JP6958421B2 - 鉄心製造装置および鉄心製造方法 - Google Patents
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Description
互いに分離可能に貼り合わされている2枚の電磁鋼板のピースから積層鉄心を製造する鉄心製造装置であって、
前記2枚の電磁鋼板のピースを交流励磁して磁歪を発生させる交流励磁部と、
前記2枚の電磁鋼板のピースの少なくとも一方に荷重を掛けて前記交流励磁部による励磁方向に直角な方向に延伸する帯状の磁区構造に変化させる与負荷部と、
前記交流励磁部により交流励磁されている前記2枚の電磁鋼板のピースを、前記交流励磁部による励磁方向に滑らせることによって、前記2枚の電磁鋼板のピースの前記積層鉄心の辺に適用された状態における前記辺の延伸方向の端部の位置を互いに異ならせる電磁鋼板移動部と、
を有することを特徴とする鉄心製造装置。
前記与負荷部は、前記2枚の電磁鋼板のピースの少なくとも一方に、前記交流励磁部による励磁方向に平行な方向の圧縮荷重を掛けることにより、圧縮応力を発生させることを特徴とする前記(1)に記載の鉄心製造装置。
前記与負荷部は、
前記2枚の電磁鋼板のピースのうちの一方の前記延伸方向の両端部のそれぞれに吸着する2つの与負荷用吸着部と、
前記2つの与負荷用吸着部どうしを互いに接近する方向に荷重を掛けることができる与負荷部と、
を有することを特徴とする前記(2)に記載の鉄心製造装置。
前記与負荷部は、前記2枚の電磁鋼板のピースの少なくとも一方に、前記交流励磁部による励磁方向に平行な方向の圧縮荷重と引張荷重を周期的に掛けることができ、
前記電磁鋼板移動部と与負荷部とを同期して制御する制御部をさらに有し、
前記制御部は、前記交流励磁部が発生させる磁束密度が極値となるタイミングで、前記与負荷部の引張荷重による引張応力が最大となり、前記交流励磁部が発生させる磁束密度が0となるタイミングで、前記与負荷部の圧縮荷重による圧縮応力が最大となるように制御することを特徴とする前記(1)に記載の鉄心製造装置。
前記与負荷部は、
前記2枚の電磁鋼板のピースのうちの一方の前記延伸方向の両端部のそれぞれに吸着する2つの与負荷用吸着部と、
前記2つの与負荷用吸着部どうしを互いに接近する方向と離れる方向に周期的に荷重を掛けることができる与負荷部と、
を有することを特徴とする前記(4)に記載の鉄心製造装置。
前記与負荷部は、前記交流励磁部による励磁方向に直角な方向の引張荷重を掛けることにより、前記2枚の電磁鋼板のピースの少なくとも一方に引張荷重を発生させることを特徴とする前記(1)に記載の鉄心製造装置。
前記与負荷部は、
前記2枚の電磁鋼板のピースのうちの一方の前記延伸方向に直角な方向の両端部のそれぞれに吸着する2つの与負荷用吸着部と、
前記2つの与負荷用吸着部どうしを互いに離れる方向に荷重を掛けることができる与負荷部と、
を有することを特徴とする前記(6)に記載の鉄心製造装置。
前記与負荷部は、前記2枚の電磁鋼板のピースの少なくとも一方に、前記交流励磁部による励磁方向に直角な方向の圧縮荷重と引張荷重を周期的に掛けることができ、
前記電磁鋼板移動部と与負荷部とを同期して制御する制御部をさらに有し、
前記制御部は、前記交流励磁部が発生させる磁束密度が極値となるタイミングで、前記与負荷部による圧縮荷重が最大となり、前記交流励磁部が発生させる磁束密度が0となるタイミングで、前記与負荷部による引張荷重が最大となるように制御することを特徴とする前記(1)に記載の鉄心製造装置。
前記与負荷部は、
前記2枚の電磁鋼板のピースのうちの一方の前記延伸方向に直角な方向の両端部のそれぞれに吸着する2つの与負荷用吸着部と、
前記2つの与負荷用吸着部どうしを互いに接近する方向と離れる方向に周期的に荷重を掛けることができる与負荷部と、
を有することを特徴とする前記(8)に記載の鉄心製造装置。
互いに分離可能に貼り合わされている2枚の電磁鋼板のピースから積層鉄心を製造する鉄心製造装置であって、
前記2枚の電磁鋼板のピースを交流励磁して磁歪を発生させる交流励磁部と、
