JP6970509B2 - 組成物 - Google Patents
組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6970509B2 JP6970509B2 JP2017013377A JP2017013377A JP6970509B2 JP 6970509 B2 JP6970509 B2 JP 6970509B2 JP 2017013377 A JP2017013377 A JP 2017013377A JP 2017013377 A JP2017013377 A JP 2017013377A JP 6970509 B2 JP6970509 B2 JP 6970509B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- parts
- meth
- acrylate
- vinyl monomer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Polymerization Catalysts (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Description
下記(1)〜(4)を含有してなる組成物であり、
(1)(1−1)〜(1−3)を含有する重合性ビニルモノマー
(1−1)フェニル基を有する単官能(メタ)アクリレート
(1−2)ヒドロキシル基を有する単官能(メタ)アクリレート
(1−3)ビスフェノール構造を有する多官能(メタ)アクリレート
(2)(2−1)光ラジカル重合開始剤を含有する重合開始剤
(3)末端に重合性不飽和二重結合を有するブタジエンゴム
(4)末端に重合性不飽和二重結合を有しないエラストマー
(3)末端に重合性不飽和二重結合を有するブタジエンゴムが、(メタ)アクリロニトリル構造を有しない該組成物であり、
(4)末端に重合性不飽和二重結合を有しないエラストマーがジエン系共重合体である該組成物であり、
更に、パラフィン類を含有してなる該組成物であり、
(3)末端に重合性不飽和二重結合を有するブタジエンゴムが、両末端に(メタ)アクリロイル基を有し、かつ、(メタ)アクリロニトリル構造を有しないブタジエンゴムであり、(3)の使用量は(1)重合性ビニルモノマー100質量部に対して、1〜50質量部であり、(4)の使用量は、(1)重合性ビニルモノマー100質量部に対して、5〜35質量部である該組成物であり、
(1−1)フェニル基を有する単官能(メタ)アクリレートの使用量が、(1)重合性ビニルモノマー100質量部中、10〜70質量部であり、(1−2)ヒドロキシル基を有する単官能(メタ)アクリレートの使用量が、(1)重合性ビニルモノマー100質量部中、10〜80質量部であり、(1−3)ビスフェノール構造を有する多官能(メタ)アクリレートの使用量が、(1)重合性ビニルモノマー100質量部中、1〜35質量部であり、(3)末端に重合性不飽和二重結合を有するブタジエンゴムの使用量が、(1)重合性ビニルモノマー100質量部に対して、1〜50質量部であり、(4)末端に重合性不飽和二重結合を有しないエラストマーの使用量が、(1)重合性ビニルモノマー100質量部に対して、5〜35質量部である該組成物であり、
更に、(2)重合開始剤が(2−1)光ラジカル重合開始剤と(2−2)熱ラジカル重合開始剤を含有してなる該組成物であり、
更に、(5)還元剤を含有してなる該組成物であり、
第一剤に少なくとも(2−2)熱ラジカル重合開始剤を含有してなり、第二剤に少なくとも(5)還元剤を含有してなる二剤型の該組成物であり、
(1−1)フェニル基を有する単官能(メタ)アクリレートが、一般式(A)の化合物である該組成物であり、
一般式(A) Z−O−(R2O)p−R1
〔式中、Zは(メタ)アクリロイル基を示し、R1はフェニル基又は炭素数1〜3個のアルキル基を有するフェニル基を示す。R2は−C2H4−、−C3H6−、−CH2CH(CH3)−、−C4H8−又は−C6H12−を示し、pは1〜10の整数を表す。〕
(1−2)ヒドロキシル基を有する単官能(メタ)アクリレートが、一般式(B)の化合物である該組成物であり、
一般式(B) Z−O−(R2O)p−H〔式中、Z、R2及びpは前述の通りである。〕
(1−3)ビスフェノール構造を有する多官能(メタ)アクリレートが、一般式(C)の化合物である該組成物であり、
該組成物を含有してなる硬化性樹脂組成物であり、
該硬化性樹脂組成物を含有してなる接着剤組成物であり、
該接着剤組成物を使用して被着体を接着してなる接合体であり、
該接着剤組成物を使用して被着体を接着してなる接着方法
である。
(1)(1−1)〜(1−3)を含有する重合性ビニルモノマー
