以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において、同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.実施形態に係る情報処理の概要〕
従来、会議での映像や音声、会議に関するメモなどから議事録を自動生成する技術が提案されている。また、話者を特定することで、この話者による発話内容がわかるような議事録を自動生成する技術も存在する。
一方で、議事録が出力される出力先の利用者それぞれの属性に基づいて、当該属性にある利用者に対して出力される議事録に含める内容を変えることで、当該属性の利用者に合った最適な内容が示される議事録を自動生成することは行われていない。
例えば、会社組織を例に挙げると、社員は、一般社員といった通常の役職や、管理職あるいは経営層といった上位の役職といったように職位で分類されるが、役職ごとに知りたい情報が異なる場合がある。例えば、「一般社員」としての立場の社員は、会議そのものの内容をメインに知りたいというニーズがある一方で、「管理職」としての立場の社員は、管理に生かせる情報(例えば、生産性のある会議が行われたかや、参加者の発話状況はどうであったかなど)をメインに知りたいというニーズがある。また、例えば、「経営層」としての立場の社員(社長、会長など)は、プロジェクトに必要な経費や売上に関する情報をメインに知りたいというニーズがある。
このようなことから、例えば、議事録が出力される出力先の利用者の属性(例えば、立場や職位)に合わせて、当該属性にある利用者に対して出力される議事録に含める内容を変えることができれば、当該属性にある利用者は自身が知りたい情報がメインに示される議事録を得ることができ便利である。しかしながら、上記の通り、このような議事録を生成することは行われていないと考える。
そこで、本実施形態では、議事録が出力される出力先の利用者それぞれの属性に基づいて、当該属性にある利用者に対して出力される議事録に含める内容を決定するといった着想を得た。
すなわち、本実施形態では、実施形態に係る情報処理として以下のような情報処理を行う。具体的には、本実施形態では、出力先の利用者である出力対象者それぞれの属性を示す属性情報を取得し、取得した属性情報に基づいて、この属性情報によって示される属性ごとに、当該属性にある出力対象者に対して出力される議事録に含める内容を決定する。例えば、本実施形態では、出力対象者それぞれの立場(例えば、職位)であって、出力対象者が属する所定の集団(例えば、会社組織)の中での立場を示す属性情報を取得し、この立場ごとに、当該立場にある出力対象者に対して出力される議事録に含める内容を決定する。
また、本実施形態では、所定の会議が行われることにより生じた情報を示す会議情報と、上記決定した議事録に含める内容とに基づいて、当該所定の会議に関する議事録であって、出力対象者に対して出力される議事録を生成する。
そして、このような実施形態に係る情報処理によれば、利用者の立場に合った最適な内容が示される議事録を当該利用者に提供することができるようになると考えられる。
〔2.実施形態に係る情報処理システムについて〕
図1の説明に先立って、図2を用いて、実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。実施形態に係る情報処理システム1は、図2に示すように、参加者装置10と、対象者装置30と、オブジェクト60と、情報処理装置100とを含む。参加者装置10、対象者装置30、情報処理装置100は、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図2に示す情報処理システム1には、複数台の参加者装置10、複数台の対象者装置30、複数台の情報処理装置100が含まれてよい。
参加者装置10は、所定の会議に参加する参加者によって利用される情報処理端末である。参加者装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
対象者装置30は、所定の会議に関する議事録が出力される出力対象者によって利用される情報処理端末である。対象者装置30は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等である。
なお、所定の会議に参加する参加者と、所定の会議に関する議事録が出力される出力対象者とは同一人物であってもよいし、異なってもよい。例えば、所定の会議に参加する参加者と、所定の会議に関する議事録が出力される出力対象者とが同一人物である場合、参加者装置10と、対象者装置30とは、同一の情報処理端末となる場合がある。
情報処理装置100は、実施形態に係る情報処理を行う情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。本実施形態では、情報処理装置100は、サーバ装置であるものとする。
なお、実施形態に係る情報処理システム1には、会議が行われることにより生じた情報(例えば、会議に参加する参加者の発言を示す発言情報、参加者の目線を示す目線情報、会議で用いられた機器(例えば、パソコンなど)に対する操作を示す操作情報、ホワイトボードに書かれた内容を示す文字情報など)を検出する各種センサ類であるオブジェクト60が含まれてもよい。
〔3.実施形態に係る会議および議事録について〕
本実施形態では、会議の一例として、特定の目的(議題)に関して意見交換するといった会社で行われる一般的な会議を挙げる。また、このようなことから本実施形態では、議事録は、会社で行われた会議に関する議事録であるものとする。一方で、本実施形態で対象とする会議は、このような会社組織での会議に限らず、例えば、家族や友人同士の間での雑談によって生まれるありふれた会話の概念も含み得るものであるとする。また、このため実施形態に係る議事録は、会話録といった概念を含み得るものである。
〔4.実施形態に係る情報処理の一例〕
ここからは、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を概念的に説明する説明図である。
実施形態に係る情報処理システム1を利用して、自身の会社の議事録に関して設定したいと考える利用者は、情報処理装置100に対して各種情報を登録(入力)する(ステップS11)。例えば、利用者は、情報処理装置100が、出力対象者に対して出力される議事録に含める内容を決定するための処理において最も基礎となる情報(マスタデータ)を情報処理装置100に対して登録する。なお、利用者は、情報処理装置100に対応する所定のアプリケーションを用いて係る情報登録を行うことができる。
例えば、利用者は、自身の会社ではどのような種別の会議が行われる可能性があるか考え、会議の種別(会議種別)を登録する。利用者によって登録される可能性がある会議の種別としては、「発散する」会議、「教える」会議、「整理する」会議、「共有する」会議、「決定する」会議、「区切る」会議等が挙げられる。例えば、情報処理装置100は、会議種別を入力可能な入力画面を介して会議種別の登録を受け付けてよいし、係る画面において会議種別の候補を提示することで、会議種別の候補の中から会議種別を選択させることでその登録を受け付けてもよい。
また、利用者は、登録した会議の種別それぞれについて、どの属性(例えば、職位)にある人物の議事録に対してどのような内容(項目)を含めさせるか、この会議の種別ごとに各属性と内容との組合せを登録する。すなわち、利用者は、会議の種別および属性(職位)ごとの内容であって、当該属性にある人物の議事録に含めるべき内容を登録する。
また、例えば、利用者によって会議の種別「発散する会議」および「教える会議」が登録された場合を一例として挙げると、利用者によって登録される可能性がある属性と内容との組合せとしては、次のようなものが考えられる。例えば、利用者は、会議の種別「発散する会議」に対して、職位「経営層」と内容「生産性度合い」との組合せ、職位「管理職」と内容「参加者発話頻度」との組合せ、職位「一般」と内容「発話録」といったように登録する場合がある。また、例えば、利用者は、会議の種別「教える会議」に対して、職位「経営層」と内容「生産性度合い」との組合せ、職位「管理職」と内容「生産性度合い」との組合せ、職位「一般」と内容「説明資料」といったように登録する場合がある。
また、上記のような情報登録について、情報処理装置100は、会議の種別の登録を受け付けるととともに、会議の種別それぞれについてどの属性にある人物の議事録に対してどのような内容を含めさせるか、会議の種別ごとに各属性と内容との組合せの登録を利用者から受け付ける、と言い換えることができる。
また、このようなことから、情報処理装置100は、登録された各会議の種別に対して、各属性と内容との組合せを入力可能な入力画面を介して係る組合せの登録を受け付けてよいし、係る画面において属性と内容の候補を提示することで、各候補の中から組合せを選択させることでその登録を受け付けてもよい。
また、情報処理装置100は、このようにして受け付けた登録情報を登録情報記憶部121に格納する。登録情報記憶部121の内部構成の一例については、後に図4を用いて説明する。登録情報記憶部121に記憶される情報は、所謂、マスタデータに対応する。
また、利用者は、対象組織(自身の会社)に属する利用者(社員)に関する属性情報や身体情報も情報処理装置100に対して登録する。具体的には、利用者は、各社員がどの職位であるかが示された情報として、社員を識別する利用者ID(Identifier)と、当該利用者IDに対応する利用者の職位を示す属性情報とを対応付けて登録する。また、利用者は、各社員がどのような身体情報であるかが示された情報として、社員を識別する利用者ID(Identifier)と、当該利用者IDに対応する利用者の身体情報(例えば、顔画像や声紋情報など)とを対応付けて登録する。
