JP6964528B2 - パーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置 - Google Patents
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Description
例えば、駆動ケーブルを駆動するアクチュエータは、バッキングプレートの外側に配置されている。一方、拡開機構及びブレーキシューは、バッキングプレートの内側に配置されている。従って、アクチュエータから拡開機構へ動力を伝達するパーキングブレーキ機構の駆動ケーブルは、バッキングプレートを内外に貫通する。従来、この種のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置は、拡開機構へ動力を伝達する作動レバーの移動方向とアクチュエータの作動方向とが異なるため、パーキングブレーキ機構の駆動ケーブルが、ガイド部材に案内されることにより曲げられてバッキングプレートの内外に通されていた(特許文献1、2参照)。
(1) ブレーキドラムの内周面に対向してバッキングプレートと平行な面上で拡開可能に配設された一対のブレーキシューと、前記一対のブレーキシューの一方の隣接端の間に介装され、外力が加えられた作動レバーの推力により前記一対のブレーキシューを拡開させる拡開機構と、 両端部が前記バッキングプレートの内側と外側にそれぞれ配置された状態で、前記バッキングプレートに取り付けられた取付部材に回動自在に支持された中間レバーと、前記バッキングプレートの内側に延びる前記中間レバーの一端部に連結され、回動力が加えられた前記中間レバーの推力により前記作動レバーに外力を加える直線状の第1伝達部材と、前記バッキングプレートの外側に延びる前記中間レバーの他端部に連結され、前記中間レバーに回動力を加える第2伝達部材と、を備え、前記取付部材が、モータギアユニットを取り付けるためのブラケットを兼ねていることを特徴とするパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置。
バッキングプレートの外側に配置される中間レバーの他端部には、中間レバーに回動力を加える第2伝達部材が連結される。本構成のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置では、中間レバーが設けられることにより、バッキングプレートを挟んで内側と外側に、第1伝達部材と第2伝達部材が連動可能に配置される。このように中間レバーを介在させることにより、従来、作動レバーの移動方向とアクチュエータの作動方向が異なるために生じていた曲がり部分が第1伝達部材に発生しなくなる。その結果、第1伝達部材は、曲がりによるガイド部材との摩擦が生じることはなく、引き力ロスが発生しなくなる。また、第1伝達部材は、自身の摩擦による耐久性の低下が生じない。
更に、上記(1)の構成のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置によれば、中間レバーが、バッキングプレートに取り付けられた取付部材に支持される。即ち、中間レバーを、バッキングプレートに直接支持する必要がなくなる。これにより、中間レバーを支持するための構造を、厚肉のバッキングプレートを加工して新たに設ける難易度の高い加工が不要となる。
また、上記(1)の構成のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置によれば、モータギアユニットの取り付けに用いられる別体のブラケットに、中間レバーを回動自在に支持するための支持部が形成される。つまり、ブラケットは、モータギアユニット及び中間レバーの双方の取付部材として兼用される。これにより、部品点数の増大が抑制されるとともに、厚肉のバッキングプレートに、中間レバーの支持部を加工する等の難易度の高い加工が不要となる。
図1は本発明の一実施形態に係るパーキングブレーキ機構11を有するドラムブレーキ装置13の正面図、図2は図1に示したドラムブレーキ装置13の背面図である。
本実施形態に係るパーキングブレーキ機構11を有するドラムブレーキ装置13(以下、単に「ドラムブレーキ装置」と言う。)は、バッキングプレート15が車輪回転軸心17に対して略垂直となる姿勢で車体に一体的に固定される。バッキングプレート15は、厚肉の金属板からなる円形基板の外周縁部が周壁として起立されることにより、所定の強度を有して形成される。
