JP6978931B2 - 発光機の断線検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、LED(発光ダイオード)を光源とする発光機(信号機を含む)における断線検出装置に関し、特に踏切支障報知装置として設置される特殊信号発光機の断線検出装置に利用して有効な技術に関する。
鉄道の踏切の手前には、踏切近傍に設置されている踏切支障報知装置(緊急停止ボタン)が操作されたときあるいは踏切内の障害物を検知する障害物検知装置が動作したときなど、列車を緊急に停止させる必要がある場合に点滅発光して列車の乗務員へ報知する特殊信号発光機が設けられている。
鉄道に関する技術上の基準を定める省令には、発光信号を現示する装置は、接近する列車が当該列車の進路を支障する箇所までに停止することができる距離以上の地点から確認することができる位置に設置することと規定されている。そのため、鉄道事業者は、踏切から800m以上手前の地点で発光信号を確認することができるように特殊信号発光機を設置している。
近年、特殊信号発光機はLEDを光源とするものが多くなって来ている。かかる特殊信号発光機は、基板に複数のLEDが縦横に配列して実装されており、通常は、6〜10個程度のLEDを直列に接続したものが複数組設けられて構成されている。そのため、LED列の内の1つのLEDが故障あるいはLEDへ電流を流す配線が断線したとき(以下、これをLEDの断線と称する)には、直列接続されているすべてのLEDが滅灯して発光光量が減少し、800m手前からの視認するのが困難になるので、LEDが断線していないか否か定期的に検査が実施されている。しかし、従来の断線検知は、作業員が現地に赴いて人手で行うものであったため、多大な労力と時間を必要としていた。
なお、本発明に関連する技術して、例えばLEDを光源とする信号灯の断線検出装置に関する発明がある。
特許文献1の信号灯の断線検知装置は、基板上に実装された複数のLEDを2以上の組に分割し、各組のLEDの直列回路を電源回路に並列に接続するとともに、各組のLEDの直列回路にそれぞれ検知素子を設けて各組の検知素子のAND(論理積)をとる回路を設け、AND条件が崩れたときにリレーを動作させて故障発生情報を監視装置へ出力するように構成されている。
特開平07−287043号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている技術を特殊信号発光機に適用する場合には、特殊信号発光機が踏切から離れた位置に設置されているため、特殊信号発光機側で検出した故障発生情報(断線検知信号)を所定の器具箱(踏切制御装置等)の機器へ伝送するためのケーブルを新たに設置する必要があり、多くの労力が必要になるとともに、設置したケーブルが断線していないか検査する新たなメンテナンス作業が派生するという課題がある。
また、特許文献1の断線検知技術と従来の人手による断線検査は、いずれもLEDの滅灯状態を検知するものであるため事後保全であり、LEDやケーブルが切れかかっている劣化状態までは検知できないつまり予防保全を行うことができないという課題がある。
本発明は、上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、新たにケーブルを設置することなく、発光機のLEDの断線を検出することができる断線検出装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、発光機のLEDや配線、ケーブルが切れかかっているような劣化状態を検出することができる予防保全が可能な発光機の断線検出装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、断線を検出するタイミングで発光機の作動指令信号が入った場合に本来の発光動作が妨げられることのない発光機の断線検出装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、
発光ダイオードを光源とする発光機を駆動制御し発光させる発光制御器に対応して設けられ前記発光機内の断線、劣化または電源を供給するケーブルの断線、劣化を検知する断線検出装置において、
前記ケーブルが接続される一対の電源出力端子と、
前記一対の電源出力端子に接続され、前記発光機を発光させる際に電流を流す第1の経路および断線、劣化の検出時に電流を流す第2の経路と、
前記第2の経路に流れる電流を測定可能な電流測定手段と、
