JP6964528B2 - パーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置に関する。
パーキングブレーキ機構は、ブレーキレバーやアクチュエータ(モータギアユニット)に駆動されて軸方向に移動する駆動ケーブル(伝達部材)がブレーキシューの拡開機構に接続されており、ブレーキシューをブレーキドラムに押し付けることでブレーキ力が発生する。
例えば、駆動ケーブルを駆動するアクチュエータは、バッキングプレートの外側に配置されている。一方、拡開機構及びブレーキシューは、バッキングプレートの内側に配置されている。従って、アクチュエータから拡開機構へ動力を伝達するパーキングブレーキ機構の駆動ケーブルは、バッキングプレートを内外に貫通する。従来、この種のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置は、拡開機構へ動力を伝達する作動レバーの移動方向とアクチュエータの作動方向とが異なるため、パーキングブレーキ機構の駆動ケーブルが、ガイド部材に案内されることにより曲げられてバッキングプレートの内外に通されていた(特許文献1、2参照)。
特開2002−242964号公報 特表2014−504711号公報
しかしながら、従来のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置は、拡開機構へ動力を伝達する駆動ケーブル(伝達部材)に曲げが発生していたため、駆動ケーブルとガイド部材とに摩擦が生じ、引き力ロスの発生とケーブル自身の耐久性の低下が懸念された。また、駆動ケーブルを斜め方向に引くため、アクチュエータがバッキングプレートから車両側へ大きく飛び出しており搭載性が良好でないという問題があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、拡開機構へ動力を伝達する伝達部材の耐久性向上と引き力ロスの低減が可能となるとともに、ホイール軸方向の省スペース化が可能となるパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) ブレーキドラムの内周面に対向してバッキングプレートと平行な面上で拡開可能に配設された一対のブレーキシューと、前記一対のブレーキシューの一方の隣接端の間に介装され、外力が加えられた作動レバーの推力により前記一対のブレーキシューを拡開させる拡開機構と、 両端部が前記バッキングプレートの内側と外側にそれぞれ配置された状態で、前記バッキングプレートに取り付けられた取付部材に回動自在に支持された中間レバーと、前記バッキングプレートの内側に延びる前記中間レバーの一端部に連結され、回動力が加えられた前記中間レバーの推力により前記作動レバーに外力を加える直線状の第1伝達部材と、前記バッキングプレートの外側に延びる前記中間レバーの他端部に連結され、前記中間レバーに回動力を加える第2伝達部材と、を備え、前記取付部材が、モータギアユニットを取り付けるためのブラケットを兼ねていることを特徴とするパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置。
上記(1)の構成のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置によれば、両端部がバッキングプレートの内側と外側にそれぞれ配置された中間レバーが、バッキングプレートに対して回動自在に支持される。このバッキングプレートの内側に配置される中間レバーの一端部には、作動レバーに外力を加える直線状の第1伝達部材が連結される。
バッキングプレートの外側に配置される中間レバーの他端部には、中間レバーに回動力を加える第2伝達部材が連結される。本構成のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置では、中間レバーが設けられることにより、バッキングプレートを挟んで内側と外側に、第1伝達部材と第2伝達部材が連動可能に配置される。このように中間レバーを介在させることにより、従来、作動レバーの移動方向とアクチュエータの作動方向が異なるために生じていた曲がり部分が第1伝達部材に発生しなくなる。その結果、第1伝達部材は、曲がりによるガイド部材との摩擦が生じることはなく、引き力ロスが発生しなくなる。また、第1伝達部材は、自身の摩擦による耐久性の低下が生じない。
更に、上記(1)の構成のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置によれば、中間レバーが、バッキングプレートに取り付けられた取付部材に支持される。即ち、中間レバーを、バッキングプレートに直接支持する必要がなくなる。これにより、中間レバーを支持するための構造を、厚肉のバッキングプレートを加工して新たに設ける難易度の高い加工が不要となる。
