JP6963289B2 - コンテンツ配信方法、およびコンテンツ配信システム - Google Patents
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Description
第一は、分散配置された複数のキャッシュサーバの各々を、高速通信ネットワークを介して接続する。そして、トラヒックの状況に応じて、最適なキャッシュサーバを選択し、選択したキャッシュサーバからクライアントが使用する端末装置へ、要求されたコンテンツを配信する。
コンテンツ配信サービスでは、端末装置が、オリジンサーバから、要求するコンテンツを取得する。
コンテンツ配信サービスでは、人気の高いコンテンツがある場合、複数のオリジンサーバのうち、そのコンテンツを管理するオリジンサーバにトラヒックが集中することによって、通信品質が低下する傾向がある。このため、キャッシュサーバに、コンテンツを配置するタイミングと配置するコンテンツの容量とを決定することが行われている。
仮に、端末装置が要求するコンテンツを予測する技術が確立されていたとしても、複数のキャッシュサーバの各々に、予測された全てのコンテンツをキャッシュするには、キャッシュサーバに膨大な保存領域が必要になる。
(1)第1の態様に係るコンテンツ配信方法は、コンテンツを配信するコンテンツ配信システムが実行するコンテンツ配信方法であって、所定のコンテンツを設定するステップと、コンテンツ配信サービスを利用する複数のクライアントのうち、所定の前記コンテンツを要求し、且つ社会的ネットワークを構築する第1クライアントが属する第1コミュニティ間で成立する社会的関係性を示す情報を取得するステップと、前記取得するステップで取得した前記社会的関係性を示す情報に基づいて、前記社会的ネットワークを構築する前記第1クライアントから、第1インフルエンサーを検出するステップと、前記第1インフルエンサーが属する前記第1コミュニティ以外の第2コミュニティに所属する第2クライアントを特定するステップと、前記特定するステップで特定した前記第2コミュニティの変動を予測するステップと、前記第2コミュニティの変動の予測結果の下で前記第2コミュニティに属する第2インフルエンサーを検出するステップと、前記第2インフルエンサーが属する前記第2コミュニティ以外の第3コミュニティに所属する第3クライアントを特定するステップと、前記第2クライアントと前記第3クライアントとが接続するキャッシュサーバを複数特定するステップとを有するコンテンツ配信方法である。
(2)上記態様にかかるコンテンツ配信方法において、所定の前記コンテンツを複数のピースへ分割するステップと、前記複数のピースのうち、最初のピースを複数の前記キャッシュサーバの各々に配置するとともに、最初の前記ピース以外のピースを複数の前記キャッシュサーバへ分散して配置するステップとを有するようにしてもよい。
(3)上記態様にかかるコンテンツ配信方法において、コンテンツを要求する要求クライアントの端末装置が送信したコンテンツ配信要求を受信するステップと、前記コンテンツ配信要求に含まれるコンテンツ識別情報に基づいて、複数の前記キャッシュサーバのいずれかへ接続するステップと、前記接続するステップで接続した前記キャッシュサーバ以外の他のキャッシュサーバが、接続した前記キャッシュサーバへ、最初の前記ピース以外のピースを送信するステップと、接続した前記キャッシュサーバが、前記端末装置へ、最初の前記ピースと最初の前記ピース以外のピースと、他のキャッシュサーバが送信した最初の前記ピース以外のピースとを配信するステップとを有するようにしてもよい。
(4)上記態様にかかるコンテンツ配信方法において、前記配置するステップでは、前記第2クライアントと前記第3クライアントとが接続する複数の前記キャッシュサーバの各々へ最初の前記ピースを配置するとともに、複数の前記キャッシュサーバの各々へ最初の前記ピース以外の前記ピースを分散して配置するようにしてもよい。
(5)第1の態様に係るコンテンツ配信システムは、コンテンツを配信するコンテンツ配信システムであって、所定のコンテンツを設定する設定部と、コンテンツ配信サービスを利用する複数のクライアントのうち、所定の前記コンテンツを要求し、且つ社会的ネットワークを構築する第1クライアントが属する第1コミュニティ間で成立する社会的関係性を示す情報を取得する取得部と、前記取得部が得した前記社会的関係性を示す情報に基づいて、前記社会的ネットワークを構築する前記第1クライアントから、第1インフルエンサーを検出し、検出した前記第1インフルエンサーが属する前記第1コミュニティ以外の第2コミュニティを抽出し、抽出した前記第2コミュニティに所属する第2クライアントを特定する検出部と、前記検出部が抽出した前記第2コミュニティの変動を予測する予測部とを備え、前記検出部は、前記第2コミュニティの変動の予測結果の下で前記第2コミュニティに属する第2インフルエンサーを検出し、検出した前記第2インフルエンサーが属する前記第2コミュニティ以外の第3コミュニティに所属する第3クライアントを特定し、前記コンテンツ配信システムは、前記第2クライアントと前記第3クライアントとが接続するキャッシュサーバを複数特定する配置部を備えるコンテンツ配信システムである。
