JP6986202B2 - バイアル用ラミネートゴム栓の製造方法 - Google Patents
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Description
これはゴム栓の製剤との接触面はラミネートフィルムがゴムを被覆する仕様であるのに対し、バイアル瓶と接触する面はラミネートフィルムの被覆がない仕様であり、ゴムがバイアル瓶と直接接触することで、高い密閉性を実現する仕様を目指しているためである。
本発明は、成型工程数を減らし、生産性の良いバイアル用ラミネートゴム栓の製造方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、成型するゴム栓の脚部に対応する凹部を有する第1金型と、成型するゴム栓の笠部に対応する凹部を有する第2金型とを準備し、前記第1金型及び第2金型が開いた状態において、前記第2金型から前記第1金型に向かって順に、両金型の間に、未加硫ゴムシート、成型されるゴム栓の脚部の外径と等しい円穴が形成された保護フィルム及びラミネート用フィルムを配置し、前記保護フィルムは、前記円穴が前記第1金型の前記凹部に対向する位置に調整されており、前記未加硫ゴムシート、前記保護フィルム及び前記ラミネート用フィルムを1回の成型工程によって成型するために、前記第1金型及び第2金型を閉じて加圧及び加熱し、前記未加硫ゴムシートを前記第1金型の凹部及び前記第2金型の凹部内に充填させ、かつ、前記第1金型の凹部内面に沿って前記ラミネート用フィルムが前記ゴム栓の脚部を形成する未加硫ゴムの外表面をラミネートするように加硫成型することを特徴とする、バイアル用ラミネートゴム栓の製造方法である。
第3の発明は、前記ラミネート用フィルムは、PTFEフィルム又はETFEフィルムであって、前記未加硫ゴムシートの前記一方面に対向する面に表面処理が施されたフィルムを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のバイアル用ラミネートゴム栓の製造方法である。
第5の発明は、前記保護フィルムは、フィルムの両面に接着の為の表面処理が施されていないETFE フィルム、PTFEフィルム、PETフィルム又はポリメチルペンテンフィルムを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のバイアル用ラミネートゴム栓の製造方法である。
図1は、本発明の一実施形態に係るバイアル用ラミネートゴム栓の製造方法の一例を示す工程図である。
まず、図1(A)を参照して、バイアル用ラミネートゴム栓の製造においては、まず、対をなす第1金型11及び第2金型12を準備する。第1金型11は、例えば上金型であり、第2金型12に対向する下面111には、成型するゴム栓の笠部に対応する形状の凹部112が形成されている。第2金型12は、例えば下金型であり、第1金型11に対向する上面121には、成型するゴム栓の脚部に対応する形状の凹部122が形成されている。
未加硫ゴムシート13としては、成型時に第1金型11の凹部112及び第2金型12の凹部122内を充填し得る厚みのシートであり、一例として、未加硫ゴムシート13の厚みは、2.0mmである。未加硫ゴムシート13としては、例えば、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ハロゲン化ブチルゴム、エチレンプロピレンターポリマー、シリコンゴム等の合成ゴム、または、天然ゴムの配合物等を選択できる。
ラミネート用フィルム14としては、フッ素系樹脂フィルムを用いることができ、中でもPTFEフィルム又はETFEフィルムが好ましい。ラミネート用フィルム14の厚さは、一例として、10〜200μmである。ラミネート用フィルム14の上面141、すなわちラミネート用フィルム14が未加硫ゴムシート13の下面131と対向する面141には、ラミネート用フィルム14が未加硫ゴムシート13と接着しやすいように、所定の表面処理が施されていることが望ましい。所定の表面処理としては、例えば、ナトリウム液を用いた表面の粗面化を例示することができる。また、所定の表面処理として、コロナ放電処理またはプラズマ処理を施してもよい。
保護フィルム15は、100℃〜200℃よりも高い融点、又は、この温度域において明確な融点を持たない材質で形成されていることが好ましい。保護フィルム15の厚さは、一例として、10〜200μmである。
(TPX(登録商標))フィルムを用いることができる。
