JP6978743B2 - Agv制御システム - Google Patents
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Description
この点、本発明によれば、設定されたゾーンに対し、位置情報が所定の条件を満たした時にアクティブタグがゾーン内に進入したと判定するため、誤差の扱いを複雑化することなく、統一した判定基準で明確に判定することができる。
まず、実施形態であるAGV制御システム1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は本実施形態のAGV制御システムを模式的に示した説明図であり、図2は無人搬送車を模式的に示した説明図である。その内、図2(a)は側面図、図2(b)は底面図を表している。なお、図1においては、無人搬送車11、ゾーン、物品保管棚は、説明をするのに最低限必要なものにだけに符号等を付している。
磁気テープセンサ112bは、N極とS極を区別する。また、図2に示すように、AGV本体下面に4個の駆動輪112aの中心と同軸の円周状に等間隔で8個搭載されている。円の直径は磁気テープMの幅よりも大きくなっている。これにより、無人搬送車11が磁気テープMに対し、どのような向きであっても磁気テープMを認識することができる。磁気テープMに対する無人搬送車11の向きも把握することができる。なお、本実施形態では円周状に搭載したが、正多角形の周状に搭載してもよく、数も8個より多くてもよい。
これらのセンサが干渉物の存在あるいは接触を検出した場合、非常信号を駆動制御手段113に送り、駆動制御手段113は無人搬送車11を緊急停止させる。これにより、物品保管棚、作業者、フォークリフト及び床面上に載置された物品等との衝突を防止する。駆動制御手段113は、無人搬送車11を緊急停止させた場合、その情報を走行制御装置12に送信する。
例えば、本実施形態では、図1に示すように、受信装置121は6個設けられている。
これにより、例えば、連続したゾーンで閉塞管理を行い、それとは別の減速指令を出すためのゾーン、停止指令を出すためのゾーンを設けることも可能となっている。
また、管理装置123は、第1記憶部の機能を有しており、設定されたゾーンを記憶する。
位置情報は、短い時間に複数生成される(本実施形態では、1秒間に10回)。アクティブタグ111の位置計測では誤差を伴うため、ゾーンの境界付近では、複数の位置情報中、ゾーンに進入したものと進入していないものがあり、どの時点でゾーンに進入したと判定する手段が必要になるためである。
前述のとおり、図1に示すように、本工場には、荷受け場、物品保管棚が配置され、荷受け場近くの出発点SP、物品保管棚近くの到着点AP、出発点と到着点とを繋ぐ走行路が設けられている。また、図中、実線で表される走行路には無人搬送車11を誘導する誘導手段としての磁気テープMが敷設されている。それ以外の走行路には、磁気テープMは敷設されていない。磁気テープMが敷設された走行路は、一方通行となっている。AGV制御システム1は、出発点SPから到着点APまで物品を搬送する。
まず、事前準備として管理装置123においてゾーンを設定し、それを管理装置123に記憶させる。本実施形態では、次のようにゾーンを設定している。なお、この作業自体は作業者が行うが、走行制御装置12が作業を支援するようになっている。
ゾーンの目的に衝突防止がある。一つのゾーンに2つのアクティブタグ111が進入すれば衝突の可能性があるため、本実施形態では、無人搬送車11が走行経路を進行している場合、アクティブタグ111があるゾーンに進入した時に、その一つ先のゾーンに他の無人搬送車11のアクティブタグ111が存在する場合は、管理装置123は、即座に当該無人搬送車11を停止させるようになっている。
本実施形態では、交差点においても衝突防止のルールを統一させたいため、図1に示すゾーンZ4のように、交差点ではゾーンは複雑な形状となる。交差点内に他の無人搬送車11のアクティブタグ111が存在しなくても、車体部分が残っているということを避けるためである。
本実施形態では、所定のゾーンで無人搬送車11を停止させたい場合、管理装置123は、アクティブタグ111がそのゾーンに進入したと判定した時点で無人搬送車11に停止するよう指令を送る。もちろん、制動距離もあるが、それでも無人搬送車11がそのゾーンに全て収まるように停止するわけではない。したがって、実際に無人搬送車が停止する位置を考えて、ゾーンの位置を設定している。
