JP6981530B2 - ロボット管理システム、ロボット管理方法、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

ロボット管理システム、ロボット管理方法、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、ロボット管理システム、ロボット管理方法、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
上記技術分野において、特許文献1には、複数の人が携帯する同じ端末装置が生成した各携帯端末周囲のローカルマップの座標系と、空間全体のグローバルマップの座標系とを変換する技術が開示されている。そして、互いの端末装置が生成したローカルマップを共有することもできる。
特許第5471626号公報
しかしながら、上記文献に記載の技術は、同じ端末装置における座標系の変換なので、異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットを効率的に制御する技術には適用できなかった。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットのうち、少なくとも1台のロボットが生成したマップデータを取得する取得部と、
前記複数種類のロボットの移動を共通に管理するための共通マップを、取得した前記マップデータから生成する共通マップ生成部と、
前記複数種類のロボットのそれぞれが用いるための、複数種類の特定マップを前記共通マップから生成する特定マップ生成部と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理方法は、
移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットのうち、少なくとも1台のロボットが生成したマップデータを取得する取得ステップと、
前記複数種類のロボットの移動を共通に管理するための共通マップを、取得した前記マップデータから生成する共通マップ生成ステップと、
前記複数種類のロボットのそれぞれが用いるための、複数種類の特定マップを前記共通マップから生成する特定マップ生成ステップと、
を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理プログラムは、
移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットのうち、少なくとも1台のロボットが生成したマップデータを取得する取得ステップと、
前記複数種類のロボットの移動を共通に管理するための共通マップを、取得した前記マップデータから生成する共通マップ生成ステップと、
前記複数種類のロボットのそれぞれが用いるための、複数種類の特定マップを前記共通マップから生成する特定マップ生成ステップと、
をコンピュータに実行させる。
上記目的を達成するため、本発明に係るロボット管理システムは、
複数台のロボットと、
移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットのうち、少なくとも1台のロボットが生成したマップデータを取得する取得部と、
前記複数種類のロボットの移動を共通に管理するための共通マップを、取得した前記マップデータから生成する共通マップ生成部と、
前記複数種類のロボットのそれぞれが用いるための、複数種類の特定マップを前記共通マップから生成する特定マップ生成部と、
前記共通マップ上の位置から前記特定マップ上の位置へ変換する変換情報を用いて、前記共通マップ上における前記ロボットの移動目標位置を、前記特定マップ上における前記ロボットの移動目標位置に変換して、前記ロボットに移動指示を送る移動指示部と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係るロボット管理方法は、
移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットのうち、少なくとも1台のロボットが生成したマップデータを取得する取得ステップと、
前記複数種類のロボットの移動を共通に管理するための共通マップを、取得した前記マップデータから生成する共通マップ生成ステップと、
前記複数種類のロボットのそれぞれが用いるための、複数種類の特定マップを前記共通マップから生成する特定マップ生成ステップと、
前記共通マップ上の位置から前記特定マップ上の位置へ変換する変換情報を用いて、前記共通マップ上における前記ロボットの移動目標位置を、前記特定マップ上における前記ロボットの移動目標位置に変換して、前記ロボットに移動指示を送る移動指示ステップと、
を含む。
本発明によれば、異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットを効率的に制御することができる。
本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムの概要を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムの他の概要を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムの適用1を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムの適用2を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムの適用3を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムの適用4を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムの適用5を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムの適用6を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るロボットデータベースの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る共通マップ生成テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る共通マップデータベースの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る特定マップ生成テーブルの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る共通マップ生成処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る特定マップ生成処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムの概要を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第3実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る共通マップ更新処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムの概要を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムの概要を示す図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、本明細書において、「ロボット」との文言は移動装置としてのドローンを含む概念である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理装置100について、図1を用いて説明する。情報処理装置100は、ロボットの移動を制御する装置である。
図1に示すように、情報処理装置100は、取得部101と、共通マップ生成部102と、特定マップ生成部103と、を含む。取得部101は、移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボット120、140のうち、少なくとも1台のロボット140(120)が生成したマップデータ141(122)を取得する。共通マップ生成部102は、複数種類のロボット110〜130の移動を共通に管理するための共通マップ121を、取得したマップデータ141(122)から生成する。特定マップ生成部103は、複数種類のロボット110〜130のそれぞれが用いるための、複数種類の特定マップ131〜133を共通マップ121から生成する。なお、取得部101は、ロボットからマップデータを受信する受信部として構成されても、他の方法、例えば、記憶媒体からの読み込みなどの任意の構成によってもよい。
本実施形態によれば、移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットの制御が1つの共通マップで可能となり、複数種類のロボットを効率的に制御することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムにおいては、移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類の自律移動ロボットが生成した異なる形式のマップデータを収集して、統一した共通マップを生成する。そして、この共通マップから、各自律移動ロボットが用いる特定マップを生成して各自律移動ロボットに配信して、自律移動ロボットの移動を管理する。なお、以下の実施形態においては、共通マップの生成と各ロボットに対応する特定マップの生成を、その効果が著しい自律移動ロボットを例に説明するが、これに限定されるものではない。