次に、図1(B)を参照して、第1金型11及び第2金型12を閉じ、未加硫ゴムシート13、ラミネート用フィルム14及び保護フィルム15を第1金型11及び第2金型12によって加圧及び加熱して未加硫ゴムシート13を加硫成型する。加硫成型は、一例として、170℃で10分間プレスすることにより行う。
得られた製品は、脚部側周面上端のラミネート用フィルム14に切り込みを入れたことにより、笠部の下面(いわゆる庇部分)のラミネート用フィルム14は保護フィルム15によって笠部下面に接着することを阻害されているから保護フィルム15と共にラミネート用フィルム14は外れ落ち、笠部の下面はゴムが露出した状態となる。
そして、工程数の削減は、作業量の低減、生産管理の負荷低減(中間部材の進捗管理や在庫管理の簡単化による)、材料の使用量低減(中間部材のトリミング廃棄分が不要になる)に繋がるという利点がある。
図3(A)(B)において、笠部の径φ1=19mm、脚部の径φ2=13mm、全高hはh=7mmである。
図3(A)(B)に示す形態のバイアル用ラミネートゴム栓を、次の表1に示すゴム、ラミネート用フィルム及び保護フィルムを用い、実施例1〜5及び比較例1〜3を製造した。
実施例1:PTFEフィルム厚み0.1mm、φ13mmの穴あり
実施例2:ETFEフィルム厚み0.1mm、φ13mmの穴あり
実施例3:PETフィルム厚み0.1mm、φ13mmの穴あり
実施例4:TPXフィルム厚み0.1mm、φ13mmの穴あり
実施例5:ETFEフィルム厚み0.1mm、φ13mmの穴あり
比較例1:PTFEフィルム厚み0.1mm、φ13mmの穴あり
比較例2:ETFEフィルム厚み0.1mm、φ13mmの穴あり
比較例3:なし
各実施例及び比較例の製造方法は、次の通りである。
未加硫ゴムは、モリヤマ製3Lニーダーにて、下記表2に示す配合のゴム組成物を混練した後、ロールにてシーティングを行い、厚み2mmの未加硫ゴムシートを作成した。
製品を目視検査にて、シール部にフィルムが接着しておらず、ゴムが露出していることを確認した。
試験の結果は以下の基準にて判定を行った。
シール面にフィルムの接着もしくは、保護フィルムの張付きが生じ、ゴムの露出が得られていないもの:×
シール面にフィルムの接着もしくは、保護フィルムの張付きが生じておらず、ゴムの露出が得られているもの:○
12 第2金型
13 未加硫ゴムシート
14 ラミネート用フィルム
15 保護フィルム
Claims (5)
- 成型するゴム栓の脚部に対応する凹部を有する第1金型と、成型するゴム栓の笠部に対
応する凹部を有する第2金型とを準備し、
前記第1金型及び第2金型が開いた状態において、前記第2金型から前記第1金型に向かって順に、両金型の間に、
未加硫ゴムシート、成型されるゴム栓の脚部の外径と等しい円穴が形成された保護フィルム及びラミネート用フィルムを配置し、
前記保護フィルムは、前記円穴が前記第1金型の前記凹部に対向する位置に調整されており、
前記未加硫ゴムシート、前記保護フィルム及び前記ラミネート用フィルムを1回の成型工程によって成型するために、前記第1金型及び第2金型を閉じて加圧及び加熱し、前記未加硫ゴムシートを前記第1金型の凹部及び前記第2金型の凹部内に充填させ、かつ、前記第1金型の凹部内面に沿って前記ラミネート用フィルムが前記ゴム栓の脚部を形成する未加硫ゴムの外表面をラミネートするように加硫成型することを特徴とする、バイアル用ラミネートゴム栓の製造方法。 - 加硫成型したシートに対し、脚部側周面上端のラミネート用フィルムに切り込みを入れ
る工程と、
笠部の外周に沿って成型されたゴム栓を打抜く工程とをさらに含む、請求項1に記載の
バイアル用ラミネートゴム栓の製造方法。 - 前記ラミネート用フィルムは、PTFEフィルム又はETFEフィルムであって、前記
未加硫ゴムシートの前記一方面に対向する面に表面処理が施されたフィルムを含むことを
特徴とする、請求項1または2に記載のバイアル用ラミネートゴム栓の製造方法。 - 前記保護フィルムは、100℃〜200℃よりも高い融点、又はこの温度域において明
確な融点を持たない材質で形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の
バイアル用ラミネートゴム栓の製造方法。 - 前記保護フィルムは、フィルムの両面に接着の為の表面処理が施されていないETFE
フィルム、PTFEフィルム、PETフィルム又はポリメチルペンテンフィルムを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のバイアル用ラミネートゴム栓の製造方法。
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