JP6978867B2 - 送信装置及び受信装置 - Google Patents

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本発明は、デジタル放送の伝送路特性の歪補償技術に関し、特に、受信側で伝送路の逆特性を利用して歪補償させるための伝送路に関する情報を送信する送信装置、当該伝送路に関する情報を受信し、逆特性により等化処理を施して送信装置から送信された信号の歪補償を行う受信装置に関する。
4K/8Kの超高精細映像のような高ビットレートの伝送要求が高まっており、伝送容量の拡大が求められている。このため、例えば4K/8Kの超高精細映像の伝送に係る高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式(ISDB−S3)の標準規格(ARIB STD−B44)が策定されている。一方、衛星放送のような非線形特性を有する伝送路においては、APSK(Amplitude and Phase-Shift Keying)信号のような信号点配置の数の多い変調波信号ほど非線形歪の影響を受けやすくなる。
(伝送路特性と歪)
12GHz帯、或いは21GHz帯の衛星放送における伝送路特性として、典型的なものに、放送衛星に搭載される衛星中継器に設けられる入力フィルタ(IMUXフィルタ)、電力増幅器(TWTA)、及び出力フィルタ(OMUXフィルタ)がある。
IMUXフィルタは、各チャンネル周波数に対応した帯域通過フィルタであり、地上放送局から受信した複数チャンネルの変調波信号のうち1チャンネル分の帯域成分のみをそれぞれ抽出し、それぞれのTWTAに出力する。尚、地上放送局では、送信装置からの変調波信号を大電力増幅器(HPA)により電力増幅し、衛星中継器に向けてアップリンクしている。
TWTAは、抽出した1チャンネル分の変調波信号について電力増幅を行い、OMUXフィルタに出力する。
OMUXフィルタは、各チャンネル周波数に対応した帯域通過フィルタであり、TWTAによって電力増幅した変調波信号に対し、1チャンネル分の帯域成分のみを抽出し、不要周波数成分を抑圧した変調波信号を放送波信号として生成し、地上の受信装置に向けて出力する。
ここで、IMUXフィルタ、TWTA、及びOMUXフィルタの各伝送路特性が変調波信号に与える影響について説明する。
本来、TWTAは入力信号と出力信号との間の振幅及び位相の関係が比例関係となる入出力特性で電力増幅処理することが望ましい。しかしながら、この入出力特性は、実際には入力信号の利得が大きくなると出力信号の利得が低下する非線形性(AM‐AM特性)を有し、同時に入力信号に対する出力信号の位相も回転し非線形性(AM‐PM特性)を有する。従って、入力信号の利得が或るレベル内であれば出力信号の利得もほぼ線形の出力レベルとなるが、入力信号の利得が或るレベルを超えると、出力レベルが逆に低下する現象が生じる。このような出力レベルの低下が起こる直前の動作点を、一般に、出力飽和点という。また、この出力飽和点から入力レベルを下げて運用する場合を入力バックオフ(IBO)といい、同様に、入力レベルを絞って、出力レベルを下げた状態で運用する場合を出力バックオフ(OBO)という。とりわけ、16APSKや32APSKといったAPSK変調の場合、振幅・位相の信号点配置において複数の振幅を持つ信号点が存在するため、PSK変調と比較してTWTAの非線形性によって所要C/Nの劣化を起こしやすい。
また、IMUXフィルタ及びOMUXフィルタは、帯域成分を抽出及び波形生成するという観点から、変調波帯域内の周波数において振幅差(周波数‐振幅特性)や群遅延差(周波数‐群遅延特性)が存在する。これらの差は帯域内周波数において不均―となるため、時間軸上でみたときにシンボル遷移に依存した異なる遅延となる。このため、シンボル間での干渉(ISI)を引き起こし、信号点としての広がりとなるため、所要C/Nが劣化することになる。
このようなTWTAのAM‐AM特性及びAM‐PM特性、並びにIMUXフィルタ及びOMUXフィルタの周波数‐振幅特性や周波数‐群遅延特性は、無変調波の入出力信号の測定により取得でき、これらの伝送路特性は時系列数値データとして示される。即ち、伝送路特性の数値データ情報(以下、「伝送路特性情報」と称する。)を送信装置、或いは受信装置で有していれば実際の伝送路で起こりうる歪をデジタル信号上で再現できる。
そこで、この伝送路特性情報を用いて、送信側で予め伝送路歪を補償する送信歪補償技術と、受信側で伝送路歪を補償する受信等化技術が知られている。
例えば、送信歪補償技術として、送信装置において伝送路通過後の信号点配置をシンボルごとに予測し、その逆ベクトルとなる信号点で直交変調し、送信装置から当該伝送路を介して受信装置へ送信することで、実際の伝送路で受ける歪を軽減する技法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、受信等化技術として、伝送路特性情報を用いて、その伝送路特性の逆特性を生成し利用することで、伝送路歪に対し元の理想的な信号点に近づける等化処理を施す技法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。尚、衛星中継器で生じる伝送路歪の補償するために、衛星中継器の入出力特性の逆特性を受信装置の等化器の一部として組み込み、この等化器による歪補償性能を評価した報告が為されている(例えば、非特許文献1参照)。
(伝送路特性の推定)
上記の送信歪補償技術及び受信等化技術は、伝送路特性情報を用いて伝送路特性が既知である時に伝送路の歪補償を行う技法である。しかし、実際の衛星中継器のうち、とりわけTWTAの特性は経年使用により変化し、歪補償の効果を引き出せない可能性がある。また当該衛星中継器を搭載した放送衛星の打ち上げ後は、無変調波信号によるAM‐AM特性及びAM‐PM特性の測定が困難である。そこで送信装置から衛星中継器へのアップリンク及び衛星中継器から受信装置へのダウンリンクの放送波信号から、TWTAのAM‐AM特性及びAM‐PM特性に関する伝送路特性を推定する技法が開示されている(例えば、特許文献3参照)。従って、この推定した伝送路特性を示す伝送路特性情報を、上記の送信歪補償技術及び受信等化技術に利用することができる。
特開2010−136254号公報 特開2016−59027号公報 特開2012−178740号公報
小島,鈴木,小泉,斎藤,田中、"APSK伝送における衛星中継器特性を利用した等化器の性能検証"、電子情報通信学会技術研究報告 Vol.116 No.144、pp.35-38、心学SAT2016-17 、電子情報通信学会、2016年7月14日発行
上述したように、非線形歪を補償し、受信性能を改善する従来技術として、伝送路特性情報を利用して伝送路で受ける歪を送信側で予め予測し、その逆特性となる信号を送信する送信歪補償技術や、伝送路特性情報の逆特性を利用し、等化器の一部として組み込む受信等化技術がある。
そして、送信装置から衛星中継器へアップリンクする変調波信号、及び衛星中継器から受信装置へのダウンリンクする放送波信号から、TWTAのAM‐AM特性及びAM‐PM特性に関する伝送路特性を推定し、この推定した伝送路特性を示す伝送路特性情報を利用することも可能である。
しかしながら、衛星打ち上げ前から既知の、或いは衛星打ち上げ後に推定した伝送路特性情報の逆特性を利用し、等化器の一部として組み込む受信等化技術において、時事その伝送路特性情報を更新したい場合に、如何にして情報伝達するかが問題となる。
例えば、事業者である送信側が伝送路特性情報を更新したい場合に送信装置から受信装置に伝送するとしても、受信装置は複数箇所あるため、例えば通信路を利用して情報伝送することはリアルタイム性(即応性)の観点、及びインフラ設備の観点でも課題が多い。
このため、送信側で伝送路特性情報を更新し、放送波信号の受信と同様に受信側で識別可能に伝送する工夫、並びに、受信側で更新可能とした伝送路特性情報を識別し一斉に受信できるようにする工夫が必要となる。
更に、将来的に、4K/8K等の超高精細映像の伝送に際し、変調多値数を増大させ、より高ビットレートの伝送を実現するには、伝送路特性情報として、TWTAのAM‐AM特性及びAM‐PM特性、並びにIMUXフィルタ及びOMUXフィルタの周波数‐振幅特性や周波数‐群遅延特性のみでは足りず、地上放送局内における大電力増幅器(HPA)のAM‐AM特性及びAM‐PM特性についても加味して、送信装置及び受信装置間の伝送路におけるより厳密な非線形成分の補償が求められる可能性がある。
そこで、本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、地上放送局内の大電力増幅器(HPA)、及び衛星中継器内の入力フィルタ(IMUXフィルタ)、電力増幅器(TWTA)、及び出力フィルタ(OMUXフィルタ)等の所定の伝送路歪要素の入出力特性を示す伝送路特性情報を識別し更新可能に放送波で伝送する送信装置、及び、放送波で受信した伝送路特性情報を識別して逆特性により等化処理を施して歪補償を行う受信装置を提供することにある。