また、上記(1)の構成のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置によれば、モータギアユニットの取り付けに用いられる別体のブラケットに、中間レバーを回動自在に支持するための支持部が形成される。つまり、ブラケットは、モータギアユニット及び中間レバーの双方の取付部材として兼用される。これにより、部品点数の増大が抑制されるとともに、厚肉のバッキングプレートに、中間レバーの支持部を加工する等の難易度の高い加工が不要となる。
(2) ブレーキドラムの内周面に対向してバッキングプレートと平行な面上で拡開可能に配設された一対のブレーキシューと、前記一対のブレーキシューの一方の隣接端の間に介装され、外力が加えられた作動レバーの推力により前記一対のブレーキシューを拡開させる拡開機構と、両端部が前記バッキングプレートの内側と外側にそれぞれ配置された状態で、前記バッキングプレートに対して回動自在に支持された中間レバーと、前記バッキングプレートの内側に延びる前記中間レバーの一端部に連結され、回動力が加えられた前記中間レバーの推力により前記作動レバーに外力を加える直線状の第1伝達部材と、前記バッキングプレートの外側に延びる前記中間レバーの他端部に連結され、前記中間レバーに回動力を加える第2伝達部材と、を備え、前記中間レバーが、前記バッキングプレートの外側面と斜めに交差する仮想面に沿って回動自在に支持されたことを特徴とするパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置。
上記(2)の構成のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置によれば、中間レバーが、傾斜角度を有してバッキングプレートの外側面と斜めに交差する。中間レバーは、この傾斜角度をつけることで、車両側のブレーキ取付部を回避しつつ、モータギアユニットの出力軸とケーブルとの接続が可能となる。即ち、密度の高いパーキングブレーキ機構の構成が可能となり、装置の小型化が容易となる。
) モータギアユニットの直動機構におけるスピンドルとされた前記第2伝達部材の駆動方向が、前記バッキングプレートの外側面とほぼ平行、かつ前記第1伝達部材の作動方向と反対の方向とされたことを特徴とする上記(1)〜()の何れか1つに記載のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置。
上記()の構成のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置によれば、スピンドル(出力軸)とされた第2伝達部材の駆動方向が、バッキングプレートの外側面とほぼ平行となるように、モータギアユニットの直動機構が配置される。これにより、第2伝達部材を駆動するためのモータギアユニットが、傾斜配置や起立配置によりバッキングプレートから車両側へ大きく飛び出すことを抑制できる。その結果、搭載性が良好となり、ホイール軸方向の省スペース化が可能となる。また、第1伝達部材の作動方向と第2伝達部材の駆動方向とが反対の方向となるので、2つの伝達部材を平行に配置してコンパクトなパーキングブレーキ機構を構成することができる。
) 前記第1伝達部材が、弾性延びを有するケーブルとされたことを特徴とする上記()に記載のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置。
上記()の構成のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置によれば、第1伝達部材が弾性延びを有するケーブルとされることにより、中間レバーが回動する際の首振り動にケーブルは追従することができる。即ち、本構成のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置では、ケーブル両端における中間レバー及び作動レバーとの接続部に、中間レバーの首振り動に追従可能な複雑な(高価な)連結機構を用いる必要がない。これにより、製造コストの上昇を抑制することができる。
本発明に係るパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置によれば、拡開機構へ動力を伝達する伝達部材の耐久性向上と引き力ロスの低減が可能となるとともに、ホイール軸方向の省スペース化が可能となる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係るパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置の正面図である。 図1に示したパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置の背面図である。 図1に示した一対のブレーキシューと拡開機構の正面図である。 図3に示したアジャスタと作動レバーの斜視図である。 図1におけるA−A矢視図である。 図5におけるB−B矢視図である。 モータギアユニットの直動機構、中間レバー及び拡開機構を含むパーキングブレーキ機構の分解斜視図である。 図1におけるC−C断面図である。 (a)は図8に示したブラケットをモータギアユニットの反対側のバッキングプレート側から斜め上向きに見た斜視図、(b)は図8に示したブラケットをモータギアユニット側のバッキングプレート側から斜め上向きに見た斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るパーキングブレーキ機構11を有するドラムブレーキ装置13の正面図、図2は図1に示したドラムブレーキ装置13の背面図である。
