JP6985858B2 - マッサージ機の機械ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、揉み玉等の施療子を動かして使用者へのマッサージを実行するマッサージ機の機械ユニットに関し、特に施療子の使用者に対する位置を調整可能であるものに関する。
使用者の身体を支持しつつマッサージを行う椅子形のマッサージ機では、通常、その背もたれ部に設けられる施療子としての揉み玉を、背もたれ部にもたれた使用者に対し進退(させて使用者側への突出量を調整)可能とし、使用者の所望する施療の強さが得られる構成を有している。こうしたマッサージ機で、揉み玉の進退調整用の機構としては、揉み玉をマッサージ時に作動させる駆動部を傾動可能に支持した上で、この駆動部にラック状の歯部を設け、さらにこの歯部と噛合する小歯車(ピニオンギヤ)を配設し、この小歯車を所定の回転軸上で回転させ、噛み合う歯部を動かすことで、駆動部を揉み玉ごと傾動させて、揉み玉を背もたれ部の前後方向に進退可能とする仕組みが多く用いられていた。このような揉み玉の進退機構を採用したマッサージ機の一例として、特開2007−6975号公報に開示されるものがある。
特開2007−6975号公報
従来のマッサージ機は前記特許文献で示されるように、施療子としての揉み玉を使用者に対し進退調整可能とするために、駆動部を傾動可能とすると共に、駆動部に設けた歯部と噛合する小歯車を回転軸上で回転可能とする構成を有していた。この他、使用者の体格に合わせて背もたれ部の上下方向で揉み玉の位置を調整するために、駆動部は背もたれ部内で昇降する機械ユニットの一部をなす構成とされていた。具体的には、駆動部は背もたれ部内で昇降可能に配設される平板状のベース部に取り付けられて、揉み玉と共に昇降移動可能とされる仕組みであった。この場合、駆動部を傾動可能に配置するために、駆動部の傾動の中心軸がベース部に支持され、合わせて、駆動部を動かすための小歯車を設けた回転軸がベース部に支持されていた。
こうした従来のマッサージ機における機械ユニットでは、平板状のベース部で駆動部を支持するものとなっていることから、剛性を得にくく、また、機械ユニットは昇降移動させるために軽量化を図る必要があり、その一部であるベース部は重量増につながる高い剛性を付与しにくいこともあり、マッサージの際に揉み玉に設計値をわずかにでも超えるような大きな反力が加わると強度不足となるおそれがあった。詳細には、揉み玉が受ける力は駆動部からベース部に傾動中心軸や回転軸を通じて伝わるが、揉み玉との位置関係により、傾動中心軸と回転軸はベース部上で軸同士の位置関係を変えようとする力を受けることとなる。このため、揉み玉側から想定以上の強い力が加わると、ベース部が変形し、ベース部上の各部品の位置関係を維持できなくなり、傾動軸や回転軸自体のたわみ分と合わせて、例えば駆動部上の歯部と回転軸側の小歯車との噛合状態が浅くなるなど、機構部品同士の連結が不十分となり、部品間で力を適切に伝達できなくなって、部品の破損に至るおそれがあるという課題を有していた。
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、施療子を作動させる駆動部の傾動に係る各軸を支持する機構部分について、構造を簡略化しつつ強度を高めて変形しにくくし、各機構部品の連結を維持して破損を防止でき、マッサージに係る作動の信頼性、安定性を高められるマッサージ機の機械ユニットを提供することを目的とする。
本発明の開示に係るマッサージ機の機械ユニットは、少なくとも座部と背もたれ部とを備える椅子形のマッサージ機における、前記背もたれ部に配設され、使用者に対し施療子を動かして所定のマッサージを実行する、マッサージ機の機械ユニットにおいて、前記施療子を作動させる駆動部と、前記背もたれ部の上下方向及び前後方向と直角をなす向きとして配設され、前記駆動部を傾動可能に支持する傾動軸と、当該傾動軸と中心を一致させた所定ピッチ円径の外歯車と同じ歯形として並べて形成される複数の歯を有し、前記駆動部の外側に固定配設される歯部と、前記傾動軸と平行な向きとして前記歯部の近傍に配設される所定の回転軸と、当該回転軸を中心に回転可能に配設されて前記歯部に噛合し、前記回転軸を介して所定の一の駆動源により回転駆動されるピニオンギヤと、長手方向が前記傾動軸及び回転軸と直角をなす向きとされる部材であり、前記傾動軸の一端部及び前記回転軸の一端部をそれぞれ回転可能に支持する第一のベースフレームと、長手方向が前記傾動軸及び回転軸と直角をなす向きとされる部材であり、前記傾動軸の他端部及び前記回転軸の他端部をそれぞれ回転可能に支持する第二のベースフレームとを備え、前記第一及び第二の各ベースフレームが、前記傾動軸と回転軸に対し平行又は直角となる複数の平面部を有すると共に、傾動軸及び回転軸と直角をなす向きに連続する複数の角部で前記平面部同士が交わる形状の部材とされ、前記複数の平面部が、傾動軸と回転軸との背もたれ部上下方向における軸間距離を超える所定の大きさで、且つ、傾動軸と回転軸に対し平行となる一の平面部、及び、傾動軸と回転軸に対し直角となる他の平面部を少なくとも含んでなり、前記一の平面部を背もたれ上下方向に沿う配置とされ、前記一の平面部と他の平面部が、所定の角部で直接交わるように配置され、一の平面部の前記傾動軸と回転軸に対し平行となる向きの大きさに対して、他の平面部における前記所定の角部の連続する方向に対し直角となる向きの大きさを、より大きくして形成されるとともに、前記第一及び第二の各ベースフレームを、それぞれの一の平面部において連結桿を固定することで連結するものである。
このように本発明の開示によれば、施療子を動かす駆動部に対し、この駆動部を支える傾動軸及び駆動部の傾動に関わる回転軸の各両端部を、独立した二つのベースフレームで支持するようにし、各ベースフレームにおける傾動軸と回転軸に対し直角となる向きで且つ背もたれ部の前後方向に対応する向きの大きさを、傾動軸と回転軸に対し平行となる向きの大きさより大きくし、ベースフレームを傾動軸又は回転軸と直角をなす向きに加わる力に対し変形しにくくすることにより、施療子に大きな反力が加わって駆動部を相対的に動かし、駆動部側から傾動軸と回転軸の相互の位置関係を変えようとする力がベースフレームに加わる場合でも、ベースフレームが変形することなくベースフレーム上の傾動軸及び回転軸の位置関係を維持して、各機構部品の連結、連動を適切な状態に保てることとなり、各部品に異常な力が加わらず部品の破損を防止できると共に、施療子位置の調整に係る駆動部の傾動を確実に行わせることができ、マッサージ機作動の信頼性や安定性を向上させられる。特に、前記第一及び第二の各ベースフレームを、それぞれの一の平面部において連結桿を固定することで連結しているので、たわみにくい側の平面部にしっかりと連結桿が固定され、より強度が向上する。
また、本発明の開示に係るマッサージ機の機械ユニットは必要に応じて、前記駆動部が、前記施療子を作動させる内部機構部分を外から取り囲む略箱状のハウジングを有し、当該ハウジングが、複数の外殻部材を前記傾動軸と回転軸に対し平行となる向きに連結して一体に組み合わせて形成され、前記ハウジングをなす外殻部材のうち、前記第一のベースフレームに最も近い部材が、第一のベースフレームに面する端部を、傾動軸と回転軸に対し直角となる向きの連続した側面部として形成され、前記ハウジングをなす外殻部材のうち、前記第二のベースフレームに最も近い部材が、第二のベースフレームに面する端部を、傾動軸と回転軸に対し直角となる向きの連続した側面部として形成されるものである。
このように本発明の開示によれば、駆動部における外周のハウジングを、複数の外殻部材の組み合わせで形成し、各外殻部材は傾動軸と回転軸に対し平行となる向きに連結一体化されると共に、第一のベースフレームに最も近い外殻部材におけるベースフレームに面する端部と、第二のベースフレームに最も近い外殻部材におけるベースフレームに面する端部とを、それぞれ傾動軸と回転軸とに対し直角となる向きに連続する側面部として形成して、これら側面部を傾動軸と回転軸とに対し直角となる向きに力を受けても変形しにくくしたことにより、施療子側からの反力が傾動軸と回転軸に対し直角となる向きの応力としてハウジングに加わって、ハウジング自体を変形させようとしても、力の向きと平行に連続する外殻部材の側面部がその形状を維持して外殻部材他部分の変形を抑えることに加えて、各外殻部材同士の連結面が力の向きと平行となって、隣接する外殻部材間に外殻部材同士を過剰に近づけたり引き離したりするような力が生じにくく、ハウジングの連結された各外殻部材が変形して破損に至ることを確実に防止でき、駆動部として施療子を伴った傾動を安定的に行わせることができる。
