JP6959027B2 - クリアランス計測装置、クリアランス計測センサ及びクリアランス計測方法 - Google Patents

クリアランス計測装置、クリアランス計測センサ及びクリアランス計測方法 Download PDF

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Description

本開示は、円筒形状を有するケーシングの内周面と、ケーシング内を回転する回転体の外周面と、の間に形成されるクリアランスを計測するためのクリアランス計測装置、当該クリアランス計測装置に使用可能なクリアランス計測センサ、及び、当該クリアランス計測装置によって実施可能なクリアランス計測方法に関する。
ケーシング内を回転体が回転する、蒸気タービン、ガスタービン又はターボチャージャのような回転機械が知られている。ケーシングの内周面と、ケーシング内を回転する回転体の外周面との間に、所定のクリアランスが設定されており、然るべき性能を発揮するために、クリアランスの値を適正に保つことが重要とされている。
特許文献1では、回転機械である圧縮機において、ロータが備える動翼とケーシングとの間のチップクリアランスを非接触センサを用いて計測することが開示されている。
特開2003−254091号公報
特許文献1のようにクリアランスを計測するための非接触センサとしては、例えば、光センサが用いられる。例えば、動翼の外周面に外周面と反射率の異なるマーカを設置し、光センサの光ファイバから照射されたレーザ光を動翼の外周面に照射し、その反射光量の変化に基づいてマーカが所定位置を通過したことを検出する。そして、この検出結果からマーカが異なる2つの所定位置間を通過する通過時間を求め、動翼の回転時間などとともに、ケーシングと動翼とのクリアランスが算出される。
このような光学的な計測手法では、動翼の外周面に設置されたマーカからの反射光に基づいてクリアランスの算出が行われる。マーカからの反射光には正反射光及び散乱光が含まれるが、光が照射されるマーカ近傍における表面性状が変化すると、特に散乱光が変化し、計測結果が不安定になり、計測誤差を招く要因となっている。
本発明の少なくとも一実施形態は上述の事情に鑑みなされたものであり、回転機械におけるクリアランス測定を精度よく、且つ、安定的に実施可能なクリアランス計測装置、クリアランス計測センサ及びクリアランス計測方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るクリアランス計測装置は上記課題を解決するために、円筒形状を有するケーシングの内周面と、前記ケーシング内を回転する回転体の外周面と、の間に形成されるクリアランスを計測するためのクリアランス計測装置であって、前記ケーシングに固定され、前記回転体の外周面に向けて第1波長を有する光を出射する第1照射部と、前記ケーシングに固定され、前記回転体の外周面に向けて前記第1波長と異なる第2波長を有する光を出射する第2照射部と、前記回転体の外周面から、前記第1照射部の照射光に対応する反射光を受光する第1受光部と、前記回転体の外周面から、前記第2照射部の照射光に対応する反射光を受光する第2受光部と、前記第1受光部で受光した反射光を、前記第1波長に対応する透過帯域を有する第1フィルタ部を介して受信する第1受信部と、前記第2受光部で受光した反射光を、前記第2波長に対応する透過帯域を有する第2フィルタ部を介して受信する第2受信部と、前記第1受信部及び前記第2受信部の受信結果に基づいて、前記第1受光部及び前記第2受光部における前記回転体の検出タイミングの時間差に基づいて前記クリアランスを計測する計測部と、を備える。
上記(1)の構成によれば、第1照射部及び第2照射部は、回転体の外周面に向けて、それぞれ第1波長及び第2波長を有する光を照射し、回転体の外周面からの反射光が第1受光部及び第2受光部で受光される。第1受光部では、第1照射部の照射光に対応する反射光を受光し、第1フィルタ部を介して第1受信部に送ることにより、反射光に含まれる第2波長成分を除去する。第2受光部では、第2照射部の照射光に対応する反射光を受光し、第2フィルタ部を介して第2受信部に送ることにより、反射光に含まれる第1波長成分を除去する。これにより、第1受信部及び第2受信部では、第1受光部及び第2受光部で反射光に含まれる不要な波長成分を除去した結果が得られる。その結果、回転体の外周面の性状によらず、精度よく、且つ、安定的なクリアランス計測が可能となる。
(2)幾つかの実施形態では上記(1)の構成において、前記第1受光部及び前記第2受光部は、互いの光軸が前記ケーシングの内部空間を外部から隔離する隔離壁の内表面上で交差するように配置され、前記第1受光部は、前記第1照射部から照射された光による前記外周面からの正反射光が受光可能なように配置され、前記第2受光部は、前記第2照射部から照射された光による前記外周面からの正反射光が受光可能なように配置される。
上記(2)の構成によれば、第1受光部及び第2受光部は、このような構成で配置されることにより、第1受光部及び第2受光部では、それぞれ第1照射部及び第2照射部の照射光の正反射成分を的確に受光できる。正反射光成分は散乱光成分に比べて、回転体の外周面の性状によらず、安定的な計測結果が得られるため、より精度のよい計測が可能となる。