本実施形態に係るパーキングブレーキ機構11を有するドラムブレーキ装置13(以下、単に「ドラムブレーキ装置」と言う。)は、バッキングプレート15が車輪回転軸心17に対して略垂直となる姿勢で車体に一体的に固定される。バッキングプレート15は、厚肉の金属板からなる円形基板の外周縁部が周壁として起立されることにより、所定の強度を有して形成される。
バッキングプレート15の車両側の面には、図2に示すように、パーキングブレーキを電動化するためのモータギアユニット19が設けられる。モータギアユニット19は、電動モーター21と、直動機構23とを有する。直動機構23は、電動モーター21からの回転力が入力されることにより第2伝達部材であるスピンドル25を進退駆動する(図7参照)。
図1に示すように、バッキングプレート15には、それぞれ円弧形状となる第1ブレーキシュー27及び第2ブレーキシュー29が車両前後方向側(図1中、左右方向側)の外周縁に沿って配設される。第1ブレーキシュー27及び第2ブレーキシュー29は、ブレーキドラム16の内周面に対向してバッキングプレート15と平行な面上で拡開可能に配設される一対のブレーキシューである。
バッキングプレート15に配設された第1ブレーキシュー27及び第2ブレーキシュー29は、それぞれ裏板31の内周側に第1ウエブ33及び第2ウエブ35が固定され、裏板31の外周側にライニング37が固定されている(図3参照)。第1ウエブ33及び第2ウエブ35は、バッキングプレート15に垂直な車輪回転軸心17を中心とする仮想円(図示略)の直径を挟んで対向し、バッキングプレート15と平行な面上で弧状に形成されている。
それぞれの第1ブレーキシュー27及び第2ブレーキシュー29は、シューホールドダウン装置39によりバッキングプレート15に拡開可能に保持される。第1ブレーキシュー27及び第2ブレーキシュー29は、車輪回転軸心17を挟んでブレーキドラム16の内周面に対向してバッキングプレート15と平行な面上で拡開可能に配設される。
第1ブレーキシュー27及び第2ブレーキシュー29の一方の端部間(具体的には図1の上側の端部間)には、パーキングブレーキ機構11の拡開機構41を構成するアジャスタ43と、リターンスプリング45とがそれぞれ略水平に配設されている。一方、第1ブレーキシュー27及び第2ブレーキシュー29の他方の端部間(具体的には図1の下側の端部間)には、バッキングプレート15に固定されて第1ブレーキシュー27及び第2ブレーキシュー29の他方の端部が当接するアンカ部47と、引張コイルスプリング49が略水平に配設されている。
更に、図1の上側における第1ブレーキシュー27及び第2ブレーキシュー29の一方の端部間には、ホイールシリンダ51が介装される。ホイールシリンダ51は、バッキングプレート15に取り付けられ、第1ピストン52及び第2ピストン54により一方の端部間を離反方向に押動して第1ブレーキシュー27と第2ブレーキシュー29とを拡開させる。即ち、ホイールシリンダ51は、フットブレーキペダルの踏み込みによるサービスブレーキ時、両端より進出する第1ピストン52及び第2ピストン54により、第1ブレーキシュー27及び第2ブレーキシュー29をアンカ部47との当接点回りに拡開回転させる。拡開回転した第1ブレーキシュー27及び第2ブレーキシュー29は、ブレーキドラム16の内周面に摩擦係合してこれを制動する。
即ち、本実施形態によるドラムブレーキ装置13は、下部のアンカ部47を支点にして上部が開くリーディングトレーリング構造となっている。
パーキングブレーキ機構11は、上記の拡開機構41を有する。拡開機構41は、作動レバー53と、アジャスタ43及びリターンスプリング45とにより構成されている。即ち、拡開機構41は、外力が加えられた作動レバー53の推力により、アジャスタ43を介して第1ブレーキシュー27と第2ブレーキシュー29をリターンスプリング45の引張力に抗して拡開させる。
図3は図1に示した一対のブレーキシューと拡開機構41の正面図、図4は図3に示したアジャスタ43と作動レバー53の斜視図である。
