JP6959786B2 - 電力移相装置 - Google Patents

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Description

本発明は、端子対間又は端子間で有効電力を相互に移相する電力移相装置に関する。
従来、配電線等の電力伝送線に印加される電圧は、自動電圧調整装置(SVR:Step Voltage Regulator )、無効電力補償装置(SVC:Static Var Compensator )、自動電圧調整器(SSR:Step Switched Reactor 、SSC:Step Switched Capacitor )等により調整されている。
SVRは、自装置の設置点より負荷側(電源から見て需要家側)の配電線における電圧降下及び電圧変動を補償すべく制御する装置であり、線路電圧降下補償器(LDC:Line Voltage Drop Compensator )によって決定された補償電圧に基づいて、自装置から配電線に印加する電圧を制御している。この制御は、変電所等の電源からの交流電圧を変圧して配電線に印加する変圧器のタップを切り換えて変圧比を調整することによって行われる(例えば特許文献1参照)。
SVRでは三相電圧の不平衡の是正が困難とされるが、これを補償する装置として自動電圧不平衡是正装置が提案されている(特許文献2参照)。この装置は、相間が所定電圧に維持されている2相の相間電圧を調整した電圧と、上記2相の相間電圧の中間電圧及び他の1相の相電圧の差電圧を調整した電圧とを、上記他の1相の相電圧に印加することにより、上記1相と上記2相夫々との相間電圧を所定電圧に回復させるものである。
SVCは、一般には降圧用変圧器、直列リアクトル、進相コンデンサ、高電圧大容量サイリスタ装置で構成され、サイリスタを用いた高速制御により、無効電力を連続的に変化させて、応答速度の速い無効電力補償を行う。例えば、TSC(Thyristor Switched Capacitor )方式によるSVCは、サイリスタスイッチで複数のコンデンサバンクの一部又は全部を配電線に投入/開放することにより、無効電力を段階的に補償する。
また、TCR(thyristor Controlled Reactor )方式によるSVCは、サイリスタでリアクトルに流れる電流を位相制御して遅相無効電力を変更することにより、並列に設置した進相コンデンサと組み合わせて、進相から遅相までの無効電力を調整する。2つのTCRを異なる線間に接続し、瞬時逆相分有効電力の大きさに応じて各TCRの出力を制御することにより、逆相分有効電力を補償するようにした不平衡補償装置も提案されている(特許文献3参照)。
SSRは、配電線にスイッチを介してリアクトルを並列的に接続することにより、上昇した電力伝送線の電圧を低下させる。SSCは、配電線にスイッチを介してコンデンサを並列接続することにより、低下した配電線の電圧を上昇させる(何れも特許文献4参照)。SSR及びSSC夫々の機能の一部を受動回路のみで実現する分路リアクトル及び進相コンデンサが用いられることもある。
特開2011−55599号公報 特開平10−117439号公報 特開平4−344128号公報 特開2012−228045号公報
しかしながら、SVR、SVC、SSR又はSSCを用いて配電線の電圧を調整する際に、調整された状態を半固定にする場合であっても、制御回路や高価なスイッチ等を欠かすことができず、安価に構成することが困難であった。また、SVRは電圧の不平衡を調整するものであり、SVC、SSR及びSSCは無効電力の不平衡を調整するものであるため、相間や線間の有効電力の不平衡を調整することが困難であった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、端子対間又は端子間で有効電力を相互に移相する電力移相装置を提供することにある。
本発明に係る電力移相装置は、第1変圧器と、該第1変圧器の二次巻線の両端に接続されたコンデンサと、巻線が逆V結線された第2変圧器と、該第2変圧器の直列接続された2つの二次巻線の両端に、他のコンデンサを介さずに接続されたリアクトルとを備え、前記第1変圧器の一次巻線と、前記第2変圧器の直列接続された2つの一次巻線とで、一端同士及び他端同志が相互に接続されている。
本発明にあっては、第1変圧器の一次巻線と、第2変圧器の一次側で直列接続された2つの一次巻線とで、一端同士及び他端同士が接続されており、第1変圧器の二次巻線の両端にコンデンサが接続されており、更に第2変圧器の二次側で直列接続された2つの二次巻線の両端にリアクトルが接続されている。これにより、上記一端同士と第2変圧器の一次巻線の接続点との間に流入する有効電力が、上記接続点と上記他端同士との間から流出する有効電力と大きさが同じになるため(又は、上記一端同士に流入する有効電力が、上記他端同士から流出する有効電力と大きさが同じになるため)、有効電力が相互に移相されることとなる。
