JP6983706B2 - ミスト除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ミスト除去装置に関する。
例えば、火力発電プラントの石炭火力ボイラから排出される排ガスは有害な亜硫酸ガスを含むため、亜硫酸ガスの除去を目的として排煙脱硫装置が設置されている(例えば、特許文献1参照)。亜硫酸ガスは、炭酸カルシウムを含んだ吸収液と気液接触することにより除去され、石膏スラリーとして回収される。亜硫酸ガスと炭酸カルシウムを含んだ吸収液との気液接触の際、排ガス中にミストが同伴することから、吸収塔の下流側には、ミスト除去を目的として、ミストキャッチャーが設置されている。
特許第3852820号公報
近年、排ガス量の増加に伴って、ミストキャッチャーにおける差圧上昇、即ち、圧力損失が課題となっている。ミストキャッチャーには、ミストキャッチャーを構成する波板部材を洗浄する洗浄装置も設置されているが、運転を継続しながらの洗浄では間に合わず、プラントの停止を伴う洗浄が必要となる場合もある。
この発明は、プラントの運転を継続しながらのメンテナンスを可能にするミスト除去装置を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様によれば、ミスト除去装置は、排ガスが流れるダクトに配置され、前記ダクトと連通するミスト除去通路を有するミスト除去装置であって、前記排ガスの流れ方向に沿って互いに平行に配置され、前記ミスト除去通路を屈曲させるように波状に折り曲げられるとともに上下方向に延びる複数の金属製の波板部材を有し、前記流れ方向及び前記上下方向に直交する幅方向における前記ダクトの全幅にわたって複数が隣接して配置されるように、且つ、前記ダクトの上方から着脱可能に構成されており、前記複数の波板部材のうち、最も外側に設けられた波板部材である最外部波板部材は、内側に設けられた波板部材である内側波板部材よりも板厚が大きい
このような構成によれば、複数が隣接して配置されたミスト除去装置のうち、一つのミスト除去装置を外して洗浄などのメンテナンスを行った場合においても、他のミスト除去装置が機能する。これにより、プラントの運転を継続しながらミスト除去装置のメンテナンスを行うことができる。
また、波板部材が金属製であることによって、波板部材を樹脂製とすることと比較して耐久性に優れたミスト除去装置とすることができる。
また、このような構成によれば、最外部波板部材が強度部材として機能することによって、波板部材を収容する部材を用いることなく、ミスト除去装置を製造することができる。また、ダクトの幅方向に隣り合うミスト除去装置の最外部波板部材同士が隣接して配置されるため、ミスト除去装置の取り付けの際に最外部波板部材自身をガイドとして機能させることができる。
上記ミスト除去装置において、一対の前記最外部波板部材は、複数の前記内側波板部材よりも上方に突出するように形成され、一対の前記最外部波板部材間に形成される空間を閉じるように取り付けられる天井蓋を有し、前記天井蓋は、前記天井蓋を貫通するパイプ部と、前記天井蓋を取り付けた際に前記空間内に配置されて、前記内側波板部材に向かって前記パイプ部を介して供給される洗浄水を噴射するノズル部とを有してよい。
このような構成によれば、各々のミスト除去装置が有する空間に洗浄水を噴射するノズル部が配置されることによって、ミスト除去装置を個別に洗浄することができる。
上記ミスト除去装置において、隣り合う前記複数の波板部材の間に配置され、隣り合う前記波板部材同士の間隔を保持するスペーサ管と、前記複数の波板部材とスペーサ管とを貫通して設けられた一体の棒状の連結材と、を有してよい。
このような構成によれば、スペーサ管が波板部材間に介在することによって、波板部材間の間隔を所望の間隔に保持することができる。
上記ミスト除去装置において、少なくとも二つの隣り合う前記波板部材は、それぞれ、前記上下方向に沿って配置された二つの波板部材片により分割され、前記波板部材を構成する一の前記波板部材片と他の前記波板部材片の分割箇所の位置は、前記二つの隣り合う波板部材間で前記上下方向にずらされていてよい。
このような構成によれば、波板部材を一体で形成することと比較して、より容易に波板部材を形成することができる。
