JP6960870B2 - 橋脚構築方法 - Google Patents

橋脚構築方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6960870B2
JP6960870B2 JP2018033240A JP2018033240A JP6960870B2 JP 6960870 B2 JP6960870 B2 JP 6960870B2 JP 2018033240 A JP2018033240 A JP 2018033240A JP 2018033240 A JP2018033240 A JP 2018033240A JP 6960870 B2 JP6960870 B2 JP 6960870B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gap
pier
panel
stigma
column
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018033240A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019148108A (ja
Inventor
光則 村尾
臨 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd filed Critical Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd
Priority to JP2018033240A priority Critical patent/JP6960870B2/ja
Publication of JP2019148108A publication Critical patent/JP2019148108A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6960870B2 publication Critical patent/JP6960870B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Description

本開示は、柱本体部と柱頭部とを有する橋脚の構築方法に関する。
山間部の谷あい等では、高さの大きな鉄筋コンクリート造の橋脚が建設されることがある。そのような橋脚は、基礎上に所定の高さのコンクリート構造物の構築をリフト毎に繰り返して鉛直方向に高さを増してゆく必要があるため、構築に時間がかかる上、断面寸法も大きくなる。そのため、近年では、橋脚の外周面の部分にプレキャストコンクリートを用い、これを型枠として利用するハーフプレキャスト工法が増えている。
また、リフト毎に橋脚を構築してゆく場合には、上下方向に延びる主鉄筋を接続する必要がある上、帯鉄筋及び中間帯鉄筋の組立にも時間がかかる。そこで、橋脚表面を形成するプレキャストコンクリート製のパネル部材に予め帯鉄筋及び中間帯鉄筋を埋め込んでおき、このパネル部材を、複数リフト分の長さを有する主鉄筋が建て込まれた構築中の橋脚上に建て込む作業と、パネル部材の内部にコンクリートを打設する作業とを繰り返し行うSPER工法を本出願人は開発している(非特許文献1参照)。SPER工法は、現場での鉄筋組立作業を省力化できるため、工期を大幅に短縮することができる。
[online]、平成28年12月1日検索、インターネット(URL: http://www.smcon.co.jp/service/sper/)
ところで、川や湖、海等に橋脚が設けられる場合、鋼管矢板井筒基礎の上に橋脚が構築されることがある。更に、橋脚を構築する部分に鋼管矢板井筒の支保工の切梁が必要になることがある。このような場合、切梁よりも低い高さまで橋脚の下部を構築し、鋼管矢板井筒内に土砂を埋め戻したり注水したりして鋼管矢板井筒の側圧を低下させ、切梁を撤去した後に橋脚の構築を再開することで、橋脚を完成させることができる。しかしながら、このような手順をとると、橋脚が完成した後にしか橋の上部工を着手することができないため、非特許文献1記載のSPER工法を用いたとしても、橋梁工事の工期の長期化は避けられない。
本発明は、このような背景に鑑み、このような背景に鑑み、橋梁工事の工期を短縮できる橋脚の構築方法を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明のある態様は、柱本体部(8)と前記柱本体部の上に配置される柱頭部(9)とを有する橋脚(2)を構築するための橋脚構築方法であって、外側パネル(34)、内側パネル(35)、及び前記外側パネルと前記内側パネルとを連結する連結部(36)を有し、複数の帯鉄筋(32)及び複数の中間帯鉄筋(33)を含む鉄筋篭(38)が一体化されたプレキャストコンクリートからなる複数のパネル部材(30)を用意するステップ(ST1)と、前記柱本体部の輪郭に沿って且つ少なくとも周方向の1箇所に隙間(41)を空けて、複数の前記パネル部材を並べるステップ(ST12)と、前記外側パネル、前記内側パネル及び少なくとも2つの前記連結部によって閉じられた、前記隙間が設けられた部分以外の閉空間(37)にコンクリートを打設するステップ(ST14)と、前記パネル部材を並べるステップ及び前記閉空間にコンクリートを打設するステップを、前記柱本体部の高さになるまで繰り返し、前記隙間が上方へ延長された、前記柱本体部の未完成状態である柱本体中間体(48)を構築するステップ(ST2(ST11−ST16))と、前記柱本体中間体の上に前記柱頭部を構築するステップ(ST3)と、前記柱頭部の下方にて前記柱本体中間体の前記隙間を間詰めして前記柱本体部を完成させるステップ(ST4、ST7)とを含むことを特徴とする。
この構成によれば、隙間が上方へ延長された柱本体中間体を構築した後に、柱本体中間体の上に柱頭部を構築するため、柱頭部の上で行われる或いは柱頭部から張り出すように行われる橋梁の上部工を橋脚工事が完了する前に着工できる。このように、柱本体部を完成させる工事は、クリティカルではなく、上部工と並行して行えばよいため、橋梁工事の工期を短縮することができる。