本発明に係る電力移相装置は、前記一端同士の接続点、前記他端同士の接続点及び前記第2変圧器の一次巻線の接続点は、3線で構成される他の回路の異なる線に接続される。
本発明にあっては、第1変圧器の一次巻線と、第2変圧器の一次側で直列接続された一次巻線とで、一端同士の接続点、他端同士の接続点、及び第2変圧器の一次巻線の接続点が、他の回路が有する3線のうちの相異なる線に接続される。これにより、他の回路における二組の線間の一方から他方に対して、及び一の線から他の線に対して、有効電力が移相される。
本発明に係る電力移相装置は、前記一端同士の接続点、前記他端同士の接続点及び前記一次巻線の接続点と前記他の回路との接続の組み合わせを切り換える切換回路を更に備える。
本発明にあっては、上述の一端同士の接続点、他端同士の接続点及び第2変圧器の一次巻線の接続点と、他の回路が有する3線との接続を切換回路によって切り換える。これにより、有効電力が相互に移相される二組の線間、及び一組の2線が任意に選択される。
本発明に係る電力移相装置は、前記他の回路は、三相回路である。
本発明にあっては、他の回路が三相回路であるため、一の相間から他の一の相間に対して、及び一の相から他の一の相に対して、有効電力が移相される。
本発明に係る電力移相装置は、前記コンデンサ及びリアクトルを夫々複数備え、複数の前記コンデンサの少なくとも1つを前記第1変圧器の二次巻線の両端に接続する第1接続回路と、複数の前記リアクトルの少なくとも1つを前記第2変圧器の前記2つの二次巻線の両端に接続する第2接続回路とを更に備える。
本発明にあっては、第1変圧器の二次巻線の両端に、複数のコンデンサの少なくとも1つが第1接続回路によって接続され、第2変圧器の二次側で直列接続された二次巻線の両端に、複数のリアクトルの少なくとも1つが第2接続回路によって接続される。これにより、コンデンサ及びリアクトルの容量が任意に選択される。
本発明に係る電力移相装置は、前記第1変圧器の二次巻線に接続されたコンデンサの容量と、前記第2変圧器の二次巻線に接続されたリアクトルの容量との積が一定値である。
本発明にあっては、第1及び第2変圧器夫々の二次側に接続されたコンデンサ及びリアクトルの容量の積が一定値であり、この一定値を適当に選択した場合は、有効電力が相互に移相される端子対間と、端子間とで、流入又は流出する無効電力がゼロとなる。
本発明によれば、端子対間又は端子間で有効電力を相互に移相することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る電力移相装置の構成例を示すブロック図である。 相電圧及び線間電圧の関係を示すベクトル図である。 相間の電力を有効電力と無効電力とに分けて示す図表である。 各相の電力を有効電力と無効電力とに分けて示す図表である。 変形例に係る電力移相装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る電力移相装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る電力移相装置の構成例を示すブロック図である。 検証に用いた系統モデルを示す説明図である。 各部位の各相における電力の理論値及び解析値の一覧を示す図表である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電力移相装置の構成例を示すブロック図である。電力移相装置100は、第1変圧器1と、巻線が逆V結線された第2変圧器2と、第1変圧器1の二次巻線11Sの両端に接続されたコンデンサC1と、第2変圧器2の二次側で直列接続された二次巻線21S,22Sの両端に接続されたリアクトルL1とを備える。コンデンサC1のキャパシタンスをCとし、リアクトルL1のインダクタンスをLとする。
第1変圧器1は、一次巻線11Pの一端及び他端の夫々が、第1端子101及び第3端子103に接続されている。第1端子101、第3端子103、及び後述する第2端子102は、必ずしも設けなくてもよい。
第2変圧器2は、二次巻線21S,22S夫々に対応する一次巻線21P,22Pが直列接続されており、直列接続された一次巻線21P,22Pの一端、接続点及び他端の夫々が、第1端子101、第2端子102及び第3端子103に接続されている。即ち、第1変圧器1の一次巻線11Pと、第2変圧器2の一次側で直列接続された2つの一次巻線21P,22Pとで、一端同士の接続点PP1及び他端同士の接続点PP3夫々が第1端子101及び第3端子103に接続されており、一次巻線21P,22Pの接続点PP2が第2端子102に接続されている。二次巻線22Sは、巻線の極性を反転させて二次巻線21Sと直列接続されている。
