JP6964683B2 - 熱に敏感な液体食品の処理を制御および/または調節するための方法およびシステム - Google Patents

熱に敏感な液体食品の処理を制御および/または調節するための方法およびシステム Download PDF

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Description

本発明は、ホエーたんぱく質濃縮物、ベビーフード、液体ベビーフード濃縮物、栄養飲料、または牛乳などの熱に敏感な液体食品の処理を制御および/または調節するための方法およびシステムであって、蒸気が、注入器容器内に無菌状態を確立させるために液体食品を直接加熱し、先に供給された蒸気の量に相当する量の水が、低圧におけるフラッシュ蒸発によって液体食品から除去され、液体食品は、加熱とフラッシュ蒸発との間を遠心ポンプによって送られ、液体食品は、この流路の少なくとも一部分において、注入器容器の下部領域への進入に始まって最大で遠心ポンプに進入するまで、この流路を境界付けている関連の壁の各々によって冷却を被る方法およびシステムに関する。さらに、本発明は、そのようなシステムのための遠心ポンプに関する。
上述の種類の熱に敏感な液体食品は、比較的大量のたんぱく質と、大量の乾燥質量と、少量の水とを含み、低い粘性、平均的な粘性、または高い粘性を有し得る。「熱に敏感」という用語は、以下において、これらの食品が、好ましくは100℃を上回る温度において、これらの条件下の重要な壁、すなわち注入器容器の壁、それらを運ぶ遠心ポンプ、および注入器容器を遠心ポンプに接続する流路の壁に集まって焼き付き、すなわち被膜を形成する傾向にあることを意味すると理解されるべきである。この被膜の形成は、製品の付着とも呼ばれる。製品の付着は、使用期間を短くし、あるいは2回の洗浄サイクルの間の注入器容器、とくには遠心ポンプの稼働時間を短くする。重要な壁における加熱された液体食品の焼き付きは、これらの壁を冷却することによって対処される。
注入器容器と、任意のやり方で設計され、注入器容器の下流に配置される送出装置とを備える加熱システムのとくに重要な領域は、出口開口部へと下方に先細りである注入器容器の下部領域および送出装置である。送出装置は、ギアポンプ、ベーンポンプ、インペラポンプ、または回転ポンプなど、それ自体は公知の回転容積型ポンプであってよい。回転容積型ポンプは、一般に、この形式のポンプの特有の回転速度依存の体積流量ゆえに、注入器容器の所望の最小充てんレベルの調節が問題なく可能であるため、出口開口部に直接配置される。ギアポンプの配置が、特許文献1から知られており、そのハウジングは、冷却システムを有し、ハウジングは、注入器容器の出口開口部に直接隣接している。設計に応じて、ギアポンプは、歯車が互いにしっかりと噛み合い、関連するハウジング壁をこすることによって、次第に蓄積する被膜(製品の付着)の形成を防止するため、自己洗浄機能を備えている。
しかしながら、遠心ポンプとして設計された送出装置を使用することがすでに提案されており、これは、一般に、出口開口部に末端を有して下方へと延びているドレン管の上方に配置され、したがって注入器容器から或る距離に位置する。そのような距離は、出口開口部と遠心ポンプへの入口との間のドレン管における追加の液体リザーバを呈するが、注入器容器内の充分に信頼できる充てんレベルの調節を達成するために必要である。注入器容器の下部領域において充てんレベルが変動すると、その場所において滞留時間が不都合にも不定となり、充てんレベルが遠心ポンプの入口まで下がると、蒸気が遠心ポンプに吸い込まれ、望ましくないキャビテーションが発生する可能性がある。不定の滞留時間およびキャビテーションは、液体食品の品質低下を引き起こす。
特許文献2において、特許文献1から知られる熱に敏感な液体食品を熱処理するためのシステムが改良されており、システムの個々のアセンブリの他の点では変更されていない構成において、注入器容器の下部を囲んでこの下部を冷却するように機能する冷却ジャケットが、ポンプの下方に延びており、好都合な実施形態によればポンプハウジングへと延びている。ポンプは、容積型ポンプであり、好ましくはギアポンプまたはピストンポンプである。しかしながら、遠心ポンプも、この遠心ポンプがどのように設計されるかは示されていないが、記載されている。したがって、専門家にとって公知の基本設計を有する従来からの水力学的に最適化された遠心ポンプが設けられると考えることができる。
問題のない水などの液体食品のための遠心ポンプは、充分に知られた基本設計を有する。最大の水力学的効率を有するように設計および構成され、すなわち所与の駆動エネルギにおいて体積流量と吐出量との積が最大になるように設計および構成される。少なくとも2つのハウジング部品で構成される一般的なポンプハウジングにおいて、ブレードを備えたインペラホイールがシャフト上に配置される。ポンプハウジング内で、例えばらせん状ハウジングまたはブレードのない環状空間の形態のガイド装置が、リング形状の周囲のインペラホイール出口断面の外側に隣接している。吸込側のハウジング部分、すなわちハウジングカバーに、インペラホイールと同軸であり、通常はいわゆる吸い込み口として設計される入口と、通常はいわゆる圧力ポートとして設計され、好ましくは周囲において接線方向に吐出をもたらす出口とが位置している。インペラホイールの圧力側は、吸込側とは反対側のハウジング部分、すなわちハウジング後壁と、いわゆる後ろ側ホイール側チャンバを形成し、ホイール後ろ側チャンバは、一般に、遠心ポンプの水力学的効率を良好にするために軸方向の広がりが小さい。この軸方向またはギャップ幅の広がりは、一般に、適切な製造公差に鑑みて遠心ポンプの機械的機能を確保するために充分に短く寸法付けられる。同様に、この場合には開いたインペラホイールの前端面ブレードエッジであるインペラホイールの前側も、きわめて狭いギャップでハウジングカバーの輪郭に合わせられる。インペラホイールの両側に作用する圧力に起因する軸方向の力を低減するために、比較的小さな直径を有する複数の圧力補償穴が、インペラホイールのハブ領域に配置され、その円周に分布している。
上述の種類の熱に敏感な液体食品においては、製品が遠心ポンプによって送り出されているときの遠心ポンプの壁への付着の傾向を最小限に抑えることが主な目標である。例えば、注入器容器においてきわめて熱に敏感な液体食品を直接加熱し、次いで通常の設計、すなわち水力学的に最適化された設計の下流の遠心ポンプによって注入器容器から加熱された液体食品を排出する場合、この遠心ポンプが製品の付着によってきわめて短い時間で詰まり、すなわち数秒から数分で詰まり、動作を停止することが明らかになっている。とくに重要な領域は、溶解していない気体、とくには非凝縮蒸気によって製品の付着が促進されるインペラホイールの吸込領域、および狭いギャップ幅の後ろ側ホイール側チャンバである。
熱に敏感な液体食品を処理するためのシステムであって、熱に敏感な液体食品を料理用蒸気によって直接加熱するシステムにおいて、遠心ポンプの具体的な設計に関して、満足できる解決策は依然として未知である。
遠心ポンプがドレン管によって注入器容器の出口開口部に接続されている既知のシステムにおいては、システムの動作段階を制御および/または調節するために使用される充てんレベルの調節が、出口開口部およびドレン管の領域において必要である。この種の制御および/または調節において、ドレン管の充てんレベルの変動が不可避的に発生し、防止が不可能であることが明らかになっている。これらの充てんレベルの変動は、注入器容器および注入器容器につながったドレン管において、直接加熱される液体食品のこの領域における滞留時間の15〜20%になる滞留時間の変動を引き起こす。充てんレベルが高すぎる場合、この必然的に小さくなる落下高さによって液体食品の蒸気への曝露時間が不充分になり、所望の製品温度設定点に到達せず、不充分な加熱の液体食品に蒸気泡が含まれたままになる。充てんレベルが低すぎると、一方では、製品温度設定点を超えることになり、他方では、蒸気が遠心ポンプに吸い込まれてキャビテーションを発生させ、液体食品および遠心ポンプに有害な結果をもたらす危険が存在する。
充てんレベルの変動、したがって滞留時間の変動に起因する蒸気泡の混入は、とくには遠心ポンプのブレードへの製品の付着の増加につながる。製品の付着は、一般に、システムの動作段階の短縮を引き起こし、動作段階の持続時間は、システムの使用期間とも呼ばれる。使用期間は、製品の付着を除去するためのシステムの2つの清掃サイクルの間の時間の長さと同等である。しかしながら、使用期間の延長は、一般に、上述の理由で動作段階が長くなるがゆえに望ましいだけでなく、製品の経時的付着の量が少なくなることによる使用期間の延長は、液体食品中のたんぱく質および脂肪について損傷または影響が少なくなるため、製品品質の向上ももたらす。
