JP6966985B2 - Wheel cover structure - Google Patents
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Description
本発明は、車輪カバー構造に関する。 The present invention relates to a wheel cover structure.
従来、自動二輪車等の鞍乗り型車両において、ディスクブレーキをディスクカバーで覆った構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。 Conventionally, in a saddle-riding vehicle such as a motorcycle, a structure in which a disc brake is covered with a disc cover is known (see, for example, Patent Document 1).
ところで、近年の鞍乗り型車両においては、ABS(Anti-lock Brake System:アンチロックブレーキシステム)やTCS(Traction Control System:トラクションコントロールシステム)を採用するために、車輪に車輪速センサを備えることがある。このため、車輪速センサを備えた場合に適した車輪カバー構造が望まれている。 By the way, in recent saddle-riding vehicles, in order to adopt ABS (Anti-lock Brake System) and TCS (Traction Control System), it is necessary to equip the wheels with a wheel speed sensor. be. Therefore, a wheel cover structure suitable for a wheel speed sensor is desired.
そこで本発明は、車輪に備えた車輪速センサを効率よくカバーすることができる車輪カバー構造を提供する。 Therefore, the present invention provides a wheel cover structure capable of efficiently covering a wheel speed sensor provided on a wheel.
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車輪(2)と、前記車輪(2)を支持するフロントフォーク(3)と、前記車輪(2)に取り付けられるブレーキディスク(32)と、前記ブレーキディスク(32)を覆うディスクカバー(100)と、を備える車輪カバー構造において、前記フロントフォーク(3)に取り付けられ、車輪速センサ(46)を構成するセンサ本体(47)を備え、前記センサ本体(47)よりも車両前方に、前記ディスクカバー(100)を前記フロントフォーク(3)に取り付けるためのカバー取り付け部(106)が配置され、前記ディスクカバー(100)は、前記ブレーキディスク(32)の上方に配置される庇部(111a)を備え、前記庇部(111a)は、前記フロントフォーク(3)の前方から前記フロントフォーク(3)の後方まで延長されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、車輪(2)と、前記車輪(2)を支持するフロントフォーク(3)と、前記車輪(2)に取り付けられるブレーキディスク(32)と、前記ブレーキディスク(32)を覆うディスクカバー(100)と、を備える車輪カバー構造において、前記フロントフォーク(3)に取り付けられ、車輪速センサ(46)を構成するセンサ本体(47)を備え、前記センサ本体(47)よりも車両前方に、前記ディスクカバー(100)を前記フロントフォーク(3)に取り付けるためのカバー取り付け部(106)が配置され、前記ディスクカバー(100)は、前記ブレーキディスク(32)を車軸方向外側から覆う側壁部(101)と、前記ブレーキディスク(32)を外周側から覆う周壁部(111)と、を備え、前記ディスクカバー(100)の上端部には、前記周壁部(111)を前記フロントフォーク(3)の後方まで延出させた上後延出部(103)が形成され、前記上後延出部(103)の後部には、前記周壁部(111)の車軸方向外側縁から下方に延び、前記フロントフォーク(3)に締結可能なカバー上後締結部(104a)が形成されるとともに、前記周壁部(111)の後端縁から下方に延びる後端壁部(103a)が形成されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ディスクカバー(100)には、前記フロントフォーク(3)が配置される開口が形成され、前記カバー上後締結部(104a)は、前記開口の上側で前記フロントフォーク(3)に固定され、前記ディスクカバー(100)の下部は、前記フロントフォーク(3)の下方を後方に延びるとともに、前記フロントフォーク(3)に締結可能なカバー下締結部(102a)を備え、前記カバー下締結部(102a)は、前記開口の下側で前記フロントフォーク(3)に固定されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記ディスクカバー(100)は、前記センサ本体(47)よりも車両前方に、後側ほど車軸方向外側に位置するように傾斜する傾斜外面(107c)を備えることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記傾斜外面(107c)は、前記カバー取り付け部(106)よりも車両前方に配置されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記車輪(2)に取り付けられ、前記センサ本体(47)とともに前記車輪速センサ(46)を構成するセンサリング(48)を備え、前記ディスクカバー(100)は、前記ブレーキディスク(32)とともに前記センサリング(48)を覆うことを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記車輪(2)は、前記ブレーキディスク(32)を取り付けるためのディスク取り付け部(51)を備え、前記センサリング(48)は、前記センサ本体(47)に対向する被検出部(48a)を備え、前記被検出部(48a)は、前記ディスク取り付け部(51)よりも前記車輪(2)の径方向の外側に配置されることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記車輪(2)は、前記センサリング(48)を取り付けるためのリング取り付け部(52)を備え、前記リング取り付け部(52)と前記ディスク取り付け部(51)とは、前記車輪(2)の周方向で交互に並んで配置されることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、前記被検出部(48a)は、前記ブレーキディスク(32)との間に車軸方向で隙間(s1)を空けて配置されることを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、前記ディスクカバー(100)は、前記車輪(2)の径方向視で前記隙間(s1)と重なる庇部(111a)を備えることを特徴とする。
As a means for solving the above problems, the invention according to
The invention described in
In the invention described in
According to the fourth aspect of the present invention, the disc cover (100) is provided with an inclined outer surface (107c) that is inclined so as to be located in front of the sensor body (47) and toward the rear side in the axle direction. It is characterized by.
The invention according to
The invention according to claim 6 is attached to the wheel (2), includes a sensor ring (48) that constitutes the wheel speed sensor (46) together with the sensor body (47), and the disc cover (100) is provided. , The sensor ring (48) is covered together with the brake disc (32).
In the invention described in
According to a eighth aspect of the present invention, the wheel (2) includes a ring mounting portion (52) for mounting the sensor ring (48), and the ring mounting portion (52) and the disc mounting portion (51). Is characterized in that the wheels (2) are arranged alternately side by side in the circumferential direction.
The invention according to claim 9 is characterized in that the detected portion (48a) is arranged with a gap (s1) in the axle direction from the brake disc (32).
The invention according to claim 10 is characterized in that the disc cover (100) includes an eaves portion (111a) that overlaps with the gap (s1) in the radial direction of the wheel (2).
