添付の図面に関して以下に記載される詳細な説明は、様々な構成について説明するものであり、本明細書において説明する概念が実践される場合がある構成のみを表すものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を可能にする目的で、具体的な細部を含む。しかし、当業者は、これらの概念が、これらの具体的な細部なしでも実践される場合があることが明らかであろう。場合によっては、そのような概念を不明瞭にすることを避けるために、いくつかの構造および構成要素は、ブロック図の形態で示される。
本開示全体にわたって提示される概念は、幅広い種類の電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実現されてもよい。たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークと呼ばれることもある、発展型パケットシステム(EPS)を伴うネットワーク用のいくつかのワイヤレス通信規格を定義する規格団体である。LTEネットワークでは、各パケットは同じまたは同様のレイテンシ目標を利用してもよい。したがって、LTEネットワークは、汎用レイテンシ設定を設けてもよい。第5世代(5G)ネットワークなどのLTEネットワークの発展バージョンは、多くの様々なタイプのサービスおよび/またはアプリケーション(たとえば、ウェブブラウジング、ビデオストリーミング、VoIP、ミッションクリティカルアプリケーション、マルチホップネットワーク、リアルタイムフィードバックを伴う遠隔操作、遠隔手術など)を提供してもよい。
図1は、本開示の態様によるスケジューリングエンティティ102と1つまたは複数の下位エンティティ104との間の様々な通信の一例を示す図100である。概して、スケジューリングエンティティ102は、様々なダウンリンク(DL)送信およびアップリンク(UL)送信を含む、ワイヤレス通信ネットワーク内のトラフィックをスケジューリングする責任を負うノードまたはデバイスである。スケジューリングエンティティ102は、本開示の範囲から逸脱することなくスケジューラおよび/または任意の他の適切な用語で呼ばれることがある。スケジューリングエンティティ102は、基地局、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット、拡張サービスセット、アクセスポイント、ノードB、ユーザ機器(UE)、メッシュノード、リレー、ピア、および/または任意の他の適切なデバイスであってもよく、あるいはそれら内に存在してもよい。
概して、下位エンティティ104は、限定はしないが、スケジューリングエンティティ102などのワイヤレス通信ネットワーク内の別のエンティティからのスケジューリング許可、同期またはタイミング情報、または他の制御情報を含む、スケジューリング情報および/または制御情報を受信するノードまたはデバイスである。下位エンティティ104は、本開示の範囲から逸脱することなく、スケジューリーおよび/または任意の他の適切な用語で呼ばれることがある。下位エンティティ104は、UE、携帯電話、スマートフォン、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、メッシュノード、ピア、セッション開始プロトコル電話、ラップトップ、ノートブック、ネットブック、スマートブック、携帯情報端末、衛星無線、全地球測位システムデバイス、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ、カメラ、ゲームコンソール、エンターテインメントデバイス、車両構成要素、ウェアラブルコンピューティングデバイス(たとえば、スマートウォッチ、眼鏡、ヘルスまたはフィットネストラッカーなど)、電気器具、センサ、自動販売機、および/または任意の他の適切なデバイスであってもよく、あるいはそれら内に存在してもよい。
本明細書において使用される「制御チャネル」は、許可情報を伝達するために使用される場合がある。スケジューリングエンティティ102は、DLデータチャネル106およびDL制御チャネル108を送信してもよい。下位エンティティ104は、ULデータチャネル110およびUL制御チャネル112を送信してもよい。図1に示すチャネルは、必ずしもスケジューリングエンティティ102および/または下位エンティティ104によって利用される場合があるチャネルのすべてであるわけではない。当業者は、図示されたチャネルに加えて、他のデータ、制御、およびフィードバックチャネルなどの他のチャネルが利用されてもよいことが認識されよう。本明細書において使用する「ダウンリンク」または"DL"という用語は、スケジューリングエンティティ102から発信されるポイントツーマルチポイント送信を指す場合があり、本明細書において使用する「アップリンク」または"UL"という用語は、下位エンティティ104から発信されるポイントツーポイント送信を指す場合がある。本開示の態様によれば、「通信する」および/または「通信している」という用語は送信および/または受信を指す。当業者は、本開示の範囲から逸脱することなしに、多くのタイプの技術によってそのような通信が実行されてもよいことを理解するであろう。本明細書において使用する「DLセントリック時分割複信(TDD)サブフレーム」という用語は、情報の一部はUL方向において通信される場合があるが、情報の実質的な部分(たとえば、大部分)がDL方向において通信されるTDDサブフレームを指す。また、本明細書において使用する「ULセントリック時分割複信(TDD)サブフレーム」という用語は、情報の一部はDL方向において通信される場合があるが、情報の実質的な部分(たとえば、大部分)がUL方向において通信されるTDDサブフレームを指す。
本開示の様々な態様は「サブフレーム」(たとえば、「TDDサブフレーム」)に言及する場合がある。いくつかの態様では、ワイヤレス通信は、TDDキャリアを利用して実行される場合がある。TDDキャリアは、1つまたは複数のフレームを含んでもよい。各TDDフレームは、1つまたは複数のTDDサブフレームを含んでもよい。TDDサブフレームの持続時間は、送信時間間隔(TTI)と呼ばれることがある。いくつかの態様では、TDDサブフレームは、「自己完結型(self-contained)」であることを特徴としてもよい。たとえば、単一のTDDサブフレームは、スケジューリング情報と、スケジューリング情報に対応するデータ情報と、データ情報に対応する応答情報とを含んでもよい。TDDキャリア上で送信される情報はTDDサブフレームにグループ分けされてよく、各TDDサブフレームは、スケジューリングエンティティ102と下位エンティティ104との間のパケットのセットの通信を可能にするのに適した様式で両方向(たとえば、下位エンティティ104からスケジューリングエンティティ102へのアップリンク、およびスケジューリングエンティティ102から下位エンティティ104へのダウンリンク)における通信を可能にする。
図2は、本開示の様々な態様による、スケジューリングエンティティ102のハードウェア実装形態の一例を示す図200である。スケジューリングエンティティ102は、ユーザインターフェース212を含んでもよい。ユーザインターフェース212は、1つまたは複数の入力をスケジューリングエンティティ102のユーザから受信するように構成されてもよい。いくつかの構成では、ユーザインターフェース212は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティック、および/またはスケジューリングエンティティ102の任意の他の適切な構成要素であってもよい。ユーザインターフェース212は、バスインターフェース208を介してデータを交換してもよい。スケジューリングエンティティ102は、トランシーバ210を含んでもよい。トランシーバ210は、別の装置と通信して、データを受信しかつ/またはデータを送信するように構成されてもよい。トランシーバ210は、有線伝送媒体および/またはワイヤレス伝送媒体を介して別の装置と通信するための手段を提供する。トランシーバ210は、本開示の範囲から逸脱することなく、様々なタイプの技術を使用してそのような通信を実行するように構成されてもよい。
スケジューリングエンティティ102はまた、メモリ214と、1つまたは複数のプロセッサ204と、コンピュータ可読媒体206と、バスインターフェース208とを含んでもよい。バスインターフェース208は、バス216とトランシーバ210との間のインターフェースを提供してもよい。メモリ214、1つまたは複数のプロセッサ204、コンピュータ可読媒体206、およびバスインターフェース208は、バス216を介して互いに接続されてもよい。プロセッサ204は、トランシーバ210および/またはメモリ214に通信可能に結合されてもよい。