本発明は、伝送路特性情報の伝送のために、デジタル放送のTMCC信号の拡張情報の領域を用いる。本発明に係る送信装置は、伝送路特性情報をTMCC信号の拡張領域に埋め込み、映像信号や音声信号等と同様に多重化して直交変調し、その変調波信号を衛星中継器に向けてアップリンクする。本発明に係る受信装置は、伝送路特性情報の埋め込まれたTMCC信号を含む放送波信号を衛星中継器からのダウンリンクとして受信し、直交復調後、TMCC信号を分離してTMCC信号の拡張領域における伝送路特性情報を抽出する。そして、本発明に係る受信装置は、抽出した伝送路特性情報の逆特性を等化器の一部として組み込み、伝送路の歪補償を行う。
即ち、本発明の送信装置は、少なくとも主信号の符号化・変調方式及び割り当てスロットを指定するための伝送制御情報及び拡張情報を有するデジタル放送用のTMCC信号を、前記主信号の伝送データに多重伝送することにより伝送制御を行うデジタルデータの送信装置であって、前記主信号に対し前記伝送制御情報によって指定される符号化・変調処理を施して伝送主信号を生成する伝送主信号生成手段と、前記拡張情報の領域に、伝送路上の所定の伝送路歪要素の入出力特性を示す伝送路特性情報を識別し更新可能に埋め込んだTMCC信号に対し所定の符号化・変調処理を施して伝送TMCC信号を生成する伝送TMCC信号生成手段と、前記伝送主信号及び前記伝送TMCC信号を多重して変調波信号を生成する変調波信号生成手段と、を備え、前記伝送路歪要素は伝送路上の地上放送局内の大電力増幅器と衛星中継器における電力増幅器及びフィルタとを含む予め定めた複数の対象機器とし、前記伝送路特性情報は、前記複数の対象機器の各特性を受信側で模擬可能とするよう近似したそれぞれの入出力特性を示す伝送路特性詳細情報と、前記TMCC信号の拡張情報の領域内に前記伝送路特性詳細情報が埋め込まれている旨を少なくとも示す拡張識別と、前記伝送路特性詳細情報の更新バージョンを示す特性更新識別と、更新を要する最新の伝送路特性詳細情報が地上放送局内の大電力増幅器と衛星中継器における電力増幅器及びフィルタのいずれについての情報であるかを識別可能とし、且つ前記伝送路歪要素毎の伝送路特性詳細情報を複数フレームに亘って伝送する際に分割したフレーム識別を示す特性領域と、を含み、前記伝送TMCC信号生成手段は、前記変調波信号又は前記伝送路を介して変換された放送波信号の解析により事前に推定された、前記伝送路歪要素とする地上放送局内の大電力増幅器及び衛星中継器における電力増幅器のAM‐AM特性及びAM‐PM特性、並びに衛星中継器におけるフィルタの周波数‐振幅特性及び周波数‐群遅延特性の各入出力情報を個別に更新可能に当該伝送路特性詳細情報として前記TMCC信号の拡張情報に埋め込むことを特徴とする。
更に、本発明の受信装置は、本発明の送信装置により送信された前記変調波信号から前記伝送路を介して変換された放送波信号を受信する受信装置であって、前記放送波信号を復調して復調信号を生成する復調手段と、前記復調信号から前記TMCC信号を分離するTMCC信号分離手段と、前記TMCC信号から前記伝送路特性情報を抽出する伝送路特性情報抽出手段と、抽出した当該伝送路特性情報から前記伝送路歪要素の入出力特性の逆特性を示す伝送路逆特性情報を生成する逆特性生成手段と、前記伝送路逆特性情報を用いて前記復調信号に対し等化処理を施すことにより、前記伝送路に起因する歪を補償する等化手段と、を備え、前記伝送路特性情報抽出手段は、前記拡張識別によって前記TMCC信号の拡張情報の領域内に前記伝送路特性詳細情報が埋め込まれているか否かを識別し、前記特性更新識別によって前記伝送路逆特性情報を生成するための前記伝送路歪要素の入出力特性の更新の必要性を判別し、前記特性領域から更新を要する最新の伝送路特性詳細情報が地上放送局内の大電力増幅器と衛星中継器における電力増幅器及びフィルタのいずれについての情報であるかを識別し、前記伝送路歪要素毎の伝送路特性詳細情報を用いて前記伝送路歪要素の入出力特性の更新を行うことを特徴とする。
本発明によれば、送信装置は、TMCC信号を用いて伝送路特性情報を放送波で伝送し、受信装置は当該伝送路特性情報を放送波で受信しその逆特性により等化処理を施して歪補償を行うため、歪補償性能を更に向上させることができ、尚且つ、リアルタイム性(即応性)の向上、及びインフラ設備のコスト低下を図ることができる。
本発明に係る一実施形態の伝送システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明による一実施形態の送信装置及び受信装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係る高高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式(ISDB−S3)のTMCC信号のビット割当てを示す図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ本発明に係る伝送路特性情報を埋め込む際のTMCC信号の拡張情報の詳細構造を例示する図である。 本発明による一実施形態の送信装置における伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部の詳細ブロック図である。 本発明による一実施形態の受信装置における伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部の詳細ブロック図である。 本発明に係るTMCC信号の送信用レジスタの設定動作によって構成した一実施例のTMCC信号内の拡張領域のフレーム構成を例示する図である。 本発明に係る一実施例の伝送路特性情報の一例(TWTA)のAM‐AM特性(AM/AM)及びAM‐PM特性(AM/PM)を示す図である。 本発明による一実施形態の受信装置における更新制御部による伝送路特性情報の更新制御動作の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る一実施例の伝送路特性情報の一例(TWTA)のAM‐AM特性(AM/AM)及びAM‐PM特性(AM/PM)の逆特性を示す図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ本発明に係るTMCC信号の拡張情報として埋め込む伝送路特性情報の実施例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明による一実施形態の一実施形態の送信装置1及び受信装置3を説明する。
〔伝送システム〕
図1は、本発明による一実施形態の送信装置1及び受信装置3を備える伝送システムの概略構成を例示するブロック図である。図1に示す一実施形態の伝送システムは、本発明に係る伝送路特性情報の伝送を高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式(ISDB−S3)に適用した例であり、地上放送局における送信装置1と、衛星中継器2と、複数の受信装置3‐1,3‐2,…,3‐n(以下、nは1以上の整数であり、包括して「受信装置3」と称する。)により構成される。
地上放送局では、送信装置1からの変調波信号を大電力増幅器(HPA)1aにより電力増幅し、衛星中継器2に向けてアップリンクしている。
即ち、送信装置1は、伝送フレームにおける各スロットへの変調方式、誤り訂正の符号化率の割り当て、及び伝送する主信号の割り当てスロットを少なくとも含む伝送制御情報と、拡張情報とで構成された伝送制御信号(以下、TMCC信号)を主信号に多重することにより、直交変調されたTMCC信号を含む変調波信号を生成し、大電力増幅器(HPA)1aを介して電力増幅し、衛星中継器2に向けて送信(アップリンク)する。
放送衛星に搭載される衛星中継器2は、入力フィルタ(IMUXフィルタ)21、電力増幅器(TWTA)22、及び出力フィルタ(OMUXフィルタ)23を備え、IMUXフィルタ21により地上放送局から受信した複数チャンネルの変調波信号のうち1チャンネル分の帯域成分のみをそれぞれ抽出し、TWTA22による電力増幅後、OMUXフィルタ23により1チャンネル分の帯域成分のみを抽出し、不要周波数成分を抑圧した変調波信号を放送波信号として生成し、地上の受信装置3に向けて出力(ダウンリンク)する。
ここで、本発明に係るTMCC信号には、その拡張情報の領域に、伝送路特性情報が埋め込まれている。伝送路特性情報は、詳細は後述するが、伝送路上の予め定めた複数の対象機器、即ち地上放送局内の大電力増幅器(HPA)1a、及び衛星中継器2内のIMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23を伝送路歪要素とし、それぞれの伝送路歪要素の入出力特性を伝送路特性詳細情報として個別に示すものとなっている。そして、送信装置1は、この伝送路特性情報を識別し更新可能にしてTMCC信号により伝送する。
受信装置3は、衛星中継器2からダウンリンクされた放送波信号を直交復調し、まずは主信号に係る復調処理及び誤り訂正の復号処理を制御するためにTMCC信号を抽出して伝送フレームにおける各スロットへの変調方式、誤り訂正の符号化率の割り当て、及び伝送する主信号の割り当てスロットを少なくとも含む伝送制御情報を抽出する。そして、受信装置3は、TMCC信号内の伝送制御情報を用いて主信号に係る復調処理及び誤り訂正の復号処理を制御するとともに、TMCC信号の拡張情報の領域から上記の伝送路特性情報を抽出し、歪補償用の逆特性の情報(伝送路逆特性情報)を生成し、直交復調後の信号に対し等化処理を行う。これにより、受信装置3は、歪補償後の映像・音声等の主信号とTMCC信号内の伝送制御情報とを分離して外部に出力する。
〔送信装置〕
