JP6984504B2 - パネル取付構造,天井取付器具,及び天井取付スピーカ装置 - Google Patents

パネル取付構造,天井取付器具,及び天井取付スピーカ装置 Download PDF

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本発明は、パネル取付構造,天井取付器具,及び天井取付スピーカ装置に係る。
パネルをベース部に取り付けるためのパネル取付構造において、パネルに鉤状の突出爪を設けると共にベース部にその突出爪を受け入れる受容孔を設け、パネルを、突出爪を受容孔に進入させた状態で回動することでベース部に取り付ける構造が知られている。
特許文献1には、パネルとしての化粧カバーを、ベース部としてのバッフル板に取り付けるパネル取付構造を備えた天井取付器具としての音響装置が記載されている。
特開2005−143900号公報
例えば天井取付器具では、パネルを取り付けた後、地震などの振動でパネルが外れず、メンテナンス等ではパネルを外せるようにしておく必要がある。
そこで、特許文献1に記載されたパネル取付構造では、パネルの取り付け状態において係止爪が弾性係止部を押し、その弾性係止部の弾性反発力で係止爪を付勢して係止爪の係止解除を防ぐようになっている。
しかしながら、弾性を有する弾性係止部は樹脂で形成するのが一般的であり、天井取付器具自体は長期間設置される。そのため、特許文献1に記載された音響装置のように弾性変形部の変形状態を常態とする構造では、長期間の使用で弾性反発力が低下するなどの、係止爪の維持に影響するような物性劣化が生じることが懸念される。
また、物性劣化の影響を受けないように、ベース部に、パネルの回動を許容する取り外し位置とその回動を非変形で禁止するロック位置との間を移動可能なロック部材と、そのロック部材の2つの位置を指や棒などにより外部から切り換えるための孔と、を設けてロック機能を付与した取付構造も検討される。
しかしながら、この構造では、ベース部に外部から視認可能な孔を設けるため、デザイン性を考慮した用途には不向きであるという点で改善の余地があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、長期間の設置に好適でデザイン性に優れるパネル取付構造,天井取付器具,及び天井取付スピーカ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は次の構成を有する。
1)筐体にパネルを着脱自在に取り付けるパネル取付構造であって、
前記筐体は、円弧状の開口部と、前記開口部の近傍に取り付けられた第1のマグネットと、を有する係合部を備え、
前記パネルは、前記開口部の縁部に係合可能なL字状の爪部と、前記爪部に取り付けられた第2のマグネットと、を有し、前記爪部を前記開口部に進入させた第1の位置と、爪部が前記縁部に係合した第2の位置と、の間で回動可能とされ、
前記第1のマグネット及び前記第2のマグネットは、前記第1のマグネットの磁極と前記第2のマグネットの磁極とが、前記パネルの前記第2の位置から前記第1の位置へ向かう回動を妨げる磁気反発力を生じる向きに取り付けられていることを特徴とするパネル取付構造である。
2)1)項に記載のパネル取付構造を備え、前記筐体が、取り付けた前記パネルが下方となる姿勢で天井板に取り付けられる天井取付器具である。
3)1)項に記載のパネル取付構造を備え、前記筐体は、内部にスピーカユニットを収容し、取り付けた前記パネルが下方となる姿勢で天井板に取り付けられ、
前記パネルは、前記スピーカユニットからの出音を通過させる音孔を有する天井取付スピーカ装置である。
本発明によれば、長期間の設置に好適でデザイン性に優れる、という効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態に係る天井取付スピーカ装置の実施例1であるスピーカ装置51を天井に取り付けた状態で示す部分断面図である。 図2は、スピーカ装置51に含まれる本体部1の下面図である。 図3は、本体部1が備えるマグネットを有する係合部KMを示す図2におけるS3−S3位置での断面図である。 図4は、スピーカ装置51に含まれるパネル2の上面図である。 図5は、パネル2の側面図である。 図6は、パネル2が備えるマグネット爪部22を示す図4におけるS6−S6位置での断面図である。 図7は、本体部1の係合部KMに対するパネル2のマグネット爪部22の係合動作を説明するための第1の断面図である。 図8は、本体部1の係合部KMに対するパネル2のマグネット爪部22の係合動作を説明するための第2の断面図である。 