JP6965108B2 - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

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Description

本発明は,ガスタービン燃焼器に関するもので,特に燃料を空気と混合して燃焼させる燃焼器を複数有し,燃焼器間を火炎伝播管にて結合するガスタービン燃焼器の構造に関する。
ガスタービン1台に対し複数の缶型のガスタービン燃焼器(以下,燃焼器と記す)を備えた多缶型ガスタービンという形式がある。通常,多缶型ガスタービンは複数の燃焼器をガスタービンの周囲に円環状の配置し,1つまたは数台の燃焼器に点火装置を設置し,残りの燃焼器は個別の点火装置を持たない。点火装置を持たない燃焼器の点火は火炎伝播管というガスタービン周方向で隣接する2つの燃焼器間を接続する配管を使用する。ガスタービンの起動時は,燃焼器に燃料を流通させて点火装置を起動してその点火装置が設置された燃焼器に点火する。点火した燃焼器では高温の既燃焼ガスが生成され,隣接する未点火の燃焼器に比べて圧力が高くなる。この圧力差を利用し,隣接する燃焼器同士を接続する火炎伝播管を通して高温の既燃焼ガスが未点火の燃焼器に流入し,この既燃焼ガスが点火源となることで未点火の燃焼器も点火する。このように火炎伝播管を介することで点火装置を有する燃焼器から隣接する燃焼器に次々に点火が進み,最終的にすべて燃焼器の点火が完了する。すべての燃焼器の点火が完了して個々の燃焼器の圧力差が無くなると,火炎伝播管を介した既燃焼ガスの流通は止まる。
一般に,火炎伝播管は内筒と外筒の二重管で構成されている。内筒は隣接する燃焼器の燃焼室間を接続して内部に高温の燃焼排ガスを流通させる火炎伝播の役割を担う。外筒は内筒の外周側に設けられており,隣接する燃焼器の燃料用空気の流路間を接続する。外筒を設けることで内筒の内外の圧力差が低減し内筒が保護される。
火炎伝播管は点火操作に必要な構成部品であり,点火時には高温の既燃焼ガスを内筒に流通させて点火を確実に実施する必要がある。その一方で,内筒は高温の既燃焼ガスに曝されることから熱変形や焼損の防止を検討する必要がある。理想的な状況では,点火時に一時的に高温の既燃焼ガスが内筒を流通した後は,燃焼器間の圧力差は解消して既燃焼ガスが内筒を流通しないはずである。しかし,実際には隣接する燃焼器に微小な圧力差が生じており,既燃焼ガスが内筒を流通し続けることがある。このため,既燃焼ガスの熱が点火に影響を及ぼさないように内筒の冷却を検討する必要が生じる。
また,火炎伝播管を燃焼器間に結合する際の組立性や変形への対処なども検討する必要がある。一般に多缶型ガスタービンでは,駆動軸の長さを短縮するため,燃焼器を圧縮機の周囲に,駆動軸に対して傾けて配置する。隣接する燃焼器の間の距離は比較的短く,隣接する燃焼器の隔壁に囲まれた比較的狭い空間に火炎伝播管を設置する必要がある。また,運転時には燃焼器を構成する隔壁は温度が上昇し熱膨張する。このため,燃焼器は駆動軸方向に移動する他,駆動軸の径方向にも移動し,隣接する燃焼器は熱膨張により互いに離れる。その結果,隣接する燃焼器を接続する火炎伝播管は軸方向に伸びる。すなわち,火炎伝播管の軸方向へ伸長性を有する等の変形への対処も必要となる。
このような火炎伝播管の冷却,組み立て性,変形の問題に関する従来技術は,例えば特許文献1や2に掲載されている。特許文献1は,火炎伝播管の冷却のために内管に空気孔を設け,外筒内を流れる燃焼用空気をその空気孔を介して内管内に流通させることで内管の冷却を図っている。また,組立性と変形への対処には,内筒を分割して入れ子構造の嵌合部を火炎伝播管の中途に設ける方法を提示している。入れ子構造を設けて火炎伝播管の長さを軸方向に変化可能とすることで,燃焼器への組立性を高め,かつ,熱変形に対処している。特許文献2には,上記の内筒の嵌合部に溝を設け,その溝を介して燃焼用空気を内筒内に流通させることで嵌合部の冷却を促進する方法が提示されている。
特開平11−14056号公報 米国特許第6705088号明細書
先行技術文献に記載のように,火炎伝播管の燃焼器間への結合を容易とし,かつ変形へ対処する方法として,内筒を分割し,入れ子構造の嵌合部を設ける方法がある。この方法では,一方の内筒の外径に対し,他方の内筒の内径を若干大きくとり,互いに組み合わせる。このとき双方の寸法差をもたせて隙間を設けることで,内筒の伸長や曲げ応力への柔軟な対処が可能となる。また,燃焼用空気(以下,空気と記す)が嵌合部の隙間を流通することで嵌合部を冷却できる。
嵌合部の冷却の面では,理想的には嵌合部の2つの内筒を同心円状に配置して両者の隙間を環状に形成することで空気を均一に流すことが望ましい。空気の流れで嵌合部を周方向に均等に冷却できる。また,嵌合部を抜けると空気は嵌合部の下流側で内筒に沿って流れ,内筒の中央部を流れる高温の既燃焼ガスから内筒の隔壁を保護する,いわゆるフィルム冷却の状態となる。フィルム冷却は冷却効率が高く少ない空気量で効率的に内筒の広い範囲を冷却できる。
しかし,実際には嵌合部の隙間は同心円状に形成されるとは限らない。多くの場合は,嵌合部において2つの内筒が互いに接する部分が形成されて嵌合部の隙間には偏りが生じる。2つの内筒が接した隙間の無い部分では空気が流れないので温度が上昇する。また,その周囲の部分も隙間が微小(例えば0.3mm未満)の領域が広がる。隙間が微小な部分では空気の粘性により流速が低くなり空気による冷却効果は低下する。このため2つの内筒が接する部分を中心に広い範囲で内筒の温度が上昇して熱変形や焼損の可能性が高まる。
