JP6980258B2 - 留め具のホルダー - Google Patents

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    • F16B37/04Devices for fastening nuts to surfaces, e.g. sheets, plates
    • F16B37/044Nut cages

Description

この発明は、裏面側に手が届かなかったり手が入らないような条件下の壁部材に、各種物品をねじ留め固定する場合に用いる留め具において、この留め具の主要部を構成するホルダーに関する。
上記のような留め具は、特許文献1と2のように、ねじ挿通孔を有する鍔板の両側に一対の腕板を対向状に設けたコ字状のホルダーと、前記腕板間で保持される回転ナットの組み合わせによって形成され、前記回転ナットは長方形に形成され、中央部分の位置に厚み方向に貫通するねじ孔と、一方端部の一面側にねじの先端で押される回転用の傾斜面と、両側面に支点軸が設けられている。
上記回転ナットは、ホルダーの腕板間に収まり、腕板の長さ方向に設けた長孔で支点軸が支持され、前記支点軸を中心とする回転と、長孔に沿って鍔板に接近離反動する移動が可能となり、この回転ナットは、その長さ方向が腕板の長さ方向に沿う位相と、腕板の長さ方向に直交して鍔板と対面する位相の間で回転することになる。
このような留め具を用いて壁部材に物品を固定するには、腕板の先端部に回転ナットを位置させ、その長さ方向を腕板の長さ方向に沿わせた位相にしておき、壁部材に予め設けた下孔に前記回転ナットと腕板を挿入し、ホルダーの鍔板を部材の表面に当接させ、この状態で物品を貫通させたねじを鍔板のねじ挿通孔からホルダー内に挿入し、ねじの先端が回転ナットの傾斜面を押すことで、この回転ナットは腕板の先端部において該腕板の長さ方向に直交する位相に回転し、回転ナットに設けたねじ孔とねじの中心線が一致する。
この状態で、ねじを押し込みながら回転させると、ねじがねじ孔にねじ込まれることで回転ナットが引き寄せられ、回転ナットとねじの頭部で壁部材に対して物品を締め付け固定することになる。
このような留め具は、ホルダーを薄い金属板の打ち抜きと折り曲げ加工によって形成すると共に、回転ナットはコスト的な観点から金属材料を用いた鋳物(ダイカスト)によって製作されている。
ところで、従来のホルダーは、略長方形となる鍔板の中心部に円形のねじ挿通孔を設け、この鍔板の狭幅方向の両側で前記ねじ挿通孔の中心線を挟んで等距離の位置に、鍔板の裏面側に向けて直角に折れ曲がる一対の腕板を対向状に設け、前記腕板の長さ方向に回転ナットを保持するための長孔を設けた構造になっている。
また、回転ナットは、一対の腕板間に納まる状態で、その両側面に設けた突軸が長孔に少し遊びのある状態で嵌り、突軸を支点とする回転と長孔の長さ方向に沿った移動が可能となるよう、前記ホルダーで保持されている。
上記鍔板のねじ挿通孔は、回転ナットのねじ孔にねじ込むねじのねじ山径よりも大径となり、このねじ挿通孔に対するねじの通過が円滑に行えるようになっており、また、上記鍔板の両側に設けた一対の腕板は、前記ねじ挿通孔の中心線を挟んで等距離の位置に対向状に設けられ、腕板間の先端側で回転ナットが鍔板と対面する位相になったとき、ねじ挿通孔とねじ孔は略同軸心状の位置関係となり得るようになっており、ねじ挿通孔に挿通したねじをねじ孔へねじ込むことが可能になる。
特開2001−280323号公報 特開2002−317807号公報
上記した従来の留め具は、ねじで押された回転ナットが腕板の先端で回転して鍔板と対面する位相で、ねじ挿通孔とねじ孔が略同軸心状になり得る位置関係となる構造になっているため、ねじによる回転ナットの押し込み時やねじ孔へのねじのねじ込み時に、ねじはホルダーと直接接触することがなく、従って、ねじの押し込み力及びねじ込み力が回転ナットへダイレクトに作用することになる。
