JP6975656B2 - 蓄冷機能付きエバポレータ - Google Patents

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Description

この発明は、停車時に圧縮機の駆動源であるエンジンを一時的に停止させる車両のカーエアコンに用いられる蓄冷機能付きエバポレータに関する。
この明細書および特許請求の範囲において、各図面の上下を上下というものとする。
近年、環境保護や自動車の燃費向上などを目的として、信号待ちなどの停車時にエンジンを自動的に停止させる自動車が提案されている。
しかしながら、通常のカーエアコンにおいては、エンジンを停止させると、エンジンを駆動源とする圧縮機が停止するので、エバポレータに冷媒が供給されなくなり、冷房能力が急激に低下するという問題がある。
そこで、このような問題を解決するために、エバポレータに蓄冷機能を付与し、エンジンが停止して圧縮機が停止した際に、エバポレータに蓄えられた冷熱を放冷して車室内を冷却することが考えられている。
この種の蓄冷機能付きエバポレータとして、第1上ヘッダと、第1上ヘッダと平行になるように通風方向に並んで配置された第2上ヘッダと、第1上ヘッダの下方に、第1上ヘッダと平行になるように配置された第1下ヘッダと、第2上ヘッダの下方に、第2上ヘッダおよび第1下ヘッダと平行になるように配置された第2下ヘッダと、第1上ヘッダと第1下ヘッダとの間に配置され、かつ上下両端部が第1上ヘッダおよび第1下ヘッダに接続された複数の第1熱交換チューブと、第2上ヘッダと第2下ヘッダとの間に第1熱交換チューブと通風方向に並ぶように配置され、かつ上下両端部が第2上ヘッダおよび第2下ヘッダに接続された複数の第2熱交換チューブと、蓄冷材が封入された複数の蓄冷材容器とを備えており、第1下ヘッダおよび第2下ヘッダが1つのヘッダタンクに設けられ、通風方向に並んで配置された第1熱交換チューブおよび第2熱交換チューブからなるチューブ組が全ヘッダの長手方向に間隔をおいて複数配置されることにより、全ヘッダの長手方向に隣り合うチューブ組どうしの間に複数の間隙が形成され、蓄冷材容器が、前記全間隙のうちの一部でかつ複数の間隙に第1および第2熱交換チューブに接するように配置され、アウターフィンが、前記全間隙のうちの残部でかつ複数の間隙に第1および第2熱交換チューブに接するように配置されているものが知られている。
上述したような蓄冷機能付きエバポレータによれば、圧縮機が作動している通常の冷房時には、第1および第2熱交換チューブ内を流れる冷媒の有する冷熱が、蓄冷材容器内の蓄冷材に伝わって蓄冷材に蓄えられ、圧縮機が停止した際には、蓄冷材容器内の蓄冷材に蓄えられた冷熱が、第1および第2熱交換チューブを介してアウターフィンに伝えられ、アウターフィンから当該アウターフィンが配置された間隙を流れる空気に放冷されるようになっており、エンジンが停止して圧縮機が停止した際に、エバポレータに蓄えられた冷熱を利用して車室内を冷却することが可能になり、エンジンが停止した際の冷房能力の急激な低下が抑制されている。
ところで、圧縮機の作動時には、蓄冷材容器外面に発生した凝縮水が凍結するおそれがあるので、当該凝縮水を効果的に排水する必要がある。
そこで、本出願人は、先に、蓄冷材容器の外面に発生した凝縮水を効果的に排水しうることを目的として、上述した構成の蓄冷機能付きエバポレータにおいて、蓄冷材容器の左右両側壁外面に、それぞれ上端から下端に向かって漸次低くなりかつ上下両端が開口した複数の凝縮水排水路が間隔をおいて形成されており、各凝縮水排水路が、蓄冷材容器の左右両側壁に設けられて外方に膨出した2つの凸部の間に形成され、1つの凝縮水排水路を形成する2つの凸部のうち少なくともいずれか一方の凸部の長さが、蓄冷材容器の容器本体部の通風方向の幅よりも長くなっている蓄冷機能付きエバポレータを提案した(特許文献1参照)。
特許文献1記載の蓄冷機能付きエバポレータによれば、蓄冷材容器の左右両側壁外面に発生した凝縮水が、表面張力によって2つの凸部に沿うようにして凝縮水排水路内に溜まった場合、溜まった凝縮水の量が多くなると、溜まった凝縮水に作用する重力が表面張力よりも大きくなり、凝縮水排水路内を一挙に流下する。したがって、凝縮水が凝縮水排水路内に留まる時間が短くなり、蓄冷材容器の左右両側壁外面に発生した凝縮水をスムーズに蓄冷材容器の下方に流下させることができる。
しかしながら、蓄冷材容器の下方に流下した凝縮水が、第1下ヘッダおよび第2下ヘッダが設けられたヘッダタンク上に溜まり、効率良く排水できない場合がある。
特開2014−126307号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、蓄冷材容器の外面に発生した凝縮水を効率良く排水することができる蓄冷機能付きエバポレータを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)第1上ヘッダと、第1上ヘッダと平行になるように通風方向に並んで配置された第2上ヘッダと、第1上ヘッダの下方に、第1上ヘッダと平行になるように配置された第1下ヘッダと、第2上ヘッダの下方に、第2上ヘッダおよび第1下ヘッダと平行になるように配置された第2下ヘッダと、第1上ヘッダと第1下ヘッダとの間に配置され、かつ上下両端部が第1上ヘッダおよび第1下ヘッダに接続された複数の第1熱交換チューブと、第2上ヘッダと第2下ヘッダとの間に第1熱交換チューブと通風方向に並ぶように配置され、かつ上下両端部が第2上ヘッダおよび第2下ヘッダに接続された複数の第2熱交換チューブと、蓄冷材が封入された複数の蓄冷材容器とを備えており、第1下ヘッダおよび第2下ヘッダが1つのヘッダタンクに設けられ、通風方向に並んで配置された第1熱交換チューブおよび第2熱交換チューブからなるチューブ組が全ヘッダの長手方向に間隔をおいて複数配置されることにより、全ヘッダの長手方向に隣り合うチューブ組どうしの間に複数の間隙が形成され、蓄冷材容器が、前記全間隙のうちの一部でかつ複数の間隙に第1および第2熱交換チューブに接するように配置されている蓄冷機能付きエバポレータであって、
第1下ヘッダと第2下ヘッダとが設けられているヘッダタンクに、上方に開口するとともに両下ヘッダの長手方向に延びる排水溝が形成され、ヘッダタンクにおける排水溝の底壁となる部分に、排水溝内の水をヘッダタンクの下方に落下させる貫通状排水穴が、少なくとも一部の蓄冷材容器の下方に位置するように形成されており、蓄冷材容器の下方の排水穴の少なくとも一部が、下方から見て蓄冷材容器に重複しており、
第1上ヘッダと第1下ヘッダとの間に、複数の第1熱交換チューブからなるとともに、冷媒が上から下に流れる第1下降流チューブ群と、複数の第1熱交換チューブからなるとともに冷媒が下から上に流れ、かつ第1下降流チューブ群に隣接した第1上昇流チューブ群とが設けられ、第2上ヘッダと第2下ヘッダとの間に、複数の第2熱交換チューブからなるとともに冷媒が上から下に流れ、かつ第1下降流チューブ群に対して通風方向に並んだ第2下降流チューブ群が設けられ、第1上ヘッダに、第1下降流チューブ群の上端部が通じる第1区画と、第1上昇流チューブ群の上端部が通じ、かつ冷媒が第1区画に向かって流出する第2区画とが設けられ、第1下ヘッダに、第1下降流チューブ群の下端部が通じる第3区画と、第1上昇流チューブ群の下端部が通じ、かつ第3区画と隔てられた第4区画とが設けられ、第2上ヘッダに、第2下降流チューブ群の上端部が通じる第5区画が設けられ、第2下ヘッダに、第2下降流チューブ群の下端部が通じる第6区画が設けられ、第1区画と第5区画との間に、両区画を通じさせる上冷媒通過部が設けられ、第3区画と第6区画との間に、両区画を通じさせる下冷媒通過部が設けられており、第1下降流チューブ群および第2下降流チューブ群が設けられている部分に配置された蓄冷材容器の下方において、前記ヘッダタンクにおける排水溝の底壁となる部分に、排水穴が形成されていない穴無し部が存在している蓄冷機能付きエバポレータ。