遠心ポンプの冷却も、使用期間に大きく影響する。上述のように、製品の付着がこの位置において生じ、とくには溶解していない気体、とりわけ非凝縮蒸気によって製品の付着が促進されるインペラホイールの吸込領域と、狭いギャップ幅の後ろ側ホイール側チャンバとにおいて生じる。これらの領域を冷却すると、使用期間は長くなるが、遠心ポンプのブレードへの製品の付着を防ぐことはでず、代わりに製品の付着の成長を抑制できるにすぎない。この製品の付着は、通路の断面を減少させ、壁に近い流れの領域における摩擦抵抗を増大させるがゆえに、遠心ポンプのスループットを低下させ、すでに問題であるシステムの関連部分における充てんレベルの変動、したがって滞留時間の変動をさらに著しくする。
欧州特許第0794706号明細書 国際公開第2016/012026号
本発明の目的は、熱に敏感な液体食品の処理を制御および/または調節するための方法、この方法を実行するためのシステム、ならびにこのシステムのための遠心ポンプであって、遠心ポンプにおいて製品の付着が成長する場合に、注入器容器の充てんレベルの調節の改善を実現し、したがって加熱されるべき液体食品の滞留時間を一定にする方法、システム、ならびに方法を生み出すことである。さらなる目的は、好ましくは市販の遠心ポンプを、製品の付着の成長を抑制し、使用期間の延長に寄与するように改造することからなる。
この目的は、請求項1の特徴を備える方法によって達成される。本発明による方法の好都合な実施形態が、関連の従属請求項の主題である。この方法を実行するためのシステムが、独立請求項10の主題である。本発明によるシステムの好都合な実施形態が、関連の従属請求項の主題である。請求項10に記載のシステムのための遠心ポンプが、請求項13の主題である。本発明による遠心ポンプの好都合な実施形態が、関連の従属請求項の主題である。
プロセス工学に関して、本発明は、熱に敏感な液体食品の処理を制御および/または調節するための方法であって、蒸気が、注入器容器内に無菌状態を確立させるために液体食品を直接加熱し、先に供給された蒸気の量に相当する量の水が、低圧におけるフラッシュ蒸発によって液体食品から除去される方法に基づく。この方法において、液体食品は、加熱とフラッシュ蒸発との間を遠心ポンプによって送られ、液体食品は、この流路の少なくとも一部分において、注入器容器の下部領域への進入に始まって最大で遠心ポンプに進入するまで、この流路を境界付けている関連の壁の各々によって冷却を被る。
本発明の根底にある目的は、この一般的な種類の方法において、直接加熱されるべき液体食品のそれ自身は公知の処理の最中に、一方では、インペラホイールをポンプ室に回転可能に収容して備える遠心ポンプが使用され、この遠心ポンプが、インペラホイールによって送られる液体食品の体積流量の一部が、インペラホイール自体およびインペラホイールに直接隣接する指定のとおりのポンプ室の領域をすすぐ役割を果たすように設計される場合に達成される。
他方で、本発明による以下の処理ステップ(a)〜(e)が提供される。
(a)注入器で加熱された液体食品の遠心ポンプの下流で検出される製品温度が、蒸気温度の蒸気を注入器容器の上部領域へと供給することによって、指定のとおりに達成されるべき製品ごとの製品温度設定点に調節される。そのようにするとき、それ自身は公知のやり方で、製品温度の低下が蒸気温度の上昇を生じさせ、製品温度の上昇が蒸気温度の低下を生じさせる。
(b)液体食品の処理の初期段階において、遠心ポンプが、遠心ポンプの定格回転速度を所定の量だけ下回る初期回転速度で運転される。この初期回転速度は、液体食品ならびに/あるいは遠心ポンプの設計、すなわち指定されたすすぎの程度、またはポンプ室およびインペラホイール自体のすすぎの体積流量に依存する。
(c)次いで、遠心ポンプの体積流量の減少が、この減少が製品温度の低下と同時に生じたときに、初期回転速度を増加させることによって相殺される。
(d)初期回転速度は、製品温度の低下および/または蒸気温度の上昇に応じて増加させられる。そのようにする際に、初期回転速度の増加のそれぞれの程度は、それぞれの適用の最中に少なくとも製品温度を一定に保つという調節の必要性からもたらされる。それぞれの初期回転速度は、一般に、それぞれの液体食品について事前に実験的に得られた経験値によって決定される。
(e)達成されるべき前記指定の製品温度設定点(T2(S))および/または処理の開始時の製品温度設定点(T2(S))を達成するために必要な蒸気温度(T1)が一貫して生じるまで、ステップ(c)および(d)が繰り返し実行される。
本発明の基本的な考え方は、充てんレベルの変化が外乱変数の結果であり、それらの外乱変数のうちで、遠心ポンプのブレードへの製品の付着がきわめて重要な外乱変数であるという洞察に基づく。この製品の付着は、必然的に遠心ポンプの体積流量を減少させ、所望の体積流量を維持する目的で遠心ポンプの駆動性能を向上させるなどの対策を講じないと、注入器容器の充てんレベルの上昇につながる。これらの条件下で指定の体積流量を維持するために、回転速度を高める必要があり、したがって駆動性能の顕著な向上が必要である。充てんレベルのこの避けがたい上昇は、製品温度の低下を間接的に介し、結果として、注入器容器の温度上昇を間接的に介して生じる。要約すると、本発明による方法は、以下の因果関係を利用する。
・注入器容器の出口開口部と遠心ポンプからの出口との間の壁への徐々に成長する製品の付着が、この領域を通過する体積流量の減少につながる。
・システムが一定の体積流量で動作することになっている場合、この領域における製品の付着は、必要な回転速度の増加による駆動性能の増大を引き起こし、必要とされる回転速度の増加が生じない場合、体積流量の減少を引き起こす。
・これらの条件下での体積流量の減少は、注入器容器の充てんレベルの上昇をもたらし、したがって蒸気が、利用可能な落下時間または曝露時間内にエンタルピーを加熱されるべき液体食品へと以前のように伝えることができないため、注入器で加熱された液体食品の温度低下につながる。
・注入器で加熱された液体食品の温度低下の結果として、蒸気温度が上昇し、したがって制御工学の理由により、注入器容器内の温度上昇が必然的に生じる。
したがって、検出にコストのかかる注入器容器自体の充てんレベルの変化を単に使用するのではなく、むしろはるかに容易に検出することが可能であるこれらの充てんレベルの変化の影響を、単独または本発明による充てんレベルの調節に加えて使用することができ、したがって関連のシステムにおける熱に敏感な液体食品の処理を制御および/または調節することができる。
本発明において、初期回転速度の増加は着実に生じ、別の提案によれば、その増加は、初期回転速度の着実な増加の勾配が調節の要件からもたらされ、すなわちそれぞれの特定の適用における所与の制御要件からもたらされ、製品温度の温度低下、および/または蒸気温度の温度上昇、および/または製品ごとの要件に応じて調整されるように実行される。
初期回転速度を着実に増加させる代わりに、本発明は段階的増加を提案し、その増加は、調節の要件からもたらされ、すなわちそれぞれの特定の適用における所与の制御要件からもたらされる回転速度差による少なくとも1つの不連続な段階にて実行される。これに関して、別の提案は、回転速度差を製品温度の温度低下および/または蒸気温度の温度上昇、ならびに/あるいは製品ごとの要件に応じて調整することを提供する。
本発明は、初期回転速度および/または製品温度設定点が液体食品に特有のデフォルトパラメータに応じて設定される別のプロセス工学の実施形態を提案し、「デフォルトパラメータ」は、液体食品の密度、粘性、および熱伝導度などの物理的変数、ならびに/あるいは脂肪およびたんぱく質の割合などの組成であると理解される。したがって、この提案による方法は、加熱されるべき液体食品の特有のニーズに適合させることが可能である。
本発明による方法は、対象となる物理的な境界条件から切り離して動作させることができないため、さらに別のプロセス工学の実施形態においては、初期回転速度および/または製品温度設定点が、本方法が対象とする物理的な境界条件に応じて調整され、本方法の「物理的な境界条件」は、圧力および温度などの本方法のプロセス関連のデフォルトパラメータであると理解される。
