JP6986604B1 - 通信システム、基地局、移動局、管理装置、ハンドオーバ制御方法及びプログラム - Google Patents

通信システム、基地局、移動局、管理装置、ハンドオーバ制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】第1セルと同一周波数の第2セルと異周波数の第3セルとが互いに少なくとも一部重複しているオーバレイセル構成において第1セルへの通信トラフィックの集中を回避する。【解決手段】同一周波数の第2基地局に接続している移動局が報告した同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を取得し、測定報告(MR)に第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、同一周波数の第2基地局に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断し、前記判断の結果に基づいて前記判定用パラメータの値を変更する。【選択図】図6

Description

本発明は、オーバレイセル構成における通信システム、基地局、移動局、管理装置、ハンドオーバ制御方法及びプログラムに関するものである。
近年、災害や圏外解消への対策として、航空機、人工衛星、HAPS、気球、ヘリコプター、ドローンなどの飛行体に組み込まれた移動可能な上空の基地局から地上、水上又は低高度の空中に向かって形成される三次元の大ゾーンセル(第1セル)の展開が有効とされている。この大ゾーンセル内に通常のマクロセルやスモールセル等の地上セル(第2セル)が重畳するオーバレイセル構成において、地上セルと同一周波数を利用して大ゾーンセルを運用することにより、周波数利用効率を拡大することができる。
上記オーバレイセル構成では、地上セルの上空にサービスリンクの下りリンクで同一周波数を用いる大ゾーンセルを展開するため、大ゾーンセル内の地上セル圏外エリアに位置するUEが大ゾーンセルに接続するだけでなく、大ゾーンセルの信号が強い環境下にあるUE(例えば、地上セル間のセル境界や屋外に位置するUE)が大ゾーンセルにハンドオーバすることにより、大ゾーンセルに多数のUEが在圏し、大ゾーンセルへ通信トラフィックが集中するおそれがある。しかも、大ゾーンセルの単位面積あたりの通信容量は地上セルよりも小さい。このような容量が小さい大ゾーンセルへ通信トラフィックが集中すると、真に大ゾーンセルへの接続が必要なUE(例えば、山間部、都市部から離れた地方部、海、大きな湖の中央部、上空などの従来の地上セルの圏外エリアや災害時の圏外エリアに位置するUE)の通信品質が低下してしまう。
従来のセル間のハンドオーバでは、地上セルに接続しているUEが、その接続中の地上セルの周波数と同じ周波数(以下「同一周波数」ともいう。)を常にサーチし、接続中の地上セルの接続基地局からの受信品質のレベル(以下「受信レベル」ともいう。)が所定の閾値未満になると、当該UEは、上記同一周波数のサーチで見つかった接続中の地上セル及び他のセルそれぞれの受信レベル及びPCI(物理セル識別子)を含む測定報告(MR)を、接続基地局に定期的に送信し始める。接続基地局は、UEから受信した測定報告(MR)に、上記同一周波数のサーチで見つかった同一周波数の他のセルの基地局の受信レベル及びPCIが含まれている場合、当該他のセルの基地局にハンドオーバさせる。一方、上記同一周波数のサーチで同一周波数の他のセルの基地局を見つけられず、UEからの測定報告(MR)に同一周波数の他のセルの基地局の受信レベル及びPCIが含まれていない場合、UEが接続している地上セルの接続基地局は、接続基地局からの受信レベルが所定の閾値(固定値)よりも下がると、接続セルの周波数とは異なる周波数(以下「異周波数」ともいう。)をサーチさせ、異周波数のセルの基地局にハンドオーバさせる(例えば、非特許文献1参照)。
3GPP TS 25.331 V16.0.0 (2020−03)
しかしながら、上記オーバレイセル構成に非特許文献1の異周波数間のハンドオーバの技術適用しようとすると、次のような課題がある。UEが接続している地上セルの接続基地局と大ゾーンセルの基地局が同一周波数を使っている場合、接続基地局からの受信レベルが下がっているエリアにおいて大ゾーンセルの基地局からの受信レベルが高くなっていると、地上セルの接続基地局からの受信レベルが異周波数のサーチを開始する上記所定の閾値(固定値)に達する前に、地上の接続基地局から同一周波数の大ゾーンセルの基地局へのハンドオーバが発生してしまう。この大ゾーンセルの基地局へのハンドオーバの発生により、異周波数の地上セルの基地局にハンドオーバさせることができず、大ゾーンセルへの通信トラフィックの集中を回避することができない、という課題がある。
本発明の一態様に係る通信システムは、一又は複数の第1セルを形成する一又は複数の第1基地局と、前記第1セルと同じ下りリンク周波数を用いる同一周波数の第2セルを形成する一又は複数の第2基地局と、前記第1セルと異なる下りリンク周波数を用いる異周波数の第3セルを形成する一又は複数の第3基地局とを備え、前記第1セル、前記第2セル及び前記第3セルが互いに少なくとも一部重複しているオーバレイセル構成の通信システムである。この通信システムは、前記同一周波数の第2セルに接続している移動局が報告した前記同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)に、前記第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断する手段と、前記判断の結果に基づいて前記判定用パラメータの値を変更する手段と、を備える。
前記通信システムにおいて、前記移動局から前記測定報告(MR)にて報告された前記第1基地局からの受信品質のレベルの測定結果が、前記移動局が接続している接続中の前記第2セルの異周波数測定開始閾値よりも大きい場合、前記判定用パラメータの値を変更する判断を行ってもよい。
前記通信システムにおいて、前記同一周波数の第2基地局は、自局に接続している移動局から、前記同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を受信する手段と、前記測定報告(MR)に前記第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、自局に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる異周波数測定開始閾値又は受信品質オフセットを変更するか否かを判断する手段と、前記判断の結果に基づいて、前記異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更する手段と、前記変更後の判定用パラメータの値を、自局に接続している移動局に通知する手段と、を備えてもよい。
ここで、前記同一周波数の第2基地局は、前記移動局から前記測定報告(MR)にて報告された前記第1基地局からの受信品質のレベルが、前記移動局が接続している接続中の前記第2セルの異周波数測定開始パラメータよりも大きい場合、前記判定用パラメータの値を変更する判断を行ってもよい。
また、前記同一周波数の第2基地局は、前記判定用パラメータの値を変更した後、自局に接続している移動局から、前記第1セルのセル識別子が含まれている前記測定報告(MR)を所定回数受信したとき、自局から前記第1セルへのハンドオーバを要求するコマンドを前記移動局に送信する手段を備えてもよい。また、前記同一周波数の第2基地局は、前記第1セルのセル識別子が含まれている前記測定報告(MR)を一定期間内に所定回数受信したとき、自局から前記第1セルへのハンドオーバを要求するコマンドを前記移動局に送信してもよい。
前記通信システムにおいて、前記第2基地局を管理する管理装置を備え、前記管理装置は、前記同一周波数の第2セルに接続している移動局が報告した前記同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を取得する手段と、前記測定報告(MR)に前記第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、前記同一周波数の第2基地局に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断する手段と、前記判断の結果に基づいて前記判定用パラメータの値を変更する手段と、前記変更後の判定用パラメータの値を、前記同一周波数の第2セルに接続している移動局に通知する報知情報として、前記同一周波数の第2基地局に設定する手段と、を備えてもよい。
前記通信システムにおいて、前記変更後の判定用パラメータの値を、前記同一周波数の第2セルに接続している複数の移動局のうち、前記第1セルのセル識別子が含まれている測定報告(MR)を送信してきた移動局の一部又は全部に通知してもよい。ここで、複数の移動局に通知する変更後の判定用パラメータの値は、移動局間で互いに同じ値であってもよいし、移動局間で互いに異なる値であってもよい。
前記通信システムにおいて、異周波数測定開始閾値を上げることで、前記異周波数測定開始のタイミングを早くしてもよいし、異周波数測定開始閾値を下げることで、前記異周波数測定開始のタイミングを遅くしてもよい。
前記通信システムにおいて、前記判定用パラメータの値は、周波数リソース空き状況に基づいて動的に変更してもよい。
前記通信システムにおいて、前記判定用パラメータの値は、前記第1基地局の通信容量の負荷状況の変化に基づいて動的に変更してもよい。
前記通信システムにおいて、前記第1セルへの接続を優先したいエリアについては、前記判定用パラメータの値を変更しないようにしてもよい。