また、上記構成において、前記柱本体部(8)を完成させるステップ(ST4、ST7)は、前記隙間(41)の両側に配置された前記パネル部材(30)の帯鉄筋(32)を、機械継手ユニット(43)を介して互いに連結するステップ(ST31、ST43)と、前記隙間の両側に配置された前記パネル部材の前記内側パネル(35)間及び前記外側パネル(34)間を塞ぐように、型枠(50)又は前記柱本体部の周縁部をなすプレキャストコンクリート製の継手パネルを組み立てるステップ(ST32、ST44)と、前記型枠又は前記継手パネルによって閉じられた前記隙間にコンクリートを打設するステップ(ST33、ST45)とを含むとよい。
この構成によれば、柱本体部を完成させる前に柱頭部を構築しても、帯鉄筋を周方向に連続させた上で柱本体部を完成させることができる。
また、上記構成において、前記柱頭部(9)を構築するステップ(ST3)は、前記柱頭部から下方に延出して前記隙間(41)に配置される接続用主鉄筋(31D)を組み立てるステップ(ST25)を含み、前記柱本体部(8)を完成させるステップ(ST7)は、主鉄筋(31)を延長して前記接続用主鉄筋に接続するステップ(ST42)を更に含むとよい。
この構成によれば、柱本体部を完成させる前に柱頭部を構築しても、主鉄筋を縦方向に連続させた上で柱本体部を完成させることができる。
また、上記構成において、前記柱本体部(8)が構築される部分に少なくとも1本の切梁(22)が設けられ、且つ、前記隙間(41)が各切梁に対して平面視において前記柱本体部(8)を通過する周方向の2箇所に設けられており、前記柱頭部(9)を構築するステップ(ST3)の後に、前記少なくとも1本の切梁を撤去するステップ(ST6)を更に含み、前記柱本体部を完成させるステップ(ST4、ST7)は、前記少なくとも1本の切梁よりも低い空間において、前記型枠(50)又は前記継手パネルを組み立てるステップ(ST32)及び前記隙間にコンクリートを打設するステップ(ST33)を行って前記隙間の下部を間詰めするステップ(ST4)と、前記少なくとも1本の切梁が撤去された空間において、前記型枠又は前記継手パネルを組み立てるステップ(ST44)及び前記隙間にコンクリートを打設するステップ(ST45)を行って前記隙間の上部を間詰めするステップ(ST7)とを含むとよい。
この構成によれば、切梁が残っている状態で構築した柱本体中間体の上に柱頭部を構築することができる。即ち、切梁の撤去作業がクリティカルでなくなり、橋梁工事の工期短縮が可能である。また、切梁を撤去しながら、隙間を段階的に間詰めして柱本体部を完成させることができる。
また、上記構成において、前記隙間の下部を間詰めするステップ(ST4)が、前記柱頭部を構築するステップ(ST3)の後に行われるとよい。
隙間の下部を間詰めするステップは、切梁が干渉しないことから、柱頭部を構築するステップの前に、例えば柱本体中間体を構築する際に一緒に構築することもできるが、この構成によれば、柱本体中間体を早急に構築してより早期に柱頭部を構築することができる。
また、上記構成において、前記橋脚(2)が鋼管矢板井筒基礎(10)の上に構築され、前記切梁(22)を撤去するステップ(ST6)の前に、前記切梁の下方にて前記橋脚の周囲に土砂を埋め戻す又は注水する第1埋め戻しステップ(ST5)と、前記隙間の下部を間詰めするステップ(ST4)の後に、前記橋脚の周囲に土砂を埋め戻す又は注水する第2埋め戻しステップ(ST8)とを更に含むとよい。
この構成によれば、橋脚が鋼管矢板井筒基礎の上に構築されるものであっても、埋め戻しを段階的に行いながら、切梁を安全に撤去できる。
このように本発明によれば、橋梁工事の工期を短縮できる橋脚の構築方法を提供することができる。
実施形態に係る方法を適用して構築する橋梁の側面図 実施形態に係る方法を適用して構築する橋梁の正面図 図1に示される基礎の橋脚構築前の状態を示す横断面図 図1に示される基礎の橋脚構築前の状態を示す平面図 図1に示される橋脚の施工割付を示す正面図 図1に示される橋脚の施工割付を示す平面図 図6に示される橋脚端部の詳細平面図 図6に示される橋脚中間部の詳細平面図 実施形態に係る橋脚構築方法の手順を示すフロー図 図9に示される柱本体中間体構築工の手順を示すフロー図 柱本体中間体構築工が完了した状態の橋脚の正面図 図9に示される柱頭部構築工の手順を示すフロー図 柱頭部構築工が完了した状態の橋脚の正面図 図9に示される隙間下部間詰め工の手順を示すフロー図 隙間下部間詰め工が完了した状態の橋脚の正面図 図9に示される隙間上部間詰め工の手順を示すフロー図 隙間上部間詰め工が完了した状態の橋脚の正面図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は実施形態に係る方法を適用して構築する橋梁1の側面図であり、図2はその正面図である。図1及び図2に示されるように、橋梁1は、橋軸方向に離間するように配置された3つ以上の橋台や橋脚2等の支持台間の多径間にわたって橋桁3が連続するように設けられた連続桁形式の多径間連続橋である。
橋桁3は、支承4を介して橋脚2に支持されており、上床版5と下床版6とを複数のウェブ7により連結したコンクリートからなる連続箱桁である。図示例では、橋桁3は、橋軸直角方向に離間する4つのウェブ7を有する多重箱桁とされている。両端に配置された2つのウェブ7は、上方に向けて拡開するように傾斜しており、中央に配置された2つのウェブ7は、それぞれ鉛直方向に延在している。両端に配置された2つのウェブ7は、下端が下床版6の橋軸直角方向の端部に、上端が上床版5の橋軸直角方向の中間部に結合している。上床版5は、下床版6よりも幅広に形成され、ウェブ7から側方に張り出している。下床版6及び1対のウェブ7の幅は橋脚2の幅よりも小さく、上床版5の幅は橋脚2の幅よりも大きくされている。
