JP6968667B2 - セラミックス複合材料部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に空間が形成されているセラミックス複合材料(以下、CMC:ceramic matrix composite)部品の製造方法に関する。
ガスタービン、航空機、自動車等では、これらの一部として、高温域で高強度が求められる部品が使用される。このような部品の材料として、近年、CMCが注目され、その研究開発が進められている。
このCMCは、基本的に、耐熱性の高い強化繊維とセラミックスマトリックス相とで形成されている。このCMCで形成された部品、つまりCMC部品は、各種形状が要求され、例えば、内部に空間が形成されるものも要求される場合がある。
内部に空間が形成されているCMC部品の製造方法としては、例えば、以下の特許文献1に開示されている製造方法がある。この特許文献1では、貫通孔(空間)が形成されているCMC部品の製造方法を開示している。この製造方法では、まず、複数の繊維で構成された繊維構造体を形成する。この繊維構造体を構成する複数の繊維は、炭化ケイ素で形成されている。次に、この繊維構造体を構成する複数の繊維のうち、一部の繊維を炭素繊維に置き換える。この炭素繊維に置き換えられる部分は、空間が形成される部分である。次に、セラミックスマトリックス相を形成するためのスラリーを、この繊維構造体に含浸させる。その後、スラリーが含浸した繊維構造体を焼成する。繊維構造体の一部を構成する炭素繊維は、この焼成過程で焼失する。この結果、炭素繊維が焼失した部分が空間になる。
特開2002−234777号公報
上記特許文献1に開示されている技術では、確かに、内部に空間が形成されているCMC部品を製造できる。しかしながら、業界では、製造コスト削減のため作業工数を少なくすることできる製造方法を要望している。
そこで、本発明は、製造時の作業工数を少なくすることができるCMC部品の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための発明に係る第一態様のCMC部品の製造方法は、
内部に空間が形成されているセラミックス複合材料部品の製造方法において、水溶性の材料で形成され、前記空間の形状に合った外形状の芯材を準備する準備工程と、前記芯材の周りに、複数の無機質繊維で構成された繊維構造体を配置すると共に、前記繊維構造体を構成する複数の前記無機質繊維の相互間に前記セラミックス複合材料部品のセラミックスマトリックス相を形成するための材料を含むスラリーを配置して中間品を成形する成形工程と、前記中間品を乾燥する乾燥工程と、前記乾燥工程後に、水を用いて前記中間品から前記芯材を除く芯材除去工程と、前記芯材除去工程後に、前記芯材が除かれた前記中間品を焼成する焼成工程と、を実行する。
本態様では、芯材除去工程後に、中間品中に芯材の一部が残っていても、単に、残留芯材に水を接触させれば、残留芯材を容易に除去できる。また、水溶性の材料の多くは、熱可塑性材料である。仮に、芯材が水溶性で且つ熱可塑性材料であれば、この材料を温めれば材料が軟化する。このため、芯材の外形状が複雑な形状でも、容易に形成することができる。よって、本態様によれば、CMC部品の製造時の作業工数を少なくすることができる。
ここで、前記セラミックス複合材料部品の製造方法において、前記準備工程では、前記芯材の表面に、前記セラミックスマトリックス相を構成する材料と同じ材料による無機質層を形成してもよい。
本態様では、乾燥工程、芯材除去工程、焼成工程の実行過程で、スラリー中の材料が芯材又は内部空間に染み出すのを抑制することができる。
以上のいずれかの前記セラミックス複合材料部品の製造方法において、前記焼成工程後に、前記中間品中で不要な部分を除く加工工程を実行してもよい。
ここで、前記加工工程を実行する前記セラミックス複合材料部品の製造方法において、前記セラミックス複合材料部品は、前記空間である第一空間の他に、前記セラミックス複合材料部品の外部と連通する第二空間である孔を有し、前記加工工程は、前記中間品中で前記第二空間となる領域内の材料を機械加工で除去する工程を含んでもよい。
以上のいずれかの前記セラミックス複合材料部品の製造方法において、前記セラミックス複合材料部品は、前記空間である第一空間の他に、前記セラミックス複合材料部品の外部と連通する第三空間である孔を有する。前記準備工程では、前記第一空間の形状に合った外形状の第一芯材を準備すると共に、前記第三空間の形状に合った外形状の第三芯材を準備する。前記成形工程では、前記第一芯材の周りに、前記繊維構造体を配置すると共に、複数の前記無機質繊維の相互間に前記スラリーを配置して中間品を成形する。前記乾燥工程は、前記中間品を途中まで乾燥させる半乾燥工程と、前記半乾燥工程後に前記中間品を完全に乾燥させる完全乾燥工程とを含む。前記半乾燥工程後に、前記中間品中で前記第三空間となる領域に前記第三芯材を挿入する第三芯材挿入工程を実行する。前記第三芯材挿入工程後に前記完全乾燥工程を実行し、前記完全乾燥工程後に前記芯材除去工程を実行する。前記第三芯材挿入工程では、前記半乾燥工程後の前記中間品よりも剛性があり且つ尖鋭部を有する針部材に、前記第三芯材を接続し、前記中間品の外面中で前記第三空間の開口になる位置に前記針部材の前記尖鋭部を突き刺し、前記針部材を前記中間品中で前記第三空間となる領域内を移動させて、前記領域内に前記第三芯材を位置させる。
本態様では、針部材で複数の繊維構造体を貫通させて、複数の繊維構造体を跨るように、第三芯材を中間品内に配置することができる。このため、本態様では、第三芯材の周りに複数の繊維構造体を巻く手間を省くことができる。
上記目的を達成するための発明に係る第二態様のCMC部品の製造方法は、
外部に連通している孔が形成されているセラミックス複合材料部品の製造方法において、水溶性の材料で形成され、前記孔の形状に合った外形状の芯材を準備する準備工程と、複数の無機質繊維で構成された繊維構造体を形成すると共に、前記繊維構造体を構成する複数の前記無機質繊維の相互間にセラミックスマトリックス相のスラリーを配置して中間品を成形する成形工程と、前記中間品を途中まで乾燥させる半乾燥工程と、前記半乾燥工程後に、前記中間品中で前記孔となる領域に前記芯材を挿入する芯材挿入工程と、前記芯材挿入工程後の前記中間品を完全に乾燥させる完全乾燥工程と、前記完全乾燥工程後に、水を用いて前記中間品から前記芯材を除く芯材除去工程と、前記芯材除去工程後に、前記芯材が除かれた前記中間品を焼成する焼成工程と、を実行する。前記芯材挿入工程では、前記半乾燥工程後の前記中間品よりも剛性があり且つ尖鋭部を有する針部材に、前記芯材を接続し、前記中間品の外面中で前記孔の開口になる位置に前記針部材の前記尖鋭部を突き刺し、前記針部材を前記中間品中で前記孔となる領域内を移動させて、前記領域内に前記芯材を位置させる。