本発明の他の態様に係る基地局は、一又は複数の第1セルと、前記第1セルと同じ下りリンク周波数を用いる同一周波数の一又は複数の第2セルと、前記第1セルと異なる下りリンク周波数を用いる異周波数の一又は複数の第3セルとが互いに少なくとも一部重複しているオーバレイセル構成において、前記第2セルを形成する基地局である。この基地局は、自局に接続している移動局から、前記同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を受信する手段と、前記測定報告(MR)に前記第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、自局に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断する手段と、前記判断の結果に基づいて前記判定用パラメータの値を変更する手段と、前記変更後の判定用パラメータの値を、自局に接続している移動局に通知する手段と、を備える。
本発明の更に他の態様に係る管理装置は、一又は複数の第1セルと、前記第1セルよりもセルサイズが小さく前記第1セルと同じ下りリンク周波数を用いる同一周波数の第2セルと、前記第1セルと異なる下りリンク周波数を用いる異周波数の第3セルとを含むオーバレイセル構成において、基地局を管理する管理装置である。この管理装置は、前記同一周波数の第2セルに接続している移動局が報告した前記同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を取得する手段と、前記測定報告(MR)に前記第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、前記同一周波数の第2セルを形成する第2基地局に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断する手段と、前記判断の結果に基づいて前記判定用パラメータの値を変更する手段と、前記変更後の判定用パラメータの値を、前記同一周波数の第2セルに接続している移動局に通知する報知情報として、前記同一周波数の第2基地局に設定する手段と、を備える。
本発明の更に他の態様に係るハンドオーバ制御方法は、一又は複数の第1セルと、前記第1セルと同じ下りリンク周波数を用いる同一周波数の一又は複数の第2セルと、前記第1セルと異なる下りリンク周波数を用いる異周波数の一又は複数の第3セルとが互いに少なくとも一部重複しているオーバレイセル構成において、移動局のハンドオーバを制御するハンドオーバ制御方法である。このハンドオーバ制御方法は、前記同一周波数の第2セルに接続している移動局が報告した前記同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を取得することと、前記測定報告(MR)に前記第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断することと、前記判断の結果に基づいて前記判定用パラメータの値を変更することと、を有する。
本発明の更に他の態様に係るプログラムは、一又は複数の第1セルと、前記第1セルと同じ下りリンク周波数を用いる同一周波数の一又は複数の第2セルと、前記第1セルと異なる下りリンク周波数を用いる異周波数の一又は複数の第3セルとが互いに少なくとも一部重複しているオーバレイセル構成において、前記第2セルを形成する基地局に備えるコンピュータ又はプロセッサにおいて実行されるプログラムである。このプログラムは、自局に接続している移動局から、前記同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を受信するためのプログラムコードと、前記測定報告(MR)に前記第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、自局に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断するためのプログラムコードと、前記判断の結果に基づいて前記判定用パラメータの値を変更するためのプログラムコードと、前記変更後の判定用パラメータの値を、自局に接続している移動局に通知するためのプログラムコードと、を有する。
本発明の更に他の態様に係るプログラムは、一又は複数の第1セルと、前記第1セルよりもセルサイズが小さく前記第1セルと同じ下りリンク周波数を用いる同一周波数の第2セルと、前記第1セルと異なる下りリンク周波数を用いる異周波数の第3セルとを含むオーバレイセル構成において基地局を管理する管理装置に備えるコンピュータ又はプロセッサにおいて実行されるプログラムである。このプログラムは、前記同一周波数の第2セルに接続している移動局が報告した前記同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を取得するためのプログラムコードと、前記測定報告(MR)に前記第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、前記同一周波数の第2セルを形成する第2基地局に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断するためのプログラムコードと、前記判断の結果に基づいて前記判定用パラメータの値を変更するためのプログラムコードと、前記変更後の判定用パラメータの値を、前記同一周波数の第2セルに接続している移動局に通知する報知情報として、前記同一周波数の第2基地局に設定するためのプログラムコードと、を有する。
前記通信システム、前記基地局、前記ハンドオーバ制御方法及び前記プログラムにおいて、前記判定用パラメータは、前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値と比較する異周波数測定開始閾値、前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に対して加算又は減算する受信品質オフセット、又は、その両方であってもよい。
前記同一周波数の第2基地局は、地上若しくは水上に設置されたスモールセル基地局又は前記第1基地局よりも低い高度を飛行する飛行体に設置されたスモールセル基地局であり、前記異周波数の第3基地局は、地上若しくは水上に設置されたマクロセル基地局又は前記第1基地局よりも低い高度を飛行する飛行体に設置されたマクロセル基地局であり、前記第1基地局は、前記第2基地局及び第3基地局と同じ又はより高い位置に配置された基地局であってもよい。
また、前記第1基地局はマクロセル基地局であり、前記同一周波数の第2基地局及び前記異周波数の第3基地局はそれぞれスモールセル基地局であってもよい。
本発明によれば、第1セルと同一周波数の第2セルと異周波数の第3セルとが互いに少なくとも一部重複しているオーバレイセル構成において、サービスリンクの下りリンクに第1セルと同一の周波数を用いる第2基地局に接続している移動局を、同一周波数の第2セルの受信レベルが第1セルよりも低くなった場合、異周波数の第3基地局に優先的にハンドオーバさせることにより、第1セルへの通信トラフィックの集中を回避することができる。
本実施形態に係る大ゾーンセル内に複数の地上セルが配置されたオーバレイセル構成を有する移動通信システムの概略構成の一例を示す説明図。 参考例に係る移動通信システムのサービスリンクにおける下りリンク周波数のセル間共用の一例を示す説明図。 本実施形態に係る移動通信システムのサービスリンクにおける下りリンク周波数のセル間共用の一例を示す説明図。 本実施形態に係る移動通信システムのオーバレイセル構成における異周波数間ハンドオーバ制御の一例を示すシーケンス図。 図4の異周波数間ハンドオーバにおけるUEから基地局への測定報告(MR)の送信タイミングの一例を示す説明図。 図4の異周波数間ハンドオーバにおける異周波数測定開始の判定に用いる異周波数測定開始閾値の変更タイミングの一例を示す説明図。 図4の異周波数間ハンドオーバにおける異周波数セルへのハンドオーバコマンドの送信タイミングの一例を示す説明図。 本実施形態に係る移動通信システムのオーバレイセル構成における異周波数間ハンドオーバ制御の他の例を示すシーケンス図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。ここでは、LTE/LTE−Advancedへの適用を前提に本発明の実施形態を説明するが、類似のセル構成、物理チャネル構成を用いるシステムであれば、本発明の概念はどのようなシステムにも適用可能である。
まず、本発明を適用可能な移動通信システムの全体構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る大ゾーンセル10A内に複数の地上セル20A,30Aが配置されたオーバレイセル構成を有する移動通信システムの概略構成の一例を示す説明図である。災害や圏外解消への対策として、空中浮揚型の通信中継装置15から地上又は水上に向かって形成される大きなサイズの一又は複数の大ゾーンセル(第1セル)10Aの展開が有効である。また、この大ゾーンセル10Aにおいて急増する移動通信のトラフィックへの対策として、大ゾーンセル10Aに複数の地上セル20A,30Aが重畳するオーバレイセル構成の適用が有効である。本実施形態における大ゾーンセル10Aは、上空から形成されるため「上空セル」とも呼ばれる。
図1において、複数の地上セル20A,30Aは、移動局であるユーザ端末装置(以下「UE」ともいう。)とのサービスリンクの無線通信に大ゾーンセル10Aと同じ周波数(周波数帯)F1が用いられる同一周波数F1の地上セル(第2セル)と、UEとのサービスリンクの無線通信に大ゾーンセル10Aと異なる周波数(周波数帯)F2が用いられる異周波数F2の地上セル(第3セル)とを含む。
地上セル20A,30Aは、マクロセル30Aと、マクロセル30Aよりも小さいスモールセル20Aとを含んでもよい。スモールセル20Aはマクロセル30Aの内側に形成してもよいし、マクロセル30Aの外側に形成してもよい。また、図1の例では、マクロセル30A内に一又は複数のスモールセル20Aが位置してスモールセル20Aの全体がマクロセル30Aに重複しているが、スモールセル20Aの一部がマクロセル30Aに重複してもよい。なお、図1は、大ゾーンセル10A内に配置されているスモールセル20Aの数が7であり、大ゾーンセル10A内に配置されているマクロセル30Aの数が3である場合について例示しているが、これらのセル数に限定されない。例えば、大ゾーンセル10A内に配置されているスモールセル20Aの数は1〜6でもよいし、8以上であってもよい。また、大ゾーンセル10A内に配置されているマクロセル30Aの数は1〜2でもよいし、4以上であってもよい。