(実施形態)
図1は、実施形態に係るコンテンツ配信システムの一例を示す図である。
コンテンツ配信システム1は、端末装置100−1と端末装置100−2と端末装置100−3とキャッシュサーバ200−1とキャッシュサーバ200−2とキャッシュサーバ200−3とオリジンサーバ400とコンテンツ配信管理装置500とを備える。
さらに、コンテンツ配信システム1は、スイッチ300−1とスイッチ300−2とスイッチ300−3とスイッチ300−4とスイッチ300−5とスイッチ300−6とスイッチ300−7とスイッチ300−8とを備える。
以下、端末装置100−1、端末装置100−2、および端末装置100−3のうち、任意の端末装置を端末装置100と記載する。また、キャッシュサーバ200−1、キャッシュサーバ200−2、およびキャッシュサーバ200−3のうち、任意のキャッシュサーバをキャッシュサーバ200と記載する。また、スイッチ300−1、スイッチ300−2、スイッチ300−3、スイッチ300−4、スイッチ300−5、スイッチ300−6、スイッチ300−7、およびスイッチ300−8のうち、任意のスイッチをスイッチ300と記載する。
端末装置100とキャッシュサーバ200とスイッチ300とオリジンサーバ400とコンテンツ配信管理装置500とは、インターネットなどの通信網50を介して接続される。さらに、複数のスイッチ300によって、コンテンツ配信ネットワークが構成される。
端末装置100は、コンテンツ配信サービスに加入しているクライアントが、コンテンツの配信を要求する装置である。
キャッシュサーバ200は、通信網50上のオリジンサーバ400に記憶されているコンテンツの複製を蓄積し、端末装置100から要求があった場合に、オリジンサーバ400に代わって、配信する。これによって、ネットワークのトラヒックやサーバの負荷の分散を図ることができる。
スイッチ300は、通信網50に接続された機器間で、データの中継や、転送を行う。
オリジンサーバ400は、コンテンツを蓄積する。
さらに、コンテンツ配信管理装置500は、人気の高いコンテンツを使用した第一のクライアントの中で、影響度の高い人物を特定する。以下、コンテンツ配信管理装置500が、第一のクライアントから特定した影響度の高い人物を「第一のインフルエンサー」という。
また、コンテンツ配信管理装置500は、第一のインフルエンサーが属する第一のコミュニティ以外の他のコミュニティに所属するクライアントを特定する。以下、第一のインフルエンサーが属する第一のコミュニティ以外の他のコミュニティを、「第二のコミュニティ」という。そして、コンテンツ配信管理装置500は、第二のコミュニティに属するクライアントを特定する。以下、第二のコミュニティに属するクライアントを「第二のクライアント」という。
また、コンテンツ配信管理装置500は、第二のインフルエンサーが属する第二のコミュニティ以外の他のコミュニティに所属するクライアントを特定する。以下、第二のインフルエンサーが属する第二のコミュニティ以外の他のコミュニティを、「第三のコミュニティ」といい、第三のコミュニティに属するクライアントを「第三のクライアント」という。
コンテンツ配信管理装置500は、オリジンサーバ400から、人気の高いコンテンツを取得する。そして、コンテンツ配信管理装置500は、取得した人気の高いコンテンツを分割し、分割することによって得られる複数のコンテンツの各々を、複数の接続キャッシュサーバの各々へ、分散して配置する。以下、人気の高いコンテンツを分割することによって得られる複数のコンテンツの各々を、「分割コンテンツ」という。具体的には、コンテンツ配信管理装置500は、オリジンサーバ400へ、人気の高いコンテンツを要求するために、コンテンツ要求を送信する。コンテンツ要求には、取得するコンテンツのコンテンツIDが含まれる。
コンテンツ配信管理装置500は、オリジンサーバ400が送信したコンテンツを受信し、受信したコンテンツを分割することによって、分割コンテンツを作成する。複数の分割コンテンツの各々には、分割したコンテンツに加え、分割コンテンツのコンテンツID(以下、「分割コンテンツID」という)が含まれる。
コンテンツ配信管理装置500は、分割コンテンツのうち、最初に再生する分割コンテンツを、複数の接続キャッシュサーバの全てに配置する。以下、最初に再生する分割コンテンツを、「第一再生分割コンテンツ」という。コンテンツ配信管理装置500は、接続キャッシュサーバの数と同じ数の第一再生分割コンテンツを、複製することによって作成し、作成した複数の第一再生分割コンテンツの各々を、複数の接続キャッシュサーバの各々へ配置する。