また、本発明の開示に係るマッサージ機の機械ユニットは必要に応じて、前記歯部が、ハウジングにおける第一のベースフレームに面する一の側面部近傍部分と、第二のベースフレームに面する他の側面部近傍部分の一方又は両方に固定配設されるものである。
このように本発明の開示によれば、ハウジングのベースフレームに面する側面部の近傍部分に歯部を配設し、傾動軸と回転軸に対し直角となる向きの力を受ける歯部を側面部と一体化させて支えるようにすることにより、施療子側からの反力で駆動部が傾動しようとして、歯部がピニオンギヤ側から回転軸に対し直角となる向きに相対的に力を加えられる状況でも、歯部近傍のハウジング側面部の変形しにくさに伴って歯部のハウジング上の位置も変化することはなく、歯部に加わる力が基となってハウジングが変形して破損に至ることを防止できると共に、歯部とピニオンギヤとの位置関係も保持して、ピニオンギヤと歯部による駆動力の伝達に基づく駆動部の傾動を適切に行わせることができる。
また、本発明の開示に係るマッサージ機の機械ユニットは必要に応じて、前記第一及び第二の各ベースフレームが、所定形状の金属平板における外周部分の複数箇所を、曲げ加工で起立状態として得られる成形体とされ、前記各ベースフレームにおける前記一の平面部が、前記金属平板における起立状態とされなかった残りの部位として形成され、前記各ベースフレームにおける前記他の平面部が、複数の起立部分のうちの一つとして形成されると共に、他の平面部を含む複数の起立部分が、当該各起立部分と前記一の平面部とが少なくとも溝状の横断面形状をなすように曲げ加工されるものである。
このように本発明の開示によれば、各ベースフレームを金属平板の折曲げで複数の起立部分を生じさせると共に、一部に溝形断面を有するものとして形成し、傾動軸又は回転軸と直角をなす向きに加わる力に対する剛性を付与するフレーム構造とすることにより、駆動部の傾動や施療子の作動に伴い駆動部が力を受けても、各ベースフレームでは各起立部分が曲げ応力に対する抵抗材として働くこととなり、ベースフレームの変形を確実に抑えられ、ベースフレーム上の傾動軸と回転軸の位置関係を不用意に変化させない状態を確保しつつ、機械ユニットをより軽量で簡略な構造にでき、製造コストを抑えられる。
また、本発明の開示に係るマッサージ機の機械ユニットは必要に応じて、前記回転軸が、前記第一及び第二のベースフレームの一方に配設される軸受部に軸支されると共に、ベースフレームの他方に配設される減速機構部に連結支持されて配設され、前記一の駆動源が一のモータとされ、モータの出力軸を前記減速機構部と連結して前記回転軸を駆動可能とされ、前記一のモータが、出力軸を前記回転軸と直角をなす向きとしてベースフレームの他方に重なるようにして支持され、前記減速機構部が、モータの出力軸に連結接続されるウォームと、当該ウォームと噛み合うウォームホイールと、当該ウォームホイールに対し回転軸と平行となる向きにずれた位置に配設され、ウォームホイールと前記回転軸との間に介在する一又は複数の減速段部とを有し、且つ、前記減速機構部が、前記回転軸の軸受を兼ねて回転軸端部の周囲に位置し、前記減速段部から回転軸に回転を伝えつつ回転軸端部を軸支するものである。
このように本発明の開示によれば、回転軸が各ベースフレーム上の軸受部と減速機構部に支持され、駆動源としてのモータを減速機構部と接続し、回転軸と直角をなす向きのモータ出力軸から減速機構部のウォームとウォームホイール、さらに減速段部を通じて回転軸へ駆動力を伝えることにより、減速を多段階化してウォームホイールを大型化せずに減速比を大きくすることができ、主にウォームホイールの大きさに依存する、回転軸と直角をなす各方向への減速機構部の突出量を抑えられ、機械ユニットにおける突出部分を減らすことができる。また、減速段部を設けて、ウォームホイールの大型化を招くことなく大きな減速比を設定できることで、一般に定格回転が低速になるほど大型化する傾向にあるモータについて、小型化を図ることができる上、減速段部は、ウォームホイールに対し機械ユニット全体の大きさに影響を与えにくい回転軸と平行な向きにずらして配置されることで、減速機構部として大減速比を確保しつつ機械ユニットの寸法拡大を招かずに済むこととなり、機械ユニット全体としてはコンパクト化を実現できる。
また、本発明の開示に係るマッサージ機の機械ユニットは必要に応じて、前記傾動軸に対し平行となる中心軸を中心に回転可能として前記第一及び第二の各ベースフレームの外側部分にそれぞれ配設され、所定の他の駆動源により回転駆動されるローラ部を備え、前記駆動部が、前記傾動軸に相対回転可能として取付けられて支持され、前記傾動軸が、前記第一及び第二のベースフレームの一方に配設される減速機構部に連結されると共に、ベースフレームの他方に配設される軸受部に軸支されて配設され、第一及び第二の各ベースフレームを貫通した両端部に前記ローラ部をそれぞれ取り付けられ、且つ、第一又は第二のベースフレームに取り付けられた前記他の駆動源により駆動可能とされて、前記ローラ部の中心軸を兼ね、前記他の駆動源が他のモータとされ、モータの出力軸を前記減速機構部と連結して前記傾動軸を駆動可能とされ、前記他のモータが、出力軸を前記傾動軸と直角をなす向きとしてベースフレームの一方に重なるようにして支持され、前記減速機構部が、モータの出力軸に連結接続されるウォームと、当該ウォームと噛み合うウォームホイールと、当該ウォームホイールに対し傾動軸と平行となる向きにずれた位置に配設され、ウォームホイールと前記傾動軸との間に介在する一又は複数の減速段部とを有し、且つ、前記減速機構部が、前記傾動軸の軸受を兼ねて傾動軸の周囲で且つ駆動部のハウジングとベースフレームの一方における他の平面部との間に位置し、前記減速段部から傾動軸に回転を伝えつつ傾動軸端部を軸支し、前記マッサージ機の背もたれ部内部左右にそれぞれ配設される一対のガイドフレームに対し、前記ローラ部が各ガイドフレームを上下に走行可能に接触して、少なくとも前記傾動軸と駆動部がガイドフレーム間に挟まれる配置で背もたれ部上下方向に移動可能に支持されるものである。
このように本発明の開示によれば、所定の中心軸を中心に回転可能なローラ部が、各ベースフレーム外側部分に配設されると共に、駆動部を傾動可能に支持する傾動軸が、ローラ部の中心軸とされ、且つ駆動源で駆動されてローラ部を回転駆動可能として、背もたれ部内部の一対のガイドフレームに対しローラ部を上下に走行可能とすることにより、ローラ部で機械ユニットを背もたれ部上下方向に移動可能としつつ、駆動部を支える傾動軸がローラ部の中心軸をなして駆動源からローラ部への駆動力伝達に用いられる分、別途ローラ部を回転駆動する機構部分を配設せずに済み、機械ユニットを簡略な構造とすることができ、コストを抑えられる。また、傾動軸が各ベースフレーム上の軸受部と減速機構部に支持され、駆動源としてのモータを減速機構部と接続し、傾動軸と直角をなす向きのモータ出力軸から減速機構部のウォームとウォームホイール、さらに減速段部を通じて傾動軸へ駆動力を伝えることにより、減速を多段階化してウォームホイールを大型化せずに減速比を大きくすることができ、主にウォームホイールの大きさに依存する、傾動軸と直角をなす各方向への減速機構部の突出量を抑えられ、機械ユニットにおける突出部分を減らすことができる。さらに、減速段部を設けて、ウォームホイールの大型化を招くことなく大きな減速比を設定できることで、一般に定格回転が低速になるほど大型化する傾向にあるモータについて、小型化を図ることができる上、減速段部は、ウォームホイールに対し機械ユニット全体の大きさに影響を与えにくい傾動軸と平行な向きにずらして配置され、減速機構部そのものもベースフレームの他の平面部と駆動部との間の傾動軸周りに設けられることで、減速機構部として大減速比を確保しつつ機械ユニットの寸法拡大を招かずに済むこととなり、機械ユニット全体としてコンパクト化を実現できる。
