JP6984874B2 - 航海計画方法及び航海計画システム - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、台風の位置、中心気圧、暴風半径等々のパラメータの情報を得る工程と、得た情報からカルマンフィルターにより時間T1後のパラメータを予測する工程と、予測されたパラメータを用いて台風内の有義波高と有義周期とを算出する工程と、台風内の波浪が推算点に到達する時間を計算する工程と、推算点における波浪データを取得する工程と、台風内の波浪が推算点に到達した時点における推算点の有義波高と有義周期とを算出して予測する工程とを有する港湾における船舶運航限界の予測システム及び予測方法が開示されている。
また、特許文献3には、波浪特性と波浪方向との関係を示す第1グラフと、波浪特性スペクトラム又は方向スペクトラムの第2グラフとを表示する表示器を備え、表示器には、第1グラフ又は第2グラフの一方に表示される第1マーカーと、第1グラフ又は第2グラフの他方に表示される第2マーカーとが表示される波浪レーダ装置が開示されている。
また、特許文献4には、船体運動のピッチ運動とヨウ運動を測定し、測定したピッチ運動とヨウ運動の周期と振幅比と位相差から、予め設定されたピッチ運動とヨウ運動の周期と振幅比と位相差と入射波の波向きとの関係を示すデータを基に、入射波の波向きを推定すると共に、計測されたピッチ運動と推定された波向きから入射波の波高を推定する入射波の波高及び波向き推定方法が開示されている。
ここで、特許文献1は、2組以上の短波海洋レーダを用いて精度の高い波浪の方向スペクトルを抽出しようとするものであるが、船上で計測した波浪に基づいて航行中の船舶の航海計画を修正するものではない。
また、特許文献2は、外洋性港湾において荒天時に多い長周期波の発生を1〜3日後まで予測し、船舶の入港可否又は港内係留船の安全を予測しようとするものであり、航行中の船舶の航海計画を修正するものではない。また、港外の波浪を予測する海象観測装置等を設置する必要があり、構成が大掛かりになってしまう。
また、特許文献3は、波浪レーダ装置に表示される複数のスペクトラムの対応関係を直感的に分かりやすくしようとするものであるが、その表示情報を用いて航海計画をどのように修正するかについての具体的な記載は見当たらない。
また、特許文献4は、入射波の波向きと波高を精度よく推定しようとするものであるが、推定した結果は、波漂流力等を推定して船舶の航路維持又は停船中の船位を維持するために用いられており、航行中の船舶の航海計画を修正するものではない。
請求項1に記載の本発明によれば、波浪諸元情報を用いて航海計画を策定、実施し、海象予測値と計測値に乖離がある場合に、船上で計測した実波浪の計測方向スペクトラムに基づいて航海計画を修正することで、より効率的に船舶を航行させることができる。これにより、従来の航海計画方法に比べ燃料消費量を節約して、温室効果ガスの排出量を削減できる。また、例えば計測方向スペクトラムのピークが複数ある場合に大きく異なって来る波浪諸元情報から算定される標準方向スペクトラムに基づいた波浪中抵抗増加の予測を、方向分散性パラメータを用いることで正しく行い、航海計画における燃料消費量や船速等の予測値と、実際の燃料消費量や船速等の計測値との乖離判断を精度よく行うことができるため、より効果的に航海計画を修正することができる。
請求項2に記載の本発明によれば、波浪諸元情報を用いて航海計画を策定、実施し、海象予測値と計測値に乖離がある場合に、船上で計測した実波浪の計測方向スペクトラムに基づいて航海計画を修正することで、より効率的に船舶を航行させることができる。これにより、従来の航海計画方法に比べ燃料消費量を節約して、温室効果ガスの排出量を削減できる。また、波浪諸元情報から算定される標準方向スペクトラムを利用することで、波浪諸元での海象予測により計算の高速化及び堅牢化が可能となり、最適航路や最適船速配分を含んだ航海計画を迅速に策定できる。
請求項3に記載の本発明によれば、閾値に基づく統一的な判断の下に、頻繁な修正を避けて航海計画の修正を行うことができる。
請求項4に記載の本発明によれば、例えば有義波高の大きさによって異なるエネルギー分布幅(Sprt)に対応して閾値を定めることができ、的確に航海計画を修正することの判断ができる。