また、この点について、情報処理装置100は、対象組織に属する利用者に関する実際の属性情報や身体情報の登録を利用者から受け付ける(取得する)、と言い換えることができる。また、情報処理装置100は、このようにして受け付けた登録情報を利用者情報記憶部122に格納する。利用者情報記憶部122の内部構成の一例については、後に図5を用いて説明する。
ここで、ステップS11の一例について、会社T1の一社員である利用者U11を例に挙げて説明する。利用者U11は、会社T1で行われる所定の会議に参加するしないに拘わらず、会社T1において情報処理装置100に対して各種の情報登録をする役割が与えられた人物である。例えば、利用者U11は、所定の情報処理端末(情報処理装置100に対応する所定のアプリケーションを導入済の端末)を介して、会社T1を識別する組織ID(Identifier)「T1」を用いて情報処理装置100にログインする。
そして、利用者U11は、会議種別を定義するとともに、定義した各会議種別について、どの属性にある人物の議事録に対してどのような内容を含めさせるか、会議の種別ごとに各属性と内容との組合せを定義する。そして、利用者U11は、定義した情報を情報処理装置100に対して登録する。また、このようにして登録された内容が、実施形態に係る登録情報記憶部121の一例として図4に示されているものとする。
また、ステップS11では、情報処理装置100は、生成された議事録に含まれる秘密情報を修正(削除)にするよう指示する修正モードに設定するか否かの登録や、議事録の内容を忖度する忖度モードにするよう指示する忖度モードに設定するか否かの登録も受け付けることができる。なお、この詳細については、本実施形態の変形例として後に詳述する。
また、ステップS11は、基礎となる情報を登録するものであったが、利用者(例えば、会議参加者)は、例えば、実際に行われる会議(処理対象の会議)が開始される前にこの会議に関する事前情報も情報処理装置100に対して入力することになる。したがって、利用者は、マスタデータとなる情報を登録している前提で、例えば、処理対象の会議の直前にこの会議に関する事前情報も情報処理装置100に対して入力(設定)する(ステップS12)。
例えば、利用者は、事前情報として、処理対象の会議の種別を示す種別情報を情報処理装置100に入力する。これにより、情報処理装置100は、処理対象の会議の種別を示す種別情報を利用者から取得する。また、利用者は、事前情報として、処理対象の会議への参加者を示す参加者情報を情報処理装置100に入力する。また、利用者は、事前情報として、出力先の利用者である出力対象者を示す対象者情報(例えば、出力対象者を識別する利用者ID、出力対象者の宛先を示す宛先情報など)を情報処理装置100に入力する。
また、これにより、情報処理装置100は、処理対象の会議の種別を示す種別情報を取得する。
また、情報処理装置100は、このようにして受け付けた事前情報を会議関係者情報記憶部123に格納する。会議関係者情報記憶部123の内部構成の一例については、後に図6を用いて説明する。
ここで、ステップS12の一例について、会社T1で行われる会議MT1に参加する参加者の一人である利用者U12を例に挙げて説明する。例えば、利用者U12は、参加者装置10(情報処理装置100に対応する所定のアプリケーションを導入済の情報処理端末)を介して、会社T1を識別する組織ID(Identifier)「T1」を用いて情報処理装置100にログインする。
そして、利用者U12は、会議MT1の会議の種別を示す種別情報、会議MT1に参加する参加者を示す参加者情報、会議MT1に関する議事録が出力される利用者である出力対象者を示す対象者情報(利用者IDや、出力対象者の宛先を示す宛先情報など)を情報処理装置100に入力する。
また、このような状態において、情報処理装置100は、処理対象の会議が開始されたことを検知したとする。係る場合、情報処理装置100は、処理対象の会議に関する会議情報を収集(取得)する(ステップS13)。例えば、情報処理装置100は、処理対象の会議が行われることにより生じた情報を収集する。例えば、情報処理装置100は、処理対象の会議に参加した参加者が当該会議の中で行った行動を示す行動情報を収集する。
会議情報の一例については、後に図9を用いて説明するが、代表的なものを挙げると、参加者の発言を示す発言情報、参加者の目線を示す目線情報、処理対象の会議で用いられた機器(例えば、パソコンなど)に対する操作を示す操作情報、ホワイトボードに書かれた内容を示す文字情報などである。情報処理装置100は、任意の手法を用いて会議情報を収集することができる。例えば、情報処理装置100は、処理対象の会議が行われた部屋に設置される各種センサ(例えば、カメラ)や、処理対象の会議で用いられた機器と通信することで、会議情報を取得することができる。
また、情報処理装置100は、処理対象の会議で使用された会議資料を示す資料情報も取得してよい。なお、資料情報は、参加者によって情報処理装置100に対して予め入力されていてもよい。また、情報処理装置100は、このようにして収集した会議情報を会議情報記憶部124に格納する。会議情報記憶部124の内部構成の一例については、後に図7を用いて説明する。
次に、情報処理装置100は、登録情報と、処理対象の会議に対応する事前情報とに基づいて、ステップS12で設定された出力対象者それぞれの属性(職位)ごとに、当該属性(職位)にある出力対象者に対して出力される議事録に含める内容であって、処理対象の会議の会議種別に応じた内容を決定する(ステップS14)。
例えば、情報処理装置100は、登録情報記憶部121を参照し、処理対象の会議の種別(ステップS12で設定されたも種別)に応じて、どの属性の人物に対して出力される議事録にどのような内容を含めるよう定義されているかを特定する。また、情報処理装置100は、利用者情報記憶部122を参照し、処理対象の会議に関する議事録が出力される出力対象者(ステップS12で設定されたもの対象者)それぞれの属性を特定することで、特定した属性を示す属性情報を取得する。そして、情報処理装置100は、上記特定結果を比較して、出力対象者の属性ごとに、当該属性にある出力対象者に対して出力される議事録に含める内容を決定する。
図1の例では、情報処理装置100は、「一般社員」という属性にある出力対象者X1に対して出力される議事録に含める内容(項目)として、「アイデア箇条書き」および「発話録」を決定したものとする。一方、情報処理装置100は、「管理職」という属性にある出力対象者X2に対して出力される議事録に含める内容(項目)として、「アイデア箇条書き」、「参加者発話頻度」および「生産性度合い」を決定したものとする。
次に、情報処理装置100は、会議情報(ステップS13で収集された情報)に基づいて、ステップS14で決定した内容を示す内容情報を生成する(ステップS15)。上記例によると、情報処理装置100は、処理対象の会議に関する議事録に含める内容として、「アイデア箇条書き」、「発話録」、「参加者発話頻度」、「生産性度合い」を決定している。
したがって、係る例では、情報処理装置100は、任意の要約生成技術など用いて、会議情報に基づいて、処理対象の会議の中でひねり出されたアイデアが箇条書きされたテキスト情報(アイデア箇条書き)、処理対象の会議において参加者が発話した発話内容が示されたテキスト情報(発話録)を生成する。また、情報処理装置100は、処理対象の会議に参加した参加者それぞれの当該会議の中での発話頻度を算出することで発話頻度を示す情報(参加者発話頻度)を生成する。また、情報処理装置100は、処理対象の会議を評価する評価情報を算出することで評価情報を示す情報(生産性度合い)を生成する。
なお、情報処理装置100は、修正モードに設定されている場合には、生成した議事録に秘密情報が含まれているか否かを判定し、含まれていると判定した場合には、判定対象となった秘密情報の表現態様を制御(修正または削除)する。また、情報処理装置100は、忖度モードに設定されている場合には、生成した議事録にネガティブ表現が含まれているか否かを判定し、含まれていると判定した場合には、判定対象となった表現の表現態様を制御する(ネガティブ表現に変更する)。
次に、情報処理装置100は、ステップS15で生成した内容情報に基づいて、各出力対象者に出力される議事録であって、当該出力対象者の属性に応じた内容のみが示される議事録を生成する(ステップS16)。具体的には、情報処理装置100は、ステップS15で生成した内容情報のうち、属性ごとに決定された内容を示す内容情報のみを含む議事録を、当該属性にある出力対象者に出力される議事録として生成する。
上記例によると、情報処理装置100は、「一般社員」という属性にある出力対象者X1に対して出力される議事録に含める内容(項目)として、「アイデア箇条書き」および「発話録」を決定している。また、情報処理装置100は、「管理職」という属性にある出力対象者X2に対して出力される議事録に含める内容(項目)として、「アイデア箇条書き」、「参加者発話頻度」および「生産性度合い」を決定している。
したがって、係る例では、情報処理装置100は、「一般社員」という属性にある出力対象者X1に対して出力される議事録として、ステップS15で生成した内容情報のうち、「アイデア箇条書き」および「発話録」それぞれの具体的な内容に対応する内容情報のみを含む議事録を生成する。ここでは、情報処理装置100は、議事録L1を生成したものとする。