プロセッサ204は、通信回路220を含んでもよい。いくつかの構成では、通信回路220は、トランシーバ210を利用して、第1のTDDサブフレームのデータ部分において1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンを通信するための手段を提供するハードウェア構成要素を含んでもよくならびに/あるいはそのような手段を提供する様々なアルゴリズムを実行してもよく、この場合、1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンは、別の装置によって通信される第2のTDDサブフレームからの干渉を捕捉するために使用される。いくつかの構成では、通信回路220は、トランシーバ210を利用して、DLセントリックTDDサブフレームにおける基準信号(たとえば、UE固有基準信号(UERS))の通信を、ULセントリックTDDサブフレームの別の基準信号(たとえば、復調基準信号(DMRS))が別の装置によって通信される時間に整合する時間に調整するかどうかを指示するように構成される情報を含むシグナリングを受信するための手段を提供するハードウェア構成要素を含んでもよくならびに/あるいはそのような手段を提供する様々なアルゴリズムを実行してもよい。
いくつかの構成では、通信回路220は、トランシーバ210を利用して、TDDサブフレームの構造を調整するかどうかを指示するように構成される情報を含むシグナリングを受信するための手段を提供する様々なハードウェア構成要素を含んでもよく、ならびに/あるいはそのような手段を提供する様々なアルゴリズムを実行してもよい。プロセッサ204は調整回路221を含んでもよい。調整回路221は、本明細書においてより詳細に説明する態様のうちの任意の1つまたは複数の態様によるTDDサブフレームの構造を調整するための手段を提供してもよい。いくつかの構成では、調整回路221は、上述の情報がTDDサブフレームの構造を調整することを指示する場合、シグナリングを受信したことに応答してTDDサブフレームの構造を調整するための手段を提供してもよい。プロセッサ204はまた、基準信号回路222を含んでもよい。基準信号回路222は、基準信号(たとえば、UERS)が別の基準信号(たとえば、DMRS)に直交するときにリンク間マルチユーザ多入力多出力(MU-MIMO)用の基準信号(たとえば、UERS)を利用するための手段を提供する様々なハードウェア構成要素を含んでもよく、ならびに/あるいはそのような手段を提供する様々なアルゴリズムを実行してもよい。
上記の説明は、スケジューリングエンティティ102のプロセッサ204の非限定的な例を示す。上記では様々な回路220、221、222について説明したが、当業者は、プロセッサ204が、上述の回路220、221、222への追加および/または代替である様々な他の回路223も含んでもよいことが理解されよう。そのような他の回路223は、本明細書において説明した機能、方法、プロセス、特徴、および/または態様のうちの任意の1つまたは複数を実行するための手段を提供してもよい。
コンピュータ可読媒体206は、様々なコンピュータ実行可能命令を含んでもよい。コンピュータ実行可能命令は、本明細書に記載の様々な機能を実行し、および/または本明細書に記載される様々な態様を可能にするように構成されるコンピュータ実行可能コードを含んでもよい。コンピュータ実行可能命令は、スケジューリングエンティティ102の様々なハードウェア構成要素(たとえば、プロセッサ204、および/またはその回路220、221、222、223のうちのいずれか)によって実行されてもよい。コンピュータ実行可能命令は、様々なソフトウェアプログラムおよび/またはソフトウェアモジュールの一部であってもよい。
コンピュータ可読媒体206は、通信命令240を含んでもよい。いくつかの構成では、通信命令240は、第1のTDDサブフレームのデータ部分において1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンを通信するように構成されるコンピュータ実行可能命令を含んでもよく、この場合、1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンは、別の装置によって通信される第2のTDDサブフレームからの干渉を捕捉するために使用される。いくつかの構成では、通信命令240は、DLセントリックTDDサブフレームにおける基準信号(たとえば、UERS)の通信を、ULセントリックTDDサブフレームの別の基準信号(たとえば、DMRS)が別の装置によって通信される時間に整合する時間に調整するかどうかを指示するように構成される情報を含むシグナリングを受信するように構成されるコンピュータ実行可能命令を含んでもよい。
いくつかの構成では、通信命令240は、TDDサブフレームの構造を調整するかどうかを指示するように構成される情報を含むシグナリングを受信するように構成されるコンピュータ実行可能命令を含んでもよい。コンピュータ可読媒体206は、調整命令241を含んでもよい。調整命令241は、本明細書においてより詳細に説明する態様のうちの任意の1つまたは複数の態様によるTDDサブフレームの構造を調整するように構成されるコンピュータ実行可能命令を含んでもよい。いくつかの構成では、調整命令241は、上述の情報がTDDサブフレームの構造を調整することを指示する場合、シグナリングを受信したことに応答してTDDサブフレームの構造を調整するように構成されるコンピュータ実行可能命令を含んでもよい。コンピュータ可読媒体206はまた、基準信号命令242を含んでもよい。いくつかの構成では、基準信号命令242は、基準信号(たとえば、UERS)が別の基準信号(たとえば、DMRS)に直交するときにリンク間MU-MIMO用の基準信号(たとえば、UERS)を利用するように構成されるコンピュータ実行可能命令を含んでもよい。
上記の説明は、スケジューリングエンティティ102のコンピュータ可読媒体206の非限定的な例を示す。上記では様々なコンピュータ実行可能命令240、241、242について説明したが、当業者は、コンピュータ可読媒体206が、上述のコンピュータ実行可能命令240、241、242への追加および/または代替である様々な他のコンピュータ実行可能命令243も含んでもよいことが理解されよう。そのような他のコンピュータ実行可能命令243は、本明細書において説明した機能、方法、プロセス、特徴、および/または態様のうちの任意の1つまたは複数向けに構成されてもよい。
メモリ214は、様々なメモリモジュールを含んでもよい。メモリモジュールは、様々な値および/または情報を記憶し、プロセッサ204またはその回路220、221、222、223のいずれかによってそれらの値および/または情報を読み取らせるように構成されてもよい。メモリモジュールは、様々な値および/または情報を記憶し、コンピュータ可読媒体206に含まれるコンピュータ実行可能コード、またはその命令240、241、242、243のいずれかの実行時にそれらの値および/または情報を読み取らせるように構成されてもよい。メモリ214は、サブフレーム構造情報230を含んでもよい。サブフレーム構造情報230は、本明細書においてより詳細に説明する様々な態様のうちの1つまたは複数の態様によるTDDサブフレームの構造に関する様々なタイプ、量、設定、構成、および/または形式の情報を含んでもよい。いくつかの例では、サブフレーム構造情報230は、TDDサブフレームにおいて通信される1つまたは複数の制御チャネル用に割り振られる時間またはサブキャリアを調整するように構成されてもよい。いくつかの例では、サブフレーム構造情報230は、TDDサブフレームにおいて通信されるデータ用に割り振られる時間またはサブキャリアを調整するように構成されてもよい。いくつかの例では、サブフレーム構造情報230は、TDDサブフレームにおいて通信される1つまたは複数の基準信号用に割り振られる時間またはサブキャリアを調整するように構成されてもよい。
メモリ214はまた、基準信号情報231を含んでもよい。基準信号情報231は、本明細書においてより詳細に説明する1つまたは複数の基準信号に関する様々なタイプ、量、設定、構成、および/または形式の情報を含んでもよい。いくつかの例では、そのような基準信号は1つまたは複数のUERSを含んでもよい。いくつかの例では、そのような基準信号は1つまたは複数のDMRSを含んでもよい。たとえば、いくつかの構成では、基準信号情報231は、UERSが通信される時間を別のTDDサブフレームのDMRSが別の装置によって通信される時間に整合するように調整するのに利用されてもよい。上記の説明は、スケジューリングエンティティ102のメモリ214の非限定的な例を示す。上記ではメモリ214の様々なタイプのデータについて説明したが、当業者は、メモリ214が、上述の情報230、231への追加および/または代替である様々な他のデータを含んでもよいことが理解されよう。そのような他のデータは、本明細書に記載の機能、方法、プロセス、特徴、および/または態様のうちの任意の1つまたは複数と関連付けされてもよい。