前記2枚の電磁鋼板のピースの一方を前記交流励磁部による励磁方向に平行な方向に押すことによって、前記2枚の電磁鋼板のピースの前記一方の磁区構造を前記交流励磁部による励磁方向に直角な方向に延伸する帯状の磁区構造に変化させるとともに、前記交流励磁部により交流励磁されている前記2枚の電磁鋼板のピースの前記積層鉄心の辺に適用された状態における前記辺の延伸方向の端部の位置を互いに異ならせる電磁鋼板移動部と、
前記2枚の電磁鋼板のピースの他方を移動しないように保持する保持部と、
を有することを特徴とする鉄心製造装置。
前記交流励磁部は、前記2枚の電磁鋼板のピースを挿入可能な励磁コイルを有し、
前記電磁鋼板移動部は、前記励磁コイルに挿入された前記2枚の電磁鋼板のピースの少なくとも一方を前記2枚の電磁鋼板のピースの面方向に移動させることにより、前記2枚の電磁鋼板のピースの前記延伸方向の端部の位置を互いに異ならせることを特徴とする前記(1)から(10)のいずれかに記載の鉄心製造装置。
前記交流励磁部は、前記励磁コイルに挿入されている前記2枚の電磁鋼板のピースの前記励磁コイルの軸線方向の両端部のそれぞれに接触させることができるヨークをさらに有し、
前記ヨークと前記2枚の電磁鋼板のピースとで閉磁路を形成することを特徴とする前記(11)に記載の鉄心製造装置。
前記電磁鋼板移動部は、
前記励磁コイルに挿入されている前記2枚の電磁鋼板のピースのうちの一方に吸着する移動用吸着部と、
前記移動用吸着部を前記2枚の電磁鋼板のピースの前記延伸方向に直線移動させる動力部と、
を有することを特徴とする前記(11)または(12)に記載の鉄心製造装置。
分離可能に貼り合わされている2枚の電磁鋼板のピースを用いて積層鉄心を製造する鉄心製造方法であって、
前記2枚の電磁鋼板のピースの少なくとも一方に圧縮応力または引張応力を発生させた状態で、前記2枚の電磁鋼板のピースを交流励磁して磁歪を発生させながら、前記2枚の電磁鋼板のピースを、前記積層鉄心の辺に適用された状態における前記辺の延伸方向に滑らせることによって、前記2枚の電磁鋼板のピースの前記延伸方向の端部の位置を互いに異ならせる工程を有し、
前記圧縮応力は前記交流励磁の励磁方向に平行な方向であり、前記引張応力は前記交流励磁の励磁方向に直角な方向であることを特徴とする鉄心製造方法。
分離可能に貼り合わされている2枚の電磁鋼板のピースを用いて積層鉄心を製造する鉄心製造方法であって、
前記2枚の電磁鋼板のピースの少なくとも一方に圧縮応力と引張応力を周期的に発生させた状態で、前記2枚の電磁鋼板のピースを交流励磁して磁歪を発生させながら、前記2枚の電磁鋼板のピースを、前記積層鉄心の辺に適用された状態における前記辺の延伸方向に滑らせることによって、前記2枚の電磁鋼板のピースの前記延伸方向の端部の位置を互いに異ならせる工程を有し、
前記圧縮応力および前記引張応力と前記交流励磁とを同期させることを特徴とする鉄心製造方法。
前記圧縮応力および前記引張応力は前記交流励磁の励磁方向に平行な方向であり、
前記交流励磁による磁束密度が極値となるタイミングで前記引張応力が最大となり、前記交流励磁による磁束密度が0となるタイミングで前記圧縮応力が最大となるように、前記圧縮応力および前記引張応力と前記交流励磁とを同期させることを特徴とする前記(15)に記載の鉄心製造方法。
前記圧縮応力および前記引張応力は前記交流励磁の励磁方向に直角な方向であり、
前記交流励磁による磁束密度が極値となるタイミングで前記圧縮応力が最大となり、前記交流励磁による磁束密度が0となるタイミングで前記引張応力が最大となるように、前記圧縮応力および前記引張応力と前記交流励磁とを同期させることを特徴とする前記(15)に記載の鉄心製造方法。
次に、図6を参照して、本発明の第1の実施形態に係る積層鉄心1の製造装置の構成例について説明する。説明の便宜上、「積層鉄心の製造装置」を「鉄心製造装置」と略して記すことがある。図6は、第1の実施形態に係る鉄心製造装置5aの構成例を模式的に示す図である。図6に示すように、鉄心製造装置5aは、交流励磁部51と、与負荷部52aと、電磁鋼板移動部53と、電磁鋼板保持部54と、制御部55とを有する。なお、図中の矢印Aは、交流励磁部51による励磁方向(磁力線の方向)を示す(他の図についても同様)。励磁方向は励磁対象物である2枚の電磁鋼板のピース11の延伸方向(圧延方向)、および、2枚の電磁鋼板のピース11を相対的に移動させる方向に平行である。
