JP6980288B2 - 情報処理方法、情報処理システム、及びサーバシステム - Google Patents

情報処理方法、情報処理システム、及びサーバシステム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理方法、情報処理システム、及びサーバシステムに関する。
従来、ブロックチェーン技術が知られている(例えば、非特許文献1)。ブロックチェーンの各ブロックには、例えば、ビットコインに関するトランザクションを表すトランザクション情報が書き込まれ、そのトランザクション情報の改竄が困難な状態となる。このような特徴を有することから、ブロックチェーン技術は様々な分野へ適用されつつある。例えば、ブロックチェーン技術を活用したP2P電力取引プラットフォームが知られている(例えば、非特許文献2)。
Satoshi Nakamoto, "Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System",2008 みんな電力株式会社, "ブロックチェーンを活用した P2P 電力取引プラットフォームの開発について",[online],2018年2月28日,[令和1年7月30日検索],インターネット〈URL:https://minden.co.jp/wp-content/uploads/2018/02/20180228_release.pdf〉
ところで、近年、二酸化炭素の排出量を削減するための各種の法律が制定され、太陽光、風力、及び地熱等の再生可能エネルギーが注目されている。再生可能エネルギーによって発電された電気は、石油等の化石燃料によって発電された電気とは異なり二酸化炭素の排出がないという環境価値を持つ。
このような背景の中で、再生可能エネルギー各種の法律に則った環境価値の証書化が進められている。例えば、「グリーン電力証書」、「非化石証書」、及び「Jクレジット」等の環境価値がすでに売買されており、環境価値の市場が形成されつつある。
これらの仕組みの中には、環境価値を認証する第三者機関(又は国)が存在し、発電事業者が報告する電力量に対して環境価値が認められると、その環境価値の証書化が行われ、小売電気事業者又は需要家へと販売される。
一方で、環境価値市場の外でも、電気の新しい販売方法が登場している。代表例としては、上記非特許文献2に示されるようなブロックチェーン技術を用いたトラッキング付き電気購入サービスが挙げられる。
ブロックチェーン技術は分散型台帳に基づく技術であり、需要家に対して透明性を担保したデータベースを、第三者の信用評価に依存することなく構築することができる。再生可能エネルギーとして発電された電気の産地からスマートメーター等のデバイスを利用して発電量などのデータを直接取得しブロックに記録することにより、そのデータは改竄困難となる。これにより、需要家はその記録を参照できるため、第三者認証機関に取引の信用性担保を依存する必要がなくなる。
従来では、再生可能エネルギーによって発電された電気とその環境価値とが別々に取引されていた。そのような中で、再生可能エネルギーによって発電された電気の発電量に等しい環境価値を市場に流通させる必要性が生じ、認証機関が発電者から報告を受けるかたちで、再生可能エネルギーによって発電された電気の発電量を確認する方法が取られてきた。また、異なる環境価値証書間においては、認定された環境価値にシリアルナンバーを付与し、他証書の認定機関へ開示するなどの方法で、一意の電気に対して環境価値が重複しないよう対策がとられている。
しかし、今後ブロックチェーン技術の普及などの要因から第三者機関を介さない環境価値の取引が増えると、従来の認証スキームでは環境価値が把握しきれなくなることが想定される。更には、産地価値及び特定電源価値といった、電気に付随するその他の価値も存在している。これらの価値も今後取引されることが予想される。
この場合、例えば、第三者機関を介した電気に付随する価値と、第三者機関を介さない電気に付随する価値とが併存してしまい、所定の発電方法によって発電された電気に付随する価値が二重計上されてしまう場合がある、という課題がある。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたもので、所定の発電方法によって発電された電気に付随する価値の二重計上を抑制することができる情報処理方法、情報処理システム、及びサーバシステムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る情報処理システムは、所定の発電方法によって発電された電気の電力量を表す電力情報の登録が行われるシステムである第1プラットフォームと、電力情報に対応する電気に付随する価値を表す価値情報の発行が行われるシステムである第2プラットフォームとを備えた情報処理システムであって、所定の値Rの開示がされた場合に価値情報の発行が行われることを表すトランザクションが第2プラットフォームへ登録され、所定の値Rの開示がされた場合に電力情報の破棄が行われることを表すトランザクションが第1プラットフォームへ登録され、第1情報処理端末が、第1プラットフォームへ所定の値Rを開示することにより、電力情報の破棄が行われることを表すトランザクションが実行され、発行対象の価値情報に対応する電力情報の破棄が行われ、第2情報処理端末が、第2プラットフォームへ所定の値Rを開示することにより、価値情報の発行が行われることを表すトランザクションが実行され、破棄対象の電力情報に対応する価値情報が発行される、処理を実行する情報処理システムである。
また、本発明の情報処理方法は、所定の発電方法によって発電された電気の電力量を表す電力情報の登録が行われるシステムである第1プラットフォームと、電力情報に対応する価値情報の発行が行われるシステムである第2プラットフォームとを備えた情報処理システムにおいて実行される情報処理方法であって、所定の値Rの開示がされた場合に価値情報の発行が行われることを表すトランザクションが第2プラットフォームへ登録され、所定の値Rの開示がされた場合に電力情報の破棄が行われることを表すトランザクションが第1プラットフォームへ登録され、第1情報処理端末が、第1プラットフォームへ所定の値Rを開示することにより、電力情報の破棄が行われることを表すトランザクションが実行され、発行対象の価値情報に対応する電力情報の破棄が行われ、第2情報処理端末が、第2プラットフォームへ所定の値Rを開示することにより、価値情報の発行が行われることを表すトランザクションが実行され、破棄対象の電力情報に対応する価値情報が発行される、情報処理方法である。
また、本発明の第1のサーバシステムは、所定の発電方法によって発電された電気の電力量を表す電力情報の登録が行われるシステムである第1プラットフォームと、電力情報に対応する価値情報の発行が行われるシステムである第2プラットフォームとを備えた情報処理システムのうちの第2プラットフォームを表すサーバシステムであって、所定の値Rの開示がされた場合に価値情報の発行が行われることを表すトランザクションが第2プラットフォームへ登録され、所定の値Rの開示がされた場合に電力情報の破棄が行われることを表すトランザクションが第1プラットフォームへ登録され、第1情報処理端末が、第1プラットフォームへ所定の値Rを開示することにより、電力情報の破棄が行われることを表すトランザクションが実行され、発行対象の価値情報に対応する電力情報の破棄が行われ、第2プラットフォームであるサーバシステムは、第2情報処理端末から所定の値Rを開示された場合に、価値情報の発行が行われることを表すトランザクションを実行し、破棄対象の電力情報に対応する価値情報を発行する、サーバシステムである。
本発明の第2のサーバシステムは、所定の発電方法によって発電された電気の電力量を表す電力情報の登録が行われるシステムである第1プラットフォームと、電力情報に対応する価値情報の発行が行われるシステムである第2プラットフォームとを備えた情報処理システムのうちの第1プラットフォームを表すサーバシステムであって、所定の値Rの開示がされた場合に価値情報の発行が行われることを表すトランザクションが第2プラットフォームへ登録され、所定の値Rの開示がされた場合に電力情報の破棄が行われることを表すトランザクションが第1プラットフォームへ登録され、第1プラットフォームであるサーバシステムは、第1情報処理端末から所定の値Rを開示された場合に、電力情報の破棄が行われることを表すトランザクションを実行し、発行対象の価値情報に対応する電力情報を破棄し、第2情報処理端末が、第2プラットフォームへ所定の値Rを開示することにより、価値情報の発行が行われることを表すトランザクションが実行され、破棄対象の電力情報に対応する価値情報が発行される、サーバシステムである。
本発明によれば、所定の発電方法によって発電された電気に付随する価値の二重計上を抑制することができる、という効果が得られる。
本実施形態の情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。 本実施形態の電力情報の概略構成の一例を示す図である。 情報処理システムを構成する各装置として機能するコンピュータの概略ブロック図である。 本実施形態の情報処理システムによって実行される処理を説明するための説明図である。 第1実施形態の情報処理システムによって実行される処理を説明するための説明図である。 第1実施形態の情報処理システムによって実行される処理を説明するための説明図である。 第2実施形態の情報処理システムによって実行される処理を説明するための説明図である。 第2実施形態の情報処理システムによって実行される処理を説明するための説明図である。 第3実施形態の情報処理システムによって実行される処理を説明するための説明図である。 第4実施形態の情報処理システムによって実行される処理を説明するための説明図である。 本実施形態の情報処理システムの変形例を表す図である。
以下、図面を参照して実施形態を詳細に説明する。
[第1実施形態]
<情報処理システムのシステム構成>
図1は、本実施形態の情報処理システム10を示すブロック図である。図1に示されるように、本実施形態の情報処理システム10は、発電量記録装置12と、第1情報処理端末14と、第1プラットフォーム16と、第2情報処理端末24と、第2プラットフォーム26とを含んで構成されている。情報処理システム10の各装置は、例えばインターネット等のネットワーク30によって接続されている。発電量記録装置12は、第2情報処理端末24によって管理されている装置であり、第2情報処理端末24が管理する発電装置によって発電された電気の発電量を逐次記録する。第2情報処理端末24が管理する発電装置は、所定の発電方法(例えば、再生可能エネルギーによる発電方法)によって発電するものとする。第1プラットフォーム16及び第2プラットフォーム26は、本発明のサーバシステムの一例である。
第1プラットフォーム16及び第2プラットフォーム26は、複数の情報処理端末を含んで構成される。具体的には、第1プラットフォーム16は、複数の第1ブロックチェーンノード18A,18B,18Cを含んで構成されている。なお、図1には、3つの第1ブロックチェーンノード18A,18B,18Cが示されているが、第1プラットフォーム16には、より多くのブロックチェーンノードが含まれていても良い。