請求項1から3に記載した発明によれば、ディスクカバーをフロントフォークに取り付けるカバー取り付け部が、センサ本体に対して車両前方に配置されるので、車両前方からの飛び石等がセンサ本体に接触、衝突することをカバー取り付け部によって抑えることが可能となる。これにより、特別な保護部材を要することなくセンサ本体を保護することができる。
請求項4に記載した発明によれば、ディスクカバーにおけるセンサ本体よりも車両前方に傾斜外面が配置されるので、車両前方からの外乱を傾斜外面に沿って車軸方向外側に逃がすことが可能となり、車両前方からの外乱がセンサ本体に至ることを効果的に抑えることができる。
請求項5に記載した発明によれば、傾斜外面がカバー取り付け部よりも車両前方に配置されるので、カバー取り付け部周辺を車軸方向で広げやすく、カバー取り付け部の配置を容易にすることができる。
請求項6に記載した発明によれば、ディスクカバーがブレーキディスクとともにセンサリングを覆うので、車輪速センサを効率よく保護することができる。
請求項7に記載した発明によれば、センサリングの被検出部がディスク取り付け部よりも径方向外側に配置されるので、センサリングが大型化される。これにより、より細かな回転角度で車輪速を検知することが可能となり、車輪速検知の細やかさを向上させることができる。
請求項8に記載した発明によれば、リング取り付け部とディスク取り付け部とが周方向で交互に配置されるので、両取り付け部を少ない径方向幅で効率よく配置することができる。
請求項9に記載した発明によれば、被検出部とブレーキディスクとの間に車軸方向の隙間が設けられるので、パルサリングおよびブレーキディスクの寸法バラつき等に起因する干渉を抑えることができる。
請求項10に記載した発明によれば、被検出部とブレーキディスクとの間の隙間を径方向視で覆うことで、センサリングおよびブレーキディスクの間に車両前方および上方等から異物が進入することを抑えることができる。
According to the inventions according to
According to the fourth aspect of the present invention, since the inclined outer surface is arranged in front of the sensor body in the disc cover, it is possible to release the disturbance from the front of the vehicle to the outside in the axle direction along the inclined outer surface. It is possible to effectively suppress the disturbance from the front of the vehicle reaching the sensor body.
According to the fifth aspect of the present invention, since the inclined outer surface is arranged in front of the cover mounting portion, the periphery of the cover mounting portion can be easily widened in the axle direction, and the cover mounting portion can be easily arranged. ..
According to the invention described in claim 6 , since the disc cover covers the sensor ring together with the brake disc, the wheel speed sensor can be efficiently protected.
According to the invention described in
According to the eighth aspect of the present invention, since the ring mounting portions and the disc mounting portions are alternately arranged in the circumferential direction, both mounting portions can be efficiently arranged with a small radial width.
According to the ninth aspect of the present invention, since a gap in the axle direction is provided between the detected portion and the brake disc, it is possible to suppress interference caused by pulsing and dimensional variation of the brake disc.
According to the tenth aspect of the present invention, by covering the gap between the detected portion and the brake disc in the radial direction, foreign matter enters between the sensor ring and the brake disc from the front and the upper side of the vehicle. Can be suppressed.
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、車体左右中心を示す線CLが示されている。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. The orientations of the front, rear, left, right, etc. in the following description are the same as the orientations in the vehicle described below unless otherwise specified. Further, in the appropriate place in the figure used in the following description, an arrow FR indicating the front of the vehicle, an arrow LH indicating the left side of the vehicle, an arrow UP indicating the upper part of the vehicle, and a line CL indicating the center of the left and right sides of the vehicle body are shown.
<車両全体>