図2は、本発明による一実施形態の送信装置1及び受信装置3の概略構成を示すブロック図である。図2を参照するに、本実施形態の送信装置1は、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11aと、フレーム生成部11bと、BCH符号化部12a,12bと、LDPC符号化部13a,13bと、マッピング部14a,14bと、伝送路特性情報発生部15と、信号点系列多重部16と、直交変調部17と、を備える。ここで、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11a及び伝送路特性情報発生部15が新たに設けられている点で、高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式(ISDB−S3)における現行の標準規格(ARIB STD−B44 2.1版)から改良されたものとなっており、その他の構成要素については現行の機能部と同様であるが、以下、簡潔に説明する。
フレーム生成部11bは、固定長のTS(Transport Stream)パケットよりなる1以上のMPEG−2 TS、或いは可変長パケットとして構成されるTLV(Type Length Value)等のストリームを主信号として入力し、この主信号を所定ビット列単位で伝送フレーム内の各スロットに割り当てる。ここではMPEG−2 TSについて説明するが、本方式の1伝送フレームは120スロットで構成され、最大16のTSを、スロットを単位として割り当てることができる。各スロットへのTSの割り当ては、外部から供給される伝送制御情報に基づいて行う。各TSには0〜15の相対ストリーム番号が割り当てられ、さらに各相対ストリーム番号には16ビットのストリーム識別が対応付けられる。
伝送制御情報は、伝送フレームにおける各スロットにおける、変調方式、誤り訂正の符号化率の割り当て、及び伝送する主信号の割り当てスロット数を少なくとも含む情報で構成されており、その内容は、2フレーム後の伝送制御に使用される。従って、伝送制御情報の内容は、TSなどの主信号を伝送するフレーム構成を更新する2フレーム前に更新される。
伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11aは、当該伝送制御情報を入力し、この伝送制御情報を含むTMCC信号を構成して、多重フレームと同じ周期で伝送制御情報のフレーム化を行うとともに、フレーム生成部11b、BCH符号化部12b、LDPC符号化部13b、マッピング部14b、及び、信号点系列多重部16に、ゲート信号などの各種制御信号を生成し供給する。
BCH符号化部12bは、フレーム生成部11bでフレーム化した主信号のデータに対し、主信号用に予め規定されたBCH符号のパリティを付加してLDPC符号化部13bに出力する。尚、異なる訂正能力のBCH符号をTMCC信号により指定し、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11aから供給される制御信号によりBCH符号の種別を指定する構成としてもよい。
LDPC符号化部13bは、主信号のデータに関してBCH符号のパリティを付加したデータに対し、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11aから供給される制御信号により指定された符号化率のLDPC符号のパリティを付加してマッピング部14bに出力する。
マッピング部14bは、主信号のデータに関してBCH符号及びLDPC符号のパリティを付加したデータに対し、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11aから供給される制御信号により指定された変調方式のマッピングを行い、I−Q平面上の信号点(同相成分Iと直交位相成分Qの直交信号の信号点)の系列を信号点系列多重部16に出力する。このようにして、フレーム生成部11bでフレーム化された主信号は、符号化及び変調用にマッピングされた信号点系列の伝送主信号として、信号点系列多重部16に出力される。
一方、伝送路特性情報発生部15は、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11aに対し、衛星中継器2を搭載した衛星打ち上げ前から既知の、或いは衛星打ち上げ後に推定した伝送路特性情報を発生させ、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11aに供給する。伝送路特性情報は、伝送路上の予め定めた複数の対象機器、即ち地上放送局内の大電力増幅器(HPA)1a、及び衛星中継器2内のIMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23を伝送路歪要素とし、それぞれの伝送路歪要素の入出力特性を伝送路特性詳細情報として個別に示すものであり、送信装置1側で時事更新可能になっている。ここで、伝送路特性情報の生成には、特許文献1乃至3に関して上述した技法を利用することができる。
従って、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11aでフレーム化されたTMCC信号のデータには、伝送路特性情報発生部15から供給される伝送路特性情報が埋め込まれる。
BCH符号化部12aは、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11aでフレーム化された伝送制御情報及び伝送路特性情報を含むTMCC信号のデータに対し、TMCC信号用に予め規定されたBCH符号のパリティを付加してLDPC符号化部13aに出力する。
LDPC符号化部13aは、TMCC信号用に予め規定された符号化率(1/3)のLDPC符号のパリティを付加してマッピング部14aに出力する。
マッピング部14aは、BCH符号及びLDPC符号のパリティを付加したデータに対し、TMCC信号用に予め規定された変調方式(π/2シフトBPSK)のマッピングを行い、I−Q平面上の信号点の系列を信号点系列多重部16に出力する。このようにして、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11aでフレーム化された伝送制御情報及び伝送路特性情報を含むTMCC信号は、符号化及び変調用にマッピングされた信号点系列の伝送TMCC信号として、信号点系列多重部16に出力される。
信号点系列多重部16は、マッピング部14a,14bからそれぞれ出力された信号点系列を入力し、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11aから供給される制御信号に基づいて、本方式で規定された順序で時分割多重して直交変調部17に出力する。
直交変調部17は、時分割多重された信号点系列に対し、それぞれの信号点系列に対応する変調方式で直交変調処理を施し、変調波信号を生成して伝送路、即ち大電力増幅器(HPA)1aに出力する。
〔受信装置〕
一方、受信装置3は、図2に示すように、直交復調部31と、等化部32と、信号点系列分離部33と、LLR計算部34a,34bと、LDPC復号部35a,35bと、BCH復号部36a,36bと、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37aと、フレーム分離部37bと、伝送路特性情報抽出部38、及び逆特性情報生成部39を備える。ここで、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37a、等化部32、伝送路特性情報抽出部38、及び逆特性情報生成部39が新たに設けられている点で、高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式(ISDB−S3)における現行の標準規格(ARIB STD−B44 2.1版)から改良されたものとなっており、その他の構成要素については現行の機能部と同様であるが、以下、簡潔に説明する。
直交復調部31は、送信装置1から、大電力増幅器(HPA)1a及び衛星中継器2を含む伝送路を介して変調波信号から変換されて伝送される放送波信号を入力し、直交復調処理を施して、時分割多重された信号点系列に変換し、等化部32に出力する。
等化部32は、逆特性情報生成部39から得られる伝送路逆特性情報を基に、直交復調部31から得られる時分割多重された信号点系列に対し等化処理を行って、信号点系列分離部33に出力する機能部であり、伝送路逆特性情報を一度も得ていない状態では、直交復調部31から得られる時分割多重された信号点系列をそのまま信号点系列分離部33に出力する。伝送路逆特性情報は、伝送路上の予め定めた複数の対象機器、即ち地上放送局内の大電力増幅器(HPA)1a、及び衛星中継器2内のIMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23を伝送路歪要素とし、それぞれの伝送路歪要素の入出力特性の逆特性を示す情報である。
信号点系列分離部33は、等化部32から時分割多重された信号点系列を入力し、伝送TMCC信号に対応する信号点系列を分離して、LLR計算部34aに出力するとともに、伝送主信号に対応する信号点系列を分離して、LLR計算部34bに出力する。