請求項5に記載の本発明によれば、波浪諸元ごとの応答データを得ることができ、例えば波浪緒元ごとの応答データベースを構築し標準的な航海計画や計画の修正に役立てることが可能となる。
請求項6に記載の本発明によれば、修正した燃料消費量や船速を航海計画の修正や船舶の航行等に用いることができる。
請求項7に記載の本発明によれば、より効果的に実波浪を計測した船舶自身の航海計画を修正することができる。
請求項8に記載の本発明によれば、実波浪の計測結果に対応して船舶のプロペラ回転数や針路を修正することで、効率よく船舶を航行することができる。
請求項9に記載の本発明によれば、船舶に搭載された一般的な波浪情報も得られる波浪レーダを利用して実波浪を精度よく計測し、計測方向スペクトラムを得ることができる。
請求項10に記載の本発明によれば、波浪諸元情報を修正することで、航海計画を修正した後に再度航海計画を策定する際の精度を高めることができるとともに、他の船舶へ修正した波浪諸元情報を提供することも可能となる。
請求項11に記載の本発明によれば、波浪諸元情報を用いて航海計画を策定、実施し、海象予測値と計測値に乖離がある場合に、船上で計測した実波浪の計測方向スペクトラムに基づいて航海計画を修正することで、より効率的に船舶を航行させることができる。これにより、従来の航海計画方法に比べ燃料消費量を節約して、温室効果ガスの排出量を削減できる。また、例えば計測方向スペクトラムのピークが複数ある場合に大きく異なって来る波浪諸元情報から算定される標準方向スペクトラムに基づいた波浪中抵抗増加の予測を、方向分散性パラメータを算定して用いることで正しく行い、航海計画における燃料消費量や船速等の予測値と、実際の燃料消費量や船速等の計測値との乖離判断を精度よく行うことができるため、より効果的に航海計画を修正することができる。
請求項12に記載の本発明によれば、波浪諸元情報を用いて航海計画を策定、実施し、海象予測値と計測値に乖離がある場合に、船上で計測した実波浪の計測方向スペクトラムに基づいて航海計画を修正することで、より効率的に船舶を航行させることができる。これにより、従来の航海計画方法に比べ燃料消費量を節約して、温室効果ガスの排出量を削減できる。また、波浪諸元情報から標準方向スペクトラムを算定して用いることで、波浪諸元での海象予測により計算の高速化及び堅牢化が可能となり、最適航路や最適船速配分を含んだ航海計画を迅速に策定できる。
請求項13に記載の本発明によれば、閾値に基づく統一的な判断の下に、頻繁な修正を避けて航海計画の修正を行うことができる。
請求項14に記載の本発明によれば、例えば有義波高の大きさによって異なるエネルギー分布幅(Sprt)に対応して閾値を定めることができ、的確に航海計画を修正することの判断ができる。
請求項15に記載の本発明によれば、波浪諸元ごとの応答データを得ることができ、例えば波浪緒元ごとの応答データベースを構築し標準的な航海計画や計画の修正に役立てることが可能となる。
請求項16に記載の本発明によれば、修正した燃料消費量や船速を航海計画の修正や船舶の航行等に用いることができる。
請求項17に記載の本発明によれば、より効果的に実波浪を計測した船舶自身の航海計画を修正することができる。
請求項18に記載の本発明によれば、実波浪の計測結果に対応して船舶のプロペラ回転数や針路を修正することで、効率よく船舶を航行することができる。
請求項19に記載の本発明によれば、船舶に搭載された一般的な波浪情報も得られる波浪レーダを利用して実波浪を精度よく計測し、計測方向スペクトラムを得ることができる。
図1に示すように、本実施形態による航海計画システムは、波浪諸元情報入手手段10と、航海計画策定手段20と、実波浪計測手段30と、航海計画修正手段40を備える。
波浪諸元情報とは、有義波高、平均波周期、及び主波向といった波浪諸元の情報であり、波浪場を表す代表値である。本実施形態における波浪諸元情報入手手段10は、海象予測事業者等から提供されるデータを受信することによって波浪諸元情報を入手する。