ところで,内筒の壁面上では粘性により空気の流速はゼロとなり壁面から離れるに従い流速は増加する。そのため壁面の近傍では空気の流速差が特に大きくなり空気の乱れが大きくなる。このことは,例えば,空気流路の壁面の表面積が増えるほど空気は乱れやすい,または,或る断面の空気流路側に現れる壁面の長さが増えるほど空気は乱れやすい,と換言できる。
特許文献2は嵌合部の隙間を確保する方法として,嵌合部の内筒の片側または両側に溝を設ける方法を提示している。この方法の場合,溝を設けることで空気が流れる隙間は確保されるものの,その溝により内筒の径方向断面(すなわち軸方向に垂直な断面)における壁面の長さが増加するため,溝の無い場合と比較して空気の乱れが増加する。嵌合部では空気の乱れが増加することにより冷却が促進する効果が期待されるものの,嵌合部の下流では空気の乱れが増加することで高温の既燃焼ガスとの混合が促進される。すなわち嵌合部の下流では前述のフィルム冷却による内筒の保護の効果が減少して既燃焼ガスの温度が低下する。また,溝を設ける方法は流路構造が複雑となり,加工コストが高くなる課題がある。
本発明は上記の課題を鑑みたものであり,その目的は,ガスタービン燃焼器の火炎伝播管を通る燃焼排ガスの温度を下げることなく,火炎伝播管を冷却し,熱変形や焼損の可能性を低下することである。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが,その一例を挙げるならば,燃焼室を構成する隔壁,及び前記隔壁の外周に設けられ前記隔壁との間に燃焼用空気流路を構成する外周隔壁をそれぞれ有する複数の燃焼器と,前記複数の燃焼器のうち隣接する燃焼器の隔壁間を接続する火炎伝播管とを備え,前記火炎伝播管は,前記隣接する燃焼器の隔壁間を接続する内筒と,前記内筒の外周に設けられ,前記隣接する燃焼器の外周隔壁間を接続する外筒とを有し,前記内筒は,軸方向で第内筒部材と第2内筒部材に分割されており,前記第2内筒部材における前記第1内筒部材側の端部は,前記第1内筒部材の外径よりも内径の大きい拡大部を有し,前記第2内筒部材における前記拡大部の内周側に隙間を介して前記第1内筒部材の一部が位置するように前記第1内筒部材と前記第2内筒部材が嵌合部を形成しているガスタービン燃焼器において,前記嵌合部における前記第2内筒部材の内周面及び前記第1内筒部材の外周面のいずれか一方の径方向における断面形状は,その断面形状の中心からの距離が最大の部分における曲率である基準曲率より曲率の小さい小曲率部を複数有し、前記断面形状の中心からの距離が最大の部分は、前記断面形状の中心を中心とする円周上に位置するものとする。
本発明によれば,内筒の中心部分を流れる高温の既燃焼ガスと空気の混合が抑制されるので,嵌合部の下流側の冷却効果が高まって火炎伝播管の内筒の熱変形や焼損の可能性を低下できる。
本発明の第1実施形態に係る燃焼器を示す模式図。 図1に示した燃焼器における火炎伝播管20の部分を示す模式図。 従来の火炎伝播管の嵌合部の断面を示す模式図。 図2に示した火炎伝播管20の嵌合部40の断面を示す模式図。 図4に示した径方向断面を有する第1内筒部材21Aの加工方法の説明図。 平面部46を8つ形成した第1内筒部材21Aの斜視図。 本発明の第2実施形態の火炎伝播管20の嵌合部40の断面を示す模式図。 本発明の第3実施形態に係る第1内筒部材21Aに設けられる小曲率部49aの説明図。
本発明の実施形態であるガスタービンについて,図面を用いて以下に説明する。なお,説明において同一構成部品には同符号を使用し,説明を省略することがある。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態のガスタービンについて図1から図4を用いて説明する。図1は本発明の第1実施形態のガスタービンの燃焼器部分を中心とした概略図を示す。図2は図1の燃焼器部分を接続する火炎伝播管の部分拡大図を示す。図3は従来の火炎伝播管の嵌合部の断面図である。また,図4は本発明の第1実施形態での火炎伝播管の嵌合部の断面図であり,図3と対比させて説明する。まず,図1と図2に基づき,ガスタービン燃焼器の概要と火炎伝播管の役割と課題を示す。その上で,図3と図4に基づき,従来例と本発明の第1実施形態の違いを示す。
図1において,ガスタービン1は,燃焼用空気7を圧縮する圧縮機2と,圧縮空気と燃料を燃焼して燃焼排ガス8を発生する複数の燃焼器3A,3Bと,燃焼器3A,3Bで発生した燃焼排ガス8により駆動されるタービン4と,タービン4により駆動される発電機5とを備える。駆動軸6は圧縮機2,タービン4及び発電機5を接続している。空気(燃焼用空気)7は圧縮機2で圧縮され高圧となり,燃焼器3A,3Bで燃料15と混合されて燃焼する。燃焼器3A,3Bで生成した高温,高圧の燃焼排ガス8はタービン4を回転させ,そのタービン4の回転エネルギーは発電機5で電力となる。燃焼器3A,3Bはその頭部9A,9Bが圧縮機2側に,尾部10A,10Bがタービン側に位置するように配置されている。
一般に燃焼器3A,3Bは,圧縮機2とタービン4の間に位置し,圧縮機2または駆動軸6の周囲に環状に複数配置された缶型のガスタービン燃焼器で構成される。図1ではそのうちの2つのみを模式図で示している。2つの燃焼器3A,3Bは,それぞれ燃焼室11A,11B,燃焼室11A,11Bを構成する隔壁(ライナ)12A,12B,燃焼用空気7が流通する燃焼用空気流路13A,13B,隔壁12A,12Bとの間に燃焼用空気流路13A,13Bを構成する外周隔壁14A,14Bを備えている。これらの要素11,12,13,14は各燃焼器3A,3Bの中心から径方向外側に向かって先に記載した順で配設されている。圧縮機2から排出された燃焼用空気(圧縮空気)7は,燃焼器の尾部10A,10Bで流れ方向を反転し,燃焼用空気流路13A,13Bを通り燃焼器の頭部9A,9Bに流れる。燃焼用空気7は,燃焼器の頭部9A,9Bで流れ方向を再び反転し,燃焼室11A,11Bで,燃焼器頭部9A,9Bにて外部から供給される燃料15と混合し燃焼して燃焼排ガス8となる。燃焼排ガス8は燃焼器の尾部10A,10Bよりタービン4に流入する。