ここで、同一周波数F1の地上セルがマクロセルであり異周波数F2の地上セルがマクロセルよりも小さいスモールセルであってもよいし、逆に、同一周波数F1の地上セルがスモールセルであり異周波数F2の地上セルがマクロセルであってもよい。また、共通の基地局から共通エリアに向けて同一周波数F1のマクロセルと異周波数F2のマクロセルを重ねて形成してもよいし、共通の基地局から共通エリアに向けて同一周波数F1のスモールセルと異周波数F2のスモールセルを重ねて形成してもよい。また、別々の基地局から同一周波数F1のマクロセル(又は、スモールセル)と異周波数F2のマクロセル(又は、スモールセル)を重ねて形成してもよい。
また、各セル10A,20A,30Aで用いられる周波数F1,F2は、例えば、300MHz〜30GHzのマイクロ波帯の周波数でもよいし、30GHzよりも高いミリ波帯の周波数でもよい。また、各セル10A,20A,30Aのサービスリンクの周波数は、例えば、700MHz帯(Band28)、900MHz帯(Band8)、1.5GHz帯(Band11)、1.7GHz帯(Band3)又は2GHz帯(Band1)であってもよい。
図1中のUE41は大ゾーンセル10Aに在圏して当該セル10Aに接続している。また、図1中のUE42はスモールセル20Aに在圏して当該セル20Aに接続し、UE43はマクロセル30Aに在圏して当該セル30Aに接続している。
図1のオーバレイセル構成では、大ゾーンセル10Aと同一周波数のマクロセル30Aとの間で同一周波数を利用することにより周波数利用効率を拡大できるとともに、必要に応じて同一周波数のマクロセル30Aの境界エリアに在圏するUE42を異周波数の他のマクロセル30A又はスモールセル20Aにハンドオーバさせることにより大ゾーンセル10Aからの干渉を回避することができるので、UE41,42,43における通信品質(例えばスループット)を増大させることができる。
図1において、本実施形態の移動通信システムは、LTE(Long Term Evolution)/LTE−Advanced又は第5世代などの次世代の標準仕様に準拠した通信システムであり、通信中継装置15に搭載された第1基地局としての移動可能な大ゾーンセル基地局10と、その大ゾーンセル基地局10の無線通信エリアである大ゾーンセル10A内に固定配置された複数の地上セル基地局20,30とを備える。
地上セル基地局20,30は、例えば、サービスリンクの無線通信に大ゾーンセル基地局10と同じ第1の周波数帯(周波数F1)を用いる同一周波数F1の第2基地局と、サービスリンクの無線通信に大ゾーンセル基地局10の周波数F1とは異なる第2の周波数帯(周波数F2)を用いる異周波数の第3基地局とを含む。また、図1に示すように、複数の地上セル基地局は、マクロセル基地局30とスモールセル基地局20とを含んでもよい。
ここで、同一周波数F1の地上セル基地局(第2基地局)がマクロセル基地局であり異周波数F2の地上セル基地局(第3基地局)がスモールセル基地局であってもよいし、逆に、同一周波数F1の地上セル基地局(第2基地局)がスモールセル基地局であり異周波数F2の地上セル基地局(第3基地局)がマクロセル基地局であってもよい。また、地上セル基地局30は、共通エリアに向けて同一周波数F1のマクロセルと異周波数F2のマクロセルを重ねて形成する共通のマクロ基地局であってもよい。また、地上セル基地局20は、共通エリアに向けて同一周波数F1のスモールセルと異周波数F2のスモールセルを重ねて形成する共通のスモールセル基地局であってもよい。
大ゾーンセル基地局10は、上空を移動可能な飛行体からなる空中浮揚型の通信中継装置15に搭載された中継通信局として基地局(例えば、eNodeB、gNodeB)であり、移動通信網側のフィーダリンクFLの無線通信と移動局側のサービスリンクSLの無線通信とを中継することができる。
なお、図1では、上空の通信中継装置15に搭載された中継通信局が大ゾーンセル基地局10である例を示しているが、大ゾーンセル基地局10は、地上側のゲートウェイ局に設けてもよいし、地上側のゲートウェイ局に接続された装置に設けてもよい。この場合、通信中継装置15に搭載された中継通信局は、大ゾーンセル基地局10との間のフィーダリンクFLの無線通信と、UE(移動局)との間のサービスリンクSLの無線通信とを中継するリピータとして機能する。
また、図1では、大ゾーンセル基地局10を搭載する通信中継装置15が上空を移動可能な飛行体としての飛行船である例を示しているが、通信中継装置15は、上空を移動又は飛行可能なドローン、気球、航空機、ヘリコプター、ソーラープレーンタイプのHAPS(「高高度プラットフォーム局」又は「高高度疑似衛星」)若しくはLAPS(「低高度プラットフォーム局」又は「低高度疑似衛星」)、飛行船タイプのHAPS若しくはLAPS、人工衛星などの他の無人又は有人の飛行体であってもよい。また、通信中継装置15は、無線中継を行う運用時に位置する上空の所定の位置に移動した後、その位置にとどまるように又はその位置を含む所定範囲の飛行空間内を循環飛行するように制御してもよい。
飛行体は、自律制御若しくは外部から制御により又は飛行体に搭乗する操縦者の操縦により、地面、海面、又は川若しくは湖などの水面から100[km]以下の高度の空域を飛行して位置するように制御されてもよい。また、飛行体の飛行空域は、高度が11[km]以上及び50[km]以下の成層圏の空域であってもよい。更に、飛行体の飛行空域は、気象条件が比較的安定している高度15[km]以上25[km]以下の空域であってもよく、特に高度がほぼ20[km]の空域であってもよい。
また、大ゾーンセル基地局10は、スモールセル基地局20、マクロセル基地局30などの地上セル基地局(第2基地局)よりも高い位置(大気圏内の位置、及び、その外側の宇宙空間の位置を含む)に設置された基地局であってもよい。スモールセル基地局20及びマクロセル基地局30はそれぞれ、地上若しくは水上に設置されてもよいし、又は、大ゾーンセル基地局10よりも低い高度を飛行する飛行体に設置されていてもよい。また、大ゾーンセル基地局10がマクロセル基地局であり、そのマクロセル基地局と周波数が同じ同一周波数F1の第2セル基地局及びマクロセル基地局と周波数が異なる異周波数F2の第2セル基地局がそれぞれスモールセル基地局であってもよい。
また、大ゾーンセル基地局10は地上に設置されてもよい。例えば、大ゾーンセル基地局10は、標高の高い山の上などに設置されてもよい。
マクロセル基地局30は、移動体通信網において屋外に設置されている通常の半径数百m乃至十数km程度の広域エリアである地上セルをカバーする大出力の基地局である。マクロセル基地局30は、他の基地局と例えば有線の通信回線で接続され、所定の通信インターフェースで通信可能になっている。また、マクロセル基地局30は、回線終端装置及び専用回線などの通信回線を介して移動体通信網のコアネットワークに接続され、コアネットワーク上のサーバなどの各種ノードとの間で所定の通信インターフェースにより通信可能になっている。
スモールセル基地局20は、広域のマクロセル基地局30とは異なり、無線通信可能距離が数m乃至数百m程度であり、一般家庭、店舗、オフィス等の建物の内部にも設置することができる小出力の基地局である。スモールセル基地局20についても、回線終端装置及びADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線や光回線等のブロードバンド公衆通信回線などの通信回線を介して移動体通信網のコアネットワークに接続され、コアネットワーク上のサーバ装置などの各種ノードとの間で所定の通信インターフェースにより通信可能になっている。
なお、大ゾーンセル10A内のスモールセル基地局20及びマクロセル基地局30は、地上又は水上に設置された基地局でもよいし、ドローン、気球、ヘリコプター、航空機などの低高度の飛行体に設置された基地局であってもよい。
図1において、第1の移動局であるUE41は、周波数F1の大ゾーンセル10Aに在圏して大ゾーンセル基地局10に接続されたユーザ端末装置(MUE)であり、大ゾーンセル基地局10を介して電話やデータ通信などのための無線通信が可能な状態にある。
一部の第2の移動局であるUE42は、スモールセル20Aに在圏してスモールセル基地局20に接続されたユーザ端末装置(SUE)であり、スモールセル基地局20を介して電話やデータ通信などのための無線通信が可能な状態にある。
他の第2の移動局であるUE43は、マクロセル30Aに在圏してマクロセル基地局30に接続されたユーザ端末装置(SUE)であり、スモールセル基地局20を介して電話やデータ通信などのための無線通信が可能な状態にある。
UE41,42,43はそれぞれ、大ゾーンセル10A、スモールセル20A、マクロセル30Aに在圏するときに、その在圏するセルに対応する大ゾーンセル基地局10、スモールセル基地局20、マクロセル基地局30と間で所定の通信方式及び無線通信リソースを用いて無線通信することができる。UE41,42,43はそれぞれ、例えばCPUやメモリ等を有するコンピュータ装置、コアネットワークに対する外部通信インターフェース部、無線通信部などのハードウェアを用いて構成され、所定のプログラムが実行されることにより基地局10,20,30等との間の無線通信等を行うことができる。
本実施形態において、大ゾーンセル基地局10、スモールセル基地局20及びマクロセル基地局30はそれぞれ、例えばCPUやメモリ等を有するコンピュータ装置、コアネットワークに対する外部通信インターフェース部、無線通信部などのハードウェアを用いて構成され、所定のプログラムが実行されることにより、後述の干渉を抑制するためのハンドオーバ等の各種処理を実行したり、所定の通信方式及び無線通信リソースを用いてUE41,42,43との間の無線通信を行ったりすることができる。
