この出願は、2017年4月27日に出願し、発明の名称が「難視構成を検出する装置及び方法」である、米国特許出願第15/499,701号の優先権を主張し、このような主題が矛盾しない範囲まで参照により本明細書に援用するものとする。
以下の説明では、当該説明の一部を構成する添付図面を参照する。添付図面は、本発明を実行できる特定の例示的実施形態を示すために表される。これらの実施形態は、当業者が本明細書に記載される技術及び実施形態を実行できるよう十分詳細に説明され、本開示の精神及び範囲から逸脱すること無く、開示される様々な実施形態を変更できるとともに、他の実施形態を使用できることが理解される。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味にとられるべきではない。
多数の現在入手可能なびょうの探知機(例えば難視構成検出器)は、キャパシタンスを用いて、面の後ろの難視構成を検出する。キャパシタンスは、電荷を保持又は蓄積する物体の能力の電気的分量である。エネルギー蓄積装置の一般的な形態は、平行な板コンデンサであり、そのキャパシタンスは、式C = εr εo A/dにほぼ等しい。ここでAは平行な板の重複面積であり、dは板間の距離であり、εrは静的比誘電率(又は板間の材料の誘電定数)であり、εoは定数である。誘電材料は、電界を印加することによって分極化できる電気絶縁体である。絶縁体が電界に配置されるときに、分子は平均平衡位置から移り、誘電分極を引き起こす。誘電分極のため、正電荷が電界のネガティブエッジに向かって移り、負電荷が反対方向に移る。
空気の誘電定数(εr)は1である一方、最も堅い非導電性材料は1よりも大きな誘電定数を有する。一般に、従来のキャパシタンスセンサが機能可能な誘電定数は、非導電性材料固形物の誘電定数の変動である。
難視構成検出器上のセンサ板が、壁の後ろに支持物が存在しない壁上の位置に配置されるときに、検出器は壁と壁の後ろの空気とのキャパシタンスを測定する。検出器は壁の後ろに支持物が存在する位置に配置されたときに、検出器はその後壁と支持物とのキャパシタンスを測定する。当該支持物は、空気よりも高い誘電定数を有する。結果として、検出器はキャパシタンスの増加を示し、その後当該増加を用いて表示システムを起動できる。
現在入手可能な難視構成検出器では一般に、同一のセンサ板のセットが直線的に配置される(例えば図10参照)。センサ板のそれぞれは、面に対するセンサ読み取りを行う。その後センサの示度が比較される。最も高いセンサ示度を有するセンサ板は難視構成の位置に存在すると判断される。しかしながら、グループの端部付近に存在するセンサ板は、難視構成に対して、中心付近に存在するセンサ板と同じようには応答しないことがある。難視構成検出器が、より薄い面からより薄い面又はより密度の低い面から、より厚い面又はより密度の高い面に移動するときに、この問題点は特に明白となることがある。
理想的には、難視構成が存在しない場合、センサ板は全て同じ面上に存在するため、より厚い面上の各センサ板は互いに同様のセンサ示度を有するであろう。しかしながら、端部付近のセンサ板のセンサ示度は、中央付近のセンサ板よりも大きな示度を生ぜしめることがある。端部に存在するセンサ板は、センサ板のグループの上方で電界を生み出すときに孤立する。その結果、端部付近のセンサ板は、より厚い面上に配置されるときに、不釣り合いに高い示度で応答することがある。したがって、コントローラは、センサ示度が高いのは、難視構成の存在のためか又は検出器がより厚い面上に配置されているためかを判定することが困難となり得る。本開示は解決策を提供する。
多数のセンサ板を有する難視構成検出器において、各センサ板が同じ難視構成に対して同様の応答を有することが望ましい。各センサ板から同様の応答を確保するため、センサ板の適切な幾何学形状及び配置によって、難視構成に対して同等の応答を確保できる。センサ板トレースの遮蔽を改善することでも性能を向上できる。さらに、センシング回路に対するユーザの電気的結合を高めることによって、性能を向上できる。面に対してセンサ板が平坦であることを確保する機構によっても性能を向上できる。
本開示は、難視構成検出器及び難視構成検出器を検出する方法に向けたものである。例示的実施形態では、難視構成検出器は、センサ板のグループ、複数層のプリント回路基板(PCB)、センシング回路、コントローラ、表示回路、パワーコントローラ及び/又はハウジングを備える。
開示される実施形態は、センサ板のグループが生成する電界ラインを均一又はほぼ均一に維持することを促進する。具体的に、センサ板のグループにおける2つの端部センサ板の電界は、非端部センサ板の電界に対して実質的に類似する。端部センサ板及び非端部センサ板が生み出す電界は互いに横切る方向を向くことができる。
開示される実施形態によって、難視構成の位置をより正確に同定できる。また開示される実施形態によって、異なる誘電定数を有する様々な面にわたって、瞬時かつ正確に読み取りできる。さらに、現在開示される実施形態によって、異なる表面厚さにわたって、瞬時かつ正確に読み取りする能力を向上できる。
また開示される実施形態は、より使いやすい検出器を生み出す。多数の先行技術の検出器は、様々な面に対してユニットを再調整して難視構成の位置を測定するために、より多くのステップ、より長い時間及びより多くの技量を要求する。開示される実施形態は、より信頼性の高いセンサ示度を提供する。センサ板からのセンサ示度は、検出される面に対して自己調整して、より信頼性の高い示度を提供するとともに構成をより深く検出する能力を有する。センサ示度の面の厚さが誘発する読み取り誤差は著しく減少している。このように読み取り誤差を取り除くことにより、開示される実施形態は物体をより深く検出できる。
以下添付図面を参照して、本開示をより完全に説明する。しかしながら、本開示を多数の他の様々な形態で具現化することができる。本開示を本明細書で説明する実施形態に限定して理解すべきではなく、むしろ、本開示によって徹底的かつ完全に全範囲を当業者に完全に伝えるためのみに、これらの実施形態を提供する。
図1は、一実施形態に従い、シートロック2(又は類似する面)の一部の上に配置されて難視構成3を検出する難視構成検出器1を示す。図2は、図1の難視構成検出器1の斜視図である。図3は、複数のセンサ板5と短縮共通板33とを含む、難視構成検出器1のセンサ側面を表す。
図1−3を参照して、一般的かつ全体的に、難視構成検出器1は3つ以上のセンサ板5と、センシング回路(図4参照)と、1つ以上のインジケータ6と、1つ以上の近接インジケータ39と、ハンドル14、能動遮蔽板23及びバッテリカバー28を提供し又は収容するハウジング19とを含む。
3つ以上のセンサ板5はそれぞれ、センサ板5の1つ以上の周囲の物体に対する接近度と、1つ以上の周囲の物体のそれぞれの材料特性とに基づいて変わる、センサ示度を取得できる。3つ以上のセンサ板5は、全体としてセンシングフィールドを生み出すことができる。3つ以上のセンサ板5の個々のセンサ板5は、個々のセンサ板5がセンシングフィールドに対して3つ以上のセンサ板5の他の任意のものよりも強く寄与する、センシングフィールド内の3次元幾何学体積となり得る、対応主要センシングフィールドゾーンを生み出すことができる。3つ以上のセンサ板5はすべて、幾何学的に類似する、主要センシングフィールドゾーンを生み出すことができる。センシング回路は、3つ以上のセンサ板5と結合して、3つ以上のセンサ板5のセンサ示度を測定することができる。
それぞれのセンサ板5は、対応する電界の第1端部を形成する。センサ板5において電界が生み出され又は受け取られる。共通板33の領域は、各センサ板5の対応する電界の第2端部を形成することができる。共通板33は、各センサ板5の一方側に沿って延びる長さを有する。共通板33の長さは、センサ板5の全体長さ寸法よりも短い。ある実施形態では、共通板33は不変電圧に接続される。ある実施形態では、共通板33は回路グラウンドに接続される。ある実施形態では、共通板33は交流信号に接続される。
ある実施形態では、それぞれセンサ板5を、センサ板5のグループ7又はアレイの一部とすることができる。それぞれのグループ7は、2つ以上のセンサ板5を含むことができ、能動遮蔽板23を含むこともできる。センサ板5と能動遮蔽板23とは異なる平面上に存在することができる。それにもかかわらず、センサ板5と能動遮蔽板23とが同時に駆動される場合、ある実施形態では、センサ板5と能動遮蔽板23とをセンサ板5の同じグループ7の一部とすることができる。それぞれのセンサ板5は、その形状によって画定される幾何学的形状を有する。それぞれのセンサ板5は、境界線も有する。ある実施形態では、境界線は複数部分から構成され得る。ある実施形態では、境界線のそれぞれの部分は、内側境界10又は外側境界11となる。ある実施形態では、センサ板5がグループ7の境界線に隣接する境界線の一部を有する場合、当該部分が外側境界11を含む。ある実施形態では、センサ板5がグループ7の境界線に隣接していない境界線の一部を有する場合、当該部分が内側境界10を含む。
難視構成3の位置を感知する実施形態では、電流源を用いてセンサ板5を駆動でき、難視構成検出器1はセンサ板5があるしきい電圧に到達するのにかかる時間を測定し、これによりセンサ示度を得る。他の実施形態では、チャージシェア機構又はシグマデルタ変換器を用いてセンサ示度を得る。他のセンシング回路も採用できる。他の実施形態では、無線周波数信号をセンサ板5に配置して、センサ示度を得る。これら実施形態のそれぞれにおいて、センサ板5で駆動される信号が感知される。
ある実施形態では、一度に1つのみのセンサ板5を駆動できる。これらの実施形態では、単一のセンサ板5はセンシングフィールドを生み出すときに孤立できる。
ある実施形態では、一群7のセンサ板5は全て同じ信号で同時に駆動され得る。これらの実施形態では、一群7のセンサ板5はセンシングフィールドを生み出すことができる。ある実施形態では、多数のセンサ板5のそれぞれを同じ信号で同時に駆動できるが、あるいは単一のセンサ板5のみを感知することができる。有利には、多数のセンサ板5を同時に駆動することで、単一のセンサ板5のみを駆動する場合よりも、難視構成内により深く進むフィールドラインを生み出すことができる。より深いフィールドラインによって、より深く感知できる。ある実施形態では、一群7のセンサ板5と能動遮蔽板23とを全て同じ信号で同時に駆動することができ、一群7のセンサ板5と能動遮蔽板23とはセンシングフィールドを一緒に生み出すことができる。
それぞれのセンサ板5は、主要センシングフィールドゾーンを有する。ある実施形態では、主要センシングフィールドゾーンが、センシングフィールドの3次元幾何学体積であり、個々のセンサ板5が能動遮蔽板23(存在する場合)又は他の任意のセンサ板5よりも強く感知できる関連フィールドラインである。ある実施形態では、各センサ板5が類似する主要センシングフィールドゾーンを有することが望ましい。ある実施形態では、各センサ板5が、幾何学的に類似する主要センシングフィールドゾーンを有し、それぞれの主要センシングフィールドゾーン内で類似するセンシングフィールドを有することが望ましい。
図3は、直線的に配置されてセンサアレイ7を形成する13のセンサ板5を示す。センサ板5のそれぞれは、矩形状である。各センサ板は、センサ板5の1つ以上の周囲の物体に対する接近度と、1つ以上の周囲の物体のそれぞれの材料特性とに基づいて変わる、センサ示度を取得するように構成される。
ある実施形態では、図3に表すように、センサアレイ7は、それぞれ類似する幾何学的形状を有するセンサ板5を備え得る。ある実施形態では、隣接するセンサ板5間の距離を約2.0ミリメートルとすることができる。図示するように、短縮共通板33は、各センサ板5の一方側に沿うセンサアレイ7に沿って延在する。短縮共通板33の長さは、センサアレイ7の全体長さ寸法よりも短い。ある実施形態では、短縮共通板33は、一方又は両方の端部センサ板の側面に沿って延在していないことがある。
図3では、センサ板5はセンシングフィールドを全体として生み出すことができる。ある実施形態では、能動遮蔽板23はセンシングフィールドに寄与できる。図3の実施形態では、それぞれのセンサ板5は、類似する主要センシングゾーンを有し得る。この実施形態では、短縮共通板33は各センサ板5に、図12、15及び16を参照してより詳細に説明する主要センシングフィールドゾーンと幾何学的により類似する主要センシングフィールドゾーンを持たせる。同様に、各センサ板5は、それぞれの主要センシングフィールドゾーン内に類似するセンシングフィールドも有し得る。その結果、図3の構成を有して組み立てられる難視構成検出器1は、改善された性能を提供できる。難視構成検出器1が薄い面からより厚い面に移動するときに、センサ板5のそれぞれに関するセンサ示度は、類似する値の上昇を有し得る。
ある実施形態では、鋸歯形状の縁又は境界線は、鋸歯を持たない直線縁と同じ有効縁を有することができる。ある実施形態では、非常に細い曲線を有する縁は、細い曲線を持たない直線縁と同じ有効縁を有することができる。ある実施形態では、その中にスロットを有するセンサ板5は、スロットを持たない異なる同等のセンサ板5と同じ有効幾何学的形状を有する。ある実施形態では、その中に小さな穴を有するセンサ板5は、穴を持たない同等のセンサ板5と同じ有効幾何学的形状を有し得る。他の実質的に同等の幾何学的形状に対して事実上同等となり得る、他の多数の幾何学的形状が可能である。他の実質的に同等の縁に対して事実上同等となり得る、他の多数の縁が可能である。幾何学的形状又は縁が他の幾何学的形状又は縁に対して事実上同等な特性を有する場合、これら2つが類似すると考え得る。
ある実施形態では、センサ板5のグループ7は、グループ7の各センサ板5が同じ幾何学的形状を有するように構成される。ある実施形態では、グループ7の各センサ板5は、半径方向に対称的である。
複数のインジケータ6を、不活性化状態と活性化状態との間でトグルで切り替えて、比較的高いセンサ示度の範囲の位置を示すことができる。活性化されるインジケータ4は、難視構成3の位置を示し得る。近接インジケータ39は、難視構成検出器1が難視構成3の近くに存在し得ることを示すことができる。
図1−3では、インジケータ6がセンサ板5上方の層上に位置付けられる。ある実施形態では、センサ板5とインジケータ6との間に、インジケータ6がセンサ板5の機能に干渉しないよう、能動遮蔽板23が存在し得る。ある実施形態では、インジケータ6をセンサ板5上方の層上に位置付けることが望ましいことがある。
ある実施形態では、面2(例えばシートロック)と難視構成検出器1との間に保護剤の層が存在するように、保護剤の層を難視構成検出器のハウジングの底部に設置する。ある実施形態では、保護剤の空洞を実質的になくすように、保護剤内部を実質的に充填する。ある実施形態では、保護剤は、フェルト、ベルクロ(登録商標)、布又は内部に空洞を有する他の材料とは異なる。保護剤の層は、難視構成検出器1の底部をノック、衝突及び摩滅による損傷から保護するため役立ち得る。保護剤は、プラスチック又は他の非導電固体材料等の材料の固体部品から製造し得る。プラスチックの固体層は、難視構成検出器1が壁にわたって摺動し得る低摩擦面を提供し得る。難視構成検出器1のある実施形態は、摺動して動作することを要求しないが、低摩擦面は難視構成検出器1を摺動させることで難視構成検出器1の位置を移動させる選択をし得るユーザに有益となり得る。
プラスチックから成る保護層を感圧接着剤、接着剤又は他の手段によって設置できる。保護剤の層を、全面を覆う完全な層とでき、当該層を、矩形ストリップ、丸い部品又は他の幾何学的形状を有しプラスチックから成る他の層とできる。
空洞を実質的になくすように実質的に充填される保護剤によって、先行技術の解決策よりも発生する静電荷が少なくなることがあり、より一貫性があるセンサ示度を有利に提供することができる。
ある実施形態では、保護層はUHMW-PE(超高分子量ポリエチレン)である。超高分子量ポリエチレンは、小さな摩擦係数を有する。また超高分子量ポリエチレンは、湿度の変化からイミュニティの増加をもたらすことがあり、湿度の変化からイミュニティを高め得る、湿気をほとんど吸収しない。
図4は、一実施形態に従う難視構成検出器1の回路の図である。回路は、マルチプレクサ18と、パワーコントローラ20と、表示回路25と、センシング回路27と、コントローラ60とを含む。
パワーコントローラ20は、電源22とオン−オフボタン24とを含み得る。電源22は、インジケータ6に給電するとともにキャパシタンス−デジタル変換器21及びコントローラ60に電力を供給するためのエネルギー源を含み得る。ある実施形態では、電源22は直流バッテリー供給を含み得る。オン−オフスイッチ24を用いて、コントローラ60及び難視構成検出器1の他の構成要素を活性化できる。ある実施形態では、オン−オフスイッチ24は、難視性検出器1の構成要素を選択された時限の間活性化させる、押しボタン式機構を備える。ある実施形態では、押しボタンは構成要素を活性化して、押しボタンが解放されるまで構成要素を活性化させ続ける。ある実施形態では、オン−オフスイッチ24は、ボタン上に指又は親指が存在することを感知できるキャパシタンスセンサを備える。ある実施形態では、オン−オフスイッチ24は、トグルスイッチ又は他の種類のボタン若しくはスイッチを備え得る。
表示回路25は、コントローラ60に電気的に結合する1つ以上のインジケータ6を含み得る。
センシング回路27は、電圧調整器26とキャパシタンス−デジタル変換器21とを含み得る。ある実施形態では、図4に表されるように、センシング回路27は、複数のセンサと、電圧調整器26とキャパシタンス−デジタル変換器21とを含む。電圧調整器26を用いて、パワーコントローラ20の出力を希望通り調節できる。ある実施形態では、電圧調整器26をキャパシタンス−デジタル変換器21のできるだけ近くに配置することで、バッテリー電源22をキャパシタンス−デジタル変換器21に提供できる。センシング回路27は、コントローラ60に電気的に結合できる。1つ以上のセンサ板トレース35又はプリント回路基板上の導電路は、個々のセンサ板5をキャパシタンス−デジタル変換器21に接続できる。センサ板5のキャパシタンス−デジタル変換器21に対する接続は、マルチプレクサ18を経て行うことができる。マルチプレクサ18は、センサ板5をキャパシタンス−デジタル変換器21に個々に接続することができる。
ある実施形態では、マルチプレクサ18は、単一のセンサ板5をセンシング回路27に接続できる。ある実施形態では、マルチプレクサ18は、2つ以上の隣接するセンサ板5をセンシング回路27に接続できる。ある実施形態では、マルチプレクサ18は、2つ以上の隣接していないセンサ板5をセンシング回路27に接続できる。ある実施形態では、マルチプレクサ18は、センシング回路27が1つのセンサ板5のキャパシタンスを測定するように構成される。ある実施形態では、マルチプレクサ18は、センシング回路27が2つ以上のセンサ板5の総計キャパシタンスを測定するように構成される。
グループ7の個々のセンサ板5を、マルチプレクサ18を経てキャパシタンス−デジタル変換器21に独立して接続できる。ある実施形態では、グループ7自身がプリント回路基板上の銅の層から成る。
ある実施形態では、2層のプリント回路基板を、センサ板ボード40(図6参照)として構成する。ある実施形態では、センサ板ボード40の第1層はセンサ板5を備え、センサ板ボード40の第2層は遮蔽物を備える。ある実施形態では、遮蔽物は、プリント回路基板の第2層の全面を覆う銅の層から成る。ある実施形態では、銅の層を、はんだマスクの非導電性層で覆う。ある実施形態では、はんだマスクの層に穴が存在する。ある実施形態では、はんだマスクの層の穴は、はんだ接合を形成するのに適したはんだパッドを含む。
ある実施形態では、4層のプリント回路基板が、回路部品を接続するのに適して相互接続する相互接続ボードとして形成される。ある実施形態では、相互接続ボードは、センシング回路27、コントローラ60及び表示回路25を相互接続するのに適する相互接続からなる4つの層を有して構成される。ある実施形態では、プリント回路基板の一側面は構成要素を装着するために構成され、プリント回路基板の第2側面ははんだパッドを有して構成される。
ある実施形態では、センサ板5は第1プリント回路基板上に配置される。ある実施形態では、相互接続回路は第2プリント回路基板上に配置される。ある実施形態では、第1プリント回路基板は、第2プリント回路基板に対して接合される。
ある実施形態では、センサ板ボード40上に、相互接続ボード上のはんだパッドと相補的な、はんだパッドが存在する。ある実施形態では、センサ板ボード40及び相互接続ボードを、重ねて積層でき、互いに接合できる。ある実施形態では、2つのプリント回路基板を一緒に接合する結合剤をはんだとし得る。ある実施形態では、ソルダペーストを用いて2つのプリント回路基板を一緒に接合できる。ある実施形態では、2つのプリント回路基板をはんだで一緒に接合でき、2つのプリント回路基板を一緒に接合するプロセスを、標準SMT(面実装技術)プロセスとし得る。標準面実装技術プロセスは、ステンシルを用いてソルダペーストを所望の位置に配置することを含み得る。標準面実装技術プロセスは、1つのプリント回路基板を重ねて配置することを含み得る。ある実施形態では、ピンを用いて、2つのプリント回路基板の適切な位置合わせを確保できる。ある実施形態では、面実装技術プロセスの最終ステップは、積層したプリント回路基板にリフロー路を通過させることを伴うことができる。
ある実施形態では、センサ板5、遮蔽物及び回路は単一のプリント回路基板上に配置される。ある実施形態では、6層のプリント回路基板を使用する。ある実施形態では、プリント回路基板から成る6層の底部層を、センサ板5とともに構成する。第5層を能動遮蔽物とすることができる。最上部の4つの層は、回路のバランスを接続できる。
ある実施形態では、センサ板5、遮蔽物及び回路は単一のプリント回路基板上に配置される。ある実施形態では、4層のプリント回路基板を使用する。プリント回路基板の第1層及び第2層は、相互接続回路とともに構成される。ある実施形態では、プリント回路基板から成る4層の底部層を、センサ板5とともに構成する。第3層を能動遮蔽物とすることができる。
プリント回路基板を、例えばFR-4、FR-406、又はRogers 4003C等の無線周波数回路で使用されるより進歩した材料等の、様々な適切な材料から製造できる。Rogers 4003C及び他の無線周波数クラスプリント回路基板は、より広い温度及び湿度の範囲にわたって改善した性能を提供できる。
本明細書で使用される用語「モジュール」は、本発明の1つ以上の実施形態に従って任意の所与の機能性を果たし得るユニットを説明できる。例えば、1つ以上のプロセッサ、コントローラ60、特定用途向け集積回路(ASICs)、プログラマブルロジックアレイ(PLAs)、論理部品、ソフトウェアルーチン又は他の機構等の、任意の形態のハードウェア若しくはソフトウェア又はこれらの組み合わせを用いてモジュールを実装できる。
キャパシタンスを読み取るとともにキャパシタンスをデジタル値に変換する、キャパシタンス−デジタル変換としても知られる様々なプロセスは、先行技術で十分に説明されている。ここでは、多数の異なる方法は説明しておらず、読者は様々なキャパシタンス−デジタル変換器の方法の詳細に関して先行技術を参照する。ある実施形態は、例えばアナログデバイセズ(登録商標)株式会社のAD7747集積回路に組み込まれる、シグマデルタキャパシタンス−デジタル変換器を使用する。ある実施形態は、キャパシタンス−デジタル変換の電荷共有方法を使用する。
ある実施形態では、電圧調整器26は、ノイズが非常に小さい、アナログデバイセズ社からのADP150-2.8又はオン・セミコンダクター社のNCP702を備え得る。ある実施形態では、コントローラ60は、シリコン・ラボラトリーズ社からのC8051F317又は他の多数の任意のマイクロコントローラを備え得る。
キャパシタンス−デジタル変換器21のネイティブセンサ示度を単独で使用する場合、難視構成3の検出は、高度な精度を要求することがあり、キャパシタンス−デジタル変換器21が提供できる精度よりも高い精度を要求することがある。ネイティブセンサ示度は、キャパシタンス−デジタル変換器21から読み取られる生値であり、当該生値はキャパシタンス−デジタル変換器21のデジタル出力である。
ある実施形態ではネイティブ読み取りを多数回実施し、多数のネイティブ読み取り結果を結合して、示度を生成する。ある実施形態ではネイティブ読み取りを多数回実施し、異なる構成の2つ以上のネイティブ読み取りを用いて多数のネイティブ読み取り結果を結合して、示度を生成する。ある実施形態では、ネイティブ読み取りを多数回実施し、複数のネイティブ読み取り結果を総計又は平均して、示度を生成する。ある実施形態では、このことは、信号対雑音比を改善する。それぞれのネイティブ読み取りは、1つのセンサ板5の読み取りを伴い得る。多数のセンサ板5がキャパシタンス−デジタル変換器21に対して多重化される場合、ネイティブ読み取りは、複数のセンサ板5の読み取りを伴うこともできる。ある実施形態では、多数のネイティブ読み取りを結合して、示度を生成する。
多数のネイティブ読み取りを総計し又は平均することで、信号対雑音比を改善できるが、キャパシタンス−デジタル変換器21の非線形性効果を減少させないことがある。理想的なキャパシタンス−デジタル変換器21は完全に線形であり、そのネイティブセンサ示度が、感知されるキャパシタンスの増加に正比例して増加することを意味する。しかしながら、多数のキャパシタンス−デジタル変換器21は完全に線形ではなく、入力キャパシタンスの変化がネイティブ示度の増加に正確に比例しないことがある。これらの非線形性を小さくできるが、高度な精度が望まれるときには、非線形性効果を減少させる方法を実装することが望ましい。
ある実施形態では、ネイティブ読み取りのそれぞれに関して僅かに異なる構成を用いて、多数のネイティブ読み取りを総計することによって、非線形性の悪影響を軽減できる。ある実施形態では、2つ以上の異なる構成を用いて、ネイティブ読み取りを実施する。
例えば、バイアス電流は、異なる構成を生み出すために変えることができるパラメータの1つである。バイアス電流を、標準、標準+20%、標準+35%又は標準+50%に設定できる。たとえ他の全ての要因が一定のままであるとしても、バイアス電流が異なることで異なるネイティブセンサ示度を生成する。それぞれのネイティブ示度が異なる値を有するため、おそらくそれぞれのネイティブ示度が異なる非線形性を受けることができる。おそらく、総計し又は掛け合わせる代わりに、異なる非線形性を受けるセンサ示度を総計し又は平均することで、非線形性を互いに部分的に相殺させることができる。