第1ブロックチェーンノード18A,18B,18Cの記憶部(図示省略)には、分散型台帳としての第1ブロックチェーンが格納されている。第1ブロックチェーンノード18A,18B,18Cの記憶部(図示省略)に格納されている第1ブロックチェーンの各ブロックには、所定の発電方法によって発電された電気の電力量を表す電力情報が格納される。電力情報については後述する。なお、複数の第1ブロックチェーンノード18A,18B,18Cのうちの特定のノードを説明する場合以外は、第1ブロックチェーンノードを単に「第1ブロックチェーンノード18」と表記する。
第1プラットフォーム16は、所定の発電方法によって発電された電気の電力量を表す電力情報が管理されるプラットフォームである。なお、第1プラットフォーム16は、例えば、環境価値を認証する第三者機関又は国からの認証を受けた主体が運営する、電力情報の管理又は取引を行うプラットフォームである。
第2プラットフォーム26は、複数の第2ブロックチェーンノード28A,28B,28Cを含んで構成されている。なお、図1には、3つの第2ブロックチェーンノード28A,28B,28Cが示されているが、第2プラットフォーム16には、より多くのブロックチェーンノードが含まれていても良い。
第2ブロックチェーンノード28A,28B,28Cの記憶部(図示省略)には、分散型台帳としての第2ブロックチェーンが格納されている。第2ブロックチェーンノード28A,28B,28Cの記憶部(図示省略)に格納されている第2ブロックチェーンの各ブロックには、電気に付随する価値を表す価値情報が格納される。価値情報については後述する。なお、複数の第2ブロックチェーンノード28A,28B,28Cのうちの特定のノードを説明する場合以外は、第2ブロックチェーンノードを単に「第2ブロックチェーンノード28」と表記する。
第2プラットフォーム26は、電気に付随する価値を表す価値情報が発行されるプラットフォームである。なお、「電気に付随する価値」としては、現時点では、主として非化石証書が持つ環境価値、産地価値、及び特定電源価値の3つの価値が存在する。今後、これらを組み合わせた価値等が事業者の創意によって誕生する可能性もある(例えば、インターネット<https://www.emsc.meti.go.jp/activity/emsc_system/pdf/030_03_00.pdf>「経済産業省 第30回制度設計専門会合 事務局提出資料〜間接オークション導入等に伴う電源表示ルール等の見直し(改正の基本的方向性について)〜平成30年5月29日(火)」を参照)。「環境価値」は、エネルギー供給構造高度化法に準ずる「非化石価値」、温暖化対策法に準ずる「ゼロエミ価値」、及び小売電気事業者が需要家に対して、その付加価値を表示・主張する権利としての「環境表示価値」を内包する。
なお、本実施形態では、第1プラットフォーム16及び第2プラットフォーム26がブロックチェーン技術を利用している場合を例に説明するが、これに限定されるものではなく、単一のサーバによって第1プラットフォーム16及び第2プラットフォーム26が実現されていてもよい。
本実施形態の情報処理システム10は、第1プラットフォーム16及び第2プラットフォーム26を用いて、電気に付随する価値の二重計上を防止する。具体的には、本実施形態の情報処理システム10の第1プラットフォーム16及び第2プラットフォーム26においては、以下の処理が実行される。
(1)情報処理システム10の第1プラットフォーム16を管理する第1情報処理端末14が、再生可能エネルギーによって発電された一定量の電気の電力情報に対する価値情報(又はアセットとも称される。)の発行を、第2プラットフォーム26の参加者である第2情報処理端末24に許可する。発行される価値情報は電力情報に応じたものとなる。
(2)第2プラットフォーム26の参加者である第2情報処理端末24が、電力情報に対応する価値情報を発行する場合、第1プラットフォーム16を管理する第1情報処理端末14による承認付きとして扱われる。
(3)第2情報処理端末24が発行する価値情報の内容が正しいことを確認するため、第2情報処理端末24は、自らが定義する価値(例えば、環境価値、産地価値、又は特定電源価値など)について、第1情報処理端末14による承認を得る。
本実施形態における電力情報を表すデータは、例えば、図2に示されるように、発電方法を表す識別情報である発電種別、発電された場所を表す場所情報(又は発電所の識別情報)、及び発電量等が含まれる。
具体的には、本実施形態の情報処理システム10は、以下の技術を用いて価値情報の二重計上を抑制する。
情報処理システム10は、第1プラットフォーム16における第1取引の共通台帳(の参加者)と、第2プラットフォーム26における第2取引の参加者との間において、既存の技術であるAtomicSwapを用いる。AtomicSwapは、異なるブロックチェーン間において資産を交換するためのプロトコルである。AtomicSwap技術を用いることにより、資産を交換する者の合意形成(例えば、マルチシグネチャとも称される。)のもとで資産交換が実行される。
本実施形態では、このAtomicSwapの合意形成を、新たな価値情報を市場に流すことの合意として記録するために用いる。これにより、本共有台帳上では両者の合意によってのみ別市場へ価値情報を移転することができる。また、価値情報の移転先も特定可能となる。このため、第1プラットフォーム16における電力情報が第2プラットフォーム26における価値情報へ適切に変換される。
さらに、本実施形態では、第1プラットフォーム16における電力情報を、第2プラットフォーム26へ価値情報として移転する際に、第1プラットフォーム16上に記録されている電力量を表す電力情報を破棄する(以下、Burn(バーン)とも称される。)。これにより、第2プラットフォーム26上の価値情報へと変換がなされた第1プラットフォーム16上の電力情報が消失されるため、電気に付随する価値の二重計上が実質不可能となる。
また、このようにAtomicSwapでの価値情報の移転記録を残すことで、ブロックチェーン間(=プラットフォーム間)を超えて、お互いの資産の移動が検証可能なるため、異なるプラットフォーム間を、価値移転の検証が可能な形で接続することも容易となる。
更に、本実施形態の情報処理システム10は、ブロックチェーン技術を用いることでプラットフォーム上の取引記録は改ざんしにくく、透明性が担保された状態となる。
なお、再生可能エネルギーによって発電された電気の電力情報Xを証書化して価値情報Yへ変換する場合、第2プラットフォーム上の参加者である第2情報処理端末24は、発電所に設置されたメーターなどの通信機器を介して取得する電源種別や電源の所在地などの情報を、第1プラットフォーム16上のブロックチェーンへ連携させることも可能である。これにより、第1プラットフォーム16の参加者である第1情報処理端末14がその情報に基づき再生可能エネルギーによって発電された電気であることを承認することが技術上可能である。
情報処理システム10に含まれる各装置は、CPU(Central Processing Unit)、各処理ルーチンを実現するためのプログラム等を記憶したROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)、記憶手段としてのメモリ、ネットワークインタフェース等を含んだコンピュータによって実現される。
発電量記録装置12、第1情報処理端末14、第1ブロックチェーンノード18、第2情報処理端末24、及び第2ブロックチェーンノード28は、例えば、図3に示すコンピュータ70で実現することができる。コンピュータ70はCPU71、一時記憶領域としてのメモリ72、及び不揮発性の記憶部73を備える。また、コンピュータ70は、入出力装置等(図示省略)が接続される入出力interface(I/F)74、及び記録媒体に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するread/write(R/W)部75を備える。また、コンピュータ70は、インターネット等のネットワークに接続されるネットワークI/F76を備える。CPU71、メモリ72、記憶部73、入出力I/F74、R/W部75、及びネットワークI/F76は、バス77を介して互いに接続される。
記憶部73は、Hard Disk Drive(HDD)、solid state drive(SSD)、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部73には、コンピュータ70を機能させるためのプログラムが記憶されている。CPU71は、プログラムを記憶部73から読み出してメモリ72に展開し、プログラムが有するプロセスを順次実行する。
<情報処理システム10の作用>
次に、本実施形態の情報処理システム10の作用について説明する。まず、情報処理システム10の発電量記録装置12によって、再生可能エネルギーにより発電された電気の電力量が逐次記録される。
第1発電量記録装置12によって記録された電力値の記録は、第1情報処理端末14へ送信され、第1プラットフォーム16上に電力情報として登録される。
例えば、情報処理システム10の第1プラットフォーム16側では、図4に示されるシーケンスが実行される。
ステップS80において、発電量記録装置12は、発電によって得られた電力値を第1情報処理端末14へ送信する。
ステップS82において、第1情報処理端末14は、上記ステップS80で送信された電力値を取得する。そして、第1情報処理端末14は、取得した電力値に応じた電力情報を生成し、第1プラットフォーム16を構成している第1ブロックチェーンノード18へブロードキャストする。
ステップS84において、第1ブロックチェーンノード18は、上記ステップS82でブロードキャストされた電力情報を取得し、自らの記憶部に格納された第1ブロックチェーンに記録する。なお、この場合には、複数の第1ブロックチェーンノード18によって合意形成がなされたのち、電力情報の取引情報が第1ブロックチェーンのブロックへ格納される。これにより、電力情報の取引情報が改竄困難な状態となる。
このような状況下において、第2情報処理端末24が第1プラットフォーム16において管理されている自らの電力情報を、第2プラットフォーム26において取引されている価値情報へ変換する場合を考える。この場合、情報処理システム10において、図5及び図6に示されるようなシーケンスが実行される。
なお、本実施形態における第1プラットフォーム16及び第2プラットフォーム26においては、以下の前提条件が設定されているものとする。
第1プラットフォーム16の参加者である第1情報処理端末14の公開鍵をK、秘密鍵をk、秘密鍵kを用いてある値Nに署名した署名情報をsign(N,k)とする。
第2プラットフォーム26の参加者である第2情報処理端末24の公開鍵をM、秘密鍵をm、秘密鍵mを用いて値Nに署名した署名情報をsign(N,m)とする。
第1情報処理端末14及び第2情報処理端末24は、第1ブロックチェーン及び第2ブロックチェーンの各々について、ウォレットのアドレスを保持している。なお、以下ではブロックチェーン毎のウォレットのアドレスについては区別せずに説明をする。
H(x)を任意のハッシュ関数とし、H_Sを値Sのハッシュ値とする。また、第2情報処理端末24のウォレットのアドレスは、総量XMAXの電力情報を保有しているものとする。