他の実施形態では、橋桁3が、橋脚2の左側のスパンに対応する部分と右側のスパンに対応する部分とで分離していてもよく、支承4を介さずに橋脚2に剛結合されていてもよい。また、橋桁3が2つのウェブ7を有する単一箱桁とされていてもよい。
橋脚2は、橋軸直角方向に長い長円形の概ね一定の断面形状を有しており、実質的に中空構造の柱本体部8と、柱本体部8の上に配置された中実構造の柱頭部9とを有している。橋脚2は、地盤G中に構築された基礎10の上に鉄筋コンクリートにより構築される。
本明細書において、鉄筋コンクリートにより構築されるとは、鉄筋によりコンクリートが補強された一般的な意味の鉄筋コンクリート造だけでなく、PC鋼線やPCケーブル、鋼材、鋼繊維、炭素繊維、アラミド繊維、アラミド筋等が含まれたものも含む。また、コンクリートからなるとは、コンクリートのみからなることを意味するのではなく、構造体としてコンクリートを含むことを意味し、鉄筋コンクリート造や、PC鋼線やPCケーブルにより補強されたプレストレストコンクリート構造、鋼繊維や炭素繊維、アラミド繊維、アラミド筋等により補強された構造であってよい。
実質的に中空構造とは、柱本体部8が、中実構造の柱脚部8Aと柱脚部8Aの上に構築された中空構造の柱部8Bとにより構成されていることを意味する。本実施形態では、互いに分離して橋軸直角方向に1列に配置された4つの中空空間が柱部8Bに形成されている。言い換えれば、橋脚2の柱本体部8は、柱部8Bにおいて、外形輪郭をなす外周壁8Cと、外周壁8Cの内側に橋軸方向に延在するように一体に形成された3つの中間壁8Dとを有している。
他の実施形態では、柱本体部8の全体が中実構造とされてもよい。この場合、柱頭部9は、支承4を介して橋桁3を支持する橋脚2の上端部分を指す。また、他の実施形態では、柱頭部9が柱本体部8よりも大きな断面形状を有していてもよい。上記のように橋桁3が橋脚2に剛結合されている場合、橋桁3が張り出す橋脚2の上端部分(連続する橋桁3のうち、橋脚2上に配置された部分とも言える)が柱頭部9をなし、橋脚2の柱頭部9以下の部分が柱本体部8をなす。この場合にも、柱本体部8は実質的に中空構造であってもよく、中実構造であってもよい。
図3は、図1に示される基礎10の橋脚構築前の状態を示す横断面図であり、図4はその平面図である。なお、橋脚2は想像線で示されている。図3及び図4に示されるように、基礎10は、河川の中に構築される鋼管矢板井筒基礎であり、外周縁に環状に井筒状に配置された複数の鋼管矢板11と、複数の鋼管矢板11の内側に下から順に構築された敷砂12、底盤コンクリート13及び頂版コンクリート14とを備えている。互いに隣接する鋼管矢板11同士は、止水処理された継手15(図4に一部のみを示す)によって互いに連結されており、複数の鋼管矢板11によって閉環状の鋼管矢板井筒16が形成されている。本実施形態では、鋼管矢板井筒16は平面視において橋軸直角方向に長い長円形に形成されている。各鋼管矢板11の内部における、頂版コンクリート14や底盤コンクリート13、敷砂12に対応する部分には中詰コンクリート17(図3)が構築されている。頂版コンクリート14は、底面及び上面が、水面18下の現況地盤線19よりも低くなる位置に設けられる。
鋼管矢板井筒16は、その内側にて頂版コンクリート14上に橋脚2を構築する際の土留め壁として機能する。橋脚2の構築後、鋼管矢板井筒16は、頂版コンクリート14の上面近傍の高さで切断され、上部が撤去され、残された下部が図1及び図2に示される基礎10の一部となる。鋼管矢板井筒16が土留め壁として機能する間、鋼管矢板井筒16には外側から土圧及び水圧が作用する。そのため、鋼管矢板井筒16の内側には、H形鋼からなる支保工20が設けられている。本実施形態では、高さの異なる位置に2段の支保工20が設けられた状態で橋脚2が構築される。
支保工20は、頂版コンクリート14の構築のために鋼管矢板井筒16の内側の掘削及び水抜きを行う際には、3段以上(例えば、5段)の段数をもって設けられる。頂版コンクリート14の構築後、不要になった下側の段の支保工20は撤去されており、橋脚2の構築時には、鋼管矢板井筒16の内側に注水するまで撤去できない上側の2段の支保工20が残されている。
各支保工20は、鋼管矢板井筒16の内側に設けられた環状長円形の腹起し21と、腹起し21の内側に架け渡され、橋軸方向に延在する複数(本実施形態では4本)の切梁22と、複数の火打ち23を有している。腹起し21は、1対のフランジを内側及び外側に向けて配置され、各鋼管矢板11との間に間詰め材が充填されることによって各鋼管矢板11を内側から支持する。切梁22は、1対のフランジを上下に向けて配置され、腹起し21の変形を防止するべく腹起し21の内周面に接合される。火打ち23は、切梁22の両端部の左右両側に、切梁22及び腹起し21に対して斜めに接合されている。切梁22は、各段に4本設けられ、合計8本の切梁22が橋脚2を構築する空間を通過している。
次に、橋脚2の構築方法について説明する。
本実施形態では、工期の短縮を図るため、予め帯鉄筋32を埋め込むように形成したプレキャストコンクリート製の複数のパネル部材30(30A、30B)によって橋脚表面を形成する上記SPER工法によって橋脚2を構築する。図5は、図1に示される橋脚2の施工割付を示す正面図であり、図6は、その平面図である。図5に示されるように、橋脚2は、パネル部材30の内部へのコンクリートの打設を6回に分けて行う(6リフトに分けて行う)ように計画される。1リフトのコンクリートの打設高さは概ね5m程度(例えば、5.4m)に計画され、パネル部材30の高さは、パネル部材30を複数段積み重ねて1リフトの高さとなるように計画される。本実施形態では、3段のパネル部材30の高さが1リフトの高さに相当する。
図6に示されるように、各段のパネル部材30は、橋軸直角方向について、中空空間に対応する4箇所で5つに分割されるように計画される。両端に設けられる2つの橋脚端部は中間壁8Dを含んでおらず、中間部に設けられる3つの橋脚中間部は中間壁8Dを含んでいる。これらの分割位置は、平面視において切梁22に整合している。言い換えれば、仮設である切梁22の位置が、パネル部材30の分割位置(中空空間の位置)に整合するように計画されている。本実施形態では、3つの橋脚中間部は互いに同一形状、同一寸法を有し、2つの橋脚端部は互いに同一形状、同一寸法を有している。