本方法の別の実施形態においては、初期回転速度、および/または製品温度設定点、および/または回転速度差、および/または回転速度差に代わる初期回転速度の着実な増加の勾配が、本方法の開始前または開始中に試験および保存された較正関数によって調整される。これにより、得られた製品固有の経験値に沿った液体食品の処理の本発明による制御および/または調節を、時間およびコストを節約したやり方でサポートし、液体食品の高い品質で動作させることができる。
本発明による方法は、液体食品が環状に供給され、この液体食品に主請求項の主題である内側蒸気が内側から衝突し、外側蒸気が外側から衝突する注入器容器にも使用することができる。この場合、外側蒸気の供給は、注入器容器の上部領域における内側蒸気の必要な供給圧力に応じて、差圧の調節によって調整される。
熱に敏感な液体食品の処理を制御および/または調節するための本発明によるシステムは、上部空間に蒸気用の蒸気ラインおよび製品導入部の末端が位置している注入器容器と、接続ラインによって注入器容器に連通した真空チャンバと、接続ラインに配置された遠心ポンプと、注入器容器の下部に配置された出口開口部と、出口開口部につながり、遠心ポンプに末端を有しているドレン管とに、それ自身は公知のやり方で基づく。冷却のために、容器下部側冷却チャンバが設けられ、さらにポンプハウジング側冷却チャンバおよび/またはドレン管側冷却チャンバが設けられる。
本発明の根底にある目的は、一般的な特徴を超える本発明による以下の特徴を特徴とするシステムによって達成される。
・インペラホイールをそれ自身は公知のやり方でポンプ室に回転可能に収容して有している遠心ポンプが設けられ、インペラホイールは、本発明に従って、インペラホイールによって送られる液体食品の体積流量の一部が、インペラホイール自体およびインペラホイールに直接隣接する指定のとおりのポンプ室の領域をすすぐ役割を果たすように設計される。
・遠心ポンプのすぐ下流において、製品温度を調節するように構成され、蒸気ラインに配置された制御弁と相互作用する温度調節装置が、接続ラインに設けられる。
・制御弁の下流において、蒸気温度の温度測定装置が、蒸気ラインに設けられる。
・遠心ポンプに、遠心ポンプの回転速度を調節するための回転速度調節装置が割り当てられる。
・遠心ポンプの製品ごとの初期回転速度および蒸気温度を調整し、温度調節装置、制御弁、温度測定装置、および回転速度調節装置との関連において初期回転速度の増加を実行する制御および調節装置が設けられる。
加熱された液体食品のシームレスな冷却が、容器下部側冷却チャンバ、ドレン管側冷却チャンバ、およびポンプハウジング側冷却チャンバが互いに別個に冷却を被る場合に、この点について初期の提案に提示されたとおりに達成される。冷却に関して、冷却の苦労を軽減する第2の提案においては、少なくとも2つの冷却剤チャンバが互いに直列に接続され、注入器で加熱された食品に対する逆流にて冷却を被る。
熱に敏感な液体食品の処理を制御および/または調節するためのシステムに適した本発明による遠心ポンプは、入口と、出口と、少なくともハウジングカバーおよびハウジング後壁によって形成されたポンプハウジングとを有するそれ自身は公知の遠心ポンプに基づく。さらに、ポンプハウジング内に形成され、入口および出口に連通したポンプ室と、ポンプ室に回転可能に収容され、ハウジングカバーに向かって開き、ハウジング後壁に対してはインペラホイール後面によって閉じられるように設計されたインペラホイールと、ハウジングカバーとインペラホイールとの間にもたらされた前側インペラホイールギャップと、ハウジング後壁とインペラホイールとの間にもたらされた後ろ側インペラホイールギャップとに基づく。
本発明の基本的な考え方は、注入器で加熱すなわち処理された送出されるべき液体食品で、インペラホイール自体およびその隣接する重要な領域を、インペラホイール前側およびインペラホイール後ろ側の直近のポンプハウジング側エッジまですすぐことからなり、これにより、前記ポンプハウジング側エッジが本発明によるすすぎの最中にそれ自身は公知の様相で同時に冷却され、あるいは冷却され得るため、その場所における製品の付着が抑制される。
したがって、処理後の液体食品が、インペラホイールにおいてもたらされる体積流量の一部で指定のとおりにポンプハウジングおよびインペラホイール自体をすすぐように機能する。そのようにする際に、指定されたすすぎの体積流量は、遠心ポンプの通常の水力学に関して最適化された設計から生じるポンプハウジング内の必要な補償の流量を数倍超える。液体食品が遠心ポンプの壁に焼き付く傾向が、冷却によって減少する。これは、最適な水力学的効率の特定の犠牲によって達成される。本発明による遠心ポンプにおいては、吸込口によって引き込まれる体積流量よりもすべての多少なりとも再循環するすすぎの体積流量の合計だけ増加した体積流量が、インペラホイールにおいてもたらされる。指定されたすすぎの際に生じるすすぎの体積流量は、体積をブレードチャネルのコアからポンプハウジングの冷却された壁へと導き、そこから再びインペラホイールへと導き、冷却作用 によって非凝縮蒸気を凝縮させることにより、製品の付着の傾向を軽減する。
上述の相互関係から、自身が送出する液体食品によって本発明に従ってすすぎが行われる遠心ポンプが、インペラホイールに関する水力学的出力が圧力ポートにおいて実際に最終的に生じる遠心ポンプの水力学的出力よりも大きくなければならないインペラホイールを有することが明らかである。水力学的に最適化された遠心ポンプが、関連の種類のすすぎ式の遠心ポンプを実現するために選択される場合、その定格出力は、上述の出力の差だけ相応に高くなるように選択されなければならない。したがって、同じ定格出力であれば、すすぎ式の遠心ポンプのインペラホイール外径は、水力学的に最適化された遠心ポンプのインペラホイール外径よりも大きくなければならない。
上述の本発明の基本概念を実施するための特定の解決策は、インペラホイールを、それ自身は公知のやり方で、ハウジングカバーに向かって開き、ハウジング後壁に対してはインペラホイール後面によって閉じられるように設計されたインペラホイールとして設計することからなる。さらに、前側インペラホイールギャップが、インペラホイールの幅を減らすことによって、遠心ポンプの機械的機能を保証する最小の前側インペラホイールギャップと比べて数倍まで増やされる。この増加は、前側インペラホイールギャップがインペラホイールの外径において最も大きくなり、インペラホイールのブレードチャネルへの入口の領域へと最小前側インペラホイールギャップまで着実に減少するように構成され、インペラホイールの外径におけるインペラホイールの幅の縮小は、水力学的に最適化されたインペラホイールの幅の40〜50%である。前側インペラホイールギャップの領域において、インペラホイールの出口の領域から入口の領域へと延びる第2のすすぎ流が形成される。前側インペラホイールギャップの拡大ゆえに、インペラホイールギャップが狭い場合でも存在する開いたインペラホイールのブレードの前縁の周りの流れが、ブレードの圧力側と吸込側との間の圧力差によって駆動されて大幅に増加し、指定のとおりの第3のすすぎ流を発生させる。
2つの隣接するブレードの間のインペラホイールの各々のブレードチャネルは、インペラホイール後面を貫通する少なくとも1つのすすぎ穴によって、後ろ側インペラホイールギャップに、隣接するインペラホイール後面の領域において連通する。すすぎ穴の位置、設計形状、および寸法は、関連の第1のすすぎ流をその半径方向の進入深さ、形状、および定量的強度に関して確立させる特徴である。すすぎ穴が各々のブレードチャネルに配置される場合、これらのすすぎ穴のすべてが対応する間隔で穴の円上に配置されると、流れおよび製造に関して有用である。すすぎ穴の位置に関して、穴の円の直径も決定するインペラホイール後面のすすぎ穴のそれぞれの貫通部位の幾何学的位置が、以下のように決定されると好都合であることが明らかになっている。
・貫通部位におけるブレードの距離に対してブレードチャネルのほぼ中央を通る。
・ブレードチャネルの入口と出口との間の最大フロースレッド長のほぼ中央を通る。
後ろ側インペラホイールギャップの寸法に関しては、遠心ポンプの機械的機能を保証するインペラホイールの外径において始まる最小の後ろ側の半径方向を向いたインペラホイールギャップへのアクセスが、インペラホイールの外径を減らすことによって最大5mm増やされると有用であることが明らかになっている。さらに、本発明によれば、後ろ側インペラホイールギャップが、インペラホイール後面がすすぎ穴とインペラホイールのハブとの間の領域において最大2mmの軸方向深さの環状の切除を被ることで拡大される。