次に、第2の実施形態に係る鉄心製造装置5bの構成例について、図9を参照して説明する。図9は、第2の実施形態に係る鉄心製造装置5bの構成例を模式的に示す図である。なお、第1の実施形態と共通の構成が適用できる部分には同じ符号を付し、説明を省略することがある。図9に示すように、第2の実施形態に係る鉄心製造装置5bは、2つの与負荷部52aを有する。そして、2つの与負荷部52aのそれぞれが、2枚の電磁鋼板のピース11のそれぞれに、延伸方向(励磁方向、圧延方向)の圧縮荷重を掛けて圧縮応力を発生させることができる。なお、2つの与負荷部52aのそれぞれは、第1の実施形態の与負荷部52aと同じ構成が適用できる。また、制御部55による制御も、第1の実施形態と同じでよい。そして、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
次に、第3の実施形態に係る鉄心製造装置5cの構成例について、図10を参照して説明する。図10は、第3の実施形態に係る鉄心製造装置5cの構成例を模式的に示す図である。なお、第1の実施形態と共通の構成が適用できる部分には同じ符号を付し、説明を省略することがある。図10に示すように、第3の実施形態に係る鉄心製造装置5cは、電磁鋼板移動部53cが与負荷部の機能を包含する形態である。図10に示すように、電磁鋼板移動部53は、移動用吸着部531と動力部532を有する。移動用吸着部531は、2枚の電磁鋼板のピース11の一方について、その延伸方向の一方の端部に吸着できるように配置されている。また、動力部532は、移動用吸着部531を、2枚の電磁鋼板のピース11の延伸方向の反対側(移動用吸着部531が吸着する端部とは反対側であって、後述する電磁鋼板保持部54が設けられる側)に向かって移動させることができる。電磁鋼板保持部54は、2枚の電磁鋼板のピース11の他方(2枚の電磁鋼板のピース11のうち、移動用吸着部531が吸着しないピース11)を吸着して保持する。また、電磁鋼板保持部54は、2枚の電磁鋼板のピース11の延伸方向の端部であって、移動用吸着部531が吸着する側とは反対側の端部に設けられる。そして、電磁鋼板保持部54は、2枚の電磁鋼板のピース11の他方について、移動用吸着部531から遠い側の端部に吸着する。
次に、第4の実施形態に係る鉄心製造装置5dの構成例について、図11を参照して説明する。図11は、第4の実施形態に係る鉄心製造装置5dの構成例を模式的に示す図である。なお、第1の実施形態と共通の構成が適用できる部分には同じ符号を付し、説明を省略することがある。第4の実施形態は、2枚の電磁鋼板のピース11の少なくとも一方に、延伸方向(励磁方向、圧延方向)に直角な方向の引張応力を発生させる形態である。
次に、第5の実施形態に係る鉄心製造装置について説明する。なお、第5の実施形態に係る鉄心製造装置は、与負荷部が延伸方向(励磁方向、圧延方向)に平行な方向に圧縮荷重と引張荷重を周期的に変化するように掛ける構成であるほかは、第1の実施形態と同じ構成が適用できる(ただし、第1の実施形態において、与負荷部52aが周期的に変化する圧縮荷重と引張荷重を掛けることができない構成に限定されるものではない)。また、第5の実施形態に係る鉄心製造装置の構成例を示す模式図は、第1の実施形態に係る鉄心製造装置の構成例を示す模式図(図6)と同じでよいため省略する。以下の説明では、第1の実施形態に係る鉄心製造装置5aの符号を用いる。
次に、第6の実施形態に係る鉄心製造装置の構成例について説明する。なお、第6の実施形態に係る鉄心製造装置の構成は、与負荷部が引張応力と圧縮応力を周期的に発生させることができる構成であるほかは、第4の実施形態と共通の構成が適用できる(ただし、第4の実施形態において、与負荷部52dは圧縮応力を発生させることができない構成に限定されるものではない)。また、第6の実施形態に係る鉄心製造装置の構成を示す模式図は、第4の実施形態に係る鉄心製造装置と同じ図(図11)でよいため省略し、第4の実施形態と同じ符号を用いて説明する。第6の実施形態は、鉄心製造装置5dが励磁方向に直角な方向に引張応力と圧縮応力を周期的に発生させる与負荷部52dを有し、制御部55が交流励磁部51とこの与負荷部52dとを同期して制御する形態である。