以下の実施形態において、「ロボットの属性」とは、ロボット単位に保持される、マップデータを生成するための生成マップ属性と、共通マップから特定マップを生成するための使用マップ属性とを含む。また、「共通マップの属性」とは、共通マップを構成する各要素が有する属性、例えば、障害物が有する障害物属性などを含む。また、「ロボットの移動能力」とは、ロボットが種々の障害物の障害条件を克服可能か否かを示し、移動馬力や移動速度などを含む。また、「障害物の移動可能性」とは、柱や棚、壁などを移動不可な属性とし、机やドアなどを移動可能な属性とする。なお、移動可能な属性には、さらに、一時的に移動可能であるとの属性と、常時移動可能であるとの属性とが含まれる。
《ロボット管理システム》
図2A〜図3を参照して、本実施形態に係る情報処理装置210を含むロボット管理システム200の構成と動作について説明する。
(概要)
図2Aは、本実施形態に係る情報処理装置210を含むロボット管理システム200の概要を示す図である。図2Aは、2次元マップの例を示す図である。
ロボットの移動可能領域として、例えば、店舗240の内部領域を設定することができるが、この店舗240には、2つの商品棚241、242、客用机243、イス244が配置されている。この内、2つの商品棚241、242は移動可能でない静止障害物であり、客用机243は移動可能だが頻繁に移動しない半静止障害物であり、イスは常に移動可能な移動障害物である。そして、異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットとして、清掃用ロボット221と、案内用ロボット222と、棚配品用ロボット223とが店舗240内で活動しているものとする。
情報処理装置210は、清掃用ロボット221、案内用ロボット222、および棚配品用ロボット223からマップデータを受信し、受信したマップデータから共通マップを生成して表示画面211に表示する。表示画面211には、各ロボットの位置が黒丸で表示されている。
清掃用ロボット221からは、フロア(床)の高さにおけるマップデータ221aが情報処理装置210に送信される。マップデータ221aは、商品棚241の一部を含む範囲のデータである。案内用ロボット222からは、床から1m前後の高さにおけるマップデータ222aが情報処理装置210に送信される。マップデータ222aは、商品棚242の一部と、客用机243およびイスの一部とを含む範囲のデータである。棚配品用ロボット223からは、棚上部の高さにおけるマップデータ223aが情報処理装置210に送信される。マップデータ223aは、商品棚241、242の対向面側含む範囲のデータである。
情報処理装置210は、これらマップデータ221a〜223aを受信して、複数種類のロボットの移動を共通に管理するための共通マップを生成する。マップデータ221a〜223aのみでは店舗240全体の共通マップを生成する情報としては足りない場合には、他の領域で生成したマップあるいは他のロボットにより生成したマップを収集して、フォーマットの共通化および誤差の補正を行うことによって、共通マップを生成してもよい。この時、情報処理装置210は、各マップデータと共通マップとの変換情報(変換パラメータ)をロボットごとに保持部に保持する。
次に、清掃用ロボット221、案内用ロボット222、および棚配品用ロボット223に対して、情報処理装置210が共通マップから生成した各ロボット用の特定マップを配信する。
情報処理装置210は、各ロボットの現在位置とそのロボットの属性とを考慮した、特定マップを生成して、各ロボットに配信する。同時に、ロボットの移動要求があれば移動指示を配信する。
清掃用ロボット221には、フロア(床)の高さの、移動範囲の特定マップ221bが情報処理装置210から送信される。特定マップ221bは、清掃用ロボット221の現在位置を考慮した、自機が生成したマップデータ221aには含まれない領域も共通マップから生成され、商品棚241、242の一部を含む範囲のマップとなっている。案内用ロボット222には、床から1m前後の高さの、移動範囲の特定マップ222bが情報処理装置210から送信される。特定マップ222bは、案内用ロボット222の現在位置を考慮した、自機が生成したマップデータ222aには含まれない領域も共通マップから生成され、商品棚241と、商品棚242の一部とを含む範囲のマップとなっている。棚配品用ロボット223には、棚上部の高さの、移動範囲の特定マップ223bが情報処理装置210から送信される。特定マップ223bは、棚配品用ロボット223の現在位置を考慮した、自機が生成したマップデータ223aには含まれない領域も共通マップから生成され、商品棚242の壁側の一部を含む範囲のマップとなっている。
図2Aに示すように、清掃用ロボット221と、案内用ロボット222と、棚配品用ロボット223とが検知できる範囲でそれぞれ生成したマップデータを、情報処理装置210が収集して、共通マップを生成する。情報処理装置210は、共通マップに基づいて各ロボットの現在位置とその属性に対応した特定マップを生成して、各ロボットに配信する。したがって、異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットを効率的に制御することができる。
図2Bは、本実施形態に係る情報処理装置210を含むロボット管理システム200の他の概要を示す図である。図2Bにおいては、3次元マップの例を説明する。なお、店舗240は同じであり、その内部配置も同じであり、図2Bにおいて、図2Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付す。
図2Bにおいては、3次元マップを生成可能なマップ生成専用ロボット224によって、店舗240全体の3次元マップデータ224aが生成されて、情報処理装置210に送信される。情報処理装置210では、3次元マップデータ224aから共通マップが生成されて、表示画面211に表示される。
そして、各ロボットに対して配信する特定マップ221b〜223bは、共通マップから各ロボットの現在位置と移動範囲とにより領域が選択され、各ロボットの属性によりフォーマット変換されて生成される。
図2Bのように、共通マップが3次元マップである場合には、よりロボットに適応した特定マップが適用可能である。
(適用1:ロボットの高さに応じた共通マップのスライス)
図2Cは、本実施形態に係る情報処理装置210を含むロボット管理システム200の適用1を示す図である。なお、図2Cにおいて、図2Bと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
図2Cにおいて、共通マップは高さ方向の情報を含む3次元マップである。そして、太破線260で囲まれた部分に示したように、3種類のロボットは縦方向のサイズ(高さ)が異なっている。情報処理装置210は、3種類のロボットの縦方向のサイズに応じた高さで、共通マップをスライスすることにより、特定マップを生成して配信する。なお、スライスにより生成された特定マップは2次元マップでも3次元マップでもよい。
例えば、清掃用ロボット221に対して配信される特定マップ221bにおいては、客用机243やイス244における障害物は脚だけが示されている。案内用ロボット222対して配信される特定マップ222bは、客用机243が障害物であるがイス244は障害物ではない。棚配品用ロボット223に対して配信される特定マップ223bにおいては、商品棚241、242が障害物であり客用机243やイス244は障害物ではない。
このように、ロボットの縦方向のサイズに応じて必要な情報を共通マップから選択して特定マップを生成することにより、配信情報の削減やロボットの移動処理の負担を削減することができる。
(適用2:ロボットの役割に応じた特定マップの生成)
図2Dは、本実施形態に係る情報処理装置210を含むロボット管理システム200の適用2を示す図である。なお、図2Dにおいて、図2Bおよび図2Cと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。図2Dにおいては、ロボットの役割が明確でその移動範囲が特殊な商品搬送用ロボット225を追加して、本実施形態の処理を説明する。
清掃用ロボット221は、清掃を役割とするので、移動範囲が限定されず指示があれば店舗240の全域を移動する。棚配品用ロボット223は、棚への配品を役割とするので、商品棚241および242の周囲に移動範囲が限定されている。なお、商品棚241、242同士が向き合った面のみを棚配品用ロボット223の対象範囲とする場合は、さらに移動範囲を限定してもよい。商品搬送用ロボット225は、倉庫あるいはバックヤード250から商品棚241および242への商品運搬が役割なので、倉庫あるいはバックヤード250と商品棚241および242の間に移動範囲が限定される。
その結果、情報処理装置210が配信する各ロボットへの特定マップとしては、清掃用ロボット221へは店舗240全体の特定マップ221bが配信される。また、棚配品用ロボット223へは商品棚241および242の周りのみの特定マップ222bが配信される。また、商品搬送用ロボット225へは倉庫あるいはバックヤード250と商品棚241および242の間のみの特定マップ225bが配信される。さらに、商品搬送用ロボット225については、専用通路を特定マップ225bに含んでもよい。