図9は、本体部1の係合部KMに対するパネル2のマグネット爪部22の係合動作を説明するための第3の断面図である。 図10は、本発明の実施の形態に係る天井取付スピーカ装置の実施例2であるスピーカ装置52を天井に取り付けた状態で示す部分断面図である。 図11は、スピーカ装置52に含まれる本体部3の下面図である。 図12は、本体部3が備えるマグネットを有する係合部KM2を示す図11におけるS12−S12位置での断面図である。 図13は、スピーカ装置52に含まれるパネル4の上面図である。 図14は、パネル4の側面図である。 図15は、パネル4が備えるマグネット爪部42を示す図13におけるS15−S15位置での断面図である。 図16は、本体部3の係合部KM2に対するパネル4のマグネット爪部42の係合動作を説明するための第1の断面図である。 図17は、本体部3の係合部KM2に対するパネル4のマグネット爪部42の係合動作を説明するための第2の断面図である。 図18は、本体部3の係合部KM2に対するパネル4のマグネット爪部42の係合動作を説明するための第3の断面図である。
本発明の実施の形態に係る天井取付器具を、実施例1のスピーカ装置51及び実施例2のスピーカ装置52により説明する。
(実施例1)
実施例1のスピーカ装置51は、天井取付スピーカ装置である。
図1は、スピーカ装置51を、天井板91の取付孔91aに取り付けた状態を示す部分断面図である。スピーカ装置51の上下方向は図1に矢印で示される。
スピーカ装置51は、取付孔91aに取り付けられる本体部1と、本体部1の下部に着脱自在に取り付けられるパネル2と、を含み構成されている。
本体部1は、筒状の筐体11と、筐体11の上端開口を塞ぐ蓋12と、筐体11の下端から下方に出音するように内部に収容されたスピーカユニット13と、を有する。
筐体11は、筒状の胴部11aと胴部11aの下端部に径方向外方に張り出したフランジ部11bとを有する。
スピーカユニット13に接続されたリード線は基板部14により中継されて端子部15に接続されている。そして、端子部15と外部の音声出力装置(アンプなど)とが接続されて、館内放送などの音声が筐体11の下端から下方に出音される。
筐体11の外面部には、スピーカ装置51を天井板91に固定するための固定用ブラケット16が複数箇所設けられている。
スピーカ装置51は、固定用ブラケット16を取付孔91aと干渉しない位置に回動させておいた状態で下方から取付孔91aに挿入する。次いで、固定用ブラケット16を取付孔91aと干渉する位置に回動して、ねじなどの締め付けで天井板91を固定用ブラケット16の一部とフランジ部11bとの間で挟む。これによりスピーカ装置51は天井板91に固定される。
従って、フランジ部11bの下面11b1及び胴部11aの下端面11a1は、天井板91の下側から視認可能である。
スピーカ装置51において、筐体11の下端面11a1にパネル2が取り付けられる。
図2は、本体部1を下方から見た平面図である。
筐体11の下端面11a1には、周方向に離隔して複数の係合部Kが設けられている。
図2に示される例において、係合部Kは3つ設けられ、下端面11a1の周方向に概ね等角度(例えば120°)間隔に配置されている。また、複数の係合部Kの内、少なくとも1つはマグネットを有する係合部KMとされている。
図3は、係合部KMを示す図2におけるS3−S3位置での断面図である。
図2及び図3に示されるように、係合部KMは、円弧状に延びる開口部である係合孔11dと、係合孔11dの周方向の一方端部に形成され上方に開放した箱状のポケット部11fと、ポケット部11fに収容装着されたマグネット17と、を有する。
マグネット17は、係合孔11dの周方向に着磁されており、この例では、係合孔11d側がN極で反対側がS極とされている。
図4はパネル2の上面図であり、図5は図4のパネル2を矢視Y1側から見た側面図である。
パネル2は、円板状を呈し、中央部分にスピーカユニット13からの出音を通過させる音孔21aが形成された基部21を有する。
基部21の周縁側には、筐体11の係合部Kに対応した位置に爪部23が形成されている。爪部23のうちの少なくとも一つは、マグネットを有する係合部KMに対応した位置に設けられた、後述するパネルマグネット24を有するマグネット爪部22とされている。
図6は、マグネット爪部22を説明するための、図4におけるS6−S6位置での断面図である。
マグネット爪部22は、パネル2の基部21から上方に立設する柱部26と、柱部26の先端から、基部21と平行な円弧状に延びる係合腕部25と、を有する。