本発明によれば、複数が隣接して配置されたミスト除去装置のうち、一つのミスト除去装置を外して洗浄などのメンテナンスを行った場合においても、他のミスト除去装置が機能する。これにより、プラントの運転を継続しながらミスト除去装置のメンテナンスを行うことができる。
本発明の実施形態の火力発電プラントの概略構成図である。 本発明の実施形態のミスト除去装置の構成を簡略化して説明する概略説明図である。 ダクトに取り付けられた複数のミスト除去装置の側面図である。 ダクトに取り付けられた複数のミスト除去装置の正面図である。 ダクトにおけるミスト除去装置を収容する構造を説明する斜視図である。 本発明の実施形態のミスト除去装置の斜視図である。 本発明の実施形態のミスト除去装置の平面図である。 本発明の実施形態のミスト除去装置の締結機構の詳細図である。 本発明の実施形態のミスト除去装置における波板部材の分割について説明する図である。 本発明の実施形態の中間ガイド機構及び支持機構の断面図である。 本発明の実施形態の支持機構の斜視図である。 本発明の実施形態の中間ガイド機構及び支持機構の断面図である。 本発明の実施形態のミスト除去装置の着脱する様子を説明する概略図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態のミスト除去装置は、排ガス処理装置に設けられているミストキャッチャーを構成するユニットである。排ガス処理装置は、火力発電プラントの石炭焚きボイラから排出される排ガスの処理に用いられる装置である。
図1に示すように、火力発電プラント50は、燃料を燃焼させるボイラ52と、ボイラ52から排出される排ガスEGを処理する排ガス処理装置51と、を有している。
排ガス処理装置51は、ボイラ52から排出される排ガスEGが煙突58から放出される過程で、排ガスEGに含まれる窒素酸化物(NOx)、煤塵、および硫黄酸化物(SOx)を除去する。
排ガス処理装置51は、排ガスEGの上流側より順に、電気集塵機53と、熱回収器54と、冷却塔55と、第一ミストキャッチャー1A(1)と、吸収塔56と、第二ミストキャッチャー1B(1)と、再加熱器57と、煙突58と、を備えている。
電気集塵機53は、排ガスEGに含まれる煤塵を除去する装置である。
熱回収器54で回収された熱は、再加熱器57において排ガスEGの昇温に利用される。冷却塔55は、高温の排ガスEGを冷却する設備である。第一ミストキャッチャー1A(1)は、冷却塔55から排出される排ガスEGに含まれるミストを除去する。吸収塔56は、排ガスEGに含まれる化学物質を吸収剤を用いて除去する設備である。第二ミストキャッチャー1B(1)は、吸収塔56から排出される排ガスEGに含まれるミストを除去する。再加熱器57で再加熱された排ガスEGは、煙突58から大気放出される。
本実施形態のミストキャッチャー1は、複数のミスト除去装置2(図6参照)から構成されている。
なお、排ガス処理装置51の構成は、上記した構成に限ることはない。
図2は、ミストキャッチャー1(ミスト除去装置2)の構成を簡略化して説明する概略説明図である。
図2に示すように、ミストキャッチャー1は、排ガスEGが流れるダクト60(流路)に配置されている。ミストキャッチャー1は、排ガスEGの流れ方向Fに沿って互いに平行に配置されている複数の波板部材3を有している。ダクト60の幅方向Wに隣り合う波板部材3の間には、ダクト60と連通して屈曲するミスト除去通路4が形成されている。即ち、波板部材3は、ミスト除去通路4を屈曲させるように波状に折り曲げられている。
排ガスEGに含まれるミストM(微粒子、粉塵)は、ミスト除去通路4を通過する際に、波板部材3に衝突して波板部材3に付着することにより除去される。
本実施形態のミストキャッチャー1は、二段で構成されており、上流側のミストキャッチャー1Uの波板部材3Uの形状と、下流側のミストキャッチャー1Dの波板部材3Dの形状は異なる。具体的には、上流側のミストキャッチャー1Uの波板部材3Uは、一つの山部5を有しており、下流側のミストキャッチャー1Dの波板部材3Dは、二つの山部5を有している。
上記構成によれば、上流側のミストキャッチャー1Uでミストの粗取りを行い、下流側のミストキャッチャー1Dで、上流側のミストキャッチャー1Uで取り切れなかったミストを除去することができる。また、上流側のミストキャッチャー1Uにおける圧力損失を低減することができる。