なお,説明を簡略化するため図1では燃焼器が2つの場合を示すが,3つ以上の燃焼器を備える場合も同じである。また,図1では1つの駆動軸6に圧縮機2,タービン4と発電機5を接続した場合を示すが,駆動軸を複数に分割することも可能である。また,発電機5に変えて他の回転体の駆動にタービン4の回転エネルギー用いることも可能である。
図1のガスタービン1は,燃焼器3Aに設けられ燃焼室11A内で火花放電する点火装置17と,タービン4の周方向で隣接する2つの燃焼器3A,3Bの隔壁12A,12B間を接続する火炎伝播管20をさらに備えている。火炎伝播管20は,内筒21と,内筒21の外周に設けられ内筒21を外周側から覆う外筒22との2重管で構成される。内筒21は2つのライナ12A,12B間を接続する円管であり,その内部の円筒状空間25では燃焼室11A,11B内の燃焼排ガス16が流通できる。また,外筒22は2つの外周隔壁14A,14Bを接続する円管であり,外筒22と内筒21の間に形成される環状空間(燃焼用空気流路)26には燃焼用空気7が流通できる。なお,環状空間(燃焼用空気流路)26の圧力は燃焼用空気流路13A,13Bとほぼ同じであり,内筒21内の円筒状空間25の圧力は燃焼室11A,11Bとほぼ同じであることから,環状空間26の方が円筒状空間25よりも圧力が高い。
次に燃焼器の点火時の火炎伝播管20の役割について説明する。
ガスタービン1の点火時は燃焼器3Aに設置した点火装置17により燃焼室11A内の燃料と空気の混合物に点火する。燃焼室11A内は燃焼排ガスの生成により圧力が相対的に高まるが,燃焼室11Bは未だ点火していないので圧力が相対的に低い。このため,燃焼室11A,11B間を接続する内筒21(火炎伝播管20)を通して,高温の燃焼排ガス16が燃焼室11Aから燃焼室11Bに送り込まれる。燃焼室11Bでは内筒21を通して流入した高温の燃焼排ガス16により燃料と空気の混合物が点火する。このように点火済みの燃焼器3に隣接する未点火の燃焼器3に火炎伝播管20(内筒21)を介して順次点火することで,すべての燃焼器3に点火できる。
それぞれの燃焼器3の空気量や燃料流量,圧力が同一であれば,すべての燃焼器3で点火が終了した際には燃焼器3間の圧力差が無くなる。この場合,火炎伝播管20の内筒21を流通する高温の燃焼排ガス16の流れは無くなり,内筒21を高温の燃焼排ガス16が流通する時間は点火時の短時間に留まる。しかし,実際には燃焼器3毎に空気量や燃料流量,圧力や燃焼状態にばらつきが生じることがある。この場合,隣接する燃焼器3A,3Bの圧力差により,内筒21を高温の燃焼排ガス16が流通し続ける。内筒21は高温の燃焼排ガス16が流通することで加熱され高温となる。ガスタービンの長時間運転でこの状態が継続すると内筒21に変形や損傷が生じやすくなるため内筒21を冷却する必要がある。
図2に火炎伝播管20の詳細を示す。図2は図1の部分詳細図である。内筒21は,内筒21の位置決め用の構造物31A,31Bと空気孔33A,33Bを有する。また内筒21はその軸方向の中間部分で第1内筒部材21Aおよび第2内筒部材21Bの2つに分割されており,図2は内筒21が2つの内筒部材21A,21Bを接続する嵌合部40を有することを特に詳細に示すものである。
内筒21の位置決め用の構造物として,図2の場合,内筒部材21A,21Bに位置決め用のストッパ31A,31Bが付属する。ストッパ31A,31Bを燃焼器3A,3Bの外周隔壁14A,14Bと接続するリテーナ32A,32Bと組合せることで内筒21の位置決めができる。リテーナ32A,32Bは一般には弾性体であり,ガスタービンの運転中に熱変形や振動が生じてもその変位を吸収することで,火炎伝播管20の内筒部材21A,21Bに生じる応力を低減しつつ,それぞれの燃焼器3A,3Bに内筒部材21A,21Bを固定する。
また,内筒部材21A,21Bの側面の円周方向には,環状空間26を流通する燃焼用空気の一部を内筒21内の空間25に導入する空気孔33A,33Bが複数個設けられている。図2の例では空気孔33A,33Bは,それぞれストッパ31A,31Bよりも燃焼室11A,11B側に位置するように設けられており,燃焼用空気流路13A,13B内で開口している。
空気孔33A,33Bが設けられた位置から内筒部材21A,21Bの径方向内側には,内筒部材21A,21Bの内側面に沿って延びる隔壁である案内リング34A,34Bが設けられている。案内リング34A,34Bは内筒部材21A,21Bと同心円の円筒であり,内筒21との間に環状空間26を構成する。案内リング34A,34Bの軸方向における燃焼室11A,11B側の端部はそれぞれ内筒部材21A,21Bの内周面と接続した閉鎖端となっており,他方の端部は内筒部材21A,21Bの内部空間25を臨む開放端となっている。
空気孔33A,33Bを設けることで,火炎伝播管20の外筒22内の環状空間26に滞留する燃焼用空気の一部が圧力の低い内筒21内の空間25に流れ込み,この燃焼用空気により内筒部材21A,21Bの隔壁を冷却できる。このとき,空気孔33を通過した燃焼用空気が,案内リング34A,34Bと内筒部材21A,21Bの間の環状流路を流れ35A,35Bとなって案内リング34A,34Bの開口端に向かって流れることで,既燃焼ガスの流れ16から内筒部材21A,21Bへの熱伝達が抑制され,内筒部材21A,21Bの温度上昇を抑制できる。このような冷却方式は空気の流れ35A,35Bが内筒21の内周面に沿ってフィルム(層)状に形成されることからフィルム冷却と呼ばれる。
