JP6986532B2 - ボールねじ - Google Patents
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Description
移動させようとする装置に設置された該ボールねじを使用する際、2つの力検知モジュールのそれぞれが検知された力の差により、ボールねじの該装置に対する偏移具合を検知できる。
当該軸棒偏移検知方法は、2つのレールと、前記2つのレールに沿って摺動可能に設置されている摺動部とを備える摺動装置の前記摺動部に設置されている設置ユニットに設置されている上記のボールねじの軸棒偏移検知方法であって、(1)前記ナットを第1の位置に移すステップと、(2)前記ナットが前記第1の位置に位置している際に各前記力検知モジュールに検知された第1の力情報を記録するステップと、(3)前記ナットを前記第1の位置から第2の位置に移すステップと、(4)前記ナットが前記第2の位置に位置している際に各前記力検知モジュールに検知された第2の力情報を記録するステップと、(5)各前記力検知モジュールに検知された第1の力情報及び第2の力情報を比較してから、第1の力情報が第2の力情報より小さい前記力検知モジュールに対しては、前記第2の位置における前記軸棒が、前記第1の力情報が第2の力情報より小さい力検知モジュールの設置位置側へ前記第1の位置と比べて偏移していると判定し、また、第1の力情報が第2の力情報より大きい前記力検知モジュールに対しては、前記第2の位置における前記軸棒が、前記第1の力情報が第2の力情報より大きい力検知モジュールの設置位置の反対側へ前記第1の位置と比べて偏移していると判定するステップと、を備える。
従って、従来のボールねじより、ナットの剛性が高く、精度を上げられる。
図1は本発明のボールねじの第1の実施形態を示す斜視図である。図2は上記ボールねじを示す部品分解図である。図3は上記ボールねじが設置ユニットに設置されていることを示す斜視図である。図4は上記ボールねじが第1の位置に位置することを示す図である。図5は上記ボールねじが第2の位置に位置することを示す図である。
設置ユニット91は、図2に示されるように、ベース911と、ベース911を貫通する設置孔912とを有する。
ナット3は、設置ユニット91の設置孔912に挿入されて設置ユニット91を支持する支持部311と、支持部311と一体になるように支持部311の中心軸線Lの延伸方向における一端から張り出してなったフランジ部312とを有するものであって、軸棒21を周りから包むように軸棒21に螺設されている。
また、力検知モジュール4は、力を検知できるものであれば特に限らず、この実施形態において、力検知モジュール4は、ひずみゲージ(Strain
Gauge)で構成された。
図3に示されるように、本発明のボールねじが設置ユニット91に設置されている際、力検知モジュール4に電気的に連接されている制御装置(図示せず)により、検知を行うことができる。
(1)ナット3を第1の位置(図4に参照)に移すステップ。
(2)ナット3が第1の位置に位置している際に各力検知モジュール4に検知された第1の力情報を記録するステップ。
(3)ナット3を第1の位置から第2の位置(図5に参照)に移すステップ。
(4)ナット3が第2の位置に位置している際に各力検知モジュール4に検知された第2の力情報を記録するステップ。
(5)各力検知モジュール4のそれぞれに検知された第1の力情報及び第2の力情報を比較してから、第1の力情報が第2の力情報より小さい前記力検知モジュールに対しては、前記第2の位置における前記軸棒が、第1の力情報が第2の力情報より小さい力検知モジュール4の設置位置側へ前記第1の位置と比べて偏移していると判定し、また、第1の力情報が第2の力情報より大きい前記力検知モジュールに対しては、前記第2の位置における前記軸棒が、第1の力情報が第2の力情報より大きい力検知モジュール4の設置位置の反対側へ前記第1の位置と比べて偏移していると判定するステップ。
また、1つの力検知モジュール4だけでも軸棒21の偏移具合を測定できるので、設計や製造において従来のボールねじより簡単になる。
本考案の第2の実施形態は、上記第1の実施形態と多くの構成が共通するので、ここでは詳しい説明を省略し、その相違点のみを説明する。
図6は本発明のボールねじの第2の実施形態を示す斜視図である。図7は上記ボールねじを示す部品分解図である。