2)前記ヘッダタンクにおいて、第1下ヘッダと第2下ヘッダとが連結部により一体に連結されており、排水溝が、両下ヘッダと連結部により形成され、連結部が排水溝の底壁となっている上記1)記載の蓄冷機能付きエバポレータ。
3)前記排水穴が、長手方向が両下ヘッダの長手方向を向いた長穴である上記1)または2)記載の蓄冷機能付きエバポレータ。
4)蓄冷材容器が扁平状であり、かつ長手方向を上下方向に向けるとともに幅方向を通風方向に向けて配置され、蓄冷材容器の左右両側壁外面に、上下方向に一定の流路長さを有する複数の凝縮水排水路が形成され、凝縮水排水路が、蓄冷材容器の左右両側壁に設けられて外方に膨出した2つの凸部の間に形成されている上記1)〜3)のうちのいずれかに記載の蓄冷機能付きエバポレータ。
5)第1熱交換チューブおよび第2熱交換チューブが扁平状であり、かつ長手方向を上下方向に向けるとともに幅方向を通風方向に向けて配置され、前記全間隙の残りである複数の間隙に、アウターフィンが第1熱交換チューブおよび第2熱交換チューブに接するように配置されている上記1)〜4)のうちのいずれかに記載の蓄冷機能付きエバポレータ。
上記1)〜5)の蓄冷機能付きエバポレータによれば、第1下ヘッダと第2下ヘッダとが設けられているヘッダタンクに、上方に開口するとともに両下ヘッダの長手方向に延びる排水溝が形成され、ヘッダタンクにおける排水溝の底壁となる部分に、排水溝内の水をヘッダタンクの下方に落下させる貫通状排水穴が、少なくとも一部の蓄冷材容器の下方に位置するように形成されており、蓄冷材容器の下方の排水穴の少なくとも一部が、下方から見て蓄冷材容器に重複しているので、蓄冷材容器の外面に発生した凝縮水は、蓄冷材容器の外面に沿って下方に流れ、ついで第1下ヘッダおよび第2下ヘッダが設けられたヘッダタンク上に流下した後排水溝内に入り、排水穴を通って当該ヘッダタンクの下方に排水される。したがって、蓄冷機能付きエバポレータの蓄冷材容器からの排水性が向上する。
上記4)の蓄冷機能付きエバポレータによれば、蓄冷材容器の左右両側壁外面に発生した凝縮水が、表面張力によって2つの凸部に沿うようにして凝縮水排水路内に溜まった場合、溜まった凝縮水の量が多くなると、溜まった凝縮水に作用する重力が表面張力よりも大きくなり、凝縮水排水路内を一挙に流下する。したがって、凝縮水が凝縮水排水路内に留まる時間が短くなり、蓄冷材容器の左右両側壁外面に発生した凝縮水をスムーズに排水することができる。
この発明の蓄冷機能付きエバポレータの全体構成を示す一部を省略した斜視図である。 図1の蓄冷機能付きエバポレータの全体構成を概略的に示すとともに冷媒の流れを示す斜視図である。 図1のA−A線拡大断面図である。 図3の部分拡大図である。 図1の蓄冷機能付きエバポレータの上ヘッダタンクを示す分解斜視図である。 図3の図4とは異なる部分の部分拡大図である。 一部を省略した図6のB−B線断面図である。 図1の蓄冷機能付きエバポレータの下ヘッダタンクを示す分解斜視図である。 この発明の蓄冷機能付きエバポレータの他の実施形態の全体構成を概略的に示すとともに冷媒の流れを示す斜視図である。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
以下の説明において、通風方向下流側(図1〜図3、図9に矢印Xで示す方向)を前、これと反対側を後というものとする。
さらに、以下の説明において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
図1および図2はこの発明による蓄冷機能付きエバポレータの全体構成を示し、図3〜図8はその要部の構成を示す。図1〜図8に示す実施形態に関する説明においては、通風方向下流側から上流側を見た際の左右(図1の左右)を左右というものとする。
図1〜図3において、蓄冷機能付きエバポレータ(1)は、長手方向を左右方向に向けた状態で上下方向に間隔をおいて配置されたアルミニウム製第1ヘッダタンク(2)およびアルミニウム製第2ヘッダタンク(3)と、両ヘッダタンク(2)(3)間に配置された複数の熱交換チューブ(4)とを備えている。
第1ヘッダタンク(2)に、長手方向を左右方向に向けたアルミニウム製風下側上ヘッダ(5)(第1上ヘッダ)と、風下側上ヘッダ(5)の風上側に、長手方向を左右方向に向けるとともに風下側上ヘッダ(5)と平行になっているアルミニウム製風上側上ヘッダ(6)(第2上ヘッダ)とが、連結部(7)を介して一体に設けられている。風下側上ヘッダ(5)の右端部に冷媒入口(8)が設けられ、風上側上ヘッダ(6)の右端部に冷媒出口(9)が設けられている。
第2ヘッダタンク(3)に、長手方向を左右方向に向けるとともに風下側上ヘッダ(5)と平行になっているアルミニウム製風下側下ヘッダ(11)(第1下ヘッダ)と、風下側下ヘッダ(11)の風上側に、長手方向を左右方向に向けるとともに風上側上ヘッダ(6)および風下側下ヘッダ(11)と平行になっているアルミニウム製風上側下ヘッダ(12)(第2下ヘッダ)とが、連結部(13)を介して一体に設けられている。第2ヘッダタンク(3)の上面における風下側下ヘッダ(11)と風上側下ヘッダ(12)との間の部分に、上方に開口するとともに両下ヘッダ(11)(12)の長手方向に延びる排水溝(14)が形成されている。
風下側上ヘッダ(5)と風下側下ヘッダ(11)との間に、上下両端部が風下側上ヘッダ(5)および風下側下ヘッダ(11)に接続された複数のアルミニウム製の風下側熱交換チューブ(4)(第1熱交換チューブ(4))が配置され、風上側上ヘッダ(6)と風上側下ヘッダ(12)との間に、上下両端部が風上側上ヘッダ(6)および風上側下ヘッダ(12)に接続された複数のアルミニウム製の風上側熱交換チューブ(4)(第2熱交換チューブ(4))が配置されている。熱交換チューブ(4)は扁平状であって、幅方向を図1〜図3に矢印Xで示す通風方向に向けるとともに長手方向を上下方向に向けた状態で左右方向に間隔をおいて配置されている。風下側上ヘッダ(5)と風下側下ヘッダ(11)との間に配置された熱交換チューブ(4)により風下側チューブ列(15)が構成され、風上側上ヘッダ(6)と風上側下ヘッダ(12)との間に配置された熱交換チューブ(4)により風上側チューブ列(16)が構成されている。なお、風下側チューブ列(15)の熱交換チューブ(4)の数と風上側チューブ列(16)の熱交換チューブ(4)の数とは等しくなっている。