LLR計算部34aは、伝送TMCC信号に対応する信号点系列に対し、TMCC信号用に予め規定された変調方式の信号点配置に基づき対数尤度比(LLR)系列を計算しLDPC復号部35aに出力する。
LDPC復号部35aは、LLR計算部34aから出力されたLLR系列に基づいて、TMCC信号用に予め規定された符号化率(1/3)でLDPC復号処理を施し、BCH復号部36aに出力する。
BCH復号部36aは、LDPC復号部35aからから出力されたLDPC復号系列に対し、TMCC信号用に予め規定されたBCH符号の復号処理を施し、TMCC信号を復元して伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37aに出力する。
伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37aは、BCH復号部36aから出力されたBCH復号系列として復元されたTMCC信号から伝送制御情報を抽出して、信号点系列分離部33、LLR計算部34b、LDPC復号部35b、BCH復号部36b、及びフレーム分離部37bに、ゲート信号などの各種制御信号を生成し供給するとともに、必要に応じて伝送制御情報を外部に出力する。また、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37aは、TMCC信号の拡張情報の領域に埋め込まれた伝送路特性情報の更新制御(詳細は後述する)を行い、更新された伝送路特性情報を伝送路特性情報抽出部38に出力する。
伝送路特性情報抽出部38は、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37aから更新された伝送路特性情報を抽出し、逆特性情報生成部39に出力する。
逆特性情報生成部39は、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37aによって抽出された伝送路特性情報を入力し、HPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23のうちいずれか1つ以上の当該伝送路特性情報が示す伝送路歪要素の入出力特性の逆特性を示す情報を伝送路逆特性情報として生成し、等化部32に出力する。
これにより、等化部32は、逆特性情報生成部39から得られる伝送路逆特性情報を基に、直交復調部31から得られる時分割多重された信号点系列に対し等化処理を行って、信号点系列分離部33に出力する。
LLR計算部34bは、信号点系列分離部33から出力された、伝送主信号に対応する信号点系列に対し、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37aから供給される制御信号により指定された変調方式の信号点配置に基づき対数尤度比(LLR)系列を計算し、LDPC復号部35bに出力する。
LDPC復号部35bは、LLR計算部34bから出力されたLLR系列に対し、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37aから供給される制御信号により指定された符号化率でLDPC復号処理を施し、BCH復号部36bに出力する。
BCH復号部36bは、LDPC復号部35bから出力されたLDPC復号系列に対し、主信号用に予め規定されたBCH符号の復号処理を施し、フレーム分離部37bに出力する。尚、異なる訂正能力のBCH符号をTMCC信号により指定する構成としたときは、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部37aから供給される制御信号によりBCH符号の種別を指定する。
フレーム分離部37bは、BCH復号部36bから出力されたBCH復号系列に対し、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部37aから供給される制御信号に基づき、主信号のストリームを構成する1以上のTS、或いはTLV等のビット列をそれぞれ外部に出力する。
(伝送路特性情報が埋め込まれたTMCC信号)
次に、本発明に係るTMCC信号の構成について、図3及び図4を参照して説明する。まず、図3は、本発明に係る高高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式(ISDB−S3)のTMCC信号のビット割当てを示す図である。図3に示すTMCC信号は、全9422ビットで、変更指示と、1伝送フレーム分の伝送制御情報と、拡張情報から構成される。
「変更指示」は、伝送制御情報の変更があった場合にインクリメントされるカウンタである。例えば以下に示す伝送制御情報の変更があるときに、このカウンタ値を参照することで識別することができる。
「伝送モード/スロット情報」は、伝送モード1〜8への変調方式、符号化率、割り当てスロット数、衛星バックオフ量を指定する情報で構成される。
「ストリーム種別/相対ストリーム情報」は、相対ストリーム0〜15のストリーム種別(TS/TLV/その他)を指定する情報で構成される。
「パケット形式/相対ストリーム情報」は、相対ストリーム0〜15それぞれのパケット長、同期パターンビット長、同期パターンを指定する情報で構成される。
「ポインタ/スロット情報」は、各スロット内の先頭パケットの先頭位置と、末尾パケットの末尾位置を指定する情報で構成される。
「相対ストリーム/スロット情報」は、各スロットの相対ストリーム番号を指定する情報で構成される。
「相対ストリーム/伝送ストリームID対応表情報」は、相対ストリーム番号0〜15について、伝送ストリームIDを指定する情報で構成される。伝送ストリームIDは、ストリーム種別がTSの場合にMPEG−2システムのTS_IDとなる。
「送受信制御情報」はアップリンク制御などに利用される情報であり、例えばアップリンク設備に変更があるときに利用される。
TMCC信号の最後尾の3614ビットは、「拡張情報」として定義される。拡張情報の先頭16ビットが「拡張識別」であり、後続する3598ビットが実際に使用可能な「拡張領域」である。通常、拡張識別は全て“0”でスタッフィングされ、その場合、拡張領域は全て“1”でスタッフィングされて伝送される。拡張領域を使用する場合、拡張識別は、全て“0”とする以外の値とすることが規定されている(高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式(ISDB−S3)における現行の標準規格(ARIB STD−B44 2.1版)参照)。
そこで、送信装置1は、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11a及び伝送路特性情報発生部15により、伝送路特性情報をTMCC信号の拡張情報の領域に埋め込み、拡張識別は全て“0”とする以外の値を用いて、受信装置3側で識別させるように伝送する。
ただし、現在、基準時刻情報(例えば、特開2015−216616号公報参照)が拡張用途の1つとして検討されており、その拡張識別として、基準時刻情報を拡張領域に使用する識別値が割り当てられることになる。
このため、本発明に係る伝送路特性情報の伝送では、基準時刻情報などの他の用途で用いる識別値とは異なる値を用いて、伝送路特性情報をTMCC信号の拡張情報の領域に埋め込んでいる旨を示すようにする。
本例では、地上放送局内の大電力増幅器(HPA)1a、及び衛星中継器2内のIMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23を伝送路歪要素とし、それぞれの伝送路歪要素の入出力特性を伝送路特性詳細情報として個別に示すものとしている。より具体的には、伝送路歪要素の入出力特性として、TWTAのAM‐AM特性及びAM‐PM特性、IMUXフィルタ及びOMUXフィルタの周波数‐振幅特性及び周波数‐群遅延特性、並びに、地上放送局内における大電力増幅器(HPA)のAM‐AM特性及びAM‐PM特性を、伝送路特性詳細情報の対象としている。
ところで、送信装置1側で伝送路特性情報をTMCC信号の拡張情報の領域に埋め込むにあたって、受信装置3側で、伝送路特性情報がTMCC信号に埋め込まれているか否か、TMCC信号に埋め込まれている伝送路特性情報として、いずれの伝送路歪要素の入出力特性が更新されて埋め込まれているか、複数フレームに亘って伝送路特性情報が埋め込まれているか否か、を識別できるようにするのが好適である。
このため、図4(a),(b),(c)にそれぞれ例示するような方法で、伝送路特性情報をTMCC信号の拡張情報(拡張識別及び拡張領域)を用いて伝送することができる。
(拡張情報詳細例1)
まず、図4(a)に示す拡張情報詳細例1は、3614ビットの拡張情報について、「拡張識別」、「特性更新識別」、「特性領域」、及び「伝送路特性詳細情報」の4区分したビット列で伝送路特性情報の伝送を構成した例である。
図4(a)に示す「拡張識別」には、伝送路上の予め定めた複数の対象機器、即ちHPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23を伝送路歪要素としたその各入出力特性の情報を伝送路特性詳細情報として位置付け、その伝送路特性詳細情報をTMCC信号の拡張領域内に格納している旨、及び、更新対象のHPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23のうちいずれを本フレームのTMCC信号に埋め込んでいるかを示す識別値を伝送時に設定する。これにより、受信装置3側では、伝送路特性情報がTMCC信号に埋め込まれているか否か、TMCC信号に埋め込まれている伝送路特性情報として、いずれの伝送路歪要素の入出力特性が更新されて埋め込まれているか、を識別できる。