上記目的を達成するための発明に係る第三態様のCMC部品の製造方法は、
外部に連通している孔が形成されているセラミックス複合材料部品の製造方法において、前記孔の形状に合った外形状の芯材を準備する準備工程と、複数の無機質繊維で構成された繊維構造体を形成すると共に、前記繊維構造体を構成する複数の前記無機質繊維の相互間にセラミックスマトリックス相のスラリーを配置して中間品を成形する成形工程と、前記中間品を途中まで乾燥させる半乾燥工程と、前記半乾燥工程後に、前記中間品中で前記孔となる領域に前記芯材を挿入する芯材挿入工程と、前記芯材挿入工程後の前記中間品を完全に乾燥させる完全乾燥工程と、前記完全乾燥工程後に、前記中間品を焼成する焼成工程と、を実行する。前記芯材は、前記焼成工程における前記中間品の焼成条件下で、形状を維持できない材料で形成されている。前記芯材挿入工程では、前記半乾燥工程後の前記中間品よりも剛性があり且つ尖鋭部を有する針部材に、前記芯材を接続し、前記中間品の外面中で前記孔の開口になる位置に前記針部材の前記尖鋭部を突き刺し、前記針部材を前記中間品中で前記孔となる領域内を移動させて、前記領域内に前記芯材を位置させる。前記焼成工程では、前記芯材の少なくとも一部が除去される。
第二態様及び第三態様では、針部材で複数の繊維構造体を貫通させて、複数の繊維構造体を跨るように、芯材を中間品内に配置することができる。このため、第二態様及び第三態様では、芯材の周りに複数の繊維構造体を巻く手間を省くことができる。
本発明に一態様によれば、内部に空間が形成されているセラミックス複合材料部品の製造時の作業工数を少なくすることができる。
本発明に係るCMC部品の製造方法の第一実施形態における製造手順を示すフローチャートである。 本発明に係る第一実施形態における芯材準備工程での処理内容を示す説明図である。 本発明に係る第一実施形態における部品成形工程での処理内容を示す説明図である。 本発明に係る第一実施形態における部品成形工程で繊維シートをプレスしている状態を示す説明図である。 本発明に係る第一実施形態における第三中間品の断面図である。 本発明に係る第一実施形態における芯材準備工程の変形例での処理内容を示す説明図である。 本発明に係るCMC部品の製造方法の第二実施形態における製造手順を示すフローチャートである。 本発明に係る第二実施形態における部品成形工程及び第三芯材挿入工程での処理内容を示す説明図である。同図(A)は、部品成形工程後であって第三芯材挿入工程前の中間品の断面図である。同図(B)は、第三芯材挿入工程後の中間品の断面図である。 本発明に係る一実施形態としてのガスタービンの模式的断面図である。 本発明に係る一実施形態としてのガスタービンの要部断面図である。 本発明に係る一実施形態としての動翼の斜視図である。 本発明に係る一実施形態としての動翼の断面図である。 本発明に係る一実施形態としての尾筒シールの断面図である。
以下、本発明に係るCMC部品の製造方法の各種実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
「ガスタービンの実施形態」
CMC部品の製造方法の実施形態を説明するまえに、CMC部品を含む装置の実施形態について説明する。
CMC部品を含む装置としては、例えば、図9に示すガスタービンがある。
本実施形態のガスタービンは、外気Aを圧縮して圧縮空気Acomを生成する圧縮機10と、燃料供給源からの燃料Fを圧縮空気Acom中で燃焼させて燃焼ガスGを生成する燃焼器20と、燃焼ガスGにより駆動するタービン30と、を備えている。
圧縮機10は、軸線Arを中心として回転する圧縮機ロータ11と、この圧縮機ロータ11を覆う筒状の圧縮機車室15とを有する。なお、以下では、ロータ軸線Arが延びている方向を軸線方向Daとする。また、軸線方向Daの一方側を軸線方向上流側Dau、この軸線方向Daの他方側を軸線方向下流側Dadとする。ロータ軸線Arに対する径方向を単に径方向Drとする。また、この径方向Drでロータ軸線Arから遠ざかる側を径方向外側Droとし、この径方向Drでロータ軸線Arに近づく側を径方向内側Driとする。
圧縮機車室15の上流側は、開口が形成されている。この開口は、圧縮機10が外部から外気Aを取り込む空気取込口15iを成す。圧縮機車室15の径方向内側Driには、複数の静翼列16が固定されている。複数の静翼列16は、軸線方向Daに間隔をあけて並んでいる。複数の静翼列16は、いずれも、ロータ軸線Arに対する周方向Dcに並んでいる複数の静翼17で構成されている。圧縮機ロータ11は、ロータ軸線Arを中心として軸線方向Daに延びているロータ軸12と、このロータ軸12の外周に固定されている複数の動翼列13と、を有する。各動翼列13は、いずれかの静翼列16の軸線方向上流側Dauに配置されている。複数の動翼列13は、いずれも、周方向Dcに並んでいる複数の動翼14で構成されている。
タービン30は、圧縮機10の軸線方向下流側Dadに配置されている。このタービン30は、ロータ軸線Arを中心として回転するタービンロータ31と、このタービンロータ31を覆う筒状のタービン車室41とを有する。タービン車室41の径方向内側Driには、複数の静翼列46が固定されている。複数の静翼列46は、軸線方向Daに間隔をあけて並んでいる。複数の静翼列46は、いずれも、周方向Dcに並んでいる複数の静翼47で構成されている。タービンロータ31は、ロータ軸線Arを中心として軸線方向Daに延びているロータ軸32と、このロータ軸32の外周に固定されている複数の動翼列33と、を有する。各動翼列33は、いずれかの静翼列46の軸線方向下流側Dadに配置されている。複数の動翼列33は、いずれも、周方向Dcに並んでいる複数の動翼34で構成されている。