(1−1)フェニル基を有する単官能(メタ)アクリレート
(1−2)ヒドロキシル基を有する単官能(メタ)アクリレート
(1−3)ビスフェノール構造を有する多官能(メタ)アクリレート
(2)光ラジカル重合開始剤を含有する重合開始剤
(3)末端に重合性不飽和二重結合を有するブタジエンゴム
(4)末端に重合性不飽和二重結合を有しないエラストマー
(1−1)一般式(A)の化合物
一般式(A) Z−O−(R2O)p−R1
〔式中、Zは(メタ)アクリロイル基を示し、R1はフェニル基又は炭素数1〜3個のアルキル基を有するフェニル基を示す。R2は−C2H4−、−C3H6−、−CH2CH(CH3)−、−C4H8−又は−C6H12−を示し、pは1〜10の整数を表す。〕
(1−2)一般式(B)の化合物
一般式(B) Z−O−(R2O)p−H〔式中、Z、R2及びpは前述の通りである。〕
(1−3)一般式(C)の化合物
本実施形態で使用する(1−1)の中では、一般式(A)の化合物が好ましい。
〔式中、Zは(メタ)アクリロイル基を示し、R1はフェニル基又は炭素数1〜3個のアルキル基を有するフェニル基を示す。R2は−C2H4−、−C3H6−、−CH2CH(CH3)−、−C4H8−又は−C6H12−を示し、pは1〜10の整数を表す。〕
一般式(B) Z−O−(R2O)p−H
〔式中、Z、R2及びpは前述の通りである。〕
本実施形態で使用する(1−3)の中では、一般式(C)の化合物が好ましい。
ゴム成分としては、ブタジエンゴムが好ましい。ブタジエンゴムは、(メタ)アクリロニトリル構造を有しないことが好ましい。
例えば、ゴム成分としてブタジエンゴムを用い、ゴム成分の両末端にカルボキシル基を導入したあと、該カルボキシル基にグリシジルメタクリレートを反応させることにより得られるゴムとしては、An Emerald Performance material社製「Hypro VTB2000X168」等が挙げられる。
流速:1.0ml/min
設定温度:40℃
カラム構成:東ソー社製「TSK guardcolumn MP(×L)」6.0mmID×4.0cm1本、及び東ソー社製「TSK−GELMULTIPOREHXL−M」7.8mmID×30.0cm(理論段数16,000段)2本、計3本(全体として理論段数32,000段)
サンプル注入量:100μl(試料液濃度1mg/ml)
送液圧力:39kg/cm2
検出器:RI検出器
本実施形態が(2−1)光ラジカル重合開始剤と(2−2)熱ラジカル重合開始剤を含有する場合、以下の効果を有する。
可視光線又は紫外線が進入できない部分が存在しても、熱ラジカル重合により、接着剤組成物を硬化できる。
接着剤組成物を使用して被着体を接着する際、予め被着体の端部に存在する接着剤組成物に可視光線又は紫外線を照射して仮固定し、その後静置して被着体を本硬化することができる。可視光線又は紫外線を照射して仮固定することにより、高精度な寸法にて被着体を接着できる。
表1に示す組成からなる接着剤組成物を調製し、各種物性を測定した。結果を表1に示す。
各物質の使用量の単位は質量部で示す。各種物性については、下記記載の方法にて測定した。
2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン:q=5のものを用使用。
パラフィン類:融点40〜100℃のパラフィンを使用。
液状ブタジエンゴム:両末端に重合性不飽和二重結合を有する液状ブタジエンゴム(An Emerald Performance material社製、Hypro VTB2000X168、液状、数平均分子量4500、重合性不飽和二重結合を有する基はメタクリロイル基である、液状ブタジエンゴムは(メタ)アクリロニトリル構造を有しない)
NBR:アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、末端に重合性不飽和二重結合を有しないエラストマー(市販品)
剥離の破断距離は、以下の方法により測定した。T剥離強度測定用試料を用い、チャック間を1cmに設定し、上記の試験片の上端部と下端部を固定し、−20℃の温度で引張速度50mm/分の速度で試験片を上下に引張り、破断に至る引張り距離を測定した。破断距離が大きいほど、剥離強度が大きい。
接着剤を内径4mmの黒色ウレタンチューブ(長さ10mm)へ充填し、開口部から紫外線を照射する。照射条件としては以下の通りである。紫外線照射装置としてはHOYA社のLED照射機を用い、365nmの積算照射量が9000mJ/cm2となる条件にて60秒間照射し、硬化させた。照射後、未硬化部を取り除いた接着剤硬化物の厚みをノギスにより計測した。