柱部26には箱状のポケット部25fが形成され、ポケット部25fにはパネルマグネット24が収容装着されている。
係合腕部25の下面25aの先端部は、先端ほど薄肉となるよう斜めにカットされたガイド部25cとされている。
柱部26及び係合腕部25は、筐体11の係合孔11dに進入可能な形状及びサイズで形成されている。
爪部23は、マグネット爪部22からポケット部25fを除いた形状とされている。
パネルマグネット24は、パネル2の周方向に着磁されており、この例では、係合腕部25側がS極で反対側がN極とされている。
上述のパネル2は、作業者の押し込み動作と、その後の回動動作とにより、図7〜図9に示されるようにして本体部1に取り付けられる。
図7〜図9は、係合部KMに対するマグネット爪部22の係合動作を説明する断面図である。係合部Kに対する爪部23の係合動作も、パネルマグネット24がない点以外は、係合部KMに対するマグネット爪部22の係合動作と同じである。
まず、予め図1に示されるように、スピーカ装置51を天井板91に取り付けておく。
そして、図7に示されるように、パネル2を胴部11aの下端面11a1の下方に、平行に位置させる。その際、パネル2を、パネル2の爪部23及びマグネット爪部22と、本体部1の係合部K及び係合部KMとがそれぞれ対向する周方向の位置とする。
次に、作業者は、図7の矢印DR1の方向にパネル2を押し上げて、柱部26及び係合腕部25を、係合孔11d内に進入させる。この係合腕部25が係合孔11d内に出入り可能となる位置を、第1の位置と称する。
図8に示されるように、胴部11aの下端面11a1にパネル2の基部21の上面21bがほぼ当接する位置まで押し上げたら、作業者は、パネル2を、図9の矢印DR2の方向、すなわち、下方から見て時計まわりに所定位置まで回動させる。この所定位置を第2の位置と称する。
これにより、パネル2は、筐体11に対し、係合腕部25の下面25aと基部21の上面21bとの間に係合孔11dの縁部である支持部11d1を挟みこんで係合する。この挟み込みは、下面25aの先端に、誘いとなる傾斜面のガイド部25cを設けてあるので、良好に行える。
所定位置は、例えば、支持部11d1の先端が柱部26に当接する位置とする。
このパネル2の取り付け動作における初期の押し上げ動作で、パネルマグネット24は、マグネット17に対し同極(この例ではN極)同士が斜めに向かい合う位置で接近する。そのため、押し上げ動作は磁気反発力による抵抗を受ける。
また、その磁気反発力は、パネル2が下端面11a1に近づく程大きくなる。
一方、反発力の方向は、押し上げ動作の初期においては、パネル2の押し上げに抗するほぼ下方であるが、その反発力に抗して係合腕部25を係合孔11d内に進入させるに伴い、水平回動方向に徐々に偏向する。
すなわち、マグネット17とパネルマグネット24との間の磁気反発力に抗してパネル2の押し上げ動作を完了させれば、次に行うパネル2の回動動作は、磁気反発力に従う方向となって磁気反発力が加勢するので容易となる。
また、所定の位置に達したマグネット爪部22は、マグネット17とパネルマグネット24とが同極同士が対向する配置にあるので、それらが接近するパネル2の回動を阻止する方向に磁気反発力を受ける。
すなわち、マグネット爪部22の、第2の位置から係合孔11dより外れる第1の位置への移動が磁気反発力によって阻止されるので、パネル2は、本体部1から外れにくくなっている。
また、パネル2の外れにくさは、磁気反発力によってもたらされる。そのため、スピーカ装置51を長期間設置してもパネル2の外れにくさは変わらない。
このように、パネル2は、筐体11に対して機械的にロックされるものではない。作業者が磁気反発力を超える力を意図的に付与してパネル2を下方から見て反時計回り方向に回動させれば、マグネット爪部22を係合孔11dから抜去できる位置に移動でき、パネル2を取り外すことができる。
従って、スピーカ装置51において、外部からパネル2のロックを解除する孔は不要で、パネル2は音孔21a以外の孔を開けずに形成でき、デザイン性に優れる。
(実施例2)
実施例2のスピーカ装置52は、天井取付スピーカ装置である。
図10は、スピーカ装置52を、天井板91の取付孔91aに取り付けた状態を示す部分断面図である。スピーカ装置52の上下方向は図10に矢印で示される。
スピーカ装置52は、実施例1のスピーカ装置51に対し、マグネット17及びパネルマグネット24の収容装着構造が異なり、他の構造は共通である。