第1端子101,第2端子102,第3端子103夫々は、変電所から負荷(何れも不図示)へ交流電圧を紙面の右向きに配電する配電線路200(他の回路及び三相回路に相当)のA相,B相,C相に接続される。配電線路200は、中性点N(不図示)が接地されていても接地されていなくてもよい。
第1変圧器1及び第2変圧器2夫々の巻数比は1、即ち1:1であるがこれに限定されない。具体的には、第1変圧器1及び第2変圧器2の何れか一方又は両方の巻数比が1とは異なる値であってもよい。例えば、コンデンサC1(又はリアクトルL1)のインピーダンスがZであり、第1変圧器1(又は第2変圧器2)の巻数比がN(Nは正数)である場合、第1変圧器1(又は第2変圧器2)の一次側から見たインピーダンスはN2 Zとなる。この場合は、第1変圧器1(又は第2変圧器2)の巻数比を1とし、コンデンサC1(又はリアクトルL1)のインピーダンスをN2 Zとした場合と等価である。
次に、配電線路200における電圧、電流及び電力の関係について説明する。なお、本明細書中では、ベクトル量であることを表す文字上のドット記号の記載を省略する。A相,B相,C相夫々の相電圧をEA ,EB ,EC とし、A相,B相,C相夫々の相電流をIA ,IB ,IC とする。また、C相に対するB相(B−C相間)の線間電圧をV1 とし、B相に対するA相(A−B相間)の線間電圧をV2 とし、A相に対するC相(C−A相間)の線間電圧をV3 とする。そして、A相,B相,C相夫々から第1端子101,第2端子102,第3端子103に流入する電力をPA ,PB ,PC とする。
続いて、電力移相装置100における電圧、電流及び電力の関係について説明する。A相から第1端子101に流入する電流をI2 とし、第3端子103からC相に流出する電流をI1 とする。また、コンデンサC1に流入する電流をi2 とし、リアクトルL1から流出する電流をi1 とする。そして、A−B相間から第1端子101及び第2端子102を介して流入する電力をP2 とし、B−C相間から第2端子102及び第3端子103を介して流入する電力をP1 とする。
上述の電圧の関係において、コンデンサC1には、A相に対するC相の線間電圧V3 が印加されるから、コンデンサC1に印加される電圧は−V3 となる。また、リアクトルL1には、B相に対するA相(A−B相間)の線間電圧V2 から、C相に対するB相(B−C相間)の線間電圧V1 を差し引いた電圧が印加されるから、リアクトルL1に印加される電圧はV2 −V1 となる。
一方、上述の電流の関係において、第1変圧器1の一次巻線11Pの一端に流入する電流は、コンデンサC1に流入する電流と同じi2 であり、この電流i2 が一次巻線11Pの他端から流出する。また、第2変圧器2の一次側で直列接続された一次巻線21P,22Pの一端及び他端からは、リアクトルL1から流出する電流と同じ電流i1 が流出する。従って、B相から第2端子102を介して一次巻線21P,22Pの接続点に流入する電流は2i1 となる。
次に、各電圧の関係をベクトル図に示し、図1に示す電圧、電流及び電力の間に成り立つ式について説明する。図2は、相電圧及び線間電圧の関係を示すベクトル図である。A相,B相,C相夫々の相電圧EA ,EB ,EC は、位相が互いに120°だけずれている。また、線間電圧V1 ,V2 ,V3 も位相が互いに120°だけずれている。具体的には、V2 はV1 を120°だけ回転させたものであり、V3 はV2 を120°だけ回転させたものである。以下ではV1 を基準電圧とし、これをeで表す。そして、大きさが1のベクトル演算子aを以下の式(1)で表す。
Figure 0006959786
式(1)は、ベクトルを120°だけ回転させる演算子を表す。式(1)における第1の等号の右辺は、ベクトル演算子aを直角座標で表したものであり、第2の等号の右辺は、ベクトル演算子aを極座標表示して偏角で表したものである。単位ベクトルと、該単位ベクトルを120°及び240°だけ夫々回転させたベクトルとの和は0になるから、上記式(2)が成立する。
線間電圧V1 ,V2 ,V3 の夫々は、基準電圧e及びベクトル演算子aを用いて以下の式(3),(4),(5)によって表される。
Figure 0006959786
具体的には、図2を参照して、V1 はEB からEC を差し引いたものであり、eそのものである。V2 はEA からEB を差し引いたものであり、eを120°だけ回転させたものであるから、aeで表される。そして、V3 はEC からEA を差し引いたものであり、eを240°だけ回転させたものであるから、a2 eで表される。