さらに、コンテンツ配信管理装置500は、各接続キャッシュサーバの記憶容量などに基づいて、第一再生分割コンテンツ以外の一または複数の分割コンテンツの各々を配置する接続キャッシュサーバを決定する。コンテンツ配信管理サーバ500は、決定した接続キャッシュサーバの各々を宛先として、一または複数の分割コンテンツの各々を送信する。
第一のインフルエンサーが属する第二のコミュニティに属する第二のクライアントおよび第二のインフルエンサーが属する第三のコミュニティに属する第三のクライアントは、端末装置100を操作することによって、コンテンツの配信を要求する。この操作によって、端末装置100は、コンテンツ配信要求を作成し、作成したコンテンツ配信要求を、接続キャッシュサーバのうち、距離が近い接続キャッシュサーバへ送信する。コンテンツ配信要求には、コンテンツIDが含まれる。
エッジサーバは、第一再生分割コンテンツを配信している間に、コンテンツ配信管理装置500へ、第一再生分割コンテンツの次に配信する分割コンテンツを要求する情報を含む分割コンテンツ要求を送信する。
コンテンツ配信管理装置500は、分割コンテンツ要求を受信し、受信した分割コンテンツ要求に含まれる第一再生分割コンテンツの次に配信する分割コンテンツを記憶している接続キャッシュサーバを特定する。コンテンツ配信管理装置500は、特定した接続キャッシュサーバへ、第一再生分割コンテンツの次に配信する分割コンテンツをエッジサーバへ転送することを要求する情報を含む分割コンテンツ転送要求を送信する。分割コンテンツ転送要求には、エッジサーバのIPアドレスと第一再生分割コンテンツの次に配信する分割コンテンツの分割コンテンツIDとが含まれる。
エッジサーバは、接続キャッシュサーバが送信した分割コンテンツを受信し、受信した分割コンテンツを、記憶する。エッジサーバは、第一再生分割コンテンツの配信が終了すると、記憶した分割コンテンツを、端末装置100へ配信する。
エッジサーバは、分割コンテンツを配信している間に、コンテンツ配信管理装置500へ、配信している分割コンテンツの次に配信する分割コンテンツを要求する情報を含む分割コンテンツ要求を送信する。
コンテンツ配信管理装置500は、分割コンテンツ要求を受信し、受信した分割コンテンツ要求に含まれる次に配信する分割コンテンツを記憶している接続キャッシュサーバを特定する。コンテンツ配信管理装置500は、特定した接続キャッシュサーバへ、次に再生する分割コンテンツをエッジサーバへ転送することを要求する情報を含む分割コンテンツ転送要求を送信する。
エッジサーバは、接続キャッシュサーバが送信した分割コンテンツを受信し、受信した分割コンテンツを、記憶する。エッジサーバは、分割コンテンツの配信が終了すると、記憶した分割コンテンツを、端末装置100へ配信する。
エッジサーバは、分割コンテンツの次に配信する分割コンテンツがなくなるまで、前述した処理と同じ処理を繰り返す。
図2は、実施形態に係るコンテンツ配信管理装置の一例を示す機能ブロック図である。
コンテンツ配信管理装置500は、通信部502と記憶部504と制御部506とを備える。
通信部502は、通信網50を介して、キャッシュサーバ200、スイッチ300、オリジンサーバ400などとの間で通信を行う。具体的には、通信部502は、制御部506が出力したコンテンツ要求を、オリジンサーバ400へ送信する。通信部502は、オリジンサーバ400が送信したコンテンツを受信し、受信したコンテンツを、コンテンツ管理部516へ出力する。
また、通信部502は、制御部506が出力した第一の再生分割コンテンツと分割コンテンツを、スイッチ300を経由して、その第一の再生分割コンテンツと分割コンテンツに含まれる宛先へ送信する。
記憶部504は、プログラム5042とネットワーク管理情報5044とコンテンツ管理情報5046とを記憶する。プログラム5042は、制御部506を、設定部508と取得部510と検出部512と予測部514とコンテンツ管理部516と配信部522として機能させる。さらに、コンテンツ管理部516は、分割部518と配置部520として機能する。
図3は、ネットワーク管理情報の一例を示す図である。
ネットワーク管理情報5044は、複数のキャッシュサーバの各々について、キャッシュサーバIDとIPアドレスとサーバ容量情報と接続する端末装置100のユーザIDとを関連付けて記憶したテーブル形式の情報である。図3に示される例では、キャッシュサーバID「CS1001」とIPアドレス「192.168.10.10」とサーバ容量「www」とユーザID「user001、user002、user003、・・・」とが関連付けられている。