このように、ロボットの役割に応じて、共通マップから移動範囲の領域を選択して特定マップを生成することによって、配信情報の削減やロボットの移動処理の負担を削減することができる。
(適用3:ロボットの移動範囲に応じた特定マップの生成)
図2Eは、本実施形態に係る情報処理装置210を含むロボット管理システム200の適用3を示す図である。なお、図2Eにおいて、図2B乃至図2Dと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
清掃用ロボット221が商品棚の奥を清掃範囲とする場合、情報処理装置210が清掃用ロボット221に送信する特定マップ221cは、商品棚の奥の部分のみを含む。また、清掃用ロボット221が客用机243を含む領域を清掃範囲とする場合、情報処理装置210が清掃用ロボット221に送信する特定マップ221dは、客用机243を含む領域のみを含む。また、棚配品用ロボット223および商品搬送用ロボット225は、商品棚周囲が移動範囲であり、客用机243を含む領域は移動範囲ではない。したがって、情報処理装置210が棚配品用ロボット223の送信する特定マップ223cおよび商品搬送用ロボット225に送信する特定マップ225cは、客用机243を含む領域を除いた商品棚周りのみを含む。
このように、ロボットの移動範囲に応じて、共通マップから移動範囲の領域を選択して特定マップを生成することによって、配信情報の削減やロボットの移動処理の負担を削減することができる。
(適用4:ロボットに応じて障害物の属性を変えた特定マップの生成)
図2Fは、本実施形態に係る情報処理装置210を含むロボット管理システム200の適用4を示す図である。なお、図2Fにおいて、図2B乃至図2Eと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
図2Fにおいては、共通マップが、属性が異なる複数の障害物を含んでいる。情報処理装置210は、この障害物の属性を考慮して共通マップから特定マップを生成する。図2Fにおいては、店舗240の入口のドア245と、倉庫あるいはバックヤード250に通じるドア246と、をドアという属性を有する障害物とする。
清掃用ロボット221は、店舗240から出る必要はないので、情報処理装置210から清掃用ロボット221へ配信される特定マップ221bでは、ドア245を示す障害物221eもドア246を示す障害物221fも、属性を壁に変更している。また、案内用ロボット222は、店舗240において、ドア245は顧客の入口なので認識する必要があり、ドア245を示す障害物222eの属性はドアのままで、ドア246を示す障害物222fは属性を壁に変更している。さらに、商品搬送用ロボット225は、ドア245を使用することはなく、もっぱら使用するのはドア246なので、ドア245を示す障害物222eの属性を壁に変更し、ドア246を示す障害物222fは属性がドアのままである。
さらに、ドア245部分のフロアは平面であるとの属性を有し、ドア246のフロアには段差があるとの属性を有するとする。その場合には、ロボットの移動能力、この場合は段差を超える能力があるか否かをも考慮して、移動能力が低い場合は段差を静止障害物として特定マップを生成する。また、フロア内のスロープなども移動能力が低ければ登れないので、スロープを静止障害物として特定マップを生成する。
このように、共通マップに含まれる要素の属性を、ロボットの属性あるいは移動能力を考慮して別の属性に変更することによって、ロボットの移動時における判断回数を削減することにより、ロボットの負荷を低減することができる。
(適用5:ロボットに応じて移動範囲を設定した特定マップの生成)
図2Gは、本実施形態に係る情報処理装置210を含むロボット管理システム200の適用5を示す図である。なお、図2Gにおいて、図2B乃至図2Fと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
図2Gにおいては、共通マップの領域に属性を持たせる。例えば、商品棚周囲には棚配品用であることを示す属性を付加する。棚配品用ロボット223は棚配品を業務とするので、情報処理装置210は、商品棚周囲223hのみの特定マップ223gを生成して、棚配品用ロボット223に配信する。また、商品棚周りの壁沿いに商品搬送用であることを示す属性を付加する。商品搬送用ロボット225は商品搬送を業務とするので、情報処理装置210は、商品搬送領域225hのみの特定マップ225gを生成して、商品搬送用ロボット225に配信する。
さらに、共通マップにおいて、ロボットが移動するための専用領域、ロボットが侵入すべきでない領域、ロボットの移動速度が制限された領域の属性を設けて、その領域の属性を反映させた特定マップを生成してもよい。すなわち、ロボットが上記属性を有する領域を移動する場合にはその属性が移動制御に反映されるようにする。
このように、共通マップの移動範囲に属性を持たせて、特定マップの生成に反映させることによって、ロボットに対し適正な特定マップを提供することで複数種類のロボットを効率的に制御することができる。
(適用6:時間帯に応じて異なる特定マップの生成)
図2Hは、本実施形態に係る情報処理装置210を含むロボット管理システム200の適用6を示す図である。なお、図2Hにおいて、図2B乃至図2Gと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
図2Hにおいては、単純な例で説明する。情報処理装置210は、店舗240が混雑する時間帯(10:00〜21:00)において、特定マップ221iを清掃用ロボット221に配信する。特定マップ221iは店舗240全体が静止障害物で表されており、清掃用ロボット221は店舗240には入れない。一方、店舗240の混雑が緩和する時間帯(0:00〜6:00)において、情報処理装置210は、特定マップ221jを清掃用ロボット221に配信する。特定マップ221jは共通マップに対応するマップであり、清掃用ロボット221は店舗240内で清掃が可能である。
また、情報処理装置210は、店舗240に案内が必要とする顧客が来ると予想される時間帯(10:00〜22:00)において、特定マップ225jを案内用ロボット222に配信する。特定マップ225jは共通マップに対応するマップであり、案内用ロボット222は店舗240内で顧客の案内が可能である。一方、店舗240に案内が必要とする顧客が来ないと予想される時間帯(22:00〜10:00)において、情報処理装置210は、特定マップ225iを案内用ロボット222に配信する。特定マップ225iは店舗240全体が静止障害物で表されており、案内用ロボット222は店舗240には入れない。
上記例は極端な例であるが、時間帯によって、店舗240の状況やロボットの業務との関連を参照して、特定マップを生成することにより、余分なロボットとの通信を省きロボットの負荷を低減することができる。
さらに、図2Gで示した、共通マップ内の領域の有する属性をも加味して、例えば、混雑時にはロボットの移動専用領域のみを示す特定マップを配信し、混雑のない夜間などは移動距離を短くするため、移動専用領域の属性を付加しない特性マップを配信してもよい。
なお、上記図2C〜図2Hの説明では、ロボットの移動範囲外の領域は特定マップに含まれない場合を示したが、ロボットの移動範囲外の領域に移動不可の静止障害物の属性を持たして、移動範囲から外すようにしてもよい。
(動作シーケンス)
図3は、本実施形態に係る情報処理装置210を含むロボット管理システム200の動作手順を示すシーケンス図である。なお、図3のロボット制御装置330は、自律移動ロボット221〜22nと情報処理装置210とを接続するための装置であり、ロボットの種類によって別途に設けていても、ロボットに搭載されていてもよい。
情報処理装置210は、ステップS301において、自律移動ロボット221〜22nにマップ生成を指示する。なお、1台のロボットによるマップ生成の場合は対象移動領域全体のマップ生成指示であるが、複数台のロボットによる協働によるマップ生成の場合はそれぞれの対象移動領域を指定する。詳しいマップが必要な場合は、それぞれの対象移動領域が重複してもよい。
自律移動ロボット221〜22nは、ステップS303において、各々の手法で各々のフォーマットのマップを生成する。そして、自律移動ロボット221〜22nは、ステップS305において、生成したそれぞれのマップを情報処理装置210に送信する。情報処理装置210は、ステップS307において、自律移動ロボット221〜22nからのマップを受信する。
情報処理装置210は、ステップS309において、ロボットデータベース301にあらかじめ登録された情報に基づいて、受信したマップデータのフォーマットを共通マップのフォーマットに変換する。また、情報処理装置210は、ステップS311において、ロボットデータベース301に保持された情報に基づいて、受信したマップデータの誤差の補正を行う。例えば、ロボットから受信したマップの歪みや寸法違いを吸収した共通マップ生成用のマップに補正する。そして、情報処理装置210は、ステップS313において、マップ生成のロボットが1台の場合はそのマップそのものを、マップ生成のロボットが複数台の場合はマップを集めて、共通マップを生成する。この場合に、共通マップが含む障害物などのそれぞれは、その位置情報と共に属性を有している。情報処理装置210は、ステップS315において、生成された共通マップを共通マップデータベース302に格納して保持する。