しかし、回転ナットは、ホルダーに少し遊びのある状態で保持されているため、ねじによる押し込みやねじ込みの力が作用したとき、ねじがねじ孔に螺合するまでの初期段階において回転ナットにグラつきが生じ、このグラつきによってねじがねじ孔を押し広げることになり、このとき、ねじの押し込み力及びねじ込み力が回転ナットに対してダイレクトに作用すると、ねじがねじ孔を強く押し広げることになり、その結果、鋳物で製作されている回転ナットは、強度的に劣るので、ねじ孔部分から割れたり内周の雌ねじが破壊される事態が発生するという問題がある。
また、ねじの押し込み力が回転ナットに直接作用するような構造では、作業者の押し込み力が大きい場合に、上記した回転ナットの割れや雌ねじの破壊確率が増大することになる。
そこで、この発明の課題は、ホルダーの一部にねじを係合させることにより、ねじにより起因した回転ナットのグラつきの発生を抑えると共に、ねじの押し込み力が回転ナットに直接作用するのを防ぐことで、ねじによる押し込みやねじ込み時に生じた回転ナットの割れや雌ねじの破壊発生を防ぐことができる留め具のホルダーを提供することにある。
上記のような課題を解決するため、請求項1の発明は、ねじ挿通孔を有する鍔板の両側に一対の腕板が前記ねじ挿通孔の中心線を挟んで対向状に設けられ、前記腕板間で回転と鍔板に対する接近離反動が可能となるよう保持した回転ナットとで留め具を形成するホルダーであって、
前記鍔板の両側に設けた一対の腕板を、ねじ挿通孔の中心線からの距離が異なるように設けることで、鍔板に設けたねじ挿通孔と、このホルダーの腕板間で保持した回転ナットのねじ孔の中心線の関係を、回転ナットが腕板の先端で鍔板と対面する位相にあるとき、ねじ挿通孔が一対の腕板に対して一方に片寄った分だけ偏心するように設定し、
前記ホルダーは、両側の腕板間で保持した回転ナットに対して両腕板の対面方向への傾動性を具有し、鍔板に設けたねじ挿通孔を回転ナットに形成したねじ孔の中心線に一致させる方向に鍔板の移動を可能にしたものである。
請求項2の発明は、上記鍔板の回転ナットに向く側の面に、ねじ挿通孔の周縁に沿って両側腕板に臨む部分で切り離された周壁を設け、前記ねじ挿通孔の両側腕板に臨む周縁部分が、前記鍔板を形成する金属板の板厚になっているようにしたものである。
請求項3の発明は、上記鍔板を形成する金属板の板厚が、上記回転ナットにねじ込み使用するねじにおけるねじ山のピッチ以下に設定されているようにしたものである。
ここで、上記ホルダーの鍔板に設けたねじ挿通孔と、このホルダーの腕板間で保持した回転ナットのねじ孔の中心線の関係は、回転ナットが腕板の先端で鍔板と対面する位相にあるとき、ねじ挿通孔が一対の腕板に対して一方に片寄った分だけ偏心し、このため、ねじの先端がねじ孔に進入したとき、ねじはねじ挿通孔の偏心側に傾き、ねじ山の途中がねじ挿通孔の偏心と反対側の周縁に対して係合する。
上記の状態で、ねじに加えた押し込み力が、上記した係合部分で受けられることで、回転ナットに加わるねじの押し込み力が和らぎ、同時に、ねじがホルダーと係合することで、ホルダーに対してねじと回転ナットの動きが阻止され、回転ナットのグラつき発生を防ぐことができる。
上記ねじをねじ込み回転させると、ねじ孔に螺入するねじはねじ孔と同軸心になることで、ホルダーの鍔板をねじ挿通孔の偏心と反対側に押し、ホルダーは両腕板が湾曲状に撓むことでねじ挿通孔がねじ孔と同軸心状となり、ねじ孔に対するねじのねじ込みが行え、ねじの頭部が物品に当接した状態でねじをねじ込み回動させると、回転ナットが引かれて壁部材の裏面に当接し、ねじの頭部と回転ナットで壁部材と物品を締め付けて固定することになる。