一方、第1端子101,第2端子102,第3端子103夫々から流入する電流I2 ,2i1 ,−I1 は、以下の式(6),(7),(8)によって表される。
Figure 0006959786
具体的には、図1を参照して、I2 は一次巻線11Pの一端に流入する電流i2 から、直列接続された一次巻線21P,22Pの一端から流出する電流i1 を差し引いたものである。2i1 は第3端子103から流出する電流I1 から、第1端子101に流入する電流I2 を差し引いたものである。そしてI1 は一次巻線11Pの他端から流出する電流i2 と、直列接続された一次巻線21P,22Pの他端から流出する電流i1 とを加えたものである。
次に、上述の式(3),(4),(5)を用いて、リアクトルL1から流出する電流i1 と、コンデンサC1に流入する電流i2 とを以下の式(9),(10)によって表す。
Figure 0006959786
式(9)は、リアクトルL1に流入する電流である−i1 が、リアクトルL1に印加される電圧であるV2 −V1 を、リアクトルL1のインピーダンスであるjωLで除算して算出されることに基づいている。式(3),(4)よりV2 −V1 は−(1−a)eであるから、式(9)における第1の等号の右辺が導かれる。第2の等号の左辺及び右辺の関係にあっては、左辺に式(1)のaの値を代入することにより、第2の等号が成り立つことが導かれる。
式(10)は、コンデンサC1に流入する電流であるi2 が、コンデンサC1に印加される電圧である−V3 を、コンデンサC1のインピーダンスである1/(jωC)で除算して算出されることに基づいている。式(5)より−V3 は−a2 eであるから、式(10)における第1の等号の右辺が導かれる。第2の等号の左辺及び右辺の関係にあっては、左辺に式(1)のaの値を代入することにより、第2の等号が成り立つことが導かれる。
なお、P1 及びP2 の和と、PA ,PB ,PC の総和とは、何れも第1端子101から第3端子103までの全端子を介して電力移相装置100に流入する全電力であるから、以下の式(11)が成立する。
Figure 0006959786
以下では、相間の電力P1 及びP2 を複素電力として算出する。ここで、線間電圧V1 及びV2 夫々の共役複素数をV1 * 及びV2 * と表記する。図1を参照して、P1 及びP2 夫々は以下の式(12)及び(13)によって表される。
Figure 0006959786
式(12)では、V1 * がe* 、即ちeであることを考慮して、I1 に式(8)を代入することにより、第2の等号の左辺が右辺のとおりに変形される。この右辺に式(9)及び(10)夫々のi1 及びi2 の値を代入することにより、第3の等号が成り立つことが導かれる。
式(13)では、V2 が式(4)よりaeであり、これに式(1)のaの値を代入してe∠120°となるから、V2 * はe∠−120°、即ちe∠240°である。そしてI2 に式(6)を代入することにより、第2の等号の左辺が右辺のとおりに変形される。この右辺に式(9)及び(10)夫々のi1 及びi2 の値を代入することにより、第3の等号が成り立つことが導かれる。
式(12)及び(13)夫々における枠内の実部は有効電力を表し、虚部は無効電力を表す。図3は、相間の電力P1 及びP2 を有効電力と無効電力とに分けて示す図表である。図3の上段に示す図表について、P1 及びP2 夫々に含まれる有効電力は、式(12)及び(13)における枠内の実部を転記したものである。また、P1 及びP2 夫々に含まれる無効電力は、式(12)及び(13)における枠内の虚部を転記したものである。P1 +P2 に含まれる有効電力は常にゼロとなるのに対し、P1 +P2 に含まれる無効電力は、P1 及びP2 夫々に含まれる無効電力の2倍となる。
ここで、CL=3/ω2 (一定値)と置いた場合、図3の下段に示す図表のとおり、P1 及びP2 夫々に含まれる無効電力がゼロとなる。P1 +P2 に含まれる有効電力は依然としてゼロである。これは、P1 に含まれる負の有効電力の大きさと、P2 に含まれる正の有効電力の大きさとが等しいからである。このことは、第1端子101及び第2端子102を介してA−B相間から流入する有効電力と、第2端子102及び第3端子103を介してB−C相間に流出する有効電力とが等しいことを意味しており、端子対間で有効電力が移相されているとみなせる。
上述の相間の電力P1 ,P2 の算出によれば、相電圧の電圧変動の検討ができないため、以下では、A相,B相,C相の各相から流入する電力PA ,PB ,PC を複素電力として算出する。図1を参照して、PA ,PB ,PC 夫々は以下の式(14),(15),(16)によって表される。
Figure 0006959786