次に、図3、図4、及び図5を参照して、本実施形態のミストキャッチャー1の詳細について説明する。
図3は、ダクト60に取り付けられたミストキャッチャー1の側面図であり、図4は、ダクト60に取り付けられたミストキャッチャー1(複数のミスト除去装置2)の正面図であり、図5は、ダクト60におけるミストキャッチャー1を収容する構造を説明する斜視図である。
図3、図4、及び図5に示すように、ミストキャッチャー1は、複数のミスト除去装置2を備えている。複数のミスト除去装置2は、ダクト60の全幅にわたって複数が幅方向Wに隣接して配置され、かつ、ダクト60の上方から着脱可能に構成されている。
ミストキャッチャー1は、例えば、8つのミスト除去装置2から構成されている。ミスト除去装置2の数は、コストやダクト60の幅に応じて適宜変更することができる。
図5に示すように、ダクト60は、上部壁61と、一対の側壁62と、下部壁63とを有している。ダクト60の上部壁61には、ミスト除去装置2を上方から挿入するための開口であるマンホール64が形成されている。マンホール64は、ダクト60の幅方向Wに延在している。マンホール64は、上部壁61から上方に突出する角筒形状の角筒部65と、角筒部65の上端から外側に突出するフランジ部66と、を有している。フランジ部66は、火力発電プラント50の運転時には天井蓋20(図6参照)により覆蓋されている。
ダクト60の下部壁63には、ミスト除去装置2を下方から支持する支持機構68が設けられている。
ダクト60には、一対の側壁62間にわたって幅方向Wに延在し、ミスト除去装置2の着脱の際にミスト除去装置2をガイドする中間ガイド機構78が設けられている。
ダクト60の上部壁61の上方には、ホイスト90が設置されている。ホイスト90は、ホイスト支持枠体91に、ダクト60の幅方向Wに移動可能に設置されている。ホイスト90は、吊り下げチェーン92及びフック93を備え、マンホール64を介してミスト除去装置2を上下に移動可能に支持することができる。
また、ダクト60の下方には、ミストキャッチャー1を洗浄する際に排出される排水を集めるためのホッパー94が設けられている。
本実施形態のダクト60の高さは、約8mであり、ミスト除去装置2の上下方向の長さは、これに対応して約8mである。
次に、ミストキャッチャー1を構成するミスト除去装置2の詳細について説明する。なお、以下の説明では、二つの山部5を有し、排ガスEGの流れ方向Fの下流側に配置される下流側のミストキャッチャー1Dを構成するミスト除去装置2Dについて説明する。
図6、図7及び図8に示すように、ミスト除去装置2Dは、複数の波板部材3Dと一対の側板部材6とを有するユニット7と、天井蓋20と、を有している。波板部材3Dと側板部材6とは、金属によって形成されている。波板部材3Dと側板部材6を形成する金属としては、例えば、SUS316などのステンレス鋼材が好ましい。複数の波板部材3Dは、締結機構15を用いてユニット化されている。
天井蓋20は、マンホール64(図3参照)に取り付けられてマンホール64を封止する。
ユニット7は、ミスト除去装置2の吊り下げに使用される複数のフック用孔14を有している。フック用孔14には、ホイスト90のフック93を引っ掛けることができる。
2つの山部5を有する波板部材3Dの断面形状は、交互に複数の山谷を有する凹凸形状(ジグザグ形状)である。波板部材3Dは、排ガスEGの流れ方向Fの下流側に向かうにしたがって幅方向Wの一方に傾斜する第一斜面部9と、流れ方向Fの下流側に向かって幅方向Wの他方に傾斜する第二斜面部10とを有する山部5と、山部5の上流側に接続され、排ガスEGの流れ方向Fに沿って形成されている第一平面部11と、山部5の下流側に接続され、排ガスEGの流れ方向Fに沿って形成されている第二平面部12と、を有している。第一平面部11と第二平面部12には、締結機構15のボルト16が挿通される貫通孔13が形成されている。
複数の波板部材3Dは、互いに山部5が流れ方向Fで揃うように配置されている。波板部材3D同士の間に形成されるミスト除去通路4は、流れ方向Fに沿って屈曲を繰り返す形状をなしている。
複数の波板部材3Dのうち、最も外側に設けられた波板部材3Dである一対の最外部波板部材3DAの板厚は、内側に設けられた波板部材3Dである内側波板部材3DBの板厚よりも大きい。本実施形態の最外部波板部材3DAの板厚は3mmであり、内側波板部材3DBの板厚は1mmである。内側波板部材3DBの厚さは、ミスト除去装置2に必要とされる強度に応じて、適宜変更してよい。例えば、内側波板部材3DBの一部の板厚を1.5mmにしてもよい。