(3)幾つかの実施形態では上記(1)又は(2)の構成において、前記第1照射部は、前記第1照射部の光路上に配置され、前記第1波長に対応する励起波長を有する第1蛍光体を含み、前記第2照射部は、前記第2照射部の光路上に配置され、前記第2波長に対応する励起波長を有する第2蛍光体を含む。
上記(3)の構成によれば、第1照射部及び第2照射部は、それぞれの光路上に配置された第1蛍光体及び第2蛍光体によって、照射光の波長を第1波長及び第2波長に設定できる。
(4)幾つかの実施形態では上記(3)の構成において、前記第1照射部及び前記第2照射部には、共通の光源部から出力される光源光が光カプラによって分光されて供給される。
上記(4)の構成によれば、第1照射部及び第2照射部から照射される互いに異なる波長の照射光を、共通の光源からの光源光に基づいて生成できる。このような構成は、第1照射部及び第2照射部が別々の光源を有する場合に比べて装置構成をシンプルにすることができる。
(5)幾つかの実施形態では上記(1)又は(2)の構成において、前記第1照射部には第1光源部から出力され、前記第1波長を有する光源光が供給され、前記第2照射部には第2光源部から出力され、前記第2波長を有する光源光が供給される。
上記(5)の構成によれば、第1発光部及び第2発光部は、それぞれの第1波長及び第2波長に対応する独立した第1光源部及び第2光源部を有することにより、柔軟な装置構成で信頼性に優れたクリアランス計測装置を実現できる。また上記(4)の構成のように装置内部に波長変換のための蛍光体を設ける必要がないため、装置の内部構成をシンプルにすることができ、小型化にも有利である。
(6)幾つかの実施形態では上記(1)から(5)のいずれか一構成において、前記第1照射部、前記第2照射部、前記第1受光部及び前記第2受光部は、隔離壁を介して前記ケーシングの内部空間に配置される。
上記(6)の構成によれば、第1照射部、第2照射部、第1受光部及び第2受光部は隔離壁によって、計測対象であるクリアランスに対してケーシング内に隔離される。そのため、蒸気タービン、ガスタービン又はターボチャージャのようにクリアランスが高温・高圧の過酷な条件下になる場合であっても、第1照射部、第2照射部、第1受光部及び第2受光部を好適に保護し、良好な計測が可能となる。
(7)幾つかの実施形態では上記(1)から(6)のいずれか一構成において、前記第1照射部及び前記第2照射部の光路上に拡散板が配置される。
上記(7)の構成によれば、第1照射部及び第2照射部の光路上に拡散板が配置されることにより、第1照射部及び第2照射部からの照射光は拡散板を透過する際に拡散され、配光特性のばらつきが低減される。クリアランス計測では、照射光が外周面上の凹凸による鏡面反射の影響を受けてうまく捉えることができない場合があり、回転体の通過時間に誤差が生じることがある。本構成では、このような特徴を有することで、計測領域を通過する回転体表面の鏡面反射を抑え、クリアランスを正確に計測できる。
(8)幾つかの実施形態では上記(1)から(6)のいずれか一構成において、前記第1照射部及び前記第2照射部は、複数の光ファイバを含む光ファイバ集合体である。
上記(8)の構成によれば、第1照射部及び第2照射部は複数の光ファイバを含む光ファイバ集合体であることにより、より広い照射面が得られ、上記(7)のような拡散板を用いることなく、均質な光の照射が可能となる。
(9)本発明の少なくとも一実施形態に係るクリアランス計測センサは上記課題を解決するために、円筒形状を有するケーシングの内周面と、前記ケーシング内を回転する回転体の外周面と、の間に形成されるクリアランスを検知するためのクリアランス計測センサであって、前記ケーシングに固定可能なセンサ本体と、前記センサ本体の内部空間に収容され、前記回転体の外周面に向けて第1波長を有する光を出射する第1照射部と、前記センサ本体の内部空間に収容され、前記回転体の外周面に向けて前記第1波長と異なる第2波長を有する光を出射する第2照射部と、前記センサ本体の内部空間に収容され、前記回転体の外周面からの反射光を、前記第1波長に対応する透過帯域を有する第1フィルタ部を介して受光する第1受光部と、前記センサ本体の内部空間に収容され、前記回転体の外周面からの反射光を、前記第2波長に対応する透過帯域を有する第2フィルタ部を介して受光する第2受光部と、を備え、前記第1照射部は、前記第1照射部の光路上に配置され、前記第1波長に対応する励起波長を有する第1蛍光体を含み、前記第2発光部は、前記第2照射部の光路上に配置され、前記第2波長に対応する励起波長を有する第2蛍光体を含む。
上記(9)の構成は、ケーシングと該ケーシング内を回転する回転機械に適用することにより、上述のクリアランス計測装置(上記各種形態を含む)を好適に実現できる。