また、本発明の開示に係るマッサージ機の機械ユニットは必要に応じて、前記第一及び第二の各ベースフレームにおける前記一の平面部に当該一の平面部の長手方向の全体にわたって配設され、一の平面部から背もたれ部の前側へ向けて所定高さ分突出状態とされるガイド体を備え、当該ガイド体における前記一の平面部長手方向の両端部が、丸みを帯びた曲面形状とされ、且つ一の平面部の長手方向両端に隣接するベースフレームの端面の近傍に前記曲面形状部分を位置させる配置とされてなるものである。
このように本発明の開示によれば、各ベースユニットの一の平面部にガイド体を配設し、ガイド体の端部をベースフレーム端面に連続する曲面形状としつつ、ガイド体を一の平面部から突出状態として、ガイド体を各ベースフレームで最も背もたれ部の前側に位置させることにより、機械ユニットが背もたれ部を上下に移動する場合に背もたれ部の表皮部裏面がベースフレームに接近する状態となっても、ガイド体が表皮部とベースフレームとの間に介在して表皮部とベースフレーム表面との接触を防ぎ、表皮部を保護できると共に、表皮部を介して使用者の身体がベースフレームに触れることも防止でき、使用者にベースフレームとの接触に基づく違和感を与えないようにすることができる。また、ガイド体端部の曲面形状部分がベースフレームの端面の近傍に配置されて、表皮部がベースフレーム端面に近づく際は、突出するガイド体の曲面形状部分が表皮部に接して、ベースフレームの端面やそのエッジ部分に表皮部を近づけないようにすることができ、上下移動の際のガイド体と表皮部との相対移動をスムーズなものにできると共に、ベースフレーム端部による表皮部裏面の傷付きを確実に防止できる。
本発明の一実施形態に係る機械ユニットを適用したマッサージ機の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る機械ユニットを適用したマッサージ機のブロック図である。 本発明の一実施形態に係る機械ユニットの正面側の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る機械ユニットの正面図である。 本発明の一実施形態に係る機械ユニットの左側面図である。 本発明の一実施形態に係る機械ユニットの平面図である。 本発明の一実施形態に係る機械ユニットの底面図である。 本発明の一実施形態に係る機械ユニットの背面側の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る機械ユニットの一部省略背面図である。 本発明の一実施形態に係る機械ユニットの側端部とガイドフレームとの位置関係説明図である。 本発明の一実施形態に係る機械ユニットの揉み玉に外力が加わる状況での回転軸への力の付加状態説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係るマッサージ機の機械ユニットを前記図1ないし図11に基づいて説明する。
前記各図において本実施形態に係る機械ユニット10は、着座した使用者を支える椅子形のマッサージ機1における背もたれ部13の内部に配設され、前記施療子としての揉み玉20を動かしてマッサージを実行可能とするものである。
この本実施形態に係る機械ユニット10を有するマッサージ機1は、床面上に載置されて椅子全体を安定的に支持する基台部11と、この基台部11の上方で使用者の臀部を支える座部12と、この座部12の後側で使用者の背中を支える背もたれ部13と、座部12の左右両側で使用者の肘や前腕部を支える肘掛部14と、座部12の前側で使用者の脚を支える脚支持部15と、使用者の各種操作入力を受付ける操作部30と、機械ユニット10をはじめとして搭載されている複数の施療手段におけるマッサージに係る作動を、操作入力や記録情報等の内容に基づいて制御する制御部40とを備える構成である。
前記基台部11は、椅子各部をなす前記座部12、背もたれ部13、肘掛部14、及び脚支持部15を一体に取付けられてこれらを支持するものである。また、前記座部12は、基台部11に対し座面の傾斜角度を調整可能として取付けられ、座面にて使用者の臀部や太腿部を支えつつ内蔵の施療手段でマッサージを実行するものである。この座部12の施療手段としては、空気の給排で動作する臀部用エアセル71、及び太腿用エアセル72を備える構成である。これらエアセルを空気の給排で動作させるエアポンプ70が座部12下側のスペースに配設される。
前記背もたれ部13は、人の背中形状に合せた表面形状とされて前記基台部11及び座部12に対し傾斜角度を調整可能として配設され、その内部に、マッサージを実行する施療手段を備える構成である。
背もたれ部13内部には、施療子としての左右一対の揉み玉20とこれを作動させる駆動部50が一体となった機械ユニット10と、この機械ユニット10を背もたれ部13上下方向に移動可能に支持しつつ、背もたれ部の各部を内部から支える枠状の背もたれ部フレーム13aと、前記エアポンプ70による空気の給排で動作する背中用エアセル73及び腰用エアセル74とがそれぞれ配設される構成である。このうち機械ユニット10、背中用エアセル73、及び腰用エアセル74が、それぞれマッサージを実行する施療手段をなす。
なお、この背もたれ部13の左右両側部には、使用者に面する内面側にエアセル等の施療手段を設けた一対の側壁部を突出配設して、使用者の上腕部等に対して側方からマッサージを行えるようにすることもできる。
前記背もたれ部フレーム13aは、機械ユニット10を背もたれ部13上下方向に移動可能とし且つ他方向への動きは拘束して支持する左右一対のガイドフレーム13b間に、複数の横フレームを横方向に掛渡して一体に連結して、略梯子状のフレーム構造とされるものである。
前記ガイドフレーム13bは、略コ字状の断面形状を有すると共に、人の背中形状に合せた背もたれ部13の表面に沿う長手方向形状とされてなり、一対を背もたれ部内部左右にそれぞれ配設される構成である。この対をなす二つのガイドフレーム13bに挟まれる配置で、前記機械ユニット10がガイドフレーム13bに沿って移動可能に配設される。このガイドフレーム13bの内周に、樹脂製のラック13cが機械ユニット10の上下動範囲にわたる長さとして配設される。
これらガイドフレーム13bは、背もたれ部13の内部で機械ユニット10を背もたれ部上下方向に移動可能とし且つ他方向への動きは拘束して支持することとなる。
前記機械ユニット10は、揉み、叩き等の刺激を使用者に与える左右一対の揉み玉20と、この揉み玉20を突出状態で支持する左右一対の揉み玉支持アーム21と、この揉み玉支持アーム21を介して揉み玉20を揉み、叩き等のマッサージに対応させて動かす駆動部50と、背もたれ部上下方向と直角をなす向きとして配設され、駆動部50を傾動可能に支持する傾動軸22と、この傾動軸22と中心を一致させた外歯車と同じ歯形配置として形成され、駆動部50の外側に固定配設される歯部54と、傾動軸22と平行な向きとして歯部54の近傍に配設される回転軸23と、この回転軸23を中心に回転可能に配設されて歯部54に噛合するピニオンギヤ24と、傾動軸22の一端部及び回転軸23の一端部をそれぞれ回転可能に支持する第一のベースフレーム25と、傾動軸22の他端部及び回転軸23の他端部をそれぞれ回転可能に支持する第二のベースフレーム26と、第一及び第二の各ベースフレーム25、26における所定の平面部25a、25bに背もたれ部13の前側へ向けて所定高さ分突出状態とされて配設されるガイド体17、18と、第一及び第二の各ベースフレーム25、26の外側部分にガイドフレーム13bを上下に走行可能として配設されるローラ部27とを備える構成である。