また、キャッシュサーバID「CS1002」とIPアドレス「192.168.10.11」とサーバ容量「xxx」とユーザID「user001、user002、user003、・・・」とが関連付けられている。
また、キャッシュサーバID「CS1003」とIPアドレス「192.168.10.12」とサーバ容量「yyy」とユーザID「user001、user002、user003、・・・」とが関連付けられている。
図4は、コンテンツ管理情報の一例を示す図である。
コンテンツ管理情報5046は、複数のコンテンツの各々について、コンテンツIDとそのコンテンツを分割した複数の分割コンテンツの各々の分割コンテンツIDと、各分割コンテンツが配置される接続キャッシュサーバの接続キャッシュサーバIDとを関連付けて記憶する。
図4に示される例では、コンテンツID「CON001」と分割コンテンツID「PIE001001」、「PIE001002」および「PIE001003」とが関連付けられる。さらに、「PIE001001」、「PIE001002」および「PIE001003」がそれぞれ接続キャッシュサーバID「All」、「CS1002」および「CS1003」と関連付けられている。ここで、「ALL」は、全ての接続キャッシュサーバを示す。
また、コンテンツID「CON002」と分割コンテンツID「PIE002001」、「PIE002002」、「PIE002003」および「PIE002004」とが関連付けられる。さらに、「PIE002001」、「PIE002002」、「PIE002003」および「PIE002004」がそれぞれ接続キャッシュサーバID「All」、「CS1001」「CS1003」および「CS1004」と関連付けられている。
また、コンテンツID「CON003」と分割コンテンツID「PIE003001」、「PIE003002」および「PIE002003」とが関連付けられる。さらに、「PIE003001」、「PIE003002」および「PIE003003」がそれぞれ接続キャッシュサーバID「All」、「CS1003」および「CS1001」と関連付けられている。
制御部506は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置によって実現される。制御部506は、記憶部504に記憶されたプログラム5042を実行することによって、設定部508と取得部510と検出部512と予測部514とコンテンツ管理部516と配信部522として機能する。さらに、制御部506は、分割部518と配置部520として機能する。
設定部508は、コンテンツ配信システムで使用された全てのコンテンツから、所定の周期で、最も人気の高いコンテンツを特定し、特定したコンテンツを設定する。設定部508は、設定したコンテンツのコンテンツIDを、コンテンツ管理部516へ出力する。具体的には、設定部508は、SNS上での回覧数を取得し、取得したSNS上での回覧数で、最も人気の高いコンテンツを特定する。
または、検出部512は、HITSアルゴリズムなどのランキング手法を使用して、対象となるユーザを決定する。検出部512は、ユーザ間に相互フォローが認められる場合にリンクを形成することによって、対象となるユーザ間のネットワークを生成する。検出部512は、CNM(Clauset. Newman Moore)アルゴリズムなどのネットワークを解析する手法を使用して、クラスタを抽出し、抽出した各クラスタに対して、n−Clan(n=2)によりクラン抽出を行い、そこで抽出されたクランをコミュニティとするようにしてもよい。
さらに、検出部512は、後述する予測部514が出力する第二のコミュニティの将来変動の予測結果の下で、第二のインフルエンサーを特定する。検出部512は、第二のインフルエンサーが属している第三のコミュニティを特定し、特定した第三のコミュニティに属する第三のクライアントを特定する。検出部512は、第三のクライアントのユーザIDをコンテンツ管理部516へ出力する。第二のインフルエンサーを特定することによって、第一のインフルエンサーに関連し、且つ近いうちにインフルエンサーになりうる、パワー中心の高いノードを特定できる。
(三者閉包)
図5は、三者閉包の一例を説明するための図である。図5において、A、B、およびCはユーザを示し、ユーザ間を接続する線分は関連することを示す。
三者閉包とは、ソーシャルネットワークにおいてユーザAとユーザBとが友人関係で、且つユーザAとユーザCとが友人関係である場合、将来ユーザBとユーザCとが友人関係になる可能性が高いという特徴である。つまり、共通の友人を持つ者同士は、将来、友人になる可能性が高いことを示す。この特徴を利用して、ソーシャルネットワーク中に新たなリンク(ユーザBとユーザCとを結ぶリンク)を追加する。
(同種親和性)