自律移動ロボット221〜22nから、ステップS321において、マップ要求があった場合、あるいは、情報処理装置210が、ステップS323において、ロボットの移動指示を出す場合に、以下の処理が行われる。なお、自律移動ロボット221〜22nからのマップ要求は、特に、自機が生成していない領域への移動が必要な場合などに発生する。
情報処理装置210は、ステップS325において、共通マップデータベース302から共通マップを取得する。また、情報処理装置210は、ステップS327において、ロボットデータベース301からロボットに関する情報を取得する。なお、共通マップデータベース302からの共通マップにはマップ要素の属性が含まれ、ロボットデータベース301からのロボットに関する情報にはロボットの属性が含まれている。
情報処理装置210が、ステップS329において、共通マップとロボット情報、それに属性を考慮して、各ロボットに対応する特定マップを生成する。そして、情報処理装置210が、ステップS331において、生成した特定マップを対象のロボットに送信する。この場合、情報処理装置210からのロボットの移動指示を出す時は、移動目標位置のデータを含む。なお、この移動目標位置のデータは、対象のロボットの情報に基づいて、位置調整などの変換がされるのが望ましい。
ステップS333において、特定マップを受信したロボットは、ステップS335において、受信した特定マップに基づいて、自機で判断した目標位置、あるいは、情報処理装置210から指示された目標位置に自律移動する。
《情報処理装置の機能構成》
図4は、本実施形態に係る情報処理装置210の機能構成を示すブロック図である。
情報処理装置210は、通信制御部401と、入出力インタフェース402と、を備える。通信制御部401は、ロボット220またはロボット制御装置330との通信を制御する。なお、通信制御部401は、異なる通信プロトコルにも対応可能である。入出力インタフェース402には、表示部421と操作部422とが接続される。表示部421は、共通マップの表示やロボットの位置監視などに使用される。また、操作部422は、共通マップ生成指示や、トボット移動指示、そのための特定マップ生成指示などに使用される。
また、情報処理装置210は、ロボットデータベース301と、マップデータ受信部403と、マップデータ変換補正部404と、共通マップ生成部405と、共通マップデータベース302と、を備える。ロボットデータベース301は、情報処理装置210が管理および制御するロボットの情報を格納する。マップデータ受信部403は、各ロボットが生成したマップデータを各ロボットから受信する。マップデータ変換補正部404は、ロボットデータベース301に登録された各ロボットの属性に従って、受信したマップデータの変換および補正を行う。マップデータの変換には共通マップの共通フォーマットへのフォーマット変換が含まれ、マップデータの補正にはロボット固有のマップの歪みの補正や共通マップとのズレの補正、あるいは、マップの精度(解像度)の調整などが含まれる。
共通マップ生成部405は、共通マップ生成テーブル451を含み、フォーマット変換や補正がされたマップにより、どのロボットも共通に管理および制御できる共通マップを生成する。共通マップデータベース302は、生成された共通マップを格納して保持する。なお、共通マップには、障害物の輪郭などのみでなく、障害物の属性などの付加情報が含まれ、それらも共通マップデータベース302に保持される。
さらに、情報処理装置210は、ロボット移動指示部406と、特定マップ生成部407と、特定マップ送信部408と、特定マップ要求受信部409と、を備える。ロボット移動指示部406は、操作部422からのロボット移動指示入力、あるいは、情報処理装置210自身がロボット移動を判断した場合に、ロボットへの移動指示命令を発生する。特定マップ生成部407は、特定マップ生成テーブル471を有し、共通マップデータベース302から読み出した共通マップおよびその属性と、ロボットデータベース301から読み出したロボットの属性などを参照して、各ロボットに適切な特定マップを生成する。特定マップ送信部408は、生成された特定マップを対象のロボットに送信する。また、特定マップ要求受信部409は、ロボットからの特定マップの要求を受信して、特定マップ生成部407により特定マップの生成を起動する。
(ロボットデータベース)
図5は、本実施形態に係るロボットデータベース301の構成を示す図である。ロボットデータベース301は、情報処理装置210が管理および制御するロボットについての情報を登録して、受信したマップの処理および共通マップからの各ロボットの特定マップ生成のために使用される。
ロボットデータベース301は、ロボットID501に対応付けて、各ロボットのマップ生成に関連する生成マップ属性502と、各ロボットの使用する特定マップ生成に関連する使用マップ属性503と、通信プロトコルおよび通信フォーマット504と、を記憶する。生成マップ属性502には、マップ種類、2次元マップか3次元マップか、マップ生成に使用するセンサ種類、生成マップの精度、生成マップの誤差特性、生成マップのデータフォーマットなどが含まれる。使用マップ属性503には、ロボットのサイズである高さ、ロボットの役割、ロボットの移動範囲、ロボットの移動能力、時間帯などが含まれる。ロボットの移動能力には、ロボットが種々の障害物の障害条件を克服可能か否かが移動能力として記憶される。
なお、図5に図示した各属性の内容は、その種類の例を羅列したものであり、行単位に関連付けてない配列も含まれている。なお、生成マップ属性502の違いが共通マップの生成により統一される。そして、使用マップ属性503の違いが考慮されて、共通マップから各ロボットの特定マップが生成され、さらに、生成マップ属性502の違いに応じたフォーマット変換により、各ロボットに対し特定マップが送信されることになる。このように、移動する複数種類のロボットは属性が異なるロボットを含み、ロボットの属性に応じて特定マップが生成されることになる。
(共通マップ生成テーブル)
図6は、本実施形態に係る共通マップ生成テーブル451の構成を示す図である。共通マップ生成テーブル451は、共通マップ生成部405が各ロボットから受信したマップを基に共通マップを生成するために使用される。
共通マップ生成テーブル451は、共通マップに含まれる領域ID601に対応付けて、各領域のマップを生成するロボットID602と、マップを生成したタイムスタンプ603と、受信したマップデータ604と、を記憶する。さらに、共通マップ生成テーブル451は、フォーマット変換したマップデータ605と、誤差補正したマップデータ606と、を記憶する。なお、1台のロボットが生成したマップから共通マップを生成する場合は、全領域のマップを同じロボットIDのロボットで生成することになる。
(共通マップデータベース)
図7は、本実施形態に係る共通マップデータベース302の構成を示す図である。共通マップデータベース302は、異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットを統一的に管理および制御するための共通マップ、およびその各要素の属性情報を保持し、特定マップ生成部407に共通マップ、およびその各要素の属性情報を提供する。
共通マップデータベース302は、共通マップに含まれる領域を示す領域ID701に対応付けて、各領域が有する領域属性702と、各領域に含まれる障害物およびその他(ロボットにより障害物となったりならなかったりする階段や斜面など)703と、を記憶する。障害物およびその他703には、各位置とその各要素の属性とが含まれる。障害物およびその他703は、障害物としての情報731と、その他の情報732とを含む。ここで、障害物属性やその他の属性の1つとして、その移動可能性を記憶する。例えば、情報731の障害物属性には、移動不可な属性を有する柱や棚、壁などを記憶し、移動可能な属性を有する机やドアなどを記憶する。さらに、移動可能な属性には、一時的に移動可能であるとの属性と、常時移動可能であるとの属性とが含まれる。
なお、領域の分割は、ロボットからのマップ領域に対応するものではなく、共通マップにおける領域属性の違いに対応させたものである。また、図7の障害物属性などの図示は、一例であってこれに限定されない。例えば、ガラス、カーテン、網など、あるいは、エレベータ口、エスカレータなどが属性として記憶されてもよい。また、図7には1つの共通マップの構成例を示したが、共通マップデータベース302が複数の領域(店舗)の共通マップを格納し、領域(店舗)に応じて検索する構成であってもよい。
(特定マップ生成テーブル)
図8は、本実施形態に係る特定マップ生成テーブル471の構成を示す図である。特定マップ生成テーブル471は、特定マップ生成部407によって、共通マップから各ロボットに対応した特定マップを生成するために使用される。
特定マップ生成テーブル471は、ロボットID801に対応付けて、特定マップを生成するためのロボットの属性である使用マップ属性802と、共通マップが有する属性である共通マップ属性803と、を記憶する。そして、ロボットデータベース301に記憶された使用マップ属性802や、共通マップデータベース302に記憶された共通マップ属性803、あるいは、その組合せを考慮して生成した特定マップ804と、ロボットデータベース301に記憶された生成マップ属性502に基づき各ロボットに対応したフォーマットに変換された特定フォーマット805と、を記憶する。