次に、本発明の実施例について説明する。本発明者らは、貼り合わされた2枚の電磁鋼板のピース11を製造して、相対的に移動させるために要する力を測定した。測定条件は次のとおりである。2枚の電磁鋼板のピース11には、方向性電磁鋼板を用いた。2枚の電磁鋼板のピース11の寸法は、厚さが0.27mm、幅が100mm、長が500mmとした。また、貼り合せ面積は、0.03m2とした。
第1の実施例では、励磁周波数を50Hzとし、2枚の電磁鋼板のピース11の平均磁束密度を変化させて、2枚の電磁鋼板のピース11を分離することなく相対的に移動させるために要する最小の力を測定した。磁束密度が0である例が、2枚の電磁鋼板のピース11を励磁しない例である。また、2枚の電磁鋼板のピース11の一方に、励磁方向に平行な方向に216Nの圧縮荷重をかけた。この場合、2枚の電磁鋼板のピース11の一方に生じる圧縮応力は、磁歪による変動を考慮しなければ8MPaである。2枚の電磁鋼板のピース11を交流励磁し、圧縮応力を発生させた場合における相対的な移動に要する力は、27Nとなった。これに対し、交流励磁をせず、かつ、圧縮応力を発生させない場合には、57Nとなった。このように、交流励磁をせず(磁束密度が0であり)、かつ、圧延方向に平行な圧縮応力を発生させない場合と比較して、相対的な移動に要する力が小さくなることが確認された。すなわち、2枚の電磁鋼板のピース11を交流励磁することによって、本発明の効果が得られることが確認された。また、2枚の電磁鋼板のピース11の磁束密度を高くすることによって、2枚の電磁鋼板のピース11を相対的に移動させるために要する力が小さくなることも確認された。したがって、励磁強度を調整することにより、ずれ量の制御の精度の向上に適した力を設定できることが確認された。
第2の実施例は、交流励磁部51と与負荷部を同期させた実施例である。交流励磁部51による励磁周波数を50Hzとし、与負荷部による圧縮荷重の変動の周波数をその2倍の100Hzとした。そして、交流励磁部51による磁束密度が極値となるタイミングで与負荷部による圧縮荷重が0となり、交流励磁部51による磁束密度が0となるタイミングで与負荷部による圧縮荷重が最大となるようにした。2枚の電磁鋼板のピース11を交流励磁し、かつ応力と励磁(磁束密度)とを同期させた場合には、相対的な移動に要する力は、20Nとなった。これに対して、交流励磁をせず、かつ応力を発生させない場合には、57Nとなった。このように、交流励磁をし、かつ、励磁(磁束密度)と応力を同期させた場合には、相対的な移動に要する力が小さくなることが確認された。また、交流励磁するが応力を一定にした場合(実施例1)と比較しても、相対的な移動に要する力が小さくなることが確認された。このように、2枚の電磁鋼板のピース11を交流励磁し、かつ、励磁(磁束密度)と応力とを同期させることによって、本発明の効果が得られることが確認された。
第3の実施例は、磁束密度と移動に要した力との関係を検証した例である。図14は、磁束密度と移動に要した力との関係の測定結果を示すグラフである。第3の実施例では、0MPa(圧縮応力を発生させない例)、4MPa、6.1MPa、7.15MPa、9.15MPaの各圧縮応力(なお、これらは磁歪による変動を考慮しない値である)を発生させた場合について、平均磁束密度を変化させ、2枚の電磁鋼板のピース11を分離することなく相対的に移動させるために要する最小の力を測定した。なお、励磁周波数を50Hzとした。図14に示すように、圧縮応力が高くなるにしたがって、移動に要した力が小さくなっていくことが確認された。同様に、磁束密度が高くなるにしたがって、移動に要した力が小さくなっていくことも確認された。また、磁束密度を1.8Tとした場合には、発生させる圧縮応力を7MPa以上とすると、応力を発生させない場合に比較して、移動に要した力が約半分以下になるという結果が得られた。
11:電磁鋼板のピース