当業者は、スケジューリングエンティティ102が、本開示の範囲から逸脱することなく代替および/または追加の特徴を含んでもよいことが理解されよう。本開示の様々な態様によれば、要素、または要素の任意の一部分、または要素の任意の組合せが、1つまたは複数のプロセッサ204を含む処理システムとともに実装されてもよい。1つまたは複数のプロセッサ204の例には、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、ステートマシン、ゲート論理、ディスクリートハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明する様々な機能を実施するように構成される他の適切なハードウェアが含まれる。処理システムは、バス216およびバスインターフェース208によって概略的に表されるバスアーキテクチャとともに実装されてもよい。バス216は、処理システムの特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続するバスおよびブリッジを含んでもよい。バス216は、1つまたは複数のプロセッサ204、メモリ214、およびコンピュータ可読媒体206を含む様々な回路を互いにリンクしてもよい。バス216は、様々な他の回路、たとえばタイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路をリンクしてもよい。
1つまたは複数のプロセッサ204は、バス216の管理、およびコンピュータ可読媒体206に記憶されたソフトウェアの実行を含む全般的な処理に対して責任を負ってもよい。ソフトウェアは、1つまたは複数のプロセッサ204によって実行されたときに、任意の1つまたは複数の装置について以下で説明する様々な機能を処理システムに実行させる。コンピュータ可読媒体206はまた、ソフトウェアを実行するときに1つまたは複数のプロセッサ204によって操作されるデータを記憶するために使用されてもよい。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその他の名称のうちのいずれで呼ばれるかにかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味するように広く解釈されるものとする。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体206上に存在してもよい。
コンピュータ可読媒体206は、非一時的コンピュータ可読媒体であってもよい。非一時的コンピュータ可読媒体には、例として、磁気ストレージデバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、またはキードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ならびにコンピュータによってアクセスされ読み取られる場合があるソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の適切な媒体が含まれる。コンピュータ可読媒体206はまた、例として、搬送波、伝送線路、ならびにコンピュータによってアクセスされ読み取られる場合がある、ソフトウェアおよび/または命令を送信するための任意の他の適切な媒体を含んでもよい。コンピュータ可読媒体206は、処理システム内に存在してもよく、処理システムの外部に存在してもよく、または処理システムを含む複数のエンティティにわたって分散されてもよい。コンピュータ可読媒体206は、コンピュータプログラム製品内で具現化されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料内にコンピュータ可読媒体を含んでもよい。当業者は、特定の適用例および全体的なシステムに課された全体的な設計制約に応じて、本開示全体にわたって提示される上述の機能を最適に実施する方法が認識されよう。
図3は、本開示の様々な態様による、下位エンティティ104のハードウェア実装形態の一例を示す図300である。下位エンティティ104は、ユーザインターフェース312を含んでもよい。ユーザインターフェース312は、1つまたは複数の入力を下位エンティティ104のユーザから受信するように構成されてもよい。いくつかの構成では、ユーザインターフェース312は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティック、および/または下位エンティティ104の任意の他の適切な構成要素であってもよい。ユーザインターフェース312は、バスインターフェース308を介してデータを交換してもよい。下位エンティティ104は、トランシーバ310を含んでもよい。トランシーバ310は、別の装置と通信して、データを受信しならびに/あるいはデータを送信するように構成されてもよい。トランシーバ310は、有線伝送媒体および/またはワイヤレス伝送媒体を介して別の装置と通信するための手段を提供する。トランシーバ310は、本開示の範囲から逸脱することなく、様々なタイプの技術を使用してそのような通信を実行するように構成されてもよい。
下位エンティティ104は、メモリ314と、1つまたは複数のプロセッサ304と、コンピュータ可読媒体306と、バスインターフェース308とを含んでもよい。バスインターフェース308は、バス316とトランシーバ310との間のインターフェースを提供してもよい。メモリ314、1つまたは複数のプロセッサ304、コンピュータ可読媒体306、およびバスインターフェース308は、バス316を介して互いに接続されてもよい。プロセッサ304は、トランシーバ310および/またはメモリ314に通信可能に結合されてもよい。
プロセッサ304は、通信回路320を含んでもよい。いくつかの構成では、通信回路320は、トランシーバ310を利用して、第1のTDDサブフレームのデータ部分において1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンを通信するための手段を提供するハードウェア構成要素を含んでもよくならびに/あるいはそのような手段を提供する様々なアルゴリズムを実行してもよく、この場合、1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンは、別の装置によって通信される第2のTDDサブフレームからの干渉を捕捉するために使用される。いくつかの構成では、通信回路320は、トランシーバ310を利用して、DLセントリックTDDサブフレームにおける基準信号(たとえば、UERS)の通信を、ULセントリックTDDサブフレームの別の基準信号(たとえば、DMRS)が別の装置によって通信される時間に整合する時間に調整するかどうかを指示するように構成される情報を含むシグナリングを受信するための手段を提供するハードウェア構成要素を含んでもよくならびに/あるいはそのような手段を提供する様々なアルゴリズムを実行してもよい。
いくつかの構成では、通信回路320は、トランシーバ310を利用して、TDDサブフレームの構造を調整するかどうかを指示するように構成される情報を含むシグナリングを受信するための手段を提供する様々なハードウェア構成要素を含んでもよく、ならびに/あるいはそのような手段を提供する様々なアルゴリズムを実行してもよい。プロセッサ304は調整回路321を含んでもよい。調整回路321は、本明細書においてより詳細に説明する態様のうちの任意の1つまたは複数の態様によるTDDサブフレームの構造を調整するように構成されてもよい。プロセッサ304はまた、基準信号回路322を含んでもよい。基準信号回路322は、基準信号(たとえば、UERS)が別の基準信号(たとえば、DMRS)に直交するときにリンク間MU-MIMO用の基準信号(たとえば、UERS)を利用するための手段を提供する様々なハードウェア構成要素を含んでもよく、ならびに/あるいはそのような手段を提供する様々なアルゴリズムを実行してもよい。