ある実施形態では、2つの分離し独立したキャパシタンス−デジタル変換器21が存在する。ある実施形態では、それぞれのキャパシタンス−デジタル変換器21は、異なる非線形性を有し得る。両方のキャパシタンス−デジタル変換器21を利用して、読み取りのいくつかに対して第1変換器を使用するとともに読み取りのいくつかに対して第2変換器を使用することで、任意の単一の非線形性効果を軽減できる。
ある実施形態では、それぞれのセンサ板5の上で、それぞれ異なる12の構成を用いてネイティブ読み取りを実施する。
センサ読み取りを完了した後、ある実施形態では、2つの異なる較正アルゴリズムを実施でき、第1は、個別のセンサ板5の変動に関して調整する個別板較正であり、第2は、面の密度/厚さに調和させるようにセンサ示度を調整する面材料較正である。他の実施形態は、これら2つの較正アルゴリズムの一方のみを使用することができる。ある実施形態は、他の較正アルゴリズムを使用することができる。ある実施形態では、較正モジュールによって較正アルゴリズムを実施する。
ある実施形態では、個別板較正をまず使用する。個別板較正によって、それぞれのセンサ板5は個別かつ独自の較正値を有することができる。ある実施形態では、センサ示度を取得した後、センサ示度のそれぞれに対して個別板の較正値を加算し又は減算する。他の実施形態では、乗算、除算又は他の数学関数を用いて、個別板較正を実施できる。ある実施形態では、個別板の較正値を不揮発性メモリに記憶させる。個別板較正は個別のセンサ板5の不規則性を補償し、個別板較正を用いてこれらの不規則性を補償する。ある実施形態では、個別板較正実施後に、難視構成検出器1がその上で難視構成検出器1を較正する面2に類似する面2の上に存在しながらセンサ板のセンサ示度を取得する場合、センサ示度がおそらく同じ較正値を有すると考えられる。例えば、難視構成3が存在せず、1/2インチ(1/2"、12.7ミリメートル)のシートロック2の上でセンサの読み取りを実施し、1/2インチのシートロック2に対して個別の較正値を生み出した場合、個別板較正を実施した後、センサ示度のすべてを共通の値に修正できると考えられる。センサの読み取りを、より厚い材料(例えば5/8インチ(5/8")のシートロック2)上で実施する場合、より薄い材料(例えば3/8インチ(3/8")のシートロック2)上で実施する場合、又は異なる材料(例えば3/4インチ(3/4")のプライウッド)上で実施する場合、値にある誤差が存在し得る。面材料構成は、この誤差を修正するのに役立ち得る。
ある実施形態では、面材料構成を使用できる。
ある実施形態では、センサ板のセンサ示度を較正した後、難視構成検出器1は、難視構成3が存在するかどうか決定する。ある実施形態では、最も高いセンサ板示度から、最も低いセンサ板示度が減算される。この差がしきい値よりも大きい場合、難視構成3が存在すると判定する。
難視構成3が存在しないと判定される場合、全てのインジケータ6を不活性化できる。難視構成3が存在する場合、難視構成検出器1は、難視構成3の位置及び幅を決定するプロセスを始める。
ある実施形態では、パターンマッチングを利用して、どの発光ダイオードを活性化させるか決定できる。ある実施形態では、パターンマッチングモジュールを用いて、難視構成3の位置を決定する。パターンマッチングモジュールは、センサ板5からの、較正され拡縮されるセンサ示度を、いくつかの所定のパターンと比較する。パターンマッチングモジュールは、所定のパターンのどれがセンサ示度と最も良く適合するかを決定する。その後、最も良く適合するパターンに対応するインジケータ6のセットが活性化される。パターンマッチングに関する付加的な詳細は、米国特許第8,884,633号明細書等の先行技術で議論される。当該詳細をここでは繰り返さず、代わりに読者は当該詳細を直接参照するよう促進される。
ある実施形態では、難視構成検出器1は、単一のキャパシタンス−デジタル変換器21を備える。ある実施形態では、センサ板5を、キャパシタンス−デジタル変換器21に個別に接続できる。ある実施形態では、センサ板5を、マルチプレクサ18を経てキャパシタンス−デジタル変換器21に個別に接続できる。ある実施形態では、2つ以上のセンサ板5を、キャパシタンス−デジタル変換器21に一度に接続できる。ある実施形態では、多数の隣接するセンサ板5を、キャパシタンス−デジタル変換器21に電気的に接続できる。ある実施形態では、多数の隣接しないセンサ板5を、キャパシタンス−デジタル変換器21に接続できる。それぞれのセンサ板5からのセンサ示度は、キャパシタンス−デジタル変換器21に対して変動の影響を等しく受けるため、マルチプレクサ18を使用してセンサ板5を単一のキャパシタンス−デジタル変換器21に接続することで、センサ板5のセンサ示度の一貫性を改善できる。キャパシタンス−デジタル変換器21からセンサ示度に影響を及ぼし得る要因は、プロセス変動、温度変動、電圧変動、電気雑音及び経年化等を含むことができるが、これらに限定されるものではない。
ある実施形態では、複数センサ板トレース35のそれぞれが実質的に等しいキャパシタンス、抵抗及びインダクタンスを有するように、センサ板トレース35の経路を定める。ある実施形態では、それぞれのセンサ板トレース35が同じ電気的性質を有し、それぞれのセンサ板5が同じ検出物に同等に応答できることが望ましい。
ある実施形態では、キャパシタンス−デジタル変換器21から、それぞれのセンサ板5までの、それぞれのセンサ板トレース35が、実質的に同じ長さである。ある実施形態では、キャパシタンス−デジタル変換器21から、センサ板5までの、センサ板トレース35の2つ以上が、実質的に同じ長さである。ある実施形態では、実質的に同じ長さを有するセンサ板トレース35は、より同等のキャパシタンス、インダクタンス及び抵抗を有し得る。等しい長さのセンサ板トレース35は、センサ示度の均一性を改善でき、センサ板5が同じ検出物に対してより同等に応答でき、温度及び湿度等の環境条件からより高いイミュニティを提供できるため、より高い性能を提供できる。
ある実施形態では、導電路を含むそれぞれのセンサ板トレース35が、実質的に同じ幅を有する。ある実施形態では、センサ板トレース35のそれぞれの幅及び長さの両方が実質的に同等である。ある実施形態では、センサ板トレース35が、複数の部分を有し得る。例えば、トレースの第1部分は、センサ板トレース35の、キャパシタンス−デジタル変換器21からビアまでの経路を定め得る。ビアは、センサ板トレース35を、センサ板トレース35の第2部分が存在し得る、プリント回路基板の様々な層へ到達させ得る。ある実施形態では、全てのセンサ板トレース35は、それぞれの部分で当該部分における他のトレースと、同じ長さ及び幅を有することができる。ある実施形態では、センサ板トレース35の2つ以上が、第1部分の至る所で、同じ幅を有し得る。ある実施形態では、センサ板トレース35の2つ以上が、第2部分の至る所で、同じ幅を有し得る。ある実施形態では、センサ板トレース35の2つ以上が、第1部分の至る所で、同じ長さを有し得る。ある実施形態では、センサ板トレース35の2つ以上が、第2部分の至る所で、同じ長さを有し得る。
ある実施形態では、センサ板トレース35が、多数の部分を有し得る。ある実施形態では、センサ板トレース35の部分を、集積回路のパッケージ内に存在し、シリコンの部品から集積回路パッケージのピンまでの信号の経路を定める、ワイヤボンドとすることができる。ある実施形態では、センサ板トレース35の部分は、プリント回路基板の第1層上に銅の層を備え得る。ある実施形態では、センサ板トレース35の部分は、プリント回路基板の第2層上に銅の層を備え得る。
ある実施形態では、キャパシタンス−デジタル変換器21は、センサ板5のキャパシタンス及びセンサ板トレース35の総計を読み出すことができる。ある実施形態では、センサ板5上のセンサ示度のみを検出し、センサ板トレース35を検出しないことが望ましいことがある。しかしながら、センサ板5及びセンサ板トレース35は電気的に結合しているため、センサ板トレース35上で安定した均一のキャパシタンスを確保する手段が望まれることがある。例えば、センサ板トレース35のキャパシタンスが均一かつ安定であるように、センサ板トレース35を構成することが望ましいことがある。したがって、センサ板トレース35が変化しないように、センサ板トレース35を構成することが好ましいことがある。ある実施形態では、センサ板トレース35が互いに変化せず、あるセンサ板トレース35上のキャパシタンスの任意の変化がセンサ板トレース35のそれぞれに反映されることが好ましいことがある。
ある実施形態では、センサ板トレース35を遮蔽することが有利となり得る。センサ板トレースの遮蔽により、センサ板トレース35を外部電磁場から保護できる。またある実施形態では、センサ板トレース35を遮蔽することで、センサ板トレース35のそれぞれが他のセンサ板トレース35のそれぞれに類似する環境を有することを確保するのに役立つことにより、センサ板トレース35に対してより一貫した環境を有利に提供できる。
ある実施形態では、キャパシタンス−デジタル変換器21から、それぞれのセンサ板5までの、それぞれのセンサ板トレース35が、実質的に同じ環境である。ある実施形態では、複数センサ板トレース35の経路を十分に離して定め、複数センサ板トレース35間の容量性結合及び誘導的結合を最小化し、それぞれのセンサ板トレース35が他のセンサ板トレース35により類似する環境を有し得るため、センサ板トレース35は一貫性を改善できる。ある実施形態では、それぞれのセンサ板トレース35の一方側又は両側が、能動遮蔽トレースで遮蔽される。
ある実施形態では、ユーザはセンシング回路27に電気的に結合され得る。ある実施形態では、センシング回路27の導電点がユーザに結合されるときに、センサ示度の品質が向上する。ユーザをセンシング回路27に電気的に結合することで、センシング回路27に対して変化のない電圧レベルを提供でき、より高感度かつより高品質のセンサ示度をもたらし得る。例えば、センサ板5を3.0Vで駆動する先行技術の難視構成検出器は実は、センサ板5をグラウンドに対して3.0Vである信号で駆動するにすぎないことがある。しかしながら、グラウンドが浮遊している場合、センサ板5を3.0Vで駆動することで、センサ板5上に1.5Vの信号をもたらすことができ、グラウンド上に−1.5Vの信号をもたらすことができる。ある実施形態では、センシング回路27の導電点がユーザに結合されるときに、センサ示度の品質が向上しない。
ある実施形態では、ユーザをセンシング回路27に電気的に結合することで、センサ板5上でより高い絶対電圧振幅をもたらし得る。この理由の一部は、センシング回路27が安定したレベルで保持されることとなり得る。またある実施形態では、ユーザをセンシング回路27に電気的に結合することで、より一貫性の高いセンサ示度をもたらし得る。
ある実施形態では、図4に表すように、ユーザをセンシング回路27のグラウンドに電気的に結合する。ある実施形態では、ユーザをセンシング回路27の電圧源に電気的に結合する。ある実施形態では、ユーザをセンシング回路27の異なる導電点に電気的に結合する。
ある実施形態では、ユーザの手は、センシング回路27と直接接触することで、センシング回路27に電気的に結合され得る。ある実施形態では、ワイヤ等の導電性材料はユーザの手をセンシング回路27に電気的に結合できる。ある実施形態では、ユーザが難視構成検出器1を作動させるために接触する必要があり得るボタンは、センシング回路27に電気的に結合され得る導電性材料を含み得る。ある実施形態では、ボタンはアルミニウム又は錫めっき鋼等の他の導電性材料を含み得る。ある実施形態では、アルミニウムボタンを陽極化でき、これにより心地よいコスメティックを提供できる。
ある実施形態では、難視構成検出器1のハウジング19(図2参照)は、導電性プラスチック等の導電性材料を含み得る。ある実施形態では、ハウジング19の一部のみが導電性プラスチックを含み得る。導電性ハウジング又は導電性ハウジングの一部は、センシング回路27の導電点に結合でき、これによりユーザをセンシング回路27に結合できる。
ある実施形態では、カーボンブラックをプラスチック樹脂と混合することで、導電性を提供できる。カーボンブラックがプラスチック樹脂内に混合されているときに、ポリプロピレン及びポリエチレンを含む多数の熱可塑性プラスチックは導電性となる。ある実施形態では、カーボンブラックの濃度が上昇するにつれて導電性が向上し、プラスチックの導電性を有利に制御できる。ある実施形態では、25,000Ω・cm未満の導電性を有するプラスチックは、ユーザをセンシング回路27に有効に結合するのに十分な高さの導電性である。ある実施形態では、高度な導電性が望まれ得る。ある実施形態では、より低い程度の導電性が望まれ得る。ある実施形態では、ユーザが約50MΩ未満の経路によってセンシング回路に結合されることが有利である。
ある先行技術の難視構成検出器では、ユーザの手の位置の変化により、センサ示度が変化し得る。手がセンサ板5とグラウンドとの間の経路の一部を形成するために、このことが、ある先行技術の難視構成検出器では起こりうる。その結果、手の位置の変化により、センサ板5のセンサ示度が変化し得る。このことは、センサ示度の精度を不利に低下させ得る。
ユーザの手のサイズ及び位置を不変にできれば、生センサ示度からユーザの手の影響を数学的に取り除く較正調整ができ得る。しかしながら、このことは実際には実行可能ではないことがある。実際には、様々なユーザの手のサイズ、形状及び位置は、較正調整を実用的に可能にするには相違しすぎていることがある。
上述した問題を考慮した性能を向上するために、ある実施形態では、導電性ハンドガードをユーザの手とセンサ板5との間に配置し得る。ある実施形態では、図4に示すように、ハンドガードをセンシング回路27に対して接地できる。
図5は、一実施形態に従うコントローラ60の図である。コントローラ60は、プロセッサ61、クロック62、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)64、不揮発性メモリ65及び/又は他のコンピュータ可読媒体を含む。不揮発性メモリ65は、(例えばプログラムコード又は作業を実施するためのコンピュータ可読命令の形態の)プログラム66及び較正テーブル68を含み得る。作業時に、コントローラ60は、プログラム66を受け取ることができ、キャパシタンス−デジタル変換器21及び表示回路25(図4参照)の機能を同期させることができる。不揮発性メモリ65は、プログラム66とルックアップテーブル(LUT)と較正テーブル68とを受け取り記憶する。プログラム66は、例えば初期化アルゴリズム、較正アルゴリズム、パターンマッチングアルゴリズム、多重化アルゴリズム、ディスプレイ管理アルゴリズム、アクティブセンサ作動アルゴリズム及び非アクティブセンサ管理アルゴリズム等の多数の適切なアルゴリズムを含み得る。
図6は、一実施形態に従い、ハウジングを含み、ライトパイプ及びボタン並びにプリント回路基板を有する難視構成検出器の断面図である。ある実施形態では、図6に表されるように、ハウジング19は、上部ハウジングと、オン−オフスイッチ24と、ハンドル14と、複数のライトパイプ8と、電源コンパートメントとを備える。ある実施形態では、適合コアが、ハウジング19をセンサ板ボード40に弾力的に結合するように構成され得る。ある実施形態では、センサ板ボード40は、最上部層44、第2層43、第3層42及び底部層41を有する、多層状のプリント回路基板である。ある実施形態では、図4を参照して上述したように、センサ板ボード40は、キャパシタンス−デジタル変換器21、表示ユニット25及びコントローラ60を結合する多層状のプリント回路基板である。ある実施形態では、ハウジング19がプラスチックを含む。ある実施形態では、ハウジング19がABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)プラスチックを含む。ある実施形態では、導電性ハンドガード56がユーザの手をセンサ板ボード40から遮蔽する。ある実施形態では、ハンドガード56がセンシング回路のグラウンドに接続される。
ある実施形態では、ハンドル14が把持面を含む。ある実施形態では、把持面の一部は、ハンドル14をより把持しやすくするエラストマを含む。ハンドル14は好ましくは、ユーザの手がハンドル14を把持しているときにインジケータ6の眺めを隠さないように位置付けられる。ある実施形態では、電源コンパートメントは、バッテリー等の適切な電源を保持するための空洞と、コンパートメントにアクセスするためのバッテリカバーとを含む。
ある実施形態では、ハンドガード56は、センサ板とユーザの手との間に大きな直線経路が存在しないように構成され得る。ある実施形態では、ハウジング19は、ハンドガード56を備え得る導電性材料から構成され得る。ある実施形態では、ハンドガード56の材料の導電層を、導電性プラスチックの層とすることができる。ある実施形態では、ハンドガード56の材料の導電層を、導電ペイント等の異なる導電材料の層とすることができる。ある実施形態では、ハンドガード56の材料の導電層を、ハウジング19内に隠れた金属のシートとすることができる。ある実施形態では、ハンドガード56はプリント回路基板にはんだ付けされる押出アルミニウムの部分を含み得る。ある実施形態では、ハンドガード56は、急速、容易かつ信頼性の高いはんだ接合を提供し得る錫めっき鋼を含み得る。ある実施形態では、プリント回路基板の層全体が、ハンドガード56を備え得る(例えばプリント回路基板(PCB)の最上部層)。ある実施形態ではハンドガード56に関して層全体を含む必要が無いことがあるため、ある実施形態ではプリント回路基板の層の一部のみが、ハンドガード56を備え得る。例えば、プリント回路基板の外側周りの輪を有効ハンドガード56とすることができる。
ある実施形態では、ハンドガード56は、手のサイズ及び位置の影響を最小化するように構成される。ある実施形態ではハンドガード56が手の最も近くに存在するときにハンドガード56が最も有効となり得るため、ある実施形態ではハンドガード56はハンドガード56が手の近くに存在するように位置付けられる。ある実施形態では、ハンドガード56はセンシング回路27(図4参照)のグラウンドに電気的に結合され得る。ある実施形態では、ハンドガード56はセンシング回路27の電位に結合され得る。ある実施形態では、センシング回路27の異なる導電点がハンドガード56に電気的に結合され得る。ある実施形態では、電線は、ハンドガード56とセンシング回路27との間に電路を含む。
先行技術の難視構成検出器では一般に、例えば図7,8,9及び10に表されるように、同一のセンサ板105のセットが直線的に配置される。図7は、比較的より薄い面12上に配置されている、先行技術の難視構成検出器101である。図8は、比較的より厚い面13上に配置されている、先行技術の難視構成検出器101である。図9は、先行技術の難視構成検出器101の側面図を表し、センサ板A,B,C,D,Eを含む、いくつかのセンサ板105に対する主要センシングフィールドゾーン15,16,17を示す。図10は、先行技術の難視構成検出器101の底面の正面からの図を表し、センサ板A,B,C,D,Eに対する主要センシングフィールドゾーン15,16,17を示す。
全体的かつ集合的に図7−14を参照して、それぞれのセンサ板105は、面2に対するセンサ読み取りを行う。その後センサ示度が比較される。最も高い示度を有するセンサ板105は、難視構成の位置に存在すると判断される。しかしながら、図7及び図8に表されるように、群の端部付近に存在するセンサ板105は、難視構成に対して、中心付近に存在するセンサ板105と同じようには応答しないことがある。先行技術の難視構成検出器101が、より薄い面からより薄い面又はより密度の低い面12から、より厚い面から又はより密度の高い面13に移動するときに、この問題点は特に明白となることがある。
図7は、比較的薄い面12の上に配置される先行技術の難視構成検出器101の典型的なセンサ示度を表す。比較的薄い面12を、厚さ0.375インチのシートロックとすることができる。図8は、比較的厚い面13の上に配置される先行技術の難視構成検出器101の典型的なセンサ示度を表す。比較的厚い面13を、厚さ0.625インチのシートロックとすることができる。
図7では、先行技術の難視構成検出器101は、比較的薄い面12の上に配置される。各センサ板105は、それぞれ較正される示度(例えば100)を有するよう、較正調整を有し得る。この同じ先行技術の難視構成検出器101をその後、より厚い他の面13又はより高い誘電率を有する面に移動させた場合、センサ示度は変化するであろう。より厚い面13の上に存在する同じ先行技術の難視構成検出器101の姿を、図8に表す。理想的には、難視構成が存在しない場合、複数センサ板105は全て同じより厚い面13の上に存在するため、より厚い面13の上のセンサ板105のそれぞれは互いに類似するセンサ示度を有するであろう。しかしながら、端部付近のセンサ板105のセンサ示度は、中央付近のセンサ板105よりも大きな示度を生ぜしめることが観察され得る。図8では、中央付近のセンサ板105は200のセンサ示度を有するが、端部のセンサ板105は250のセンサ示度を有することが見られ得る。
図8の先行技術の難視構成検出器101及び他の先行技術の難視構成検出器において、端部に存在するセンサ板105は、センサ板105のグループの縁の上方に延びる電界9を生み出すときに孤立する。その結果、端部付近のセンサ板105は、より厚い面13の上に配置されるときに、より不釣り合いに高い示度で応答することがある。コントローラ60は、上昇したセンサ示度が、難視構成が存在することによるか、先行技術の難視構成検出器101がより厚い面13の上に配置されていることによるかを判定することに不利に難航し得る。開示される実施形態は、これらの及び他の課題に対処できる。
図9は、図7及び8の先行技術の難視構成検出器101に対するフィールドラインを示す。図9は、センサ板105のグループを表し、また各センサ板105に対するフィールドラインの2次元表現を表す。フィールドラインは説明を目的に表されるものであり、実際上のセンシングフィールドを表現するものである。描かれるフィールドラインは、等電位電界ラインである。しかしながら、この図は本開示の範囲をこの種類のフィールドのみに限定するものではない。ベクトル電界ライン又は磁界ラインを図示でき、当該ベクトル電界ライン又は磁界ラインは本開示の範囲内に存在する。センシングフィールドを電界、磁界又は電界及び磁界の組み合わせである電磁界とすることができる。
図9には、13のセンサ板105が存在する。センサ板105のすべてを同じ信号によって同時に駆動できる一方、一度に1つのセンサ板105を感知する。センサ板105が同じ信号によって同時に駆動されるため、センシングフィールドは、図9に示すように、センサ板105のグループによって生み出されるフィールドにより定められる。能動遮蔽平面は図示されないが、ある実施形態では能動遮蔽はセンシングフィールドに寄与し得る。センサ板105の5つをA,B,C,D,Eと呼ぶ。センサ板Eから発するフィールドラインは本来、センサ板Eと平行である。しかしながら、センサ板Aから発するフィールドラインは、センサ板Aとあまり平行ではない。これらフィールドラインは主要センシングフィールドゾーン内の各点で方向及び強度が類似しないため、センサ板A及びEはこれらの主要センシングフィールドゾーン内で類似するセンシングフィールドを持たない。
これに対して、センサ板D及びセンサ板Eが有効に感知できるセンシングフィールドの体積及び主要センシングフィールドゾーン内のセンシングフィールドが類似するため、センサ板D及びセンサ板Eは類似する主要センシングフィールドゾーンを有する。センシングフィールドの方向及びセンシングフィールドの強度が主要センシングフィールドゾーン内の各点で類似する場合、主要センシングフィールドゾーン内のセンシングフィールドが類似する。
図10は、異なる角度又は視点から同じ概念を示す。図10では、5つのセンサ板105が再びA,B,C,D,Eと呼ばれる。センサ板105のそれぞれに対するおおよその主要センシングフィールドゾーンを強調する。図10の2次元図上で、センサ板Aに対する主要センシングフィールドゾーン15が、センサ板Aに対するセンシングフィールドラインの図面によって示される。図10の2次元図上で、センサ板Bに対する主要センシングフィールドゾーン16が、センサ板Bに対するセンシングフィールドラインの図面によって示される。図10の2次元図上で、センサ板Cに対する主要センシングフィールドゾーン17が、センサ板Cに対するセンシングフィールドラインの図面によって示される。
図9及び10は、主要センシングフィールドゾーンを2次元図で示す。しかしながら、実際には、3次元主要センシングフィールドゾーンが存在し得る。各センサ板105に対して、所与の各センサ板105に対する主要センシングフィールドゾーンを含む3次元ゾーンが存在し得る。図9及び10の先行技術の実施形態と対照的に、本開示のある実施形態では、センサ板105は同等の主要センシングフィールドゾーンを有し得る。同等の主要センシングフィールドゾーンを有するグループの各センサ板105は、面の変化に対して同等に応答する。本開示は、グループの各センサ板105が同等の主要センシングフィールドゾーンを有し得る、いくつかの構成を示す。ある実施形態では、類似する主要センシングフィールドゾーンを有する各センサ板105は、検出される面の変化に応じて、類似するセンサ示度の変化を有することができる。
図11は、一実施形態に従い、面の後ろの難視構成を検出する方法200の流れ図である。図11の流れ図に示されるように、第1作業を、検出器の初期化とでき(202)、これは初期化アルゴリズムを動かすことを伴い得る。検出器は、本明細書で説明する一実施形態に従うことができる。初期化後、センサ板を読み取ることができる(204)。ある実施形態では、各センサ板を複数回、毎回相違する構成を用いて読み取ることができる。この相違する構成は、相違する駆動電流、相違する電圧レベル、相違するセンシングしきい値又は他の相違する構成パラメータを含み得る。センサ板のこれら読み取りのそれぞれを、ネイティブ読み取りと呼ぶことができる。ある実施形態では、多数のネイティブ読み取りを一緒に追加して、示度を生成する。ある実施形態では、それぞれのセンサ板に対して分離した読み取りが存在し得る。
ある実施形態では、これらの読み取りのそれぞれは、各示度に対して所定の較正値を追加することで達成される、較正調整を実施する(206)。ある実施形態では、較正後、検出器が一様な面上に配置されている場合、センサ板のそれぞれに対する示度を等しくできる。
ある実施形態では、最も高いセンサ板示度を、最も低いセンサ板示度に対して比較する(208)。その後、この差をしきい値と比較する(208)。ある実施形態では、この差が所定のしきい値未満である場合、全てのインジケータをオフにして(210)、びょうが存在しないことを示し得る。この差が所定のしきい値よりも大きい場合に、どのインジケータを活性化するかについて決定できる。特定の実施形態では、示度を所定の範囲まで拡縮でき(212)、このことは最低値を0等の数に設定し、最高示度を100等の値まで拡縮することを伴い得る。それから、すべての中間値を比例的に拡縮できる。拡縮される示度をその後、同様に拡縮される所定のパターンに対して比較できる(214)。