各基地局10,20,30は、移動局であるUEに対してOFDM(直交周波数分割多重)方式の下りリンクの無線通信可能な基地局である。基地局10,20,30は、例えば、アンテナ、無線信号経路切り換え部、送受共用器(DUP:Duplexer)、下り無線受信部とOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調部、上り無線受信部、SC−FDMA(Single-Carrier Frequency-Division Multiple Access)復調部など備える。更に、各基地局10,20,30は、OFDM変調部、下り無線送信部、制御部等を備える。
SC−FDMA復調部は、上り無線受信部で受信した受信信号に対してSC−FDMA方式の復調処理を実行し、復調されたデータを制御部に渡す。OFDM変調部は、制御部から受けた自局のセルに在圏しているUEに向けて送信する下り信号のデータを、所定の電力で送信されるように、OFDM方式で変調する。また、基地局が例えばサーバから送信停止対象のサブフレームの情報を受信した場合、OFDM変調部は、無線通信フレーム中の特定のサブフレームについてのみ下り送信を停止するように制御される。下り無線送信部は、OFDM変調部で変調した送信信号を、送受共用器、無線信号経路切り換え部及びアンテナを介して送信する。
基地局10,20,30の制御部は、例えばコンピュータ装置で構成され、所定のプログラムが読み込まれて実行されることにより、各部を制御したり各種処理を実行したりする。また、制御部は、コアネットワークに対する外部通信インターフェース部と協働して、UE41,42,43のハンドオーバのための処理を行う手段としても機能する。
図2は、参考例に係るオーバレイセル構成を有する移動通信システムのサービスリンクにおける下りリンク周波数のセル間共用の一例を示す説明図である。図2において、郊外エリアに設置されたマクロセル基地局30,31により互いに隣接するマクロセル30A,31Aが形成されている。一方、都市部エリアに密状態で設置されたスモールセル基地局20,21により互いに隣接するスモールセル20A,21Aが形成されている。大ゾーンセル10Aは、マクロセル30A,31A及びスモールセル20A,21Aの全体をカバーするように形成されている。図2の下図の横軸は、各セル10A、30A,31A、20A,21Aを横切る図中水平方向における位置であり、縦軸は、各セル10A、30A,31A、20A,21AにおいてUEが受信する希望信号の受信レベル610、630、631、620、621である。
図2において、都市部では地上セルであるスモールセル20A,21Aにおける希望信号の受信レベル620、621が大きく、上空からの見通し率が低い。そのため、スモールセル基地局20,21からの受信レベル620,621が大ゾーンセル基地局10からの受信レベル610よりもかなり大きくなり、都市部エリア全体で大ゾーンセル10Aとの周波数の再利用(単純周波数共用)が可能である。
上空からの見通し率が高い郊外部における地上セルであるマクロセル30A,31Aの中央部では、マクロセル基地局30,31からの受信レベル630,631が大ゾーンセル基地局10からの受信レベル610よりも大きく、大ゾーンセル10Aとの周波数共用が可能である。しかしながら、マクロセル30A,31Aのセル端部では、マクロセル基地局30,31からの受信レベル630,631が大ゾーンセル基地局10からの受信レベル610よりも小さくなるので、大ゾーンセル10Aからの干渉が発生する。このため、大ゾーンセル10Aとの周波数共用を行おうとすると、マクロセル30A,31Aのセル端部では他の地上セルであるマクロセルが隣接していたとしても、そのマクロセルにハンドオーバすることができずUE43の地上セルへの接続を維持することができず、単位面積あたりの通信トラフィックの容量が小さい大ゾーンセル10Aへハンドオーバしてしまうことにより大ゾーンセル10Aへの通信トラフィックの集中を回避することができない。
そこで、本実施形態では、郊外部などの共通エリアに大ゾーンセル10Aと同じ同一周波数F1を用いる地上セルと異周波数F2の地上セルを形成し、同一周波数F1の地上セルに接続しているUEがセル端部に位置しているとき、大ゾーンセル10Aではなく異周波数F2の地上セルに優先的にハンドオーバさせることにより、大ゾーンセル10Aへの通信トラフィックの集中を回避している。
同一周波数F1の地上セルに接続しているUEがセル端部に位置しているとき、異周波数F2の地上セルに優先的にハンドオーバさせる場合、次のような課題がある。UEが接続している地上セル基地局からの受信レベルが下がっているエリアにおいて大ゾーンセル10Aの基地局からの受信レベルが高くなっていると、同一周波数F1の地上セルの接続基地局からの受信レベルが異周波数のサーチを開始する所定の閾値(固定値)に達する前に、同一周波数F1の地上セルの接続基地局から同一周波数F1の大ゾーンセル10Aの基地局へのハンドオーバが発生してしまうおそれがある。この同一周波数F1の大ゾーンセル10Aの基地局へのハンドオーバの発生により、異周波数F2の地上セルの基地局にハンドオーバさせることができないと、大ゾーンセル10Aへの通信トラフィックの集中を回避することができない。
そこで特に、本実施形態では、大ゾーンセル10Aへの通信トラフィックの集中を回避するために、同一周波数F1の地上セル30Aに接続しているUEが報告した同一周波数F1で測定された受信レベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)に、大ゾーンセル10Aのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている大ゾーンセル10Aからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、同一周波数F1の地上セル基地局30に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断する手段と、前記判断の結果に基づいて、前記判定用パラメータの値を変更する手段と、を備える。
本実施形態において、前記判定用パラメータは、例えば、大ゾーンセル10Aからの信号の受信品質のレベルの測定値と比較する異周波数測定開始閾値Th0、大ゾーンセル10Aからの信号の受信品質のレベルの測定値に対して加算又は減算する受信品質オフセットOffset0、又は、その両方である。
異周波数測定開始閾値Th0及び受信品質オフセットの具体的な値はそれぞれ、UEから報告された大ゾーンセル10Aのセル識別子を含む測定報告(MR)の大ゾーンセル10Aからの受信の受信品質のレベルよりも高い値又は低い値を設定する。
上記判定用パラメータの値を変更するか否かの判断及び上記判定用パラメータの値の変更は、例えば、地上セル基地局30を管理する管理装置で行うことができる。
例えば、地上セル基地局30は、UE43と無線通信する無線通信部と、送受信するデータを処理するデータ処理部と、移動通信網のコアネットワーク側と有線又は無線の通信インターフェースにより通信するNW通信部と、各部を制御するCPUやメモリなどからなる制御部とを備える。上記判断及び閾値の変更を同一周波数F1の地上セル基地局30が行う場合、地上セル基地局30の制御部は、例えば、所定の制御プログラムを読み込んで実行して上記各部と連携することにより、次のMA1〜MA4の手段としても機能する。
MA1:自局に接続しているUE43から、同一周波数F1で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を受信する手段。
MA2:測定報告(MR)に大ゾーンセル10Aのセル識別子(PCI)が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている大ゾーンセル10Aからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、自局に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータ(異周波数測定開始閾値Th0、受信品質オフセットOffset0、又は、その両方)の値を変更するか否かを判断する手段。
MA3:前記判断の結果に基づいて、前記判定用パラメータの値を変更する手段。
MA4:前記変更後の判定用パラメータの値を、自局に接続しているUE43のうち大ゾーンセル10Aのセル識別子(PCI)を含む測定報告(MR)を送信してきたUE43に通知する手段。
また、上記判断及び判定用パラメータの値の変更は、複数の基地局と通信して各基地局を遠隔的に集中管理するように移動通信網等に設けた管理装置で行ってもよい。管理装置は、各基地局の管理情報を記憶するデータベース(DB)と、有線又は無線の通信インターフェースにより移動通信網やインターネットなどを介して各基地局と通信するNW通信部と、各種情報を処理する情報処理部と、各部を制御するCPUやメモリなどからなる制御部とを備える。上記判断及び閾値の変更を管理装置が行う場合、管理装置の制御部は、例えば、所定の制御プログラムを読み込んで実行して上記各部と連携することにより、次のMB1〜MB4の手段としても機能する。
MB1:同一周波数F1の地上セル30Aに接続しているUE43が報告した同一周波数F1で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を取得する手段。