上記の説明は、下位エンティティ104のプロセッサ304の非限定的な例を示す。上記では様々な回路320、321、322について説明したが、当業者は、プロセッサ304が、上述の回路320、321、322への追加および/または代替である様々な他の回路323も含んでもよいことが理解されよう。そのような他の回路323は、本明細書において説明した機能、方法、プロセス、特徴、および/または態様のうちの任意の1つまたは複数を実行するための手段を提供してもよい。
コンピュータ可読媒体306は、様々なコンピュータ実行可能命令を含んでもよい。コンピュータ実行可能命令は、本明細書に記載の様々な機能を実行し、および/または本明細書に記載される様々な態様を可能にするように構成されるコンピュータ実行可能コードを含んでもよい。コンピュータ実行可能命令は、下位エンティティ104の様々なハードウェア構成要素(たとえば、プロセッサ304、および/またはその回路320、321、322、323のうちのいずれか)によって実行されてもよい。コンピュータ実行可能命令は、様々なソフトウェアプログラムおよび/またはソフトウェアモジュールの一部であってもよい。
コンピュータ可読媒体306は、通信命令340を含んでもよい。いくつかの構成では、通信命令340は、第1のTDDサブフレームのデータ部分において1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンを通信するように構成されるコンピュータ実行可能命令を含んでもよく、この場合、1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンは、別の装置によって通信される第2のTDDサブフレームからの干渉を捕捉するために使用される。いくつかの構成では、通信命令340は、DLセントリックTDDサブフレームにおける基準信号(たとえば、UERS)の通信を、ULセントリックTDDサブフレームの別の基準信号(たとえば、DMRS)が別の装置によって通信される時間に整合する時間に調整するかどうかを指示するように構成される情報を含むシグナリングを受信するように構成されるコンピュータ実行可能命令を含んでもよい。
いくつかの構成では、通信命令340は、TDDサブフレームの構造を調整するかどうかを指示するように構成される情報を含むシグナリングを受信するように構成されるコンピュータ実行可能命令を含んでもよい。コンピュータ可読媒体306は、調整命令341を含んでもよい。いくつかの構成では、調整命令341は、本明細書においてより詳細に説明する態様のうちの任意の1つまたは複数の態様によるTDDサブフレームの構造を調整するように構成されるコンピュータ実行可能命令を含んでもよい。コンピュータ可読媒体306はまた、基準信号命令342を含んでもよい。いくつかの構成では、基準信号命令342は、基準信号(たとえば、UERS)が別の基準信号(たとえば、DMRS)に直交するときにリンク間MU-MIMO用の基準信号(たとえば、UERS)を利用するように構成されるコンピュータ実行可能命令を含んでもよい。
上記の説明は、下位エンティティ104のコンピュータ可読媒体306の非限定的な例を示す。上記では様々なコンピュータ実行可能命令340、341、342について説明したが、当業者は、コンピュータ可読媒体306が、上述のコンピュータ実行可能命令340、341、342への追加および/または代替である様々な他のコンピュータ実行可能命令343も含んでもよいことが理解されよう。そのような他のコンピュータ実行可能命令343は、本明細書において説明した機能、方法、プロセス、特徴、および/または態様のうちの任意の1つまたは複数向けに構成されてもよい。
メモリ314は、様々なメモリモジュールを含んでもよい。メモリモジュールは、様々な値および/または情報を記憶し、プロセッサ304またはその回路320、321、322、323のいずれかによってそれらの値および/または情報を読み取らせるように構成されてもよい。メモリモジュールは、様々な値および/または情報を記憶し、コンピュータ可読媒体306に含まれるコンピュータ実行可能コード、またはその命令340、341、342、343のいずれかの実行時にそれらの値および/または情報を読み取らせるように構成されてもよい。メモリ314は、サブフレーム構造情報330を含んでもよい。サブフレーム構造情報330は、本明細書においてより詳細に説明する様々な態様のうちの1つまたは複数の態様によるTDDサブフレームの構造に関する様々なタイプ、量、設定、構成、および/または形式の情報を含んでもよい。いくつかの例では、サブフレーム構造情報330は、TDDサブフレームにおいて通信される1つまたは複数の制御チャネル用に割り振られる時間またはサブキャリアを調整するように構成されてもよい。いくつかの例では、サブフレーム構造情報330は、TDDサブフレームにおいて通信されるデータ用に割り振られる時間またはサブキャリアを調整するように構成されてもよい。いくつかの例では、サブフレーム構造情報330は、TDDサブフレームにおいて通信される1つまたは複数の基準信号用に割り振られる時間またはサブキャリアを調整するように構成されてもよい。
メモリ314はまた、基準信号情報331を含んでもよい。基準信号情報331は、本明細書においてより詳細に説明する1つまたは複数の基準信号に関する様々なタイプ、量、設定、構成、および/または形式の情報を含んでもよい。いくつかの例では、そのような基準信号は1つまたは複数のUERSを含んでもよい。いくつかの例では、そのような基準信号は1つまたは複数のDMRSを含んでもよい。たとえば、いくつかの構成では、基準信号情報331は、UERSが通信される時間を別のTDDサブフレームのDMRSが別の装置によって通信される時間に整合するように調整するのに利用されてもよい。上記の説明は、下位エンティティ104のメモリ314の非限定的な例を示す。上記ではメモリ314の様々なタイプのデータについて説明したが、当業者は、メモリ314が、上述の情報330、331への追加および/または代替である様々な他のデータを含んでもよいことが理解されよう。そのような他のデータは、本明細書に記載の機能、方法、プロセス、特徴、および/または態様のうちの任意の1つまたは複数と関連付けされてもよい。
当業者は、下位エンティティ104が、本開示の範囲から逸脱することなく代替および/または追加の特徴を含んでもよいことが理解されよう。本開示の様々な態様によれば、要素、または要素の任意の一部分、または要素の任意の組合せが、1つまたは複数のプロセッサ304を含む処理システムとともに実装されてもよい。1つまたは複数のプロセッサ304の例には、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSP、FPGA、PLD、ステートマシン、ゲート論理、ディスクリートハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明する様々な機能を実施するように構成される他の適切なハードウェアが含まれる。処理システムは、バス316およびバスインターフェース308によって概略的に表されるバスアーキテクチャとともに実装されてもよい。バス316は、処理システムの特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続するバスおよびブリッジを含んでもよい。バス316は、1つまたは複数のプロセッサ304、メモリ314、およびコンピュータ可読媒体306を含む様々な回路を互いにリンクしてもよい。バス316は、様々な他の回路、たとえばタイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路をリンクしてもよい。
1つまたは複数のプロセッサ304は、バス316の管理、およびコンピュータ可読媒体306に記憶されたソフトウェアの実行を含む全般的な処理に対して責任を負ってもよい。ソフトウェアは、1つまたは複数のプロセッサ304によって実行されたときに、任意の1つまたは複数の装置について以下で説明する様々な機能を処理システムに実行させる。コンピュータ可読媒体306はまた、ソフトウェアを実行するときに1つまたは複数のプロセッサ304によって操作されるデータを記憶するために使用されてもよい。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその他の名称のうちのいずれで呼ばれるかにかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味するように広く解釈されるものとする。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体306上に存在してもよい。