この発明によると、鍔板の両側に位置する一対の腕板を、ねじ挿通孔の中心線に対して不等距離の配置で設けることで、鍔板に設けたねじ挿通孔と、このホルダーの腕板間で保持した回転ナットのねじ孔の中心線の関係を、回転ナットが腕板の先端で鍔板と対面する位相にあるとき、ねじ挿通孔が一対の腕板に対して一方に片寄った分だけ偏心するように設定し、前記ホルダーは、両側の腕板間で保持した回転ナットに対して両腕板の対面方向への傾動性を具有し、鍔板に設けたねじ挿通孔を回転ナットに形成したねじ孔の中心線に一致させる方向に鍔板の移動を可能にしたので、回転ナットのねじ孔に対してねじ込むねじの途中をホルダーの鍔板に係合させることができ、ホルダーに対してねじと回転ナットの動きを阻止することで、回転ナットのグラつき発生を防ぐことができ、前記回転ナットのグラつき発生により起因するねじ孔部分からの割れや内周の雌ねじの破壊を防ぐことができる。
また、ねじ山の途中がホルダーの鍔板に対して係合することで、回転ナットに加わるねじの押し込み力が和らぎ、ねじによる過度な押し込み力が係るのを防ぐことで、回転ナットの破壊発生を防ぐことができる。
この発明に係るホルダーを用い、回転ナットが腕板の先端で回転して鍔板と対面する位相にした状態を示す留め具の斜視図 (a)はこの発明に係るホルダーの拡大した平面図、(b)は(a)の線b−bでの縦断正面図 留め具の使用時におけるホルダーと回転ナットにねじ込むねじの関係を、ねじを線画で描いて傾斜角度を誇張した状態で工程順に示す模式図であり、(a)は回転ナットが腕板の長さ方向に沿う位相にある留め具にねじを挿入した初期の状態を示す説明図、(b)はねじで押されて回転ナットが腕板の先端で鍔板と対面する位相に回転した途中の状態を示す説明図、(c)はねじを回転ナットにねじ込んだ状態を示す説明図 図3(a)乃至(c)の模式図における各図のホルダーのねじ挿通孔とねじの関係部分だけを取り出して、ねじの傾斜角度を誇張した状態で示す説明図であり、(a)は図3(a)、(b)は図3(b)、(c)は図3(c)にそれぞれ該当する断面図 留め具の使用時において、回転ナットが腕板の長さ方向に沿う位相にある留め具にねじを挿入した初期の状態を示す拡大した横断面図 留め具の使用時において、ねじで押されて回転ナットが腕板の先端で鍔板と対面する位相に回転した途中の状態を示す拡大した横断面図 留め具の使用時において、ねじを回転ナットにねじ込んだ締結状態を示す拡大した横断面図
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、この発明に係る留め具1を示し、金属板を用いてコ字状に折り曲げ形成したホルダー2と、このホルダー2で保持した回転ナット3の組み合わせからなり、この留め具1には、その使用時、図7のように、回転ナット3にねじ込む部材固定用のねじ4が別途用意されている。
上記ホルダー2は、ステンレスのような薄い金属板を用い、略長方形となる鍔板5と、この鍔板5の長さ方向に沿う両側縁の中間位置に一対の腕板6、7を一体に打ち抜き、鍔板5に対して両腕板6、7を一面側へ対向状に折り曲げることにより、前記ホルダー2を正面から見てコ字状に形成し、更に、前記鍔板5の略中央の位置にねじ4のねじ山径よりも少しだけ大径となるねじ挿通孔8と、両腕板6、7の長さ方向に沿って長孔9が設けられている。
図2のように、上記鍔板5に設けた両腕板6、7は、ねじ挿通孔8の中心点Oを挟んで対面し、このねじ挿通孔8の中心点Oに対する両腕板6、7の位置は、前記中心点Oから不等距離の配置となるように設けられ、従って、両腕板6、7間に対するねじ挿通孔8の位置関係は、ねじ挿通孔8が両腕板6、7の外面間に対して一方の腕板6側に片寄った偏心状態になっている。
即ち、図2のように、ねじ挿通孔8の中心点Oから一方腕板6までの寸法βと、中心点Oから他方腕板7までの寸法αは、β<αの関係になっており、鍔板5の長さ方向に沿う幅中心線に対してねじ挿通孔8が一方の腕板6側に偏心した配置となり、鍔板5のねじ挿通孔8を挟む両側の部分は、ねじ挿通孔8の周縁と一方の腕板6との間が狭幅部5aとなり、他方の腕板7との間が広幅部5bになっている。
上記鍔板5の回転ナット3に向く背面側に、ねじ挿通孔8の周縁に沿って弧状の周壁10が設けられ、この周壁10の両側腕板6、7に臨む部分は切り欠き11によって切り離され、前記切り欠き11によってねじ挿通孔8の両側腕板6、7に臨む内周縁部分が、前記鍔板5を形成する金属板の板厚になっている。