所定のタイミングで前記第2の経路に電流を流して前記電流測定手段による電流測定を実施させる機能および前記電流測定手段により検出された電流値に基づいて断線もしくは劣化を判定する機能を有する制御手段と、
を備え、前記第1の経路および第2の経路の途中には導通または非導通状態に切替え可能なスイッチ手段がそれぞれ設けられ、
前記第1の経路の途中の前記スイッチ手段は、外部からの発光機作動指令信号に応じて導通状態にされ、
前記第2の経路の途中の前記スイッチ手段は、外部からの発光機作動指令信号がないことを条件に前記制御手段からの測定指令信号により導通状態にされるように構成したものである。
上記のように構成された発光機の断線検出装置によれば、発光機側でなく発光制御器側で断線の有無を判定することができるため、新たにケーブルを設置することなく、発光機のLEDの断線を検出することができる。また、断線検出時に電流を流す第2の経路を流れる電流を測定し検出された電流値に基づいて断線もしくは劣化を判定するので、LEDやケーブルが切れかかっているような劣化状態を検出することができ、予防保全が可能となる。
ここで、望ましくは、前記一対の電源出力端子から前記ケーブルへ流す電流の向きを反転させる電流反転手段を備え、前記電流反転手段は、前記発光機作動指令信号がない場合には前記発光機作動指令信号が入っている際に流す電流の向きと逆の向きに電流を流すように構成する。
かかる構成によれば、発光機の電源入力端子に逆方向の電圧が印加された際に点灯する確認用のLEDが設けられている場合に、作動指令信号が入っている場合に流す電流と逆の向きに電流を流すことで確認用のLEDを点灯させ、ケーブルの接続状態を表示させることができる。
さらに、望ましくは、前記電流反転手段によって逆の向きに流されている電流を測定する第2電流測定手段を備えるように構成する。
かかる構成によれば、発光機へ電源を供給するケーブルを常時監視して断線もしくは劣化が発生した場合にはそれを検知することができる。
また、望ましくは、前記発光機は、踏切支障報知装置または踏切内障害物検知装置が動作したときに生成される信号を前記発光機作動指令信号として発光する特殊信号発光機であり、踏切制御装置に設けられ踏切警報機を作動させる制御リレーの接点が落下していないことを条件に前記電流測定手段による電流測定が実施されるように構成する。
上記のような構成によれば、断線を検出するタイミングで特殊信号発光機の作動信号が入った場合には断線検知処理を実施しないあるいは処理を中止するので、緊急発報時の発光動作が妨げられることがないとともに、ノイズによる誤検知を回避することができる。
また、望ましくは、前記電流測定手段による電流測定を実施させるための信号により作動される電磁リレーを備え、前記第1の経路および第2の経路の途中に前記電磁リレーの接点がそれぞれ設けられ、
前記制御手段は、計時機能を備え、所定時間毎に前記電磁リレーを作動させる前記測定指令信号を出力して前記電磁リレーのコイルに電流を流し、前記第1の経路の途中の前記接点を非導通にさせる一方、前記第2の経路の途中の前記接点を導通させて前記電流測定手段による電流測定を実施させるように構成する。
上記のような構成によれば、制御手段が計時機能を備えているため、所定時間毎に断線検知処理を実施することができる。また、電磁リレーによって電流経路の導通/非導通を設定するため、発光機作動指令信号がない場合にもLEDへ電流を流すことができ、常時滅灯しているLEDの断線検出が可能となる。
本発明の発光機の断線検出装置によれば、新たにケーブルを設置することなく、発光機のLEDの断線を検出することができる。また、LEDや配線、ケーブルが切れかかっているような劣化状態を検出することができる。さらに、断線を検出するタイミングで発光機の作動指令信号が入った場合に本来の発光動作が妨げられることのない発光機の断線検出装置を実現することができるという効果がある。
本発明に係る発光機の断線検出装置が適用される特殊信号発光機の発光制御システムの構成を示した概略図である。 特殊信号発光機の具体例を示すもので、(A)は特殊信号発光機の外観図、(B)は特殊信号発光機の回路図である。 本発明の実施形態における発光制御器の構成例を示した回路構成図である。 実施形態の発光制御器における緊急発報時の電流の経路を示した図である。 実施形態の発光制御器における検測スイッチがオンされた検測モード時の電流の経路を示した図である。 実施形態の発光制御器における非発報、非検測モード時の電流の経路を示した図である。 本発明の実施形態の発光制御器の変形例を示す回路構成図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の断線検出装置が適用される特殊信号発光機の制御システムの概略構成を、また図2は特殊信号発光機の発光部の外観および回路構成を示す。