また、第2プラットフォーム26上において、価値情報を新たに発行する方法としては、以下の2通りの方法がある。
1つ目の方法としては、任意の価値情報を新たに生み出す方法である。この場合には、第1プラットフォーム16の管理者である第1情報処理端末14の秘密鍵kによって、第2プラットフォーム26の第2ブロックチェーン上において、任意の価値情報を生み出すことができるものとする。このため、この場合、第2プラットフォーム26は、秘密鍵kと任意のハッシュ値とが提示されることにより、新たな価値情報を発行するという機能を有している。
2つ目の方法としては、価値情報の移転を価値情報の発行とみなす方法である。この場合には、第2プラットフォーム26の第2ブロックチェーン上で第1情報処理端末14の秘密鍵kとアドレスが予め作成される。そして、第1情報処理端末14のアドレスに任意の量の価値情報が保有されているものとする。
第2情報処理端末24が、自身のアドレスに保有している電力情報Xを価値情報Yへ変換する場合を例に以下説明する。第2情報処理端末24が、自身のアドレスに保有している電力情報Xを価値情報Yへ変換する場合、図5及び図6に示すシーケンスが実行される。
ステップS100において、第2情報処理端末24は、所定の値の一例である秘密の値Rをランダムに生成する。
ステップS102において、第2情報処理端末24は、上記ステップS100で生成された秘密の値Rのハッシュ値H_Rを生成する。
ステップS104において、第2情報処理端末24は、上記ステップS102で生成されたハッシュ値H_Rを、第1プラットフォーム16の管理者である第1情報処理端末14へ送信する。
ステップS106において、第2情報処理端末24は、トランザクションTX1を生成する。このトランザクションTX1は、秘密の値R、電力情報Xの送信先である第1情報処理端末14の署名情報sign(TX1,k)、及び電力情報Xの送信元である第2情報処理端末24の署名情報sign(TX1,m)の開示がされた場合に、第1情報処理端末14のアドレスへ電力情報Xの送信が行われることを表すトランザクションである。第1情報処理端末14のアドレスへ電力情報Xの送信が行われると、その電力情報Xは後に破棄(Burn)される。なお、この電力情報Xは、表現したい付加価値である価値情報と同量となるべき情報である。具体的には、トランザクションTX1は、以下の(1−1)及び(1−2)によって表される。
(1−1)sign==sign(TX1,k) && H_R == H(R)を満たす、署名情報signと秘密の値Rとを開示した情報処理端末のアドレスへ電力情報Xを送信する。
(1−2)sign1==sign(TX1,k) && sign2 == sign(TX1,m)を満たす、署名情報sign1と署名情報sign2とを開示した情報処理端末のアドレスへ電力情報Xを送信する。
次に、ステップS108において、第2情報処理端末24は、トランザクションTX2を生成する。このトランザクションTX2は、第2情報処理端末24の署名情報sign(TX2,m)が開示された場合、開示から48時間経過後にトランザクションTX1の実行を中止し、かつ第1情報処理端末14のアドレスへ電力情報Xを送信することを表すトランザクションである。なお、48時間は開示の技術の第1の時間の一例である。具体的には、トランザクションTX2は、以下の(2)によって表される。
(2)sign == sign(TX2,m)を満たすsignを開示すれば48時間後にトランザクションTX1から公開鍵Mを有する第2情報処理端末24のアドレスへ電力情報Xを送信する。
ステップS110において、第2情報処理端末24は、上記ステップS108で生成されたトランザクションTX2を、第1情報処理端末14へ送信する。
ステップS112において、第1情報処理端末14は、上記ステップS110で送信されたトランザクションTX2を受信する。
ステップS114において、第1情報処理端末14は、上記ステップS112で受信したトランザクションTX2に署名情報sign(TX1,k)を付与して第2情報処理端末24へ送信する。この署名情報sign(TX1,k)は、トランザクションTX1における電力情報Xの登録に対する合意を表す。
ステップS116において、第2情報処理端末24は、上記ステップS106で生成したトランザクションTX1を第1プラットフォーム16の第1ブロックチェーンノード18へブロードキャストする。これにより、複数の第1ブロックチェーンノードは、トランザクションを検証し、トランザクションTX1を自身が保有するブロックチェーンへ登録する。これにより、第2情報処理端末24によって、秘密の値Rの開示がされた場合に電力情報Xの送信が行われることを表すトランザクションTX1が第1プラットフォームへ登録されたことになる。
なお、この場合には、第1ブロックチェーンノード18によりトランザクションTX1の検証が行われる。そのため、電力情報Xが表す値が、第2情報処理端末24のウォレットが保有している電力情報が表す総量XMAXよりも大きい場合には、送信すべき対象の電力情報が不足しているとしてブロードキャストが失敗する。
次に、ステップS118において、第1情報処理端末14は、トランザクションTX3を生成する。トランザクションTX3は、秘密の値R、価値情報Yの送信先である第2情報処理端末24の署名情報sign(TX3, m)、及び価値情報Yの送信元である第1情報処理端末14の署名情報sign(TX3, k)の開示がされた場合に、第2情報処理端末24のアドレスへ価値情報Yの送信が行われることを表すトランザクションである。具体的には、トランザクションTX3は、以下の(3−1)及び(3−2)によって表される。トランザクションTX3の実行により、価値情報Yが証書として発行される。
(3−1)sign == sign(TX3, m) && H_R == H(R) を満たす、signと秘密の値Rとを開示した情報処理端末に価値情報Yを発行する。
(3−2)sign1 == sign(TX3, k) && sign2 == sign(TX3, m)を満たすsign1とsign2とを開示した情報処理端末に価値情報Yを発行する。
ステップS120において、第1情報処理端末14はトランザクションTX4を生成する。トランザクションTX4は、第1情報処理端末14の署名情報sign(TX3,k)が開示された場合、開示から24時間経過後にトランザクションTX3の実行を中止し、かつ価値情報Yを第1情報処理端末14のアドレスへ送信することを表すトランザクションである。なお、24時間は開示の技術の第2の時間の一例である。このため、トランザクションTX4は、以下の(4)によって表わされる。
(4)sign == sign(TX3,k)を満たすsignを開示すれば24時間経過後にトランザクションTX3から公開鍵Kを有する第1情報処理端末14のアドレスへ価値情報Yを送信する。
ステップS122において、第1情報処理端末14は、上記ステップS120で生成されたトランザクションTX4を第2情報処理端末24へ送信する。
ステップS124において、第2情報処理端末24は、上記ステップS122で送信さえたトランザクションTX4を受信し、トランザクションTX4に署名情報sign(TX3,m)を付与して第1情報処理端末14へ送信する。
ステップS126において、第1情報処理端末14は、上記ステップS118で生成されたトランザクションTX3を、第2プラットフォーム26の複数の第2ブロックチェーンノード28へブロードキャストする。これにより、複数の第2ブロックチェーンノード28は、トランザクションを検証し、トランザクションTX3を自身が保有する第2ブロックチェーンへ登録する。これにより、第1情報処理端末14によって、秘密の値Rの開示がされた場合に価値情報Yの送信が行われることを表すトランザクションTX3が第2プラットフォームへ登録されたことになる。
ステップS128において、第2情報処理端末24は、第2情報処理端末24が第1プラットフォーム16上の電力情報Xを価値情報Yへ変換しようとする際に、トランザクションTX5を生成する。トランザクションTX5は、トランザクションTX3が実行された場合に秘密の値Rの開示及び所定のアドレスへの価値情報Yの送信が行われることを表す。なお、所定のアドレスは第2情報処理端末24によって設定される。本実施形態では、第2情報処理端末24のアドレスが所定のアドレスとして設定される。
ステップS130において、第2情報処理端末24は、上記ステップS128で生成されたトランザクションTX5を、第2プラットフォーム26へブロードキャストする。第2情報処理端末24が、秘密の値R及び価値情報Yの送信先である第2情報処理端末24の署名情報sign(TX3,m)を開示することにより、トランザクションTX3及びトランザクションTX5が実行される。これにより、秘密の値Rが開示され、かつ第2情報処理端末24のアドレスへ価値情報Yが送信される。
なお、第2情報処理端末24が、秘密の値R及び価値情報Yの送信先である第2情報処理端末24の署名情報sign(TX3,m)を開示することにより、上記(3−1)の条件が満たされトランザクションTX3が実行される。
なお、トランザクションTX3及びトランザクションTX5が実行されない場合は、秘密の値Rが開示されないため、第1プラットフォーム16上の電力情報Xも未使用のままとなる。この場合には、電力情報Xは破棄されない。
ステップS132において、第1情報処理端末14は、上記ステップS130でトランザクションTX5の実行により開示された秘密の値Rを取得する。これにより、第1プラットフォーム16上の第1ブロックチェーンに登録されたトランザクションTX1の電力情報Xの破棄が可能となる。このため、第1情報処理端末14が、取得した秘密の値R及び電力情報Xの送信先である第1情報処理端末14の署名情報sign(TX1,k)を開示することにより、トランザクションTX1が実行される。これにより、第1情報処理端末14のアドレスへ電力情報Xが送信される。
なお、第1情報処理端末14が、秘密の値R及び電力情報Xの送信先である第1情報処理端末14の署名情報sign(TX1,k)を開示することにより、上記(1−1)の条件が満たされトランザクションTX1が実行される。
ステップS134において、第1情報処理端末14は、自身のアドレスへ送信された電力情報Xを破棄(Burn)する。これにより、第1プラットフォーム16と第2プラットフォーム26との間において、再生可能エネルギーによって発電された電気の持つ環境価値のダブルカウントが防止される。
なお、第1情報処理端末14は、電力情報Xの破棄(Burn)の方法については、以下の3通りから選択することとする。
例えば、電力情報Xの破棄(Burn)の方法の一例として、完全に復旧できない方法で電力情報XをBurnすることが考えられる。この場合には、一例として、bitcoinであればOP_RETURNだけを持つscriptをoutput先にするなどの手法が挙げられる。
また、電力情報Xの破棄(Burn)の方法の他の例として、秘密鍵の推論が難しいアドレス(例えば、DENRYOKUPLATFORMxx等のアドレス)宛に電力情報Xを送信する場合が挙げられる。
また、電力情報Xの破棄(Burn)の方法の他の例として、ブロックチェーンノードに支払う手数料としての電力情報の量が、取引される電力情報の量より大きくなるよう少額に分解し、複数回に亘ってアドレスに電力情報Xを送信する場合が挙げられる。