(10)本発明の少なくとも一実施形態に係るクリアランス計測方法は上記課題を解決するために、円筒形状を有するケーシングの内周面と、前記ケーシング内を回転する回転体の外周面と、の間に形成されるクリアランスを計測するためのクリアランス計測方法であって、前記回転体の外周面に向けて第1波長を有する光と、前記第1波長と異なる第2波長を有する光とをそれぞれ出射するステップと、前記回転体の外周面からの反射光を、前記第1波長に対応する透過帯域を有する第1フィルタを介して受光するとともに、前記第2波長に対応する透過帯域を有する第2フィルタを介して受光するステップと、前記第1波長を有する光の反射光の検出タイミングと、前記第2波長を有する光の反射光の検出タイミングとの時間差に基づいて前記クリアランスを計測するステップと、を備える。
上記(10)の方法は、上述のクリアランス計測装置(上記各種形態を含む)によって好適に実施可能である。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、回転機械におけるクリアランス測定を精度よく、且つ、安定的に実施可能なクリアランス計測装置、クリアランス計測センサ及びクリアランス計測方法を提供できる。
本発明の少なくとも一実施形態に係るクリアランス計測装置を備える回転機械の全体構成を示す概略図である。 関連技術に係るクリアランス計測センサの軸方向断面図である。 図2のクリアランス計測センサから計測部に入力される受光信号の信号強度に関するグラフである。 第1実施形態に係るクリアランス計測センサの内部構造を模式的に示す断面図である。 図4の計測部に入力される受光信号の計測結果の一例である。 図5の比較例である。 第2実施形態に係るクリアランス計測センサの内部構造を模式的に示す断面図である。 第3実施形態に係るクリアランス計測センサの内部構造を模式的に示す断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の少なくとも一実施形態に係るクリアランス計測装置を備える回転機械の全体構成を示す概略図である。回転機械1は、略円筒形状を有するケーシング2と、ケーシング2内に回転可能に配置された回転体4と、を備える。ケーシング2の内周面2aと、回転体4の外周面4aとの間には、クリアランスdが設けられており、回転軸6に接続された回転体4が、ケーシング2内で回転可能に構成されている。
回転機械1は、例えば、蒸気タービン、ガスタービン又はターボチャージャである。この場合、回転体4は、回転軸6の周方向に沿って所定間隔で並べて設けられた複数の動翼を備えており、駆動時には、これらの複数の動翼によって回転体4の外周面4aが形成される。
クリアランス計測装置10は、ケーシング2の内周面2aと、回転体4の外周面4aとの間に設けられるクリアランスdを計測するためのクリアランス計測センサ12を備える。クリアランス計測センサ12は光学センサであり、先端にある検出面P(図4を参照)が回転体4の外周面4aに対向するように、ケーシング2に固定して配置される。回転機械1が蒸気タービン、ガスタービン又はターボチャージャである場合、クリアランス計測センサ12は、ケーシング2及び回転体(動翼)4の間の高温・高圧の環境下にあるクリアランスdに曝されることとなる。
クリアランス計測センサ12は、照射用光ファイバ14を介して光源部16に接続されている。光源部16は照射光を発光可能な発光素子を含む。発光素子は、例えば所定波長を有するレーザ光源である。光源部16からの照射光は、照射用光ファイバ14を介してクリアランス計測センサ12に送られ、回転体4の外周面4aに向けて照射される。
クリアランス計測センサ12からの照射光は、回転体4の外周面4aにおいて反射され、その反射光の一部が、クリアランス計測センサ12によって受光される。このとき回転体4の外周面4aからの反射光は、回転体4の外周面4aの周方向(回転方向)に変化する形状あるいは模様に依存した、所定の強度周期を有する。ここで「形状」とは、例えば、回転体4がタービンである場合には動翼の形状であり、「模様」とは、例えば外周面4aとは反射率の異なるマーカ(耐熱ペイント等)を付すことによって明暗を設けるものを示す。
回転体4の外周面4aからの反射光は、クリアランス計測センサ12で受光され、第1受光用光ファイバ20a及び第2受光用光ファイバ20bを介して、第1受信部22a及び第2受信部22bにそれぞれ入力される。第1受信部22a及び第2受信部22bに入力された反射光は信号強度に応じた電気的な受光信号に変換されて計測部24に送られ、クリアランスdの計測演算に用いられる。
計測部24は、クリアランス計測センサ12の計測結果に基づいてクリアランスdを計測する演算ユニットであり、例えばコンピュータのような半導体デバイスを利用した電子演算装置から構成される。計測部24は、予めインストールされたプログラムに基づいて本発明の少なくとも一実施形態に係るクリアランス計測方法を実施することにより、本発明の少なくとも一実施形態に係るクリアランス計測装置10を実現するように構成されている。例えば、計測部24はクリアランス計測センサ12に対して発光信号を出力することにより、回転体4の外周面4aへの照射光の照射タイミングを制御するとともに、回転体4の外周面4aからの反射光に対応する受光信号を取得し、クリアランスdの演算を行う。