更に、トレーラーによる運搬可能な大きさの制限や、揚重設備の吊り上げ荷重の制限等により、各段のパネル部材30は、橋軸方向について2つに分割されるように計画される。橋軸方向に分割された2つのパネル部材30は回転対称をなしており、実質的に同一である。即ち、橋脚2の各段は、概ね1/4円の円弧形状をなす4つのコーナーパネル部材30Aと、T字形状をなす6つの中間パネル部材30Bとの合計10個のパネル部材30によって構成される。
図7は、図6に示される橋脚端部の詳細平面図であり、図8は、図6に示される橋脚中間の詳細平面図である。図7及び図8に示されるように、橋脚2の内部(コンクリート内)には、鉛直に延在する複数の主鉄筋31(31A、31B、31C)と、水平に環状に配置される複数の帯鉄筋32(32A、32B、32C)と、橋脚2の周方向に沿って所定の間隔をもって配置され、水平に延在する複数の中間帯鉄筋33(33A、33B、33C)とが配置されている。
具体的には、橋脚2の外周面に沿って複数の第1主鉄筋31Aが配置され、第1主鉄筋31Aの内側に複数の第2主鉄筋31Bが配置され、橋脚2の内周面及び中間壁8D(図8)の外面に沿って複数の第3主鉄筋31Cが配置されている。第1主鉄筋31Aの外周側には、鉛直方向に所定の間隔をもって配置された複数の第1帯鉄筋32Aが第1主鉄筋31Aを取り囲むように配置されている。第2主鉄筋31Bの外周側には、鉛直方向に所定の間隔をもって配置された複数の第2帯鉄筋32Bが第2主鉄筋31Bを取り囲むように配置されている。第3主鉄筋31Cの内周側には、鉛直方向に所定の間隔をもって配置された複数の第3帯鉄筋32Cが第3主鉄筋31Cにより取り囲まれるように配置されている。
橋脚2の中間壁8D(図8)が設けられた位置には、鉛直方向に所定の間隔をもって配置されて橋軸方向に延在する複数の第1中間帯鉄筋33Aが、前後の第1主鉄筋31Aに端部を係止させてこれらに架け渡されるように配置されている。橋脚2の中間壁8Dが設けられていない位置には、鉛直方向に所定の間隔をもって配置された複数の第2中間帯鉄筋33Bが、橋脚2の周方向の所定の位置にて第1帯鉄筋32Aと第3帯鉄筋32Cとに端部を係止させてこれらに架け渡されている。中間壁8D(図8)の内部には、鉛直方向に所定の間隔をもって配置されて橋軸直角方向に延在する複数の第3中間帯鉄筋33Cが、橋軸方向の所定の位置にて左右の第1中間帯鉄筋33Aに端部を係止させてこれらに架け渡されている。
図7に示されるように、コーナーパネル部材30Aは、それぞれコンクリートからなる外側パネル34、内側パネル35、及び複数の連結パネル36を有している。外側パネル34は橋脚2の外周面を形成し、内側パネル35は橋脚2の内周面を形成する。連結パネル36は、外側パネル34と内側パネル35とを連結しており、外側パネル34及び内側パネル35と協働して、コーナーパネル部材30Aの内部に平面視において閉じられた閉空間37を形成している。また、コーナーパネル部材30Aは、複数の帯鉄筋32及び複数の中間帯鉄筋33を組み立ててなる鉄筋篭38が、一体に設けられたプレキャスト製品として製造されている。帯鉄筋32は、機械継手39を設けることができるように、近接する外側パネル34又は内側パネル35の周方向の端縁から周方向に突出している。
図8に示されるように、中間パネル部材30Bは、それぞれコンクリートからなる外側パネル34、2つの内側パネル35、及び複数の連結パネル36を有している。外側パネル34は橋脚2の外周面を形成し、内側パネル35は橋脚2の内周面及び中間壁8Dの外面を形成する。連結パネル36は、外側パネル34と内側パネル35とを連結する、或いは2つの内側パネル35を連結しており、外側パネル34及び内側パネル35と協働して、中間パネル部材30Bの内部に平面視において閉じられた閉空間37を形成している。また、中間パネル部材30Bは、複数の帯鉄筋32及び複数の中間帯鉄筋33を組み立ててなる鉄筋篭38が、一体に設けられたプレキャスト製品として製造されている。帯鉄筋32及び第1中間帯鉄筋33Aは、機械継手39を設けることができるように、近接する外側パネル34又は内側パネル35の周方向の端縁から周方向に突出している。
なお、主鉄筋31は、頂版コンクリート14から上方へ延出するように設けられており、適宜な位置にて継ぎ足されて上方へ延長されるものであり、鉄筋篭38には含まれていない。主鉄筋31は、パネル部材30を吊り下ろして適切な位置に配置する前に所定の位置に予め配置されており、上記の配置となるようにパネル部材30に下方から挿入される。本実施形態では、主鉄筋31は、頂版コンクリート14から1リフトの高さよりも若干長く突出しており、2リフトの高さに相当する長さの主鉄筋31が順次継ぎ足され、柱頭部9に柱頭部9の下端から下方に突出するように設けられる接続用主鉄筋31D(図13参照)に接続される。
橋軸方向に互いに隣接するパネル部材30の帯鉄筋32同士は、機械継手39によって互いに連結される。また、第1中間帯鉄筋33A同士は、短い中間帯鉄筋33の両端に2つの機械継手39を設けた中間帯鉄筋継手ユニット42によって互いに連結される。機械継手39及び中間帯鉄筋継手ユニット42が配置される位置には、コンクリートパネル(34、35)は設けられておらず、本実施形態では、橋脚2の周縁部をなすコンクリートからなる継手パネル40がコンクリートパネル間を塞ぐように設けられる。これにより、橋軸方向に互いに隣接するパネル部材30間にも閉空間37が形成される。他の実施形態では、継手パネル40を設ける代わりに、型枠を組み付けてコンクリートパネル間を塞いでもよい。