本発明の第1実施形態では,2つの内筒部材21A,21Bのうち,第1内筒部材21Aは自身に近い一方の燃焼室11Aと接続し,他方の第2内筒部材21Bは同じく他方の燃焼室11Bと接続し,内筒部材21A,21Bのそれぞれの反対側の端面は2つの燃焼室11A,11B間の概略中央部分で嵌合部40を形成している。第2内筒部材21Bにおける第1内筒部材21A側の端部(図2中の左側端部)は,第1内筒部材21Aの外径Daよりも内径Dbの大きい外径拡大部38を有している。本実施形態では,第2内筒部材21Bにおける外径拡大部38の内周側に隙間を介して第1内筒部材21Aの一部が位置するように(すなわちいわゆる入れ子構造となるように)第1内筒部材21Aと第2内筒部材21Bを嵌合部40で組み合わせている。嵌合部40を入れ子構造とすることで,火炎伝播管20の軸方向への伸長性が具備され,また曲げ方向への熱変形にも柔軟に対処可能となる。また,前述の空気孔33A,33Bと同様に,環状空間26から嵌合部40に燃焼用空気42を取り込んで隙間41に流通させることで嵌合部40の近傍を冷却できる。このとき,嵌合部40で組合わさる2つの内筒部材21A,21Bの隙間を通る空気の流れ42は第2内筒部材21Bの内周面に沿って流れることで,前述のフィルム冷却の効果が得られる。嵌合部40からの燃焼用空気の流れ42により,嵌合部40の他,第2内筒部材21Bの外径拡大部38から嵌合部40を除いた部分(内径拡大部)43も冷却することが可能となる。
図3に従来技術の嵌合部40の断面の形態を示す。理想的には図3(A)に示すように嵌合部40の断面は,2つの内筒部材21A,21Bが同心円状に配置され,隙間41が円環状に形成されることが望ましい。しかし,実際には図3(B)に示すように2つの内筒部材21A,21Bが何処かで接触し,隙間41の一部が閉塞するC字状の形状となることが多い。
図3(B)の場合,2つの内筒部材21A,21Bが互いに接して隙間が無くなった部分(接触部)では空気が流れないので温度が上昇する。また,その接触部の周囲の部分も,接触部から離れるにつれて徐々に隙間は大きくなるものの,隙間が微小(例えば0.3mm未満)の領域が広がる。隙間が微小な領域では空気の粘性により流速が低く,空気による冷却効果は低い。このため接触部を中心に空気の流速が低い範囲44で内筒21の温度が上昇する。この範囲44は内筒21の片側に広がる。一方,2つの内筒部材21A,21Bの隙間41が拡大している部分は燃焼用空気が流れやすく,その近傍の内筒21の温度は低い。両者の位置は離れているので,その温度差は例えば200℃以上となり,熱変形の要因となり得る。また,空気の流速が低い範囲44は温度上昇により焼損の可能性が高くなる。さらに,範囲44の下流側であって,第2内筒部材21Bにおいて嵌合部40に近い内径拡大部43(図2参照)の内周面近傍でも空気の流れ難い部分が形成され得るので,熱変形や焼損の可能性が高くなり得る。
本実施形態は上記の嵌合部40にて,内筒部材21A,21Bが互いに接触した場合に嵌合部40や第2内筒部材21Bにおける嵌合部40に近い隔壁(内径拡大部43)を冷却し,内筒21の熱変形や焼損の可能性を低減する方法を提案する。図4に本発明の第1実施形態での嵌合部40の断面図を示す。
本発明の第1実施形態は,第内筒部材21Aの外周面上の嵌合部40に近い部分に対して軸方向に延びる平面部46を周方向に複数個設けたことを特徴とする。図4(A)〜(C)は嵌合部40における2つの内筒部材21A,21Bの径方向断面図である。第1内筒部材21Aの径方向断面では平面部46の断面形状は直線として現れる。図5は図4に示した径方向断面を有する第1内筒部材21Aの加工方法の説明図である。外周面と内周面の断面がともに円形の円管48を用意し,その端部の外周面を軸方向に沿って所定距離だけ切削して平面部46を形成する。図5では円管48を切削した部分(切削部)46aを斜線で示している。図5において,径方向断面における平面部46の長さは,同じく径方向断面における切削部46aの円弧47aの長さ(すなわち切削加工前の円管48の円弧の長さ)よりも短い。したがって,切削加工により平面部46を設けた第1内筒部材21Aの径方向断面における外周長さは,切削加工前の円管48の外周長さ(円周)よりも短縮化したと言える。また,本実施形態では第1内筒部材21Aの周方向において隣り合う平面部46の間には間隔を設けるようにして,円管48の外周面と同じ曲率を有する円弧部47が周方向で隣接する2つの平面部46の間に現れるように第1内筒部材21Aを形成している。なお,曲率とは曲面上の各点での曲がりの程度を示す値であり,図5の円弧部47の場合は円弧部47の半径(曲率半径)の逆数で表される。また,平面部46は曲率半径が無限大と円弧部47よりも大きく,その逆数である曲率はゼロと円弧部47よりも小さい小曲率部となる。
このように第1内筒部材21Aに小曲率部である平面部46を設けることで,嵌合部40で組合わさる2つの内筒部材21A,21Bの間の隙間41は主に図4(A)〜(C)に示した3通りのいずれかの形状となる。
図4(A)は,嵌合部40で2つの内筒部材21A,21Bが互いに接触しない場合であり,図では特に両者21A,21Bが同心円状に配置される場合を示している。この場合,第2内筒部材21Bの内周が円形で第1内筒部材21Aの外周が円弧47と平面部46が組み合わさる形状となり,先述の通り,平面部46を形成する前の円管48(図5参照)よりも第1内筒部材21Aの径方向断面における外周面の長さが短くなる。