図1に示すように、特殊信号発光機10は、発光部11と支持ロッド12とからなり踏切の手前数百メートルの位置に設置された支柱21によって支持されており、発光部11に電源を供給する配線(図示省略)は支柱21に装着されている接続箱22に接続され、接続箱22からケーブル23を介して踏切の近傍に設置されている踏切制御リレー等からなる踏切制御装置が内蔵された器具箱24に接続されている。
本実施形態における特殊信号発光機の断線検出装置は、踏切制御リレーの筐体とほぼ同じ大きさの筐体を有するユニットとして構成され、器具箱24内に配設されている。具体的には、器具箱24内に電磁リレーを差し込み可能な複数のプラグ端子を備えた受け台が設けられており、複数のプラグ端子のうち一つに断線検出装置(ユニット)が差し込まれている。このようにすることで、受け台の空いているプラグ端子を利用して断線検出装置を設置することができ、設置スペースを確保するためにリレーなど既設部品の移設作業を不要にして、設置作業を簡単に行うことができるようになっている。
特殊信号発光機10の発光部11は、図2(A)に示すように、例えば150個の赤色発光ダイオードLEDが25行×6列のようなマトリックスをなすように配設され、図2(B)に示すように、各行6個の赤色LED(R)が直列回路を構成するように接続されている。なお、図2(B)においては、図示の都合上、25個のLED列のうち2列が示され、他の列は図示が省略されている。25個のLED列には、それぞれ整流用のダイオードDと並列抵抗R1,R2が赤色LED(R)と直列形態に接続されているとともに、25個のLED列と並列に逆方向接続された緑色LED(G)が設けられている。
この緑色発光ダイオードLED(G)は誤接続検知用のもので、発光機作動指令信号が入っていない場合は、発光ダイオードLED(R)の逆方向の電圧が印加されているため、特殊信号発光機10のプラス側端子(+)に接地電位(負電位)が印加され、マイナス側端子(−)に正電位が印加されるようにケーブルが接続された場合に、緑色のLED(G)が点灯することでケーブルの誤接続を検知することができるとともに、ケーブルが正しく接続されている場合に、発光部非点灯時に発光機の電源端子に逆電圧を印加することでケーブルの断線の有無を視覚的に認知できるようになっている。
図3には、本実施形態における断線検出装置を備えた発光制御器30の回路構成例が示されている。なお、図3においては、特殊信号発光機10のLED列は一つのLEDに簡略化して表してある。
図3において、「V」印および「逆V」印はリレーの電気接点を表わしており、このうち「V」はリレーのコイルに電流が流れて励磁されるとオン(導通状態)になる接点(常開接点)を、また「逆V」はリレーのコイルに電流が流れて励磁されるとオフ(遮断状態)になる接点(常閉接点)を表わしている。また、図3において、符号RLYが付されているのは、リレーのコイルであるが、以下単にリレーと称する。各リレーとそのリレーの励磁によって作動される接点には同一の文字(EPR等)が付されている。
図3において、太線で示されているのは、特殊信号発光機10を点灯制御させる本来の点灯制御回路である。
点灯制御回路は、特殊信号発光機10に電源を供給するケーブル23A,23Bの一端が接続される一対の電源出力端子31A,31Bと電源入力端子32A,32Bとの間に設けられた電源配線L1,L2と、踏切近傍に設置されている図示しない緊急停止ボタンが操作されたときあるいは踏切内の障害物検知装置が動作したときなどに作動する緊急発報リレーによってオフ(遮断状態)にされる接点ERと、当該接点ERがオフされると電流が遮断されて非励磁される緊急制御用リレーRLY1(EPR)を備える。
そして、上記電源配線L1,L2の途中には緊急制御用リレーRLY1の非励磁時にオン(導通状態)にされる接点EPRがそれぞれ設けられている。このような構成を有する点灯制御回路により、緊急時に緊急発報リレーが作動すると、電源配線L1,L2およびケーブル23A,23Bを介して特殊信号発光機10に電源が供給されて点灯される。
なお、点灯制御回路には点滅制御回路33が設けられており、点滅制御回路33によって特殊信号発光機10に間欠的に電流が流されてLEDが点滅駆動されるように構成されている。