風下側チューブ列(15)の熱交換チューブ(4)と風上側チューブ列(16)の熱交換チューブ(4)とは左右方向の同一位置にあり、前後方向に並んだ2つの熱交換チューブ(4)によりチューブ組(17)が構成され、左右方向に隣り合うチューブ組(17)どうしの間に間隙(18A)(18B)が形成されている。全間隙(18A)(18B)のうち一部でかつ複数の容器用間隙(18A)に、アルミニウム製蓄冷材容器(19)が、各チューブ組(17)を構成する2つの熱交換チューブ(4)に跨るように配置されており、蓄冷材容器(19)は2つの熱交換チューブ(4)に接した状態でろう材を介して接合されている。以下、ろう材を介しての接合をろう付と称する。また、全間隙(18A)(18B)のうちの残部でかつ複数のフィン用間隙(18B)に、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートからなり、かつ前後方向にのびる波頂部、前後方向にのびる波底部、および波頂部と波底部とを連結する連結部よりなるアウターフィン(21)が、各チューブ組(17)を構成する2つの熱交換チューブ(4)に跨るように配置されており、アウターフィン(21)は両熱交換チューブ(4)に接した状態でろう付されている。また、左右両端のチューブ組(17)の外側にも、アウターフィン(21)が、チューブ組(17)を構成する2つの熱交換チューブ(4)に跨るように配置されて両熱交換チューブ(4)に接した状態でろう付され、さらに左右両端のアウターフィン(21)の外側にアルミニウム製サイドプレート(22)が配置されてアウターフィン(21)にろう付されている。
風下側チューブ列(15)は、連続して並んだ複数の熱交換チューブ(4)からなるとともに冷媒が上から下に流れ、かつ左端部側(冷媒入口(8)とは反対端部側)に設けられた第1下降流チューブ群(23)と、連続して並んだ複数の熱交換チューブ(4)からなるとともに冷媒が下から上に流れ、かつ第1下降流チューブ群(23)の右側(冷媒入口(8)側)に隣接して設けられた第1上昇流チューブ群(24)とを備えている。風上側チューブ列(16)は、連続して並んだ複数の熱交換チューブ(4)からなるとともに冷媒が上から下に流れ、かつ第1下降流チューブ群(23)の風上側に並んで設けられた第2下降流チューブ群(25)を備えている。また、風下側チューブ列(15)は、連続して並んだ複数の熱交換チューブ(4)からなるとともに冷媒が上から下に流れ、かつ第1上昇流チューブ群(24)の右側に隣接して設けられた第3下降流チューブ群(26)を備え、風上側チューブ列(16)は、連続して並んだ複数の熱交換チューブ(4)からなるとともに冷媒が下から上に流れ、かつ第2下降流チューブ群(25)の右側に隣接して設けられた第2上昇流チューブ群(27)を備えている。
第1下降流チューブ群(23)が、風下側チューブ列(15)における冷媒入口(8)から最も遠い位置にある最遠チューブ群であり、第3下降流チューブ群(26)が、風下側チューブ列(15)における冷媒入口(8)に最も近い位置にある最近チューブ群である。また、第2下降流チューブ群(25)が、風上側チューブ列(16)における冷媒出口(9)から最も遠い位置にある最遠チューブ群であり、第2上昇流チューブ群(27)が、冷媒出口(9)に最も近い位置にある最近チューブ群である。したがって、風下側チューブ列(15)および風上側チューブ列(16)に、複数の熱交換チューブ(4)からなり、かつ冷媒が上から下に流れる下降流チューブ群と冷媒が下から上に流れる上昇流チューブ群とが交互に並ぶように設けられている。
風下側チューブ列(15)の第1下降流チューブ群(23)を構成する熱交換チューブ(4)の数は、風上側チューブ列(16)の第2下降流チューブ群(25)を構成する熱交換チューブ(4)の数と等しくなっているとともに、両チューブ群(23)(25)の左右方向の幅は同一であり、両チューブ群(23)(25)により1つのパスが構成されている。第3下降流チューブ群(26)および第1上昇流チューブ群(24)を構成する熱交換チューブ(4)の合計数は、第2上昇流チューブ群(27)を構成する熱交換チューブ(4)の数と等しくなっており、第3下降流チューブ群(26)および第1上昇流チューブ群(24)の左右方向の合計幅は、第2上昇流チューブ群(27)の左右方向の幅と同一である。第1下降流チューブ群(23)および第2下降流チューブ群(25)を除いた残りのチューブ群(24)(26)(27)は、それぞれ単独で1つのパスを構成している。
風下側上ヘッダ(5)は、左端部側に設けられかつ第1下降流チューブ群(23)の熱交換チューブ(4)の上端部が通じる風下側上左区画(28)(第1区画)と、風下側上左区画(28)の右側に隣接して設けられるとともに第1上昇流チューブ群(24)の熱交換チューブ(4)の上端部が通じ、かつ風下側上左区画(28)に向かって冷媒が左方に流出する風下側上中央区画(29)(第2区画)と、風下側上中央区画(29)の右側に隣接して設けられるとともに第3下降流チューブ群(26)の熱交換チューブ(4)の上端部が通じる風下側上右区画(31)とを備えている。風下側上左区画(28)と風下側上中央区画(29)との間には、上部に両区画(28)(29)を通じさせる貫通穴(32a)が形成されたアルミニウム製分流制御板(32)が配置されており、冷媒は風下側上中央区画(29)の上部から分流制御板(32)の貫通穴(32a)を通って左方に真っ直ぐ流れて風下側上左区画(28)に流入する。風下側上中央区画(29)と風下側上右区画(31)との間には、両区画(29)(31)を隔てるアルミニウム製分割板(33)が配置されている。風下側上右区画(31)が冷媒入口(8)に通じている。
風上側上ヘッダ(6)は、左端部側に設けられかつ第2下降流チューブ群(25)の熱交換チューブ(4)の上端部が通じる風上側上左区画(34)(第3区画)と、風上側上左区画(34)の右側に隣接して設けられるとともに第2上昇流チューブ群(27)の熱交換チューブ(4)の上端部が通じる風上側上右区画(35)とを備えている。風上側上左区画(34)と風上側上右区画(35)との間には、両区画(34)(35)を隔てるアルミニウム製分割板(36)が配置されている。風上側上右区画(35)が冷媒出口(9)に通じている。
風下側下ヘッダ(11)は、左端部側に設けられかつ第1下降流チューブ群(23)の熱交換チューブ(4)の下端部が通じる風下側下左区画(37)(第4区画)と、風下側下左区画(37)の右側に隣接して設けられるとともに第1上昇流チューブ群(24)の熱交換チューブ(4)の下端部が通じる風下側下中央区画(38)と、風下側下中央区画(38)の右側に隣接して設けられるとともに第3下降流チューブ群(26)の熱交換チューブ(4)の下端部が通じ、かつ風下側下中央区画(38)に冷媒が流出する風下側下右区画(39)とを備えている。風下側下左区画(37)と風下側下中央区画(38)との間には、両区画(37)(38)を隔てるアルミニウム製分割板(41)が配置されている。風下側下中央区画(38)と風下側下右区画(39)との間には仕切はなく、冷媒は風下側下右区画(39)から左方に真っ直ぐ流れて風下側下中央区画(38)に流入する。
風上側下ヘッダ(12)は、左端部側に設けられかつ第2下降流チューブ群(25)の熱交換チューブ(4)の下端部が通じる風上側下左区画(42)(第5区画)と、風上側下左区画(42)の右側に隣接して設けられるとともに第2上昇流チューブ群(27)の熱交換チューブ(4)の下端部が通じ、かつ風上側下左区画(42)から冷媒が流入する風上側下右区画(43)とを備えている。風上側下左区画(42)と風上側下右区画(43)との間には仕切はなく、冷媒は風上側下左区画(42)から右方に真っ直ぐ流れて風上側下右区画(43)に流入する。