図3及び図4に示されるように、4本×2段、合計8本の切梁22は、橋脚2を構築する空間を通過するように設けられている。そこで、図6に示されるように、平面視において切梁22が設けられた位置に隙間41が形成されるようにパネル部材30が配置される。ここで、隙間41が形成されるように配置されるとは、互いに隣接するパネル部材30の帯鉄筋32同士が切梁22の幅よりも大きな寸法をもって互いに離間することを意味する。図7及び図8に示されるように、橋軸直角方向に互いに隣接するパネル部材30の帯鉄筋32同士は、隙間41に配置された、短い帯鉄筋32の両端に2つの機械継手39を設けた帯鉄筋継手ユニット43を介して互いに連結される。
図9は、実施形態に係る橋脚構築方法の手順を示すフロー図である。図9に示されるように、橋脚2の構築は、次のようにして行われる。即ち、工場やヤードにおいて、上記構成を有するパネル部材30を必要な数だけ製造、用意する(ステップST1)。その後、柱本体中間体48(図11参照)を構築する柱本体中間体構築工を行う(ステップST2)。
図10は、図9に示される柱本体中間体構築工の手順を示すフロー図である。図10に示されるように、柱本体中間体構築工では、積み上げるパネル部材30の段数が、主鉄筋31の組立が必要な所定リフト目(本実施形態では、第2、第4、第6リフト目)でなければ(ステップST11:No)、1段分のパネル部材30を、橋軸直角方向に隣接するもの同士の間に隙間41が形成されるように所定の位置に並べる(ステップST12)。1リフトの段数(本実施形態では、3段)になっていなければ(ステップST13:No)、ステップST12の作業を繰り返し、1リフトの段数である3段までパネル部材30を積み重ねる。この際、橋軸方向に互いに隣接するパネル部材30については、機械継手39(図7)又は中間帯鉄筋継手ユニット42(図8)によって鉄筋同士を連結した後、継手パネル40を配置して鉄筋連結部を閉じて閉空間37とする。
パネル部材30が3段になった後に(ステップST13:Yes)、パネル部材30の内部の閉空間37にコンクリートを打設する(ステップST14)。柱本体部8の構築に必要な5リフトが完了していなければ(ステップST15:No)、ステップST11に戻る。ステップST11で主鉄筋31の組立が必要な所定リフト目である場合には(Yes)、主鉄筋31を組み立て(ステップST16)、ステップST12以降の作業を続ける。ステップST15で柱本体部8の構築に必要な5リフトが完了すると(Yes)、図11に示されるように、隙間41が上方へ延長された、柱本体部8の未完成状態である柱本体中間体48が構築され、本工程が終了する。
図9に戻り、ステップST2の柱本体中間体構築工の後、柱頭部構築工を行う(ステップST3)。図12は、図9に示される柱頭部構築工の手順を示すフロー図である。図12に示されるように、柱頭部構築工では、1段分のパネル部材30を柱本体中間体48上の所定の位置に並べる(ステップST21)。1リフトの段数(本実施形態では、3段)になっていなければ(ステップST22:No)、ステップST21の作業を繰り返し、1リフトの段数になった後に(ステップST22:Yes)、中空空間を塞ぐ柱頭部9の底型枠を組み立てる(ステップST23)。その後、互いに隣接するパネル部材30の帯鉄筋32同士を互いに連結し(ステップST24)、接続用主鉄筋31Dを含む各種鉄筋を組み立てる(ステップST25)。更に、隙間41を塞ぐように側型枠50(図13参照)を組み立て(ステップST26)、コンクリートを打設して(ステップST27)、図13に示されるように柱頭部9を構築する。コンクリートの硬化後、柱頭部9の上に支承4(図2)を取り付け(ステップST28)、本工程が終了する。
柱本体中間体構築工が完了すると、柱頭部9の上で橋桁3を架設する橋梁1の上部工を開始することができる。以降の工事は、上部工と並行して行われてよい。
図9に戻り、説明を続ける。ステップST3の柱頭部構築工の後、隙間下部間詰め工を行う(ステップST4)。図14は、図9に示される隙間下部間詰め工の手順を示すフロー図である。図14に示されるように、隙間下部間詰め工では、下段の切梁22よりも低い空間において、互いに隣接するパネル部材30の帯鉄筋32同士を、帯鉄筋継手ユニット43により互いに連結し(ステップST31)、隙間41の両側に配置されたパネル部材30の内側パネル35間及び外側パネル34間を塞ぐように側型枠50(図15参照)を組み立てる(ステップST32)。その後、側型枠50によって閉じられた隙間41にコンクリートを打設して隙間41の下部を間詰めし(ステップST33)、本工程が終了する。隙間下部間詰め工のコンクリートは、隙間41における第1リフト目に相当する。
図15は、隙間下部間詰め工が完了した状態の橋脚2の正面図である。図9に戻り、説明を続ける。ステップST4の隙間下部間詰め工の後、図15に示されるように間詰めした隙間41の下部の上端よりも低い高さまで鋼管矢板井筒16内に注水し(ステップST5)、支保工20を撤去する(ステップST6)。その後、隙間上部間詰め工を行う(ステップST7)。
図16は、図9に示される隙間上部間詰め工の手順を示すフロー図である。図16に示されるように、隙間上部間詰め工では、次のリフトが、主鉄筋31の組立が必要な所定リフト目(本実施形態では、第2、第4リフト目)であるため(ステップST41:Yes)、隙間41における切梁22が撤去された空間において、第2、第3リフト用の主鉄筋31を組み立てる(ステップST42)。次いで、互いに隣接するパネル部材30の帯鉄筋32同士を、帯鉄筋継手ユニット43により互いに連結し(ステップST43)、第2リフトの側型枠50を組み立て(ステップST44)、側型枠50によって閉じられた隙間41にコンクリートを打設する(ステップST45)。第2〜第5の4リフトが完了していないので(ステップST46:No)、上記ステップST41以降を繰り返す。ステップST41において、第4リフト目である場合(Yes)、ステップST42にて主鉄筋31を組み立てる際には、主鉄筋31を上方に配置されている接続用主鉄筋31Dの下端にも接続する。第5リフトのコンクリートを逆巻きで打設し(ステップST45)、4リフトが完了すると(ステップST46:Yes)、本工程が終了する。