なお、上記処理が実行されている最中に、上記(1−2)の条件が満たされた場合には、電力情報Xから価値情報Yへの変換処理が中止されたとみなされ、第1情報処理端末14のアドレスへ電力情報Xが送信され、第1情報処理端末14は電力情報Xを取り戻すことができる。また、上記(3−2)の条件が満たされた場合には、電力情報Xから価値情報Yへの変換処理が中止されたとみなされ、第1情報処理端末14に価値情報Yが送信され、第1情報処理端末14は価値情報Yを取り戻すことができる。
また、上記処理が実行されている最中に、上記(2)の条件が満たされた場合には、電力情報Xから価値情報Yへの変換処理が中止されたとみなされ、トランザクションTX1における電力情報Xが第2情報処理端末24のアドレスへ送信される。また、同様に、上記(4)の条件が満たされた場合には、電力情報Xから価値情報Yへの変換処理が中止されたとみなされ、トランザクションTX4における価値情報Yが第1情報処理端末14のアドレスへ送信される。
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理システムは、所定の発電方法によって発電された電気の電力量を表す電力情報の登録が行われるシステムである第1プラットフォームと、電力情報に対応する電気に付随する価値を表す価値情報の発行が行われるシステムである第2プラットフォームとを備えた情報処理システムである。また、本実施形態に係る情報処理システムでは、所定の値Rの開示がされた場合に価値情報の発行が行われることを表すトランザクションが第2プラットフォームへ登録され、所定の値Rの開示がされた場合に電力情報の破棄が行われることを表すトランザクションが第1プラットフォームへ登録される。そして、第1情報処理端末が、第1プラットフォームへ所定の値Rを開示することにより、電力情報の破棄が行われることを表すトランザクションが実行され、発行対象の価値情報に対応する電力情報の破棄が行われる。また、第2情報処理端末が、第2プラットフォームへ所定の値Rを開示することにより、価値情報の発行が行われることを表すトランザクションが実行され、破棄対象の電力情報に対応する価値情報が発行される。これにより、所定の発電方法によって発電された電気に付随する価値の二重計上を抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態に係る情報処理システムの構成は、第1実施形態と同様の構成となるため、同一符号を付して説明を省略する。第2実施形態では、第1情報処理端末14が先に電力情報Xを破棄する点が、第1実施形態と異なる。
<情報処理システム10の作用>
第2情報処理端末24が第1プラットフォーム16において管理又は取引されている電力情報を、第2プラットフォーム26において管理又は取引されている価値情報へ変換する場合を考える。この場合、情報処理システム10において、図7及び図8に示されるようなシーケンスが実行される。
ステップS200において、第1情報処理端末14は、秘密の値Rをランダムに生成する。
ステップS202において、第1情報処理端末14は、上記ステップS200で生成された秘密の値Rのハッシュ値H_Rを生成する。
ステップS204において、第1情報処理端末14は、上記ステップS202で生成されたハッシュ値H_Rを、第2プラットフォーム26の参加者である第2情報処理端末24へ送信する。
ステップS206において、第1情報処理端末14は、トランザクションTX1’を生成する。このトランザクションTX1’は、秘密の値R、価値情報Yの送信先である第2情報処理端末24の署名情報sign(TX1', m)、及び価値情報Yの送信元である第1情報処理端末14の署名情報sign(TX1', k)の開示がされた場合に、第2情報処理端末24のアドレスへ価値情報Yの送信が行われることを表すトランザクションである。具体的には、トランザクションTX1’は、以下の(1−1)’及び(1−2)’によって表される。
(1−1)’sign == sign(TX1', m) && H_R == H(R)を満たす、署名情報signと秘密の値Rとを開示した情報処理端末のアドレスへ価値情報Yを送信する。
(1−2)’sign1 == sign(TX1', k) && sign2 == sign(TX1', m)を満たす、署名情報sign1と署名情報sign2とを開示した情報処理端末のアドレスへ電力情報Xを送信する。
次に、ステップS208において、第1情報処理端末14は、トランザクションTX2’を生成する。このトランザクションTX2’は、第1情報処理端末14の署名情報sign(TX1', k)が開示された場合、開示から48時間経過後にトランザクションTX1’の実行を中止し、かつ第1情報処理端末14のアドレスへ価値情報Yを送信することを表すトランザクションである。トランザクションTX2’は、タイムアウトを意味する。なお、48時間は開示の技術の第1の時間の一例である。具体的には、トランザクションTX2’は、以下の(2)によって表される。
(2)’sign == sign(TX1', k)を満たすsignを開示すれば48時間後にトランザクションTX1’から公開鍵Kを有する第1情報処理端末14のアドレスへ価値情報Yを送信する。
ステップS210において、第1情報処理端末14は、上記ステップS208で生成されたトランザクションTX2’を、第2情報処理端末24へ送信する。
ステップS212において、第2情報処理端末24は、上記ステップS210で送信されたトランザクションTX2’を受信する。
ステップS214において、第2情報処理端末24は、上記ステップS212で受信したトランザクションTX2’に署名情報sign(TX1',m)を付与して第1情報処理端末14へ送信する。この署名情報sign(TX1',m)は、トランザクションTX1’における価値情報Yの登録に対する合意を表す。
ステップS216において、第1情報処理端末14は、上記ステップS206で生成したトランザクションTX1’を第2プラットフォーム26の第2ブロックチェーンノード28へブロードキャストする。これにより、複数の第2ブロックチェーンノードは、トランザクションを検証し、トランザクションTX1’を自身が保有するブロックチェーンへ登録する。これにより、第1情報処理端末14によって、秘密の値Rの開示がされた場合に価値情報Yの送信が行われることを表すトランザクションTX1’が第2プラットフォームへ登録されたことになる。
次に、ステップS218において、第2情報処理端末24は、トランザクションTX3’を生成する。トランザクションTX3’は、秘密の値R、電力情報Xの送信先である第1情報処理端末14の署名情報sign(TX3', k)、及び電力情報Xの送信元である第2情報処理端末24の署名情報sign(TX3', m)の開示がされた場合に電力情報Xの送信が行われることを表すトランザクションである。具体的には、トランザクションTX3’は、以下の(3−1)’及び(3−2)’によって表される。トランザクションTX3’の実行により、電力情報Xが送信される。
(3−1)’ sign == sign(TX3, k) && H_R == H(R)を満たす、signと秘密の値Rとを開示した情報処理端末に電力情報Xを発行する。
(3−2)’ sign1 == sign(TX3, k) && sign2 == sign(TX3, m)を満たすsign1とsign2とを開示した情報処理端末に電力情報Xを発行する。
ステップS220において、第2情報処理端末24はトランザクションTX4’を生成する。トランザクションTX4’は、第2情報処理端末24の署名情報が開示された場合、開示から24時間経過後にトランザクションTX3’を中止し、かつ第2情報処理端末24のアドレスへ電力情報Xを送信することを表すトランザクションである。なお、24時間は開示の技術の第2の時間の一例である。このため、トランザクションTX4’は、以下の(4)’によって表わされる。
(4)’sign == sign(TX4, m)を満たすsignを開示すれば24時間経過後に、公開鍵Mを有する第2情報処理端末24へ電力情報Xを送信する。
ステップS222において、第2情報処理端末24は、上記ステップS220で生成されたトランザクションTX4’を第1情報処理端末14へ送信する。
ステップS224において、第1情報処理端末14は、上記ステップS222で送信さえたトランザクションTX4’を受信し、トランザクションTX4’に署名情報sign(TX3',k)を付与して第2情報処理端末24へ送信する。
ステップS226において、第2情報処理端末24は、上記ステップS218で生成されたトランザクションTX3’を、第1プラットフォーム16の複数の第1ブロックチェーンノード18へブロードキャストする。これにより、複数の第1ブロックチェーンノード18は、トランザクションを検証し、トランザクションTX3’を自身が保有する第1ブロックチェーンへ登録する。これにより、第2情報処理端末24によって、秘密の値Rの開示がされた場合に電力情報Xの送信が行われることを表すトランザクションTX3’が第1プラットフォームへ登録されたことになる。なお、この場合には、第1ブロックチェーンノード18によりトランザクションTX3’の検証が行われる。そのため、電力情報Xが表す値が、第2情報処理端末24のウォレットが保有している電力情報が表す総量XMAXよりも大きい場合には、送信すべき対象の電力情報が不足しているとしてブロードキャストが失敗する。
ステップS228において、第1情報処理端末14は、トランザクションTX5’を生成する。トランザクションTX5’は、トランザクションTX3’が実行された場合に秘密の値Rの開示及び電力情報Xの破棄が行われることを表すトランザクションである。
ステップS230において、第1情報処理端末14は、上記ステップS228で生成されたトランザクションTX5’を、第2プラットフォーム26へブロードキャストする。第1情報処理端末14が、秘密の値R及び電力情報の送信先である第1情報処理端末14の署名情報sign(TX3, k)を開示することにより、トランザクションTX3’及びトランザクションTX5’が実行される。これにより、秘密の値Rが開示され、かつ第1情報処理端末14のアドレスの電力情報Xが破棄される。
なお、第1情報処理端末14が、秘密の値R及び電力情報Xの送信先である第1情報処理端末の署名情報sign(TX3, k)を開示することにより、上記(3−1)’の条件が満たされトランザクションTX3’が実行される。
なお、トランザクションTX3’及びトランザクションTX5’が実行されない場合は、秘密の値Rが開示されないため、第1プラットフォーム16上の電力情報Xも未使用のままとなる。この場合には、電力情報Xは破棄されない。
ステップS232において、第2情報処理端末24は、上記ステップS230でトランザクションTX5’の実行により開示された秘密の値Rを取得する。これにより、第2プラットフォーム26上の第2ブロックチェーンに登録されたトランザクションTX1の価値情報Yの取得が可能となる。このため、第2情報処理端末24は、秘密の値R及び価値情報Yの送信先である第2情報処理端末24の署名情報sign(TX1', m)を開示することにより、トランザクションTX1’が実行されることを表すトランザクションTX6’を生成する。これにより、第2情報処理端末24のアドレス又は任意のアドレスへ価値情報Yが送信される。