本実施形態における航海計画策定手段20は、波浪諸元情報から波浪の標準方向スペクトラムを算定する標準方向スペクトラム算定部21と、波浪諸元情報の波浪諸元ごとに、燃料消費量及び船速の少なくとも一方を含む船舶の応答データを算定する応答データ算定部22を有しており、標準方向スペクトラムを利用して、波浪諸元ごとに燃料消費量や船速等の応答データを算定し、応答データに基づいて航海計画を策定する。
このように波浪諸元情報から算定される標準方向スペクトラムを利用して、波浪諸元ごとに燃料消費量や船速等の応答データを算定することで、波浪諸元での海象予測により計算の高速化及び堅牢化(ロバスト設計)が可能となり、最適航路や最適船速配分を含んだ航海計画を迅速に策定することができる。また、波浪諸元ごとに応答データを得ることができる。
また、波浪諸元ごとの燃料消費量や船速等の応答データは、応答データ算定部22で逐次計算するが、さらに応答データ算定部22が算定した応答データを蓄積し、例えば波浪諸元ごとの応答データベース(図示せず)を構築して標準的な航海計画や計画の修正に役立てることもできる。
船舶には実波浪計測手段30が搭載されており、実波浪計測手段30は、航行する船舶において実波浪を計測する(図2の実波浪計測ステップS3)。
実波浪計測手段30として船舶に搭載した波浪レーダを用いた場合には、船舶に搭載された一般的な波浪情報も得られる波浪レーダを利用して実波浪を精度よく計測し、計測方向スペクトラムを得ることができる。また、既に波浪レーダが搭載されている船舶の場合には、その既設の波浪レーダを用いて実波浪を計測できるため、新たに実波浪計測手段30を船舶に設ける手間やコストを省くことができる。なお、実波浪計測手段30は、超音波波高計や船体に複数設けた水位検出計等を用いて波浪を計測するものであってもよい。
ここで、図3は有義波高に関し航海計画による予想値と実際の計測値との乖離の例を示す図である。図3において、縦軸は有義波高[m]、横軸は出航後時間[hour]であり、実線は船上における波浪レーダ(実波浪計測手段30)による計測値、黒丸(●)は波浪予測による予測値である。図3において、計測値と予測値との乖離状況から判断して、点線Xで囲んだ黒丸(●)の予測値は外れる可能性が高い予測値と考えられる。このように予測値と計測値とに乖離がある場合は、計測値を利用して航海計画を修正することによって、より効率的に航行することができる。なお、計測値と予測値との乖離を判断するにあたっては、有義波高に代えて燃料消費量や船速を用いることもできる。
例えば、図4は航海計画の修正例を示す図である。図4において、縦軸は緯度[deg.]、横軸は経度[deg.]であり、曲線Yは航海計画策定ステップS2で策定した航海計画による航路を示している。また、海洋領域においては波高の高さを色の濃さで表しており、色が濃いほど波高が高いことを示している。図4において、波高の高い領域が予想から太矢印Aの方向にずれて航海計画の航路と重なることが実波浪の計測によって判明した場合は、船舶Zの針路を細矢印Bの方向へ修正することによって、波高の高い領域を避けて航行することができる。
例えば、図5はコンテナ船における波浪中抵抗増加の例を示す図である。図5において、縦軸は航海計画策定ステップS2で標準方向スペクトラムから求めた波浪中抵抗増加[kN]、横軸は実波浪計測ステップS3で計測された実波浪の計測方向スペクトラムから求めた波浪中抵抗増加[kN]である。また、図6は方向スペクトラムの例を示す図であり、図6(a)は図5のpoint1における方向スペクトラムを示し、図6(b)は図5のpoint2における方向スペクトラムを示している。図6において、縦軸は波向[deg.]、横軸は角周波数[rad/s]である。point1又はpoint2のように計測方向スペクトラムのピークが複数ある場合は、標準方向スペクトラムから求めた波浪中抵抗増加と、計測された実波浪の計測方向スペクトラムから求めた波浪中抵抗増加とで大きく異なっていることが図5から分かる。
このため、予測する燃料消費量や船速等の応答データも、標準方向スペクトラムを使用した場合と、計測方向スペクトラムを使用した場合とで大きく異なる。よって、より効率的に航海するためには、計測方向スペクトラムを使用する必要がある。また、燃料消費量、船速等の予測値と計測値(到達値)との乖離の判断を精度よく行う必要がある。