本実施形態のガスタービンは、さらに、中間車室5と、排気室6と、を備えている。中間車室5は、軸線方向Daで圧縮機車室15とタービン車室41との間に配置されている。排気室6は、タービン車室41の軸線方向下流側Dadに配置されている。圧縮機車室15、中間車室5、タービン車室41、排気室6は、互いに連結されてガスタービン車室3を構成する。圧縮機ロータ11とタービンロータ31とは、同一のロータ軸線Arを中心として一体回転する。圧縮機ロータ11とタービンロータ31とは、ガスタービンロータ2を構成する。このガスタービンロータ2は、軸線方向Daの両端のそれぞれで軸受により支持されている。このガスタービンロータ2には、例えば、発電機9のロータが接続されている。
燃焼器20は、中間車室5に固定されている。この燃焼器20は、図10に示すように、燃焼Fが燃焼する尾筒22と、この尾筒22内に燃料F及び圧縮空気Acomを噴出する燃料供給器21と、音響ライナ23と、を有する。尾筒22は、燃焼器軸線Ac周りで筒状を成している。この尾筒22は、中間車室5内に配置されている。音響ライナ23は、筒状の尾筒22の外周に沿って燃焼器軸線Acに対する周方向に延びている。音響ライナ23は、筒状の尾筒22の外周側に空間を形成する。この音響ライナ23は、音響ライナ23又はこの空間は、一般的に共鳴箱と呼ばれる。この中間車室5内には、圧縮機10からの圧縮空気Acomが供給される。筒状の尾筒22を構成する板材には、空気が流れる冷却空気通路(図示されていない)が形成されている。この冷却空気通路には、中間車室5内の圧縮空気Acomが冷却空気として流れる。さらに、筒状の尾筒22を構成する板材には、尾筒22の内周側から音響ライナ23の内部空間に貫通する貫通孔が形成されている。燃料供給器21には、燃料Fを供給する燃料ライン25が接続されている。
タービン車室41は、複数の分割環42と、複数の遮熱環43と、翼環44と、車室本体45と、を有する。分割環42は、動翼列33の径方向外側Droに位置して、動翼列33と径方向Drで対向する。翼環44は、ロータ軸線Arを中心として環状を成し、複数の分割環42の径方向外側Droに位置する。遮熱環43は、径方向Drで、分割環42及び静翼47と遮熱環43との間に位置し、分割環42及び静翼47と遮熱環43とを接続する。よって、分割環42及び静翼47は、遮熱環43を介して、翼環44により径方向外側Droから支持されている。車室本体45は、ロータ軸線Arを中心として環状を成し、翼環44の径方向外側Droに位置する。車室本体45は、径方向外側Droから翼環44を支持する。車室本体45の軸線方向上流側Dauには、中間車室5が接続されている。また、車室本体45の軸線方向下流側Dadには、排気室6が接続されている。
ロータ軸32の径方向外側Droとタービン車室41の径方向内側Driとの間の環状の空間は、燃焼器20からの燃焼ガスGが流れる燃焼ガス流路49を成す。ロータ軸32には、冷却空気が通る冷却空気通路が形成されている。この冷却空気通路を通った冷却空気は、動翼34内に導入されて、この動翼34の冷却に利用される。タービン車室41には、冷却空気が通る冷却空気通路が形成されている。この冷却空気通路を通った冷却空気は、静翼47内及び分割環42内に導入されて、静翼47及び分割環42の冷却に利用される。このため、静翼47及び分割環42には、冷却空気が流れる冷却空気通路(図示されていない)が形成されている。なお、静翼列46によっては、中間車室5内の空気が、冷却空気として、車室の冷却空気通路を経ずにこの静翼列46を構成する静翼47に供給される場合もある。
静翼47は、翼形を成し、径方向に延びる翼体47pと、翼体47pの径方向外側Droに設けられている外側シュラウド47oと、翼体47pの径方向内側Driに設けられている内側シュラウド47iと、を有する。
動翼34は、図11及び図12に示すように、翼形を成す翼体51と、翼体51の翼高さ方向の端部に設けられているプラットフォーム57と、プラットフォーム57から翼体51と反対側に延びる翼根58と、を有する。なお、この動翼34がロータ軸32に取り付けられた状態では、翼高さ方向が実質的に径方向Drと同じ方向になる。また、この状態では、プラットフォーム57を基準にして、径方向外側Droに翼体51が存在し、径方向内側Driに翼根58が存在する。
翼体51は、燃焼ガス流路49内に配置される。この翼体51には、凸状の面である背側面(負圧面)54と、凹状の面である腹側面(正圧面)55とが形成されている。背側面54と腹側面55とは、翼体51の前縁52と後縁53とでつながっている。動翼34がロータ軸32に取り付けられた状態では、前縁52は、後縁53に対して、軸線方向上流側Dauに位置する。一方、後縁53は、前縁52に対して、軸線方向下流側Dadに位置する。また、この状態では、背側面54及び腹側面55は、いずれも周方向Dcの成分を有する方向を向いている。
プラットフォーム57は、翼体51の翼高さ方向の端部から翼高さ方向に対して垂直な成分を有する方向に広がる板状の部材である。このプラットフォーム57を翼高さ方向(径方向Dr)から見ると、平行四辺形を成している。
翼根58は、翼体51の翼弦Lcoに対して垂直な断面形状がクリスマスツリー形状を成している。この翼根58は、ロータ軸32(図10参照)の翼根溝(不図示)に嵌り込む。
動翼34には、翼高さ方向に延びる複数の翼通路61が形成されている。各翼通路61は、いずれも、翼体51、プラットフォーム57、翼根58にかけて連なって形成されている。複数の翼通路61は、翼体51のキャンバーラインLcaに沿って並んでいる。隣接する翼通路61は、翼高さ方向の端の部分で互いに連通している。よって、また、複数の翼通路61のうち、少なくとも一の翼通路61は、翼根58の翼高さ方向の端で開口している。この翼通路61には、ロータ軸32に形成されている冷却空気通路からの冷却空気Acがこの開口62oから流入する。
本実施形態の動翼34は、例えば、三つの翼通路61が形成されている。これら三つの翼通路61のうち、最も軸線方向上流側Duの翼通路61を第一翼通路61a、この第一翼通路61aに隣接する翼通路61を第二翼通路61b、この第二翼通路61bに隣接する翼通路61を第三翼通路61cとする。第三翼通路61cは、翼根58の翼高さ方向の基端側(径方向内側Dri)の端で開口している。第三翼通路61cと第二翼通路61bとは、翼高さ方向の先端側(径方向外側Dro)の部分で連通している。また、第二翼通路61bと第一翼通路61aとは、翼高さ方向の基端側の部分で連通している。よって、三つの翼通路61は、互に連通し、一つのサーペンタイン通路62を形成している。このサーペンタイン通路62は、翼高さ方向で蛇行している。