前記駆動部50は、揉み玉20を作動させる内部機構部分を外から取り囲む略箱状のハウジング51と、このハウジング51に取り付けられ、制御部40の制御に基づいて揉み玉20に揉みのマッサージを行わせるための駆動力を発生させる揉み用モータ63と、ハウジング51内に配設され、制御部40の制御に基づいて揉み玉20に叩きのマッサージを行わせるための駆動力を発生させる叩き用モータ64と、ハウジング51内に配設されて、揉み用モータ63や叩き用モータ64からの駆動力に基づいて揉み玉支持アーム21を介して揉み玉20を動かす前記内部機構としての揉み機構及び叩き機構(図示を省略)とを備える構成である。なお、駆動部50における各モータや内部機構については、公知のマッサージ機に用いられるものと同様のものであり、詳細な説明を省略する。
前記ハウジング51は、複数の外殻部材52、53を傾動軸22と回転軸23に対し平行となる向きに連結して一体に組み合わせて形成され、傾動軸22に対し相対回転可能な状態で支持される構成である。これにより、ハウジング51を含む駆動部50が回転軸23や第一及び第二の各ベースフレーム25、26に対し傾動可能とされる。
このハウジング51をなす外殻部材のうち、前記第一のベースフレーム25に最も近い外殻部材52は、第一のベースフレーム25に面する端部を、傾動軸22と回転軸23に対し直角となる向きの連続した側面部52aとして形成される。また、ハウジング51をなす外殻部材のうち、前記第二のベースフレーム26に最も近い外殻部材53は、第二のベースフレーム26に面する端部を、傾動軸22と回転軸23に対し直角となる向きの連続した側面部53aとして形成される。
また、ハウジング51における第一のベースフレーム25に面する外殻部材52の側面部52a近傍部分と、第二のベースフレーム26に面する外殻部材53の側面部53a近傍部分には、歯部54がそれぞれ固定配設される。
この歯部54は、傾動軸22と中心を一致させた所定ピッチ円径の外歯車と同じ歯形として並べて形成される複数の歯を有し、ハウジング51に固定配設されて駆動部50の外側に配置される構成である。歯部54は、前記ピニオンギヤ24と噛合し、ピニオンギヤ24の回転に伴って傾動軸22を中心に傾動することで、ハウジング51をはじめとする駆動部50を傾動させる仕組みであるが、駆動部50と一体に傾動する揉み玉20に対し、背もたれ部13にもたれた場合の使用者の背面位置を越えて突出可能となる傾動範囲を与えることのできる、十分な歯の配設数として形成される。
前記ピニオンギヤ24は、回転軸23を中心に回転可能に配設されて駆動部50側の歯部54に噛合する歯車であり、回転軸23を介して前記一の駆動源としての進退用モータ61により回転駆動されるものである。
前記第一のベースフレーム25は、長手方向が傾動軸22及び回転軸23と直角をなす向きとされる金属製の部材であり、傾動軸22の一端部及び回転軸23の一端部をそれぞれ回転可能に支持するものである。
前記第二のベースフレーム26は、長手方向が前記傾動軸及び回転軸と直角をなす向きとされる金属製の部材であり、傾動軸22の他端部及び回転軸23の他端部をそれぞれ回転可能に支持するものである。
詳細には、第一及び第二の各ベースフレーム25、26は、所定形状の金属平板における外周部分の複数箇所を、曲げ加工で起立状態他として得られる成形体とされ、傾動軸22と回転軸23に対し平行又は直角となる複数の平面部を有すると共に、傾動軸22及び回転軸23と直角をなす向きに連続する複数の角部で平面部が交わる形状とされる。
複数の平面部には、傾動軸22と回転軸23との背もたれ部上下方向における軸間距離を超える所定の大きさで、且つ、傾動軸22と回転軸23に対し平行となる一の平面部25a、26a、及び、傾動軸22と回転軸23に対し直角となる他の平面部25b、26bが含まれており、このうち一の平面部25a、26aを背もたれ上下方向に沿う配置とされる。
そして、各ベースフレーム25、26では、一の平面部25a、26aと他の平面部25b、26bは、所定の角部で直接交わるように配置され、一の平面部25a、26aの傾動軸22と回転軸23に対し平行となる向きの大きさに対して、他の平面部25b、26bにおける前記所定の角部の連続する方向に対し直角となる向きの大きさを、より大きくして形成される。
より具体的には、各ベースフレーム25、26における一の平面部25a、26aは、前記金属平板における起立状態とされなかった残りの部位として形成される。また、他の平面部25b、26bは、複数の起立部分のうちの一つとして形成される。加えて、他の平面部25b、26bを含む複数の起立部分は、これら各起立部分と一の平面部25a、26aとが溝状の横断面形状部分を少なくとも有するように曲げ加工されることとなる。そして、第一及び第二の各ベースフレーム25、26の各起立部分は、折曲げ位置である角部を、傾動軸22及び回転軸23と直角をなす向きとして折曲げ形成され、起立部分も傾動軸22と回転軸23に対し直角となる。
起立部分のうち、各ベースフレーム25、26の外側に位置して各ベースフレーム25、26の側端部としてガイドフレーム13bに面する他の平面部25b、26bの大きさが、傾動軸22と平行となる一の平面部25a、26aの大きさ以上となるようにして折曲げ形成される。これにより、各ベースフレーム25、26は、傾動軸と平行となる向きの大きさより、起立部分の起立高さに相当する背もたれ部前後方向の大きさが大きくなる。そして、各ベースフレーム25、26の他の平面部25b、26bは、端部をさらに折り曲げ加工されて、一の平面部25a、26aと平行となる別の平面部25c、26cを形成されており、この別の平面部25c、26cに減速機構部56又は軸受部55を固定配設されることとなる。
前記第一のベースフレーム25には、傾動軸22の一端部を連結される減速機構部57が配設されると共に、回転軸23の一端部を軸支する軸受部55が配設される。
また、前記他の駆動源としての昇降用モータ62が、モータの出力軸を傾動軸22と直角をなす向きとして第一のベースフレーム25に重なるようにして支持され、出力軸を減速機構部57と連結して傾動軸22を駆動可能とされる。この昇降用モータ62は、減速機構部57を介して第一のベースフレーム25に取り付けられ、制御部40の制御に基づいて機械ユニット10昇降用の駆動力を発生させる。
前記減速機構部57は、昇降用モータ62の出力軸に連結接続されるウォーム57aと、このウォーム57aと噛み合うウォームホイール57bと、このウォームホイール57bに対し傾動軸22と平行となる向きにずれた位置に配設され、ウォームホイール57bと傾動軸22との間に介在する一又は複数の減速段部57cとを有するものである。また、減速機構部57は、傾動軸22の軸受を兼ねて、傾動軸22の周囲で且つ駆動部50のハウジング51と第一のベースフレーム25における他の平面部25bとの間に位置し、減速段部57cから傾動軸22に回転を伝えつつ傾動軸22端部を軸支している。
この第一のベースフレーム25上で昇降用モータ62を減速機構部57と接続し、傾動軸22と直角をなす向きのモータ出力軸から減速機構部57のウォーム57aとウォームホイール57b、さらに減速段部57cを通じて傾動軸22へ駆動力を伝えることで、減速を多段階化してウォームホイール57bを大型化せずに減速比を大きくすることができ、主にウォームホイール57bの大きさに依存する、傾動軸22と直角をなす各方向への減速機構部57の突出量を抑えられ、機械ユニット10における突出部分を減らすことができる。また、減速段部57cを設けて、ウォームホイール57bの大型化を招くことなく大きな減速比を設定できることで、一般に定格回転が低速になるほど大型化する傾向にあるモータについて、小型化を図ることができる。さらに、減速段部57cは、ウォームホイール57bに対し機械ユニット10全体の大きさに影響を与えにくい傾動軸22と平行な向きにずらして配置されており、減速機構部57そのものも第一のベースフレーム25の他の平面部25bと駆動部50との間の傾動軸22周りに効率よく収められる形で設けられることで、減速機構部57として大減速比を確保しつつ機械ユニット10の寸法拡大を招かずに済むこととなり、機械ユニット10全体としてはコンパクト化を実現できる。
前記第二のベースフレーム26には、傾動軸22の他端部を軸支する軸受部58が配設されると共に、回転軸23の他端部を連結支持する減速機構部56が配設される。