図4(B),(C)は嵌合部40で2つの内筒部材21A,21Bが互いに接触した場合を示す。図4(B)は第1内筒部材21Aが円弧部分47の1か所で第2内筒部材21Bと接した場合である。このとき,閉塞箇所は円弧部47の1か所であり,そこから周方向の両側にはなだらかに厚みの変わるC字型の隙間が形成される。図4(C)は第1内筒部材21Aが円弧部47の2か所で第2内筒部材21Bと接した場合である。このとき,閉塞箇所は円弧部47の2か所であり,その間には外周が円弧で内周が平面部46の直線状の隙間と,第2内筒部材21Bの径方向の隙間の厚みが周方向でなだらかに変わるC字型の隙間となる。
なお,第1内筒部材21Aの全体形状の把握を容易にするための参考例として,平面部46を8つ形成した第1内筒部材21の斜視図を図6に示す。図4,5に示した第1内筒部材21Aは6箇所の平面部46を有するのに対して,図6のものは8箇所の平面部46が設けられている点が異なるが他の部分は同じであり,同じ部分には同じ符号を付している。また,ストッパ31Aは図示を省略している。図6に示すように平面部46の燃焼室11A側の終端は略垂直に立ち上がっている。但し終端を垂直に立ち上げる必要はなく傾斜を付けても良い。
本実施形態では,嵌合部40において2つの内筒部材21A,21Bが接する際に,内側の第1内筒部材21Aの円弧部47で外側の第2内筒部材21Bの内周と接する。このとき2つの内筒部材21A,21Bが接する部分の近傍には内側の第1内筒部材21Aの外周面を切削して形成した平面46が存在することで2つの内筒部材21A,21Bの隙間の径方向の厚さが拡大する部分が形成される。この隙間の部分は厚みが十分(例えば0.3mm以上)有るので,空気の流速が十分にあり内筒21を冷却できる。空気の流速が低い範囲44と周方向で隣接する部分に隙間の厚みが十分にあり,空気による冷却が進む部分が存在することとなる。また,空気の流速が低い範囲44の周方向長さは図3に示す従来例のものに比べて低減される。このため内筒21の熱伝導により2つの内筒部材21A,21Bが接する部分も冷却され,内筒21の温度の上昇を抑制し,熱変形や焼損の可能性を低下できる。第2内筒部材21Bの嵌合部40に近い内径拡大部43でも空気の流れ難い部分が図3の従来例に比べて縮小し,熱変形や焼損の可能性が低くなる。
―作用・効果―
本実施形態の2つの内筒部材21A,21Bが嵌合部40で形成する空気流路(隙間)は,外周側の円形と内周側の円弧(円弧部47)および平面(平面部46)とが組み合わさる形状となり,径方向の厚みが周方向に亘ってなだらかに変化する環状の流路となる。ここで嵌合部40の径方向断面における第1内筒部材21Aの外周面(壁面)の長さと第2内筒部材21Bの内周面(壁面)の長さの合計を「隙間の断面の境界部長さ」と定義する。本実施形態の第1内筒部材21Aの外周面の長さは,平面部46を設けたことにより,図3に示した従前の円周の場合と比較して短くなっている。したがって,隙間の断面の境界部長さは円弧の一部を平面部46とすることで円弧のみの図3の場合よりも短くなる。このため,嵌合部40の空気流路(隙間)を流れる空気の乱れは図3の円環の場合や特許文献2の溝を設けた場合よりも小さくなる。そのため,嵌合部40を通過した空気が第2内筒部材21Bの内周面に沿って内径拡大部43を流れる際に,空気の乱れが小さくなる。これにより内筒21の中心部分を流れる高温の既燃焼ガスと空気の混合が抑制され,嵌合部40から離れた領域まで空気を到達させることができる。すなわち,いわゆるフィルム冷却により内筒21の広い範囲を保護することができるので,嵌合部40の下流側の内径拡大部43の冷却効果が高まり,火炎伝播管20の内筒21の熱変形や焼損の可能性を効果的に低下できる。
また,溝を設けた場合に比べ,本実施形態の場合,2つの内筒部材21A,21Bの接する部分は円弧と円弧で接する。このため両者21A,21Bが接触や振動により噛みこみにくくなり,摩耗を低減できる。
嵌合部40に対して空気の流通方向における下流側の領域にある内径拡大部43は,第2内筒部材21Bの内径Dbを嵌合部40と同一形状で維持することで,嵌合部40から内筒21内に流入する空気の流れ42の乱れを抑制し,嵌合部40に流入する燃焼用空気のフィルム冷却効果を下流側まで維持し易くする。
また,この内径拡大部43を設けることで2つの内筒部材21A,21Bの軸方向におけるスライド動作が可能となり,燃焼器3A,3Bを組立てる際に第1内筒部材21Aを第2内筒部材21B内に押し込むことで内筒21の軸方向の全長を一時的に短くすることができるので組立性が向上する。
嵌合部40の下流側の内径拡大部43の軸方向長さLbは嵌合部40の軸方向長さL1に対し1.5倍以上設けることが望ましい。これはフィルム冷却の効果が持続する距離はL1の1.5倍程度であると発明者らが試験結果から知見したためである。また,長さLbを確保することで,嵌合部40での空気の流れ42により,第2内筒部材21B側の冷却が進む。このため内筒21の両端部に空気孔33A,33Bを設ける場合,第2内筒部材21Bの長さを第1内筒部材21Aの長さより長くしても第2内筒部材21Bの温度上昇を抑制することができる。このため,第2内筒部材21Bの長さは第1内筒部材21Aに対し1.1〜1.5倍の長さとすることが望ましい。
また,第1内筒部材21Aの平面部46の軸方向長さLaは,嵌合部40の軸方向長さL1よりも長くすることが好ましい。このようにすると嵌合部40に流入する空気42の入口を第1内筒部材21A上に確保でき,空気が嵌合部40に入りやすくなる。また,空気が内筒21の外面に沿って流れることで燃焼用空気の乱れを抑制し,フィルム冷却効果を下流側まで維持し易くなる。このため平面部46の長さLaは嵌合部40の長さL1に対し1.1倍以上設けることが望ましい。