ある実施形態では、所定のパターンのセットが存在し得る。所定のパターンのセットは、検出器が遭遇し得る、隠れた構成の様々な組み合わせに対応し得る。例えば、所定のパターンのセットは、単一のびょうに対する様々な位置に対応し得る。ある実施形態では、所定のパターンのセットは、2つのびょうの位置の組み合わせを含み得る。パターンマッチングアルゴリズムを用いて、所定のパターンのどれが示度パターンに最も良く適合するか決定できる。その後検出器は、最も良く適合する所定のパターンに対応するインジケータを活性化させることができる(216)。
他の実施形態では、センサ板示度を較正した後、難視構成が存在するかどうか決定する。最高センサ板示度から、最低センサ板示度を減算できる。この差がしきい値よりも大きい場合、難視構成が存在すると判定する。難視構成が存在しないと判定される場合、全てのインジケータを不活性化できる。難視構成が存在する場合、プロセスは、難視構成の位置及び幅を決定し始めることができる。ある実施形態では、全ての電流センサ板示度を拡縮して、最低示度を所定の値(例えば0)に拡縮し、最高示度を第2の所定の値(例えば100)に拡縮できる。全ての中間値を比例的に拡縮できる。拡縮される示度は、所定のパターンのセットに対する比較をより容易にできる。
図12は、典型的な板構成に配置されるセンサ板グループを有する、現在入手できる難視構成検出器1200である。図示するように、難視構成検出器1200は、3つ以上のセンサ板1205と、共通板1202と、能動遮蔽板1223とを備え得る。
難視構成検出器1200のセンサ板1205が直線的に配置されてセンサアレイ1207を形成する。図示するように、センサ板1205は同じ幾何学的形状を有することができ、等間隔に配置され得る。それぞれのセンサ板1205は、他の1つ以上のセンサ板1205の内側境界の少なくとも一部に沿って延在する内側境界と、センサアレイ1207の外側境界線に配置される外側境界とを有する。直線的センサアレイは、2つの端部センサ板1210,1212と、少なくとも1つの非端部センサ板1214とを含む。
各センサ板1205は、センサ板1205の1つ以上の周囲の物体に対する接近度と、1つ以上の周囲の物体のそれぞれの材料特性とに基づいて変わる、センサ示度を取得するように構成される。センサ読み取りを容易にするために、それぞれのセンサ板1205のある領域は、対応する電界の第1端部を形成できる。
共通板1202は、各センサ板1205の対応電界の第2端部を形成できる。共通板1202は、センサアレイの長さ1222に沿って延びる長さ1220を有し、共通板1202は、それぞれのセンサ板1205の1つの外側境界に沿って延在する。図示するように、共通板1202は、センサアレイ1207の全長さ寸法の上方を延在する。現在入手できる板構成の共通板は、ハウジングのサイズ又は形状、遮蔽構成又は他の理由のためのいずれにせよ、センサアレイよりも少なくとも17ミリメートル長い。このようなより長い共通板で形成される端部センサ板の電界は、このようなより長い共通板で形成される非端部センサ板で形成される電界と比較して、一様ではない。
図13は、短縮共通板1302を含む改善した板構成に配置されるセンサ板クラスタ1301を有する難視構成検出器1300の底部正面図である。図示するように、難視構成検出器1300は、3つ以上のセンサ板1305と、短縮共通板1302と、能動遮蔽板1323とを備え得る。
図示される実施形態では、センサ板1305が直線的に配置されてセンサアレイ1307を形成する。図示するように、センサ板1305は、同じ幾何学的形状を有することができ、等間隔に配置され得る。他の実施形態では、センサ板1305は、サイズ及び/又は形状が変わることがあり、センサアレイ1307のセンサ板1305の位置に基づいて、異なる間隔で配置され得る。直線的センサアレイ1307は、2つの端部センサ板1312,1312と、少なくとも1つの非端部センサ板1314とを含む。
各センサ板1305は、センサ板1305の1つ以上の周囲の物体に対する接近度と、1つ以上の周囲の物体のそれぞれの材料特性とに基づいて変わる、センサ示度を取得するように構成される。センサ読み取りを容易にするために、それぞれのセンサ板1305のある領域は、対応する電界の第1端部を形成できる。
短縮共通板1302は、各センサ板の対応電界の第2端部を形成できる。短縮共通板1302は、センサアレイ1307の長さ1322に沿って延びる長さ1320を有し、共通板1302は、センサアレイ1307に沿って延在する。ある実施形態では、短縮共通板1302は、端部センサ板1302,1312の一方又は両方に沿って延在しないことがある。ある実施形態では、短縮共通板1302の長さ1320は、センサ板クラスタ1301の長さよりも短い。ある実施形態では、センサ板クラスタ1301はセンサ板1305を含む。ある実施形態では、センサ板クラスタ1301はセンサ板1305と能動遮蔽板1323とを含む。ある実施形態では、センサ板クラスタ1301は、共通板1302も含み、センサ板クラスタ1301のセンサ板1305とは反対側の側面に装着される回路も含み得る。ある実施形態では、短縮共通板1302の長さ1320は、センサ板アレイ1307の長さよりも短い。
ある実施形態では、短縮共通板1302の長さ1320は、センサ板クラスタ1301の長さよりも短い。ある実施形態では、共通板の長さはセンサ板1305及び能動遮蔽板1323の全体長さよりも短い。図示する実施形態では、短縮共通板1302は、センサアレイ1307に沿って中央揃えされる。ある実施形態では、短縮共通板1302の中心をずらすことができる。
能動遮蔽板1323は、センサ板1305と短縮共通板1302との間に配置されて、センサ板1305と短縮共通板1302とを分離する。図示する実施形態では、能動遮蔽板1323は、短縮共通板1303を短縮共通板1303の3つの側面沿いに囲む。他の実施形態では、能動遮蔽板1323は、短縮共通板1302の長さ1320に沿って延ばすだけにできる。しかしながら、共通板を囲む能動遮蔽板1323を有することで、製造の複雑さを減少させることができる。
ある実施形態では、一度に1つのセンサ板1305を感知できる。ある実施形態では、1つのセンサ板1305を感知するときに、能動遮蔽板1323を含む全てのセンサ板1305を、感知されるセンサ板1305と同じ信号で駆動する。能動遮蔽板1323を加えたセンサアレイ1307を一緒に駆動するときに、対応電界のフィールドラインを、単一のセンサ板1305のみを駆動する場合に可能となり得るフィールドラインよりも、感知される面に深く押し進めることができる。ある実施形態では、これにより、単一のセンサ板1305を単独で駆動する場合よりも、単一のセンサ板1305からのフィールドラインをより深く貫通させ、単一のセンサ板1305がより深く感知できる。
図14は、図12の先行技術の難視構成検出器1200の板構成が生成する電界を示す。それぞれのセンサ板1205は、主要結合領域1402,1412を提供して、対応電界1406,1408の第1端部を形成するように構成される。更に、共通板1202は、対応主要結合領域1404,1414を提供して、センサ板1205に対応し、センサ板1205の対応電界1406,1408の第2端部を形成するように構成される。
主要結合領域1402,1412は、電界1406,1408が主に結合する、センサ板1205の領域である。図示する先行技術では、端部センサ板1210の主要結合領域1402は、共通板1202の対応主要結合領域1404とのライン1420上に存在する。同様に、非端部センサ板1214の主要結合領域1404は、共通板1202の対応主要結合領域1414とのライン1422上に存在する。図示するように、共通板1202の対応主要結合領域1404に対する、端部センサ板1210の主要結合領域1402のライン1420は、共通板1202の対応主要結合領域1414に対する、非端部センサ板1214の対応主要結合領域1404のライン1422とほぼ平行である。
図示するように、この構成で端部センサ板1210から形成される電界1406は、非端部センサ板1214から形成される電界1408とは異なる幾何学的形状を有する。周囲のセンサ板1205が生成する電界は、他のセンサ板1205のそれぞれに影響を及ぼす。不均一な電界1406は、両側面沿いにセンサ板1205を持たない端部センサ板1210から生まれる。電界1406の不均一性は、難視構成の不正確な検出又は検出漏れをもたらし得る。例えば、端部センサ板1210が生成する電界1406は、非端部センサ板1214が生成する電界1408よりも、面をより広く貫通し得る。センシング領域が相違するため、端部センサ板1210は難視構成を誤って識別することがある。
図15は、図13の難視構成検出器1300の板構成において、端部センサ板1310と非端部センサ板1314との間に生成される電界1506,1508を示す。主要結合領域(例えば1502,1512)は、センサ板1305を短縮共通板1302に結合できる。それぞれのセンサ板1305は、主要結合領域(例えば1502,1512)を提供して、対応電界の第1端部を形成するように構成される。短縮共通板1302は、センサ板1305にそれぞれ対応する対応主要結合領域(例えば1504,1514)を提供し、センサ板1305の対応電界の第2端部を形成するように構成される。
例えば図示するように、端部センサ板1310は主要結合領域1502を提供するように構成され、非端部センサ板1314は主要結合領域1512を提供するように構成される。共通板1302は、端部センサ板1310の主要結合領域1502に対応する対応主要結合領域1504と、非端部センサ板1314の主要結合領域1512に対応する対応主要結合領域1514とを提供するように構成される。
図示するように、電界1506,1508は、センサ板1305の主要結合領域1502,1512を、共通板1302の対応主要結合領域1504,1524に結合する。端部センサ板1310の主要結合領域1502は、共通板1302の対応主要結合領域1504との第1ライン1520上に存在する。さらに、非端部センサ板1314の主要結合領域1512は、共通板1302の対応主要結合領域1514とのライン1522上に存在する。
類似する電界を達成するために、センサ板1305及び共通板1302の結合領域間で、第1ライン1520と第2ライン1522とは平行でない。隣接センサ板1305が生成する電界は、他の各センサ板1305に影響を及ぼす。端部センサ板1310は隣接センサ板1305を1つだけ有するため、電界1506は当然、非端部センサ板1324の電界1508よりも長い距離に伝わるであろう。図14に表されるように、より長い距離の経路は、難視構成検出器の向こうに延び得る。これに対し、図15に表されるように、短縮共通板1302は、電界1506を電界1508の付近の位置に引き寄せる。これは、短縮共通板1302のサイズ設定及び配置が、先行技術の難視構成検出器と比較して、端部センサ板1310からの電界1506の、非端部センサ板1314からの電界1508に対する類似度が高くなるためであろう。
ある実施形態では、端部センサ板1310に対応する電界1506は、非端部センサ板1314に対応する電界1508と、類似するサイズ、形状、方向及び/又は幾何学的形状を有する。ある実施形態では、それぞれのセンサ板1305に対応する電界は、他のそれぞれのセンサ板1305と同じサイズ、形状、方向及び/又は幾何学的形状を有する。ある実施形態では、センサ板1305のグループのそれぞれに対応する電界は、同じサイズ、形状、方向及び/又は幾何学的形状を有する。
ある実施形態では、それぞれのセンサ板1305が、面又は検出物に対する変化に、より一様に応答できるため、類似する電界のサイズ、形状、方向及び/又は幾何学的形状は、より一貫した示度をもたらす。それぞれ同様に応答するセンサ板1305は、壁のより深くに存在する難視構成又は検出するのがより困難となり得る難視構成を、より良く検出できる。類似する電界によって、様々な異なる面上で使用できるとともに様々な異なる面上で等しく良好に作動できる難視構成検出器を成果とできる。また、より深く、若しくはより正確に、又はより深くかつより正確に感知できる難視構成検出器を成果とできる。
ある実施形態では、難視構成検出器は、3つ以上のセンサ板の全体長さ寸法未満の共通板を有し得る。この構成の結果、類似する寸法、形状及び/又は幾何学的形状を有する電界を形成できる。ある実施形態では、難視構成検出器は、3つ以上のセンサ板の全体長さ寸法に16ミリメートル加えた寸法未満の共通板を有し得る。センサアレイの長さに加えて16ミリメートルの長さ未満の共通板の当該構成により、類似するサイズ、形状、方向及び/又は幾何学的を有する電界をもたらし得る。言い換えれば、ある実施形態では、アレイに付加した長さとして定められる長さが存在し得る。アレイに付加した長さは、センサアレイの全体長さよりも最大で16ミリメートル長くできる。ある実施形態では、このアレイに付加した長さは、センサアレイの全体長さよりも最大でセンサ幅の1.5倍長くできる。言い換えれば、共通板の長さの寸法を、アレイよりも、センサ板の幅(例えば端部センサ板の幅)の最大1.5倍だけ長くとることができる。アレイに付加した長さ未満の共通板を有する難視構成検出器を、短縮共通板と呼ぶことができる。ある実施形態では、短縮共通板を有する難視構成検出器は、より類似するサイズ、形状、方向及び/又は幾何学的形状をそれぞれ有する複数電界を有し得る。
電界の類似度が増加する結果、難視構成検出器は、より正確に感知でき、そして面内により深く及び/又は面を通ってより深く感知できる。
短縮共通板を有する難視構成検出器は、先行技術で説明される共通板を有する難視構成検出器と比較して、より類似するサイズ、形状、方向及び/又は幾何学的をそれぞれ有する複数電界を有し得る。各センサ板に関連付けられる電界のサイズ、形状、方向又は幾何学的形状をより一様とすることで、それぞれのセンサ板に対してより一様な示度を提供できる。それぞれ類似する電界を有する複数センサ板はそれぞれ、異なる面の材料及び厚さに対してより一様に応答できる。例えば、短縮共通板を有する難視構成検出器の一実施形態を、厚さ0.25インチのシートロックの面等の特定の面上に配置できる。それぞれのセンサ板は、この面上に配置されているときに、それぞれ同じ示度(例えば100単位の示度等)を有し得る。この例では、同じ難視構成検出器が異なる面(例えば厚さ0.50インチのシートロック)上に配置されている場合、それぞれの示度が異なる値に変わることがあるが、再びそれぞれのセンサ板の示度(例えば200単位の値)は類似し得る。それぞれのセンサ板からの示度が類似する示度を提供するとき、難視構成検出器がどのような面上に配置されているかに関係なく、センサ板の示度の任意の変動は、難視構成の存在に起因し得る。短縮共通板を有する難視構成検出器によって、様々な平面にわたって、示度の一様性を、先行技術の難視構成検出器よりも高く維持できる。示度が面とは無関係に一様であることにより、より正確かつより深く感知でき、構成をより正確に識別でき、2つの物体を同時かつより正確に感知できる。ある実施形態では、短縮共通板は、各センサ板に対するセンシングフィールドを、センサ板に近い範囲でより正確に位置付けられる有利な成果を有し得る。その結果、難視構成検出器は、より正確かつより深く感知できる。
現在入手できる難視構成検出器では、共通板の幅は8.00ミリメートル未満である。改善した難視構成検出器のある実施形態では、共通板の幅が8.00ミリメートル超である場合に、性能が改善し得る。幅8.00ミリメートル超の共通板を有する難視構成検出器は、先行技術で説明される共通板を有する難視構成検出器と比較して、より類似するサイズ、形状、方向及び/又は幾何学的をそれぞれ有する複数電界を有し得る。
図15に表すように、難視構成検出器1300は、センサアレイ1307の端部センサ板1310の主要結合領域1502を、1つ以上の共通板の対応主要結合領域1504との第1ライン1520上に有し得る。また難視構成検出器1300は、センサアレイ1307の非端部センサ板1314の主要結合領域1512を、1つ以上の共通板の対応主要結合領域1514との第2ライン1522上に有し得る。ある実施形態では、第1ライン1520及び第2ライン1522は平行ではない。このことはより類似する寸法、形状及び幾何学的形状を有する電界をもたらし得る。
言い換えれば、非端部センサ板1314に対応する電界の始まり及び終わりが第1ライン1520上に存在する場合、端部センサ板1310に対応する電界の始まり及び終わりが第2ライン1522上に存在する場合、及び第1ライン及び第2ラインが平行でない場合、端部センサ板1310に対応する電界1506は、非端部センサ板1314に対応する電界1508に対して、第1ライン及び第2ライン1520,1522が平行である場合よりも類似し得る。結果として、それぞれのセンサ板1305が、面又は検出物の変化に対してより一様に応答し得る。その結果、難視構成検出器1300は、より正確かつより深く感知できる。
例えば、難視構成の存在によって、物体がセンサ板1305の近くに配置されているときに、センサ板1305の1つに特定の示度を持たせる場合、難視構成がセンサ板1305に対して同じ位置に配置されているときに、それぞれのセンサ板1305に対して同じ示度を持たせることが望ましいであろう。まさに説明される一様な応答によって、面の材料又は厚さに対してより無関係に感知でき得る。結果として、びょうは面の材料又は厚さとは無関係に、より正確に感知される。
図15の難視構成検出器1300の実施形態の板構成により、端部センサ板1310から形成される電界1506と、非端部センサ板1314から形成される電界1508とに、類似するサイズ、形状又は姿勢を持たせる。このことは、図14に表す電界とは対称的である。電界の一様性は、難視構成検出器の精度を向上させ得る。精度の向上により、類似する読み取り(類似する深さ及び幅に及ぶ読み取り)を行うそれぞれのセンサ板1305の電界をもたらし得る。
図16は、複数共通板1601を有する難視構成検出器1600の板構成に関して、端部センサ板1310及び非端部センサ板1314から発する電界1606,1608を示す。図示されるように、複数共通板1601の大きさを決め、構成し、位置合わせして、端部センサ板1310から形成される電界1606に、非端部センサ板1314から形成される電界1608と類似するサイズ、形状及び/又は姿勢を持たせることができる。複数センサ板1601を、直線的に配置してセンサアレイ1307の長さに沿って延在させることができる。
まさに図15に表すように、センサアレイ1307の端部センサ板1310の主要結合領域1602は、複数共通板1601の対応主要結合領域1604との第1ライン1620上に存在する。さらに、センサアレイ1307の非端部センサ板1314の主要結合領域1612は、複数共通板1601の対応主要結合領域1614との第2ライン1622上に存在する。複数共通板1601の位置決めのために、第1ライン1620と第2ライン1622とは平行でなく、端部センサ板1310から形成される電界1606に、非端部センサ板1314から形成される電界1608に対して類似する幾何学的形状を持たせる。電界1606,1608の一様性は、難視構成検出器1600の精度を向上させ得る。複数共通板1601のそれぞれを独立して活性化できる。ある実施形態では、0ボルト若しくは3ボルト等の不変電圧レベル又は他の任意の不変電圧レベルに結合することで、複数共通板1601を活性化できる。ある実施形態では、複数共通板1601を交流電圧で駆動することによって活性化できる。
図17は、面の後ろの難視構成を検出する方法1700を示すフローチャートである。当該方法は、難視構成検出器の3つ以上のセンサ板及び短縮共通板の間でセンサ読み取りを行うステップ1702を含み得る。3つ以上のセンサ板を、センサアレイに直線的に配置できる。センサの読み取りは、難視構成検出器の3つ以上のセンサ板及び共通板の間に形成されるセンシングフィールドの範囲からなり得る。共通板の寸法を、センサアレイの寸法未満とし得る。
当該方法は、センシング回路によって3つ以上のセンサ板のセンサ示度を測定するステップ1704と、センシングフィールドの異なる領域のセンサ示度の測定値を比較するステップ1706と、を更に含む。測定されるセンサ示度を、キャパシタンス示度又は電磁示度とすることができる。さらに、当該方法は、インジケータを不活性状態から活性状態へトグルで切り替えて(1708)、比較的高いセンサ示度を有するセンシングフィールドの範囲の位置を示すことができる。
図18は、本開示の他の実施形態に従い、複数のセンサ板1805の代替的構成を有する難視構成検出器1800を示す。難視構成検出器1800は、センサアレイ1807において、非端部センサ板よりも面積が小さい端部センサ板1874を含む。この実施形態では、端部センサ板1874は、センサアレイ1807の非端部センサ板1875よりも狭い。センサアレイ1807の各センサ板1805は、共通板1876に電界1881,1882によって電気的に結合するように構成される。センサアレイ1807の各センサ板1805は、電界1881,1882の第1端部を形成できる主要結合領域1879,1880を提供するように構成される。さらに、共通板1876は、対応主要結合領域1885,1886を提供して端部センサ板1874及び非端部センサ板1875のそれぞれに対応し、各センサ板1805の対応電界1881,1882の第2端部を形成するように構成される。
端部センサ板1874の主要結合領域1879は、端部センサ板1874の主要結合領域1879から、共通板1876の主要結合領域1885に延在する、第1ライン1883上に存在する。非端部センサ板1875の主要結合領域1880は、非端部センサ板1875の主要結合領域1880から、共通板1876の主要結合領域1886に達する、第2ライン1884上に存在する。
図18の構成では、共通板1876は、センサアレイ1807の長さ1888よりも長い、長さ1878を有する。ある実施形態では、共通板1876の長さ1878は、共通板1876とセンサアレイ1807との間に配置される、遮蔽板1877の長さに等しくなり得る(又は密接に類似し得る)。非端部センサ板1875はそれぞれ、センサアレイ1807の他の非端部センサ板1875の長さ及び幅と同一(又は密接に類似する)の長さ1873及び幅1871を有する。端部センサ板1874は、非端部センサ板1875の長さ1873に等しい(又は密接に類似する)長さ1872を有するが、非端部センサ板1875の幅1871よりも小さい幅1870を有する。
端部センサ板1874の総面積が、非端部センサ板1875の総面積よりも小さいことを理解できる。センサ面積をより小さくすることで、端部センサ板の表面2の変化への応答性を低下でき、端部センサ板の応答性は、非端部センサ板の応答性に更に密接に適合する。ある先行技術の難視構成検出器において、端部センサ板及び非端部センサ板はそれぞれ、変化する表面2又は変化する難視構成3に対して異なる応答をする。この応答性の問題は、図7及び8を巡るダイアログで議論されている。端部センサ板1879は、より小さな面積を有することができ、異なる表面及び異なる難視構成に対する応答性をより小さくでき、その結果、端部センサ板1879は非端部センサ板1875により類似した応答ができる。さらに、端部センサ板1874と共通板1876との間に形成される電界1881は、端部センサ板1874の幅1870が非端部センサ板1875の幅1871と同一である(又は密接に類似する)ときよりも小さくなるであろう。言い換えれば、端部センサ板1874の幅1870がより狭くなることで、電界1881がより小さくなることとなり、電界1881の形状が、非端部センサ板1875と共通板1876との間の電界1882の形状により類似する(面への検出深さがより類似することを含む)。図14の広い端部センサ板1210を共通板1202に結合する電界1406とは対照的に、図18のより狭い端部センサ板1874及び共通板1876の結合領域1879,1880間の電界1881は、非端部センサ板1875と同じ幅を有する端部センサ板ほど急激に分散しない。端部センサ板1874と共通板1876との間の電界1881は、非端部センサ板1875と共通板1876との間の電界に更に類似する。上述したように、電界1881,1882の形状がより類似することで、センサ板の示度がより予想通り変化し、これによって難視構成をより正確に検出する。
図18に示す構成に従ういくつかの実施形態では、センサアレイ1807のセンサ板1874,1875間で、電界1881,1882のサイズ、形状、方向及び/又は幾何学的形状が比較的小さい場合、センサ板1874,1875はそれぞれ、センサ板1874,1875の電界1881,1882の経路の障害物に対して同様に応答できる。別の方法で説明すると、端部電界1881と非端部電界1882との一様性がより大きくなることで、センサ板1805のそれぞれが検出される表面又は物体の変化に対してより均一に応答できるため、より首尾一貫した示度を可能にする。それぞれ同様に応答するセンサ板1805は、壁のより深くに存在する難視構成又は検出するのがより困難となり得る難視構成を、より良く検出できる。類似する電界1881,1882によって、様々な異なる面上で使用でき、様々な異なる各面上で等しく良好に作動できる難視構成検出器をもたらし得る。一様な端部電界1881及び非端部電界1882を有する難視構成検出器1800は、より深く、若しくはより正確に、又はより深くかつより正確に感知することができる。
図19は、図18に類似し、本開示の他の実施形態に従い、代替的端部センサ板構成を有する難視構成検出器1900を示す。端部センサ板1981は、他のセンサ板とは異なる形状を有する。図19の難視構成検出器1900において、端部センサ板1981は台形形状を有する。ある実施形態では、端部センサ板1981の形状が他のセンサ板の形状とは異なることで、端部センサ板1981は、難視構成を、非端部センサ板に更に類似して検出できる。
端部センサ板1981は、非端部センサ板1982と同じ長さ1985を有し得るが、下部幅1984は上部幅1988よりも広い。ある実施形態では、端部センサ板1981の下部幅1984を、非端部センサ板1982の下部幅1986と等しくすることができ、端部センサ板1981の上部幅1988をより小さくすることができる。ある実施形態では、端部センサ板1981の下部幅1984を、非端部センサ板1982の幅1986よりも広くでき、端部センサ板1981の上部幅1988を、非端部センサ板1982の幅1986と等しくできる。ある実施形態では、上部幅1988及び下部幅1984の両方を、非端部センサ板1982の幅1986よりも広くでき、端部センサ板1981の下部幅1984を、端部センサ板1981の上部幅1988よりも大きくする。ある実施形態では、上部幅1988及び下部幅1984の両方を、非端部センサ板1982の幅1986よりも狭くでき、端部センサ板1981の下部幅1984を、端部センサ板1981の上部幅1988よりも広くする。