このため、ステップS234において、第2情報処理端末24は、トランザクションTX1’から価値情報Yを任意のアドレスへ送信するようなトランザクションTX6’を生成する。なお、本実施形態では、任意のアドレスが第2情報処理端末24のアドレスである場合を例に説明する。
ステップS236において、第2情報処理端末24は、上記ステップS234で生成されたトランザクションTX6’を第2プラットフォーム26へブロードキャストする。これにより、第2情報処理端末24のアドレスへ価値情報Yが送信される。
以上により、第1プラットフォーム16と第2プラットフォーム26との間において、所定の発電方法によって発電された電気に付随する価値のダブルカウントが防止される。
以上説明したように、第2実施形態に係る情報処理システムは、第1情報処理端末14が電力情報Xを破棄した後に、第2情報処理端末24が価値情報Yを取得することにより、所定の発電方法によって発電された電気に付随する価値の二重計上を抑制することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態に係る情報処理システムの構成は、第1実施形態と同様の構成となるため、同一符号を付して説明を省略する。第3実施形態では、既知のスマートコントラクトによって、電力情報Xと価値情報Yとの二重計上を防止する点が、第1実施形態及び第2実施形態と異なる。
<情報処理システム10の作用>
第3実施形態においては、既知の技術であるEthereumのようなスマートコントラクトによって、プラットフォーム上における電力情報Xと価値情報Yとの二重計上を防止する。このため、以下の条件がスマートコントラクトによって実装されているものとする。
第1ブロックチェーン上には、スマートコントラクトSC1がデプロイ済みである。また、第2ブロックチェーン上には、スマートコントラクトSC2がデプロイ済みである。スマートコントラクトSC1の各関数とスマートコントラクトSC2の各関数とは、第1情報処理端末14及び第2情報処理端末24の双方が実行可能であるものとする。ただし、スマートコントラクトSC1の電力情報の発行、及びスマートコントラクトSC2の価値情報Yの発行は、第1情報処理端末14のみが実行することができるものとする。
なお、タイムアウト時間は、以下のように設定される。電力情報Xと価値情報Yとの交換が所定のタイムアウト時間内になされない場合に、電力情報Xと価値情報Yの各々は元の所有者に返還される。
TIMEOUT_N = 48時間
TIMEOUT_M = 24時間
第1プラットフォーム16の第1ブロックチェーン上には、スマートコントラクトSC1がデプロイ済みである。具体的には、第1プラットフォーム16には、電力情報の発行を表す関数、電力情報の条件付き破棄依頼の登録を表す関数、電力情報の条件付き破棄依頼の撤回を表す関数、及び電力情報の破棄を表す関数が登録される。各関数の機能について、以下説明する。
(電力情報Xの発行を表す関数)
[要求するパラメータ]
・発行する電力情報の量D
・電力情報を発行した情報処理端末のアドレス
[処理内容]
電力情報Xの発行を表す関数は、第1情報処理端末14のアドレスからしか実行できないように構成されている。電力情報の発行を表す関数に対して、発行する電力情報の量Dを、アドレスをキーとしたハッシュテーブルへ追加する。これにより、アドレスに保有されている電力情報の量を確認することができる。例えば、電力情報の発行を表す関数は、以下のように機能する。
アドレスA:100
アドレスB:50
上記に対して、電力情報の量D=20、アドレス=Aをパラメータとして電力情報の発行を表す関数を実行した場合、以下のようになる。
アドレスA:120
アドレスB:50
(電力情報の条件付き破棄依頼の登録を表す関数)
[要求するパラメータ]
・破棄する電力情報X
・H_R
・破棄の実行を許可するアドレス
[処理内容]
電力情報の条件付き破棄依頼の登録を表す関数は、破棄する電力情報X、H_R、破棄の実行を許可するアドレス、破棄依頼時のタイムスタンプ、破棄依頼のフラグの値、破棄依頼を作成した情報処理端末のアドレスの6つの値を記録する。
(電力情報の条件付き破棄依頼の撤回を表す関数)
電力情報の条件付き破棄依頼の撤回を表す関数は、第2情報処理端末24によって予め第1プラットフォーム16に登録される。
[処理内容]
電力情報の条件付き破棄依頼の撤回を表す関数は、以下の処理を実行する。
・破棄依頼フラグがTrueであることを確認する。
・電力情報の条件付き破棄依頼の撤回を表す関数を呼び出したトランザクションの作成者である情報処理端末のアドレスと、任意の電力情報Xの条件付き破棄依頼の作成者である情報処理端末のアドレスとが一致するか否かを確認する。
・現時刻が、任意の電力情報Xの条件付き破棄依頼が登録されたタイムスタンプよりもTIMEOUT_N時間以上経過しているか確認する。
・上記の確認処理がすべて合格であれば、破棄依頼のフラグをFalseへ設定する。
(電力情報の破棄を表す関数)
[要求するパラメータ]
・秘密の値R
・署名情報sign
[処理内容]
電力情報の破棄を表す関数は、以下の処理を実行する。
・破棄依頼のフラグがTrueであるか否かを確認する。破棄依頼のフラグがFalseである場合は処理を中断する。
・H(R)==H_Rが成り立つか確認する。成り立たない場合には処理を中断する。
・署名情報signから実行を許可するアドレスが復元できるか否かを確認する。別のアドレス又は署名情報が無効であった場合には処理を中断する。
・上記の確認処理がすべて合格であれば、電力情報Xを破棄する。
第2プラットフォーム26の第2ブロックチェーン上には、スマートコントラクトSC2がデプロイ済みである。具体的には、第2プラットフォーム26には、価値情報Yの発行を表す関数、価値情報Yの移転の条件の登録を表す関数、価値情報Yの移転の条件の撤回を表す関数、及び価値情報Yの移転の条件を表す関数が登録されている。
(価値情報Yの発行を表す関数)
[要求するパラメータ]
・価値情報Yの内容を表すハッシュ値
[処理内容]
価値情報Yの発行を表す関数は、第1情報処理端末14のアドレスからしか実行できないように構成されている。そして、価値情報Yの発行を表す関数は、パラメータとして入力されたハッシュ値を登録し、重複しない任意のIDをトークンIDとして発行する。このトークンの保有者である情報処理端末は、この関数の実行者アドレスとなる。例えば、以下の様なデータ構造として登録される。
トークン情報の構造例
・価値情報YのトークンID
・ハッシュ値
・価値情報Yのアドレス
(価値情報Yの移転の条件の登録を表す関数)
[要求するパラメータ]
・移転対象の価値情報YのトークンID
・H_R
・移転先の情報処理端末のアドレス
[処理内容]
価値情報Yの移転の条件の登録を表す関数は、移転対象である価値情報YのトークンID、H_R、移転先の情報処理端末のアドレス、移転条件登録時のタイムスタンプ、移転フラグの値(移転登録時にはフラグの値はTrue)、及び移転条件登録者である情報処理端末のアドレスの6つを記録する。
(価値情報Yの移転の条件の撤回を表す関数)
価値情報の移転の条件の撤回を表す関数は、第1情報処理端末14によって予め第2プラットフォーム26に登録される。
[処理内容]
・破棄依頼フラグがTrueであることを確認する。
・価値情報Yの移転の条件の撤回を表す関数を呼び出したトランザクションTXの作成者である情報処理端末のアドレスと、任意の電力情報Xの条件付き破棄依頼の作成者である情報処理端末のアドレスとが一致するか否かを確認する。
・現時刻が、任意の価値情報Yの移転の条件の登録のタイムスタンプよりもTIMEOUT_M時間以上経過しているか確認する。
・上記の確認処理がすべて合格であれば、破棄依頼のフラグをFalseへ設定する。
(価値情報Yの移転の条件を表す関数)
[要求するパラメータ]
・秘密の値R
・署名情報sign
[処理内容]
電力情報の破棄を表す関数は、以下の処理を実行する。
・破棄依頼のフラグがTrueであるか否かを確認する。破棄依頼のフラグがFalseである場合は処理を中断する。
・H(R)==H_Rが成り立つか確認する。成り立たない場合には処理を中断する。
・署名情報signから復元したアドレスが移転先のアドレスであるか否かを確認する。別のアドレス又は署名情報が無効であった場合には処理を中断する。
・上記の確認処理がすべて合格であれば、価値情報Yを移転先のアドレスへ送信する。
なお、スマートコントラクトにおける破棄処理(Burn処理)は、以下の2つの方法が考えられる。
1つ目の方法としては、スマートコントラクト上から電力情報Xを削除(減算)する。この場合には、スマートコントラクトにおいて管理している電力情報の総量も減少する。
2つ目の方法としては、秘密鍵から生成されていない任意の公開鍵(例えば、0x0等)、理論上取り出しが不可能な公開鍵に対応するアドレスへ電力情報Xを送信する。この場合は、スマートコントラクトにおいて管理されている電力情報の総量は変化しない。
このような状況下において、第2情報処理端末24が第1プラットフォーム16において管理又は取引されている電力情報を、第2プラットフォーム26において管理又は取引されている価値情報へ変換する場合を考える。この場合、情報処理システム10において、図9に示されるようなシーケンスが実行される。なお、上記の各関数はトランザクションに相当する。
ステップS300において、第2情報処理端末24が、秘密の値Rを生成する。
ステップS302において、第2情報処理端末24が、上記ステップS300で生成された秘密の値Rのハッシュ値H_Rを生成する。
ステップS304において、第2情報処理端末24が、上記ステップS302で生成されたハッシュ値H_Rを第1情報処理端末14へ送信する。
ステップS306において、第2情報処理端末24が、破棄する対象の電力情報X、秘密の値Rのハッシュ値H_R、及び破棄を許可する対象の第1情報処理端末14のアドレスをパラメータとして有し、電力情報Xの条件付き破棄依頼の登録をすることを表すトランザクションSC_TX1を、第1プラットフォーム16へ送信する。第1プラットフォーム16の第1ブロックチェーンノードは、トランザクションSC_TX1を第1ブロックチェーンへ登録する。
ステップS308において、第1情報処理端末14が、上記ステップS306で第1プラットフォーム16へ電力情報Xの条件付き破棄依頼が登録されたことを確認する。
ステップS310において、第1情報処理端末14が、価値情報Yのハッシュ値をパラメータとして有し、価値情報Yの発行をすることを表すトランザクションSC_TX2を、第2プラットフォーム26へ送信する。
ステップS312において、第1情報処理端末14が、価値情報Yの識別情報を表すトークンID、秘密の値Rのハッシュ値H_R、及び第2情報処理端末24のアドレスをパラメータとして有し、価値情報Yの移転の条件の登録をすることを表すトランザクションSC_TX3を、第2プラットフォーム26へ送信する。
ステップS314において、第2情報処理端末24が、秘密の値R、及び秘密の値Rと第2情報処理端末24の秘密鍵mから生成した署名情報sign(R, m)をパラメータとして有し、価値情報Yの移転をすることを表すトランザクションSC_TX4を、第2プラットフォーム26へ送信する。これにより、価値情報Yが第2情報処理端末24のアドレスへ送信される。