図4(a)に示す「特性更新識別」には、伝送時に設定した更新対象の伝送路歪要素(HPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23のうちいずれか1つ)の伝送路特性詳細情報の更新バージョンを示す識別値を設定する。これにより、受信装置3側では、更新されて埋め込まれている伝送路歪要素の入出力特性を既に受信済みであるか否かを識別できる。例えば、本例では3ビットの「特性更新識別」の初期値を“000”とし、送信装置1側では、更新する度に1ずつインクリメントした値を設定する。これにより、受信装置3は、TMCC信号を受信して伝送路特性情報がTMCC信号に埋め込まれていると識別した際に、「特性更新識別」の値を前回値と比較することで、既に受信済みであるか、或いは改めて抽出する必要があるかを瞬時に識別できる。
図4(a)に示す「特性領域」には、当該更新対象の伝送路歪要素に関する伝送路特性詳細情報を複数フレームに亘って分割して伝送する際に、分割した現フレームの番号を示す識別値を設定する。ここで、HPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23の各伝送路歪要素に対し送信装置1側で指定可能なフレーム分割数とすることができるため、受信装置3は、複数フレームに亘って伝送路特性情報が埋め込まれているか否か、及び伝送路歪要素毎に現フレームの番号から受信すべき残りの分割情報を識別することができ、抽出すべき伝送路特性詳細情報を把握することができる。
図4(a)に示す「伝送路特性詳細情報」には、当該更新対象の伝送路歪要素とした複数の対象機器(即ちHPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23)の各特性を受信側で模擬可能とするよう近似したそれぞれの入出力特性を示す情報を設定する。特に、図4(a)に示す「伝送路特性詳細情報」では、上記の拡張識別に対応する対象機器のいずれかの入出力特性の情報を、上記の特性領域に従う指定領域情報(詳細は図8を参照して後述する)で設定する。これにより、受信装置3は、伝送路歪要素のいずれかの入出力特性の情報(伝送路特性詳細情報)が複数フレームに亘って伝送される場合でも、更新すべき伝送路特性情報として抽出することができる。
(拡張情報詳細例2)
次に、図4(b)に示す拡張情報詳細例2は、3614ビットの拡張情報について、「拡張識別」、及び「伝送路特性詳細情報」の2区分したビット列で伝送路特性情報の伝送を構成した例である。伝送路特性情報の更新は頻繁に行う性質のものでもないことから、更新対象の伝送路歪要素がHPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23のうちいずれであるか、及びその入出力特性の情報を1フレームに納まる範囲内で、或る一定期間、伝送することを想定した例である。
図4(b)に示す「拡張識別」では、伝送路上の予め定めた複数の対象機器、即ちHPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23を伝送路歪要素としたその各入出力特性の情報を伝送路特性詳細情報として位置付け、この「拡張識別」に、更新を要する最新の伝送路特性詳細情報がTMCC信号の拡張領域内に格納されている旨を示す識別値を伝送時に設定する。これにより、受信装置3側では、更新を要する最新の伝送路特性情報がTMCC信号に埋め込まれているか否かを識別できる。
図4(b)に示す「伝送路特性詳細情報」には、図4(a)に示す例と同様に、当該更新対象の伝送路歪要素とした複数の対象機器(即ちHPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23)の各特性を受信側で模擬可能とするよう近似したそれぞれの入出力特性を示す情報を設定する。具体的には、1フレームで収まる範囲の分解能で設定するか、或いは非線形領域を示す範囲(予め判別可能)のみの情報を設定する。これにより、受信装置3は、更新すべき伝送路歪要素の各入出力特性の情報(伝送路特性詳細情報)を抽出することができる。この場合、複数フレームに亘って伝送路特性情報が埋め込まれていることがないため、受信側でフレーム判別することは不要である。
(拡張情報詳細例3)
次に、図4(c)に示す拡張情報詳細例2は、3614ビットの拡張情報について、「拡張識別」、「特性領域」、及び「伝送路特性詳細情報」の3区分したビット列で伝送路特性情報の伝送を構成した例である。伝送路特性情報の更新は頻繁に行う性質のものでもないことから、この拡張情報詳細例2は、更新対象の伝送路歪要素がHPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23のうちいずれであるか、及びその入出力特性の情報を複数フレームに亘って伝送することもあることを許容し、或る一定期間、伝送することを想定した例である。
図4(c)に示す「拡張識別」では、伝送路上の予め定めた複数の対象機器、即ちHPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23を伝送路歪要素としたその各入出力特性の情報を伝送路特性詳細情報として位置付け、この「拡張識別」には、更新を要する最新の伝送路特性詳細情報がTMCC信号の拡張領域内に格納されている旨を示す識別値を伝送時に設定する。これにより、受信装置3側では、更新を要する最新の伝送路特性情報がTMCC信号に埋め込まれているか否かを識別できる。
図4(c)に示す「特性領域」には、更新を要する最新の伝送路特性詳細情報がHPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23のいずれについての情報であるかを識別可能にし、且つ複数フレームに亘って伝送する際に、分割した現フレームの番号を示す識別値を設定する。ここで、HPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23の各伝送路歪要素に対し送信装置1側で指定可能なフレーム分割数とすることができるため、受信装置3は、複数フレームに亘って伝送路特性情報が埋め込まれているか否か、及び伝送路歪要素毎に現フレームの番号から受信すべき残りの分割情報を識別することができ、抽出すべき伝送路特性詳細情報を把握することができる。
図4(c)に示す「伝送路特性詳細情報」には、図4(a)に示す例と同様に、上記の拡張識別に対応する対象機器のいずれかの入出力特性の情報を、上記の特性領域に従う指定領域情報(詳細は図8を参照して後述する)で設定する。これにより、受信装置3は、更新を要する最新の伝送路歪要素のいずれかの入出力特性の情報(伝送路特性詳細情報)が複数フレームに亘って伝送される場合でも、更新すべき伝送路特性情報として抽出することができる。
以下の説明では、図4(b),(c)に例示する他の拡張情報内の詳細構造への応用が容易に理解される図4(a)に示す拡張情報詳細例1を基に、送信装置1における伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11a、及び受信装置3における伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37aを構成した例を説明する。
(伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部の詳細構造)
図5には、送信装置1における伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11aにおける詳細ブロック図を示している。伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11aに入力される信号は、図2に示したように、伝送制御情報及び伝送路特性情報である。
伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部11aは、制御信号生成部111aと、TMCC信号の送信用レジスタ112aとを備えている。
制御信号生成部111aは、図2を参照して上述したように、入力される伝送制御情報を基に制御信号を生成し、制御対象となる各機能部へ出力して制御する。
TMCC信号の送信用レジスタ112aは、図3に示した伝送制御情報と拡張情報の領域で区分されたそれぞれのレジスタを有し、特に、拡張情報の領域は、図4(a)に示したように、「拡張識別」と、拡張領域(「特性更新識別」、「特性領域」、及び「伝送路特性詳細情報」)の4区分のレジスタ構造を有している。
TMCC信号の送信用レジスタ112aは、入力される伝送制御情報の変更があった場合にインクリメントされるカウンタ値を示す変更指示に続いて、当該入力される伝送制御情報として伝送モード/スロット情報から送受信制御情報までの情報(図3参照)を当該送信用レジスタ112a内の伝送制御情報の領域に書き込み、当該送信用レジスタ112a内の拡張情報の領域には、伝送路特性情報発生部15から入力される伝送路特性情報(「拡張識別」、「特性更新識別」、「特性領域」、及び「伝送路特性詳細情報」)が書き込まれる。拡張識別には“0000000000000000”以外、且つ基準時刻情報などの他の用途で用いる識別値とは異なる値(例えば、“0000000000000010”)を設定することで、伝送路特性情報の伝送にTMCC信号の拡張情報の領域が利用可能となる。