翼通路61には、翼体51の外面で開口する複数の翼面噴出通路63が接続されている。例えば、第三翼通路61cには、この第三翼通路61cから軸線方向下流側Dadに延びて、翼体51の外面で開口する複数の後縁噴出通路63cが接続されている。また、第一翼通路61aには、この第一翼通路61aからの軸線方向上流側Dauに延びて、翼体51の外面で開口する複数の前縁噴出通路63aが接続されている。さらに、各翼通路61には、各翼通路61の先端側(径方向外側Dro)の部分からさらに先端側に延びて、翼体51の外面で開口する複数の先端噴出通路63tが接続されている。
また、プラットフォーム57にも、冷却空気が流れるプラットフォーム通路(図示されていない)が形成されている。
ガスタービンは、さらに、図13に示すように、燃焼器20の尾筒22とタービン30の初段静翼47aとの間をシールする尾筒シール70を有する。この尾筒シール70は、燃焼器軸線Ac回りに筒状のシール本体71と、尾筒22に接続するための尾筒側接続部72と、初段静翼47aに接続するための静翼側接続部73と、を有する。シール本体71は、外周面71oと、内周面71iと、第一端面71aと、第二端面71bと、を有する。筒状のシール本体71の内周側には、尾筒からの燃焼ガスGが流れる。このため、シール本体71の内周面71iは、燃焼ガスGと接する。一方、シール本体71の外周面71oは、中間車室5内に滞留している圧縮空気Acomと接する。第一端面71aは、シール本体71の尾筒側(軸線方向上流側Dau)の端面である。第二端面71bは、シール本体71の初段静翼47a側(軸線方向下流側Dad)の端面である。尾筒側接続部72は、シール本体71の尾筒側(軸線方向上流側Dau)であって、シール本体71の燃焼器軸線Acに対する径方向外側の部分に設けられている。静翼側接続部73は、シール本体71の初段静翼47a側(軸線方向下流側Dad)であって、シール本体71の燃焼器軸線Acに対する径方向外側の部分に設けられている。静翼側接続部73は、尾筒側接続部72に対して、初段静翼47a側(軸線方向下流側Dad)に離間している。
シール本体71には、前側通路75と、後側通路76とが形成されている。前側通路75は、シール本体71の外周面71oであって静翼側接続部73と尾筒側接続部72との間の位置から第一端面71aに貫通する通路である。この前側通路75により第一端面71aに形成されている開口は、空気噴出口75oである。後側通路76は、燃焼器軸線Acと平行な方向に延びる軸線方向通路部76aと、燃焼器軸線Acに対して垂直な方向に延びる径方向通路部76bと、を有する。軸線方向通路部76aの第一端は、シール本体71の第二端面71bで開口している。径方向通路部76bは、シール本体71の外周面71oであって静翼側接続部73と尾筒側接続部72との間の位置で開口している。軸線方向通路部76aの第二端と径方向通路部76bの第二端とは、接続されている。
前側通路75及び後側通路76には、いずれも、シール本体71の外側に滞留する圧縮空気Acomが冷却空気として流入する。
以上で説明したガスタービンの部品のうち、尾筒22、尾筒シール70、動翼34、静翼47、分割環42は、いずれも、高温の燃焼ガスに接する高温部品である。このため、これらの高温部品には、冷却空気等の冷却媒体が流れる通路(空間)が形成されている。これらの高温部品は、CMCで形成することができる。
「CMC部品の製造方法の第一実施形態」
本実施形態のCMC部品の製造方法の第一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。なお、本実施形態でCMC部品は、先に説明した動翼34である。
CMC部品である動翼34の製造手順について、図1に示すフローチャートに従って説明する。
まず、準備工程(S1)を実行する。この準備工程(S1)は、部品型準備工程(S1a)及び芯材準備工程(S1b)を含む。
部品型準備工程(S1a)では、CMC部品である動翼34の外形状に合った内部空間が形成されている部品型を作る。図3に示すように、この部品型80は、第一型81と第二型82とを有する。第一型81と第二型82とが共同して、動翼34の外形状に合った内部空間を形成する。
芯材準備工程(S1b)では、動翼34の内部に形成される第一空間であるサーペンタイン通路62の形状に合った芯材を作る。この芯材は、水溶性材料で形成する。水溶性材料としては、ポリビニリデンアルコール(PVA)、ポリアクリルアミド、カルボキシメチルセルロース(CMC)、レゾール型フェノール樹脂、メチロール化ユリア樹脂、メチロール化メラミン樹脂等がある。これらの水溶性材料は、いずれも、熱可塑性の材料である。本実施形態では、これらの水溶性材料のうち、ポリビニリデンアルコールを主成分とするソルブロン(株式会社ニチビの登録商標)を芯材の材料として用いる。なお、他の水溶性材料を芯材の材料として用いてもよい。
この芯材準備工程(S1b)では、図2に示すように、まず、サーペンタイン通路62の外形状、つまり芯材85の外形状に合った内部空間が形成されている芯材型84を準備する。次に、この芯材型84内に、前述した水溶性材料の粉末等を充填する。芯材型84内に粉末等を充填すると、粉末等を芯材型84ごと加熱し、粉末等を軟化させる。粉末等が軟化し、一体化した後、この一体化物を芯材型84ごと冷却し、この一体化物を硬化させる。一体化物が硬化すると、この一体化物を芯材型84から取り出す。この硬化した一体化物が芯材85である。
なお、芯材85を成形する方法としては、以上で説明したように、芯材型84を用いる方法の他、3Dプリンタを用いる方法もある。
次に、芯材85の表面にSiC層(無機質層)を形成する。SiC層を形成する方法としては、コールドスプレー法、化学蒸着(CVD: chemical vapor deposition)法、エアロゾルデポジション法等の各種方法がある。本実施形態では、図2に示すように、コールドスプレー法で、芯材85の表面にSiC層89を形成する。
以上で準備工程(S1)が完了する。準備工程(S1)が完了すると、部品成形工程(S2)を実行する。
この部品成形工程(S2)では、まず、複数の無機質繊維で構成された繊維シート(繊維構造体)に、CMC部品のセラミックスマトリックス相を形成する材料を含むスラリーを含浸させる。本実施形態では、無機質繊維としてSiC繊維を用いる。また、本実施形態のセラミックスマトリックス相は、SiCで形成される。このため、本実施形態のスラリーは、水、アルコール、液体状の樹脂、およびそれらの混合物を分散媒として用いる。樹脂にはセラミックスマトリックス相を形成するための材料であるCを熱分解により形成する樹脂、例えばフェノール樹脂を用いる。また、スラリーには、SiC粉末やC粉末を含ませる。更に、このスラリーを繊維織物に含浸し、その後溶融Siを繊維織物に含浸することでマトリックスグリーン体を形成してもよい。