また、情報処理装置100は、「管理職」という属性にある出力対象者X2に対して出力される議事録として、ステップS15で生成した内容情報のうち、「アイデア箇条書き」、「参加者発話頻度」および「生産性度合い」それぞれの具体的な内容に対応する内容情報のみを含む議事録を生成する。ここでは、情報処理装置100は、議事録L2を生成したものとする。
また、情報処理装置100は、このようにして属性ごとに生成した議事録を議事録情報記憶部125に格納する。議事録情報記憶部125の内部構成の一例については、後に図8を用いて説明する。
そして、情報処理装置100は、各出力対象者に対して、当該出力対象者の属性に応じた内容のみが示される議事録を出力する(ステップS17)。例えば、情報処理装置100は、会議関係者情報記憶部123を参照し、処理対象の会議に対応する出力対象者それぞれの宛先(例えば、メールアドレス)を抽出する。そして、情報処理装置100は、抽出した宛先に対して、当該宛先に対応する出力対象者の属性に応じた内容のみが示される議事録を送信する。図1の例では、情報処理装置100は、出力対象者X1の対象者装置30に対して議事録L1を送信し、出力対象者X2の対象者装置30に対して議事録L2を送信する。
そして、係る例によると、図1に示すように、「一般社員」という属性にある出力対象者X1は、処理対象の会議に関する「アイデア箇条書き」、処理対象の会議に関する「発話録」それぞれの具体的な内容のみが示された議事録L1を得ることになる。また、「管理職」という属性にある出力対象者X2は、処理対象の会議に関する「アイデア箇条書き」、処理対象の会議に関する「参加者発話頻度」、処理対象の会議に関する「生産性度合い」それぞれの具体的な内容のみが示された議事録L2を得ることになる。
また、議事録L1およびL2は、出力対象者を示す対象者情報に対応付けて議事録情報記憶部125に記憶される。このため、出力対象者X1は任意のタイミングで自身に配布された議事録L1を閲覧することができ、また、出力対象者X2は任意のタイミングで自身に配布された議事録L2を閲覧することができるようになる。
これまで図1で説明してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、会議の種別の登録を受け付けるととともに、会議の種別それぞれについてどの属性にある人物の議事録に対してどのような内容を含めさせるか、この会議の種別ごとに各属性と内容との組合せの登録を利用者から受け付けるておく。そして、情報処理装置100は、受け付けた情報をマスタデータとして保持しておく。
このような状態において、議事録作成を希望する利用者は、処理対象の会議の種別を示す会議情報や、処理対象の会議に関する議事録が出力される出力対象者それぞれに関する情報を、処理対象の会議が始まる前に情報処理装置100に向けて設定する。また、情報処理装置100は、この出力対象者それぞれの属性を示す属性情報を取得する。
そして、情報処理装置100は、マスタデータとして保持している上記組合せと、取得した属性情報および種別情報とに基づいて、属性情報によって示される属性ごとに、当該属性にある出力対象者に対して出力される議事録に含める内容であって、種別情報によって示される会議の種別に応じた内容を決定する。
このような情報処理装置100によれば、利用者の立場に合った最適な内容が示される議事録を当該利用者に提供することができるようになるため、利用者が望む可能性が高い内容のみが含まれる議事録をこの利用者に提供することができる。この結果、情報処理装置100は、満足度の高い議事録を提供することができるようになる。
〔5.その他の実施形態〕
上記実施形態にかかる情報処理は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、他の実施形態について説明する。
〔5−1.登録内容について〕
上記実施形態では、情報処理装置100が、会議種別ごとに、属性と内容との組合せの登録を受け付ける例を示した。また、情報処理装置100が、処理対象の会議について属性情報と種別情報を取得する例を示した。そして、情報処理装置100が、マスタデータと、処理対象の会議での属性情報および種別情報に基づき、属性ごとに、当該属性にある出力対象者に対して出力される議事録に含める内容であって、処理対象の会議の種別に応じた議事録を生成する例を示した。
しかし、情報処理装置100は、会議の種別は考慮せず、属性情報だけを用いることにより、この属性情報によって示される属性ごとに、当該属性にある出力対象者に対して出力される議事録に含める内容を決定してもよい。
係る場合、利用者は、ステップS11において、単に、どの属性(例えば、職位)にある人物の議事録に対してどのような内容(項目)を含めさせるか、各属性と内容との組合せを登録する。すなわち、情報処理装置100は、どの属性にある人物の議事録に対してどのような内容を含めさせるか、各属性と内容との組合せの登録を利用者から受け付ける。そして、情報処理装置100は、受け付けた組合せをマスタデータとして登録情報記憶部121に格納する。また、図4を用いると、係る例では、登録情報記憶部121には、項目「会議種別」が含まれないことになる。
また、係る例では、情報処理装置100は、マスタデータとして保持している上記組合せ(各属性と内容との組合せ)と、出力対象者の属性を示す属性情報とに基づいて、属性情報によって示される属性ごとに、当該属性にある出力対象者に対して出力される議事録に含める内容を決定する。
〔5−2.他のサーバ装置との連携〕
また、図1の例では、情報処理装置100が、マスタデータとなる情報の登録(入力)を利用者から受け付ける例を示した。具体的には、情報処理装置100が、会議の種別の入力を受け付けるととともに、会議の種別それぞれについてどの属性にある人物の議事録に対してどのような内容を含めさせるか、会議の種別ごとに各属性と内容との組合せの登録(入力)を利用者から受け付ける例を示した。しかし、情報処理装置100は、会議の種別それぞれについてどの属性にある人物の議事録に対してどのような内容を含めさせるか、会議の種別ごとに各属性と内容との組合せの入力を、例えば、情報処理装置とは異なる他のサーバ装置から動的に受け付けてもよい。
図1の例において、例えば、会社T1の社員情報を管理する情報システムサーバであるサーバ装置SV1が存在するにものとする。また、サーバ装置SV1側に、会議の種別それぞれについてどの属性にある人物の議事録に対してどのような内容を含めさせるか、会議の種別ごとに各属性と内容との組合せが事前に登録されているとする。係る場合、情報処理装置100は、サーバ装置SV1にアクセスすることで、各属性と内容との組合せであって、会議の種別に応じた組合せの入力をサーバ装置SV1から受け付けることができる。すなわち、情報処理装置100は、各属性と内容との組合せであって、会議の種別に応じた組合せを利用者による手入力によって受け付けるのではなく、サーバ装置SV1から動的に取得してもよい。
また、情報処理装置100は、所定のサーバ装置からカレンダー情報を取得することで、取得したカレンダー情報もマスタデータとして保持しておくこともできる。
また、図1の例では、情報処理装置100が、処理対象の会議の種別を示す種別情報、処理対象の会議への参加者を示す参加者情報、出力先の利用者である出力対象者を示す対象者情報、といった事前情報の入力を利用者から受け付ける例を示した。しかし、情報処理装置100は、事前情報の入力も、例えば、情報処理装置とは異なる他のサーバ装置から動的に受け付けてもよい。
例えば、会議が始まる前の段階でサーバ装置SV1側に事前情報が登録されているとすると、情報処理装置100は、サーバ装置SV1にアクセスすることで、事前情報の入力をサーバ装置SV1から受け付けることができる。すなわち、情報処理装置100は、事前情報を利用者による手入力によって受け付けるのではなく、サーバ装置SV1から動的に取得してもよい。
また、図1の例では、情報処理装置100が、処理対象の会議に関する会議情報(処理対象の会議が行われることにより生じた情報)を各種センサや機器から収集する例を示した。しかし、情報処理装置100は、情報処理装置とは異なる他のサーバ装置から会議情報を取得してもよい。例えば、サーバ装置SV1に会議情報が蓄積されてゆく構成となっている場合、情報処理装置100は、サーバ装置SV1にアクセスすることで、蓄積された会議情報を取得することができる。
〔6.情報処理装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、例えば、参加者装置10や対象者装置30との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、登録情報記憶部121と、利用者情報記憶部122と、会議関係者情報記憶部123と、会議情報記憶部124と、議事録情報記憶部125とを有する。
(登録情報記憶部121)
登録情報記憶部121は、利用者によって登録された登録情報をマスタデータとして記憶する。例えば、登録情報記憶部121は、登録された会議の種別それぞれについて、どの属性にある人物の議事録に対してどのような内容を含めさせるか、この会議の種別ごとに各属性と内容との組合せを記憶する。ここで、図4に実施形態に係る登録情報記憶部121の一例を示す。図4の例では、登録情報記憶部121は、「組織ID(Identifier)」、「リストID(Identifier)」、「会議種別」、「議事録に含めるべき内容」といった項目を有する。また、「議事録に含めるべき内容」には、「経営層」、「管理職」、「一般社員」といった項目を有する。