MB2:前記測定報告(MR)に大ゾーンセル10Aのセル識別子(PCI)が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている大ゾーンセル10Aからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、同一周波数F1の地上セル基地局30に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータ(異周波数測定開始閾値Th0、受信品質オフセットOffset0、又は、その両方)を変更するか否かを判断する手段。
MB3:前記判断の結果に基づいて前記判定用パラメータの値を変更する手段。
MB4:前記変更後の判定用パラメータの値を、同一周波数F1の地上セル30Aに接続しているUE43に通知する報知情報として、同一周波数F1の地上セル30Aに設定する手段。
図3は、実施形態に係るオーバレイセル構成を有する移動通信システムのサービスリンクにおける下りリンク周波数のセル間共用の一例を示す説明図である。図3において、大ゾーンセル基地局10により広域の周波数F1の大ゾーンセル10A(F1)が形成されている。マクロセル基地局等の地上セル基地局30,31により、周波数F1の大ゾーンセル10A(F1)の内側に、互いに隣接する同一周波数F1のマクロセル等の地上セル30A(F1),31A(F1)及び異周波数F2のマクロセル等の地上セル30A(F2),31A(F2)が形成されている。異周波数F2は同一周波数F1よりも低く、異周波数F2の地上セル30A(F2),31A(F2)のセルサイズは、同一周波数F1の地上セル30A(F1),31A(F1)のセルサイズよりも広い。大ゾーンセル10A(F1)は、地上セル30A(F1),31A(F1)との間でサービスリンクの下りリンクの周波数F1を共用する。
地上セル基地局30は互いに異なる周波数F1,F2の地上セル30Aに共用される基地局であり、共通エリアに、周波数F1の地上セル30A(F1)と周波数F2の地上セル30A(F2)とを形成する。地上セル基地局31は互いに異なる周波数F1,F2の地上セル31Aに共用される基地局であり、共通エリアに、周波数F1の地上セル31A(F1)と周波数F2の地上セル31A(F2)とを形成する。
なお、図3の例は、異周波数F2が同一周波数F1よりも低い場合の例であるが、異周波数F2は同一周波数F1よりも高くてもよい。
図3の下図の横軸は、各セル10A(F1)、30A(F1,F2),31A(F1,F2)を横切る図中水平方向における位置であり、P1点は、同一周波数F1の地上セル30A(F1)に接続しているUE43の位置である。UE43は、図中矢印Mに示すように、地上セル30Aから隣接の地上セル31Aに向けて移動している。また、図3の下図の縦軸は、各セル10A(F1)、30A(F1,F2),31A(F1,F2)においてUEが受信する信号の受信品質のレベルを示す受信レベル610(F1)、630(F1)、630(F2)、631(F1)、631(F2)である。UEが受信する信号の受信品質は、例えば、RSRP(Reference Signal Received Power)又はRSRQ(Reference Signal Received Quality)である。RSRPは、基地局からの下りリンクの参照信号の受信電力[dBm]である。RSRQは、基地局からの下りリンクの総受信電力(RSSI:Received Signal Strength Indicator)[dBm]に対するRSRP[dBm]の比率である。
また、図3の下図の破線Th0は、UE43が異周波数F2の測定(サーチ)を開始する異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータとしての異周波数測定開始閾値である。この異周波数測定開始閾値と比較する値は、受信品質(RSRP又はRSRQ)の値でもよいし、受信品質(RSRP又はRSRQ)に所定の受信品質オフセットを加えた値であってもよい。
なお、図3及び以下の実施形態の説明では、大ゾーンセル10A(F1)、地上セル30A(F1)及び地上セル31A(F1)のサービスリンクの周波数F1が2GHz帯(Band1)であり、地上セル30A(F2)及び地上セル31A(F2)のサービスリンクの周波数F2が900MHz帯(Band8)である場合について説明するが、周波数F1,F2はそれぞれ他の周波数であってもよい。
図4は、本実施形態に係る移動通信システムのオーバレイセル構成における異周波数間ハンドオーバ制御の一例を示すシーケンス図である。図5は、図4の異周波数間ハンドオーバにおけるUEから基地局への測定報告(MR)の送信タイミングの一例を示す説明図である。図6は、図4の異周波数間ハンドオーバにおける異周波数測定開始の判定に用いる異周波数測定開始閾値の変更タイミングの一例を示す説明図である。図7は、図4の異周波数間ハンドオーバにおける異周波数セルへのハンドオーバコマンドの送信タイミングの一例を示す説明図である。なお、図4〜図7では、異周波数測定開始閾値Th0を変更しているが、異周波数測定開始閾値Th0に代えて又は異周波数測定開始閾値Th0とともに、異周波数測定開始閾値Th0と比較する同一周波数F1での受信品質のレベルの測定値に適用する受信品質オフセットOffset0を変更してもよい(後述の図8の例でも同様)。
本実施形態において、セル間のハンドオーバを行うUE43は、表1に示すハンドオーバに関連した動作トリガーを規定する各種イベントを実行するためのプログラムが制御部(例えばプロセッサ)に組み込まれ、表1に示す各イベントで用いる閾値を記憶部(例えばメモリ)に保持している。各イベントの動作の内容及び閾値は、例えば基地局に設定値として保持され、基地局からUEに対して報知情報のパラメータとして通知することができる。なお、表1中のA3イベントのオフセットOn(A3)及びオフセットOs(A3)はいずれか一方のみを適応してもよい。また、オフセットOn(A3)及びオフセットOs(A3)はそれぞれプラスの値でもよいし、マイナスの値でもよい。また、オフセットを適用しない場合は、オフセットOn(A3)及びオフセットOs(A3)の値をゼロに設定してもよい。
Figure 0006986604
図4において、大ゾーンセル10A(F1)、地上セル30A(F1)及び地上セル30A(F2)のそれぞれに互いに異なる物理セル識別子(PCI)を割り当てて設定しておく(図4のS101)。図示の例では、大ゾーンセル10A(F1)にPCI=100を割り当て、同一周波数F1の地上セル30A(F1)にPCI=101を割り当て、異周波数F2の地上セル30A(F2)にPCI=201を割り当てている。
UE43が同一周波数F1の地上セル基地局30(F1)に接続(Attach)すると、地上セル基地局30(F1)からUE43に「RRC CONNECTION RECONFIGURATION」が送信される(図4のS102)。「RRC CONNECTION RECONFIGURATION」には、上記イベント及び閾値の設定情報が含まれる。「RRC CONNECTION RECONFIGURATION」に含める設定情報は、上記複数種類のイベントA1〜A5のいずれか1つのイベント及びその閾値の設定情報でもよいし、又は、上記複数種類のイベントA1〜A5の一部若しくは全部からなる複数のイベント及びそれらの閾値の設定情報でもよい。
地上セル30A(F1)に接続して在圏しているUE43が、セル境界エリア(図中の右端部のエリア)に移動すると、UE43は、大ゾーンセル10A(F1)からの干渉を強く受ける。この状況下で、UE43は、例えば上記A1〜A5のいずれかのイベントの動作条件を満たすタイミングに、同一周波数F1で測定した隣接セルの物理セル識別子(PCI)及び受信品質の情報を含む測定報告(MR)を地上セル基地局30(F1)に送信する(図4のS103)。また、このタイミングでは、地上セル基地局30(F1)から受信した信号の受信品質S30(F1)は、規定の異周波数測定開始閾値Th0よりも大きいため、UE43は異周波数F2での測定を開始しない(図5参照)。
次に、地上セル基地局30(F1)は、UE43から受信した周波数F1の測定報告(MR)に大ゾーンセル10A(F1)の物理セル識別子(PCI=100)が含まれているとき、その測定報告(MR)に含まれている大ゾーンセル10A(F1)からの信号の受信品質(例えば、RSRP又はRSRQ)のレベルの測定値に基づいて、同一周波数F1の自局30(F1)に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる異周波数測定開始閾値Th0を変更するか否かを判断する(図4のS104)。例えば、地上セル基地局30(F1)は、測定報告(MR)に大ゾーンセル10A(F1)の物理セル識別子(PCI=100)が含まれ、且つ、その測定報告(MR)に含まれる大ゾーンセル10A(F1)からの信号の受信品質(例えば、RSRP又はRSRQ)の測定値S10(F1)が、初期設定されている規定の異周波数測定開始閾値Th0よりも大きい場合に、異周波数測定開始閾値Th0を変更すると判断する(図5参照)。なお、このとき、地上セル基地局30(F1)は、ゾーンセル10A(F1)からの信号の受信品質(例えば、RSRP又はRSRQ)の測定値が所定のハンドオーバ条件を満たす場合であっても、自局から大ゾーンセル10A(F1)へのハンドオーバを要求するHOコマンドをUE43に送信しない。
次に、地上セル基地局30(F1)は、上記ステップS104において異周波数測定開始閾値Th0を変更すると判断すると、自局に設定されている規定の異周波数測定開始閾値Th0を、例えば異周波数の測定を優先的に行うように高めの異周波数測定開始閾値Th0’に変更し、UE43に「RRC CONNECTION RECONFIGURATION」を送信する(図4のS105)。「RRC CONNECTION RECONFIGURATION」には、上記変更後の異周波数測定開始閾値Th0'の設定情報が含まれる。
UE43は、上記変更後の異周波数測定開始閾値Th0’の設定情報を含む「RRC CONNECTION RECONFIGURATION」を受信すると、UE43内に保持している規定の異周波数測定開始閾値Th0を変更後の異周波数測定開始閾値Th0'に上書きして変更し(図4のS106)、その変更が完了した旨の情報を含む「RRC CONNECTION RECONFIGURATION COMPLETE」を、地上セル基地局30(F1)に送信する(図4のS107)。