同種親和性とは、ソーシャルネットワークにおいて、類似しているノード間には関係が生まれやすいという性質をいう。本来ノードの類似性については、プロフィールや過去の活動などのノードの属性を考慮して判断する必要があるが、実施形態に係るコンテンツ配信システムでは、グラフ全体から見て、二つのノードが入れ替わっても類似する中心性を持つノードを類似しているノードと判断する。類似するノード間に新たなリンクを追加する。
コンテンツ管理部516の分割部518は、設定部508が出力したコンテンツIDを含むコンテンツ要求を作成し、通信部502へ出力する。コンテンツ管理部516は、コンテンツ要求に応じて、通信部502が出力したコンテンツを取得し、取得したコンテンツを分割することによって、複数の分割コンテンツを作成する。具体的には、分割部518は、第二のクライアントが接続するキャッシュサーバと第三のクライアントが接続するキャッシュサーバとの和の数以下の数に、コンテンツを分割する。分割部518は、複数の分割コンテンツを、配置部520へ出力する。
さらに、配置部520は、サーバ容量に基づいて、分割部518が出力した複数の分割コンテンツの各々を配置する接続キャッシュサーバを決定する。具体的には、第一の再生分割コンテンツは、第二のクライアントが接続する複数のキャッシサーバおよび第三のクライアントが接続する複数のキャッシュサーバの全てに配置する。そして、配置部520は、第一の再生分割コンテンツ以外の分割コンテンツは、サーバ容量が大きい接続キャッシュサーバから順に配置する。
配置部520は、コンテンツ管理情報5046へ、コンテンツIDと複数の分割コンテンツIDと複数の分割コンテンツの各々が配置されている接続キャッシュサーバのキャッシュサーバIDとを関連付けて記憶する。配置部520は、配置する接続キャッシュサーバのIPアドレスを宛先とする複数の分割コンテンツの各々を、通信部502へ出力する。
図6は、コンテンツ配信管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS102)コンテンツ配信管理装置500の設定部508は、コンテンツ配信システムで使用された全てのコンテンツから、最も人気の高いコンテンツを特定し、特定したコンテンツを設定する。
(ステップS104)コンテンツ配信管理装置500の取得部510は、コンテンツ配信サービスを利用する複数のクライアントを、第一のコミュニティに分類する。取得部510は、第一のコミュニティに含まれる第一のクライアントのうち、設定部508が設定したコンテンツを使用した第一のクライアントに関するSNS情報を取得する。
(ステップS106)コンテンツ配信管理装置500の検出部512は、取得部510が分類した第一のコミュニティに含まれる第一のクライアントから、第一のインフルエンサーを特定する。
(ステップS110)コンテンツ配信管理装置500の予測部514は、検出部512が出力した第二のコミュニティを示す情報に基づいて、第二のコミュニティの将来を予測する。検出部512は、第二のコミュニティの将来変動の予測結果の下で、第二のインフルエンサーを特定する。
(ステップS112)コンテンツ配信管理装置500の検出部512は、第二のインフルエンサーが所属する第三のコミュニティを特定し、特定した第三のコミュニティに属する第三のクライアントを特定する。
配置部520は、検出部512が出力した第二のクライアントを示す情報と第三のクライアントを示す情報とを取得し、取得した第二のクライアントを示す情報と第三のクライアントを示す情報とに基づいて、ネットワーク管理情報5044から、第二のクライアントが接続する複数のキャッシュサーバIDと第三のクライアントが接続する複数のキャッシュサーバIDとを取得する。さらに、配置部520は、コンテンツ管理情報5046から、複数のキャッシュサーバIDの各々に対応するIPアドレスとサーバ容量情報とを取得する。配置部520は、サーバ容量に基づいて、分割部518が出力した複数の分割コンテンツの各々を配置する接続キャッシュサーバを決定する。
配置部520は、コンテンツ管理情報5046へ、コンテンツIDと複数の分割コンテンツIDと複数の分割コンテンツの各々が配置されている接続キャッシュサーバのキャッシュサーバIDとを関連付けて記憶する。
図7、図8を参照して、実施形態に係るコンテンツ配信システムの動作について説明する。
図7は、実施形態に係るコンテンツ配信システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
図7に示される例では、コンテンツ配信管理装置500が、コンテンツを四個に分割し、四個の分割コンテンツの各々を、キャッシュサーバ200−1とキャッシュサーバ200−2とキャッシュサーバ200−3とキャッシュサーバ200−4とに配置した後の動作を示す。