設置槽5は、図6及び図7に示されるように、支持部311の、前記中心軸線Lの延伸方向における一端の外表面に、周方向に沿って互いに等間隔に離れているように形成されている。
本考案の第3の実施形態は、上記第1の実施形態と多くの構成が共通するので、ここでは詳しい説明を省略し、その相違点のみを説明する。
図8は本発明のボールねじの第3の実施形態を示す斜視図である。図9は上記ボールねじを示す部品分解図である。
ボールねじが設置ユニット91に使用されている際に、図8に示されるように、フランジ部312を含むナット3全体が前記設置ユニット91に外嵌リング42を介して嵌まり込んでいる。即ち、設置ユニット91の設置孔912は、図9に示されるように、ナット3のフランジ部312を収容する第1の収容空間913と、径長が第1の収容空間913より小さく、ナット3の支持部311を収容する第2の収容空間914とを含む。
本考案の第4の実施形態は、上記第1の実施形態と多くの構成が共通するので、ここでは詳しい説明を省略し、その相違点のみを説明する。
図10は本発明のボールねじの第4の実施形態を示す斜視図である。図11は上記ボールねじを示す部品分解図である。
この実施形態のボールねじにおいて、図10及び図11に示されるように、力検知モジュール4及び設置槽5は、それぞれ6つある。
設置槽5は、図11に示されるように、フランジ部312において、支持部311の他端に向かっている面の反対面(図11における左側に面する面)の周縁に沿って、互いに等間隔に離れているように形成されている。
フランジ部312には、図11に示されるように、ネジ915の軸部917が通過でき且つ広さが設置槽5より小さい6つの貫通孔6が設置槽5それぞれのの底部に開けられている。
即ち、ナット3は、図10及び図11に示されるように、ボールねじが設置ユニット91に使用されている際に、設置ユニット91のネジ915のヘッド部916が力検知モジュール4に当接しながら軸部917がフランジ部312を貫通して前記設置ユニット91に螺合していて設置ユニット91に設置されている。
21 軸棒
22 螺旋溝
3 ナット
311 支持部
312 フランジ部
4 力検知モジュール
41 力検知センサー
42 外嵌リング
5 設置槽
91 設置ユニット
911 ベース
912 設置孔
913 第1の収容空間
914 第2の収容空間
915 ネジ
916 ヘッド部
917 軸部
92 摺動装置
921 レール
922 摺動部
L 中心軸線
Claims (1)
- 2つのレールと、前記2つのレールに沿って摺動可能に設置されている摺動部とを備える摺動装置の前記摺動部に設置されている設置ユニットを移動させるために使用されるボールねじであって、
中心軸線に沿って延伸している軸棒と、前記軸棒の外周面に形成されている螺旋溝と、を備えているねじ軸と、
前記設置ユニットを支持する支持部を有するものであって、前記軸棒を周りから包むように前記軸棒に螺設されているナットと、
前記ボールねじが前記設置ユニットに使用されている際に前記設置ユニットに当接できるように前記ナットに設置されている少なくとも1つの力検知モジュールと、を備えており、
前記ナットは、前記ボールねじが前記設置ユニットに使用されている際に、全体が前記設置ユニットに外嵌リングを介して嵌まり込んで前記支持部と一体になるように前記支持部の前記中心軸線の延伸方向における一端から張り出してなった雄ねじ付きのフランジ部を有し、
前記力検知モジュールは、互いに等間隔に離れている複数の設置槽と雌ねじとが内周面に形成されていると共に、前記雌ねじと前記雄ねじとの螺合により前記フランジ部を外嵌していて、前記ボールねじが前記設置ユニットに使用されている際に、前記フランジ部と共に前記設置ユニットに嵌め込むことができる前記外嵌リングと、前記複数の設置槽に設置されていて前記フランジ部に連接している複数の力検知センサーと、を備えていることを特徴とするボールねじ。
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- 2019-08-09 JP JP2019147422A patent/JP6986532B2/ja active Active
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