そして、TMCC信号の送信用レジスタ112aによってTMCC信号が形成されてBCH符号化部12aに出力される(図2参照)。
(伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部の詳細構造)
図6には、受信装置3における伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37aの詳細ブロック図を示している。伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37aに入力される信号は、図2に示したように、BCH復号部36aから入力されるBCH復号系列として復元されたTMCC信号である。
伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37aは、制御信号生成部371aと、TMCC信号の受信用レジスタ372aと、伝送路特性情報の更新用レジスタ373aと、更新制御部374aと、を備えている。
TMCC信号の受信用レジスタ372aは、BCH復号部36aから得られるTMCC信号を受信する度に上書きして一時蓄積する機能部であり、伝送制御情報と拡張情報の領域で区分され、特に、拡張情報の領域は、図4(a)に示したように、「拡張識別」と、拡張領域(「特性更新識別」、「特性領域」、及び「伝送路特性詳細情報」)の4区分のレジスタ構造を有している。
そして、TMCC信号の受信用レジスタ372aは、一時蓄積した図3に示す変更指示に続いて伝送モード/スロット情報から送受信制御情報までの情報を、伝送制御情報として必要に応じて外部に出力するとともに制御信号生成部371aに出力する。
制御信号生成部371aは、図2を参照して上述したように、入力される伝送制御情報を基に制御信号を生成し、制御対象となる各機能部へ、この制御信号を出力して制御する。
伝送路特性情報の更新用レジスタ373aは、伝送路歪要素毎(即ちHPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23毎)の各特性を受信側で模擬可能とするよう近似したそれぞれの入出力特性の情報を完全な特性テーブルとした、受信装置3にとって最新の伝送路特性情報を保持している。具体的には、更新用レジスタ373aは、「拡張識別」と、拡張領域(「特性更新識別」、「特性領域」、及び「伝送路特性詳細情報」)の情報として、受信したTMCC信号内の伝送路特性情報と照合可能とするレジスタ構造を有している。
更新制御部374aは、TMCC信号の受信用レジスタ372aに一時蓄積された「拡張識別」と、拡張領域(「特性更新識別」、「特性領域」、及び「伝送路特性詳細情報」)の情報を抽出し、伝送路特性情報の更新用レジスタ373aに格納されている「拡張識別」と、拡張領域(「特性更新識別」、「特性領域」、及び「伝送路特性詳細情報」)の情報と照合して更新するとともに、フレーム分割されて伝送された伝送路特性詳細情報を結合して伝送路特性情報を完全に復元して更新する。
そして、更新制御部374aは、伝送路特性情報の更新用レジスタ373aにおける伝送路特性情報が更新された際に、或いは図2に示す伝送路特性情報抽出部38からの定期的な要求に応じて、当該更新された伝送路特性情報を伝送路特性情報抽出部38に出力する。
以下、図5に係るTMCC信号の送信用レジスタ112aの設定動作と、図6に係る伝送路特性情報の更新用レジスタ373aに対する更新制御部374aの更新制御動作について、より具体的に説明する。
(TMCC信号の送信用レジスタの設定動作)
図7は、本発明に係るTMCC信号の送信用レジスタ112aの設定動作によって構成した図4(a)に対応する一実施例のTMCC信号内の拡張領域のフレーム構成を例示する図である。尚、図7に示す伝送路特性情報のフレーム構成に対応する図4(a)に示す「拡張識別」には、図8に示す本発明に係る一実施例の伝送路特性情報の一例(TWTA22)のAM‐AM特性(AM/AM)及びAM‐PM特性(AM/PM)について伝送する旨が識別値として設定されているものとする。
図4(a)に示す「特性更新識別」によって、受信装置3は、伝送路特性情報を更新するタイミングを知ることができる。本例では「特性更新識別」の初期値を3ビット“000”とし、内容を更新する度に、カウンタ値として1ビットずつインクリメントされる。尚、「特性更新識別」の値が“111”より多くなった場合は、“001”に戻される。伝送路特性詳細情報の容量が1フレームあたり3585ビットを超えるものは、各伝送路歪要素毎の伝送路特性詳細情報の容量に応じて、複数のフレームに分けて伝送することができる。尚、受信装置3は、「特性領域」の設定値で複数のフレームに亘って伝送される伝送路特性詳細情報であるか否かを知ることができる。
図7に示す例では、図8に示すTWTA22の入出力特性(AM‐AM特性及びAM‐PM特性)を伝送路特性詳細情報として4フレームで更新・伝送するときの例であり、ここでは、フレーム番号1〜4として示している。
まず、TMCC信号の送信用レジスタ112aにおける「特性更新識別」の値への設定にあたり、当該伝送路特性情報を初めて更新・伝送するものとして、フレーム番号1〜4のTMCC信号のいずれに対しても「特性更新識別」の値として、初期値から1ビット増えた001としている。
まず、図8に示す入力値が−25〜−15dBまでのAM‐AM特性及びAM‐PM特性の情報を、図7に示す最初の伝送となるフレーム番号1の「伝送路特性詳細情報」に設定する。このときの情報を特性領域1と定義し、図7に示すフレーム番号1の「特性領域」に0000000000を設定する。
次に、図8に示す入力値が−15〜−5dBまでのAM‐AM特性及びAM‐PM特性の情報を、図7に示す次の伝送となるフレーム番号2の「伝送路特性詳細情報」に設定する。このときの情報を特性領域2と定義し、図7に示すフレーム番号2の「特性領域」に0000000001を設定する。
次に、図8に示す入力値が−5〜5dBまでのAM‐AM特性及びAM‐PM特性の情報を、図7に示す更に次の伝送となるフレーム番号3の「伝送路特性詳細情報」に設定する。このときの情報を特性領域3と定義し、図7に示すフレーム番号3の「特性領域」に0000000010を設定する。
最後に、全て“1”を、図7に示す最後の伝送となるフレーム番号4の「伝送路特性詳細情報」に設定することで、フレーム分割した伝送路特性詳細情報はフレーム番号1〜3までで終了していることを示す。このとき、図7に示すフレーム番号4の「特性領域」に0000000011を設定する。
そして、TMCC信号の送信用レジスタ112aは、TWTA22の伝送路特性情報を含んでいることを示す「拡張識別」の設定値と、図7に示すフレーム番号毎の拡張領域の設定値とを含むTMCC信号を構成し、当該フレーム番号1〜4のそれぞれの伝送路特性情報を1組として、一定期間、或いは常時、TMCC信号に埋め込んで繰り返し出力する。
このように、当該入出力特性全体の伝送路特性詳細情報を複数フレームに亘って分割して伝送するとき、図4(a)及び図7に示す例では、10ビットで「特性領域」の設定値を許容している。このため、1フレームあたり3585ビット(分割した伝送路特性詳細情報)×1024回(特性領域で示される最大分割数)=3.67104Mビットまで、当該入出力特性全体の伝送路特性詳細情報を伝送可能となる。特に、特許文献3に開示されるように推定した伝送路特性情報を伝送するのに利用することで、受信装置3における歪補償の精度が向上することで、より伝送性能を改善できる。
また、図8に示すようなTWTA22以外の伝送路歪要素であるHPA1a、IMUXフィルタ21、及びOMUXフィルタ23についても、上記と同様に伝送することで、より一層、受信装置3における歪補償の精度を向上させ、より伝送性能を改善させることができる。
尚、HPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22及びOMUXフィルタ23のそれぞれに関する伝送路特性情報をTMCC信号内に埋め込んで伝送する際には、順序不同、且つ選択的に伝送することが可能であるが、HPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22及びOMUXフィルタ23の順番、或いはこの逆の順番で伝送することで、受信装置3における処理順との対応付けが容易になる(詳細は後述する)。
(更新制御部の更新制御動作)
次に、図9を参照して、図6に係る伝送路特性情報の更新用レジスタ373aに対する更新制御部374aの更新制御動作の一例について説明する。図9は、本発明による一実施形態の受信装置3における更新制御部374aによる伝送路特性情報の更新制御動作の一例を示すフローチャートである。ここで、図6に示すTMCC信号の受信用レジスタ372aには、図7に示すフレーム番号1の伝送路特性情報を含むTMCC信号が受信された場合を想定して説明する。