コンピュータ可読媒体306は、非一時的コンピュータ可読媒体であってもよい。非一時的コンピュータ可読媒体には、例として、磁気ストレージデバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、CDまたはDVD)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、またはキードライブ)、RAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、レジスタ、リムーバブルディスク、ならびに、コンピュータによってアクセスされ読み取られる場合があるソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の適切な媒体が含まれる。コンピュータ可読媒体306はまた、例として、搬送波、伝送線路、ならびにコンピュータによってアクセスされ読み取られる場合がある、ソフトウェアおよび/または命令を送信するための任意の他の適切な媒体を含んでもよい。コンピュータ可読媒体306は、処理システム内に存在してもよく、処理システムの外部に存在してもよく、または処理システムを含む複数のエンティティにわたって分散されてもよい。コンピュータ可読媒体306は、コンピュータプログラム製品内で具現化されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料内にコンピュータ可読媒体を含んでもよい。当業者は、特定の適用例および全体的なシステムに課された全体的な設計制約に応じて、本開示全体にわたって提示される上述の機能を最適に実施する方法が認識されよう。
図4は、本開示の態様による、アクセスネットワークにおいて下位エンティティ104と通信するスケジューリングエンティティ102の図400である。DLでは、コアネットワークからの上位レイヤパケットが、コントローラ/プロセッサ475に供給される。コントローラ/プロセッサ475は、L2レイヤの機能を実現する。DLでは、コントローラ/プロセッサ475は、ヘッダ圧縮、暗号化、パケットのセグメント化および並べ替え、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化、ならびに様々な優先度メトリックに基づく下位エンティティ104への無線リソース割振りを行う。コントローラ/プロセッサ475はまた、HARQ動作、失われたパケットの再送、下位エンティティ104へのシグナリングに対する責任を負う。
送信(TX)プロセッサ416は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)に関する種々の信号処理機能を実現する。信号処理機能には、下位エンティティ104における前方誤り訂正(FEC)を促進するためのコーディングおよびインターリービングならびに様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、M直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンステレーションへのマッピングが含まれる。次いで、コーディングされ変調されたシンボルが、並列ストリームに分割される。次いで、各ストリームは、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域において基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して一緒に結合されて、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成する。OFDMストリームは、空間的にプリコーディングされて、複数の空間ストリームを生成する。チャネル推定器474からのチャネル推定値が、コーディングおよび変調の方式を決定するために使用されるとともに、空間処理のために使用される場合がある。チャネル推定値は、下位エンティティ104によって送信された基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出されてもよい。次いで、各空間ストリームは、別個のトランスミッタ418TXを介して異なるアンテナ420に供給されてもよい。各トランスミッタ418TXは、送信用のそれぞれの空間ストリームを用いてRFキャリアを変調してもよい。
下位エンティティ104において、各レシーバ454RXは、そのそれぞれのアンテナ452を介して信号を受信する。各レシーバ454RXは、RFキャリア上に変調されている情報を復元し、その情報を受信(RX)プロセッサ456に供給する。RXプロセッサ456は、L1レイヤの種々の信号処理機能を実施する。RXプロセッサ456は、下位エンティティ104を宛先とする任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行してもよい。複数の空間ストリームが下位エンティティ104を宛先とする場合、それらの空間ストリームは、RXプロセッサ456によって単一のOFDMシンボルストリームとして組み合わされてもよい。次いで、RXプロセッサ456は、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボル、および基準信号が、スケジューリングエンティティ102によって送信された最も可能性の高い信号コンステレーションポイントを判定することによって復元され復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器458によって計算されたチャネル推定値に基づいてもよい。次いで、軟判定は復号されデインタリーブされて、物理チャネル上でスケジューリングエンティティ102によって最初に送信されたデータおよび制御信号を復元する。次いで、データ信号および制御信号は、コントローラ/プロセッサ459に供給される。
コントローラ/プロセッサ459はL2レイヤを実現する。コントローラ/プロセッサは、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリ460に関連付けることができる。メモリ460は、コンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ459は、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化、パケット再組立、解読、ヘッダ圧縮解除、制御信号処理を行う。次いで、上位レイヤパケットはデータシンク462に供給され、データシンク462はL2レイヤの上方のすべてのプロトコルレイヤを表す。様々な制御信号が、L3処理のためにデータシンク462に供給されてもよい。コントローラ/プロセッサ459はまた、HARQ動作をサポートするために、確認応答(ACK)および/または否定応答(NACK)のプロトコルを使用して誤り検出を行う責任を負う。
ULでは、データソース467は、上位レイヤパケットをコントローラ/プロセッサ459に提供するために使用される。データソース467は、L2レイヤの上方のすべてのプロトコルレイヤを表す。コントローラ/プロセッサ459は、スケジューリングエンティティ102によるDL送信に関して説明した機能と同様に、ヘッダ圧縮、暗号化、パケットのセグメント化および並べ替え、ならびに、スケジューリングエンティティ102による無線リソース割振りに基づく論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行うことによって、ユーザプレーンおよび制御プレーンに関するL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ459はまた、HARQ動作、失われたパケットの再送、スケジューリングエンティティ102へのシグナリングに対する責任を負う。
適切なコーディングおよび変調の方式を選択し、空間処理を容易にするために、スケジューリングエンティティ102によって送信された基準信号またはフィードバックからチャネル推定器458によって導出されたチャネル推定値が、TXプロセッサ468によって使用されてもよい。TXプロセッサ468によって生成された空間ストリームは、別個のトランスミッタ454TXを介して異なるアンテナ452に供給されてもよい。各トランスミッタ454TXは、送信用のそれぞれの空間ストリームを用いてRFキャリアを変調してもよい。
UL送信は、スケジューリングエンティティ102において、下位エンティティ104におけるレシーバ機能に関して説明した方法と同様の方法で処理される。各レシーバ418RXは、それのそれぞれのアンテナ420を通じて信号を受信する。各レシーバ418RXは、RFキャリア上に変調されている情報を復元し、その情報をRXプロセッサ470に供給する。RXプロセッサ470は、L1レイヤを実装してもよい。