到着点APのゾーンの形態について、図7及び図8を参照して説明する。図7は到着点における採用しなかったゾーンの形態を示す説明図である。図8は到着点におけるゾーンの形態を示す説明図である。
図1に示すように、本実施形態では、到着点APの直前において、無人搬送車11は図中上方向を向いたまま磁気テープMから離れ、右又は左方向に移動する。ここで、仮にゾーンが図7のように設定されていたとして、アクティブタグ111が矢印のように移動すると、アクティブタグ111はゾーンZcにもゾーンZdにも進入されたと判定されないまま進行し、無人搬送車11が物品保管棚に衝突してしまう可能性がある。
このため、図8に示すように、ゾーンZcの位置をずらしてゾーンZeのようにするとともに、ゾーンZeの外側に大きいゾーンZfを設定している。すなわち、ゾーンZfの中にゾーンZeを設けるという二重のゾーンを設定している。
ゾーンの目的には、無人搬送車11の位置を把握する、衝突を防止する以外に、所定のゾーンにアクティブタグ111が進入した時に無人搬送車11を停止させる、減速させる、加速させる等がある。これらを考慮し、ゾーンの位置、形状、形態等を設定している。
本実施形態では設けていないが、このゾーンに入ったら緊急停止させるというゾーンを設けてもよい。
荷降ろし場に部品が入ったら、作業者は無人搬送車11に部品を積み込み、部品のデータと当該無人搬送車11に搭載されたアクティブタグ111の識別情報を管理装置123に送る。管理装置123は、到着地点のゾーンを決定すると共に、走行経路を作成、記憶する。走行経路を作成するとは、出発地点から到着地点までの、通過するゾーンの全てを順番に並べるのと同意である。また、この時、管理装置123は、通過するゾーンの全てについて、当該無人搬送車11のアクティブタグ111が進入した時に無人搬送車11に送るべき指令(特に送らないというのも含めて)を作成し記憶する。
本実施形態ではこのような方式としたが、作業者が到着地点を指定してもよく、走行経路も作業者が指定してもよい。なお、到着地点は、当該部品を納める物品保管棚の正面である必要はなく、作業者が無人搬送車11から降ろして物品保管棚に移動させるのに支障がない位置であればよい。管理装置123は、この時、到着地点を出発地点とする帰還時の走行経路も作成する。帰還時の到着地点は、通常荷降ろし時の出発点である。
(1)出発時(ゾーンZ1)
磁気テープMに誘導されて、低速で直進する。
(2)ゾーンZ2進入時
減速して徐行とし、磁気テープMが直角左に曲がっている地点で停止する。磁気テープMに従い、左に90°回転する。発進して高速まで加速し、直進する。
(3)ゾーンZ3進入時
低速に減速する。
(4)ゾーンZ4進入時
減速して徐行とし、磁気テープMが丁字路状になっている地点(交差点の中心)で停止する。磁気テープMに従い、左に90°回転する。発進して低速で直進する
(5)ゾーンZ5進入時
停止する。車体の向きはそのままで、姿勢検出部を用いて左に平行移動する(徐行して直進する)。
(6)ゾーンZ6進入時
停止する。
走行制御手段12は、到着地点に向かって移動中のアクティブタグ111が、どのゾーンに進入したかを常に監視している。そして、アクティブタグ111が新たなゾーンに進入したら、管理装置123は、無人搬送車11に送るべき指令が停止であるかどうか確認する。停止指令である場合は、第2通信部を介し無人搬送車11に停止指令を送る。停止指令でない場合は、次のステップ(処理)に進む。(ステップ1)
ただし、一つ先のゾーンが他方からも進入可能な交差点である場合は、他のアクティブタグ111が進入している場合だけでなく、他のアクティブタグ111が停止指令を受けずに、既に交差点のゾーンに進入しようとしている場合も、第2通信部を介し無人搬送車11に停止指令を送る。(ステップ2)
すなわち、準備が整い、作業者が図示しない発車ボタンを押すと、駆動制御手段113は、第1通信部を介し図示しない発車ボタンが押されたことを走行制御装置12に知らせる。管理装置123は、ステップ2からステップ3までの処理を行い、通常は(一つ先のゾーンに他のアクティブタグ111が進入していなければ)、磁気テープMに誘導されて、低速で直進するという指令を生成し、第2通信部を介し無人搬送車に送る。これにより、無人搬送車11は、発車する。