まず、更新制御部374aは、受信したTMCC信号内の拡張識別の照合を行い、フレーム番号1の受信した拡張情報が伝送路特性情報であることを確認するとともに、更新対象となる特性(HPA1a/IMUXフィルタ21/TWTA22/OMUXフィルタ23)のうち、本例ではTWTA22に関する伝送路特性情報であることを確認する(ステップS1)。
次に、更新制御部374aは、当該受信したフレーム番号1の特性更新識別の値Daと、更新用レジスタ373a内の特性更新識別の値Dbとを照合を行う(ステップS2)。尚、更新用レジスタ373a内の特性更新識別の初期値は000とする。また、TMCC信号内の特性更新識別の初期値Dbは“000”であるが、今回受信した図6に示すTMCC信号の受信用レジスタ372aにおける特性更新識別の値Daは、001となっている。
そこで、更新制御部374aは、Da=Dbを満たしていないため、当該受信したフレーム番号1の拡張情報内には、TWTA22に関する更新すべき伝送路特性詳細情報が埋め込まれているとして判定し、その更新処理を開始する。尚、ステップS2にてDa=Dbを満たしているとき、更新制御部374aはすべに受信して更新済であると判定することができる。
次に、更新制御部374aは、TWTA22に関する伝送路特性詳細情報の更新処理を開始するため、当該受信したTMCC信号内の拡張情報における特性領域の値Dcと、更新用レジスタ373a内の特性領域の値Ddとを照合を行う(ステップS3)。
ここで、更新用レジスタ373a内の特性領域の初期値Ddは00000000000とする。当該受信したフレーム番号1の特性領域の値Dcも00000000000であるため、Dc=Ddを満たしていると判定し、伝送路特性詳細情報の照合の開始に移行する。尚、Dc=Ddを満たしていないときは、そのまま待機し、Dc=Ddとなる信号を送信側で送り始めるまで更新を待つ。
次に、更新制御部374aは、Da=Dbを満たしていると判定して受信した伝送路特性詳細情報を用いて、更新用レジスタ373a内の伝送路特性詳細情報の更新動作を開始する(ステップS4)。
このとき、更新制御部374aは、受信した伝送路特性詳細情報の値が全て1ではないことを確認し、更新用レジスタ373a内の伝送路特性詳細情報における図8の特性領域1に対応する入出力特性(AM‐AM特性及びAM‐PM特性)の特性テーブルの作成を開始することになり、更新用レジスタ373a内で、TWTA22に関する拡張識別に対し特性更新識別の値Dbを000としたまま、特性領域1に対応する特性テーブルの値を「伝送路特性詳細情報」の領域に更新保持するとともに、更新用レジスタ373a内の「特性領域」の値Ddに1ビット加算する(ステップS5)。
続いて、更新制御部374aは、ステップS1に移行し、次に受信したTMCC信号内の拡張識別の照合を行い、フレーム番号2の受信した拡張情報が伝送路特性情報であることを確認するとともに、更新対象となる特性(HPA1a/IMUXフィルタ21/TWTA22/OMUXフィルタ23)のうち、本例ではTWTA22に関する伝送路特性情報であることを確認する(ステップS1)。
以後、更新制御部374aは、フレーム番号1の伝送路特性情報の受信時と同様に、ステップS2〜S4に係る処理を行い、受信したフレーム番号2の伝送路特性詳細情報の更新を引き続き行う。
つまり、受信したフレーム番号2の特性領域の値Dcは00000000001であり、更新用レジスタ373a内の「特性領域」の値Ddも00000000001であり同値であるため、図8の特性領域1+特性領域2に対応する入出力特性(AM‐AM特性及びAM‐PM特性)の特性テーブルの作成を開始し、この特性テーブルの作成後、更新用レジスタ373a内で、TWTA22に関する拡張識別に対し特性更新識別の値Dbを000としたまま、特性領域1+特性領域2に対応する特性テーブルの値を「伝送路特性詳細情報」の領域に更新保持するとともに、更新用レジスタ373a内の「特性領域」の値Ddに1ビット加算する(ステップS5)。
続いて、更新制御部374aは、ステップS1に移行し、次に受信したTMCC信号内の拡張識別の照合を行い、フレーム番号3の受信した拡張情報が伝送路特性情報であることを確認するとともに、更新対象となる特性(HPA1a/IMUXフィルタ21/TWTA22/OMUXフィルタ23)のうち、本例ではTWTA22に関する伝送路特性情報であることを確認する(ステップS1)。
以後、更新制御部374aは、フレーム番号1,2の伝送路特性情報の受信時と同様に、ステップS2〜S4に係る処理を行い、受信したフレーム番号3の伝送路特性詳細情報の更新を引き続き行う。
つまり、受信したフレーム番号3の特性領域の値Dcは00000000010であり、更新用レジスタ373a内の「特性領域」の値Ddも00000000010であり同値であるため、図8の特性領域1+特性領域2+特性領域3に対応する入出力特性(AM‐AM特性及びAM‐PM特性)の特性テーブルの作成を開始し、この特性テーブルの作成後、更新用レジスタ373a内で、TWTA22に関する拡張識別に対し特性更新識別の値Dbを000としたまま、特性領域1+特性領域2+特性領域3に対応する特性テーブルの値を「伝送路特性詳細情報」の領域に更新保持するとともに、更新用レジスタ373a内の「特性領域」の値Ddに1ビット加算する(ステップS5)。
続いて、更新制御部374aは、ステップS1に移行し、次に受信したTMCC信号内の拡張識別の照合を行い、フレーム番号4の受信した拡張情報が伝送路特性情報であることを確認するとともに、更新対象となる特性(HPA1a/IMUXフィルタ21/TWTA22/OMUXフィルタ23)のうち、本例ではTWTA22に関する伝送路特性情報であることを確認する(ステップS1)。
以後、更新制御部374aは、フレーム番号1,2,3の伝送路特性情報の受信時と同様に、ステップS2〜S4に係る処理を行い、受信したフレーム番号4の伝送路特性詳細情報の更新を引き続き行うよう更新動作の開始を行うが、このステップS4にて、受信したフレーム番号4の伝送路特性詳細情報の値が全て1であることから、上記フレーム番号1,2,3の伝送路特性情報の受信で、当該TWTA22に関する伝送路特性詳細情報の特性テーブルの作成が終了したと判定する(ステップS6)。
即ち、更新制御部374aは、図8の特性領域1+特性領域2+特性領域3に対応する入出力特性(AM‐AM特性及びAM‐PM特性)の特性テーブルの作成が終了したと認識して、更新用レジスタ373aにおける伝送路特性情報が完全に更新されたと判定し、続いて当該更新された伝送路特性情報を図2に示す伝送路特性情報抽出部38に出力する。尚、更新制御部374aは、伝送路特性情報抽出部38からの定期的な要求に応じて、当該更新された伝送路特性情報を送信する構成としてもよい。
そして、更新制御部374aは、更新用レジスタ373aにおける伝送路特性情報の更新し伝送路特性情報抽出部38に出力した後、更新用レジスタ373a内の特性領域の値Ddを00000000000に初期化し、更新用レジスタ373a内の特性更新識別の値Dbを、受信した特性更新識別の値Da(本例では001)に変更する。以後、TMCC信号の受信用レジスタ372aには、フレーム番号1〜4の伝送路特性情報を含むTMCC信号が繰り返し受信されて上書きされるが、更新制御部374aは、以後に受信した特性更新識別の値Daが、更新用レジスタ373a内の特性更新識別の値Dbと同値になるため、更新用レジスタ373a内の伝送路特性詳細情報が最新であると認識し、Dbに対しDaが異値となるまで、以降の更新処理を行う必要が無い(ステップS2)。
尚、更新用レジスタ373a内の伝送路特性詳細情報の保持期間について、所定期間を設けて、その所定期間を過ぎたときには更新用レジスタ373a内の特性更新識別の値Dbを000に初期化する仕様とすれば、所定期間単位で伝送路特性詳細情報のデータ更新を行うことも可能である。
このようにして、図2に示す伝送路特性情報抽出部38は、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37aから更新された伝送路特性情報を抽出して逆特性情報生成部39に出力することができる。
そして、図2に示す逆特性情報生成部39は、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37aによって抽出された伝送路特性情報を入力し、伝送路特性情報内の伝送路歪要素の各入出力特性の逆特性を示す情報を伝送路逆特性情報として生成し、等化部32に出力する。
尚、逆特性情報生成部39は、地上放送局内の大電力増幅器(HPA)1a、及び衛星中継器2内のIMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23を伝送路歪要素とし、それぞれTMCC信号によって伝送された当該伝送路歪要素の各入出力特性の逆特性の情報を伝送路逆特性情報として生成する。
図10には、本発明に係る一実施例の伝送路特性情報の一例(TWTA21)のAM‐AM特性(AM/AM)及びAM‐PM特性(AM/PM)の逆特性を示している。尚、図10では、AM‐AM特性(AM/AM)は線形特性とし、AM‐PM特性(AM/PM)は正負符号の反転した逆特性を生成した例を示している。
等化部32は、図11(a)に示す実施例1のように、OMUX逆特性等化部321、TWTA逆特性等化部322、IMUX逆特性等化部323、及びHPA逆特性等化部324を備える。OMUX逆特性等化部321、TWTA逆特性等化部322、IMUX逆特性等化部323、及びHPA逆特性等化部324は、それぞれHPA1a、IMUXフィルタ21、TWTA22、及びOMUXフィルタ23を伝送路歪要素とし、各伝送路歪要素の各入出力特性の逆特性を示す伝送路逆特性情報を用いて等化処理を行う。