12:接合部
122:ギャップ部
13:流動性材料
2:変圧器
21:コイル
5a,5b,5c,5d:鉄心製造装置
51:交流励磁部
511:励磁コイル
512:ヨーク
52a,52d:与負荷部
521a,521d:与荷重用吸着部
522a,522d:負荷発生源
53:電磁鋼板移動部
521:移動用吸着部
522:動力部
54:電磁鋼板保持部
Claims (17)
- 互いに分離可能に貼り合わされている2枚の電磁鋼板のピースから積層鉄心を製造する鉄心製造装置であって、
前記2枚の電磁鋼板のピースを交流励磁して磁歪を発生させる交流励磁部と、
前記2枚の電磁鋼板のピースの少なくとも一方に荷重を掛けて前記交流励磁部による励磁方向に直角な方向に延伸する帯状の磁区構造に変化させる与負荷部と、
前記交流励磁部により交流励磁されている前記2枚の電磁鋼板のピースを、前記交流励磁部による励磁方向に滑らせることによって、前記2枚の電磁鋼板のピースの前記積層鉄心の辺に適用された状態における前記辺の延伸方向の端部の位置を互いに異ならせる電磁鋼板移動部と、
を有することを特徴とする鉄心製造装置。 - 前記与負荷部は、前記2枚の電磁鋼板のピースの少なくとも一方に、前記交流励磁部による励磁方向に平行な方向の圧縮荷重を掛けることにより、圧縮応力を発生させることを特徴とする請求項1に記載の鉄心製造装置。
- 前記与負荷部は、
前記2枚の電磁鋼板のピースのうちの一方の前記延伸方向の両端部のそれぞれに吸着する2つの与負荷用吸着部と、
前記2つの与負荷用吸着部どうしを互いに接近する方向に荷重を掛けることができる与負荷部と、
を有することを特徴とする請求項2に記載の鉄心製造装置。 - 前記与負荷部は、前記2枚の電磁鋼板のピースの少なくとも一方に、前記交流励磁部による励磁方向に平行な方向の圧縮荷重と引張荷重を周期的に掛けることができ、
前記電磁鋼板移動部と与負荷部とを同期して制御する制御部をさらに有し、
前記制御部は、前記交流励磁部が発生させる磁束密度が極値となるタイミングで、前記与負荷部の引張荷重による引張応力が最大となり、前記交流励磁部が発生させる磁束密度が0となるタイミングで、前記与負荷部の圧縮荷重による圧縮応力が最大となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の鉄心製造装置。 - 前記与負荷部は、
前記2枚の電磁鋼板のピースのうちの一方の前記延伸方向の両端部のそれぞれに吸着する2つの与負荷用吸着部と、
前記2つの与負荷用吸着部どうしを互いに接近する方向と離れる方向に周期的に荷重を掛けることができる与負荷部と、
を有することを特徴とする請求項4に記載の鉄心製造装置。 - 前記与負荷部は、前記交流励磁部による励磁方向に直角な方向の引張荷重を掛けることにより、前記2枚の電磁鋼板のピースの少なくとも一方に引張荷重を発生させることを特徴とする請求項1に記載の鉄心製造装置。
- 前記与負荷部は、
前記2枚の電磁鋼板のピースのうちの一方の前記延伸方向に直角な方向の両端部のそれぞれに吸着する2つの与負荷用吸着部と、
前記2つの与負荷用吸着部どうしを互いに離れる方向に荷重を掛けることができる与負荷部と、
を有することを特徴とする請求項6に記載の鉄心製造装置。 - 前記与負荷部は、前記2枚の電磁鋼板のピースの少なくとも一方に、前記交流励磁部による励磁方向に直角な方向の圧縮荷重と引張荷重を周期的に掛けることができ、
前記電磁鋼板移動部と与負荷部とを同期して制御する制御部をさらに有し、
前記制御部は、前記交流励磁部が発生させる磁束密度が極値となるタイミングで、前記与負荷部による圧縮荷重が最大となり、前記交流励磁部が発生させる磁束密度が0となるタイミングで、前記与負荷部による引張荷重が最大となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の鉄心製造装置。 - 前記与負荷部は、
前記2枚の電磁鋼板のピースのうちの一方の前記延伸方向に直角な方向の両端部のそれぞれに吸着する2つの与負荷用吸着部と、
前記2つの与負荷用吸着部どうしを互いに接近する方向と離れる方向に周期的に荷重を掛けることができる与負荷部と、