図1に示す自動二輪車(鞍乗り型車両)1は、所謂アンダーボーン型の車体フレーム5を備えることで、ハンドル4aとシート15との間を低部として跨り易さを向上させ、かつ車両の低重心化を図っている。自動二輪車1の前輪(操舵輪)2は、左右一対のフロントフォーク3の下端部に支持されている。左右フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して、車体フレーム5の前端部に位置するヘッドパイプ6に操舵可能に支持されている。ステアリングステム4の上部には、前輪操舵用のハンドル4aが取り付けられている。
<Whole vehicle>
The motorcycle (saddle-riding vehicle) 1 shown in FIG. 1 is provided with a so-called underbone
車体フレーム5は、ヘッドパイプ6から斜め下後方に向けてメインフレーム7を延ばしている。メインフレーム7の後端部からは、下方に向けてピボットフレーム8が延びている。ピボットフレーム8には、スイングアーム11の前端部が左右方向(車幅方向)に沿うピボット軸11aを介して上下揺動可能に支持されている。スイングアーム11の後端部には、自動二輪車1の後輪(駆動輪)12が支持されている。
メインフレーム7およびピボットフレーム8の後上方には、後上方に向けてシートフレーム13が延びている。シートフレーム13とスイングアーム11の後部との間には、左右一対のクッションユニット14が配置されている。シートフレーム13上には、乗員着座用のシート15が配置されている。
The
Above the rear and upper parts of the
自動二輪車1の車体は、合成樹脂製の車体カバー16で覆われている。車体カバー16は、ヘッドパイプ6周り、メインフレーム7の前部周りおよびエンジン20のシリンダ22周りを覆うフロントボディカバー16aと、メインフレーム7の後部周りおよびシートフレーム13周りを覆うリヤボディカバー16bと、を備えている。フロントボディカバー16aの左右側部には、左右外側に張り出す左右レッグシールド16cを備えている。
図中符号17aは前輪2の上部を覆うフロントフェンダ、符号17bは後輪12の上部を覆うリヤフェンダ、符号17cはハンドル4aの周囲を覆うハンドルカバー、をそれぞれ示している。
The body of the
In the figure,
メインフレーム7の下方には、自動二輪車1の原動機であるエンジン20が搭載されている。エンジン20は、例えば空冷単気筒エンジンであり、クランク軸の回転軸線(クランク軸線)を左右方向に沿わせて配置されている。エンジン20は、クランクケース21の前端部から前方へ、シリンダ22を略水平に(詳細にはやや前上がりに)突出させている。
Below the
<ABS>
自動二輪車1は、車輪のスリップ率をフィードバックして車輪に対する制動力を制御するアンチロックブレーキシステム(「Anti-lock Brake System」、以下、「ABS」という。)を採用している。自動二輪車1のABSは、一般に、前後輪2,12それぞれに車輪速センサ46,76を備え、これら各車輪速センサ46,76の出力を相互に比較することにより、車輪のスリップ率を検出している。自動二輪車1では、ABSを安価に採用するために、1つの車輪(例えば前輪2)のみアンチロック制御を行ういわゆる1チャンネルABSを採用している。
<ABS>
The
自動二輪車1は、液圧式(油圧式)のディスクブレーキである前輪ブレーキ30を備えている。前輪ブレーキ30は、前輪2と一体回転するブレーキディスク32と、ブレーキディスク32を挟圧して摩擦制動力を発生させるブレーキキャリパ33と、を備えている。図中符号100は前輪ブレーキ30の周囲を覆うディスクカバーを示す。
自動二輪車1は、機械式のドラムブレーキである後輪ブレーキ60を備えている。
The
The
前輪ブレーキ30のブレーキキャリパ33は、不図示のABSモジュレータを介して、ブレーキレバー(ブレーキ操作子)34aが係合されたマスターシリンダ34に接続されている。前輪制動時には、運転者がブレーキレバー34aを操作してマスターシリンダ34に液圧を発生させ、この液圧がABSモジュレータを介してブレーキキャリパ33に供給される。これにより、ブレーキキャリパ33がブレーキディスク32を挟圧して、前輪2の回転を制動する。
The
ABSモジュレータは、前輪制動時に、車輪速センサ46,76の検出情報から前輪2がロック状態に陥りそうになったことを検出すると、前輪ブレーキ30に対するABS制御(アンチロックブレーキ制御)を行う。ABS制御は、ブレーキキャリパ33に供給するブレーキ液圧を減圧、増圧あるいは一定に保持することでなされる。
When the ABS modulator detects that the
<前輪周り>
図2、図3に示すように、前輪ブレーキ30は、前輪2の右側部に配置されている。前輪ブレーキ30のブレーキディスク32は、中央部が開口する環状の円板状をなし、ブレーキキャリパ33に挟圧される部位であるディスク本体32aと、ディスク本体32aと同様の環状の円板状をなし、ディスク本体32aの内周側に間隔を空けて配置、連結されるディスクフランジ32bと、ディスクフランジ32bの内周側に突設され、ブレーキディスク32を前輪2のホイールハブ38に固定可能とする複数の締結フランジ32cと、を備えている。複数の締結フランジ32cは、ディスク周方向(前輪2の周方向)で等間隔に並ぶように配置されている。
<Around the front wheel>
As shown in FIGS. 2 and 3, the
ディスク本体32aとディスクフランジ32bとの間には、複数の架設部32dが設けられ、これら複数の架設部32dを介して、ディスク本体32aとディスクフランジ32bとが一体に連結されている。複数の架設部32dは、ディスク周方向で等間隔に並ぶように配置されている。ディスク周方向で隣り合う一対の架設部32dの間は、ディスク周方向に延びるスリット状のディスク開口部32eとされている。複数の架設部32dの内、ディスク周方向で一つ置きに並ぶ架設部32dの周方向位置の内周側には、締結フランジ32cが配置されている。複数の架設部32dの内、ディスク周方向で締結フランジ32cを避けた架設部32dの周方向位置(換言すれば、ディスク周方向で隣り合う一対の締結フランジ32cの間)の内周側には、前車輪速センサ46の締結フランジ48bおよびホイールハブ38のリング取り付け部52が配置されている。
A plurality of
ブレーキディスク32は、ディスク本体32a、架設部32d、ディスクフランジ32bおよび締結フランジ32cを面一状に配置、形成した一体の板状部材である。複数の締結フランジ32cは、ホイールハブ38の複数のディスク取り付け部51に、それぞれ車軸方向(前輪2の軸方向)に沿う締結ボルト51cによって締結されている。なお、ブレーキディスク32は、ディスク本体32aおよびディスクフランジ32bが別体であってもよい。
The
左右フロントフォーク3は正立式であり、前輪ブレーキ30のブレーキキャリパ33は、例えば右フロントフォーク3のボトムケース(アウターチューブ)3aにキャリパブラケット35を介して支持されている。ブレーキキャリパ33は、フロントフォーク3に固定されたキャリパブラケット35に対し、車軸方向で規定量だけスライド可能に支持された浮動式(片押し式)である。
The left and right
