が充填させる充填室21と、この充填室21の開口部を覆う蓋22とを有するものである。
図21は、垂直方向に配置された振動源1に振動吸収体Sを図示しない係止手段で装着した状態を、図22は、垂直方向に配置された振動源1、1に振動吸収体Sを図示しない係止手段で装着した状態を、それぞれ示している。
1 振動源(例えば、振動源)
2 容器
3 振動吸収部材
Claims (3)
- 開口部を有した中央部、この中央部を周縁部と接続する複数の接続部、隣接する前記接続部との間に形成された複数の凹所を有すると共に、振動を伝搬する伝搬部材を有し、
前記複数の凹所のそれぞれは、前記中央部より前記周縁部に近い側にあって、前記周縁部に沿う外側ライン部と、前記周縁部に沿う内側ライン部と、この内側ライン部の一方と前記外側ライン部の一方を接続する第1の接続部と、前記内側ライン部の他方と前記外側ライン部の他方を接続する第2の接続部とを有し、
前記複数の凹所のそれぞれに充填された振動吸収部材とを備え、
前記周縁部に歯形を付けていない
ことを特徴とする振動吸収体。 - 開口部を有した中央部、この中央部を周縁部と接続する複数の接続部、隣接する前記接続部との間に形成された複数の凹所を有すると共に、振動を伝搬する伝搬部材を有し、
前記複数の凹所のそれぞれは、前記中央部より前記周縁部に近い側にあって、前記周縁部に沿う外側ライン部と、前記周縁部に沿う内側ライン部と、この内側ライン部の一方と前記外側ライン部の一方を接続する第1の接続部と、前記内側ライン部の他方と前記外側ライン部の他方を接続する第2の接続部とを有し、
前記複数の凹所のそれぞれに充填された振動吸収部材とを備えている
ことを特徴とする振動吸収体。 - 平面視、伝搬部材は略四角形状であり、凹所は略L字形状である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の振動吸収体。
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