風下側上左区画(28)、風下側下左区画(37)、風上側上左区画(34)および風上側下左区画(42)の左右方向の長さは等しくなっている。風下側上中央区画(29)および風下側下中央区画(38)の左右方向の長さは等しくなっている。風下側上右区画(31)および風下側下右区画(39)の左右方向の長さは等しくなっている。また、風上側上右区画(35)および風上側下右区画(43)の左右方向の長さは等しくなっており、当該長さは、風下側上中央区画(29)の左右方向の長さと風下側上右区画(31)の左右方向の長さの合計の長さに等しくなっているとともに、風下側下中央区画(38)の左右方向の長さと風下側下右区画(39)の左右方向の長さの合計の長さに等しくなっている。
風下側上左区画(28)と風上側上左区画(34)との間に、両区画(28)(34)を通じさせる上冷媒通過部(44)が形成され、風下側下左区画(37)と風上側下左区画(42)との間に、両区画(37)(42)を通じさせる下冷媒通過部(45)が形成されている。
図3〜図5に示すように、第1ヘッダタンク(2)は、風下側上ヘッダ(5)および風上側上ヘッダ(6)の下部を形成し、かつ両チューブ列(15)(16)の熱交換チューブ(4)が接続されたアルミニウム製第1部材(46)と、第1部材(46)にろう付されかつ第1部材(46)における熱交換チューブ(4)とは反対側(上側)を覆って風下側上ヘッダ(5)および風上側上ヘッダ(6)の上部を形成するアルミニウム製第2部材(47)と、第1部材(46)と第2部材(47)との間に配置され、かつ風下側上ヘッダ(5)内および風上側上ヘッダ(6)内をそれぞれ上下両空間(5a)(5b)(6a)(6b)に仕切る2つの仕切部(49)(51)を有するアルミニウム製第3部材(48)と、冷媒入口(8)および冷媒出口(9)が設けられかつ第1〜第3部材(46)(47)(48)の右端部にろう付されたエンド部材(52)とを備えている。ここで、上冷媒通過部(44)は、風下側上ヘッダ(5)の上空間(5a)における風下側上左区画(28)内に存在する部分と、風上側上ヘッダ(6)の上空間(6a)における風上側上左区画(34)に存在する部分とを通じさせる。
第1部材(46)は、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートにプレス加工を施すことにより形成されており、風下側上ヘッダ(5)の下側部分を形成する横断面略上向きU字状の第1ヘッダ形成部(53)、風上側上ヘッダ(6)の下側部分を形成する横断面略上向きU字状の第2ヘッダ形成部(54)、および両ヘッダ形成部(53)(54)どうしを連結しかつ連結部(7)の下側部分を構成する連結壁(55)よりなる。第1部材(46)の両ヘッダ形成部(53)(54)に、それぞれ前後方向に長いチューブ挿入穴(56)が、左右方向に間隔をおくとともに左右方向の同一部分に位置するように形成されており、熱交換チューブ(4)の上端部がチューブ挿入穴(56)に挿入されて第1部材(46)のろう材層を利用して第1部材(46)にろう付されている。
第2部材(47)は、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートにプレス加工を施すことにより形成されており、風下側上ヘッダ(5)の上側部分を形成する横断面略下向きU字状の第1ヘッダ形成部(57)、風上側上ヘッダ(6)の上側部分を形成する横断面略下向きU字状の第2ヘッダ形成部(58)、および両ヘッダ形成部(57)(58)どうしを連結しかつ連結部(7)の上側部分を構成する連結壁(59)よりなる。第2部材(47)における第1下降流チューブ群(23)が設けられている位置に、熱交換チューブ(4)側に開口しかつ上方に凹んだ凹陥部(61)が、第1ヘッダ形成部(57)、第2ヘッダ形成部(58)および連結壁(59)を変形させることによって、左右方向に間隔をおいて形成されている。
第3部材(48)は、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートにプレス加工を施すことにより形成されており、前後両仕切部(49)(51)どうしは、第1部材(46)の連結壁(55)と第2部材(47)の連結壁(59)との間に介在させられて両連結壁(55)(59)にろう付され、かつ連結部(7)の上下方向の中央部を形成する連結壁(62)によって連結一体化されている。そして、第3部材(48)の連結壁(62)によって、第2部材(47)の凹陥部(61)の下端開口が塞がれており、これにより風下側上ヘッダ(5)の上空間(5a)内における風下側上左区画(28)に存在する部分と、風上側上ヘッダ(6)の上空間(6a)内における風上側上左区画(34)に存在する部分とを通じさせる上冷媒通過部(44)が設けられている。
第3部材(48)の前側仕切部(49)における第1下降流チューブ群(23)と第1上昇流チューブ群(24)との間の部分、および第1上昇流チューブ群(24)と第3下降流チューブ群(26)との間の部分、ならびに第3部材(48)の後側仕切部(51)における第2下降流チューブ群(25)と第2上昇流チューブ群(27)との間の部分に、それぞれ前後方向に長いスリット(63)が形成されている。
前側仕切部(49)における第1下降流チューブ群(23)と第1上昇流チューブ群(24)との間のスリット(63)に、上部に貫通穴(32a)が形成されるとともに、下部が下空間(5b)における風下側上中央区画(29)に存在する部分と風下側上左区画(28)に存在する部分との間を隔てているアルミニウム製分流制御板(32)が挿入されて第1〜第3部材(46)(47)(48)にろう付されている。また、前側仕切部(49)における第1上昇流チューブ群(24)と第3下降流チューブ群(26)との間のスリット(63)に、上下両空間(5a)(5b)における風下側上中央区画(29)に存在する部分と風下側上右区画(31)に存在する部分とを隔てている分割板(33)が挿入されて第1〜第3部材(46)(47)(48)にろう付されている。後側仕切部(51)における第2下降流チューブ群(25)と第2上昇流チューブ群(27)との間のスリット(63)に、上下両空間(6a)(6b)における風上側上左区画(34)に存在する部分と風上側上右区画(35)に存在する部分を隔てている分割板(36)が挿入されて第1〜第3部材(46)(47)(48)にろう付されている。
第3部材(48)の前側仕切部(49)における第1下降流チューブ群(23)よりも左側の部分、および後側仕切部(51)における第2下降流チューブ群(25)よりも左側の部分に、それぞれ前後方向に長いスリット(64)が形成されている。前側仕切部(49)のスリット(64)に、風下側上ヘッダ(5)の左端部を閉鎖する閉鎖板(65)が挿入されて第1〜第3部材(46)(47)(48)にろう付され、後側仕切部(51)のスリット(64)に、風上側上ヘッダ(6)の左端部を閉鎖する閉鎖板(65)が挿入されて第1〜第3部材(46)(47)(48)にろう付されている。