コンテンツ配信管理装置500は、キャッシュサーバ200−1に第一再生分割コンテンツ(Piece(0))を配置している。また、コンテンツ配信管理装置500は、キャッシュサーバ200−2に第一再生分割コンテンツ(Piece(0))と分割コンテンツ(Piece(1))とを配置している。また、コンテンツ配信管理装置500は、キャッシュサーバ200−3に第一再生分割コンテンツ(Piece(0))と分割コンテンツ(Piece(2))とを配置している。また、コンテンツ配信管理装置500は、キャッシュサーバ200−4に第一再生分割コンテンツ(Piece(0))と分割コンテンツ(Piece(3)とを配置している。
図7に戻り、説明を続ける。
(ステップS202)端末装置100は、距離的に近いキャッシュサーバ200−1へ、コンテンツ配信要求を送信する。
(ステップS204)キャッシュサーバ200−1は、端末装置100が送信したコンテンツ配信要求に含まれるコンテンツIDに対応するコンテンツの第一再生分割コンテンツを、端末装置100へ配信する。
(ステップS206)キャッシュサーバ200−1は、第一再生分割コンテンツ(Piece(0))を配信している間に、コンテンツ配信管理装置500へ、第一再生分割コンテンツ(Piece(0))の次の分割コンテンツ(Piece(1))を要求する情報を含む分割コンテンツ要求を送信する。
(ステップS210)キャッシュサーバ200−2は、コンテンツ配信管理装置500が送信した分割コンテンツ転送要求を受信すると、受信した分割コンテンツ転送要求に応じて、キャッシュサーバ200−1へ、分割コンテンツ(Piece(1))を転送する。キャッシュサーバ200−1は、キャッシュサーバ200−2が送信した分割コンテンツ(Piece(1))を記憶する。
(ステップS212)キャッシュサーバ200−1は、第一再生分割コンテンツの配信が終了すると、引き続き、分割コンテンツ(Piece(1))を、端末装置100へ配信する。
(ステップS214)キャッシュサーバ200−1は、分割コンテンツ(Piece(1))を配信している間に、コンテンツ配信管理装置500へ、分割コンテンツ(Piece(1))の次の分割コンテンツ(Piece(2))を要求する情報を含む分割コンテンツ要求を送信する。
(ステップS218)キャッシュサーバ200−3は、コンテンツ配信管理装置500が送信した分割コンテンツ転送要求に応じて、キャッシュサーバ200−1へ、分割コンテンツ(Piece(2))を転送する。キャッシュサーバ200−1は、キャッシュサーバ200−3が送信した分割コンテンツ(Piece(2))を記憶する。
(ステップS220)キャッシュサーバ200−1は、分割コンテンツ(Piece(1))の配信が終了すると、引き続き、分割コンテンツ(Piece(2))を、端末装置100へ配信する。
(ステップS224)コンテンツ配信管理装置500の通信部502は、キャッシュサーバ200−1が送信した分割コンテンツ要求を受信すると、受信した分割コンテンツ要求を、制御部506へ出力する。制御部506の配信部522は、分割コンテンツ要求に含まれる分割コンテンツ(Piece(3))を要求する情報に基づいて、分割コンテンツ(Piece(3))を記憶しているキャッシュサーバ200−3を宛先とする分割コンテンツ転送要求を作成し、作成した分割コンテンツ転送要求を、通信部502へ出力する。通信部502は、配信部522が出力した分割コンテンツ転送要求を、キャッシュサーバ200−4へ送信する。
(ステップS226)キャッシュサーバ200−4は、コンテンツ配信管理装置500が送信した分割コンテンツ転送要求に応じて、キャッシュサーバ200−1へ、分割コンテンツ(Piece(3))を転送する。キャッシュサーバ200−1は、キャッシュサーバ200−4が送信した分割コンテンツ(Piece(3))を記憶する。
(ステップS228)キャッシュサーバ200−1は、分割コンテンツ(Piece(2))の配信が終了すると、引き続き、分割コンテンツ(Piece(3))を、端末装置100へ配信する。
この時点で、エッジサーバは、第一再生分割コンテンツと分割コンテンツ(Piece(1))と分割コンテンツ(Piece(2))と分割コンテンツ(Piece(3))とを記憶していることになるが、一定時間経過した後に、分割コンテンツ(Piece(1))と分割コンテンツ(Piece(2))と分割コンテンツ(Piece(3))とを削除する。このように構成することによって、エッジサーバにキャッシュされるデータ量を削減できる。