作動レバー53は、図1に示したように、パーキングレバーピン55により一端が第2ブレーキシュー29の第2ウエブ35に回転自在に支持される。なお、このパーキングレバーピン55には、アジャスタレバー57が同軸で回転自在に支持される。作動レバー53は、レバー入力部59に第1伝達部材であるケーブル61が接続される。即ち、本実施形態のドラムブレーキ装置13は、作動レバー53に外力を加える直線状の第1伝達部材が、弾性延びを有するケーブル61とされる。
パーキングブレーキ機構11は、パーキングブレーキ操作に応じて作動レバー53のレバー入力部59に外力を加える。作動レバー53は、バッキングプレート15と平行な面に沿う方向に駆動される。つまり、ドラムブレーキ装置13は、パーキングブレーキ機構11がフォワードプルタイプとなる。
アジャスタ43は、アジャスタナット63が、第1ウエブ33に係合するウエブ係合爪65を有する。また、アジャスタソケット67が、第2ウエブ35に係合するウエブ係合爪69を有する。これにより、アジャスタ43は、第1ブレーキシュー27及び第2ブレーキシュー29の一方の端部間(具体的には図3の上側の端部間)に略水平に配設される。
アジャスタソケット67のウエブ係合爪69には、ウエブ用凹部71と、レバー用凹部73と、が形成されている。アジャスタ43は、両端が第1ブレーキシュー27及び第2ブレーキシュー29の一方の端部間に配設されるとともに、アジャスタソケット67のレバー用凹部73には作動レバー53の回転基部75が係合される。
アジャスタ43は、アジャスタスクリュ77を有する。アジャスタスクリュ77は、アジャスタナット63に一端が螺合される。アジャスタスクリュ77は、回転によりアジャスタ43の全長を伸縮してブレーキシュー間隔を可変とする。アジャスタスクリュ77は、中間部に歯付輪79が形成されている。アジャスタレバー57は、歯付輪79に対向する爪部81(図1参照)を有し、第1ブレーキシュー27及び第2ブレーキシュー29の拡開動作時に回転することにより爪部81が歯付輪79に当接するように構成されている。
図5は図1におけるA−A矢視図、図6は図5におけるB−B矢視図、図7は直動機構23、中間レバー85及び拡開機構41を含むパーキングブレーキ機構11の分解斜視図、図8は図1におけるC−C断面図である。
パーキングブレーキ機構11は、パーキングブレーキを電動化するためのモータギアユニット19が、バッキングプレート15の外側(具体的には図5の上側)に配置される。モータギアユニット19は、直動機構23におけるスピンドル25の周辺部材がカバー83により覆われている。
カバー83の内方に配置されたスピンドル25には、中間レバー85が接続される。この中間レバー85は、バッキングプレート15の外側面と斜めに交差する仮想面87に沿って回動自在に支持されている。即ち、中間レバー85は、傾斜角度θを有してバッキングプレート15の外側面と斜めに交差する。
中間レバー85は、両端部がバッキングプレート15の内側と外側にそれぞれ配置された状態で、バッキングプレート15に対して回動自在に支持される。
本実施形態において、中間レバー85は、バッキングプレート15に取り付けられた取付部材であるブラケット101を介してバッキングプレート15に回転自在に支持されている。
中間レバー85は、直線状に張られたケーブル61を介して作動レバー53に接続される。ケーブル61は、一端がケーブル接続部127に嵌挿された連結ピン94を介してバッキングプレート15の内側に延びる中間レバー85の一端部89に連結され、他端が加締めスリーブ60を介して作動レバー53のレバー入力部59に連結される。ケーブル61は、回動力が加えられた中間レバー85の推力により、作動レバー53に外力を加える。
また、ケーブル61に一端部89が接続された中間レバー85の他端部91は、第2伝達部材と接続される。本実施形態において、第2伝達部材は、モータギアユニット19の直動機構23におけるスピンドル25とされる。スピンドル25は、バッキングプレート15の外側に延びる中間レバー85の他端部91に連結ピン93を介して連結される。このスピンドル25は、中間レバー85に回動力を加える。中間レバー85の他端部91には、外側面と斜めに交差する仮想面87に沿って回動する他端部91の3次元方向の変位を許容して連結ピン93を挿通する連結穴95が形成される。
本実施形態において、ドラムブレーキ装置13は、パーキング制動時、ケーブル61とスピンドル25に作用する応力が、引張応力となる。図8に示すように、ドラムブレーキ装置13は、スピンドル25の駆動方向97が、バッキングプレート15の外側面とほぼ平行、かつケーブル61の作動方向99と反対の方向とされる。これにより、中間レバー85の片側(具体的には図7の右側)にケーブル61とスピンドル25を配置して、コンパクトな構造で双方の応力が引っ張り応力となるようにしている。
本実施形態のドラムブレーキ装置13は、モータギアユニット19を取り付けるためのブラケット101が、中間レバー85を回転自在に支持する取付部材を兼ねている。即ち、モータギアユニット19と中間レバー85とは、ブラケット101のみによりバッキングプレート15に固定することができる。