風下側上ヘッダ(5)の上下両空間(5a)(5b)における風下側上中央区画(29)および風下側上右区画(31)に存在する部分どうし、ならびに風上側上ヘッダ(6)の上下両空間(6a)(6b)における全区画(34)(35)に存在する部分どうしは、それぞれ第3部材(48)の前側仕切部(49)および後側仕切部(51)に左右方向に間隔をおいて形成された前後方向に長い長穴からなる複数の冷媒通過穴(66)により通じさせられている。また、風下側上ヘッダ(5)の上下両空間(5a)(5b)における風下側上左区画(28)に存在する部分どうしは、第3部材(48)の前側仕切部(49)の前後方向の中央部に、左右方向に間隔をおいて形成された複数の円形冷媒通過穴(67)を介して通じさせられている。ここで、複数の円形冷媒通過穴(67)の合計断面積は、後側仕切部(51)における上下両空間(6a)(6b)の風上側上左区画(34)に存在する部分どうしを通じさせる冷媒通過穴(66)の合計断面積の5〜70%となっていることが好ましい。
第3部材(48)の前後両仕切部(49)(51)には、その右端から切り欠き(68)が形成されており、前側仕切部(49)の切り欠き(68)によって風下側上ヘッダ(5)の上下両空間(5a)(5b)が相互に通じさせられるとともに、冷媒入口(8)が上下両空間(5a)(5b)に通じさせられ、後側仕切部(51)の切り欠き(68)によって風上側上ヘッダ(6)の上下両空間(6a)(6b)が相互に通じさせられるとともに、冷媒出口(9)が両空間(6a)(6b)に通じさせられている。
エンド部材(52)の冷媒入口(8)は、風下側上ヘッダ(5)の上下両空間(5a)(5b)における風下側上右区画(31)に存在する部分に通じ、同じく冷媒出口(9)は、風上側上ヘッダ(6)の上下両空間(6a)(6b)における風上側上右区画(35)に存在する部分に通じている。
図3および図6〜図8に示すように、第2ヘッダタンク(3)は第1ヘッダタンク(2)とほぼ同様な構成であり、第1ヘッダタンク(2)とは上下逆向きに配置されている。第2ヘッダタンク(3)における第1ヘッダタンク(2)と同一部分には同一符号を付す。なお、第2ヘッダタンク(3)には冷媒入口(8)および冷媒出口(9)は設けられておらず、したがってエンド部材(52)も備えていない。そして、第1部材(46)が風下側下ヘッダ(11)および風上側下ヘッダ(12)の熱交換チューブ(4)側となる上部を形成し、第2部材(47)が第1部材(46)における熱交換チューブ(4)とは反対側を覆って風下側下ヘッダ(11)および風上側下ヘッダ(12)の下部を形成する。また、第3部材(48)の前側仕切部(49)が風下側下ヘッダ(11)内を上下方向に2つの空間(11b)(11a)に仕切り、後側仕切部(51)が風上側下ヘッダ(12)内を上下方向に2つの空間(12b)(12a)に仕切る。風下側下ヘッダ(11)および風上側下ヘッダ(12)の下空間(11a)(12a)が風下側上ヘッダ(5)および風上側上ヘッダ(6)の上空間(5a)(6a)と同様な構成となり、同じく上空間(11b)(12b)が下空間(5b)(6b)と同様な構成となっている。なお、第2ヘッダタンク(3)の第1部材(46)および第2部材(47)は第1ヘッダタンク(2)の第1部材(46)および第2部材(47)と同一の構成である。下冷媒通過部(45)は、風下側下ヘッダ(11)の下空間(11a)における風下側下左区画(37)内に存在する部分と、風上側下ヘッダ(12)の下空間(12a)における風上側下左区画(42)に存在する部分とを通じさせる。
第3部材(48)の前側仕切部(49)における第1下降流チューブ群(23)と第1上昇流チューブ群(24)との間の部分に、前後方向に長いスリット(63)が形成されており、スリット(63)に、上下両空間(11b)(11a)における風下側下左区画(37)に存在する部分と風下側中央区画(38)に存在する部分とを隔てている分割板(41)が挿入されて第1〜第3部材(46)(47)(48)にろう付されている。
風下側下ヘッダ(11)の上下両空間(11b)(11a)の全区画(37)(38)(39)に存在する部分どうしおよび風上側下ヘッダ(12)の上下両空間(12b)(12a)の全区画(42)(43)に存在する部分どうしは、前側仕切部(49)および後側仕切部(51)に左右方向に間隔をおいて形成された前後方向に長い長穴からなる複数の冷媒通過穴(66)により通じさせられている。
第3部材(48)の前側仕切部(49)における第3下降流チューブ群(26)よりも右側の部分、および後側仕切部(51)における第2上昇流チューブ群(27)よりも右側の部分に、それぞれ前後方向に長いスリット(64)が形成されており、前側仕切部(49)のスリット(64)に、風下側下ヘッダ(11)の右端部を閉鎖する閉鎖板(65)が挿入されて第1〜第3部材(46)(47)(48)にろう付され、後側仕切部(51)のスリット(64)に、風上側下ヘッダ(12)の右端部を閉鎖する閉鎖板(65)が挿入されて第1〜第3部材(46)(47)(48)にろう付されている。
第2ヘッダタンク(3)の排水溝(14)は、第1部材(46)の第1ヘッダ形成部(53)、第2ヘッダ形成部(54)、および風下側下ヘッダ(11)と風上側下ヘッダ(12)とを連結する連結部(13)によって形成されており、連結部(13)、すなわち第1〜第3タンク部材(46)(47)(48)の連結壁(55)(59)(62)が排水溝(14)の底壁(14a)となっている。第2ヘッダタンク(3)における排水溝(14)の底壁(14a)となる連結部(13)に、排水溝(14)内の水を第2ヘッダタンク(3)の下方に落下させる複数の貫通状排水穴(69)が、少なくとも一部の蓄冷材容器(19)の下方に位置するように左右方向に間隔をおいて形成されている。排水穴(69)は、長手方向が第2ヘッダタンク(3)の両下ヘッダ(11)(12)の長手方向(左右方向)を向いた長穴であり、少なくとも一部の蓄冷材容器(19)の下方に位置するように形成された排水穴(69)の長手方向の少なくとも一部が、下方から見て蓄冷材容器(19)に重複している。
たとえば、図7に示す例では、排水穴(69)の左右方向の長さは、蓄冷材容器(19)の左右方向の幅とほぼ等しくなっており、長手方向の全部が下方から見て上方に位置する蓄冷材容器(19)に重複している排水穴(69)と、長手方向の一部が下方から見て上方に位置する蓄冷材容器(19)に重複している排水穴(69)とが混在している。しかしながら、これに代えて、少なくとも一部の蓄冷材容器(19)の下方に形成された全排水穴のうち、少なくとも一部の排水穴の左右方向の長さが蓄冷材容器(19)の左右方向の幅とは異なっていてもよい。蓄冷材容器(19)の下方の排水穴の左右方向の長さが蓄冷材容器(19)の左右方向の幅よりも短い場合には、当該排水穴は、全体が下方から見て上方に位置する蓄冷材容器(19)に重複する場合と、一部が下方から見て上方に位置する蓄冷材容器(19)に重複する場合とがある。一方、蓄冷材容器(19)の下方の排水穴の左右方向の長さが蓄冷材容器(19)の左右方向の幅よりも長い場合には、一部が下方から見て上方に位置する蓄冷材容器(19)に重複する。なお、蓄冷材容器(19)が存在していない部分において、排水溝(14)の底壁(14a)となる連結部(13)に、排水溝(14)内の水を第2ヘッダタンク(3)の下方に落下させる貫通状排水穴が形成されていてもよい。