具体的には、図1に示されるスピーカ装置51における本体部1、筐体11、胴部11a、下端面11a1、フランジ部11b、下面11b1、係合孔11d,11e、支持部11d1、及びポケット部11fは、図10に示されるスピーカ装置52において、それぞれ筐体31、胴部31a、下端面31a1、フランジ部31b、下面31b1、係合孔31d,31e、支持部31d1、及びポケット部31fに対応する。
また、スピーカ装置51における蓋12、スピーカユニット13、基板部14、端子部15、固定用ブラケット16、及びマグネット17は、図10に示されるスピーカ装置52において、それぞれ蓋32、スピーカユニット33、基板部34、端子部35、固定用ブラケット36、及びマグネット37に対応する。
また、スピーカ装置51におけるパネル2、基部21、音孔21a、マグネット爪部22、爪部23、パネルマグネット24、係合腕部25、下面25a、上面21b、ガイド部25c、ポケット部25f、及び柱部26は、図10に示されるスピーカ装置52において、それぞれパネル4、基部41、音孔41a、マグネット爪部42、爪部43、パネルマグネット44、係合腕部45、下面45a、ガイド部45c、ポケット部45f、及び柱部46に対応する。
図11は、本体部3を下方から見た平面図である。
筐体31の下端面31a1には、周方向に離隔して複数の係合部K2が設けられている。
図11に示される例において、係合部K2は3つ設けられ、下端面31a1の周方向に概ね等角度(例えば120°)間隔に配置されている。また、複数の係合部K2の内、少なくとも1つはマグネットを有する係合部KM2とされている。
図12は、係合部KM2を示す図11におけるS12−S12位置での断面図である。
図11及び図12に示されるように、係合部KM2は、円弧状に延びる開口である係合孔31dと、係合孔31dの上壁部に形成され上方に開放した箱状のポケット部31fと、ポケット部31fに収容装着されたマグネット37と、を有する。
マグネット37は、スピーカ装置52の上下方向に着磁されており、この例では、下方側がN極で上方側がS極とされている。
図13は、パネル4の上面図であり、図14は図13のパネル4を矢視Y2側から見た側面図である。
パネル4は、円板状を呈し、中央部分にスピーカユニット33からの出音を通過させる音孔41aが形成された基部41を有する。
基部41の周縁側には、筐体31の係合部K2に対応した位置に爪部43が形成されている。爪部43のうちの少なくとも一つは、マグネットを有する係合部KM2に対応した位置に設けられた、後述するパネルマグネット44を有するマグネット爪部42とされている。
図15は、マグネット爪部42を説明するための、図13におけるS15−S15位置での断面図である。
マグネット爪部42は、パネル4の基部41から上方に立設する柱部46と、柱部46の先端から、基部41と平行な円弧状に延びる係合腕部45と、を有する。
係合腕部45の円弧状に延びる長手方向の中央部には、上方に突出する箱状のポケット部45fが形成され、ポケット部45fにはパネルマグネット44が収容装着されている。
係合腕部45の下面45aの先端部は、先端ほど薄肉となるよう斜めにカットされたガイド部45cとされている。
柱部46及び係合腕部45は、筐体31の係合孔31dに進入可能な形状及びサイズで形成されている。
爪部43は、マグネット爪部42からポケット部45fを除いた形状とされている。
パネルマグネット44は、スピーカ装置52の上下方向に着磁されており、この例では、上側がN極で下側がS極とされている。
上述のパネル4は、作業者の押し込み動作と、その後の回動動作とにより、図16〜図18に示されるようにして本体部3に取り付けられる。
図16〜図18は、係合部KM2に対するマグネット爪部42の係合動作を説明する断面図である。係合部K2に対する爪部43の係合動作も、パネルマグネット44がない点以外は係合部KM2に対するマグネット爪部42の係合動作と同じである。
まず、予め図10に示されるように、スピーカ装置52を天井板91に取り付けておく。
そして、図16に示されるように、パネル4を胴部31aの下端面31a1の下方に、平行に位置させる。その際、パネル4を、パネル4の爪部43及びマグネット爪部42と、本体部の係合部K2及び係合部KM2とがそれぞれ対向する周方向の位置とする。
次に、作業者は、図16の矢印DR3の方向にパネル4を押し上げて、柱部46及び係合腕部45を、係合孔31d内に進入させる。この係合腕部45が係合孔31d内に出入り可能となる位置を、第1の位置と称する。