「組織ID」は、所定の集団の一例である組織(例えば、会社)を識別する識別情報である。「リストID」は、「会議種別」と属性ごとの「議事録に含めるべき内容」との対応付けを一意に識別する識別情報である。すなわち、「リストID」は、登録情報を識別する識別情報である。このように「リストID」を用いて、係る対応付けが管理されるため、利用者は、自身の会社について、「会議種別」と属性ごとの「議事録に含めるべき内容」との組合せについて複数の登録を行うことができる。
「会議種別」は、会議の種別を示す情報である。図4の例では、組織ID「T1」およびリストID「C1」に対して、会議種別「発散する会議」、「教える会議」、「整理する会議」、「共有する会議」、「決定する会議」、「区切る会議」が対応付けられている。係る例は、組織ID「T1」により識別される組織(会社T1)が、会議の種別として、「発散する会議」、「教える会議」、「整理する会議」、「共有する会議」、「決定する会議」、「区切る会議」を登録した例を示す。
ここで、「発散する会議」の一例としては、ブレインストーミング、アイデア出しのための会議などがある。「教える会議」の一例としては、トレーニング、勉強会、研修会、説明会などがある。「整理する会議」の一例としては、連絡会、協議会、スケジューリング会などがある。「共有する会議」の一例としては、報告会、連絡会、確認会議、営業会議などがある。「決定する会議」の一例としては、経営会議、役員会議などがある。「区切る会議」の一例としては、年始会、決起会、キックオフミーティング、中間報告会、成果報告会などがある。
また、「議事録に含めるべき内容」に対応付けられる、「経営層」、「管理職」、「一般社員」は、「組織ID」により識別される組織が登録した属性情報を示す。図4の例では、組織ID「T1」により識別される組織(会社T1)が、「経営層」、「管理職」、「一般社員」といった職位を示す職位情報を属性情報として登録した例を示す。
そして、図4の例では、組織ID「T1」に対応する会議種別「発散する会議」に対して、職位「経営層」と、議事録に含めるべき内容「生産性度合い」との組合せが対応付けられている。係る例は、組織ID「T1」により識別される組織(会社T1)が、会社T1において「経営層」という属性にある人物に出力される議事録には、行われた会議を評価する評価情報(生産性度合い)を含めるべきであると定義した例を示す。
また、図4の例では、組織ID「T1」に対応する会議種別「発散する会議」に対して、職位「経営層」と、議事録に含めるべき内容「分野ごと時間使用状況」との組合せが対応付けられている。係る例は、組織ID「T1」により識別される組織(会社T1)が、会社T1において「経営層」という属性にある人物に出力される議事録には、議題(分野)ごとに、どれだけの時間が使用されたかが示された情報を含めるべきであると定義した例を示す。
また、図4の例では、組織ID「T1」に対応する会議種別「発散する会議」に対して、職位「管理職」と、議事録に含めるべき内容「生産性度合い」との組合せが対応付けられている。係る例は、組織ID「T1」により識別される組織(会社T1)が、会社T1において「管理職」という属性にある人物に出力される議事録には、行われた会議を評価する評価情報(生産性度合い)を含めるべきであると定義した例を示す。
また、図4の例では、組織ID「T1」に対応する会議種別「発散する会議」に対して、職位「管理職」と、議事録に含めるべき内容「参加者ごと発話頻度」との組合せが対応付けられている。係る例は、組織ID「T1」により識別される組織(会社T1)が、会社T1において「管理職」という属性にある人物に出力される議事録には、行われた会議に参加した参加者それぞれの当該会議の中での発話頻度を示す情報を含めるべきであると定義した例を示す。
また、図4の例では、組織ID「T1」に対応する会議種別「発散する会議」に対して、職位「一般職員」と、議事録に含めるべき内容「アイデア箇条書き」との組合せが対応付けられている。係る例は、組織ID「T1」により識別される組織(会社T1)が、会社T1において「一般社員」という属性にある人物に出力される議事録には、行われた会議の中でひねり出されたアイデアが箇条書きされた情報を含めるべきであると定義した例を示す。
また、図4の例では、組織ID「T1」に対応する会議種別「発散する会議」に対して、職位「一般職員」と、議事録に含めるべき内容「発話録」との組合せが対応付けられている。係る例は、組織ID「T1」により識別される組織(会社T1)が、会社T1において「一般社員」という属性にある人物に出力される議事録には、行われた会議に参加した参加者それぞれの当該会議の中での発話内容が示された情報を含めるべきであると定義した例を示す。
(利用者情報記憶部122)
利用者情報記憶部122は、所定の集団の一例である組織(会社)に属する利用者に関する各種情報を記憶する。ここで、図5に実施形態に係る利用者情報記憶部122の一例を示す。図5の例では、利用者情報記憶部122は、「組織ID(Identifier)」、「利用者ID(Identifier)」、「名前」、「属性情報」、「身体情報」、「評価結果」といった項目を有する。
「組織ID」は、所定の集団の一例である組織(例えば、会社)を識別する識別情報である。「利用者ID」は、「組織ID」によって識別される組織に属する利用者(例えば、社員)を識別する識別情報を示す。「利用者ID」は、例えば、社員証等に記載の社員番号であってもよいし、利用者が所有する情報処理端末の端末IDであってもよい。
「名前」は、「利用者ID」によって識別される利用者の氏名を示す。「属性情報」は、「利用者ID」によって識別される利用者の属性(例えば、立場、職位、役職)を示す情報である。「身体情報」は、「利用者ID」によって識別される利用者の身体に関する情報であり、係る利用者の顔写真や声紋情報が該当する。このように、「身体情報」が登録されることにより、情報処理装置100は、会議の様子が撮影された撮像画像や、会議中の音から、だれがどのような発話をしたかを識別することができる。この結果、情報処理装置100は、例えば、話者が誰かといった情報(例えば、氏名)が対応付けられた発話録を生成することができるようになる。
出力対象者となった利用者は、自身に送信された議事録について、含まれる内容に対する評価を行うことができる。例えば、出力対象者となった利用者は、自身に送信された議事録について、望んでいた内容が含まれていた場合には、満足度が高い旨の評価を行うことができるし、望んでいた内容が含まれていなかった場合には、どのような内容が含まれることを望むかを用いて評価することができる。また、後述する最適化部137は、このような「評価結果」を利用者から受け付けることで、係る利用者を識別する「利用者ID」に「評価結果」を対応付けて利用者情報記憶部122に格納する。
そして、図5の例では、組織ID「T1」によって識別される組織(会社T1)に属する利用者であって、利用者ID「利用者♯11」によって識別される利用者は、名前「名前♯11」、属性情報「属性情報♯11」、身体情報「身体情報♯11」である例を示す。図5の例では、利用者ID「利用者♯11」によって識別される利用者は、自身に出力された議事録に含まれている内容について、「評価結果♯11」によって示されるような評価を行った例を示す。
なお、図5では、「利用者♯11」、「名前♯11」、「属性情報♯11」、「身体情報♯11」、「評価結果♯11」といったように概念的な記号を用いているが、実際には、これらを示す正式な数値やテキストなどが用いられる。また、図5では、不図示であるが、「利用者ID」ごとに、当該利用者IDによって識別される利用者の宛先情報も記憶されてよい。
(会議関係者情報記憶部123について)
会議関係者情報記憶部123は、会議に関係する関係者に関する情報を記憶する。ここで、図6に実施形態に係る会議関係者情報記憶部123の一例を示す。図6の例では、会議関係者情報記憶部123は、「組織ID(Identifier)」、「会議ID(Identifier)」、「日時場所情報」、「会議種別」、「参加者情報」、「対象者情報」といった項目を有する。
「組織ID」は、所定の集団の一例である組織(例えば、会社)を識別する識別情報である。「会議ID」は、「組織ID」によって識別される組織で行われた会議(処理対象の会議)を識別する識別情報を示す。「日時場所情報」は、「会議ID」によって識別される会議が行われた日時および場所を示す情報である。「会議種別」は、「会議ID」によって識別される会議の種別を示す種別情報に対応する。
「参加者情報」は、「会議ID」によって識別される会議に参加した参加者を示す情報である。「参加者情報」には、「会議ID」によって識別される会議に参加した参加者を識別する「利用者ID」あるいは「名前」などが用いられてよい。「対象者情報」は、「会議ID」によって識別される会議に関する議事録が出力される出力先の利用者である出力対象者を示す情報である。「対象者情報」には、「利用者ID」あるいは「名前」などが用いられてよい。また、「対象者情報」には、出力対象者の宛先(例えば、メールアドレス)も含まれる。また、利用者による設定によっては、「対象者情報」には、出力対象者の属性を示す属性情報も含まれる。
すなわち、図6の例では、組織ID「T1」によって識別される組織(会社T1)では、「日時場所情報♯11」が示す日時と場所において、会議ID「会議♯11」で識別される会議が行われた例を示す。また、会議ID「会議♯11」で識別される会議は、「発散する会議」という種別に属する会議である例を示す。また、図6の例では、会議ID「会議♯11」で識別される会議に参加した参加者は、「参加者情報♯11」が示す利用者と、「参加者情報♯12」が示す利用者であり、また、係る会議の議事録は、「対象者情報♯11」が示す利用者、「対象者情報♯12」が示す利用者、「対象者情報♯13」が示す利用者に出録されるよう設定されている例を示す。
