JP6957336B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ軸の回転を制動するブレーキ装置に関する。
一般に、モータ軸の回転を制動するブレーキ装置は、モータ軸と一体的に回転する回転摩擦板と、モータ軸の回転方向の移動が規制された固定摩擦板とを備える。さらに、このようなブレーキ装置は、固定摩擦板を回転摩擦板に押し付けるスプリングバネなどの付勢部と、付勢部の力に抗して固定摩擦板を回転摩擦板から引き離す電磁石コイルとを備える。そして、付勢部が固定摩擦板を回転摩擦板に押し付けることでモータ軸が制動され、電磁石コイルの電磁力により回転摩擦板から固定摩擦板を引き離すことで制動が解除される。
従来、モータ軸の回転を制動するブレーキ装置において、手動により制動を解除可能な機構を備えた装置が提案されている(例えば特許文献1を参照)。特許文献1のブレーキ装置は、解放レバーを手動で動かすことで付勢力に抗して固定摩擦板を動かし、モータ軸の制動を解除することができる。
特開2002−136048号公報
モータ軸の回転を制動するブレーキ装置は、一般に、モータが大型になるほど、大きな制動力が得られるよう固定摩擦板を回転摩擦板に押し付ける付勢力がより大きく設計される。しかしながら付勢力が大きいと、手動により解放レバーを動かして制動を解除するために、非常に大きな力が必要となるという課題が生じる。
本発明は、過大な力を必要とせずに手動で制動を解除できるブレーキ装置を提供することを目的とする。
本発明は、
モータ軸の回転を制動するブレーキ装置であって、
前記モータ軸と一体的に回転する回転摩擦板と、
前記モータ軸の回転方向への移動が規制された固定摩擦板と、
前記固定摩擦板を前記回転摩擦板に押し付ける付勢部と、
前記固定摩擦板と前記回転摩擦板との押し付けを解除するために操作される解除操作レバーとを備え、
前記解除操作レバーは、第1レバーと、前記第1レバーに回動自在に設けられた第2レバーとを有し、
前記第2レバーは、ボルト及び補助レバーのいずれをも取り付け可能な取付部を有し、
前記取付部に取り付けた前記ボルトの先端を所定のボルト受け面に当接させた状態で前記ボルトをねじ込むことにより前記第1レバーが解除方向に移動し、
前記取付部に取り付けた前記補助レバーが操作されることで前記第2レバーの一部である当接部が所定の受け面に当接して前記第2レバーが回動し、前記第2レバーの回動角度よりも小さな角度で前記第1レバーの角度が変化して前記第1レバーが解除方向に移動
さらに、前記第2レバーの前記第1レバーに対する回動を阻止可能な規制部を有し、
前記第2レバーは、前記補助レバーを用いて前記第1レバーを解除方向に移動させる場合に、前記補助レバーから前記第2レバーに第1回転方向の力が作用するように構成され、
前記第2レバー及び前記ボルト受け面は、前記ボルトを用いて前記第1レバーを解除方向に移動させる場合に、前記ボルト受け面から前記第2レバーに前記第1回転方向とは逆の第2回転方向の力が作用するように構成され、
前記第1レバーには、前記規制部として、前記第2レバーが前記第2回転方向に回動することを規制するストッパーが設けられている構成とした。
本発明によれば、過大な力を必要とせずに手動で制動を解除することのできるブレーキ装置を提供できる。
本発明の実施形態1に係るブレーキ付きモータの一部断面の側面図である。 図1のブレーキ付きモータのフィンカバーの内側を示す正面図である。 実施形態1の解除操作レバーの詳細を説明する図であり、図3(A)は制動中の状態、図3(B)はボルトの締め込みにより制動を解除した状態、図3(C)は補助レバーを回動して制動を解除した状態をそれぞれ示す。 実施形態1の解除操作レバーの操作端部を示す平面図である。 実施形態2の解除操作レバーの詳細を説明する図であり、図5(A)は制動中の状態、図5(B)はボルトの締め込みにより制動を解除した状態、図5(C)は補助レバーを回動して制動を解除した状態をそれぞれ示す。 実施形態2の解除操作レバーの操作端部を示す平面図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るブレーキ付きモータの一部断面の側面図である。図2は、ブレーキ付きモータのファンカバーの内側を示す正面図である。図2は、図1の構成からファンカバー133及びファン131を外した状態を示している。本明細書ではモータ軸114に沿った方向を軸方向と定義する。