次に、図3及び図4に示すように、芯材85の周りにスラリーが含浸している繊維シート90を配する。そして、芯材85及び繊維シート90の塊を部品型80内に配置する。その後、部品型80の第二型82を第一型81に近づけて、芯材85及び繊維シート90の塊をプレスする。ここで、部品型80内に収まった直後におけるスラリー含浸繊維シート90を一次中間品93とする。
以上で、部品成形工程(S2)が完了する。部品成形工程(S2)が完了すると、一次中間品93を乾燥させる(S3:乾燥工程)。この乾燥工程(S3)では、部品型80と共に、部品型80内の一次中間品93を加熱して、一次中間品93に含まれる液体分を気化させる。この際、この芯材85の融点よりも低い温度で常温よりも高い温度にまで、部品型80及び一次中間品93を加熱する。例えば、前述したソルブロンの融点は、220℃〜230℃程度であるため、部品型80及び一次中間品93が200℃程度になるまで、これらを加熱する。
一次中間品93中の液体分が予め定められた量以下になり、一次中間品93が硬化すると、この一次中間品93を部品型80から取り出す。以上で、乾燥工程(S3)が完了する。ここで、乾燥工程(S3)が完了した時点の一次中間品93を二次中間品94とする。
なお、ここでは、一次中間品93を加熱して、この一次中間品93を乾燥させているが、一次中間品93を自然乾燥させてもよい。但し、一次中間品93を自然乾燥させる場合、一次中間品93を加熱して乾燥させる場合よりも、乾燥工程の実施時間が長くなる。
乾燥工程(S3)が完了すると、二次中間品94中の芯材85を除去する(S5:芯材除去工程)を実行する。芯材除去工程(S5)では、二次中間品94を例えば80℃程度のお湯に入れる。二次中間品94中に存在する芯材85は、水溶性であるため、お湯に接すると、溶けて、二次中間品94から除去される。この結果、二次中間品94中で、芯材85が存在していた部分が、サーペンタイン通路62の形状に対応した空洞になる。この芯材除去工程(S5)では、二次中間品94をお湯に入れて、ブラシ等を用いて、芯材85を掻き出してもよい。また、二次中間品94に対して高圧のお湯を吹きかけてもよい。つまり、芯材85とお湯とを接触させるのみならず、芯材85に対して物理的な力を加えて、芯材85を除去してもよい。二次中間品94中の芯材85の除去が完了すると、この二次中間品94を乾燥させる。
次に、二次中間品94を加熱炉内に入れて、二次中間品94を焼成する(S6:焼成工程)。この焼成工程(S6)では、二次中間品94の温度が千数百℃になるまで、この二次中間品94を加熱炉内で加熱する。この二次中間品94の焼成により、繊維シート90を構成する複数の繊維相互間の物質がセラミックスマトリックス相になる。ここで、焼成工程(S6)が完了した時点の二次中間品94を三次中間品95(図5参照)とする。この三次中間品95には、既にサーペンタイン通路62が形成されている。
焼成工程(S6)が完了すると、三次中間品95に対して機械加工を施す(S7:機械加工工程)。この機械加工工程(S6)では、図5に示すように、ドリル等の工具Tを用いて、三次中間品95の外部から、三次中間品95の内部に形成されている空洞(サーペンタイン通路62)に貫通する貫通孔を形成する。この貫通孔は、動翼34の翼面噴出通路(第二空間)63になる。すなわち、この機械工程(S6)では、三次中間品95に対して機械加工を施して、動翼34の第二空間である翼面噴出通路63を形成する。さらに、必要に応じて、三次中間品95の外観が目的の形状になるよう、三次中間品95の外面を研削する。
この機械加工工程(S7)が完了すると、CMC部品である動翼34が完成する。
以上のように、本実施形態では、溶融金属含浸(MI:Melt Infiltration)法で、CMC部品を製造する。本実施形態では、この方法によるCMC部品の製造過程で、水溶性材料で形成された芯材85を用いて、CMC部品中に空間を形成する。
ところで、背景技術の欄で説明したように、CMC部品中で空間になる部分に炭素繊維を配して、焼成工程でこの炭素繊維を焼失させることで、CMC部品中に空間を形成するとする。この場合、焼成工程で、全ての炭素繊維が焼失しない場合、焼成工程後の中間品を再度加熱炉内に入れて、この中間品を加熱する必要がある。このため、炭素繊維除去工程の作業工数が嵩む。また、背景技術の欄で説明した方法では、繊維構造体を構成する複数の繊維のうち、CMC部品中で空間になる部分の繊維を炭素繊維に置き換えるため、本実施形態のように、蛇行している複雑な形状の空間を形成することが困難である。仮に、複雑な形状の空間を作ることができても、繊維構造体を構成する複数の繊維のうち、CMC部品中で空間になる部分の繊維を炭素繊維に置き換える作業に長時間要とする。つまり、繊維置き換え工程の作業工数が嵩む。
一方、本実施形態では、芯材除去工程(S5)後に、二次中間品94中に芯材85の一部が残っていても、単に、残留芯材85に水を接触させれば、残留芯材85を容易に除去できる。つまり、本実施形態では、前述したように、焼成工程後の中間品をわざわざ加熱炉に入れて、この中間品を再度加熱する必要がない。さらに、本実施形態では、芯材85が熱可塑性材料であるため、この材料を温めれば材料が軟化する。このため、芯材85の外形状が複雑な形状でも、容易に形成することができる。
よって、本実施形態では、CMC部品の製造時の作業工数を少なくすることができ、CMC部品の製造コストを抑えることができる。
また、本実施形態では、芯材準備工程(S1b)で芯材85の表面に、本実施形態のセラミックスマトリックス相を構成する材料と同じ材料によりSiC層89を形成する。このSiC層89は、二次中間品94を焼成して、繊維シート90を構成する複数の繊維相互間の物質がセラミックスマトリックス相になる過程で、複数の繊維相互間の物質の一部と一体化し、CMC部品のセラミックスマトリックス相の一部になる。すなわち、本実施形態では、一次中間品93を乾燥させる前に、芯材85と一次中間品93との境目に、セラミックスマトリックス相を構成する材料と同じ材料による層が形成されていることになる。このため、本実施形態では、乾燥工程(S3)、芯材除去工程(S5)、焼成工程(S6)の実行過程で、スラリー中のSi分等が芯材85又は内部空間に染み出すのを抑制することができる。