式(14)では、図2を参照し、EA の共役複素数であるEA * がeを−90°だけ回転させて大きさを1/√3にしたものであることを考慮して、I2 に式(6)を代入することにより、第2の等号の左辺が右辺のとおりに変形される。この右辺における∠270°が∠−90°であり、∠−90°が−jに相当することを考慮し、右辺に式(9)及び(10)夫々のi1 及びi2 の値を代入することにより、第3の等号が成り立つことが導かれる。
式(15)では、EB の共役複素数であるEB * がeを30°だけ回転させて大きさを1/√3にしたものであることを考慮して、2i1 に式(9)を代入することにより、第2の等号の左辺が右辺のとおりに変形される。この右辺における∠30°・∠240°が∠−90°であり、∠−90°が−jに相当することから、第3の等号が成り立つことが導かれる。
式(16)では、EC の共役複素数であるEC * がeを150°だけ回転させて大きさを1/√3にしたものであることを考慮して、I1 に式(8)を代入することにより、第2の等号の左辺が右辺のとおりに変形される。この右辺における∠150°は∠240°・∠−90°、即ちa2 ×(−j)であるから、右辺に式(1)のaの値と、式(9)及び(10)夫々のi1 及びi2 の値を代入することにより、第3の等号が成り立つことが導かれる。
式(14),(15),(16)夫々における枠内の実部は有効電力を表し、虚部は無効電力を表す。図4は、各相の電力PA ,PB ,PC を有効電力と無効電力とに分けて示す図表である。図4の上段に示す図表について、PA ,PB ,PC 夫々に含まれる有効電力は、式(14),(15),(16)における枠内の実部を転記したものである。また、PA ,PB ,PC 夫々に含まれる無効電力は、式(14),(15),(16)における枠内の虚部を転記したものである。
B に含まれる有効電力は常にゼロであり、PB に含まれる無効電力は常に遅れ位相であり、PA +PC に含まれる有効電力がゼロとなるのに対し、PB に含まれる無効電力はゼロではなく、PA +PC に含まれる無効電力は、PA ,PC 夫々に含まれる無効電力の2倍となる。即ち、A相,B相,C相の各相に電力が流れていることから、配電線路200のインピーダンスによる電圧降下又は電圧上昇が、A相,B相,C相の各相に発生すると考えられる。
ここで、図3の場合と同様にCL=3/ω2 と置いた場合、図4の下段に示す図表のとおり、PA ,PC 夫々に含まれる無効電力が進み位相に固定され、PA +PB +PC に含まれる無効電力がゼロとなる。PA +PC に含まれる有効電力は依然としてゼロである。これは、PA に含まれる正の有効電力の大きさと、PC に含まれる負の有効電力の大きさとが等しいからである。このことは、A相から第1端子101を介して流入する有効電力と、第3端子103を介してC相に流出する有効電力とが等しいことを意味しており、端子間で有効電力が移相されているとみなせる。
(変形例)
実施の形態1では、第2変圧器2の二次側で直列接続する二次巻線21S,22Sのうち、二次巻線22Sの極性を反転させたが、二次巻線21Sの極性を反転させてもよい。図5は、変形例に係る電力移相装置の構成例を示すブロック図である。本変形例における電力移相装置100aの構成は、実施の形態1における電力移相装置100の構成と比較して、第2変圧器2aの二次巻線21S,22Sの接続関係が異なるのみである。具体的には、二次巻線21Sは、巻線の極性を反転させて二次巻線22Sと直列接続されている。その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
図5に示す構成において、リアクトルL1には、C相に対するB相(B−C相間)の線間電圧V1 から、B相に対するA相(A−B相間)の線間電圧V2 を差し引いた電圧が印加されるから、リアクトルL1に印加される電圧はV1 −V2 となる。リアクトルL1には、図1に示す構成の場合とは逆向きに同じ大きさの電圧が印加されて、電流i1 が流入する。この場合、二次巻線21S,22Sに流れる電流i1 は、図1に示す構成の場合と全く同じであるから、一次巻線21P,22Pの一端及び他端の夫々からは、電流i1 が流出することとなる。即ち、第2変圧器2aの一次側における電圧及び電流の関係は、図1に示す構成の場合と同じであるから、本変形例によれば、実施の形態1の場合と同様の効果を奏する。