図9の(a)は図8に示したブラケット101をモータギアユニット19の反対側のバッキングプレート側から斜め上向きに見た斜視図、図9の(b)は図8に示したブラケット101をモータギアユニット側のバッキングプレート側から斜め上向きに見た斜視図である。
モータギアユニット19は、電動モーター21と直動機構23とが一体に固定される。ブラケット101は、モータギアユニット19の全体を直動機構23を介して固定する。ブラケット101は、直動機構23を固定する有底筒状のユニット固定部103を有する。直動機構23は、固定部105を貫通したボルト107が、ユニット固定部103の雌ねじ部109に螺着される。
ユニット固定部103の円筒底部111には、スピンドル25を進退させるスピンドル貫通穴113が形成される。ユニット固定部103には、バッキングプレート15に対向する面側に、スピンドル25の後退方向(具体的には図7の右方向)に延出して固定部110がバッキングプレート15にボルト固定されるバッキングプレート固定杆115が形成される。また、ユニット固定部103には、バッキングプレート固定杆115と反対側に延出して固定部112がバッキングプレート15にボルト固定されるバッキングプレート固定杆117が形成される。ブラケット101は、上記固定部110,112と固定部114の3箇所で、バッキングプレート15にボルト固定される。
ユニット固定部103には、バッキングプレート固定杆117と平行な支持杆119が延出して形成される。この支持杆119とバッキングプレート固定杆117との間には、中間レバー85の揺動中心を支持するレバー挿入溝121が形成される。中間レバー85は、バッキングプレート固定杆117と支持杆119とを貫通する中間レバー支持ピン123により、支持部であるレバー挿入溝121において中央部が回動自在に支持される。この中間レバー支持ピン123は、軸線がバッキングプレート15の外側面に対して傾斜している。この中間レバー支持ピン123の傾斜により、中間レバー85は、バッキングプレート15の外側面と斜めに交差する仮想面87(図6参照)に沿って回動自在に支持されている。
中間レバー85は、中間レバー支持ピン123と連結ピン93の間隔、並びに中間レバー支持ピン123と連結ピン94の間隔をそれぞれ調整し、適切なレバー比を与えることで、スピンドルストロークの短縮またはモータギアユニット軸力の低減が可能となる。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施形態に係るドラムブレーキ装置13では、両端部がバッキングプレート15の内側と外側にそれぞれ配置された中間レバー85が、バッキングプレート15に対して回動自在に支持される。このバッキングプレート15の内側に配置される中間レバー85の一端部89には、作動レバー53に外力を加える直線状に張られたケーブル61が連結される。バッキングプレート15の外側に配置される中間レバー85の他端部91には、中間レバー85に回動力を加えるスピンドル25が連結される。
本実施形態に係るパーキングブレーキ機構11を有するドラムブレーキ装置13では、中間レバー85が設けられることにより、バッキングプレート15を挟んで内側と外側に、ケーブル61とスピンドル25が連動可能に配置される。このように中間レバー85を介在させることにより、従来、作動レバーの移動方向とアクチュエータの作動方向が異なるために生じていた曲がり部分がケーブル61に発生しなくなる。
その結果、ケーブル61は、曲がりによるガイド部材との摩擦が生じることはなく、引き力ロスが発生しなくなる。また、ケーブル61は、ケーブル自身の摩擦による耐久性の低下が生じない。
これに加え、ケーブル61を曲げずにモータギアユニット19のスピンドル25と作動レバー53とを接続することで、力の伝達効率を向上させることができる。その結果、モータギアユニット19の小型化も可能となる。
そして、本実施形態のドラムブレーキ装置13では、中間レバー85が、バッキングプレート15に取り付けられた取付部材であるブラケット101に支持される。即ち、中間レバー85を、バッキングプレート15に直接支持する必要がなくなる。これにより、中間レバー85を支持するための構造を、厚肉のバッキングプレート15を加工して新たに設ける難易度の高い加工が不要となる。
また、本実施形態のドラムブレーキ装置13では、モータギアユニット19の取り付けに用いられる別体のブラケット101に、中間レバー85を回動自在に支持するための支持部であるレバー挿入溝121が形成される。つまり、ブラケット101は、モータギアユニット19及び中間レバー85の双方の取付部材として兼用される。これにより、部品点数の増大が抑制されるとともに、厚肉のバッキングプレート15に、中間レバー85の支持部を加工する等の難易度の高い加工が不要となる。