第1下降流チューブ群(23)および第2下降流チューブ群(25)が設けられている部分に配置された蓄冷材容器(19)、すなわち風下側上左区画(28)および風下側下左区画(37)に通じる熱交換チューブ(4)、ならびに風下側上左区画(28)および風下側下左区画(37)に通じる熱交換チューブ(4)により形成された間隙(18A)に配置された蓄冷材容器(19)の下方において、排水溝(14)の底壁(14a)となる連結部(13)に、排水穴が形成されていない穴無し部(70)が存在している。
蓄冷材容器(19)は、長手方向を上下方向に向けるとともに幅方向を前後方向に向けた略縦長方形の扁平中空状であり、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートにプレス加工が施されることにより形成され、かつ一定幅を有する周縁の帯状部(71a)どうしが互いにろう付された2枚の略縦長方形状のアルミニウム製容器構成板(71)からなり、両容器構成板(71)のうちの少なくともいずれか一方、ここでは両容器構成板(71)における帯状部(71a)を除いた部分が外方に膨出させられることにより、中空状の蓄冷材封入部(72)が設けられている。図示は省略したが、蓄冷材容器(19)の蓄冷材封入部(72)内に蓄冷材が封入されるとともに、蓄冷材と左右両側壁との間の伝熱性を向上させる熱伝導部材、たとえばインナーフィンや他の形態の熱伝導部材が配置されている。
蓄冷材容器(19)の左右両側壁(19a)外面に、それぞれ上下方向に一定の流路長さを有するとともに上下両端が開口し、かつ凝縮水を上方から下方に流して下端開口から排水する複数の凝縮水排水路(73)が前後方向に間隔をおいて形成されている。各凝縮水排水路(73)は、蓄冷材容器(19)の左右両側壁(19a)に設けられて外方に膨出した2つの排水路用凸部(74)の間に形成されており、1つの凝縮水排水路(73)を形成する2つの排水路用凸部(74)のうち少なくともいずれか一方の排水路用凸部(74)の長さは、蓄冷材容器(19)の前後方向の幅よりも長くなっている。各蓄冷材容器(19)の左右両側壁(19a)のすべての排水路用凸部(74)の膨出高さは等しくなっており、すべての排水路用凸部(74)の膨出端壁は同一垂直面上に位置している。また、排水路用凸部(74)における容器用間隙(18A)を形成する左右両チューブ組(17)を構成する2つの熱交換チューブ(4)の前後方向の範囲内に位置する部分の膨出端壁が、熱交換チューブ(4)に接触した状態でろう付されている。なお、隣り合う2つの凝縮水排水路(73)は、両凝縮水排水路(73)間に位置する排水路用凸部(74)を共有している。
蓄冷材容器(19)の左側壁(19a)の凝縮水排水路(73)および排水路用凸部(74)と、右側壁(19a)の凝縮水排水路(73)および排水路用凸部(74)とは、全体に重複しないように、同一水平面内において前後方向にずれて設けられている。これに代えて、左側壁(19a)の凝縮水排水路(73)および排水路用凸部(74)と、右側壁(19b)の凝縮水排水路(73)および排水路用凸部(74)とが、蓄冷材容器(19)の左右方向の中心を通る垂直面を対称中心として面対称となるように設けられ、全体として重複していてもよい。なお、凝縮水排水路(73)内を微量の空気も流れる。
上述した蓄冷機能付きエバポレータ(1)において、冷媒入口(8)から流入した冷媒は、次のように2つの経路を流れて冷媒出口(9)から流出するようになされている。第1の経路は、風下側上右区画(31)、第3下降流チューブ群(26)、風下側下右区画(39)、風下側下中央区画(38)、第1上昇流チューブ群(24)、風下側上中央区画(29)、分流制御板(32)の貫通穴(32a)、上空間(5a)における風下側上左区画(28)に存在する部分、円形冷媒通過穴(67)、下空間(5b)における風下側上左区画(28)に存在する部分、第1下降流チューブ群(23)、風下側下左区画(37)、下冷媒通過部(45)、風上側下左区画(42)、風上側下右区画(43)、第2上昇流チューブ群(27)および風上側上右区画(35)であり、第2の経路は、風下側上右区画(31)、第3下降流チューブ群(26)、風下側下右区画(39)、風下側下中央区画(38)、第1上昇流チューブ群(24)、風下側上中央区画(29)、分流制御板(32)の貫通穴(32a)、上空間(5a)における風下側上左区画(28)に存在する部分、上冷媒通過部(44)、風上側上左区画(34)、第2下降流チューブ群(25)、風上側下左区画(42)、風上側下右区画(43)、第2上昇流チューブ群(27)および風上側上右区画(35)である。
なお、冷媒の流れを考える際には、風下側上左区画(28)を除いた他の全区画(29)(31)(34)(35)(37)(38)(39)(42)(43)、すなわち第3部材(48)の前側仕切部(49)および後側仕切部(51)に形成された長穴からなる冷媒通過穴(66)により上下両空間が通じている全区画(29)(31)(34)(35)(37)(38)(39)(42)(43)は、上下両空間(5a)(5b)(6a)(6b)(11b)(11a)(12b)(12a)を区別することなく1つの区画になる。
上述した蓄冷機能付きエバポレータ(1)は、車両のエンジンを駆動源とする圧縮機、圧縮機から吐出された冷媒を冷却するコンデンサ(冷媒冷却器)、コンデンサを通過した冷媒を減圧する膨張弁(減圧器)とともに冷凍サイクルを構成し、カーエアコンとして、停車時に圧縮機の駆動源であるエンジンを一時的に停止させる車両、たとえば自動車に搭載される。そして、圧縮機が作動している場合には、圧縮機で圧縮されてコンデンサおよび膨張弁を通過した低圧の気液混相の2相冷媒が、上述した2つの経路を通って、冷媒入口(8)から流入するとともに冷媒出口(9)から流出し、冷媒が風下側チューブ列(15)の熱交換チューブ(4)内、および風上側チューブ列(16)の熱交換チューブ(4)内を流れる間に、隣り合う熱交換チューブ(4)どうしの間の通風間隙を通過する空気と熱交換をし、空気は冷却され、冷媒は気相となって流出する。
圧縮機の作動時には、蓄冷材容器(19)が配置された間隙(18A)の左右両側の熱交換チューブ(4)内を流れる冷媒の有する冷熱は、蓄冷材容器(19)の左右両側壁(19a)に設けられた排水路用凸部(74)の膨出端壁を経て当該膨出端壁を含む左右両側壁(19a)全体に伝わり、左右両側壁(19a)から蓄冷材容器(19)内の蓄冷材に伝わる。また、蓄冷材容器(19)の左右両側壁(19a)全体に伝わった冷熱は、図示しない熱伝導部材を通って蓄冷材に伝わる。こうして、蓄冷材容器(19)内の蓄冷材に冷熱が蓄えられる。
また、圧縮機の作動時には、蓄冷材容器(19)表面に凝縮水が発生し、当該凝縮水は凝縮水排水路(73)内に入り、表面張力により凝縮水排水路(73)の両側の排水路用凸部(74)に沿うようにして凝縮水排水路(73)内に溜まる。溜まった凝縮水が多くなると、溜まった凝縮水に作用する重力が表面張力よりも大きくなって、凝縮水排水路(73)内を流下して第2ヘッダタンク(3)上に落下する。第2ヘッダタンク(3)上に落下した凝縮水の少なくとも一部が排水溝(14)内に入り、排水穴(69)を通って第2ヘッダタンク(3)の下方に排水される。