所望かつ必要な第1および第2のすすぎ流の生成は、このインペラホイールギャップの拡大によってのみ可能になる。前側および後ろ側インペラホイールギャップのそれぞれの幅を、液体食品の特定の特性に応じて寸法付けることができる。
最も一般的な場合のすすぎ穴は、任意の形状の通路を含み、すなわち製造が容易な円形は、必須ではない。すすぎ穴は、或る穴径にて円形に設計され、あるいは円形から外れた形状を有し、この形状に必須の水力直径を有する。穴径または水力直径が、貫通部位におけるブレードの間隔の30〜50%であり、この領域において好ましくは40〜50%であると、有用であることが分かっている。
本発明のさらに詳細な提示が、以下の説明および図面における添付の図、ならびに特許請求の範囲から明らかである。本発明は、上述の種類の方法の広範囲の設計およびこの方法を実行するためのシステムの広範囲の実施形態にて実現されるが、本発明によるシステムの好ましい典型的な実施形態、本発明によるその制御および調節、ならびにそのようなシステムのための本発明による遠心ポンプが、以下で図面を参照して説明される。
先行技術による熱に敏感な液体食品を処理するためのシステムの概略図を示している。 本発明による熱に敏感な液体食品の処理を制御および/または調節するためのシステムについて、遠心ポンプに直接接続された液体食品の直接加熱のための注入器容器の領域の一部分の概略図を示している。 図2によるシステムからの一部分の概略図をやはり示しており、本発明による熱に敏感な液体食品の処理の制御および/または調節が示されている。 本発明による制御および/または調節の状況における図3および図4によるシステムの遠心ポンプのそれぞれのポンプ特性とパイプライン特性との相互作用を示す概略図を示している。 本発明による制御および調節の状況における図4による特性の相互作用に基づく製品温度の特性を定性的に示す概略図を示している。 本発明による制御および調節の状況における図4による特性の相互作用に基づく蒸気温度の特性を定性的に示す概略図を示している。 本発明による制御および調節の状況における図4による特性の相互作用に基づく第1の送出装置の消費電力を定性的に示す概略図を示している。 特別な液体食品に適用された本発明による方法におけるグラフィック測定記録からの画面部分を示している。 図2による本発明による遠心ポンプのインペラの子午線断面の側面図を示しており、第1、第2、および第3のすすぎ流が大まかに示されている。
図1による先行技術(国際公開第2016/012026号パンフレットなど)から公知のシステム100は、例えば国際公開第2010/086082号パンフレットに記載のとおりの注入器容器10を含み、注入器容器10は、その上部空間に、熱処理されるべき液体食品Pをこの注入器容器10へと中央において環状に供給するための製品導入部20を有する。このようにして供給される液体食品Pに、注入器容器10のヘッドスペースを介して直接加熱のための蒸気Dも供給され、すなわち第1の蒸気D1が外側蒸気導入部22を通って外側から半径方向に供給され、第2の蒸気D2が内側蒸気導入部24を通って内側から半径方向に供給される。
注入器容器10は、出口開口部に向かって下方へと先細りになる下部において、容器下側冷却剤チャンバ10.4によって境界付けられている。注入器容器10の出口開口部は、ドレン管側冷却剤チャンバ12.1によって囲まれたドレン管12によって第1の送出装置14へと接続され、第1の送出装置14は、容積型ポンプとして設計され、好ましくは回転容積型ポンプとして設計され、第1の送出装置14から真空チャンバ16への入口へと続く接続ライン30に配置される。第1の送出装置14は、ポンプハウジング側冷却剤チャンバ14.1を備える。
ポンプハウジング側冷却剤チャンバ14.1に、ポンプハウジング側冷却剤チャンバ14.1の冷却Kを行うために、ポンプ側冷却剤入口26を通って冷却剤が供給され、次いで冷却剤は、ドレン管側冷却剤チャンバ12.1を通って流れ、ドレン管側冷却剤チャンバ12.1の冷却Kをもたらし、最後に容器下側冷却剤チャンバ10.4に進入して、注入器容器10の下部の冷却Kをもたらす。冷却剤は、注入器側冷却剤出口28から排出される。
送出装置14は、注入加熱後の液体食品P’を注入器容器10から真空チャンバ16へと送出する。真空チャンバ16は、この場合には第1の蒸気D1および第2の蒸気D2からなる蒸気Dの形態で注入器容器10へと供給された水Wを、圧力の低下から温度が下がる注入加熱後の液体食品P’から、いわゆるフラッシュ蒸気として除去するように設計される。水Wは、好ましくは真空チャンバ16の上部領域に配置される蒸気出口32を通って取り出される。このようにして処理された液体食品Pは、好ましくは先細りの下部の下部領域に配置されるドレン管34を通り、好ましくは遠心ポンプとして設計される第2の送出装置18を通る経路に沿って、真空チャンバ16を出る。
図2が、本発明による熱に敏感な液体食品Pの処理を制御および/または調節するためのシステム100について、液体食品Pの直接加熱のための注入器容器10の領域の一部分の概略図を示している。一例として選択された注入器容器10は、図1による事例と同じ設計の注入器容器であり、蒸気D、またはD1、D2のそれぞれと、液体食品Pとが、同じやり方で供給される。注入器容器10は、好ましくは円筒形の容器ジャケット10.1と、容器ジャケット10.1に隣接し、出口開口部10.3へと下方に先細りである容器下部10.2とを有し、容器下部10.2は、容器下部側冷却剤チャンバ10.4によって境界付けられている。出口開口部10.3は、ドレン管側冷却剤チャンバ12.1に囲まれたドレン管12によって、遠心ポンプとして設計された第1の送出装置14に接続されている。ポンプハウジング側冷却剤チャンバ14.1が、インペラホイール14.3を回転可能に収容する遠心ポンプ14のポンプハウジング14.2へと延びている。
冷却剤チャンバ10.4、12.1、および14.1は、好ましくは互いに直列接続され、接続ライン30によって遠心ポンプ14を出て真空チャンバ16に向かって流れる注入器において加熱された液体食品P’に対する逆流にて、冷却Kを被る。第1の冷却K1が、第1の冷却剤入口14.1.1から第1の冷却剤出口14.1.2への道程におけるポンプハウジング側冷却剤チャンバ14.1を含む。第2の冷却K2が、第2の冷却剤入口12.1.1から第2の冷却剤出口12.1.2への道程におけるドレン管側冷却剤チャンバ12.1に関する。第3の冷却K3が、第3の冷却剤入口10.4.1から第3の冷却剤出口10.4.2への道程における容器下部側冷却剤チャンバ10.4を含む。
蒸気Dまたは内側蒸気D2を注入器容器10へと供給するための内側蒸気導入部24が、蒸気ライン24.1に接続されている。遠心ポンプ14(図3)のすぐ下流において、製品温度T2または製品温度設定点T2(S)の調節(「C」)を行うように構成されるとともに、温度(「T」)の表示(「I」)を行うさらなる能力を有している温度調節装置44(→TIC)が接続ライン30に存在し、制御および調節装置50を介して蒸気ライン24.1に配置された制御弁46と相互作用する。制御弁46の下流において、温度(「T」)の表示(「I」)を行い、この件についてのエラーメッセージ(「A」)を生じさせることができる蒸気温度T1または蒸気温度設定点T1(S)の温度測定装置40(→TIA)が、蒸気ライン24.1に設けられている。遠心ポンプ14には、遠心ポンプ14の回転速度n(「S」)の調節(「C」)を行うための回転速度調節装置42(→SC)が割り当てられている。制御および/または調節のための信号は、信号線を通って伝えられ、そのうちの1つの信号線48が例として図示されている。
注入器で加熱された液体食品P’の液体レベルNが、注入器容器10内に例として描かれており、ドレン管12へと延びることもできる液体レベルの変化Δhが、本発明による方法によって最小化される。本発明に従って可能な限り一定に維持されるべきである加熱されるべき液体食品Pについて利用可能な落下高さhが、液体レベルNの位置または液体レベルの変化Δhから必然的にもたらされる。遠心ポンプ14は、接続ライン30における遠心ポンプ14の圧力側出口に、遠心ポンプ吐出圧力p(14)を生成する。
制御および調節装置50は、接続部a、b、c、dを有し、接続部a、b、c、dによって、信号の伝達および制御のために、温度測定装置40、回転速度調節装置42および温度調節装置44、ならびに制御弁46の関連する接続部a、b、c、dに接続される。制御および調節装置50は、温度測定装置、回転速度調節装置、および温度調節装置40、42、44、ならびに制御弁46と協働して、製品ごとの遠心ポンプ14の初期回転速度n(o)および蒸気温度T1を設定し、初期回転速度n(o)から始まる回転速度nの増加を実行する。