本実施形態では、CMC部品である動翼34の翼面噴出通路(第二空間)63を、焼成工程(S6)後の三次中間品95に対する機械加工で形成する。しかしながら、翼面噴出通路(第二空間)63を、サーペンタイン通路(第一空間)62と同様に、水溶性の芯材を用いて形成してもよい。
サーペンタイン通路(第一空間)62に比べて、翼面噴出通路(第二空間)63のように、単純な空間形状を形成する場合には、例えば、図6に示す方法で、芯材を形成してもよい。
具体的には、芯材準備工程(S1b)において、まず、図6に示すように、第二空間の形状にほぼ合ったソルブロン製の塊、つまり水溶性材料で形成されたブロック100を準備する。または、ソルブロン製シートを丸めて、このシートを第二空間の形状にほぼ合った形状にする。若しくは、複数のソルブロン製繊維を束ねて、複数のソルブロン製繊維を第二空間の形状にほぼ合った形状にする。
次に、若しくは、以上の作業と並行して、紙などのシート101上に、セラミックスマトリックス相を構成する材料と同じ材料で構成された繊維、この場合は複数のSiC繊維102を、シート101上に密に配置する。そして、先に準備しておいた水溶性材料で形成されたブロック100等の周りに、複数のSiC繊維102が密に配置されたシート101を巻き付ける。
次に、シート101が巻き付いているブロック100等を、第二空間の形状に合った内部空間が形成されている芯材型84内に押し込む。そして、ブロック100等を芯材型84と共に加熱し、ブロック100を軟化させる。ブロック100が軟化した後、このブロック100を芯材型84ごと冷却し、ブロック100を硬化させる。この結果、第二空間の形状に合った外形状の第二芯材が形成されると共に、この第二芯材の周りにSiC層が形成される。
次に、サーペンタイン通路(第一空間)62を形成するための芯材である第一芯材85に、第二芯材を接着する。第一芯材85に第二芯材を接着する方法としては、接着剤を用いる方法、第一芯材85の局部のみを加熱して、この局部のみを軟化させて、ここに第二芯材を差し込む等の方法がある。
以上で、第一芯材85と第二芯材とが一体化してできた芯材が完成する。すなわち、芯材準備工程(S1b)が完了する。
次に、第一芯材85と第二芯材とが一体化してできた芯材を用いて、前述と同様に、部品成形工程(S2)を実行する。以下、前述と同様に、乾燥工程(S3)、芯材除去工程(S5)、焼成工程(S6)を実行する。そして、必要に応じて、三次中間品95の外観が目的の形状になるよう、三次中間品95の外面を研削する(S7:機械加工工程)。
「CMC部品の製造方法の第二実施形態」
本実施形態のCMC部品の製造方法の第二実施形態について、図7及び図8を参照して説明する。なお、本実施形態でCMC部品は、先に説明した尾筒シール70である。
CMC部品である尾筒シール70の製造手順について、図7に示すフローチャートに従って説明する。
本実施形態でも、第一実施形態と同様に、まず、準備工程(S1)を実行する。この準備工程(S1)は、部品型準備工程(S1a)及び芯材準備工程(S1b)を含む。
部品型準備工程(S1a)では、第一実施形態と同様に、CMC部品である尾筒シール70の外形状に合った内部空間が形成されている部品型を作る。
芯材準備工程(S1b)でも、第一実施形態と同様に、尾筒シール70の内部に形成される空間の形状に合った芯材を作る。ここでの尾筒シール70の内部に形成される空間は、第一空間としての後側通路76と、第三空間としての前側通路75とがある。このため、ここでは、図8に示すように、第一空間としての後側通路76の形状に合った外形状の第一芯材86と第三空間としての前側通路75の形状に合った外形状の第三芯材87とを作る。なお、第一芯材86及び第三芯材87は、いずれも、図2を用いて説明した方法で形成されても、図6を用いて説明した方法で形成されてもよい。
準備工程(S1)が完了すると、部品成形工程(S2)を実行する。
この部品成形工程(S2)でも、まず、複数の無機質繊維で構成された繊維シート90(繊維構造体)に、CMC部品のセラミックスマトリックス相を形成する材料を含むスラリーを含浸させる。本実施形態では、無機質繊維としてSiC繊維を用いる。また、本実施形態のセラミックスマトリックス相は、SiCで形成される。このため、本実施形態のスラリーも、水、アルコール、液体状の樹脂、およびそれらの混合物を分散媒として用いる。樹脂にはセラミックスマトリックス相を形成するための材料であるCを熱分解により形成する樹脂、例えばフェノール樹脂を用いる。また、スラリーには、SiC粉末やC粉末を含ませる。更に、このスラリーを繊維織物に含浸し、その後溶融Siを繊維織物に含浸することでマトリックスグリーン体を形成してもよい。
次に、図8(A)に示すように、第一芯材86の周りにスラリーが含浸している繊維シート90を配する。なお、本実施形態では、この段階で、繊維シート90の周りに第三芯材87を配さない。そして、第一芯材86及び繊維シート90の塊を部品型内に配置する。ここで、部品型内に収まった直後におけるスラリー含浸繊維シートを一次中間品93aとする。
部品成形工程(S2)が完了すると、一次中間品93aを半乾燥させる(S3a:半乾燥工程)。この半乾燥工程(S3a)では、第一実施形態における乾燥工程(S3)と同様に、部品型と共に、部品型内の一次中間品93aを加熱して、一次中間品93aに含まれる液体分を気化させる。但し、この半乾燥工程(S3a)では、一次中間品93中の液体分が予め定められた完全乾燥時量よりも多い半乾燥時量になった時点で、この一次中間品93aを部品型から取り出す。以上で、半乾燥工程(S3a)が完了する。ここで、半乾燥工程(S3a)が完了した時点の一次中間品93aを半二次中間品93bとする。この半二次中間品93bは、部品型から取り出しても、その外形状を維持できる程度に硬くなっているものの、外部から物理的に圧力が加えられると、この圧力により変形し得る程度に柔らかい状態である。