締結機構15は、波板部材3に形成されている貫通孔13を貫通するボルト16(連結材)と、波板部材3間に配置され、内周側にボルト16が挿通された複数の管状のスペーサ管17と、ナット18と、を有している。
ボルト16は、外周面に雄ネジ溝が形成された棒状の部材である。ボルト16の両端は、最外部波板部材3DAから突出しないように最外部波板部材3DAに溶接により固定されている。
スペーサ管17の内径は、ボルト16の外径より大きく、且つ、スペーサ管17の外径は、貫通孔13より大きい。スペーサ管17は、スペーサ管17の長さが隣り合う波板部材3Dの間隔に対応するように形成されている。
図9に示すように、締結機構15は、上下方向に間隔をあけて複数設けられている。
一対の最外部波板部材3DAの上下方向の長さは、複数の内側波板部材3DBの上下方向の長さよりも長い。一対の最外部波板部材3DAは、複数の内側波板部材3DBよりも上方に突出している。
ミスト除去装置2のユニット7の外形について説明する。ミスト除去装置2のユニット7の上下方向の長さLは、8m以上である。ミスト除去装置2のユニット7の幅Wiは、900mm以下であり、ミスト除去装置2のユニット7の厚さTは、400mm以下である。
ユニット7の長さLと、ユニット7の厚さTに着目すると、L/T≧20である。即ち、ユニット7は上下方向に長い形状を有している。
ユニット7の厚さTに対するユニット7の長さLの比が、L/T≧20であることによって、マンホール64を介してユニット7を取り付ける際は、ユニット7が僅かに傾くだけでユニット7の取り付けが難しくなる。即ち、ユニット7の下端を支持機構68に係合させることが難しくなる。
天井蓋20は、マンホール64と協働して一対の最外部波板部材3DA間に形成される空間Sを閉じるように取り付けられる。
天井蓋20は、天井蓋本体21と、スプレーパイプ22と、を有している。スプレーパイプ22は、図示しない洗浄水供給源と接続されるパイプ部23と、パイプ部23の下端に接続されたノズル部24と、を有している。パイプ部23は、天井蓋本体21を貫通するように取り付けられている。ノズル部24は、天井蓋20を取り付けた際に、一対の最外部板状部材3DA間に形成される空間Sに配置されて下方に洗浄水を噴出する。これにより、内側波板部材3DBに向かって洗浄水が噴射される。
図9に示すように、内側波板部材3DBは、上下方向V、即ち、着脱される方向で分割されている。内側波板部材3DBは、2枚の波板部材片8により分割されている。
内側波板部材3DBを構成する一の波板部材片8と他の波板部材片8の分割箇所Dの位置は、二つの隣り合う内側波板部材3DB間で上下方向V(着脱方向)にずらされている。本実施形態のミスト除去装置2は、一の分割箇所Dと、一の分割箇所Dと上下方向Vの位置が異なる他の分割箇所Dとが、幅方向Wで交互に配置されるように構成されている。
なお、上下方向Vに隣り合う波板部材片8間には、ミスト除去装置2の性能を落とさない程度に所定の隙間が形成されている。
図10に示すように、中間ガイド機構78は、ダクト60に設けられている既設の一対の中間梁79と、中間梁79に取り付けられた中間ガイド部材80を有している。
既設の中間梁79は、マンホール64の下方であって、マンホール64から挿入されたミスト除去装置2に対して排ガスEGの流れ方向Fの上流側及び下流側に配置されている。既設の中間梁79は、断面矩形の鋼材であり、ダクト60の一方の側壁62と他方の側壁62とを接続するように延在している。下流側のミストキャッチャー1D用のミスト除去装置2Dの厚さは、一対の中間梁79同士の間隔よりもやや小さい。
中間ガイド部材80は、中間ガイド部材80を中間梁79に取り付けるための一対のクランプ部81と、各々のクランプ部81に固定されているガイド部84と、を有している。各々のクランプ部81は、断面矩形状の中間梁79の四面のうち、三面に接するように形成された第一クランプ82と、断面矩形状の中間梁79の四面のうち、残りの一面に接するように形成された第二クランプ83と、を有している。クランプ部81は、第一クランプ82と第二クランプ83とを締結することによって、中間梁79に固定される。