上記鍔板5の板厚は、上記回転ナット3にねじ込み使用するねじ4おけるねじ山4aのピッチ以下に設定され、ねじ4のねじ込み時にそのねじ山4aの谷が前記鍔板5の切り欠き11に臨む板厚に対して確実に係合もしくは螺合することができるようになっている。
上記回転ナット3は、十分な厚みを有する長方形のブロック状となるよう鋳物で形成され、その中央部分の位置に厚み方向へ貫通するねじ孔12と、このねじ孔12が開口する一面側で一方端部側の位置に、ねじで押されるとこの回転ナットに回転が生じるようにするための回転用傾斜面13と、両側面の中央部分に一対となる回転軸14と、両側面で前記回転軸14から他方端部寄りに位置に、腕板6、7の周縁や先端の突爪15と関連して回転ナット3の回転方向と角度を規制するための突起16が設けられている。
この回転ナット3は、ホルダー2の両腕板6、7間に納まる状態で、回転軸14が長孔9に嵌り合い、回転ナット3は長孔9に沿って鍔板5に対する接近離反する移動が可能になるよう支持され、前記回転ナット3の回転方向と範囲は、ホルダー2の両腕板6、7における先端に突設した突爪15と前記回転ナット3の突起16により、回転ナット3の長さ方向が腕板6、7の長さ方向に沿って回転用傾斜面13の端部が鍔板5に位置する位相と、この位相から、回転用傾斜面13が鍔板5に向く条件で長さ方向が鍔板5と対面して腕板6、7と直交する位相(図1の状態)の間になるよう設定されている。
上記回転ナット3が回転軸14を介して長孔9の先端側で支持された状態で、鍔板5と対面する位相にあるとき、ねじ孔12に対して鍔板5のねじ挿通孔8は一方の腕板6側に片寄った分だけ偏心状態にあるが、この偏心量は僅かであるので、ねじ挿通孔8から挿通したねじ4の先端をねじ孔12に支障なく進入させることができる位置関係にあり、前記ねじ4をねじ孔12にねじ込み回転させると、ねじ4がねじ孔12と同軸心状になることで、ねじ4は鍔板5の広幅部5bを押すことで、鍔板5をねじ挿通孔8がねじ4と同軸心状となる方向に移動させることになる。
このため、上記ホルダー2は、両側腕板6、7間で保持した回転ナット3に対し、鍔板5に設けたねじ挿通孔8の中心点Oが回転ナット3に形成したねじ孔12の中心線に一致する方向への傾動性を具有しており、具体的には、両側腕板6、7を形成する金属薄板の可曲性と復元弾性によって、回転ナット3に対して鍔板5の両側腕板6、7の対面方向への移動性が得られることになる。
この発明の留め具1は、上記のような構成であり、裏面に手が届かない壁部材に物品をねじで固定する場合に用いるものであり、図3(a)のように、ホルダー2に対して回転ナット3を、長孔9の先端部に回転軸14を位置させて、その長さ方向が腕板6、7の長さ方向に沿い、かつ、回転用傾斜面13の端部が鍔板5に臨む位相にする。
図3(a)と図5を参考に、壁部材aに予め穿設した下孔bに留め具1の回転ナット3から腕板6、7を挿入し、前記回転ナット3を壁部材aの裏面側に位置させて鍔板5を壁部材aの表面に当接させた状態で、物品cの取付孔dに挿通したねじ4を鍔板5のねじ挿通孔8から留め具1内に挿入すると、ねじ4の先端部が回転ナット3の回転用傾斜面13に摺接し、この回転用傾斜面13は、一方端面から中央部分に向けて上り傾斜になっているので、ねじ4の先端で押されると上り傾斜の作用で回転ナット3に回転が生じることになり、回転ナット3が90°回転して腕板6、7と直交する位相になると、図3(c)と図6のようにねじ4の先端がねじ孔12に進入する。
このとき、ねじ孔12に対して鍔板5のねじ挿通孔8は一方の腕板6側に片寄った分だけ偏心状態の位置関係にあるため、ねじ4はホルダー2に対して一方の腕板6側に片寄った傾斜状態となりながら挿入されるが、ねじ4の先端がねじ孔12に進入した時点で、ねじ4はねじ孔12と同軸心状となろうとし、図4(b)と図6のように、他方の腕板7側へ向けて水平になろうとする動きが加わるので、ねじ山4aの途中が、ねじ挿通孔8の周縁で他方の腕板7側に位置する周壁10の切り欠き11に臨む鍔板5の板厚に係合し、これにより、ねじ4による回転ナット3の押し込み力を緩和することで、回転ナット3に過度な押し込み力を掛けないようにすることができる。