図20は、一実施形態に従い、シートロック2002(又は類似する面)の一部の上に配置されて難視構成2003を検出する難視構成検出器2001を示す。図21は、図20の難視構成検出器2001の斜視図である。図22は、複数のセンサ板2205を含む、難視構成検出器2001のセンサ側面を表す。
図20−22を参照して、一般的かつ全体的に、難視構成検出器2001は3つ以上のセンサ板2205と、センシング回路(図23参照)と、1つ以上のインジケータ2006と、1つ以上の近接インジケータ2039と、ハンドル2014、能動遮蔽板2623(図26参照)、及びバッテリカバー2028を提供し又は収容するハウジング2019とを含む。
3つ以上のセンサ板2205はそれぞれ、センサ板2205の1つ以上の周囲の物体に対する接近度と、1つ以上の周囲の物体のそれぞれの材料特性とに基づいて変わる、センサ示度を取得できる。3つ以上のセンサ板2205は、全体としてセンシングフィールドを生み出す。3つ以上のセンサ板2205の個々のセンサ板2205は、個々のセンサ板2205がセンシングフィールドに対して3つ以上のセンサ板2205の他の任意のものよりも強く寄与する、センシングフィールド内の3次元幾何学体積となり得る、対応主要センシングフィールドゾーンを生み出す。3つ以上のセンサ板2205はすべて、幾何学的に類似する、全ての主要センシングフィールドゾーンを生み出す。センシング回路は、3つ以上のセンサ板2205と結合して、3つ以上のセンサ板2205のセンサ示度を測定する。
ある実施形態では、それぞれのセンサ板2205を、センサ板2205のグループ2207の一部とすることができる。それぞれのグループ2207は、2つ以上のセンサ板2205を含むことができ、能動遮蔽板2623を含むこともできる。センサ板2205と能動遮蔽板2623とを異なる平面上に存在させることができる。それにもかかわらず、センサ板2205と能動遮蔽板2623とが同時に駆動される場合、ある実施形態では、センサ板2205と能動遮蔽板2623とを、センサ板2205の同じグループ2207の一部とすることができる。それぞれのセンサ板2205は、その形状によって画定される幾何学的形状を有する。それぞれのセンサ板2205は、境界線も有する。ある実施形態では、境界線は複数部分から構成され得る。ある実施形態では、境界線のそれぞれの部分は、内側境界2210又は外側境界2211となる。ある実施形態では、センサ板2205がグループ2207の境界線に隣接する境界線部分を有する場合、当該部分が外側境界2211を含む。ある実施形態では、センサ板2205がグループ2207の境界線に隣接しない境界線の部分を有する場合、当該部分は内側境界2210を含む。
難視構成2003の位置を感知する実施形態では、電流源を用いてセンサ板2205を駆動でき、難視構成検出器2001はセンサ板2205があるしきい電圧に到達するのにかかる時間を測定し、これによりセンサ示度を得る。他の実施形態では、チャージシェア機構を用いてセンサ示度を得る。他の実施形態では、無線周波数信号をセンサ板2205に配置して、センサ示度を得る。これら実施形態のそれぞれにおいて、信号がセンサ板2205で駆動されて感知される。
ある実施形態では、一度に1つのみのセンサ板2205を駆動できる。これらの実施形態では、単一のセンサ板2205はセンシングフィールドを生み出すときに孤立できる。
ある実施形態では、一群2207のセンサ板2205は全て同じ信号で同時に駆動される。これらの実施形態では、一群2207のセンサ板2205はセンシングフィールドを生み出すことができる。ある実施形態では、多数のセンサ板2205をそれぞれ同じ信号で同時に駆動できるが、あるいは単一のセンサ板2205のみを感知することができる。有利には、多数のセンサ板2205を同時に駆動することで、単一のセンサ板2205のみを駆動する場合よりも、難視構成内に更に深く進むフィールドラインを生み出すことができる。より深いフィールドラインによって、より深く感知できる。ある実施形態では、一群2207のセンサ板2205と能動遮蔽板2623とは全て同じ信号で同時に駆動されることができ、センシングフィールドを一緒に生み出すことができる。
それぞれのセンサ板2205は、主要センシングフィールドゾーンを有する。ある実施形態では、主要センシングフィールドゾーンが、センシングフィールドの3次元幾何学体積であり、個々のセンサ板2205が能動遮蔽板2623(存在する場合)又は他の任意のセンサ板2205よりも強く感知できる関連フィールドラインである。ある実施形態では、各センサ板2205が類似する主要センシングフィールドゾーンを有することが望ましい。ある実施形態では、各センサ板2205が、幾何学的に類似する主要センシングフィールドゾーンを有し、それぞれの主要センシングフィールドゾーン内で類似するセンシングフィールドを有することが望ましい。
図22は、8つのセンサ板2205のグループ2207を示す。8つのセンサ板2205のそれぞれは三角形状である。三角形状の各センサ板2205は、それぞれ内側境界2210を有する2つの部分を有する。各センサ板2205は、外側境界2211を有する1つの部分も有する。
ある実施形態では、図22に表すように、グループ2207は、それぞれ類似する幾何学的形状を有する、8つの三角形状センサ板2205を備え得る。センサ板2205のグループ2207を、正方形状の領域に配置でき、正方形状の領域の各側面の長さは、約3インチ(76.2ミリメートル)である。ある実施形態では、センサ板2205のそれぞれを、二等辺三角形の形状とし得る。ある実施形態では、図22に表すように、センサ板2205を、2つの三角形状センサ板2205の斜辺が互いに隣接できるように配置できる。ある実施形態では、隣接する斜辺を有する2つのセンサ板2205は、正方形に接近し、センサ板2205のグループ2207の4分の1区分(one quadrant)内に適合し得る。ある実施形態では、各4分の1区分に位置付けられるこのような2つの三角形が存在でき、図22に表すように、グループ2207の全体は、8つのセンサ板2205を備える。いくつかの実施形態では、隣接するセンサ板2205間の距離を約2.0ミリメートルとすることができる。
図22において、8つのセンサ板2205はセンシングフィールドを全体として生み出すことができる。ある実施形態では、能動遮蔽板2623はセンシングフィールドに寄与できる。図22の実施形態では、それぞれのセンサ板2205は、類似する主要センシングフィールドゾーンを有し得る。この実施形態では、センサ板2205の半径方向対称性により、幾何学的に類似する主要センシングゾーンを有する各センサ板2205を提供できる。同様に、各センサ板2205は、それぞれの主要センシングフィールドゾーン内に類似するセンシングフィールドも有し得る。その結果、図22の構成を有して組み立てられる難視構成検出器2001は、改善された性能を提供できる。難視構成検出器2001が薄い面からより厚い面に移動するときに、センサ板2205のそれぞれに関するセンサ示度は、同様の値の上昇を有し得る。
ある実施形態では、鋸歯形状の縁又は境界線は、鋸歯形状を持たない直線縁と同じ有効縁を有することができる。ある実施形態では、非常に細い曲線を有する縁は、細い曲線を持たない直線縁と同じ有効縁を有することができる。ある実施形態では、その中にスロットを有するセンサ板2205は、スロットを持たない点で異なる同等のセンサ板2205と同じ有効幾何学的形状を有する。ある実施形態では、その中に小さな穴を有するセンサ板2205は、穴を持たない同等のセンサ板2205と同じ有効幾何学的形状を有し得る。他の実質的に同等の幾何学的形状に対して事実上同等となり得る、他の多数の幾何学的形状が可能である。他の実質的に同等の縁に対して事実上同等となり得る、他の多数の縁が可能である。幾何学的形状又は縁が他の幾何学的形状又は縁に対して事実上同等な特性を有する場合、これら2つが類似すると考え得る。
ある実施形態では、センサ板2205のグループ2207は、グループ2207の各センサ板2205が同じ幾何学的形状を有するように構成される。ある実施形態では、グループ2207のセンサ板2205のそれぞれは、半径方向に対称的である。
複数のインジケータ2006をトグルで、不活性状態と活性状態との間で切り替えて、比較的高いセンサ示度の領域のセンシングフィールド内の位置を示すことができる。活性化されたインジケータ2004は、難視構成2003の位置を示すことができる。近接インジケータ2039は、難視構成検出器2001が難視構成2003の近くに存在し得ることを示すことができる。
図20−22では、インジケータ2006がセンサ板2205上方の層上に位置付けられる。ある実施形態では、センサ板2205とインジケータ2006との間に、インジケータ2006がセンサ板2205の機能を干渉しないよう、能動遮蔽板2623が存在し得る。ある実施形態では、インジケータ2006をセンサ板2205上方の層上に位置付けて、センサ板2205のそれぞれがセンサ板2205から対応プリント回路基板の縁までの距離に類似する距離を有し得ることが望ましいことがある。
ある実施形態では、面2002と難視構成検出器2001との間に保護剤の層が存在するように、保護剤の層を難視構成検出器2001の底部に設置する。ある実施形態では、保護剤の空洞を実質的になくすように、保護剤内部を実質的に充填する。ある実施形態では、保護剤は、フェルト、ベルクロ、布又は内部に空洞を有する他の材料とは異なる。保護剤の層は、難視構成検出器2001の底部をノック、衝突及び摩滅による損傷から保護するため役立ち得る。保護剤は、プラスチック又は他の非導電固体材料等の材料の固体部品から製造し得る。プラスチックの固体層は、難視構成検出器2001が壁にわたって摺動し得る低摩擦面を提供し得る。難視構成検出器2001のある実施形態は、摺動して動作することを要求しないが、低摩擦面は難視構成検出器2001を摺動させることで位置を移動させる選択をし得るユーザに有益となり得る。
プラスチックから成る保護層を感圧接着剤、接着剤又は他の手段によって設置できる。保護剤の層を、全面を覆う完全な層とでき、当該層を、矩形ストリップ、丸い部品又は他の幾何学的形状を有しプラスチックから成る他の層とできる。
空洞を実質的になくすように実質的に充填される保護剤によって、先行技術の解決策よりも発生する静電荷が少なくなることがあり、より一貫性があるセンサ示度を有利に提供することができる。
ある実施形態では、保護層はUHMW-PE(超高分子量ポリエチレン)である。超高分子量ポリエチレンは、低い摩擦係数を有する。また超高分子量ポリエチレンは、湿度の変化からイミュニティの増加をもたらすことがあり、湿度の変化からイミュニティを高め得る、湿気をほとんど吸収しない。
図23は、一実施形態に従う難視構成検出器2301の回路の図である。回路は、マルチプレクサ2318と、パワーコントローラ2320と、表示回路2325と、センシング回路2327と、コントローラ2360とを含む。
パワーコントローラ2320は、電源2322とオン−オフボタン2324とを含み得る。電源2322は、インジケータ2306に給電するとともにキャパシタンス−デジタル変換器2321及びコントローラ2360に電力を供給するためのエネルギー源を含み得る。ある実施形態では、電源2322は直流バッテリー供給を含み得る。オン−オフスイッチ2324を用いて、コントローラ2360及び難視構成検出器2001の他の構成要素を活性化できる。ある実施形態では、オン−オフスイッチ2324は、難視性検出器2001の構成要素を選択された時限の間活性化させる、押しボタン式機構を備える。ある実施形態では、押しボタンは構成要素を活性化して、押しボタンが解放されるまで構成要素を活性化させ続ける。ある実施形態では、オン−オフスイッチ2324は、ボタン上に指又は親指が存在することを感知できるキャパシタンスセンサを備える。ある実施形態では、オン−オフスイッチ2324は、トグルスイッチ又は他の種類のボタン若しくはスイッチを備え得る。
表示回路2325は、コントローラ2360に電気的に結合する1つ以上のインジケータ2306を含み得る。
センシング回路2327は、電圧調整器2326とキャパシタンス−デジタル変換器2321とを含み得る。ある実施形態では、図23に表されるように、センシング回路2327は、複数のセンサと、電圧調整器2326とキャパシタンス−デジタル変換器2321とを含む。電圧調整器2326を用いて、パワーコントローラ2320の出力を希望通り調節できる。ある実施形態では、電圧調整器2326をキャパシタンス−デジタル変換器2321のできるだけ近くに配置することで、バッテリー電源2322をキャパシタンス−デジタル変換器2321に提供できる。センシング回路2327は、コントローラ2360に電気的に結合できる。1つ以上のセンサ板トレース2335又はプリント回路基板上の導電路は、個々のセンサ板2305をキャパシタンス−デジタル変換器2321に接続できる。センサ板2305のキャパシタンス−デジタル変換器2321に対する接続は、マルチプレクサ2318を経て行うことができる。マルチプレクサ2318は、センサ板2305をキャパシタンス−デジタル変換器2321に個々に接続することができる。
ある実施形態では、マルチプレクサ2318は、単一のセンサ板2305をセンシング回路2327に接続できる。ある実施形態では、マルチプレクサ2318は、2つ以上の隣接するセンサ板2305をセンシング回路2327に接続できる。ある実施形態では、マルチプレクサ2318は、2つ以上の隣接していないセンサ板2305をセンシング回路2327に接続できる。ある実施形態では、マルチプレクサ2318は、センシング回路2327が1つのセンサ板2305のキャパシタンスを測定するように構成される。ある実施形態では、マルチプレクサ2318は、センシング回路2327が2つ以上のセンサ板2305の総計キャパシタンスを測定するように構成される。
グループ2307の個々のセンサ板2305を、マルチプレクサ2318を経てキャパシタンス−デジタル変換器2321に独立して接続できる。ある実施形態では、グループ2307自身がプリント回路基板上の銅の層を含む。
ある実施形態では、2層のプリント回路基板を、センサ板ボード2740(図27及び37参照)として構成する。ある実施形態では、センサ板ボード2740の第1層はセンサ板2305を備え、センサ板ボード2740の第2層は遮蔽物を備える。ある実施形態では、遮蔽物は、プリント回路基板の第2層の全面を覆う銅の層を含む。ある実施形態では、銅の層を、はんだマスクの非導電性層で覆う。ある実施形態では、はんだマスクの層に穴が存在する。ある実施形態では、はんだマスクの層の穴は、はんだ接合を形成するのに適したはんだパッドを含む。
ある実施形態では、4層のプリント回路基板が、回路部品を接続するのに適して相互接続する相互接続ボードとして形成される。ある実施形態では、相互接続ボードは、センシング回路2327、コントローラ2360及び表示回路2325を相互接続するのに適する相互接続からなる4つの層を有して構成される。ある実施形態では、プリント回路基板の一側面は構成要素を装着するために構成され、プリント回路基板の第2側面ははんだパッドを有して構成される。
ある実施形態では、センサ板2305は第1プリント回路基板上に配置される。ある実施形態では、相互接続回路は第2プリント回路基板上に配置される。ある実施形態では、第1プリント回路基板は、第2プリント回路基板に対して接合される。
ある実施形態では、センサ板ボード2740上に、相互接続ボード上のはんだパッドと相補的な、はんだパッドが存在する。ある実施形態では、センサ板ボード2740及び相互接続ボード3751を、重ねて積層でき、互いに接合できる(例えば図37参照)。ある実施形態では、2つのプリント回路基板を一緒に接合する結合剤をはんだとし得る。ある実施形態では、ソルダペーストを用いて2つのプリント回路基板を一緒に接合できる。ある実施形態では、2つのプリント回路基板をはんだで一緒に接合でき、2つのプリント回路基板を一緒に接合するプロセスを、標準面実装技術(SMT)プロセスとし得る。標準面実装技術プロセスは、ステンシルを用いてソルダペーストを所望の位置に配置することを含み得る。標準面実装技術プロセスは、1つのプリント回路基板を重ねて配置することを含み得る。ある実施形態では、ピンを用いて、2つのプリント回路基板の適切な位置合わせを確保できる。ある実施形態では、面実装技術プロセスの最終ステップは、積層したプリント回路基板にリフロー路を通過させることを伴うことができる(例えば、図37はセンサ板ボード2740の最上部に積層される相互接続ボード3751を示す)。
ある実施形態では、センサ板2305、遮蔽物及び回路は単一のプリント回路基板上に配置される。ある実施形態では、6層のプリント回路基板を使用する。ある実施形態では、プリント回路基板から成る6層の底部層を、センサ板2305とともに構成する。第5層を能動遮蔽物とすることができる。最上部の4つの層は、回路のバランスを接続できる。
ある実施形態では、センサ板2305、遮蔽物及び回路は単一のプリント回路基板上に配置される。ある実施形態では、4層のプリント回路基板を使用する。プリント回路基板の第1層及び第2層は、相互接続回路とともに構成される。ある実施形態では、プリント回路基板から成る4層の底部層を、センサ板2305とともに構成する。第3層を能動遮蔽物とすることができる。
プリント回路基板を、例えばFR-4、FR-406、又はRogers 4003C等の無線周波数回路で使用されるより進歩した材料等の、様々な適切な材料から製造できる。Rogers 4003C及び他の無線周波数クラスプリント回路基板は、より広い温度及び湿度の範囲にわたって改善した性能を提供できる。
本明細書で使用される用語「モジュール」は、本発明の1つ以上の実施形態に従って任意の所与の機能性を果たし得るユニットを説明できる。例えば、1つ以上のプロセッサ、コントローラ2360、特定用途向け集積回路(ASICs)、プログラマブルロジックアレイ(PLAs)、論理部品、ソフトウェアルーチン又は他の機構等の、任意の形態のハードウェア若しくはソフトウェア又はこれらの組み合わせを用いてモジュールを実装できる。
キャパシタンスを読み取るとともにキャパシタンスをデジタル値に変換する、キャパシタンス−デジタル変換としても知られる様々なプロセスは、先行技術で十分に説明されている。ここでは、多数の異なる方法は説明しておらず、読者は様々なキャパシタンス−デジタル変換器の方法の詳細に関して先行技術を参照する。ある実施形態は、例えばアナログデバイセズ(登録商標)株式会社のAD7747集積回路に組み込まれる、シグマデルタキャパシタンス−デジタル変換器を使用する。ある実施形態は、キャパシタンス−デジタル変換の電荷共有方法を使用する。
ある実施形態では、電圧調整器2326は、ノイズが非常に小さい、アナログデバイセズ社からのADP150-2.65又はオン・セミコンダクター社のNCP702を備え得る。ある実施形態では、コントローラ2360は、シリコン・ラボラトリーズ社からのC8051F317又は他の多数の任意のマイクロコントローラを備え得る。
キャパシタンス−デジタル変換器21のネイティブセンサ示度を単独で使用する場合、難視構成2003の検出は、高度な精度を要求することがあり、キャパシタンス−デジタル変換器2321が提供できる精度よりも高い精度を要求することがある。ネイティブセンサ示度は、キャパシタンス−デジタル変換器2321から読み取られる生値であり、当該生値はキャパシタンス−デジタル変換器2321のデジタル出力である。
ある実施形態ではネイティブ読み取りを多数回実施し、多数のネイティブ読み取り結果を結合して、示度を生成する。ある実施形態ではネイティブ読み取りを多数回実施し、異なる構成の2つ以上のネイティブ読み取りを用いて多数のネイティブ読み取り結果を結合して、示度を生成する。ある実施形態では、ネイティブ読み取りを多数回実施し、複数のネイティブ読み取り結果を総計又は平均して、示度を生成する。ある実施形態では、このことは、信号対雑音比を改善する。それぞれのネイティブ読み取りは、1つのセンサ板2305の読み取りを伴い得る。多数のセンサ板2305がキャパシタンス−デジタル変換器2321に対して多重化される場合、ネイティブ読み取りは、複数のセンサ板2305の読み取りを伴うこともできる。ある実施形態では、多数のネイティブ読み取りを結合して、示度を生成する。
多数のネイティブ読み取りを総計し又は平均することで、信号対雑音比を改善できるが、キャパシタンス−デジタル変換器2321の非線形性効果を減少させないことがある。理想的なキャパシタンス−デジタル変換器2321は完全に線形であり、そのネイティブセンサ示度が、感知されるキャパシタンスの増加に正比例して増加することを意味する。しかしながら、多数のキャパシタンス−デジタル変換器2321は完全に線形ではなく、入力キャパシタンスの変化がネイティブ示度の増加に正確に比例しないことがある。これらの非線形性を小さくできるが、高度な精度が望まれるときには、非線形性効果を減少させる方法を実装することが望ましい。
ある実施形態では、ネイティブ読み取りのそれぞれに関して僅かに異なる構成を用いて、多数のネイティブ読み取りを総計することによって、非線形性の悪影響を軽減できる。ある実施形態では、2つ以上の異なる構成を用いて、ネイティブ読み取りを実施する。
例えば、バイアス電流は、異なる構成を生み出すために変えることができるパラメータの1つである。バイアス電流を、標準、標準+20%、標準+35%又は標準+50%に設定できる。たとえ他の全ての要因が一定のままであるとしても、バイアス電流が異なることで異なるネイティブセンサ示度を生成する。それぞれのネイティブ示度が異なる値を有するため、おそらくそれぞれのネイティブ示度が異なる非線形性を受けることができる。おそらく、総計し又は掛け合わせる代わりに、異なる非線形性を受けるセンサ示度を総計し又は平均することで、非線形性を互いに部分的に相殺させることができる。
ある実施形態では、2つの分離し独立したキャパシタンス−デジタル変換器2321が存在する。ある実施形態では、それぞれのキャパシタンス−デジタル変換器2321は、異なる非線形性を有し得る。両方のキャパシタンス−デジタル変換器2321を利用して、読み取りのいくつかに対して第1変換器を使用するとともに読み取りのいくつかに対して第2変換器を使用することで、任意の単一の非線形性効果を軽減できる。
ある実施形態では、それぞれのセンサ板2305の上で、それぞれ異なる12の構成を用いてネイティブ読み取りを実施する。
センサ読み取りを完了した後、ある実施形態では、2つの異なる較正アルゴリズムを実施でき、第1は、個別のセンサ板2305の変動に関して調整する個別板較正であり、第2は、面の密度/厚さに調和させるようにセンサ示度を調整する面材料較正である。他の実施形態は、これら2つの較正アルゴリズムの一方のみを使用することができる。ある実施形態は、他の較正アルゴリズムを使用することができる。ある実施形態では、較正モジュールによって較正アルゴリズムを実施する。
ある実施形態では、個別板較正をまず使用する。個別板較正によって、それぞれのセンサ板2305は個別かつ独自の較正値を有することができる。ある実施形態では、センサ示度を取得した後、センサ示度のそれぞれに対して個別板の較正値を加算し又は減算する。他の実施形態では、乗算、除算又は他の数学関数を用いて、個別板較正を実施できる。ある実施形態では、個別板の較正値を不揮発性メモリに記憶させる。個別板較正は個別のセンサ板2305の不規則性を補償し、個別板較正を用いてこれらの不規則性を補償する。ある実施形態では、個別板較正実施後に、難視構成検出器2001がその上で難視構成検出器2301を較正する面2002に類似する面の上に存在しながらセンサ板のセンサ示度を取得する場合(図22参照)、センサ示度がおそらく同じ較正値を有すると考えられる。例えば、難視構成2003が存在せず、1/2インチ(1/2")のシートロック2002の上でセンサの読み取りを実施し、1/2インチのシートロック2002に対して個別の較正値を生み出した場合、個別板較正を実施した後、センサ示度のすべてを共通の値に修正できると考えられる。センサの読み取りを、より厚い材料(例えば5/8インチ(5/8")のシートロック2002)上で実施する場合、より薄い材料(例えば3/8インチ(3/8")のシートロック2002)上で実施する場合、又は異なる材料(例えば3/4インチ(3/4")のプライウッド)上で実施する場合、値にある誤差が存在し得る。面材料構成は、この誤差を修正するのに役立ち得る。
ある実施形態では、面材料構成を使用できる。
ある実施形態では、センサ板のセンサ示度を較正した後、難視構成検出器2301は、難視構成2003が存在するかどうか決定する。ある実施形態では、最も高いセンサ板示度から、最も低いセンサ板示度が減算される。この差がしきい値よりも大きい場合、難視構成2003が存在すると判定する。
難視構成2003が存在しないと判定される場合、全てのインジケータ2306を不活性化できる。難視構成2003が存在する場合、難視構成検出器2301は、難視構成2003の位置及び幅を決定するプロセスを始める。
ある実施形態では、パターンマッチングを利用して、どの発光ダイオードを活性化させるか決定できる。ある実施形態では、パターンマッチングモジュールを用いて、難視構成2003の位置を決定する。パターンマッチングモジュールは、センサ板2305からの、較正され拡縮されるセンサ示度を、いくつかの所定のパターンと比較する。パターンマッチングモジュールは、所定のパターンのどれがセンサ示度と最も良く適合するかを決定する。その後、最も良く適合するパターンに対応するインジケータ2306のセットが活性化される。パターンマッチングに関する付加的な詳細は、米国特許第8,884,633号明細書等の先行技術で議論される。当該詳細をここでは繰り返さず、代わりに読者は当該詳細を直接参照するよう促進される。