波浪諸元情報を用いて航海計画を策定、実施し、海象予測値と計測値に乖離がある場合に、船上で計測した実波浪の計測方向スペクトラムに基づいて航海計画を修正することで、より効率的に船舶を航行することができる。これにより、従来の航海計画方法に比べ燃料消費量を節約して、温室効果ガスの排出量を削減できる。
方向分散性パラメータにはいくつかの定義式が存在するが、例えば下記の式(1)又は式(2)から求めることができる。式(1)はエネルギー分布幅(Sprt:Directional Spread Total Energy)の式、式(2)は平均分散角θkの式である。
図7に示すように、この例では、有義波高の大きさによってばらつきはあるものの、実波浪を基に求めたSprtは概ね31.5度よりも上側に分布していることが分かる。
また、閾値変更部43は、実波浪計測手段30によって計測された実波浪から推定される有義波高の大小に応じて閾値を変更する。例えば、有義波高が2m未満の場合の閾値は、波浪中抵抗増加が少ないため大きく設定し、有義波高が2m以上の場合の閾値は、波浪中抵抗増加が大きいため小さく設定する。これにより、有義波高の大きさによって異なるエネルギー分布幅に対応して閾値を定めることができ、的確に航海計画を修正することの判断ができる。
また、計画修正部45は、船舶パラメータ修正部45Aを有しており、船舶パラメータ修正部45Aが、船舶のプロペラ回転数及び針路の少なくとも一方を修正することによって航海計画の修正を行う。実波浪の計測結果に対応して船舶のプロペラ回転数や針路を修正することで、効率よく船舶を航行することができる。なお、船舶パラメータ修正部45Aは、プロペラ回転数及び針路以外にも、舵角、船速、船位、プロペラのブレードピッチ角、到着時刻等の凡そ船舶の航海計画に関連した船舶パラメータを修正することができる。
また、方向分散性パラメータを使用して様々な船舶パラメータの予測値と計測値との乖離を判断して、個別の船舶パラメータを修正することもできる。
20 航海計画策定手段
21 標準方向スペクトラム算定部
22 応答データ算定部
30 実波浪計測手段
40 航海計画修正手段
41 方向分散性パラメータ算定部
42 修正判断部
43 閾値変更部
44 応答データ修正部
45 計画修正部
45A 船舶パラメータ修正部
S1 波浪諸元情報入手ステップ
S2 航海計画策定ステップ
S3 実波浪計測ステップ
S4 航海計画修正ステップ
Claims (19)
- 船舶の航海を計画する航海計画方法であって、海象予測による波浪諸元情報を入手する波浪諸元情報入手ステップと、入手した前記波浪諸元情報に基づいて航海計画を策定する航海計画策定ステップと、前記航海計画に基づいて航行する前記船舶の船上で実波浪を計測する実波浪計測ステップと、計測された前記実波浪から算定される前記実波浪の計測方向スペクトラムに基づいて前記航海計画の修正を行う航海計画修正ステップとを備え、前記航海計画修正ステップにおいて、前記計測方向スペクトラムの角度に対する広がりを判断するパラメータであるエネルギー分散幅又は平均分散角を含む方向分散性パラメータを使用して前記航海計画を修正することを特徴とする航海計画方法。
- 船舶の航海を計画する航海計画方法であって、海象予測による波浪諸元情報を入手する波浪諸元情報入手ステップと、入手した前記波浪諸元情報に基づいて航海計画を策定する航海計画策定ステップと、前記航海計画に基づいて航行する前記船舶の船上で実波浪を計測する実波浪計測ステップと、計測された前記実波浪から算定される前記実波浪の計測方向スペクトラムに基づいて前記航海計画の修正を行う航海計画修正ステップとを備え、前記航海計画策定ステップにおいて、波浪場を表す代表値である前記波浪諸元情報に含まれる有義波高、平均波周期、及び主波向を用いて算定される波浪の標準方向スペクトラムを利用して最適航路及び/又は最適船速配分を含む前記航海計画を策定することを特徴とする航海計画方法。
- 前記方向分散性パラメータが閾値を超えた場合に、前記航海計画の修正を行うことを特徴とする請求項1に記載の航海計画方法。
- 計測された前記実波浪から推定される有義波高の大小に応じて、前記閾値を変更することを特徴とする請求項3に記載の航海計画方法。