図4を併せて参照し、ブレーキキャリパ33は、車軸方向でブレーキディスク32を跨ぐ態様のキャリパボディ33aと、キャリパボディ33aの内側に保持された、ブレーキディスク32を挟圧するための一対のブレーキパッド33bと、を備えている。キャリパボディ33aの車軸方向の外側部には、車軸方向に沿うシリンダおよびピストン(何れも不図示)が設けられている。キャリパボディ33aは、シリンダ内の油室に液圧が供給されてピストンが車軸方向内側に移動することで、車軸方向外側のブレーキパッド33bがブレーキディスク32の外側面を押圧するとともに、その反力でキャリパボディ33aが車軸方向外側にスライドし、車軸方向内側のブレーキパッド33bがブレーキディスク32の内側面を押圧する。これにより、両ブレーキパッド33bがブレーキディスク32を挟圧し、前輪2の制動がなされる。なお、ブレーキキャリパ33は、対向ピストンキャリパであってもよい。
With reference to FIG. 4, the
<ホイール>
図2〜図5に示すように、前輪2は、ホイール36の外周にタイヤ36aを装着している。ホイール36は、組み立て式のスポークホイールである。ホイール36は、外周部を形成するリム37と、内周部を形成するホイールハブ38と、リム37とホイールハブ38とを連結する複数のワイヤスポーク39と、を備えている。なお、後輪12も同様の構成を有している。
<Wheel>
As shown in FIGS. 2 to 5, the
ホイールハブ38は、例えばアルミ合金等の金属材料を用いて鋳造等により一体形成されている。ホイールハブ38は、フロントアクスル(車軸)23と同軸の円筒状をなしている。ホイールハブ38は、フロントアクスル23およびアクスルベアリング23b等を収容し、フロントアクスル23に対して回転可能に支持されている。
The
リム37は、例えばアルミ合金等の金属材料を用いて鋳造等により一体形成されている。リム37は、前輪2の周方向に沿う環状をなしている。リム37の車軸方向中央部には、リム周方向の全周に渡って環状に延びる中央凸部37aが形成されている。中央凸部37aには、リム径方向内側へ半球状に突出するスポーク台座部37bが、リム周方向で等間隔に並ぶように複数形成されている。複数のスポーク台座部37bは、複数のワイヤスポーク39に対応して設けられている。各スポーク台座部37bには、各ワイヤスポーク39のホイール外周側の先端部39bを連結するニップル37cが回転可能に保持されている。
The
ワイヤスポーク39は、例えばステンレス鋼等の金属材料を用いた線材であり、ホイール内周側の基端部(不図示)と、ホイール外周側の先端部39bと、両端部間に渡る直線状の延出部39cと、を備えている。ワイヤスポーク39の基端部はフック状をなし、ホイールハブ38のスポーク連結部45に係止されている。ワイヤスポーク39の先端部39bはネジ軸状をなし、リム37に保持したニップル37cに螺合されて締め込まれている。このように、ワイヤスポーク39の両端部は、ホイールハブ38およびリム37にそれぞれ連結されている。ワイヤスポーク39は、リム37とホイールハブ38との間に所定の張力をもって架設され、もってリム37とホイールハブ38とが連結されている。
The wire spoke 39 is a wire rod made of a metal material such as stainless steel, and has a linear shape extending between a base end portion (not shown) on the inner peripheral side of the wheel, a
<ホイールハブ>
図3、図5に示すように、ホイールハブ38は、フロントアクスル23を挿通する円筒状のハブ本体38aを備えている。ハブ本体38aの内側の左右両側には、左右一対のボールベアリング(アクスルベアリング23b)が圧入されている。
<Wheel hub>
As shown in FIGS. 3 and 5, the
フロントアクスル23は、例えば舵角0状態において左右方向に延びる長尺の段付きボルトの軸部で構成されている。左右フロントフォーク3(ボトムケース3a)の下部前側には、フロントアクスル23を挿通、支持するアクスル挿通部3bが、フロントフォーク3の前縁部から前方に突出する態様で一体形成されている。アクスル挿通部3bは、フロントフォーク3の中心軸線C1に対して、フロントアクスル23の中心軸線C2を前方にオフセットさせている。フロントアクスル23は、車軸方向一側から他側へ、左右フロントフォーク3のアクスル挿通部3b、並びにホイールハブ38内に圧入された左右アクスルベアリング23b等を貫通している。この状態で、フロントアクスル23の先端ネジ部にアクスルナット23aを螺着し締め込むことで、左右フロントフォーク3の下端部に前輪2が回転可能に軸支されている。
The
ハブ本体38aの左右側部の外周には、ハブ径方向外側に起立する左右フランジ部43,44がそれぞれ形成されている。左右フランジ部43,44は、例えば左右対称に設けられている。左右フランジ部43,44は、ハブ本体38aの左右両端よりも左右方向内側(左右中間部)に設けられている。なお、本実施形態で用いる「中間」とは、対象の両端間の中央のみならず、対象の両端間の内側の範囲を含む意である。左右フランジ部43,44は、複数のワイヤスポーク39と同数の複数のスポーク連結部45を形成している。
Left and
なお、図中符号23cは左右アクスルベアリング23b間に配置されるセンタカラー、符号23dは左アクスル挿通部3bと左アクスルベアリング23bとの間に配置される左アウタカラー、符号23eは右アクスル挿通部3bと右アクスルベアリング23bとの間に配置される右アウタカラー、をそれぞれ示す。
左フロントフォーク3のアクスル挿通部3bとホイールハブ38の左端部との間には、スピードメータ作動用のメータギアボックス23fが配置されている。左アウタカラーは、スピードメータ作動用のメータギアボックス23f内に設けられている。
In the figure,
A
<スポーク連結部>
図4に示すように、ホイールハブ38の複数のスポーク連結部45は、対応するワイヤスポーク39のフック状の基端部を挿通、係止する挿通孔45aを有している。
複数のスポーク連結部45は、ハブ周方向で等間隔に離間して配置されている。複数のスポーク連結部45は、例えばハブ周方向で交互に、前輪2の正転方向(車両走行時の回転方向)に傾斜した配置のワイヤスポーク39と、前輪2の逆転方向(車両後退時の回転方向)に傾斜した配置のワイヤスポーク39と、を連結している。
<Spoke connection>
As shown in FIG. 4, the plurality of
The plurality of
<前車輪速センサ>
図2〜図4に示すように、前輪2の回転速度を検出する前車輪速センサ46は、右フロントフォーク3のボトムケース3aの上下中間部に取り付けられるセンサ本体(ピックアップセンサ)47と、ホイールハブ38の右端部に取り付けられて前輪2と一体回転するプレート状のセンサリング(パルサリング)48と、を備えている。センサ本体47は、フロントフォーク3に直接取り付けられる構成に限らず、フロントフォーク3に別部材を介して間接的に取り付けられる構成でもよい。センサ本体47は、例えばフロントフォーク3と同様に前輪2に対して非回転側となる非回転側部材に取り付けられる構成でもよい。
<Front wheel speed sensor>
As shown in FIGS. 2 to 4, the front