なお、図6では、「会議♯11」、「日時場所情報♯11」、「参加者情報♯11」、「対象者情報♯11」といったように概念的な記号を用いているが、実際には、これらを示す正式な数値やテキストなどが用いられる。
(会議情報記憶部124について)
会議情報記憶部124は、会議が行われることにより生じた情報である会議情報を記憶する。ここで、図7に実施形態に係る会議情報記憶部124の一例を示す。図7の例では、会議情報記憶部124は、「組織ID(Identifier)」、「会議ID(Identifier)」、「期間情報」、「会議情報」といった項目を有する。
「組織ID」は、所定の集団の一例である組織(例えば、会社)を識別する識別情報である。「会議ID」は、「組織ID」によって識別される組織で行われた会議(処理対象の会議)を識別する識別情報を示す。「期間情報」は、「会議ID」によって識別される会議が行われた期間を示す情報であり、対応する「会議情報」が収集されていた期間ともいえる。「会議情報」は、「会議ID」によって識別される会議が行われることにより生じた情報を示す。「会議情報」は、例えば、参加者の発言を示す発言情報、参加者の目線を示す目線情報、処理対象の会議で用いられた機器(例えば、パソコンなど)に対する操作を示す操作情報、ホワイトボードに書かれた内容を示す文字情報、会議で用いられた資料での記載内容を示す資料情報などである。
すなわち、図7の例では、「期間情報♯11」が示す期間において、会議ID「会議♯11」で識別される会議が行われ、係る期間中に「会議情報♯11」が示す会議情報が収集された例を示す。
なお、図7では、「会議♯11」、「期間情報♯11」、「会議情報♯11」といったように概念的な記号を用いているが、実際には、これらを示す正式な数値やテキストなどが用いられる。
(議事録情報記憶部125について)
議事録情報記憶部125は、生成された議事録を記憶する。ここで、図8に実施形態に係る議事録情報記憶部125の一例を示す。図8の例では、議事録情報記憶部125は、「組織ID(Identifier)」、「会議ID(Identifier)」、「対象者情報」、「議事録情報」といった項目を有する。
「組織ID」は、所定の集団の一例である組織(例えば、会社)を識別する識別情報である。「会議ID」は、「組織ID」によって識別される組織で行われた会議を識別する識別情報を示す。「対象者情報」は、「会議ID」によって識別される会議(処理対象の会議)に関する議事録が出力される出力先の利用者を示す情報である。「対象者情報」には、「利用者ID」あるいは「名前」などが用いられてよい。「議事録情報」は、「会議ID」によって識別される会議に関する議事録を示す。
図8の例では、会議ID「会議♯11」に対して、対象者情報「対象者情報♯11」および議事録情報「議事録情報♯11」が対応付けられている。係る例は、会議ID「会議♯11」によって識別される会議の議事録のうち、議事録情報「議事録情報♯11」によって識別される議事録が、対象者情報「対象者情報♯11」によって識別される出力対象者に出力される例を示す。
なお、図8では、「会議♯11」、「対象者情報♯11」、「議事録情報♯11」といったように概念的な記号を用いているが、実際には、これらを示す正式な数値やテキストなどが用いられる。
(制御部130について)
図3に戻り、制御部130は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、受付部131と、取得部132と、収集部133と、決定部134と、生成部135と、出力制御部136と、最適化部137とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(受付部131について)
受付部131は、出力対象者に対して出力される議事録に含める内容を決定するための処理において最も基礎となる情報(マスタデータとなる情報)の入力を受け付ける。例えば、受付部131は、会議の目的に対応する会議の種別を示す種別情報の入力を受け付ける。また、受付部131は、登録した会議の種別それぞれについて、どの属性(例えば、職位)にある人物の議事録に対してどのような内容(項目)を含めさせるか、この会議の種別ごとに各属性と内容との組合せの入力を受け付ける。また、受付部131は、このようにして受け付けた登録情報を登録情報記憶部121に格納する。具体的には、受付部131は、図4に示すように、「組織ID」および「リストID」に対応付けて、登録された「会議種別」ごとに、各「属性」と「内容」との組合せを登録する。
また、受付部131は、所定の集団の一例である組織(会社)に属する利用者に関する各種情報の入力も受け付ける。例えば、受付部131は、所定の集団の一例である組織(会社)に属する利用者の「名前」、「属性情報」、「身体情報」の登録を受け付ける。また、受付部131は、このようにして受け付けた利用者情報を利用者情報記憶部122に格納する。具体的には、受付部131は、図5に示すように、「組織ID」に対応付けて、「名前」、「属性情報」、「身体情報」の組合せを登録する。
なお、受付部131は、他の実施形態で説明したように、会議の目的に対応する会議の種別を示す種別情報の登録を受け付けず、どの属性にある人物の議事録に対してどのような内容を含めさせるか、各属性と内容との組合せのみの入力を受け付けてもよい。このようなことから、受付部131は、第1の受付部および第2の受付部の双方に対応する処理部である。
また、受付部131は、利用者による手入力によって上記のような各種情報が入力されることで、これら情報の登録を利用者から受け付けることができる。一方で、受付部131は、上記のような各種情報の入力を他のサーバ装置から受け付けてもよい。この一例として、前述の通り、受付部131は、これら各種情報をサーバ装置SV1から動的に取得してもよい。
(取得部132について)
取得部132は、出力先の利用者である出力対象者それぞれの属性を示す属性情報を取得する。例えば、取得部132は、属性情報として、出力対象者それぞれの立場であって、出力対象者が属する所定の集団の中での立場を示す属性情報を取得する。例えば、取得部132は、属性情報として、出力対象者それぞれの職位であって、出力対象者が属する所定の組織の中での職位を示す属性情報を取得する。
また、取得部132は、会議の種別を示す種別情報をさらに取得する。例えば、取得部132は、種別情報として、会議の目的に対応する会議の種別を示す種別情報を取得する。
図1の例では、利用者によって処理対象の会議の種別を示す種別情報が入力されることにより、取得部132は、処理対象の会議の種別を示す種別情報を利用者から取得している。また、図1の例では、出力先の利用者である出力対象者を示す対象者情報(例えば、出力対象者を識別する利用者ID、出力対象者の宛先を示す宛先情報)が利用者によって入力される。これより、取得部132は、対象者情報を用いて利用者情報記憶部122にアクセスすることで、出力対象者それぞれの属性を特定することで、特定した属性を示す属性情報を取得する。
なお、利用者は、必ずしも出力対象者の属性情報を入力する必要はない。例えば、利用者は、出力先の利用者である出力対象者を示す対象者情報として、この出力対象者を識別する情報(例えば、利用者ID)のみを入力するだけでもよい。係る場合、取得部132は、出力対象者を識別する情報(例えば、利用者ID)を用いて利用者情報記憶部122を参照することで、この「利用者ID」に対応付けられる「属性情報」を取得してもよい。
また、利用者によって処理対象の会議に参加する参加者を示す情報(参加者情報)や、処理対象の会議が開催される日時および場所を示す情報(日時場所情報)が入力されることにより、取得部132は、参加者情報および日時場所も取得することができる。
また、取得部132は、取得した情報を会議関係者情報記憶部123に格納する。具体的には、取得部132は、図6に示すように、「組織ID」および「会議ID」に対応付けて、「日時場所情報」、「会議種別」、「参加者情報」、「対象者情報」を格納する。
(収集部133について)
収集部133は、処理対象の会議に関する会議情報を収集(取得)する。例えば、収集部133は、処理対象の会議が行われることにより生じた情報を収集する。例えば、収集部133は、処理対象の会議に参加した参加者が当該会議の中で行った行動を示す行動情報を収集する。
また、収集部133は、収集した情報を会議情報記憶部124に格納する。具体的には、収集部133は、図7に示すように、「組織ID」および「会議ID」に対応付けて、「日時場所情報」、「期間情報」、「会議情報」を格納する。
また、例えば、収集部133は、処理対象の会議に関する会議情報(処理対象の会議が行われることにより生じた情報)を各種センサや機器から収集する。例えば、収集部133は、カメラ、パソコン、赤外線センサ、ビーコン、参加者が有するウェアラブル機器などにより検出された会議情報をこれら装置との通信により取得する。
一方で、収集部133は、他のサーバ装置から会議情報を取得してもよい。前述したように、他のサーバ装置に会議情報が蓄積されてゆく構成となっている場合、収集部133は、この他のサーバ装置にアクセスすることで、蓄積された会議情報を取得することができる。
(決定部134について)
決定部134は、取得部132により取得された属性情報に基づいて、この属性情報によって示される属性ごとに、当該属性にある出力対象者に対して出力される議事録に含める内容を決定する。例えば、決定部134は、出力対象者それぞれの立場ごとに、当該立場にある出力対象者に対して出力される議事録に含める内容を決定する。また、例えば、決定部134は、出力対象者それぞれの職位ごとに、当該職位にある出力対象者に対して出力される議事録に含める内容を決定する。