また、点灯制御回路は、電源出力端子31A,31Bと電源入力端子32A,32Bと交差接続するための極性反転用電源配線L3,L4を備え、電源配線L3,L4の途中にはリレーRLY1が励磁されるとオン(導通状態)にされる接点EPRがそれぞれ設けられている。これにより、発光部非点灯時に逆電圧が特殊信号発光機10に印加されて緑色LED(G)が点灯することでケーブルの断線の有無を視覚的に認知することができる。
さらに、本実施形態の発光制御器30には、電源出力端子31Aと電源入力端子32Aとの間に接続されたバイパス配線L11,L12が設けられ、これらのバイパス配線L11,L12の途中には後述の検測開始用リレーRLY2が励磁されるとオン(導通状態)にされる接点(Vの検測R)がそれぞれ設けられている。また、電源出力端子31A,31Bと電源入力端子32A,32Bとの間に接続された電源配線L1,L2の途中には検測開始用リレーRLY2が励磁されるとオフ(非導通状態)にされる接点(逆Vの検測R)がそれぞれ設けられている。また、電源配線L2の途中には、端子31Bから端子32Bに向かって順方向となる整流用のダイオードD1が設けられている。
また、本実施形態の発光制御器30には、断線検知回路に検測指令を与えるための検測スイッチSWと、この検測スイッチSWによる手動制御、または計時機能(タイマ)による自動制御で励磁される検測開始用リレーRLY2(検測R)と、断線検知信号を外部の監視装置へ出力させるための断線検知出力リレーRLY3(断線)と、特殊信号発光機10のLEDおよびケーブルが正常であることを出力させるための正常状態出力リレーRLY4(正常)と、上記検測スイッチSWおよびリレーRLY3,RLY4を制御する制御基板34が設けられている。
制御基板34は、マイクロプロセッサ(CPU)やCPUが実行するプログラムを記憶したメモリ(ROM,RAM)からなる制御部CNTと、計時機能を有するタイマTMRと、絶縁型信号伝達手段としてのフォトカプラPCを備える。検測指令はタイマTMRからの信号によって例えば1日一回所定時間にオンにされ、これによって検測開始用リレーRLY2(検測R)が励磁されるように構成されている。なお、タイマTMRは回路で構成されたものでも、ソフトウェアによって構成されたものであっても良い。
また、発光制御器30には、踏切制御装置に設けられ踏切警報機を作動させる図示しない制御リレー(R)の状態に応じてオン(導通状態)にされる接点(R)が接続される端子35が設けられており、上記接点(R)によって生成される信号はフォトカプラPCへ伝達される。上記接点(R)は踏切制御のリレーが動作(接点落下)していないときに導通され、フォトカプラPCを介してその情報(状態)が上記検測開始用リレーRLY2(検測R)へ伝達される。そのため、リレーRLY2(検測R)は、踏切制御のリレー(R)が動作(接点落下)していないことを条件に検測開始用リレーRLY2(検測R)に電流が流されてコイルが励磁される。これにより、前述したバイパス配線L11,L12上の接点(検測R)が導通、配線L1,L2上の接点(検測R)が非導通にされて、断線検知回路はLEDの断線検知動作に移行する。
上記バイパス配線L11の途中には、電流−電圧変換用の抵抗R4と、この抵抗R4の端子間電圧を測定することで流れる電流の値を検出する電流測定器36とが設けられており、検出された電流値は制御基板34の制御部CNTへ知らされる。そのため、非発報時(制御基板へ入力されている接点EPRがオン)において、検測指令が入った場合、図5に示すような経路で抵抗R4に電流が流れ、その電流の値が電流測定器36によって検出される。そして、検出された電流値が制御基板34の制御部CNTへ知らされ、制御部CNTは検出された電流値に基づいて、LEDまたはケーブルに完全断線または部分断線が生じているか否か判断することができる。
なお、緊急発報時(緊急停止ボタンが操作されたときあるいは踏切内の障害物を検知する障害物検知装置が動作したとき)においては、緊急制御用リレーRLY1(EPR)が非励磁にされて電源配線L1,L2上の接点EPRが導通されるとともに、検測指令が入っても検測開始用リレーRLY2(検測R)が励磁されることはない。そのため、電源配線L1,L2上の接点(検測R)が導通状態であることで、図4に示すような経路で電流が流れ、特殊信号発光機10のLEDが点灯(点滅)される。
また、電源配線L2の途中には、端子31Bから端子32Bに向かって順方向となる整流用のダイオードD1と並列に接続された直列形態の逆方向ダイオードD2および抵抗R3と、この抵抗R3の端子間電圧を測定することでケーブルの断線および短絡を検出する断線短絡検知器37とが設けられている。そのため、非発報時においては、緊急制御用リレーRLY1(EPR)が励磁であることで電源配線L1,L2上の接点EPRがオフ、また極性反転用電源配線L3,L4上の接点EPRがオン状態にされることで、図6に示すような経路で抵抗R3に電流が流れ、特殊信号発光機10の緑色LED(G)が点灯される。