以上のように実施の形態1又は変形例によれば、第1変圧器1の一次巻線11Pと、第2変圧器2又は2aの一次側で直列接続された2つの一次巻線21P,22Pとで、一端同士及び他端同士が接続されており、第1変圧器1の二次巻線11Sの両端にコンデンサC1が接続されており、更に第2変圧器2又は2aの二次側で直列接続された2つの二次巻線21S,22Sの両端にリアクトルL1が接続されている。これにより、第1端子101及び第2端子102を介して、上記一端同士の接続点PP1と第2変圧器2の一次巻線21P,22Pの接続点PP2との間に流入する電力P2 に含まれる有効電力が、上記接続点PP2と上記他端同士の接続点PP3との間から第2端子102及び第3端子103を介して流出する電力(−P1 )に含まれる有効電力と大きさが同じになる。また、第1端子101を介して上記一端同士の接続点PP1に流入する電力PA に含まれる有効電力が、上記他端同士の接続点PP3から第3端子103を介して流出する電力(−PC )に含まれる有効電力と大きさが同じになる。従って、有効電力を相互に移相させることが可能となる。
また、実施の形態1又は変形例によれば、第1変圧器1の一次巻線11Pと、第2変圧器2又は2aの一次側で直列接続された一次巻線21P,22Pとで、一端同士の接続点PP1、他端同士の接続点PP3、及び一次巻線21P,22Pの接続点PP2が、配電線路200におけるA相、C相及びB相に各別に接続される。従って、配電線路200におけるA−B相間からB−C相間に対して、及びA相からC相に対して、有効電力を移相させることができる。
なお、実施の形態1及び変形例にあっては、配電線路200が三相回路であるものとしたが、単相3線式であってもよい。例えば、第1端子101,第2端子102,第3端子103夫々を、単相3線式の一方の電圧線,中性線,他方の電圧線に接続しても同様の効果を奏する。また、三相4線式の配電線路における4線のうちの任意の3線に対して、第1端子101,第2端子102,第3端子103を各別に接続した場合であっても同様の効果を奏する。
(実施の形態2)
実施の形態1が、配電線路200と電力移相装置100との接続関係が固定されている形態であるのに対し、実施の形態2は、配電線路200と電力移相装置との接続関係を切換可能とする形態である。
図6は、本発明の実施の形態2に係る電力移相装置の構成例を示すブロック図である。本実施の形態2における電力移相装置100bは、実施の形態1における電力移相装置100の構成に加えて、配電線路200と電力移相装置100bとの接続関係を切り換えるための連動の切換スイッチS1,S2,S3(切換回路に相当)を更に備える。
なお、本実施の形態2では、電力移相装置100bにおける第1端子101,第2端子102,第3端子103の図示を省略するが、これらの端子は実際に設けられていなくてもよいし、切換スイッチS1,S2,S3夫々の共通端子を第1端子101,第2端子102,第3端子103とみなしてもよい。その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
切換スイッチS1,S2,S3の夫々は、共通接点と、3つの切換位置夫々に対応する3つの切換接点とを有する。切換スイッチS1は、共通接点が、一次巻線11Pの一端と、直列接続された一次巻線21P,22Pの一端との接続点PP1に接続されており、切換接点が、配電線路200のA相,B相,C相に接続されている。切換スイッチS2は、共通接点が、一次巻線21P,22Pの接続点PP2に接続されており、切換接点が、配電線路200のB相,C相,A相に接続されている。切換スイッチS3は、共通接点が、一次巻線11Pの他端と、直列接続された一次巻線21P,22Pの他端との接続点PP3に接続されており、切換接点が、配電線路200のC相,A相,B相に接続されている。切換スイッチS1,S2,S3夫々の切換接点の接続先は、上記に限定されるものではなく、切換位置が3つのうちの何れの場合であっても、接続先が互いに異なるようにしてあればよい。
例えば、切換スイッチS1,S2,S3が第1の切換位置にある場合、接続先は、夫々A相,B相,C相であり、実施の形態1の場合と同様である。この場合、配電線路200のA−B相間からB−C相間に対して、又はA相からC相に対して、有効電力が移相される。切換スイッチS1,S2,S3が第2の切換位置にある場合、接続先は、夫々B相,C相,A相である。この場合、配電線路200のB−C相間からC−A相間に対して、又はB相からA相に対して、有効電力が移相される。切換スイッチS1,S2,S3が第3の切換位置にある場合、接続先は、夫々C相,A相,B相である。この場合、配電線路200のC−A相間からA−B相間に対して、又はC相からB相に対して、有効電力が移相される。