例えば、受付部131は、どの属性にある人物の議事録に対してどのような内容を含めさせるか、各属性と内容との組合せの登録を利用者から受け付けたとする。係る場合、決定部134は、受付部131により受け付けられた各組合せと、取得部132により取得された属性情報とに基づいて、出力対象者に対して出力される議事録に含める内容を決定する。
また、決定部134は、取得部132により取得された属性情報と種別情報とに基づいて、属性情報によって示される属性ごとに、当該属性にある前記出力対象者に対して出力される議事録に含める内容であって、種別情報によって示される会議の種別に応じた内容を決定してもよい。
例えば、受付部131は、会議の種別の登録を受け付けるととともに、会議の種別それぞれについてどの属性にある人物の議事録に対してどのような内容を含めさせるか、会議の種別ごとに各属性と内容との組合せの登録を利用者から受け付けたとする。係る場合、決定部134は、受付部131により受け付けられた各組合せと、取得部132により取得された属性情報および種別情報とに基づいて、出力対象者に対して出力される議事録に含める内容を決定する。
(生成部135について)
生成部135は、所定の会議(処理対象の会議)に関する会議情報と、決定部134により決定された内容とに基づいて、当該所定の会議に関する議事録であって、出力対象者に対して出力される議事録を生成する。例えば、生成部135は、会議情報に基づいて、決定部134により決定された内容を示す内容情報を生成するとともに、生成した内容情報のうち、属性ごとに決定された内容を示す内容情報のみを含む議事録を、当該属性にある出力対象者に出力される議事録として生成する。
例えば、生成部135は、会議情報として、所定の会議が行われることにより生じた情報に基づいて、内容情報を生成する。例えば、生成部135は、会議情報として、所定の会議に参加した参加者が当該所定の会議の中で行った行動を示す行動情報に基づいて、内容情報を生成する。
一例を示すと、生成部135は、会議情報に基づいて、内容情報として、所定の会議に参加した参加者それぞれの発話内容を示す情報、所定の会議に参加した参加者それぞれの当該会議の中での発話頻度を示す情報、所定の会議の中で決定された決定事項を示す情報、所定の会議の内容が要約されたを要約情報、所定の会議に関するアクションアイテム、所定の会議を評価する評価情報、または、所定の会議に参加した参加者による当該会議への関心度を示す情報を生成する。
ここで、図9を用いて、生成部135による生成処理の一例について説明する。図9は、議事録生成処理を概念的に示す図である。図9では、決定部134が、登録情報記憶部121に記憶される登録情報と、取得部132により取得された属性情報および種別情報とに基づいて、出力対象者に対して出力される議事録に含める内容をとして、「発話録」(発話内容を示す情報)、「発話頻度」(所定の会議に参加した参加者それぞれの当該会議の中での発話頻度を示す情報)、「決定事項」(所定の会議の中で決定された決定事項を示す情報)、「要約」(所定の会議の内容が要約されたを要約情報)、「アクションアイテム」(所定の会議に関するアクションアイテム)、「生産性度合い」(所定の会議を評価する評価情報)、「参加者関心度」(所定の会議に参加した参加者による当該会議への関心度を示す情報)を決定した例に対応する。
また、これら内容は、特定の属性に対応する議事録には含められる一方で、別の属性に対応する議事録には含められない可能性があるため、議事録に含める内容(項目)の候補といえる。
また、図9では、所定の会議が行われることにより生じる可能性のある情報(会議情報)が示されている。そして、会議情報は、所定の会議に参加した参加者が当該所定の会議の中で行った行動を示す行動情報、および、参加者による各種機器の操作によって生じる情報に分けられる。例えば、「発言」、「表情」、「目線」、「身体的移動」は、前者に該当し、「途中入退室」、「PC操作内容」、「ディスプレイ投影内容」、「ホワイトボード」は、後者に該当する。
また、このような会議情報は、収集部133によって収集される。例えば、収集部133は、処理対象の会議が行われた部屋に設置される各種センサ(例えば、カメラ)や、処理対象の会議で用いられた機器と通信することで取得することができる。
また、「発言」は、所定の会議に参加した参加者それぞれが当該会議の中での発言(発話)した内容を示す情報である。「表情」は、所定の会議に参加した参加者それぞれの当該会議の中での表情を示す情報である。「目線」は、所定の会議に参加した参加者それぞれの当該会議の中での目線を示す情報である。「身体的移動」は、所定の会議に参加した参加者それぞれの当該会議の中での移動(会議が行われた部屋内での会議中の移動)を示す情報である。
「途中入退室」は、所定の会議に参加した参加者による、会議が行われた部屋に対する途中入退室の状況を示す情報である。「PC操作内容」は、所定の会議に参加した参加者による、当該会議の中でのパソコン操作状況を示す情報である。「PC操作内容」は、例えば、会議中、参加者がどのようなコンテンツを閲覧していたか、どのような入力操作を行ったかなどを示す情報である。「ディスプレイ投影内容」は、所定の会議において、ディスプレイ投影された具体的な内容(例えば、会議資料の内容を示す資料情報)を示す情報である。「ホワイトボード」は、所定の会議において、ホワイトボードに記載された具体的な内容を示す情報である。
また、図9の例では、「発言」は、「発話録」、「発話頻度」、「決定事項」、「要約」、「アクションアイテム」、「生産性度合い」、「参加者関心度」に対応付けられている。係る例は、「発話録」、「発話頻度」、「決定事項」、「要約」、「アクションアイテム」、「生産性度合い」、「参加者関心度」といった各項目の具体的な内容を示す内容情報は、所定の会議に参加した参加者それぞれが当該会議の中での発言(発話)した内容を示す情報に基づき生成される例を示す。
また、図9の例では、「表情」は、「参加者関心度」に対応付けられている。係る例は、「参加者関心度」といった項目の具体的な内容を示す内容情報は、所定の会議に参加した参加者それぞれの当該会議の中での表情を示す情報に基づき生成される例を示す。
また、図9の例では、「目線」は、「参加者関心度」に対応付けられている。係る例は、「参加者関心度」といった項目の具体的な内容を示す内容情報は、所定の会議に参加した参加者それぞれの当該会議の中での目線を示す情報に基づき生成される例を示す。
また、図9の例では、「身体的移動」は、「参加者関心度」に対応付けられている。係る例は、「参加者関心度」といった項目の具体的な内容を示す内容情報は、所定の会議に参加した参加者それぞれの当該会議の中での移動(会議が行われた部屋内での会議中の移動)を示す情報に基づき生成される例を示す。
また、図9の例では、「途中入退室」は、「参加者関心度」に対応付けられている。係る例は、「参加者関心度」といった項目の具体的な内容を示す内容情報は、所定の会議に参加した参加者による、会議が行われた部屋に対する途中入退室の状況を示す情報に基づき生成される例を示す。
また、図9の例では、「PC操作内容」は、「参加者関心度」に対応付けられている。係る例は、「参加者関心度」といった項目の具体的な内容を示す内容情報は、所定の会議に参加した参加者による、当該会議の中でのパソコン操作状況を示す情報に基づき生成される例を示す。
また、図9の例では、「ディスプレイ投影内容」は、「発話録」に対応付けられている。係る例は、「発話録」といった項目の具体的な内容を示す内容情報は、所定の会議において、ディスプレイ投影された具体的な内容(例えば、会議資料の内容を示す資料情報)を示す情報に基づき生成される例を示す。
また、図9の例では、「ホワイトボード」は、「発話録」に対応付けられている。係る例は、「発話録」といった項目の具体的な内容を示す内容情報は、所定の会議において、ホワイトボードに記載された具体的な内容を示す情報に基づき生成される例を示す。
ここで、生成部135が「生産性度合い」を算出(生成)する手法の一例を示す。例えば、生成部135が「生産性度合い」を算出できるよう、利用者は、処理対象の会議で達成する目標をさらに登録しておくことができる。
例えば、利用者は、「発散する会議」において、「アイデアを50個出す」を目標設定したとする。係る場合、生成部135は、「発散する会議」に参加した参加者それぞれが当該会議の中での発言(発話)した内容を示す情報に基づいて、実際にどれだけのアイデアが出されたかを判定する。例えば、生成部135は、実際には、「25個」のアイデアが出されたと判定したとすると、目標値(50個)と実際値(25個)とに基づいて、今回の「発散する会議」ではどの程度生産性があったか、今回の「発散する会議」を評価する「生産性度合い」を算出する。例えば、生成部135は、目標値(50個)に対する実際値(25個)の割合から、生産性度合い(達成度もいえる)「50%」を算出する。
このような情報処理装置100によると、例えば、「管理職」の利用者(属性「管理職」の出力対象者)は、今回の「発散する会議」は生産性度合い「50%」であったことを知ることができ、例えば、半分しか目標が達成できていなかったことにより参加者に対して会議の質を上げるよう注意喚起することができるようになる。