ある実施形態では、難視構成検出器2301は、単一のキャパシタンス−デジタル変換器2321を備える。ある実施形態では、センサ板2305を、キャパシタンス−デジタル変換器2321に個別に接続できる。ある実施形態では、センサ板2305を、マルチプレクサ2318を経てキャパシタンス−デジタル変換器2321に個別に接続できる。ある実施形態では、2つ以上のセンサ板2305を、キャパシタンス−デジタル変換器2321に一度に接続できる。ある実施形態では、多数の隣接するセンサ板2305を、キャパシタンス−デジタル変換器2321に電気的に接続できる。ある実施形態では、多数の隣接しないセンサ板2305を、キャパシタンス−デジタル変換器2321に接続できる。それぞれのセンサ板2305からのセンサ示度は、キャパシタンス−デジタル変換器2321に対して変動の影響を等しく受けるため、マルチプレクサ2318を使用してセンサ板2305を単一のキャパシタンス−デジタル変換器2321に接続することで、センサ板2305のセンサ示度の一貫性を改善できる。キャパシタンス−デジタル変換器2321からセンサ示度に影響を及ぼし得る要因は、プロセス変動、温度変動、電圧変動、電気雑音及び経年化等を含むことができるが、これらに限定されるものではない。
ある実施形態では、複数センサ板トレース2335のそれぞれが実質的に等しいキャパシタンス、抵抗及びインダクタンスを有するように、センサ板トレース2335の経路を定める。ある実施形態では、それぞれのセンサ板トレース2335が同じ電気的性質を有し、それぞれのセンサ板2305が同じ検出物に同等に応答できることが望ましい。
ある実施形態では、キャパシタンス−デジタル変換器2321から、それぞれのセンサ板2305までの、それぞれのセンサ板トレース2335が、実質的に同じ長さである(図25参照)。ある実施形態では、キャパシタンス−デジタル変換器2321から、センサ板2305までの、センサ板トレース2335の2つ以上が、実質的に同じ長さである。ある実施形態では、実質的に同じ長さを有するセンサ板トレース2335は、より同等のキャパシタンス、インダクタンス及び抵抗を有し得る。等しい長さのセンサ板トレース2335は、センサ示度の均一性を改善でき、センサ板2305が同じ検出物に対してより同等に応答でき、温度及び湿度等の環境条件からより高いイミュニティを提供できるため、より高い性能を提供できる。
ある実施形態では、導電路を含むそれぞれのセンサ板トレース2335が、実質的に同じ幅を有する。ある実施形態では、センサ板トレース2335のそれぞれの幅及び長さの両方が実質的に同等である。ある実施形態では、センサ板トレース2335が、複数の部分を有し得る。例えば、トレースの第1部分は、センサ板トレース2335の、キャパシタンス−デジタル変換器2321からビアまでの経路を定め得る。ビアは、センサ板トレース2335を、センサ板トレース2335の第2部分が存在し得る、プリント回路基板の様々な層へ到達させ得る。ある実施形態では、全てのセンサ板トレース2335は、それぞれの部分で当該部分における他のトレースと、同じ長さ及び幅を有することができる。ある実施形態では、センサ板トレース2335の2つ以上が、第1部分の至る所で、同じ幅を有し得る。ある実施形態では、センサ板トレース2335の2つ以上が、第2部分の至る所で、同じ幅を有し得る。ある実施形態では、センサ板トレース2335の2つ以上が、第1部分の至る所で、同じ長さを有し得る。ある実施形態では、センサ板トレース2335の2つ以上が、第2部分の至る所で、同じ長さを有し得る。
ある実施形態では、センサ板トレース2335が、多数の部分を有し得る。ある実施形態では、センサ板トレース2335の部分を、集積回路のパッケージ内に存在し、シリコンの部品から集積回路パッケージのピンまでの信号の経路を定める、ワイヤボンドとすることができる。ある実施形態では、センサ板トレース2335の部分は、プリント回路基板の第1層上に銅の層を備え得る。ある実施形態では、センサ板トレース2335の部分は、プリント回路基板の第2層上に銅の層を備え得る。
ある実施形態では、キャパシタンス−デジタル変換器2321は、センサ板2305のキャパシタンス及びセンサ板トレース2335の総計を読み出すことができる。ある実施形態では、センサ板2305上のセンサ示度のみを検出し、センサ板トレース2335を検出しないことが望ましいことがある。しかしながら、センサ板2305及びセンサ板トレース2335は電気的に結合しているため、センサ板トレース2335上で安定した均一のキャパシタンスを確保する手段が望まれることがある。例えば、センサ板トレース2335のキャパシタンスが均一かつ安定であるように、センサ板トレース2335を構成することが望ましいことがある。したがって、センサ板トレース2335が変化しないように、センサ板トレース2335を構成することが好ましいことがある。ある実施形態では、センサ板トレース2335が互いに変化せず、あるセンサ板トレース2335上のキャパシタンスの任意の変化がセンサ板トレース2335のそれぞれに反映されることが好ましいことがある。
ある実施形態では、センサ板トレース2335を遮蔽することが有利となり得る。センサ板トレースの遮蔽により、センサ板トレース2335を外部電磁場から保護できる。またある実施形態では、センサ板トレース2335を遮蔽することで、センサ板トレース2335のそれぞれが他のセンサ板トレース2335のそれぞれに類似する環境を有することを確保するのに役立つことにより、センサ板トレース2335に対してより一貫した環境を有利に提供できる。
ある実施形態では、キャパシタンス−デジタル変換器2321から、それぞれのセンサ板2305までの、それぞれのセンサ板トレース2335が、実質的に同じ環境である。ある実施形態では、複数センサ板トレース2335の経路を十分に離して定め、複数センサ板トレース2335間の容量性結合及び誘導的結合を最小化し、それぞれのセンサ板トレース2335が他のセンサ板トレース2335により類似する環境を有し得るため、センサ板トレース2335は一貫性を改善できる。ある実施形態では、それぞれのセンサ板トレース2335の一方側又は両側が、能動遮蔽トレースで遮蔽される(例えば図25参照)。
ある実施形態では、ユーザ2329はセンシング回路2327に電気的に結合され得る。ある実施形態では、センシング回路2327の導電点がユーザ2329に結合されるときに、センサ示度の品質が向上する。ユーザ2329をセンシング回路2327に電気的に結合することで、センシング回路2327に対して変化のない電圧レベルを提供でき、より高感度かつより高品質のセンサ示度をもたらし得る。例えば、センサ板2305を3.0Vで駆動する先行技術の難視構成検出器は実は、センサ板2305をグラウンドに対して3.0Vである信号で駆動するにすぎないことがある。しかしながら、グラウンドが浮遊している場合、センサ板2305を3.0Vで駆動することで、センサ板2305上に1.5Vの信号をもたらすことができ、グラウンド上に−1.5Vの信号をもたらすことができる。
ある実施形態では、ユーザ2329をセンシング回路2327に電気的に結合することで、センサ板2305上でより高い絶対電圧振幅をもたらし得る。この理由の一部は、センシング回路2327が安定したレベルで保持されることとなり得る。またある実施形態では、ユーザ2329をセンシング回路2327に電気的に結合することで、より一貫性の高いセンサ示度をもたらし得る。
ある実施形態では、図23に表すように、ユーザ2329をセンシング回路2327のグラウンドに電気的に結合する。ある実施形態では、ユーザ2329をセンシング回路2327の電圧源に電気的に結合する。ある実施形態では、ユーザ2329をセンシング回路2327の異なる導電点に電気的に結合する。
ある実施形態では、ユーザ2329の手は、センシング回路2327と直接接触することで、センシング回路2327に電気的に結合され得る。ある実施形態では、ワイヤ等の導電性材料はユーザ2329の手をセンシング回路2327に電気的に結合できる。ある実施形態では、ユーザ2329が難視構成検出器2301を作動させるために接触する必要があり得るボタンは、センシング回路2327に電気的に結合され得る導電性材料を含み得る。ある実施形態では、ボタンはアルミニウム又は錫めっき鋼等の他の導電性材料を含み得る。ある実施形態では、アルミニウムボタンを陽極化でき、これにより心地よいコスメティックを提供できる。
ある実施形態では、難視構成検出器2301のハウジング2019(図21参照)は、導電性プラスチック等の導電性材料を含み得る。ある実施形態では、ハウジング2019の一部のみが導電性プラスチックを含み得る。導電性ハウジング又は導電性ハウジングの一部は、センシング回路2327の導電点に結合でき、これによりユーザ2329をセンシング回路2327に結合できる。
ある実施形態では、カーボンブラックをプラスチック樹脂と混合することで、導電性を提供できる。カーボンブラックがプラスチック樹脂内に混合されているときに、ポリプロピレン及びポリエチレンを含む多数の熱可塑性プラスチックは導電性となる。ある実施形態では、カーボンブラックの濃度が上昇するにつれて導電性が向上し、プラスチックの導電性を有利に制御できる。ある実施形態では、25,000Ω・cm未満の導電性を有するプラスチックは、ユーザ2329をセンシング回路2327に有効に結合するのに十分な高さの導電性である。ある実施形態では、高度な導電性が望まれ得る。ある実施形態では、より低い程度の導電性が望まれ得る。ある実施形態では、ユーザ2329が約50MΩ未満の経路によってセンシング回路に結合されることが有利である。
ある先行技術の難視構成検出器では、ユーザ2329の手の位置の変化により、センサ示度が変化し得る。手がセンサ板2305とグラウンドとの間の経路の一部を形成するために、このことが、ある先行技術の難視構成検出器では起こりうる。その結果、手の位置の変化により、センサ板2305のセンサ示度が変化し得る。このことは、センサ示度の精度を不利に低下させ得る。
ユーザ2329の手のサイズ及び位置を不変にできれば、生センサ示度からユーザ2329の手の影響を数学的に取り除く較正調整ができ得る。しかしながら、このことは実際には実行可能ではないことがある。実際には、様々なユーザ2329の手のサイズ、形状及び位置は、較正調整を実用的に可能にするには相違しすぎていることがある。
上述した問題を考慮した性能を向上するために、ある実施形態では、導電性ハンドガードをユーザ2329の手とセンサ板2305との間に配置し得る。ある実施形態では、図23に示すように、ハンドガードをセンシング回路2327に対して接地できる。
図24は、一実施形態に従うコントローラ2360の図である。コントローラ2360は、プロセッサ2461、クロック2462、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)2464、不揮発性メモリ2465及び/又は他のコンピュータ可読媒体を含む。不揮発性メモリ2465は、(例えばプログラムコード又は作業を実施するためのコンピュータ可読命令の形態の)プログラム2466及び較正テーブル2468を含み得る。作業時に、コントローラ2360は、プログラム2466を受け取ることができ、キャパシタンス−デジタル変換器2321及び表示回路2325(図23参照)の機能を同期させることができる。不揮発性メモリ2465は、プログラム2466とルックアップテーブルと較正テーブル2468とを受け取り記憶する。プログラム2466は、例えば初期化アルゴリズム、較正アルゴリズム、パターンマッチングアルゴリズム、多重化アルゴリズム、ディスプレイ管理アルゴリズム、アクティブセンサ作動アルゴリズム及び非アクティブセンサ管理アルゴリズム等の多数の適切なアルゴリズムを含み得る。
図25は、一実施形態に従う難視構成検出器のセンサ板トレース2535のルーティングを示す。図25に示される実施形態において、センサ板トレース2535のそれぞれは、実質的に類似するトレース長を有し、センサ板トレース2535は能動遮蔽トレース2536によって囲まれる。ある実施形態では、図25に表すように、センサ板トレース2535のそれぞれの一方側又は両側は、能動遮蔽トレース2536によって遮蔽される。ある実施形態では、能動遮蔽トレース2536の経路を、各センサ板トレース2535の両側で、センサ板トレース2535からの距離が一定であるよう定める。ある実施形態では、能動遮蔽トレース2536は、センサ板トレース2535と実質的に平行である。ある実施形態では、能動遮蔽トレース2536がセンサ板トレース2535を外部電磁場から保護するように、能動遮蔽トレース2536は位置付けられる。ある実施形態では、各センサ板トレース2535及びその対応能動遮蔽トレース2536に対して、各センサ板トレース2535と各対応能動遮蔽トレース2536との間の静電容量が実質的に同じとなるように、センサ板トレース2535及び能動遮蔽トレース2536は位置付けられる。ある実施形態では、2つの能動遮蔽トレース2536がセンサ板トレース2535に伴い、センサ板トレース2535の各側に、1つの能動遮蔽トレース2536が位置付けられる。ある実施形態では、センサ板トレース2535と対応能動遮蔽トレース2536との間に、これらの長さに沿って、一定の距離が存在するように、センサ板トレース2535及び能動遮蔽トレース2536は位置付けられる。ある実施形態では、それぞれの能動遮蔽トレース2536が、対応センサ板トレース2535から一定距離離れて位置付けられる。ある実施形態では、それぞれのセンサ板トレース2535の一部及びそれぞれの能動遮蔽トレース2536の一部は、プリント回路基板上に銅トレースを含む。ある実施形態では、センサ板トレース2535及び能動遮蔽トレース2536の両方は、プリント回路基板の同じ層上に配置される。ある実施形態では、能動遮蔽トレース2536は、固定の電圧レベルで駆動される。ある実施形態では、能動遮蔽トレース2536は、センサ板トレース2535に対する駆動電圧に類似する電圧で駆動される。
ある実施形態では、能動遮蔽トレース2536の経路を、センサ板トレース2535の長さにできるだけ長く沿って、各センサ板トレース2535から約0.6ミリメートルの距離に定め得る。ある実施形態では、センサ板トレース2535の幅は、センサ板トレース2535の一部の至る所で、約0.15ミリメートルである。
ある実施形態では、遮蔽物は、各センサ板トレース2535の上と、各センサ板トレース2535の下とに、遮蔽層が存在するように構成される。ある実施形態の遮蔽層は、プリント回路基板に隣接する層上に存在する銅の層である。その結果、センサ板トレース2535を、上述したセンサ板トレース2535の上の層と、上述したセンサ板トレース2535の下の層と、センサ板トレース2535の両側の層とで遮蔽できる。ある実施形態では、センサ板トレース2535の上での遮蔽と、センサ板トレース2535の下での遮蔽と、センサ板トレース2535の両側の層での遮蔽とのすべてを、互いに電気的に結合する。
ある実施形態では、遮蔽物を能動遮蔽物とする。能動遮蔽物は、感知されるセンサ板と同じ電位で駆動される遮蔽物である。ある実施形態では、センサ板2505及び遮蔽物上で駆動される電圧波は、三角形状を有し得る。ある実施形態では、センサ板2505及び遮蔽物上で駆動される電圧波は、正弦形状を有し得る。ある実施形態では、センサ板2505及び遮蔽物上で駆動される電圧波は、異なる波の形状を有し得る。
現在入手可能な難視構成検出器は、センシング回路をセンサ板に接続するセンサ板トレースを含み得る。ある現在入手可能な難視構成検出器では、センサ板トレースを干渉から保護する遮蔽を使用しない。これらの検出器は、潜在的な干渉をセンサ板トレースから安全な距離離し続けるように構成され得る。
他の現在入手可能な難視構成検出器は、センサ板トレースの長さの一部に対して、センサ板トレースを保護できる遮蔽物を有し得る。ある現在入手可能な難視構成検出器では、センサ板トレースの長さの最大82%を保護できる。遮蔽を行う現在入手可能な難視構成検出器の例を図38に表す。遮蔽を行う現在入手可能な難視構成検出器では、センサ板トレースの下のプリント回路基板層のグラウンド層と、プリント回路基板の最上層上に存在するセンサ板トレースの部分を、プリント回路基板の下層に存在するセンサ板トレースの部分と接続するビアとが存在するように、トレースの経路を定め得る。プリント回路基板の下層上に存在するセンサ板トレースの部分に関して、プリント回路基板のセンサ板トレースの上の層に存在する第1能動遮蔽面と、プリント回路基板のセンサ板トレースの下の層に存在する第2能動遮蔽面とが存在する。第1能動遮蔽面、第2能動遮蔽面及び遮蔽トレースの全てを、一緒に結合し能動遮蔽物として駆動する。能動遮蔽物は、センサ板トレースの長さの最大82%を含み得る。
これら現在入手可能な難視構成検出器では、トレースとグラウンド層との間の材料は、湿気を吸収できる。あるトレースの下に存在する材料は、他のトレースの下に存在する材料よりも多くの湿気を吸収することがある。その結果、湿気に露出することで、センサ板トレースの相対センサ示度が変化し得る。言い換えれば、湿気に露出するときに、湿気のために、あるセンサ示度は、他のセンサ板のセンサ示度よりも大きく変化することがある。難視構成が存在することによるものではない、トレースとグラウンドとの間で吸収される湿気による変化は非必要である。
本開示は、センサ板トレースを、センサ板トレースの長さの82%超保護できる遮蔽を有する、改善された難視構成検出器を提供する。
図25は、センサ板トレース2535の経路を定め、より良い性能をもたらし得る、改善された方法も示す。図25には、センシング回路2527をビア2534に接続する、非常に短いセンサ板トレース2535が存在する。このセンサ板トレース2535の長さを、たった1ミリメートル又は2ミリメートルとすることができる。このセンサ板トレース2535の長さを、実行できる限り短くする。ビア2534は、プリント回路基板の最上層上に存在するセンサ板トレース2535の部分を、プリント回路基板の下層上に存在するセンサ板トレース2535の部分と接続する。プリント回路基板の下層上に存在するセンサ板トレース2535の部分に関して、プリント回路基板のセンサ板トレース2535の上の層に存在する第1能動遮蔽面2537と、プリント回路基板のセンサ板トレース2535の下の層に存在する第2能動遮蔽面2538とが存在する。第1能動遮蔽面2537、第2能動遮蔽面2538及び遮蔽トレースは、すべて一緒に結合され、すべて能動遮蔽物として駆動される。
センサ板トレース2535及び能動遮蔽トレース2536の両方が同じ信号で駆動されるときに、センサ板トレース2535及び能動遮蔽トレース2536は同じ電位であり、センサ板トレース2535と能動遮蔽トレース2536との間の静電容量は重要でなくなることがある。その結果、プリント回路基板が湿気を吸収してプリント回路基板の誘電率が変わるときに、当該プリント回路基板の誘電率の変化は、センサ示度に対して影響を及ぼさなくできる。センサ板トレース2535と能動遮蔽物(例えば能動遮蔽トレース2536)との間の静電容量の変化は、センサ示度に影響を及ぼさない。その結果、センサ板トレース2535は校正値をより良好に維持できことがあり、難視構成検出器は難視構成の位置をより良好に決定でき得る。
図26は、一実施形態に従う難視構成検出器のセンサ板構成の図である。この図示される実施形態では、11の様々なセンサ板2605のそれぞれは、類似する主要センシングフィールドゾーンを有する。図26は、11のセンサ板2605と能動遮蔽板2623とを含むセンサ板グループ2607を示す。この実施形態では、11のセンサ板2605のグループ2607は、プリント回路基板の底層(例えば第4層)上に存在する。この実施形態では、能動遮蔽板2623は、プリント回路基板の第3層全体を覆う。ある実施形態では、一度に1つのセンサ板2605を感知できる。ある実施形態では、1つのセンサ板2605を感知するときに、能動遮蔽板2623を含む全てのセンサ板2605を、感知されるセンサ板2605と同じ信号で駆動する。能動遮蔽板2623を加えたグループ2607を一緒に駆動するときに、フィールドラインを、単一のセンサ板2605のみを駆動する場合に可能となり得るフィールドラインよりも、感知される面に深く押し進めることができる。ある実施形態では、これにより、単一のセンサ板2605を単独で駆動する場合よりも、単一のセンサ板2605からのフィールドラインをより深く貫通させ、単一のセンサ板2605がより深く感知できる。
図26の実施形態では、グループ2607及び能動遮蔽板2623の両方が同じ信号で駆動されるときに、グループ2607及び能動遮蔽板2623の組み合わせによってセンシングフィールドを生成できる。この実施形態では、11のセンサ板2605それぞれの構成の類似性により、幾何学的に類似する主要センシングゾーンを有する各センサ板2605を提供できる。同様に、各センサ板2605は、それぞれの主要センシングフィールドゾーン内に類似するセンシングフィールドも有し得る。
図26におけるセンサ板2605及び能動遮蔽板2623の構成は、センサ板2605それぞれに対して類似する主要電界ゾーンを提供するのに役立つ。11のセンサ板2605はそれぞれ、類似する外側境界2611を有する。また11のセンサ板2605はそれぞれ、類似する面積及び類似する内側境界2610を有する。11のセンサ板2605はそれぞれ、類似する電気的環境も有する。各センサ板2605は、他のセンサ板2605又は能動遮蔽板2623によって両側を囲まれる。能動遮蔽板2623及び隣接するセンサ板2605の両方を同様に駆動でき、その結果、能動遮蔽板2623及び隣接するセンサ板2605はそれぞれ、同等の電気的環境を提供できる。結果として、図26における11のセンサ板2605それぞれが、幾何学的に類似する主要センシングフィールドゾーンを有することがある。
図26における11のセンサ板2605の形状は、同一ではない。11のセンサ板2605を同一にすることが理想的となり得るが、より類似する主要センシングフィールドゾーンを取得できるように、11のセンサ2605のうちの4つ(各側における2つのセンサ板2605)に対して調整を行う。この実施形態では、より同等の主要センシングフィールドゾーンを達成することが、同一のセンサ板の幾何学的形状を有することよりも望ましいことがある。それでも、11のセンサ板2605の全てが、実質的に同じ面積、同じ外側境界2611、類似する内側境界2610の構成及び類似する電気的環境を有し得る。これらの類似点を有する当該構成は、各センサ板2605に同等の主要センシングフィールドゾーンを与え得る。
ある実施形態では、所望のセンシング深さの1倍から1.5倍に関するセンサ板2605の内側境界2610を越えて延在する、類似する電気的環境を有することが有益となり得る。例えば、1インチ(25.4ミリメートル)のセンシング深さが望まれる場合、各センサ板2605の周りに、各センサ板2605の内側境界2610を1インチから1.5インチだけ越える、類似した電気的環境を有することが有益となり得る。
図27は、一実施形態に従い、ハウジング2719を含み、ライトパイプ2708及びボタン2724並びにプリント回路基板2740を有する難視構成検出器の断面図である。ある実施形態では、図27に表されるように、ハウジング2719は、上部ハウジングと、オン−オフスイッチ2724と、ハンドル2714と、複数のライトパイプ2708と、電源コンパートメントとを備える。ある実施形態では、適合コア(図34の適合コア装置3449参照)が、ハウジング2719をセンサ板ボード2740に弾力的に結合するように構成され得る。ある実施形態では、センサ板ボード2740は、最上部層2744、第2層2743、第3層2742及び底部層2741を有する、多層状のプリント回路基板である。ある実施形態では、図23を参照して上述したように、センサ板ボード2740は、キャパシタンス−デジタル変換器2321、表示ユニット2325及びコントローラ2360を結合する多層状のプリント回路基板である。ある実施形態では、ハウジング2719がプラスチックを含む。ある実施形態では、ハウジング2719がABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)プラスチックを含む。ある実施形態では、導電性ハンドガード2756がユーザの手をセンサ板ボード2740から遮蔽する。ある実施形態では、ハンドガード2756がセンシング回路のグラウンドに接続される。
ある実施形態では、ハンドル2714が把持面を含む。ある実施形態では、把持面の一部は、ハンドル2714をより把持しやすくするエラストマを含む。ハンドル2714は好ましくは、ユーザの手がハンドル2714を把持しているときにインジケータ2706の眺めを隠さないように位置付けられる。ある実施形態では、電源コンパートメントは、バッテリー等の適切な電源を保持するための空洞と、コンパートメントにアクセスするためのバッテリカバーとを含む。
ある実施形態では、ハンドガード2756は、センサ板とユーザの手との間に大きな直線経路が存在しないように構成され得る。ある実施形態では、ハウジング2719は、ハンドガード2756を備え得る導電性材料から構成され得る。ある実施形態では、ハンドガード2756の材料の導電層を、導電性プラスチックの層とすることができる。ある実施形態では、ハンドガード2756の材料の導電層を、導電ペイント等の異なる導電材料の層とすることができる。ある実施形態では、ハンドガード2756の材料の導電層を、ハウジング2719内に隠れた金属のシートとすることができる。ある実施形態では、ハンドガード2756は、急速、容易かつ信頼性の高いはんだ接合を提供し得る錫めっき鋼を含み得る。ある実施形態では、プリント回路基板の層全体が、ハンドガード2756を備え得る。ある実施形態ではハンドガード2756に関して層全体を含む必要が無いことがあるため、ある実施形態ではプリント回路基板の層の一部のみが、ハンドガード2756を備え得る。例えば、プリント回路基板の外側周りの輪を有効ハンドガード2756とすることができる。
ある実施形態では、このハンドガード2756は、手のサイズ及び位置の影響を最小化するように構成される。ある実施形態ではハンドガード2756が手の最も近くに存在するときにハンドガード2756が最も有効となり得るため、ある実施形態ではハンドガード2756はハンドガード2756が手の近くに存在するように位置付けられる。ある実施形態では、ハンドガード2756はセンシング回路2327(図23参照)のグラウンドに電気的に結合され得る。ある実施形態では、ハンドガード2756はセンシング回路2327の電位に結合され得る。ある実施形態では、センシング回路2327の異なる導電点がハンドガード2756に電気的に結合され得る。ある実施形態では、電線は、ハンドガード2756とセンシング回路2327との間に電路を含む。
図28は、4つのセンサ板2805を有するセンサ板グループ2801を示す。ある実施形態では、図28に表されるように、センサ板グループ2801は、4つの類似するセンサ板2805を備え得る。図28に表す実施形態では、各三角形状のセンサ板2805は、内側境界2810をそれぞれ形成する2つの側面と、外側境界2811を形成する1つの側面とを有する。図28において、4つのセンサ板2805はそれぞれ半径方向に対称的である。これら4つのセンサ板2805から、3つの異なるセンシングゾーンが起こりうる。例えば、センサ板2805に対して垂直なびょうが任意の位置に配置された場合、3つの異なる示度が現れることがある。各示度は3つのセンシングゾーンのうちの1つのセンシングゾーンに対する示度である。第1ゾーンは、左側のセンサプレートに対応し得る。第2ゾーンは、上部及び底部のセンサプレートに対応し得る(例えば、上部及び底部センサ板は、それぞれ垂直方向びょうの同じ部分を感知できるため、同じ示度を有するであろうと理解できる)。第3ゾーンは、右のセンサプレートに対応し得る。3つのゾーンのそれぞれに対する相対示度を用いて、垂直方向びょうの場所を決定できるであろう。