即ち、本実施形態によるドラムブレーキ装置13は、下部のアンカ部47を支点にして上部が開くリーディングトレーリング構造となっている。
作動レバー53は、図1に示したように、パーキングレバーピン55により一端が第2ブレーキシュー29の第2ウエブ35に回転自在に支持される。なお、このパーキングレバーピン55には、アジャスタレバー57が同軸で回転自在に支持される。作動レバー53は、レバー入力部59に第1伝達部材であるケーブル61が接続される。即ち、本実施形態のドラムブレーキ装置13は、作動レバー53に外力を加える直線状の第1伝達部材が、弾性延びを有するケーブル61とされる。
パーキングブレーキ機構11は、パーキングブレーキを電動化するためのモータギアユニット19が、バッキングプレート15の外側(具体的には図5の上側)に配置される。モータギアユニット19は、直動機構23におけるスピンドル25の周辺部材がカバー83により覆われている。
本実施形態において、中間レバー85は、バッキングプレート15に取り付けられた取付部材であるブラケット101を介してバッキングプレート15に回転自在に支持されている。
モータギアユニット19は、電動モーター21と直動機構23とが一体に固定される。ブラケット101は、モータギアユニット19の全体を直動機構23を介して固定する。ブラケット101は、直動機構23を固定する有底筒状のユニット固定部103を有する。直動機構23は、固定部105を貫通したボルト107が、ユニット固定部103の雌ねじ部109に螺着される。
本実施形態に係るドラムブレーキ装置13では、両端部がバッキングプレート15の内側と外側にそれぞれ配置された中間レバー85が、バッキングプレート15に対して回動自在に支持される。このバッキングプレート15の内側に配置される中間レバー85の一端部89には、作動レバー53に外力を加える直線状に張られたケーブル61が連結される。バッキングプレート15の外側に配置される中間レバー85の他端部91には、中間レバー85に回動力を加えるスピンドル25が連結される。
例えば車両において、サービスブレーキで車を停止させ、次いで、パーキングブレーキを作動させ、その状態でサービスブレーキを解除したときに、パーキング制動力の一部が消失する可能性がある。これは、傾斜地などで車を停止させてパーキングブレーキをかけ、その状態でサービスブレーキを解除すると、ブレーキシューにトルクがかかり、パーキングブレーキ機構の構成部品間のクリアランスや弾性変形によって拡開機構41による拡張力が一定量減少するためである。このような現象は、制動力の一部が消失する所謂緩み現象と称される。
本実施形態のドラムブレーキ装置13では、直動機構23に内蔵された緩み除去機構により、緩み現象によって生じるパーキング制動力の消失を抑制することができる。
[1] ブレーキドラム(16)の内周面に対向してバッキングプレート(15)と平行な面上で拡開可能に配設された一対のブレーキシュー(第1ブレーキシュー27、第2ブレーキシュー29)と、
前記一対のブレーキシューの一方の隣接端の間に介装され、外力が加えられた作動レバー(53)の推力により前記一対のブレーキシューを拡開させる拡開機構(41)と、
両端部が前記バッキングプレートの内側と外側にそれぞれ配置された状態で、前記バッキングプレートに対して回動自在に支持された中間レバー(85)と、
前記バッキングプレートの内側に延びる前記中間レバーの一端部(89)に連結され、回動力が加えられた前記中間レバーの推力により前記作動レバーに外力を加える直線状の第1伝達部材(ケーブル61)と、
前記バッキングプレートの外側に延びる前記中間レバーの他端部(91)に連結され、前記中間レバーに回動力を加える第2伝達部材(スピンドル25)と、
を備えたことを特徴とするパーキングブレーキ機構(11)を有するドラムブレーキ装置(13)。
[2] 前記中間レバー(85)が、前記バッキングプレート(15)に取り付けられた取付部材(ブラケット101)に回転自在に支持されたことを特徴とする上記[1]に記載のパーキングブレーキ機構(11)を有するドラムブレーキ装置(13)。