フロントフォーク3(ボトムケース3a)の下部前側には、センサ本体47を取り付けるためのセンサ取り付け部49が突設されている。センサ取り付け部49は、アクスル挿通部3bの直ぐ上方に配置され、アクスル挿通部3bおよびフロントフォーク3の前縁部と一体形成されている。センサ取り付け部49は、センサ本体47を挿通保持するセンサ挿通孔を有するとともに、センサ挿通孔の下方には、センサ本体47の締結フランジを締結ボルト49cで締結固定するためのセンサ締結孔を有している。センサ取り付け部49およびセンサ本体47は、フロントフォーク3の中心軸線C1よりも車軸方向内側に配置されている。
A
センサリング48は、前輪2と同軸の環状をなす被検出部48aと、被検出部48aの内周側に延出する複数の締結フランジ48bと、を備えている。被検出部48aには、複数のピックアップ孔がリング周方向で等間隔に隣接して形成されている。被検出部48aには、センサ本体47の検出部が車軸方向外側から対向している。被検出部48aは、ブレーキディスク32の外側面よりも車軸方向外側に配置されている。複数の締結フランジ48bは、リング周方向で等間隔に並んで配置されている。
The
被検出部48aは、車軸方向視でホイールハブ38よりも前輪2の径方向外側に張り出すように(すなわちホイールハブ38よりも大径に)形成されている。
締結フランジ48bは、被検出部48aの内周側で車軸方向内側に変位する段差状に形成されている。締結フランジ48bは、被検出部48aの内周側で車軸方向内側に起立する段差部48cと、段差部48cの車軸方向内側の先端部から内周側に延びる内側変位部48dと、を備えている。締結フランジ48bは、内側変位部48dにおいてリング取り付け部52に締結されている。
The detected
The
センサ本体47は、前輪2に対して非回転側となるフロントフォーク3に支持されている。センサ本体47は、右フロントフォーク3の中心軸線C1よりも車軸方向内側(左側)に配置されている。これにより、センサ本体47とセンサリング48とが車軸方向で近接し、前車輪速センサ46の設置が容易である。センサ本体47は、ピックアップコイルを有し、被検出部48aの回転に伴う磁束変化によってパルス信号を発生する。このパルス信号は、予め定めた制御部に出力される。前車輪速センサ46により検知した車輪速は、ABSおよびトラクションコントロールシステム等の制御に用いられる。
The
<ディスク取り付け部>
図3、図5に示すように、ホイールハブ38は、ブレーキディスク32を取り付けるディスク取り付け部51を備えている。ディスク取り付け部51は、右フランジ部44の外側面から車軸方向外側に突出するボス状に設けられ、右フランジ部44に一体形成されている。ディスク取り付け部51は、ハブ周方向で等間隔に配置されている。
<Disc mounting part>
As shown in FIGS. 3 and 5, the
ディスク取り付け部51は、車軸方向外側に、車軸方向と直交する端面(締結座面51a)を形成している。ディスク取り付け部51は、車軸方向に沿うネジ穴を有し、このネジ穴を締結座面51a上に開口させている。ディスク取り付け部51は、締結座面51aにブレーキディスク32の締結フランジ32cを当接させている。この状態で、締結フランジ32cのネジ挿通孔に車軸方向と平行な締結ボルト51cを挿通し、この締結ボルト51cをディスク取り付け部51のネジ穴に螺着し締め込むことで、締結フランジ32cがディスク取り付け部51に締結され、もってブレーキディスク32がホイールハブ38に一体回転可能に固定されている。
The disc mounting portion 51 forms an end surface (fastening
<リング取り付け部>
図3、図6に示すように、ホイールハブ38は、センサリング48を取り付けるリング取り付け部52を備えている。リング取り付け部52は、右フランジ部44の外側面から車軸方向外側に突出するボス状に設けられ、右フランジ部44に一体形成されている。リング取り付け部52は、ハブ周方向で等間隔に配置され、かつハブ周方向で隣接する一対のディスク取り付け部51の間に配置されている。すなわち、リング取り付け部52およびディスク取り付け部51は、ハブ周方向で交互に並んで配置されている。
<Ring mounting part>
As shown in FIGS. 3 and 6, the
リング取り付け部52は、車軸方向外側に、車軸方向と直交する端面(締結座面52a)を形成している。リング取り付け部52は、車軸方向に沿うネジ穴を有し、このネジ穴を締結座面52a上に開口させている。リング取り付け部52は、締結座面52aにセンサリング48の締結フランジ48bの内側変位部48dを当接させている。この状態で、締結フランジ48bのネジ挿通孔に車軸方向と平行な締結ボルト52cを挿通し、この締結ボルト52cをリング取り付け部52のネジ穴に螺着し締め込むことで、締結フランジ48bがリング取り付け部52に締結され、もってセンサリング48がホイールハブ38に一体回転可能に固定されている。
The
リング取り付け部52の締結座面52aは、ディスク取り付け部51の締結座面51aと面一に設けられるので、例えば両締結座面51a,52aに同時に加工を行う等、ホイールハブ38の右端部の成形が容易である。センサリング48の締結フランジ48bおよびブレーキディスク32の締結フランジ32cは、各々の内周側先端がホイールハブ38の右端部の外周面に嵌合しているので、センサリング48およびブレーキディスク32の組み付け時の位置決めが容易である。センサリング48の締結フランジ48bおよびブレーキディスク32の締結フランジ32cは、ハブ周方向で交互に並ぶので、これらの配置スペースが少なくて済む。
Since the
センサリング48の締結フランジ48bの段差部48cの起立高さは、ブレーキディスク32の板厚よりも大であり、センサリング48の被検出部48aは、ブレーキディスク32の外側面よりも車軸方向外側に配置されている。車軸方向において、被検出部48aとブレーキディスク32との間には、規定の隙間s1が形成されている。この隙間s1により、センサリング48およびブレーキディスク32の組み付け時における相互の干渉が抑えられ、かつ車両走行時等にもセンサリング48とブレーキディスク32との干渉が抑えられる。
The upright height of the stepped
ホイールハブ38の右フランジ部44の外側面のハブ径方向中間部には、ハブ周方向に沿う環状壁部38bが立設されている。環状壁部38bは、ディスク取り付け部51およびリング取り付け部52の外周側を囲うように設けられ、起立先端がブレーキディスク32の内側面に近接又は当接支持している。環状壁部38bは、リング取り付け部52の外周側では、起立先端側を切り欠いている。
An
<ディスクカバー>
図2に示すように、ブレーキディスク32周辺を車軸方向外側(右方)から見た側面視において、ブレーキディスク32(ディスク本体32a)の後部の車軸方向外側には、右フロントフォーク3およびブレーキキャリパ33の外側部が重なっている。上記側面視において、センサリング48の後半部分の車軸方向外側には、右フロントフォーク3が重なっている。ブレーキディスク32およびセンサリング48における上記側面視で右フロントフォーク3およびブレーキキャリパ33を避けた部位(車軸方向外側(右方)に露出する部位)は、車軸方向側およびディスク外周側からディスクカバー100によって覆われている。
<Disc cover>
As shown in FIG. 2, when the periphery of the