コントローラ/プロセッサ475はL2レイヤを実現する。コントローラ/プロセッサ475は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリ476に関連付けることができる。メモリ476は、コンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ475が、下位エンティティ104からの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化、パケット再組立、解読、ヘッダ圧縮解除、制御信号処理を行う。コントローラ/プロセッサ475からの上位レイヤパケットは、コアネットワークに供給される場合がある。コントローラ/プロセッサ475はまた、HARQ動作をサポートするために、ACKおよび/またはNACKプロトコルを使用して誤り検出を行う責任を負う。
図5は、DLセントリックTDDサブフレーム501とULセントリックTDDサブフレーム551の同時通信の一例を示す図500である。図5に示す例では、DLセントリックTDDサブフレーム501は、第1のスケジューリングエンティティ102A(スケジューリングエンティティ#1)と第1の下位エンティティ104A(下位エンティティ#1)との間で通信され、ULセントリックTDDサブフレーム551は、第2の下位エンティティ104B(下位エンティティ#2)と第2のスケジューリングエンティティ102B(スケジューリングエンティティ#2)との間で通信される。いくつかの例では、これらのサブフレームの各々が16個のシンボルを含んでもよい。これらの送信のカバレージエリアが互いに重なり合っていると、この2つのサブフレームが互いに干渉することがある。言い換えれば、一方のサブフレームの送信が他方のサブフレームの送信に干渉する場合がある。たとえば、ULセントリックTDDサブフレーム551はDLセントリックTDDサブフレーム501に干渉することがある。
当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく(たとえば、2つの送信間の)「干渉」の概念を(たとえば、その2つの送信間の)「衝突」の概念に関係付けてもよいことが理解されよう。図5に示すエンティティは、基準信号を送信することもある。いくつかの例では、そのような基準信号は、受信された情報の復号および/または復調を補助してもよい。いくつかの例では、そのような基準信号は、他の送信からの干渉を捕捉する場合がある。たとえば、第1のスケジューリングエンティティ102A(スケジューリングエンティティ#1)は、DLセントリックTDDサブフレーム501においてDL基準信号を送信する場合がある。同時通信されるULセントリックTDDサブフレーム551は、DL基準信号に干渉することがある。同時通信されるULセントリックTDDサブフレーム551による干渉が、そのDL基準信号において捕捉される場合がある。第1の下位エンティティ104A(下位エンティティ#1)は、そのDL基準信号を受信し、そのDL基準信号において捕捉された干渉を分析することによって干渉測定を実行してもよい。しかし、これらの基準信号が他の送信からの干渉を正確に捕捉しないと、それらのエンティティは、図6を参照しながら以下でより詳細に説明するように他の場合に可能な程度の効率で通信することができなくなることがある。
図6は、いくつかの既存の構成によるDLセントリックTDDサブフレーム601およびULセントリックTDDサブフレーム651の一例を示す図600である。図5を参照しながら上記でより詳細に説明したように、これらの通信は同時に互いのカバレージエリア内で行われることがあり、それによって、一方の通信が他方の通信に干渉する可能性がある。既存の構成では、DLセントリックTDDサブフレーム601は、UE固有基準信号(UERS)、セル固有基準信号(CRS)、および/または物理チャネル制御チャネル(PDCCH)を含む第1の部分602を含んでもよい。一般に、CRSおよび/またはPDCCHは、本明細書においてより詳細に説明するように制御情報を含む。図6に示す例では、CRSおよび/またはPDCCHは、DLセントリックTDDサブフレーム601の第1の部分602用に割り振られた帯域幅の中心またはその近くに含まれる。一般に、UERSは、他の通信からの干渉を捕捉するのに使用される基準信号である。たとえば、UERSは、ULセントリックTDDサブフレーム651によって生じることがある干渉を捕捉するために装置によって利用されてもよい。図6に示す例では、UERSは、DLセントリックTDDサブフレーム601の第1の部分602用に割り振られた帯域幅の中心から離れた位置に含まれる。
いくつかの構成では、UERSは時間T0において通信されてもよい。しかし、時間T0において、ULセントリックTDDサブフレーム651は、割り振られた帯域幅におけるあらゆる周波数における専用の通信を含まない場合がある。たとえば、図6は、ULセントリックTDDサブフレーム651の第1の部分652の中心周波数から離れた位置の領域には専用のチャネルがないことを示す。ULセントリックTDDサブフレーム651の第1の部分652のそれらの領域では専用の通信が行われないこともあるので、DLセントリックTDDサブフレーム601の第1の部分602の間に通信されるUERSは、ULセントリックTDDサブフレーム651からの干渉を正確に捕捉しない場合がある。言い換えれば、時間T0において、DLセントリックTDDサブフレーム601の第1の部分602において通信されるUERSは、ULセントリックTDDサブフレーム651の第1の部分652から干渉を正確に捕捉しない場合がある。
いくつかの構成では、UERSは時間T1において通信されてもよい。時間T1において、図6に示すように、DLセントリックTDDサブフレーム601のデータ部分(たとえば、部分604)の間にUERSが通信されてもよい。UERSは、いくつかのサブキャリア上でいくつかの他のサブキャリアがPDSCHに利用される時間(たとえば、時間T1)に通信されてもよい。しかし、図6に示すように、時間T1において、ULセントリックTDDサブフレーム651はガード期間(GP)654を有する。一般に、GP654は、通信が行われない期間である。GP654は、別個の送信が互いに干渉しないようにするために利用されてもよい。そのような干渉は、伝搬遅延、エコー、反射、および/または様々な他の要因によって生じる場合がある。図6に示す例を参照する。GP654は、ULセントリックTDDサブフレーム651の第1の部分652からの送信がGP654の後に続く部分656に干渉しないようにするために利用されてもよい。当業者は、GPが、本開示の範囲から逸脱することなく、ガード間隔、フレーム間隔、および様々な他の用語で呼ばれる場合もあることが理解されよう。
UERSが、GP654と同時の時間(たとえば、時間T1)におけるDLセントリックTDDサブフレーム601において通信されるので、UERSは、同時通信されるULセントリックTDDサブフレーム651からの干渉を正確に捕捉しない場合がある。言い換えれば、時間T1において、UERSの少なくとも一部が、同時通信されるULセントリックTDDサブフレーム651における非通信期間である場合があるGP654と重なり合う。したがって、UERSは、UERSがGP654と重なり合う期間の間同時通信されるULセントリックTDDサブフレーム651からの干渉を必ずしも捕捉するとは限らない。言い換えれば、時間T1において、(ULセントリックTDDサブフレーム651がGP654の間「無信号状態」であり、それによって、ULセントリックTDDサブフレーム651によって生じる場合がある干渉を基準信号が正確に捕捉するのを妨げるので)DLセントリックTDDサブフレーム601の第2の部分604において通信されるUERSは、ULセントリックTDDサブフレーム651からの干渉を正確に捕捉しない場合がある。
上記の例では、UERSがULセントリックTDDサブフレーム651からの干渉を正確に捕捉しない場合があるいくつかの状況について説明した。同時通信からの干渉に関する不正確な情報は、干渉測定、干渉減衰、および/またはヌル化利得に関する装置によって利用される共分散行列(Rnn)に悪影響を及ぼす場合がある。一般に、本装置は、様々な基準信号(たとえば、UERS)を使用してRnnを推定する場合がある。本装置は、Rnnとして、通信される情報またはデータに生じるRnnにできるだけ近い値を推定することを試みる場合がある。したがって、基準信号(たとえば、UERS)が他の同時通信による真の干渉を正確に捕捉するとき、推定されるRnnの精度は比較的高くなる場合がある。他の同時通信からの干渉に関する正確な情報がない場合、装置は、他の場合には可能な程度に効率的かつ効果的に通信することができないことがある。したがって、DLセントリックTDDサブフレーム601およびULセントリックTDDサブフレーム651の既存の構成には、干渉捕捉の向上を可能にする拡張機能が有益である。