そして、そのとき抵抗R3の電流の値が断線短絡検知器37によって検出され、検出された電流値は制御基板34の制御部CNTへ知らされ、制御部CNTは検出された電流値に基づいて、ケーブルに断線や短絡またはその予兆が発生しているか否か判断する。なお、ここで、予兆とは、完全な断線または短絡には至っていないが、本来流れるべき電流よりも小さな電流が流れていたり、電流値が0であるべきときに僅かな電流が流れていたりする状況を意味している。
さらに、発光制御器30には、LEDの断線検知信号を外部の監視装置(AGT等)40へ出力させるためのケーブルが接続される端子38A,38Bが設けられており、この端子38A,38B間を接続する配線L0上には、上記正常状態出力リレーRLY4(正常)が励磁されることによってオン状態にされる接点(正常)と、断線検知出力リレーRLY3(断線)が励磁されることによってオフ状態にされる接点(断線)が設けられている。
これにより、断線検知出力リレーRLY3(断線)が励磁されると、接点(断線)がオフされて配線L0が遮断されるため、監視装置40は断線が発生したことを知る、つまり断線検知情報が監視装置へ伝達される。
なお、断線検知動作中に、緊急発報リレーによって接点ERがオフ(非導通状態)されると、タイマにより検測指令が入ったとしても検測開始用リレーRLY2(検測R)に電流が流れず、断線検知回路がLEDの断線検知動作に移行することはない。
上記のように、本実施形態の発光制御器30は、緊急発報リレー(ER)の動作が優先されるため、断線を検出するタイミング(タイマによる所定時刻)で特殊信号発光機の作動信号が入った場合に本来の発光動作が妨げられることがなく、列車運行の安全性が担保される。また、断線検知処理を実行している途中で特殊信号発光機の作動信号が入って来た場合には、断線検知処理を中止する。さらに、前述したように、発光制御器30は、踏切制御のリレー(R)が動作(接点落下)していないことを条件にLEDの断線検知動作に移行するので、踏切制御装置が踏切警報機を動作させている期間は、断線検知処理が実行されることはなく、ノイズによる誤検知を回避することができる。
上記のように、本実施形態によれば、器具箱内に設置されている発光制御器30側に断線検知回路を設けて断線を検知するので、特殊信号発光機との間に新たにケーブルを設置することなく特殊信号発光機のLEDの断線を検出することができる。また、本実施形態における断線検知回路は、測定された電流値に基づいて判定するので、特殊信号発光機のLEDや電源を供給するケーブルが切れかかっているような劣化状態を検出することができる。さらに、断線検知回路は、断線を検出するタイミングで特殊信号発光機の作動信号が入った場合には断線検知処理を実施しないあるいは処理を中止するので、本来の発光動作が妨げられることがない。また、ノイズによる誤検知を回避することができる。
図7は上記実施形態の発光制御器30の変形例を示す。
この変形例の発光制御器30は、同時に2個の特殊信号発光機10A,10Bを点灯制御できるように構成したものであり、2個目の特殊信号発光機10Bへのケーブル23C,23Dが接続される電源出力端子31C,31Dと、電源出力端子31C,31Dと電源入力端子32A,32Bとの間に接続された配線L5,L6と、電源出力端子31C,31Dと電源入力端子32A,32Bとの間に接続されたバイパス配線L13,L14が設けられている。
また、バイパス配線L13上に設けられた抵抗R5と、抵抗R5の端子間電圧に基づいて配線L13に流れる電流を測定する電流測定器36Bと、バイパス配線L14上に設けられたダイオードD3、D3と並列をなす直列形態の逆方向ダイオードD4および抵抗R6と、抵抗R6の端子間電圧に基づいて配線L14を逆方向へ流れる電流を測定する断線短絡検知器37Bとを備える。回路の動作は、上記実施形態(図3)の発光制御器30と同様である。
電流測定器36A,36Bにより測定された電流値は制御基板34へ送られ、制御基板34上の制御部CNTは、測定電流値に基づいてLEDの断線の有無を判定する。また、断線短絡検知器37A,37Bの測定結果は制御基板34へ供給され、制御基板34上の制御部CNTは、ケーブルの断線、短絡またはその予兆の有無を判定し、断線、短絡または予兆有りと判定すると断線検知出力リレーRLY3(断線)を励磁して異常(断線)の発生を監視装置40へ知らせる。