図4を併せて参照し、ディスクカバー100は、例えば合成樹脂により一体形成されている。ディスクカバー100は、ブレーキディスク32およびセンサリング48を車軸方向外側から覆う側壁部101と、ブレーキディスク32を外周側から覆う周壁部111と、を備えている。ディスクカバー100において、右フロントフォーク3の前縁部よりもフォーク前後方向(中心軸線C1と直交する前後方向)の前方に位置する部位は、側面視半円状をなしている。ディスクカバー100において、フロントフォーク3よりもフォーク軸方向の下方に位置する部位は、フロントフォーク3よりもフォーク前後方向の後方まで延出している。
Also referring to FIG. 4, the
ディスクカバー100の側壁部101において、フロントフォーク3よりもフォーク軸方向の下方に位置する部位には、例えば架設部101aによって区切られた複数の開口部101bが形成されている。ディスクカバー100の側壁部101の下部には、フロントフォーク3(ボトムケース3a)におけるアクスル挿通部3bよりも下方に延びる下部を避けるように、側面視コ字状の下切り欠き部101cが形成されている。
In the
側壁部101におけるフロントフォーク3の下部よりも後方に位置する部位には、フロントフォーク3の下部後側に突設されたフォーク下締結部102bに締結するためのカバー下締結部102aが設けられている。カバー下締結部102aは、車軸方向外側から締結ネジ102cを挿通し、この締結ネジ102cをフォーク下締結部102bに螺着し締め込むことで、フロントフォーク3の下部後側に締結固定されている。
A cover
カバー下締結部102aの後方に位置する側壁部101の下後端部101dとブレーキキャリパ33との間では、ブレーキディスク32の一部が露出している。フォーク下締結部102bは、キャリパブラケット35の下部を締結するキャリパ下締結部102dの下方に位置し、キャリパ下締結部102dおよびフロントフォーク3の後縁部と一体形成されている。
A part of the
ディスクカバー100の上端部において、側壁部101におけるフロントフォーク3の前縁部の手前で終端する部位を上後端部101eとすると、上後端部101eよりも後方には、周壁部111をフロントフォーク3の後方まで延出させた上後延出部103が形成されている。上後延出部103は、フロントフォーク3におけるキャリパブラケット35の上部を締結するキャリパ上締結部104dよりも後方まで延出している。キャリパ上締結部104dの後方には、フォーク上後締結部104bが一体形成により突設されている。
Assuming that the upper
上後延出部103の後部には、周壁部111の車軸方向外側縁から下方に延びるカバー上後締結部104aが形成されている。カバー上後締結部104aは、車軸方向外側から締結ネジ104cを挿通し、この締結ネジ104cをフォーク上後締結部104bに螺着し締め込むことで、フロントフォーク3の上下中間部後側に締結固定されている。
上後延出部103の後部には、周壁部111の後端縁から下方に延びる後端壁部103aが形成されている。上後延出部103の後部は、周壁部111の後部、カバー上後締結部104aおよび後端壁部103aが一体形成されることで、三面を有する立体形状103bが形成され、カバー上後締結部104aを補強している。
At the rear portion of the upper
A rear
ディスクカバー100の側壁部101におけるフロントアクスル23よりも上方の部位には、フロントフォーク3の前側に突設されたフォーク前締結部106bに締結するためのカバー上締結部106aが設けられている。カバー上締結部106aは、車軸方向外側から締結ネジ106cを挿通し、この締結ネジ106cをフォーク前締結部106bに螺着し締め込むことで、フロントフォーク3の上下中間部前側に締結固定されている。
A
ディスクカバー100は、カバー下締結部102a、カバー上後締結部104aおよびカバー上締結部106aの三か所を、対応するフォーク下締結部102b、フォーク上後締結部104bおよびフォーク前締結部106bにそれぞれ締結することで、フロントフォーク3に固定的に取り付けられている。
The
カバー上締結部106aは、フォーク前締結部106bとともに、ディスクカバー100の上部をフロントフォーク3に取り付ける第一取り付け部106を構成する。カバー上後締結部104aは、フォーク上後締結部104bとともに、ディスクカバー100の上後部をフロントフォーク3に取り付ける第二取り付け部104を構成する。カバー下締結部102aは、フォーク下締結部102bとともに、ディスクカバー100の下部をフロントフォーク3に取り付ける第三取り付け部102を構成する。
The
第一取り付け部106は、ディスクカバー100の側壁部101に車軸方向外側から覆われたセンサ取り付け部49の直ぐ前方に位置している。これにより、車両走行中にディスクカバー100内に進入した飛び石および雨水等の外乱は、第一取り付け部106によってセンサ取り付け部49に至ることが抑制される。
The first mounting
側壁部101には、フロントフォーク3の前方において車軸方向位置を変化させる側壁段差部107が形成されている。側壁段差部107は、ディスクカバー100の上部においてフォーク軸方向と平行をなすように直線状に形成される上段差部107aと、ディスクカバー100の上下中間部においてフロントアクスル23と同心をなすように円弧状に形成される下段差部107bと、を有している。上段差部107aの上端部は、側壁部101の上端部に至って消失している。下段差部107bの下後端部は、下切り欠き部101cの下端前側に至って消失している。
The
側壁部101は、側壁段差部107よりも前方の部位に対し、側壁段差部107よりも後方の部位を車軸方向外側に変位させている。これにより、フロントフォーク3の直ぐ前方に位置するフォーク前締結部106bおよび前車輪速センサ46のセンサ本体47の配置スペースを確保し、これらを収容しやすくしている。
The
側壁段差部107は、後方に位置するほど車軸方向外側に位置するように、車軸方向に対して傾斜した傾斜外面107cを形成している。これにより、車両走行中にディスクカバー100外側を流れる飛び石および雨水等の外乱を受け流しやすくしている。
The side
下切り欠き部101cにおけるフロントフォーク3の前縁部およびアクスル挿通部3bに沿う縁部には、車軸方向外側に段差状に変位した段付き形状108が形成されている。
側壁部101の外周部には、外周側ほど車軸方向内側に位置するように傾斜した外周傾斜部109が形成されている。
A stepped
On the outer peripheral portion of the
周壁部111は、車軸方向において、ブレーキディスク32およびセンサリング48と重なる幅となるように形成されている。ディスクカバー100の上部(上後延出部103を含む)において、周壁部111は、被検出部48aとブレーキディスク32との間の隙間s1を前方および上方から覆う(前面視および上面視で隠す)庇部111aを構成している。これにより、被検出部48aとブレーキディスク32との間の隙間s1に前方および上方から異物が入り込むことが抑制される。
The
以上説明したように、上記実施形態における車輪カバー構造は、前輪2と、前輪2を支持するフロントフォーク3と、前輪2に取り付けられるブレーキディスク32と、ブレーキディスク32を覆うディスクカバー100と、フロントフォーク3等の非回転側部材に取り付けられ、前車輪速センサ46を構成するセンサ本体47と、を備え、センサ本体47よりも車両前方に、ディスクカバー100をフロントフォーク3に取り付けるための第一取り付け部106が配置されている。