- 前記航海計画策定ステップにおいて、前記波浪諸元情報の波浪諸元ごとに燃料消費量及び/又は船速を含む前記船舶の応答データを算定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の航海計画方法。
- 前記航海計画修正ステップにおいて、計測された前記実波浪により修正応答データとして修正燃料消費量及び/又は修正船速を算定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の航海計画方法。
- 前記航海計画修正ステップにおいて、前記応答データと前記修正応答データとの差に基づいて、前記航海計画の修正を行うことを特徴とする請求項5を引用する請求項6に記載の航海計画方法。
- 前記航海計画の修正は、船舶パラメータである前記船舶のプロペラ回転数及び/又は針路の修正であることを特徴とする請求項7に記載の航海計画方法。
- 前記実波浪計測ステップにおける前記実波浪の計測には、前記船舶に搭載された波浪レーダを用いることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の航海計画方法。
- 前記実波浪計測ステップで計測された前記実波浪に基づいて、海象予測による前記波浪諸元情報を修正することを特徴とする請求項1に記載の航海計画方法。
- 船舶の航海を計画する航海計画システムであって、海象予測による波浪諸元情報を入手する波浪諸元情報入手手段と、入手した前記波浪諸元情報に基づいて航海計画を策定する航海計画策定手段と、前記航海計画に基づいて航行する前記船舶の船上で実波浪を計測する実波浪計測手段と、計測された前記実波浪から算定される計測方向スペクトラムに基づいて前記航海計画の修正を行う航海計画修正手段とを備え、前記航海計画修正手段が、前記計測方向スペクトラムの角度に対する広がりを判断するパラメータであるエネルギー分散幅又は平均分散角を含む方向分散性パラメータを算定する方向分散性パラメータ算定部を有することを特徴とする航海計画システム。
- 船舶の航海を計画する航海計画システムであって、海象予測による波浪諸元情報を入手する波浪諸元情報入手手段と、入手した前記波浪諸元情報に基づいて航海計画を策定する航海計画策定手段と、前記航海計画に基づいて航行する前記船舶の船上で実波浪を計測する実波浪計測手段と、計測された前記実波浪から算定される計測方向スペクトラムに基づいて前記航海計画の修正を行う航海計画修正手段とを備え、前記航海計画策定手段が、波浪場を表す代表値である前記波浪諸元情報に含まれる有義波高、平均波周期、及び主波向を用いて波浪の標準方向スペクトラムを算定する標準方向スペクトラム算定部を有することを特徴とする航海計画システム。
- 前記航海計画修正手段が、前記方向分散性パラメータが閾値を超えた場合に前記航海計画の修正を行う修正判断部を有することを特徴とする請求項11に記載の航海計画システム。
- 前記航海計画修正手段が、計測された前記実波浪から推定される有義波高の大小に応じて前記閾値を変更する閾値変更部を有することを特徴とする請求項13に記載の航海計画システム。
- 前記航海計画策定手段が、前記波浪諸元情報の波浪諸元ごとに、燃料消費量及び/又は船速を含む前記船舶の応答データを算定する応答データ算定部を有することを特徴とする請求項11から請求項14のいずれか1項に記載の航海計画システム。
- 前記航海計画修正手段が、計測された前記実波浪により修正燃料消費量及び/又は修正船速を算定し修正応答データを求める応答データ修正部を有することを特徴とする請求項11から請求項15のいずれか1項に記載の航海計画システム。
- 前記航海計画修正手段が、前記応答データと前記修正応答データとの差に基づいて、前記航海計画の修正を行なう計画修正部を有することを特徴とする請求項15を引用する請求項16に記載の航海計画システム。
- 前記計画修正部は、前記船舶のプロペラ回転数及び/又は針路を修正する船舶パラメータ修正部を含むことを特徴とする請求項17に記載の航海計画システム。
- 前記実波浪計測手段として、前記船舶に搭載した波浪レーダを用いることを特徴とする請求項11から請求項18のいずれか1項に記載の航海計画システム。
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