本変形例の発光制御器30によれば、例えば複線区間において上り線に対応して配設されている特殊信号発光機と下り線に対応して配設されている特殊信号発光機を1つの制御器によって制御することができる。また、見通しの悪い区間において、800m手前とそれよりも踏切に近い地点の2箇所に特殊信号発光機が配設されている場合に、2つの特殊信号発光機を1つの制御器によって制御することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態では、検測指令はタイマTMRにより所定時間ごとにオンされて断線検知処理が実行されると説明したが、タイマTMRにより作動される上記検測指令の代わりもしくは手動で作動される検測スイッチを併設しても良い。これにより、作業員が現地に赴いて任意の時刻にスイッチを操作して断線検知を実行させることができる。
また、上記実施形態では、本発明を特殊信号発光機の発光制御器に適用した場合について説明したが、本発明は特殊信号発光機以外のLEDを光源とする表示灯(例えば警報灯や信号機)の発光制御器にも利用することができる。
10 特殊信号発光機
11 発光部
12 支持ロッド
22 接続箱
23 ケーブル
24 器具箱
30 発光制御器
31A,31B 電源出力端子
32A,32B 電源入力端子
33 点滅制御回路
34 制御基板
36 電流測定器
37 断線短絡検知器

Claims (5)

  1. 発光ダイオードを光源とする発光機を駆動制御し発光させる発光制御器に対応して設けられ前記発光機内の断線、劣化または電源を供給するケーブルの断線、劣化を検知する断線検出装置であって、
    前記ケーブルが接続される一対の電源出力端子と、
    前記一対の電源出力端子に接続され、前記発光機を発光させる際に電流を流す第1の経路および断線、劣化の検出時に電流を流す第2の経路と、
    前記第2の経路に流れる電流を測定可能な電流測定手段と、
    所定のタイミングで前記第2の経路に電流を流して前記電流測定手段による電流測定を実施させる機能および前記電流測定手段により検出された電流値に基づいて断線もしくは劣化を判定する機能を有する制御手段と、
    を備え、前記第1の経路および第2の経路の途中には導通または非導通状態に切替え可能なスイッチ手段がそれぞれ設けられ、
    前記第1の経路の途中の前記スイッチ手段は、外部からの発光機作動指令信号に応じて導通状態にされ、
    前記第2の経路の途中の前記スイッチ手段は、外部からの発光機作動指令信号がないことを条件に前記制御手段からの測定指令信号により導通状態にされるように構成されていることを特徴とする発光機の断線検出装置。
  2. 前記一対の電源出力端子から前記ケーブルへ流す電流の向きを反転させる電流反転手段を備え、前記電流反転手段は、前記発光機作動指令信号がない場合には前記発光機作動指令信号が入っている際に流す電流の向きと逆の向きに電流を流すように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の発光機の断線検出装置。
  3. 前記電流反転手段によって逆の向きに流されている電流を測定する第2電流測定手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の発光機の断線検出装置。
  4. 前記発光機は、踏切支障報知装置または踏切内障害物検知装置が動作したときに生成される信号を前記発光機作動指令信号として発光する特殊信号発光機であり、
    踏切制御装置に設けられ踏切警報機を作動させる制御リレーの接点が落下していないことを条件に前記電流測定手段による電流測定が実施されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の発光機の断線検出装置。
  5. 前記電流測定手段による電流測定を実施させるための信号により作動される電磁リレーを備え、前記第1の経路および第2の経路の途中に前記電磁リレーの接点がそれぞれ設けられ、
    前記制御手段は、計時機能を備え、所定時間毎に前記電磁リレーを作動させる前記測定指令信号を出力して前記電磁リレーのコイルに電流を流し、前記第1の経路の途中の前記接点を非導通にさせる一方、前記第2の経路の途中の前記接点を導通させて前記電流測定手段による電流測定を実施させるように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の発光機の断線検出装置。
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