なお、使用マップ属性802や共通マップ属性803を考慮した特定マップ生成の数例が、図2C〜図2Hに示されている。
《情報処理装置のハードウェア構成》
図9は、本実施形態に係る情報処理装置210のハードウェア構成を示すブロック図である。
図9で、CPU910は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図4の機能構成部を実現する。CPU(Central Processing Unit)910は1つであっても複数であってもよい。ROM(Read Only Memory)920は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース930は、ネットワークを介して、ロボット220やロボット制御装置330との通信を制御する。
RAM(Random Access Memory)940は、CPU910が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM940には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。共通マップ生成テーブル451は、図6に示した、共通マップを生成刷るために用いられるテーブルである。共通マップ941は、共通マップ生成テーブル451を用いて生成された共通マップ、あるいは、各ロボットの特定マップを生成するために共通マップデータベース302から読み出された共通マップである。特定マップ生成テーブル471は、図8に示した、共通マップから各ロボットのための特定マップを生成するために用いられるテーブルである。送受信データ942は、ネットワークインタフェース930を介して送受信されるデータである。入出力データ943は、入出力インタフェース402を介した入出力機器と入出力するデータである。
ストレージ950は、CPU910が使用する、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。ロボットデータベース301は、図5に示した、登録されたロボットの情報を保持するデータベースである。共通マップデータベース302は、図7に示した、共通マップおよびその各要素の属性を保持するデータベースである。
ストレージ950には、以下のプログラムが格納される。情報処理プログラム951は、本情報処理装置210の全体を制御するプログラムである。マップデータ受信モジュール952は、各ロボットにマップを生成させて生成マップを受信するモジュールである。共通マップ生成モジュール953は、ロボットから受信したマップに基づいて共通マップを生成して共通マップデータベース302に格納するモジュールである。特定マップ生成モジュール954は、ロボットからの要求あるいはロボットへの移動指示をトリガとして、共通マップデータベース302から共通マップを読み出し、ロボットの属性や共通マップの各要素の属性を考慮して各ロボットのための特定マップを生成するモジュールである。ロボット移動制御モジュール955は、共通マップを参照して各ロボットの移動を管理し、各ロボットの移動を指示制御するモジュールである。
入出力インタフェース402は、入出力デバイスとのデータ入出力を制御するためのインタフェースを行なう。本実施形態においては、入出力インタフェース402には、表示部421、操作部422などが接続される。
なお、図9のRAM940やストレージ950には、情報処理装置210が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
《情報処理装置の処理手順》
図10は、本実施形態に係る情報処理装置210の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図9のCPU910がRAM940を使用して実行し、図4の機能構成部を実現する。
情報処理装置210は、ステップS1011において、共通マップの生成指示であるか否かを判定する。なお、共通マップの生成指示は、例えば、操作部422からの指示や情報処理装置210の判断に基づいて行われる。共通マップの生成指示であると判定された場合、情報処理装置210は、ステップS1013において、共通マップ生成に必要なマップを生成するロボットにマップ生成を指示する。情報処理装置210は、ステップS1015において、ロボットが生成したマップデータを受信する。そして、受信したマップデータを用いて、情報処理装置210は、ステップS1017において、共通マップ生成処理を実行する。
一方、共通マップの生成指示でないと判定された場合、情報処理装置210は、ステップS1021において、ロボットの移動指示であるか否かを判定する。なお、図10には図示しないが、ロボットからの特定マップ要求も特定マップ生成のトリガとなる。ロボットの移動指示であると判定された場合、情報処理装置210は、ステップS1023において、共通マップデータベース302から共通マップを取得する。そして、情報処理装置210は、ステップS1025において、特定マップ生成処理を実行する。
(共通マップ生成処理)
図11Aは、本実施形態に係る共通マップ生成処理(S1015)の手順を示すフローチャートである。
情報処理装置210は、ステップS1111において、受信したロボット生成のマップデータを取得する。情報処理装置210は、ステップS1113において、ロボットデータベース301からマップを生成したロボットの属性を含む情報を取得する。情報処理装置210は、ステップS1115において、取得したロボットの情報に基づいて受信したマップデータのフォーマットを共通マップのフォーマットに変換する。なお、マップデータのフォーマットが共通マップのフォーマットと同じであれば、フォーマット変換はしない。情報処理装置210は、ステップS1117において、取得したロボットの情報に基づいて受信したマップデータの誤差などについて補正する。なお、マップデータの補正によって、ロボット特有の歪みや縮尺、精度の共通マップへの整合性を図る。
情報処理装置210は、ステップS1119において、フォーマット変換して誤差補正したマップデータを、障害物などの属性の設定を含む共通マップの一部あるいは全体として保持する。情報処理装置210は、ステップS1121において、他のロボットが生成したマップデータが有るか否かを判定する。他のロボットが生成したマップデータが有ると判定された場合、情報処理装置210は、ステップS1111に戻って、他のロボットが生成したマップデータを処理して共通マップを補完する。他のロボットが生成したマップデータが無いと判定された場合、情報処理装置210は、ステップS1123において、生成が完了した属性を含む共通マップを共通マップデータベース302に格納して保持する。
(特定マップ生成処理)
図11Bは、本実施形態に係る特定マップ生成処理(S1025)の手順を示すフローチャートである。
情報処理装置210は、ステップS1131において、特定マップを要求した対象ロボット、または、移動指示をされた対象ロボットの属性を含む情報を、ロボットデータベース301から取得する。情報処理装置210は、ステップS1133において、対象ロボットに応じた属性を含むマップを共通マップから切り出す。なお、共通マップからの切り出しには、単純に共通マップの一部領域を選択する処理の他、高さによるスライスや、ロボット属性や共通マップ要素の属性を考慮した取捨選択も含んでいる。
情報処理装置210は、ステップS1135において、切り出したマップのフォーマット変換を行う。なお、図11Bには示していないが、単なるフォーマット変換の他に、ロボットマップの歪みなどを考慮して、その調整を加えた特定マップの生成が望ましい。
特定マップ生成がロボット移動指示をトリガとする場合、情報処理装置210は、ステップS1137において、移動目標位置を取得する。なお、移動目標位置においても、各ロボットにおける位置測定や位置推定の傾向を考慮して、移動目標位置を変換して修正するのが望ましい。情報処理装置210は、ステップS1139において、対象ロボット用の特定マップを、必要ならば移動目標位置や属性を含み対象ロボットに送信する。
本実施形態によれば、ロボットの属性や共通マップの属性も考慮して、共通マップから各ロボット用の特定マップを生成するので、複数種類のロボットを効率的にかつより適切に制御することができる。
例えば、図2Cのように、ロボットの高さ方向のサイズに対応して当該ロボットに提供する特定マップを生成するので、特定マップの容量を抑えて当該ロボットに必要なマップ情報を提供できる。また、図2Dのように、ロボットの役割に対応して当該ロボットに提供する特定マップを生成するので、特定マップの容量を抑えて当該ロボットに必要なマップ情報を提供できると共に、当該ロボットにとって不必要な要素を省くことができる。また、図2Eのように、ロボットの移動範囲に対応して当該ロボットに提供する特定マップを生成するので、特定マップの容量を抑えて当該ロボットに必要なマップ情報を提供できると共に、当該ロボットが行かない領域を省くことができる。また、図2Fのように、障害物の属性を変えて当該ロボットに提供する特定マップを生成するので、特定マップの容量を抑えて当該ロボットに必要なマップ情報を提供できると共に、当該ロボットの移動範囲を正確に伝えることができる。例えば、ドアから出入りするロボットにはドアであることを知らせる必要があるが、出入りしないロボットには壁として知らせればよい。また、図2Gのように、各ロボットが移動する範囲のみを知らせることによって、特定マップの容量を抑えて当該ロボットに必要なマップ情報を提供できると共に、当該ロボットの移動範囲を正確に伝えることができる。例えば、棚配品ロボットは棚の周り、商品運搬ロボットは棚周りの壁よりを移動できればよい。また、図2Hのように、時間帯でロボットの移動範囲を異ならせることによって、特定マップの容量を抑えて当該ロボットに必要なマップ情報を提供できると共に、当該ロボットの使用を効率的に行うことができる。例えば、混雑時にはロボット専用通路を用い、混雑してない場合は専用通路以外も用いるような制御や、所定時間帯にはロボットを移動させないなどの制御もできる。