また、前記一の駆動源としての進退用モータ61が、モータの出力軸を回転軸23と直角をなす向きとして第二のベースフレーム26に重なるようにして支持され、出力軸を減速機構部56と連結して回転軸23を駆動可能とされる。この進退用モータ61は、減速機構部56を介して第二のベースフレーム26に取付けられ、制御部40の制御に基づいて駆動部50を傾動させる駆動力を発生させる。
前記減速機構部56は、進退用モータ61の出力軸に連結接続されるウォーム56aと、このウォーム56aと噛み合うウォームホイール56bと、このウォームホイール56bに対し回転軸23と平行となる向きにずれた位置に配設され、ウォームホイール56bと回転軸23との間に介在する一又は複数の減速段部56cとを有するものである。また、減速機構部56は、回転軸23の軸受を兼ねて回転軸23端部の周囲に位置し、減速段部56cから回転軸23に回転を伝えつつ回転軸23端部を軸支している。
第2のベースフレーム26上で進退用モータ61を減速機構部56と接続し、回転軸23と直角をなす向きのモータ出力軸から減速機構部56のウォーム56aとウォームホイール56b、さらに減速段部56cを通じて回転軸23へ駆動力を伝えることで、減速を多段階化してウォームホイール56bを大型化せずに減速比を大きくすることができ、主にウォームホイール56bの大きさに依存する、回転軸23と直角をなす各方向への減速機構部56の突出量を抑えられ、機械ユニット10における突出部分を減らすことができる。
また、減速段部56cを設けて、ウォームホイール56bの大型化を招くことなく大きな減速比を設定できることで、一般に定格回転が低速になるほど大型化する傾向にあるモータについて、小型化を図ることができる上、減速段部56cは、ウォームホイール56bに対し機械ユニット10全体の大きさに影響を与えにくい回転軸23と平行な向きにずらして配置されることで、減速段部56cとして大減速比を確保しつつ機械ユニット10の寸法拡大を招かずに済むこととなり、機械ユニット全体としてはコンパクト化を実現できる。
これら第一及び第二の各ベースフレーム25、26に対し、傾動軸22が、その一端部を第一のベースフレーム25の減速機構部57に連結されると共に、他端部を第二のベースフレーム26の軸受部58に軸支されて配設される。また、回転軸23が、その一端部を第一のベースフレーム25の軸受部55に軸支されると共に、他端部を第二のベースフレーム26の減速機構部56に連結支持されて配設される。こうして、傾動軸22と回転軸23、第一及び第二の各ベースフレーム25、26が枠状に連結されることとなる。
こうしてベースフレームと各軸とを組み合わせて枠状に一体化すると共に、各軸を支えるベースフレームをそれぞれ一枚の金属板の折曲げで形成し、且つ曲げで生じさせた起立部分により剛性を確保することで、構造を簡略化できると共に軽量化も図れる。
そして、傾動軸22と回転軸23、第一及び第二の各ベースフレーム25、26が枠状に連結され、第一及び第二の各ベースフレーム25、26に傾動軸22がその軸方向を背もたれ部上下方向に対し直交する向きとして回転可能に支持され、この傾動軸22周りに駆動部50のハウジング51が相対回転可能に支持されることで、駆動部50は、傾動軸22を傾動中心として、第一及び第二の各ベースフレーム25、26間で傾動可能となるように支持される仕組みである。
前記ガイド体17、18は、第一及び第二の各ベースフレーム25、26における一の平面部25a、26aに、これら一の平面部25a、26aの長手方向の全体にわたって配設され、一の平面部25a、26aから背もたれ部13の前側へ向けて所定高さ分突出状態とされ、一の平面部25a、26aの表面に突出するねじ等の部材の端部を一種のカバーとして覆う構成である。また、これらガイド体17、18は、一の平面部25a、26a長手方向の両端部を、丸みを帯びた曲面形状とされ、且つ一の平面部25a、26aの長手方向両端に隣接するベースフレーム25、26の端面の近傍に前記曲面形状部分17a、17b、18a、18bが位置する配置とされる構成である。
こうして各ベースユニット25、26の一の平面部25a、26aに突出状態で配設されたガイド体17、18は、各ベースフレーム25、26上で最も背もたれ部13の前側に位置するものとなっている。これにより、機械ユニット10が背もたれ部13を上下方向に移動する場合に、背もたれ部13の表皮部裏面が各ベースフレーム25、26に接近する状態となっても、ガイド体17、18が表皮部とベースフレーム25、26との間に介在して表皮部とベースフレーム表面やこの表面で突出する部材端部との接触を防ぎ、表皮部を保護できると共に、表皮部を介して使用者の身体がベースフレーム25、26に触れることも防止でき、使用者にベースフレームとの接触に基づく違和感を与えないようにすることができる。また、ガイド体17、18端部の曲面形状部分17a、17b、18a、18bがベースフレーム25、26の端面の近傍に配置されて、表皮部がベースフレーム端面に近づく際は、突出するガイド体17、18の曲面形状部分17a、17b、18a、18bが表皮部に接して、ベースフレーム25、26の端面やそのエッジ部分に表皮部を近づけないようにすることができ、ベースフレーム端部による表皮部裏面の傷付きを防止できる。そして、曲面形状部分17a、17b、18a、18b自体は、表皮部と滑らかに接することができ、表皮部の引っ掛かり等が生じることはなく、機械ユニット10移動の際のガイド体17、18と表皮部との相対移動をスムーズなものにできる。
また、第一及び第二の各ベースフレーム25、26の間は、連結桿41により連結されており、当該連結桿は、各ベースフレーム25、26の平面部のうち、傾動軸22と回転軸23と平行となる一の平面部25a、26aにネジにより固定されている。このように第一及び第二の各ベースフレームを、それぞれの一の平面部において連結管を固定することで連結すると傾動軸22と回転軸23と直角となる他の平面部25b、26bに連結桿41を取り付けた場合に比べ固定面のたわみが少なく、連結桿による強度向上に大きく寄与出来る。
前記ローラ部27は、傾動軸22に対し平行となる中心軸を中心に回転可能として第一及び第二の各ベースフレーム25、26の外側部分に配設され、昇降用モータ62により回転駆動されてガイドフレーム13bを上下に走行し、機械ユニット10をガイドフレーム13bに対し移動させるものである。
ローラ部27は、各ベースフレーム25、26の側端に位置する他の平面部25b、26bにおける一の平面部25a、26a寄りの所定箇所で、この他の平面部25b、26bを貫通した傾動軸22の両端部にそれぞれ取り付けられ、前記中心軸を兼ねるこの傾動軸22と一体に回転可能として配設され、第二のベースフレーム26上の昇降用モータ62が減速機構部57を介して傾動軸22を回転駆動することに伴い、回転する仕組みである。
ローラ部27は、各ベースフレーム25、26における他の平面部25b、26b寄りの端部を歯車状に形成される歯車部27a、残りの他部分を円筒面状の案内面部27bとして形成される構成である。
このローラ部27に加え、各ベースフレーム25、26の他の平面部25b、26bにおける別の所定箇所にはガイドローラ28がそれぞれ回動可能に取付けられている。
このローラ部27に加え、各ベースフレーム25、26の他の平面部25b、26bにおける別の所定箇所にはガイドローラ28がそれぞれ回転可能に取付けられている。このガイドローラ28は、ローラ部27と同様の歯車部と案内面部とを有するものであるが、各ベースフレーム25、26に各々独立に回転可能として配設され、且つ、各ベースフレーム25、26の他の平面部25b、26bからの突出量をローラ部27よりわずかに大きくされる構成である(図4参照)。
機械ユニット10の両側に位置させたこれらローラ部27とガイドローラ28を、背もたれ部13内の一対のガイドフレーム13bに挿嵌すると共に、ローラ部27の歯車部27aをガイドフレーム13bのラック13cと噛合させ、且つ案内面部27bをガイドフレーム13bにおけるラック13cのある面の対向面に転がり接触するようにして走行可能とすることで、傾動軸22や各ベースフレーム25、26をはじめとする機械ユニット10がガイドフレーム13b間に支持され、機械ユニット10は背もたれ部上下方向に移動可能で且つ他方向への動きを拘束されることとなる。