ここで図2を参照して、関連技術に係るクリアランス計測センサを参考に、クリアランスdの計測原理について説明する。図2は関連技術に係るクリアランス計測センサの軸方向断面図である。尚、図2では、本発明の少なくとも一実施形態に係るクリアランス計測センサ12と対応する構成には共通の符号を付し、重複する説明は適宜省略することとする。
関連技術に係るクリアランス計測センサは、検出面Pが回転体4の外周面4aに対向するように配置されており、光源部16に接続された照射用光ファイバ14と、第1受信部22aに接続された第1受光用光ファイバ20aと、第2受信部22bに接続された第2受光用光ファイバ20bと、を備える。
照射用光ファイバ14は、一端が光源部16に接続され(図1を参照)、他端の端面が検出面Pまで延びている。光源部16から出力された照射光は、照射用光ファイバ14を介して伝達され、検出面Pから、回転体4の外周面4aに対して照射される。
第1受光用光ファイバ20aは、一端が第1受信部22aに接続され(図1を参照)、他端の端面が検出面Pまで延びている。回転体4の外周面4aで反射された反射光は、検出面Pで受光され、第1受光用光ファイバ20aを介して、第1受信部22aに伝達される。
第2受光用光ファイバ20bは、一端が第2受信部22bに接続され(図1を参照)、他端の端面が検出面Pまで延びている。回転体4の外周面4aで反射された反射光は、検出面Pで受光され、第2受光用光ファイバ20bを介して、第2受信部22bに伝達される。
ここで照射用光ファイバ14と第1受光用光ファイバ20aとは、光ファイバ群Xとして一組に纏められており、第1受光用光ファイバ20aの周囲を囲むように複数の照射用光ファイバ14が配置されている。同様に、照射用光ファイバ14と第2受光用光ファイバ20bとは、光ファイバ群Yとして一組に纏められており、第2受光用光ファイバ20bの周囲を囲むように複数の照射用光ファイバ14が配置されている。これら光ファイバ群X,Yはクリアランス計測センサの略軸方向に沿って延びており、先端側(検出面P側)で互いの離間距離が広がるように傾斜して配設されている。図2では、光ファイバ群X,Yの端面がそれぞれA点、B点で示されており、A点、B点において端面を垂直に通る仮想直線a、bが示されている。またクリアランス計測センサの基準点として、仮想直線a、bの交点Oが示されており、交点Oにおける仮想直線a、bの交差角がαとして示されている。
尚、光ファイバ群X,Yは上述したように複数の光ファイバから構成されるが、図2では簡略化のために、光ファイバX,Yの先端面の位置は、それぞれA点及びB点にまとめて一点として見做している。また図2では、回転体4がタービンである場合を例に、外周面4aを形成する動翼26が示されている。ここでC点は、動翼26の外側端面における角部(二つの角部のうち回転方向前方側の角部)が仮想直線aと交わる点であり、D点は動翼26の外側端面における角部(二つの角部のうち回転方向前方側の角部)が仮想直線bと交わる点である。
このような光ファイバ群X,Yでは、それぞれ照射用光ファイバ14の端面から外周面4aに対して照射光を照射し、その反射光を第1受光用光ファイバ20a及び第2受光用光ファイバ20bで受光する。図3は図2のクリアランス計測センサから計測部24に入力される受光信号の信号強度に関するグラフである。図3では、横軸が時間を示し、縦軸が信号強度を示している。
図3に示されるように、受光信号は、回転体4の外周面4a上の測定点(動翼の回転方向前方側の角部)がC点からD点に移動するために要する時間Δtに対応する2つの信号ピークが検出されている。ここで回転体4の回転周期をT、回転体4の半径をRとすると、クリアランスdは次式
Figure 0006959027

により算出される。
このように関連技術に係るクリアランス計測センサでは、回転体4の外周面4aがC点からD点に移動するために要する時間Δtを検出し、上記(1)式に基づいてクリアランスdを算出する。そのため、クリアランスdを精度よく検出するためには、時間Δtを精度よく、且つ、安定的に検出することが要求される。発明者の鋭意研究によれば、回転体4の外周面4aからの反射光は、照射光の照射領域近傍における表面性状が変化すると、計測結果が不安定になり、計測誤差を招く要因となることが判明した。発明者は、このような問題に鑑み、光の照射領域近傍における表面性状の影響を低減することで、クリアランス測定を精度よく、且つ、安定的に実施可能なクリアランス計測装置を考案した。
(第1実施形態)
図4は第1実施形態に係るクリアランス計測センサ12の内部構造を模式的に示す断面図である。クリアランス計測センサ12は、検出面Pが回転体4の外周面4aに対向するように配置されており、光源部16に接続された第1照射用光ファイバ14a及び第2照射用光ファイバ14bと、第1受信部22a及び第2受信部22bにそれぞれ接続された第1受光用光ファイバ20a及び第2受光用光ファイバ20bと、を備える。
クリアランス計測センサ12は略円筒形状のセンサ本体13を有する。センサ本体13は、一端側に設けられた第1開口部15から内部空間17に、第1照射用光ファイバ14a、第2照射用光ファイバ14b、第1受光用光ファイバ20a及び第2受光用光ファイバ20bが導入されている。内部空間17に導入された第1照射用光ファイバ14a、第2照射用光ファイバ14b、第1受光用光ファイバ20a及び第2受光用光ファイバ20bは、それぞれの先端が、センサ本体13の他端側に設けられた第2開口部19に向けて配置されている。