ステップS316において、第1情報処理端末14が、トランザクションSC_TX4の実行により開示された秘密の値Rを取得する。
ステップS318において、第1情報処理端末14が、秘密の値R、及び秘密の値Rと第1情報処理端末14の秘密鍵kから生成した署名情報sign(R, k)をパラメータとして有し、電力情報Xの破棄をすることを表すトランザクションSC_TX5を、第1プラットフォーム16へ送信する。これにより、電力情報Xが破棄される。
なお、上記処理が実行されている最中に、第2情報処理端末24が、電力情報Xの条件付き破棄依頼の撤回をすることを表すトランザクションTX_TDを生成し、トランザクションTX_TDを第1プラットフォームへ送信した場合には、電力情報Xから価値情報Yへの変換処理が中止されたとみなされる。
具体的には、第2情報処理端末24が、トランザクションTX_TDを第1プラットフォームへ送信することにより、トランザクションTX_TDを生成した情報処理端末のアドレスと、トランザクションSC_TX1を生成した情報処理端末のアドレスとが一致すると判定される。そして、現時刻が、トランザクションSC_TX1が登録された時刻を表すタイムスタンプからTIMEOUT_N時間経過している場合に、電力情報Xの破棄依頼の撤回がされる。TIMEOUT_N時間は、第1の時間の一例である。
また、同様に、上記処理が実行されている最中に、第1情報処理端末14が、価値情報Yの移転の条件の撤回をすることを表すトランザクションTX_TKを生成し、トランザクションTX_TKを第2プラットフォームへ送信した場合には、電力情報Xから価値情報Yへの変換処理が中止されたとみなされる。
具体的には、第1情報処理端末14が、トランザクションTX_TKを第2プラットフォームへ送信することにより、トランザクションTX_TKを生成した情報処理端末のアドレスと、トランザクションSC_TX3を生成した情報処理端末のアドレスとが一致すると判定される。そして、現時刻が、トランザクションSC_TX3が登録された時刻を表すタイムスタンプからTIMEOUT_M時間経過している場合に、価値情報Yの移転の撤回がされる。TIMEOUT_M時間は、第2の時間の一例である。
以上説明したように、第3実施形態によれば、スマートコントラクトによって、電力情報Xと価値情報Yとを交換することにより、電気に付随する価値の二重計上を防止することができる。
また認証行為はスマートコントラクトにより自動化されるため、運用費の最小化と合理的なプラットフォーム利用料の設定が可能となる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。なお、第4実施形態に係る情報処理システムの構成は、第1実施形態と同様の構成となるため、同一符号を付して説明を省略する。第4実施形態では、既知のスマートコントラクトによって、第1情報処理端末14が先に電力情報Xを破棄する点が、第3実施形態と異なる。なお、第3実施形態と同様な処理については説明を省略する。
なお、第4実施形態のタイムアウト時間は、以下のように設定される。
TIMEOUT_N = 24時間
TIMEOUT_M = 48時間
<情報処理システム10の作用>
第2情報処理端末24が第1プラットフォーム16において管理又は取引されている電力情報を、第2プラットフォーム26において管理又は取引されている価値情報へ変換する場合を考える。この場合、情報処理システム10において、図10に示されるようなシーケンスが実行される。
ステップS400において、第1情報処理端末14が、秘密の値Rを生成する。
ステップS402において、第1情報処理端末14が、上記ステップS400で生成された秘密の値Rのハッシュ値H_Rを生成する。
ステップS404において、第1情報処理端末14が、上記ステップS402で生成されたハッシュ値H_Rを第2情報処理端末24へ送信する。
ステップS406において、第1情報処理端末14が、価値情報Yのハッシュ値をパラメータとして有し、価値情報Yの発行をすることを表すトランザクションSC_TX1’を、第2プラットフォーム26へ送信する。
ステップS408において、第1情報処理端末14が、価値情報Yの識別情報を表すトークンID、秘密の値Rのハッシュ値H_R、及び第2情報処理端末24のアドレスをパラメータとして有し、価値情報Yの移転の条件の登録をすることを表すトランザクションSC_TX2’を、第2プラットフォーム26へ送信する。
ステップS410において、第2情報処理端末24が、上記ステップS308で第2プラットフォーム26へ価値情報Yの移転の条件が登録されたことを確認する。
ステップS412において、第2情報処理端末24が、破棄する対象の電力情報X、秘密の値Rのハッシュ値H_R、及び破棄を許可する対象の第1情報処理端末14のアドレスをパラメータとして有し、電力情報Xの条件付き破棄依頼の登録をすることを表すトランザクションSC_TX3’を、第1プラットフォーム16へ送信する。
ステップS414において、第1情報処理端末14が、秘密の値R、及び秘密の値Rと第1情報処理端末14の秘密鍵kから生成した署名情報sign(R, k)をパラメータとして有し、電力情報Xの破棄をすることを表すトランザクションSC_TX4’を、第1プラットフォーム16へ送信する。これにより、電力情報Xが破棄される。
ステップS416において、第2情報処理端末24が、トランザクションSC_TX4’の実行により開示された秘密の値Rを取得する。
ステップS418において、第2情報処理端末24が、秘密の値R、及び秘密の値Rと第2情報処理端末24の秘密鍵mから生成した署名情報sign(R, m)をパラメータとして有し、価値情報Yの移転をすることを表すトランザクションSC_TX5’を、第2プラットフォーム26へ送信する。これにより、価値情報Yが第2情報処理端末24のアドレスへ送信される。
なお、上記処理が実行されている最中に、第1情報処理端末14が、価値情報の移転の撤回をすることを表すトランザクションTX_TKを生成し、トランザクションTX_TKを第2プラットフォームへ送信した場合には、電力情報Xから価値情報Yへの変換処理が中止されたとみなされる。
具体的には、第1情報処理端末14が、トランザクションTX_TKを第2プラットフォームへ送信することにより、トランザクションTX_TKを生成した情報処理端末のアドレスと、トランザクションSC_TX2’を生成した情報処理端末のアドレスとが一致したと判定される。そして、現時刻が、トランザクションSC_TX2’が登録された時刻を表すタイムスタンプからTIMEOUT_N時間経過している場合に、価値情報Yの移転の撤回がされる。TIMEOUT_N時間は、第1の時間の一例である。
また、上記処理が実行されている最中に、第2情報処理端末24が、電力情報の破棄依頼の撤回をすることを表すトランザクションTX_TDを生成し、トランザクションTX_TDを第1プラットフォームへ送信した場合には、電力情報Xから価値情報Yへの変換処理が中止されたとみなされる。
具体的には、第2情報処理端末24が、トランザクションTX_TDを第1プラットフォームへ送信することにより、トランザクションTX_TDを生成した情報処理端末のアドレスと、トランザクションSC_TX3’を登録した情報処理端末のアドレスとが一致したと判定される。そして、現時刻が、トランザクションSC_TX3’が登録された時刻を表すタイムスタンプからTIMEOUT_M時間経過している場合に、電力情報Xの破棄依頼の撤回がされる。TIMEOUT_M時間は、第2の時間の一例である。
以上説明したように、第4実施形態によれば、スマートコントラクトによって、電力情報Xと価値情報Yとを交換することにより、電気に付随する価値の二重計上を防止することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上記各実施形態において、第1プラットフォーム16及び第2プラットフォーム26は、複数のブロックチェーンノード及びブロックチェーンによって構成されている場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1プラットフォーム16及び第2プラットフォーム26の各々は、図11に示されるように、単一のサーバによって構成されていてもよい。また、第1プラットフォーム16及び第2プラットフォーム26が単一のサーバであってもよい。図11に示される例の場合、情報処理システム210の第1プラットフォームが第1サーバ216によって構成され、第2プラットフォームが第2サーバ226によって構成される。この場合には、秘密の値Rの開示がされた場合に電力情報の破棄が行われることを表すトランザクションが第1プラットフォームである第1サーバ216の記憶部に格納され、秘密の値Rの開示がされた場合に価値情報の発行が行われることを表すトランザクションが第2プラットフォームである第2サーバ226の記憶部に格納される。そして、第1情報処理端末14が、第1サーバ216へ所定の値Rを送信することにより、第1サーバ216は電力情報の破棄が行われることを表すトランザクションを実行し、発行対象の価値情報に対応する電力情報の破棄を行う。また、第2情報処理端末24が、第2サーバ226へ所定の値Rを送信することにより、第2サーバ226は価値情報の発行が行われることを表すトランザクションを実行し、破棄対象の電力情報に対応する価値情報を発行する。これにより、電気に付随する価値の二重計上を防止することができる。
また、本願明細書中において、プログラムが予めインストールされている実施形態として説明したが、当該プログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。
10,210 情報処理システム
12 発電量記録装置
14 第1情報処理端末
16 第1プラットフォーム
18 第1ブロックチェーンノード
24 第2情報処理端末
26 第2プラットフォーム
28 第2ブロックチェーンノード
30 ネットワーク
70 コンピュータ
72 メモリ
73 記憶部

Claims (12)

  1. 所定の発電方法によって発電された電気の電力量を表す電力情報の登録が行われるシステムである第1プラットフォームと、電力情報に対応する電気に付随する価値を表す価値情報であって、かつ電力情報が表す電力量が多いほど価値が高くなるように価値情報の発行が行われ、電力情報が表す電力量が少ないほど価値が低くなるように価値情報の発行が行われるシステムである第2プラットフォームとを備えた情報処理システムであって、
    発電量記録装置によって記録された電力情報に対応する価値情報を発行する際に、
    第2情報処理端末が、所定の値Rを生成し、所定の値R、電力情報の送信先である第1情報処理端末の署名情報、及び電力情報の送信元である第2情報処理端末の署名情報の開示がされた場合に電力情報の送信が行われることを表すトランザクションTX1を、第1プラットフォームのトランザクションを検証する複数の第1ブロックチェーンノードへブロードキャストすることにより、複数の第1ブロックチェーンノードの各々が有する第1ブロックチェーンへトランザクションTX1を登録し、