さらに、図2C〜図2Hの適用例に限定されない、種々の変形例が可能であり、これらも本発明に含まれ同様の効果を奏する。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムは、上記第2実施形態と比べると、ロボットの活動現場の変化に合わせて共通マップを実時間で更新する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《ロボット管理システム》
図12および図13を参照して、本実施形態の情報処理装置を含むロボット管理システムの構成および動作について説明する。
(概要)
図12は、本実施形態に係る情報処理装置1210を含むロボット管理システム1200の概要を示す図である。なお、図12において、図2Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
図12の上段は、図2Aと同様である。図12の下段は、店舗240に新たな障害物1245と1246とが追加された場合を示す。障害物1245と1246とは、一時的な陳列棚や販売机であるとする。清掃ロボット221が障害物1245の出現をマップの変化として情報処理装置1210に通知する。また、案内用ロボット222が障害物1246の出現をマップの変化として情報処理装置1210に通知する。その結果、情報処理装置1210は、共通マップを更新して、更新された共通マップの表示画面1211を表示すると共に、更新された共通マップに基づいて各ロボットの特定マップを生成することになる。
なお、かかる共通マップの更新は、共通マップの各要素の属性としての移動可能か否かを考慮して、移動不可能な要素については更新をしないことにより、現場の変化に迅速に対応する共通マップの更新が可能となる。
(動作シーケンス)
図13は、本実施形態に係る情報処理装置1210を含むロボット管理システム1200の動作手順を示すシーケンス図である。なお、図13において、図3と同様の構成要素には同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。また、図3のロボット制御装置330は、自律移動ロボット221〜22nと情報処理装置210とを接続するための装置であり、ロボットの種類によって別途に設けていても、ロボットに搭載されていてもよい。
情報処理装置1210は、ステップS1301において、自律移動ロボット221〜22nにマップ生成を指示する。なお、1台のロボットによるマップ生成の場合は対象移動領域全体のマップ生成指示であるが、複数台のロボットによる協働によるマップ生成の場合はそれぞれの対象移動領域を指定する。詳しいマップが必要な場合は、それぞれの対象移動領域が重複してもよい。なお、ステップS1301はオプションであり、例えば、定期的な共通マップ更新が必要な場合に行われる。自律移動ロボット221〜22nが現場の変化に基づく通知により共通マップの更新がトリガされてよい。
自律移動ロボット221〜22nは、ステップS1303において、各々の手法で各々のフォーマットのマップを生成する。そして、自律移動ロボット221〜22nは、ステップS1305において、生成したそれぞれのマップを情報処理装置1210に送信する。情報処理装置1210は、ステップS1307において、自律移動ロボット221〜22nからのマップを受信する。
情報処理装置1210は、ステップS1309において、ロボットデータベース301にあらかじめ登録された情報に基づいて、受信したマップデータのフォーマットを共通マップのフォーマットに変換する。また、情報処理装置1210は、ステップS1311において、ロボットデータベース301に保持された情報に基づいて、受信したマップデータの誤差の補正を行う。例えば、ロボットから受信したマップの歪みや寸法違いを吸収した共通マップ生成用のマップに補正する。そして、情報処理装置1210は、ステップS1313において、ロボットから受信したマップと共通マップデータベース302に保持された共通マップとを比較する。なお、属性を含む場合は、属性についても比較する。
そして、ロボットから受信したマップと共通マップとの相違点があれば、情報処理装置1210は、ステップS1314において、共通マップまたは属性の相違部分を更新する。情報処理装置1210は、ステップS1315において、更新された共通マップを共通マップデータベース302に格納して保持する。さらに、情報処理装置1210は、ステップS1317において、ロボットからのマップデータの精度や誤差などの変化があれば、移動目標位置を変換する変換情報を更新するのが望ましい。
《情報処理装置の機能構成》
図14は、本実施形態に係る情報処理装置1210の機能構成を示すブロック図である。なお、図14において、図4と同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
図14は、さらに、共通マップ更新部1410を備える。共通マップ更新部1410は、マップデータ変換補正部404からの変換補正されたマップデータと、共通マップデータベース302からの共通マップを比較して、相違があれば相違部分を更新して、更新した共通マップを共通マップデータベース302に格納する。なお、共通マップ更新部1410は、ロボットからのマップデータと共通マップとの比較において、共通マップの要素において移動可能でない要素の比較は回避することで、処理の迅速化を図っている。
なお、図14においては、共通マップの更新をロボットからのマップデータに基づくとして説明したが、共通マップの更新はロボットからの画像や他の情報によっても十分に可能である。ロボットからの画像や他の情報で情報処理装置1210が共通マップの更新の必要性を認識して、変更付近のロボットにマップを送信させる手順でもよい。
《情報処理装置の処理手順》
図15は、本実施形態に係る情報処理装置1210の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図9のCPU910がRAM940を使用して実行し、図14の機能構成部を実現する。なお、図15において、図10と同様の構成要素には同じステップ番号を付して、重複する説明は省略する。
情報処理装置1210は、ステップS1021の判定でロボットの移動指示でないと判定した場合、ステップS1531において、共通マップの更新であるか否かを判定する。共通マップの更新であると判定された場合、情報処理装置1210は、ステップS1533において、必要であれば現場の変更個所付近のロボットにマップ生成を指示する。
情報処理装置1210は、ステップS1535において、ロボットが生成したマップデータを受信する。そして、情報処理装置1210は、ステップS1537において、共通マップ更新処理を実行する。
(共通マップ更新処理)
図16は、本実施形態に係る共通マップ更新処理(S1537)の手順を示すフローチャートである。
情報処理装置1210は、ステップS1601において、ロボットから受信したマップデータを取得部で取得する。情報処理装置1210は、ステップS1603において、共通マップデータベース302から共通マップを読み出す。情報処理装置1210は、ステップS1605において、ロボットから受信したマップデータと共通マップとを比較して、相違点が有るか否かを判定する。相違点があると判定した場合、情報処理装置1210は、ステップS1607において、共通マップおよびその属性の相違部分を更新する。
情報処理装置1210は、ステップS1609において、受信した他のマップデータが有るか否かを判定する。他のマップデータが有ると判定された場合、情報処理装置1210は、ステップS1601に戻って、他のマップデータによる共通マップの更新処理を実行する。他のマップデータが無いと判定された場合、情報処理装置1210は、ステップS1611において、更新された共通マップを共通マップデータベース302に格納する。
本実施形態によれば、逐次にロボットから送信されるマップデータにより共通マップが更新されるので、ロボットの活動現場における対応を迅速にすることができる。特に、共通マップの中で移動可能性の高い要素を更新し、低い要素は更新しないので、実時間に対応する迅速な共通マップの更新をすることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムは、上記第2実施形態および第3実施形態と比べると、ロボットとしてドローンを含む点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態または第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《ロボット管理システム》
図17は、本実施形態に係る情報処理装置1710を含むロボット管理システム1700の概要を示す図である。なお、図17において、図2Bと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