図29は、6つのセンサ板2905を有するセンサ板グループ2901を示す。ある実施形態では、図29に表されるように、センサ板グループ2901は、6つの類似するセンサ板2805を含み得る。図29に表される実施形態では、各センサ板2905は、三角形であり、それぞれ内側境界2910を形成する2つの直線状側面と、外側境界2911を形成する1つの直線状側面とを有する。ある実施形態では、各センサ板2905は実質的に同じ面積を有する。
図30−32は、先行技術の難視構成検出器の図である。先行技術の難視構成検出器では一般に、例えば図30,31,32及び33に表されるように、同一のセンサ板3005のセットが直線的に配置される。図30は、比較的より薄い面3012上に配置されている、先行技術の難視構成検出器3001である。図31は、比較的より厚い面3113上に配置されている、先行技術の難視構成検出器3001である。図32は、先行技術の難視構成検出器3001の側面図を表し、センサ板A,B,C,D,Eを含む、いくつかのセンサ板3005に対する主要センシングフィールドゾーン3215,3216,3217を示す。図33は、先行技術の難視構成検出器3001の底面の正面からの図を表し、センサ板A,B,C,D,Eに対する主要センシングフィールドゾーン3215,3216,3217を示す。
全体的かつ集合的に図30−33を参照して、それぞれのセンサ板3005は、面に対するセンサ読み取りを行い、当該面の後ろの難視構成を検出する。その後センサ示度が比較される。最も高い示度を有するセンサ板3005は、難視構成の位置に存在すると判断される。しかしながら、図30及び図31に表されるように、群の端部付近に存在するセンサ板3005は、難視構成に対して、中心付近に存在するセンサ板3005と同じようには応答しないことがある。先行技術の難視構成検出器3001が、より薄い面からより薄い面又はより密度の低い面3012から、より厚い面から又はより密度の高い面3113に移動するときに、この問題点は特に明白となることがある。
図30は、比較的薄い面3012の上に配置される先行技術の難視構成検出器3001の典型的なセンサ示度を表す。比較的薄い面3012を、厚さ0.375インチ(9.525ミリメートル)のシートロックとすることができる。図31は、比較的厚い面3113の上に配置される先行技術の難視構成検出器3001の典型的なセンサ示度を表す。比較的厚い面3113を、厚さ0.625インチ(15.875ミリメートル)のシートロックとすることができる。
図30では、先行技術の難視構成検出器3001は、比較的薄い面3012の上に配置される。各センサ板3005は、それぞれ較正される示度(例えば100)を有するよう、較正調整を有し得る。この同じ先行技術の難視構成検出器3001をその後、より厚い他の面3113又はより高い誘電率を有する面に移動させた場合、センサ示度は変化するであろう。より厚い面3113の上に存在する同じ先行技術の難視構成検出器3001の姿を、図31に表す。理想的には、難視構成が存在しない場合、複数センサ板3005は全て同じより厚い面3113の上に存在するため、より厚い面3113の上のセンサ板3005のそれぞれは互いに類似するセンサ示度を有するであろう。しかしながら、端部付近のセンサ板3005のセンサ示度は、中央付近のセンサ板3005よりも大きな示度を生ぜしめることが観察され得る。図31では、中央付近のセンサ板3005は200のセンサ示度を有するが、端部のセンサ板3005は250のセンサ示度を有することが見られ得る。
図31の先行技術の難視構成検出器3001及び他の先行技術の難視構成検出器において、端部に存在するセンサ板3005は、センサ板3005のグループの縁の上方に延びる電界3009を生み出すときに孤立する。その結果、端部付近のセンサ板3005は、より厚い面3113の上に配置されるときに、より不釣り合いに高い示度で応答することがある。コントローラ2360は、上昇したセンサ示度が、難視構成が存在することによるか、先行技術の難視構成検出器3001がより厚い面3113の上に配置されていることによるかを判定することに不利に難航し得る。開示される実施形態は、これらの及び他の課題に対処できる。
図32は、図30及び31の先行技術の難視構成検出器3001に対するフィールドラインを示す。図32は、センサ板3005のグループを表し、また各センサ板3005に対するフィールドラインの2次元表現を表す。フィールドラインは説明を目的に表されるものであり、実際上のセンシングフィールドを表現するものである。描かれるフィールドラインは、等電位電界ラインである。しかしながら、この図は本開示の範囲をこの種類のフィールドのみに限定するものではない。ベクトル電界ライン又は磁界ラインを図示でき、当該ベクトル電界ライン又は磁界ラインは本開示の範囲内に存在する。センシングフィールドを電界又は磁界又は電界及び磁界の組み合わせである電磁界とすることができる。
図32には、13のセンサ板3005が存在する。センサ板3005のすべてを同じ信号によって同時に駆動できる一方、一度に1つのセンサ板3005を感知する。センサ板3005が同じ信号によって同時に駆動されるため、センシングフィールドは、図32に示すように、センサ板3005のグループによって生み出されるフィールドにより定められる。能動遮蔽平面は図示されないが、ある実施形態では能動遮蔽はセンシングフィールドに寄与し得る。センサ板3005の5つをA,B,C,D,Eと呼ぶ。センサ板Eから発するフィールドラインは本来、センサ板Eと平行である。しかしながら、センサ板Aから発するフィールドラインは、センサ板Aとあまり平行ではない。これらフィールドラインは主要センシングフィールドゾーン内の各点で方向及び強度が類似しないため、センサ板A及びEはこれらの主要センシングフィールドゾーン内で類似するセンシングフィールドを持たない。
これに対して、センサ板D及びセンサ板Eが有効に感知できるセンシングフィールドの体積及び主要センシングフィールドゾーン内のセンシングフィールドが類似するため、センサ板D及びセンサ板Eは類似する主要センシングフィールドゾーンを有する。センシングフィールドの方向及びセンシングフィールドの強度が主要センシングフィールドゾーン内の各点で類似する場合、主要センシングフィールドゾーン内のセンシングフィールドが類似する。
図33は、異なる角度又は視点から同じ概念を示す。図33では、5つのセンサ板3005が再びA,B,C,D,Eと呼ばれる。センサ板3005のそれぞれに対するおおよその主要センシングフィールドゾーンを強調する。図33の2次元図上で、センサ板Aに対する主要センシングフィールドゾーン3215が、センサ板Aに対するセンシングフィールドラインの図面によって示される。図33の2次元図上で、センサ板Bに対する主要センシングフィールドゾーン3216が、センサ板Bに対するセンシングフィールドラインの図面によって示される。図33の2次元図上で、センサ板Cに対する主要センシングフィールドゾーン3217が、センサ板Cに対するセンシングフィールドラインの図面によって示される。
図32及び33は、主要センシングフィールドゾーンを2次元図で示す。しかしながら、実際には、3次元主要センシングフィールドゾーンが存在し得る。各センサ板3005に対して、所与の各センサ板3005に対する主要センシングフィールドゾーンを含む3次元ゾーンが存在し得る。図32及び33の先行技術の実施形態と対照的に、本開示のある実施形態では、センサ板3005は同等の主要センシングフィールドゾーンを有し得る。同等の主要センシングフィールドゾーンを有するグループの各センサ板3005は、面の変化に対して同等に応答する。本開示は、グループの各センサ板3005が同等の主要センシングフィールドゾーンを有し得る、いくつかの構成を示す。ある実施形態では、類似する主要センシングフィールドゾーンを有する各センサ板3005は、検出される面の変化に応じて、類似するセンサ示度の変化を有することができる。ある実施形態では、センサ板3005のグループにおいて、センサ板3005はそれぞれ半径方向に対称的である。
図34は、一実施形態に従う面適合難視構成検出器の適合コア装置3449のシャシーの側面図である。図35は、図34の適合コア装置3449のシャシーの斜視図である。
本開示は、面適合難視構成検出器の様々な実施形態を提供する。従来の検出器は、共に強固に接続されるセンサ板2205を有し、その結果、難視構成検出器の寸法は一般的に、多くの建築表面で典型的である湾曲面上で機能するために、比較的小さいままである。本明細書で開示する面適合難視構成検出器は、面の輪郭に適合し、エアギャップを最小化し、様々な性能向上を提供可能なより大きい構成検出器となり得る。本開示が説明する改善を、比較的小さい従来の検出器と、より大きな構成検出器との両方に対して適用できる。
ある実施形態では、難視構成検出器は、屈曲して検出される面の輪郭に適合できる、1つ以上の可撓性プリント回路基板(センサ板ボード2740等)を有する。可撓性プリント回路基板は、可撓性基板を備える。木材、紙、プラスチック又は他の可撓性材料から成り得る他の可撓性基板も使用できる。リジッドフレキシブルプリント回路基板も使用できる。
1つ以上のプリント回路基板を、ハウジング2019に、可撓性媒質(気泡ゴム、バネ、ゲル、ヒンジ、転心、カプセル化される空気等の流体、又は他の適切な圧縮性若しくは可撓性媒質等)を用いて、柔軟性を持って接続できる。ある実施形態では、ハウジング2019を可撓性とすることができる。ある実施形態では、ハウジング2019が部分的に可撓性である。ある実施形態では、ハウジング2019は、集積されるプラスチック板バネ、又は可撓性を提供する他の種類のバネ若しくは構成を有する。難視構成検出器2001のある実施形態では、センサ板2205をプリント回路基板上に装着でき、プリント回路基板はハウジング2019の外側へ装着される。ある実施形態では、プリント回路基板は、気泡ゴムリングを経て、ハウジング2019に接続される。ある実施形態では、気泡ゴムリングは、厚さ約7ミリメートルであるとともに、長辺に沿って幅約6ミリメートルであり短辺に沿って厚さ約5ミリメートルであるほぼリングの形状に形成され、ハウジング2019の周囲にほぼ従う。感圧アクリル系接着剤等の持続性接着剤を使用して、気泡ゴムリングをハウジング2019及びプリント回路基板に接着できる。
ある実施形態では、気泡ゴムリングは圧縮性であり、プリント回路基板は可撓性であり、これにより、難視構成検出器2001が、押し当てて配置される面2002の曲率及び凹凸に従うことができる。様々な可撓性及び/又は圧縮性材料は、可撓性媒質に適切となり得る。1.5重量ポンド毎平方インチ(約10342.14Pa)の圧力下で25%圧縮すると評価されるエチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)気泡ゴムを使用できる。ポリウレタンフォ一ム又はシリコンゴムフォーム等の他の種類の気泡ゴムも使用できる。ある実施形態では、プリント回路基板とハウジング2019との間に取付けられる可撓性媒質が、導電性ではなく、又は難視構成検出器2001の動作に干渉しない程度まで部分的に導電性であることが望ましい。
ある実施形態では、例えば図34及び35に表されるように、適合コア装置3449は、ハウジング2019をプリント回路基板に柔軟性を持って接続できる。ある実施形態では、適合コア装置3449は、2つ以上のピボット3452を有し得る。ある実施形態では、ピボット3452は可撓性ジョイントである。ある実施形態では、ピボット3452はボールジョイントである。ある実施形態では、ピボット3452はヒンジである。ある実施形態では、ピボット3452はリビングヒンジである。リビングヒンジは、それが接続する2つの堅い部品と同じ材料から製造される、薄い可撓性ヒンジである。ある実施形態では、ピボット3452を、他の多数の可撓性機構のいずれかとし得る。
ある実施形態では、図34及び36に示すように、適合コア装置3449は、主軸3453を備える。ある実施形態では、主軸3453は軸部材を備える。ある実施形態では、主軸3453は軸部材及び2つのピボット3452を備える。ある実施形態では、主軸3453の各ピボット3452は、主軸3453を小軸3454に結合する。ある実施形態では、各小軸3454は軸部材及び3つのピボット3452を備える。小軸3454のある実施形態では、各小軸3454の中心付近に1つのピボット3452が存在し、各小軸3454の各端部に1つずつ2つの付加的なピボット3452が存在する。ある実施形態では、主軸3453に結合する4つの足部3455が存在する。ある実施形態では、各足部3455は、ピボット3452を有する。ある実施形態では、ピボット3452は、2つの小軸3454の各端部で、4つの各足部3455のピボット3452に結合する。ある実施形態では、各足部3455はプリント回路基板に結合する。ある実施形態では、プリント回路基板は、屈曲して面2002の輪郭に適合できる。
ある実施形態では、図34及び35に表されるように、足部3455は、プリント回路基板を小軸3454に結合する。
ある実施形態では、適合コア装置3449は、主軸3453と、2つの小軸3454と、4つの足部3455とを備える。ある実施形態では、適合コア装置3449に6つのピボット3452が存在する。ある実施形態では、7つ以上のピボット3452が存在する。ある実施形態では、6つ未満のピボット3452が存在する。
ある実施形態では、図35に表されるように、ピボット3452の全てはリビングヒンジであり、適合コア装置3449全体は、単一の射出成形されるプラスチック部品を備える。
図36は、一実施形態に従い、面の後ろの難視構成を検出する方法3600の流れ図である。図36の流れ図に示されるように、第1作業を、検出器の初期化とでき(3602)、これは初期化アルゴリズムを動かすことを伴い得る。検出器は、本明細書で説明する一実施形態に従うことができる。初期化後、センサ板を読み取ることができる(3604)。ある実施形態では、各センサ板を複数回、毎回相違する構成を用いて読み取ることができる。この相違する構成は、相違する駆動電流、相違する電圧レベル、相違するセンシングしきい値又は他の相違する構成パラメータを含み得る。センサ板のこれら読み取りのそれぞれを、ネイティブ読み取りと呼ぶことができる。ある実施形態では、多数のネイティブ読み取りを一緒に追加して、示度を生成する。ある実施形態では、それぞれのセンサ板に対して分離した読み取りが存在し得る。
ある実施形態では、これらの読み取りのそれぞれは、各示度に対して所定の較正値を追加することで達成される、較正調整を実施する(3606)。ある実施形態では、較正後、検出器が一様な面上に配置されている場合、センサ板のそれぞれに対する示度を等しくできる。
ある実施形態では、最も高いセンサ板示度を、最も低いセンサ板示度に対して比較する(3608)。その後、この差をしきい値と比較する(3608)。ある実施形態では、この差が所定のしきい値未満である場合、全てのインジケータをオフにして(3610)、びょうが存在しないことを示し得る。この差が所定のしきい値よりも大きい場合に、どのインジケータを活性化するかについて決定できる。特定の実施形態では、示度を所定の範囲まで拡縮でき(3612)、このことは最低値を0等の数に設定し、最高示度を100等の値まで拡縮することを伴い得る。それから、すべての中間値を比例的に拡縮できる。拡縮される示度をその後、同様に拡縮される所定のパターンに対して比較できる(3614)。
ある実施形態では、所定のパターンのセットが存在し得る。所定のパターンのセットは、検出器が遭遇し得る、隠れた構成の様々な組み合わせに対応し得る。例えば、所定のパターンのセットは、単一のびょうに対する様々な位置に対応し得る。ある実施形態では、所定のパターンのセットは、2つのびょうの位置の組み合わせを含み得る。パターンマッチングアルゴリズムを用いて、所定のパターンのどれが示度パターンに最も良く適合するか決定できる。その後検出器は、最も良く適合する所定のパターンに対応するインジケータを活性化させることができる(3616)。
他の実施形態では、センサ板示度を較正した後、難視構成が存在するかどうか決定する。最高センサ板示度から、最低センサ板示度を減算できる。この差がしきい値よりも大きい場合、難視構成が存在すると判定する。難視構成が存在しないと判定される場合、全てのインジケータを不活性化できる。難視構成が存在する場合、プロセスは、難視構成の位置及び幅を決定し始めることができる。ある実施形態では、全ての電流センサ板示度を拡縮して、最低示度を所定の値(例えば0)に拡縮し、最高示度を第2の所定の値(例えば100)に拡縮できる。全ての中間値を比例的に拡縮できる。拡縮される示度は、所定のパターンのセットに対する比較をより容易にできる。
図37は、本開示の一実施形態に従う、積層構成の2つの異なるプリント回路基板を示す。センサ板ボード3740及び相互接続ボード3751を、重ねて積層でき、互いに接合できる。センサ板ボード3740は、1つ以上のセンサ板を含み得る。相互接続ボード3751は、複数のインジケータ3706を含み得る。センサ板ボード3740及び/又は相互接続ボード3751を、複数のプリント回路基板とすることができ、又はプリント回路基板に統合できる。ある実施形態では、2つのプリント回路基板3740、3751を一緒に接合する結合剤をはんだとし得る。ある実施形態では、ソルダペーストを用いて2つのプリント回路基板3740、3751を一緒に接着できる。ある実施形態では、2つのプリント回路基板3740、3751をはんだで一緒に接着でき、2つのプリント回路基板3740、3751を一緒に接着するプロセスを、標準面実装技術(SMT)プロセスとし得る。標準面実装技術プロセスは、1つのプリント回路基板を重ねて配置することを含み得る。ある実施形態では、ピンを用いて、2つのプリント回路基板3740、3751の適切な位置合わせを確保できる。ある実施形態では、面実装技術プロセスの最終ステップは、積層したプリント回路基板3740、3751にリフロー路を通過させることを伴うことができる。
他の実施形態では、センサ板及び回路の両方を、単一のプリント回路基板上に組み立て得る。銅から成る4層を含む厚さ1.6ミリメートルのプリント回路基板を使用できる。ある実施形態では、銅から成る第1層が上面上に存在し、電気部品の全てを当該層にハンダ付けする。銅から成る第2層は、銅から成る第1層の約0.35ミリメートル下の位置に存在でき、銅から成る第1層と第2層との間に約0.35ミリメートルのプリント回路基板が存在する。銅から成る第3層は、銅から成る第2層の約0.1ミリメートル下の位置に存在でき、銅から成る第2層と第3層との間に約0.1ミリメートルのプリント回路基板が存在する。銅から成る第4層は、銅から成る第3層の約0.35ミリメートル下の位置に存在でき、銅から成る第3層と第4層との間に約0.1ミリメートルのプリント回路基板が存在する。ある実施形態では、ビアに穴を空けて、銅から成る4つの層を選択的に接続できる。
ある実施形態では、基板材料から成る厚さ0.8ミリメートルの最終層を配置して、銅から成る4つの層を被覆できる。ある実施形態では、厚さ0.8ミリメートルの基板の層を通る穴が空けられていない。厚さ0.8ミリメートルの基板の層は、回路を静電気放電から保護するのに役立ち得る。あるいは、プラスチック又は他の非導電材料からなる層を用いて、回路を静電気放電から遮蔽でき、プリント回路基板を物理的に保護できる。ある実施形態では、回路基板の保護層に加えて、プラスチックから成る層を使用できる。本明細書で示す層及び厚さは、単なる一実施形態の例示であると理解できる。他の層及び厚さ及び材料の組み合わせも使用できる。
ある実施形態では、センサ板を銅から成る4つの層の上に配置し得る。センサ板を周囲条件(ユーザの手を含む)からの電気的干渉から電気的に保護するために、遮蔽物を使用できる。ある実施形態では、遮蔽物を銅から成る第1層の上に配置し得る。ある実施形態では、メッシュ、ストライプ、又は遮蔽物の実質的にすべての領域未満を提供し得る他のパターンを使用する代わりに、中実の遮蔽物が、遮蔽物の実質的にすべての範囲を被覆できる。
ある実施形態では、センサ板をキャパシタンス−デジタル変換器に連接する導電経路は、センサ板トレースを含む。ある実施形態では、センサ板トレースを、銅から成る第2層上に主に配置し、信号に対する遮蔽物を、銅から成る第1層及び第4層上に配置する。
ある実施形態では、センサ板ボード3740にハンダ付けされる相互接続ボード3751を、エポキシ、エポキシのグロブ、又はハンダ接合の信頼性を改善できる他のコンフォーマルコーティングから成る層で被覆する。ある実施形態では、センサ板ボード3740の上の相互接続ボード3751は、チップオンボード技術によって、プリント回路基板にワイヤボンドされている。チップオンボード技術は、(1)ベアダイをプリント回路基板に取付けるステップと、(2)ワイヤボンドする(ベアダイ上の信号をプリント回路基板に電気的に接続する)ステップと、(3)ベアダイ及びワイヤボンドをエポキシ又は他の適切な材料から成るコーティングで被覆するステップを伴い得る。チップオンボード技術は、ハンダ結合の信頼性を改善できる。
ある実施形態では、外部リードを含むパッケージ(QFPパッケージ、TSOPパッケージ、SOICパッケージ、QSOPパッケージ又は他のパッケージ等)を有する集積回路を使用する。外部リードを有する構成要素は、ハンダ接合の信頼性を改善できる。
図38は、センシング回路3827のコントローラからセンサ板3805までのセンサ板トレース3835の経路を定め、センサ板トレース3835を保護する先行技術の構成を示す。この先行技術では、センサ板トレース3835の下にプリント回路基板上のグラウンド層3833が存在するように、センサ板トレース3835の経路を定める。ビア3834は、プリント回路基板の最上層上に存在するセンサ板トレース3835の部分を、プリント回路基板の下層に存在するセンサ板トレース3835の部分と接続する。プリント回路基板の下層上に存在するセンサ板トレース3835の部分に関して、プリント回路基板のセンサ板トレース3835の上の層に存在する第1能動遮蔽面3837と、プリント回路基板のセンサ板トレース3835の下の層に存在する第2能動遮蔽面3838とが存在する。第1能動遮蔽面3837、第2能動遮蔽面3838及び遮蔽トレース3836の全てを一緒に結合し能動遮蔽物として駆動する。先行技術の能動遮蔽物は、センサ板トレース3835の長さの最大82%を含み得る。
これら先行技術の検出器では、センサ板トレース3835とグラウンド層3833との間の材料は、湿気を吸収できる。センサ板トレース3835のいくつかの下に存在する材料は、他のセンサ板トレース3835の下に存在する材料よりも多くの湿気を吸収することがある。その結果、湿気に露出することで、センサ板トレース3835の相対センサ示度が変化し得る。言い換えれば、湿気に露出するときに、あるセンサ板3805のセンサ示度は、湿気のために、他のセンサ板3805のセンサ示度よりも大きく変化することがある。難視構成が存在することによるものではない、センサ板トレース3835とグラウンドとの間で吸収される湿気による変化は非必要である。本開示に従い、改善される難視構成検出器は、センサ板トレース3835を、センサ板トレース3835の長さの82%超保護できる。
図39は、他の実施形態に従う、難視構成検出器3901の断面図であり、電界パターンを示す。図39は、上述した実施形態に従う電界ライン3904、3905の方向を表し、ここで電界ライン3904、3905は難視構成検出器3901の側面の周りを湾曲する。図39は、センサ板3908から延在して共通板3906、3907上で終端する、電界ライン3904、3905を有する難視構成検出器3901を表す。センサ板3908は難視構成検出器3901の底部に配置され、共通板3906、3907は難視構成検出器3901の側面上に配置される。遮蔽板3909(例えば能動遮蔽物)は、センサ板3908と共通板3906、3907との間に設置され、電界ライン3904、3905を、難視構成検出器3901の側面の周りで下、外側及び上に延在させる。
共通板3906、3907は、単一の板、又は電気的に接続される多数の異なる板を含むことができ、これにより、共通板3906、3907が難視構成検出器3901の様々な側面に沿って延在しつつ、電圧を一様に維持する。電界ライン3904、3905がセンサ板3908から共通板3906、3907まで直線的に延在しない、又は難視構成検出器3901に浸透しないことを確保するため、遮蔽板3909をセンサ板3908と共通板3906、3907との間に位置付けることができる。遮蔽板3909は、センサ板3908と同じ電荷又は電圧を保持でき、遮蔽板3909とセンサ板3908との間の静電容量が重要でなくなり得る。遮蔽板3909がセンサ板3908と同じ電圧又は電荷を有する場合、センサ板3908からの電界ライン3904、3905は、遮蔽板3909に引き寄せられることなく、異なる電位を有する板(例えば共通板3906、3907)に到達するために遮蔽板3909の周りを湾曲するであろう。遮蔽板3909は、電界ライン3904、3905を、難視構成検出器3901の縁又は側面周りに向けるように有利に位置付けられ得る。例えばある実施形態では、遮蔽板3909は、センサ板3908の真上の層の上に配置されて、センサ板3908の全域を覆うことができる。ある実施形態では、遮蔽板3909はそれから、センサ板3908の端部(又は先端)の周りに延びることができ、センサ板3908の上に延在する遮蔽板3909の一部が、センサ板3908と同じ平面に存在するまで、遮蔽板3909自身の下側に延びることができる。遮蔽板3909の、センサ板3908と同じ平面上に存在する部分はそれから、難視構成検出器3901の先端まで延在することができ、これによってセンサ板3908の周りにリップ3910を形成する。理想的には、遮蔽板3909は、電界ライン3904、3905を、難視構成検出器3901の側面周りに湾曲させることのみによって、センサ板3908から、共通板3906、3907まで到達させことができる。