また、本実施形態のドラムブレーキ装置13では、パーキング制動時、ケーブル61とスピンドル25に作用する応力が、引張応力となる。そこで、座屈の生じる圧縮応力に比べ、ケーブル61とスピンドル25との耐荷重を大きくすることができる。そして、ドラムブレーキ装置13では、作動レバー53に外力を加える直線状の第1伝達部材に、可撓性を有するケーブル61を使用することができる。
また、本実施形態のドラムブレーキ装置13では、第2伝達部材であるスピンドル25の駆動方向97が、バッキングプレート15の外側面とほぼ平行となるように、モータギアユニット19の直動機構23が配置される。このため、スピンドル25を引くためのモータギアユニット19が、傾斜配置や起立配置によりバッキングプレート15から車両側へ大きく飛び出すことを抑制できる。その結果、搭載性が良好となり、ホイール軸方向の省スペース化が可能となる。また、第1伝達部材であるケーブル61の作動方向99とスピンドル25の駆動方向97とが反対の方向となるので、耐荷重の大きい引張応力を用いた2つの伝達部材を平行に配置してコンパクトなパーキングブレーキ機構11を構成することができる。
更に、本実施形態のドラムブレーキ装置13では、例えば、スピンドル25を進退駆動する直動機構23内に、拡開機構41に生じる緩み現象によるパーキング制動力の消失を弾性部材等によって抑制する緩み除去機構を内蔵することができる。
例えば車両において、サービスブレーキで車を停止させ、次いで、パーキングブレーキを作動させ、その状態でサービスブレーキを解除したときに、パーキング制動力の一部が消失する可能性がある。これは、傾斜地などで車を停止させてパーキングブレーキをかけ、その状態でサービスブレーキを解除すると、ブレーキシューにトルクがかかり、パーキングブレーキ機構の構成部品間のクリアランスや弾性変形によって拡開機構41による拡張力が一定量減少するためである。このような現象は、制動力の一部が消失する所謂緩み現象と称される。
この緩み現象は、出力部材を介して拡開機構の作動レバーに引っ張り力を加える従来の電動パーキングブレーキなどの構造では特に顕著となり、パーキングブレーキの信頼性を低下させる虞がある。
本実施形態のドラムブレーキ装置13では、直動機構23に内蔵された緩み除去機構により、緩み現象によって生じるパーキング制動力の消失を抑制することができる。
また、本実施形態のドラムブレーキ装置13では、第1伝達部材が弾性伸びを有するケーブル61とされることにより、中間レバー85が回動する際の首振り動にケーブル61は追従することができる。即ち、ドラムブレーキ装置13では、このケーブル61の両端における中間レバー85及び作動レバー53との接続部に、中間レバー85の首振り動に追従可能な複雑な(高価な)連結機構を用いる必要がなく、ケーブル接続部127や加締めスリーブ60等の簡単な(安価な)連結機構が用いられている。これにより、製造コストの上昇を抑制することができる。
また、本実施形態のドラムブレーキ装置13では、中間レバー85が、傾斜角度θを有してバッキングプレート15の外側面と斜めに交差する。中間レバー85は、この傾斜角度θをつけることで、車両側のブレーキ取付部を回避しつつ、モータギアユニット19の出力軸であるスピンドル25とケーブル61との接続が可能となる。即ち、密度の高いパーキングブレーキ機構11の構成が可能となり、装置の小型化が容易となる。
従って、本実施形態に係るパーキングブレーキ機構11を有するドラムブレーキ装置13によれば、拡開機構41へ動力を伝達するケーブル61及びスピンドル25の耐久性向上と引き力ロスの低減が可能となるとともに、ホイール軸方向の省スペース化が可能となる。
ここで、上述した本発明に係るパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1] ブレーキドラム(16)の内周面に対向してバッキングプレート(15)と平行な面上で拡開可能に配設された一対のブレーキシュー(第1ブレーキシュー27、第2ブレーキシュー29)と、
前記一対のブレーキシューの一方の隣接端の間に介装され、外力が加えられた作動レバー(53)の推力により前記一対のブレーキシューを拡開させる拡開機構(41)と、
両端部が前記バッキングプレートの内側と外側にそれぞれ配置された状態で、前記バッキングプレートに対して回動自在に支持された中間レバー(85)と、
前記バッキングプレートの内側に延びる前記中間レバーの一端部(89)に連結され、回動力が加えられた前記中間レバーの推力により前記作動レバーに外力を加える直線状の第1伝達部材(ケーブル61)と、
前記バッキングプレートの外側に延びる前記中間レバーの他端部(91)に連結され、前記中間レバーに回動力を加える第2伝達部材(スピンドル25)と、
を備えたことを特徴とするパーキングブレーキ機構(11)を有するドラムブレーキ装置(13)。