また,嵌合部40の内側の第1内筒部材21Aに平面部46をつくり,その径方向断面を円弧と平面の組合わせとすると,嵌合部40で偏心した場合,2つの内筒部材21A,21Bは円弧と円弧で接する。このため両者が接触や振動により噛みこみにくくなり,摩耗を低減できる。
上述の火炎伝播管20を備えたガスタービン燃焼器やガスタービンは,火炎伝播管20の内筒21の熱変形や焼損の可能性を効果的に低下できる。また,嵌合部での摩耗を低減できる。このため,燃焼器の予期せぬ故障や点検の可能性を低下させることで,運転の信頼性を高めると共に,運転コストの低減を図ることができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では第1内筒部材21Aに平面部46を設けたが,第2内筒部材21Bに同様の平面部を設けても良い。次にこの場合の一例を第2実施形態として説明する。なお,嵌合部40周辺の2つの内筒部材21A,21Bの径方向断面の形状以外は第1実施形態と同じなので説明は省略する。
図7に本発明の第2実施形態における嵌合部40の径方向断面図を示す。第2実施形態の火炎伝播管は第2内筒部材21Bの内径拡大部43の内周面に軸方向に延びる複数の平面部51を設けることで内周面を概略多角形としたことを特徴とする。また,本実施形態でも第2内筒部材21Bの周方向において隣り合う平面部51の間は間隔を設けるようにし,元々の円管の外周面と同じ曲率を有する円弧部52が周方向で隣接する2つの平面部51の間に現れるように第2内筒部材21Bを形成している。第2内筒部材21Bの内周面を概略多角形とすることで,嵌合部40で組合わさる2つの内筒部材21A,21Bの間の隙間は,図7(A)〜(C)に示す3通りの形状となる。
図7(A)は,嵌合部40で2つの内筒部材21A,21Bが互いに接触せずに同心円状に配置される場合である。この場合,内周側が円形で外周側が平面部51の多角形となり,隙間41の径方向の厚みが円周方向でなだらかに変わる環状の流路となる。
図7(B),(C)は嵌合部40で2つの内筒部材21A,21Bが互いに接触した場合を示す。図7(B)は第2内筒部材21Bの多角形の平面部51の1か所が第1内筒部材21Aと接した場合である。このとき,閉塞箇所は平面部51が第1内筒部材21Aと接触する3か所であり,各接触部における周方向の両側には隙間41の厚みがなだらかに変わるC字型の隙間が形成される。図7(C)は第2内筒部材21Bの多角形の平面部51の2か所が第1内筒部材21Aと接した場合である。このとき,閉塞箇所は平面部51が第1内筒部材21Aと接触する2か所であり,2つの内筒部材21A,21Bの間には内周が円弧で外周が直線状の隙間と,径方向の厚みが周方向でなだらかに変わるC字型の隙間とが形成される。
本実施形態では,嵌合部40において2つの内筒部材21A,21Bが接する際に,外側の第2内筒部材21Bの平面部51で内側の第内筒部材21Aの外周と接する。このとき,接する部分の近傍には外側の第2内筒部材21Bの平面部51を有することで隙間の径方向の厚さが拡大する部分が形成する。この隙間の部分は厚みが十分(例えば0.3mm以上)あるので,空気の流速を十分確保でき冷却できる。空気の流速が低い範囲44の近傍に隙間の径方向の厚みが十分にあり,空気による冷却が進む部分が存在する。また,空気の流速が低い範囲44は図3に示す従来例に比べて狭くなる。このため,内筒21の熱伝導により2つの内筒部材21A,21Bが接する部分も冷却され,内筒21の温度の上昇を抑制し,熱変形や焼損の可能性を低下できる。第2内筒部材21Bの嵌合部40に近い内径拡大部43でも空気の流れ難い部分が図3の従来例に比べて縮小し,熱変形や焼損の可能性を低減できる。
―作用・効果―
本実施形態の2つの内筒部材21A,21Bが嵌合部40で形成する気の流路(隙間)は内周側の円形と外周側の平面(平面部51)および円弧(円弧部52)とが組み合わさる多角形の形状となり,径方向の厚みが周方向に亘ってなだらかに変化する環状の流路となる。「隙間の断面の境界部長さ」は第2円筒部材21Bの内周面における円弧の一部を平面とすることで内周面の全てが円弧のみの場合よりも短くなる。このため,嵌合部40の空気流路(隙間)を流れる空気の乱れは図3の円環の場合や特許文献2の溝を設けた場合よりも小さくなる。そのため,嵌合部40を通過した空気が第2内筒部材21Bの内周面に沿って内径拡大部43を流れる際に,空気の乱れが小さくなる。これにより内筒21の中心部分を流れる高温の既燃焼ガスとの混合が抑制され,いわゆるフィルム冷却により内筒21の広い範囲を保護することができる。このため嵌合部40の下流側の内径拡大部43の冷却効果が高まり,第1実施形態と同様に火炎伝播管20の内筒21の熱変形や焼損の可能性を効果的に低下できる。
また,溝を設けた場合に比べ,本実施形態の場合,2つの内筒部材21A,21Bの接する部分は円弧と円弧で接する。このため両者21A,21Bが接触や振動により噛みこみにくくなり,摩耗を低減できる。
第1実施形態と同様に,嵌合部40に対して空気の流通方向における下流側の領域にある内径拡大部43は,第2内筒部材21Bの内径Dbを嵌合部40と同一形状で維持することで,嵌合部40から内筒21内に流入する空気の流れ42の乱れを抑制し,嵌合部40に流入する燃焼用空気のフィルム冷却効果を下流側まで維持し易くする。また,この内径拡大部43を設けることで,2つの内筒部材21A,21Bを燃焼器3A,3Bに組立てる際に内筒21の長さを一時的に短くすることができるので組立性が向上する。