次に、地上セル基地局30(F1)から受信した信号の受信品質S30(F1)が、変更後の異周波数測定開始閾値Th0’よりも小さくなったら(図6参照)、UE43は、異周波数F2での測定を開始するため周波数F1での測定報告(MR)を地上セル基地局30(F1)に送信する(図4のS108)。地上セル基地局30(F1)は、測定報告(MR)に含まれている自局の受信品質S30(F1)が、変更後の異周波数測定開始閾値Th0’よりも小さくなって居ることを確認し、異周波数F2での測定を指示する「RRC CONNECTION RECONFIGURATION」をUE43に送信する(図4のS109)。この「RRC CONNECTION RECONFIGURATION」には、異周波数F2での測定によるハンドオーバ制御を行うための各イベント及び閾値の設定情報が含まれる。UE43は、異周波数F2での測定によるハンドオーバ制御を行うための各イベント及び閾値の設定情報を受信した旨の情報を含む「RRC CONNECTION RECONFIGURATION COMPLETE」を、地上セル基地局30(F1)に送信する(図4のS110)。
次に、UE43は、異周波数F2での測定を開始し、所定のイベント(例えば、A3イベント又はA5イベント)により、異周波数F2での測定結果に基づく異周波数間ハンドオーバのための測定結果(MR)を地上セル基地局30(F1)に送信する(図4のS111)。この測定結果(MR)は、異周波数F2で測定した地上セル基地局30(F2)からの信号の受信品質の測定結果と受信対象セルのセル識別子とを含む。地上セル基地局30(F1)は、UE43から受信した測定報告に含まれる異周波数F2で測定した地上セル基地局30(F2)からの信号の受信品質の測定結果に基づいて、異周波数F2の地上セル30A(F2)へのハンドオーバを行うか否かを決定する。例えば、異周波数F2の地上セル基地局30(F2)からの受信品質の測定結果S30(F2)が、地上セル基地局30(F1)からの受信品質の測定結果S30(F1)と所定のオフセットとの和よりも大きい場合(図7参照)、地上セル基地局30(F1)は、自局から周波数F2の地上セル30A(F2)へのハンドオーバを決定する。
地上セル基地局30(F1)は、自局から周波数F2の地上セル30A(F2)へのハンドオーバを決定すると、その自局から周波数F2の地上セル30A(F2)へのハンドオーバを要求するHOコマンドを含む「RRC RECONFIGURATION」をUE43に送信する(図4のS112)。
UE43は、地上セル基地局30(F1)から周波数F2の地上セル30A(F2)へのハンドオーバを要求するHOコマンドを含む「RRC RECONFIGURATION」を受信すると、そのHOコマンドを受信した旨を含む「RRC CONNECTION RECONFIGURATION COMPLETE」を、ハンドオーバ先のターゲットセルの地上セル基地局30(F2)に送信する(図4のS113)。
ターゲットセルの地上セル基地局30(F2)は、「RRC CONNECTION RECONFIGURATION COMPLETE」をUE43から受信すると、異周波数F2の自局30(F2)へのハンドオーバ処理を開始するための「RRC CONNECTION RECONFIGURATION」をUE43に送信し(図4のS114)、その応答「RRC CONNECTION RECONFIGURATION COMPLETE」をUE43から受信する(図4のS115)。これにより、地上セル基地局30(F2)とUE43との間でその後のハンドオーバのための処理が実行される。
図8は、本実施形態に係る移動通信システムのオーバレイセル構成における異周波数間ハンドオーバ制御の他の例を示すシーケンス図である。図8の例では、判定用パラメータとしての異周波数測定開始閾値Th0を変更するか否かの判断を、地上セル基地局30(F1)ではなく、大ゾーンセル基地局10及び地上セル基地局30を遠隔的に集中管理する管理装置70が行っている。この例では、地上セル基地局30(F1)における負荷を低減することができる。また、異周波数F2の地上セル基地局30(F1)の分布状況や大ゾーンセル10Aにおける通信トラフィックの容量の逼迫度などを考慮して異周波数測定開始閾値Th0の変更を適切に行うことができる。なお、図8中のステップS101〜S103及びS105〜S115は前述の図4と同じであるので、それらの説明を省略する。
図8において、地上セル基地局30(F1)は、UE43から受信した周波数F1の測定報告(MR)を管理装置70に送信する(図8のS103’)。管理装置70は、地上セル基地局30(F1)から受信した周波数F1の測定報告(MR)に大ゾーンセル10A(F1)の物理セル識別子(PCI=100)が含まれているとき、その測定報告(MR)に含まれている大ゾーンセル10A(F1)からの信号の受信品質(例えば、RSRP又はRSRQ)の測定値に基づいて、同一周波数F1の自局30(F1)に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる異周波数測定開始閾値Th0を変更するか否かを判断する(図8のS104)。例えば、管理装置70は、測定報告(MR)に大ゾーンセル10A(F1)の物理セル識別子(PCI=100)が含まれ、且つ、その測定報告(MR)に含まれる大ゾーンセル10A(F1)からの信号の受信品質(例えば、RSRP又はRSRQ)の測定値S10(F1)が、初期設定されている規定の異周波数測定開始閾値Th0よりも大きい場合に、異周波数測定開始閾値Th0を変更すると判断する(前述の図5参照)。なお、このとき、管理装置70は、ゾーンセル10A(F1)からの信号の受信品質(例えば、RSRP又はRSRQ)の測定値が所定のハンドオーバ条件を満たす場合であっても、自局から大ゾーンセル10A(F1)へのハンドオーバを要求するHOコマンドをUE43に送信しないようする。
次に、管理装置70は、上記ステップS104において異周波数測定開始閾値Th0を変更すると判断すると、その判断結果を地上セル基地局30(F1)に送信し、地上セル基地局30(F1)に設定されている規定の異周波数測定開始閾値Th0を、例えば異周波数の測定を優先的に行うように、UEから報告された測定報告(MR)に含まれる大ゾーンセル10A(F1)からの受信レベルよりも高い異周波数測定開始閾値Th0’に設定変更する。また例えば、地上セル基地局30(F1)に設定されている規定の異周波数測定開始閾値Th0は、異周波数の測定を優先的に行わないように、UEから報告された測定報告(MR)に含まれる大ゾーンセル10A(F1)からの受信レベルよりも低い異周波数測定開始閾値Th0’に設定変更してもよい。
以上、本実施形態によれば、大ゾーンセル10A(F1)内にセルサイズが小さい複数の地上セル30A(F1),30A(F2)が位置するオーバレイセル構成において、サービスリンクの下りリンクに大ゾーンセル10A(F1)と同一の周波数F1を用いる地上セル基地局30(F1)に接続しているUE43を、同一周波数F1の地上セル30A(F1)の受信レベルが大ゾーンセル10A(F1)よりも低くなった場合、異周波数F2の地上セル基地局30(F1)に優先的にハンドオーバさせることにより、大ゾーンセル10A(F1)への通信トラフィックの集中を回避することができる。
なお、上記実施形態において、地上セル基地局30(F1)は、前記異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータ(異周波数測定開始閾値Th0、受信品質オフセットOffset0、又は、その両方)を変更した後、自局に接続しているUE43から、大ゾーンセル10A(F1)のセル識別子(PCI)が含まれている測定報告(MR)を所定回数受信したときに、自局から大ゾーンセル10A(F1)へのハンドオーバを要求するHOコマンドをUE43に送信してもよい。
また、上記実施形態において、地上セル基地局30(F1)は、大ゾーンセル10A(F1)のセル識別子(PCI)が含まれている測定報告(MR)を一定期間内に所定回数受信したときに、自局から大ゾーンセル10A(F1)へのハンドオーバを要求するHOコマンドをUE43に送信してもよい。
また、上記実施形態において、変更後の判定用パラメータ(異周波数測定開始閾値Th0’、受信品質オフセットOffset0’、又は、その両方)の値を、地上セル基地局30(F1)に接続している複数のUE43のうち、大ゾーンセル10A(F1)のセル識別子(PCI)が含まれている測定報告(MR)送信してきたUE43の一部又は全部に通知してもよい。ここで、複数のUE43に通知する変更後の判定用パラメータ(異周波数測定開始閾値Th0’、受信品質オフセットOffset0’、又は、その両方)の値は、UE43間で互いに同じ値であってもよいし、UE43間で互いに異なる値であってもよい。
また、上記実施形態において、判定用パラメータ(異周波数測定開始閾値Th0、受信品質オフセットOffset0、又は、その両方)の値は、前述の図4〜図8の例のように異周波数F2の地上セル30A(F2)への接続を優先する場合は、異周波数測定開始のタイミングを早くするように変更する。例えば、上記異周波数測定開始閾値Th0の値を、UEから報告された測定報告(MR)に含まれる大ゾーンセルからの受信レベルよりも高い値に変更してもよい。
逆に、大ゾーンセル10A(F1)への接続を優先する場合は、上記判定用パラメータの値は異周波数測定開始のタイミングを遅くするように変更してもよい。例えば、上記異周波数測定開始閾値Th0の値を、UEから報告された測定報告(MR)に含まれる大ゾーンセルからの受信レベルよりも、低い値に変更してもよい。