図17は、隙間上部間詰め工が完了した状態の橋脚2の正面図である。図9に戻り、更に説明を続ける。ステップST7の隙間上部間詰め工の後、鋼管矢板井筒16内に土砂などの埋め戻し材を埋め戻し(ステップST8)、鋼管矢板11を切断して上部を撤去する(ステップST9)。これにより、図1及び図2に示される橋脚2が完成する。
次に、このような手順で橋脚2を構築する本実施形態の橋脚構築方法の特徴点と、その効果を説明する。
図10及び図11に示されるように、本橋脚構築方法では、柱本体部8の輪郭に沿って且つ少なくとも周方向の1箇所に隙間41を空けて、複数のパネル部材30を並べるステップST12と、外側パネル34、内側パネル35及び少なくとも2つの連結パネル36によって閉じられた、隙間41が設けられた部分以外の閉空間37にコンクリートを打設するステップST14とを、柱本体部8の高さになる(ステップST15がYesとなる)まで繰り返し、隙間41が上方へ延長された、柱本体部8の未完成状態である柱本体中間体48を構築する(ステップST2)。続いて、図9及び図13に示されるように、柱本体中間体48の上に柱頭部9を構築する柱頭部構築工を行い(ステップST3)、その後、図15及び図17に示されるように、柱頭部9の下方にて柱本体中間体48の隙間41を間詰めして柱本体部8を完成させる(ステップST4及びステップST7)。
そのため、柱頭部9の上で行われる橋梁1の上部工を、ステップST3の柱頭部構築工の後、橋脚工事が完了する前に着工できる。より詳しく説明すると、4本、2段、合計8本の切梁22は、図3及び図4に示されるように、橋脚2を構築する空間を通過するように設けられている。従って、従来は、下側の切梁22よりも低い高さまで橋脚2の下部を構築し、構築した橋脚2の上端よりも低い高さまで鋼管矢板井筒16内に注水し、或いは鋼管矢板井筒16内の埋め戻しを行って支保工20を撤去した後、橋脚2の構築を再開する手順で橋脚2を構築していた。そのため、柱頭部9が完成して橋脚工事が完了した後にしか、上部工を開始することができなかった。これに対し、本実施形態の橋脚構築方法では、柱本体部8を完成させる前に柱頭部9を構築する柱頭部構築工を行い(ステップST3)、柱本体部8を完成させるステップST4以降の工事がクリティカルではなくなり、上部工と並行して行えるため、橋梁工事の工期を短縮することができる。
柱本体部8を完成させる隙間下部間詰め工(ステップST4)及び隙間上部間詰め工(ステップST7)では、図6〜図8、図14及び図16に示されるように、隙間41の両側に配置されたパネル部材30の帯鉄筋32同士を、帯鉄筋継手ユニット43を介して互いに連結し(ステップST31、ステップST43)、隙間41の両側に配置されたパネル部材30の内側パネル35間及び外側パネル34間を塞ぐように、側型枠50を組み立て(ステップST32、ステップST44)、側型枠50によって閉じられた隙間41にコンクリートを打設する(ステップST33、ステップST45)。そのため、柱本体部8を完成させるステップST7の前のステップST3にて柱頭部9を構築しても、帯鉄筋32を周方向に連続させた上で柱本体部8を完成させることができる。
柱頭部9を構築する柱頭部構築工事(ステップST3)では、図12及び図13に示されるように、柱頭部9から下方に延出して隙間41に配置される接続用主鉄筋31Dを組み立てる(ステップST25)。また、柱本体部8を完成させる隙間上部間詰め工(ステップST7)では、図16に示されるように、主鉄筋31を延長して接続用主鉄筋31Dに接続する(ステップST42)。そのため、柱本体部8を完成させるステップST7の前のステップST3にて柱頭部9を構築しても、主鉄筋31を縦方向に連続させた上で柱本体部8を完成させることができる。
隙間下部間詰め工(ステップST4)では、図14に示されるように、切梁22よりも低い空間において、側型枠50を組み立て(ステップST32)、隙間41にコンクリートを打設する(ステップST33)。また、図9に示されるように、柱頭部9を構築する柱頭部構築工(ステップST3)よりも後に、切梁22を撤去し(ステップST6)、隙間上部間詰め工(ステップST7)では、図16に示されるように、切梁22が撤去された空間において、側型枠50を組み立て(ステップST44)、隙間41にコンクリートを打設して(ステップST45)、柱本体部8を完成させる。このような手順を採ることにより、切梁22が残っている状態で構築した柱本体中間体48の上に柱頭部9を構築することが可能になり、切梁22を撤去するステップST6がクリティカルでなくなる。これにより、橋梁工事の工期短縮が可能である。また、切梁22を撤去しながら、隙間41を段階的に間詰めして柱本体部8を完成させることができる。
図9に示されるように、隙間41の下部を間詰めする隙間下部間詰め工(ステップST4)は、切梁22が干渉しないことから、柱頭部9を構築する柱頭部構築工(ステップST3)の前に、例えば柱本体中間体48を構築する柱本体中間体構築工(ステップST2)の際に一緒に行うこともできる。但し、そのようにすると、柱本体中間体48を構築するのにより多くの時間がかかる。本実施形態では、隙間下部間詰め工(ステップST4)が、柱頭部構築工(ステップST3)の後に行われる。そのため、柱本体中間体48を早急に構築してより早期に柱頭部構築工(ステップST3)を行うことができる。