実施形態1のブレーキ付きモータ100は、モータ軸114を回転させるモータ110と、モータ軸114の回転を制動可能なブレーキ装置150と、ブレーキ装置150及びモータ110を冷却するファン装置130とを備える。モータ110、ブレーキ装置150及びファン装置130は軸方向にこの順で並び、ブレーキ装置150及びファン装置130はモータ110の出力側とは反対側に配置されている。
モータ110は、モータ軸114と一体的に回転するロータと、ロータに電磁力を及ぼすステータとが、モータケーシング113に収容されて構成される。モータケーシング113の側部には端子箱129(図2を参照)が設けられている。
ファン装置130は、モータ軸114に固定されてモータ軸114と一体的に回転するファン131と、ファン131を覆うファンカバー133とを備える。
ブレーキ装置150は、固定部材153、モータ軸114と一体的に回転する回転部材154、固定鉄心155、可動鉄心157、電磁石コイル161、スプリングバネなどの付勢部163及び解除操作レバー170を備える。回転部材154には、固定部材153と可動鉄心157に対向する部位に、摩擦板154a、154aが設けられている。可動鉄心157の摩擦板154aに接触する部位が、本発明に係る固定摩擦板の一例に相当する。回転部材154の摩擦板154aが、本発明に係る回転摩擦板の一例に相当する。
ブレーキ装置150は、モータ110の反負荷側カバー115に連結されて固定される。反負荷側カバー115は、モータケーシング113に連結されて固定される。可動鉄心157は、モータ軸114の回転方向の移動が規制され、かつ、軸方向に変位可能に組み付けられる。
付勢部163は、可動鉄心157を回転部材154へ押し付ける方へ付勢する。電磁石コイル161及び固定鉄心155は、磁力により可動鉄心157を付勢部163の付勢力に抗して引き付けることが可能である。電磁石コイル161の非通電時、付勢部163の付勢力により可動鉄心157が回転部材154へ押し付けられ、回転部材154の摩擦板154aが可動鉄心157に押し付けられる(摩擦板154aが固定部材153と可動鉄心157の間に挟まれる)ことでモータ軸114が制動される。一方、電磁石コイル161が通電されて、電磁力により固定鉄心155が可動鉄心157を引き付けることで、可動鉄心157が回転部材154から引き離されてモータ軸114の制動が解除される。
ファンカバー133は、ブレーキ装置150の内部機構及びファン131を覆う。
解除操作レバー170は、例えばブレーキ付きモータ100に通電を行なわずにモータ軸114の回転角度を調整したいような場合などに、一時的にモータ軸114の制動を解除するために使用される。解除操作レバー170は、固定鉄心155とファン131との間に配置される。ファンカバー133には、解除操作レバー170の第2レバー175に近い部位に、開閉可能な図示略の開口窓が設けられ、作業者は開口窓を介して解除操作レバー170を操作できる。解除操作レバー170は、連結部材181を介して可動鉄心157と連結されている。連結部材181は、解除操作レバー170に揺動自在に接続されており、解除操作レバー170を操作することで連結部材181を介して可動鉄心157を引っ張ることができる。
図3は、実施形態1の解除操作レバーの詳細を説明する図であり、図3(A)は制動中の状態、図3(B)はボルトの締め込みにより制動を解除した状態、図3(C)は補助レバーを回動して制動を解除した状態をそれぞれ示す。図4は、実施形態1の解除操作レバーの一端部を示す平面図である。
解除操作レバー170は、第1レバー173と、第1レバー173に回動自在に設けられた第2レバー175とを有する。