また、上記実施形態において、判定用パラメータ(異周波数測定開始閾値Th0、受信品質オフセットOffset0、又は、その両方)の値は、同一周波数F1の地上セル基地局30(F1)の周辺における異周波数F2の地上セル基地局30(F2)の周波数リソース空き状況に基づいて動的に変更してもよい。例えば、同一周波数F1の地上セル基地局30(F1)の周辺における異周波数F2の地上セル基地局30(F2)の通信トラフィック量が少なく周波数リソースに余裕がある場合(例えば、周波数リソースに空きがある場合、又は、周波数リソースの空きが所定の閾値以上の場合)においては異周波数測定開始閾値Th0を上げて異周波数F2の地上セル基地局30(F2)へハンドオーバしやすくし、異周波数F2の地上セル基地局30(F2)の通信トラフィック量が増大し周波数リソースに余裕がない場合(例えば、周波数リソースに空きがない場合、又は、周波数リソースの空きが所定の閾値未満の場合)においては異周波数測定開始閾値Th0を下げて異周波数F2の地上セル基地局30(F2)へハンドオーバしにくくしてもよい。
また、上記実施形態において、異周波数測定開始閾値Th0又は受信品質オフセットOffset0は、大ゾーンセル10A(F1)の通信容量(通信トラフィック量)の負荷状況の変化に基づいて動的に変更してもよい。
例えば、上記実施形態において、大ゾーンセル10Aの通信トラフィック量が大きい場合(例えば、通信トラフィック量が所定のトラフィック閾値Tht以上の場合)においては、異周波数測定開始閾値Th0を上げて異周波数F2の地上セル基地局30(F2)へハンドオーバしやすくし、大ゾーンセル10Aの通信トラフィック量が少ない場合(例えば、通信トラフィック量が所定のトラフィック閾値Tht未満の場合)においては、異周波数測定開始閾値Th0を下げて異周波数F2の地上セル基地局30(F2)へハンドオーバしにくくしてもよい。
また、上記実施形態では、判定用パラメータとして異周波数測定開始閾値Th0の値を変更する場合について主に説明したが、判定用パラメータとして、大ゾーンセル10Aからの信号の受信品質のレベルの測定値に対して加算又は減算する受信品質オフセットOffset0の値を変更してもよいし、異周波数測定開始閾値Th0及び受信品質オフセットOffset0の両方の値を変更してもよい。
また、上記実施形態において、大ゾーンセル10A(F1)への接続を優先したいエリアについては、前述の変更の条件を満たす場合であっても、判定用パラメータ(異周波数測定開始閾値Th0、受信品質オフセットOffset0、又は、その両方)を変更しないようにしてもよい。
また、本実施形態では、地上セル(スモールセル20A,マクロセル30A)及び大ゾーンセル10Aのオーバレイセル構成の場合について説明したが、この構成に限定されることなく、本発明は、互いにサイズが異なる複数のセルのオーバレイセル構成について適用することができる。
また、本実施形態では、LTE/LTE−Advancedへの適用を前提に説明したが、LTE/LTE−Advancedと類似の下りリンクの無線通信を用いるシステムであれば、本発明の概念はどのようなシステムにも適用可能であり、さらに本実施形態に示した送信機および受信機の構成に限定されない。
また、本明細書で説明された処理工程並びに移動通信システム、管理装置、大ゾーンセル基地局、地上セル基地局(スモールセル基地局、マクロセル基地局)及び移動局(ユーザ装置、端末装置、ユーザ端末装置)の構成要素は、様々な手段によって実装することができる。例えば、これらの工程及び構成要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせで実装されてもよい。
ハードウェア実装については、実体(例えば、各種の無線通信装置、有線又は無線のネットワーク通信装置、Node B、BBU、RRH、端末、通信モジュール、ハードディスクドライブ装置、又は、光ディスクドライブ装置)において上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、1つ又は複数の、特定用途向けIC(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を実行するようにデザインされた他の電子ユニット、コンピュータ、又は、それらの組み合わせの中に実装されてもよい。
また、ファームウェア及び/又はソフトウェア実装については、上記構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、本明細書で説明された機能を実行するプログラム(例えば、プロシージャ、関数、モジュール、インストラクション、などのコード)で実装されてもよい。一般に、ファームウェア及び/又はソフトウェアのコードを明確に具体化する任意のコンピュータ/プロセッサ読み取り可能な媒体が、本明細書で説明された上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段の実装に利用されてもよい。例えば、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば制御装置において、メモリに記憶され、コンピュータやプロセッサにより実行されてもよい。そのメモリは、コンピュータやプロセッサの内部に実装されてもよいし、又は、プロセッサの外部に実装されてもよい。また、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、磁気又は光データ記憶装置、などのような、コンピュータやプロセッサで読み取り可能な媒体に記憶されてもよい。そのコードは、1又は複数のコンピュータやプロセッサにより実行されてもよく、また、コンピュータやプロセッサに、本明細書で説明された機能性のある態様を実行させてもよい。
また、前記媒体は非一時的な記録媒体であってもよい。また、前記プログラムのコードは、コンピュータ、プロセッサ、又は他のデバイス若しくは装置機械で読み込んで実行可能であればよく、その形式は特定の形式に限定されない。例えば、前記プログラムのコードは、ソースコード、オブジェクトコード及びバイナリコードのいずれでもよく、また、それらのコードの2以上が混在したものであってもよい。
また、本明細書で開示された実施形態の説明は、当業者が本開示を製造又は使用するのを可能にするために提供される。本開示に対するさまざまな修正は当業者には容易に明白になり、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用可能である。それゆえ、本開示は、本明細書で説明される例及びデザインに限定されるものではなく、本明細書で開示された原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲に認められるべきである。
10 大ゾーンセル基地局
10(F1) 周波数F1の大ゾーンセル基地局
10A 大ゾーンセル
10A(F1) 周波数F1の大ゾーンセル
15 通信中継装置
20 地上セル基地局
20A 地上セル(スモールセル)
30,31 地上セル基地局
30(F1),31(F1) 同一周波数F1の地上セル基地局(第2基地局)
30(F2),31(F2) 異周波数F2の地上セル基地局(第3基地局)
30(F1,F2),31(F1,F2) 周波数F1,F2に共用の地上セル基地局
30A,31A 地上セル(マクロセル)
30A(F1),31A(F1) 同一周波数F1の地上セル(マクロセル)
30A(F2),31A(F2) 異周波数F2の地上セル(マクロセル)
41 大ゾーンセル(第1セル)に接続されたUE
42 地上セル(スモールセル)に接続されたUE
43 地上セル(マクロセル)に接続されたUE

Claims (19)

  1. 一又は複数の第1セルを形成する一又は複数の第1基地局と、前記第1セルと同じ下りリンク周波数を用いる同一周波数の第2セルを形成する一又は複数の第2基地局と、前記第1セルと異なる下りリンク周波数を用いる異周波数の第3セルを形成する一又は複数の第3基地局とを備え、前記第1セル、前記第2セル及び前記第3セルが互いに少なくとも一部重複しているオーバレイセル構成の通信システムであって、
    前記同一周波数の第2セルに接続している移動局が報告した前記同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)に、前記第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断する手段と、
    前記判断の結果に基づいて前記判定用パラメータの値を変更する手段と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1の通信システムにおいて、
    前記移動局から前記測定報告(MR)にて報告された前記第1基地局からの受信品質のレベルの測定結果が、前記移動局が接続している接続中の前記第2セルの異周波数測定開始閾値よりも大きい場合、前記判定用パラメータの値を変更する判断をする、ことを特徴とする通信システム。
  3. 請求項1又は2の通信システムにおいて、
    前記判定用パラメータは、前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値と比較する異周波数測定開始閾値、前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に対して加算又は減算する受信品質オフセット、又は、その両方であることを特徴とする通信システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの通信システムにおいて、
    前記同一周波数の第2基地局は、
    自局に接続している移動局から、前記同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を受信する手段と、
    前記測定報告(MR)に前記第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、自局に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断する手段と、