第2開口部19は透過性材料からなる隔離壁21によって閉じられており、内部空間17がクリアランスdから隔離されている。そのため、クリアランスdが高温・高圧の過酷な環境にある場合でも、内部空間17に収容された各光ファイバを的確に保護し、良好な信頼性が確保されている。
尚、隔離壁21に使用される透過性材料としては例えばダイヤモンドやサファイア等がある。
第1照射用光ファイバ14a及び第2照射用光ファイバ14bは、一端が光源部16に接続され(図1を参照)、他端の端面がセンサ本体13の内部空間17に配置されている。第1照射用光ファイバ14a及び第2照射用光ファイバ14bの照射側の先端には、それぞれ光源部16から伝達された照射光を照射するための第1照射部11a及び第2照射部11bが設けられている。
内部空間17において第1受光部23a及び第2受光部23bは、互いの光軸c、dが隔離壁21の内側表面上で交差するように配置されている。第1照射部11aから照射された光は、蛍光体25aにて蛍光発光し、外周面からの正反射光が第1受光部23aで受光可能なように、第1照射部11aと第1受光部23aとは配置されている。第2照射部11bから照射された光は、蛍光体25bにて蛍光発光し、外周面からの正反射光が第2受光部23bで受光可能なように、第2照射部11bと第2受光部23bとは配置される。その結果、本実施形態では第1照射部11a及び第2照射部11bは左右対称(光学対称)な配置を有している。
第1照射部11a及び第2照射部11bから出力される照射光の光軸a、b上には、第1蛍光体25a及び第2の蛍光体25bがそれぞれ配置されている。第1蛍光体25a及び第2の蛍光体25bは、第1照射用光ファイバ14a及び第2照射用光ファイバ14bから出力される照射光によって励起されることで、それぞれ第1波長λ1及び第2波長λ2を有する励起光を生成する。ここで第1波長λ1及び第2波長λ2は可視光帯域であり、互いに異なる波長である。第1蛍光体25a及び第2の蛍光体25bからの励起光は、隔離壁21を透過して回転体4の外周面4aに対して照射される。
尚、第1の蛍光体25a及び第2の蛍光体25bは、隔離壁21より内側の内部空間17において、回転体4の外周面4aからの反射光が、第1の蛍光体25a及び第2の蛍光体25bに干渉することなく通過可能な程度に互いに間隔を隔てて配置されている。これにより、回転体4の外周面4aからの反射光への影響を回避しながら、各照射光の波長を適切に変換できる。
尚、本実施形態では、共通の光源部16から出力される光源光を、光カプラ29によって分光して、第1照射用光ファイバ14a及び第2照射用光ファイバ14bに対して供給し、クリアランス計測センサ12内に設けられた第1蛍光体25a及び第2の蛍光体25bにて、第1波長λ1及び第2波長λ2にそれぞれ波長変換を行うようにしている。これにより、光源部16が一つで済むため、クリアランス計測センサ12の外部構成をシンプルに構成することができる。
第1受光用光ファイバ20a及び第2受光用光ファイバ20bは、それぞれ一端が第1受信部22a及び第2受信部22bに接続され(図1を参照)、他端が内部空間17に配置される。内部空間17側の端部には、それぞれ外周面4aからの反射光を受光するための第1受光部23a及び第2受光部23bが設けられており、第1受光部23a及び第2受光部23bで受光された反射光は、それぞれ第1受光用光ファイバ20a及び第2受光用光ファイバ20bを介して、第1受信部22a及び第2受信部22bに伝達されるように構成されている。
第1受光部23a及び第2受光部23bは、隔離壁21を介して透過する反射光を受光可能な位置に配置されており、上述したように、特に、互いの光軸c、dが隔離壁21の内側表面上で交差するように配置されている。これにより、第1受光部23aは上述したように、第1照射部11aから照射された光による外周面からの正反射光が受光可能な位置に配置され、第2受光部23bは、第2照射部11bから照射された光による外周面からの正反射光が受光可能な位置に配置されている。その結果、本実施形態では第1受光部23a及び第2受光部23bは左右対称(光学対称)な配置を有しており、第2開口部19に向けて互いの離間距離が狭まるように傾斜している。
第1照射部11a、第2照射部11b、第1受光部23a及び第2受光部23bは、内部空間17において、このような位置関係に配置されることにより、第1照射部11aからの照射光による反射光が第1受光部23aで受光されるとともに、第2照射部11bからの照射光による反射光が第2受光部23bで受光される。
図2を参照して上述した関連技術では、各光ファイバの幾何学的な位置関係により、第2受光用光ファイバ20bでは正反射光成分を受光できるが、第1受光用光ファイバ20aでは正反射光成分を受光することができず、主に反射光の散乱光成分を受光することとなる。発明者の鋭意研究によれば、反射光の散乱光成分は照射光の照射領域近傍における表面性状が変化すると不安定となりやすく、計測誤差を招く要因となっている。