樹脂組成物を使用して直径10mm×厚さ1mmの硬化物を作製し、ガラス瓶に硬化物を入れて密栓し、1時間放置後、臭いセンサー(カルモア社製)を使用して臭気を測定した。尚、試験をした室内の測定値360であった。数値が大きいほど、臭気が強いことを表している。臭気の数値は、1000以下が好ましく、600以下がより好ましく、500以下が最も好ましい。
接着剤硬化物は氷点下の環境に晒されるため、低温環境下での特性が求められている。低温条件では、接着剤硬化物が脆くなり、接着強度が低下し、剥離が生じることがある。
本発明の接着剤組成物により、低臭気かつ低温における剥離強度が高い二剤型(メタ)アクリル系接着剤組成物が得られる。本発明の接着剤組成物はメタクリル酸メチルを含有しないことにより、低臭気、低揮発性の組成物が得られる。そのため、換気が不十分な場所でも作業が可能であり、接着剤硬化物が寒冷地域においても剥離しない、適応環境が広がった接着剤が得られる。
更に、強い衝撃にも耐えられる二剤型(メタ)アクリル系接着剤を提供することができるので、作業環境の改善だけでなく、様々な産業分野に適用することができ、有益である。
Claims (11)
- 下記(1)〜(5)を含有してなる組成物。
(1)(1−1)〜(1−3)を含有する重合性ビニルモノマー
(1−1)一般式(A)で表される、フェニル基を有する単官能(メタ)アクリレート
一般式(A) Z−O−(R2O)p−R1
〔式中、Zは(メタ)アクリロイル基を示し、R1はフェニル基又は炭素数1〜3個のアルキル基を有するフェニル基を示す。R2は−C2H4−、−C3H6−、−CH2CH(CH3)−、−C4H8−又は−C6H12−を示し、pは1〜10の整数を表す。〕
(1−2)一般式(B)で表される、ヒドロキシル基を有する単官能(メタ)アクリレート
一般式(B) Z−O−(R2O)p−H
〔式中、Z、R2及びpは前述の通りである。〕
(1−3)一般式(C)で表される、ビスフェノール構造を有する多官能(メタ)アクリレート
(3)末端に重合性不飽和二重結合を有するブタジエンゴム
(4)末端に重合性不飽和二重結合を有しないエラストマー
(5)還元剤 - (3)末端に重合性不飽和二重結合を有するブタジエンゴムが、(メタ)アクリロニトリル構造を有しない請求項1記載の組成物。
- (4)末端に重合性不飽和二重結合を有しないエラストマーがジエン系共重合体である請求項1又は2記載の組成物。
- 更に、パラフィン類を含有してなる請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
- (3)末端に重合性不飽和二重結合を有するブタジエンゴムが、両末端に(メタ)アクリロイル基を有し、かつ、(メタ)アクリロニトリル構造を有しないブタジエンゴムであり、(3)の使用量は(1)重合性ビニルモノマー100質量部に対して、1〜50質量部であり、(4)の使用量は、(1)重合性ビニルモノマー100質量部に対して、5〜35質量部である請求項1〜4のいずれか1項記載の接着剤組成物。
- (1−1)フェニル基を有する単官能(メタ)アクリレートの使用量が、(1)重合性ビニルモノマー100質量部中、10〜70質量部であり、(1−2)ヒドロキシル基を有する単官能(メタ)アクリレートの使用量が、(1)重合性ビニルモノマー100質量部中、10〜80質量部であり、(1−3)ビスフェノール構造を有する多官能(メタ)アクリレートの使用量が、(1)重合性ビニルモノマー100質量部中、1〜35質量部であり、(3)末端に重合性不飽和二重結合を有するブタジエンゴムの使用量が、(1)重合性ビニルモノマー100質量部に対して、1〜50質量部であり、(4)末端に重合性不飽和二重結合を有しないエラストマーの使用量が、(1)重合性ビニルモノマー100質量部に対して、5〜35質量部である請求項1〜5のいずれか1項記載の組成物。
- 第一剤に少なくとも(2−2)熱ラジカル重合開始剤を含有してなり、第二剤に少なくとも(5)還元剤を含有してなる二剤型の請求項1〜6のいずれか1項記載の組成物。
- 請求項1〜7のいずれか1項記載の組成物を含有してなる硬化性樹脂組成物。
- 請求項8記載の硬化性樹脂組成物を含有してなる接着剤組成物。
- 請求項9記載の接着剤組成物を使用して被着体を接着してなる接合体。
- 請求項9記載の接着剤組成物を使用して被着体を接着してなる接着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017013377A JP6970509B2 (ja) | 2017-01-27 | 2017-01-27 | 組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017013377A JP6970509B2 (ja) | 2017-01-27 | 2017-01-27 | 組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018119118A JP2018119118A (ja) | 2018-08-02 |