[2] 前記中間レバー(85)が、前記バッキングプレート(15)に取り付けられた取付部材(ブラケット101)に回転自在に支持されたことを特徴とする上記[1]に記載のパーキングブレーキ機構(11)を有するドラムブレーキ装置(13)。
[3] 前記取付部材が、モータギアユニット(19)を取り付けるためのブラケット(101)を兼ねていることを特徴とする上記[2]に記載のパーキングブレーキ機構(11)を有するドラムブレーキ装置(13)。
[4] モータギアユニット(19)の直動機構(23)におけるスピンドル(25)とされた前記第2伝達部材の駆動方向が、前記バッキングプレート(15)の外側面とほぼ平行、かつ前記第1伝達部材(ケーブル61)の作動方向と反対の方向とされたことを特徴とする上記[1]〜[3]の何れか1つに記載のパーキングブレーキ機構(11)を有するドラムブレーキ装置(13)。
[5] 前記第1伝達部材が、弾性延びを有するケーブル(61)とされたことを特徴とする上記[4]に記載のパーキングブレーキ機構(11)を有するドラムブレーキ装置(13)。
[6] 前記中間レバー(85)が、前記バッキングプレート(15)の外側面と斜めに交差する仮想面(87)に沿って回動自在に支持されたことを特徴とする上記[1]〜[5]の何れか1つに記載のパーキングブレーキ機構(11)を有するドラムブレーキ装置(13)。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
11…パーキングブレーキ機構
13…ドラムブレーキ装置
15…バッキングプレート
16…ブレーキドラム
19…モータギアユニット
23…直動機構
25…スピンドル(第2伝達部材)
27…第1ブレーキシュー(ブレーキシュー)
29…第2ブレーキシュー(ブレーキシュー)
41…拡開機構
53…作動レバー
61…ケーブル(第1伝達部材)
85…中間レバー
87…仮想面
89…一端部
91…他端部
97…駆動方向
99…作動方向
101…ブラケット(取付部材)

Claims (4)

  1. ブレーキドラムの内周面に対向してバッキングプレートと平行な面上で拡開可能に配設された一対のブレーキシューと、
    前記一対のブレーキシューの一方の隣接端の間に介装され、外力が加えられた作動レバーの推力により前記一対のブレーキシューを拡開させる拡開機構と、
    両端部が前記バッキングプレートの内側と外側にそれぞれ配置された状態で、前記バッキングプレートに取り付けられた取付部材に回動自在に支持された中間レバーと、
    前記バッキングプレートの内側に延びる前記中間レバーの一端部に連結され、回動力が加えられた前記中間レバーの推力により前記作動レバーに外力を加える直線状の第1伝達部材と、
    前記バッキングプレートの外側に延びる前記中間レバーの他端部に連結され、前記中間レバーに回動力を加える第2伝達部材と、
    を備え
    前記取付部材が、モータギアユニットを取り付けるためのブラケットを兼ねていることを特徴とするパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置。
  2. ブレーキドラムの内周面に対向してバッキングプレートと平行な面上で拡開可能に配設された一対のブレーキシューと、
    前記一対のブレーキシューの一方の隣接端の間に介装され、外力が加えられた作動レバーの推力により前記一対のブレーキシューを拡開させる拡開機構と、
    両端部が前記バッキングプレートの内側と外側にそれぞれ配置された状態で、前記バッキングプレートに対して回動自在に支持された中間レバーと、
    前記バッキングプレートの内側に延びる前記中間レバーの一端部に連結され、回動力が加えられた前記中間レバーの推力により前記作動レバーに外力を加える直線状の第1伝達部材と、
    前記バッキングプレートの外側に延びる前記中間レバーの他端部に連結され、前記中間レバーに回動力を加える第2伝達部材と、
    を備え、
    前記中間レバーが、前記バッキングプレートの外側面と斜めに交差する仮想面に沿って回動自在に支持されたことを特徴とするパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置。
  3. モータギアユニットの直動機構におけるスピンドルとされた前記第2伝達部材の駆動方向が、前記バッキングプレートの外側面とほぼ平行、かつ前記第1伝達部材の作動方向と反対の方向とされたことを特徴とする請求項1〜請求項の何れか1項に記載のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置。
  4. 前記第1伝達部材が、弾性延びを有するケーブルとされたことを特徴とする請求項3に記載のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置。
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