それに対し、本実施形態では、第1照射部11a、第2照射部11b、第1受光部23a及び第2受光部23bがこのような位置関係に配置されることで、第1受光部23a及び第2受光部23bでは、ともに正反射光成分が受光可能に構成されている。そのため、照射領域近傍における表面性状に関わらず、安定的な計測結果が得られ、計測誤差が少ない高精度なクリアランス計測が可能となる。
また、この種のクリアランス計測センサでは、検出面Pが高温・高圧の環境にさらされることによって熱伸びが発生し、A点とB点との離間距離Lが変化することがある。本実施形態では関連技術に比べて、A点とB点との離間距離Lを小さくすることができる。そのため、上記(1)式において、離間距離Lを含む「−(1/2)L/tan(α/2)」の項を小さくすることができ、計測精度を向上できる。
第1受光用光ファイバ20a及び第2受光用光ファイバ20bは、それぞれ第1受信部22a及び第2受信部22bとの間に、第1フィルタ部30a及び第2フィルタ部30bを備える。第1フィルタ部30a及び第2フィルタ部30bは、それぞれ第1波長λ1及び第2波長λ2に対応する透過帯域を有する。
第1受光部23aで受光される反射光には、目的とする第1照射部11aからの第1波長λ1を有する正反射光成分に加えて、少なからず第2照射部11bからの第2波長λ2を有する散乱光成分が含まれる。このような第2波長λ2を有する散乱光成分は、第1受信部22aにとってノイズ成分となり、計測誤差を増大させる要因となる。そのため、第1フィルタ部30aによって、このような不要な散乱光成分をフィルタリングにより除去できる。これにより、第1受信部22aでは、目的とする第1照射部11aからの照射光による第1波長λ1を有する正反射光成分を抽出することができ、良好な計測精度が得られる。
同様に、第2受光部23bで受光される反射光には、目的とする第2照射部11bからの第2波長λ2を有する正反射光成分に加えて、少なからず第1照射部11aからの第1波長λ1を有する散乱光成分が含まれる。このような第1波長λ1を有する散乱光成分は、第2受信部22bにとってノイズ成分となり、計測誤差を増大させる要因となる。そのため、第2フィルタ部30bによって、このような不要な散乱光成分をフィルタリングにより除去できる。これにより、第2受信部22bでは、目的とする第2照射部11bからの第2波長λ2を有する正反射光成分を抽出することができ、良好な計測精度が得られる。
図5は図4の計測部24に入力される受光信号の計測結果の一例であり、図6は図5の比較例である。図5に示されるように、本実施形態では第1受信部22a及び第2受信部22bにおいて、それぞれ第1波長λ1及び第2波長λ2に分離した検出を行うことで、受光信号の波形における歪みが少なく、両者の波形もまた類似な結果が得られた。これは、回転体4の外周面4aを正確に捉えることができており、精度のよいクリアランス計測が可能であることを示している。
一方、図6の比較例は、第1受信部22a及び第2受信部22bにおいて第1フィルタ部30a及び第2フィルタ部30bを介さずに、第1受光部23a及び第2受光部23bから受光した結果に基づく受光信号を測定したものである。この場合、図5に比べて、計測された波形に歪みが生じており、両者の波形もまた大きく異なる結果となった。このように図5及び図6の計測結果を比較して明らかなように、本実施形態では、第1フィルタ部30a及び第2フィルタ部30においてフィルタリングを行うことで、第1受信部22a及び第2受信部22bにて精度のよい検出が可能となることが実証された。
以上説明したように本実施形態によれば、回転体4の外周面4aに対して第1波長λ1及び第2波長λ2を有する照射光をそれぞれ照射し、受光した反射光を、第1波長λ1及び第2波長λ2に対応したフィルタリング処理を実施する。これにより、照射面の性状に関わらず、時間Δtが良好に計測され、その結果、クリアランスdを精度よく且つ安定的に計測できる。
(第2実施形態)
続いて第2実施形態に係るクリアランス計測センサ12について説明する。図7は第2実施形態に係るクリアランス計測センサ12の内部構造を模式的に示す断面図である。尚、以下の説明では上述の実施形態に対応する構成には共通の符号を付し、重複する説明は適宜省略することとする。
第2実施形態では、クリアランス計測センサ12のセンサ本体13に導入される第1照射用光ファイバ14a及び第2照射用光ファイバ14bは、独立した2つの第1光源部16a及び第2光源部16bを有する点において、上述の第1実施形態と異なる。第1光源部16a及び第2光源部16bは、それぞれ第1波長λ1及び第2波長λ2を有する照射光を出力する光源である。
第1光源部16aから出力される第1波長λ1を有する照射光は、第1照射用光ファイバ14aを介して伝達され、第1照射部11aから照射される。第1照射部11aから照射される照射光は、その光路上に配置された拡散板40によって均質化され、透過性材料からなる隔離壁21を通過して、回転体4の外周面4aに照射される。そして、回転体4の外周面4aからの反射光は、第1受光部23aによって受光され、第1受光用光ファイバ20aから第1フィルタ部30aを介して、第1受信部22aで検出される。