一方、圧縮機の停止時には、蓄冷材容器(19)内の蓄冷材に蓄えられた冷熱は、直接蓄冷材容器(19)の排水路用凸部(74)の膨出端壁を含む左右両側壁(19a)全体に伝わるとともに、図示しない熱伝導部材を経て蓄冷材容器(19)の左右両側壁(19a)全体に伝わる。蓄冷材容器(19)の左右両側壁(19a)に伝わった冷熱は、熱交換チューブ(4)を通過して隣のフィン用間隙(18B)に配置されているアウターフィン(21)に伝わり、アウターフィン(21)が配置されているフィン用間隙(18B)を通過する空気に伝えられる。したがって、蓄冷機能付きエバポレータ(1)を通過した風の温度が上昇したとしても、当該風は冷却されるので、冷房能力の急激な低下が防止される。
図9はこの発明による蓄冷機能付きエバポレータの他の実施形態を概略的に示す。
図9に示す蓄冷機能付きエバポレータ(80)は、長手方向を左右方向に向けた状態で上下方向に間隔をおいて配置されたアルミニウム製第1ヘッダタンク(81)およびアルミニウム製第2ヘッダタンク(82)の構成と、冷媒の流れ方が図1〜図8に示す蓄冷機能付きエバポレータ(1)と異なっており、熱交換チューブ(4)、蓄冷材容器(19)、アウターフィン(21)およびサイドプレート(22)などの構成は蓄冷機能付きエバポレータ(1)と同様である。したがって、図9には、第1ヘッダタンク(81)および第2ヘッダタンク(82)の構成を概略的に示すとともに、冷媒の流れ方を示す。
図9において、蓄冷機能付きエバポレータ(80)の第1ヘッダタンク(81)に、長手方向を左右方向に向けたアルミニウム製風下側上ヘッダ(83)(第1上ヘッダ)と、風下側上ヘッダ(83)の風上側に、長手方向を左右方向に向けるとともに風下側上ヘッダ(83)と平行になっているアルミニウム製風上側上ヘッダ(84)(第2上ヘッダ)とが、連結部(図示略)を介して一体に設けられている。風下側上ヘッダ(83)内は、仕切部材(85)により全長にわたって上下2つの空間(83a)(83b)に分割されている。風上側上ヘッダ(84)内は、仕切部材(86)により全長にわたって上下2つの空間(84a)(84b)に分割されている。風下側上ヘッダ(83)の上下両空間(83a)(83b)は、仕切部材(85)の左端部に形成された連通穴(87)を介して通じている。風上側上ヘッダ(84)の上下両空間(84a)(84b)は、仕切部材(86)に左右方向に間隔をおいて形成された複数の冷媒通過穴(88)を介して通じている。風下側上ヘッダ(83)の右端部に、上空間(83a)に通じる冷媒入口(89)が設けられ、風上側上ヘッダ(84)の右端部に、上空間(84a)に通じる冷媒出口(91)が設けられている。
第2ヘッダタンク(3)に、長手方向を左右方向に向けるとともに風下側上ヘッダ(83)と平行になっているアルミニウム製風下側下ヘッダ(92)(第1下ヘッダ)と、風下側下ヘッダ(92)の風上側に、長手方向を左右方向に向けるとともに風上側上ヘッダ(84)および風下側下ヘッダ(92)と平行になっているアルミニウム製風上側下ヘッダ(93)(第2下ヘッダ)とが、連結部(94)を介して一体に設けられている。風上側下ヘッダ(93)内は、仕切部材(95)により全長にわたって上下2つの空間(93a)(93b)に分割されている。風上側下ヘッダ(93)の上下両空間(93a)(93b)は、仕切部材(95)に左右方向に間隔をおいて形成された複数の冷媒通過穴(96)を介して通じている。また、風下側下ヘッダ(92)内と風上側下ヘッダ(93)の下空間(93b)内とが、第2ヘッダタンク(82)の右端部に設けられた連通部(図示略)を介して通じさせられている。
第2ヘッダタンク(82)の上面における風下側下ヘッダ(92)と風上側下ヘッダ(93)との間の部分に、上方に開口するとともに両下ヘッダの長手方向に延びる排水溝(14)が形成されている。
第2ヘッダタンク(82)の排水溝(14)は、風下側下ヘッダ(92)、風上側下ヘッダ(93)および風下側下ヘッダ(92)と風上側下ヘッダ(93)とを連結する連結部(94)によって形成されており、連結部(94)が排水溝(14)の底壁となっている。第2ヘッダタンク(82)における排水溝(14)の底壁となる連結部(94)に、排水溝(14)内の水を第2ヘッダタンク(82)の下方に落下させる複数の貫通状排水穴(図示略)が、少なくとも一部の蓄冷材容器(19)の下方に位置するように左右方向に間隔をおいて形成されている。排水穴は、長手方向が両下ヘッダ(92)(93)の長手方向(左右方向)を向いた長穴であり、少なくとも一部の蓄冷材容器の下方に位置するように形成された排水穴の長手方向の少なくとも一部が、下方から見て蓄冷材容器に重複している。
なお、2つのヘッダタンク(81)(82)は、適当な複数の部材を用いて作られている。
風下側上ヘッダ(83)と風下側下ヘッダ(92)との間に、上下両端部が風下側上ヘッダ(83)および風下側下ヘッダ(92)に接続された複数のアルミニウム製の風下側熱交換チューブ(4)(第1熱交換チューブ(4))が配置され、風上側上ヘッダ(84)と風上側下ヘッダ(93)との間に、上下両端部が風上側上ヘッダ(84)および風上側下ヘッダ(93)に接続された複数のアルミニウム製の風上側熱交換チューブ(4)(第2熱交換チューブ(4))が配置されている。図示は省略したが、熱交換チューブ(4)は扁平状であって、幅方向を図9に矢印Xで示す通風方向に向けるとともに長手方向を上下方向に向けた状態で左右方向(通風方向と直角をなす方向)に間隔をおいて配置されている。風下側上ヘッダ(83)と風下側下ヘッダ(92)との間に配置された全熱交換チューブ(4)により、冷媒が上から下に流れる風下側チューブ列(97)(下降流チューブ群)が構成され、風上側上ヘッダ(84)と風上側下ヘッダ(93)との間に配置された全熱交換チューブ(4)により、冷媒が下から上に流れる風上側チューブ列(98)(上昇流チューブ群)が構成されている。
風下側上ヘッダ(83)の全体が、下降流チューブ群である風下側チューブ列(97)の熱交換チューブ(4)の上端部が通じる風下側上区画(第1上区画)となり、風下側下ヘッダ(92)の全体が、下降流チューブ群である風下側チューブ列(97)の熱交換チューブ(4)の下端部が通じる風下側下区画(第1下区画)となっている。また、風上側上ヘッダ(84)の全体が、上昇流チューブ群である風上側チューブ列(98)の熱交換チューブ(4)の上端部が通じる風上側上区画(第2上区画)となり、風上側下ヘッダ(93)の全体が、上昇流チューブ群である風上側チューブ列(98)の熱交換チューブ(4)の下端部が通じる風上側下区画(第2下区画)となっている。
風下側チューブ列(97)の熱交換チューブ(4)の上端部は風下側上ヘッダ(83)の下空間(83b)に通じ、同じく下端部は風下側下ヘッダ(92)に通じている。風上側チューブ列(98)の熱交換チューブ(4)の上端部は風上側上ヘッダ(84)の下空間(84b)に通じ、同じく下端部は風上側下ヘッダ(93)の上空間(93a)に通じている。