半乾燥工程(S3a)が完了すると、図8(B)に示すように、半二次中間品93bに第三芯材87を挿入する(S4:第三芯材挿入工程)。この第三芯材挿入工程(S4)では、図8(A)に示すように、金属製の針部材99を準備する。よって、この針部材99は、半二次中間品93bよりも硬く剛性ある。針部材99は、図8(A)に示すように、第一端と第二端部とを有する。第一端部には、尖鋭部99aが形成されている。また、第二端部には、芯材接続孔99bが形成されている。次に、この針部材99の芯材接続孔99bに、第三芯材87の一部を通して、針部材99と第三芯材87とを接続する。そして、半二次中間品93bの外面中で前側通路75の空気噴出口75oになる位置に針部材99の尖鋭部99aを突き刺し、針部材99を半二次中間品93b中で前側通路75となる領域内を移動させて、図8(B)に示すように、この領域内に第三芯材87を位置させる。以上で、第三芯材挿入工程(S4)が完了する。
第三芯材挿入工程(S4)が完了すると、半二次中間品93bを完全乾燥させる(S3b:完全乾燥工程)。この完全乾燥工程(S3b)では、半二次中間品93bを加熱して、半二次中間品93b中の液体分を完全乾燥時量以下にする。ここで、完全乾燥工程(S3a)が完了した時点の中間品を二次中間品94aとする。
なお、この完全乾燥工程(S3b)では、この半二次中間品93bを部品型に再度入れて、この状態で部品型と共に半二次中間品93bを加熱してもよい。また、この完全乾燥工程(S3b)及び半乾燥工程(S3a)では、半二次中間品93b又は一次中間品93を自然乾燥させてもよい。
完全乾燥工程(S3b)が完了すると、第一実施形態と同様に、二次中間品94a中の芯材を除去する(S5:芯材除去工程)を実行する。すなわち、この芯材除去工程(S5)では、二次中間品94a中の第一芯材86及び第三芯材87をお湯に接触させて、第一芯材86及び第三芯材87を溶かす。二次中間品94a中の芯材86,87の除去が完了すると、この二次中間品94aを乾燥させる。
次に、第一実施形態と同様に、二次中間品94aを加熱炉内に入れて、二次中間品94aを焼成する(S6:焼成工程)。ここで、焼成工程(S6)が完了した時点の二次中間品94aを三次中間品とする。
焼成工程(S6)が完了すると、三次中間品に対して、必要に応じて、機械加工を施す(S7:機械加工工程)。この機械加工工程(S6)では、例えば、三次中間品の外観が目的の形状になるよう、三次中間品の外面を研削する。
この機械加工工程(S7)が完了すると、CMC部品である尾筒シール70が完成する。
以上のように、本実施形態でも、第一実施形態と同様に、溶融金属含浸(MI:Melt Infiltration)法で、CMC部品を製造する。本実施形態では、この方法によるCMC部品の製造過程で、水溶性材料で形成された芯材を用いて、CMC部品中に空間を形成する。
このため、本実施形態でも、第一実施形態と同様に、CMC部品の製造時の作業工数を少なくすることができ、CMC部品の製造コストを抑えることができる。
本実施形態では、針部材99で複数の繊維シート90を貫通させて、複数の繊維シート90を跨るように、前側通路75を形成するための第三芯材87を半二次中間品93b内に配置している。このため、第三芯材87の周りに複数の繊維シート90を巻く手間を省くことができる。よって、本実施形態では、この観点からも、CMC部品の製造時の作業工数を少なくすることができる。
なお、第一実施形態では、三次中間品95に機械加工を施して、この三次中間品95に第二空間である翼面噴出通路(第二空間)63を形成する。しかしながら、この翼面噴出通路63を以上で説明した前側通路75と同様に形成してもよい。
また、以上の実施形態では、針部材99に接続する第三芯材87が水溶性材料で形成されている。しかしながら、第三芯材は、水溶性材料ではなく、焼成工程(S6)での焼成条件下で形状を維持できない材料で形成してもよい。このような材料としては、カーボン繊維を含む材料である。第三芯材を焼成工程(S6)での焼成条件下で形状を維持できない材料で形成した場合、焼成工程(S6)で、第三芯材の一部を構成するカーボン繊維が焼失し、第三芯材の少なくとも一部が除去される。
「変形例」
以上の各実施形態で説明したCMC部品は、ガスタービンの高温部品である動翼34及び尾筒シール70である。しかしながら、ガスタービンの他の高温部品である尾筒22、静翼47、分割環42が、CMC部品であってもよい。この場合、これらCMC部品を以上で説明した製造方法と同様の方法で製造してもよい。
また、以上で説明した各実施形態のCMC部品は、高温の燃焼ガスに接するガスタービンの高温部品である。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、内部に空間が形成されているCMC部品であれば、如何なる部品であっても、以上で説明したように製造してもよい。
また、以上で説明した各CMC部品は、いずれも、セラミックスマトリックスも繊維もSiCであるSiC/SiCのCMC部品である。しかしながら、CMC部品は、SiC/SiCでなくてもよい。特に、ガスタービンの高温部品のように、千数百℃以上の高温環境下に配置されない部品の場合には、SiC/SiCでなくてもよい。例えば、セラミックスマトリックスが窒化ケイ素や酸窒化ケイ素アルミニウムで形成され、繊維が窒化ケイ素やアルミニウム合金等で形成されていてもよい。
2:ガスタービンロータ
3:ガスタービン車室
5:中間車室
6:排気室
10:圧縮機
11:圧縮機ロータ
12:ロータ軸
13:動翼列
14:動翼
15:圧縮機車室
16:静翼列
17:静翼
20:燃焼器
21:燃料供給器
22:尾筒
23:音響ライナ
30:タービン
31:タービンロータ
32:ロータ軸
33:動翼列
34:動翼
41:タービン車室
42:分割環
43:遮熱環
44:翼環
45:車室本体
46:静翼列
47:静翼
47a:初段静翼
47p:翼体
47o:外側シュラウド
47i:内側シュラウド
49:燃焼ガス流路
51:翼体
52:前縁
53:後縁
54:背側面(負圧面)
55:腹側面(正圧面)
57:プラットフォーム
58:翼根
61:翼通路
61a:第一翼通路
61b:第二翼通路
61c:第三翼通路
62:サーペンタイン通路(第一空間)
62o:開口
63:翼面噴出通路(第二空間)
63a:前縁噴出通路
63c:後縁噴出通路
63t:先端噴出通路
70:尾筒シール
71:シール本体
71a:第一端面
71b:第二端面
71i:内周面
71o:外周面
72:尾筒側接続部
73:静翼側接続部
75:前側通路(第三空間)
75o:空気噴出口
76:後側通路(第一空間)
76a:軸線方向通路部
76b:径方向通路部
80:部品型
81:第一型
82:第二型
84:芯材型
85:芯材(第一芯材)
86:第一芯材
87:第三芯材
89:SiC層(無機質層)
90:繊維シート(繊維構造体)