ローラ部27が、昇降用モータ62による駆動に伴って回転することで、ラック13cとの噛合位置を変えてガイドフレーム13bを走行する状態となり、同時に機械ユニット10全体をガイドフレーム13bに沿って背もたれ部13の上下に移動させ、背もたれ部13における揉み玉20の位置(揉み玉によるマッサージ対象部位)を上下に変えられる仕組みとなっている。
ガイドフレーム13bの形状や配置の精度によっては、機械ユニット10の背もたれ部上下方向への移動可能範囲内で機械ユニット10と一対のガイドフレーム13との横方向(傾動軸22及び回転軸23と平行となる向き)における位置関係が一定とならず、機械ユニット10の上下移動時に、ガイドフレーム13bに対し機械ユニット10のローラ部27及びガイドローラ28が相対的に横方向への振れを伴って移動する状態となる。このような場合でも、あらかじめ従動側となるガイドローラ28の他の平面部25b、26bからの突出量を、駆動側となるローラ部27より大きくしていることで、ガイドフレーム13bに対しローラ部27とガイドローラ28が過度に近づいた際に、ガイドフレーム13bの傾動軸22及び回転軸23と直角となる内面とガイドローラ28の横方向端面とが専ら接触して、ガイドフレーム13bとローラ部27の横方向端面との接触は生じにくくなっており、駆動力を受けて回転するローラ部27の横方向端面がガイドフレーム13bと接触して摩擦抵抗が生じ、駆動負荷が増大する事態を避けることができる。
また、従動側は駆動側を起点として横ブレしやすいため、従動側のみ横方向を規制することで安定した走行を行うことが出来る。
更には、ガイドフレーム13bと機械ユニット10の横方向の配置関係の精度は、端面の接触の可能性のあるガイドローラ28が担うこととなり、各ベースフレーム25、26に個別に取り付けられるガイドローラ28で比較的容易に対応して精度を確保できる。そして、ローラ部27の配置関係の精度は高く設定せずに済むこととなる。本実施形態におけるローラ部27の場合、ローラ部27の配置関係について所定の精度を得るためには、ローラ部27のみにとどまらず傾動軸22やその支持機構を含むローラ部27の支持に係る機構全体に及ぶ精度の追求は欠かせないが、こうした精度の条件を緩くすることができることから、その分製造工程を簡略化でき、機械ユニットの製造に係るコストを抑えられる。
前記肘掛部14は、座部12の両側に配設され、背もたれ部13がリクライニング角度を変化させたり、座部12が傾動した場合でも、使用者の前腕を安定的に支持するよう形成される構成である。この肘掛部14にも、前記エアポンプ70による空気の給排で動作するエアセルを配設して、使用者の前腕部に対しマッサージを行える構成としてかまわない。
前記脚支持部15は、座部12の前側に位置し、座部12前端付近を中心として傾動可能に配設され、内蔵のアクチュエータ(図示を省略)により傾斜角度を調整されるものである。この脚支持部15にも、前記エアポンプ70による空気の給排で動作する脚用エアセルや、上下に移動しつつ脚を押圧するローラ等の施療手段を配設するようにしてかまわない。
前記操作部30は、マッサージ機に対する各種操作入力を受付ける多数のスイッチや表示部を備え、マッサージ機1の側部におけるスタンド31に着脱自在に設置され、マッサージに係る操作入力を制御部40に送信するものである。なお、操作部30のスイッチや表示部の位置を使用者にとって最適位置とするために、スタンド31の位置は調整可能となっている。
前記制御部40は、あらかじめ使用者の身体各部位置検出を実行して得られた検出結果に基づいて、施療手段やマッサージ機の他の各可動部分を使用者に対応した状態に調整すると共に、施療手段や他の各可動部分に対し、操作部30の操作やあらかじめ記録設定された施療内容、また前記検出結果の情報に基づいて、適切な施療の実行のための制御を行うものである。
この制御部40は、そのハードウェア構成として、CPUやメモリ、入出力インターフェース等を備えるコンピュータとなっており、メモリ等に格納されるプログラムにより、コンピュータを制御部40として動作させる仕組みである。この制御部40をなすコンピュータは、CPUやメモリ、ROM等を一体的に形成されたマイクロコンピュータとしてもかまわない。
この制御部40をなすコンピュータのユニットは、主要部が座部12直下等のマッサージ機1内部の所定のスペースに配設されると共に、機械ユニット10の各種モータの制御に係る部分が、ユニット用制御回路部として機械ユニット10上に配設される構成である。(図示省略)そして、制御部40は、操作部30と通信可能な状態とされると共に、機械ユニット10の各種モータや、座部12や背もたれ部13、脚支持部15を傾動させる各アクチュエータ、エアポンプ70とそれぞれ電気的に接続され、使用者の身体各部位置検出の際にはあらかじめ設定された位置検出用プログラムに基づく制御信号出力により、また、マッサージ実行の際には設定されたマッサージのデータに基づく制御信号出力により、これらの駆動機構の作動を制御する。
加えて、制御部40は、機械ユニット10や各アクチュエータの変位量を出力するエンコーダ等の信号出力手段とも電気的に接続されており、機械ユニット10の状態や、座部12、背もたれ部13、及び脚支持部15の傾斜等の状態を把握しつつ、モータやアクチュエータ等の駆動手段の作動制御を行うこととなる。
この他、制御部40は、公知のマッサージ機と同様に、マッサージに先立つ使用者の身体各部位置検出として、機械ユニット10を制御し、機械ユニット10を背もたれ部13における初期位置からガイドフレーム13bに沿って移動させ、揉み玉20を使用者に沿って動かす過程で、背もたれ部13にもたれた使用者側からの揉み玉20に対する圧力の変化や揉み玉20の傾き変化等を順次取得し、この情報に基づいて、使用者の肩位置、背骨のライン、腰位置を検出することもできる。
次に、本実施形態に係るマッサージ機の機械ユニットの作動状態について説明する。前提として、マッサージ機1に使用者が着座して背中を背もたれ部13にもたれさせた状態で、マッサージ機1の主電源が入とされ、マッサージ機1が起動して、使用者の体形検出などのマッサージ開始前の準備動作や、背もたれ部13等の傾斜角度調整等が完了し、さらに、使用者によりマッサージコース等の動作状態指示が入力されて、制御部40が使用者に対する揉み玉によるマッサージを既に実行しているか、これからマッサージを実行しようとしているものとする。
揉み玉20によるマッサージの場合、設定されたマッサージ内容に応じて、制御部40は、昇降用モータ62を作動させて各ローラ部27を回転させ、ガイドフレーム13bに対し機械ユニット10全体を上下に移動させ、揉み玉20の上下位置を調整する。
加えて、制御部40は、あらかじめ設定された量、又は、使用者による入力指示に従って調整された量だけ、揉み玉20を使用者に対し進退させるように、進退用モータ61を作動させて回転軸23をピニオンギヤ24ごと回転させ、ピニオンギヤ24と歯部54との噛合に基づいて駆動部50を機械ユニット10の他部に対し傾動させる。この駆動部50の傾動により、一体の揉み玉20を使用者に対し進退させて、揉み玉20の使用者側への突出量を調整して、揉み玉20をマッサージ対象箇所に位置させる。
この後、又はこうした揉み玉20の移動と並行して、制御部40は、マッサージの種類に応じて、揉み用モータ63及び/又は叩き用モータ64を作動させ、設定された揉みや叩き等のマッサージに対応した動きを揉み玉20に行わせる。