図3と関連する図4〜図7の定性的な図が、熱に敏感な液体食品Pの処理を制御および/または調節するための本発明による方法を説明する役に立ち、この方法は、一例として図2に従って設計される本発明によるシステム100によって達成することができる。蒸気による液体食品Pの直接加熱のための基本的な方法は、導入としてすでに充分に説明済みである。目的、すなわち充てんレベルの調節の改善を達成し、したがって遠心ポンプ14において製品の付着Fが増加する場合に加熱されるべき液体食品Pの一定の滞留時間を達成するための解決策を、以下で説明する。
動作段階
システム100(図3を参照)のトラブルの生じていない動作段階においては、遠心ポンプ14の下流で検出される注入器で加熱された液体食品P’の製品温度T2が、指定のとおりに達成されるべき製品ごとの製品温度設定点T2(S)へと調節される。これは、この場合には蒸気温度設定点T1(S)に対応する蒸気温度T1の蒸気DまたはD1、D2の供給を調節することによって達成される。供給は、制御および調節装置50ならびに制御弁46と協働する温度調節装置44によって、注入器容器10の上部領域において生じる。それ自体は既知の様相で、製品温度設定点T2(S)からの製品温度T2の低下が、蒸気温度T1の上昇を生じさせ、製品温度設定点T2(S)に対する製品温度T2の上昇が、蒸気温度の低下を生じさせ、すなわち調整されるべき指定の蒸気温度設定点T1(S)からのそれぞれの逸脱を生じさせる。
初期段階
とりわけ図4において見て取ることができる液体食品Pの処理の初期段階において、製品の付着Fはまだ発生していない。図4は、吐出圧力p、遠心ポンプ14の2つのポンプ特性PKL、およびシステム100の標準パイプライン特性RKLに依存する体積流量Qの図を示している。初期段階において、遠心ポンプ14は、製品の付着がない割り当てられたポンプ特性PKL(o)において所与の量だけ遠心ポンプ14の定格回転速度n(N)を下回る初期回転速度n(o)で運転される。標準パイプライン特性RKLとの組み合わせにおいて、製品の付着のない動作点B(o)が設定される。この動作点B(o)において、遠心ポンプ14は、製品の付着のない遠心ポンプ吐出圧力p(14)(o)に対して、製品の付着のない体積流量Q(o)を送出する。
この点で、時間tの関数としての蒸気温度T1(図6)、時間tの関数としての製品温度T2(図5)、および時間tの関数としての消費電力L(図7)の図において、初期段階は、例えば製品の付着Fが始まるであろう第1の時点t1の左側に常に位置する。図6において、指定のとおりに設定された蒸気温度設定点T1(S)に対応する製品の付着のない蒸気温度T11がもたらされる。図5において、指定のとおりに達成されるべき製品温度設定点T2(S)に対応する製品の付着のない製品温度T21がもたらされる。図7において、製品の付着のない動作点B(o)において製品の付着のない初期回転速度n(o)から生じる遠心ポンプ14の製品の付着のない消費電力L1がもたらされる。
製品の付着Fが第1の時点t1において始まると、図4に示されるように、製品付着時の遠心ポンプ吐出圧力p(14)(F)1は、吐出圧力差Δp(14)だけ低くなり、遠心ポンプ14を通る体積流量が、製品付着時の体積流量Q(F)1へと体積流量差ΔQだけ減少する。製品付着時の第1の動作点B(F)1が、製品付着時の関連のポンプ特性PKL(F)1において生じる一方で、初期回転速度n(o)は、ほぼ不変のパイプライン特性RKLとの関連において最初は変化しない。例として選択された第2の時点t2における製品付着時の体積流量Q(F)1へと製品の付着のない体積流量Q(o)が体積流量差ΔQだけ減少することにより、製品温度T2の温度低下ΔT2が生じ、すなわち製品の付着がない製品温度T21から製品付着時の製品温度T22への温度低下ΔT2が生じる(図5)。
示されている時間差t2−t1は、有限の時間差Δtであってよいが、差分時間間隔dtであってもよく、制御および/または調節は、任意の所与の数の連続する時間間隔dtで実行されてよい。本発明による制御および/または調節は、両方の場合に合わせて構成されるべきである。図5に示される温度低下ΔT2の状況において、蒸気温度T1の温度上昇ΔT1が、第1の時点t1を起点に第2の時点t2まで生じ、すなわち製品の付着のない蒸気温度T11から製品付着時の蒸気温度T12へと生じる(図6)。本発明による改善策がない場合、図5および図6の温度状態が現れ、不変の初期回転速度n(o)および不変の製品付着時消費電力L1を有する図7における製品付着時の第1の動作点B(F)1が、第2の時点t2に位置すると考えられる。
制御段階
第1の時点t1において製品の付着Fが始まると、本発明による方法は、遠心ポンプ14の体積流量の減少に、この減少が製品温度T2の温度低下ΔT2と同時に生じたときに初期回転速度n(o)を増加させることによって対処する。初期回転速度n(o)は、製品温度(T2)の温度低下ΔT2および/または蒸気温度T1の温度上昇ΔT1に応じて増やされる。温度低下ΔT2および/または温度上昇ΔT1の関数としての初期回転速度n(o)の増加は、指定のとおりに達成されるべき製品温度設定点T2(S)および/または処理の開始時の製品温度設定点T2(S)を達成するために必要な蒸気温度T1が一貫して生じるまで続けられる。
制御段階の結果は、図4および図7から明らかである。初期回転速度n(o)を回転速度差Δnだけ増加させることで、関連の製品付着時ポンプ特性PKL(F)2の製品付着時の第2の動作点B(F)2における製品付着時回転速度n(F)2=n(o)+Δnがもたらされる。製品付着時の第2の動作点B(F)2において、製品付着時体積流量Q(F)2および製品付着時吐出圧力p(14)(F)2が生じ、ここで、Q(F)2=Q(o)かつp(14)(F)2=p(14)(o)である(図4)。図7において、第1および第2の時点t1、t2の間の問題の期間において、初期回転速度n(o)を回転速度差Δnだけ増加させることにより、製品の付着のない消費電力L1から製品付着時消費電力L2(製品付着時回転速度n(F)2における製品付着時の第2の動作点B(F)2)へと、電力差ΔLだけ遠心ポンプ14による消費電力Lが増えることが認められることが、明らかである。
製品付着時の第2の動作点B(F)2および関連の製品付着時ポンプ特性PKL(F)2の両者は、それぞれ製品の付着がない動作点B(o)または製品の付着のないポンプ特性PKL(o)と同じである。これは、目的に応じて、上述のとおりの上首尾な制御および/または調節の後で、注入器容器10および隣接する遠心ポンプ14を通る体積流量Q、液体レベルN、したがって遠心ポンプ14の内部までの注入器容器10における滞留時間が、一定に保たれ、製品温度T2および蒸気温度T1が、それぞれ指定された設定点T2(S)またはT1(S)へと戻されるため、必然的な結果である。
好都合な実施形態において、本発明による方法は、初期回転速度n(o)の増加をリアルタイム調節の意味において着実に生じさせる。この点に関し、初期回転速度n(o)の着実な増加の勾配を、調節の要件からもたらし、温度低下ΔT2、および/または温度上昇T1、および/または製品ごとの要件に応じて設定することが、さらに提案される。
上記の提案の代わりに、別の実施形態は、初期回転速度n(o)の増加を、調節の要件からもたらされる回転速度差Δnによる少なくとも1つの不連続な段階にて行う。さらに、この点に関して、回転速度差Δnは、温度低下ΔT2、および/または温度上昇ΔT1、および/または製品ごとの要件に応じて設定される。
図8は、約3時間の処理期間(時間軸tの8時33分〜11時33分を参照)において35,000Lのクリームを処理するために使用される本発明による方法のグラフ測定記録の画面部分を示している。測定記録の一番上の線は、システム100の動作の準備ができていることを示しており、この点に関し、おおむね8時20分までの階段状の始まりは、水によるシステム100の起動段階を示している。使用した遠心ポンプ14は、本発明に従って修正された遠心ポンプであり、15kWの定格出力、n(N)=2,900rpmの定格回転速度、および後述の意味でポンプ室68およびインペラホイール14.3自体をすすぐために205mmから195mmへと機械加工されたインペラホイールの外径を有する。