一対のガイド部84は、上方から挿入されるミスト除去装置2を一対の中間梁79間に案内する部材である。一対のガイド部84は、下方に向かうにしたがって互いの距離が近くなるように傾斜している傾斜面である。一対のガイド部84は、一対のガイド部84の下端同士の間隔がミスト除去装置2の厚さ(排ガスEGの流れ方向Fの厚さ)よりもやや大きくなるように配置されている。
図10及び図11に示すように、支持機構68は、ダクト60に設けられている既設の梁である下部梁69と、下部梁69に取り付けられたアタッチメント70と、アタッチメント70に固定された支持ガイド部材73と、を有している。また、支持機構68は、ミスト除去装置2の幅方向Wの位置を位置決めする位置決め突起76を有している。下流側のミストキャッチャー1D用のミスト除去装置2Dの厚さは、一対の下部梁69同士の間隔よりもやや大きい。
アタッチメント70は、下部梁69の表面の一部を覆うように形成された一対のL字部材71と、一対のL字部材71同士を連結する連結部72と、を有している。
一対の支持ガイド部材73は、上方から挿入されるミスト除去装置2を一対の下部梁69上に案内する部材である。一対の支持ガイド部材73材は、下方に向かうにしたがって互いの距離が近くなるように傾斜している傾斜面74と、傾斜面74の下端に接続され、上下方向Vに沿う鉛直面75と、を有している。一対の傾斜面74は、一対の傾斜面74の下端同士の間隔がミスト除去装置2の厚さ(排ガスEGの流れ方向Fの厚さ)よりもやや大きくなるように配置されている。一対の鉛直面75同士の間隔は、ミスト除去装置2の厚さよりもやや大きい。
次に、上流側の一つの山部5を有する上流側のミスト除去装置2Uに使用される中間ガイド機構78Uと、支持機構68Uの構成を説明する。
図12に示すように、上流側のミストキャッチャー1U用のミスト除去装置2Uの厚さは、一対の中間梁79同士の間隔よりも小さい。よって、上流側のミストキャッチャー1U用のミスト除去装置2Uに対応して、上流側の中間ガイド機構78Uの中間ガイド部材80Uは、下流側の中間ガイド部材80よりも中間梁79からの突出量が大きい。
同様に、上流側のミストキャッチャー1U用のミスト除去装置2Uに対応して、上流側の支持機構68Uの支持ガイド部材73Uは、下流側の支持ガイド部材73よりも下部梁69からの突出量が大きい。
図13に示すように、ホイスト90を用いて、ミスト除去装置2を吊り上げたり吊り下ろしたりすることによって、ミスト除去装置2を着脱することができる。また、図4に示すように、ミストキャッチャー1は複数のミスト除去装置2を有しているが、これら複数のミスト除去装置2のうち、1つのミスト除去装置2を取り外すことで、ミストキャッチャー1の性能に大きな影響を与えることなく、ミスト除去装置2のメンテナンスを行うことができる。
また、ミスト除去装置2を着脱する際は、図3及び図12に示されているガイド86を用いることができる。ガイド86を設けることによって、ミスト除去装置2の取り付け時において、ミスト除去装置2とマンホール64との接触を防止することができ、また、ミスト除去装置2の取り付けをスムーズに行うことができる。さらに、ミスト除去装置2の取り外し時に、運転中にミスト除去装置2に付着したスケールを削ぎ落し、装置外を汚すのを防止することができる。また、取り付け時と同様に、ミスト除去装置2の取り外し時において、ミスト除去装置2とマンホール64との接触を防止することができる。
上記実施形態によれば、複数が隣接して配置されたミスト除去装置2のうち、一つのミスト除去装置2を外して洗浄などのメンテナンスを行った場合においても、他のミスト除去装置2が機能する。これにより、プラントの運転を継続しながらミスト除去装置2のメンテナンスを行うことができる。
また、波板部材3が金属製であることによって、波板部材3を樹脂製とすることと比較して耐久性に優れたミスト除去装置2とすることができる。
また、最外部波板部材3DAが強度部材として機能することによって、波板部材3を収容する部材を用いることなく、ミスト除去装置2を製造することができる。また、ダクト60の幅方向Wに隣り合うミスト除去装置2の最外部波板部材3DA同士が隣接して配置されるため、ミスト除去装置2の取り付けの際に最外部波板部材3DA自身をガイドとして機能させることができる。