使用者側に突出する揉み玉20が使用者に接触すると、揉み玉20が使用者から受ける反力は、揉み玉支持アーム21や内部機構を経て駆動部50のハウジング51に伝わる。この力に対し、ハウジング51は傾動軸22で支持されると共に、ハウジング51外側の歯部54とピニオンギヤ24との噛合により回転軸23にも支持されることで、設定された位置を保つ。揉み玉20が受ける反力は傾動軸22と回転軸23に対し直角となる向きの応力としてハウジング51に作用し、ハウジング51自体を変形させようとするが、ハウジング51を二つの外殻部材52、53の組み合わせで形成し、各外殻部材52、53は傾動軸22と回転軸23に対し平行となる向きに連結一体化されると共に、第一のベースフレーム25に最も近い外殻部材52におけるベースフレーム25に面する端部と、第二のベースフレーム26に最も近い外殻部材53におけるベースフレーム26に面する端部とを、それぞれ傾動軸22と回転軸23に対し直角となる向きに連続する側面部52a、53aとして形成して、これら側面部52a、53aを傾動軸22と回転軸23に対し直角となる向きに変形しにくくしている。
これにより、揉み玉20側からの反力が傾動軸22と回転軸23に対し直角となる向きの応力としてハウジング51に加わって、ハウジング51自体を変形させようとしても、こうした力の向きと平行に連続する外殻部材52、53の側面部52a、53aがその形状を維持して外殻部材他部分の変形を抑えられる。これに加えて、各外殻部材52、53同士の連結面が力の向きと平行となって、隣接する外殻部材52、53間にこれら外殻部材同士を過剰に近づけたり引き離したりするような力は生じにくいことで、ハウジング51の連結された各外殻部材52、53が変形して破損に至ることを確実に防止できる。
また、ハウジング51における側面部52a、53aの近傍部分に歯部54を配設し、力が加わる歯部54を側面部52a、53aと一体化させて支えるようにすることで、揉み玉20側からの反力で駆動部50が傾動しようとして、歯部54がピニオンギヤ24側から回転軸23に対し直角となる向きに相対的に力を加えられる状況でも、歯部54近傍のハウジング側面部52a、53aの変形しにくさに伴って歯部54のハウジング51上の位置も変化することはなく、歯部54に加わる力が基となってハウジング51が変形して破損に至ることを防止できると共に、歯部54とピニオンギヤ24との位置関係も保持して、ピニオンギヤ24と歯部54による駆動力の伝達も適切に実行させられる。
さらに、使用者側に突出する揉み玉20が使用者に接触している状況では、ピニオンギヤ24が歯部54に噛合してこれに押圧力を加える一方で、揉み玉20が使用者から受ける反力に伴って、ピニオンギヤ24は同時に歯部54側から大きな反力を受けている。これにより、ピニオンギヤ24から力を伝えられる回転軸23が、駆動部50や歯部54の傾動の中心である傾動軸22に対する位置を変えようとする力を相対的に受ける状態、すなわち、傾動軸22と回転軸23の相互の位置関係を変えようとする力が各ベースフレーム25、26に加わる状態となる。
この各ベースフレーム25、26に加わる力は、傾動軸22や回転軸23と直角をなす向きの力で、各ベースフレーム25、26に曲げの応力として作用するが、各ベースフレーム25、26をこうした向きの力に対し変形しにくい構造、具体的には、傾動軸22と回転軸23の軸間にわたる配置で各軸と平行な一の平面部25a、26aに対し、これと直角をなす向きに連続する起立部分を複数設け、その中で特に傾動軸22と回転軸23の軸間にわたる配置とされる他の平面部25b、26bを、一の平面部25a、26aより大きくした構造としていることで、各ベースフレーム25、26の変形を防止でき、ベースフレーム25、26上の傾動軸22及び回転軸23の位置関係を維持することができる。
このため、例えば駆動部50上の歯部54と回転軸23上のピニオンギヤ24との噛合状態が浅くなるなどの、部品同士の連結、連動が不十分となるような変化は生じず、揉み玉20が使用者に接触して大きな力を受けた場合でも、機械ユニット10の各部品に異常な力が集中的に加わるようなことはなく、部品の破損を防止でき、使用者に影響が及ぶことも防げる。
そして、機械ユニット10の各部で不要な位置関係の変化が生じにくいことで、制御部40で各機構を精度よく動かすことができ、使用者への適切なマッサージを安定して継続実行でき、また正確なタイミングでマッサージを終了できる。
このように、本実施形態に係るマッサージ機の機械ユニットは、駆動部50に対し、この駆動部50を支える傾動軸22及び駆動部50の傾動に関わる回転軸23の各両端部を、独立した二つのベースフレーム25、26で支持するようにし、各ベースフレーム25、26における傾動軸22と回転軸23に対し直角となる向きで且つ背もたれ部13の前後方向に対応する向きの大きさを、傾動軸22と回転軸23に対し平行となる向きの大きさより大きくし、各ベースフレーム25、26を傾動軸22又は回転軸23と直角をなす向きに加わる力に対し変形しにくくすることから、揉み玉20に大きな反力が加わって駆動部50を相対的に動かし、駆動部50側から傾動軸22と回転軸23の相互の位置関係を変えようとする力がベースフレーム25、26に加わる場合でも、ベースフレーム25、26が変形することなくベースフレーム上の傾動軸22及び回転軸23の位置関係を維持して、各機構部品の連結、連動を適切な状態に保てることとなり、各部品に異常な力が加わらず部品の破損を防止できると共に、施療子位置の調整に係る駆動部50の傾動を確実に行わせることができ、マッサージ機作動の信頼性や安定性を向上させられる。
なお、前記実施の形態に係るマッサージ機において、第一及び第二の各ベースフレーム25、26は、金属平板を曲げ加工して、起立部分を生じさせることで溝状の横断面形状を有すると共に、起立部分である他の平面部25b、26bの大きさを一の平面部25a、26aより大きくするように形成される構成としているが、これに限らず、当初から溝状の横断面形状部分を少なくとも有する所定断面形状の部材をそのままベースフレームに用いる構成とすることもできる。その場合、形鋼や押出し型材等の金属材の他、必要強度を有するものであれば合成樹脂材の成型品を用いるようにすることもできる。
1 マッサージ機
10 機械ユニット
11 基台部
12 座部
13 背もたれ部
13a 背もたれ部フレーム
13b ガイドフレーム
13c ラック
14 肘掛部
15 脚支持部
17、18 ガイド体
17a、17b 曲面形状部分
18a、18b 曲面形状部分
20 揉み玉
21 揉み玉支持アーム
22 傾動軸
23 回転軸
24 ピニオンギヤ
25 第一のベースフレーム
25a 一の平面部
25b 他の平面部
25c 平面部
26 第二のベースフレーム
26a 一の平面部
26b 他の平面部
26c 平面部
27 ローラ部
27a 歯車部
27b 案内面部
28 ガイドローラ
30 操作部
31 スタンド
40 制御部
41 連結桿
50 駆動部
51 ハウジング
52、53 外殻部材
52a、53a 側面部
54 歯部
55 軸受部
56 減速機構部
56a ウォーム
56b ウォームホイール
56c 減速段部
57 減速機構部
57a ウォーム
57b ウォームホイール
57c 減速段部
58 軸受部
61 進退用モータ
62 昇降用モータ
63 揉み用モータ
64 叩き用モータ
70 エアポンプ
71 臀部用エアセル
72 太腿用エアセル
73 背中用エアセル
74 腰用エアセル

Claims (6)

  1. 少なくとも座部と背もたれ部とを備える椅子形のマッサージ機における、前記背もたれ部に配設され、使用者に対し施療子を動かして所定のマッサージを実行する、マッサージ機の機械ユニットにおいて、
    前記施療子を作動させる駆動部と、
    前記背もたれ部の上下方向及び前後方向と直角をなす向きとして配設され、前記駆動部を傾動可能に支持する傾動軸と、
    当該傾動軸と中心を一致させた所定ピッチ円径の外歯車と同じ歯形として並べて形成される複数の歯を有し、前記駆動部の外側に固定配設される歯部と、
    前記傾動軸と平行な向きとして前記歯部の近傍に配設される所定の回転軸と、
    当該回転軸を中心に回転可能に配設されて前記歯部に噛合し、前記回転軸を介して所定の一の駆動源により回転駆動されるピニオンギヤと、
    長手方向が前記傾動軸及び前記回転軸と直角をなす向きとされる部材であり、前記傾動軸の一端部及び前記回転軸の一端部をそれぞれ回転可能に支持する第一のベースフレームと、