第2光源部16bから出力される第2波長λ2を有する照射光は、第2照射用光ファイバ14bを介して伝達され、第2照射部11bから照射される。第2照射部11bから照射される照射光は、その光路上に配置された拡散板40によって均質化され、透過性材料からなる隔離壁21を通過して、回転体4の外周面4aに照射される。そして、回転体4の外周面4aからの反射光は、第2受光部23bによって受光され、第2受光用光ファイバ20bから第2フィルタ部30bを介して、第2受信部22bで検出される。
このように第2実施形態では、独立した2つの第1光源部16a及び第2光源部16bを有することにより、第1実施形態のようにセンサ本体13の内部空間17に第1蛍光体25a及び第2蛍光体25bを配置することなく、第1波長λ1及び第2波長λ2を有する照射光を照射できる。そのため、センサ構造をシンプル化することができ、また小型化にも有利である。
(第3実施形態)
続いて第3実施形態に係るクリアランス計測センサ12について説明する。図8は第3実施形態に係るクリアランス計測センサ12の内部構造を模式的に示す断面図である。尚、以下の説明では上述の実施形態に対応する構成には共通の符号を付し、重複する説明は適宜省略することとする。
第3実施形態では、クリアランス計測センサ12のセンサ本体13に導入される第1照射用光ファイバ14a及び第2照射用光ファイバ14bの先端に設けられた第1照射部11a及び第2照射部11bが、それぞれ複数の光ファイバを含む光ファイバ集合体50aである点において、上述の第2実施形態と異なる。
第1照射用光ファイバ14aは、第1光源部16aから出力された照射光をセンサ本体13の内部空間に導入し、その先端に設けられた光ファイバ集合体50aから外周面4aに向けて照射する。光ファイバ集合体50aは、複数の光ファイバの束であり、第1照射用光ファイバ14aによって伝達された照射光を分光して照射可能に構成されている。そのため、光ファイバ集合体50aでは、第2実施形態のように内部空間17に拡散板40を配置することなく、より広い照射面が得られ、均質な光の照射が可能となる。
第2照射用光ファイバ14bも同様に、第2光源部16bから出力された照射光をセンサ本体13の内部空間に導入し、その先端に設けられた光ファイバ集合体50bから外周面4aに向けて照射する。光ファイバ集合体50bは、複数の光ファイバの束であり、第2照射用光ファイバ14bによって伝達された照射光を分光して照射可能に構成されている。そのため、光ファイバ集合体50bでは、第2実施形態のように内部空間17に拡散板40を配置することなく、より広い照射面が得られ、均質な光の照射が可能となる。
以上説明したように本実施形態によれば、内部空間17に拡散版40を備えることなく、均質な照射光を照射し、精度のよいクリアランス計測ができる。そのため、クリアランス計測センサ12の構成をシンプル化することができ、また小型化にも有利である。
本開示は、円筒形状を有するケーシングの内周面と、ケーシング内を回転する回転体の外周面と、の間に形成されるクリアランスを計測するためのクリアランス計測装置、当該クリアランス計測装置に使用可能なクリアランス計測センサ、及び、当該クリアランス計測装置によって実施可能なクリアランス計測方法に利用可能である。
1 回転機械
2 ケーシング
4 回転体
6 回転軸
10 クリアランス計測装置
12 クリアランス計測センサ
13 センサ本体
14 照射用光ファイバ
15 第1開口部
16 光源部
19 第2開口部
20 受光用光ファイバ
21 隔離壁
22 受信部
24 計測部
25 蛍光体
26 動翼
29 光カプラ
30 フィルタ部
40 拡散板
50 光ファイバ集合体

Claims (11)

  1. 円筒形状を有するケーシングの内周面と、前記ケーシング内を回転する回転体の外周面と、の間に形成されるクリアランスを計測するためのクリアランス計測装置であって、
    前記ケーシングに固定され、前記回転体の外周面に向けて第1波長を有する光を出射する第1照射部と、
    前記ケーシングに固定され、前記回転体の外周面に向けて前記第1波長と異なる第2波長を有する光を出射する第2照射部と、
    前記回転体の外周面からの反射光を、前記第1波長に対応する透過帯域を有する第1フィルタ部を介して受光する第1受光部と、
    前記回転体の外周面からの反射光を、前記第2波長に対応する透過帯域を有する第2フィルタ部を介して受光する第2受光部と、
    前記第1受光部及び前記第2受光部の受光結果に基づいて、前記第1受光部及び前記第2受光部における前記回転体の検出タイミングの時間差に基づいて前記クリアランスを計測する計測部と、
    を備え、
    前記第1受光部は、前記第1照射部から照射された光による前記外周面からの正反射光が受光可能なように配置され、
    前記第2受光部は、前記第2照射部から照射された光による前記外周面からの正反射光が受光可能なように配置され
    前記第1受光部及び前記第2受光部は、互いの光軸が交差するように配置され、