また、生成部135は、目標設定が行われておらずとも、生産性度合いを算出することもできる。生成部135は、「発散する会議」に参加した参加者それぞれが当該会議の中での発言(発話)した内容を示す情報に基づいて、「課題が残った旨の発言」、「宿題が出された旨の発言」、「意見が却下された旨の発言」を検出できたか否かを判定する。そして、生成部135は、検出できたと判定した場合には、検出した発言の内容や検出した発言の回数に基づいて、今回の「発散する会議」での生産性度合いを算出する。
また、生成部135は、生成した議事録を議事録情報記憶部125に格納する。具体的には、生成部135は、図8に示すように、「組織ID」、「会議ID」、「対象者情報」に対応付けて、当該「対象者情報」で示される出力対象者の属性に合った内容が示された議事録を格納する。
なお、会議が行われることにより生じる可能性のある情報は、図9に示されるものに限定されない。例えば、会議中の雰囲気や、会議への関心度、会議に参加する他の参加者との会話に応じて、参加者の生体情報(例えば、心拍数)は変化する可能性がある。したがって、生体情報(具体的には、生体状況の変化を示す情報)も会議が行われることにより生じる情報といえる。また、収集部133は、例えば、参加者が有するウェアラブル機器から係る生体情報を収集することができる。
また、図9の例では不図示であるが、このような「生体情報」は、「参加者関心度」に対応付けられる場合がある。係る例は、「参加者関心度」といった項目の具体的な内容を示す内容情報は、所定の会議に参加した参加者それぞれの生体情報に基づき生成される例を示す。生体情報は、人の内面の状況(精神状態など)を推し量る上で有効であるため、生体情報を用いることで、関心度といった人の内面情報を推定することができるようになる。
(出力制御部136について)
出力制御部136は、生成部135により生成された属性ごとの議事録が、当該属性にある出力対象者に対して出力されるよう制御する。例えば、出力制御部136は、議事録に対応する会議が終了した場合に、議事録が出力されるよう制御する。
図1の例では、出力制御部136は、会議関係者情報記憶部123を参照し、処理対象の会議に対応する出力対象者それぞれの宛先(例えば、メールアドレス)を抽出する。そして、出力制御部136は、抽出した宛先に対して、当該宛先に対応する出力対象者の属性に応じた内容のみが示される議事録を送信する。
(最適化部137について)
最適化部137は、議事録が出力された出力対象者による当該議事録に含まれる内容に対する評価に基づいて、属性ごとに当該属性にある人物に対して出力される議事録に含めるべき内容を学習する。そして、最適化部137は、学習結果に基づいて、データベース(登録情報記憶部121)での記憶内容をより最適化する。
本実施形態では、出力対象者は、自身に送信された議事録について、含まれる内容に対する評価を行うことができる。例えば、出力対象者は、自身に送信された議事録について、望んでいた内容が含まれていた場合には、満足度が高い旨の評価を行うことができるし、望んでいた内容が含まれていなかった場合には、どのような内容が含まれることを望むかを用いて評価することができる。
したがって、最適化部137は、評価結果を受け付けると、評価した出力対象者の属性ごとに、当該属性にある人物はどのような内容が議事録に含まれることを望む傾向にあるかを学習する。そして、最適化部137は、属性ごとに学習した学習結果を、当該属性にある人物に含めるべき内容として、登録情報記憶部121に反映させる。
このような情報処理装置100によれば、属性ごとに当該属性にある人物が議事録に対してより望む内容がマスタデータとして記憶されたデータベースを得ることができるようになるため、満足度の高い議事録を提供することができるようになる。
また、最適化部137は、上記のような学習において、出力対象者個人単位でのレコメンドを行ってもよい。この点について、属性情報「一般社員」にある利用者Ux1、Ux2およびUx3を例に挙げて説明する。属性情報「一般社員」にある人物の議事録に含めるべき内容として、現状、「アイデア箇条書き」および「発話録」が登録されているものとする。
このような状態において、出力対象者となった利用者Ux1によって、自身の議事録には「生産性度合い」がさらに含まれことを望む旨評価されたとする。係る場合には、最適化部137は、例えば、所定の記憶部(利用者情報記憶部122)において、利用者Ux1を識別する利用者ID「Ux1」と、議事録に含めるべき内容「アイデア箇条書き、発話録、生産性度合い」とを対応付けて格納する。このような管理が行われることにより、これまでは「アイデア箇条書き」および「発話録」しか含まれていなかった利用者Ux1の議事録において、今後は、さらに「生産性度合い」も含まれるようになる。
また、このような状態において、出力対象者となった利用者Ux2、Ux3それぞれによって、自身の議事録には「生産性度合い」がさらに含まれことを望む旨評価されたとする。このように、属性が共通する複数の利用者によって同様の評価が行われてゆくことで、例えば、属性が共通する複数の利用者による同一の評価内容での評価の評価数が所定の閾値に達したとする。そうすると、最適化部137は、属性情報「一般社員」にある人物の議事録に含めるべき内容(項目)として、「生産性度合い」をさらに登録情報記憶部121に格納する。
例えば、図4に示す登録情報記憶部121の例では、属性情報「一般社員」には「生産性度合い」という項目が対応付けられていないが、最適化部137によるこのような処理により、属性情報「一般社員」に対応する「議事録に含めるべき内容」として「生産性度合い」がさらに追加されることになる。
〔7.処理手順〕
次に、図10を用いて、実施形態にかかる情報処理システム1による情報情報について説明する。図10は、実施形態にかかる情報処理システム1による情報処理手順を示すシーケンス図である。図10では、処理対象の会議として、会社T1で行われる会議MT1を例示する。また、図10では、情報処理装置100は、会議の種別の登録を受け付けるととともに、会議の種別それぞれについてどの属性にある人物の議事録に対してどのような内容を含めさせるか、会議の種別ごとに各属性と内容との組合せの登録を会社T1から受け付け済であるものとする。また、ここでの登録内容は、図4に示す登録情報記憶部121の例に対応するものとする。
まず、会議MT1の参加者の一人である利用者U12は、参加者装置10を用いて、事前情報を情報処理装置100に送信する(ステップS101)。例えば、利用者U12は、会議MT1が行われる日時および場所を示す情報(日時場所情報)、会議MT1の種別を示す種別情報、会議MT1への参加者を示す利用者ID(参加者情報)、出力先の利用者である出力対象者を示す利用者ID(対象者情報)を事前情報として情報処理装置100に設定する。
これにより情報処理装置100の取得部132は、事前情報を取得する。そして、取得部132は、会議MT1を識別する「会議ID」を払い出し、払い出した「会議ID」に対して、「日時場所情報」、「種別情報」、「参加者情報」、「対象者情報」を対応付けて、会議関係者情報記憶部123に格納する(ステップS102)。
なお、図10の例では、会議MT1に参加する参加者は、利用者U12の他、利用者U13であるものとする。また、利用者U12は、会議MT1の種別として「発散する会議」を事前情報として設定したものとする。また、利用者U12は、会議MT1に関する議事録が出力される出力対象者として、「利用者U12」、「利用者13」および「利用者U15」を事前情報として設定したものとする。
次に、利用者U12は、参加者装置10を用いて、会議MT1が開始されたことを示す開始情報を情報処理装置100に送信する(ステップS103)。
情報処理装置100の収集部133は、開始情報を受信したことにより、会議MT1が開始されたことを検知すると、会議MT1が行われている間、会議MT1が行われることにより生じた情報である会議情報を随時収集する(ステップS104)。例えば、収集部133は、会議MT1が行われている部屋に設置される各種センサや、会議MT1の参加者が会議中に利用する情報処理端末にアクセスすることで会議情報を収集する。
また、収集部133は、収集した会議情報を会議情報記憶部124に格納する(ステップS105)。例えば、収集部133は、会議MT1を識別する「会議ID」に対して、「期間情報」、「会議情報」を対応付けて、会議情報記憶部124に格納する。
また、利用者U12は、会議MT1が終了すると、参加者装置10を用いて、会議MT1が終了したことを示す終了情報を情報処理装置100に送信する(ステップS106)。収集部133は、終了情報を受信したことにより、会議MT1が終了したことを検知すると、会議情報記憶部124の「期間情報」を更新し、会議終了を決定部134に通知する。
決定部134は、会議MT1が終了した場合には、登録情報記憶部121を参照し、会議MT1の「会議種別」に応じて、どの属性の人物に対して出力される議事録にどのような内容を含めるよう定義されているかを特定する(ステップS107)。図4に示す登録情報記憶部121の例では、決定部134は、属性「経営層」の人物に対して出力される議事録には「生産性度合い」および「分野ごと時間使用状況」を含めるよう規定されていることを特定する。また、決定部134は、属性「管理職」の人物に対して出力される議事録には「生産性度合い」および「参加者ごと発話頻度」を含めるよう定義されていることを特定する。また、決定部134は、属性「一般職員」の人物に対して出力される議事録には「アイデア箇条書き」および「発話録」を含めるよう定義されていることを特定する。