を有することを特徴とする請求項8に記載の鉄心製造装置。 - 互いに分離可能に貼り合わされている2枚の電磁鋼板のピースから積層鉄心を製造する鉄心製造装置であって、
前記2枚の電磁鋼板のピースを交流励磁して磁歪を発生させる交流励磁部と、
前記2枚の電磁鋼板のピースの一方を前記交流励磁部による励磁方向に平行な方向に押すことによって、前記2枚の電磁鋼板のピースの前記一方の磁区構造を前記交流励磁部による励磁方向に直角な方向に延伸する帯状の磁区構造に変化させるとともに、前記交流励磁部により交流励磁されている前記2枚の電磁鋼板のピースの前記積層鉄心の辺に適用された状態における前記辺の延伸方向の端部の位置を互いに異ならせる電磁鋼板移動部と、
前記2枚の電磁鋼板のピースの他方を移動しないように保持する保持部と、
を有することを特徴とする鉄心製造装置。 - 前記交流励磁部は、前記2枚の電磁鋼板のピースを挿入可能な励磁コイルを有し、
前記電磁鋼板移動部は、前記励磁コイルに挿入された前記2枚の電磁鋼板のピースの少なくとも一方を前記2枚の電磁鋼板のピースの面方向に移動させることにより、前記2枚の電磁鋼板のピースの前記延伸方向の端部の位置を互いに異ならせることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の鉄心製造装置。 - 前記交流励磁部は、前記励磁コイルに挿入されている前記2枚の電磁鋼板のピースの前記励磁コイルの軸線方向の両端部のそれぞれに接触させることができるヨークをさらに有し、
前記ヨークと前記2枚の電磁鋼板のピースとで閉磁路を形成することを特徴とする請求項11に記載の鉄心製造装置。 - 前記電磁鋼板移動部は、
前記励磁コイルに挿入されている前記2枚の電磁鋼板のピースのうちの一方に吸着する移動用吸着部と、
前記移動用吸着部を前記2枚の電磁鋼板のピースの前記延伸方向に直線移動させる動力部と、
を有することを特徴とする請求項11または12に記載の鉄心製造装置。 - 分離可能に貼り合わされている2枚の電磁鋼板のピースを用いて積層鉄心を製造する鉄心製造方法であって、
前記2枚の電磁鋼板のピースの少なくとも一方に圧縮応力または引張応力を発生させた状態で、前記2枚の電磁鋼板のピースを交流励磁して磁歪を発生させながら、前記2枚の電磁鋼板のピースを、前記積層鉄心の辺に適用された状態における前記辺の延伸方向に滑らせることによって、前記2枚の電磁鋼板のピースの前記延伸方向の端部の位置を互いに異ならせる工程を有し、
前記圧縮応力は前記交流励磁の励磁方向に平行な方向であり、前記引張応力は前記交流励磁の励磁方向に直角な方向であることを特徴とする鉄心製造方法。 - 分離可能に貼り合わされている2枚の電磁鋼板のピースを用いて積層鉄心を製造する鉄心製造方法であって、
前記2枚の電磁鋼板のピースの少なくとも一方に圧縮応力と引張応力を周期的に発生させた状態で、前記2枚の電磁鋼板のピースを交流励磁して磁歪を発生させながら、前記2枚の電磁鋼板のピースを、前記積層鉄心の辺に適用された状態における前記辺の延伸方向に滑らせることによって、前記2枚の電磁鋼板のピースの前記延伸方向の端部の位置を互いに異ならせる工程を有し、
前記圧縮応力および前記引張応力と前記交流励磁とを同期させることを特徴とする鉄心製造方法。 - 前記圧縮応力および前記引張応力は前記交流励磁の励磁方向に平行な方向であり、
前記交流励磁による磁束密度が極値となるタイミングで前記引張応力が最大となり、前記交流励磁による磁束密度が0となるタイミングで前記圧縮応力が最大となるように、前記圧縮応力および前記引張応力と前記交流励磁とを同期させることを特徴とする請求項15に記載の鉄心製造方法。 - 前記圧縮応力および前記引張応力は前記交流励磁の励磁方向に直角な方向であり、
前記交流励磁による磁束密度が極値となるタイミングで前記圧縮応力が最大となり、前記交流励磁による磁束密度が0となるタイミングで前記引張応力が最大となるように、前記圧縮応力および前記引張応力と前記交流励磁とを同期させることを特徴とする請求項15に記載の鉄心製造方法。
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