93,93a:一次中間品
93b:半二次中間品
94,94a:二次中間品
95:三次中間品
99:針部材
99a:尖鋭部
99b:芯材接続孔
100:ブロック
Ar:ロータ軸線
Ac:燃焼器軸線Ac
Da:軸線方向
Dau:軸線方向上流側
Dad:軸線方向下流側
Dr:径方向
Dri:径方向内側
Dro:径方向外側
Dc:周方向

Claims (7)

  1. 内部に空間が形成されているセラミックス複合材料部品の製造方法において、
    水溶性の材料で形成され、前記空間の形状に合った外形状の芯材を準備する準備工程と、
    前記芯材の周りに、複数の無機質繊維で構成された繊維構造体を配置すると共に、前記繊維構造体を構成する複数の前記無機質繊維の相互間に前記セラミックス複合材料部品のセラミックスマトリックス相を形成するための材料を含むスラリーを配置して中間品を成形する成形工程と、
    前記中間品を乾燥する乾燥工程と、
    前記乾燥工程後に、水を用いて前記中間品から前記芯材を除く芯材除去工程と、
    前記芯材除去工程後に、前記芯材が除かれた前記中間品を焼成する焼成工程と、
    を実行するセラミックス複合材料部品の製造方法。
  2. 請求項1に記載のセラミックス複合材料部品の製造方法において、
    前記準備工程では、前記芯材の表面に、前記セラミックスマトリックス相を構成する材料と同じ材料による無機質層を形成する、
    を実行するセラミックス複合材料部品の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のセラミックス複合材料部品の製造方法において、
    前記焼成工程後に、前記中間品中で不要な部分を除く加工工程を実行する、
    を実行するセラミックス複合材料部品の製造方法。
  4. 請求項3に記載のセラミックス複合材料部品の製造方法において、
    前記セラミックス複合材料部品は、前記空間である第一空間の他に、前記セラミックス複合材料部品の外部と連通する第二空間である孔を有し、
    前記加工工程は、前記中間品中で前記第二空間となる領域内の材料を機械加工で除去する工程を含む、
    を実行するセラミックス複合材料部品の製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のセラミックス複合材料部品の製造方法において、
    前記セラミックス複合材料部品は、前記空間である第一空間の他に、前記セラミックス複合材料部品の外部と連通する第三空間である孔を有し、
    前記準備工程では、前記第一空間の形状に合った外形状の第一芯材を準備すると共に、前記第三空間の形状に合った外形状の第三芯材を準備し、
    前記成形工程では、前記第一芯材の周りに、前記繊維構造体を配置すると共に、複数の前記無機質繊維の相互間に前記スラリーを配置して中間品を成形し、
    前記乾燥工程は、前記中間品を途中まで乾燥させる半乾燥工程と、前記半乾燥工程後に前記中間品を完全に乾燥させる完全乾燥工程とを含み、
    前記半乾燥工程後に、前記中間品中で前記第三空間となる領域に前記第三芯材を挿入する第三芯材挿入工程を実行し、
    前記第三芯材挿入工程後に前記完全乾燥工程を実行し、前記完全乾燥工程後に前記芯材除去工程を実行し、
    前記第三芯材挿入工程では、前記半乾燥工程後の前記中間品よりも剛性があり且つ尖鋭部を有する針部材に、前記第三芯材を接続し、前記中間品の外面中で前記第三空間の開口になる位置に前記針部材の前記尖鋭部を突き刺し、前記針部材を前記中間品中で前記第三空間となる領域内を移動させて、前記領域内に前記第三芯材を位置させる、
    を実行するセラミックス複合材料部品の製造方法。
  6. 外部に連通している孔が形成されているセラミックス複合材料部品の製造方法において、
    水溶性の材料で形成され、前記孔の形状に合った外形状の芯材を準備する準備工程と、
    複数の無機質繊維で構成された繊維構造体を形成すると共に、前記繊維構造体を構成する複数の前記無機質繊維の相互間にセラミックスマトリックス相のスラリーを配置して中間品を成形する成形工程と、
    前記中間品を途中まで乾燥させる半乾燥工程と、
    前記半乾燥工程後に、前記中間品中で前記孔となる領域に前記芯材を挿入する芯材挿入工程と、
    前記芯材挿入工程後の前記中間品を完全に乾燥させる完全乾燥工程と、
    記完全乾燥工程後に、水を用いて前記中間品から前記芯材を除く芯材除去工程と、
    前記芯材除去工程後に、前記芯材が除かれた前記中間品を焼成する焼成工程と、
    を実行し、
    前記芯材挿入工程では、前記半乾燥工程後の前記中間品よりも剛性があり且つ尖鋭部を有する針部材に、前記芯材を接続し、前記中間品の外面中で前記孔の開口になる位置に前記針部材の前記尖鋭部を突き刺し、前記針部材を前記中間品中で前記孔となる領域内を移動させて、前記領域内に前記芯材を位置させる、
    セラミックス複合材料部品の製造方法。
  7. 外部に連通している孔が形成されているセラミックス複合材料部品の製造方法において、
    前記孔の形状に合った外形状の芯材を準備する準備工程と、
    複数の無機質繊維で構成された繊維構造体を形成すると共に、前記繊維構造体を構成する複数の前記無機質繊維の相互間にセラミックスマトリックス相のスラリーを配置して中間品を成形する成形工程と、
    前記中間品を途中まで乾燥させる半乾燥工程と、
    前記半乾燥工程後に、前記中間品中で前記孔となる領域に前記芯材を挿入する芯材挿入工程と、
    前記芯材挿入工程後の前記中間品を完全に乾燥させる完全乾燥工程と、
    前記完全乾燥工程後に、前記中間品を焼成する焼成工程と、
    を実行し、
    前記芯材は、前記焼成工程における前記中間品の焼成条件下で、形状を維持できない材料で形成され、
    前記芯材挿入工程では、前記半乾燥工程後の前記中間品よりも剛性があり且つ尖鋭部を有する針部材に、前記芯材を接続し、前記中間品の外面中で前記孔の開口になる位置に前記針部材の前記尖鋭部を突き刺し、前記針部材を前記中間品中で前記孔となる領域内を移動させて、前記領域内に前記芯材を位置させ、
    前記焼成工程では、前記芯材の少なくとも一部が除去される、
    セラミックス複合材料部品の製造方法。
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