    長手方向が前記傾動軸及び前記回転軸と直角をなす向きとされる部材であり、前記傾動軸の他端部及び前記回転軸の他端部をそれぞれ回転可能に支持する第二のベースフレームと
    備え、前記第一及び第二の各ベースフレームが、前記傾動軸と前記回転軸に対し平行又は直角となる複数の平面部を有すると共に、前記傾動軸及び前記回転軸と直角をなす向きに連続する複数の角部で前記平面部同士が交わる形状の部材とされ、
    前記複数の平面部が、前記傾動軸と前記回転軸との前記背もたれ部上下方向における軸間距離を超える所定の大きさで、且つ、前記傾動軸と前記回転軸に対し平行となる一の平面部、及び、前記傾動軸と前記回転軸に対し直角となる他の平面部を少なくとも含んでなり、前記一の平面部を前記背もたれ部上下方向に沿う配置とされ、
    前記一の平面部と前記他の平面部が、所定の角部で直接交わるように配置され、前記一の平面部の前記傾動軸と前記回転軸に対し平行となる向きの大きさに対して、前記他の平面部における前記所定の角部の連続する方向に対し直角となる向きの大きさを、より大きくして形成されるとともに、前記第一及び第二のベースフレームを、それぞれの前記一の平面部において連結桿を固定することで連結し、
    前記第一及び第二の各ベースフレームにおける前記一の平面部に当該一の平面部の長手方向の全体にわたって配設され、前記一の平面部から前記背もたれ部の前側へ向けて所定高さ分突出状態とし、前記背もたれ部の表皮部裏面が前記第一及び第二の各ベースフレームに接近した状態のときに前記表皮部を前記第一及び第二の各ベースフレームの表面から離す方向に導くガイド体を備え、
    前記ガイド体における前記一の平面部の長手方向の両端部が、丸みを帯びた曲面形状とされ、且つ前記一の平面部の長手方向両端に隣接する前記ベースフレームの端面の近傍に前記曲面形状部分を位置させる配置とされてなることを特徴とするマッサージ機の機械ユニット。
  2. 少なくとも座部と背もたれ部とを備える椅子形のマッサージ機における、前記背もたれ部に配設され、使用者に対し施療子を動かして所定のマッサージを実行する、マッサージ機の機械ユニットにおいて、
    前記施療子を作動させる駆動部と、前記背もたれ部の上下方向及び前後方向と直角をなす向きとして配設され、前記駆動部を傾動可能に支持する傾動軸と、
    当該傾動軸と中心を一致させた所定ピッチ円径の外歯車と同じ歯形として並べて形成される複数の歯を有し、前記駆動部の外側に固定配設される歯部と、
    前記傾動軸と平行な向きとして前記歯部の近傍に配設される所定の回転軸と、
    当該回転軸を中心に回転可能に配設されて前記歯部に噛合し、前記回転軸を介して所定の一の駆動源により回転駆動されるピニオンギヤと、
    長手方向が前記傾動軸及び回転軸と直角をなす向きとされる部材であり、前記傾動軸の一端部及び前記回転軸の一端部をそれぞれ回転可能に支持する第一のベースフレームと、
    長手方向が前記傾動軸及び回転軸と直角をなす向きとされる部材であり、前記傾動軸の他端部及び前記回転軸の他端部をそれぞれ回転可能に支持する第二のベースフレームと、
    前記第一及び第二のベースフレームにそれぞれ前記傾動軸に平行な中心軸を中心に回転可能に取り付けられ、所定の他の駆動源により回転駆動されるローラ部と、
    前記第一及び第二のベースフレームにそれぞれ前記傾動軸に平行な中心軸を中心に回転可能に取り付けられ、前記ローラ部に従動するガイドローラと、
    を備え、前記第一及び第二の各ベースフレームが、前記傾動軸と回転軸に対し平行又は直角となる複数の平面部を有すると共に、傾動軸及び回転軸と直角をなす向きに連続する複数の角部で前記平面部同士が交わる形状の部材とされ、
    前記複数の平面部が、前記傾動軸と前記回転軸との前記背もたれ部上下方向における軸間距離を超える所定の大きさで、且つ、前記傾動軸と前記回転軸に対し平行となる一の平面部、及び、前記傾動軸と前記回転軸に対し直角となる他の平面部を少なくとも含んでなり、前記一の平面部を前記背もたれ部上下方向に沿う配置とされ、
    前記一の平面部と前記他の平面部が、所定の角部で直接交わるように配置され、前記一の平面部の前記傾動軸と前記回転軸に対し平行となる向きの大きさに対して、前記他の平面部における前記所定の角部の連続する方向に対し直角となる向きの大きさを、より大きくして形成されるとともに、前記第一及び第二のベースフレームを、それぞれの前記一の平面部において連結桿を固定することで連結し、
    前記ローラ部及び前記ガイドローラが前記他の平面部に回転可能に取り付けられ、前記背もたれ部内部左右にそれぞれ配設される一対のガイドフレームに上下に走行可能に接触し、前記ガイドローラの前記他の平面部からの突出量が前記ローラ部の前記他の平面部からの突出量よりも大きいことを特徴とするマッサージ機の機械ユニット。
  3. 請求項1または2に記載のマッサージ機の機械ユニットにおいて、
    前記駆動部が、前記施療子を作動させる内部機構部分を外から取り囲む略箱状のハウジングを有し、
    当該ハウジングが、複数の外殻部材を前記傾動軸と前記回転軸に対し平行となる向きに連結して一体に組み合わせて形成され、
    前記ハウジングをなす外殻部材のうち、前記第一のベースフレームに最も近い部材が、前記第一のベースフレームに面する端部を、前記傾動軸と前記回転軸に対し直角となる向きの連続した側面部として形成され、
    前記ハウジングをなす外殻部材のうち、前記第二のベースフレームに最も近い部材が、前記第二のベースフレームに面する端部を、前記傾動軸と前記回転軸に対し直角となる向きの連続した側面部として形成されることを特徴とするマッサージ機の機械ユニット。
  4. 請求項3に記載のマッサージ機の機械ユニットにおいて、
    前記歯部が、前記ハウジングにおける前記第一のベースフレームに面する一の側面部近傍部分と、前記第二のベースフレームに面する他の側面部近傍部分の一方又は両方に固定配設されることを特徴とするマッサージ機の機械ユニット。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のマッサージ機の機械ユニットにおいて、
    前記第一及び第二のベースフレームが、所定形状の金属平板における外周部分の複数箇所を、曲げ加工で起立状態として得られる成形体とされ、
    各前記ベースフレームにおける前記一の平面部が、前記金属平板における起立状態とされなかった残りの部位として形成され、
    各前記ベースフレームにおける前記他の平面部が、複数の起立部分のうちの一つとして形成されると共に、前記他の平面部を含む複数の起立部分が、当該各起立部分と前記一の平面部とが少なくとも溝状の横断面形状をなすように曲げ加工されることを特徴とするマッサージ機の機械ユニット。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のマッサージ機の機械ユニットにおいて、
    前記回転軸が、前記第一及び第二のベースフレームの一方に配設される軸受部に軸支されると共に、前記第一及び第二のベースフレームの他方に配設される減速機構部に連結支持されて配設され、
    前記一の駆動源が一のモータとされ、前記一のモータの出力軸を前記減速機構部と連結して前記回転軸を駆動可能とされ、
    前記一のモータが、出力軸を前記回転軸と直角をなす向きとして前記第一及び第二のベースフレームの他方に重なるようにして支持され、
    前記減速機構部が、前記一のモータの出力軸に連結接続されるウォームと、当該ウォームと噛み合うウォームホイールと、当該ウォームホイールに対し回転軸と平行となる向きにずれた位置に配設され、ウォームホイールと前記回転軸との間に介在する一又は複数の減速段部とを有し、且つ、
    前記減速機構部が、前記回転軸の軸受を兼ねて前記回転軸端部の周囲に位置し、前記減速段部から前記回転軸に回転を伝えつつ前記回転軸端部を軸支することを特徴とするマッサージ機の機械ユニット。
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