    第1情報処理端末が、所定の値R、価値情報の送信先である第2情報処理端末の署名情報、及び価値情報の送信元である第1情報処理端末の署名情報の開示がされた場合に価値情報の送信が行われることを表すトランザクションTX3を、第2プラットフォームのトランザクションを検証する複数の第2ブロックチェーンノードへブロードキャストすることにより、複数の第2ブロックチェーンノードの各々が有する第2ブロックチェーンへトランザクションTX3を登録し、
    第2情報処理端末が、トランザクションTX3が実行された場合に所定の値Rの開示及び所定のアドレスへの価値情報の送信が行われることを表すトランザクションTX5を、第2プラットフォームの複数の第2ブロックチェーンノードへブロードキャストすることにより、トランザクションTX5を第2ブロックチェーンへ登録し、
    第2情報処理端末が、所定の値R及び価値情報の送信先である第2情報処理端末の署名情報を開示することにより、トランザクションTX3及びトランザクションTX5が実行され、第2情報処理端末のアドレスへ価値情報が送信され、
    第1情報処理端末が、トランザクションTX5の実行により開示された所定の値Rを取得し、
    第1情報処理端末が、所定の値R及び電力情報の送信先である第1情報処理端末の署名情報を開示することにより、トランザクションTX1が実行され、第1情報処理端末のアドレスへ電力情報が送信され、第1情報処理端末のアドレスへ送信された電力情報が破棄される、
    処理を実行する情報処理システム。
  2. 所定の発電方法によって発電された電気の電力量を表す電力情報の登録が行われるシステムである第1プラットフォームと、電力情報に対応する電気に付随する価値を表す価値情報であって、かつ電力情報が表す電力量が多いほど価値が高くなるように価値情報の発行が行われ、電力情報が表す電力量が少ないほど価値が低くなるように価値情報の発行が行われるシステムである第2プラットフォームとを備えた情報処理システムであって、
    発電量記録装置によって記録された電力情報に対応する価値情報を発行する際に、
    第1情報処理端末が、所定の値Rを生成し、所定の値R、価値情報の送信先である第2情報処理端末の署名情報、及び価値情報の送信元である第1情報処理端末の署名情報の開示がされた場合に価値情報の送信が行われることを表すトランザクションTX1’を、第2プラットフォームのトランザクションを検証する複数の第2ブロックチェーンノードへブロードキャストすることにより、複数の第2ブロックチェーンノードが有する第2ブロックチェーンへトランザクションTX1’を登録し、
    第2情報処理端末が、所定の値R、電力情報の送信先である第1情報処理端末の署名情報、及び電力情報の送信元である第2情報処理端末の署名情報の開示がされた場合に電力情報の送信が行われることを表すトランザクションTX3’を、第1プラットフォームのトランザクションを検証する複数の第1ブロックチェーンノードへブロードキャストすることにより、複数の第1ブロックチェーンノードが有する第1ブロックチェーンへトランザクションTX3’を登録し、
    第1情報処理端末が、トランザクションTX3’が実行された場合に所定の値Rの開示及び電力情報の破棄が行われることを表すトランザクションTX5’を、第1プラットフォームの複数の第1ブロックチェーンノードへブロードキャストすることにより、トランザクションTX5’を第1ブロックチェーンへ登録し、
    第1情報処理端末が、所定の値R及び電力情報の送信先である第1情報処理端末の署名情報を開示することにより、トランザクションTX3’及びトランザクションTX5’が実行され、第2情報処理端末のアドレスの電力情報が破棄され、
    第2情報処理端末が、トランザクションTX5’の実行により開示された所定の値Rを取得し、
    第2情報処理端末が、所定の値R及び価値情報の送信先である第2情報処理端末の署名情報を開示することにより、トランザクションTX1’が実行され、第2情報処理端末のアドレスへ価値情報が送信される、
    処理を実行する情報処理システム。
  3. 第2情報処理端末が、第2情報処理端末の署名情報が開示された場合、開示から第1の時間経過後にトランザクションTX1の実行を中止し、かつ第2情報処理端末のアドレスへ電力情報を送信することを表すトランザクションTX2を生成し、トランザクションTX2を第1情報処理端末へ送信し、
    第1情報処理端末が、第1情報処理端末の署名情報が付与されたトランザクションTX2を第2情報処理端末へ送信し、
    第1情報処理端末が、第1情報処理端末の署名情報が開示された場合、開示から第2の時間経過後にトランザクションTX3の実行を中止し、かつ第1情報処理端末のアドレスへ価値情報を送信することを表すトランザクションTX4を生成し、トランザクションTX4を第2情報処理端末へ送信し、
    第2情報処理端末が、第2情報処理端末の署名情報が付与されたトランザクションTX4を第1情報処理端末へ送信する、
    請求項に記載の情報処理システム。
  4. 第1情報処理端末が、第1情報処理端末の署名情報が開示された場合、開示から第1の時間経過後にトランザクションTX1’の実行を中止し、かつ第1情報処理端末のアドレスへ価値情報を送信することを表すトランザクションTX2’を生成し、トランザクションTX2’を第2情報処理端末へ送信し、
    第2情報処理端末が、第2情報処理端末の署名情報が付与されたトランザクションTX2’を第1情報処理端末へ送信し、
    第2情報処理端末が、第2情報処理端末の署名情報が開示された場合、開示から第2の時間経過後にトランザクションTX3’を中止し、かつ第2情報処理端末のアドレスへ電力情報を送信することを表すトランザクションTX4’を生成し、トランザクションTX4’を第1情報処理端末へ送信し、
    第1情報処理端末が、第1情報処理端末の署名情報が付与されたトランザクションTX4’を第2情報処理端末へ送信する、
    請求項に記載の情報処理システム。
  5. 所定の発電方法によって発電された電気の電力量を表す電力情報の登録が行われるシステムである第1プラットフォームと、電力情報に対応する電気に付随する価値を表す価値情報であって、かつ電力情報が表す電力量が多いほど価値が高くなるように価値情報の発行が行われ、電力情報が表す電力量が少ないほど価値が低くなるように価値情報の発行が行われるシステムである第2プラットフォームとを備えた情報処理システムであって、
    第1プラットフォーム及び第2プラットフォームにおいてスマートコントラクトが実装されており、
    発電量記録装置によって記録された電力情報に対応する価値情報を発行する際に、
    第2情報処理端末が、所定の値Rを生成し、破棄する対象の電力情報、所定の値Rのハッシュ値H_R、及び破棄を許可する対象の第1情報処理端末のアドレスをパラメータとして有し、電力情報の条件付き破棄依頼の登録をすることを表すトランザクションSC_TX1を、第1プラットフォームへ送信し、
    第1情報処理端末が、価値情報のハッシュ値をパラメータとして有し、価値情報の発行をすることを表すトランザクションSC_TX2を、第2プラットフォームへ送信し、
    第1情報処理端末が、価値情報の識別情報を表すID、所定の値Rのハッシュ値H_R、及び第2情報処理端末のアドレスをパラメータとして有し、価値情報の移転の条件の登録をすることを表すトランザクションSC_TX3を、第2プラットフォームへ送信し、
    第2情報処理端末が、所定の値R、及び所定の値Rと第2情報処理端末の秘密鍵mから生成した署名情報をパラメータとして有し、価値情報の移転をすることを表すトランザクションSC_TX4を、第2プラットフォームへ送信することにより、価値情報が第2情報処理端末のアドレスへ送信され、
    第1情報処理端末が、トランザクションSC_TX4の実行により開示された所定の値Rを取得し、
    第1情報処理端末が、所定の値R、及び所定の値Rと第1情報処理端末の秘密鍵kから生成した署名情報をパラメータとして有し、電力情報の破棄をすることを表すトランザクションSC_TX5を、第1プラットフォームへ送信することにより、電力情報が破棄される、
    報処理システム。
  6. 所定の発電方法によって発電された電気の電力量を表す電力情報の登録が行われるシステムである第1プラットフォームと、電力情報に対応する電気に付随する価値を表す価値情報であって、かつ電力情報が表す電力量が多いほど価値が高くなるように価値情報の発行が行われ、電力情報が表す電力量が少ないほど価値が低くなるように価値情報の発行が行われるシステムである第2プラットフォームとを備えた情報処理システムであって、
    第1プラットフォーム及び第2プラットフォームにおいてスマートコントラクトが実装されており、
    発電量記録装置によって記録された電力情報に対応する価値情報を発行する際に、
    第1情報処理端末が、所定の値Rを生成し、価値情報のハッシュ値をパラメータとして有し、価値情報の発行をすることを表すトランザクションSC_TX1’を、第2プラットフォームへ送信し、
    第1情報処理端末が、価値情報の識別情報を表すID、所定の値Rのハッシュ値H_R、及び第2情報処理端末のアドレスをパラメータとして有し、価値情報の移転の条件の登録をすることを表すトランザクションSC_TX2’を、第2プラットフォームへ送信し、
    第2情報処理端末が、破棄する対象の電力情報、所定の値Rのハッシュ値H_R、及び破棄を許可する対象の第1情報処理端末のアドレスをパラメータとして有し、電力情報の条件付き破棄依頼の登録をすることを表すトランザクションSC_TX3’を、第1プラットフォームへ送信し、
    第1情報処理端末が、所定の値R、及び所定の値Rと第1情報処理端末の秘密鍵kから生成した署名情報をパラメータとして有し、電力情報の破棄をすることを表すトランザクションSC_TX4’を、第1プラットフォームへ送信することにより、電力情報が破棄され、
    第2情報処理端末が、トランザクションSC_TX4’の実行により開示された所定の値Rを取得し、
    第2情報処理端末が、所定の値R、及び所定の値Rと第2情報処理端末の秘密鍵mから生成した署名情報をパラメータとして有し、価値情報の移転をすることを表すトランザクションSC_TX5’を、第2プラットフォームへ送信することにより、価値情報が第2情報処理端末のアドレスへ送信される、
    報処理システム。
  7. 第2情報処理端末が、電力情報の条件付き破棄依頼の撤回をすることを表すトランザクションTX_TDを生成し、トランザクションTX_TDを第1プラットフォームへ送信することにより、トランザクションTX_TDを生成した情報処理端末のアドレスと、トランザクションSC_TX1を生成した情報処理端末のアドレスとが一致し、
    現時刻が、トランザクションSC_TX1が登録された時刻を表すタイムスタンプから第1の時間経過している場合に、電力情報の破棄依頼の撤回をし、
    第1情報処理端末が、価値情報の移転の条件の撤回をすることを表すトランザクションTX_TKを生成し、トランザクションTX_TKを第2プラットフォームへ送信することにより、トランザクションTX_TKを生成した情報処理端末のアドレスと、トランザクションSC_TX3を生成した情報処理端末のアドレスとが一致し、
    現時刻が、トランザクションSC_TX3が登録された時刻を表すタイムスタンプから第2の時間経過している場合に、価値情報の移転の撤回をする、