第1レバー173は、図2に示すように、第2レバー175が接続される桿部173aと、桿部173aからモータ軸114を跨ぐように二股に分かれて延設された2つの延設部173bとを有する。第1レバー173には、2つの延設部173bの中間で、かつ、桿部173aとは逆側の端部に近い方に、連結部材181が揺動自在に接続され、これにより第1レバー173が支持されている。第1レバー173は、桿部173aが軸方向に動かされることで、2つの延設部173bの端部が固定鉄心155に当接しかつ支点となり、第1レバー173が可動鉄心157を引っ張る方向(解除方向に相当)に回動するようになっている。
第2レバー175は、第1レバー173の桿部173aに、連結ピンaを介して回動可能に接続されている。第2レバー175の回転方向と、第1レバー173の回転方向とは、互いの回動中心線が平行となる向きに設定されている。また、第2レバー175は、その中心線L2と第1レバー173の中心線L1とが軸方向に見て重なるような配置で接続されている。
第2レバー175は、ブロック状のレバー基部175aと、レバー基部175aから張り出した張出部175bとを有する。解除操作レバー170が操作されていない状態(図3(A)の状態)で、レバー基部175aは第1レバー173の桿部173aと同様に、固定鉄心155の端面に沿うように配置される。また、解除操作レバー170が操作されていない状態(図3(A)の状態)で、張出部175bは軸方向に張り出した状態にされる。
レバー基部175aの固定鉄心155と対向する側には、レバー基部175aの先端側にかけて凸曲面F1が設けられている。
連結ピンaから第2レバー175の凸曲面F1までの距離は、連結ピンaから第1レバー173の2つの延設部173bの端部(当接部P1)までの距離よりも短い。
張出部175bには、ボルトB及び補助レバーCのいずれをも取り付け可能な取付孔hが設けられている。取付孔hには、雌ネジが切られ、ボルトBを螺合することができる。補助レバーCは、棒状部材であり、一端を取付孔hに嵌入して取り付けることができる。取付孔hは、張出部175bが張り出す方向と交差する向きに設けられている。
張出部175bが近接する固定鉄心155のエッジ部には、軸方向に平行な面(平面状であってもよい)のボルト受け面S1が設けられている。
<解除操作レバーの操作方法>
例えばブレーキ付きモータ100が組み込まれるシステム内で、ブレーキ付きモータ100に通電を行なわずにモータ軸114の回転角度を調整したいような場合、一時的にモータ軸114の制動を解除するために解除操作レバー170が操作される。解除操作レバー170を操作する方法は、図3(B)に示すようにボルトBを用いる方法と、図3(C)に示すように補助レバーCを用いる方法とがある。
ボルトBを用いる場合、作業者は、取付孔hにボルトBを螺合し、ボルトBを締め込む。すると、ボルトBの先端がボルト受け面S1に当たり、ボルトBを更に締め込んでいくことで、図3(B)に示すように、第2レバー175の凸曲面F1が固定鉄心155の端面に当接して第2レバー175が移動する。固定鉄心155と第2レバー175との接触部位が、それぞれ本発明に係る受け面及び当接部の一例に相当する。これにより、第1レバー173が、延設部173bの先端側の当接部P1を支点として解除方向に回動し、連結部材181を介して可動鉄心157を引き戻すことができる。
ボルトBでは、ボルトBを回転させる力が増大されて、ボルトBが進行する力へと変わるので、付勢部163の付勢力が強くても、比較的に小さな力で解除操作レバー170を動かして、モータ軸114の制動を解除することができる。
ボルトBを用いて解除操作レバー170を操作した場合、作業者が手を離してもモータ軸114の制動を解除したままとすることができる。
補助レバーCを用いる場合、作業者は、取付孔hに補助レバーCを接続し、補助レバーCに力を加えて第2レバー175を回動させる。すると、図3(C)に示すように、第2レバー175の凸曲面F1が固定鉄心155の端面に当接して第2レバー175が移動する。これにより、第1レバー173が、一端側の当接部P1を支点として解除方向に回動し、連結部材181を介して可動鉄心157を引き戻すことができる。すなわち、第2レバー175においては、補助レバーCに作業者が力を加える点を力点、凸曲面F1が固定鉄心155の端面に当接する点を支点、連結ピンaを作用点として、梃の原理により、小さな力で作用点を動かすことができる。さらに、第1レバー173においては、連結ピンaが力点、一端側の当接部P1が支点、連結部材181の接続部が作用点として、梃の原理により、小さな力で作用点を動かすことができる。よって、付勢部163の付勢力が非常に大きくなっても、2段階の梃の作用が働いて、比較的に小さな力で補助レバーC及び解除操作レバー170を操作して、モータ軸114の制動を解除することができる。
言い換えれば、解除操作レバー170を操作する際、第2レバー175の回動角度よりも第1レバー173の回動角度が小さくなる。したがって、補助レバーCを第1レバー173に直接に連結して回動させるよりも、補助レバーCの移動量に対する第1レバー173の移動量を小さくすることができ、その分、補助レバーCに加える力が増大されて第1レバー173に伝わる。よって、付勢部163の付勢力が非常に大きくなっても、比較的に小さな力で補助レバーC及び解除操作レバー170を操作して、モータ軸114の制動を解除することができる。
以上のように、本発明の実施形態1に係るブレーキ付きモータ100によれば、付勢部163の付勢力が非常に大きくなっても、作業者は過大な力を要さずに解除操作レバー170を操作して、モータ軸114の制動を解除できる。
また、実施形態1に係るブレーキ付きモータ100によれば、第1レバー173と第2レバー175とが一体化されて解除操作レバー170を構成するので、解除操作レバー170を支持する構成を単純化できる。すなわち、第1レバー173と第2レバー175とを個別に設ける場合には、それぞれを個別に支持する部品が必要となり、部品点数が増加する。また、第1レバー173を支持する部品の配置スペースと、第2レバー175を支持する部品の配置スペースとが必要となり、トータルの部品の配置スペースが増大するという課題が生じる。実施形態1の構成では、このような課題を解消できる。
また、実施形態1に係るブレーキ付きモータ100によれば、解除操作レバー170の第1レバー173と第2レバー175とが同一方向に回動するように構成されている。したがって、例えば固定鉄心155とファン131との間などの可動スペースの少ないところに解除操作レバー170が配置されても、解除操作レバー170を容易に操作できるという効果が奏される。また、ファンカバー133の開口窓から解除操作レバー170を操作するような場合でも、解除操作レバー170を容易に操作できるという効果が奏される。
また、実施形態1に係るブレーキ付きモータ100によれば、第2レバー175の凸曲面F1が固定鉄心155に接触して回動するので、第2レバー175をスムースに回動できるという効果が得られる。
また、実施形態1に係るブレーキ付きモータ100によれば、ボルト受け面S1が軸方向と平行な面なので、ボルト受け面S1を形成しやすいという効果が得られる。例えば固定鉄心155のエッジ部にボルト受け面S1を形成する場合、斜めの受け面を形成する場合と比較して、加工コストの低減を図れる。
(実施形態2)
図5は、実施形態2の解除操作レバーの詳細を説明する図であり、図5(A)は制動中の状態、図5(B)はボルトの締め込みにより制動を解除した状態、図5(C)は補助レバーを回動して制動を解除した状態をそれぞれ示す。図6は、実施形態2の解除操作レバーの操作端部を示す平面図である。
実施形態2のブレーキ付きモータは、解除操作レバー270の構成が主に変更されたものであり、その他は実施形態1と同様に構成される。以下、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
実施形態2の解除操作レバー270は、実施形態1と同様に、例えばブレーキ付きモータに通電を行なわずにモータ軸114の回転角度を調整したいような場合などに、一時的にモータ軸114の制動を解除するために使用される。解除操作レバー270は、固定鉄心155とファン131との間に配置される。ファンカバー133には、解除操作レバー270の第2レバー275に近い部位に、開閉可能な図示略の開口窓が設けられ、作業者は開口窓を介して解除操作レバー270を操作できる。解除操作レバー270は、連結部材181を介して可動鉄心157と連結されている。連結部材181は、解除操作レバー270に揺動自在に連結されており、解除操作レバー270を操作することで連結部材181を介して可動鉄心157を引っ張ることができる。
図5は、実施形態2の解除操作レバーの詳細を説明する図であり、図5(A)は制動中の状態、図5(B)はボルトの締め込みにより制動を解除した状態、図5(C)は補助レバーを回動して制動を解除した状態をそれぞれ示す。図6は、実施形態1の解除操作レバーの一端部を示す平面図である。
解除操作レバー270は、第1レバー273と、第1レバー273に回動自在に設けられた第2レバー275とを有する。
第1レバー273は、第2レバー275の接続部位を除いて、実施形態1の第1レバー173と同様の構造を有する。第1レバー273のうち第2レバー275が接続される桿部273aには、第2レバー275が所定箇所より逆側に回動しないよう制限するストッパー273eが設けられている。ストッパー273eは、本発明に係る規制部の一例に相当する。
第2レバー275は、第1レバー273の桿部273aに、連結ピンaを介して回動可能に接続されている。第2レバー275の回転方向と、第1レバー273の回転方向とは、互いの回動中心線が平行となる向きに設定されている。また、第2レバー275は、その中心線L4と第1レバー273の中心線L3とが軸方向に見て重なるような配置で接続されている。
第2レバー275には、連結ピンaの部位から一方向に延びるレバー基部275aと、レバー基部275aから屈曲した方向に張り出した張出部275bとを有する。解除操作レバー270が操作されていない状態(図5(A)の状態)で、レバー基部275aは第1レバー273の桿部273aと同様に、固定鉄心155の端面に沿うように配置される。また、解除操作レバー270が操作されていない状態(図5(A)の状態)で、張出部275bは軸方向に張り出した状態にされる。
レバー基部275aの固定鉄心155を向く側には、レバー基部275aの先端側にかけて凸曲面F2が設けられている。
連結ピンaから第2レバー275の凸曲面F1までの距離は、連結ピンaから第1レバー273の端部(当接部P1)までの距離よりも短い。
張出部275bには、ボルトB及び補助レバーCのいずれをも取り付け可能な取付孔hが設けられている。取付孔hは、本発明に係る取付部の一例に相当する。取付孔hには、雌ネジが切られ、ボルトBを螺合することができる。補助レバーCは、棒状部材であり、一端を取付孔hに嵌入して取り付けることができる。取付孔hは、張出部275bが張り出す方向と交差(例えば直交)する向きに設けられている。
張出部275bが近接する固定鉄心155のエッジ部には、軸方向に対して傾斜面状のボルト受け面S2が設けられている。
<解除操作レバーの操作方法>
例えばブレーキ付きモータ100が組み込まれるシステム内で、ブレーキ付きモータ100に通電を行なわずにモータ軸114の回転角度を調整したいような場合、一時的にモータ軸114の制動を解除するために解除操作レバー270が操作される。解除操作レバー270を操作する方法は、図5(B)に示すようにボルトBを用いる方法と、図5(C)に示すように補助レバーCを用いる方法とがある。
ボルトBを用いる場合、作業者は、取付孔hにボルトBを螺合し、ボルトBを締め込む。すると、ボルトBの先端がボルト受け面S2に当たり、ボルトBを更に締め込んでいくことで、ボルトBの先端がボルト受け面S2に沿って滑り、図5(B)に示すように、第2レバー275及び第1レバー273が一体的に回動する。すなわち、第1レバー273が先端側の当接部P1を支点として解除方向に回動し、連結部材181を介して可動鉄心157を引き戻すことができる。
ボルト受け面S2の角度、連結ピンaの位置、及びボルトBとボルト受け面S2との当接位置が所定の条件を満たすように設定されている。例えば、ボルトBとボルト受け面S2との接触点からボルト受け面S2に垂直な線分が、連結ピンaよりもモータ軸114に近い方を通るように設定されている。これにより、ボルトBを締め込んだときに、ボルト受け面S2からボルトBを介して第2レバー275に加わる力は、図5の紙面上で反時計方向(第2回転方向に相当)となる。このような設定により、ボルトBを締め込んだとき、第2レバー275のレバー基部275aが第1レバー273のストッパー273eに当接してそれ以上回動しないようになっている。