[3] 前記取付部材が、モータギアユニット(19)を取り付けるためのブラケット(101)を兼ねていることを特徴とする上記[2]に記載のパーキングブレーキ機構(11)を有するドラムブレーキ装置(13)。
[4] モータギアユニット(19)の直動機構(23)におけるスピンドル(25)とされた前記第2伝達部材の駆動方向が、前記バッキングプレート(15)の外側面とほぼ平行、かつ前記第1伝達部材(ケーブル61)の作動方向と反対の方向とされたことを特徴とする上記[1]〜[3]の何れか1つに記載のパーキングブレーキ機構(11)を有するドラムブレーキ装置(13)。
[5] 前記第1伝達部材が、弾性延びを有するケーブル(61)とされたことを特徴とする上記[4]に記載のパーキングブレーキ機構(11)を有するドラムブレーキ装置(13)。
[6] 前記中間レバー(85)が、前記バッキングプレート(15)の外側面と斜めに交差する仮想面(87)に沿って回動自在に支持されたことを特徴とする上記[1]〜[5]の何れか1つに記載のパーキングブレーキ機構(11)を有するドラムブレーキ装置(13)。
13…ドラムブレーキ装置
15…バッキングプレート
16…ブレーキドラム
19…モータギアユニット
23…直動機構
25…スピンドル(第2伝達部材)
27…第1ブレーキシュー(ブレーキシュー)
29…第2ブレーキシュー(ブレーキシュー)
41…拡開機構
53…作動レバー
61…ケーブル(第1伝達部材)
85…中間レバー
87…仮想面
89…一端部
91…他端部
97…駆動方向
99…作動方向
101…ブラケット(取付部材)
Claims (4)
- ブレーキドラムの内周面に対向してバッキングプレートと平行な面上で拡開可能に配設された一対のブレーキシューと、
前記一対のブレーキシューの一方の隣接端の間に介装され、外力が加えられた作動レバーの推力により前記一対のブレーキシューを拡開させる拡開機構と、
両端部が前記バッキングプレートの内側と外側にそれぞれ配置された状態で、前記バッキングプレートに取り付けられた取付部材に回動自在に支持された中間レバーと、
前記バッキングプレートの内側に延びる前記中間レバーの一端部に連結され、回動力が加えられた前記中間レバーの推力により前記作動レバーに外力を加える直線状の第1伝達部材と、
前記バッキングプレートの外側に延びる前記中間レバーの他端部に連結され、前記中間レバーに回動力を加える第2伝達部材と、
を備え、
前記取付部材が、モータギアユニットを取り付けるためのブラケットを兼ねていることを特徴とするパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置。 - ブレーキドラムの内周面に対向してバッキングプレートと平行な面上で拡開可能に配設された一対のブレーキシューと、
前記一対のブレーキシューの一方の隣接端の間に介装され、外力が加えられた作動レバーの推力により前記一対のブレーキシューを拡開させる拡開機構と、
両端部が前記バッキングプレートの内側と外側にそれぞれ配置された状態で、前記バッキングプレートに対して回動自在に支持された中間レバーと、
前記バッキングプレートの内側に延びる前記中間レバーの一端部に連結され、回動力が加えられた前記中間レバーの推力により前記作動レバーに外力を加える直線状の第1伝達部材と、
前記バッキングプレートの外側に延びる前記中間レバーの他端部に連結され、前記中間レバーに回動力を加える第2伝達部材と、
を備え、
前記中間レバーが、前記バッキングプレートの外側面と斜めに交差する仮想面に沿って回動自在に支持されたことを特徴とするパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置。 - モータギアユニットの直動機構におけるスピンドルとされた前記第2伝達部材の駆動方向が、前記バッキングプレートの外側面とほぼ平行、かつ前記第1伝達部材の作動方向と反対の方向とされたことを特徴とする請求項1〜請求項2の何れか1項に記載のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置。
- 前記第1伝達部材が、弾性延びを有するケーブルとされたことを特徴とする請求項3に記載のパーキングブレーキ機構を有するドラムブレーキ装置。
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