嵌合部40の下流側の内径拡大部43の軸方向長さLbは嵌合部40の軸方向長さL1に対し1.5倍以上設けることが望ましい。これはフィルム冷却の効果が持続する距離はL1の1.5倍程度であると発明者らが試験結果から知見したためである。また,長さLbを確保することで,嵌合部40での空気の流れ42により,第2内筒部材21B側の冷却が進む。このため内筒21の両端部に空気孔33A,33Bを設ける場合,第2内筒部材21Bの長さを第1内筒部材21Aの長さより長くしても第2内筒部材21Bの温度上昇を抑制することができる。このため,第2内筒部材21Bの長さは第1内筒部材21Aに対し1.1〜1.5倍の長さとすることが望ましい。
また,平面部46と円弧部47の境界に存在する角部が第2内筒部材21Bの内周面に接触し得る第1実施形態と異なり,第2実施形態は第1内筒部材21Aの曲面と第2内筒部材21Bの平面部51が接触するので摩耗の発生を低減できる。
上述の火炎伝播管20を備えたガスタービン燃焼器やガスタービンは,火炎伝播管20の内筒21の熱変形や焼損の可能性を効果的に低下できる。また,嵌合部での摩耗を低減できる。このため,燃焼器の予期せぬ故障や点検の可能性を低下させることで,運転の信頼性を高めると共に,運転コストの低減を図ることができる。
<第3実施形態>
上記2つの実施形態では,嵌合部40の断面形状に直線状の平面部46,51が現れるように内筒部材21A,21Bを形成したが,上記の実施形態と同様の効果が得られる形状は直線に限らない。例えば第1実施形態の図5を用いて説明すると,第1内筒部材21Aの外周面の断面形状は直線(平面部46)でなくても,2点P1,P2を結ぶ線の長さが円弧47aより短い形状であれば空気流の乱れの発生を低減でき,先の実施形態と同様の効果が得られる。より具体的には,嵌合部40における第1内筒部材21Aの外周面の径方向における断面形状において,その断面形状の中心からの距離が最大の部分における曲率κs(基準曲率κsと称する)よりも曲率の大きさが小さい部分(小曲率部と称する)を平面部46に代えて複数設けても良い。この点について図8を用いて説明する。なお,本稿では直線の曲率はゼロと考え,例えば第1実施形の平面部46の曲率はゼロとなる。
図8は本発明の第3実施形態に係る第1内筒部材21Aに設けられる小曲率部49aの説明図である。図8は図4,5と同様に嵌合部40における第1内筒部材21Aの径方向断面図であり,1箇所の平面部46以外は図示を省略して円周で表現している。また,第1内筒部材21Aの外周面の形状のみを図示し,内部の形状の図示は省略している。図8における「(嵌合部40における第1内筒部材21Aの外周面の径方向における)断面形状の中心からの距離が最大の部分」とは,元々の円管48(図5)の外周面を構成する円弧47aであり,そのときの基準曲率κsは円管48の半径R48の逆数となる。
図8の第1内筒部材21Aは小曲率部49aを備えている。図中の2点P1,P2は平面部46が円管48の円周に交差する点である。ここで小曲率部49として2点P1,P2を通る円弧または直線の曲率を考える。円弧47aの曲率は基準曲率κsと一致する。円弧47aより内側に位置する円弧の曲率は円弧47aから直線(平面部46に近づくほど基準曲率κsより小さくなり,直線(平面部46上でゼロになる。したがって,基準曲率κsより小さい曲率を有する小曲率部49aは,円弧47aと直線(平面部46の間を通過する円弧と,第1実施形態の直線(平面部46)の2種類となる。このように小曲率部49aを設定するとその円弧または直線の長さは円弧47aより短くなる。したがって,「隙間の断面の境界部長さ」は第1円筒部材21Aの外周面における円弧の一部を小曲率部49aとすることで外周面の全てが円弧のみの場合よりも短くなる。このため,嵌合部40の空気流路(隙間)を流れる空気の乱れは図3の円環の場合や特許文献2の溝を設けた場合よりも小さくなる。したがって,上記の実施形態と同様に,嵌合部40の下流側の内径拡大部43の冷却効果が高まり,火炎伝播管20の内筒21の熱変形や焼損の可能性を効果的に低下できる。
なお,本実施形態では第1内筒部材21Aの外周面に小曲率部49aを設ける場合について説明したが,第2内筒部材21Bの内周面に直線部51の代わりに小曲率部49aを設けても同様の効果が得られることは言うまでもない。
また,上記の各実施形態では,平面部46,51を有する内筒部材の断面形状は概略6角形(図6は8角形)であったが,その他の多角形状にしても良い。ただし,均等な冷却という観点からは対称図形となる頂点が偶数の多角形状とすることが好ましい。また,嵌合部40の大きさと隙間41の確保を考慮すると頂点数は多くてもせいぜい10が限界であると考えられる。
また,第1実施形態では,円弧部47を省略して平面部46のみで円筒部材の断面形状を形成しても良い。これは第2実施形態についても同様である。
また,本発明は,上記の各実施の形態に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例が含まれる。例えば,本発明は,上記の実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず,その構成の一部を削除したものも含まれる。また,ある実施の形態に係る構成の一部を,他の実施の形態に係る構成に追加又は置換することが可能である。