    請求項に記載の情報処理システム。
  8. 第1情報処理端末が、価値情報の移転の撤回をすることを表すトランザクションTX_TKを生成し、トランザクションTX_TKを第2プラットフォームへ送信することにより、トランザクションTX_TKを生成した情報処理端末のアドレスと、トランザクションSC_TX2’を生成した情報処理端末のアドレスとが一致し、
    現時刻が、トランザクションSC_TX2’が登録された時刻を表すタイムスタンプから第1の時間経過している場合に、価値情報の移転の撤回をし、
    第2情報処理端末が、電力情報の破棄依頼の撤回をすることを表すトランザクションTX_TDを生成し、トランザクションTX_TDを第1プラットフォームへ送信することにより、トランザクションTX_TDを生成した情報処理端末のアドレスと、トランザクションSC_TX3’を登録した情報処理端末のアドレスとが一致し、
    現時刻が、トランザクションSC_TX3’が登録された時刻を表すタイムスタンプから第2の時間経過している場合に、電力情報の破棄依頼の撤回をする、
    請求項に記載の情報処理システム。
  9. 所定の発電方法によって発電された電気の電力量を表す電力情報の登録が行われるシステムである第1プラットフォームと、電力情報に対応する電気に付随する価値を表す価値情報であって、かつ電力情報が表す電力量が多いほど価値が高くなるように価値情報の発行が行われ、電力情報が表す電力量が少ないほど価値が低くなるように価値情報の発行が行われるシステムである第2プラットフォームとを備えた情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
    発電量記録装置によって記録された電力情報に対応する価値情報を発行する際に、
    第2情報処理端末が、所定の値Rを生成し、所定の値R、電力情報の送信先である第1情報処理端末の署名情報、及び電力情報の送信元である第2情報処理端末の署名情報の開示がされた場合に電力情報の送信が行われることを表すトランザクションTX1を、第1プラットフォームのトランザクションを検証する複数の第1ブロックチェーンノードへブロードキャストすることにより、複数の第1ブロックチェーンノードの各々が有する第1ブロックチェーンへトランザクションTX1を登録し、
    第1情報処理端末が、所定の値R、価値情報の送信先である第2情報処理端末の署名情報、及び価値情報の送信元である第1情報処理端末の署名情報の開示がされた場合に価値情報の送信が行われることを表すトランザクションTX3を、第2プラットフォームのトランザクションを検証する複数の第2ブロックチェーンノードへブロードキャストすることにより、複数の第2ブロックチェーンノードの各々が有する第2ブロックチェーンへトランザクションTX3を登録し、
    第2情報処理端末が、トランザクションTX3が実行された場合に所定の値Rの開示及び所定のアドレスへの価値情報の送信が行われることを表すトランザクションTX5を、第2プラットフォームの複数の第2ブロックチェーンノードへブロードキャストすることにより、トランザクションTX5を第2ブロックチェーンへ登録し、
    第2情報処理端末が、所定の値R及び価値情報の送信先である第2情報処理端末の署名情報を開示することにより、トランザクションTX3及びトランザクションTX5が実行され、第2情報処理端末のアドレスへ価値情報が送信され、
    第1情報処理端末が、トランザクションTX5の実行により開示された所定の値Rを取得し、
    第1情報処理端末が、所定の値R及び電力情報の送信先である第1情報処理端末の署名情報を開示することにより、トランザクションTX1が実行され、第1情報処理端末のアドレスへ電力情報が送信され、第1情報処理端末のアドレスへ送信された電力情報が破棄される、
    処理を実行する情報処理方法。
  10. 所定の発電方法によって発電された電気の電力量を表す電力情報の登録が行われるシステムである第1プラットフォームと、電力情報に対応する電気に付随する価値を表す価値情報であって、かつ電力情報が表す電力量が多いほど価値が高くなるように価値情報の発行が行われ、電力情報が表す電力量が少ないほど価値が低くなるように価値情報の発行が行われるシステムである第2プラットフォームとを備えた情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
    発電量記録装置によって記録された電力情報に対応する価値情報を発行する際に、
    第1情報処理端末が、所定の値Rを生成し、所定の値R、価値情報の送信先である第2情報処理端末の署名情報、及び価値情報の送信元である第1情報処理端末の署名情報の開示がされた場合に価値情報の送信が行われることを表すトランザクションTX1’を、第2プラットフォームのトランザクションを検証する複数の第2ブロックチェーンノードへブロードキャストすることにより、複数の第2ブロックチェーンノードが有する第2ブロックチェーンへトランザクションTX1’を登録し、
    第2情報処理端末が、所定の値R、電力情報の送信先である第1情報処理端末の署名情報、及び電力情報の送信元である第2情報処理端末の署名情報の開示がされた場合に電力情報の送信が行われることを表すトランザクションTX3’を、第1プラットフォームのトランザクションを検証する複数の第1ブロックチェーンノードへブロードキャストすることにより、複数の第1ブロックチェーンノードが有する第1ブロックチェーンへトランザクションTX3’を登録し、
    第1情報処理端末が、トランザクションTX3’が実行された場合に所定の値Rの開示及び電力情報の破棄が行われることを表すトランザクションTX5’を、第1プラットフォームの複数の第1ブロックチェーンノードへブロードキャストすることにより、トランザクションTX5’を第1ブロックチェーンへ登録し、
    第1情報処理端末が、所定の値R及び電力情報の送信先である第1情報処理端末の署名情報を開示することにより、トランザクションTX3’及びトランザクションTX5’が実行され、第2情報処理端末のアドレスの電力情報が破棄され、
    第2情報処理端末が、トランザクションTX5’の実行により開示された所定の値Rを取得し、
    第2情報処理端末が、所定の値R及び価値情報の送信先である第2情報処理端末の署名情報を開示することにより、トランザクションTX1’が処理され、第2情報処理端末のアドレスへ価値情報が送信される、
    処理を実行する情報処理方法。
  11. 所定の発電方法によって発電された電気の電力量を表す電力情報の登録が行われるシステムである第1プラットフォームと、電力情報に対応する電気に付随する価値を表す価値情報であって、かつ電力情報が表す電力量が多いほど価値が高くなるように価値情報の発行が行われ、電力情報が表す電力量が少ないほど価値が低くなるように価値情報の発行が行われるシステムである第2プラットフォームとを備えた情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
    第1プラットフォーム及び第2プラットフォームにおいてスマートコントラクトが実装されており、
    発電量記録装置によって記録された電力情報に対応する価値情報を発行する際に、
    第2情報処理端末が、所定の値Rを生成し、破棄する対象の電力情報、所定の値Rのハッシュ値H_R、及び破棄を許可する対象の第1情報処理端末のアドレスをパラメータとして有し、電力情報の条件付き破棄依頼の登録をすることを表すトランザクションSC_TX1を、第1プラットフォームへ送信し、
    第1情報処理端末が、価値情報のハッシュ値をパラメータとして有し、価値情報の発行をすることを表すトランザクションSC_TX2を、第2プラットフォームへ送信し、
    第1情報処理端末が、価値情報の識別情報を表すID、所定の値Rのハッシュ値H_R、及び第2情報処理端末のアドレスをパラメータとして有し、価値情報の移転の条件の登録をすることを表すトランザクションSC_TX3を、第2プラットフォームへ送信し、
    第2情報処理端末が、所定の値R、及び所定の値Rと第2情報処理端末の秘密鍵mから生成した署名情報をパラメータとして有し、価値情報の移転をすることを表すトランザクションSC_TX4を、第2プラットフォームへ送信することにより、価値情報が第2情報処理端末のアドレスへ送信され、
    第1情報処理端末が、トランザクションSC_TX4の実行により開示された所定の値Rを取得し、
    第1情報処理端末が、所定の値R、及び所定の値Rと第1情報処理端末の秘密鍵kから生成した署名情報をパラメータとして有し、電力情報の破棄をすることを表すトランザクションSC_TX5を、第1プラットフォームへ送信することにより、電力情報が破棄される、
    処理を実行する情報処理方法。
  12. 所定の発電方法によって発電された電気の電力量を表す電力情報の登録が行われるシステムである第1プラットフォームと、電力情報に対応する電気に付随する価値を表す価値情報であって、かつ電力情報が表す電力量が多いほど価値が高くなるように価値情報の発行が行われ、電力情報が表す電力量が少ないほど価値が低くなるように価値情報の発行が行われるシステムである第2プラットフォームとを備えた情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
    第1プラットフォーム及び第2プラットフォームにおいてスマートコントラクトが実装されており、
    発電量記録装置によって記録された電力情報に対応する価値情報を発行する際に、
    第1情報処理端末が、所定の値Rを生成し、価値情報のハッシュ値をパラメータとして有し、価値情報の発行をすることを表すトランザクションSC_TX1’を、第2プラットフォームへ送信し、
    第1情報処理端末が、価値情報の識別情報を表すID、所定の値Rのハッシュ値H_R、及び第2情報処理端末のアドレスをパラメータとして有し、価値情報の移転の条件の登録をすることを表すトランザクションSC_TX2’を、第2プラットフォームへ送信し、
    第2情報処理端末が、破棄する対象の電力情報、所定の値Rのハッシュ値H_R、及び破棄を許可する対象の第1情報処理端末のアドレスをパラメータとして有し、電力情報の条件付き破棄依頼の登録をすることを表すトランザクションSC_TX3’を、第1プラットフォームへ送信し、
    第1情報処理端末が、所定の値R、及び所定の値Rと第1情報処理端末の秘密鍵kから生成した署名情報をパラメータとして有し、電力情報の破棄をすることを表すトランザクションSC_TX4’を、第1プラットフォームへ送信することにより、電力情報が破棄され、
    第2情報処理端末が、トランザクションSC_TX4’の実行により開示された所定の値Rを取得し、
    第2情報処理端末が、所定の値R、及び所定の値Rと第2情報処理端末の秘密鍵mから生成した署名情報をパラメータとして有し、価値情報の移転をすることを表すトランザクションSC_TX5’を、第2プラットフォームへ送信することにより、価値情報が第2情報処理端末のアドレスへ送信される、
    処理を実行する情報処理方法。
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