    前記判断の結果に基づいて、前記判定用パラメータの値を変更する手段と、
    前記変更後の判定用パラメータの値を、自局に接続している移動局に通知する手段と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  5. 請求項4の通信システムにおいて、
    前記同一周波数の第2基地局は、
    前記移動局から前記測定報告(MR)にて報告された前記第1基地局からの受信品質のレベルの測定結果が、前記移動局が接続している接続中の前記第2セルの異周波数測定開始閾値よりも大きい場合、前記判定用パラメータの値を変更する判断をする、ことを特徴とする通信システム。
  6. 請求項4又は5の通信システムにおいて、
    前記同一周波数の第2基地局は、
    前記判定用パラメータの値を変更した後、自局に接続している移動局から、前記第1セルのセル識別子が含まれている前記測定報告(MR)を所定回数受信したとき、自局の第2セルから前記第1セルへのハンドオーバを要求するコマンドを前記移動局に送信する手段を備えることを特徴とする通信システム。
  7. 請求項6の通信システムにおいて、
    前記同一周波数の第2基地局は、前記第1セルのセル識別子が含まれている前記測定報告(MR)を一定期間内に所定回数受信したとき、自局の第2セルから前記第1セルへのハンドオーバを要求するコマンドを前記移動局に送信することを特徴とする通信システム。
  8. 請求項1又は2の通信システムにおいて、
    前記第2基地局を管理する管理装置を備え、
    前記管理装置は、
    前記同一周波数の第2セルに接続している移動局が報告した前記同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を取得する手段と、
    前記測定報告(MR)に前記第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、前記同一周波数の第2基地局に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断する手段と、
    前記判断の結果に基づいて、前記判定用パラメータの値を変更する手段と、
    前記変更後の判定用パラメータの値を、前記同一周波数の第2セルに接続している移動局に通知する報知情報として、前記同一周波数の第2基地局に設定する手段と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  9. 請求項4乃至8のいずれかの通信システムにおいて、
    前記変更後の判定用パラメータの値を、前記同一周波数の第2セルに接続している複数の移動局のうち、前記第1セルのセル識別子が含まれている測定報告(MR)を送信してきた、異周波数測定開始閾値を変更する判断をされた移動局の一部又は全部に通知する、ことを特徴とする通信システム。
  10. 請求項1乃至9のいずれかの通信システムにおいて、
    異周波数測定開始閾値を上げることで、前記異周波数測定開始のタイミングを早くすることを特徴とする通信システム。
  11. 請求項1乃至9のいずれかの通信システムにおいて、
    異周波数測定開始閾値を下げることで、前記異周波数測定開始のタイミングを遅くするように前記判定用パラメータの値を変更する、ことを特徴とする通信システム。
  12. 請求項1乃至11のいずれかの通信システムにおいて、
    前記判定用パラメータの値は、周波数リソース空き状況に基づいて動的に変更する、ことを特徴とする通信システム。
  13. 請求項1乃至12のいずれかの通信システムにおいて、
    前記判定用パラメータの値は、前記第1セルを形成する第1基地局の通信容量の負荷状況の変化に基づいて動的に変更する、ことを特徴とする通信システム。
  14. 請求項1乃至13のいずれかの通信システムにおいて、
    前記第1セルへの接続を優先したいエリアについては、前記判定用パラメータの値を変更しない、ことを特徴とする通信システム。
  15. 一又は複数の第1セルと、前記第1セルと同じ下りリンク周波数を用いる同一周波数の一又は複数の第2セルと、前記第1セルと異なる下りリンク周波数を用いる異周波数の一又は複数の第3セルとが互いに少なくとも一部重複しているオーバレイセル構成において、前記第2セルを形成する基地局であって、
    自局に接続している移動局から、前記同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を受信する手段と、
    前記測定報告(MR)に前記第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、自局に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断する手段と、
    前記判断の結果に基づいて前記判定用パラメータの値を変更する手段と、
    前記変更後の判定用パラメータの値を、自局に接続している移動局に通知する手段と、
    を備えることを特徴とする基地局。
  16. 一又は複数の第1セルと、前記第1セルと同じ下りリンク周波数を用いる同一周波数の一又は複数の第2セルと、前記第1セルと異なる下りリンク周波数を用いる異周波数の一又は複数の第3セルとが互いに少なくとも一部重複しているオーバレイセル構成において、基地局を管理する管理装置であって、
    前記同一周波数の第2セルに接続している移動局が報告した前記同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を取得する手段と、
    前記測定報告(MR)に前記第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、前記同一周波数の第2セルを形成する第2基地局に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断する手段と、
    前記判断の結果に基づいて、前記判定用パラメータの値を変更する手段と、
    前記変更後の判定用パラメータの値を、前記同一周波数の第2セルに接続している移動局に通知する報知情報として、前記同一周波数の第2基地局に設定する手段と、
    を備えることを特徴とする管理装置。
  17. 一又は複数の第1セルと、前記第1セルと同じ下りリンク周波数を用いる同一周波数の一又は複数の第2セルと、前記第1セルと異なる下りリンク周波数を用いる異周波数の一又は複数の第3セルとが互いに少なくとも一部重複しているオーバレイセル構成において、移動局のハンドオーバを制御するハンドオーバ制御方法であって、
    前記同一周波数の第2セルに接続している移動局が報告した前記同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を取得することと、
    前記測定報告(MR)に前記第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断する手段と、
    前記判断の結果に基づいて、前記判定用パラメータの値を変更することと、
    を含むことを特徴とするハンドオーバ制御方法。
  18. 一又は複数の第1セルと、前記第1セルと同じ下りリンク周波数を用いる同一周波数の一又は複数の第2セルと、前記第1セルと異なる下りリンク周波数を用いる異周波数の一又は複数の第3セルとが互いに少なくとも一部重複しているオーバレイセル構成において、前記第2セルを形成する基地局に備えるコンピュータ又はプロセッサにおいて実行されるプログラムであって、
    自局に接続している移動局から、前記同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を受信するためのプログラムコードと、
    前記測定報告(MR)に前記第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、自局に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断するためのプログラムコードと、
    前記判断の結果に基づいて、前記判定用パラメータの値を変更するためのプログラムコードと、
    前記変更後の判定用パラメータの値を、自局に接続している移動局に通知するためのプログラムコードと、
    を有することを特徴とするプログラム。
  19. 一又は複数の第1セルと、前記第1セルと同じ下りリンク周波数を用いる同一周波数の一又は複数の第2セルと、前記第1セルと異なる下りリンク周波数を用いる異周波数の一又は複数の第3セルとが互いに少なくとも一部重複しているオーバレイセル構成において基地局を管理する管理装置に備えるコンピュータ又はプロセッサにおいて実行されるプログラムであって、
    前記同一周波数の第2セルに接続している移動局が報告した前記同一周波数で測定された受信品質のレベルの測定結果及び受信対象セルのセル識別子を含む測定報告(MR)を取得するためのプログラムコードと、
    前記測定報告(MR)に前記第1セルのセル識別子が含まれているとき、当該測定報告(MR)に含まれている前記第1セルからの信号の受信品質のレベルの測定値に基づいて、前記同一周波数の第2セルを形成する第2基地局に設定されている異周波数測定開始の判定に用いる判定用パラメータの値を変更するか否かを判断するためのプログラムコードと、
    前記判断の結果に基づいて、前記判定用パラメータの値を変更するためのプログラムコードと、
    前記変更後の判定用パラメータの値を、前記同一周波数の第2セルに接続している移動局に通知する報知情報として、前記同一周波数の第2基地局に設定するためのプログラムコードと、
    を有することを特徴とするプログラム。
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