図17に示されるように、胴部31aの下端面31a1にパネル4の基部41の上面がほぼ当接する位置まで押し上げたら、作業者は、パネル4を図18の矢印DR4の方向、すなわち、下方から見て時計まわりに所定位置まで回動させる。この所定位置を第2の位置と称する。
これにより、パネル4は、筐体31に対し、係合腕部45の下面45aと基部41の上面41bとの間に係合孔31dの縁部である支持部31d1を挟み込んで係合する。この挟み込みは、下面45aの先端に、誘いとなる傾斜面のガイド部45cを設けてあるので、良好に行える。
所定位置は、例えば、支持部31d1の先端が柱部46に当接する位置とする。
このパネル4の取り付け動作における初期の押し上げ動作で、パネルマグネット44は、マグネット37に対し同極(この例ではN極)同士が斜めに向かい合う位置で接近する。そのため、押し上げ動作は磁気反発力による抵抗を受ける。
また、その磁気反発力は、パネル4が下端面31a1に近づく程大きくなる。
一方、磁気反発力の方向は、押し上げ動作の初期においては、パネル4の押し上げに抗する下方であるが、その反発力に抗して係合腕部45を係合孔31d内に進入させるに伴い、押し上げ動作後の回動方向とは反対の斜め下方向に偏向する。
そして、パネル4が下端面31a1にほぼ当接する位置に達してから矢印DR4方向に回動させると、回動に伴いマグネット37とパネルマグネット44との間のマグネット間距離が小さくなって磁気反発力が大きくなる一方、反発力の方向は下方に偏向する。
マグネット間距離が最小となって、磁気反発力が最大かつ方向が下方になった後は、同極対向による磁気反発力は徐々に減少するものの、磁気反発力の方向は下方から徐々に回動方向に偏向して回動が加勢される。
そのため、作業者の回動動作は、回動途中で磁気反発力による回動抵抗のピークを感じた後に抵抗力は減少し、容易となる。
すなわち、マグネット37とパネルマグネット44との間の磁気反発力に抗してパネル4の押し上げ動作を完了させ、次の回動動作の途中でマグネット37の直下をパネルマグネット44が通過した後は、磁気反発力は、回動動作を加勢する方向に偏向するので回動動作が容易となる。また、作業者は、パネル4が所定の位置に取り付けられた感触が得られる。
また、所定の位置に達したマグネット爪部42は、外部振動などによってマグネット爪部42が係合孔31dから離脱可能な位置への回動を阻止する磁気反発力を常に受ける。
これにより、パネル4は、本体部3から外れにくくなっている。
また、パネル4の外れにくさは磁気反発力によってもたらされる。そのため、スピーカ装置52を長期間設置してもパネル4の外れにくさは変わらない。
このように、パネル4は、筐体31に対して機械的にロックされるものではない。作業者が磁気反発力を超える力を意図的に付与してパネル4を下方から見て反時計回り方向に回動させれば、マグネット爪部42を係合孔31dから抜去できる位置に移動でき、パネル4を取り外すことができる。
従って、スピーカ装置52において、外部からパネル4のロックを解除する孔は不要で、パネル4は音孔41a以外の孔を開けずに形成でき、デザイン性に優れる。
以上詳述したように、天井取付器具としてのスピーカ装置51,52は、パネルマグネット24,44をそれぞれ備えている。そして、スピーカ装置51,52は、所定の係合位置(第2の位置)にあるマグネット爪部22,42を係合孔11d,31dから離脱可能な離脱位置(第1の位置)へ回動させようとした際に、マグネット爪部22,42に対しその回動を阻止する方向に磁気反発力を作用させるマグネット17,37を備えている。
このように、スピーカ装置51,52は、パネル2,4のロックを磁気反発力によって行うようになっている。そのため、スピーカ装置51,52を長期間設置しても、パネル2,4が回動して本体部1,3から外れる虞がなく、メンテナンス等でパネル2,4を外す際の、パネル2,4のロックを解除するための孔を設ける必要がないので、デザイン性に優れる。
以上詳述した実施例は、上述の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形した変形例としてもよい。
マグネット17及びパネルマグネット24の着磁態様は、上述の態様に限定されるものではない。
スピーカ装置51において、マグネット17及びパネルマグネット24の着磁方向を上下方向に同相となるよう配置した変形例1としてもよい。
すなわち、マグネット17及びパネルマグネット24を、例えば上側をN極、下側をS極となるよう配置する。
これにより、変形例1においてマグネット17とパネルマグネット24とは接近するほど反発力が強くなり、実施例1のスピーカ装置51と同様の効果が得られる。