図7は、本開示の態様によるDLセントリックTDDサブフレーム701およびULセントリックTDDサブフレーム751の一例を示す図700である。図7に示されている例に示すように、UERSは、ULセントリックTDDサブフレーム751のGP754の外側に位置するDLセントリックTDDサブフレーム701の部分704の間に通信されてもよい。いくつかの例では、UERSは、ULセントリックTDDサブフレーム751の特定の基準信号に整合するDLセントリックTDDサブフレーム701の部分704の間に通信されてもよい。より詳細には、いくつかの例では、この特定の基準信号はDMRSであってもよい。一般に、DMRSは、他の通信からの干渉を捕捉するためにULセントリックTDDサブフレーム751において利用される場合がある基準信号である。したがって、いくつかの既存のシステムにおいて実行される場合があるように時間T1においてUERSを通信するのではなく、図7に示すように、ULセントリックTDDサブフレーム751のDMRSに整合するその後の時間T2においてUERSが通信されてもよい。したがって、UERSは、(図6を参照しながら上記において説明したように)既存の構成におけるUERSを使用して干渉が捕捉される場合よりも正確にULセントリックTDDサブフレーム751からの干渉を捕捉することができる。
図7に示す例は、UERSがDMRSに整合し、DMRSが物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の先頭部分に位置することを示す。UERSとDMRSをそれぞれのTDDサブフレームにおいて比較的早い時間に整合させると、それぞれのTDDサブフレームにおいて比較的遅い時間にUERSとDMRSを整合させる場合と比較して処理が高速になり、干渉捕捉が向上する場合がある。それにもかかわらず、当業者は、図7に示す例示的な構成が説明の目的で示されており、様々な代替整合が存在し、本開示の範囲内であることが理解されよう。たとえば、整合したUERSとDMRSが、本開示の範囲から逸脱することなくそれぞれのTDDサブフレームの比較的遅い位置に向かってシフトされてもよい。UERSとDMRSを整合させることによって干渉捕捉が向上することに加えて、UERSとDMRSが直交するとき、整合したUERSとDMRSによってリンク間マルチユーザ多入力多出力(MU-MIMO)が可能になる場合がある。リンク間MU-MIMOは、DL基準信号(たとえば、UERS)およびUL基準信号(たとえば、DMRS)に直交ポートを割り当てることによって可能になる場合がある。リンク間MU-MIMOは、仮想セル識別子(ID)を使用することによって実現されてもよい。リンク間MU-MIMOは、図7に示すサブフレームに存在する場合がある直交設定によって可能になることがあるが、リンク間MU-MIMOは図6に示すサブフレームでは可能にならない場合がある。図6に示すサブフレームでは、UERSとDMRSが時間整合せず、直交ポートが割り当てられない場合がある。
図7に示す例は、UERSが周波数領域におけるすべてのトーンを利用する場合を示すが、当業者は、UERSが、本開示の範囲から逸脱することなく周波数領域におけるすべてのトーンよりも少ない数のトーンを利用してもよいことが理解されよう。言い換えれば、UERSは、周波数領域のトーンのサブセットだけを使用して通信されてもよい。当業者は、UERS用に割り振られた部分の直前の部分703が、本開示の範囲から逸脱することなく様々なタイプの情報を含んでもよいことも理解するであろう。たとえば、そのような部分703は、制御情報、(たとえば、PDSCHの追加の部分としての)データ、および/または様々な他の適切な情報を含んでもよい。当業者は、そのような部分703が、本開示の範囲から逸脱することなく未使用であってもよい(たとえば、部分703には有用な情報が設けられなくてもよい)ことが理解されよう。
本装置が、(本明細書において説明する)サブフレーム構造のうちのどれが利用されるかを時々動的に判定してもよい。言い換えれば、本装置が、1つまたは複数の基準に基づいて図6に示すDLセントリックTDDサブフレーム601の構造を利用するかそれとも図7に示すDLセントリックTDDサブフレーム701の構造を利用するかを判定するように構成されてもよい。基準の例は、DLセントリックTDDサブフレーム601、701に関連するサービス品質(QoS)情報であってもよい。たとえば、DLセントリックTDDサブフレーム601、701に関連するQoS情報は、DLセントリックTDDサブフレーム601、701がミッションクリティカルな(MiCr)データを含むことを示してもよい。MiCrデータは、それに関連するレイテンシ要件が比較的低いデータを指すことがある。MiCrデータは、その対象/宛先となる装置に関する比較的高い重要性を有する場合がある。いくつかの例では、本装置は、DLセントリックTDDサブフレーム601がMiCrデータを含むことをQoS情報が示すときに図6に示すDLセントリックTDDサブフレーム601の例の構造を利用することを決定してもよい。いくつかの例では、本装置は、DLセントリックTDDサブフレーム601が非MiCrデータを含むことをQoS情報が示すときに図7に示すDLセントリックTDDサブフレーム701の例の構造を利用することを決定してもよい。しかし、これらの例は、特定の実装形態に基づいて変形することができ、したがって、他の例も本開示の範囲内である。
基準の別の例は、その装置によって受信される特定の制御情報であってもよい。たとえば、本装置は、そのような制御情報に基づいて図6に示すDLセントリックTDDサブフレーム601の構造を利用するかそれとも図7に示すDLセントリックTDDサブフレーム701の構造を利用するかを判定するように構成されてもよい。そのような制御情報は、DLセントリックTDDサブフレーム601、701におけるUERSの通信を図6を参照しながら説明した構造から図7を参照しながら説明した構造に本装置が動的に調整すべきであるかどうかを指示してもよい。したがって、本装置は、DLセントリックTDDサブフレーム601、701におけるUERSの通信を別の同時通信のGP654、754の後に続く時間に(たとえば、時間T1から時間T2に)動的に調整することを決定してもよい。
当業者は、そのような制御情報が、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの形式、タイプ、構造、および/または構成の装置に提供されてもよいことが理解されよう。いくつかの例では、そのような制御情報はUERSの通信の前に受信される。いくつかの例では、そのような制御情報は、DLセントリックTDDサブフレーム601、701の第1の部分602、702(たとえば、CRS、PDCCH、および/またはその部分602、702における他のチャネル)に含められてもよい。いくつかの例では、そのような情報は、ネットワーク(たとえば、eNB、スケジューリングエンティティなど)からのブロードキャストされるメッセージを介して装置に提供されてもよい。いくつかの例では、そのような制御情報はバックホールを介して提供されてもよい。いくつかの例では、そのような制御情報は、現在のTDDサブフレームに先行するサブフレームから装置に提供されてもよい。いくつかの例では、そのような制御情報は送信時間間隔おきに提供されてもよい。いくつかの例では、そのような制御情報は、無線リソース制御シグナリングに基づいて半静的スケールで提供されてもよい。いくつかの例では、そのような制御情報はレイヤ1シグナリングを介して提供されてもよい。そのような制御情報を提供するための追加の技法および代替技法が存在し、それらの技法は本開示の範囲内である。
図8は、本開示の態様によるDLセントリックTDDサブフレーム801およびULセントリックTDDサブフレーム851の別の例を示す図800である。図8に示す例では、1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンが、TDDサブフレームのデータ部分において通信される。DLセントリックTDDサブフレーム801を参照するとわかるように、1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンは、PDSCHを含む部分804において通信されてもよい。ULセントリックTDDサブフレーム851を参照するとわかるように、1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンは、PUSCHを含む部分858において通信されてもよい。説明の目的で、図8は、1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンが時間T3、T5におけるDLセントリックTDDサブフレーム801において通信され、1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンが時間T4、T6におけるULセントリックTDDサブフレーム851において通信されることを示す。