図示は省略したが、風下側チューブ列(97)の熱交換チューブ(4)の数と風上側チューブ列(98)の熱交換チューブ(4)の数とは等しくなっている。風下側チューブ列(97)の熱交換チューブ(4)と風上側チューブ列(98)の熱交換チューブ(4)とは左右方向の同一位置にあり、前後方向に並んだ2つの熱交換チューブ(4)によりチューブ組(99)が構成され、左右方向に隣り合うチューブ組(99)どうしの間に間隙が形成されている。全間隙のうち一部でかつ複数の容器用間隙に、アルミニウム製蓄冷材容器が、各チューブ組(99)を構成する2つの熱交換チューブ(4)に跨るように配置されており、蓄冷材容器は2つの熱交換チューブに接した状態でろう付されている。また、全間隙のうちの残部でかつ複数のフィン用間隙に、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージングシートからなり、かつ前後方向にのびる波頂部、前後方向にのびる波底部、および波頂部と波底部とを連結する連結部よりなるアウターフィンが、各チューブ組(99)を構成する2つの熱交換チューブ(4)に跨るように配置されており、アウターフィンは両熱交換チューブ(4)に接した状態でろう付されている。
上述した蓄冷機能付きエバポレータ(1)において、冷媒入口(89)から流入した冷媒は、次のような経路を流れて冷媒出口(91)から流出するようになされている。当該経路は、風下側上ヘッダ(83)の上空間(83a)、連通穴(87)、風下側上ヘッダ(83)の下空間(83b)、風下側チューブ列(97)、風下側下ヘッダ(92)、連通部、風上側下ヘッダ(93)の下空間(93b)、冷媒通過穴(96)、風上側下ヘッダ(93)の上空間(93a)、風上側チューブ列(98)、風上側上ヘッダ(84)の下空間(84b)、冷媒通過穴(88)および風上側上ヘッダ(84)の上空間(84a)である。
この発明による蓄冷機能付きエバポレータは、停車時に圧縮機の駆動源であるエンジンを一時的に停止させる車両のカーエアコンを構成する冷凍サイクルに好適に用いられる。
(1)(80):蓄冷機能付きエバポレータ
(3)(82):第2ヘッダタンク
(4):熱交換チューブ
(5):風下側上ヘッダ(第1上ヘッダ)
(6):風上側上ヘッダ(第2上ヘッダ)
(11):風下側下ヘッダ(第1下ヘッダ)
(12):風上側下ヘッダ(第2下ヘッダ)
(14):排水溝
(14a):底壁
(17):チューブ組
(18A):容器用間隙
(18B):フィン用間隙
(19):蓄冷材容器
(19a):左右両側壁
(21):アウターフィン
(23):第1下降流チューブ群
(24):第1上昇流チューブ群
(25):第2下降流チューブ群
(28):風下側上左区画(第1区画)
(29):風下側上中央区画(第2区画)
(37):風下側下左区画(第3区画)
(38):風下側下中央区画(第4区画)
(34):風上側上左区画(第5区画)
(42):風上側下左区画(第6区画)
(44):上冷媒通過部
(69):排水穴
(70):穴無し部
(73):排水路
(74):凸部
(83):風下側上ヘッダ(第1上区画)
(84):風上側上ヘッダ(第2上区画)
(92):風下側下ヘッダ(第1下区画)
(93):風上側下ヘッダ(第2下区画)
(94):連結部
(97):風下側チューブ列

Claims (5)

  1. 第1上ヘッダと、第1上ヘッダと平行になるように通風方向に並んで配置された第2上ヘッダと、第1上ヘッダの下方に、第1上ヘッダと平行になるように配置された第1下ヘッダと、第2上ヘッダの下方に、第2上ヘッダおよび第1下ヘッダと平行になるように配置された第2下ヘッダと、第1上ヘッダと第1下ヘッダとの間に配置され、かつ上下両端部が第1上ヘッダおよび第1下ヘッダに接続された複数の第1熱交換チューブと、第2上ヘッダと第2下ヘッダとの間に第1熱交換チューブと通風方向に並ぶように配置され、かつ上下両端部が第2上ヘッダおよび第2下ヘッダに接続された複数の第2熱交換チューブと、蓄冷材が封入された複数の蓄冷材容器とを備えており、第1下ヘッダおよび第2下ヘッダが1つのヘッダタンクに設けられ、通風方向に並んで配置された第1熱交換チューブおよび第2熱交換チューブからなるチューブ組が全ヘッダの長手方向に間隔をおいて複数配置されることにより、全ヘッダの長手方向に隣り合うチューブ組どうしの間に複数の間隙が形成され、蓄冷材容器が、前記全間隙のうちの一部でかつ複数の間隙に第1および第2熱交換チューブに接するように配置されている蓄冷機能付きエバポレータであって、
    第1下ヘッダと第2下ヘッダとが設けられているヘッダタンクに、上方に開口するとともに両下ヘッダの長手方向に延びる排水溝が形成され、ヘッダタンクにおける排水溝の底壁となる部分に、排水溝内の水をヘッダタンクの下方に落下させる貫通状排水穴が、少なくとも一部の蓄冷材容器の下方に位置するように形成されており、蓄冷材容器の下方の排水穴の少なくとも一部が、下方から見て蓄冷材容器に重複しており、
    第1上ヘッダと第1下ヘッダとの間に、複数の第1熱交換チューブからなるとともに、冷媒が上から下に流れる第1下降流チューブ群と、複数の第1熱交換チューブからなるとともに冷媒が下から上に流れ、かつ第1下降流チューブ群に隣接した第1上昇流チューブ群とが設けられ、第2上ヘッダと第2下ヘッダとの間に、複数の第2熱交換チューブからなるとともに冷媒が上から下に流れ、かつ第1下降流チューブ群に対して通風方向に並んだ第2下降流チューブ群が設けられ、第1上ヘッダに、第1下降流チューブ群の上端部が通じる第1区画と、第1上昇流チューブ群の上端部が通じ、かつ冷媒が第1区画に向かって流出する第2区画とが設けられ、第1下ヘッダに、第1下降流チューブ群の下端部が通じる第3区画と、第1上昇流チューブ群の下端部が通じ、かつ第3区画と隔てられた第4区画とが設けられ、第2上ヘッダに、第2下降流チューブ群の上端部が通じる第5区画が設けられ、第2下ヘッダに、第2下降流チューブ群の下端部が通じる第6区画が設けられ、第1区画と第5区画との間に、両区画を通じさせる上冷媒通過部が設けられ、第3区画と第6区画との間に、両区画を通じさせる下冷媒通過部が設けられており、第1下降流チューブ群および第2下降流チューブ群が設けられている部分に配置された蓄冷材容器の下方において、前記ヘッダタンクにおける排水溝の底壁となる部分に、排水穴が形成されていない穴無し部が存在している蓄冷機能付きエバポレータ。
  2. 前記ヘッダタンクにおいて、第1下ヘッダと第2下ヘッダとが連結部により一体に連結されており、排水溝が、両下ヘッダと連結部により形成され、連結部が排水溝の底壁となっている請求項1記載の蓄冷機能付きエバポレータ。
  3. 前記排水穴が、長手方向が両下ヘッダの長手方向を向いた長穴である請求項1または2記載の蓄冷機能付きエバポレータ。
  4. 蓄冷材容器が扁平状であり、かつ長手方向を上下方向に向けるとともに幅方向を通風方向に向けて配置され、蓄冷材容器の左右両側壁外面に、上下方向に一定の流路長さを有する複数の凝縮水排水路が形成され、凝縮水排水路が、蓄冷材容器の左右両側壁に設けられて外方に膨出した2つの凸部の間に形成されている請求項1〜3のうちのいずれかに記載の蓄冷機能付きエバポレータ。
  5. 第1熱交換チューブおよび第2熱交換チューブが扁平状であり、かつ長手方向を上下方向に向けるとともに幅方向を通風方向に向けて配置され、前記全間隙の残りである複数の間隙に、アウターフィンが第1熱交換チューブおよび第2熱交換チューブに接するように配置されている請求項1〜4のうちのいずれかに記載の蓄冷機能付きエバポレータ。
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