クリームの処理は、定格回転速度n(N)=2,900rpmを下回る73%の初期回転速度n(o)=2,117rpm(請求項1のステップ(b)による定格回転速度n(N)を下回る所与の量)で始まる。動作段階の終わりにおいて、回転速度nは、本発明に従って回転速度を増加させることによって定格回転速度の77%まで上昇し、したがってn=2233rpmである。回転速度の増加は、流量に関する制御変数(グラフにおける下方の線「制御変数−(14)−流量」)によって示されるとおり着実に実行された。遠心ポンプ14の回転速度調節式駆動モータの消費電力は、駆動モータ、したがって遠心ポンプ14の回転速度nにほぼ比例する。「14−流量」によって識別される幅の広いバーは、駆動モータの実際の消費電力を表し、消費電力の変動幅は、駆動モータ自体の回転速度の調節によって説明される。回転速度の調節は、遠心ポンプ14、関連の回転速度調節装置42(SC)、ならびに制御および調節装置50(図3)に保存された製品ごとのデフォルトパラメータによって実現される。
さらに、図8による図は、製品の付着Fにもかかわらず製品温度T2を一定に保つという要件が、T2=144°Cで3時間の処理期間の全体にわたってきわめて良好に満たされることを明確に示している。そこに関与する構成要素は、温度調節装置44(TIC)、制御および調節装置50に保存された製品ごとのデフォルトパラメータ、および制御弁46(図3)である。
一定の製品温度T2で、3時間の処理期間の全体にわたって、蒸気温度T1を、処理期間の初めにおいて必要とされ、終わりにおいても必要とされる値(T1(8時33分)=146.2°C)へと戻すという本明細書による解決策が想定するあらゆる事象において追求されるべき目標は、T1(11時33分)=147.7°C、したがって関連の温度差ΔT1=1.5°Cで達成されていない。この状況において、顧客の希望に応じてクリーム製品を保護するために、製品の付着Fによる遠心ポンプ14の体積流量の減少が、必要かつ可能な回転速度の増加によって、完全には克服されなかったという第1の説明を提供することができる。第2の説明は、この領域でも生じる注入器で加熱された液体食品P’の再加熱が、注入器容器10の出口開口部10.3と遠心ポンプ14からの出口との間の予想外に強力な製品の付着Fによって、この点に関する遠心ポンプの体積流量Qの減少の完全な補償にもかかわらず制限され、この制限は、本発明による方法の文脈におけるΔT1=1.5°Cだけ高い蒸気温度T1によってのみ恒久的に補償することができるという説明であり得る。それにもかかわらず、製造設備の実際の条件下で得られ、顧客の熱に敏感な液体食品Pの穏やかな処理という顧客の要求を考慮した図8に示される結果は、本発明による方法にいかなる疑問も投げかけず、むしろ反対に、本発明による解決策の手法の有効性を裏付けている。
図9に示される本発明による遠心ポンプ14の配置位置は、水平方向に向けられたポンプシャフトの回転軸を有する。注入器容器10に関連して、ポンプシャフトの回転軸が好ましくは重力方向に向けられることにより、この遠心ポンプ14を、好都合に、吸い込み口として設計されてよい入口60によって、注入器容器10の出口開口部10.3から出るドレン管12の下端に直接接続することができる。本発明による実施形態における遠心ポンプ14は、入口60を通って進入して圧力ポートとして設計された出口62から出る熱に敏感な液体食品Pの送出にとくに適する。それ自体は公知のやり方で、遠心ポンプ14は、少なくともハウジングカバー64とハウジング後壁66とによって形成されるポンプハウジング14.2をさらに有する。入口60および出口62に連通するポンプ室68は、ポンプハウジング14.2内に形成され、インペラホイール14.3を収容する。ブレード72およびブレード72によって形成されたブレードチャネル74を有するインペラホイール14.3は、ハウジングカバー64に向かって開き、インペラホイール後面70によってハウジング後壁66に対して閉じるように設計されている。インペラホイール後面70は、後ろ側インペラホイールギャップs1だけハウジング後壁66から離れている。ブレード72の前縁によって実質的に形成されるインペラホイール14.3の前側も、前側インペラホイールギャップs2だけハウジングカバー64から離れている。入口60、ハウジングカバー64、およびハウジング後壁68の全体または一部分を、例えば、第1の冷却K1の目的のためのポンプハウジング側冷却剤チャンバ14.1の形態で境界付けることができる。
前側インペラホイールギャップs2は、インペラホイール14.3の幅を減らすことによって遠心ポンプ14の機械的機能を保証する最小の前側インペラホイールギャップs2と比較して大きくされ、すなわちインペラホイール14.3の外径DLにおいて最も大きく、好ましくはブレードチャネル74への入口の領域へと連続的に減少して最小の前側インペラホイールギャップs2となり、外径DLにおけるインペラホイール14.3の幅の減少は、水力学に関して最適化されたインペラホイールの幅の40〜50%である。
2つの隣接するブレード72の間のインペラホイール14.3の各々のブレードチャネル74は、インペラホイール後面70を貫通する少なくとも1つのすすぎ穴76によって、後ろ側インペラホイールギャップs1に、隣接するインペラホイール後面70の領域において連通する。インペラホイール後面70のすすぎ穴76のそれぞれの貫通部位の幾何学的位置は、貫通部位でのブレード72の間隔に対するブレードチャネル74の中央によって決定され、入口と出口との間のブレードチャネル74の最大フローストリング長の中央によってほぼ決定される。この場合に、好ましくはすべてのすすぎ穴76が穴の単一の円上に配置される。
別の好ましい実施形態においては、遠心ポンプ14の機械的機能を保証するインペラホイール14.3の外径DLにおいて始まる最小の後ろ側の半径方向を向いたインペラホイールギャップs1へのアクセスが、外径DLを減らすことによって最大5mm増やされる。後ろ側インペラホイールギャップs1の必要かつ望ましい拡大が、インペラホイール後面70がすすぎ穴76とインペラホイール14.3のハブとの間の領域において最大2mmの軸方向深さの環状の切除78を被ることで存在する。
すすぎ穴76は、好ましくは穴径Dbの円形に設計され、あるいは円形から逸脱した形状であって、この形状についての標準である水力直径Dhを有する形状を有し、ここで水力直径Dhは、すすぎ穴76の通路断面積の4倍およびすすぎ穴76の外周からの既知のやり方での商として寸法付けられる。この場合、好ましくは、穴径Dbまたは水力直径Dhが、すすぎ穴76の貫通部位におけるブレード72の間隔の30〜50%であることが推奨される。
最後に、図9は、大まかに図式的に示された以下でさらに詳しく説明される本発明による第1のすすぎ流S1、第2のすすぎ流S2、および第3のすすぎ流S3を示している。
先行技術による遠心ポンプ、好ましくは市販の遠心ポンプを、本発明に従って修正するための以下の手段が、互いに組み合わせられ、あるいは単独で考慮されても、本発明によるインペラホイール14.3のすすぎを保証する。
・インペラホイール14.3を両側において削り取ること、または
ポンプシャフトの方向の軸方向に有効なスペーサ要素を、ハウジングカバー64とハウジング後壁66との間の接続点に配置する(ここで、インペラホイール14.3は、ハウジング後壁66に対して軸方向にオフセットされず、あるいはポンプ室68においてポンプシャフト上で相応に軸方向にオフセットされ、もしくはポンプシャフトとともに相応に軸方向にオフセットされる)こと
のいずれかにより、後ろ側インペラホイールギャップs1および/または前側インペラホイールギャップs2(図9を参照)を広げる。
・上述のすすぎ穴76を上述のやり方で配置する。
後ろ側インペラギャップs1を広げ、あるいは後ろ側インペラギャップs1へのアクセスを拡大することによって、関連の後ろ側ホイール側チャンバに、インペラホイール外径DLを有する位置にあるインペラホイール14.3の出口側において支配的な静圧が、あまり制限されることなく、半径方向の拡がりの領域の全体に衝突する。ブレードチャネル74において、それぞれのすすぎ穴76における静圧は、後ろ側ホイール側チャンバの静圧よりも小さい。これが、ブレードチャネル74において、内側から外側へと向いた第1のすすぎ流S1をもたらす。後ろ側ホイール側チャンバに位置する処理後の液体食品Pが、ハウジング後壁66において、ハウジング後壁66に適宜もたらされる第1の冷却K1ゆえに適宜冷却されるとき、第1のすすぎ流S1によって恒久的に冷却された処理後の液体食品Pは、好ましくはブレードチャネル74内の流れのコア領域へと到達する。