また、決定部134は、利用者情報記憶部122を参照し、会議MT1に関する議事録が出力される出力対象者それぞれの属性を特定する(ステップS108)。上記の通り、係る例では、出力対象者として、「利用者U12」、「利用者13」および「利用者U15」が設定されている。したがって、決定部134は、利用者情報記憶部122において、利用者ID「U12」に対応付けられる「属性情報」が示す属性を、出力対象者である利用者12の属性として特定する。また、決定部134は、利用者情報記憶部122において、利用者ID「U13」に対応付けられる「属性情報」が示す属性を、出力対象者である利用者13の属性として特定する。また、決定部134は、利用者情報記憶部122において、利用者ID「U15」に対応付けられる「属性情報」が示す属性を、出力対象者である利用者15の属性として特定する。
ここでは、決定部134は、出力対象者である利用者12の属性として「一般職員」を特定し、出力対象者である利用者13の属性として「一般職員」特定し、出力対象者である利用者15の属性として「管理職」を特定したものとする。
なお、ステップS108の処理は、出力対象者それぞれの属性を特定し、特定した属性を示す属性情報を利用者情報記憶部122から取得する、と解せることのできる処理であり、取得部132によって行われてもよい。
そして、決定部134は、ステップS107およびS108での特定結果を比較して、出力対象者の属性ごとに、当該属性にある出力対象者に対して出力される議事録に含める内容を決定する(ステップS109)。上記例の場合、決定部134は、属性「一般職員」にある出力対象者である利用者U12およびU13に対して出力される議事録に含める内容として、「アイデア箇条書き」および「発話録」を決定する。また、決定部134は、属性「管理職」にある出力対象者である利用者U15に対して出力される議事録に含める内容として、「生産性度合い」および「参加者ごと発話頻度」を決定する。
このように、決定部134により、会議MT1に関する議事録に含める内容が決定されると、次に、生成部135は、会議情報記憶部124から、会議MT1に対応する会議情報を取得する(ステップS110)。例えば、生成部135は、会議MT1を識別する「会議ID」に対応付けられる「会議情報」を取得する。ここで取得される「会議情報」は、ステップS104において、収集部133により収集された情報であって、会議MT1が行われることにより生じた情報である。
そして、生成部135は、取得した会議情報に基づいて、属性ごとに決定された各内容を示す内容情報を生成する(ステップS111)。上記例では、決定部134が、属性「一般職員」については「アイデア箇条書き」および「発話録」を決定し、属性「管理職」については「生産性度合い」および「参加者ごと発話頻度」を決定している。したがって、生成部135は、会議情報に基づいて、「アイデア箇条書き」、「発話録」、「生産性度合い」、「参加者ごと発話頻度」それぞれの具体的な内容を示す内容情報を生成する。
次に、生成部135は、生成した内容情報のうち、属性ごとに決定された内容を示す内容情報のみを含む議事録を、当該属性にある出力対象者に出力される議事録として生成する(ステップS112)。係る例では、生成部135は、属性「一般職員」にある出力対象者である利用者U12およびU13に対して出力される議事録として、「アイデア箇条書き」および「発話録」それぞれの具体的な内容に対応する内容情報のみを含む議事録L1を生成する。また、生成部135は、属性「管理職」にある出力対象者である利用者U15に対して出力される議事録として、「生産性度合い」および「参加者ごと発話頻度」それぞれの具体的な内容に対応する内容情報のみを含む議事録L2を生成する。
そして、出力制御部136は、各出力対象者に対して、当該出力対象者の属性に合った議事録が出力されるよう制御する(ステップS113)。係る例では、出力制御部136は、属性「一般職員」にある出力対象者である利用者U12およびU13には、議事録L1が出力されるよう制御する。また、出力制御部136は、属性「管理職」にある出力対象者である利用者U15には、議事録L2が出力されるよう制御する。
例えば、出力制御部136は、会議関係者情報記憶部123を参照し、出力対象者それぞれの宛先(例えば、メールアドレス)を抽出する。そして、出力制御部136は、抽出した宛先に対して、当該宛先に対応する出力対象者の属性に応じた内容のみが示される議事録を送信する。具体的には、出力制御部136は、利用者U12およびU13それぞれの対象者装置30に対して議事録L1を送信し、利用者15の対象者装置30に対して議事録L2を送信する。
なお、例えば、実施形態に係る情報処理システム1にメール配信装置が含まれている場合、出力制御部136は、利用者U12およびU13それぞれの対象者装置30に対して議事録L1を送信し、利用者15の対象者装置30に対して議事録L2を送信するようメール配信装置を制御してもよい。
〔8.変形例〕
上記実施形態にかかる情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
〔8−1.議事録内容修正(1)〕
生成部135は、利用者による指定に応じて、生成した議事録で示される内容の表現態様を制御してもよい。例えば、受付部131は、これまで説明してきた情報の登録だけでなく、議事録の表現態様をどのように修正するかといった修正指示の登録も利用者から受け付けることができる。一例を示すと、受付部131は、「秘密情報を修正(削除)しますか?」といった利用者への問い合わせに対して、「修正する」または「修正しない」のいずれかの指定を受け付けることができる。例えば、受付部131は、図1のステップS11において、登録情報の一つとして修正モード(削除モード)に設定するか否かの登録を受け付けることができる。また、例えば、修正モードに設定するか否かがサーバ装置SV1側に登録されている場合には、受付部131は、サーバ装置SV1にアクセスすることで、修正モードに設定されているか否かを判断してもよい。
このような状態において、「削除する」といった修正指示の登録が受け付けられた場合には、生成部135は、生成した議事録に秘密情報(例えば、個人情報)が含まれているか否かを判定する。なお、生成部135がどのような情報を秘密情報として認識するかは、予め辞書ベースで規定されていてもよいし、例えば、最適化部137が、どのような文字列や表現が秘密情報となるかを例えば利用者からの評価に応じて学習してもよい。また。秘密情報は、利用者によって予め指定されていてもよい。
そして、生成部135は、生成した議事録に秘密情報が含まれていると判定した場合には、判定対象となった秘密情報の表現態様を制御する。例えば、生成部135は、判定対象となった秘密情報の表現を概念的な表現に修正したり、伏字に修正したり、モザイク修正する。
このような情報処理装置100によれば、個人情報が他者に開示されてしまうような議事録が生成されてしまうことを防止することができるため、匿名性の高い議事録を生成することができる。
〔8−2.議事録内容修正(2)〕
また、受付部131は、「内容を忖度して展開しますか?」といった利用者への問い合わせに対して、「忖度する」または「忖度しない」(忖度モードにする、または、しない)のいずれかの指定を受け付けることもできる。例えば、受付部131は、図1のステップS11において、登録情報の一つとして忖度モードに設定するか否かの登録を受け付けることができる。また、例えば、忖度モードに設定するか否かがサーバ装置SV1側に登録されている場合には、受付部131は、サーバ装置SV1にアクセスすることで、忖度モードに設定されているか否かを判断してもよい。
このような状態において、「忖度する」といった修正指示の登録が受け付けられた場合には、生成部135は、生成した議事録に例えばネガティブな表現が含まれているか否かを判定する。なお、生成部135がどのような表現をネガティブ表現として認識するかは、予め辞書ベースで規定されていてもよいし、例えば、最適化部137が、どのような表現がネガティブ表現として受け止められやすいか利用者からの評価に応じて学習してもよい。また。ネガティブ表現は、利用者によって予め指定されていてもよい。
そして、生成部135は、生成した議事録にネガティブ表現が含まれていると判定した場合には、判定対象となった表現の表現態様を制御する。例えば、生成部135は、判定対象となった表現をポジティブな表現に修正したり、議事録で示される内容の意味を変えないようネガティブ表現に対応する文字列を削除する。
このような情報処理装置100によれば、読み手が不快になったりネガティブな気持ちになってしまうような議事録が生成されてしまうことを防止することができる。
〔8−3.情報処理装置について〕
上記実施形態では、実施形態に係る情報処理装置100は一台で構成される例を示したが、情報処理装置100は、複数のサーバ装置を組み合わせることにより構成されてもよい。例えば、実施形態に係る情報処理装置100は、通信部110および記憶部120を有するサーバ装置101と、通信部110および制御部130を有するサーバ装置102という2台のサーバ装置によって構成されてもよい。係る場合、実施形態に係る情報処理システム1には、情報処理装置100として機能するサーバ装置101およびサーバ装置102が含まれることになる。
〔9.ハードウェア構成〕
また、上記実施形態にかかる情報処理装置100は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図11は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態にかかる情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔10.その他〕
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。