また、スピーカ装置52において、マグネット37及びパネルマグネット44の着磁方向を左右方向で逆相となるよう配置してもよい。
すなわち、図12において、マグネット37の左側をS極、右側をN極とし、かつ図15において、パネルマグネット44の左側をN極、右側をS極とした変形例2としてもよい。
これにより、変形例2においてマグネット37とパネルマグネット44とは接近するほど反発力が強くなり、実施例2のスピーカ装置52と同様の効果が得られる。
本体部1,3側のマグネットとパネル側に取り付けられたパネルマグネットとの配置位置の関係は、実施例1のスピーカ装置51における周方向、実施例2のスピーカ装置52における上下方向、に限定されない。例えば、径方向であってもよく、径方向及び上下方向にずれた斜め方向であってもよい。
天井取付器具は、天井取付スピーカ装置に限定されない。例えば、ダウンライトなどの天井取付照明装置、監視カメラなどの天井取付撮像装置、天井取付空調装置などでもよい。
係合部Kの数は限定されない。また、係合部Kの内のマグネットを有する係合部KMの数も限定されない。係合部Kのすべてをマグネットを有する係合部KMとしてもよい。
パネルは、化粧カバーとしての機能を有するものに限定されない。天井取付器具が照明装置の場合は、例えば、光源の保護機能、並びに、光の拡散及び集光などの光束調整機能のいずれかを有するものであってもよい。天井取付器具が空調装置におけるエアの吹き出し装置の場合は、例えば、風力及び風向調整機能、並びに、芳香付加機能のいずれかを有するものであってもよい。
パネルの外観態様も限定されない。円板状、枠状、箱状、など種々の態様が摘要できる。
1,3 本体部
11,31 筐体、 11a,31a 胴部
11a1、31a1 下端面、 11b,31b フランジ部
11b1 下面、 11d,31d 係合孔(開口部)
11d1,31d1 支持部(縁部)、 11f,31f ポケット部
12,32 蓋、 13,33 スピーカユニット
14,34 基板部、 15,35 端子部
16,36 固定用ブラケット
17,37 マグネット(第1のマグネット)
2,4 パネル
21,41 基部、 21a,41a 音孔、 21b,41b 上面
22,42 マグネット爪部、 23,43 爪部
24,44 パネルマグネット(第2のマグネット)
25,45 係合腕部、 25a,45a 下面
25c,45c ガイド部、 25f,45f ポケット部
26,46 柱部
51,52 スピーカ装置(天井取付器具)
91 天井板、 91a 取付孔
KM,KM2 (マグネットを有する)係合部、 K,K2 係合部

Claims (5)

  1. 筐体にパネルを着脱自在に取り付けるパネル取付構造であって、
    前記筐体は、円弧状の開口部と、前記開口部の近傍に取り付けられた第1のマグネットと、を有する係合部を備え、
    前記パネルは、前記開口部の縁部に係合可能なL字状の爪部と、前記爪部に取り付けられた第2のマグネットと、を有し、前記爪部を前記開口部に進入させた第1の位置と、爪部が前記縁部に係合した第2の位置と、の間で回動可能とされ、
    前記第1のマグネット及び前記第2のマグネットは、前記第1のマグネットの磁極と前記第2のマグネットの磁極とが、前記パネルの前記第2の位置から前記第1の位置へ向かう回動を妨げる磁気反発力を生じる向きに取り付けられていることを特徴とするパネル取付構造。
  2. 前記第1のマグネットは、前記第2のマグネットに対し、前記パネルが前記第1の位置にあるときに最も接近する位置にあることを特徴とする請求項1記載のパネル取付構造。
  3. 前記第1のマグネットは、前記第2のマグネットに対し、前記パネルが前記第1の位置と前記第2の位置との間にあるときに最も接近する位置にあることを特徴とする請求項1記載のパネル取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のパネル取付構造を備え、
    前記筐体は、取り付けた前記パネルが下方となる姿勢で天井板に取り付けられる天井取付器具。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のパネル取付構造を備え、
    前記筐体は、内部にスピーカユニットを収容し、取り付けた前記パネルが下方となる姿勢で天井板に取り付けられ、
    前記パネルは、前記スピーカユニットからの出音を通過させる音孔を有する天井取付スピーカ装置。
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