以上のように本実施の形態2によれば、一次巻線11Pと、直列接続された一次巻線21P,22Pとについて、一端同士の接続点PP1、他端同士の接続点PP3、及び一次巻線21P,22Pの接続点PP2と、配電線路200におけるA相,B相,C相との接続を、連動の切換スイッチS1,S2,S3によって切り換える。従って、有効電力が相互に移相される二組の線間(例えばA−B相間とB−C相間)、及び一組の2線(例えばA相とC相)を任意に選択することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1が、1つのコンデンサC1及び1つのリアクトルL1を備える形態であるのに対し、実施の形態3は、複数のコンデンサ及び複数のリアクトルを備え、少なくとも1つのコンデンサ及びリアクトル夫々を第1変圧器1及び第2変圧器2の二次側に接続する形態である。
図7は、本発明の実施の形態3に係る電力移相装置の構成例を示すブロック図である。本実施の形態2における電力移相装置100cは、実施の形態1における電力移相装置100の構成に加えて、コンデンサC2及びリアクトルL2と、コンデンサC1及びC2の何れかを第1変圧器1の二次巻線11Sの両端に接続する接続スイッチS4(第1接続回路に相当)と、リアクトルL1及びL2の何れかを第2変圧器2の二次巻線21S,22Sの両端に接続する接続スイッチS5(第2接続回路に相当)とを更に備える。
コンデンサの数、及びリアクトルの数は、夫々2つに限定されず、3つ以上備わっていてもよい。接続スイッチS4は、コンデンサC1,C2,・・のうちの2つ以上を同時に二次巻線11Sの両端に接続できるものであってもよい。接続スイッチS5は、リアクトルL1,L2,・・のうちの2つ以上を同時に二次巻線21S,22Sの両端に接続できるものであってもよい。その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
コンデンサC1,C2夫々の一端は、二次巻線11Sの一端に接続されている。リアクトルL1,L2夫々の一端は、直列接続された二次巻線21S,22Sの一端に接続されている。
接続スイッチS4,S5の夫々は、共通接点と、2つの接続位置夫々に対応する2つの接続接点とを有する。接続スイッチS4は、共通接点が、二次巻線11Sの他端に接続されており、接続接点が、コンデンサC1,C2の他端に接続されている。接続スイッチS5は、共通接点が、直列接続された二次巻線21S,22Sの他端に接続されており、接続接点が、リアクトルL1,L2の他端に接続されている。
例えば、接続スイッチS4,S5が第1の接続位置にある場合、接続先は、夫々コンデンサC1,リアクトルL1であり、実施の形態1の場合と同様である。また、接続スイッチS4,S5が第2の接続位置にある場合、接続先は、夫々コンデンサC2,リアクトルL2である。このように、接続スイッチS4,S5の接続位置を選択操作することにより、第1変圧器1及び第2変圧器2夫々の二次側に接続されるコンデンサ及びリアクトルの組み合わせを選択することができる。
本実施の形態3では、コンデンサC2のキャパシタンスとリアクトルL2のインダクタンスとの積が、コンデンサC1のキャパシタンスCとリアクトルL1のインダクタンスLとの積に一致するようにしてある。これは、実施の形態1の図3に示す図表を用いて説明したように、CL=3/ω2 の関係が常に成り立つようにするためである。これにより、接続スイッチS4,S5の接続位置の選択を変更した場合であっても、電力P1 ,P2 に含まれる無効電力をゼロに維持することができる。
第2変圧器2の二次側に接続されるリアクトルのインダクタンスを変更することにより、図3及び図4夫々の下段に示す図表から把握されるように、P1 ,P2 及びPA ,PC に含まれる有効電力の大きさを変更することができる。
以上のように本実施の形態3によれば、第1変圧器1の二次巻線11Sの両端に、複数のコンデンサC1,C2の少なくとも1つが接続スイッチS4によって接続され、第2変圧器2の二次側で直列接続された二次巻線21S,22Sの両端に、複数のリアクトルL1,L2の少なくとも1つが接続スイッチS5によって接続される。従って、コンデンサ及びリアクトルの容量を任意に選択することができる。
また、実施の形態3によれば、第1変圧器1及び第2変圧器2夫々の二次側に接続されたコンデンサ及びリアクトルの容量の積が3/ω2 (一定値)であり、この積の値を適当に選択することによって、有効電力が相互に移相される端子対間(例えば第1端子101及び第2端子102の対と、第2端子102及び第3端子103の対との間)と、端子間(例えば第1端子101及び第3端子103の間)とで、流入又は流出する無効電力をゼロにすることができる。