JP6970509B2 true JP6970509B2 (ja) | 2021-11-24 |
Family
ID=63044926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017013377A Active JP6970509B2 (ja) | 2017-01-27 | 2017-01-27 | 組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6970509B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5755419B2 (ja) * | 2010-08-27 | 2015-07-29 | 協立化学産業株式会社 | 光学表示体又はタッチセンサー貼り合せ用光硬化型接着組成物及びこれを用いて貼り合わせた光学表示体又はタッチセンサー |
JP2013253117A (ja) * | 2010-09-28 | 2013-12-19 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 硬化性樹脂組成物 |
JP6104244B2 (ja) * | 2012-06-15 | 2017-03-29 | 昭和電工株式会社 | 重合性組成物、重合物、光学用粘着シート、画像表示装置およびその製造方法 |
-
2017
- 2017-01-27 JP JP2017013377A patent/JP6970509B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018119118A (ja) | 2018-08-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6941019B2 (ja) | 組成物 | |
JP6941020B2 (ja) | 組成物 | |
JP6823475B2 (ja) | 組成物 | |
JP7097305B2 (ja) | 組成物 | |
JP6684800B2 (ja) | 組成物 | |
JP6970509B2 (ja) | 組成物 | |
JP6894713B2 (ja) | 組成物 | |
JP6823474B2 (ja) | 組成物 | |
JP6887258B2 (ja) | 組成物 | |
JP6681898B2 (ja) | 組成物及び接着剤組成物 | |
JP6955411B2 (ja) | 組成物 | |
JP6955412B2 (ja) | 組成物 | |
JP6842936B2 (ja) | 組成物 | |
JP6842935B2 (ja) | 組成物 | |
JP6579613B2 (ja) | 組成物 | |
JP6845700B2 (ja) | 組成物 | |
JP6850617B2 (ja) | 組成物 | |
JP6857502B2 (ja) | 組成物 | |
JP6579611B2 (ja) | 組成物 | |
JP6579610B2 (ja) | 組成物 | |
JP6579612B2 (ja) | 組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191223 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200812 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201006 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201201 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20201201 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210518 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210524 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211012 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211029 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6970509 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |