JP6957971B2 - プロペラファン - Google Patents

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Description

本発明は、プロペラファンに関する。
例えば、空気調和機は、その室外機にプロペラファンを有する。プロペラファンは、翼外周部の風速が速く、回転中心に向かうにつれて風速が低下する。近年、空気調和機の省エネルギー性能向上のため、プロペラファンの風量向上が図られており、プロペラファンの大径化、高速回転化などが行われている。
特開2010−101223号公報 国際公開2011/0011890号公報 特表2003−503643号公報 特開2004−116511号公報
しかしながら、上述の従来技術では、次の問題がある。すなわち、径方向の風速分布が不均一となり、翼の内周部において下流側から空気を吸い込む等のサージング現象が発生して異常な運転状態となる。プロペラファンを室外機に使用する場合、サージング現象が発生すると、騒音やプロペラファンの破損につながるおそれがある。また、風速が遅い内周部は送風に寄与しないので、大きさに対して得られる送風量が少なく、翼面が有効に使えていないと言える。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、翼外周部と内周部の速度差を抑制しつつプロペラファンの風量向上を図ることができるプロペラファンおよび空気調和機の室外機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本願が開示するプロペラファンは、中心軸の周りに側面を有するハブと、ハブの側面に設けられた複数の翼と、を備え、翼は、ハブに接続されている基部から外縁までの部分のうち基部側に位置する内周部および外縁側に位置する外周部を含み、中心軸から内周部と外周部の境界までの距離である半径rと、中心軸から外縁までの距離である半径Rとの比r/Rが0.4以下であり、外周部における風速をV1、内周部における風速をV2とした場合、V1<V2×1.3の関係式が成り立つ。
本発明によれば、翼外周部と中央部の速度差を抑制しつつプロペラファンの風量向上を図ることができる。
図1は、実施例1(実施例2〜3)にかかるプロペラファンを有する室外機を示す模式図である。 図2は、実施例1(実施例2)にかかるファンを正圧側から見た概略的な平面図である。 図3は、実施例1にかかるプロペラファンを概略的に示す斜視図である。 図4は、実施例2にかかるプロペラファンを概略的に示す斜視図である。 図5は、P−Q曲線図である。 図6は、実施例3にかかるプロペラファンを正圧側から見た平面図である。 図7は、実施例3にかかるプロペラファンの翼のうちの1枚を正圧側から見た平面図である。 図8は、実施例3にかかるプロペラファンの翼の根本周辺を正圧側から見た斜視図である。 図9は、実施例3にかかるプロペラファンを負圧側から見た平面図である。 図10は、実施例3にかかるプロペラファンの翼のうちの1枚を負圧側から見た斜視図である。 図11は、実施例3にかかるプロペラファンを示す側面図である。 図12は、実施例3にかかるプロペラファンを示す斜視図である。 図13は、実施例3にかかるプロペラファンの翼のうちの1枚を示す斜視図である。 図14は、翼素の各翼弦長、合計翼弦長の概略を示す図である。 図15は、半径比と風量および効率との関係を示す曲線図である。 図16は、翼素の最小翼弦長/翼素の合計翼弦長と風量および効率との関係を示す曲線図である。
以下に、本発明を実施するための形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下に示す各種の実施例により、本願が開示する技術が限定されるものではない。また、以下に示す各種の実施例は、矛盾しない範囲で適宜組合せて実施してもよい。なお、既出の要素の説明については、後述においてその説明を省略する。
(室外機の構成)
図1は、実施例1にかかるプロペラファンを有する室外機を示す模式図である。図1に示すように、実施例1の室外機1は、空気調和機の室外機である。室外機1は、筐体6を有し、筐体6内に、冷媒を圧縮する圧縮機3、圧縮機3に連結されて冷媒が流れる熱交換器4、熱交換器4に送風するプロペラファン5Aを収容する。
筐体6は、外気を取り込むための吸込み口7、筐体6内の空気を排出するための吹出し口8を有する。吸込み口7は、筐体6の側面6aおよび背面6cに設けられている。吹出し口8は、筐体6の前面6bに設けられている。熱交換器4は、筐体6の前面6bに対向する背面6cと側面6aとにわたって配置されている。プロペラファン5Aは、吹出し口8に対向して配置されており、ファンモータ(図示せず)によって回転駆動される。以下の説明では、プロペラファン5Aが回転することにより吹出し口8から排出される風の方向を正圧側とし、その反対側の風の方向を負圧側とする。
(実施例1にかかるプロペラファン)
図2は、実施例1にかかるプロペラファンを正圧側から見た概略的な平面図である。図2に示すように、実施例1にかかるプロペラファン5Aは、外観で円柱状(若しくは多角柱状)のハブ11、ハブ11の中心軸の周りに設けられた側面11aに設けられた複数の翼12Aを有しており、これらハブ11と複数枚の翼12Aは成形材料として例えば樹脂材料を用いて一体成形されている。翼は、羽根ともいう。ハブ11は、円柱状に形成されている。ハブ11は、中心軸Oとなる位置にファンモータのシャフト(図示せず)が嵌め込まれるボス(図示せず)を有し、ファンモータの回転に伴ってハブ11の平面視の中心軸Oを軸に図示の“R”の方向へ回転する。ボス(図示せず)は、負圧側(図3参照)に設けられる。ハブ11の側面11aには、ハブ11の周方向に沿って所定の間隔をあけて複数(図2の例では3つ)の翼12Aが一体に形成されている。翼12Aは、板状に形成されている。
プロペラファン5Aは、図2に示す平面視において、中心軸Oの半径r1の円の円周内に位置する翼12Aの内周部12Aa、中心軸Oの半径r1の円の円周外かつ中心軸Oの半径R1の円の円周内に位置する翼12Aの外周部12Abを有する。図2に示すように、ハブ11に連結された内周部12Aaに比べて、ハブ11の径方向へ延ばされた外周部12Abの翼面積が広く形成されている。ここで、半径r1と半径R1の比r1/R1(以下、「半径比」と呼ぶ)は、下記(1)式を満たす。
(数1)
r1/R1≦0.4・・・(1)
例えば、半径比r1/R1=0.4とは、翼12Aにおいて、内周部12Aaと外周部12Abの境界が、中心軸Oからの半径R1を1として、中心軸Oからの半径r1が半径R1の0.4倍の長さの位置であることを意味する。なお、本実施例では、r1=88[mm](φ=176)、半径R1=220[mm](φ=440)とした。
また、プロペラファン5Aは、図2に示す平面視において、翼12Aそれぞれの内周部12Aaに、翼素12A−11、12A−12を有する。また、プロペラファン5Aは、図2に示す平面視において、翼12Aそれぞれの内周部12Aaの翼素12A−11、12A−12の間に、孔部12A−21を有する。孔部12A−21は、内周部12Aaと外周部12Abの境界(中心軸Oからの半径r1の位置)に接するように設けられている。すなわち、翼12Aそれぞれは、翼素12A−11の基部12A−11aと、翼素12A−12の基部12A−12aが、内周部12Aaにおいて孔部12A−21を形成するようにハブ11に接続されており、外周部12Abは翼素12A−11、12A−12から連続し、内周部12Aaと外周部12Abで1枚の翼面を形成している。本実施例において、基部12A−11aと基部12A−12aが特許請求の範囲で示す基部となる。
言い換えると、2つの翼素12A−11、12A−12は、翼12Aの外周部12Abから内周部12Aaに向かう途中で分岐する。翼素12A−11、12A−12間の孔部12A−21は、プロペラファン5Aを通過する気流の流路となる。
図3は、実施例1にかかるプロペラファンを概略的に示す斜視図である。図3は、図2に示す複数の翼12Aのうち、1つの翼12Aを概略的に拡大した斜視図である。図3に示すように、翼12Aは、ハブ11に対して、回転方向(図中の“R”方向)の上流側(後縁側)に位置する翼素12A−12が下流側(前縁側)に位置する翼素12A−11よりも、正圧側に接続されている。そして、翼12Aの孔部12A−21は、中心軸O方向および周方向に関して、翼素12A−12と翼素12A−11の間に位置している。
そして、プロペラファン5Aが回転した際の、外周部12Abのうち最大となる風速をV1[m/s]、内周部12Aaのうち最大となる風速をV2[m/s]とした場合、下記(2)式が成り立つ。
(数2)
V1<V2×1.3・・・(2)
言い換えると、上記(2)式を変形することにより、内周部12Aaにおける風速V2に対する外周部12Abにおける風速V1の比である風速比V1/V2が、下記(3)式を満たすことになる。
(数3)
V1/V2<1.3・・・(3)
なお、実施例1における翼12Aが有する翼素12A−11、12A−12および孔部12A−21の数は、図2および図3に図示のものに限られず、3つ以上の翼素および2つ以上の孔部を有してもよい。
(実施例2にかかるプロペラファン)
図4は、実施例2にかかるプロペラファンを概略的に示す斜視図である。実施例2にかかるプロペラファン5Bは、実施例1にかかるプロペラファン5Aと同様に、図1に示す室外機1に収容される。また、プロペラファン5Bは、正圧側から見た概略的な平面図が、図2に示す実施例1にかかるプロペラファン5Aと同様である。
図4は、図2に示す複数の翼12Bのうち、1つの翼12Bを概略的に拡大した斜視図である。図4に示すように、翼12Bは、ハブ11に対して、回転方向(図中の“R”方向)の上流側に位置する翼素12B−12と、下流側に位置する翼素12B−11が中心軸O方向の同じ高さに位置している。
そして、実施例2にかかる翼12Bにおいても、実施例1にかかる翼12Aと同様に、上記(1)〜(3)式が成り立つ。
なお、実施例2にかかる翼12Bが有する翼素12B−11、12B−12および孔部12B−21の数は、図2および図4に図示のものに限られず、3つ以上の翼素および2つ以上の孔部を有してもよい。
(風量と静圧との関係、ならびに、半径比と風速比率との関係について)
図5は、P−Q曲線図である。図5は、実施例1のプロペラファンにおいて、半径比を0.4以下とし、風速比V1/V2を1.3以下とした根拠を示す。図5では、風量Q[m/h]を横軸とし、風圧P[Pa]を縦軸とする。
ここで、図5は、風速比V1/V2=1.1、1.2、1.24、1.3、1.5の場合についてのP−Q曲線を示す。図5のP−Q曲線では、風速比V1/V2=1.5の場合のみが、内周部に翼素を有さない従来のプロペラファンであり、風速比V1/V2=1.1、1.2、1.24、1.3が、プロペラファン5Aの内周部12Aaに複数の翼素12A−11、12A−12を有する場合である。各データは、それぞれ風速比V1/V2が各数値となるように翼素12A−11、12A−12の翼弦長(翼素の断面長手方向一端と他端を結ぶ直線の長さ)を調整している。風速比V1/V2=1.5でP−Q曲線の特性が三次曲線の極小値と極大値を取るサージング現象が発生した(図5中の破線丸囲み部分参照)。
ここで、サージング現象とは、翼12Aの内周部12Aaにおける送風能力が外周部12Abよりも低く、内周部12Aaと外周部12Abの風速差が大きくなることで発生する現象である。サージング現象は、プロペラファンのP−Q特性が三次曲線の極小値と極大値を取る流量範囲で発生する現象である。その流量範囲において、風の圧力および流量が不安定になって、大きく変動する現象であり、この現象が発生する範囲でプロペラファンを運転すると、振動や逆流が発生し、異音の発生や、圧力脈動などの発生により、正常運転ができなくなる。他方、風速比V1/V2≦1.3では、風速比V1/V2が小さいほど、P−Q曲線がなだらかになり、サージング現象が発生せず、且つ、風量を向上させることができた。したがって、風速比V1/V2が1.3以上だと、翼形状によってはサージング領域が発生してしまうが、風速比V1/V2が1.3未満であれば翼形状によらずサージング領域の発生を抑えることができることが分かった。
なお、風量[m/h]と入力[W]の関係は、風速比V1/V2=1.5の従来のプロペラファンと比較して、風速比V1/V2=1.1、1.2、1.24、1.3の実施例1および2の場合は、同一風量を出力する際の入力(プロペラファンを駆動させるために図示しないファンモータに投入する電力)が少なくて済み、同一の入力では風速比V1/V2が大きいほど風量が大きくなった。また、風量[m/h]と回転数[rpm]の関係は、風速比V1/V2=1.5のプロペラファンと比較して、風速比V1/V2=1.1、1.2、1.24、1.3の実施例1および2の場合は、同じ風量を得る際の回転数が少なくて済み、風速比V1/V2が大きいほど風量が大きくなった。
以上から、実施例1および2において、プロペラファン5A、5Bが、半径比r1/R1≦0.4、V1<V2×1.3(もしくはV1/V2<1.3)の2条件を満たせば、サージングが発生しなかった。
図6は、実施例3にかかるプロペラファンを正圧側から見た平面図である。図7は、実施例3にかかるプロペラファンの翼のうちの1枚を正圧側から見た平面図である。図8は、実施例3にかかるプロペラファンの翼の根本周辺を正圧側から見た斜視図である。また、図9は、実施例3にかかるプロペラファンを負圧側から見た平面図である。図10は、実施例3にかかるプロペラファンの翼のうちの1枚を負圧側から見た斜視図である。
また、図11は、実施例3にかかるプロペラファンを示す側面図である。図12は、実施例3にかかるプロペラファンを示す斜視図である。図13は、実施例3にかかるプロペラファンの翼のうちの1枚を示す斜視図である。図14は、翼素の各翼弦長、合計翼弦長の概略を示す図である。なお、実施例3にかかるプロペラファン5Cは、実施例1にかかるプロペラファン5Aおよび実施例2にかかるプロペラファン5Bと同様に、図1に示す室外機1に収容される。
図6〜図14に示すように、実施例3にかかるプロペラファン5Cは、円柱状のハブ11、ハブ11の側面に設けられた複数の翼12Cを有しており、これらハブ11と複数の翼12Cは成形材料として例えば樹脂材料を用いて一体成形されている。ハブ11の側面11aには、ハブ11の周方向に沿って所定の間隔をあけて複数(実施例3の例では5つ)の翼12Cが一体に形成されている。翼12Cは、板状に形成されている。
プロペラファン5Cは、図6に示す平面視において、中心軸Oの半径r3の円の円周内に位置する翼12Cの内周部12Ca、中心軸Oの半径r3の円の円周外かつプロペラファン5Cの半径R3の円の円周内に位置する翼12Cの外周部12Cbを有する。図6に示すように、ハブ11に連結された内周部12Caに比べて、ハブ11の径方向へ延ばされた外周部12Cbの翼面積が広く形成されている。翼12Cには、翼12Cの回転方向(図6に図示の“R”の方向)における上流である後縁部12C−1が、後縁部12C−1の反対側に位置する前縁部12C−2側へ向かって湾曲して形成されている(図11も参照)。後縁部12C−1は、中心軸Oの回転軸方向から見て、湾曲している。
そして、翼12Cの表面(翼面)は、ハブ11の周方向において、後縁部12C−1から前縁部12C−2に向かって、プロペラファン5Cの負圧側から正圧側に緩やかに湾曲して形成されている(例えば図9参照)。このように翼12Cが形成されたプロペラファン5CがR方向(図6に図示の“R”の方向)に回転することで、空気は負圧側から正圧側へ流れる。プロペラファン5Cの回転数が大きくなるに従って、負圧側から正圧側へ流れる空気の量が多くなる。
ここで、半径r3と半径R3の比r3/R3(半径比)は、下記(4)式を満たす。
(数4)
r3/R3≦0.7・・・(4)
例えば、半径比r3/R3=0.7とは、翼12Cにおいて、内周部12Caと外周部12Cbの境界が、中心軸Oからの半径R3を1として、中心軸Oからの半径r3が半径R3の0.7の長さの位置であることを意味する。
また、プロペラファン5Cは、図8〜図14に示すように、翼12Cそれぞれの内周部12Caに、3つの翼素12C−11、12C−12、12C−13を有する。また、プロペラファン5Cは、図8〜図14、例えば図8に詳細を示すように、翼12Cそれぞれの内周部12Caの翼素12C−11、12C−12の間に孔部12C−21、翼素12C−12、12C−13の間に孔部12C−22を有する。すなわち、翼12Cそれぞれは、翼素12C−11の基部12C−11aと、翼素12C−12の基部12C−12aと、翼素12C−13の基部12C−13aが、内周部12Caにおいて孔部12C−21、12C−22を形成するようにハブ11に接続されており、外周部12Cbは翼素12C−11、12C−12、12C−13から連続し、内周部12Caと外周部12Cbで1枚の翼面を形成している。本実施例において、基部12C−11aと、基部12C−12aと、基部12C−13aが特許請求の範囲で示す基部となる。
言い換えると、3つの翼素12C−11、12C−12、12C−13は、翼12Cの外周部12Cbから内周部12Caに向かう途中で分岐する。翼素12C−11、12C−12間の孔部12C−21、翼素12C−12、12C−13間の孔部12C−22は、プロペラファン5Cを通過する気流の流路となる。
例えば、図8に示すように、1つの翼12Cにおいて、ハブ11に対して、回転方向(図中の“R”方向)の回転の最も上流側(後縁側)に位置する翼素12C−13の基部12C−13aが、下流側(前縁側)に位置する翼素12C−12の基部12C−12a、翼素12C−11の基部12C−11aと比較して、中心軸O方向で正圧側に接続されている。また、翼素12C−12の基部12C−12aは、12C−11の基部12C−11aよりも、中心軸O方向で正圧側に接続されている。そして、翼12Cの孔部12C−21は、中心軸O方向および周方向に関して、翼素12C−12と翼素12C−11の間に位置し、翼12Cの孔部12C−22は、中心軸O方向および周方向に関して、翼素12C−13と翼素12C−12の間に位置している。
そして、内周部12Caの翼素12C−11〜12C−13の各翼弦長を合計した合計翼弦長をL0[mm]とし、翼素12C−11〜12C−13の各々の翼弦長(翼素の断面長手方向一端と他端を結ぶ直線の長さ)うちの最小の翼弦長をLmin[mm]とすると、下記(5)式が成り立つ。
(数5)
Lmin/L0≧0.1・・・(5)
例えば、図14に示すように、翼素12C−11〜12C−13の各翼弦長をL1[mm]、L2[mm]、L3[mm]とし、L1<L2<L3の大小関係が成り立つとする。このとき、Lmin=L1であり、L0=L1+L2+L3であり、上記(5)式としてL1/(L1+L2+L3)≧0.1が成り立つ。
また、図6〜図14では、孔部12C−21、12C−22がハブ11まで延伸する態様を示しているが、上記(4)〜(6)式を満たすものであれば、孔部12C−21、12C−22の形状、態様などは、適宜変更可能であり、例えば、孔部12C−21、12C−22がハブ11からそれぞれ所定距離だけ離れた位置まで至る態様であってもよい。
以上から、実施例3において、プロペラファン5Cが、半径比r3/R3≦0.7、Lmin/L0≧0.1の条件を満たせば、サージングが発生せず、且つ、風量を向上させることができた。
なお、実施例3における翼12Cが有する翼素12C−11〜12C−13および孔部12C−21、12C−22の数は、図8〜図13に図示のものに限られず、2つ翼素および1つ孔部を有する、もしくは、4つ以上の翼素および3つ以上の孔部を有してもよい。
(半径比と風量および効率との関係、ならびに、翼素の最小翼弦長/翼素の合計翼弦長と風量および効率との関係について)
図15は、半径比と風量および効率との関係を示す曲線図である。図16は、翼素の最小翼弦長/翼素の合計翼弦長と風量および効率との関係を示す曲線図である。図15は、実施例3において、半径比を0.7以下とした根拠を示す。また、図16は、実施例3において、翼素の最小翼弦長/翼素の合計翼弦長を0.1mm以上とした根拠を示す。
図15では、半径比を横軸とし、風量Q[m/h]および効率η(=風量Q/入力)[m/h/W]を縦軸とする。図15では、風量Q11および効率η11がプロペラファン5Cを空気調和機の定格負荷で回転させているときの風量および効率を示し、風量Q12および効率η12がプロペラファン5Cを空気調和機の定格負荷よりも高負荷で回転させているときの風量および効率を示す。定格負荷時および高負荷時いずれも効率η11、η12のピーク値から極端に下がらない効率とすることが好適である。
図15において、半径比r3/R3≦0.4〜0.5のとき、効率η11、η12がピーク値を示している。よって、定格負荷時において、半径比r3/R3≦0.7とすると、プロペラファン5Cの効率η11がそのピーク値から概ねマイナス10%程度以下の効率低下に収まった。また、高負荷時において、半径比r3/R3≦0.5とすると、プロペラファン5Cの風量12および効率η12が最高効率となった。
また、図16では、翼素の基部の最小翼弦長/翼素の合計翼弦長(=Lmin/L0)を横軸とし、風量Q[m/h]および効率η[m/h/W]を縦軸とする。図16では、風量Q21および効率η21がプロペラファン5Cを空気調和機の定格負荷で回転させているときの風量および効率を示し、風量Q22および効率η22がプロペラファン5Cを空気調和機の定格負荷よりも高負荷で回転させているときの風量および効率を示す。
図16に示すように、定格負荷時の効率η21と高負荷時の効率η22は、翼素の最小翼弦長/翼素の合計翼弦長(=Lmin/L0)の全領域において、効率η21のピーク値と比べて効率η21の低下量が10%と小さいことから、翼素の最小翼弦長/翼素の合計翼弦長(=Lmin/L0)に特に制限はない。一方、図16において、高負荷時には、風量Q22は、翼素の最小翼弦長/翼素の合計翼弦長(=Lmin/L0)<0.1において、風量Q21の低下率が40%以上となることから、翼素の最小翼弦長/翼素の合計翼弦長(=Lmin/L0)≧0.1とした。
よって、以上の実施例1〜3によれば、翼12A、12B、12Cの外周部12Ab、12Bb、12Cbの風速向上に依存することなく、内周部12Aa、12Ba、12Caの風速向上を図るため、外周部12Ab、12Bb、12Cbと内周部12Aa、12Ba、12Caとの風速差を抑制し、風速差によって生じる内周部12Aa、12Baでの気流乱れや、気流失速に起因するサージング現象など異常な運転状態の発生を抑制し、プロペラファン5A、5B、5Cが回転により発生させることができる風量の増大を図ることができる。
以上、実施例を説明したが、上述した内容により本願が開示する技術が限定されるものではない。また、上述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、上述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、実施例の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換および変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
1 室外機
3 圧縮機
4 熱交換器
5A、5B、5C プロペラファン
6 筐体
6a 側面
6b 前面
6c 背面
7 吸込み口
8 吹出し口
11 ハブ
12A、12B、12C 翼
12Aa、12Ba、12Ca 内周部
12Ab、12Bb、12Cb 外周部
12A−21、12B−21、12C−21、12C−22 孔部
12C−1 前縁部
12C−2 後縁部
12A−11、12A−12、12B−11、12B−12、12C−11、12C−12、12C−13 翼素

Claims (1)

  1. 中心軸の周りに側面を有するハブと、前記ハブの前記側面に設けられた複数の翼と、を備え、
    前記翼は、前記ハブに接続されている基部から外縁までの部分のうち前記基部側に位置する内周部および前記外縁側に位置する外周部を含み、
    前記中心軸から前記内周部と前記外周部の境界までの距離である半径rと、前記中心軸から前記外縁までの距離である半径Rとの比r/Rが0.4以下であり、
    前記外周部における風速をV1、前記内周部における風速をV2とした場合、V1<V2×1.3の関係式が成り立ち、
    前記外周部は、1枚の翼面から形成され、
    前記内周部は、所定の間隔で配置された複数の翼素を含んで形成され、
    第1の翼素と第2の翼素とはそれぞれ、前記ハブに対して、回転方向の流側と流側とに位置し、かつ、前記第1の翼素と前記ハブの側面との接続部分における中心軸方向で最も正圧側となる高さ位置が、前記第2の翼素と前記ハブの側面との接続部分における中心軸方向で最も負圧側となる高さ位置と、前記第2の翼素と前記ハブの側面との接続部分における中心軸方向で最も正圧側となる高さ位置との間となる様に、前記第1の翼素の基部と前記第2の翼素の基部とが、前記ハブの側面に接続されており
    前記第1の翼素と前記第2の翼素とに関し、前記内周部における風速に対する前記外周部における風速の比である風速比V1/V2が所定の数値となるように、各翼素の断面長手方向一端と他端とを結ぶ直線の長さである翼弦長が、調整されている、プロペラファン。
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