ここで、エッジサーバが、端末装置100へ、分割コンテンツ(piece(k))(kは、整数)の配信が完了するまでの間に、次の分割コンテンツ(piece(k+1))の取得が間に合わなかったと仮定した場合を考える。この場合、端末装置100へ、コンテンツを配信できない時間が生じ、コンテンツ配信の遅延が発生する。つまり、エッジサーバは、分割コンテンツ(piece(k))の配信が完了してから分割コンテンツ(piece(k+1))の配信を開始するまでの間は、コンテンツを配信できない。
以下、分割コンテンツのサイズの設定例について説明する。
分割コンテンツ(piece(k))のサイズをSk[bit]とすると、式(1)が成り立つ。
つまり、式(1)によって求められる分割コンテンツのサイズ「Sk」で、コンテンツを分割することによって、コンテンツ配信の遅延が発生するのを防止できるとともに、第一再生分割コンテンツのサイズを小さくできる。
式(2)に示される一つのコンテンツについてのキャッシュデータの削減量は、図9に示されるように、Tの値によって変化する。実施形態に係るコンテンツ配信システムでは、一つのコンテンツについてのキャッシュデータの削減量は、Tの増加にともなって、単調増加する。つまり、エッジサーバが分割コンテンツを取得するときの通信速度とエッジサーバが分割コンテンツを送信するときの通信速度との差が小さくなるにしたがって、第一再生分割コンテンツのサイズが小さくなり、キャッシュデータの削減量が大きくなる。また、分割コンテンツの数「N」に関しても、Tの増加にともなって、単調増加することが分かる。
前述した実施形態では、コンテンツ配信システムが、スイッチ300−1とスイッチ300−2とスイッチ300−3とスイッチ300−4とスイッチ300−5とスイッチ300−6とスイッチ300−7とスイッチ300−8とを備える場合について説明したが、この例に限られない。例えば、スイッチ300は、一台−七台であってもよいし、九台以上であってもよい。
前述した実施形態では、SNS上での回覧数で、最も人気の高いコンテンツを特定する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、設定部508は、コンテンツ配信サービスと契約したコンテンツ事業者の有する、コンテンツ使用履歴データから、最も人気の高いコンテンツを特定するようにしてもよい。
前述した実施形態では、第一の再生分割コンテンツ以外の分割コンテンツを、サーバ容量が大きい接続キャッシュサーバから順に配置する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、配置部520は、分割コンテンツを格納できるサーバ容量の接続キャッシュサーバ間でランダムに、分割コンテンツを配置する接続キャッシュサーバを決定してもよい。
前述した実施形態では、コンテンツ配信管理装置500が、サーバ容量に基づいて、複数の分割コンテンツの各々を配置する接続キャッシュサーバを決定する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、コンテンツ配信管理装置500は、ネットワーク速度、キャッシュ保存領域の空き状況、サーバ負荷などに基づいて、複数の分割コンテンツの各々を配置する接続キャッシュサーバを決定するようにしてもよい。
つまり、該人気の高いコンテンツを利用した第一のクライアントに関連する第二のコミュニティに属する第二のクライアントが接続するキャッシュサーバ及び該第二のコミュニティの将来変動に基づいて形成されると予想される第三のコミュニティに属する第三のクライアントが接続するキャッシュサーバから、あるコンテンツをキャッシュするキャッシュサーバが選択される。
第二のクライアントは第一のクライアントから特定されるインフルエンサーが属する第二のコミュニティに属し、第三のクライアントは第二のコミュニティの将来変動に基づいて形成されると予想される第三のコミュニティに属するため、第二のクライアントと第三のクライアントとは、第一のインフルエンサーと趣味や嗜好が類似すると想定される。このため、第二のクライアントと第三のクライアントは、あるコンテンツを利用する確率が高いと想定される。つまり、第二のクライアントと第三のクライアントにとっては、該あるコンテンツを利用することが予測されたといえる。
あるコンテンツをキャッシュするキャッシュサーバを、第二のクライアントが接続するキャッシュサーバ及び第三のコミュニティに属する第三のクライアントが接続するキャッシュサーバから選択することによって、コンテンツ配信ネットワークに含まれる複数のキャッシュサーバの各々に対するキャッシュヒット率を向上させることができる。これによって、コンテンツ配信ネットワークのコンテンツ配信時間の平均を短縮できる。