    前記ケーシングの長手方向に平行で、且つ、前記第1受光部及び前記第2受光部の光軸の交点を通る基準線から見て、前記第1照射部は前記第2受光部側に配置され、前記第2照射部は前記第1受光部側に配置される、クリアランス計測装置。
  2. 前記第1受光部及び前記第2受光部は、互いの前記光軸が前記ケーシングの内部空間を外部から隔離する隔離壁の内表面上で交差するように配置される、請求項1に記載のクリアランス計測装置。
  3. 前記第1照射部は、前記第1照射部の光路上に配置され、前記第1波長に対応する励起波長を有する第1蛍光体を含み、
    前記第2照射部は、前記第2照射部の光路上に配置され、前記第2波長に対応する励起波長を有する第2蛍光体を含む、請求項1又は2に記載のクリアランス計測装置。
  4. 前記第1蛍光体及び前記第2蛍光体は、前記外周面からの反射光が、前記第1蛍光体及び前記第2蛍光体に干渉することなく通過可能なように互いに間隔を隔てて配置されている、請求項3に記載のクリアランス計測装置。
  5. 前記第1照射部及び前記第2照射部には、共通の光源部から出力される光源光が光カプラによって分光されて供給される、請求項3又は4に記載のクリアランス計測装置。
  6. 前記第1照射部には第1光源部から出力され、前記第1波長を有する光源光が供給され、
    前記第2照射部には第2光源部から出力され、前記第2波長を有する光源光が供給される、請求項1又は2に記載のクリアランス計測装置。
  7. 前記第1照射部、前記第2照射部、前記第1受光部及び前記第2受光部は、隔離壁を介して前記ケーシングの内部空間に配置される、請求項1から6のいずれか一項に記載のクリアランス計測装置。
  8. 前記第1照射部及び前記第2照射部の光路上に拡散板が配置される、請求項1から7のいずれか一項に記載のクリアランス計測装置。
  9. 前記第1照射部及び前記第2照射部は、複数の光ファイバを含む光ファイバ集合体である、請求項1から7のいずれか一項に記載のクリアランス計測装置。
  10. 円筒形状を有するケーシングの内周面と、前記ケーシング内を回転する回転体の外周面と、の間に形成されるクリアランスを検知するためのクリアランス計測センサであって、
    前記ケーシングに固定可能なセンサ本体と、
    前記センサ本体の内部空間に収容され、前記回転体の外周面に向けて第1波長を有する光を出射する第1照射部と、
    前記センサ本体の内部空間に収容され、前記回転体の外周面に向けて前記第1波長と異なる第2波長を有する光を出射する第2照射部と、
    前記センサ本体の内部空間に収容され、前記回転体の外周面からの反射光を、前記第1波長に対応する透過帯域を有する第1フィルタ部を介して受光する第1受光部と、
    前記センサ本体の内部空間に収容され、前記回転体の外周面からの反射光を、前記第2波長に対応する透過帯域を有する第2フィルタ部を介して受光する第2受光部と、
    を備え、
    前記第1照射部は、前記第1照射部の光路上に配置され、前記第1波長に対応する励起波長を有する第1蛍光体を含み、
    前記第2照射部は、前記第2照射部の光路上に配置され、前記第2波長に対応する励起波長を有する第2蛍光体を含み、
    前記第1受光部は、前記第1照射部から照射された光による前記外周面からの正反射光が受光可能なように配置され、
    前記第2受光部は、前記第2照射部から照射された光による前記外周面からの正反射光が受光可能なように配置され
    前記第1受光部及び前記第2受光部は、互いの光軸が交差するように配置され、
    前記ケーシングの長手方向に平行で、且つ、前記第1受光部及び前記第2受光部の光軸の交点を通る基準線から見て、前記第1照射部は前記第2受光部側に配置され、前記第2照射部は前記第1受光部側に配置される、クリアランス計測センサ。
  11. 円筒形状を有するケーシングの内周面と、前記ケーシング内を回転する回転体の外周面と、の間に形成されるクリアランスを計測するためのクリアランス計測方法であって、
    第1照射部及び第2照射部から前記回転体の外周面に向けて第1波長を有する光と、前記第1波長と異なる第2波長を有する光とをそれぞれ出射するステップと、
    前記回転体の外周面からの反射光の正反射光成分を、前記第1波長に対応する透過帯域を有する第1フィルタを介して第1受光部によって受光するとともに、前記第2波長に対応する透過帯域を有する第2フィルタを介して第2受光部によって受光するステップと、
    前記第1波長を有する光の反射光の検出タイミングと、前記第2波長を有する光の反射光の検出タイミングとの時間差に基づいて前記クリアランスを計測するステップと、
    を備え
    前記第1受光部及び前記第2受光部は、互いの光軸が交差するように配置され、
    前記ケーシングの長手方向に平行で、且つ、前記第1受光部及び前記第2受光部の光軸の交点を通る基準線から見て、前記第1照射部は前記第2受光部側に配置され、前記第2照射部は前記第1受光部側に配置される、クリアランス計測方法。
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