図17には、共通マップ生成のためのマップ提供装置としてドローン1726が追加されている。ドローンからのマップデータ1726aも情報処理装置1710に送信されて、共通マップの生成に使用され、生成された共通マップが表示画面1711に表示される。そして、ドローン1726には、共通マップから生成されたドローンが移動に用いる特定マップ1726bが送信される。
なお、ドローン1726からのマップデータ1726aは、ドローンの飛行範囲であっても、部屋全体の俯瞰図であってもよい。一方、ドローンが移動に用いる特定マップ1726bは、ドローンの飛行範囲のみであればよく、ドローンの飛ばない下層部分は障害物としてよい。
本実施形態によれば、人を含む障害物の無い空間を含む広い範囲の共通マップを生成してロボットの活動範囲を拡大したので、複数種類のロボットをより効率的に制御することができる。特に、ドローンによる運搬業務や監視業務の効率を高めることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理装置を含むロボット管理システムは、上記第2実施形態乃至第4実施形態と比べると、ロボット以外の情報を共通マップの生成に利用する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第4実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《ロボット管理システム》
図18は、本実施形態に係る情報処理装置1810を含むロボット管理システム1800の概要を示す図である。なお、図18において、図2Bおよび図17と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
図18には、共通マップ生成のためのマップ提供装置として顧客および店員が携帯する通信端末が追加されている。通信端末1821〜1823および監視カメラ1827、1828からのマップデータ(図示せず)も情報処理装置1810に送信されて、共通マップおよびその属性の生成に使用され、共通マップが表示画面1811に表示される。
なお、通信端末1821〜1823や監視カメラ1827、1828からはマップデータを送信する必要はなく、例えば、通信端末1821〜1823や監視カメラ1827、1828からの画像を情報処理装置1810が受信して、共通マップおよびその属性の生成に利用してもよい。
本実施形態によれば、ロボット以外の情報を共通マップの生成に利用するので、複数種類のロボットを、より現場の環境変化に適応して効率的に制御することができる。
[他の実施形態]
なお、上記実施形態では、ロボットとして自律移動式ロボットを主に説明したが、これに限定されずに、外部から移動制御されるロボットに適用しても同様の効果を奏する。
また、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の範疇に含まれる。
[実施形態の他の表現]
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットのうち、少なくとも1台のロボットが生成したマップデータを取得する取得部と、
前記複数種類のロボットの移動を共通に管理するための共通マップを、取得した前記マップデータから生成する共通マップ生成部と、
前記複数種類のロボットのそれぞれが用いるための、複数種類の特定マップを前記共通マップから生成する特定マップ生成部と、
を備える情報処理装置。
(付記2)
前記複数種類のロボットは、属性が異なるロボットを含み、
前記特定マップ生成部は、前記ロボットの属性に応じて、前記共通マップから前記特定マップを生成する付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記共通マップは高さ方向の情報を含む3次元マップであり、
前記複数種類のロボットは、縦方向のサイズが異なるロボットを含み、
前記特定マップ生成部は、前記ロボットの前記縦方向のサイズに応じた高さで、前記共通マップをスライスすることにより、前記特定マップを生成する付記2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記複数種類のロボットは、役割が異なるロボットを含み、
前記特定マップ生成部は、前記ロボットの役割に応じて、前記共通マップから前記特定マップを生成する付記2または3に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記複数種類のロボットは、移動範囲が異なるロボットを含み、
前記特定マップ生成部は、それぞれの前記ロボットの移動範囲に応じて、前記共通マップから前記特定マップを生成する付記2、3または4に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記共通マップは、属性が異なる複数の要素を含み、
前記特定マップ生成部は、前記複数の要素の属性を考慮して、前記共通マップから前記特定マップを生成する付記1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記7)
前記共通マップは、属性が異なる複数の障害物を含み、
前記特定マップ生成部は、前記複数の障害物の属性を考慮して、前記共通マップから前記特定マップを生成する付記6に記載の情報処理装置。
(付記8)
前記共通マップは、属性が異なる複数の障害物を含み、
前記特定マップ生成部は、前記複数の障害物の属性と前記ロボットの移動能力とを考慮して、前記共通マップから前記特定マップを生成する付記7に記載の情報処理装置。
(付記9)
前記共通マップは、属性が異なる複数の領域を含み、
前記特定マップ生成部は、前記複数の領域の属性を考慮して、前記共通マップから前記特定マップを生成する付記6、7または8に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記共通マップは、前記ロボットが移動するための専用領域、前記ロボットが侵入すべきでない領域、および前記ロボットの移動速度が制限された領域の少なくともいずれかの領域を含む付記9に記載の情報処理装置。
(付記11)
前記特定マップ生成部は、前記複数種類のロボットが移動する時間帯ごとに複数種類の特定マップを生成する付記1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記12)
前記共通マップは、移動可能性が異なる複数の要素を含み、
各要素の前記移動可能性を考慮して、前記共通マップに含まれる各要素の位置を更新する共通マップ更新部をさらに備える付記1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記13)
前記共通マップ上の位置から、前記特定マップ上の位置へ変換する変換情報を保持する保持部と、
前記変換情報を用いて、前記共通マップ上における前記ロボットの移動目標位置を、前記特定マップ上における前記ロボットの移動目標位置に変換して、前記ロボットに移動指示を送る移動指示部と、
をさらに備える付記1乃至12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記14)
前記取得部は、複数台のロボットのそれぞれが生成した異なる領域のマップデータを取得し、
前記共通マップ生成部は、前記異なる領域のマップデータを接続して前記共通マップを生成する付記1乃至13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記15)
前記取得部は、複数種類のロボットのそれぞれが生成した異なるフォーマットのマップデータを取得し、
前記共通マップ生成部は、前記異なるフォーマットのマップデータを共通フォーマットに変換して前記共通マップを生成する付記1乃至14のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記16)
移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットのうち、少なくとも1台のロボットが生成したマップデータを取得する取得ステップと、
前記複数種類のロボットの移動を共通に管理するための共通マップを、取得した前記マップデータから生成する共通マップ生成ステップと、
前記複数種類のロボットのそれぞれが用いるための、複数種類の特定マップを前記共通マップから生成する特定マップ生成ステップと、
を含む情報処理方法。
(付記17)
移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットのうち、少なくとも1台のロボットが生成したマップデータを取得する取得ステップと、
前記複数種類のロボットの移動を共通に管理するための共通マップを、取得した前記マップデータから生成する共通マップ生成ステップと、
前記複数種類のロボットのそれぞれが用いるための、複数種類の特定マップを前記共通マップから生成する特定マップ生成ステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
(付記18)
複数台のロボットと、
移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットのうち、少なくとも1台のロボットが生成したマップデータを取得する取得部と、
前記複数種類のロボットの移動を共通に管理するための共通マップを、取得した前記マップデータから生成する共通マップ生成部と、
前記複数種類のロボットのそれぞれが用いるための、複数種類の特定マップを前記共通マップから生成する特定マップ生成部と、