一般に、パイロットトーンまたはヌルトーンは、別の装置によって同時通信される別のTDDサブフレームからの干渉を捕捉するのに使用されてもよい。これらのTDDサブフレームは、互いに対して、少なくとも部分的に時間的に整合し、少なくとも部分的に時間的に重なり合い、ならびに/あるいは少なくとも部分的に同時に発生する。一例として、時間T3においてDLセントリックTDDサブフレーム801において通信されるパイロットトーンまたはヌルトーンは、ULセントリックTDDサブフレーム851の(PUSCHを有する)同時通信される部分858からの干渉を捕捉してもよい。別の例として、時間T4においてULセントリックTDDサブフレーム851において通信されるパイロットトーンまたはヌルトーンは、DLセントリックTDDサブフレーム801の(PDSCHを有する)同時通信される部分804からの干渉を捕捉してもよい。これらのパイロットトーンまたはヌルトーンによって捕捉される任意の干渉が、上記においてより詳細に説明したRnnを推定するのに利用されてもよい。
図8に示す例は、PUSCHおよび/またはPDSCHにおいて通信されるパイロットトーンまたはヌルトーンを示すが、当業者は、そのようなパイロットトーンまたはヌルトーンが、本開示の範囲から逸脱することなくTDDサブフレーム任意の他の部分において通信されてもよいことが理解されよう。図8に示す例は、TDDサブフレームの各々における2つのパイロットトーンまたはヌルトーンを示すが、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、それぞれのTDDサブフレームに任意の正数のパイロットトーンまたはヌルトーンが含められてもよいことが理解されよう。当業者はまた、いくつかの状況では、より多くのパイロットトーンまたはヌルトーンが、相対的により正確な干渉情報を提供する場合があることが理解されよう。
それぞれのTDDサブフレームにおけるパイロットトーンが別のサブフレームのデータ(たとえば、非パイロットトーン、非ヌルトーン)に時間整合することも可能である。たとえば、時間T3、T5において、DLセントリックTDDサブフレームにおけるパイロットトーンはPUSCHに含まれるデータに整合してもよく、時間T4、T6において、ULセントリックTDDサブフレーム851におけるパイロットトーンはPDSCHに含まれるデータに整合してもよい。当業者はまた、TDDサブフレーム801、851におけるヌルトーンが互いに時間整合することは(両方のサブフレームが「無信号状態」であるときには干渉が正確に検出されないので)理想的ではない場合があることを理解されよう。しかし、TDDサブフレーム801、851におけるパイロットトーンが互いに時間整合することは(それらのパイロットトーンが互いの存在を捕捉することがあるので)可能である場合がある。
図8に示す例は図6に示すサブフレーム構造とある程度の類似性を有するサブフレーム構造に含まれる1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンを示すが、当業者は、これらのパイロットトーンまたはヌルトーンのうちの1つまたは複数が代替的に、本開示の範囲から逸脱することなく、図7に示すサブフレーム構造とある程度の類似性を有するサブフレーム構造に含まれてもよいことが理解されよう。言い換えれば、上記において図7を参照しながら例示し説明したように、UERSがDMRSに時間整合するときでも、1つまたは複数のパイロットトーンが図8に示すように含まれる場合がある。
図9は、本開示の態様による、様々なプロセスおよび/または方法の一例を示す図900である。これらのプロセスおよび/または方法のうちの任意の1つまたは複数が、本明細書において説明する任意の装置によって実行されてもよい。ブロック902では、本装置は、TDDサブフレームの構造を調整するかどうかを指示するように構成される情報を含むシグナリングを受信してもよい。いくつかの例では、そのような情報は制御情報を含んでもよい。いくつかの例では、そのような情報はQoSに対応してもよい。
ブロック904において、本装置は、TDDサブフレームの構造を調整するかどうかを判定してもよい。たとえば、本装置は、受信されたシグナリングに基づいて、制御チャネル、データ、および/またはUERSなどの基準信号用に割り振られる時間またはサブキャリアを調整するかどうかを判定してもよい。
一方、本装置は、ブロック906において、TDDサブフレームの構造を調整しないことを決定した場合、第1のTDDサブフレームのデータ部分において1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンを通信してもよい。1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンは、別の装置によって通信される第2のTDDサブフレームからの干渉を捕捉するのに使用されてもよい。たとえば、図8を参照するとわかるように、1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンが時間T3、T5におけるDLセントリックTDDサブフレーム801において通信されてもよく、1つまたは複数のパイロットトーンまたはヌルトーンが時間T4、T6におけるULセントリックTDDサブフレーム851において通信されてもよい。図8に示すように、1つのTDDサブフレームが、別のTDDサブフレームの通信と少なくとも部分的に同時に通信されてもよい。
一方、ブロック908において、本装置は、TDDサブフレームの構造を調整するかどうかを判定してもよい。たとえば、本装置は、制御チャネル、データ、および/または基準信号用に割り振られる時間またはサブキャリアを調整してもよい。そのような基準信号の非限定的な例には、UERS、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、およびサウンディング基準信号(SRS)が含まれる。いくつかの例では、基準信号は、別の装置によって通信されるULセントリックTDDサブフレームのDMRSに時間整合してもよい。たとえば、図6に示す既存の構成において実行される場合があるように時間T1において基準信号を通信するのではなく、図7に示すように、ULセントリックTDDサブフレーム751のDMRSに時間整合するその後の時間T2において基準信号が通信されてもよい。したがって、基準信号は、既存の構成における基準信号を使用して干渉が捕捉される場合よりも正確にULセントリックTDDサブフレーム751からの干渉を捕捉することができる。
いくつかの構成では、ブロック910において、本装置は、基準信号がDMRSに直交するときに基準信号をリンク間MU-MIMOに利用してもよい。たとえば、図7を参照するとわかるように、時間整合したUERSとDMRSは、UERSがDMRSに直交するときにリンク間MU-MIMOを可能にする場合がある。リンク間MU-MIMOは、DL基準信号(たとえば、UERS)およびUL基準信号(たとえば、DMRS)に直交ポートを割り当てることによって可能になる場合がある。
図9を参照しながら説明した方法および/またはプロセスは、例示を目的として提示されており、本開示の範囲を制限するものではない。図9を参照しながら説明した方法および/またはプロセスは、本開示の範囲から逸脱することなく図9に示す方法および/またはプロセスとは異なるシーケンスにおいて実行されてもよい。さらに、図9を参照しながら説明した方法および/またはプロセスのうちのいくつかまたはすべてが、本開示の範囲から逸脱することなく個別に実行されならびに/あるいはまとめて実行されてもよい。開示される方法におけるステップの特定の順序または階層は、例示的なプロセスを示すことを理解されたい。設計上の選好に基づいて、方法におけるステップの特定の順序または階層が並べ替えられてもよいことが理解される。添付の方法クレームは、例示的な順序で様々なステップの要素を提示し、特に記載されない限り、提示された特定の順序または階層に限定されることを意味しない。