この構成によれば、ディスクカバー100をフロントフォーク3に取り付ける第一取り付け部106が、センサ本体47に対して車両前方に配置されるので、車両前方からの飛び石等がセンサ本体47に接触、衝突することを第一取り付け部106によって抑えることが可能となる。これにより、特別な保護部材を要することなくセンサ本体47を保護することができる。
As described above, the wheel cover structure in the above embodiment includes the
According to this configuration, since the first mounting
上記車輪カバー構造において、ディスクカバー100は、センサ本体47よりも車両前方に、後側ほど車軸方向外側に位置するように傾斜する傾斜外面107cを備えている。
この構成によれば、ディスクカバー100におけるセンサ本体47よりも車両前方に傾斜外面107cが配置されるので、車両前方からの外乱を傾斜外面107cに沿って車軸方向外側に逃がすことが可能となり、車両前方からの外乱がセンサ本体47に至ることを効果的に抑えることができる。
In the wheel cover structure, the
According to this configuration, since the inclined
上記車輪カバー構造において、傾斜外面107cは、第一取り付け部106よりも車両前方に配置されている。
この構成によれば、傾斜外面107cが第一取り付け部106よりも車両前方に配置されるので、第一取り付け部106周辺を車軸方向で広げやすく、第一取り付け部106の配置を容易にすることができる。
In the wheel cover structure, the inclined
According to this configuration, since the inclined
上記車輪カバー構造において、前輪2に取り付けられ、センサ本体47とともに前車輪速センサ46を構成するセンサリング48を備え、ディスクカバー100は、ブレーキディスク32とともにセンサリング48を覆っている。
この構成によれば、ディスクカバー100がブレーキディスク32とともにセンサリング48を覆うので、前車輪速センサ46を効率よく保護することができる。
In the wheel cover structure, the
According to this configuration, since the
上記車輪カバー構造において、前輪2は、ブレーキディスク32を取り付けるためのディスク取り付け部51を備え、センサリング48は、センサ本体47に対向する被検出部48aを備え、被検出部48aは、ディスク取り付け部51よりも前輪2の径方向の外側に配置されている。
この構成によれば、センサリング48の被検出部48aがディスク取り付け部51よりも径方向外側に配置されるので、センサリング48が大型化される。これにより、より細かな回転角度で車輪速を検知することが可能となり、車輪速検知の細やかさを向上させることができる。
In the wheel cover structure, the
According to this configuration, since the detected
上記車輪カバー構造において、前輪2は、センサリング48を取り付けるためのリング取り付け部52を備え、リング取り付け部52とディスク取り付け部51とは、前輪2の周方向で交互に並んで配置されている。
この構成によれば、リング取り付け部52とディスク取り付け部51とが周方向で交互に配置されるので、両取り付け部51,52を少ない径方向幅で効率よく配置することができる。
In the wheel cover structure, the
According to this configuration, since the
上記車輪カバー構造において、被検出部48aは、ブレーキディスク32との間に車軸方向で隙間s1を空けて配置されている。
この構成によれば、被検出部48aとブレーキディスク32との間に車軸方向の隙間s1が設けられるので、センサリング48およびブレーキディスク32の寸法バラつき等に起因する干渉を抑えることができる。
In the wheel cover structure, the detected
According to this configuration, since the clearance s1 in the axle direction is provided between the detected
上記車輪カバー構造において、ディスクカバー100は、前輪2の径方向視で隙間s1と重なる庇部111aを備えている。
この構成によれば、被検出部48aとブレーキディスク32との間の隙間s1を径方向視で覆うことで、センサリング48およびブレーキディスク32の間に車両前方および上方等から異物が進入することを抑えることができる。
In the wheel cover structure, the
According to this configuration, by covering the gap s1 between the detected
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、後輪ブレーキ60がディスクブレーキである場合、後輪12の車輪カバー構造としてもよい。すなわち、後輪12と、後輪12を支持するスイングアーム(車輪支持部材)11と、後輪12に取り付けられるブレーキディスクと、ブレーキディスクを覆うディスクカバーと、スイングアーム11等の非回転側部材に取り付けられ、後車輪速センサ76を構成するセンサ本体と、を備え、センサ本体よりも車両前方に、ディスクカバーを車輪支持部材に取り付けるためのカバー取り付け部が配置されている構成としてもよい。
前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
The present invention is not limited to the above embodiment, and for example, when the
The saddle-riding vehicle includes all vehicles in which the driver straddles the vehicle body, and includes not only motorcycles (including motorized bicycles and scooter-type vehicles) but also three-wheeled vehicles (one front wheel and two rear wheels). , Including two-wheeled front and one-wheeled rear vehicles) or four-wheeled vehicles are also included.
The configuration in the above embodiment is an example of the present invention, and various changes can be made without departing from the gist of the present invention, such as replacing the constituent elements of the embodiment with well-known constituent elements.