前側インペラホイールギャップs2の上述の拡大により、ブレード72のそれぞれの端面前縁およびそれらの軸方向の延長領域を越えて見られる第3のすすぎ流S3を形成することができる。この第3のすすぎ流S3の推進力は、ブレード上部側、すなわち圧力側の静圧と、ブレード下部側、すなわち吸い込み側の静圧とから存在する各々のブレード72における圧力差からもたらされる。第3のすすぎ流S3は、関連のブレードチャネル74内の流れのコア領域に出入りする処理後の液体食品Pの交換をもたらす。
より大きな前側インペラホイールギャップs2ゆえに、多少なりとも垂直な様相で第3のすすぎ流S3に重なる半径方向を向いた第2のすすぎ流S2を、インペラホイール14.3の出口における静圧と、インペラホイール14.3の吸い込み側入口における静圧との差によって形成することができる。ここでも同様に、この第2のすすぎ流S2は、関連のブレードチャネル74内の流れのコア領域に出入りする処理後の液体食品Pの交換をもたらす。
図1(先行技術)
100 システム
10 注入器容器-(一般的な)
10.4 容器下側冷却剤チャンバ
12 ドレン管
12.1 ドレン管側冷却剤チャンバ
14 第1の冷却剤入口
14.1 ポンプハウジング側冷却剤チャンバ
16 真空チャンバ
18 第2の送出装置
20 製品導入部
22 側蒸気導入部
24 内側蒸気導入部
26 ポンプ側冷却剤入口
28 注入器側冷却剤出口
30 接続ライン
32 蒸気出口
34 ドレン管-(処理後の食品)
D 蒸気
D1 外側の蒸気
D2 内側の蒸気
K 冷却
P 液体食品
P’ 注入加熱後の液体食品
P* 処理後の液体食品
W 水
図2及び3
(10 注入器容器)
10.1 容器ジャケット
10.2 容器下部
10.3 出口開口部
(10.4 容器下側冷却剤チャンバ)
10.4.1 第3の冷却剤入口
10.4.2 第3の冷却剤出口
(12 ドレン管)
(12.1 ドレン管側冷却剤チャンバ)
12.1.1 第2の冷却剤入口
12.1.2 第2の冷却剤出口
14 遠心ポンプ
(14.1 ポンプハウジング側冷却剤チャンバ)
14.1.1 第1の冷却剤入口
14.1.2 第1の冷却剤出口
14.2 ポンプハウジング
14.3 インペラホイール
24.1 蒸気ライン
40 温度測定装置
42 回転速度調節装置
44 温度調節装置
46 制御弁-(蒸気D,D2のため)
48 信号線
50 制御および調節装置
K1 第1の冷却(ポンプハウジング14.2の)
K2 第2の冷却(ドレン管12の)
K3 第3の冷却(容器下部10.2の)
N 液体レベル
SC 回転速度調節装置
T1 蒸気温度-(蒸気D,D2)
T1(S) 蒸気温度設定点(蒸気D,D2)
TIA 温度測定装置
T2 製品温度(注入加熱後の液体食品P’)
T2(S) 製品温度設定点
TIC 温度調節装置
a、b、d、d 接続部(制御および調節装置50及び(40、42、44、46))
h 落下高さ
Δh 液体レベルの変化
p(14) 遠心ポンプの吐出圧力
n 回転速度(rpm又はrpsでの回転周波数)
図4から8
F 製品の付着
B(o) 製品の付着のない動作点
B(F)1 製品付着時の第1の動作点-(n(o)における)
B(F) 2 製品付着時の第2の動作点-(n(F)2=n(o)+Δnにおける)
L 消費電力(遠心ポンプ14)
L1 製品の付着のない消費電力-(n(o)における)
L2 製品付着時消費電力-(n(F)2=n(o)+Δnにおける)
ΔL 電力差
PKL ポンプ特性
PKL(o) 製品の付着のないポンプ特性-(n(o)における)
PKL(F)1 製品付着時ポンプ特性-(n(o)における)
PKL(F)2 製品付着時ポンプ特性-(n(F)2=n(o)+Δnにおける)
Q 体積流量-(一般的な)
Q(o) 製品の付着のない体積流量-(n(o)における)
Q(F)1 製品付着時の体積流量-(n(o)における)
Q(F)2 製品付着時の体積流量-(n(F)2=n(o)+Δnにおける)
ΔQ 体積流量差
PKL パイプライン特性
T11 製品の付着のない蒸気温度(=T1(S))
T12 製品付着時の蒸気温度
ΔT1 温度上昇-(製品の付着による)
T21 製品の付着のない製品温度(=T2(S))
T22 製品付着時の製品温度
ΔT2 温度低下-(製品の付着による)
n(o) 初期回転速度(製品の付着のない)
n(F)2 第2の動作点での製品付着時回転速度-(B(F)2における)
n(N) 定格回転速度(設計点における遠心ポンプの)
Δn 回転速度差
p 吐出圧力(一般的な)
p(14)(o) 製品の付着のない吐出圧力(B(o)における)
p(14)(F)1製品付着時吐出圧力(B(F)1における)
p(14)(F)2製品付着時吐出圧力(B(F)2における)
Δp(14) 吐出圧力差
t 時間軸-(一般的な)
t1 第1の時点-(製品の付着の始まり)
t2 第2の時点-(製品の付着の増加)
△t 有限の時間差
dt 差分時間間隔
図9
(14 遠心ポンプ)
(14.1 パンプハウジング側冷却剤チャンバ)
(14.2 パンプハウジング)
(14.3 インペラホイール)
60 入り口(仕切りポート)
62 出口(圧力ポート)
64 ハウジングカバー
66 ハウジング後壁
68 ポンプ室
70 インペラホイール後面
72 ブレード
74 ブレードチャネル
76 すすぎ穴
78 環状の切除
DL インペラホイール外径
Db 穴径
Dh 水力直径
(K1 第1の冷却(ポンプハウジング14.2の))
S1 第1のすすぎ流
S2 第2のすすぎ流
S3 第3のすすぎ流
s1 後ろ側インペラギャップ
s1* 最小の後ろ側インペラホイールギャップ
s2 前側インペラホイールギャップ
s2* 最小の前側インペラホイールギャップ

Claims (12)

  1. 熱に敏感な液体食品(P)の処理を制御および/または調節するための方法であって、
    蒸気(D;D1、D2)が、注入器容器(10)内に無菌状態を確立させるために前記液体食品(P)を直接加熱し、
    前記先に供給された蒸気(D;D1、D2)の量に相当する量の水(W)が、低圧におけるフラッシュ蒸発によって前記液体食品(P)から除去され、
    前記液体食品(P)は、加熱とフラッシュ蒸発との間を遠心ポンプ(14)によって送られ、
    前記液体食品(P)は、この流路の少なくとも一部分において、前記注入器容器(10)の下部領域への進入に始まって最大で前記遠心ポンプ(14)に進入するまで、この流路を境界付けている関連の壁の各々によって冷却(K)を被り、
    前記遠心ポンプ(14)は、ポンプ室(68)に回転可能に収容されたインペラホイール(14.3)を有し、ハウジングカバー(64)に向かって開き、ハウジング後壁(66)に対しては前記インペラホイールの後面(70)によって閉じられるように設計され、
    前記遠心ポンプ(14)は、
    入口(60)と、
    出口(62)と、
    少なくともハウジングカバー(64)およびハウジング後壁(66)によって形成されたポンプハウジング(14.2)と、
    前記ポンプハウジング(14.2)内に形成され、前記入口(60)および前記出口(62)に連通した前記ポンプ室(68)と、
    前記ハウジングカバー(64)と前記インペラホイール(14.3)との間に設けられた前側インペラホイールギャップ(s2)と、
    前記ハウジング後壁(66)と前記インペラホイール(14.3)との間に設けられた後ろ側インペラホイールギャップ(s1)と、を有し、
    ・前記前側インペラホイールギャップ(s2)は、前記インペラホイール(14.3)の幅を減らすことによって、前記遠心ポンプ(14)の機械的機能を保証する最小前側インペラホイールギャップ(s2 )と比べて増やされ、
    ・前記前側インペラホイールギャップ(s2)は、前記インペラホイール(14.3)の外径(DL)において最大に増加し、前記インペラホイール(14.3)のブレードチャネル(74)への入口の領域へと最小前側インペラホイールギャップ(s2 )に減少し、
    ・前記インペラホイール(14.3)の前記外径(DL)における前記インペラホイール(14.3)の前記幅の前記減少は、水力学に関して最適化されたインペラホイールの幅の40〜50%であり、
    以下のステップ(a)〜(e)、すなわち