ボルトBでは、ボルトBを回転させる力が増大されて、ボルトBが進行する力へと変わるので、付勢部163の付勢力が強くても、比較的に小さな力で解除操作レバー270を操作して、モータ軸114の制動を解除することができる。
ボルトBを用いて解除操作レバー270を操作した場合、作業者が手を離してもモータ軸114の制動を解除したままとすることができる。
補助レバーCを用いる場合、作業者は、取付孔hに補助レバーCを接続し、補助レバーCに力を加えて第2レバー275を図5の紙面上の時計方向(第1回転方向に相当)に回動させる。すると、図5(C)に示すように、第2レバー275の凸曲面F2が固定鉄心155の端面に当接して第2レバー275が回動する。固定鉄心155と第2レバー275との接触部位が、それぞれ本発明に係る受け面と当接部との一例に相当する。そして、第2レバー275の回動により、第1レバー273が、一端側の当接部P1を支点として解除方向に回動し、連結部材181を介して可動鉄心157を引き戻すことができる。すなわち、第2レバー275においては、補助レバーCに作業者が力を加える点を力点、凸曲面F2が固定鉄心155の端面に当接する点を支点、連結ピンaを作用点として、梃の原理により、小さな力で作用点を動かすことができる。さらに、第1レバー273においては、連結ピンaが力点、一端側の当接部P1が支点、連結部材181の接続部が作用点として、梃の原理により、小さな力で作用点を動かすことができる。よって、付勢部163の付勢力が非常に大きくなっても、2段階の梃の作用が働いて、比較的に小さな力で補助レバーC及び解除操作レバー270を操作して、モータ軸114の制動を解除することができる。
言い換えれば、補助レバーCを用いて解除操作レバー270を操作する際、第2レバー275の回動角度よりも第1レバー273の回動角度が小さくなる。したがって、補助レバーCを第1レバー273に直接に連結して回動させるよりも、補助レバーCの移動量に対する第1レバー273の移動量を小さくすることができ、その分、補助レバーCに加える力が増大されて第1レバー273に伝わる。よって、付勢部163の付勢力が非常に大きくなっても、比較的に小さな力で補助レバーC及び解除操作レバー270を操作して、モータ軸114の制動を解除することができる。
以上のように、本実施形態2に係るブレーキ付きモータによれば、付勢部163の付勢力が非常に大きくなっても、作業者は過大な力を要さずに解除操作レバー270を操作して、モータ軸114の制動を解除できる。
また、実施形態2の解除操作レバー270によれば、第1レバー273と第2レバー275とが一体化されて解除操作レバー270を構成するので、解除操作レバー270を支持する構成を単純化できる。すなわち、第1レバー273と第2レバー275とを個別に設ける場合には、それぞれを個別に支持する構成が必要となり、部品点数が増加する。さらに、第1レバー273を支持する部品の配置スペースと、第2レバー275を支持する部品の配置スペースとが必要となるという課題が生じる。実施形態2の構成では、このような課題を解消できる。
また、実施形態2の解除操作レバー270によれば、第1レバー273と第2レバー275とが同一方向に回動するように構成されている。したがって、固定鉄心155とファン131との間など可動スペースの少ないところに解除操作レバー270が配置されても、解除操作レバー270を容易に操作できるという効果が奏される。また、ファンカバー133の開口窓から解除操作レバー270を操作するような場合でも、解除操作レバー270を容易に操作できるという効果が奏される。
また、実施形態2の解除操作レバー270によれば、補助レバーCを用いて解除操作レバー270を操作する場合に、第2レバー275の凸曲面F1が固定鉄心155に接触して回動するので、第2レバー275をスムースに回動できるという効果が得られる。
さらに、実施形態2の解除操作レバー270によれば、ボルトBを用いて解除操作レバー270を操作する場合に、第2レバー275が図5の紙面上で反時計方向に力が作用し、かつ、第1レバー273のストッパー273eのより、第2レバー275が回動しない。これにより、ボルトBを締め込んでいくときに、ボルトBの向きが大きく変化せず、ボルトBを締め込む作業性が向上するという効果が奏される。