また、ステップST6にて下側の切梁22を撤去する前に、下側の切梁22の下方にて橋脚2の周囲に注水し(ステップST5)、隙間下部間詰め工(ステップST4)の後に、橋脚2の周囲に土砂を埋め戻す(ステップST8)。このように、橋脚2周囲の鋼管矢板井筒16内への注水や埋め戻しが、段階的に行われることから、ステップST6にて切梁22を安全に撤去することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、ステップST32、ステップST44において隙間41を塞ぐために側型枠50を組み立てているが、橋脚2の周縁部をなすコンクリートからなる継手パネル40を組み立ててもよい。また、ステップST3の隙間下部間詰め工は、ステップST3の柱頭部構築工の前に行ってもよい。或いは、切梁22よりも下方においては、パネル部材30の周方向長さを長くして隙間41を形成せず、橋軸方向に互いに隣接するパネル部材30間と同様に継手パネル40によってコンクリートパネル間を塞ぐようにしてもよい。更に、上記実施形態では、柱頭部構築工において、パネル部材30を並べている(ステップST21)が、パネル部材30を用いずに型枠を組み立ててもよい。上記実施形態では、橋脚2の断面形状が長円形の概ね一定の形状とされているが、矩形や円形でもよく、上下方向の位置に応じて変化してもよい。この他、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、手順など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
1 橋梁
2 橋脚
3 橋桁
8 柱本体部
9 柱頭部
10 基礎(鋼管矢板井筒基礎)
20 支保工
22 切梁
30 パネル部材
30A コーナーパネル部材
30B 中間パネル部材
31 主鉄筋
31D 接続用主鉄筋
32 帯鉄筋
33 中間帯鉄筋
34 外側パネル
35 内側パネル
36 連結パネル
37 閉空間
38 鉄筋篭
41 隙間
43 帯鉄筋継手ユニット(機械継手ユニット)
48 柱本体中間体
50 側型枠

Claims (6)

  1. 柱本体部と前記柱本体部の上に配置される柱頭部とを有する橋脚の構築方法であって、
    外側パネル、内側パネル、及び前記外側パネルと前記内側パネルとを連結する連結部を有し、複数の帯鉄筋及び複数の中間帯鉄筋を含む鉄筋篭が一体化されたプレキャストコンクリートからなる複数のパネル部材を用意するステップと、
    前記柱本体部の輪郭に沿って且つ少なくとも周方向の1箇所に隙間を空けて、複数の前記パネル部材を並べるステップと、
    前記外側パネル、前記内側パネル及び少なくとも2つの前記連結部によって閉じられた、前記隙間が設けられた部分以外の閉空間にコンクリートを打設するステップと、
    前記パネル部材を並べるステップ及び前記閉空間にコンクリートを打設するステップを、前記柱本体部の高さになるまで繰り返し、前記隙間が上方へ延長された、前記柱本体部の未完成状態である柱本体中間体を構築するステップと、
    前記柱本体中間体の上に前記柱頭部を構築するステップと、
    前記柱頭部の下方にて前記柱本体中間体の前記隙間を間詰めして前記柱本体部を完成させるステップと
    を含むことを特徴とする橋脚構築方法。
  2. 前記柱本体部を完成させるステップは、
    前記隙間の両側に配置された前記パネル部材の帯鉄筋を、機械継手ユニットを介して互いに連結するステップと、
    前記隙間の両側に配置された前記パネル部材の前記内側パネル間及び前記外側パネル間を塞ぐように、型枠又は前記柱本体部の周縁部をなすプレキャストコンクリート製の継手パネルを組み立てるステップと、
    前記型枠又は前記継手パネルによって閉じられた前記隙間にコンクリートを打設するステップと
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の橋脚構築方法。
  3. 前記柱頭部を構築するステップは、前記柱頭部から下方に延出して前記隙間に配置される接続用主鉄筋を組み立てるステップを含み、
    前記柱本体部を完成させるステップは、主鉄筋を延長して前記接続用主鉄筋に接続するステップを更に含むことを特徴とする請求項2に記載の橋脚構築方法。
  4. 前記柱本体部が構築される部分に少なくとも1本の切梁が設けられ、且つ、前記隙間が各切梁に対して平面視において前記柱本体部を通過する周方向の2箇所に設けられており、
    前記柱頭部を構築するステップの後に、前記少なくとも1本の切梁を撤去するステップを更に含み、
    前記柱本体部を完成させるステップは、
    前記少なくとも1本の切梁よりも低い空間において、前記型枠又は前記継手パネルを組み立てるステップ及び前記隙間にコンクリートを打設するステップを行って前記隙間の下部を間詰めするステップと、
    前記少なくとも1本の切梁が撤去された空間において、前記型枠又は前記継手パネルを組み立てるステップ及び前記隙間にコンクリートを打設するステップを行って前記隙間の上部を間詰めするステップとを含むことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の橋脚構築方法。
  5. 前記隙間の下部を間詰めするステップが、前記柱頭部を構築するステップの後に行われることを特徴とする請求項4に記載の橋脚構築方法。
  6. 前記橋脚が鋼管矢板井筒基礎の上に構築され、
    前記切梁を撤去するステップの前に、前記切梁の下方にて前記橋脚の周囲に土砂を埋め戻す又は注水する第1埋め戻しステップと、
    前記隙間の下部を間詰めするステップの後に、前記橋脚の周囲に土砂を埋め戻す又は注水する第2埋め戻しステップとを更に含むことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の橋脚構築方法。
JP2018033240A 2018-02-27 2018-02-27 橋脚構築方法 Active JP6960870B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018033240A JP6960870B2 (ja) 2018-02-27 2018-02-27 橋脚構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018033240A JP6960870B2 (ja) 2018-02-27 2018-02-27 橋脚構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019148108A JP2019148108A (ja) 2019-09-05