なお、本実施の形態3にあっては、接続スイッチS4,S5を用いてコンデンサ及びリアクトルの容量を可変にしたが、例えば、第1変圧器1の二次巻線11S及び第2変圧器2の二次巻線21S,22Sにタップを各別に設けておき、タップを選択することによって、等価的にコンデンサ及びリアクトルの容量を可変とするようにしてもよい。例えば、二次巻線11Sのタップを上げ/下げして一次側から見たコンデンサC1のインピーダンスを等価的に小/大に変化させる場合は、コンデンサC1のキャパシタンスが等価的に大/小に変化する。この場合は、二次巻線21S,22S夫々のタップを上げ/下げして一次側から見たリアクトルL1のインピーダンス及びリアクタンスを等価的に小/大に変化させて、等価的なキャパシタンス及びリアクタンスの積が一定になるようにすればよい。
(シミュレーション)
以下では、配電線路200における各相の有効電力の不平衡を改善する電力移相装置100をシミュレートした結果について説明する。図8は、検証に用いた系統モデルを示す説明図である。このモデルでは、三相電源300からの配電線路200の亘長が5kmの地点に電力移相装置100及び模擬の負荷400が設置されている。
三相電源300の線間電圧は6600Vとし、系統周波数は50Hzとした。模擬の負荷400は、三相において不平衡な抵抗負荷とし、A相,B相,C相夫々の負荷を1kW,80kW,159kWとする。電力移相装置100が備えるコンデンサC1の容量(キャパシタンス)は10.00μFとし、リアクトルL1の容量(インダクタンス)は3.04Hとした。本検証におけるサンプリング周期は100μsである。
図9は、各部位の各相における電力の理論値及び解析値の一覧を示す図表である。この図表における電力移相装置100についての理論値は、図4の下段に示す図表内の各単項式に対応している。負荷400についての理論値は、上述した抵抗負荷の値のとおりである。配電線路200についての理論値は、負荷400についての各相の理論値に、電力移相装置100についての各相の有効電力の理論値を加算した値と一致する。即ち、A相から電力移相装置100に流入した有効電力が、C相に移相された結果を示している。
シミュレーションの結論としては、理論値とシミュレーションによる解析値とで多少の差異はあるものの、有効電力の移相量としては1%程度の違いに収まっていると言える。このような差異が生じたのは、シミュレーションのモデルを構築する際に、配電線路200の各線に微小な直列抵抗を挿入する必要があったことによるものであり、上記1%は有意な差ではないと言える。シミュレーションによれば、負荷400が接続されて有効電力が比較的多くなるC相から、有効電力が比較的少なくなるA相に対して、約80kWの有効電力が移相されたことにより、配電線路200における有効電力の不平衡が改善されることが分かる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、各実施の形態で記載されている技術的特徴は、お互いに組み合わせることが可能である。
100、100a、100b、100c 電力移相装置
101 第1端子
102 第2端子
103 第3端子
1 第1変圧器
2、2a 第2変圧器
11P、21P、22P 一次巻線
11S、21S、22S 二次巻線
PP1、PP2、PP3 接続点
C1、C2 コンデンサ
L1、L2 リアクトル
S1、S2、S3 切換スイッチ
S4、S5 接続スイッチ
200 配電線路

Claims (6)

  1. 第1変圧器と、
    該第1変圧器の二次巻線の両端に接続されたコンデンサと、
    巻線が逆V結線された第2変圧器と、
    該第2変圧器の直列接続された2つの二次巻線の両端に、他のコンデンサを介さずに接続されたリアクトルと
    を備え、
    前記第1変圧器の一次巻線と、前記第2変圧器の直列接続された2つの一次巻線とで、一端同士及び他端同士が相互に接続されている電力移相装置。
  2. 前記一端同士の接続点、前記他端同士の接続点及び前記第2変圧器の一次巻線の接続点は、3線で構成される他の回路の異なる線に接続される請求項1に記載の電力移相装置。
  3. 前記一端同士の接続点、前記他端同士の接続点及び前記一次巻線の接続点と前記他の回路との接続の組み合わせを切り換える切換回路を更に備える請求項2に記載の電力移相装置。
  4. 前記他の回路は、三相回路である請求項2又は3に記載の電力移相装置。
  5. 前記コンデンサ及びリアクトルを夫々複数備え、
    複数の前記コンデンサの少なくとも1つを前記第1変圧器の二次巻線の両端に接続する第1接続回路と、
    複数の前記リアクトルの少なくとも1つを前記第2変圧器の前記2つの二次巻線の両端に接続する第2接続回路と
    を更に備える請求項1から4の何れか1項に記載の電力移相装置。
  6. 前記第1変圧器の二次巻線に接続されたコンデンサの容量と、前記第2変圧器の二次巻線に接続されたリアクトルの容量との積が一定値である請求項1から5の何れか1項に記載の電力移相装置。
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