    (a)注入器で加熱された液体食品(P’)の前記遠心ポンプ(14)の下流で検出される製品温度(T2)が、蒸気温度(T1)の蒸気(D;D1、D2)を前記注入器容器(10)の上部領域へと供給することによって、指定のとおりに達成されるべき製品ごとの製品温度設定点(T2(S))に調節され、前記製品温度(T2)の低下が前記蒸気温度(T1)の上昇を生じさせ、前記製品温度(T2)の上昇が前記蒸気温度(T1)の低下を生じさせるステップと、
    (b)前記液体食品(P)の処理の初期段階において、前記遠心ポンプ(14)が、前記遠心ポンプ(14)の定格回転速度(n(N))を所定の量だけ下回る初期回転速度(n(o))で運転され、前記初期回転速度(n(o))は、前記液体食品(P)および/または前記遠心ポンプ(14)の設計に依存するステップと、
    (c)前記遠心ポンプ(14)の体積流量の減少が、前記減少が前記製品温度(T2)の温度低下(ΔT2)と同時に生じたときに、前記初期回転速度(n(o))を増加させることによって相殺されるステップと、
    (d)前記初期回転速度(n(o))が、前記製品温度(T2)の前記温度低下(ΔT2)および/または前記蒸気温度(T1)の温度上昇(ΔT1)に応じて増加させられ、前記初期回転速度(n(o))の増加の程度は、少なくとも前記製品温度(T2)を一定に保つ調節の要件からもたらされ、
    (e)指定のとおりに達成されるべき前記指定の製品温度設定点(T2(S))および/または処理の開始時の前記製品温度設定点(T2(S))を達成するために必要な前記蒸気温度(T1)が一貫して生じるまで、ステップ(c)および(d)が繰り返し実行されるステップと、
    がもたらされる、方法。
  2. 前記初期回転速度(n(o))の増加は、着実に生じる、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記初期回転速度(n(o))の前記着実な増加の勾配は、調節の要件からもたらされ、前記温度低下(ΔT2)、および/または前記温度上昇(ΔT1)、および/または製品ごとの要件に応じて設定される、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記初期回転速度(n(o))の増加は、調節の要件からもたらされる回転速度差(Δn)による少なくとも1つの不連続な段階にて生じる、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記回転速度差(Δn)は、前記温度低下(ΔT2)、および/または前記温度上昇(ΔT1)、および/または製品ごとの要件に応じて設定される、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記初期回転速度(n(o))および/または前記製品温度設定点(T2(S))は、前記液体食品(P)に特有のデフォルトパラメータに応じて設定され、「デフォルトパラメータ」は、前記液体食品(P)の密度、粘性、および熱伝導度などの物理的変数、ならびに/あるいは脂肪およびたんぱく質の割合などの組成であると理解される、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記初期回転速度(n(o))および/または前記製品温度設定点(T2(S))は、当該方法が被る物理的な境界条件に応じて調整され、当該方法の前記「物理的な境界条件」は、圧力および温度などの当該方法のプロセス関連のデフォルトパラメータであると理解される、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記初期回転速度(n(o))、および/または前記製品温度設定点(T2(S))、および/または前記回転速度差(Δn)、および/または前記回転速度差(Δn)に代わる前記初期回転速度(n(o))の前記着実な増加の前記勾配は、当該方法の開始前または開始中に試験および保存された較正関数によって調整される、ことを特徴とする請求項2〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記液体食品(P)は、環状に供給され、内側蒸気(D2)が内側から衝突し、外側蒸気(D1)が外側から衝突し、
    前記外側蒸気(D1)の供給は、前記注入器容器(10)の前記上部領域における前記内側蒸気(D2)の必要な供給圧力に応じて、差圧の調節によって調整される、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 上部空間に蒸気(D;D2)用の蒸気ライン(24.1)および製品導入部(20)の末端が位置している注入器容器(10)と、接続ライン(30)によって前記注入器容器(10)に連通した真空チャンバ(16)と、前記接続ライン(30)に配置された遠心ポンプ(14)と、前記注入器容器(10)の容器下部(10.2)に配置された出口開口部(10.3)と、前記出口開口部(10.3)につながり、前記遠心ポンプ(14)に末端を有しているドレン管(12)とを備え、
    ・容器下部側冷却剤チャンバ(10.4)
    を備え、
    ・ポンプハウジング側冷却剤チャンバ(14.1)、および/または
    ・ドレン管側冷却剤チャンバ(12.1)
    をさらに備えている、熱に敏感な液体食品(P)の処理を制御および/または調節するためのシステム(100)であって、
    前記遠心ポンプ(14)は、ポンプ室(68)に回転可能に収容されたインペラホイール(14.3)を有し、ハウジングカバー(64)に向かって開き、ハウジング後壁(66)に対しては前記インペラホイールの後面(70)によって閉じられるように設計され、
    前記遠心ポンプ(14)は、
    入口(60)と、
    出口(62)と、
    少なくともハウジングカバー(64)およびハウジング後壁(66)によって形成されたポンプハウジング(14.2)と、
    前記ポンプハウジング(14.2)内に形成され、前記入口(60)および前記出口(62)に連通した前記ポンプ室(68)と、
    前記ハウジングカバー(64)と前記インペラホイール(14.3)との間に設けられた前側インペラホイールギャップ(s2)と、
    前記ハウジング後壁(66)と前記インペラホイール(14.3)との間に設けられた後ろ側インペラホイールギャップ(s1)と、を有し、
    ・前記前側インペラホイールギャップ(s2)は、前記インペラホイール(14.3)の幅を減らすことによって、前記遠心ポンプ(14)の機械的機能を保証する最小前側インペラホイールギャップ(s2 )と比べて増やされ、
    ・前記前側インペラホイールギャップ(s2)は、前記インペラホイール(14.3)の外径(DL)において最大に増加し、前記インペラホイール(14.3)のブレードチャネル(74)への入口の領域へと最小前側インペラホイールギャップ(s2 )に減少し、
    ・前記インペラホイール(14.3)の前記外径(DL)における前記インペラホイール(14.3)の前記幅の前記減少は、水力学に関して最適化されたインペラホイールの幅の40〜50%であり、
    ・前記遠心ポンプ(14)のすぐ下流において、製品温度(T2)を調節するように構成され、前記蒸気ライン(24.1)に配置された制御弁(46)と相互作用する温度調節装置(44)が、前記接続ライン(30)に設けられ、
    ・前記制御弁(46)の下流において、蒸気温度(T1)の温度測定装置(40)が、前記蒸気ライン(24.1)に設けられ、
    ・前記遠心ポンプ(14)に、前記遠心ポンプ(14)の回転速度(n)を調節するための回転速度調節装置(42)が割り当てられ、
    ・前記遠心ポンプ(14)の製品ごとの初期回転速度(n(o))および前記蒸気温度(T1)を調整し、前記温度調節装置(44)、前記制御弁(46)、前記温度測定装置(40)、および前記回転速度調節装置(42)との関連において前記初期回転速度(n(o))の増加を実行する制御および調節装置(50)が設けられている、
    ことを特徴とするシステム(100)。
  11. 前記容器下部側冷却剤チャンバ、前記ドレン管側冷却剤チャンバ、および前記ポンプハウジング側冷却剤チャンバ(10.4、12.1、14.1)は、互いに別個に冷却(K)を被る、ことを特徴とする請求項10に記載のシステム(100)。
  12. 少なくとも2つの冷却剤チャンバ(10.4、12.1、14.1)が、互いに直列接続され、注入器で加熱された食品(P’)に対する逆流にて冷却(K)を被る、ことを特徴とする請求項10に記載のシステム(100)。
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