JP6960870B2 true JP6960870B2 (ja) 2021-11-05

Family

ID=67850332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018033240A Active JP6960870B2 (ja) 2018-02-27 2018-02-27 橋脚構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6960870B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114108666B (zh) * 2021-11-24 2023-01-24 中铁上海工程局集团有限公司 一种胶结卵石地质围堰施工方法以及围堰结构

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0835210A (ja) * 1994-07-22 1996-02-06 Shimizu Corp 塔状構造物及びその構築工法
JP4626052B2 (ja) * 2000-12-19 2011-02-02 鹿島建設株式会社 水中構造物の施工方法
JP2008101363A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Oriental Shiraishi Corp 柱状構造物並びにその構築方法、コンクリートパネル
US20080196341A1 (en) * 2007-02-15 2008-08-21 Korea University Industry and Academy Cooperation Foundation Modular Column System Using Internally Confined Hollow Column Unit and Method of Constructing the Same
JP5620344B2 (ja) * 2011-06-21 2014-11-05 三井住友建設株式会社 橋脚の構築方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019148108A (ja) 2019-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20160340855A1 (en) Modular construction mold apparatus and method for constructing concrete buildings and structures
KR100982827B1 (ko) 바닥슬래브에 가설 흙막이 벽의 토압을 지지시키면서지하실 합벽을 후시공하는 공법
KR101263370B1 (ko) 거더연결재가 형성된 프리캐스트블록 및 이를 이용한 교량시공방법
CN113027463B (zh) 一种悬挂式逆作墙工作井支护结构及施工方法
KR101187170B1 (ko) 마이크로파일로 전달하는 경사기둥과 기초부 연장 기둥을 라멘골조로 이용한 수직하향증축 시공방법
CN114134931A (zh) 一种既有建筑开发地下室结构的逆作施工方法
JP6960870B2 (ja) 橋脚構築方法
KR100640244B1 (ko) 테두리보가 생략된 이렉션 파일을 이용한 지하층의슬래브-외벽 동시 타설 구축방법
CN114737608A (zh) 基于自复位截断柱的叠合式地下结构抗震体系及施工方法
KR102254227B1 (ko) Pc 말뚝캡이 구비된 고강도 콘크리트 말뚝 구조체 및 이의 시공 방법
EA017909B1 (ru) Способ возведения опоры большого диаметра посредством послойного монтажа и способ возведения каркаса с использованием данного способа
JP6817589B1 (ja) 杭支持構造物の構築方法
KR200390421Y1 (ko) 데크 현수식 역타설 지하 구조물
JP2022176549A (ja) フラットスラブ構造
JP3098359B2 (ja) 柱脚構造体およびその構築方法
KR100620366B1 (ko) 복합 철근 콘크리트 보를 포함한 지하구조물의 시공방법
JP2021134522A (ja) 地下構造体施工方法
KR100593203B1 (ko) 측압지지보 형성용 데크 지지프레임 및 상기 측압지지보형성용 데크 지지프레임을 이용한 지하구조물의 시공방법
CN113718796B (zh) 一种具有基坑支护功能的地下结构体系与施工方法
RU2807350C1 (ru) Конструктивно-технологическое решение фундамента промежуточной опоры по типу «высокий свайный ростверк», сооружаемого во временном ограждающем сооружении
KR102583537B1 (ko) 불균등지반에서의 탑다운 공법
KR100949868B1 (ko) 파이프형의 가이드와 거푸집을 이용한 교량의 기초 단면증설 공법
CN217678551U (zh) 一种上桥下隧合建结构
CN114775631B (zh) 一种内支撑格构柱换撑的施工方法
KR100694762B1 (ko) 테두리보가 생략된 지하층의 슬래브-외벽 동시 타설구축방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6960870

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150