前記共通マップ上の位置から前記特定マップ上の位置へ変換する変換情報を用いて、前記共通マップ上における前記ロボットの移動目標位置を、前記特定マップ上における前記ロボットの移動目標位置に変換して、前記ロボットに移動指示を送る移動指示部と、
を備えるロボット管理システム。
(付記19)
移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットのうち、少なくとも1台のロボットが生成したマップデータを取得する取得ステップと、
前記複数種類のロボットの移動を共通に管理するための共通マップを、取得した前記マップデータから生成する共通マップ生成ステップと、
前記複数種類のロボットのそれぞれが用いるための、複数種類の特定マップを前記共通マップから生成する特定マップ生成ステップと、
前記共通マップ上の位置から前記特定マップ上の位置へ変換する変換情報を用いて、前記共通マップ上における前記ロボットの移動目標位置を、前記特定マップ上における前記ロボットの移動目標位置に変換して、前記ロボットに移動指示を送る移動指示ステップと、
を含むロボット管理方法。
この出願は、2018年3月5日に出願された日本国特許出願 特願2018−039055号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (19)

  1. 移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットのうち、少なくとも1台のロボットが生成したマップデータを取得する取得部と、
    前記複数種類のロボットの移動を共通に管理するための共通マップを、取得した前記マップデータから生成する共通マップ生成部と、
    前記複数種類のロボットのそれぞれが用いるための、複数種類の特定マップを前記共通マップから生成する特定マップ生成部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記複数種類のロボットは、属性が異なるロボットを含み、
    前記特定マップ生成部は、前記ロボットの属性に応じて、前記共通マップから前記特定マップを生成する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記共通マップは高さ方向の情報を含む3次元マップであり、
    前記複数種類のロボットは、縦方向のサイズが異なるロボットを含み、
    前記特定マップ生成部は、前記ロボットの前記縦方向のサイズに応じた高さで、前記共通マップをスライスすることにより、前記特定マップを生成する請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記複数種類のロボットは、役割が異なるロボットを含み、
    前記特定マップ生成部は、前記ロボットの役割に応じて、前記共通マップから前記特定マップを生成する請求項2または3に記載の情報処理装置。
  5. 前記複数種類のロボットは、移動範囲が異なるロボットを含み、
    前記特定マップ生成部は、それぞれの前記ロボットの移動範囲に応じて、前記共通マップから前記特定マップを生成する請求項2、3または4に記載の情報処理装置。
  6. 前記共通マップは、属性が異なる複数の要素を含み、
    前記特定マップ生成部は、前記複数の要素の属性を考慮して、前記共通マップから前記特定マップを生成する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記共通マップは、属性が異なる複数の障害物を含み、
    前記特定マップ生成部は、前記複数の障害物の属性を考慮して、前記共通マップから前記特定マップを生成する請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記共通マップは、属性が異なる複数の障害物を含み、
    前記特定マップ生成部は、前記複数の障害物の属性と前記ロボットの移動能力とを考慮して、前記共通マップから前記特定マップを生成する請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記共通マップは、属性が異なる複数の領域を含み、
    前記特定マップ生成部は、前記複数の領域の属性を考慮して、前記共通マップから前記特定マップを生成する請求項6、7または8に記載の情報処理装置。
  10. 前記共通マップは、前記ロボットが移動するための専用領域、前記ロボットが侵入すべきでない領域、および前記ロボットの移動速度が制限された領域の少なくともいずれかの領域を含む請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記特定マップ生成部は、前記複数種類のロボットが移動する時間帯ごとに複数種類の特定マップを生成する請求項1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記共通マップは、移動可能性が異なる複数の要素を含み、
    各要素の前記移動可能性を考慮して、前記共通マップに含まれる各要素の位置を更新する共通マップ更新部をさらに備える請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記共通マップ上の位置から、前記特定マップ上の位置へ変換する変換情報を保持する保持部と、
    前記変換情報を用いて、前記共通マップ上における前記ロボットの移動目標位置を、前記特定マップ上における前記ロボットの移動目標位置に変換して、前記ロボットに移動指示を送る移動指示部と、
    をさらに備える請求項1乃至12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. 前記取得部は、複数台のロボットのそれぞれが生成した異なる領域のマップデータを取得し、
    前記共通マップ生成部は、前記異なる領域のマップデータを接続して前記共通マップを生成する請求項1乃至13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  15. 前記取得部は、複数種類のロボットのそれぞれが生成した異なるフォーマットのマップデータを取得し、
    前記共通マップ生成部は、前記異なるフォーマットのマップデータを共通フォーマットに変換して前記共通マップを生成する請求項1乃至14のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  16. 移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットのうち、少なくとも1台のロボットが生成したマップデータを取得する取得ステップと、
    前記複数種類のロボットの移動を共通に管理するための共通マップを、取得した前記マップデータから生成する共通マップ生成ステップと、
    前記複数種類のロボットのそれぞれが用いるための、複数種類の特定マップを前記共通マップから生成する特定マップ生成ステップと、
    を含む情報処理方法。
  17. 移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットのうち、少なくとも1台のロボットが生成したマップデータを取得する取得ステップと、
    前記複数種類のロボットの移動を共通に管理するための共通マップを、取得した前記マップデータから生成する共通マップ生成ステップと、
    前記複数種類のロボットのそれぞれが用いるための、複数種類の特定マップを前記共通マップから生成する特定マップ生成ステップと、
    をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
  18. 複数台のロボットと、
    移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットのうち、少なくとも1台のロボットが生成したマップデータを取得する取得部と、
    前記複数種類のロボットの移動を共通に管理するための共通マップを、取得した前記マップデータから生成する共通マップ生成部と、
    前記複数種類のロボットのそれぞれが用いるための、複数種類の特定マップを前記共通マップから生成する特定マップ生成部と、
    前記共通マップ上の位置から前記特定マップ上の位置へ変換する変換情報を用いて、前記共通マップ上における前記ロボットの移動目標位置を、前記特定マップ上における前記ロボットの移動目標位置に変換して、前記ロボットに移動指示を送る移動指示部と、
    を備えるロボット管理システム。
  19. 移動可能領域を示す異なる形式のマップデータに基づいて移動する複数種類のロボットのうち、少なくとも1台のロボットが生成したマップデータを取得する取得ステップと、
    前記複数種類のロボットの移動を共通に管理するための共通マップを、取得した前記マップデータから生成する共通マップ生成ステップと、
    前記複数種類のロボットのそれぞれが用いるための、複数種類の特定マップを前記共通マップから生成する特定マップ生成ステップと、
    前記共通マップ上の位置から前記特定マップ上の位置へ変換する変換情報を用いて、前記共通マップ上における前記ロボットの移動目標位置を、前記特定マップ上における前記ロボットの移動目標位置に変換して、前記ロボットに移動指示を送る移動指示ステップと、
    を含むロボット管理方法。
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