ある応用では、電界ライン3904、3905を難視構成検出器3901から発散させて、電界ライン3904、3905が難視構成検出器3901の側面周りを回ることが望ましいことがある。電界ライン3904、3905が、難視構成検出器3901の側面周りを湾曲する場合、電界ライン3904、3905は、センサ板のすぐ前の範囲に制限される場合よりも、面内へ更に浸透できることがあり、これによりセンサ板3908がより正確な又はより一貫した示度をもたらし得る。ある応用では、センサ板3908のすぐ前のみではなく、難視構成検出器3901の側面周りを感知することが望ましいことがある。
図40は、他の実施形態に従う、難視構成検出器4001の断面図であり、電界パターンを示す。図40は、難視構成検出器4001の側面の外、上及び周りに湾曲する、電界ライン4004、4005の方向を表す。難視構成検出器4001は、ハウジング4019と、センサ板ボード4040(例えばプリント回路基板)とを含む。ある実施形態では、ハウジング4019は、上部ハウジングと、オン−オフスイッチ4024と、ハンドル4014と、複数のライトパイプ4018とを備え得る。センサ板ボード4040を、最上部層4044、第2層4043、能動遮蔽物4009とすることができる第3層、及びセンサ板4008を含む底部層を有する、多層状のプリント回路基板とし得る。センサ板ボード4040の付加的な構成要素は、図23に関連して説明される構成要素を含み得る。
図40は、センサ板4008から延びて1つ以上の共通板4006上で終端する、電界ライン4004、4005を形成する難視構成検出器4001を表す。センサ板4008は難視構成検出器4001の底部に位置付けられ、1つ以上の共通板4006はセンサ板4008とは異なる平面上に配置されて、難視構成検出器4001がその面を通して難視構成を検出できる面からの距離がより大きくなるように位置付けられる。共通板4006は、単一の板、又は電気的に接続される多数の異なる板を含むことができ、これにより、電圧を一様に維持する。遮蔽板4009(例えば能動遮蔽物)を、センサ板4008と共通板4006との間に配置する。(電界ライン4004、4005それぞれによる)電界が、センサ板4008と共通板と4006の間に形成され、遮蔽板4009は、電界ライン4004、4005を難視構成検出器の4001の側面周りで下、外側、上に延ばす。別に述べるように、遮蔽板4009は、電界ライン4004、4005がセンサ板4008から共通板4006、4007まで一直線に延びることを制限する。
遮蔽板4009を、センサ板4008と同じ電荷又は電圧で駆動される能動遮蔽物として、遮蔽板4009とセンサ板4008との間の静電容量がわずかでありセンサ板4008のセンシングに対する影響力をなくし得る。遮蔽板4009がセンサ板4008と同じ電圧又は電荷を有する場合、センサ板4008から生成される電界ライン4004、4005は、異なる電位を有する板(共通板4006等)に到達するために、遮蔽板4009に引き寄せられなくなり、遮蔽板4009の周りで湾曲しなくなるであろう。記載されるように、電界ライン4004、4005を下に向けさせて、それから難視構成検出器4001の縁又は側面の外及び周りに向けさせるように、遮蔽板4009を有利に位置付けることができる。例えばある実施形態では、遮蔽板4009はセンサ板4008の真上の層の上に(難視構成検出器4001がその面を通して物体を検出できる面から離れて)配置されて、センサ板4008の全域を覆うことができる。
電界ライン4004、4005を難視構成検出器4001の側面を湾曲するように構成することで、電界ライン4004、4005がセンサ板のすぐ前に制限される場合よりも、電界ライン4004、4005は、感知される物体4090内へ更に浸透でき、及び/又は難視物体を感知するために面内へ更に浸透できる。電界ライン4004、4005により深く浸透することで、センサ板4008は、より正確な及び/又は一貫した示度(特に感知される物体4090の厚さ及び/又は検出面の厚さの変化)をもたらし得る。
難視構成の検出以外の様々な目的に対して、本明細書の実施形態を使用できる。図40は、物体4009を感知するための難視構成検出器4001の実施形態を使用する用例を提供する。例えば、生物由来物質の扱い又は試験を伴う製造又は生産ライン環境では、開示される実施形態を利用して、製品の電気化学特性が変化したかどうかを検出できる。更なる例として、手近な製品が果物又は野菜等の種類の製品である場合、製品が分解し又は製品の熟度が変化するにつれて、製品の誘電性(例えば製品の相対静的透過性)は変化し得る。静電容量は、材料の2枚の容量性板間の相対静的透過性(別の点では誘電率として知られる)の関数であるため、異なる熟度の製品がセンシングフィールドを通過するときに、実施形態によって測定される静電容量は変化し得る。この例では、本開示の一実施形態に従う難視構成検出器を使用して、製品の熟度が所望の仕様内であるかどうかを感知できる。難視構成検出器は多数のセンサ板を使用できるため、当該測定は、単一対のみの容量性板を使用する場合よりも、詳細な分析を提供できる。
開示される実施形態の他の応用は、様々な材料の電気的特性の調査を伴い得る。ある状況では、材料の位置、形状又は構造統合性を変化させることなく、材料のある電気的特性を測定することが重要となり得る。手近な材料に対する又は当該材料に近い開示実施形態によって、静電容量を測定でき、ことによると測定値を基準試料の測定値に対して比較できる。測定される静電容量、又は基準資料に対して比較するときの静電容量の差は、手近な材料の電気的特性に関する様々な詳細をもたらし得る。
開示される実施形態を使用して、面の曲率又は形状に関する詳細を提供することもできる。湾曲する面又は角度が付けられる面に沿って開示される実施形態を利用する場合、例えばセンサ板の示度は、面からのセンサ板の距離によって異なる値をもたらし得る。センサ値の変動から、開示される実施形態によって、面の勾配又は角度に関する見識を提供でき得る。
センサ値は、センシングフィールド内の材料のテクスチャによっても変化し得る。例えば、手近な材料が多孔性、粒状、粗い、滑らか、繊維質又は織り目加工されている場合、開示される実施形態を利用して、織り込まれる細部を提供できる。ある応用では、開示される実施形態を使用して、所与の材料の密度に関して推論できるとともに、製品の誘電率に依拠する、製品の他の品質特性を決定でき得る。
開示される実施形態の他の応用は、容器が適切なレベルまで充填されているか、又は適当な量の品目を有しているかを決定するステップを伴い得る。
図41は、センサ板4013と、能動遮蔽板4102と、能動遮蔽中心部4101と、共通リング4105とを含むセンサ板クラスタ4100の図である。図41は、8つのセンサ板4103を表す。センサ板4103は、中心位置の周りに放射状に配置される。動作中、センサ板4103、能動遮蔽板4102及び能動遮蔽中心部4101は全て、共通の信号によって同時に駆動される。センサ板4103、能動遮蔽板4102及び能動遮蔽中心部4101は、互いに電気的に結合しなくてもよいが、それぞれ同じ信号によって駆動されるため、これらが生成する電界は、これらが互いに結合した場合に生成されるであろう電界と同等になり得る。センサ板4103、能動遮蔽板4102及び能動遮蔽中心部4101は一緒に、共通電界の第1端部を形成できる。
共通電界の第2端部を形成できる共通リング4105が存在する。ある実施形態では、共通リング4105は、0ボルトで駆動される。他の実施形態では、共通リング4105を異なる不変電圧又は交流電圧で駆動できる。全て一緒に駆動されるセンサ板4103、能動遮蔽板4102及び能動遮蔽中心部4101が生成する共通電界が存在するが、それでも各構成要素は、共通電界の特定部分に寄与する。例えば、センサ板クラスタ4100の左下側のセンサ板4103から動かされる電界の一部を、主にセンサ板クラスタ4100の左下側に配置できる。例えば、左下のセンサ板4110からのフィールドラインは、特定のセンサ板4110で生じ得る。能動遮蔽中心部4101からのフィールドライン、能動遮蔽板4102からのフィールドライン及び近隣のセンサ板からのフィールドラインは、左下のセンサ板4110からのフィールドラインを囲むことができる。このことは、左下のセンサ板4110からのフィールドラインが、センサ板クラスタ4100の周囲の構成要素からのフィールドラインによって導かれるかのようである。例えば、近隣のセンサ板からのフィールドラインは、左下のセンサ板4110のフィールドラインの両側で境を接し得る。能動遮蔽板4102からのフィールドラインは、左下のセンサ板4110からのフィールドラインと最上部で境を接し得る(当該最上部は、センサ板の平面から最も遠いフィールド部分である)。同様に、能動遮蔽板4012からのフィールドラインは、左下のセンサ板4110からのフィールドラインと底部で境を接し得る。周囲の構成要素の相対的な幾何学的形状及び位置が変化する場合、左下のセンサ板からのフィールドラインは同様に変化し得る。
周囲の電界を構成することで、各センサ板は、それぞれの電界の経路で主に感知できるため、製品デザイナーは感知されるものを制御できる。この技術を使用して、電界が配置され得る場所を制御できる。例えば、センサ板4103の平面に近い、より少ない材料(例えば表面)を感知するために、製品デザイナーは、能動遮蔽板の距離4104(例えばセンサ板4103と共通リング4105との間の間隔の大きさ)を増加させ得る。例えば、製品デザイナーは、能動遮蔽板の距離4104を同時に増加させることで、センサ板4103のサイズを減少するように選択できる。この設計変更を実装することで、センサ板フィールドラインに対する下方の境界を上げて、感知されるフィールドラインを、センサ板4103の平面からより遠くに(感知される表面のより深い位置に)存在する弧に沿って配置できる。表面の不一致の感知を回避することが有利になり得る。例えば、表面がシートロックから成る壁である場合、シートロックのエア気泡、表面テクスチャの変動、塗料の不一致、シートロックのシート間の継ぎ目による不一致又は他の要因のために不一致が存在し得る。ある実施形態では、表面の不一致の感知をより少なくして、センサ板の示度が、センサ板4103の平面のより遠くに存在することがあり、読み取ることが望まれ得る難視構成をより表すことが、より好ましいことがある。
図42は、センサ板4213と、能動遮蔽板4202と、能動遮蔽中心部4201とを含む、代替的なセンサ板クラスタ4200である。図42のセンサ板クラスタ4200を、図43に表される難視構成検出器4300で使用できる。図42及び43に示す実施形態は、共通板の位置がプリント回路基板の反対側である点で相違する、図41の構成と非常に類似して機能し得る。共通板をプリント回路基板の反対側に位置付けることで、フィールドラインを表面内のより深くに延ばすことができ、更にフィールドラインを難視構成のより広いスペクトルにわたって動かすことができる。その結果、図42及び43の設計を含む難視構成検出器は、図41の構成と比較して、感知表面内のより深くまで感知でき、より広い領域にわたって感知できる。
図43は、図42に表されるセンサ板クラスタ4200を使用できる難視構成検出器4300の実施形態の側面図である。難視構成検出器4300を、表面2に位置付ける。ハンドル4314が存在し、ユーザはハンドル4314によって、難視構成検出器4300の電源を入れるために作動又は操作できる、装置及びボタン4324を把持できる。ライトパイプ4318は、プリント基板4330上のインジケータ4316からの光を、ユーザがインジケータ4316からの光を見ることができる位置に導くことができる。プリント回路基板4330は、4つの層を含むことができ、又は4つの層となり得る。最上層4344は、プリント回路基板4330の回路の大部分を含み得る。プリント回路基板4330の第2層4343は、様々な信号ルートを含み得る。第3層は、能動遮蔽層4202を含み得る。能動遮蔽層4202は、プリント回路基板4330の第3層のほぼ全体を被覆又は包含することで、センサ板4203を最上層4344のセンシング回路から保護し得る。センサ板4203を、第4層上に配置できる。第4層上のプリント回路基板4330の中心に存在する能動遮蔽中心部4201も存在する。
ある実施形態では、センサ板4203、能動遮蔽中心部4201及び能動遮蔽板4202は全て、同じ信号によって駆動される。言い換えれば、センサ板4203、能動遮蔽中心部4201及び能動遮蔽板4202それぞれが、同じ時点で同じ電圧を有する信号によって駆動される。センサ板4203、能動遮蔽中心部4201及び能動遮蔽板4202は、一緒に駆動されるため、一緒に電界を生成する。その結果、能動遮蔽板4202、センサ板4203及び能動遮蔽中心部4201がそれぞれ同じ信号によって駆動されるため、生成される電界は、能動遮蔽板4202、センサ板4203及び能動遮蔽中心部4201が全て互いに電気的に結合する場合に生成され得る電界と同じである。能動遮蔽板4202、センサ板4203及び能動遮蔽中心部4201の全てが一緒に、電界の第1端部を形成する。電界4304、4305は全て、ハンドガード共通板4306において電界の第2端部を有し得る。この実施形態では、センサ板クラスタ4200の縁付近に存在する、縁電界4305は、能動遮蔽層4202によって駆動される。これらの縁電界4305は、縁の近くに存在する能動遮蔽層4302で源を発し得る。この実施形態では、縁電界4305は表面2に浸透し、その後ハンドガード共通板4306を包み、ハンドガード共通板4306で終端する。ある実施形態では、ハンドガード共通板4306を0ボルトで駆動する。他の実施形態では、ハンドガード共通板4306を異なる不変電圧又は交流電圧で駆動できる。これらの縁電界4305は、難視構成3を貫通するのに十分な深さまで浸透しないことがある。これらの電界は表面2に浸透するだけで、難視構成に到達するのに十分な深さまで浸透しないことがあるため、縁電界は表面2の特性のみに依拠して変わることがある。例えば、面2に不一致が存在する場合、縁電界4305は対応する変化を受け得る。有利には、センサ板4305が縁電界4305を感知しないことがある。
多数の応用に関して、図42に表されるセンサ板クラスタ4200は、図22に表されるセンサ板クラスタよりも良好に機能できる。図42に表されるセンサ板クラスタ4200は、表面の不一致の感知を回避して、センサ板の示度を、センサ板4203の平面から更に離れ得る難視構成に更に焦点合わせし得る。これにより、難視構成検出器4300は有利に、より正確かつより深く感知できる。
図44は、一実施形態に従う難視構成検出器のセンサ板クラスタ4413である。センサ板クラスタ4413は、多数のセンサ板4404、4405、4406を含む。センサ板4404、4405、4406は、電界の第1端部を形成するように構成される。共通板4401は、電界の第2端部を形成するように構成される。能動遮蔽板4410は、センサ板4404、4405、4406と共通板4401との間に配置され、ある電圧で駆動される。この図44の実施形態では、端部センサ板4404は、非端部センサ板4406よりも小さい表面積を有する。共通板の幅4412と、能動遮蔽板の幅4411と、非端部センサ板の幅4407と、端部センサ板の幅4408とが存在する。能動遮蔽領域板4403も存在する。能動遮蔽領域板4403は異なる平面上に存在し得る。図示される実施形態において、能動遮蔽領域板4403は、プリント回路基板の異なる層上に存在するため、図44において、能動遮蔽領域板4403は、プリント回路基板の余白によって表される。
図44に示すこの実施形態では、センサ板4404、4405、4406は、ある信号で駆動される。能動遮蔽板4410及び能動遮蔽領域板4403を、センサ板4404、4405、4406と同じ信号で駆動する。同様に、あるセンサ板4404、4405、4406が感知されるときに、アレイの他のセンサ板4404、4405、4406は同じ電圧信号で駆動される。
端部センサ板4404のセンサ面積がより小さいことで、端部センサ板4404の表面2の変化に対する応答性が低く、端部センサ板4404の応答性は非端部センサ板4405、4406の応答性により密接し一致する。さらに、端部センサ板4404と共通板4401との間に形成される電界は、端部センサ板4404の表面積が非端部センサ板4405、4406の表面積と同一である(又は密接に類似する)場合よりも、小さくなるであろう。言い換えれば、端部センサ板4404の表面積をより小さくすることで、非端部センサ板4405、4406と共通板4401との間の電界に対して、形状がより類似する(表面内への検出深さがより類似することを含む)、より小さな電界をもたらす。表面積がより小さい端部センサ板4404と共通板4401との電界は、端部センサ板が非端部センサ板と同じ表面積を持つときほど急激に発散しない。端部センサ板4404と共通板4401との間の電界は、非端部センサ板4405、4406と共通板4401との間の電界により類似する。前述したように、より類似する電界の形状は、より予測可能なセンサ板の示度に移され、これにより難視構成をより正確に検出する。
図45は、図44に表されるセンサ板クラスタ4413を使用できる難視構成検出器4500の側面図である。難視構成検出器4500は、ユーザが握って装置を把持できるハンドル14と、難視構成検出器4500の電源を入れるために作動できるボタン24とを含む。図45では、難視構成検出器4500は、表面2上に位置付けられる。
ライトパイプ8は、プリント基板上のインジケータ6からの光を、ユーザがインジケータ6からの光を見ることができる位置に導くことができる。難視構成検出器4500は、4つの層のプリント回路基板4510を含み得る。図示しないセンシング回路の大部分を、プリント回路基板4510の最上層44に配置できる。プリント回路基板4510の第2層43は、様々な信号ルートを含み得る。プリント回路基板4510の第3層は、能動遮蔽層4513を含む。センサ板4406、共通板4401及び能動遮蔽板4410が、第4層上に配置される。
ある実施形態では、センサ板4406、能動遮蔽板4410及び能動遮蔽層4513は全て、同じ電圧信号によって駆動される。言い換えれば、センサ板4406、能動遮蔽板4410及び能動遮蔽層4513それぞれが、実質的に同じ時点で同じ電圧を有する信号によって駆動される。センサ板4406、能動遮蔽板4410及び能動遮蔽層4513は、一緒に駆動されるため、一緒に電界を生成する。その結果、能動遮蔽層4513、センサ板4406及び能動遮蔽板4410がそれぞれ同じ信号によって駆動されるため、生成される電界は、能動遮蔽層4513、センサ板4406及び能動遮蔽板4410が全て互いに電気的に結合する場合に生成され得る電界と同じになり得る。能動遮蔽層4513、センサ板4406及び能動遮蔽板4410の全てが一緒に、電界の第1端部を形成する。電界4501、4502、4503、4504、4505は全て、共通板4401において第2端部を有し得る。
図45に表される実施形態では、図示される5つの電界ライン4501、4502、4503、4504、4505が存在する。感知される3つの電界ライン4501、4502及び4503が存在する。そのうえ感知されない2つの電界ライン4504、4505が存在する。図45に表す実施形態では、難視構成領域4508において物体を感知することが望ましいことがあり、表面2の感知を回避することが望ましいことがある。
電界ラインの全てが共通電界を含むが、センサ板4406によって駆動される電界部分のみを感知できる。能動遮蔽板4410によって駆動される電界4504、4505は、難視構成3を貫通するのに十分な深さまで浸透しないことがある。これらの電界4504、4505は表面2に浸透するだけで、難視構成に到達するのに十分な深さまで浸透しないことがあるため、不感知電界4504、4505の示度は表面2の特性のみに依拠して変わることがある。例えば、面2に不一致が存在する場合、不感知電界4504及び4505は対応する変化を受け得る。有利には、センサ板4406が、不感知電界4504、4505を感知しないことがある。
製品デザイナーは、様々な構成要素、すなわちセンサ板4406、能動遮蔽板4410及び共通板4401の相対サイズを変えて、所望の深さでのセンシングに向けることができる。例えば、表面2が比較的薄い場合、比較的狭い能動遮蔽板4410を有し、電界の非常に小さい部分のみが感知できないことが望ましいことがある。同様に、センサ板4406から更に遠い難視構成を検出するため、又はより厚い表面2を通じて感知するために、比較的広い能動遮蔽板4410を有し、センシングフィールドをより深く向けることが望ましいことがある。同様に、多数の不一致を有する表面2を通じて感知するために、広い能動遮蔽板4410を有し、感知される電界が表面2のより少ない部分を感知することが好ましいことがある。
難視構成3を検出するために、感知される電界ライン4501、4502、4503は、表面2を二度通過する必要があるであろうと理解される。そのため、センサ板4406の示度が、これらの電界が通る領域における表面2の不一致に対してもろいであろう。しかしながら、幸いにも、表面2を通過するだけのフィールドラインを感知しないことで、センシングの品質を改善できる。結果として、表面2の不一致が示度を曖昧にしないことがあるため、センサ板4406が難視構成3の位置をより良好に突き止めることができる。結果として、検知される場所及び感知される材料を選択できる。
効果的にするために、能動遮蔽板4410を、共通板4401とセンサ板4404、4405、4406との間に位置付けて、能動遮蔽板4410から生み出される電界が、感知されるフィールドラインを、表面2内により深く、表面2を通じて実際に押しやることができる。能動遮蔽板4410の幅を応用によって変えることができる。多数の応用に対して、能動遮蔽板の幅の最小寸法が、非端部センサ板の幅4407と、能動遮蔽板の幅4411と、共通板の幅4412との合計である総計幅の約18%であることが推奨され得る。多数の応用に対して、適切な能動遮蔽板の幅をより広くできる。例えば、多数の応用において30%であることにより性能を改善でき、40%であることが付加的な改善と成り得る。同様に、非端部センサ板の幅4407と、能動遮蔽板の幅4411と、共通板の幅4412との合計である総計幅の50%により近い、能動遮蔽板の幅に関する値が、多数の応用に対して理想的となり得る。
ハードの寸法に関して、幅13ミリメートルの能動遮蔽板が、最小寸法となることができ、幅20ミリメートル、幅25ミリメートル又は幅30ミリメートルでより良好な性能を有することができる。当業者は、特定の応用に対して適切な寸法を決定できる。
ある実施形態では、能動遮蔽板4410上に存在し得る、能動遮蔽物を、センサ板4406に対する電圧信号と同じ電圧信号で駆動する。ある実施形態では、能動遮蔽物を、0V等の不変電圧で駆動する。ある実施形態では、能動遮蔽物を、センサ板の電圧信号の比率である電圧信号で駆動し、当該比率を1超、又は1未満として、能動遮蔽物の電圧信号を、センサ板の電圧信号よりも大きくし、又はセンサ板の電圧信号よりも小さくすることができる。ある実施形態では、能動遮蔽物を、共通板4401とセンサ板4406との間に位置付ける。能動遮蔽物の電圧信号が、センサ板の電圧信号よりも大きい場合、センサ板の電界を、表面内により深く動かすことができる効果を有し得る。なおまた、能動遮蔽物の電圧信号が、センサ板の電圧信号よりも小さい場合、センサ板の電界を、表面内により浅く動かすことができる効果を有し得る。ある実施形態では、ユーザ又はコントローラが、能動遮蔽物の電圧レベルの大きさを変えて、様々な深さで感知することができる。ある実施形態では、センサ板を、異なる能動遮蔽物の電圧信号で、複数回読み取ることで、様々な深さにおける難視構成の画像を確認できる。また、このような読み取りを、線状又は碁盤目状アレイ内のセンサ板アレイによって実施して、難視構成の画像を生成できる。
図46は、図45の難視構成検出器4005に類似する、難視構成検出器4600の側面図である。図45の難視構成検出器4500と、図46の難視構成検出器4600との間の相違点は、センサ板4606及び能動遮蔽板4610に対する共通板4620の位置である。図46の難視構成検出器4600において、能動遮蔽層4613は、実質的にセンサ板4606と共通板4620との間に存在する。図46の難視構成検出器4600は、フィールドライン(例えば電界4601、4602、4603、4604、4605)を、表面内により深く浸透させるように構成されることができ、より深く感知でき又はより小さいサイズを有する難視構成検出器を可能にできる。図46に示す実施形態では、フィールドラインは、共通板4620とセンサ板4606との間で、弧に沿って180度超伝わる。ある実施形態では、共通板4620とセンサ板4606とは、能動遮蔽物4613の両反対側に存在する。ある実施形態では、共通板4620とセンサ板4606とは、プリント回路基板4610の両反対側に存在する。
難視構成検出器4600は、ユーザが握って装置を把持できるハンドル14と、難視構成検出器4500の電源を入れるために作動できるボタン24とを含む。図46では、難視構成検出器4600は、表面2上に位置付けられる。
ライトパイプ8は、プリント基板4610上のインジケータ6からの光を、ユーザがインジケータ6からの光を見ることができる位置に導くことができる。難視構成検出器4600は、4つの層のプリント回路基板4610を含み得る。図示しないセンシング回路の大部分を、プリント回路基板4610の最上層44に配置できる。プリント回路基板4610の第2層43は、様々な信号ルートを含み得る。プリント回路基板4610の第3層は、能動遮蔽層4613を含み得る。センサ板4606及び能動遮蔽板4610が、第4層上に配置される。
ある実施形態では、センサ板4606、能動遮蔽板4610及び能動遮蔽層4613は全て、同じ電圧信号によって駆動される。言い換えれば、センサ板4606、能動遮蔽板4610及び能動遮蔽層4613それぞれが、実質的に同じ時点で同じ電圧を有する信号によって駆動される。センサ板4606、能動遮蔽板4610及び能動遮蔽層4613は、一緒に駆動されるため、一緒に電界を生成する。その結果、能動遮蔽層4613、センサ板4606及び能動遮蔽板4610がそれぞれ同じ信号によって駆動されるため、生成される電界は、能動遮蔽層4613、センサ板4606及び能動遮蔽板4610が全て互いに電気的に結合する場合に生成され得る電界と同じになり得る。能動遮蔽層4613、センサ板4606及び能動遮蔽板4410の全てが一緒に、電界4601、4602、4603、4604、4605の第1端部を形成する。それぞれの電界4601、4602、4603、4604、4605は全て、ハンドガード共通板4620において第2端部を有し得る。
図46に表される実施形態では、5つの電界ライン4601、4602、4603、4604、4605が図示される。感知される3つの電界ライン4601、4602、4603が存在する。そのうえ感知されない2つの電界ライン4604、4605が存在する。図46に表す実施形態では、難視構成領域4608において物体を感知することが望ましいことがあり、表面2の感知を回避することが望ましいことがある。