上記回転ナット3は、ホルダー2に少し遊びのある状態で保持されているが、ねじ4がねじ孔12に螺合するまでの初期段階において、ねじ4による押し込み力を緩和することで、回転ナット3のグラつきの発生を抑えることができ、作業者の押し込み力が大きい場合のねじ4によるダイレクトな押し込み力により起因する回転ナット3の割れの発生を防ぐことができる。
また、ねじ4がねじ孔12に対して同軸心状となるよう他方の腕板7側への水平になろうとする動きが加わると、鍔板5の板厚に係合する部分で鍔板5を同方向に押圧移動させ、図3(c)のように、ホルダー2の鍔板5は両腕板6、7の撓みによって壁部材aの表面を摺動することで、この鍔板5に設けたねじ挿通孔8の軸心が、回転ナット3のねじ孔12の軸心に接近する。
上記ねじ4の先端がねじ孔12に進入した時点でねじ4をねじ込み方向に回転させると、ねじ孔12に螺入したねじ4の頭部4bが物品cに達した時点で、ねじ4は回転ナット3を鍔板5の側に引き寄せ、壁部材aの裏面側に回転ナット3が当接した状態で、回転ナット3とねじ4の頭部4bで壁部材aと物品cを挟圧し、壁部材aに物品cを締め付け固定することができる。
上記ねじ4のねじ込み時において、ねじ山4aが鍔板5の板厚に螺合しているので、ねじ込み回転させた時の押し込み力が鍔板5で受けられ、ねじ4の押し込み力が回転ナット3のねじ孔12へダイレクトに加わらないため、ねじ孔12のねじ山がねじ4の過度な押し込み力によって破損するのを有効に防ぐことができる。
また、ねじ4による締結状態において、回転ナット3とねじ4はねじ孔12とねじ山4aの螺合によって結合され、同時にねじ4と鍔板5はねじ山4aが鍔板5の板厚に螺合することで結合され、これによって、ねじ4と回転ナット3及びホルダー2の三者が互いに結合され、前記三者間の相互のガタツキ発生をなくすことで緩みのない締結状態を維持することができる。
1 留め具
2 ホルダー
3 回転ナット
4 ねじ
5 鍔板
6、7 腕板
8 ねじ挿通孔
9 長孔
10 周壁
11 切り欠き
12 ねじ孔
13 回転用傾斜面
14 回転軸
15 突爪
16 突起

Claims (3)

  1. ねじ挿通孔8を有する鍔板5の両側に一対の腕板6、7が前記ねじ挿通孔8の中心線を挟んで対向状に設けられ、前記腕板6、7間で回転と鍔板5に対する接近離反動が可能となるよう保持した回転ナット3とで留め具1を形成するホルダー2であって、
    前記鍔板5の両側に設けた一対の腕板6、7を、ねじ挿通孔8の中心線からの距離が異なるように設けることで、鍔板5に設けたねじ挿通孔8と、このホルダー2の腕板6、7間で保持した回転ナット3のねじ孔12の中心線の関係を、回転ナット12が腕板6、7の先端で鍔板5と対面する位相にあるとき、ねじ挿通孔8が一対の腕板6、7に対して一方に片寄った分だけ偏心するように設定し、
    前記ホルダー2は、両側の腕板6、7間で保持した回転ナット3に対して両腕板6、7の対面方向への傾動性を具有し、鍔板5に設けたねじ挿通孔8を回転ナット3に形成したねじ孔12の中心線に一致させる方向に鍔板5の移動を可能にした留め具のホルダー。
  2. 上記鍔板5の両側腕板6、7が折れ曲がる方向の裏面側に、ねじ挿通孔8の周縁に沿って両側の腕板6、7に臨む部分で切り離された周壁10を設け、前記ねじ挿通孔8の両側の腕板6、7に臨む周縁部分が、前記鍔板5を形成する金属板の板厚になっている請求項1に記載の留め具のホルダー。
  3. 上記鍔板5を形成する金属板の板厚が、上記回転ナット3にねじ込み使用するねじのねじ山ピッチ以下に設定されている請求項1又は2に記載の留め具のホルダー。
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