実施形態に係るコンテンツ配信システムによれば、SNS分析結果に基づいて、コンテンツ配信サービスを利用する複数のクライアントが、コミュニティに分類される。そして、同じコミュニティに属するユーザの端末装置が接続するキャッシュサーバに、そのコミュニティに属する少なくとも一人が利用したコンテンツの一部を、コンテンツ配信ネットワークを経由して、事前に配置する。このように構成することによって、実際に、コンテンツのリクエストが生じた場合には、コンテンツダウンロード時間を短縮することができると共に、各キャッシュサーバが使用するキャッシュ容量を、極力、少なくすることができる。また、コンテンツを予測するための機器を特別に構成することなく、使用するコンテンツを予測することができる。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
前述した実施形態において、SNSは社会的ネットワークの一例であり、第一再生分割コンテンツは最初のピースの一例であり、分割コンテンツはピースの一例であり、コンテンツIDはコンテンツ識別情報の一例であり、エッジサーバは接続キャッシュサーバの一例である。
Claims (5)
- コンテンツを配信するコンテンツ配信システムが実行するコンテンツ配信方法であって、
所定のコンテンツを設定するステップと、
コンテンツ配信サービスを利用する複数のクライアントのうち、所定の前記コンテンツを要求し、且つ社会的ネットワークを構築する第1クライアントが属する第1コミュニティ間で成立する社会的関係性を示す情報を取得するステップと、
前記取得するステップで取得した前記社会的関係性を示す情報に基づいて、前記社会的ネットワークを構築する前記第1クライアントから、第1インフルエンサーを検出するステップと、
前記第1インフルエンサーが属する前記第1コミュニティ以外の第2コミュニティに所属する第2クライアントを特定するステップと、
前記特定するステップで特定した前記第2コミュニティの変動を予測するステップと、
前記第2コミュニティの変動の予測結果の下で前記第2コミュニティに属する第2インフルエンサーを検出するステップと、
前記第2インフルエンサーが属する前記第2コミュニティ以外の第3コミュニティに所属する第3クライアントを特定するステップと、
前記第2クライアントと前記第3クライアントとが接続するキャッシュサーバを複数特定するステップと
を有する、コンテンツ配信方法。 - 所定の前記コンテンツを複数のピースへ分割するステップと、
前記複数のピースのうち、最初のピースを複数の前記キャッシュサーバの各々に配置するとともに、最初の前記ピース以外のピースを複数の前記キャッシュサーバへ分散して配置するステップと
を有する、請求項1に記載のコンテンツ配信方法。 - コンテンツを要求する要求クライアントの端末装置が送信したコンテンツ配信要求を受信するステップと、
前記コンテンツ配信要求に含まれるコンテンツ識別情報に基づいて、複数の前記キャッシュサーバのいずれかへ接続するステップと、
前記接続するステップで接続した前記キャッシュサーバ以外の他のキャッシュサーバが、接続した前記キャッシュサーバへ、最初の前記ピース以外のピースを送信するステップと、
接続した前記キャッシュサーバが、前記端末装置へ、最初の前記ピースと最初の前記ピース以外のピースと、他のキャッシュサーバが送信した最初の前記ピース以外のピースとを配信するステップと
を有する、請求項2に記載のコンテンツ配信方法。 - 前記配置するステップでは、前記第2クライアントと前記第3クライアントとが接続する複数の前記キャッシュサーバの各々へ最初の前記ピースを配置するとともに、複数の前記キャッシュサーバの各々へ最初の前記ピース以外の前記ピースを分散して配置する、請求項2に記載のコンテンツ配信方法。
- コンテンツを配信するコンテンツ配信システムであって、
所定のコンテンツを設定する設定部と、
コンテンツ配信サービスを利用する複数のクライアントのうち、所定の前記コンテンツを要求し、且つ社会的ネットワークを構築する第1クライアントが属する第1コミュニティ間で成立する社会的関係性を示す情報を取得する取得部と、
前記取得部が得した前記社会的関係性を示す情報に基づいて、前記社会的ネットワークを構築する前記第1クライアントから、第1インフルエンサーを検出し、検出した前記第1インフルエンサーが属する前記第1コミュニティ以外の第2コミュニティを抽出し、抽出した前記第2コミュニティに所属する第2クライアントを特定する検出部と、
前記検出部が抽出した前記第2コミュニティの変動を予測する予測部と
を備え、
前記検出部は、前記第2コミュニティの変動の予測結果の下で前記第2コミュニティに属する第2インフルエンサーを検出し、検出した前記第2インフルエンサーが属する前記第2コミュニティ以外の第3コミュニティに所属する第3クライアントを特定し、
前記コンテンツ配信システムは、
前記第2クライアントと前記第3クライアントとが接続するキャッシュサーバを複数特定する配置部
を備える、コンテンツ配信システム。
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