電界ライン4601、4602、4603、4604、4605の全てが共通電界を含むが、センサ板4606によって駆動される電界部分のみを感知できる。能動遮蔽板4610によって駆動される電界4604、4605は、難視構成3を貫通するのに十分な深さまで浸透しないことがある。これらの電界4604、4605は表面2に浸透するだけで、難視構成に到達するのに十分な深さまで浸透しないことがあるため、不感知電界4604、4605の示度は表面2の特性のみに依拠して変わることがある。例えば、面2に不一致が存在する場合、不感知電界4604及び4605は対応する変化を受け得る。有利には、センサ板4606が、不感知電界4604、4605を感知しないことがある。
製品デザイナーは、様々な構成要素、すなわちセンサ板4606、能動遮蔽板4610及び共通板4620の相対サイズを変えて、所望の深さでのセンシングに向けることができる。例えば、表面2が比較的薄い場合、比較的狭い能動遮蔽板4610を有し、電界の非常に小さい部分のみが感知できないことが望ましいことがある。同様に、センサ板4606から更に遠い難視構成を検出するため、又はより厚い表面2を通じて感知するために、比較的広い能動遮蔽板4610を有し、センシングフィールドをより深く向けることが望ましいことがある。同様に、多数の不一致を有する表面2を通じて感知するために、広い能動遮蔽板4610を有し、感知される電界が表面2のより少ない部分を感知することが好ましいことがある。ある実施形態では、デザイナーは、センサ板4606、能動遮蔽板4610及び共通板4620のサイズ及び位置を変えることで、感知される範囲を選択できる。
<実施例>
以下の記載は、本開示の範囲内に存在するいくつかの例示的実施形態である。本開示を提供する複雑さを回避するため、以下に列挙する実施例のすべてが、本明細書で以下に列挙する他の実施例及び上述した他の実施例のすべてと組み合わせ可能と考えられると別個かつ明白に開示されているわけではない。ある当業者が、以下に列挙するこれら実施例及び上述した実施形態が組み合わせできないと理解する限り、本開示の範囲内でこのような実施例及び実施形態は組み合わせ可能であると考えられる。
実施形態1:
直線的に配置されてセンサアレイを形成する3つ以上のセンサ板であり、前記3つ以上のセンサ板のそれぞれは、対応電界の第1端部を形成し、前記対応電界のセンサ示度を取得するように構成される、3つ以上のセンサ板と、
前記3つ以上のセンサ板の1つ以上の前記対応電界の第2端部を形成する共通板と、
前記3つ以上のセンサ板に結合され、前記3つ以上のセンサ板に対し前記センサ示度を測定するように構成されるセンシング回路と、
不活性状態と活性状態との間を切り替えて、比較的高いセンサ示度の範囲の位置を示すインジケータと、
を備える難視構成検出器であり、
前記対応電界は、前記センサ板の1つ以上の周囲の物体に対する接近度と前記1つ以上の周囲の物体のそれぞれの材料特性とに基づいて変わり、
前記センサアレイの端部の端部センサ板は、前記センサアレイの前記端部には存在しない非端部センサ板よりも小さな面積を有する、
難視構成検出器。
実施形態2:
前記センサ板のそれぞれが、1つ以上の前記共通板のうちの単一の共通板によって電界を形成する、実施形態1に記載の難視構成検出器。
実施形態3:
前記3つ以上のセンサ板はそれぞれ同じ信号によって同時に駆動される、実施形態1に記載の難視構成検出器。
実施形態4:
前記端部センサ板は、前記端部センサ板によって形成される対応電界が、中間センサ板によって形成される対応電界に対して幾何学的に類似するように構成される、実施形態1に記載の難視構成検出器。
実施形態5:
前記センサアレイ及び前記共通板は、検出される構成を検出時に見えなくする表面に平行な共通の平面に存在する、実施形態1に記載の難視構成検出器。
実施形態6:
前記3つ以上のセンサ板はそれぞれ同じ信号によって同時に駆動される、実施形態5に記載の難視構成検出器。
実施形態7:
前記3つ以上のセンサ板はそれぞれ同じ信号によって同時に駆動され、
前記センシング回路は、前記3つ以上のセンサ板の1つの前記センサ示度を測定する、実施形態5に記載の難視構成検出器。
実施形態8:
能動遮蔽物を更に備え、
前記3つ以上のセンサ板及び前記能動遮蔽物はそれぞれ同じ信号によって同時に駆動される、実施形態1に記載の難視構成検出器。
実施形態9:
3つ以上のセンサ板及び能動遮蔽物はそれぞれ同じ信号によって同時に駆動され、
前記センシング回路は、前記センサ板の1つのみの前記センサ示度を測定する、実施形態1に記載の難視構成検出器。
実施形態10:
前記共通板は複数の個々の板のセットを備え、それぞれの個々の板は、前記3つ以上のセンサ板のセンサ板の前記対応電界の第2端部を形成する、実施形態1に記載の難視構成検出器。
実施形態11:
前記複数の個々の板のそれぞれが独立して作動する、実施形態10に記載の難視構成検出器。
実施形態12:
前記端部センサ板の幅の寸法は、前記非端部センサ板の幅の寸法よりも小さい、実施形態1に記載の難視構成検出器。
実施形態13:
前記端部センサ板の第1端部の幅の寸法は、前記端部センサ板の第2端部の幅の寸法よりも小さい、実施形態1に記載の難視構成検出器。
実施形態14:
前記3つ以上のセンサ板の全ての非端部センサ板は、同じ寸法を有する、実施形態1に記載の難視構成検出器。
実施形態15:
電圧信号が前記共通板上で動かされ、
前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上で示度を取得し、
前記示度は、前記共通板と前記センサ板との間の静電容量に関連する、実施形態1に記載の難視構成検出器。
実施形態16:
直線的に配置されてセンサアレイを形成する3つ以上のセンサ板であり、前記センサ板のそれぞれは、対応電界の第1端部を形成し、前記対応電界のセンサ示度を取得するように構成される、3つ以上のセンサ板と、
前記3つ以上のセンサ板上の1つ以上のセンサ板の前記対応電界の第2端部を形成する共通板と、
前記3つ以上のセンサ板に結合され、前記3つ以上のセンサ板の前記センサ示度を測定するように構成されるセンシング回路と、
不活性状態と活性状態との間を切り替えて、比較的高いセンサ示度の範囲の位置を示すインジケータと、
を備える難視構成検出器であり、
前記対応電界は、前記センサ板の1つ以上の周囲の物体に対する接近度と前記1つ以上の周囲の物体のそれぞれの材料特性とに基づいて変わり、
前記センサアレイの端部の各端部センサ板は、前記センサアレイの前記端部には存在しない非端部センサ板の寸法とは異なる寸法を有し、
前記端部センサ板のそれぞれによって形成される対応電界が、中間センサ板によって形成される対応電界に対して幾何学的に類似するように、前記端部センサ板の前記寸法が構成される、難視構成検出器。
実施形態17:
前記3つ以上のセンサ板はそれぞれ同じ信号によって同時に駆動される、実施形態16に記載の難視構成検出器。
実施形態18:
前記センサアレイ及び前記共通板の両方は、検出される構成を検出時に見えなくする表面に平行な平面に存在する、実施形態16に記載の難視構成検出器。
実施形態19:
能動遮蔽物を更に備え、
前記3つ以上のセンサ板及び前記能動遮蔽物はそれぞれ同じ信号によって同時に駆動される、実施形態16に記載の難視構成検出器。
実施形態20:
前記端部センサ板の幅の寸法は、前記非端部センサ板の幅の寸法よりも小さい、実施形態16に記載の難視構成検出器。
実施形態21:
前記端部センサ板の第1端部の幅の寸法は、前記端部センサ板の第2端部の幅の寸法よりも小さい、実施形態16に記載の難視構成検出器。
実施形態22:
電圧信号が前記共通板上で動かされ、
前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上で示度を取得し、
前記示度は、前記共通板と前記センサ板との間の静電容量に関連する、実施形態16に記載の難視構成検出器。
実施形態23:
面上に配置される難視構成検出器の、センサアレイに直線的に配置される3つ以上のセンサ板のセンサ示度を取得するステップと、
センシング回路によって、前記3つ以上のセンサ板の前記センサ示度を測定するステップと、
センシングフィールドの相違する範囲のセンサ示度の測定値を比較するステップと、
インジケータを不活性化状態から活性化状態に切り替えて、比較的高いセンサ示度を有する前記センシングフィールドの範囲の位置を示すステップと、
を含む、面の後ろの難視構成を検出する方法であって、
端部センサ板は、非端部センサ板よりも小さい面積を有し、
前記センサ示度は、前記難視構成検出器の前記3つ以上のセンサ板と共通板との間に形成されるセンシングフィールドの範囲から取得される、面の後ろの難視構成を検出する方法。
実施形態24:
前記難視構成検出器の能動遮蔽物を、前記3つ以上のセンサ板と同じ信号によって駆動して、前記センシングフィールドを形成するステップを更に含む、実施形態23に記載の方法。
実施形態25:
測定される前記センサ示度は容量性示度である、実施形態23に記載の方法。
実施形態26:
測定される前記センサ示度は電磁示度である、実施形態23に記載の方法。
実施形態26:
前記端部センサ板の幅の寸法は、前記非端部センサ板の幅の寸法よりも小さい、実施形態23に記載の方法。
実施形態27:
前記端部センサ板の第1端部の幅の寸法は、前記端部センサ板の第2端部の幅の寸法よりも小さい、実施形態23に記載の方法。
実施形態28:
丈に沿って配置されてセンサアレイを形成する3つ以上のセンサ板と、
前記3つ以上のセンサ板の1つ以上の対応電界の第2端部を形成する共通板と、
電圧信号によって駆動され、前記センサ板及び前記共通板の間に位置付けられる能動遮蔽板と、
前記3つ以上のセンサ板に結合され、前記3つ以上のセンサ板に対しセンサ示度を測定するように構成されるセンシング回路と、
不活性状態と活性状態との間を切り替えて、比較的高いセンサ示度の範囲の位置を示すインジケータと、を備える難視構成検出器であり、
前記3つ以上のセンサ板のそれぞれは、前記対応電界の第1端部を形成し、前記対応電界の前記センサ示度を取得するように構成され、
前記対応電界は、前記センサ板の1つ以上の周囲の物体に対する接近度と前記1つ以上の周囲の物体のそれぞれの材料特性とに基づいて変わり、
能動遮蔽物は、前記センサアレイの前記丈に直交して測定される幅の寸法を有し、
前記能動遮蔽物の幅は、前記3つ以上のセンサ板の前記共通板、前記能動遮蔽物のゾーン及びセンサ板の結合幅の18%超である、難視構成検出器。
実施形態29:
前記3つ以上のセンサ板の複数のセンサ板が、同じ信号によって同時に駆動される、実施形態28に記載の難視構成検出器。
実施形態30:
前記3つ以上のセンサ板の複数のセンサ板と前記能動遮蔽板とがそれぞれ、同じ信号によって同時に駆動される、実施形態28に記載の難視構成検出器。
実施形態31:
前記能動遮蔽物に対する信号の電圧レベルの増加により、前記3つ以上のセンサ板のセンサ板からのフィールドラインに、前記センサ板の平面からさらに遠い経路をとらせる、実施形態28に記載の難視構成検出器。
実施形態32:
前記能動遮蔽板は、静的な電圧レベルによって駆動される、実施形態28に記載の難視構成検出器。
実施形態33:
前記能動遮蔽板は、非静的な静的な電圧レベルによって駆動される、実施形態28に記載の難視構成検出器。
実施形態34:
前記能動遮蔽板上の前記電圧信号は、前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上の電圧信号に適合する、実施形態28に記載の難視構成検出器。
実施形態35:
前記能動遮蔽板上の前記電圧信号は、前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上の電圧信号に比例する、実施形態28に記載の難視構成検出器。
実施形態36:
前記3つ以上のセンサ板の第1センサ板が、前記3つ以上のセンサ板の第2センサ板よりも大きな表面積を有する、実施形態28に記載の難視構成検出器。
実施形態37:
前記能動遮蔽板、前記共通板及び前記3つ以上のセンサ板が、実質的に同じ平面に存在する、実施形態28に記載の難視構成検出器。
実施形態38:
電圧信号が前記共通板上で動かされ、
前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上で示度を取得し、前記示度は、前記共通板と前記センサ板との間の静電容量に関連する、実施形態28に記載の難視構成検出器。
実施形態39:
丈に沿って配置されてセンサアレイを形成する3つ以上のセンサ板と、
前記3つ以上のセンサ板の1つ以上の対応電界の第2端部を形成する共通板と、
電圧によって駆動され、前記3つ以上のセンサ板及び前記共通板の間の電界に影響を及ぼすように構成される能動遮蔽板と、
前記3つ以上のセンサ板に結合され、前記3つ以上のセンサ板に対しセンサ示度を測定するように構成されるセンシング回路と、
不活性状態と活性状態との間を切り替えて、比較的高いセンサ示度の範囲の位置を示すインジケータと、を備える難視構成検出器であり、
前記3つ以上のセンサ板のそれぞれは、前記対応電界の第1端部を形成し、前記対応電界の前記センサ示度を取得するように構成され、
前記対応電界は、前記センサ板の1つ以上の周囲の物体に対する接近度と前記1つ以上の周囲の物体のそれぞれの材料特性とに基づいて変わり、
能動遮蔽物は、前記センサアレイの前記丈に直交する幅を有し、
前記能動遮蔽板の幅は、前記共通板、前記能動遮蔽物のゾーン及びセンサ板の結合幅の18%超である、難視構成検出器。
実施形態40:
前記3つ以上のセンサ板の複数のセンサ板が、同じ信号によって同時に駆動される、実施形態39に記載の難視構成検出器。
実施形態41:
前記3つ以上のセンサ板の複数のセンサ板と前記能動遮蔽板とがそれぞれ、同じ信号によって同時に駆動される、実施形態39に記載の難視構成検出器。
実施形態42:
前記能動遮蔽物に対する信号の電圧レベルの増加により、前記3つ以上のセンサ板のセンサ板からのフィールドラインに、前記センサ板の平面からさらに遠い経路をとらせる、実施形態39に記載の難視構成検出器。
実施形態43:
前記能動遮蔽板は、静的な電圧レベルによって駆動される、実施形態39に記載の難視構成検出器。
実施形態44:
前記能動遮蔽板は、非静的な静的な電圧レベルによって駆動される、実施形態39に記載の難視構成検出器。
実施形態45:
前記能動遮蔽板上の電圧信号は、前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上の電圧信号に適合する、実施形態39に記載の難視構成検出器。
実施形態46:
前記能動遮蔽板上の電圧信号は、前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上の電圧信号に比例する、実施形態39に記載の難視構成検出器。
実施形態47:
前記3つ以上のセンサ板の第1センサ板が、前記3つ以上のセンサ板の第2センサ板よりも大きな表面積を有する、実施形態39に記載の難視構成検出器。
実施形態48:
前記能動遮蔽板、前記共通板及び前記3つ以上のセンサ板が、実質的に同じ平面に存在する、実施形態39に記載の難視構成検出器。
実施形態49:
電圧信号が前記共通板上で動かされ、
前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上で示度を取得し、前記示度は、前記共通板と前記センサ板との間の静電容量に関連する、実施形態39に記載の難視構成検出器。
実施形態50:
丈に沿って配置されてセンサアレイを形成する3つ以上のセンサ板と、
前記3つ以上のセンサ板の1つ以上の対応電界の第2端部を形成する共通板と、
電圧によって駆動される能動遮蔽板であり、能動遮蔽物が前記3つ以上のセンサ板及び前記共通板の間の電界に影響を及ぼすように構成される、能動遮蔽板と、
前記3つ以上のセンサ板に結合され、前記3つ以上のセンサ板のセンサ示度を測定するように構成されるセンシング回路と、
不活性状態と活性状態との間を切り替えて、比較的高いセンサ示度の範囲の位置を示すインジケータと、を備える難視構成検出器であり、
前記3つ以上のセンサ板のそれぞれは、前記対応電界の第1端部を形成し、前記対応電界の前記センサ示度を取得するように構成され、
前記対応電界は、前記センサ板の1つ以上の周囲の物体に対する接近度と前記1つ以上の周囲の物体のそれぞれの材料特性とに基づいて変わり、
前記能動遮蔽板は、前記センサアレイの前記丈に直交する幅を有し、
前記能動遮蔽物の幅は、13ミリメートル超である、難視構成検出器。
実施形態51:
前記3つ以上のセンサ板の複数のセンサ板が、同じ信号によって同時に駆動される、実施形態50に記載の難視構成検出器。
実施形態52:
前記3つ以上のセンサ板の複数のセンサ板と前記能動遮蔽板とがそれぞれ、同じ信号によって同時に駆動される、実施形態50に記載の難視構成検出器。
実施形態53:
前記能動遮蔽物に対する信号の電圧レベルの増加により、前記3つ以上のセンサ板のセンサ板からのフィールドラインに、前記センサ板の平面からさらに遠い経路をとらせる、実施形態50に記載の難視構成検出器。
実施形態54:
前記能動遮蔽板は、静的な電圧レベルによって駆動される、実施形態50に記載の難視構成検出器。
実施形態55:
前記能動遮蔽板は、非静的な静的な電圧レベルによって駆動される、実施形態50に記載の難視構成検出器。
実施形態56:
前記能動遮蔽板上の電圧信号は、前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上の電圧信号に適合する、実施形態50に記載の難視構成検出器。
実施形態57:
前記能動遮蔽板上の電圧信号は、前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上の電圧信号に比例する、実施形態50に記載の難視構成検出器。
実施形態58:
前記3つ以上のセンサ板の第1センサ板が、前記3つ以上のセンサ板の第2センサ板よりも大きな表面積を有する、実施形態50に記載の難視構成検出器。
実施形態59:
前記能動遮蔽板、前記共通板及び前記3つ以上のセンサ板が、実質的に同じ平面に存在する、実施形態50に記載の難視構成検出器。
実施形態60:
電圧信号が前記共通板上で動かされ、
前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上で示度を取得し、前記示度は、前記共通板と前記センサ板との間の静電容量に関連する、実施形態50に記載の難視構成検出器。
実施形態61:
中心点の周りに放射状に配置される、3つ以上のセンサ板のグループと、
前記3つ以上のセンサ板の1つ以上の対応電界の第2端部を形成する共通板と、
電圧によって駆動され、3つ以上のセンサ板の前記グループの境界線の外側に位置付けられる、1つ以上の能動遮蔽板と、
前記3つ以上のセンサ板に結合され、前記3つ以上のセンサ板のセンサ示度を測定するように構成されるセンシング回路と、
を備える難視構成検出器であり、
前記3つ以上のセンサ板のそれぞれのセンサ板は、前記センサ板の1つ以上の周囲の物体に対する接近度と前記1つ以上の周囲の物体のそれぞれの材料特性とに基づいて変わる、前記対応電界の第1端部を形成し、前記対応電界の前記センサ示度を取得する、
難視構成検出器。
実施形態62:
前記共通板は、前記1つ以上の能動遮蔽板の周りに配置されるリングである、実施形態61に記載の難視構成検出器。
実施形態63:
前記3つ以上のセンサ板の複数のセンサ板が、同じ信号によって同時に駆動される、実施形態61に記載の難視構成検出器。
実施形態64:
前記3つ以上のセンサ板の複数のセンサ板と前記1つ以上の能動遮蔽板とがそれぞれ、同じ信号によって同時に駆動される、実施形態61に記載の難視構成検出器。
実施形態65:
前記1つ以上の能動遮蔽板に対する前記電圧の増加により、前記3つ以上のセンサ板のセンサ板からのフィールドラインに、前記3つ以上のセンサ板の平面からさらに遠い、前記共通板までの経路をとらせる、実施形態61に記載の難視構成検出器。
実施形態66:
前記1つ以上の能動遮蔽板は、静的な電圧レベルによって駆動される、実施形態61に記載の難視構成検出器。
実施形態67:
前記1つ以上の能動遮蔽板は、非静的な静的な電圧レベルによって駆動される、実施形態61に記載の難視構成検出器。
実施形態68:
前記1つ以上の能動遮蔽板上の電圧信号は、前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上の電圧信号に適合する、実施形態61に記載の難視構成検出器。
実施形態69:
前記1つ以上の能動遮蔽板上の電圧信号は、前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上の電圧信号に比例する、実施形態61に記載の難視構成検出器。
実施形態70:
前記能動遮蔽板、前記共通板及び前記3つ以上のセンサ板が、実質的に同じ平面に存在する、実施形態61に記載の難視構成検出器。
実施形態71:
電圧信号が前記共通板上で動かされ、
前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上で示度を取得し、前記示度は、前記共通板と前記センサ板との間の静電容量に関連する、実施形態61に記載の難視構成検出器。
実施形態72:
中心点の周りに放射状に配置される、2つ以上のセンサ板のグループと、
1つ以上の対応電界の第2端部を形成する共通板と、
電圧によって駆動され、2つ以上のセンサ板の前記グループの境界線の外側に位置付けられる、1つ以上の能動遮蔽板と、
前記2つ以上のセンサ板に結合され、前記2つ以上のセンサ板のセンサ示度を測定するように構成されるセンシング回路と、
を備える難視構成検出器であり、
前記2つ以上のセンサ板のそれぞれのセンサ板は、前記センサ板の1つ以上の周囲の物体に対する接近度と前記1つ以上の周囲の物体のそれぞれの材料特性とに基づいて変わる、前記対応電界の第1端部を形成し、前記対応電界の前記センサ示度を取得する、
難視構成検出器。
実施形態73:
前記1つ以上の能動遮蔽板の能動遮蔽板は、前記共通板と前記2つ以上のセンサ板のセンサ板との間に位置付けられる、実施形態72に記載の難視構成検出器。
実施形態74:
前記共通板は、前記能動遮蔽板にほぼ直交する、実施形態73に記載の難視構成検出器。
実施形態75:
前記共通板は、前記1つ以上の能動遮蔽板の周りに配置されるリングである、実施形態72に記載の難視構成検出器。
実施形態76:
前記2つ以上のセンサ板の複数のセンサ板が、同じ信号によって同時に駆動される、実施形態72に記載の難視構成検出器。
実施形態77:
前記2つ以上のセンサ板の複数のセンサ板と前記1つ以上の能動遮蔽板とがそれぞれ、同じ信号によって同時に駆動される、実施形態72に記載の難視構成検出器。
実施形態78:
前記能動遮蔽板に対する前記電圧の増加により、前記2つ以上のセンサ板のセンサ板からのフィールドラインに、前記2つ以上のセンサ板の平面からさらに遠い、前記共通板までの経路をとらせる、実施形態72に記載の難視構成検出器。
実施形態79:
前記能動遮蔽板は、静的な電圧レベルによって駆動される、実施形態72に記載の難視構成検出器。
実施形態80:
前記能動遮蔽板は、非静的な静的な電圧レベルによって駆動される、実施形態72に記載の難視構成検出器。
実施形態81:
前記能動遮蔽板上の電圧信号は、前記2つ以上のセンサ板のセンサ板上の電圧信号に適合する、実施形態72に記載の難視構成検出器。
実施形態82:
前記能動遮蔽板上の電圧信号は、前記2つ以上のセンサ板のセンサ板上の電圧信号に比例する、実施形態72に記載の難視構成検出器。
実施形態83:
前記能動遮蔽板、前記共通板及び前記2つ以上のセンサ板が、実質的に同じ平面に存在する、実施形態72に記載の難視構成検出器。
実施形態84:
電圧信号が前記共通板上で動かされ、
前記2つ以上のセンサ板のセンサ板上で示度を取得し、前記示度は、前記共通板と前記センサ板との間の静電容量に関連する、実施形態72に記載の難視構成検出器。
実施形態85:
難視構成検出器であり、前記難視構成検出器は、
前記難視構成検出器の底部の中心点に位置付けられる共通板と、
電圧によって駆動され、前記共通板の周りに放射状に配置される1つ以上の能動遮蔽板と、
前記1つ以上の能動遮蔽板の周りに放射状に配置される、3つ以上のセンサ板と、
前記3つ以上のセンサ板に結合され、前記3つ以上のセンサ板のセンサ示度を測定するように構成されるセンシング回路と、
を備え、
それぞれのセンサ板は、前記共通板とともに、対応電界を形成し、前記センサ板の1つ以上の周囲の物体に対する接近度と前記1つ以上の周囲の物体のそれぞれの材料特性とに基づいて変わる前記対応電界の前記センサ示度を取得する、
難視構成検出器。
実施形態86:
前記3つ以上のセンサ板の複数のセンサ板が、同じ信号によって同時に駆動される、実施形態85に記載の難視構成検出器。
実施形態87:
前記3つ以上のセンサ板の複数のセンサ板と前記1つ以上の能動遮蔽板とがそれぞれ、同じ信号によって同時に駆動される、実施形態85に記載の難視構成検出器。
実施形態88:
前記1つ以上の能動遮蔽板に対する前記電圧の増加により、前記3つ以上のセンサ板のセンサ板からのフィールドラインに、前記3つ以上のセンサ板の平面からさらに遠い、前記共通板までの経路をとらせる、実施形態85に記載の難視構成検出器。
実施形態89:
前記1つ以上の能動遮蔽板は、静的な電圧レベルによって駆動される、実施形態85に記載の難視構成検出器。
実施形態90:
前記1つ以上の能動遮蔽板は、非静的な静的な電圧レベルによって駆動される、実施形態85に記載の難視構成検出器。
実施形態91:
前記1つ以上の能動遮蔽板上の電圧信号は、前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上の電圧信号に適合する、実施形態85に記載の難視構成検出器。
実施形態92:
前記1つ以上の能動遮蔽板上の電圧信号は、前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上の電圧信号に比例する、実施形態85に記載の難視構成検出器。
実施形態93:
前記1つ以上の能動遮蔽板、前記共通板及び前記3つ以上のセンサ板が、実質的に同じ平面に存在する、実施形態85に記載の難視構成検出器。
実施形態94:
電圧信号が前記共通板上で動かされ、
前記3つ以上のセンサ板のセンサ板上で示度を取得し、前記示度は、前記共通板と前記センサ板との間の静電容量に関連する、実施形態85に記載の難視構成検出器。
当業者にとって、本発明の基礎となる原理から逸脱することなく、上述した実施形態の詳細に際して多数の変更を行うことができることが明らかである。したがって本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲のみによって定められるべきである。