1…ガスタービン,2…圧縮機,3A,3B…燃焼器,4…タービン,5…発電機,6…駆動軸,7…燃焼用空気,8…燃焼排ガス,9A,9B…燃焼器の頭部,10A,10B…燃焼器の尾部,11A,11B…燃焼室,12A,12B…隔壁(ライナ),13A,13B…燃焼用空気流路,14A,14B…外周隔壁,15…燃料,16…燃焼排ガス,17…点火装置,20…火炎伝播管,21…内筒,21A…第1内筒部材,21B…第2内筒部材,22…外筒25…内筒内の空間,26…内筒と外筒の間の空間,27…火炎伝播管の中心軸,31A,31B…ストッパ,32A,32B…リテーナ,33A,33B…空気孔,34A,34B…案内リング,35A,35B…空気の流れ,38…外径拡大部,40…嵌合部,41…嵌合部の隙間,42…空気の流れ,43…内筒の内径拡大部,44…嵌合部で空気の流速が低い範囲46…平面部,47…円弧部,49a…小曲率部,51…平面部

Claims (12)

  1. 燃焼室を構成する隔壁,及び前記隔壁の外周に設けられ前記隔壁との間に燃焼用空気流路を構成する外周隔壁をそれぞれ有する複数の燃焼器と,
    前記複数の燃焼器のうち隣接する燃焼器の隔壁間を接続する火炎伝播管とを備え,
    前記火炎伝播管は,前記隣接する燃焼器の隔壁間を接続する内筒と,前記内筒の外周に設けられ,前記隣接する燃焼器の外周隔壁間を接続する外筒とを有し,
    前記内筒は,軸方向で第内筒部材と第2内筒部材に分割されており,
    前記第2内筒部材における前記第1内筒部材側の端部は,前記第1内筒部材の外径よりも内径の大きい拡大部を有し,
    前記第2内筒部材における前記拡大部の内周側に隙間を介して前記第1内筒部材の一部が位置するように前記第1内筒部材と前記第2内筒部材が嵌合部を形成しているガスタービン燃焼器において,
    前記嵌合部における前記第2内筒部材の内周面及び前記第1内筒部材の外周面のいずれか一方の径方向における断面形状は,その断面形状の中心からの距離が最大の部分における曲率である基準曲率より曲率の小さい小曲率部を複数有し、
    前記断面形状の中心からの距離が最大の部分は、前記断面形状の中心を中心とする円周上に位置することを特徴とするガスタービン燃焼器。
  2. 請求項1のガスタービン燃焼器において,
    前記小曲率部における前記断面形状は直線であることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  3. 請求項1のガスタービン燃焼器において,
    前記断面形状は,複数の直線と複数の円弧の組合せから成る
    ことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  4. 請求項2のガスタービン燃焼器において,
    前記嵌合部に含まれる前記第1内筒部材の外周面及び前記第2内筒部材の内周面のいずれか一方には軸方向に延びる平面部が複数設けられており,その複数の平面部が前記小曲率部を形成している
    ことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  5. 請求項1のガスタービン燃焼器において,
    前記小曲率部の軸方向長さは,前記嵌合部の軸方向長さよりも長い
    ことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  6. 請求項1のガスタービン燃焼器において,
    前記拡大部の軸方向長さは,前記嵌合部の軸方向長さの1.5倍以上である
    ことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  7. 請求項1のガスタービン燃焼器において,
    前記内筒の側面には,前記外筒と前記内筒の間の空間を流通する燃焼用空気を前記内筒内の空間に導入する空気孔が設けられている
    ことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  8. 請求項7のガスタービン燃焼器において,
    前記空気孔の位置から前記内筒の径方向内側には,前記内筒の内側面に沿って延びる隔壁を有する案内リングが設けられている
    ことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  9. 請求項1のガスタービン燃焼器において,
    前記内筒は前記外周隔壁と接続されている
    ことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  10. 請求項1のガスタービン燃焼器を備えるガスタービン。
  11. 請求項1のガスタービン燃焼器に備えられた火炎伝播管。
  12. 隣接する燃焼器の隔壁間を接続する内筒と,前記内筒の外周に設けられ,前記隣接する燃焼器の外周隔壁間を接続する外筒とを有する火炎伝播管であって,
    前記内筒は,軸方向で第内筒部材と第2内筒部材に分割されており,
    前記第2内筒部材における前記第内筒部材側の端部は,前記第1内筒部材の外径よりも内径の大きい拡大部を有し,
    前記第2内筒部材における前記拡大部の内周側に隙間を介して前記第1内筒部材の一部が位置するように前記第1内筒部材と前記第2内筒部材が嵌合部を形成している火炎伝播管において,
    前記嵌合部における前記第2内筒部材の内周面及び前記第1内筒部材の外周面のいずれか一方の径方向における断面形状は,その断面形状の中心からの距離が最大の部分における曲率である基準曲率より曲率の小さい小曲率部を複数有し、
    前記断面形状の中心からの距離が最大の部分は、前記断面形状の中心を中心とする円周上に位置することを特徴とする火炎伝播管。
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