以上、本発明の各実施形態について説明した。しかし、本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、実施形態2の解除操作レバー270では、ボルトBを締め込んでいくときに第2レバー275が第1レバー273に対して回動しないようにするため、ボルト受け面S2の傾斜角度と連結ピンaの位置等を所定の条件を満たすように設定した。加えて、第1レバー273にストッパー273eを設けた例を示した。しかし、第2レバー275を第1レバー273に対して回動させない構成としては、例えば、抜き差し可能な連結ピンにより第1レバー273と第2レバー275とを連結可能とする構成を採用してもよい。この場合、連結ピンが連通可能な第1レバー273及び第2レバー275の挿入孔が、回動を阻止可能な規制部として機能する。また、上記実施形態では、第1レバー173、273が当接部P1を支点として回動すると説明したが、当接部P1が固定鉄心155の端面上をスライドするように第1レバー173、273が解除方向に移動する構成が採用されてもよい。
また、上記実施形態では、第2レバー175、275が当接する受け面及びボルト受け面S2が、固定鉄心155に設けられた構成を示したが、固定鉄心155とは別体の部材にこれらが設けられていてもよい。その他、ブレーキ装置150の内部機構、ファン131及びファンカバー133の構造及びその有無など、実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
100 ブレーキ付きモータ
110 モータ
114 モータ軸
130 ファン装置
150 ブレーキ装置
154 回転部材
154a 摩擦板
157 可動鉄心
161 電磁石コイル
163 付勢部
170、270 解除操作レバー
173、273 第1レバー
175、275 第2レバー
h 取付孔
F1、F2 凸曲面
S1、S2 ボルト受け面
273e ストッパー
181 連結部材

Claims (2)

  1. モータ軸の回転を制動するブレーキ装置であって、
    前記モータ軸と一体的に回転する回転摩擦板と、
    前記モータ軸の回転方向への移動が規制された固定摩擦板と、
    前記固定摩擦板を前記回転摩擦板に押し付ける付勢部と、
    前記固定摩擦板と前記回転摩擦板との押し付けを解除するために操作される解除操作レバーとを備え、
    前記解除操作レバーは、第1レバーと、前記第1レバーに回動自在に設けられた第2レバーとを有し、
    前記第2レバーは、ボルト及び補助レバーのいずれをも取り付け可能な取付部を有し、
    前記取付部に取り付けた前記ボルトの先端を所定のボルト受け面に当接させた状態で前記ボルトをねじ込むことにより前記第1レバーが解除方向に移動し、
    前記取付部に取り付けた前記補助レバーが操作されることで前記第2レバーの一部である当接部が所定の受け面に当接して前記第2レバーが回動し、前記第2レバーの回動角度よりも小さな角度で前記第1レバーの角度が変化して前記第1レバーが解除方向に移動
    さらに、前記第2レバーの前記第1レバーに対する回動を阻止可能な規制部を有し、
    前記第2レバーは、前記補助レバーを用いて前記第1レバーを解除方向に移動させる場合に、前記補助レバーから前記第2レバーに第1回転方向の力が作用するように構成され、
    前記第2レバー及び前記ボルト受け面は、前記ボルトを用いて前記第1レバーを解除方向に移動させる場合に、前記ボルト受け面から前記第2レバーに前記第1回転方向とは逆の第2回転方向の力が作用するように構成され、
    前記第1レバーには、前記規制部として、前記第2レバーが前記第2回転方向に回動することを規制するストッパーが設けられている、
    ブレーキ装置。
  2. 前記第2レバーの前記当接部が凸曲面である、
    請求項記載のブレーキ装置。
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