本実施形態では、到着地APに停止している無人搬送車11が所定の数以上になると、図示しない回転燈で作業者に報知するようになっている。それを見た作業者は、部品を荷降ろしし、物品保管棚に格納する。もちろん、到着地APに到着した都度、荷降ろししても構わないが、効率を考えてのことである。なお、本実施形態では、報知手段を回転燈としたが、報知手段はもちろんこれに限らない。
駆動制御手段113は、第1通信部を介し図示しない発車ボタンが押されたことを走行制御装置12に知らせる。管理装置123は、発進時と同じくステップ2からステップ3までの処理を行う。ただし、一つ先のゾーンは他方からも進入可能な交差点として扱う。
例えば、無人搬送車11dについて、発車ボタンが押されたとすると、一つ先のゾーンであるゾーンZ5に他のアクティブタグ111が進入しておらず、他のアクティブタグ111が進入しようともしていない場合に、車体の向きはそのままで、姿勢検出部を用いて左に平行移動する(徐行して直進する)という指令を生成し、第2通信部を介し無人搬送車に送る。これにより、無人搬送車11は、発車する。
実施形態の変形例として、磁気テープMを敷設しない、あるいは僅かに敷設するとしてもよい。
この場合、AGV制御システム1のゾーンはそのままに、磁気テープMが敷設されていた場所に次のようなゾーンを重ねて設定する。
図9に示すように、走行路と平行に細長いゾーンを7個設定する。中心のゾーンZ14を磁気テープMが敷設された位置に設定する。図中上から下へ無人搬送車11を走行させる場合の管理装置123の指令内容について説明する。
アクティブタグ111がゾーンZ14に入った状態から発進させる。アクティブタグ111がゾーンZ13に進入した場合、無人搬送車11を走行させながら少し左回転させる(進行方向が所定の角度左方向に変更するようにする)。自動車でいうと、少しハンドルを左に切ってすぐに真っすぐに戻すイメージである。所定時間走行し、アクティブタグ111がゾーンZ13に進入したままであった場合は、再度無人搬送車11を走行させながら少し左回転させる。アクティブタグ111がゾーンZ14に進入した場合は、無人搬送車11を走行させながら僅かに右回転させる。
アクティブタグ111がゾーンZ12に進入した場合、無人搬送車11を走行させながら先ほどより多めに左回転させる。その後アクティブタグ111がゾーンZ13に進入した場合は何もしない。そして、アクティブタグ111がゾーンZ14に進入した場合は、無人搬送車11を走行させながら少し右回転させる。または、無人搬送車11の速度とアクティブタグ111がゾーンZ13に滞在した時間から右回転させる角度を算出し、右回転させる。
アクティブタグ111がゾーンZ11に進入した場合は、制御不能と判断し、無人搬送車11を停止させる。
アクティブタグ111がゾーンZ14からゾーンZ15側に逸れた場合も同様である。
図10に示すように、縦に細長いゾーンZ11〜Z17と横に細長いゾーンZ21〜Z27が重なるように設定する。
11 無人搬送車
12 走行制御装置
111 アクティブタグ
113 駆動制御手段
114 第1通信部
121 受信装置
122 位置情報生成手段
123 管理装置
124 第2通信部
Claims (1)
- 無人搬送車と、該無人搬送車の走行を制御する走行制御装置とを有するAGV制御システムであって、
前記無人搬送車は、
固有の識別情報を含んだ測位用のパルス信号を無線送信するアクティブタグと、
自身を自動走行させる駆動手段と、
前記走行制御装置との通信を行う第1通信手段と、
前記走行制御装置からの指令に基づいて前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、を
備え、
前記走行制御装置は、
任意の広さ及び任意の形状のゾーンを任意の場所に設定可能なゾーン設定手段と、
前記ゾーン設定手段によって設定された前記ゾーンを記憶する第1記憶部と、
前記アクティブタグから無線送信された前記パルス信号を受信する受信装置と、
前記受信装置が受信した前記パルス信号に基づいて、定期的に前記アクティブ
タグの位置を計測して、その位置情報を生成する位置情報生成手段と、
前記位置情報生成手段によって生成された位置情報が前記第1記憶部に記憶された前
記ゾーンに対し所定の条件を満たした時に前記アクティブタグが前記ゾーン内に進入し
たと判定する進入判定手段と、
前記進入判定手段の判定に基づいて前記無人搬送車への指令を生成する指令生成手段
と、
前記無人搬送車との通信を行う第2通信手段と、
を備えたAGV制御システム。
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