また、波板部材3同士を締結する締結機構15を有し、スペーサ管17が波板部材3間に介在することによって、波板部材3間の間隔を所望の間隔に保持することができる。
また、隣り合う波板部材3は、それぞれ、上下方向に沿って配置された二つの波板部材片8により分割され、波板部材3を構成する一の波板部材片8と他の波板部材片8の分割箇所の位置は、二つの隣り合う波板部材3間で上下方向にずらされている。これにより、波板部材3を一体で形成することと比較して、より容易に波板部材3を形成することができる。
また、各々のミスト除去装置2が有する空間Sに洗浄水を噴射するノズル部24が配置されることによって、ミスト除去装置2を個別に洗浄することができる。
また、ダクト60にガイド部84を有する中間ガイド機構78が設けられていることによって、マンホール64を介したユニット7の挿入を容易とすることができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1 ミストキャッチャー
2 ミスト除去装置
3 波板部材
3DA 最外部波板部材
3DB 内側波板部材
4 ミスト除去通路
5 山部
6 側板部材
7 ユニット
8 波板部材片
9 第一斜面部
10 第二斜面部
11 第一平面部
12 第二平面部
13 貫通孔
14 フック用孔
15 締結機構
16 ボルト
17 スペーサ管
18 ナット
20 天井蓋
21 天井蓋本体
22 スプレーパイプ
23 パイプ部
24 ノズル部
50 火力発電プラント
51 排ガス処理装置
52 ボイラ
53 電気集塵機
54 熱回収器
55 冷却塔
56 吸収塔
57 再加熱器
58 煙突
60 ダクト
61 上部壁
62 側壁
63 下部壁
64 マンホール
65 角筒部
66 フランジ部
68 支持機構
69 下部梁
70 アタッチメント
71 L字部材
72 連結部
73 支持ガイド部材
74 傾斜面
75 鉛直面
76 位置決め突起
78 中間ガイド機構
79 中間梁
80 中間ガイド部材
81 クランプ部
82 第一クランプ
83 第二クランプ
84 ガイド部
90 ホイスト
91 ホイスト支持枠体
92 吊り下げチェーン
93 フック
94 ホッパー
EG 排ガス
F 流れ方向
S 空間
W 幅方向

Claims (4)

  1. 排ガスが流れるダクトに配置され、前記ダクトと連通するミスト除去通路を有するミスト除去装置であって、
    前記排ガスの流れ方向に沿って互いに平行に配置され、前記ミスト除去通路を屈曲させるように波状に折り曲げられるとともに上下方向に延びる複数の金属製の波板部材を有し、
    前記流れ方向及び前記上下方向に直交する幅方向における前記ダクトの全幅にわたって複数が隣接して配置されるように、且つ、前記ダクトの上方から着脱可能に構成されており、
    前記複数の波板部材のうち、最も外側に設けられた波板部材である最外部波板部材は、内側に設けられた波板部材である内側波板部材よりも板厚が大きいミスト除去装置。
  2. 一対の前記最外部波板部材は、複数の前記内側波板部材よりも上方に突出するように形成され、
    一対の前記最外部波板部材間に形成される空間を閉じるように取り付けられる天井蓋を有し、
    前記天井蓋は、前記天井蓋を貫通するパイプ部と、前記天井蓋を取り付けた際に前記空間内に配置されて、前記内側波板部材に向かって前記パイプ部を介して供給される洗浄水を噴射するノズル部とを有する請求項1に記載のミスト除去装置。
  3. 隣り合う前記複数の波板部材の間に配置され、隣り合う前記波板部材同士の間隔を保持するスペーサ管と、
    前記複数の波板部材とスペーサ管とを貫通して設けられた一体の棒状の連結材と、を有する請求項1又は請求項2に記載のミスト除去装置。
  4. 少なくとも二つの隣り合う前記波板部材は、それぞれ、前記上下方向に沿って配置された二つの波板部材片により分割され、前記波板部材を構成する一の前記波板部材片と他の前記波板部材片の分割箇所の位置は、前記二つの隣り合う波板部材間で前記上下方向にずらされている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のミスト除去装置。
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