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
2 前輪(車輪)
3 フロントフォーク(車輪支持部材)
32 ブレーキディスク
46 前車輪速センサ(車輪速センサ)
47 センサ本体
48 センサリング
48a 被検出部
51 ディスク取り付け部
52 リング取り付け部
100 ディスクカバー
106 第一取り付け部(カバー取り付け部)
107c 傾斜外面
111a 庇部
s1 隙間
1 Motorcycle (saddle-riding vehicle)
2 Front wheels (wheels)
3 Front fork (wheel support member)
32
47
107c Inclined
Claims (10)
前記車輪(2)を支持するフロントフォーク(3)と、
前記車輪(2)に取り付けられるブレーキディスク(32)と、
前記ブレーキディスク(32)を覆うディスクカバー(100)と、を備える車輪カバー構造において、
前記フロントフォーク(3)に取り付けられ、車輪速センサ(46)を構成するセンサ本体(47)を備え、
前記センサ本体(47)よりも車両前方に、前記ディスクカバー(100)を前記フロントフォーク(3)に取り付けるためのカバー取り付け部(106)が配置され、
前記ディスクカバー(100)は、前記ブレーキディスク(32)の上方に配置される庇部(111a)を備え、
前記庇部(111a)は、前記フロントフォーク(3)の前方から前記フロントフォーク(3)の後方まで延長されることを特徴とする車輪カバー構造。 Wheel (2) and
The front fork (3) that supports the wheel (2) and
The brake disc (32) attached to the wheel (2) and
In a wheel cover structure including a disc cover (100) that covers the brake disc (32).
A sensor body (47) attached to the front fork (3) and constituting the wheel speed sensor (46) is provided.
A cover attachment portion (106) for attaching the disc cover (100) to the front fork (3) is arranged in front of the sensor body (47) .
The disc cover (100) includes an eaves portion (111a) arranged above the brake disc (32).
The wheel cover structure is characterized in that the eaves portion (111a) extends from the front of the front fork (3) to the rear of the front fork (3).
前記車輪(2)を支持するフロントフォーク(3)と、
前記車輪(2)に取り付けられるブレーキディスク(32)と、
前記ブレーキディスク(32)を覆うディスクカバー(100)と、を備える車輪カバー構造において、
前記フロントフォーク(3)に取り付けられ、車輪速センサ(46)を構成するセンサ本体(47)を備え、
前記センサ本体(47)よりも車両前方に、前記ディスクカバー(100)を前記フロントフォーク(3)に取り付けるためのカバー取り付け部(106)が配置され、
前記ディスクカバー(100)は、前記ブレーキディスク(32)を車軸方向外側から覆う側壁部(101)と、前記ブレーキディスク(32)を外周側から覆う周壁部(111)と、を備え、
前記ディスクカバー(100)の上端部には、前記周壁部(111)を前記フロントフォーク(3)の後方まで延出させた上後延出部(103)が形成され、
前記上後延出部(103)の後部には、前記周壁部(111)の車軸方向外側縁から下方に延び、前記フロントフォーク(3)に締結可能なカバー上後締結部(104a)が形成されるとともに、前記周壁部(111)の後端縁から下方に延びる後端壁部(103a)が形成されることを特徴とする車輪カバー構造。 Wheel (2) and
The front fork (3) that supports the wheel (2) and
The brake disc (32) attached to the wheel (2) and
In a wheel cover structure including a disc cover (100) that covers the brake disc (32).
A sensor body (47) attached to the front fork (3) and constituting the wheel speed sensor (46) is provided.
A cover attachment portion (106) for attaching the disc cover (100) to the front fork (3) is arranged in front of the sensor body (47) .
The disc cover (100) includes a side wall portion (101) that covers the brake disc (32) from the outside in the axle direction, and a peripheral wall portion (111) that covers the brake disc (32) from the outer peripheral side.
At the upper end of the disc cover (100), an upper / rear extending portion (103) is formed so that the peripheral wall portion (111) extends to the rear of the front fork (3).
At the rear portion of the upper rear extending portion (103), a cover upper rear fastening portion (104a) extending downward from the outer edge of the peripheral wall portion (111) in the axial direction and being fastened to the front fork (3) is formed. The wheel cover structure is characterized in that a rear end wall portion (103a) extending downward from the rear end edge of the peripheral wall portion (111) is formed.
前記カバー上後締結部(104a)は、前記開口の上側で前記フロントフォーク(3)に固定され、 The rear fastening portion (104a) on the cover is fixed to the front fork (3) on the upper side of the opening.
前記ディスクカバー(100)の下部は、前記フロントフォーク(3)の下方を後方に延びるとともに、前記フロントフォーク(3)に締結可能なカバー下締結部(102a)を備え、 The lower portion of the disc cover (100) extends rearward below the front fork (3) and includes a under-cover fastening portion (102a) that can be fastened to the front fork (3).
前記カバー下締結部(102a)は、前記開口の下側で前記フロントフォーク(3)に固定されることを特徴とする請求項2に記載の車輪カバー構造。 The wheel cover structure according to claim 2, wherein the under-cover fastening portion (102a) is fixed to the front fork (3) under the opening.
前記ディスクカバー(100)は、前記ブレーキディスク(32)とともに前記センサリング(48)を覆うことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の車輪カバー構造。 A sensor ring (48) attached to the wheel (2) and constituting the wheel speed sensor (46) together with the sensor body (47) is provided.
The wheel cover structure according to any one of claims 1 to 5 , wherein the disc cover (100) covers the sensor ring (48) together with the brake disc (32).
前記センサリング(48)は、前記センサ本体(47)に対向する被検出部(48a)を備え、
前記被検出部(48a)は、前記ディスク取り付け部(51)よりも前記車輪(2)の径方向の外側に配置されることを特徴とする請求項6に記載の車輪カバー構造。 The wheel (2) includes a disc mounting portion (51) for mounting the brake disc (32).
The sensor ring (48) includes a detected portion (48a) facing the sensor main body (47).
The wheel cover structure according to claim 6 , wherein the detected portion (48a) is arranged outside the disc mounting portion (51) in the radial direction.
前記リング取り付け部(52)と前記ディスク取り付け部(51)とは、前記車輪(2)の周方向で交互に並んで配置されることを特徴とする請求項7に記載の車輪カバー構造。 The wheel (2) includes a ring mounting portion (52) for mounting the sensor ring (48).
The wheel cover structure according to claim 7 , wherein the ring mounting portion (52) and the disc mounting portion (51) are arranged alternately side by side in the circumferential direction of the wheel (2).
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