ただし、受信装置3によっては、等化部32は、図11(b)に示す実施例2のように、上記の伝送路歪要素のうちTWTA22に関する等化処理を行うTWTA逆特性等化部322と、HPA1aに関する等化処理を行うHPA逆特性等化部324のみを備える構成としてもよい。この場合、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37a及び伝送路特性情報抽出部38における、IMUXフィルタ21及びOMUXフィルタ23に関する伝送路特性情報の抽出は不要である。
また、受信装置3によっては、等化部32は、図11(c)に示す実施例3のように、上記の伝送路歪要素のうちTWTA22に関する等化処理を行うTWTA逆特性等化部322のみを備える構成としてもよい。この場合、伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部37a及び伝送路特性情報抽出部38における、HPA1a、IMUXフィルタ21及びOMUXフィルタ23に関する伝送路特性情報の抽出は不要である。
即ち、本発明に係る送信装置1によるTMCC信号を用いた伝送路歪要素毎の伝送路特性情報の伝送は、多様な受信装置3に対し適応的に対応させることができる。
従って、本発明の送信装置1において、事前に測定された当該伝送路歪要素となる電力増幅器のAM‐AM特性及びAM‐PM特性あるいは、フィルタの周波数‐振幅特性及び周波数‐群遅延特性の情報を当該伝送路特性情報としてTMCC信号の拡張情報に埋め込むことで、歪補償性能を向上させることができる。
特に、特許文献3に開示されるように、当該変調波信号又は当該伝送路を介して変換された放送波信号の解析により事前に推定された、伝送路歪要素となる電力増幅器のAM‐AM特性及びAM‐PM特性あるいは、フィルタの周波数‐振幅特性及び周波数‐群遅延特性の情報を当該伝送路特性情報としてTMCC信号の拡張情報に埋め込むことで、リアルタイム性(即応性)の向上、及びインフラ設備のコスト低下を図ることができる。
シミュレーションにより、衛星中継器の出力バックオフ(OBO)を2.2dBに固定し、受信装置が、衛星伝送路通過後に伝送路歪の影響を受けた32APSK信号を受信したとき、伝送路特性情報を利用した歪補償の有無について計算した所要C/N値を比較すると、歪補償なしの所要C/Nが17.35dBとなり、歪補償あり(図6の逆特性使用)のときの所要C/Nが15.99dBとなり、非特許文献1で示される単にTWTA22の歪補償を行う性能よりも1.36dBの改善が確認された。この改善は本技術なしではシステム上、成立しない。
上述の実施例については代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変形及び置換することができることは当業者に明らかである。例えば、上述の実施例については代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変形及び置換することができることは当業者に明らかである。例えば、上述の実施例では、本発明を高度広帯域衛星放送の伝送方式(ISDB−3)に適用した例を示したが、本発明は、伝送制御信号(TMCC信号)を備えた伝送方式であれば適用することができ、例えば日本のBSデジタル放送の放送方式であるISDB-S、地上デジタル放送の放送方式であるISDB-T、ヨーロッパの放送方式であるDVB-S2やDVB-T2にも適用可能である。ただし、伝送方式によって、伝送制御信号(TMCC信号)に確保可能な拡張領域の大きさが異なるため、適用するシステムごとに数値的な調整が必要である。従って、本発明は、上述の実施例によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲によってのみ制限される。
本発明によれば、送信装置は、所定の伝送路歪要素の各入出力特性を個別に示す伝送路特性情報を識別し更新可能に放送波で伝送し、受信装置は更新可能とした当該伝送路特性情報を放送波で受信し各入出力特性を個別に識別して逆特性により等化処理を施して歪補償を行うため、歪補償性能を更に向上させることができ、尚且つ、リアルタイム性(即応性)の向上、及びインフラ設備のコスト低下を図ることができるので、デジタル放送の伝送路の歪補償を行う用途に有用である。
1 送信装置
1a 大電力増幅器(HPA)
2 衛星中継器
3,3‐1,3‐2,…,3‐n 受信装置
11a 伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム生成部
11b フレーム生成部
12a,12b BCH符号化部
13a,13b LDPC符号化部
14a,14b マッピング部
15 伝送路特性情報発生部
16 信号点系列多重部
17 直交変調部
21 入力フィルタ(IMUXフィルタ)
22 電力増幅器(TWTA)
23 出力フィルタ(OMUXフィルタ)
31 直交復調部
32 等化部
33 信号点系列分離部
34a,34b LLR計算部
35a,35b LDPC復号部
36a,36b BCH復号部
37a 伝送制御情報及び伝送路特性情報フレーム分離部
37b フレーム分離部
38 伝送路特性情報抽出部
39 逆特性情報生成部
111a 制御信号生成部
112a TMCC信号の送信用レジスタ
321 OMUX逆特性等化部
322 TWTA逆特性等化部
323 IMUX逆特性等化部
324 HPA逆特性等化部
371a 制御信号生成部
372a TMCC信号の受信用レジスタ
373a 伝送路特性情報の更新用レジスタ
374a 更新制御部

Claims (2)

  1. 少なくとも主信号の符号化・変調方式及び割り当てスロットを指定するための伝送制御情報及び拡張情報を有するデジタル放送用のTMCC信号を、前記主信号の伝送データに多重伝送することにより伝送制御を行うデジタルデータの送信装置であって、
    前記主信号に対し前記伝送制御情報によって指定される符号化・変調処理を施して伝送主信号を生成する伝送主信号生成手段と、
    前記拡張情報の領域に、伝送路上の所定の伝送路歪要素の入出力特性を示す伝送路特性情報を識別し更新可能に埋め込んだTMCC信号に対し所定の符号化・変調処理を施して伝送TMCC信号を生成する伝送TMCC信号生成手段と、
    前記伝送主信号及び前記伝送TMCC信号を多重して変調波信号を生成する変調波信号生成手段と、を備え
    前記伝送路歪要素は伝送路上の地上放送局内の大電力増幅器と衛星中継器における電力増幅器及びフィルタとを含む予め定めた複数の対象機器とし、
    前記伝送路特性情報は、
    前記複数の対象機器の各特性を受信側で模擬可能とするよう近似したそれぞれの入出力特性を示す伝送路特性詳細情報と、
    前記TMCC信号の拡張情報の領域内に前記伝送路特性詳細情報が埋め込まれている旨を少なくとも示す拡張識別と、
    前記伝送路特性詳細情報の更新バージョンを示す特性更新識別と、
    更新を要する最新の伝送路特性詳細情報が地上放送局内の大電力増幅器と衛星中継器における電力増幅器及びフィルタのいずれについての情報であるかを識別可能とし、且つ前記伝送路歪要素毎の伝送路特性詳細情報を複数フレームに亘って伝送する際に分割したフレーム識別を示す特性領域と、を含み、
    前記伝送TMCC信号生成手段は、前記変調波信号又は前記伝送路を介して変換された放送波信号の解析により事前に推定された、前記伝送路歪要素とする地上放送局内の大電力増幅器及び衛星中継器における電力増幅器のAM‐AM特性及びAM‐PM特性、並びに衛星中継器におけるフィルタの周波数‐振幅特性及び周波数‐群遅延特性の各入出力情報を個別に更新可能に当該伝送路特性詳細情報として前記TMCC信号の拡張情報に埋め込むことを特徴とする送信装置。
  2. 請求項に記載の送信装置により送信された前記変調波信号から前記伝送路を介して変換された放送波信号を受信する受信装置であって、
    前記放送波信号を復調して復調信号を生成する復調手段と、
    前記復調信号から前記TMCC信号を分離するTMCC信号分離手段と、
    前記TMCC信号から前記伝送路特性情報を抽出する伝送路特性情報抽出手段と、
    抽出した当該伝送路特性情報から前記伝送路歪要素の入出力特性の逆特性を示す伝送路逆特性情報を生成する逆特性生成手段と、
    前記伝送路逆特性情報を用いて前記復調信号に対し等化処理を施すことにより、前記伝送路に起因する歪を補償する等化手段と、を備え
    前記伝送路特性情報抽出手段は、前記拡張識別によって前記TMCC信号の拡張情報の領域内に前記伝送路特性詳細情報が埋め込まれているか否かを識別し、前記特性更新識別によって前記伝送路逆特性情報を生成するための前記伝送路歪要素の入出力特性の更新の必要性を判別し、前記特性領域から更新を要する最新の伝送路特性詳細情報が地上放送局内の大電力増幅器と衛星中継器における電力増幅器及びフィルタのいずれについての情報であるかを識別し、前記伝送路歪要素毎の伝送路特性詳細情報を用いて前記伝送路歪要素の入出力特性の更新を行うことを特徴とする受信装置。
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